JP4179464B2 - シートシャッタ - Google Patents

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Description

本発明は、工場や倉庫等建物の出入口や間仕切り部分等に設置されるシートシャッタに関する。
従来、建物の出入口や間仕切り部分の開口部等に設置されるシートシャッタは、可撓性を有するシャッタ用シートをシートドラムに繰り出し可能に巻き取り、シートの両側に設けたガイド片を左右のガイド部材(支柱)に沿わせて昇降(進退作動)させることによって開閉を行う。またガイド片は支柱内に形成されたガイドレール内に移動自在に収容し、シートを挿入して移動させるガイドレールのシート路(溝)をできるだけ小巾に形成することにより、支柱の内側と外側の通風空間を遮蔽状となし、シートと支柱の前後方向の気密を保持する構成にしている。(例えば、参考文献1参照。)
この参考文献によるシートシャッタは、シートが耐風圧以上の風圧や人や通過体等の接当により前後方向に強く押動され許容値を越える負荷を受けた場合に、ガイド片が横方向に押動しガイドレールのシート路を拡開させて抜け出すことにより、押動されたシートの局部又は全体をガイド部材から外して、接当による負荷を逃がす構成になっている。そして、小巾に形成されたシート路は、シートが開閉作動するとき移動するシートの側部と強く摺接するので、シート開閉時に大きな作動抵抗を伴うと共にシートに局部的な損耗を生じ易い等の欠点がある。
このようなシートシャッタは、シートが下降中途において強風等の大きな押圧抵抗を受けたり、シートの両側又は片側が異常抵抗によって支柱の中途部に引っ掛かりそれ以上の下降が妨げられた場合に、駆動モータの回転によってシートドラムに巻かれたシート部分が繰り出され、シートケース内で遠心方向に膨らんだ弛み停止状態となる。そして、このまま駆動モータの回転が継続されることにより、シートケース内でシートの弛みが助長され詰まり状態となって、シート及び各部の損傷を生ずる等の問題がある。またシートの弛み停止による詰まりを解消するために、駆動モータを逆転させる逆転スイッチを手動によって操作したり、シートケースを分解し弛んだシートの修正復帰を行なう等煩雑な修正作業を要する問題がある。
特開2001−207756号公報(第3ページ,図3)
解決しようとする問題点は、シートが支柱の中途部に引っ掛かり下降が妨げられシートが繰り出されて弛み停止状態となり、シートケース内に詰まり各部の損傷を生じ易い問題と、シートの弛み停止を解消するための修正作業が煩雑になる点である。
上記のような課題を解決するために本発明のシートシャッタは、第1に、シートケース4内に軸支したシートドラム5に繰り出し可能に巻き取られるシート2を、左右のガイド部材3に形成したシート路11に沿って案内支持し、駆動モータ7の正逆回転によって開閉作動させるシートシャッタにおいて、前記シートケース4内で繰り出されたシート2が所定以上に弛んだことを検知する弛み検知手段83を設け、該弛み検知手段83を、シートケース4内の左右側に繰り出し側壁と天井壁に沿って張設した帯状の感圧型センサよりなる弛み検知センサ85で形成し、遠心方向に膨らんで繰り出されるシート2を弛み検知センサ85に接触せしめてシート2の弛みを検知し、該弛み検知手段83の弛み検知信号によって駆動モータ7を逆転し、シート2を巻き直して上昇作動させることを最も主要な特徴としている。
第2に、弛み検知手段83の検知信号によって駆動モータ7を逆転させシート2を巻き直し上昇させるとき、シート2が抵抗によって上昇しない場合に、駆動モータ7を自動的に低速回転させてシート2の上昇を繰り返し再トライさせることを特徴としている。
に、シート2の下端の接地部12に接当物との接触を検知し、この検知信号により駆動モータ7を逆転させてシート2を巻き取らせる接当センサ機構13,13a,13aを設け、シート2の開閉作動の上限位置と下限位置に、弛み検知手段83及び上記接当センサ機構13,13a,13aによる検知を非検知状態にする不感帯H,Lを設けたことを特徴としている。
本発明のシートシャッタは次のような効果を奏することができる。
シートケース4内で繰り出されるシート2が所定以上に弛んだことを検知する弛み検知手段83を設け、該弛み検知手段83がシート2の弛みを検知したときの検知信号によって駆動モータ7を逆転しシート2を上昇作動させるようにしたことにより、下降中途においてシート2が強風等の大きな下降抵抗を受け下降が妨げられて停止し、シートドラム5から繰り出され弛み停止状態となるシート2を、駆動モータ7の逆転によってシート2を巻き直して弛みを取ることができる。従って、弛みによる繰り出しトラブルを防止しながら、シート2を再び繰り出して閉じ作動をスムースに行うことができる。
また弛み検知手段83の検知に基づき駆動モータ7を逆転しても、シート2の弛み停止状態が解消できない場合に、シート2の再上昇作動を駆動モータ7の回転を減速させて行うことにより、シート2の反転上昇を強い力で繰り返すことができるので、弛み停止しているシート2及び関連部材に対し無理なく上昇させることができる。また反転上昇をさせる毎に駆動モータ7を低速回転させシート2の上昇速度を遅くしシート2を巻き取ることもできるから、弛み停止の状況に応じた反転上昇を緩やかに行い、シート2及び支柱3並びに駆動モータ7等の損傷を防止し弛み停止を自動的に解消することができる。
さらに、弛み検知手段83を帯状の弛み検知センサ85で形成しシートケース4の内側壁に沿って設けた構成にすることによって、遠心方向に膨らむシート2をシートケース4の広い範囲において弛み検知センサ85に確実に接触させることができ、この検知信号によって駆動モータ7を逆転させるシート繰出制御を行ない、弛み停止に伴うトラブルを防止することができる。また帯状の弛み検知センサ85は、シートケース4内で繰り出し方向に沿って接着剤等の固定手段によって簡単に設置することができる。
またシート2の開閉作動の上限位置と下限位置の所定範囲に、弛み検知手段83及び接当センサ機構13,13a,13a等のセンサ類による検知を非検知状態にする不感帯H,Lを設けたことにより、この範囲でのセンサ類の検知信号に基づく駆動モータ7の逆転作動を不能にするから、不必要な反転上昇を防止しシート2の開閉をスムース行うことができる。
シートが支柱の中途部に引っ掛かり下降が妨げられシートケース内で弛み停止状態になったとき、弛み停止を速やかに解消し開閉作動をスムースにさせるという目的を、弛み検知手段の検知信号によって駆動モータを逆転し、シートの巻き直しを行なう構成によって自動的に行なうことを実現した。
本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。図1,図2で示す符号1は、建物の出入口に設置されるシートシャッタである。このシートシャッタ1のフレームは、シャッタ用シートとしてのシート2の左右を支持し上下方向の移動を案内するガイド部材としての支柱(サイドフレーム)3と、左右の支柱3の上部に設置したシートケース4と、該シートケース4の内部にシート2を進退作動する開閉機構としての繰出装置5を収容した構成となっている。
この実施例の繰出装置5は、シート2を巻き取り繰り出しする進退作動方式のシートドラムとしている。またシートドラム5に巻き付けられるシート2は、左右の支柱3によって縦方向の両側辺を移動自在に支持され、シートドラム5の正逆回転によって昇降動作し出入口の開閉を行う。
またシートケース4は、建物の出入口の上部両側に取付固定されるケース枠4aの上部に載置した状態で取付支持される。このケース枠4aは左右の支持枠4bの前後を前カバー4cと後カバー4dで接続し、前カバー4cの後端と後カバー4dの間にシート2を通過させる通過間隙を形成している。
以下シートシャッタ1の各部の構成について説明する。先ず図1で示すようにシートケース4は、下部面を開放した角筒状のカバー枠6の両側に端板6a,6aを着脱自在に嵌め込み固定し、両者間に中空円筒状のシートドラム5を軸支している。右方の端板6aは、円柱状の駆動モータ7をシートドラム5内に挿入した状態で取付ネジによって固着している。またモータ軸に設けた取付板8の外周を巻取ドラム5の内面と連結している。
左方の端板6aは、シートドラム5の左端部を連結する取付板8aの支軸8bを回転可能に設けている。この構成により駆動モータ7が正逆回転すると、シートドラム5に巻き取られたシート2の繰り出し下降と巻き取り上昇を行い、出入口の開閉作動をすることができる。この駆動モータ7の回転制御は、支柱3の一側に設置された後述するコントロールボックス9を介し、操作スイッチによる手動操作指令、及び通過体を検知する検知部9a等センサ類の検知信号に基づく自動制御によって行なわれる。またコントロールボックス9はそのマイコンに、駆動モータ7の作動に連携して後述する閉鎖部材15の開閉駆動モータ72を作動制御するようにプログラム設定している。
上記シート2は合成樹脂材製で可撓性等を有する長方形状の幕体からなり、上端(基部側)をシートドラム5の周面に軸芯方向(横方向)に取付固定して巻き付けられる。また図示例のシートシャッタ1は、シート本体2aの両側縁に耐摩耗性を有する別部材からなる帯状の縁部シート2bを貼着し、この縁部シート2bの外側辺にガイド片10を所定の間隔を有して複数突設している。このガイド片10はシート2が後述するシート路11を介し支柱3に挿入され上下方向にスライド移動するとき、シート2の両側の抜け止めを行い移動をスムースに行なわせる。
またシート2は左右の支柱3間でその下端に、シート2が最下降した閉じ状態において、地面或いは床面等(以下床面と言う)に気密性を有して接地する接地部12を設けている。この接地部12にはシート2を下方に向けて重力で付勢するウェイト部と、シート2が下降するとき通過体や障害物等(接当物)との接触を検知する接当センサ機構13を備えている。
これによりシート2の下降中に接地部12が接当物に接触し接当センサ機構13が接当物との所定値以上の接触圧を検知したとき、この検知信号を無線又は有線によってコントロールボックス9に伝え、該コントロールボックス9が駆動モータ7に逆転指令を出し、図2で後述するようにシートドラム5によってシート2を巻き取り上昇(退動)することができる。
さらにシートシャッタ1はシート2が下降接地した際に、シート2の前後即ち支柱3の外側と内側の通風間隔での風の吹き抜けを防止し、建物内への外気の侵入及び内気の外部への漏出を阻止する気密構造を備えている。この実施例における気密構造は、シートケース4側に設けた上部閉鎖部材14,14からなるケース部気密構造と、支柱3に設けた側部の閉鎖部材15とからなる支柱部気密構造によって構成される。
この構成によりシートシャッタ1は接地部12が接地した閉じ状態において、上部閉鎖部材14と側部の閉鎖部材15によって、シート2の前後方向の通気を遮断し気密を保持することができる。
またシートシャッタ1は、車等の通過体が衝突しシート2が前後方向に強く押動された場合に、ガイド片10をシート路11から引き抜き離脱させることにより、シート2及び関連構成部材の破損等を防止する構成となっている。
そして、支柱3から離脱した状態のシート2を復帰させるシート復帰構造を、支柱3とシートケース4との間に設け、シート2を単に上昇作動させるだけで元の繰り出し待機姿勢に自動的に復帰させる構成を備えている。
さらに、シートケース4はその内部に、繰り出されるシート2が遠心方向に所定以上に膨らみ弛んだことを検知する弛み検知手段83を設け、この検知によって駆動モータ7を逆転させてシート繰出制御を行なう構成としている。
以下各部の構成について詳細に説明する。先ず支柱3は図3で示されるように、分割形成された前後一対の支柱フレーム16,17を組み合わせ取付ネジ18によって接合し、方形状断面となる周壁を形成している。そして、周壁の両端面の間にシート2を移動させるフレームシート路19を縦方向の溝状となるように開口形成し、該フレームシート路19内に後述する構成からなるシート路11を設けている。
即ち、前側の支柱フレーム16は周壁から内側に折り曲げた面で、フレームシート路19の前側(図面下側)をなすシートガイド面20を形成し、このシートガイド面20は内側端部にコーナー部21を形成して前側に屈曲せしめ、ガイド片10の抜け止め案内を行なうガイド片規制面22を形成している。
後側の支柱フレーム17は、周壁から内側に屈曲形成した面でフレームシート路19の後側のシートガイド面23を形成し、該シートガイド面23は前記シートガイド面20より短くし、その端部側に閉鎖部材15を近接させて配置する。上記閉鎖部材15は後述する位置決め手段によって、そのシール部61をシートガイド面20に対向せしめ、シート2を開閉移動させる際の案内姿勢に支持することにより、閉鎖部材15とシートガイド面20との間にシート路11を形成する。
このシート路11は前記フレームシート路19より巾狭となし、且つガイド片10の厚さより巾狭に形成され、シート路11内でシート2の前後方向の揺れ移動を規制し上下方向の移動を自由にする。またシートガイド面23とシール部61の内面によって、ガイド片10の抜け止めを行い上下方向の案内移動をスムースに行うことができる。
これにより左右の支柱3,3に形成されるシート路11,11内にシート2の両側とガイド片10を挿入した状態で、シート2を横方向の移動を規制して弛みを防止した案内移動を行う。
また上記案内姿勢において閉鎖部材15は、シート2が風又は接当物によって前後方向に強く押動され許容値を越える負荷を受けた場合に、ガイド片10の引抜き方向(横方向)の押動により、シート路11を拡開させる方向に退避作動することができ、これによりガイド片10の規制を解除し、シート2の側部を支柱3から抜け出させ過負荷を受けた部位を外すことができる。
一方、支柱フレーム17の周壁の他側面は前側に向けて屈曲形成され、支柱フレーム16の前壁をなす中途部で取付ネジ18によって接合された仕切壁25を形成する。そして、支柱3の内部に該仕切壁25によってシート移動室26と調整室27を左右に遮断した状態で区画形成する。
また前後のシートガイド面20とシートガイド面23の上端部は拡開状となる斜面を形成し、フレームシート路19の上部に上向き漏斗状となる案内面を設けている。これによりシート2が上昇した実線位置(図6)の下降待機姿勢(繰出待機姿勢)から、下降するシート2とガイド片10を上記案内面によって支柱3内へスムーズに導入する。
そして支柱3の上部には、外れたシート2がシートドラム5によって巻き上げられるとき、該シート2を繰出待機姿勢に修正復帰させるシート復帰構造を設けている。図2,図5で示すようにシート復帰構造は、シートドラム5の繰出し側に近接させて設けたシートガイド30と、支柱3の上部との間に導入間隙31を形成し、該導入間隙31から外れたシート2を巻き上げによって導入し左右のシートガイド30内を通過させて、元の繰出待機姿勢に修正し復帰させる。
前記シートガイド30は、図5〜図7で示すように前後一対の案内部32,33によってシート2を前後方向に挟持した態様で、支柱3のガイド部11内に向けて案内する案内路35を、シートドラム5の繰出し側で下向きの接線方向となるように構成している。
この案内部32,33はシートケース4側に取付固定される平面視で箱型ケース状の案内枠36の内部に支持され、該案内枠36内に案内路35に通じガイド片10を移動させるガイド片通路37を形成している。
また図示例の案内部32,33は正面視でブロック状の山形状をなす頂部にガイドローラ39を設け、その上下にガイド片10をガイド片通路37側に誘導する案内面40をそれぞれ形成している。
一方、案内枠36のシート2側の側面にはシート2の最上昇位置を位置決め規制する規制部材(ストッパ受け)41,41を取付固定している。この規制部材41,41は両者の対向面で縁部シート2bを通過させる通過間隙を形成し、また左右のシートガイド30に設けた規制部材41,41の下面に、接地部12の両側に設けた係止片(ストッパ)42が接当したとき、シート2のそれ以上の上昇移動を規制する。これにより規制部材41に係止片42が接当しそれ以上のシート2の移動が規制されると、駆動モータ7の過負荷をマイコンが判断しコントロールボックス9を介し、該駆動モータ7を強制的に回転停止させることができる。
この実施例では通常開閉時にシート2が全開する上限位置は、上記規制部材41の下面と係止片42との間に略5ミリ程度の停止間隙を有した位置に設定している。このシート2の上限位置停止は、駆動モータ7の回転をパルスカウントすることによって、マイコンによって定められたシート2の昇降ストロークと一致したとき、駆動モータ7を停止することによって行なわれる。
従って、通常の上昇時においてシート2は、係止片42を規制部材41に接当させることなく上限位置に静かに停止することができる。またシートドラム5に屈曲したり膨らんだ状態で巻き取り径が大きくなって上昇された場合のシート2は、その係止片42を規制部材41に接当させた状態でシートドラム5が巻き取り方向に回転するので、巻き取られたシート2の巻き締め修正をし撓み等を取ることができる。
次に図1,図5を参照しシート2の接地部構造について説明する。この接地部12は、シート2の下端に中空筒状の袋部2dを形成し、袋部2d内にシート下端の通直性を維持させると共にウェイト部を構成する角筒状の芯材43を収容している。
また接地部12内にはシート2の下部及びその側部が接当物に接当した場合に、この接当を検知する接当センサ機構13,13a,13aを、袋部2dの外側下部とその両側方にそれぞれ設置している。そして、これらの外側から可撓性を有する接地カバー44で覆い、袋部2dと接当センサ機構13等の保護及び接地した際の床面との気密性の向上を図るようにしている。
また芯材43は両端内に、前後一対の係止片42,42を該係止片42に一体的に形成した取付部45を挿入し、取付ネジによって着脱可能に取付固定している。この係止片42,42はその内側面でシート2の一部即ち縁部シート2bを前後から密着状に挟持した状態で、複数の取付ネジ46によって共締め固定している。
これにより芯材43は係止片42を介しシート2に形成した袋部2d内に、横方向移動や回転を防止し位置決め固定される。また係止片42もシート2に対し安定よく取付支持される。そして、係止片42が規制部材41に接当したとき、シート2の最上昇位置の位置決めを行なう。さらに、この状態で駆動モータ7がコントロールボックス9の設定により所定時間だけ巻き取り方向に回転されることで、シート2の巻き締めを行ない巻き取り径の修正や巻き取り姿勢の修正等も簡単に行うことができる。
次に図3,図4,図6を参照しガイド片10について説明する。このガイド片10はシート2の両側縁に沿って所定の間隔を有して複数突設される。またガイド片10は、正面視において進退方向(シート2の移動方向)に長い方形状又は楕円形状とし、側面視で半円弧状又は三角形状の山形突起となし、進退方向に山形の裾野をなす下り斜面のガイド斜面を山形の頂部ガイド面から略対称形状に形成している。また平断面視において頂部ガイド面の内側にシート2と略直交状に起立せしめた内側ガイド面50と、頂部ガイド面の中途部から他側に向けて下向き斜面になる外側ガイド斜面51を形成している。この構成によりシート2の表面にプラスチック材によって突設したガイド片10は、斜面端に至る程徐々に肉薄となり可撓性を有する。
これによりシート2がシートドラム5で巻き取り繰り出しされたり、図2,図5の点線で示すように、シート外れが修正される場合のように一側に大きく撓むとき、ガイド片10の斜面端は自身が有する可撓性によって、上記撓み方向に追随し弾力的に撓むことができる。従って、従来のもののように駒型ブロック状の硬いガイド片とシートの接合端で両者の剥離を生じたりすることなく、また屈曲の繰り返しに伴う応力集中と疲労による早期の亀裂や損耗を抑制できる。
一方、側面視で山形をなす内側ガイド面50は、剛性を有した滑動面でガイド片規制面22と閉鎖部材15(シール部61)に摺接案内されるので、シート2の両側の抜け止めを防止した移動をスムース行うことができる。
次に、図1,図2を参照しシートケース4に設置されるケース部気密構造について説明する。このケース部気密構造は、上部閉鎖部材14,14をプラスチック材又はゴム材によって形成された可撓性を有する板状体となし、左右のシートガイド30,30の前後間に跨がる長さに形成している。
一方シートケース4は、その下部において前後の横板フレーム52,53を一体的に横設している。そして、横板フレーム52,53に前後の上部閉鎖部材14,14の基部をそれぞれ取付固定し、その自由端となる先端部をシート2の前後表面に摺接可能に押接している。これによりシートケース4はシート2を昇降通過せしめる下側の通風空間を機密性を有し遮蔽することができ、またシート2の昇降移動を妨げない。
次に、図3,図4,図8を参照し支柱部気密構造について説明する。この支柱部気密構造は、支柱3に沿ってシート2を移動案内するシート路11の案内姿勢から、図4で示すシート2を押接してシート路11を閉鎖せしめる閉鎖部材15と、シート2が下降接地した閉じ状態において、閉鎖部材15を案内姿勢から閉鎖姿勢に切換作動せしめる駆動部55と、閉鎖部材15と駆動部55との間に設置され、閉鎖姿勢にある閉鎖部材15を所定値以上の外力によって融通作動することができる融通作動機構56と、閉鎖部材15の案内姿勢を位置決め調節してシート路11の巾を設定する調節機構57等で構成している。
図3で示すように閉鎖部材15は、仕切壁25の略中央部に沿って設けた支持軸59を支点に揺動回動可能に支持される閉鎖板60と、フレームシート路19を横断する方向に折り曲げた閉鎖板60の先端部に取付固定したシール部61とからなる。尚、シール部61は可撓性を有する断面U字状の帯状シール部材としているが、閉鎖板60の先端部でシート2を直接的に押接することもできる。
図示例の支持軸59は、閉鎖部材15の長手方向の複数箇所を仕切壁25に対して取付支持する蝶番部の軸を示しており、この支持軸59に嵌挿したスプリング62によって、閉鎖板60を前記閉鎖姿勢から案内姿勢及びシート路11を大きく開放する開放姿勢(退避回動)方向に付勢している。そして、閉鎖板60の基部には、調節機構57の調節片63に形成した台形状の斜面に接当せしめる接当片65を屈曲形成している。
調節機構57は台形状の調節片63の底面に脚部63aを突設し、該脚部63aを仕切壁25に穿設した長孔66内に嵌挿し、脚部63aに形成したネジ孔に調節ネジ67を螺挿している。この調節ネジ67は仕切壁25の裏側に取付固定したコ字状のブラケット69の通孔に遊嵌させ、その頭部を支柱フレーム16に穿設した孔70に臨ませている。これによりドライバーを孔70から差し込んで調節ネジ67を回動操作することができる。
尚、孔70の大きさは調節ネジ67の頭部より小径としてその抜止めを行なうと共に、調節ネジ67の頭部を介装する支柱フレーム16の内面とブラケット69との間隔は、調節ネジ67の回動時に頭部を殆ど移動させることのない隙間にしている。またブラケット69と脚部63aの間には緩み止め用の圧縮スプリング71を介装している。
この構成により調節ネジ67を回動すると、調節片63は圧縮スプリング71に抗して長孔66内を移動し接当片65に近接し、この位置で接当片65をスプリング62の付勢力に抗して支持し、シール部61の先端をシートガイド面20に接近させシート路11の間隔を狭めることができる。また調節ネジ67を逆転すると、調節片63を離間方向に移動せしめシール部61をシートガイド面20から遠ざけ、シート路11を拡開した位置に位置決めすることができる。
またアッシー状に構成した調節機構57は、支柱方向に所定の間隔を有して複数設置され、長い閉鎖部材15の全長を均等に位置決め支持している。
従って、閉鎖部材15を調節機構57によってシートガイド面20に対し遠近調節し、シート路11の巾を調節可能に構成したことにより、シート路11は各構成部品の製作誤差や組み付け誤差に対応し簡単に設定できると共に、ガイド片10の形状や大きさ等に対応しシート2の外れ方向の許容値を設定し、且つ閉鎖部材15の案内姿勢におけるシート2のスムースな移動を可能にする。
次に、図3,図8を参照し閉鎖部材15の駆動部55及び融通作動機構56について説明する。融通作動機構56を駆動する駆動部55は、後述する態様によって制御回転される開閉駆動モータ72と、開閉駆動モータ72に接続されて減速回転出力する減速機73とからなり、取付ブラケット75を介して仕切壁25に着脱可能に取付固定される。
減速機73はその出力軸に融通作動機構56の駆動体77を取付固定し、作動体(従動体)78を該駆動体77のボス部に遊嵌し軸心方向の位置決めをし取付支持している。
そして、作動体78はその他端に継ぎ手部を介し、後述する他の作動片80を複数設けた作動杆81と連結している。
また融通作動機構56は駆動体77と作動体78間にトルクリッミッタ機構を構成し、回転動力を駆動体77から作動体78へ所定の伝達力で伝動する。
作動体78は先端を滑らかなカム状突起面となし、前記作動杆81に設けたものと同様な作動片80に構成している。そして、各作動片80は開閉駆動モータ72の正転に伴い、案内姿勢にある閉鎖部材15の閉鎖板60の背面をカム状突起面で滑らかに押接し、閉鎖部材15を図3の点線及び図4の実線で示す閉鎖姿勢に切り換えることができる。
また開閉駆動モータ72の逆転に伴い作動片80は後退回動し、閉鎖部材15の押接を解除して支柱フレーム17の内側壁に接当するまで退避作動する。これに伴い閉鎖部材15はスプリング62の付勢力によって、接当片65が調節片63に接当する位置まで復帰し、シート路11を元の巾に戻し案内姿勢に復帰させることができる。
この際、閉鎖部材15の切り換え作動をトルクリッミッタ機構によって行なう融通作動機構56は、作動片80が閉鎖部材15を閉鎖姿勢にした状態、及び作動片80が支柱フレーム17に接当した状態で、開閉駆動モータ72が同方向にそれ以上に回転したとき設定値以上の負荷が掛かったとしても、トルクリッミッタ機構の働きによって作動片80に対する伝動を逃がし解除するので、開閉駆動モータ72並びに各構成部材に過負荷を与えることなく故障等のトラブルを防止することができる。
上記開閉駆動モータ72の回転制御は、例えばシートドラム5の駆動モータ7が正転しシート2の閉じ作動が完了されたことを検知して、タイマー設定によって数秒後に開閉駆動モータ72を正転させることで閉鎖部材15を閉鎖姿勢に切り換えることができる。
次いで駆動モータ7を逆転しシート2が開き作動されると略同時に、開閉駆動モータ72を逆転し且つタイマー設定により回転停止させると、閉鎖部材15を案内姿勢に確実に切り換えることができ、閉鎖部材15の姿勢切り換えを簡単な回転制御手段によって行うことができる。
この実施例によるコントロールボックス9は、閉鎖部材15の開放姿勢と閉鎖姿勢との開閉制御を図11で示すように制御する構成としている。即ち、同図において先ずシート2の閉じ作動が完了した下限位置で駆動モータ7が停止すると、タイマー設定によって1〜5秒程度後に開閉駆動モータ72をON(正転)し、閉鎖部材15を閉鎖姿勢に切り換え作動する。このとき開閉駆動モータ72のON時間は、設定電流を1秒間流すモードと、これによって閉鎖部材15が閉鎖姿勢にならない場合に、設定電流を約6秒間流したのち停止せしめるモードを併設し、この両モードを択一的に選択して閉鎖部材15の閉鎖姿勢への切り換えを行なう。
次いで任意のシート閉じ時間を経たのち駆動モータ7がONされると、これに連携して開閉駆動モータ72もON(逆転)され閉鎖部材15が開放姿勢に切り換え作動される。
この場合開閉駆動モータ72のON時間は、設定電流を約0.3秒間流すモードと、これによって閉鎖部材15が開放姿勢にならない場合に、設定電流を約6秒間流したのち停止せしめるモードを併設し、この両モードを択一的に選択して閉鎖部材15を開放姿勢に切り換えるようにしている。
上記のように制御されるシートシャッタ1は、シート2の閉じ状態において閉鎖部材15を無理なく閉鎖姿勢にすることができると共に、閉鎖部材15を確実に開放姿勢に切り換えながらシート2を開けることができる等の特徴がある。
次に図1,図2,図9を参照し弛み検知手段83及びシート繰出制御について説明する。図示例の弛み検知手段83はシートケース4内の左右に設置した弛み検知センサ85が、シートドラム5に巻き取られて繰り出されるシート2の所定以上の膨らみを検知すると、この検知信号によってコントロールボックス9を介し、駆動モータ7を逆転させてシート2の弛み停止時のシート繰出制御を行なう構成としている。
即ち、シート2は下降中途において例えば接当物との接当や強風等の大きな下降抵抗を受けると、その両側又は片側が支柱3の中途部に引っ掛った状態でそれ以上の下降が妨げられることになる。この場合に、駆動モータ7は回転を継続しているためシート2はシートドラム5によってシートケース4内で繰り出され、シートドラム5に巻き取られているシート2部分が図2の点線で示すように弛んで膨らんだ弛み停止状態となる。
この実施例によれば上記のようなシート2の弛み停止が発生したとき、遠心方向に膨らんだシート2部分は、シートケース4内の両側に設置した弛み検知センサ85の何れかに接触して検知され、シート昇降制御がシート2及び支柱3並びに駆動モータ7等に無理をさせることなく、弛み停止に伴うトラブルを簡単に解消することができる。
この弛み停止時のシート昇降制御は、駆動モータ7を逆転させ弛んだシート2を巻き取りながら上昇させるとき、シート2が支柱3に齧りを生じたような大きな抵抗によって、スムースに巻き取りできない場合に対し、複数回の上昇作動をトライせしめる間歇上昇作動をさせることにより弛み停止の解消をすることができる。
即ち、シート昇降制御の間歇上昇作動は、シート2が中途上昇停止状態になったことがパルスカウンタ又は電流の変化により検知されると、コントロールボックス9は第1回上昇作動を図10で後述する通常上昇速度でシート2を反転上昇させる。次いで、これでも上昇しない場合に、第2回上昇作動を第1回上昇作動速度(通常上昇速度)の60%程度の上昇速度で行い、さらに上昇されない場合に第3回上昇作動を第2回上昇作動速度と同速度で再トライする。次いでさらに上昇されない場合に、第4回上昇作動を前記通常上昇速度の30%程度の上昇速度で行い、さらに上昇されない場合には駆動モータ7の回転を停止する一方、コントロールボックス9等に設置される表示部にエラー表示すると共に、弛み停止解消のコメントを表示する。
これにより種々な要因を伴い弛み停止が発生したシート2は、駆動モータ7によって反転上昇を間歇的に繰り返されるので、弛み停止しているシート2を無理なく徐々に上昇することができ、関連部材に対しても損傷等の不具合を防止することができる。また反転上昇をさせる毎に駆動モータ7を低速回転させ、上昇速度を遅くした状態で強い力でシート2を巻き取るので、弛み停止の状況に応じた反転上昇を緩やかに行い弛み停止の解消を自動的に行うことができる。
また上記のように行なわれるシート繰出制御によれば、弛み停止が解消されたシート2はシートドラム5に巻き直しされた状態になっているので、弛み停止の解消に伴い弛み検知センサ85の検知をOFFにして繰り出し下降することができる。
尚、駆動モータ7の減速駆動はマイコンの設定により周波数を順次低減させるか、別途任意に設置される減速機構を制御作動することによって行なわれる。
また実施例の弛み検知センサ85は図9で示されるような帯状の感圧(接触)型センサとしており、シートケース4内の両側において少なくとも、シート繰り出し側の側壁と天井壁に沿って一連に貼り付け固定した状態で張設している。同図で示す弛み検知センサ85はゴム又はプラスチック材によって可撓性を有し偏平チューブ断面に形成された帯体86と、該帯体86内の上下面に沿って貼着される一対の接点片87,87をセンサ片間隔を有して設けた構成としている。従って、この構成によれば帯状の弛み検知センサ85はその一側を接着剤等の固定手段によってシートケース4内に沿って簡単且つ廉価な構成によって設置することができる。また側壁と天井壁の広い内側壁範囲の任意箇所において、遠心方向に膨らむシート2を接触させることができ、帯体86を押圧し接点片87,87を確実に導通させることができる。
次に、コントロールボックス9及びそのプログラム設定によって制御作動されるシート2と閉鎖部材15の連携作動について説明する。コントロールボックス9は駆動モータ7の回転をパルスで検知するパルスカウンタと、開閉駆動モータ72の回転を時間制御するタイマ等を設定変更可能に備えたマイコンを内蔵している。これにより図10で模試的に示すシート昇降制御を行うと共に、接地部12に設置される前記接当センサ機構13,13a,13aと関連させた反転上昇制御を行う構成としている。またこの制御に基づきコントロールボックス9のプログラム設定により、前記閉鎖部材15の作動制御等を行うことができる。
先ずシート昇降制御は、シート2が同図に示す閉じ位置(下限位置)90からシート2が繰り出し待機姿勢となる全開位置(上限)91に上昇する速度を、図示する上向き矢印の速度勾配で行なうと共に、全開時間を経た後に行なう下降速度を下向き矢印の速度勾配で行うようにしている。尚、シート2の昇降指令は従来のものと同様に自動及び手動操作によって行なわれる。
この実施例の下降速度は上記上昇速度勾配(設定速度2m/s程度)よりも緩やかな速度勾配(設定速度0.7m/s程度)で行なう設定とし、また駆動モータ7は回転初期において徐々に増速させて設定速度に至るスロースタートを行い、且つ回転停止は徐々に減速停止するスローストップを行なうように設定している。
またシート2の下降中において下部の接当センサ機構13が接当物との接触を検知した場合には、この検知信号によってシート2を接触位置92から反転上昇し、2点鎖線で示す前記上昇速度より緩やかな勾配の実線で示される反転上昇速度(中途上昇速度)によって自動的に反転上昇(退避)させるように設定している。
またシート2の下降中において、側部の接当センサ機構13a,13aの何れかが接当物との接触を検知した場合には、この検知信号を判断しシート2を接触位置92から反転上昇せしめ、前記実線の反転上昇速度より緩やかな点線で示す勾配の、第2反転上昇速度によって自動的に反転上昇させる設定としている。
従って、以上のようなシート昇降制御を行なうシートシャッタ1は、シート2の下降中において下部の接当センサ機構13が接当物との接触を検知した場合には、反転上昇する速度を通常上昇速度より緩やかにしているので、異形断面の接地部12が接当物に接当し上方に離間するとき、急速上昇に伴う不具合や不安感を抑制すことができる。
また接地部12に対し側方から接触した接当物を側方の接当センサ機構13aが検知したときは、前記通常上昇速度よりさらに遅い速度で反転上昇させるので、接当物に対し接地部12を緩やかに離間することができて、反転上昇に伴うトラブルを回避することができる等の特徴がある。尚、上記接当センサ機構13及び接当センサ機構13aによる反転上昇は、共に同じ速度にすることもできる。
さらに、シートシャッタ1のシート昇降制御は、下降中のシート2が支柱3の中途で停止した中途上昇停止時の解除制御を備えている。この場合のシート昇降制御は、例えば外れたシート2が復帰上昇する際に、ガイド片10がシート路11に齧りうまく引き込まれずに引っ掛かったような場合、或いは長期の使用に伴う摩擦や異物の侵入抵抗によりシート2が支柱3の中途で停止される中途上昇係止状態になった場合、さらには上昇中途のシート2が強風等によって強く押圧され一時的に上昇し難くなったようなとき、これら中途停止要因によるシート2の中途上昇停止の解消を、次のようにシート2に対し複数回の上昇作動をトライする間歇上昇作動によって行うようにしている。
即ち、間歇上昇作動はシート2が中途上昇係止状態になって停止したことをパルスカウンタ又は電流の変化によりマイコンが検知すると、コントロールボックス9は第1回上昇作動を前記通常上昇速度で行い、また同速度によって第2回上昇作動を行なう。次いで第3回上昇作動を通常上昇速度の60%程度で行い、第4回上昇作動を通常上昇速度の30%程度で行なうように設定している。
そして、上記のような間歇上昇作動を繰り返し行なっても、なおシート2が上昇されない場合には、駆動モータ7を過負荷検知によって自動停止した後、表示部にエラー表示をせしめ、さらに中途上昇停止の解除を人為的に促すための操作コメントを表示することができる構成となっている。尚、間歇上昇作動に関連して行なう駆動モータ7の減速駆動は、マイコンの設定により周波数を順次低減させるか、別途任意に設置される減速機構を制御作動することによって簡単に行うことができる。
以上のようなシート昇降制御を備えたシートシャッタ1は、特に支柱3から外れたシート2を復帰させるときのように、シート2の撓み部分やガイド片10がシート路11に引っ掛かり入り難い場合に、シート2は駆動モータ7によって反転上昇を間歇的に繰り返されるので、シート2及び関連部材に対し損傷等の不具合を防止して無理なく引き込んで上昇させることができる。また反転上昇をさせる毎に駆動モータ7を低速回転させ、上昇速度を遅くした状態で強い力でシート2を巻き取るので、中途上昇停止の状況に応じた反転上昇を緩やかに行い中途上昇停止の解除制御を簡単且つ自動的に行うことができる。
また上記のように行なわれるシート昇降制御によれば、中途上昇停止を解除されたシート2はシートドラム5に適正に巻き取られているので、中途上昇停止状態の解消に伴い速やかに繰り出して下降することができる。
さらに、シートシャッタ1は、シート2の開閉作動の上限と下限の位置に対し、前記接当センサ機構13,13a,13a及び弛み検知手段83等のセンサ類の検知を非検知状態にする不感帯H,Lを所定範囲に設け、上記センサ類に基づく駆動モータ7の制御作動を不能とし、この範囲でシート2が徒に反転上昇をすることのないようにしている。
この実施例において図1で示すように、上限位置の不感帯Hは上下方向に10cm程度とし、且つ下限位置の不感帯Lは上下方向に3cm程度に設定している。また不感帯H,Lの設定は駆動モータ7に設置されるパルスカウンタのカウント数をマイコンにプログラムすることによって行なわれ、設定カウント数中での各種検知信号を無視する手段にしている。
これによりシート2は、上限位置の不感帯H域において例えば、車のアンテナ等の高い位置で接当する接当物が接当センサ機構13,13a,13aに接当したり、シート2が一時的に弛み停止状態になり弛み検知手段83に検知されたとき、この検知信号をカットしてシート2の反転上昇を不能にし、駆動モータ7の正転を継続しそののまま下降させスムースな閉じ作動を行うことができる。
また下限位置の不感帯Lは上下方向に3cm程度に設定しているので、床面に例えばボルト,ナットや筆記具等の小さな物品(接当物)の放置或いはフォークリフトの爪の先端部が存在していた場合に、これら接当物に接当センサ機構13が接触し検知信号を発したとしても、この不感帯L内の検知信号はコントロールボックス9で判断され無視されるので、床面に対し接地部12を気密性を有し接地することができる。
以上のように構成されたシートシャッタ1は、シートドラム5が繰出待機姿勢から、駆動モータ7の回転によってシート2を繰り出して下降させると、シート2の両側辺がシートガイド30の案内路35,ガイド片通路37を移動し導入間隙31を介し支柱3に挿入される。次いでシート2はガイド片10と共にガイド部11内を移動し、接地部12とウェイト部の重量が付勢されて下降し、接地部12が接地する位置で駆動モータ7が回転停止することによってシート2を閉じ状態にする。
このときシートシャッタ1は、両側が支柱3に張り支持された状態のシート2に対し、上部閉鎖部材14,14を押接してシート2の上方を気密にする。またシート2の両側は支柱部気密構造の閉鎖部材15によって気密にされること、並びにシート2の下部は接地部12が床面に接地することによって気密にされるので、シート2の前後方向の通気を全体的に遮断しシートシャッタ1の気密性が保持される。
そして、シート2が下降中途又は閉じ状態で接当物と接当したり強風によって前後方向に強く押動され許容値を越える負荷を受けた場合に、ガイド片10の横方向の許容値以上の押動によって、閉鎖部材15を支持軸59を支点に該閉鎖部材15を回動並びに撓ませて退避作動し、シート路11を拡開した開放姿勢にするから、ガイド部11によるシート2の横方向の支持を解除して、押動されたシート2の局部又は全体を支柱3から外し、押動による負荷を逃がすことができる。
この後、図2の点線で示すように支柱3から外れた状態にあるシート部分は、前記シート復帰構造によってシート2を単に上昇作動させるだけの簡単な操作によって、導入間隙31から導入し左右のシートガイド30内を通過させて元の繰出待機姿勢に自動的に修正復帰させるので、シートシャッタ1を長時間休止させることなく連続的な使用を可能にすることができる。
また支柱3のシート路11に沿って設けた閉鎖部材15は、シート2の表面を接離自在に押接するように支持され、駆動部55から融通作動機構56のトルクリッミッタ機構を備えた作動片80によって、所定の伝達力で押接方向に作動されるので、閉鎖部材15がシート2から離間した案内姿勢からシート2を押接した閉鎖姿勢に切り換えた状態で、開閉駆動モータ72が暫時回転されても該開閉駆動モータ72及び関連部材に無理をさせることがない。
また閉鎖姿勢に切り換えられた閉鎖部材15は、その閉鎖姿勢を開閉駆動モータ72の停止状態においても作動片80によって維持されると共に、閉鎖部材15がガイド片10の押動によって開放姿勢になるとき、作動片80は所定値以上の閉鎖部材15の押動によって退避作動するから、開閉駆動モータ72を無理に逆転させることがない。
以上のようにシート2の通常開閉を行うシートシャッタ1は、シート2が下降中途において強風等の大きな下降抵抗を受け下降が妨げられたり、前記不感帯H,L以外で支柱3の中途に引っ掛かりを生じた場合に、シートドラム5内のシート2の弛み停止を弛み検知手段83が速やかに検知して駆動モータ7を逆転させるので、シート2の巻き直しを人為的な操作を要しないで簡単にすることができる。また巻き直しされたシート2は再び繰り出されてスムースな閉じ作動をすることができる。
たガイド部材となる支柱3は、内部にガイド片10の前後面(頂部ガイド面)を案内摺接するガイドレールを形成することなく、シート2の案内移動を案内姿勢における閉鎖部材15とシートガイド面20によって直接的に行なう簡潔な構成にしたが、従来の支柱のように内部にガイドレールを設けたものに対しても、該ガイドレールのシート路に対面させてシート路11を設けることにより実施することができる。
本発明を備えたシートシャッタの正断面図である。 図1の側断面図である。 図1の支柱及び閉鎖部材等の構成を示す平断面図である。 図3のシート路の構成とシートの作用を示す拡大平断面図である。 シートガイド及び支柱とシートの構成を示す斜視図である。 シートガイドと接地部の構成を示す正断面図である。 図6の平断面図である。 支柱部気密構造の構成を示す破断斜視図である。 弛み検知センサの構成を示す断面図である。 シート昇降制御のシート速度及び反転上昇の態様を示す作用図である。 シート昇降制御と支柱部気密構造の連携態様を示す作用図である。
符号の説明
1 シートシャッタ
2 シート(シャッタ)
3 支柱(ガイド部材)
4 シートケース
5 シートドラム(繰出装置)
10 ガイド片
11 シート路
13,13a,13a 接当センサ機構
15 閉鎖部材
60 閉鎖板
61 シール部
72 開閉駆動モータ
83 弛み検知手段
85 弛み検知センサ
H,L 不感帯

Claims (3)

  1. シートケース(4)内に軸支したシートドラム(5)に繰り出し可能に巻き取られるシート(2)を、左右のガイド部材(3)に形成したシート路(11)に沿って案内支持し、駆動モータ(7)の正逆回転によって開閉作動させるシートシャッタにおいて、前記シートケース(4)内で繰り出されたシート(2)が所定以上に弛んだことを検知する弛み検知手段(83)を設け、該弛み検知手段(83)を、シートケース(4)内の左右側に繰り出し側壁と天井壁に沿って張設した帯状の感圧型センサよりなる弛み検知センサ(85)で形成し、遠心方向に膨らんで繰り出されるシート(2)を弛み検知センサ(85)に接触せしめてシート(2)の弛みを検知し、該弛み検知手段(83)の弛み検知信号によって駆動モータ(7)を逆転し、シート(2)を巻き直して上昇作動させることを特徴とするシートシャッタ。
  2. 弛み検知手段(83)の検知信号によって駆動モータ(7)を逆転させシート(2)を巻き直し上昇させるとき、シート(2)が抵抗によって上昇しない場合に、駆動モータ(7)を自動的に低速回転させてシート(2)の上昇を繰り返し再トライさせる構成とした請求項1のシートシャッタ。
  3. シート(2)の下端の接地部(12)に接当物との接触を検知し、この検知信号により駆動モータ(7)を逆転させてシート(2)を巻き取らせる接当センサ機構(13),(13a),(13a)を設け、シート(2)の開閉作動の上限位置と下限位置に、弛み検知手段(83)及び上記接当センサ機構(13),(13a),(13a)による検知を非検知状態にする不感帯(H),(L)を設けた請求項1又は2のシートシャッタ。
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