JP6194640B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インク等の液体を吐出する液体吐出装置に関する。
液体吐出装置において、記録媒体の第1面及び第1面とは反対側の第2面の両面に画像を記録するという技術が知られている。また、液体吐出装置において、記録媒体に付着した液体による汚れを防止する観点から、画像記録後の記録媒体を乾燥させるという技術が知られている。例えば、特許文献1では、ヒータ73を内蔵した排紙ローラ72によって、用紙3を搬送すると共に、第1面に画像が記録された用紙3を乾燥させる。そして、排紙ローラ72が用紙3の後端を挟持した状態で排紙ローラ72の回転を一時停止させた後、排紙ローラ72の回転方向を逆転させて再給紙を行い、用紙3の第2面に画像を記録する。
特許文献1には、排紙ローラ72が用紙3の後端を挟持した状態で排紙ローラ72の回転を一時停止させた後、ヒータ73をOFFにし、その後、排紙ローラ72の回転方向を逆転させることが記載されている。また、特許文献1には、排紙ローラ72が用紙3の後端を挟持した状態で排紙ローラ72の回転を一時停止させ、その後、排紙ローラ72の回転方向を逆転させて再給紙を行い、用紙3の第2面に画像を記録した後、ヒータ73をOFFにすることが記載されている。
特開2001−63019号公報(段落0040,0041及び図10参照)
しかしながら、ヒータ73をOFFにしてから排紙ローラ72が常温に戻るまでには、ある程度の時間が必要となる。そのため、上記のような、排紙ローラ72が用紙3の後端を挟持した状態で排紙ローラ72の回転方向を逆転させる構成では、ヒータ73をOFFするタイミングに関わらず、用紙3の後端に、用紙3のその他の領域と比較して、多くの熱量が付与される。そのため、記録媒体(用紙3)の乾燥度合にムラが生じ、ひいては、記録媒体にカールや変色が生じ得る。
本発明の目的は、記録媒体における乾燥度合のムラを抑制することができる、液体吐出装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の観点によると、液体を吐出するための複数の吐出口を有する、液体吐出ヘッドと、前記複数の吐出口と対向する記録位置に向けて記録媒体を第1方向に搬送するように構成された、第1搬送部と、前記記録位置よりも前記第1方向下流側に配置され、前記第1搬送部によって搬送された記録媒体を前記第1方向及び前記第1方向とは逆の第2方向に搬送するように構成された、第2搬送部と、前記第2搬送部によって前記第2方向に搬送された記録媒体を、前記記録位置よりも前記第1方向上流側の位置に向けて搬送し、前記第1搬送部の搬送経路に合流させるように構成された、第3搬送部と、前記記録位置よりも前記第1方向下流側の乾燥位置において前記第2搬送部によって搬送される記録媒体を乾燥させるように構成された、乾燥部と、前記液体吐出ヘッド、前記第1搬送部、前記第2搬送部、前記第3搬送部、及び前記乾燥部を制御する、制御部と、を備え、前記制御部は、第1面及び前記第1面とは反対側の第2面を有する記録媒体において、前記第1面に画像を記録するように、前記液体吐出ヘッド及び前記第1搬送部を制御する、第1ステップと、前記第1ステップの後、前記第1面に画像が記録された記録媒体を、当該記録媒体における前記第1方向上流側の端部が前記乾燥位置よりも前記第1方向下流側に配置されるまで、前記第1方向に搬送するように、前記第2搬送部を制御する、第2ステップと、前記第2ステップの後、前記第1面に画像が記録された記録媒体を前記第2方向に搬送し、当該記録媒体が前記乾燥位置を通過するように、前記第2搬送部を制御する、第3ステップと、前記第3ステップの後、前記第2面に画像を記録するように、前記第3搬送部、前記第1搬送部、及び前記液体吐出ヘッドを制御する、第4ステップと、実行し、前記第2ステップ及び前記第3ステップにおいて、記録媒体を乾燥させるように、前記乾燥部を制御し、前記第3ステップにおける記録媒体の搬送速度が、前記第2ステップにおける記録媒体の搬送速度よりも大きくなるように、前記第2搬送部を制御することを特徴とする、液体吐出装置が提供される。
上記観点によれば、記録媒体は、第2ステップにおいて、乾燥されると共に、第1方向上流側の端部(後端)が乾燥位置よりも第1方向下流側に配置されるまで第1方向に搬送され、その後、第3ステップにおいて、第2方向に搬送される。これにより、記録媒体全体をムラなく乾燥させることができる。即ち、記録媒体における乾燥度合のムラを抑制することができる。
また、第4ステップが行われるときに、記録媒体の乾燥が不十分であると、第3搬送部や第1搬送部を構成する部材に液体が付着し得る。そこで、上記のように第2ステップ及び第3ステップの両方において記録媒体を乾燥させ、記録媒体の乾燥度合を高めることで、当該問題を軽減することができる。
なお、第2ステップのみで記録媒体を乾燥させる構成において、記録媒体を十分に乾燥させるため、第2ステップにおける乾燥部の駆動電力を大きくすることも考えられる。この場合、片面記録における第2ステップ(即ち、記録媒体が装置外に排出される前の段階)でも、同様の駆動電力で、記録媒体を乾燥させることが想定される。しかしながら、記録媒体は、装置外に排出された後、搬送部を構成する部材等に強く挟持される可能性は低いと考えられる。そのため、片面記録における第2ステップでは、両面記録において記録媒体の第2面に記録が行われる前の段階(第4ステップの前)に比べ、記録媒体の乾燥度合を低く設定することができる。にもかかわらず、上記のように片面記録における第2ステップで大きな駆動電力で乾燥部を駆動すると、電力消費量が必要以上に多くなり、不経済である。これに対し、上記のように第2ステップ及び第3ステップの両方において記録媒体を乾燥させる構成を採用した場合、電力消費量を抑制しつつ、記録媒体の乾燥度合を高めることができる。
さらに、第3ステップにおける記録媒体の搬送速度を、第2ステップにおける記録媒体の搬送速度よりも大きくすることで、高速記録を実現することができる。
前記制御部は、前記第2ステップにおいて、少なくとも前記第1面に記録された画像の領域における前記第1方向上流側の端部が前記乾燥位置を通過した後に、記録媒体の搬送速度が低下し始めるように、前記第2搬送部を制御してよい。第2ステップにおいて、画像領域における第1方向上流側の端部が乾燥位置を通過する前に、記録媒体の搬送速度が低下し始めると、画像領域における乾燥度合にムラが生じ、画像品質が低下し得る。上記構成によれば、当該問題を軽減することができる。
前記制御部は、前記第2ステップにおいて、記録媒体における前記第1方向上流側の端部が前記乾燥位置を通過した後に、記録媒体の搬送速度が低下し始めるように、前記第2搬送部を制御してよい。この場合、簡単な制御で、上記効果を得ることができる。
前記制御部は、前記第3ステップにおいて、少なくとも前記第1面に記録された画像の領域における前記第1方向上流側の端部が前記乾燥位置を通過する前に、記録媒体の搬送速度の上昇が完了し、前記搬送速度が一定になるように、前記第2搬送部を制御してよい。第3ステップにおいて、画像領域における第1方向上流側の端部が乾燥位置を通過するときに、記録媒体の搬送速度が一定ではなく上昇し続けていると、画像領域における乾燥度合にムラが生じ、画像品質が低下し得る。上記構成によれば、当該問題を軽減することができる。
前記制御部は、前記第3ステップにおいて、記録媒体における前記第1方向上流側の端部が前記乾燥位置を通過する前に、記録媒体の搬送速度の上昇が完了し、前記搬送速度が一定になるように、前記第2搬送部を制御してよい。この場合、簡単な制御で、上記効果を得ることができる。
本発明に係る液体吐出装置は、前記乾燥位置よりも前記第1方向上流側に配置され、記録媒体の有無に基づいて信号を出力する、センサをさらに備え、前記制御部は、前記センサにより出力される前記信号に基づいて、前記搬送速度が変化するように、前記第2搬送部を制御してよい。この場合、簡単な制御で、上記効果を得ることができる。
前記乾燥部は、記録媒体に熱を付与するものであり、前記制御部は、前記第2ステップと前記第3ステップとにおいて前記乾燥部によって記録媒体に付与される熱量が互いに異なるように、前記第2搬送部及び前記乾燥部の少なくとも一方を制御してよい。この場合、熱量を異ならせることで、記録媒体の乾燥度合を調整し、片面記録及び両面記録のそれぞれに適した乾燥度合にすることができる。
本発明の参考例において、前記制御部は、前記第2ステップよりも前記第3ステップにおいて記録媒体の搬送速度が低くなるように、前記第2搬送部を制御してもよい。
前記乾燥部が、前記第2搬送部を構成すると共に正逆回転可能な第1正逆転ローラ対と、前記第1正逆転ローラ対を構成する2つのローラのうちの少なくとも一方のローラを加熱するヒータとを含んでよい。この場合、乾燥部に係る部材を別途設ける場合に比べ、構成を簡素化することができる。
前記第2搬送部が、前記乾燥位置よりも前記第1方向下流側に配置された第2正逆回転可能な第2正逆転ローラ対を含んでよい。この場合、第2方向への記録媒体の搬送を安定して行うことができる。
前記乾燥部が、記録媒体の少なくとも前記第1面に接触して記録媒体に熱を付与する接触部材を含んでよい。第4ステップが行われるときに、第1面が第3搬送部や第1搬送部を構成する部材に接触することで、第3搬送部や第1搬送部を構成する部材への液体の付着が生じ得ることから、特に第1面を十分に乾燥させる必要がある。上記構成によれば、第1面を十分に乾燥させ、第3搬送部や第1搬送部を構成する部材への液体の付着をより確実に防止することができる。
本発明によると、記録媒体は、第2ステップにおいて、乾燥されると共に、第1方向上流側の端部(後端)が乾燥位置よりも第1方向下流側に配置されるまで第1方向に搬送され、その後、第3ステップにおいて、第2方向に搬送される。これにより、記録媒体全体をムラなく乾燥させることができる。即ち、記録媒体における乾燥度合のムラを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係るインクジェット式プリンタの内部を示す概略側面図である。 図1のプリンタに含まれるインクジェットヘッドを示す平面図である。 図2の一点鎖線で囲まれた領域IIIを示す部分拡大図である。 図3のIV−IV線に沿った断面図である。 図1のプリンタの電気的構成を示すブロック図である。 プリンタのコントローラが実行する制御内容を示すフロー図である。 図6の両面記録制御の内容を示すフロー図である。 両面記録において用紙の搬送方向が第1方向から第2方向に切り換えられる過程における、用紙の搬送速度の変化を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係るインクジェット式プリンタの内部を示す概略側面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1を参照し、本発明の第1実施形態に係るインクジェット式プリンタ1の全体構成について説明する。
プリンタ1は、直方体形状の筐体1aを有する。筐体1aの天板上部には、排紙部31が設けられている。筐体1aの内部空間には、インクジェットヘッド10、プラテン7、搬送ユニット20、乾燥部50、センサ32、給紙ユニット1c、コントローラ1p等が収容されている。筐体1aの内部空間には、給紙ユニット1cから排紙部31に向けて、図1に示す太矢印に沿って、用紙Pが搬送される搬送経路が形成されている。また、筐体1aには、ヘッド10に供給されるブラックインクを貯留したカートリッジ(図示略)が着脱可能に設けられている。カートリッジは、チューブ等を介してヘッド10と接続され、ヘッド10にインクを供給する。
ヘッド10は、主走査方向(図1の紙面に垂直な方向)に長尺な略直方体形状を有するラインヘッドである。ヘッド10の下面は、複数の吐出口14aが開口した吐出面10xである(図3及び図4参照)。
プラテン7は、平板部材であり、吐出面10xと対向する位置に配置されている。プラテン7の表面7xと吐出面10xとの間には、記録に適した所定の間隙が形成されている。
搬送ユニット20は、第1搬送部20a、第2搬送部20b、及び、第3搬送部20cを含む。第1搬送部20aは、給紙ユニット1cから送り出された用紙Pを記録位置P1に向けて第1方向(図1に黒塗り矢印で示す方向)D1に搬送するように構成されており、ローラ対22〜24及びガイド29a〜29cを含む。記録位置P1は、プラテン7の表面7xにおける複数の吐出口14aと対向する位置である。第2搬送部20bは、記録位置P1よりも第1方向D1下流側に配置され、第1搬送部20aによって搬送された用紙Pを第1方向D1及び第1方向D1とは逆の第2方向(図1に白抜き矢印で示す方向)D2に搬送するように構成されており、ローラ対25〜27及びガイド29d,29eを含む。3つのローラ対25〜27のうち、2つのローラ対26,27は、正逆回転可能な正逆転ローラ対である。ローラ対27は、本発明の第1正逆転ローラ対の一例であり、ローラ対26は、本発明の第2正逆転ローラ対の一例である。第3搬送部20cは、第2搬送部20bによって第2方向D2に搬送された用紙Pを、記録位置P1よりも第1方向D1上流側の位置(ローラ対22のすぐ上流側)に向けて搬送し、第1搬送部20aによる用紙Pの搬送経路に合流させるように構成されており、カセット21、ローラ対28、及びガイド29f〜29hを含む。
ローラ対22〜28は、用紙Pの搬送経路において適宜の間隔で配置されている。各ローラ対22〜28のうち一方のローラは、コントローラ1pによる制御の下、搬送モータ20M(図5参照)の駆動により回転する駆動ローラである。各ローラ対22〜28のうち他方のローラは、上記一方のローラの回転に伴って回転する従動ローラである。各ローラ対22〜28において、一方のローラ及び他方のローラは、用紙Pを挟持しつつ互いに逆方向に回転する。これにより、用紙Pが搬送される。全てのローラ対22〜28は、搬送モータ20Mの駆動に応じて、互いに同じ速度で回転する。各ガイド29a〜29hは、互いに面方向に離隔配置された一対の板からなる。カセット21は、給紙トレイ1c1の上方且つプラテン7の下方に配置されており、用紙Pが通過可能な空間を画定している。
乾燥部50は、第2搬送部20bによって搬送される用紙Pを、記録位置P1よりも第1方向D1下流側の乾燥位置P3において乾燥させるように構成されており、ローラ対26及びヒータ26ah(図5参照)を含む。ヒータ26ahは、ローラ対26を構成する2つのローラ26a,26bののうちの一方のローラ26aを加熱する。コントローラ1pによる制御の下、ヒータ26ahがONになると、ローラ26aが加熱され、用紙Pにおけるローラ対26に挟持された部分に熱が付与され、当該部分が乾燥する。換言すると、ローラ26aは、用紙Pの一方の面に接触して用紙Pに熱を付与する接触部材である。乾燥位置P3は、ローラ対26による用紙Pの挟持点である。
センサ32は、用紙Pの有無に基づいて信号を出力するものであり、乾燥位置P3よりも第1方向D1上流側に配置されている。センサ32は、用紙Pの搬送経路上に設けられた検知位置P2において、用紙Pの有無を検知する。
給紙ユニット1cは、給紙トレイ1c1及び給紙ローラ1c2を有する。このうち給紙トレイ1c1が筐体1aに対して着脱可能である。給紙トレイ1c1は、上面が開口した箱であり、複数の用紙Pを収容可能である。給紙ローラ1c2は、コントローラ1pによる制御の下、給紙モータ1cM(図5参照)の駆動により回転し、給紙トレイ1c1内で最も上方にある用紙Pを送り出す。
コントローラ1pは、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)に加え、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory:不揮発性RAMを含む)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit )、I/F(Interface)、I/O(Input/Output Port)、タイマ等を有する。ROMには、CPUが実行するプログラム、各種固定データ等が記憶されている。RAMには、プログラム実行時に必要なデータ(画像データ等)が一時的に記憶される。ASICでは、画像データの書き換え、並び替え等(例えば、信号処理や画像処理)が行われる。I/Fは、外部装置(プリンタ1に接続されたPC等)とのデータ送受信を行う。I/Oは、各種センサの検知信号の入力/出力を行う。なお、コントローラ1pがASICを含まず、CPUが実行するプログラム等により画像データの書き換え、並び替え等が処理されてもよい。
コントローラ1pは、外部装置から供給された記録指令に基づいて、用紙Pに画像が記録されるよう、ヘッド10及び搬送ユニット20を制御する。即ち、搬送ユニット20による用紙Pの搬送動作、及び、用紙Pの搬送に同期したヘッド10によるインク吐出動作を制御する。
コントローラ1pによる制御の下、給紙ユニット1cから送り出された用紙Pは、第1搬送部20aによって第1方向D1に搬送される。用紙Pが記録位置P1を通過する際に、コントローラ1pの制御によりヘッド10が駆動し、吐出口14a(図4参照)から用紙Pの表面(第1面)(給紙トレイ1c1内で下方を向く面)に向けてインクが吐出されることで、用紙Pの表面に画像が記録される。その後用紙Pは、用紙Pの表面に画像が記録される片面記録の場合、筐体1a上部に形成された開口30から排紙部31に排出される。用紙Pの表面及び裏面(第2面)の両方に画像が記録される両面記録の場合、コントローラ1pは、用紙Pがローラ対27に挟持されているときに、ローラ対26,27の回転方向を反転させる。これにより、用紙Pは、第2搬送部20bによって第2方向D2に搬送され、第3搬送部20cに送り込まれる。第3搬送部20cにより搬送された用紙Pは、記録位置P1よりも第1方向D1上流側の位置(ローラ対22のすぐ上流側)において、第1搬送部20aの搬送経路に合流する。そして用紙Pは、再び第1搬送部20aによって第1方向D1に搬送され、記録位置P1を通過する際に裏面に画像が記録された後、開口30から排紙部31に排出される。片面記録又は両面記録の指令は、記録指令に含まれる。
次いで、図2〜図4を参照し、ヘッド10の構成について説明する。なお、図3では、アクチュエータユニット17の下側にあって点線で示すべき圧力室16及びアパーチャ15を実線で示している。
ヘッド10は、流路ユニット12、リザーバユニット、8つのアクチュエータユニット17、8つのFPC(平型柔軟基板)19、回路基板等を含む。
流路ユニット12は、略同一サイズの矩形状の9枚の金属プレート12a,12b,12c,12d,12e,12f,12g,12h,12iを積層した積層体であり、内部に流路が形成されている。当該流路は、マニホールド流路13、副マニホールド流路13a、及び個別流路14を含む。流路ユニット12の上面12xには、開口12yが形成されている。マニホールド流路13は、開口12yを一端に有する流路である。副マニホールド流路13aは、マニホールド流路13から分岐した流路である。個別流路14は、吐出口14a毎に設けられており、副マニホールド流路13aの出口から、流路抵抗調整用の絞りであるアパーチャ15、及び圧力室16を介して、吐出口14aに至る流路である。流路ユニット12における上面12xとは反対側の下面が、吐出面10xである。
圧力室16は吐出口14a毎に設けられており、1の吐出口14aに対して1の圧力室16が接続している。圧力室16の開口は、略菱形形状であり、上面12xにおける各アクチュエータユニット17の固定領域においてマトリクス状に配置されている(図3参照)。下面(吐出面10x)における各アクチュエータユニット17の固定領域と対向する領域には、圧力室16と同様の配置パターンで、吐出口14aがマトリクス状に配置されている。
リザーバユニットの内部には、リザーバを含む流路が形成されている。リザーバは、カートリッジから供給されたインクを一時的に貯留する。当該流路は、一端がチューブ等を介してカートリッジ、他端が流路ユニット12の流路と接続している。リザーバユニットの下面には、凹凸が設けられている。凸部は、上面12xにおけるアクチュエータユニット17と重ならない領域(図2に示す開口12yを含む二点鎖線で囲まれた領域)に固定されている。凸部の先端面(上面12xに固定される面)には、流路の端部が開口している。凹部は、上面12x、アクチュエータユニット17の表面、及びFPC19の表面と、若干の隙間を介して対向している。
8つのアクチュエータユニット17は、図2に示すように、主走査方向に沿って2列の千鳥状に配置され、上面12xに固定されている。各アクチュエータユニット17は、台形の外形を有し、当該アクチュエータユニット17の固定領域に形成された複数の圧力室16の開口を覆っている。各アクチュエータユニット17は、圧電層、共通電極、及び個別電極から構成されている。上記各部材のうち、圧電層及び共通電極は、アクチュエータユニット17の外形を画定するサイズの台形形状を有する。個別電極は、圧力室16毎に設けられており、圧電層の上面において鉛直方向に各圧力室16と重なる位置に配置されている。アクチュエータユニット17の各個別電極に対応する部分が、1の圧電型アクチュエータとして機能する。各アクチュエータは、FPC19を介した電圧の印加によって独立して変形可能であり、対応する圧力室16の容積を変化させ、圧力室16内のインクにエネルギーを付与する。これにより、吐出口14aからインクが吐出される。
8つのFPC19は、8つのアクチュエータユニット17のそれぞれに接続されている。各FPC19は、一端がアクチュエータユニット17、他端が回路基板に固定されている。各FPC19は、アクチュエータユニット17の各電極に対応する配線及び端子を有し、その途中部にドライバICが実装されている。配線はそれぞれドライバICの出力端子と接続されている。回路基板は、コントローラ1pから入力された信号を調整し、調整した信号をFPC19の配線を介してドライバICに出力する。ドライバICは、回路基板から入力された信号を駆動信号に変換し、駆動信号をFPC19の配線を介してアクチュエータユニット17の各電極に伝達する。
次いで、図6及び図7を参照し、コントローラ1pが実行する制御内容について説明する。
コントローラ1pは、先ず、図6に示すように、外部装置から記録指令を受信したか否かを判断する(S1)。記録指令を受信していない場合(S1:NO)、コントローラ1pは、S1の処理を繰り返す。記録指令を受信した場合(S1:YES)、コントローラ1pは、ヒータ26ahをONにする(S2)。S2の後、コントローラ1pは、記録指令を参照し、片面記録か否かを判断する(S3)。
片面記録の場合(S3:YES)、コントローラ1pは、片面記録に係る制御を実行する(S4)。具体的には、コントローラ1pは、給紙トレイ1c1内で最も上方にある用紙Pが、給紙ユニット1cから送り出され、第1方向D1に搬送され、記録位置P1において表面に画像が記録された後、開口30から排紙部31に排出されるように、給紙モータ1cM、搬送モータ20M、及びヘッド10を制御する。
両面記録の場合(S3:NO)、コントローラ1pは、両面記録に係る制御を実行する(S5)。このとき、コントローラ1pは、先ず、図7に示すように、用紙Pの表面への記録に係る制御を実行する(S11)。具体的には、コントローラ1pは、給紙トレイ1c1内で最も上方にある用紙Pが、給紙ユニット1cから送り出され、第1方向D1に搬送され、記録位置P1において表面に画像が記録されるように、給紙モータ1cM、搬送モータ20M、及びヘッド10を制御する。
S11の後、コントローラ1pは、センサ32からの信号に基づき、用紙Pにおける第1方向D1下流側の端部(先端)が検知位置P2に到達したか否かを判断する(S12)。コントローラ1pは、センサ32からの信号が用紙P無しを示す信号から用紙P有りを示す信号に切り替わった時点で、用紙Pの先端が検知位置P2に到達したと判断する。用紙Pの先端が検知位置P2に到達していない場合(S12:NO)、コントローラ1pは、S12の処理を繰り返す。
用紙Pの先端が検知位置P2に到達した場合(S12:YES)、コントローラ1pは、タイマを参照し、用紙Pの先端が検知位置P2に到達したことを検知してから所定時間Tが経過したか否かを判断する(S13)。所定時間Tは、設計値及び/又は実測値に基づいて、任意の手法で求められてよい。所定時間Tの算出手法の一例について、後に詳述する。
用紙Pの先端が検知位置P2に到達したことを検知してから所定時間Tが経過した場合(S13:YES)、コントローラ1pは、搬送モータ20Mに対して駆動停止の指令を出力する(S14)。S14の後、コントローラ1pは、搬送モータ20Mの駆動が完全に停止し、ローラ対26,27の回転が完全に停止した後に、搬送モータ20Mに対して逆回転駆動の指令を出力する(S15)。これにより、ローラ対26,27が逆方向に回転し、用紙Pが第2方向D2に搬送される。
S15の後、コントローラ1pは、用紙Pの裏面への記録に係る制御を実行する(S16)。具体的には、コントローラ1pは、第2搬送部20bによって第2方向D2に搬送された用紙Pが、第3搬送部20cにより搬送されて第1搬送部20aの搬送経路に合流し、再び第1搬送部20aによって第1方向D1に搬送され、記録位置P1において裏面に画像が記録された後、開口30から排紙部31に排出されるように、搬送モータ20M及びヘッド10を制御する。
S16の後、コントローラ1pは、当該ルーチンを終了し、図6のS6に処理を移行させる。S4の後、及び、S5の後、コントローラ1pは、ヒータ26ahをOFFにする(S6)。その後、コントローラ1pは、当該ルーチンを終了する。
S2からS6の間、コントローラ1pは、ローラ26aの温度が用紙Pの乾燥に適した一定の範囲内に維持されるように、ヒータ26ahのON/OFF制御を行う。具体的には、コントローラ1pは、所定時間A毎に、ローラ26aの温度を示す信号を出力するセンサからの信号に基づいて、ローラ26aの温度が所定温度B以上であるか否かを判断する。ローラ26aの温度が所定温度B未満の場合、コントローラ1pは、ヒータ26ahをONにする。ローラ26aの温度が所定温度B以上の場合、コントローラ1pは、ヒータ26ahをOFFにする。
なお、ローラ26aの温度制御は、上記のようなON/OFF動作による制御に限定されない。例えば、ローラ26aの温度制御は、比例動作、積分動作、又は、微分動作による制御、PID制御(比例動作、積分動作、及び微分動作を組み合わせた制御)等であってもよい。また、所定温度Bは、任意に設定してよい。所定温度Bは、片面記録における第2ステップ(即ち、用紙Pが筐体1a外に排出される前の段階)において用紙Pを乾燥させるのに適した温度であり、且つ、両面記録において用紙Pの裏面に記録が行われる前の段階(第4ステップの前)において用紙Pを乾燥させるのに適した温度に設定するのが望ましい。所定温度Bは、片面記録と両面記録とで同じ温度に設定してもよく、片面記録と両面記録とで異なる温度に設定してもよい。また、記録媒体の種類、用紙Pに記録する画像等に応じて異なる温度に設定してもよい。
このようにしてローラ26aの温度が一定の範囲内に維持されることで、片面記録制御(S4)の間、及び、両面記録制御(S5)の間のいずれにおいても、用紙Pは、乾燥位置P3において、ローラ対26に挟持された部分に熱が付与されることで、乾燥される。
所定時間A、所定温度B、及び所定時間Tは、コントローラ1pのROMに記憶されている。
次いで、図8を参照し、両面記録において用紙Pの搬送方向が第1方向D1から第2方向D2に切り換えられる過程における、用紙Pの搬送速度の変化、及び、所定時間Tの算出手法の一例について、説明する。
図8において、縦軸はローラ対27,27による用紙Pの搬送速度、横軸は時間を示す。搬送速度は、駆動ローラの回転速度と、駆動ローラの直径とで決まる。搬送速度については、第1方向D1に用紙Pが搬送されるときの速度をプラス、第2方向D2に用紙Pが搬送されるときの速度をマイナスで示している。ローラ対26,27は、第1方向D1にV1、第2方向D2にV2(>V1)の速度で用紙Pが搬送されるように、回転する。t0は、用紙Pの先端が検知位置P2に到達した時点(S12:YESの判断時点)である。t1は、用紙Pの先端が乾燥位置P3に到達した時点である。t2は、用紙Pにおける第1方向D1上流側の端部(後端)が乾燥位置P3に到達した時点である。t3は、コントローラ1pが搬送モータ20Mに対して駆動停止の指令を出力した時点(S14の時点)、即ち、搬送速度がV1から低下し始める時点である。t3’は、仮に、t3で搬送モータ20Mに対して駆動停止の指令が出力されず、搬送速度V1が維持された場合に、用紙Pの後端が最下流挟持点P4に到達する時点である。最下流挟持点P4は、ローラ対27による用紙Pの挟持点である。t4は、t3の後、ローラ対26,27の回転が完全に停止して搬送速度がゼロになった時点である。t5は、コントローラ1pが搬送モータ20Mに対して逆回転駆動の指令を出力した時点(S15の時点)、即ち、ローラ対26,26が逆方向に回転し始めて搬送速度が(マイナスの方向に)上昇し始める時点である。t6は、t5の後、搬送速度の上昇が完了し、搬送速度が一定(V2)になった時点である。t7は、用紙Pの後端が乾燥位置P3に到達した時点である。T1はt0からt1までの時間、T2はt1からt2までの時間、T3はt2からt3までの時間、T3’はt2からt3’までの時間、T4はt3からt4までの時間、T5はt5からt6までの時間である。
所定時間Tは、例えば、下記の(式1),(式2)から算出される。
T=T1+T2+T3 (式1)
α≦T3≦T3’−T4 (式2)
αは、L1(T4の間に用紙Pが搬送される距離)≧L2(T5の間に用紙Pが搬送される距離)の場合は0、L1<L2の場合は、速度V1で用紙PがL2−L1の距離だけ搬送される時間である。換言すると、L1は、搬送速度がV1から低下し始める時点t3から、ローラ対26,27の回転が完全に停止して搬送速度がゼロになる時点t4までの間に、用紙Pが搬送される距離である。L2は、ローラ対26,26が逆方向に回転し始めて搬送速度が(マイナスの方向に)上昇し始める時点t5から、搬送速度が一定(V2)になる時点t6までの間に、用紙Pが搬送される距離である。
T1は、用紙Pの先端が検知位置P2に到達する時点t0から、用紙Pの先端が乾燥位置P3に到達する時点t1までの時間である。T1は、検知位置P2から乾燥位置P3までの搬送経路の長さを、搬送速度V1で割ることにより算出される。T2は、用紙Pの先端が乾燥位置P3に到達する時点t1から、用紙Pの後端が乾燥位置P3に到達する時点t2までの時間である。T2は、用紙Pの搬送方向に関する長さを、搬送速度V1で割ることにより算出される。本実施形態では、プリンタ1において搬送すべき最長の用紙Pの長さを用いて算出する。T1+T2は、用紙Pの先端が検知位置P2に到達する時点t0から、用紙Pの後端が乾燥位置P3に到達する時点t2までの時間である。T3’は、仮に、t3で搬送モータ20Mに対して駆動停止の指令が出力されず、搬送速度V1が維持された場合に、用紙Pの後端が乾燥位置P3に到達する時点t2から、用紙Pの後端が最下流挟持点P4に到達する時点t3’までの時間である。T3’は、乾燥位置P3から最下流挟持点P4までの搬送経路の長さを、搬送速度V1で割ることにより算出される。T4は、コントローラ1pが搬送モータ20Mに対して駆動停止の指令を出力する時点(S14の時点)、即ち、搬送速度がV1から低下し始める時点t3から、ローラ対26,27の回転が完全に停止して搬送速度がゼロになる時点t4までの時間である。T4は、搬送モータ20Mの加速(減速)時間を適用してもよく、ローラ対26,27の加速度を用いて計算によって求めてもよく、また、実測値に基づいて求めてもよい。L1及びL2は、ローラ対26,27の加速度を用いて計算によって求めてもよく、また、例えば、高速度カメラ等による撮影結果から得られる実測値に基づいて求めてもよい。加速度や、T4の実測値は、例えば、高速度カメラ等による撮影結果から得られる実測値に基づいて求めてもよい。
ここで、L1≧L2の場合、所定時間Tは、上記の(式1),(式2)に基づいて、下記の(式3)により表わすことができる。
T1+T2≦T≦T1+T2+T3’−T4 (式3)
所定時間Tは、用紙Pの先端が検知位置P2に到達した時点から、用紙Pの後端が乾燥位置P3に到達するよりも後で、且つ、ローラ対26,27の回転が停止したときの用紙Pの後端が最下流挟持点P4に到達するよりも前の、任意の時点までの時間に設定される。所定時間Tを画定する後の時点が、ローラ対26,27の回転が停止したときの用紙Pの後端が最下流挟持点P4に到達するよりも前の時点に設定されるのは、ローラ対26,27の回転が停止したときの用紙Pの後端が最下流挟持点P4に到達するよりも後だと、ローラ対26,27の回転が停止したときに、用紙Pがローラ対27による挟持から開放されるからである。用紙Pがローラ対27による挟持から開放されると、用紙Pが排紙部31に排出されてしまい、ローラ対26,27が逆方向に回転しても、用紙Pは第2方向D2に搬送されない。上記のように所定時間Tを設定することにより、用紙Pの後端が乾燥位置P3を抜けた後に、搬送速度が低下するため、第1方向D1に搬送される用紙Pをムラなく乾燥させることができる。また、用紙Pの後端が乾燥位置P3に到達するよりも前に、搬送速度が一定(V2)になっているため、第2方向D2に搬送される用紙Pをムラなく乾燥させることができる。
一方、L1<L2の場合、所定時間Tは、上記の(式1),(式2)に基づいて、下記の(式4)により表わすことができる。
T1+T2+α≦T≦T1+T2+T3’−T4 (式4)
所定時間Tは、用紙Pの先端が検知位置P2に到達した時点から、用紙Pの後端が乾燥位置P3に到達してからα時間経過した後で、且つ、ローラ対26,27の回転が停止したときの用紙Pの後端が最下流挟持点P4に到達するよりも前の、任意の時点までの時間に設定される。このように所定時間Tを設定することにより、用紙Pの後端が乾燥位置P3を抜けてからα時間経過した後に、搬送速度が低下するため、第1方向D1に搬送される用紙Pをムラなく乾燥させることができる。また、用紙Pの後端が乾燥位置P3に到達するよりも前に、搬送速度が一定(V2)になっているため、第2方向D2に搬送される用紙Pをムラなく乾燥させることができる。即ち、L1<L2の場合、仮に、所定時間TがT1+T2に設定されると、ローラ対26,27を逆方向に回転させているときに、用紙Pの後端が乾燥位置P3に到達した時点よりも後に、搬送速度が一定(V2)になることとなり、第2方向D2に搬送される用紙Pの乾燥度合にムラが生じ得る。そのため、L1<L2の場合は、所定時間Tを上記(式4)に基づいて設定することで、第1方向D1に搬送される用紙Pも、第2方向D2に搬送される用紙Pも、ムラなく乾燥させることができる。
上記のように所定時間Tを設定することで、用紙Pは、両面記録において搬送方向が第1方向D1から第2方向D2に切り換えられる際、後端が乾燥位置P3と最下流挟持点P4との間(即ち、乾燥位置P3よりも第1方向D1下流側で、且つ、最下流挟持点P4よりも第1方向D1上流側)に配置されたときに、一時停止し、その後、第2方向D2に搬送される。
本実施形態では、S11の処理が第1ステップ、S12〜S14の処理が第2ステップ、S15の処理が第3ステップ、S16の処理が第4ステップに対応する。
以上に述べたように、本実施形態によれば、用紙Pは、第2ステップ(S12〜S14)において、乾燥されると共に、後端が乾燥位置P3よりも第1方向D1下流側に配置されるまで第1方向D1に搬送され、その後、第3ステップ(S15)において、第2方向D2に搬送される。これにより、用紙P全体をムラなく乾燥させることができる。即ち、用紙Pにおける乾燥度合のムラを抑制することができる。
コントローラ1pは、第2ステップ(S12〜S14)において、少なくとも表面に記録された画像の領域における第1方向D1上流側の端部(本実施形態では、用紙Pの後端)が乾燥位置P3を通過した後に、用紙Pの搬送速度が低下し始めるように、第2搬送部20bを制御する(図8参照)。第2ステップにおいて、画像領域の後端が乾燥位置P3を通過する前に、用紙Pの搬送速度が低下し始めると、画像領域における乾燥度合にムラが生じ、画像品質が低下し得る。上記構成によれば、当該問題を軽減することができる。
しかも、本実施形態では、上記制御において、用紙Pの後端を基準としており、画像領域の後端を基準とする場合に比べ、簡単な制御で、上記効果を得ることができる。
コントローラ1pは、第3ステップ(S15)において、少なくとも表面に記録された画像の領域における第1方向D1上流側の端部(本実施形態では、用紙Pの後端)が乾燥位置P3を通過する前に、用紙Pの搬送速度の上昇が完了し、搬送速度が一定になるように、第2搬送部20bを制御する(図8参照)。第3ステップにおいて、画像領域の後端が乾燥位置P3を通過するときに、用紙Pの搬送速度が一定ではなく上昇し続けていると、画像領域における乾燥度合にムラが生じ、画像品質が低下し得る。上記構成によれば、当該問題を軽減することができる。
しかも、本実施形態では、上記制御において、用紙Pの後端を基準としており、画像領域の後端を基準とする場合に比べ、簡単な制御で、上記効果を得ることができる。
コントローラ1pは、センサ32により出力される信号に基づいて、用紙Pの搬送速度が変化するように、第2搬送部20bを制御する。この場合、簡単な制御で、上記効果を得ることができる。
コントローラ1pは、第2ステップ(S12〜S14)及び第3ステップ(S15)の両方において、用紙Pを乾燥させるように、ヒータ26ahを制御する。第4ステップ(S16)が行われるときに、用紙Pの乾燥が不十分であると、第3搬送部20cや第1搬送部20aを構成する部材にインクが付着し得る。そこで、上記のように第2ステップ及び第3ステップの両方において用紙Pを乾燥させ、用紙Pの乾燥度合を高めることで、当該問題を軽減することができる。
なお、第2ステップのみで用紙Pを乾燥させる構成において、用紙Pを十分に乾燥させるため、第2ステップにおけるヒータ26ahの駆動電力を大きくすることも考えられる。この場合、片面記録における第2ステップ(即ち、用紙Pが筐体1a外に排出される前の段階)でも、同様の駆動電力で、用紙Pを乾燥させることが想定される。しかしながら、用紙Pは、筐体1a外に排出された後、搬送部を構成する部材等に強く挟持される可能性は低いと考えられる。一方、第3搬送部20cにより搬送される用紙Pは、第3搬送部20cを構成するローラ対、及び、第1搬送部20aを構成するローラ対によって挟持される。よって、用紙Pの乾燥が不十分であると、第3搬送部20cや第1搬送部20aを構成するローラ対に特にインクが付着し得る。第3搬送部20cや第1搬送部20aを構成するローラ対にインクが付着すると、その後に搬送される用紙Pにインクが付着し得る。そのため、片面記録における第2ステップでは、両面記録において用紙Pの裏面に記録が行われる前の段階(第4ステップの前)に比べ、用紙Pの乾燥度合を低く設定することができる。つまり、筐体1a外に排出される用紙Pは、第3搬送部20cにより搬送される用紙Pと比較して、用紙Pの乾燥度合を低く設定することが許容される。にもかかわらず、上記のように片面記録における第2ステップで大きな駆動電力でヒータ26ahを駆動すると、電力消費量が必要以上に多くなり、不経済である。これに対し、上記のように第2ステップ及び第3ステップの両方において用紙Pを乾燥させる構成を採用した場合、電力消費量を抑制しつつ、第3搬送部20cにより搬送される用紙Pの乾燥度合を高めることができる。
コントローラ1pは、第2ステップ(S12〜S14)と第3ステップ(S15)とにおいて、ローラ対26,27の回転速度を互いに異ならせ(図8のV1,V2参照)、用紙Pの搬送速度が互いに異なるようにしている。この場合、第2ステップと第3ステップとにおいて、乾燥部50によって用紙Pに付与される熱量が互いに異なる。これにより、用紙Pの乾燥度合を調整し、片面記録及び両面記録のそれぞれに適した乾燥度合にすることができる。
しかも、本実施形態では、乾燥部50ではなく第2搬送部20bを制御して、熱量を異ならせている。この場合、乾燥部50を制御して熱量を異ならせる場合に比べ、より簡単な制御で、より確実に、上記効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、V2>V1であり、第2ステップよりも第3ステップにおいて、用紙Pの搬送速度を高くしている。この場合、高速記録を実現することができる。
乾燥部50が、第2搬送部20bを構成すると共に正逆回転可能な正逆転ローラ対26と、ローラ対26を構成する2つのローラ26a,26bのうちの一方のローラ26aを加熱するヒータ26ahとを含む。この場合、乾燥部50に係る部材を別途設ける場合に比べ、構成を簡素化することができる。
第2搬送部20bが、乾燥位置P3よりも第1方向D1下流側に配置された正逆回転可能な正逆転ローラ対27を含む。この場合、第2方向D2への用紙Pの搬送を安定して行うことができる。
乾燥部50が、用紙Pの少なくとも表面に接触して用紙Pに熱を付与する接触部材である、ローラ26aを含む。第4ステップ(S16)が行われるときに、用紙Pの表面が第3搬送部20cや第1搬送部20aを構成する部材に接触することで、第3搬送部20cや第1搬送部20aを構成する部材へのインクの付着が生じ得ることから、特に表面を十分に乾燥させる必要がある。上記構成によれば、表面を十分に乾燥させ、第3搬送部20cや第1搬送部20aを構成する部材へのインクの付着をより確実に防止することができる。
なお、用紙Pの裏面は、第3搬送部20cや第1搬送部20aを構成すると共に当該裏面に接触する部材に、拍車ローラ等を採用することで、インク付着防止対策が可能であるため、用紙Pの表面に比べ、乾燥不十分による弊害が少ない。
続いて、図9を参照し、本発明の第2実施形態に係るインクジェット式プリンタ101について説明する。
プリンタ101は、搬送ユニットの構成を除き、第1実施形態に係るプリンタ1と同様の構成を有する。以下、同じ構成要素については同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態の搬送ユニット120は、第1搬送部20a、第2搬送部20b、及び、第3搬送部120cを含む。第3搬送部120cは、第2搬送部20bによって第2方向D2に搬送された用紙Pを、記録位置P1よりも第1方向D1上流側の位置(ローラ対24のすぐ上流側)に向けて、図9でハッチングが施された矢印D3に沿って搬送し、第1搬送部20aによる用紙Pの搬送経路に合流させるように構成されている。第3搬送部120cは、第1搬送部20aに含まれるローラ対23,24と、第2搬送部20bに含まれるローラ対25と、ローラ対128,129と、ガイド129f〜129hとを含む。
本実施形態では、ローラ対26,27に加え、ローラ対23〜25も、正逆回転可能な正逆転ローラ対である。S15で搬送モータ20Mに対して逆回転駆動の指令が出力されると、ローラ対23〜27が逆方向に回転する。これにより、用紙Pは、第2搬送部20bによって第2方向D2に搬送された後、第3搬送部20cに送り込まれ、ローラ対25,24,23,128,129に順次挟持されつつ矢印D3に沿って搬送され、第1搬送部20aの搬送経路に合流する。
第2実施形態のプリンタ101によれば、搬送経路が第1実施形態のプリンタ1と異なるものの、第1実施形態と同様の構成によって同様の効果を得ることができる。
続いて、本発明の参考例に係るインクジェット式プリンタについて説明する。
参考例のプリンタは、第2ステップ(S12〜S14)におけるローラ対26,27の回転速度をV2、第3ステップ(S15)におけるローラ対26,27の回転速度をV1(<V2)とする点において、第1実施形態に係るプリンタ1と異なり、これ以外は第1実施形態に係るプリンタ1と同様の構成を有する。つまり、本参考例において、コントローラ1pは、第2ステップよりも第3ステップにおいて用紙Pの搬送速度が低くなるように、第2搬送部20bを制御する。
本参考例のプリンタによれば、ローラ対26,27の回転速度に係る制御の点で第1実施形態のプリンタ1と異なるものの、第1実施形態と同様の構成によって同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
乾燥部について:
・乾燥部に含まれるローラは、駆動ローラ及び従動ローラのいずれであってもよい。
・乾燥部は、記録媒体に含まれる水分の量を低減できるものである限り、特に限定されない。
例えば、搬送部を構成するローラではなく、乾燥専用の加熱された部材を記録媒体に接触させ、熱伝導により、記録媒体を乾燥させてもよい。フェルトやスポンジ等の多孔質材料を記録媒体に接触させ、多孔質材料に水分を吸収させることで、記録媒体を乾燥させてもよい。この場合、剛体からなるローラ及び当該ローラの周囲を覆うフェルトを含む吸収体を設け、吸収体におけるフェルトで形成された周面を記録媒体に接触させてよい。さらに、この場合に、ローラに吸引機構を設け、フェルトに吸収された水分を適宜吸引してもよい。
記録媒体に接触することなく、対流や輻射により、乾燥させるものであってもよい。対流による場合、温度の限定はなく、冷風及び温風のいずれでもよい。また、対流を生じさせずに、高温空気によって乾燥させるものであってもよい。記録媒体に含まれる水分が赤外線吸収剤を含有する場合に、赤外線を照射することで、記録媒体を乾燥させてもよい。電磁波を照射し、分子運動により内部に熱を生じさせることで、記録媒体を乾燥させてもよい。超音波の照射により、減圧及び加圧を繰り返し生じさせることで、記録媒体を乾燥させてもよい。吸引機構により、記録媒体に含まれる水分を吸引することで、記録媒体を乾燥させてもよい。
搬送部について:
・搬送部により形成される記録媒体の搬送経路は、上述の実施形態で示したものに限定されず、任意に変更してよい。
・搬送部を構成する複数のローラ対の回転速度は、互いに同じであることに限定されず、互いに異なってもよい。例えば、複数のローラ対の各駆動ローラにそれぞれ搬送モータを接続し、搬送モータの回転を個別に制御してもよい
搬送モータや駆動伝達機構は、任意の構成であってよい。
制御部について:
・制御部は、第2ステップと第3ステップとにおいて乾燥部によって記録媒体に付与される熱量が互いに異なるように、乾燥部、又は、乾燥部及び第2搬送部の両方を制御してもよい
制御部は、第2ステップにおいて、記録媒体の後端ではなく、記録媒体の第1面に記録された画像の領域の後端が乾燥位置を通過した後に、記録媒体の搬送速度が低下し始めるように、第2搬送部を制御してもよい。
具体的には、記録媒体の余白領域を考慮して、所定時間Tを設定してよい。例えば、L1≧L2の場合、T1+T2−β≦T≦T1+T2+T3'−T4という式に基づいて所定時間Tを設定してよい。βは、搬送速度V1での、記録媒体の第1方向下流側の余白領域に係る搬送時間であり、当該余白領域の第1方向の長さを搬送速度V1で割ることにより求められる。一方、L1<L2の場合は、T1+T2+α−β≦T≦T1+T2+T3'−T4という式に基づいて所定時間Tを設定してよい。
・制御部は、第3ステップにおいて、記録媒体の後端ではなく、記録媒体の第1面に記録された画像の領域の後端が乾燥位置を通過する前に、記録媒体の搬送速度の上昇が完了し、搬送速度が一定になるように、第2搬送部を制御してもよい。
・制御部は、センサにより出力される信号に基づかず、搬送モータの回転数に基づいて、記録媒体の位置を把握し、搬送に係る制御を行ってもよい。
・所定時間Tを記録媒体のサイズ毎に実測により求め、記録媒体のサイズ毎の所定時間Tを示すテーブルをROMに記憶させてもよい。その他、任意の手法で、所定時間Tを求めてよい。
・上述の実施形態では、所定時間Tを画定する先の時点を、記録媒体の先端が検知位置に到達した時点としているが、記録媒体の後端が検知位置に到達した時点を、所定時間Tを画定する先の時点としてもよい。
・センサの位置は、乾燥位置よりも第1方向上流側である限り、任意である。
・制御部は、上述の実施形態では、記録指令に基づいて片面記録制御及び両面記録制御を選択的に行うが、両面記録制御のみを行う(片面記録に係る制御を行わない)構成であってもよい。
その他:
・液体吐出ヘッドは、ライン式に限定されず、シリアル式であってもよい。
・液体吐出ヘッドが吐出する液体は、インクに限定されず、任意の液体(例えば、前処理液)であってよい。
・吐出口から液体を吐出させるためのエネルギーを付与するアクチュエータは、圧電素子を用いたピエゾ方式のものに限定されず、その他の方式(例えば、発熱素子を用いたサーマル方式、静電力を用いた静電方式等)のものであってもよい。
・液体吐出装置に含まれる液体吐出ヘッドの数は、1以上であればよい。
・記録媒体は、用紙Pに限定されず、記録可能な任意の媒体であってよい。
・本発明に係る液体吐出装置は、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機であってもよい。
1;101 インクジェット式プリンタ(液体吐出装置)
1p コントローラ(制御部)
10 インクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)
14a 吐出口
20a 第1搬送部
20b 第2搬送部
20c;120c 第3搬送部
26 ローラ対(乾燥部,第1正逆転ローラ対)
26a ローラ(乾燥部,接触部材)
26ah ヒータ(乾燥部)
27 ローラ対(第2正逆転ローラ対)
32 センサ
50 乾燥部
D1 第1方向
D2 第2方向
P 用紙(記録媒体)
P1 記録位置
P3 乾燥位置

Claims (11)

  1. 液体を吐出するための複数の吐出口を有する、液体吐出ヘッドと、
    前記複数の吐出口と対向する記録位置に向けて記録媒体を第1方向に搬送するように構成された、第1搬送部と、
    前記記録位置よりも前記第1方向下流側に配置され、前記第1搬送部によって搬送された記録媒体を前記第1方向及び前記第1方向とは逆の第2方向に搬送するように構成された、第2搬送部と、
    前記第2搬送部によって前記第2方向に搬送された記録媒体を、前記記録位置よりも前記第1方向上流側の位置に向けて搬送し、前記第1搬送部の搬送経路に合流させるように構成された、第3搬送部と、
    前記記録位置よりも前記第1方向下流側の乾燥位置において前記第2搬送部によって搬送される記録媒体を乾燥させるように構成された、乾燥部と、
    前記液体吐出ヘッド、前記第1搬送部、前記第2搬送部、前記第3搬送部、及び前記乾燥部を制御する、制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    第1面及び前記第1面とは反対側の第2面を有する記録媒体において、前記第1面に画像を記録するように、前記液体吐出ヘッド及び前記第1搬送部を制御する、第1ステップと、
    前記第1ステップの後、前記第1面に画像が記録された記録媒体を、当該記録媒体における前記第1方向上流側の端部が前記乾燥位置よりも前記第1方向下流側に配置されるまで、前記第1方向に搬送するように、前記第2搬送部を制御する、第2ステップと、
    前記第2ステップの後、前記第1面に画像が記録された記録媒体を前記第2方向に搬送し、当該記録媒体が前記乾燥位置を通過するように、前記第2搬送部を制御する、第3ステップと、
    前記第3ステップの後、前記第2面に画像を記録するように、前記第3搬送部、前記第1搬送部、及び前記液体吐出ヘッドを制御する、第4ステップと、を実行し、
    記第2ステップ及び前記第3ステップにおいて、記録媒体を乾燥させるように、前記乾燥部を制御し、
    前記第3ステップにおける記録媒体の搬送速度が、前記第2ステップにおける記録媒体の搬送速度よりも大きくなるように、前記第2搬送部を制御することを特徴とする、液体吐出装置。
  2. 前記制御部は、前記第2ステップにおいて、少なくとも前記第1面に記録された画像の領域における前記第1方向上流側の端部が前記乾燥位置を通過した後に、記録媒体の搬送速度が低下し始めるように、前記第2搬送部を制御することを特徴とする、請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記制御部は、前記第2ステップにおいて、記録媒体における前記第1方向上流側の端部が前記乾燥位置を通過した後に、記録媒体の搬送速度が低下し始めるように、前記第2搬送部を制御することを特徴とする、請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記制御部は、前記第3ステップにおいて、少なくとも前記第1面に記録された画像の領域における前記第1方向上流側の端部が前記乾燥位置を通過する前に、記録媒体の搬送速度の上昇が完了し、前記搬送速度が一定になるように、前記第2搬送部を制御することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  5. 前記制御部は、前記第3ステップにおいて、記録媒体における前記第1方向上流側の端部が前記乾燥位置を通過する前に、記録媒体の搬送速度の上昇が完了し、前記搬送速度が一定になるように、前記第2搬送部を制御することを特徴とする、請求項4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記乾燥位置よりも前記第1方向上流側に配置され、記録媒体の有無に基づいて信号を出力する、センサをさらに備え、
    前記制御部は、前記センサにより出力される前記信号に基づいて、前記搬送速度が変化するように、前記第2搬送部を制御することを特徴とする、請求項2〜5のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  7. 前記制御部は、前記第3ステップにおいて、記録媒体が、前記第2ステップにおいて記録媒体が通過した前記乾燥位置を通過するように、前記第2搬送部を制御することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  8. 前記乾燥部は、記録媒体に熱を付与するものであり、
    前記制御部は、前記第2ステップと前記第3ステップとにおいて前記乾燥部によって記録媒体に付与される熱量が互いに異なるように、前記第2搬送部及び前記乾燥部の少なくとも一方を制御することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  9. 前記乾燥部が、前記第2搬送部を構成すると共に正逆回転可能な第1正逆転ローラ対と、前記第1正逆転ローラ対を構成する2つのローラのうちの少なくとも一方のローラを加熱するヒータとを含むことを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  10. 前記第2搬送部が、前記乾燥位置よりも前記第1方向下流側に配置された正逆回転可能な第2正逆転ローラ対を含むことを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  11. 前記乾燥部が、記録媒体の少なくとも前記第1面に接触して記録媒体に熱を付与する接触部材を含むことを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
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