JP2016124268A - 乾燥装置及び画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】被記録媒体の種類に応じた最適熱量を供給可能な乾燥装置を提供する。
【解決手段】画像が形成された被記録媒体Wを乾燥させる乾燥装置であって、被記録媒体Wを搬送する搬送手段16と、軸間の距離が変更可能に設けられた少なくとも一対の加熱ローラ13(13a、13b)と、断熱手段により構成され、加熱ローラ13を収容するチャンバ11と、搬送手段16の上流側に設けられたバッファ手段18と、加熱ローラ13の温度及び軸間距離を変更可能な加熱ローラ制御手段と、被記録媒体Wの搬送を制御する搬送制御手段と、を備え、前記加熱ローラ制御手段は、被記録媒体Wの種類に応じて加熱ローラ13の温度及び軸間距離を変更することを特徴とする乾燥装置。
【選択図】図1
【解決手段】画像が形成された被記録媒体Wを乾燥させる乾燥装置であって、被記録媒体Wを搬送する搬送手段16と、軸間の距離が変更可能に設けられた少なくとも一対の加熱ローラ13(13a、13b)と、断熱手段により構成され、加熱ローラ13を収容するチャンバ11と、搬送手段16の上流側に設けられたバッファ手段18と、加熱ローラ13の温度及び軸間距離を変更可能な加熱ローラ制御手段と、被記録媒体Wの搬送を制御する搬送制御手段と、を備え、前記加熱ローラ制御手段は、被記録媒体Wの種類に応じて加熱ローラ13の温度及び軸間距離を変更することを特徴とする乾燥装置。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像が形成された被記録媒体を乾燥させる乾燥装置、及び該乾燥装置を備える画像形成システムに関する。
液滴を吐出する記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置(インクジェットプリンタ)が知られている。
この液体吐出記録方式の画像形成装置は、記録ヘッドからインク滴を被記録媒体(例えば、記録用紙など)に対して吐出して、画像形成(記録、印字、印写、印刷も同義語で使用する)を行なうものであり、シリアルプリンタと、ラインプリンタとがある。
この液体吐出記録方式の画像形成装置は、記録ヘッドからインク滴を被記録媒体(例えば、記録用紙など)に対して吐出して、画像形成(記録、印字、印写、印刷も同義語で使用する)を行なうものであり、シリアルプリンタと、ラインプリンタとがある。
シリアルプリンタは、記録ヘッドを被記録媒体に対して主走査方向(幅方向)に移動させながらインクを吐出する動作と、被記録媒体を副走査方向に移動する動作とを組み合わせて印刷を行う。一方、ラインプリンタは、被記録用紙の幅分の印刷幅を有するラインヘッドを有し、このラインヘッドと被記録媒体とを相対移動させながら印刷を行う。
ラインプリンタの中には、大量印刷に適した被記録媒体として、連続した記録用紙を使用する連続紙プリンタがある。この連続紙プリンタは、ロール状に巻かれた記録用紙を高速で搬送して印刷を行う。
ラインプリンタの中には、大量印刷に適した被記録媒体として、連続した記録用紙を使用する連続紙プリンタがある。この連続紙プリンタは、ロール状に巻かれた記録用紙を高速で搬送して印刷を行う。
近年、インクジェットプリンタは、インク滴の吐出タイミングやインク滴の大きさを細かく制御できるようになり、高画質化が進んでいる。しかしながら、インクジェットプリンタはインク液滴を被記録媒体に吐出して画像形成するため、吐出されたインク液滴が乾燥するまでの間に記録用紙の繊維に沿ってにじむフェザリングや、隣接した異なる色のインク滴が混色して色境界が不鮮明になるカラーブリードといった現象が生じ、印刷品質の低下を招くことがある。特に、コート層を有する被記録媒体は液滴が浸透しにくいため、カラーブリードが生じ易いという問題がある。
このような画質低下を抑える方法として、例えば、前処理として、インク滴の顔料成分を凝集させて、インクのにじみを抑えるように被記録媒体に処理液を塗布する技術や、後処理として、画像形成後の被記録媒体を連続的に巻き取ったり、被記録媒体を任意の大きさにカットして積み重ねたりする技術がある。
被記録媒体のコート層の厚さによって前処理液において塗布される処理液の浸透度が異なるため、インク滴により画像形成後の乾燥条件も異なってくる。乾燥が不十分であると、後処理において被記録媒体を連続的に巻き取る、またはカットして積み重ねた際に、画像形成された面が当接する被記録媒体の表面に貼り付いてしまうという問題がある。
特に、近年の印刷の高速化によって、インクの乾燥が不十分な状態で後処理に送られ、搬送ローラへのインクの転写(ピッキング)や、上述のような重ねられた被記録媒体へのインクの転写(ブロッキング)などの問題が生じやすくなっている。
特に、近年の印刷の高速化によって、インクの乾燥が不十分な状態で後処理に送られ、搬送ローラへのインクの転写(ピッキング)や、上述のような重ねられた被記録媒体へのインクの転写(ブロッキング)などの問題が生じやすくなっている。
ピッキングや、ブロッキングの対策としては、インク転写を防ぐためのパウダー材を塗布する技術が知られている。しかしながら、パウダー材の粒子径は小さいため、空気中に浮遊しやすく、室内の汚染や人体に取り込まれてしまうリスクがある。また、パウダー材の除去が不十分であると印刷物の品質低下を招くという問題がある。
一方、画像形成装置の下流に乾燥装置を設けて乾燥を行う技術(例えば、特許文献1及び2参照)が知られている。
特許文献1には、印刷インクを乾燥させる目的で、印刷された帯状の印刷紙が通過する乾燥室内に、その印刷紙に熱風を吹き付けて印刷紙の印刷インクを乾燥するノズルを設け、乾燥室内の熱風を加熱して乾燥室内のノズルに供給する熱風路を設けた印刷機について開示されている。
特許文献2には、描画部分の波うち(カックル)とブロッキングの両方を効果的に抑制する目的で、記録面と記録面の反対面である裏面との両面を加熱する技術が開示されている。
特許文献1には、印刷インクを乾燥させる目的で、印刷された帯状の印刷紙が通過する乾燥室内に、その印刷紙に熱風を吹き付けて印刷紙の印刷インクを乾燥するノズルを設け、乾燥室内の熱風を加熱して乾燥室内のノズルに供給する熱風路を設けた印刷機について開示されている。
特許文献2には、描画部分の波うち(カックル)とブロッキングの両方を効果的に抑制する目的で、記録面と記録面の反対面である裏面との両面を加熱する技術が開示されている。
被記録媒体を加熱して乾燥させる方法においては、被記録媒体の熱によるダメージや変形を防止しつつ、最適な乾燥を効率良く行う必要がある。
特許文献2には、被記録媒体の厚さ情報に応じて加熱強度を個別に制御する構成が開示されているが、加熱強度の制御のみでは熱供給量の可変量には限度があり、多様な被記録媒体への対応性は困難である。
特許文献2には、被記録媒体の厚さ情報に応じて加熱強度を個別に制御する構成が開示されているが、加熱強度の制御のみでは熱供給量の可変量には限度があり、多様な被記録媒体への対応性は困難である。
そこで本発明は、被記録媒体の種類に応じた最適熱量を供給可能な乾燥装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明に係る乾燥装置は、画像が形成された記録媒体を乾燥させる乾燥装置であって、前記記録媒体を搬送する搬送手段と、軸間の距離が変更可能に設けられた少なくとも一対の加熱ローラと、断熱手段により構成され、前記加熱ローラを収容するチャンバと、前記搬送手段の上流側に設けられたバッファ手段と、前記加熱ローラの温度及び軸間距離を変更可能な加熱ローラ制御手段と、前記記録媒体の搬送を制御する搬送制御手段と、を備え、前記加熱ローラ制御手段は、前記記録媒体の種類に応じて前記加熱ローラの温度及び軸間距離を変更することを特徴とする乾燥装置である。
本発明によれば、被記録媒体の種類に応じた最適熱量を供給可能な乾燥装置を提供することができる。
以下、本発明に係る乾燥装置及び画像形成システムについて、図面を参照して説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
図1は、本実施形態の乾燥装置の構成を示す模式図である。
本実施形態の乾燥装置10は、画像が形成された被記録媒体Wを乾燥させる乾燥装置であって、被記録媒体Wを搬送する搬送手段(搬送ローラ)16と、軸間の距離が変更可能に設けられた少なくとも一対の加熱ローラ13(13a、13b)と、断熱手段により構成され、加熱ローラ13を収容するチャンバ11と、搬送手段(搬送ローラ)16の上流側に設けられたバッファ手段18と、加熱ローラ13の温度及び軸間距離を変更可能な加熱ローラ制御手段と、被記録媒体Wの搬送を制御する搬送制御手段と、を備える。前記加熱ローラ制御手段は、被記録媒体Wの種類に応じて加熱ローラ13の温度及び軸間距離を変更する。
本実施形態の乾燥装置10は、画像が形成された被記録媒体Wを乾燥させる乾燥装置であって、被記録媒体Wを搬送する搬送手段(搬送ローラ)16と、軸間の距離が変更可能に設けられた少なくとも一対の加熱ローラ13(13a、13b)と、断熱手段により構成され、加熱ローラ13を収容するチャンバ11と、搬送手段(搬送ローラ)16の上流側に設けられたバッファ手段18と、加熱ローラ13の温度及び軸間距離を変更可能な加熱ローラ制御手段と、被記録媒体Wの搬送を制御する搬送制御手段と、を備える。前記加熱ローラ制御手段は、被記録媒体Wの種類に応じて加熱ローラ13の温度及び軸間距離を変更する。
被記録媒体Wの搬送経路について説明する。被記録媒体Wは、図の右側から左側の方向へ搬送される。
乾燥装置10の入口にはバッファ手段18が設けられている。バッファ手段18における被記録媒体Wのバッファ量を調節するように搬送ローラ16の回転駆動を制御し、一定速度で被記録媒体Wを搬送する。バッファ手段18には、2本の上下移動するダンサーローラ(破線18aで囲まれたローラ)が設けられ、このダンサーローラ位置に応じてバッファ量が確保される。
乾燥装置10の入口にはバッファ手段18が設けられている。バッファ手段18における被記録媒体Wのバッファ量を調節するように搬送ローラ16の回転駆動を制御し、一定速度で被記録媒体Wを搬送する。バッファ手段18には、2本の上下移動するダンサーローラ(破線18aで囲まれたローラ)が設けられ、このダンサーローラ位置に応じてバッファ量が確保される。
バッファ手段18を通過した被記録媒体Wは、乾燥部であるチャンバ11に入る。
チャンバ11内の領域は閉空間となっており、断熱材により断熱されているため、チャンバ11内は周囲より高温の空間になっている。加熱ローラ13から発せられる熱により加熱されるため、チャンバ専用の空間加熱装置は不要である。
チャンバ11内の領域は閉空間となっており、断熱材により断熱されているため、チャンバ11内は周囲より高温の空間になっている。加熱ローラ13から発せられる熱により加熱されるため、チャンバ専用の空間加熱装置は不要である。
図1では3対の加熱ローラ13(13a、13b)が設けられ、各加熱ローラは千鳥状に配列されている。
破線12で囲まれた左側の3本は固定加熱ローラ13aであり、右側の3本は可動加熱ローラ13bである。
破線12で囲まれた左側の3本は固定加熱ローラ13aであり、右側の3本は可動加熱ローラ13bである。
図5は、チャンバ11内の加熱ローラを模式的に示した図である。
図5に示すように、可動加熱ローラ13bを図の左側から右側へ移動させることにより、軸間距離をL1からL2に変更することができる。
可動加熱ローラ13bの移動によって、被記録媒体Wの搬送距離を変更することができ、その結果、被記録媒体Wがチャンバ11内を通過する時間を変更することができる。
図5に示すように、可動加熱ローラ13bを図の左側から右側へ移動させることにより、軸間距離をL1からL2に変更することができる。
可動加熱ローラ13bの移動によって、被記録媒体Wの搬送距離を変更することができ、その結果、被記録媒体Wがチャンバ11内を通過する時間を変更することができる。
可動加熱ローラ13bの移動時は、バッファ手段18のダンサーローラを上下させることにより、チャンバ11内の被記録媒体Wの補充及び排出を行うことができる。例えば、固定加熱ローラ13aと可動加熱ローラ13bとの軸間距離が短くなる場合、チャンバ11内の被記録媒体Wにはたるみが発生するが、バッファ手段18のダンサーローラが下降することにより吸収される。一方、固定加熱ローラ13aと可動加熱ローラ13bとの軸間距離が長くなった場合は、バッファ手段18のダンサーローラが上昇し、チャンバ11に被記録媒体Wが供給される。
チャンバ11を通過した被記録媒体Wは、複数のガイドローラが千鳥状に配列した冷却部15に搬送される。冷却部15においては、外気の吹付けや搬送距離の変更により被記録媒体Wの温度が調節される。
さらに、被記録媒体Wは搬送ローラ16及びニップローラ17により挟持搬送され、乾燥装置10から送り出される。
さらに、被記録媒体Wは搬送ローラ16及びニップローラ17により挟持搬送され、乾燥装置10から送り出される。
次に、チャンバ11内における加熱乾燥について説明する。
チャンバ11内にハロゲンランプを挿入した加熱ローラ13を複数本千鳥状に配列し、被記録媒体Wを加熱ローラ13に当接させて通過させることで、伝熱による加熱乾燥が行われる。加熱ローラ13は1本ごとにハロゲンランプの出力値を変更することにより、供給熱量を調整することができる。チャンバ11内は、加熱ローラ13から発せられた熱で一定温度に加熱されているため、被記録媒体Wを通過させることで、対流熱伝達による加熱乾燥が行われる。
すなわち、被記録媒体Wは、加熱ローラ13による直接の伝熱と対流熱伝達の2種類の加熱乾燥が行われる。これにより、ブロッキングを確実に抑制することができる。
チャンバ11内にハロゲンランプを挿入した加熱ローラ13を複数本千鳥状に配列し、被記録媒体Wを加熱ローラ13に当接させて通過させることで、伝熱による加熱乾燥が行われる。加熱ローラ13は1本ごとにハロゲンランプの出力値を変更することにより、供給熱量を調整することができる。チャンバ11内は、加熱ローラ13から発せられた熱で一定温度に加熱されているため、被記録媒体Wを通過させることで、対流熱伝達による加熱乾燥が行われる。
すなわち、被記録媒体Wは、加熱ローラ13による直接の伝熱と対流熱伝達の2種類の加熱乾燥が行われる。これにより、ブロッキングを確実に抑制することができる。
被記録媒体Wの種類は多様であるが、どのような被記録媒体Wの加熱乾燥にも対応可能となるように、本実施形態の乾燥装置は、固定加熱ローラ13aと可動加熱ローラ13bとの軸間距離を可変としている。加熱ローラが移動可能な構成は公知であるが(例えば、特許文献3:特開2014―177102)、特許文献3は、被記録媒体Wの装填の容易化のため、操作エリアを拡大するために加熱ローラが上下に移動し離間できる構成を開示したものである。
これに対し、本実施形態の乾燥装置では、乾燥状態を制御する目的で固定加熱ローラ13aと可動加熱ローラ13bとの軸間距離(以下、単に「加熱ローラ13の軸間距離」という)を変更可能な構成としている。
これに対し、本実施形態の乾燥装置では、乾燥状態を制御する目的で固定加熱ローラ13aと可動加熱ローラ13bとの軸間距離(以下、単に「加熱ローラ13の軸間距離」という)を変更可能な構成としている。
加熱ローラ13の軸間距離を変更する機構の一例としては、ラックアンドピニオンギアによる移動が挙げられる。モータが回転し、ピニオンギアがラックを移動させ、可動加熱ローラ13bが移動する。可動加熱ローラ13bが複数設けられている場合、複数同時に移動する機構であってもよく、個々に移動する機構であってもよい。
チャンバ11内には、被記録媒体Wの乾燥によって発生した気体(水蒸気、インク溶媒など)を排出するための排気ファンが設置されている。チャンバ11内は高温に保たれている必要があるため、排気ファンによる排気は、チャンバ11内の温度が一定値以下に低下しない程度に制御される。また、千鳥状に配置された加熱ローラ13に張架された被記録媒体Wの間の気体を効率的に排気するために、加熱ローラ13の軸方向へ気流を発生させる位置に設置される。排気ファンに吸気された気体は、乾燥装置に接続されたダクトから外部(建物外)へ排気される。
チャンバ11の内側には、チャンバ11内の雰囲気温度を高めるために、またチャンバ11外の雰囲気温度を上昇させないために、断熱材が取り付けられている。これにより、チャンバ11内は高温であるにもかかわらず、ユーザが接触する可能性のある外部は常温に近く保たれ、また、チャンバ11後段の冷却部15の冷却機能を阻害することがない。
上述のように、加熱ローラ13の温度とチャンバ11内の被記録媒体Wの通過時間を変更することができるため、被記録媒体Wの種類に応じた最適熱量を供給可能となる。
被記録媒体Wの種類に応じた制御は、例えば、画像形成前に被記録媒体Wの情報(例えば、種類、厚みなど)、搬送情報(搬送速度など)を予め取得しておくことにより行われる。
被記録媒体Wの種類に応じた制御は、例えば、画像形成前に被記録媒体Wの情報(例えば、種類、厚みなど)、搬送情報(搬送速度など)を予め取得しておくことにより行われる。
本実施形態の乾燥装置は、被記録媒体Wの種類を入力可能な入力手段、及び被記録媒体Wの種類を特定可能な情報を取得可能な情報取得手段の少なくともいずれかを備える。
また、被記録媒体Wの種類と、加熱ローラ13の温度及び軸間距離とを対応させたデータテーブルを備え、被記録媒体Wの情報に応じて該データテーブルから情報を取得し、得られた情報に基づき加熱ローラ13に対する制御を行う。具体的には、乾燥装置における被記録媒体Wの搬送が開始されるまでに、加熱ローラ13が所定の温度となるようにハロゲンランプの出力値を変更し、所定の軸間距離となるように可動加熱ローラ13bを移動する。
また、被記録媒体Wの種類と、加熱ローラ13の温度及び軸間距離とを対応させたデータテーブルを備え、被記録媒体Wの情報に応じて該データテーブルから情報を取得し、得られた情報に基づき加熱ローラ13に対する制御を行う。具体的には、乾燥装置における被記録媒体Wの搬送が開始されるまでに、加熱ローラ13が所定の温度となるようにハロゲンランプの出力値を変更し、所定の軸間距離となるように可動加熱ローラ13bを移動する。
さらに、被記録媒体Wの種類に応じた加熱ローラ13の温度及び軸間距離を設定するための入力手段を備えることが好ましい。
図2は、本実施形態の画像形成システムを示す模式図である。
図2に示すように、本実施形態の画像形成システムは、被記録媒体W上に画像を形成する画像形成装置20と、乾燥装置10とを少なくとも備える。
乾燥装置10の上流に接続される画像形成装置20に入った被記録媒体Wは、搬送ローラ23、ガイドローラ24を経て印刷部22へ搬送される。印刷部22は被記録媒体Wにインクを吐出するインクジェットヘッドを備えている。インクジェットヘッドと被記録媒体W表面との間隙は1〜2mm程度である。
図2に示すように、本実施形態の画像形成システムは、被記録媒体W上に画像を形成する画像形成装置20と、乾燥装置10とを少なくとも備える。
乾燥装置10の上流に接続される画像形成装置20に入った被記録媒体Wは、搬送ローラ23、ガイドローラ24を経て印刷部22へ搬送される。印刷部22は被記録媒体Wにインクを吐出するインクジェットヘッドを備えている。インクジェットヘッドと被記録媒体W表面との間隙は1〜2mm程度である。
画像形成装置20の内部には、乾燥部21が設けられている。乾燥部21は、被記録媒体Wに吐出されたインクが搬送経路上の各種ローラに接触する際のインク転写(ピッキング)を抑制するためのものであり、乾燥装置10においてブロッキングを抑制するための機構とは異なる。
なお、ピッキングは、短時間の接触でもインク転写が発生してしまう未乾燥状態で生じる現象である。ブロッキングは、ピッキングが発生しない程度には乾燥しているものの、被記録媒体Wを重ねたり、巻き取りを行ったりして高圧力がかかった状態でインクの転写が発生する現象である。
すなわち、本実施形態の画像形成システムでは、画像形成装置20の乾燥部21によりピッキング抑制、乾燥装置10によりブロッキング抑制が行われる。
すなわち、本実施形態の画像形成システムでは、画像形成装置20の乾燥部21によりピッキング抑制、乾燥装置10によりブロッキング抑制が行われる。
図3は、加熱ローラ13の温度と軸間距離(被記録媒体Wのチャンバ11内の通過時間)を変更したときのブロッキング抑制の変化を示したグラフである。
画像形成後のコート紙の、画像形成面どうしを重ねあわせたときのブロッキング状態を調べたもので、縦軸の「ブロッキングランク」は、画質への影響度合いを官能評価により判定したもので、数値が高いほど画質が良い(ブロッキングが抑制されている)状態を示す。横軸は、被記録媒体Wがチャンバ11内を通過する時間である。
2つのデータは、同じ搬送速度(50mpm=50m/min)において、加熱ローラ13の温度が100℃の場合と120℃の場合の値である。
画像形成後のコート紙の、画像形成面どうしを重ねあわせたときのブロッキング状態を調べたもので、縦軸の「ブロッキングランク」は、画質への影響度合いを官能評価により判定したもので、数値が高いほど画質が良い(ブロッキングが抑制されている)状態を示す。横軸は、被記録媒体Wがチャンバ11内を通過する時間である。
2つのデータは、同じ搬送速度(50mpm=50m/min)において、加熱ローラ13の温度が100℃の場合と120℃の場合の値である。
図3のグラフから、ブロッキングは、軸間距離を長くして、被記録媒体Wの通過時間を長くする(加熱時間を長くする)ことにより改善されることがわかる。また、加熱ローラの温度が高い方が短時間で改善されることがわかる。
このような、ブロッキングランクに対する加熱ローラの温度と、軸間距離に対応した乾燥装置内の通過時間の関係を被記録媒体Wの種類ごとに求めておくことにより、被記録媒体Wに応じた最適熱量を供給することができる。
このような、ブロッキングランクに対する加熱ローラの温度と、軸間距離に対応した乾燥装置内の通過時間の関係を被記録媒体Wの種類ごとに求めておくことにより、被記録媒体Wに応じた最適熱量を供給することができる。
図4は、本実施形態の乾燥装置の制御機構の一例を示すブロック図であり、(A)は情報取得から印刷までの流れを示したもので、(B)は乾燥データテーブルの一例を示したものである。
オペレータ40は、乾燥装置10の情報入力装置35に被記録媒体Wの情報を入力する。入力された被記録媒体Wの情報に基づき、乾燥装置10内のPC30が、予め準備された乾燥データテーブル36から合致する情報を検索し、加熱ローラ13の温度情報と軸間距離情報を取得する。
なお、図4の例は、オペレータ40の入力により被記録媒体Wの情報が得ているが、被記録媒体Wの種類を特定可能な情報を取得可能な情報取得手段を備える構成であってもよい。
なお、図4の例は、オペレータ40の入力により被記録媒体Wの情報が得ているが、被記録媒体Wの種類を特定可能な情報を取得可能な情報取得手段を備える構成であってもよい。
また、加熱ローラ13の温度情報と軸間距離情報は、図4(B)に示す乾燥データテーブル36から得る以外にも、入力手段からの入力を受けて設定する構成であってもよい。例えば、乾燥データテーブルに情報が無い場合には、ユーザが設定値を登録することもできる。
加熱ローラ13の温度情報と軸間距離情報に基づき、加熱ローラ移動モータ33を駆動し、ヒータランプ32を点灯させる。
位置センサ34が、所望の軸間距離になったことを検知し、温度センサ31が、所望の温度になったことを検知すると、PC30は印刷準備完了信号を画像形成装置20へ送信する。
印刷準備完了信号を受けた画像形成装置20が印刷を開始し、画像形成された被記録媒体Wが乾燥装置10へ搬送され、乾燥が行われる。
位置センサ34が、所望の軸間距離になったことを検知し、温度センサ31が、所望の温度になったことを検知すると、PC30は印刷準備完了信号を画像形成装置20へ送信する。
印刷準備完了信号を受けた画像形成装置20が印刷を開始し、画像形成された被記録媒体Wが乾燥装置10へ搬送され、乾燥が行われる。
10 乾燥装置
11 チャンバ
13 加熱ローラ
16 搬送手段(搬送ローラ)
18 バッファ手段
20 画像形成装置
W 被記録媒体
11 チャンバ
13 加熱ローラ
16 搬送手段(搬送ローラ)
18 バッファ手段
20 画像形成装置
W 被記録媒体
Claims (5)
- 画像が形成された被記録媒体を乾燥させる乾燥装置であって、
前記被記録媒体を搬送する搬送手段と、
軸間の距離が変更可能に設けられた少なくとも一対の加熱ローラと、
断熱手段により構成され、前記加熱ローラを収容するチャンバと、
前記搬送手段の上流側に設けられたバッファ手段と、
前記加熱ローラの温度及び軸間距離を変更可能な加熱ローラ制御手段と、
前記被記録媒体の搬送を制御する搬送制御手段と、を備え、
前記加熱ローラ制御手段は、前記被記録媒体の種類に応じて前記加熱ローラの温度及び軸間距離を変更することを特徴とする乾燥装置。 - 前記被記録媒体の種類を入力可能な入力手段、及び前記被記録媒体の種類を特定可能な情報を取得可能な情報取得手段の少なくともいずれかを備えることを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
- 前記被記録媒体の種類と、前記加熱ローラの温度及び軸間距離とを対応させたデータテーブルを備えることを特徴とする請求項1または2に記載の乾燥装置。
- 前記被記録媒体の種類に応じた前記加熱ローラの温度及び軸間距離を設定するための入力手段を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の乾燥装置。
- 被記録媒体上に画像を形成する画像形成装置と、請求項1から4のいずれかに記載の乾燥装置と、を少なくとも備えることを特徴とする画像形成システム。
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- 2015-01-08 JP JP2015002104A patent/JP2016124268A/ja active Pending
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