JP5658910B2 - 開閉装置 - Google Patents
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Description
この発明によれば、前記開閉体位置変数から開閉体の開閉方向の位置を精度よく認識することができるため、開閉体を全開位置や全閉位置に停止させることができるのは勿論のこと、同開閉体を所定の中途位置にも停止させることができ、きめ細かな位置制御が可能である。
例えば、停電中に開閉体が手動で勢いよく閉鎖させられた場合には、その開閉体は撓みを有する全閉状態となってしまう。また、停電中にパルス信号のカウントが行われないこと等に起因して、前記開閉体位置変数と実際の開閉体の位置とが対応しなくなる。
この場合、手動スイッチ操作で、開閉体を一旦開放動作し、停止し、閉鎖動作し、その閉鎖動作を全閉リミットスイッチの作動により停止すれば、前記撓みを除去することができ、さらに、前記開閉体位置変数の設定をしなおす操作により、前記開閉体位置変数を実際の開閉体の位置に対応させることが可能だが、その操作は煩わしい。
また、例えば、停電中に手動で開閉体が勢いよく開放させられた場合には、開閉体が通常の全開位置を越えた位置で停止し、前記開閉体位置変数と実際の開閉体の位置とが対応しなくなる。
この場合、手動スイッチ操作で、開閉体を一旦閉鎖動作し、停止し、開放動作し、その開放動作を全開リミットスイッチの作動により停止すれば、前記停止位置を修正でき、さらに、前記開閉体位置変数の設定をしなおす操作により、前記開閉体位置変数を実際の開閉体の位置に対応させることが可能だが、その操作は煩わしい。
停電中の手動開閉操作により、開閉体が撓みを有する状態で全閉している場合、又は開閉体が通常の全開位置を超えて停止している場合に、その開閉体位置を簡単な操作によって修正することができる。
この形態によれば、開閉体位置を適正な位置に修正した際に、開閉体位置変数を実際の開閉体の位置を示す適正な値に補正することが可能となる。
本実施の形態による開閉装置の一例は、住宅やビル、倉庫、工場、地下街、トンネル、車両の荷台等の躯体の開口部分や内部に配設され、前記開口部分を開閉したり、躯体内部の空間を仕切ったり開放したりするシャッター装置として説明する。
前記クラッチ機構は、前記回転駆動源31と巻取軸との間の動力伝達経路に配設され、レバー31aの操作により回転駆動源31を動力伝達不能に切り離したり動力伝達可能に接続したりする周知の機構である。
この回転量検出手段32によって出力されるパルス信号は、後述する制御部35によって積算され、その積算値が、開閉体10の閉鎖方向の位置を示す開閉体位置変数として図示しない記憶装置に記憶されるようになっている。
すなわち、開閉体10が開放動作すれば、その開放動作量に応じて開閉体位置変数が増加し、開閉体10が閉鎖動作すれば、その閉鎖動作量に応じて開閉体位置変数が減少するようになっている。
なお、前記とは逆に、開閉体10の開放動作に伴って開閉体位置変数が減少し、開閉体10の閉鎖動作に伴って開閉体位置変数が増加する構成とすることも可能である。
全開感知部33は、開閉体10が所定の全開位置よりも開放方向側に位置する場合に、リミットスイッチをONにし、開閉体10が前記全開位置よりも閉鎖方向側に位置する場合には、前記リミットスイッチをOFFにする。
また、全閉感知部34は、開閉体10が所定の全閉位置よりも閉鎖方向側に位置する場合に、リミットスイッチをONにし、開閉体10が前記全閉位置よりも開放方向側に位置する場合には、前記リミットスイッチをOFFにする。
この制御部35は、回路構成や設定値等を現場状況等に応じて容易に変更可能なように、例えばマイコンやプログラマブルコントローラー等に用いられているプログラムドロジック回路による構成とするのが好ましいが、リレー回路やその他の電子回路を用いたワイヤードロジック回路とすることも可能である。
先ず、ステップ1では、制御部35の停電フラグの状態より、停電後の電源復帰があったか否かを判断し、電源復帰があった場合には次のステップ2へ処理を進め、そうでなければステップ1aへ処理を進める。
ここで、前記所定時間は、全閉状態の開閉体10が全閉感知部34により感知される位置から同全閉感知部34により感知されることのない位置まで開放動作した場合の時間を目安に設定され、本実施の形態の好ましい一例では2秒に設定される。
したがって、例えば、停電中に、回転駆動源31のクラッチ機構がレバー31a操作により切断され、開閉体10が勢いよく閉鎖されると、開閉体10が撓んだ全閉状態となり、開閉体位置変数が実際の開閉体位置を示さなくなるが、電源復帰後の最初の閉操作により、前記撓みを解消するとともに、開閉体位置変数を実際の開閉体位置を示す値に補正することができる。
ここで、前記所定時間は、全開状態の開閉体10が全開感知部33により感知される位置から感知されることのない位置まで閉鎖動作した場合の時間を目安に設定され、本実施の形態の好ましい一例では2秒に設定される。
したがって、例えば、停電中に、回転駆動源31のクラッチ機構がレバー31a操作により切断され、開閉体10が勢いよく開放されると、開閉体10が通常の全開位置を越えた位置で停止し、開閉体位置変数が実際の開閉体位置を示さなくなるが、電源復帰後の最初の開放操作により、開閉体10を通常の全開位置に停止させることができ、更に開閉体位置変数を実際の開閉体位置を示す値に補正することができる。
すなわち、このステップ25では、開閉体10が開放動作して全閉感知部34による検知範囲から外れた場合(全閉感知部34のリミットスイッチがOFFになった場合)に、次のステップ26へ処理を進める。
したがって、例えば、停電中に、回転駆動源31のクラッチ機構がレバー31a操作により切断され、開閉体10が勢いよく閉鎖されると、開閉体10が撓んだ全閉状態となり、開閉体位置変数が実際の開閉体位置を示さなくなるが、電源復帰後の最初の閉操作により、前記撓みを解消するとともに、開閉体位置変数を実際の開閉体位置を示す値に補正することができる。
すなわち、このステップ34では、開閉体10が閉鎖動作して全開感知部33による検知範囲から外れた場合(全開感知部33のリミットスイッチがOFFになった場合)に、次のステップ35へ処理を進める。
したがって、例えば、停電中に、回転駆動源31のクラッチ機構がレバー31a操作により切断され、開閉体10が勢いよく開放されると、開閉体10が通常の全開位置を越えた位置で停止し、開閉体位置変数が実際の開閉体位置を示さなくなるが、電源復帰後の最初の開放操作により、開閉体10を通常の全開位置に停止させることができ、更に開閉体位置変数を実際の開閉体位置を示す値に補正することができる。
この構成によれば、上記クラッチ機構の切断・復帰があった場合には、切断中の手動開閉操作により、開閉体が撓みを有する全閉状態や通常の全開位置を超えた開放状態にある可能性があるが、このような場合にも、開閉体位置の修正を行うことができる。
31:回転駆動源
32:回転量検出手段
33:全開感知部
34:全閉感知部
35:制御部
Claims (7)
- 閉鎖方向端部をスライドさせて開閉する開閉体と、該開閉体を開閉駆動する回転駆動源と、停電後に電源復帰したことを検知する電源復帰検知手段と、前記開閉体が全閉位置になった際に全閉感知信号を発する全閉感知部と、操作部とを備え、前記回転駆動源の制御により前記開閉体を開閉動作するようにした開閉装置において、
前記全閉感知部として、前記開閉体が所定の全閉位置よりも閉鎖方向側に位置する場合に前記全閉感知信号としてONの接点信号を出力し、前記開閉体が前記全閉位置よりも開放方向側に位置する場合にはOFFの接点信号を出力するリミットスイッチであって、且つ前記接点信号の出力状態を自己保持しないリミットスイッチを備え、
電源復帰検知手段による電源復帰の検知後に前記操作部による閉鎖指令があった場合に前記開閉体を開放動作し、その開放動作から所定時間経過後に同開閉体を閉鎖動作し、その閉鎖動作を、前記全閉感知信号があったことを条件に停止するようにしたことを特徴とする開閉装置。 - 閉鎖方向端部をスライドさせて開閉する開閉体と、該開閉体を開閉駆動する回転駆動源と、停電後に電源復帰したことを検知する電源復帰検知手段と、前記開閉体が全閉位置になった際に全閉感知信号を発する全閉感知部と、前記開閉体が全開位置になった際に全開感知信号を発する全開感知部と、操作部とを備え、前記回転駆動源の制御により前記開閉体を開閉動作するようにした開閉装置において、
前記全閉感知部として、前記開閉体が所定の全閉位置よりも閉鎖方向側に位置する場合に前記全閉感知信号としてONの接点信号を出力し、前記開閉体が前記全閉位置よりも開放方向側に位置する場合にはOFFの接点信号を出力するリミットスイッチであって、且つ前記接点信号の出力状態を自己保持しないリミットスイッチを備え、
前記全開感知部として、前記開閉体が所定の全開位置よりも開放方向側に位置する場合に前記全開感知信号としてONの接点信号を出力し、前記開閉体が前記全開位置よりも閉鎖方向側に位置する場合にはOFFの接点信号を出力するリミットスイッチであって、且つ前記接点信号の出力状態を自己保持しないリミットスイッチを備え、
電源復帰検知手段による電源復帰の検知後に前記操作部による閉鎖指令があった場合に前記開閉体を開放動作し、その開放動作から所定時間経過した場合又は前記全開感知信号があった場合に同開閉体を閉鎖動作し、その閉鎖動作を前記全閉感知信号があったことを条件に停止するようにしたことを特徴とする開閉装置。 - 閉鎖方向端部をスライドさせて開閉する開閉体と、該開閉体を開閉駆動する回転駆動源と、停電後に電源復帰したことを検知する電源復帰検知手段と、前記開閉体が全開位置になった際に全開感知信号を発する全開感知部と、操作部とを備え、前記回転駆動源の制御により前記開閉体を開閉動作するようにした開閉装置において、
前記全開感知部として、前記開閉体が所定の全開位置よりも開放方向側に位置する場合に前記全開感知信号としてONの接点信号を出力し、前記開閉体が前記全開位置よりも閉鎖方向側に位置する場合にはOFFの接点信号を出力するリミットスイッチであって、且つ前記接点信号の出力状態を自己保持しないリミットスイッチを備え、
電源復帰検知手段による電源復帰の検知後に前記操作部による開放指令があった場合に前記開閉体を閉鎖動作し、その閉鎖動作から所定時間経過後に同開閉体を開放動作し、その開放動作を前記全開感知信号があったことを条件に停止するようにしたことを特徴とする開閉装置。 - 閉鎖方向端部をスライドさせて開閉する開閉体と、該開閉体を開閉駆動する回転駆動源と、停電後に電源復帰したことを検知する電源復帰検知手段と、前記開閉体が全閉位置になった際に全閉感知信号を発する全閉感知部と、前記開閉体が全開位置になった際に全開感知信号を発する全開感知部と、操作部とを備え、前記回転駆動源の制御により前記開閉体を開閉動作するようにした開閉装置において、
前記全閉感知部として、前記開閉体が所定の全閉位置よりも閉鎖方向側に位置する場合に前記全閉感知信号としてONの接点信号を出力し、前記開閉体が前記全閉位置よりも開放方向側に位置する場合にはOFFの接点信号を出力するリミットスイッチであって、且つ前記接点信号の出力状態を自己保持しないリミットスイッチを備え、
前記全開感知部として、前記開閉体が所定の全開位置よりも開放方向側に位置する場合に前記全開感知信号としてONの接点信号を出力し、前記開閉体が前記全開位置よりも閉鎖方向側に位置する場合にはOFFの接点信号を出力するリミットスイッチであって、且つ前記接点信号の出力状態を自己保持しないリミットスイッチを備え、
電源復帰検知手段による電源復帰の検知後に前記操作部による開放指令があった場合に前記開閉体を閉鎖動作し、その閉鎖動作から所定時間経過した場合又は前記全閉感知信号があった場合に同開閉体を開放動作し、その開放動作を前記全開感知信号があったことを条件に停止するようにしたことを特徴とする開閉装置。 - 閉鎖方向端部をスライドさせて開閉する開閉体と、該開閉体を開閉駆動する回転駆動源と、停電後に電源復帰したことを検知する電源復帰検知手段と、前記開閉体が全閉位置になった際に全閉感知信号を発する全閉感知部と、操作部とを備え、前記回転駆動源の制御により前記開閉体を開閉動作するようにした開閉装置において、
前記全閉感知部として、前記開閉体が所定の全閉位置よりも閉鎖方向側に位置する場合に前記全閉感知信号としてONの接点信号を出力し、前記開閉体が前記全閉位置よりも開放方向側に位置する場合にはOFFの接点信号を出力するリミットスイッチであって、且つ前記接点信号の出力状態を自己保持するリミットスイッチを備え、
電源復帰検知手段による電源復帰の検知後に前記操作部による閉鎖指令があり且つ前記全閉感知信号がある場合に前記開閉体を開放動作し、その開放動作を前記全閉感知信号がなくなったことを条件に反転し、その反転による閉鎖動作を前記全閉感知信号があったことを条件に停止するようにしたことを特徴とする開閉装置。 - 閉鎖方向端部をスライドさせて開閉する開閉体と、該開閉体を開閉駆動する回転駆動源と、停電後に電源復帰したことを検知する電源復帰検知手段と、前記開閉体が全開位置になった際に全開感知信号を発する全開感知部と、操作部とを備え、前記回転駆動源の制御により前記開閉体を開閉動作するようにした開閉装置において、
前記全開感知部として、前記開閉体が所定の全開位置よりも開放方向側に位置する場合に前記全開感知信号としてONの接点信号を出力し、前記開閉体が前記全開位置よりも閉鎖方向側に位置する場合にはOFFの接点信号を出力するリミットスイッチであって、且つ前記接点信号の出力状態を自己保持するリミットスイッチを備え、
電源復帰検知手段による電源復帰の検知後に前記操作部による開放指令があり且つ前記全開感知信号がある場合に前記開閉体を閉鎖動作し、その閉鎖動作を前記全開感知信号がなくなったことを条件に反転し、その反転による開放動作を前記全開感知信号があったことを条件に停止するようにしたことを特徴とする開閉装置。 - 前記回転駆動源の回転量を検出する回転量検出手段を備え、前記回転量検出手段により検出される回転量を、前記開閉体の開閉方向の位置を示す開閉体位置変数として記憶するようにした開閉装置であって、
前記停止の際に、前記開閉体位置変数を所定値に補正するようにしたことを特徴とする請求項1乃至6何れか1項記載の開閉装置。
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