JP2007130930A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 インクジェットプリンタにおいて、表面を印刷した後、再び機内に引き込み用紙を反転させ裏面を印刷する両面印刷時に、表面のインクの定着が不完全にも関わらず機内に引き込むとインク像の乱れが生じてしまう。この解決方法として表面印字後に定着時間を待つことが挙げられるが、用紙によりその条件はまちまちであるため、使用する用紙に合わせ最適な時間を設定する方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 実際に使う用紙上に、数段階に振った濃度の測定パターンを記録し、各パターンにおいて記録後一定時間で搬送ローラに到達させるように記録紙を逆転搬送する制御手段と、前記制御手段により印字した画像の乱れをユーザが判断し、該当する測定パターンを選択することで、定着時間を設定する制御手段を持たせる。
【選択図】 図10

Description

本発明は、記録情報に基づいて記録シートに画像を形成する記録装置に関する。
プリンタ等の記録装置のうち、吐出口(ノズル)からインクを吐出させて記録紙上に画像記録を行うインクジェット記録方式は、低騒音のノンインパクト記録方式で高密度かつ高速の記録動作が可能であるため、近年では広く採用されている。
更に、記録紙の表面に画像を形成した後に、自動的に装置内にその記録紙を再導入し裏面に画像形成を行う自動両面印刷機能を搭載しユーザの利便性を図るものがある。(例えば、特許文献1参照)
インクジェット記録装置においては、低価格、小型化が重視され、ヒータ等の強制定着装置を搭載せず、記録用紙上に形成されたインク像を自然乾燥させ定着されることが一般的である。ところが記録装置において近年記録速度が速くなり、両面印刷で記録紙の表面に画像を形成した後に、自動的に装置内にその記録紙を再導入する際に、表面のインクの定着時間が不足していると、インクが乾く前に記録されたインク像をローラや用紙ガイド等に接触し、そのために記録シートの表側のインク像が乱されることや、装置内がインクで汚れるという不都合が生じる可能性があった。その対策として、表面の印刷をした後にインクが転写しなくなり定着する時間まで一定時間印刷を禁止し、一定時間経過後に裏面の印刷を行うことで、インク像の乱れや装置内の汚れを防止することが行われている。(例えば、特許文献2参照)
図12〜図16は従来の記録装置において両面記録を行う場合の構成及び動作を示す模式的縦断面図であり、記録シートSは、給紙ローラ等からなる給紙手段61、搬送ローラ等からなる搬送手段62、記録情報に基づいてシートSに画像を記録する記録ヘッド等からなる記録手段63、並びに記録された記録シートSを送り出すための排紙ローラ等からなる排出手段64を経て、排紙トレイ65上に排出されて積載される。図示の記録装置は、記録情報に基づいて記録ヘッド63からインク滴を吐出することでシートSにインク像を形成するインクジェット記録装置の場合が示されている。図12は記録シートの第1面(おもて面)に画像を記録しているときの状態を、図13は第1面に記録された記録シートを排出手段で狭持している状態を、図14は第1面に記録された記録シートを逆方向に搬送して反転搬送路内へ取り込んで反転搬送を始めた状態を、図15は反転搬送路で反転させた記録シートの第2面に画像を記録している状態を、図16は両面に記録した記録シートを排紙トレイ上に排出するときの状態をそれぞれ示す。なお、排出手段のインク形成面側を押さえるローラはとげ上の突起にて形成される回転体で、インク像を乱すことなく用紙を搬送することができるものであるが、弱い力で押さえないとその効果がなくなるため搬送力が弱く、搬送ローラ等の主な搬送ではなく、排出手段の補助的な搬送に用いられるものである。多くのインクジェット記録装置において記録直後の用紙を搬送する排出手段に用いられているものである。
図12〜図16において、記録シートの両面に記録する場合は、記録シートSは、給紙手段61、搬送手段62、記録手段63を経て片面(第1面)の記録が終了すると、搬送手段62及び排出手段62を逆転させて引き込まれる。引き込まれたシートSは、記録面を表裏反転させるための反転搬送路66を通して搬送された後、再び搬送手段62及び記録手段63を通過する間に第2面に記録され、排出手段64を経て排紙トレイ65上に排出されて積載される。
インクを紙面に付着させて画像を形成する記録装置にあっては、インクの定着時間が必要である。両面記録の場合には、片面(第1面)の記録を終了した記録シートを逆転させて引き込ませ搬送手段62及び反転搬送路66に通されるため、記録動作の速度を上げると、画像インクの定着が間に合わず、各ローラに接触して画像が乱されるだけではなく、各ローラに転写されたインクが記録シートに再転写されて該記録シートや装置内部を汚してしまうという不都合がある。
そこで、片面(第1面)の記録が終了した後に、記録シートを逆転させて引き込ませ搬送手段62及び反転搬送路66に通す前に、片面(第1面)に記録されたインク像が乾燥できるまでの一定時間停止させる制御を行うことで、各ローラに接触して画像が乱されることや、各ローラに転写されたインクが記録シートに再転写されて該記録シートや装置内部を汚してしまうということを防止できる。インク像が定着できるまでの停止時間についてはあらかじめ実験によりインクの転写がなくなるまでの時間を求め、一律その時間停止するように設定する。
両面記録のときには、先ず図12及び図13に示すように、記録シートSは、給紙ローラ61及び搬送ローラ62により給紙され、記録ヘッド63で第1面にインク像を形成された後、表面のインク像が定着するまで一定時間排紙ローラ64に狭持させ待機する。次いで、一定時間経過すると図14〜図16に示すように、搬送ローラ62及び排紙ローラ64を逆転させ、記録シートSを反転搬送路66を経て再び搬送ローラ62へ送り込む。こうして搬送ローラ62へ到達した記録シートSは表裏が反転されており、記録ヘッド63により第2面(裏面)にインク像を形成される。次いで、シートSは、排紙ローラ64により排紙トレイ65に積載された記録シートの上に排出される。
以上のように、片面(第1面)の記録が終了後一定時間停止させた後、搬送ローラ62を逆転させ、記録シートSを反転搬送路66を経て再び搬送ローラ62へ送り込む制御を行うことで、各ローラに接触して画像が乱されることや、各ローラに転写されたインクが記録シートに再転写されて該記録シートや装置内部を汚してしまうということを防止できる。
特開2003−154643号公報 特開2004−167989号公報
しかしながら、上記従来例においては、インク像が乾燥できるまでの停止時間については、あらかじめ実験により求めたインクの定着時間を、一律停止時間に設定するため、インクの乱れを防止するためには最も条件が悪く時間のかかる場合を想定した停止時間を設定することとなる。しかし、記録紙の種類は多種多様におよび、用紙の種類によってインクの定着時間が大幅に異なることがある。実験において普通紙であっても製造元が異なるものでは、一般的なものでは記録後5秒から15秒程度時間が必要で、海外の一部のものでは30秒から60秒程度の時間が必要となるものもある。また低湿環境と高湿環境では倍程度の速度差が生じる。最悪を想定すると印字速度を著しく悪化させることとなる。逆に定着性の優れた用紙を使う場合は停止時間を短縮することが可能にもかかわらず長めの停止時間に設定されることとなる。このように、定着のための停止時間の設定について、一律に設定する方法では、すべての用紙に最適な時間に設定することができないという不都合があった。
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、使用する用紙に合わせて、最適な停止時間を設定し、各ローラに接触して画像が乱されることや、各ローラに転写されたインクが記録シートに再転写されて該記録シートや装置内部を汚してしまうということを防止しつつ、できる限り高速で両面印字ができる記録装置を提供することである。
本発明は、上記目的を達成するため、実際に使う用紙上に、数段階に振った濃度の測定パターンを記録し、各パターンにおいて記録後一定時間で搬送ローラに到達させるように記録紙を逆転搬送する制御手段と、前記制御手段により印字した画像の乱れをユーザが判断し、該当する測定パターンを選択することで、定着時間を設定する制御手段を持たせることを特徴とする。
用紙の表面(第1面)には何も印刷せずに搬送し、裏面(第2面)に反転するために搬送ローラを逆転させながら、用紙の表面(第1面)の用紙送り方向に、数段階に振った濃度の測定パターンを複数個印字し、各濃度の測定パターンが印字されてから搬送ローラに突入する時間を一定に制御する制御手段をもたせ、ユーザ自身が、自分の使用する環境、自分の使用する用紙を用いて、前記測定パターンを印字させることで、各測定パターンの画像の乱れ、インクのローラへの転写状況を目視確認することでどの濃度パターンまで問題がないかを確認させる。各濃度パターンには番号が振られており、ユーザはその番号を記録装置に入力することで、制御回路は停止時間を決定し、以降の両面印刷においてその停止時間を用いる。
測定パターンが印字されてから搬送ローラに突入するまで時間と各測定パターンの濃度、最高濃度を印刷した場合の必要な時間との関係をあらかじめ実験により求め、制御回路内にテーブルとして持ち、選択された濃度パターンに対応した停止時間を算出するものである。
本発明によれば、ユーザ自身が、自分の使用する環境、自分の使用する用紙を用いて、数段階に振った濃度の測定パターンを記録し、各パターンにおいて記録後一定時間で搬送ローラに到達させるように記録紙を逆転搬送する制御手段と、前記制御手段により印字した画像の乱れをユーザが判断し、該当する測定パターンを選択することで、その用紙に最適な停止時間を設定することかでき、各ローラに接触して画像が乱されることや、各ローラに転写されたインクが記録シートに再転写されて該記録シートや装置内部を汚してしまうということを防止しつつ、できる限り高速で両面印字ができる。
尚、測定パターンの濃度を振り、濃度の薄いパターンで判断することによって、短時間でインクの転写を判断することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。図1〜図3は本発明を適用した記録装置の一実施形態において片面記録を行う場合の構成及び動作を示す模式的縦断面図であり、図1は記録シートに画像を記録しているときの状態を、図2は記録された記録シートを排紙手段6にて狭持している状態を、図3は記録された記録シートを排紙トレイ上に排出するときの状態をそれぞれ示す。図1〜図3において、記録シートの片面に記録(印刷)する場合は、記録シートSは、給紙ローラ等からなる給紙手段1、搬送ローラ等からなる搬送手段3、記録情報に基づいてシートSに画像を記録する記録ヘッド等からなる記録手段4、並びに記録されたシートSを送り出すための排紙ローラ等からなる排出手段5、6を経て、排紙トレイ7上に排出されて積載される。
本実施形態では、記録装置が記録情報に基づいて記録ヘッド63からインク滴を吐出することで記録シートSに画像を形成するインクジェット記録装置である場合が示されている。給紙ローラ1は、給紙トレイ2上に積載されたシートSを分離爪(不図示)との協働作用により最上層から1枚ずつ分離給送するものである。給送されたシートSは、図1に示すように、駆動回転される搬送ローラ3aとこれにシートSを押圧して従動回転する従動ローラ3bによって記録位置へ搬送される。記録手段4は、搬送ローラ3a及び従動ローラ3bからなる搬送手段3によって搬送されてくるシートSにインクジェット記録方式によりインク像を記録するものである。本実施形態では、記録シートSの幅方向に長いガイド軸11に沿って往復移動可能なキャリッジ4cに記録ヘッド4dを搭載し、キャリッジ4cの移動に同期して画像信号に基づいて記録ヘッド4dを駆動することによりインク液滴を吐出し、プラテン4eにより支持されたシートSにインク像を記録していく。
記録ヘッド4dは、シート搬送方向に配列された複数の微細な吐出口(オリフィス)からなる吐出口列と、各吐出口に通じる液路と、各液路の一部に設けられるエネルギー作用部と、各エネルギー作用部でインクに作用させる液滴形成エネルギーを発生するためのエネルギー発生手段と、を備えている。前記エネルギー発生手段としては、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体を用いるもの、レーザー等の電磁波を照射して発熱させる発熱作用により液滴吐出エネルギーを発生させるもの、あるいは、発熱抵抗体を有する発熱素子等の電気熱変換体によって液体を加熱して液滴吐出エネルギーを発生させるものなどがある。
その中でも、熱エネルギーによって液体を吐出させる記録ヘッドは、吐出口を高密度に配列することができ、高解像度の画像記録に好適である。その中でも、電気熱変換体を用いる記録ヘッドは、コンパクト化も容易であり、高密度実装化が容易で、製造コストも安価なことから有利である。そこで、記録ヘッド4dは、記録信号に応じて吐出口ごとに設けられた電気熱変換体に通電し、その熱エネルギーによってインク中に膜沸騰を生じさせ、この膜奮闘によってインクに生ずる気泡の成長、収縮により吐出口からインクを吐出するように構成されている。なお、本実施形態における記録ヘッド4dは、その上部にインクを貯留するためのインクタンクが一体化されており、この部分でキャリッジ4cに着脱可能に装着されている。
図1〜図3において、記録手段4の搬送方向下流側には、駆動回転される第1排紙ローラ5aとこれにシートSを押圧して従動回転する拍車5bからなる第1の排出手段5、並びに、駆動回転される第2排紙ローラ6aとこれにシートSを押圧して従動回転する拍車6bからなる第2の排出手段6が配設されている。この排出手段5、6は、記録部を通してシートSを搬送手段3と共に搬送するとともに、記録されたシートSを排紙トレイ7上に記録面を上にして排出するものである。前記拍車5b、6bは、シートSに接触する面積が小さく、インク像が形成された記録面に接触しても該インク像を乱すことのない回転体で構成されている。
図4〜図8は本発明を適用した記録装置の一実施形態において両面記録を行う場合の構成及び動作を示す模式的縦断面図であり、図4は記録シートの第1面(おもて面)に画像を記録しているときの状態を、図5は第1面に記録された記録シートを排出手段6にて狭持している状態を、図6は第1面に記録された記録シートを逆方向に搬送して反転搬送路内へ取り込んで反転搬送を始めた状態を、図7は反転搬送路で反転させた記録シートの第2面に画像を記録している状態を、図8は両面に記録した記録シートを排紙トレイ上に排出するときの状態をそれぞれ示す。なお、図4〜図8の記録装置は、装置自体は図1〜図3の記録装置と同じである。
図4〜図8において、両面記録の場合は、先ず、前述の片面記録の場合と同様の表面(第1面)に対する記録を行う。すなわち、給紙トレイ2上に積載された記録シートSは給紙ローラ1及び分離ローラ(不図示)により最上層から1枚ずつ分離給送され、搬送ローラ3a及び従動ローラ3bからなる搬送手段3により搬送されるシートSに対し、記録情報に基づいて記録手段4により画像記録が行われる。シートSは、記録ヘッド4dによりインク像を形成されながら、搬送手段3及び排出手段5、6によって搬送される。
シートSの第1面に対する記録が終了した後、該シートの後端を第2排紙ローラ6aと拍車6bで挟持した状態で搬送を停止させる。この搬送停止の状態で、該シートSの第1面のインク像が定着し、ローラや搬送路にインクが転写しない状態になるまで時間経過を待つ。停止時間については後述の調整制御手段により決定した値を用いるものである。その後、図7に示すように、排紙手段5、6及び搬送手段3を逆転させることにより、第1面に記録されたシートSを装置本体内に引き戻し、用紙反転手段である反転搬送路9内へ搬送する。
反転搬送路9内を搬送されたシートSは、図8に示すように、表裏反転した状態で搬送手段3へ再突入し(再度送り込まれ)、搬送手段3及び排出手段5、6により搬送されながら、記録手段4によりその裏面(第2面)に画像を形成される。こうして記録シートSに対する両面記録が行われることになる。裏面に記録した後は、図9に示すように、シートSを排紙トレイ7上に排出する。
図9は本実施形態に係る記録装置の制御手段の概略構成を示すブロック図である。図10において、記録装置の制御手段としての制御基板160は、インターフェース201を介してコンピュータ等のホスト装置200に接続されている。制御基板160にはマイクロプロセッサ等から成る中央演算処理装置(CPU)161が設けられており、このCPU161にはメインバス202を介してROM162、RAM163、ヘッドドライバ164及びモータドライバ165、166、167、168が接続されている。一方、記録装置には、CR(キャリッジ)エンコーダセンサ181、LF(ラインフィード)エンコーダセンサ182、PE(ペーパーエンド)センサ183、PG(回復系)センサ184及びASF(自動給紙)センサ185などの検知手段から成る検出部180が設けられている。
ROM162には長期保存されるプログラムやデータ等の情報が記憶され、RAM163には書き込み可能なデータ等の情報が記憶される。そこで、検出部180の各種のセンサ181〜185からの検知信号がメインバス202から制御基板160に入力されると、制御基板160のCPU161によってROM162及びRAM163内の記憶情報に基づく演算処理が実行され、各種のドライバを介して対応する機構部の動作が実行される。すなわち、記録手段4の記録動作はヘッドドライバ164を介して制御され、記録シートSを搬送するLFモータ169の制御はモータドライバ165を介して行われる。
また、ガイド軸11及びガイドレール(不図示)に案内支持されたキャリッジ4cの主走査移動を駆動するキャリッジモータ170はモータドライバ166を介して制御され、記録部へ記録シートSを給送するための給紙ローラ1の駆動源であるASFモータ(給紙モータ)171はモータドライバ167を介して制御され、不図示の回復機構部(記録ヘッド4dのメンテナンス部)の各回復手段の駆動源であるPGモータ172は、モータドライバ168を介して制御される。
次に、第1面を記録した後、第2面を記録するために搬送手段3を逆転させる前の停止時間の調整制御手段について説明する。
第1面にインク像を形成した後に、停止時間が少なくインク像の定着が不完全なまま搬送手段3を逆転させると、インク像が従動ローラ3bに達したところで未定着のインクが従動ローラ3bに転写し、従動ローラ3bが1周するとローラに転写したインクが再び記録シートに転写し画像を汚してしまう問題が生じる。記録シートの種類によりインク像の定着が完了するまでの時間の差は大きく、実験においては用紙によって5秒〜60秒程度のばらつきがあり、高湿環境ではその倍程度の時間が必要となることが解っている、一律にすべての場合においてインク像の定着が完了するまでの時間(例えば120秒)を停止時間に設定すると、常にスループットが低下してしまうこととなる。
そこで、使用する用紙に使用する環境において濃度を振った測定パターンを記録し、各測定パターンを記録してから一定の時間で測定パターンが従動ローラ3bで押さえつけるように制御し、その結果各濃度の測定パターンにおいて未定着インクが従動ローラ3bに転写し用紙に再転写しているか否かをユーザが認識可能とし、転写していない濃度パターンのうち最も濃度の高いものを指定することで、あらかじめ実験により求め制御装置内のテーブルに収容されたデータを参照して、使用する用紙に使用する環境に適した停止時間を設定する調整制御手段を持つものである。
調整制御手段の手順について説明する。調整制御手段の記録シートSの流れは図4〜図8に示す両面記録の場合と同一である。
まず、ユーザが使用する記録シートSを給紙トレイ2にセットし、ユーザがホスト装置に対して停止時間調整モードの実行を指令する。すると記録装置の制御基板160にて停止時間調整モード実行を受け動作を開始する。
図4に示すように給紙トレイ2上にセットした記録シートSは給紙ローラ1及び分離ローラ(不図示)により最上層から1枚ずつ分離給送され、搬送ローラ3a及び従動ローラ3bからなる搬送手段3により搬送される。この時点では表面(第1面)に対し記録を行わず、該シートの後端を第2排紙ローラ6aと拍車6bで挟持した状態で搬送を停止させる。その後、図7に示すように、排紙手段5、6及び搬送手段3を逆転させることにより、記録シートSを搬送ローラ3a、従動ローラ3bのローラ対に再突入させ、用紙反転手段である反転搬送路9内へ搬送する。搬送手段3を逆転させシートSを搬送する際にシートSに対し、記録情報に基づいて記録手段4により測定パターンSpの記録が行われる。逆転しながら測定パターンSpを記録している状態を図10に示す。測定パターンSpは用紙送り方向に濃度を振って一定の間隔を開けて記録される。すべての画素領域に対しすべてインクを並べる状態をDuty100%とすると、ここではDuty20%、40%、60%、70%、80%、90%、100%の7つの長方形の均一パターンと各濃度の測定パターンの横には、順に1〜7の数字を添えて記録していく。用紙の逆転搬送においては、各濃度の測定パターンSpを記録してから搬送ローラ3a、従動ローラ3bのローラ対に再突入するまでの時間はすべて同じ条件の時間5秒となるように逆転搬送を間欠送りにしながら制御しながら行う。反転搬送路9内を搬送されたシートSは、図8に示すように、表裏反転した状態で搬送手段3へ再突入し、搬送手段3及び排出手段5、6により搬送されながら、図9に示すように、シートSを排紙トレイ7上に排出する。
続いて、排出されたシートSをユーザが目視にて、各濃度の測定パターンSpの下流側に従動ローラ3bによる未定着インクの転写がないか確認を行う。
その結果転写していない濃度パターンのうち最も濃度の高いものに添えられている数字を選択しホスト装置200に入力する。記録装置内の制御基板160内のROM162内には図11に示すあらかじめ実験により求めた相関テーブルが収容され、選択された数字に相当する停止時間を、以降の両面記録の際に用いるようにRAM163に設定する。
相関データの実験においては、多種の用紙において10%から100の測定パターンを記録し、記録後搬送ローラに再突入させる時間も5秒から180秒までを振りその転写状況を観察し、例えばDuty100%のパターンが65秒の停止時間を要する用紙のおいて40%のパターンが5秒で問題ないデータから、40%で問題なければ65秒の停止時間とするというようにテーブル化するものである。
以上説明した実施形態によれば、実際に使う用紙上に、数段階に振った濃度の測定パターンを記録し、各パターンにおいて記録後一定時間で搬送ローラに到達させるように記録紙を逆転搬送する制御手段と、前記制御手段により印字した画像の乱れをユーザが判断し、該当する測定パターンを選択することで定着時間を設定する制御手段を持たせ、使用する用紙に合わせて、最適な停止時間を設定し、各ローラに接触して画像が乱されることや、各ローラに転写されたインクが記録シートに再転写されて該記録シートや装置内部を汚してしまうということを防止しつつ、できる限り高速で両面印字ができる記録装置を提供される。
本実施形態に係る記録装置の片面記録動作を示す模式的縦断面図である。 本実施形態に係る記録装置の片面記録動作を示す模式的縦断面図である。 本実施形態に係る記録装置の片面記録動作を示す模式的縦断面図である。 本実施形態に係る記録装置の両面記録動作を示す模式的縦断面図である。 本実施形態に係る記録装置の両面記録動作を示す模式的縦断面図である。 本実施形態に係る記録装置の両面記録動作を示す模式的縦断面図である。 本実施形態に係る記録装置の両面記録動作を示す模式的縦断面図である。 本実施形態に係る記録装置の両面記録動作を示す模式的縦断面図である。 本実施形態に係る記録装置の制御手段の概略構成を示すブロック図である。 本発明を適用した記録装置の停止時間調整制御手段において測定パターンの記録動作を示す斜視図である。 本発明を適用した記録装置の停止時間調整制御手段における該当パターンと停止必要時間との相関テーブルを示す図である。 従来の記録装置において両面記録を行う場合を示す模式的縦断面図である。 従来の記録装置において片面記録を行う場合を示す模式的縦断面図である。 従来の記録装置において片面記録を行う場合を示す模式的縦断面図である。 従来の記録装置において片面記録を行う場合を示す模式的縦断面図である。 従来の記録装置において片面記録を行う場合を示す模式的縦断面図である。
符号の説明
1 給紙ローラ
2 給紙トレイ
3 搬送手段
3a 搬送ローラ
4 記録手段
4c キャリッジ
4d 記録ヘッド
4e プラテン
5、6 排出手段
5a、6a 排紙ローラ
7 排紙トレイ
8a 支持手段(支持部材)
8b 移動手段
9 用紙反転手段(反転搬送路)
11 ガイド軸
160 制御手段(制御基板)
161 中央演算処理装置(CPU)
162 ROM
163 RAM
164 ヘッドドライバ
165、166、167、168、186 モータドライバ
180 検出部
181 CR(キャリッジ)エンコーダセンサ
182 LF(ラインフィード)センサ
183 PE(ペーパーエンド)センサ
185 ASF(自動給紙)センサ
187 支持手段モータ
200 ホスト装置

Claims (2)

  1. 記録シートを搬送する搬送手段と、記録情報に基づいて記録シートにインク滴を吐出し画像を形成する記録手段と、第1面に記録した記録シートを上流方向へ引き戻すとともに表裏反転させて第2面に記録する両面記録手段と、前記第1面を記録後引き戻す前に設定された定着時間停止する制御手段とを備えた記録装置において、
    記録シートの第1面に複数段階に濃度を振った測定パターンを記録し、各パターンにおいて記録後一定時間で搬送ローラに到達させるように記録シートを逆転搬送する制御手段と、前記制御手段により印字した画像の乱れをユーザが判断し、該当する測定パターンを選択することで、あらかじめ設定した相関テーブルより前記定着時間を求め設定する制御手段を有することを特徴とする記録装置。
  2. 前記請求項1において、記録シートを逆転搬送させながら測定パターンを記録する制御手段を有することを特徴とする記録装置。
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