JP2020007764A - 開閉装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このシャッター装置では、例えばシャッターカーテンの位置制御に関するパラメータや、開閉速度に関するパラメータ等、各種処理モードにおけるパラメータを、制御盤の記憶部に記憶しており、このパラメータを制御盤の表示画面に表示したり、保守用スイッチの操作により変更することが可能であり、さらに、前記パラメータの変更履歴を記憶して表示することも可能である。
空間を仕切るようにして閉鎖動作する開閉体と、前記開閉体の開閉動作を制御する制御部と、操作信号を前記制御部に送信する操作部とを備えた開閉装置において、前記制御部は、前記操作部からの操作信号に応じて前記開閉体の開閉動作を制御する通常運転モードを、モード切替スイッチの操作により他のモードに切り替えられるように構成され、前記他のモードでは、前記開閉体を動作禁止状態にして所定の処理を行うことを特徴とする開閉装置。
第一の特徴は、空間を仕切るようにして閉鎖動作する開閉体と、前記開閉体の開閉動作を制御する制御部と、操作信号を前記制御部に送信する操作部とを備えた開閉装置において、前記制御部は、前記操作部からの操作信号に応じて前記開閉体の開閉動作を制御する通常運転モードを、モード切替スイッチの操作により他のモードに切り替えられるように構成され、前記他のモードでは、前記開閉体を動作禁止状態にして所定の処理を行う。
この構成によれば、通常運転モードがモード切替スイッチにより他のモードに切り替えられると、開閉体が動作禁止状態になる。このため、前記他のモードにおいて、開閉体が開閉動作を継続したり、操作部の操作により開閉体が開閉動作したり等することを防ぐことができ、ひいては、より安全性の良好な制御が可能になる。
この構成によれば、操作部の電気配線の短絡等、異常があった場合に、動作禁止状態にすることができる。
この構成によれば、必要に応じた制御情報を外部出力することができる上、その外部出力される制御情報を容易に変更することができる。
すなわち、この発明の一つは、空間を仕切るようにして閉鎖動作する開閉体と、前記開閉体の開閉動作を制御する制御部と、操作信号を前記制御部に入力する操作部とを備えた開閉装置において、前記開閉体が所定量移動する毎に信号を出力し、この出力信号の積算値を前記開閉体の開閉方向の位置を示す開閉体位置変数として認識する開閉位置認識手段と、開放動作中の開閉体が全開した際の負荷を感知する負荷感知手段とを具備し、前記制御部は、前記操作部からの操作信号に応じて前記開閉体の開閉動作を制御する通常運転モードを実行する前に、前記開閉体の動作原点値を設定するための準備動作モードを実行するように構成され、前記準備動作モードには、前記開閉体を開放動作させて前記負荷感知手段による感知信号があった場合に、前記開閉体位置変数を所定の動作原点値に設定する処理を含み、前記通常運転モードでは、前記動作原点値に所定の閉鎖動作量を加えた値を前記開閉体の全開位置とみなして制御を行う。
この発明によれば、巻締め負荷の影響を受けない位置を開閉体の全開位置にすることができ、ひいては、開閉体の位置制御をより適切に行うことができる。
次に、上記特徴を有する具体的な実施態様について、図面に基づいて詳細に説明する。
なお、本明細書中において「開閉体厚さ方向」とは、閉鎖状態の上記開閉体の厚さ方向を意味する。本明細書中において「開閉体幅方向」とは、上記開閉体の開閉方向と略直交する方向であって、該開閉体の厚さ方向ではない方向を意味する。また、本明細書中において「開閉体開閉方向」とは、上記開閉体が空間を仕切ったり開放したりするためにスライドする方向を意味する。
点検口31bは、制御部35の下方側に位置し、開閉機34及び制御部35等を通過可能な大きさに形成される。
なお、収納ケース31の他例としては、壁面を有さない枠状に形成することも可能である。
この開閉機34は、制御部35からの指令に応じて、複数種類の回転速度に切り替えられて回転する。開閉機34の回転速度を変化させる手段は、例えば、インバータや、その他の電力波形変換回路等、周知の速度制御回路を用いればよい。
このケース35aは、固定軸33の中心線を含む仮想平面Pを境にした一方側(図2によれば左側)に位置する本体ケース部35a2と、前記仮想平面Pを境にした他方側(図2によれば右側)に位置するとともに本体ケース部35a2に一体化された補助ケース部35a3と、本体ケース部35a2の前面側を覆う着脱可能な蓋部材35a1とを有する。このケース35aは、図2に示すように、固定軸33の外周面の一部を周方向に覆っている。
これらの制御情報は、それぞれ、複数の出力端子35cから出力されるように、複数の出力端子35cに関連付けされている。前記制御情報と前記出力端子35cとの対応関係は、制御部35の記憶装置に記憶されており、後述する設定モードにおいて、表示装置35b1に表示したり、書き換えたりすることが可能である。
このユーザーインタフェース35bには、表示装置35b1と、切替スイッチ35b2(例えばディップスイッチ)と、モード切替スイッチ35b3と、ENTスイッチ35b4と、↑スイッチ35b5と、↓スイッチ35b6と、登録スイッチ35b7と、感度調整スイッチ35b8とが設けられる。
この切替スイッチ35b2は、ケース35a内の図示しない制御回路に電気的に接続され、前記オンオフパターンの切り替えにより、開閉機34の回転速度の切り替えや左右勝手に応じた制御の切り替え、巻き方向の切り替え等を行う。
なお、前記左右勝手とは、図1のように、右寄りに開閉機34および制御部35を配置した場合を右勝手と呼称し、左寄りに開閉機34および制御部35を配置した場合(図示せず)を左勝手と呼称する。
前記他のモードには、後述する設定モードと履歴表示モードが含まれる。これら複数種類のモードは、モード切替スイッチ35b3が押される毎に切り替えられるようになっている(図4参照)。
↑スイッチ35b5及び↓スイッチ35b6は、設定モードにて選択可能な項目を順次に表示するためのスイッチである。
登録スイッチ35b7は、制御部35を操作可能な操作部40を予め登録するためのスイッチである。
また、感度調整スイッチ35b8は、障害物感知用の光電センサ(図示せず)の感度を調整するためのスイッチである。
また、ユーザーインタフェース35bの各種スイッチは、操作性向上等の観点より表示装置35b1の近傍にあるのが好ましい。
また、例えば、単なる発光ダイオードやブザーのみを用いた従来技術等で生じ易い認識間違いを軽減でき、多種多様な複数の制御情報を7セグメントLEDにより明確に表示することができる。
コード表示部35d1は、コード読取り装置(例えばスマートフォン等の携帯端末を含む)によって読取り可能な画像であり、例えば、QRコードや、バーコード等とすることが可能である。このコード表示部35d1の情報は、制御部35に関する情報、又は制御部35に関連付けされた情報である。
ここで、前記開閉体位置変数は、開閉体10の開閉方向の位置に応じて変化する変数であって、制御部35の記憶装置に記憶される。この開閉体位置変数は、本実施態様によれば、開閉体10の閉鎖動作に伴い増加し、開閉体10の開放動作に伴い減少するものとするが、他例としては、その増減関係を逆にすることも可能である。
制御部35は、図5に示すように、電源がオンにされると(ステップS1)、準備動作モード(ステップS2)を実行し、この後に通常運転モード(ステップS3)となり、この通常運転モード中に電源がオフにされると通常運転モード(ステップS4)を終了する。また、通常運転モード中は、図4に示すように、各種ボタンの操作により、設定モード、履歴表示モード、初期動作モード、開閉回数表示モードへの切り替えが可能である。
準備動作モードには、初期動作モードと復帰動作モードが含まれる。
初期動作モードを実行するか、あるいは復帰動作モードを実行するかは、図6に示す処理によって決定される。
ここで、動作原点値とは、開閉体10の開閉位置(全開位置や全閉位置等)を制御するための基準位置を示す値である。制御部35は、記憶装置に記憶した過去の制御情報等(例えば、動作原点値の記憶の有無等)に基づき、動作原点値が未設定であるか否かを判断し、未設定であればステップS12へ処理をすすめ、そうでなければステップS13へ処理を移行する。
すなわち、前記切替操作があった場合には、後述する初期動作モードでの負荷感知の時点がずれる可能性があるため、このような場合には、ステップS12へ処理を進め、改めて初期動作モードを実行するようにしている。
図7に示すように、初期動作モードでは、操作者等が行う開スイッチ41の操作に基づき、開閉体10の開放動作が開始される(ステップS21)。
すなわち、ステップS22では、開閉体10が開放動作して、開閉体10の座板部材10bが収納ケース31下端のまぐさ部に当接し、開閉機34の負荷が所定の閾値を超えるのを待つ。
この全開位置値は、通常動作モードにて開放動作中の開閉体10を全開位置で停止する際の閾値として用いられる。
この構成によれば、座板部材10bをまぐさ部に当てて巻き締めた状態から、前記閉鎖動作量下がった位置が、通常運転モード中の開放動作で停止する全開位置になるため、通常の開放動作で開閉体10に過剰な巻き締め力が加わるのを軽減することができる。
この構成によれば、当該開閉装置Aが設置される開口部の高さ寸法や、開閉体10の開閉方向の全長により、動作原点(負荷感知位置)における開閉体10の巻き締め量が異なり、これに起因して、上述した全開位置が上下にばらつくようなことを軽減することができる。
そして、制御部35は、操作者等が行う停止スイッチ42の操作に基づき、開閉体10の閉鎖動作が停止するのを待ち(ステップS27)、その停止した時点で、次のステップS28を実行する。
前記停止の時点は、例えば、操作者等が開閉体10の全閉を目視確認した時点とすればよい。なお、前記停止は、負荷感知等により自動的に行うことも可能である。
前記全閉位置値は、通常動作モードにて閉鎖動作中の開閉体10を全閉位置で停止するための閾値として用いられる。
復帰動作モードのフローチャートは、図8に示すように、初期動作モードの処理からステップS27及びステップS28を省いた処理である。
この復帰動作モードは、例えば、上記初期動作モードで設定された原点位置値が停電により失われた場合等に、負荷感知により原点位置を再設定する処理である。上記全開位置値及び前記全閉位置値は、再設定することなく、上記初期動作モードで設定した値をそのまま用いればよい。あるいは、再設定した原点位置値に所定の閉鎖動作量を加算して全開位置値や全閉位置値を算出することも可能である。
次に、通常運転モード中のモード切り替えについて、図9に沿って説明する。
制御部35は、通常運転モード中に、操作部40の操作スイッチ(開スイッチ41,停止スイッチ42又は閉スイッチ43)がオンにされたか否かを判断し(ステップ31)、オンにされていれば、その操作スイッチに応じて制御指令(開放指令、停止指令又は閉鎖指令)を出力し(ステップS32)、そうでなければ後述するステップS37を実行する。
前記異常報知は、例えば、制御部35に具備されたブザーによる警報や、表示装置35b1による表示等、音や光による警報、ディスプレイ表示、信号出力等とすることが可能である。
通常運転モードとは、ステップS32として上記したように、操作部40の操作スイッチ(開スイッチ41,停止スイッチ42又は閉スイッチ43)に応じて、制御部35が制御指令(開放指令、停止指令又は閉鎖指令)を出力して、開閉体10の通常の動作(開放動作、停止、閉鎖動作等)を行うモードである。
この通常運転モードにおいて、開放動作中、閉鎖動作中、停止中、障害物感知作動等の各種制御情報は、表示装置35b1にコード等により表示される。
具体的に説明すれば、この設定モードでは、例えば、通常運転モード中に用いられる障害物感知センサーの種類や、複数の出力端子35cと複数の制御情報(閉鎖動作中、全開停止中、全閉停止中、異常停止中等)の対応関係等を、表示装置35b1に表示する。そして、これらが、↑スイッチ35b5及び↓スイッチ35b6の操作とENTスイッチ35b4の操作によって、選択及び確定されるようにしている。
これら制御履歴の表示は、↑スイッチ35b5及び↓スイッチ35b6やENTスイッチ35b4等による所定の操作によって、適宜に切り替えられる。さらに、各制御情報の詳細情報(例えば、異常発生時の開閉回数、異常発生時の時間、エラーコード等)についても、前記スイッチ操作により表示されるようになっている。
上記実施態様においては、ユーザーインタフェース35b(特にモード切替スイッチ35b3等、図3に示されている各種スイッチや表示装置35b1)は、全開時等、ある程度の開放時には、巻取体32に巻かれ開閉体10によって覆われた遮蔽状態になる。
そこで、ユーザーインタフェース35bを操作可能に露出するためには、開閉体10を、巻取体32に巻き取られた状態から、ある程度巻き戻す(巻取体32から繰り出す)必要があるが、このような巻き戻し操作は、開閉体10が半閉や全閉になるまでの所定の範囲で行われるのが好ましい。
なお、図示例以外の他例としては、ユーザーインタフェース35bの一部又は全部が常に露出状態になるようにすることも可能である。
さらに他例としては、ユーザーインタフェース35bに設けられている各種スイッチが操作された場合に、一旦、開閉体10を動作禁止状態にして、その後の処理を実行するようにしてもよい。
なお、前記動作禁止状態の解除は、所定のスイッチの二回押し操作や、その他の特殊な操作等、使用上便利なように適宜に設定すればよい。
20:ガイドレール
30:収納部
35:制御部
35b:ユーザーインタフェース
35b1:表示装置
35b2:切替スイッチ
35b3:モード切替スイッチ
35b4:ENTスイッチ
35c:出力端子
40:操作部
A:開閉装置
Claims (6)
- 空間を仕切るようにして閉鎖動作する開閉体と、前記開閉体の開閉動作を制御する制御部と、操作信号を前記制御部に送信する操作部とを備えた開閉装置において、
前記制御部は、前記操作部からの操作信号に応じて前記開閉体の開閉動作を制御する通常運転モードを、モード切替スイッチの操作により他のモードに切り替えられるように構成され、前記他のモードでは、前記開閉体を動作禁止状態にして所定の処理を行うことを特徴とする開閉装置。 - 前記制御部は、前記通常運転モード中に前記操作信号を所定時間以上入力したことを条件に、前記開閉体を動作禁止状態にすることを特徴とする請求項1記載の開閉装置。
- 前記制御部は、複数の制御情報をそれぞれ外部に出力する複数の出力端子と、前記制御情報と前記出力端子の対応関係を記憶する記憶装置とを備え、前記他のモードにて、前記記憶装置に記憶した前記対応関係を書き換え可能にしていることを特徴とする請求項1又は2記載の開閉装置。
- 前記他のモードには、記憶装置に記憶した情報を表示装置に表示するとともに書き換え可能にする設定モードと、記憶装置に記憶した制御履歴を呼び出して表示装置に表示する履歴表示モードとが含まれることを特徴とする請求項1記載の開閉装置。
- 前記開閉体が所定量移動する毎に信号を出力し、この出力信号の積算値を前記開閉体の開閉方向の位置を示す開閉体位置変数として認識する開閉位置認識手段と、開放動作中の開閉体が全開した際の負荷を感知する負荷感知手段とを備え、
前記制御部は、前記通常運転モードを実行する前に、前記開閉体の動作原点値を設定するための準備動作モードを実行するように構成され、
前記準備動作モードには、前記開閉体を開放動作させて前記負荷感知手段による感知信号があった場合に、前記開閉体位置変数を所定の動作原点値に設定する処理を含み、
前記通常運転モードでは、前記動作原点値に所定の閉鎖動作量を加えた値になった時点を前記開閉体の全開位置とみなして制御を行うことを特徴とする請求項1〜4何れか1項記載の開閉装置。 - 前記所定の閉鎖動作量を、前記開閉体のストローク量に応じて設定したことを特徴とする請求項5記載の開閉装置。
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