JP5335400B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット記録装置に関し、特に、搬送ベルトにより記録媒体を搬送するインクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録装置における記録媒体搬送手段として、ベルト搬送方式を採用する装置が知られている。
図13は、ベルト搬送方式を採用するインクジェット記録装置の主要部の構成を示した図である。記録媒体8は、記録媒体を静電吸着させることが可能な搬送ベルト9の移動によって所定の速度で副走査方向へ搬送され、記録ヘッド1の吐出口面と対向する位置を通過する。搬送ベルト9の回転駆動は、搬送モータ1008の回転をギアおよび支持ローラを介して伝達することにより成されている。搬送ベルト9は複数の支持ローラによって支持されており、ループ状に搬送ベルト9を案内している。記録ヘッド1は、搬送ベルト9上の記録媒体8と平行になるように保持されている。記録媒体8は、帯電した搬送ベルト9により電気的に吸着された状態で支持され、かかる記録媒体8は記録ヘッド1の下部を通過する際、所定の画像信号に従って画像が記録される。
このようなベルト搬送方式では、記録媒体の先後端部における記録媒体の姿勢・搬送性が安定していることから、ふちなし記録における先後端部の画質において有利である。
図14は、図13のインクジェット記録装置により、記録媒体の搬送方向先端部をふちなし記録を行なう際の様子を示した側面図である。図14(a)は、記録媒体8の先端部が記録ベッド1の上流側にある状態を、図14(b)は、記録媒体8の先端部が記録ヘッド1の下部を通過している状態を、図14(c)は、記録媒体8の先端部が記録ヘッド1の下部を抜けた状態をそれぞれ示している。
このように、ベルト搬送方式においてふちなし記録を行なう場合、記録媒体の外側にはみ出して記録されるインクがベルトに付着してしまうという問題がある。ふちなし記録を行なう際、記録媒体のサイズと同一サイズの画像形成を行うと、例えば、記録媒体が斜めにセットされた場合などは余白が生まれてしまう。したがって、通常、ふちなし記録を行なう場合には、記録媒体のサイズよりも若干大きなサイズで画像形成を行なう。その結果、記録媒体からはみ出して記録されるインクがベルトに付着することになる。すなわち、14(b)に示されるように、記録媒体8の側面や下流側に配置された搬送ベルトにインクが付着することになる。
これに対し、ふちなし記録によりベルトに付着したインクを回収するクリーニング機構を備え、ベルトに付着したインクを除去する記録装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、記録ヘッドと対向する部分に、インク吸収体が配置された記録装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。このような構成の記録装置によれば、記録ヘッドから吐出されたインクをインク吸収体で吸収するため、搬送ベルトのインクによる記録媒体の汚染を低減することできる。
特開2004−137032号公報 特開2005−22319号公報
しかしながら、クリーニング機構を備えた記録装置は、新たにクリーニング機構を設けなければならないことから、記録装置が大型化する。また、図14(c)に示されるように、記録媒体からはみ出したインクはしばらくの間記録媒体と隣り合った状態で搬送ベルト上に残されることになる。そのため、記録媒体の側面からインクが吸着され、記録媒体のふちや裏面、更には画像形成面が汚れてしまう恐れがある。
また、記録ヘッドと対向する部分にインク吸収体が設けられた場合、記録ヘッドと対向する位置において、記録媒体が搬送ベルトから離れてインク吸収体と記録ヘッドの間を通ることになる。
図15は、従来のインク吸収体が備えられたインクジェット記録装置により、記録媒体の搬送方向先端部をふちなし記録を行なう際の様子を示した側面図である。図15(a)は、記録媒体8の先端部が記録ベッド1の上流側にある状態を、図15(b)は、記録媒体8の先端部が記録ヘッド1の下部を通過している状態を、図15(c)は、記録媒体8の先端部が記録ヘッド1の下部を抜けた状態をそれぞれ示している。
図15(a)から(c)に示されるように、ふちなし記録時のはみ出したインクは吸収体に収容される。しかしながら、記録ヘッド1と対向する位置において、記録媒体8が搬送ベルト9に吸着されていないため、記録媒体8の姿勢が不安定になる。このように、記録媒体8の姿勢が不安定な場合、記録媒体8のそりなどによってインク滴の着弾精度が下がることがある。その結果、画像品位が下がり、また、記録媒体が記録ヘッド1に接触して記録面を汚し、記録媒体がノズルに接触することでインク滴の吐出を乱す恐れがある。
すなわち、図15(b)に示されるように、記録ヘッド1と対向する位置から、搬送ベルト9がインク吸収体99の下側にもぐりこみ、記録媒体8は搬送ベルト9から離れてインク吸収体99の上を搬送されていく。記録媒体8が上向きに沿っている場合、記録ヘッド1と対向する位置から記録ヘッド1の方向に近づいていってしまうため、記録媒体8の姿勢は不安定となり、記録ヘッド1に接触することもある。
また、図15(c)に示されるように、記録媒体8の先端が記録ヘッド1と対向する位置を過ぎると、再び帯電した搬送ベルト9に密着するため記録媒体8の姿勢は再び安定した状態に戻る。記録媒体8の後端部が記録ヘッド1と対向する位置に差し掛かると記録媒体8の後端部が搬送ベルト9から離れてインク吸収体99の上を搬送されていく。そして、記録媒体8が上向きに沿っている場合、先端部と同様に記録ヘッド1の方向に記録媒体8が近づいてしまうため、記録媒体8の姿勢が不安定となり、記録ヘッド1に接触することもある。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、搬送ベルトを備えた記録装置により記録媒体の先端部および後端部を記録する場合であっても、はみ出しインクにより記録媒体を汚すことなく記録を行なうンクジェット記録装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、記録媒体を搬送するための搬送ベルトと、前記搬送ベルトに静電吸着され搬送される記録媒体に対しインクを吐出するノズルにより記録を行う記録ヘッドと、を備えるインクジェット記録装置であって、前記記録ヘッドと対向する領域の一部にインクを吸収するためのインク吸収体を配置し、前記インク吸収体はふちなし記録で用いられる最大幅の記録媒体よりも大きな幅を有し、前記搬送ベルトは前記領域の一部において前記インク吸収体を介して前記記録ヘッドと対向し、前記記録媒体の搬送方向の先端部および後端部の記録時に、前記インク吸収体と対向する位置のノズルのみを用いて記録を行なうことを特徴とする。
以上の構成によれば、搬送ベルトを備えた記録装置により記録媒体の先端部および後端部を記録する場合であっても、記録媒体の姿勢および搬送性を安定することができる。その結果、ふちなし記録時のはみ出しインクにより記録媒体を汚すことなく記録を行なうことができる。
以下に図面を参照して本発明における実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1および図2は、本発明の第1の実施形態におけるインクジェット記録装置の主要部の構成を示した図である。図1は、記録ヘッドを走査することにより記録媒体に記録を行なっている状態を示し、図2は、記録ヘッドおよび記録媒体が記録位置から退避している状態を示している。
記録ヘッド1はキャリッジ2に着脱可能に搭載されている。記録ヘッド1は、インクを滴として吐出させるための記録素子を複数備えた記録ヘッド部と、各記録素子にインクを補充するためのインクタンク部を有する。更に記録ヘッド1には、記録ヘッド部を駆動する信号などを授受するコネクタが設けられており、キャリッジ2には、コネクタを介して記録ヘッド1に駆動信号等を伝達するためのコネクタホルダが設けられている。
ガイドシャフト3は、装置本体に設置されており、キャリッジ2はガイドシャフト3によって案内支持されている。キャリッジ2は、ガイドシャフト3が延在する方向に沿って、主走査方向に往復移動が可能となっている。キャリッジ2の移動は、モータプーリ、従動プーリおよびタイミングベルト等の駆動機構を介することにより、主走査モータによって行われつつ、その位置および搬送量が制御されている。
記録が行われる前、記録用紙やプラスチック薄板等の記録媒体8は、オートシートフィーダ32上に積載されている。記録が開始されると、給紙モータ35が駆動され、この駆動力がギアを介してピックアップローラ31に伝達される。これによりピックアップローラ31が回転し、記録媒体8はオートシートフィーダ32から一枚ずつ分離されて記録装置内に給紙される。
記録媒体8は、搬送ベルト9の移動によって所定の速度で副走査方向へ搬送され、記録ヘッド1の吐出口面と対向する位置を通過する。搬送ベルト9の回転駆動は、搬送モータ1008の回転をギアおよび支持ローラを介して伝達することにより成されている。搬送ベルト9は複数の支持ローラによって支持されており、ループ状に搬送ベルトを案内している。
キャリッジ2に搭載された記録ヘッド1は、その吐出口面がキャリッジ2から下方へ突出しており、搬送ベルト9上の記録媒体8と平行になるように保持されている。更に記録媒体8は、記録部において平坦な記録面を形成するように、帯電した搬送ベルト9により電気的に静電吸着された状態で支持されている。そして、記録媒体8がその下部を通過する際、記録ヘッド1は、記録媒体8に対し所定の画像信号に従ってインクを吐出する。
ペーパエンドセンサ33は、記録媒体8の有無を検出する。記録媒体8の給紙が行なわれると、ペーパエンドセンサ33が検出して、記録媒体8の給紙が正常に行われたか否かの判定が出来る。また、給紙された記録媒体8の記録開始位置を確定するためにも、ペーパエンドセンサ33が記録媒体8の搬送方向の先端部を検出したタイミングが利用される。更に、記録の最終段階において、記録媒体8の後端部を検出することにより、その後の記録での後端部の位置を把握し、現在記録を行っている記録媒体上の位置を割り出す為にも、ペーパエンドセンサ33は用いられている。
図3は、本実施形態で適用する記録ヘッド1の記録ヘッド部26の主要部構造を部分的に示す模式的斜視図である。記録ヘッド1は、熱エネルギを利用してインクを吐出するインクジェット方式の記録ヘッドであり、熱エネルギを発生するための電気熱変換体を複数備えたものである。すなわち、電気熱変換体に印加されるパルス信号によって熱エネルギを発生し、この熱エネルギによってインク液内部に膜沸騰を起こさせ、膜沸騰の発泡圧力を利用して、吐出口よりインクを吐出して記録を行うものである。
記録媒体8と所定の間隔(約0.5〜2.0ミリ程度)で対面する吐出口面21には、所定のピッチで複数の吐出口22が形成されている。吐出口22には、共通液室23からそれぞれに連通する液路24が形成されており、その毛細管力によって共通液室に存在するインクを各吐出口まで導いている。液路24のそれぞれの壁面には、熱エネルギを発生するための発熱抵抗体などの電気熱変換体25が配設されている。電気熱変換体25には、画像信号または吐出信号に基づいて所定のパルスが印加され、これによって発生した熱が液路24内のインクに膜沸騰を起こさせる。そして、この時の発泡圧力によって吐出口22から所定量のインクが滴として吐出される。
本実施形態においては、シリアル型のインクジェット記録装置を適用しており、記録ヘッド1の吐出口22は、キャリッジ2の走査方向とは交差する方向に配列されている。そして、キャリッジ2を移動走査しながら各吐出口22からインクを吐出する記録主走査と、記録媒体をこれと交差する方向に所定量搬送する副走査とを交互に繰り返すことにより、記録媒体上に順次画像を形成していく構成となっている。なお、本実施形態ではシリアル型の記録装置を適用しているが、本発明はこのような記録装置に限定するものではなく、例えば、記録装置が記録できる最大記録媒体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドを用いた記録装置であってもよい。
図4は、本実施形態のインクジェット記録装置における制御の構成を示すブロック図である。コントローラ100は記録装置の主制御部であり、マイクロコンピュータ形態のCPU101、プログラムや所要のテーブルその他の固定データを格納したROM103、画像データを展開する領域や作業用の領域等を設けたRAM105を有するものである。ホスト装置110は、記録装置の外部に接続されて画像の供給源となる装置である。ホスト装置110は、例えば、記録に係る画像等のデータの作成や処理等を行うコンピュータでもよく、画像読み取り用のリーダ部等の形態であってもよい。ホスト装置110から供給される画像データやその他のコマンド、更にステータス信号等は、インタフェース(I/F)112を介してコントローラ100と送受信可能な構成となっている。
操作部120は操作者による入力指示を受容するスイッチ群であり、電源スイッチ122、吸引回復の起動を指示するための回復スイッチ126等を有する。
センサ部130は装置の状態を検出するためのセンサ群である。本実施形態においては、ホームポジションセンサ30、ペーパエンドセンサ33や、環境温度を検出するために設けられた温度センサ134、回転角センサユニット1006、搬送検出センサユニット701等を有している。
ヘッドドライバ140は、記録データに応じて記録ヘッド26の電気熱変換体25を駆動させる。またヘッドドライバ140には、記録データを複数の電気熱変換体25のそれぞれに対応させて整列させるシフトレジスタ、適宜のタイミングでラッチするラッチ回路、駆動タイミング信号に同期して電気熱変換体25を作動させる論理回路素子などが含まれている。また、記録媒体上でのドット形成位置を調整するために吐出タイミングを適切に設定するタイミング設定部等も含まれている。
記録ヘッド26の近傍には、サブヒータ142が設けられている。サブヒータ142はインクの吐出特性を安定させるために、記録ヘッドの温度調整を行うものである。サブヒータ142は、電気熱変換体25と同様に記録ヘッド26の基板上に形成された形態でもよく、また記録ヘッド26の本体ないしは記録ヘッド1に取り付けられている形態であってもよい。
モータドライバ150は、主走査モータ4を駆動するためのドライバであり、170は搬送モータ1008を駆動するためのモータドライバである。主走査モータ4の駆動により、キャリッジ2が主走査方向へ移動可能となり、搬送モータ1008の駆動により、記録媒体8が副走査方向に搬送される。
モータドライバ160は、給紙モータ35を駆動するためのドライバであり、給紙モータ35の駆動によって、記録媒体8はオートフィートシーダ32から分離され、記録装置内に給紙される。
再び、図1および図2を参照しながら本実施形態の記録装置の詳細について説明する。搬送ベルト9の幅は、ふちなし記録で用いられると想定される紙幅より数ミリ狭くなっており、ふちなし記録の際には確実に記録媒体8の幅は搬送ベルト9の搬送方向と直交する方向幅より広く、記録媒体8が紙幅方向に両側とも搬送ベルト9からはみ出している。本実施形態においては、幅89mmのL判サイズをふちなし記録で用いられる最小幅の記録媒体と想定しており、幅方向の記録媒体の位置ズレ量を左右共に3mmを取り、89mm−3mm−3mm=83mmを搬送ベルト9の幅としている。ふちなし記録時に、記録媒体8の側面からはみ出すインクをインク吸収体100が受ける。インク吸収体100は、ウレタンフォーム等の多こう質体を用いることが好ましい。ふちなし記録で用いられると想定される最小の紙幅から最大の紙幅にいたるまではみ出しインクを受けられる幅とし、ふちなし記録で用いられると想定される最大の紙幅より幅を大きくしておけばよい。本実施形態においては、幅89mmのL判から幅210mmのA4サイズまでをふちなし記録で用いられる記録媒体の幅と想定している。幅方向の記録媒体の位置ズレ量に相当する5mm最大ではみだして記録することを想定して、210mm+5mm+5mm=220mmが必要な吸収体の幅となる。
図2に示すように、インク吸収体100は、記録媒体8の搬送方向の先端部および後端部のはみ出しインクを受けるために、記録ヘッド1の上流側と下流側にも配置されている。
図5は、記録媒体8の搬送方向の先端部をふちなし記録を行なう際の様子を示した側面図である。図5(a)に示すように、搬送ベルト9は、記録ヘッド1の下流側に対向する一部でインク吸収体100の下部に潜り込む。このため、記録媒体8はインク吸収体100の上部を、搬送ベルト9から離れて搬送される。そして、記録媒体8の先端部は、記録ヘッド1が有するノズル列のうち、このインク吸収体100と対向する位置にあるノズルだけを用いて記録される。これにより記録媒体8の先端部ではみ出したインクは全てインク吸収体100が受けることができる。
図5(b)に示すように、記録媒体8の先端部の記録が終ると、記録媒体8の先端部は再び搬送ベルト9に密着する。そして、記録媒体8の先端部以外の領域は、記録ヘッド1が有する全ノズルを用いて記録が行なわれる。
そして、図5(c)に示されるように、搬送ベルト9は、記録ヘッド1の上流側に対向する一部でインク吸収体100の下部に潜り込む。このため、記録媒体8はここでもインク吸収体100の上部を、搬送ベルト9から離れて搬送される。そして、記録媒体8の後端部が上流側のインク吸収体100に差し掛かると、記録ヘッド1が有するノズル列のうち、インク吸収体100と対向する位置にあるノズルだけを用いて記録される。これにより記録媒体8の後端部ではみ出したインクは全てインク吸収体100が受けることができる。
図6は、本実施形態の記録媒体8の搬送方向の先端部におけるふちなし記録の記録方法を示す模式図である。本図において、一つの枠は64ノズルのブロックを表しており、縦方向に12個並んで全ノズル長768となっている。図を左から右に見ると、ノズルが徐々に縦方向にずれているが、縦方向のズレが1回の搬送長に相当する。
本実施形態では記録ヘッド1のノズル構成および記録設定が以下の通りであるとする。なお、本発明は、この記録ヘッドのノズル構成および記録設定に限定されるものではない。
ノズル数:768 (1200dpi)
記録完成までの主走査回数:4回
先後端部吸収体と対向するノズル数:256
ふちなし記録時の搬送方向の先端部の画像形成では、記録ヘッド1の下流側256ノズルを用いるため、図6に示すグレー部のノズルのみを用いて記録を行なう。したがって、先端部のふちなし記録時には、64ノズル分ずつ記録媒体8を搬送していることがわかる。記録媒体8が下流側のインク吸収体100を越えると徐々に使用ノズルを増やしていき、それに伴い1回の搬送長も64ノズル分から192ノズル分へと切り替わっていく。記録媒体8の後端部が上流側のインク吸収体100に差し掛かるまでは、768ノズル全てを用いて、192ノズル分の搬送を毎回繰り返す。
図7は、本実施形態の記録媒体8の後端部におけるふちなし記録の記録方法を示す模式図である。本図では図6と同様に、一つの枠は64ノズルのブロックを表しており、縦方向に12個並んで全ノズル長768となっている。また、図を左から右に見ると、ノズルが徐々に縦方向にずれているが、縦方向のズレが1回の搬送長に相当する。
記録媒体8の後端部が上流側のインク吸収体100に差し掛かる手前から、徐々に使用ノズルを減らしていき、それに伴い1回の搬送長も192ノズル分から64ノズル分へと切り替わっていく。なお、記録媒体8の先後端部の位置は、ペーパエンドセンサ33が記録媒体8の搬送過程において検出されおり、検出後の累積搬送長を算出することにより推定が可能である。
本実施形態では、記録媒体8の搬送方向の先端部および後端部で記録に使用するノズルを限定し、限定したノズルに対向する位置においてのみ搬送ベルト9をインク吸収体100の下にもぐりこませる構成としている。その結果、記録媒体8が搬送ベルト9から離れる距離を短くすることができるため、搬送方向の先端部および後端部で不安定となりやすい記録媒体8の姿勢を乱れにくくすることができる。
(第2の実施形態)
図8および図9は、本実施形態におけるインクジェット記録装置の主要部の構成を示した図である。図8は、記録ヘッドを走査することにより記録媒体に記録を行なっている状態を示し、図9は、記録ヘッドおよび記録媒体が記録位置から退避している状態を示している。
本実施形態の搬送ベルト9は、第1の実施形態と同様に、ふちなし記録で用いられると想定される紙幅より数ミリ狭くなっている。そして、図9に示すように、本実施形態のインク吸収体101は、記録媒体8の先端部および後端部のはみ出しインクを受けるために記録ヘッド1の下流側にのみ配置されている。
図10は、本実施形態の記録媒体8の先端部をふちなし記録を行なう際の様子を示した側面図である。図10(a)に示すように、搬送ベルト9は、記録ヘッド1の下流側に対向する一部でインク吸収体101の下部に潜り込む。このため、記録媒体8はインク吸収体100の上部を、搬送ベルト9から離れて搬送される。そして、記録媒体8の先端部は、記録ヘッド1が有するノズル列のうち、このインク吸収体101と対向する位置にあるノズルだけを用いて記録される。これにより記録媒体8の先端部ではみ出したインクは全てインク吸収体101が受けることができる。
図10(b)に示すように、記録媒体8の先端部の記録が終ると、記録媒体8の先端部は再び搬送ベルト9に密着する。そして、記録媒体8の先端部以外の領域は、記録ヘッド1が有する全ノズルを用いて記録が行なわれる。
そして、図10(c)に示されるように、記録媒体8の後端部が下流側のインク吸収体101に差し掛かると、記録ヘッド1が有するノズル列のうち、インク吸収体101と対向する位置にあるノズルだけを用いて記録される。これにより記録媒体8の後端部ではみ出したインクは全てインク吸収体101が受けることができる。
搬送ベルト9が一度インク吸収体101の下側に潜り込み、記録媒体8が搬送ベルトから離れた後に、再び搬送ベルトと密着するとき、記録媒体8の姿勢は乱れがちである。しかしながら、本実施形態では、インク吸収体101から記録媒体8が離れるまでに、すなわち再び搬送ベルトと密着するときまでに、当該箇所の記録が必ず終了している構成になっている。これにより、より安定した画像を形成することにより、高品質な記録を達成することができる。
図11は、本実施形態の記録媒体8の先端部におけるふちなし記録の記録方法を示す模式図である。記録ヘッド1のノズル構成および記録設定は第1の実施形態と同じである。
ふちなし記録時の先端部の画像形成では、記録ヘッド1の下流側256ノズルを用いるため、図11に示すグレー部のノズルのみを用いて記録を行なう。したがって、先端部のふちなし記録時には、64ノズル分ずつ記録媒体8を搬送していることがわかる。記録媒体8が下流側のインク吸収体101を越えると徐々に使用ノズルを増やしていき、それに伴い1回の搬送長も64ノズル分から192ノズル分へと切り替わっていく。記録媒体8の後端部が上流側のインク吸収体101に差し掛かるまでは、768ノズル全てを用いて、192ノズル分の搬送を毎回繰り返す。
図12は、本実施形態の記録媒体8の後端部におけるふちなし記録の記録方法を示す模式図である。記録媒体8の後端部が上流側のインク吸収体101に差し掛かる手前から、徐々に使用ノズルを減らしていき、それに伴い1回の搬送長も192ノズル分から64ノズル分へと切り替わっていく。
以上説明したように、本実施形態では、インク吸収体を記録ヘッド1の下流側にのみ配置することにより、より安定した画像を形成することにより、高品質な記録を達成することができる。
本発明の第1の実施形態におけるインクジェット記録装置の主要部の構成を示した図である。 本発明の第1の実施形態におけるインクジェット記録装置の主要部の構成を示した図である。 本発明の第1の実施形態で適用する記録ヘッドの記録ヘッド部の主要部構造を部分的に示す模式的斜視図である。 本発明の第1の実施形態のインクジェット記録装置における制御の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の記録媒体の先端部をふちなし記録を行なう際の様子を示した側面図である。 本発明の第1の実施形態の記録媒体の先端部におけるふちなし記録の記録方法を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態の記録媒体の後端部におけるふちなし記録の記録方法を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態におけるインクジェット記録装置の主要部の構成を示した図である。 本発明の第2の実施形態におけるインクジェット記録装置の主要部の構成を示した図である。 本発明の第2の実施形態の記録媒体の先端部をふちなし記録を行なう際の様子を示した側面図である。 本発明の第2の実施形態の記録媒体の先端部におけるふちなし記録の記録方法を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態の記録媒体の後端部におけるふちなし記録の記録方法を示す模式図である。 従来のインクジェット記録装置の主要部の構成を示した図である。 従来のインクジェット記録装置により、記録媒体の先端部をふちなし記録を行なう際の様子を示した側面図である。 従来のインク吸収体が備えられたインクジェット記録装置により、記録媒体の先端部をふちなし記録を行なう際の様子を示した側面図である。
符号の説明
1 記録ヘッド
2 キャリッジ
8 記録媒体
9 搬送ベルト
99、100、101 吸収体

Claims (7)

  1. 記録媒体を搬送するための搬送ベルトと、前記搬送ベルトに静電吸着され搬送される記録媒体に対しインクを吐出するノズルにより記録を行う記録ヘッドと、を備えるインクジェット記録装置であって、
    前記記録ヘッドと対向する領域の一部にインクを吸収するためのインク吸収体を配置し、前記インク吸収体はふちなし記録で用いられる最大幅の記録媒体よりも大きな幅を有し、前記搬送ベルトは前記領域の一部において前記インク吸収体を介して前記記録ヘッドと対向し、
    前記記録媒体の搬送方向の先端部および後端部の記録時に、前記インク吸収体と対向する位置のノズルのみを用いて記録を行なうことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記領域の一部は、前記領域の前記記録媒体の搬送方向の下流側および上流側の端部であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記領域の一部は、前記領域の前記記録ヘッドと対向する領域の前記記録媒体の搬送方向の下流側または上流側の端部であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記搬送ベルトの搬送方向と直交する方向の幅は、前記記録媒体の幅よりも小さいことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記記録媒体の搬送方向の先端部の記録後は使用ノズル及び1回の搬送長さを増加させる請求項1から請求項4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記記録媒体の搬送方向の後端部の記録前に使用ノズル及び1回の搬送長さを徐々に減少させる請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記搬送ベルトは前記領域において搬送方向に一体に連続している請求項6に記載のインクジェット記録装置。
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