JP4413572B2 - 軸芯移動シャッター - Google Patents

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Description

本発明は、開閉体を巻き取り・巻き戻すシャフトが平行移動可能となった軸芯移動シャッターに関し、さらに詳しくは、前記シャフトの所定移動範囲外の移動、すなわち、オーバーランを検知する改良技術に関する。
建物等の構築物の出入口や窓部等の開口部に設けられる開閉体であるシャッターカーテンは、開口部の上方に設けられた巻取シャフトによって上端側が巻き取り・巻き戻される。従って、巻取シャフトに巻回されるシャッターカーテンの巻き外径は、巻き戻し時と、巻き取り時とで異なる。巻取シャフトから巻き取り・巻き戻されて昇降するシャッターカーテンは、開口の左右に設けられた上下に延在するガイドレールによって両側が案内される。このガイドレールの上端(呑込口)は、建物躯体側に固定される。このため、シャッターカーテンの巻き取り・巻き戻しによって巻き外径が変化すると、ガイドレールの呑込口と巻回体との間のシャッターカーテンが垂直には配置されず、必ずしも円滑な巻き取り・巻き戻しが行えない場合がある。
このような難点をさけようとしたものに、下記特許文献1に開示される可動巻取型シャッターがある。この可動巻取型シャッターは、ハンガーレールを下り勾配の状態で天井面に吊持対設し、ハンガーレールに滑動自在なハンガーローラを介して各ブラケットを懸吊し、両ブラケットに巻取シャフトを回転自在に軸支するとともに、一方のブラケットに巻取シャフトへ回転を伝達する伝動機構および開閉駆動源を併設している。また、ハンガーレールの下り勾配側にスムーサを配置固定し、巻取シャフトの巻き取り巻き戻し動作に応じて巻取シャフトがハンガーレールの傾斜に沿って移動し、スムーサが巻取シャフトの巻き外周面と常に接するようにしている。
この可動巻取型シャッターによれば、スムーサの表面と摺接するシャッターの巻き取り・巻き戻し位置、すなわち、シャッター芯をブラケットの前後方向への移動により一定にできるため、常にシャッターの巻き取り・巻き戻しを円滑に行うことが可能となる。
また、下記特許文献2に開示されるシャッター装置は、建築物の天井部分に取り付けられた支持フレームと、支持フレームに水平方向に直線移動可能に支持された移動台車と、移動台車に回転可能に支持され、移動台車の移動方向に対して直交する方向に延びる水平な巻取シャフトと、巻取シャフトを駆動回転させることにより、シャッターを開くときにはシャッタースラットを巻取シャフトの周囲にロール状に巻き取り、逆に、シャッターを閉じるときにはシャッタースラットを巻取シャフトから巻き戻す駆動モータと、上下方向に延び、巻取シャフトから垂れ下がっているシャッタースラットを案内するシャッターレールとを備えている。
従って、このシャッター装置によれば、駆動モータにより巻取シャフトを回転させてシャッタースラットを巻き戻しあるいは巻き取ると、シャッタースラットが僅かに傾斜してその自重の水平方向分力が移動力として移動台車に作用する。これにより、移動台車が移動し巻き開始位置がシャッターレールの直上に復帰して、円滑な巻き取り・巻き戻しが可能となる。
実公平5−10147号公報 特開平8−240085号公報
しかしながら、上記した従来のシャツター装置は、巻き取られたシャッターカーテンの自重による水平方向分力によって、巻き開始位置をシャッターレール(呑込口)の直上に移動させていたため、その移動力を十分に得ることができず、高速昇降を行う巻き取り・巻き戻しには、作動信頼性が低下する虞がある。
一方、巻き開始位置をガイドレールの直上に配置できるように、シャフトの回転に従動させて移動台を移動させる軸芯移動シャッターが提案されている。この軸芯移動シャッターは、シャフトを移動自在なブラケットに保持し、例えばチェーンや歯車等の回転力伝達手段を介してシャフトの回転に従動させてブラケットを移動させるので、より確実な移動が可能となり、シャッターカーテンの高速昇降時においても信頼性を高めることができる。
この種の軸芯移動シャッターにおいても、従来と同様に、シャッターカーテンの開放状態は、上限リミットスイッチ等によって検知されるものがあるが、何らかの原因によって上限リミットスイッチが作動しなかった場合には、シャフトの回転に従動するブラケットが所定移動範囲外に移動してしまう所謂オーバーランを生じさせる虞がある。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、シャフトを保持するブラケットの通常の範囲を超えた移動を検出することのできる軸芯移動シャッターを提供し、もって、軸芯移動シャッターのさらなる安全性の確保を目的とする。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
この発明の請求項1記載の軸芯移動シャッター100は、建物開口部3の屋内側に取り付けられた固定部材9と、
前記開口部3に対して前後方向で前記固定部材9に前後方向に移動自在に設けられた移動部材15,16と、
該移動部材15,16に回動自在に支持され前記開口部3の屋内側に沿って延在するシャフト23と、
前記シャフト23に巻き取り・巻き戻されることで前記開口部3を開閉するシャッターカーテンとしての開閉体5とを具備する軸芯移動シャッター100において、
前記開閉体5の通常の巻き取り完了に応じた前記移動部材15,16の所定移動範囲を超えたオーバーランを検出し、前記移動部材の所定移動範囲内ではオーバーランを検出しない検出手段69を、該移動部材15,16と前記固定部材9との間に亘って設けたことを特徴とする。
この軸芯移動シャッター100では、例えば開閉体5の開放完了時に作動する上限リミットスイッチが何らかの原因で作動しないと、シャフト23の回転が続行され、移動部材15,16が所定移動範囲を超える。すると、所定移動範囲を超えた移動部材15,16によって検出手段69が作動され、軸芯(シャフト23)の過剰移動が検出される。また、検出手段69は、移動部材15,16の所定移動範囲外の移動のみを純然に検知するので、移動部材15,16のオーバーラン、例えば巻き取り完了時に大重量となった巻回開閉体5に作用する大きな慣性力によるオーバーランも検知可能となる。
請求項の軸芯移動シャッター100は、上記の軸芯移動シャッターにおいて、前記移動部材15,16は、前記固定部材9に対し、前記シャフト23の回転に従動して移動することを特徴とする。
この軸芯移動シャッター100では、例えば開閉体5の開放完了時に作動する上限リミットスイッチが何らかの原因で作動しないと、シャフト23の回転が続行され、シャフト23の回転に従動する移動部材15,16が所定移動範囲を超える。すると、所定移動範囲を超えた移動部材15,16によって検出手段69が作動され、軸芯(シャフト23)の過剰移動が検出される。また、検出手段69は、移動部材15,16の所定移動範囲外の移動のみを純然に検知するので、シャフト23の回転に従動していない状態での移動部材15,16のオーバーラン、例えば巻き取り完了時に大重量となった巻回開閉体5に作用する大きな慣性力によるオーバーランも検知可能となる。
さらに、請求項の軸芯移動シャッター100は、上記の軸芯移動シャッターにおいて、前記移動部材15,16は、前記シャフト23に巻回される前記開閉体5の巻取外径の増減に対応して、前記固定部材9に対し、前記シャフト23の回転に従動して移動することを特徴とする。
この軸芯移動シャッター100では、シャフト23に巻回される開閉体5の巻取外径の増減に対応して、シャフト23の回転に従動し移動部材15,16が移動することとなり、すなわち、シャフト23が例えば巻き取り方向に回転されると、このシャフト23の一回転によって、開閉体5の略厚み分外径が増加し、この外径が増加した分、外径位置がガイドレール31の呑み込み部と一致するようになって、外径の増加分だけ移動部材15,16(シャフト23)が移動されるようになる。そして、例えば開閉体5の開放完了時に作動する上限リミットスイッチが何らかの原因で作動しないと、シャフト23の回転が続行され、シャフト23の回転に従動する移動部材15,16が所定移動範囲を超える。すると、所定移動範囲を超えた移動部材15,16によって検出手段69が作動され、軸芯(シャフト23)の過剰移動が検出される。また、検出手段69は、移動部材15,16の所定移動範囲外の移動のみを純然に検知するので、シャフト23の回転に従動していない状態での移動部材15,16のオーバーラン、例えば巻き取り完了時に大重量となった巻回開閉体5に作用する大きな慣性力によるオーバーランも検知可能となる。
請求項記載の軸芯移動シャッター100は、請求項記載の軸芯移動シャッターにおいて、前記検出手段69が、
前記固定部材9に設けられ前記移動部材15,16に対面するスイッチよりなる押圧子71aを有する検知部71と、
前記移動部材15,16に配設され、前記固定部材に対する突出長さを調整可能な調整部73a,75bを備え、前記移動部材15,16の前記検知部71側への移動によって先端75aが前記押圧子71aを押圧可能な当接部材75と、
からなり、前記当接部材が前記押圧子を押圧することにより前記検出手段が前記オーバーランを検出した時に、前記開閉体の動作を停止させるようにしたことを特徴とする。
この軸芯移動シャッター100では、移動部材15,16がオーバーランし、固定部材9に設けられたスイッチ71に一定量以上接近すると、検知部71の押圧子71aが、移動部材15,16に設けられた当接部材75の先端75aに押圧され、移動部材15,16のオーバーランが簡素な構造で検知できる。また、当接部材75が、移動部材15,16に調整部を介して配設されているので、先端突出長が可変され、これにより、オーバーランの検知範囲が調整可能となる。
本発明に係る請求項1記載の軸芯移動シャッターによれば、開閉体の通常の巻き取り完了に応じた移動部材の所定移動範囲を超えたオーバーランを検出する検出手段を、移動部材と固定部材との間に亘って設けたので、本来、例えば開閉体の開放完了時に作動する上限リミットスイッチが何らかの原因で作動しなかった場合であっても、移動部材が所定移動範囲を超えると、検出手段が作動して軸芯(シャフト)の過剰移動を検出することができる。この結果、移動部材のオーバーランを検知でき、軸芯移動シャッターのさらなる安全性を確保することができる。
請求項記載の軸芯移動シャッターによれば、開閉体の通常の巻き取り完了に応じた移動部材の所定移動範囲を超えたオーバーランを検出する検出手段を、移動部材と固定部材との間に亘って設けたので、本来、例えば開閉体の開放完了時に作動する上限リミットスイッチが何らかの原因で作動しなかった場合であっても、シャフトの回転に従動する移動部材が所定移動範囲を超えると、検出手段が作動して軸芯(シャフト)の過剰移動を検出することができる。この結果、移動部材のオーバーランを検知でき、軸芯移動シャッターのさらなる安全性を確保することができる。
請求項記載の軸芯移動シャッターによれば、シャフトに巻回される開閉体の巻取外径の増減に対応して、シャフトの回転に従動し移動部材が移動することとなり、すなわち、シャフトが例えば巻き取り方向に回転されると、シャフトの回転によって、開閉体の略厚み分外径が増加し、この外径の増加分だけ移動部材が移動され、そして、例えば開閉体の開放完了時に作動する上限リミットスイッチが何らかの原因で作動しないと、シャフトの回転が続行され、シャフトの回転に従動する移動部材が所定移動範囲を超えた際には、この移動部材によって検出手段が作動され、軸芯(シャフト)の過剰移動が検出される。この結果、移動部材のオーバーランを検知でき、軸芯移動シャッターのさらなる安全性を確保することができる。また、検出手段は、移動部材の所定移動範囲外の移動のみを純然に検知するので、シャフトの回転に従動していない状態での移動部材のオーバーラン、例えば巻き取り完了時に大重量となった巻回開閉体に作用する大きな慣性力によるオーバーランも検知可能となる。
請求項記載の軸芯移動シャッターによれば、検出手段が、固定部材に設けられ移動部材に対面する押圧子を有するスイッチと、移動部材に配設され、枠体に対する突出長さを調整可能な調整部を備え、移動部材の検知部側への移動によって先端が押圧子を押圧可能な当接部材とからなるので、移動部材の所定移動範囲外の移動(オーバーラン)を、簡素な構造で検知することができ、しかも、当接部材の突出長さを調整することによってオーバーランの検知範囲が調整可能となるので、開口部の高さが異なる種々の軸芯移動シャッターに対しても当該検出手段の共用を可能にすることができる。
以下、本発明に係る軸芯移動シャッターの好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る軸芯移動シャッターの正面図、図2は図1の要部拡大図、図3は図1に示した収容部の内部斜視図、図4は図3のA−A矢視図、図5は図3のB−B矢視図、図6は通常の巻き取り完了時におけるシャフトの移動状態を表す動作説明図、図7は開閉体開放時における検出手段の動作説明図、図8はオーバーラン時における検出手段の動作説明図である。
建物等の構築物の壁1には例えば出入口等となる開口部3が設けられている。例えば屋内側面となる壁面の開口部3の一側としての上縁には開閉体であるシャッターカーテン5を収納する収納部7が設けられている。収納部7は、例えばチャンネル材からなる固定部材としての枠体9によって左右に長い直方体状に形成され、各面には図示しない外装パネルが取り付けられている。枠体9は、開口部3の間口幅方向である左右の各側部に、壁1に対し垂直に延在する図2に示す上枠11と、下枠13とを有している。
上枠11と下枠13との間には、図3に示す矩形板状の移動部材としてのブラケット15,16が配置されている。それぞれのブラケット15,16の下部には、下枠13の上面を転動する一対の転動ローラ対17,17が、下枠13の長手方向に離間されて2組配設されている。このうち、例えば1組の転動ローラ対17の軸には連結板19が取り付けられ、連結板19の下端には転動ローラ対17とで下枠13を挟持する下部ローラ21が回動自在に取り付けられている。つまり、それぞれのブラケット15,16は、下枠13を転動ローラ対17と下部ローラ21とによって上下から挟持しながら、下枠の延在方向である壁1に垂直な方向に移動自在に設けられている。
この一対のブラケット15,16には、壁1に平行かつ水平方向に延在するシャフト23の両端が回動自在に支持されている。シャフト23の一端には減速装置であるギヤボックス25を介して、開閉機(駆動モータ)27が接続されている。開閉機27、ギヤボックス25は、一方のブラケット16に支持固定される。従って、開閉機27が駆動されると、その回転がギヤボックス25により減速され、シャフト23が巻き取り・巻き戻し方向へ回転駆動されるようになっている。シャフト23の両端には、シャッターカーテン5を巻回する巻取板29,29が固設されている。
開口部3の間口幅方向両側には、シャッターカーテン5をガイドするためのガイドレール31が取り付けられている。それぞれの巻取板29,29は、ガイドレール31の延長線上の上方に位置する。巻取板29,29は、図4に示すように、外円周の一部に、半径方向に高低差を形成した段部33を有している。この段部33の高さはシャッターカーテン5を構成する連結部材35の厚さと略同等に設定されている(図4参照)。
巻取板29,29の段部33には、シャッターカーテン5の上端が連結部材35を介して連結される。シャッターカーテン5は、巻取板29,29に渦巻き状に巻き取られて開口部3を開放し、また、巻取板29から巻き戻されることで開口部3を閉鎖する。シャッターカーテン5は、シャッターカーテン5としての両側縁5aとなる連結部材35と、左右両側縁の各連結部材35に掛け渡されるように設けられる間仕切片としてのスラット37と大略構成されている。
巻取板29,29の外方となるシャフト23の両端には、小スプロケット39が固設されている。また、ブラケット15,16には、小スプロケット39の下方に大スプロケット41が回動自在に設けられ、この大スプロケット41と小スプロケット39との間にはチェーン43が掛け渡されている。大スプロケット41をブラケット15,16に回動自在に支持した回動軸45には、移動用スプロケット47が固設される。また、ブラケット15,16には、移動用スプロケット47に対し離間して従動スプロケット49が回動自在に設けられている。この移動用スプロケット47と従動スプロケット49との間には移動用チェーン51が掛け渡され、移動用チェーン51は一部51aが下枠13に固定されている。
従って、開閉機27が駆動され、ギヤボックス25を介してシャフト23が回転すると、チェーン43を介して大スプロケット41が回転し、大スプロケット41の回転により移動用スプロケット47が回転される。これにより、一部51aが固定状態にある移動用チェーン51上を、移動用スプロケット47が移動することとなり、これに伴ってブラケット15,16が下枠13の延在方向に移動されるようになっている。すなわち、シャフト23の回転に従動してブラケット15,16が移動する。
シャフト23が例えば巻き取り方向に回転されると、巻取板29,29にシャッターカーテン5が巻き取られ、シャッターカーテン5の外径が大きくなる。すなわち、シャフト23の一回転によって、シャッターカーテン5の略厚み分外径が増加する。シャッターカーテン5は、外径が増加した分、外径位置がガイドレール31の呑み込み部と一致するように、小スプロケット39と大スプロケット41との歯数比が所定の値に設定されている。つまり、外径の増加分だけブラケット15,16、すなわち、シャフト23が移動されるようになっている。また、外径が減少する分、すなわちシャッターカーテン5を巻き戻し、シャッターカーテン5の外径が小さくなる際も、上記同様に、その減少分だけブラケット15,16(シャフト23)が移動することとなる。
このように、軸芯移動シャッターは、シャフト23を移動させる軸芯移動機構を備えているので、シャッターカーテン5を常に垂直に昇降させる。そして、巻取板29,29は、シャッターカーテン5を構成する連結部材35のみを巻き取り、シャッターカーテン5を左右両縁のみで巻き取る。従って、スラット37同士が触れ合うことがなく、スラット37表裏面への接触傷などが発生しない。また、合成樹脂製の連結部材35が巻取板29,29に巻き取り・巻き戻されるので、その接触音などが大きくならず、特に連結部材35の背面側に軟質な樹脂よりなる緩衝層を設けたことから、開閉時の接触音の低減化が図れ、動作音の抑止された開閉動作が可能となる。
軸芯移動シャッターは、この高速開閉を高信頼性の元に実現させるための種々の補機を備えている。例えばシャフト23の端部には、シャフト回転時の回転を付勢するバランスウエイト53が接続され、バランスウエイト53はシャッターカーテン5の始動時や停止時の速度を調節するよう働く。また、バランスウエイト53は、スプリング55を介してシャフト23に接続されることで、開閉機27の負担を軽減するとともに、停電時の非常時に、手動でのシャッターカーテン開放を容易にしている。
シャッターカーテン5の最下端には座板57が取り付けられ、座板57は障害物感知装置である感圧センサなどの座板感知装置(図示せず)を備えている。また、ガイドレール31の内部には、図示しない光電センサ、エリアセンサが設けられ、これら光電センサ、エリアセンサは開口部3に存在する障害物を感知可能としている。これら座板感知装置、光電センサ及びエリアセンサは、例えば収納部7に付設されるセンサ用コントローラ59に接続される。
収納部7の内部のギヤボックス25の近傍には、動作リミットコントローラ61が設けられ、動作リミットコントローラ61は図示しない下限リミットスイッチ、上限リミットスイッチからの検知信号を受けて開閉機27の駆動開始、駆動停止を制御可能としている。これらセンサ用コントローラ59及び動作リミットコントローラ61は、開口部側方の壁1に設けられたシャッター制御盤63に信号線65によって接続される。
シャッター制御盤63には図示しない主制御部が設けられ、主制御部には上記のセンサ用コントローラ59及び動作リミットコントローラ61が接続されている。また、シャッター制御盤63には図示しない3点操作ボタン、非常停止ボタン等が設けられ、これらも主制御部に接続されている。主制御部は、3点操作ボタン、非常停止ボタン等からの操作入力信号に応じ、開閉機27を開閉制御するとともに、上記のセンサ用コントローラ59、動作リミットコントローラ61からの信号を受けて開閉機27を駆動制御する。
ところで、収納部7の内部には、図5に示すように、枠体9の縦枠67と、一方のブラケット15との間に亘って検出手段69が取り付けられている。検出手段69は、押圧子71aを有する検知部71と、調整部73a,75bを備える当接部材75とで構成され、本実施の形態においては、枠体9に設けられブラケット15に対面する押圧子71aを有する検知部としてのスイッチ71と、ブラケット15に固設され調整部の一方を構成する雌ねじ部73aを有する支持板73と、支持板73の雌ねじ部73aに螺合され調整部の他方を構成する雄ねじ部75bを備えブラケット15のスイッチ71側への移動によって先端75aが押圧子71aを押圧可能な当接部材としてのアジャストボルト75とからなる。
本実施の形態において、スイッチ71は、ブラケット15を挟んで壁1と反対側の縦枠67に設けられ、アジャストボルト75は、スイッチ71の押圧子71aに軸線の延長線が一致するように配設されている。なお、検出手段69は、この他、ブラケット15の上部と上枠11との間に亘って配設されてもよく、また、他方のブラケット16に配設する構成や、或いは、縦枠67にアジャストボルト75を配置し、ブラケット15(16)にスイッチ71を配置する構成などとしても良い。
スイッチ71は、揺動杆71bの先端にローラ状の押圧子71aが設けられ、押圧子71aが押圧されることにより、揺動杆71bが揺動され、内部の接点を閉状態とするマイクロスイッチを好適に用いることができる。このスイッチ71の開閉接点は、図示しない信号線によってシャッター制御盤63の主制御部へと接続されている。なお、このスイッチ71は、縦枠67に対する取付手段としてネジを貫通し螺着させることなどで行われるが、このネジを貫通する取付孔を長孔に形成することで、取付位置の微調整が可能となる。
検出手段69は、シャッターカーテン5の通常の巻き取り完了に対応したブラケット15の所定移動範囲では、アジャストボルト75の先端75aが押圧子71aに接触しないように、突出長が調節されている。つまり、通常のブラケット15の移動範囲では、スイッチ71が押圧されることはない。一方、シャッターカーテン5の通常の巻き取り完了に応じたブラケット15の所定移動範囲を超えた、所謂オーバーラン状態では、アジャストボルト75の先端75aが押圧子71aを押圧する。
次に、上記の構成を有する軸芯移動シャッター100の動作を説明する。
軸芯移動シャッター100は、開口部3の閉鎖時、図6に示す巻取板29にシャッターカーテン5が巻回された状態で、シャッター制御盤63の閉ボタンが押されると、開閉機27が駆動され、巻取板29に巻回されたシャッターカーテン5が巻き戻される。巻き戻されたシャッターカーテン5は、先端がガイドレール31に沿って開口部3を下降し、開口部3を閉鎖する。
これと同時に、巻取板29に巻回されたシャッターカーテン5の外径は、徐々に小さくなる。この際のシャフト23の回転は、チェーン43を介して大スプロケット41に伝達され、移動用スプロケット47が回転される。回転された移動用スプロケット47は、固定状態の移動用チェーン51上を転動することとなり、ブラケット15,16が壁1に接近する方向へ移動される。これにより、シャッターカーテン5がガイドレールの上方において垂直状態のまま巻き戻されることになる。
一方、シャッター制御盤63の開放ボタンが押されると、開閉機27が開方向へ回転され、シャッターカーテン5が上端側から巻取板29,29が高速に巻き取られて行く。これに伴い、巻取板29に巻き取られたシャッターカーテン5の外径は、徐々に大きくなる。この際のシャフト23の回転は、チェーン43を介して大スプロケット41に伝達され、移動用スプロケット47が回転される。回転する移動用スプロケット47は、固定状態の移動用チェーン51上を転動することとなり、ブラケット15,16が壁1から離反する方向(図7の左方向)へ移動される。これにより、シャッターカーテン5がガイドレールの上方において垂直状態のまま巻き取られることになる。
シャッターカーテン5の巻き取りが完了すると、上限リミットスイッチが作動し、その作動信号がシャッター制御盤63の主制御部に送られることで、主制御部は、開閉機27へ駆動停止信号を送出する。これにより、シャフト23の回転が停止するとともに、ブラケット15,16の移動も停止される。この際、図7に示すように、検出手段69のアジャストボルト75は、スイッチ71の押圧子71aを押圧する直前で止まる。
ここで、仮に上限リミットスイッチが何らかの原因で作動しなかったり、スプロケットの磨耗やチェーンの破損によってシャッターカーテン5の巻き取り完了後においても、ブラケット15,16が所定移動範囲を超えてオーバーランしようとすると、図8に示すように、ブラケット15に設けられているアジャストボルト75がスイッチ71の押圧子71aを押圧し、スイッチ71の内部接点を閉状態とする。このスイッチ71の閉信号(異常信号)は、シャッター制御盤63の主制御部へ送出される。主制御部は、この異常信号を受けて開閉機27へ駆動停止信号を送出する。これにより、仮に上限リミットスイッチが作動しない場合であっても、ブラケット15,16が所定移動範囲を超えると、直ちに開閉体が強制的に停止される。
従って、この軸芯移動シャッター100によれば、シャッターカーテン5の通常の巻き取り完了に応じたブラケット15,16の所定移動範囲を超えたオーバーランを検出する検出手段69を、ブラケット15,16と枠体9との間に亘って設けたので、本来、シャッターカーテン5の開放完了時に作動する上限リミットスイッチが何らかの原因で作動しなかった場合であっても、シャフト23の回転に従動するブラケット15,16が所定移動範囲を超えると、検出手段69が作動してシャフト23の過剰移動を検出することができる。この結果、ブラケット15,16のオーバーランを検知でき、軸芯移動シャッター100のさらなる安全性を確保することができる。
また、検出手段69は、ブラケット15,16の所定移動範囲外の移動のみを純然に検知するので、シャフト23の回転に従動していない状態でのブラケット15,16のオーバーラン(例えば巻き取り完了時に大重量となった巻回シャッターカーテン5に作用する大きな慣性力によるオーバーラン)も検知することができる。
そして、検出手段69は、上記のように構成したことで、ブラケット15,16のオーバーランが簡素な構造で検知できる。また、アジャストボルト75が、ブラケット15,16に固設された支持板73に螺合支持されているので、回動によって先端突出長が可変され、これにより、オーバーランの検知範囲が調整可能となる。この結果、開口部3の高さが異なる種々の軸芯移動シャッター100に対しても当該検出手段69の共用を可能にすることができる。
なお、上述した実施の形態では、検出手段の構成としてアジャストボルト75を具備した例として説明したが、このアジャストボルト75の形状として、先端75aの形状を皿状に形成するなどやや大径に形成する構成としてもよく、このような構成とすることでスイッチ71側への当接状態を向上させることが可能となる。
本発明に係る軸芯移動シャッターの正面図である。 図1の要部拡大図である。 図1に示した収容部の内部斜視図である。 図3のA−A矢視図である。 図3のB−B矢視図である。 通常の巻き取り完了時におけるシャフトの移動状態を表す動作説明図である。 開閉体開放時における検出手段の動作説明図である。 オーバーラン時における検出手段の動作説明図である。
3…開口部
3a…一側(上縁)
5…開閉体(シャッターカーテン)
5a…側縁
9…固定部材(枠体)
15,16…移動部材(ブラケット)
23…シャフト
69…検出手段
71…検知部(スイッチ)
71a…押圧子
73…支持板
73a…調整部(雌ねじ部)
75…当接部材(アジャストボルト)
75b…調整部(雄ねじ部)
100…軸芯移動シャッター

Claims (2)

  1. 建物開口部の屋内側に取り付けられた枠体よりなる固定部材と、
    前記開口部に対して前後方向で前記固定部材に前後方向に移動自在に設けられた移動部材と、
    該移動部材に回動自在に支持され前記開口部の屋内側に沿って水平方向に延在するシャフトと、
    前記シャフトに巻き取り・巻き戻されることで前記開口部を開閉するシャッターカーテンとしての開閉体とを具備する軸芯移動シャッターにおいて、
    前記開閉体の通常の巻き取り完了に応じた前記移動部材の所定移動範囲を超えたオーバーランを検出し、前記移動部材の所定移動範囲内ではオーバーランを検出しない検出手段を、前記移動部材と前記固定部材との間に亘って設け
    前記移動部材は、前記固定部材に対し、前記シャフトの回転に従動し、前記シャフトに巻回される前記開閉体の巻取外径の増減に対応して前後方向に移動することを特徴とする軸芯移動シャッター。
  2. 前記検出手段が、
    前記固定部材に設けられ前記移動部材に対面するスイッチよりなる押圧子を有する検知部と、前記移動部材に配設され、前記固定部材に対する突出長さを調整可能な調整部を備え、前記移動部材の前記検知部側への移動によって先端が前記押圧子を押圧可能な当接部材と、からなり、前記当接部材が前記押圧子を押圧することにより前記検出手段が前記オーバーランを検出した時に前記開閉体の動作を停止させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の軸芯移動シャッター。
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