JP6265686B2 - 開閉体装置 - Google Patents

開閉体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6265686B2
JP6265686B2 JP2013228858A JP2013228858A JP6265686B2 JP 6265686 B2 JP6265686 B2 JP 6265686B2 JP 2013228858 A JP2013228858 A JP 2013228858A JP 2013228858 A JP2013228858 A JP 2013228858A JP 6265686 B2 JP6265686 B2 JP 6265686B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
origin
closing
shutter curtain
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013228858A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015086671A (ja
Inventor
高橋 大助
大助 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bunka Shutter Co Ltd
Original Assignee
Bunka Shutter Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bunka Shutter Co Ltd filed Critical Bunka Shutter Co Ltd
Priority to JP2013228858A priority Critical patent/JP6265686B2/ja
Publication of JP2015086671A publication Critical patent/JP2015086671A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6265686B2 publication Critical patent/JP6265686B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)

Description

本発明は、住宅、ビル、工場、倉庫などの建物を含む構築・構造物、地下街などの地下施設、車両などの開口部に設置されるシャッターカーテンなどの開閉手段の動作を制御する開閉体装置に係り、特に開閉手段の開閉位置を制御する際の基準位置(原点)を補正する機能を備えた開閉体装置に関する。
シャッターカーテンなどの開閉体装置は、住宅、ビル、工場、倉庫、車庫などの建物を含む構造物躯体の開口部に設置され、その開閉部材を移動させることによってその開口部を開放、閉鎖するものである。開閉体装置は、開口部の上部から開閉部材であるシャッターカーテンを徐々に繰り出し下降させて開口部全体を閉鎖している。
このような制御機能を備えた開閉体装置は、開閉手段を動作させるための基準位置を認識し、この基準位置を原点として、動作位置検知手段で検知された開閉体の動作位置に開閉体設置現場での全閉位置や全開位置を対応させて制御している。
開閉体装置の中には、シャッターカーテンの巻取り時の負荷感知により開閉体の全閉位置を検知し、この全閉位置を基準位置(原点)として、駆動制御部が検知する開閉体の動作位置と実際の開閉体の開閉位置との関係を補正するようにしたものが特許文献1に記載してある。
また、シャッターカーテンの上限位置よりも上方側に原点補正位置を設け、この原点補正位置に原点スイッチを設置し、初期駆動時であると判別された場合に、シャッターカーテンの下端部を原点補正位置まで上昇させ、シャッターカーテンの下端部が原点スイッチを操作する検出信号によって、動作位置検知手段の原点補正を行うようにしたものが特許文献2に記載してある。
特開2008−180011号公報 特開平7−71179号公報
特許文献1に記載の開閉体装置は、環境の変化例えば温度変化などによって開閉手段であるカーテンなどが変形する可能性があり、安定して基準位置(原点)を検出することができない可能性がある。
特許文献2に記載の開閉体装置は、原点スイッチを開閉体の上限位置より上側に設けたているので、開閉体の一部に変形などが生じた場合には、検出される基準位置にブレが生じる可能性があり、開閉体の上限位置より上側に開閉体の移動スペースが必要となり、開閉装置の設置スペースが制約を受ける可能性がある。
そこで、出願人は、開閉体の上限位置と下限位置の間に原点センサを設け、前転位置を補正するようにした開閉装置を先に出願している。この開閉装置は、開閉体の開閉動作中に原点信号を毎回通過し、その度に位置補正を行うことができるので、開閉体の位置制御の信頼性を高めることができるという優れたものである。この開閉装置は、開閉体の開閉動作を高速に制御するために、原点センサから出力されるエッジトリガ信号の入力に応じて原点の位置補正を行っている。ところが、エッジトリガ信号と類似したノイズ信号が電磁ブレーキ及び直流ブレーキから出力することがあり、このノイズ信号を原点センサからのエッジトリガ信号と誤って原点の位置補正が実行される可能性がある。
本発明は、上述の点に鑑みなされたものであり、原点検出手段から出力される原点検出信号に応じて原点の位置補正を行う際に他の機器からのノイズ信号の影響を極力受けにくくすることのできる開閉体装置を提供することを目的とする。
本発明の開閉体装置の第1の特徴は、開口部を開閉するように動作する開閉手段と、前記開閉手段の開閉停の各動作を電動で制御し、前記開閉手段の停動作を電磁ブレーキ方式及び直流ブレーキ方式の少なくとも一方の方式で実行する電動駆動手段と、前記電動駆動手段の動作状態に基づいて前記開閉手段の前記開口部における動作位置を検出する動作位置検出手段と、前記開閉手段が前記開口部の所定の原点位置を通過したことを検出して原点検出信号を出力する原点検出手段と、前記原点検出手段から前記原点検出信号を入力した場合に、前記電磁ブレーキ方式及び前記直流ブレーキ方式の少なくとも一方の方式によって前記開閉手段が停動作中でないことを判定し、前記動作位置検出手段の原点位置を補正する制御手段とを備えたことにある。
開閉体装置は、ビル、工場、倉庫などの建物を含む構造物躯体の開口部に設置される。開閉手段であるシャッターは、操作子手段から出力される開閉停の制御信号に応じて電動駆動手段によって電動にて開閉停の動作を制御される。電動駆動手段は、開閉手段の停止動作を電磁ブレーキ及び/又は直流ブレーキを用いて実行する。原点検出手段から出力される原点検出信号と、電磁ブレーキ及び/又は直流ブレーキの動作時に発生するノイズ信号とが類似しているために、制御手段がこのノイズ信号を原点検出信号と誤認識する場合がある。そこで、この発明では、原点検出手段から原点検出信号を入力した場合に、電磁ブレーキ及び/又は直流ブレーキによって開閉手段が停動作中でないことを判定して、動作位置検出手段の原点位置を補正するようにした。これによって、他の機器の電磁ブレーキ及び/又は直流ブレーキから発生するノイズ信号の影響を極力受けることなく原点の位置補正を実施することができる。
本発明の開閉体装置の第2の特徴は、前記第1の特徴に記載の開閉体装置において、前記原点検出手段が、前記開閉手段の前記開口部における動作位置が前記原点位置に対して通過前後のいずれに位置するのかを示す状態信号を出力し、前記制御手段が、前記状態信号に基づいて前記原点検出信号が正常な信号であるか否かを判定することにある。原点検出手段は、開閉手段の開口部における動作位置が原点位置を通過したことを検出して原点検出信号を出力すると共にその原点位置を境にして開放方向側と閉鎖方向側の何れにあるかの状態を示す状態信号を検出している。そこで、この発明では、この状態信号に基づいて、原点検出信号が正常であるか否かの判定を行うようにした。これによって、より正確な判定を行うことが可能となる。
本発明の開閉体装置によれば、原点検出手段から出力される原点検出信号に応じて原点の位置補正を行う際に他の機器からのノイズ信号の影響を極力受けにくくすることができるという効果がある。
本発明の開閉体装置を正面から見た一部透視図である。 本発明に係る開閉体装置の制御システムの概略構成を示す図である。 この開閉体装置が実行する原点補正処理の一例を示すフローチャート図である。
以下添付図面に従って本発明に係る開閉体装置の好ましい実施の形態について説明する。この実施の形態では開閉体装置として、上方が開放方向で下方が閉鎖方向である上下に開閉制御されるシャッター装置を例に説明する。図1は、本発明の開閉体装置を正面から見た一部透視図である。この種のシャッター装置は、建物の開口部に設けられるものであり、基本的にシャッターケース1、シャッターカーテン2、ガイドレール3,4、巻取シャフト5、チェーン6、モータ7、制御装置8及び押しボタンスイッチ9から構成される。このシャッター装置は、通常時には、押しボタンスイッチ9の操作に応じて開閉機であるモータ7が動作して開閉制御するようになっている。このシャッター装置では、シャッターカーテン2が巻取シャフト5に巻き取られている開放状態を機械的な保持機構である電磁ブレーキ及び直流ブレーキ(図示せず)によって保持している。
ガイドレール3,4は、シャッターカーテン2の両端部に接するように建物の開口部の両端側に設けられ、まぐさ部から床面まで掛け渡された断面形状がコの字型の案内溝を有する金属製部材で構成されている。シャッターカーテン2は、このガイドレール3,4の各案内溝に沿って上昇下降し、開口部の開閉動作を行う。
巻取シャフト5は、シャッターケース1の両端側に回動可能に設けられ、シャッターカーテン2を巻き取ったり巻き戻したりする。チェーン6は、モータ7の回転軸に設けられた主動スプロケットと巻取シャフト5の回転軸に設けられた従動スプロケットとを連結している。従って、モータ7の回転駆動力はチェーン6を介して巻取シャフト5側に伝達され、モータ7が回転すると、チェーン6を介して巻取シャフト5が回転し、シャッターカーテン2の開閉動作が制御されるようになっている。
モータ7は、シャッターカーテン2の開閉動作範囲内における全開位置P1と全閉位置P2とに渡って、シャッターカーテン2が開閉動作するように巻取シャフト5を回転させるように駆動するとともに、シャッターカーテン2が全開位置P1及び全閉位置P2に到達すると駆動を停止するように制御する。位置検出装置71は、モータ7の回転位置すなわちシャッターカーテン2の開閉位置と開閉状態、すなわちモータ7の駆動回転数及び駆動回転方向をパルスカウントすることにより、シャッターカーテン2の現在の動作位置を検出するためのものである。この位置検出装置71は、ホールICやパルス発生型のロータリーエンコーダ等で構成される。
制御装置は、モータ7の回転に応じて位置検出装置71から出力されるパルス信号の発生状況に基づいて、モータ7の回転位置やシャッターカーテン2の閉鎖側先端部の開口部における位置や動作状態などを、演算処理にて求める。なお、モータ7は、無励磁化によってブレーキを作動させ、急速停止動作を行う電磁ブレーキ方式の他に、モータ7の巻線に直流電流を流すことによって減速して急停止させる直流ブレーキ方式の制動機能を具備している。
図1におけるシャッターカーテン2の全開位置P1は、シャッターケース1の下端部、すなわちまぐさ部に対応する位置に設定される。全閉位置P2は、シャッターカーテン2の閉鎖側先端部が床面に接触する位置に設定される。この全開位置P1と全閉位置P2との間に基準位置(原点)P0が設定される。基準位置P0は、全開位置P1の付近で、例えば、全開位置P1から下方に50〜70[mm]の範囲に設定される。基準位置P0、全開位置P1、全閉位置P2は、位置検出装置71のパルスカウントに応じて設定される。
この実施の形態では、例えば、全開位置P1でのパルスカウントの設定値を「6050」、全閉位置P2でのパルスカウントの設定値を「4050」、基準位置Pでのパルスカウントの設定値を「6000」としてそれぞれ設定する。制御装置8は、位置検出装置71から出力されるパルスカウント信号が「6050」となったとき、すなわちシャッターカーテン2の閉鎖側先端部が全開位置P1に到達したときに、シャッターカーテン2の開放動作を停止させる。また、制御装置8は、位置検出装置71から出力されるパルスカウント信号が「4050」となったとき、すなわちシャッターカーテン2の閉鎖側先端部が全閉位置P2に到達したとき、に、シャッターカーテン2の閉鎖動作を停止させる。なお、図1で示す開口高さに対する全開位置P1領域の幅と全閉位置P2領域の幅の割合は、説明の便宜上全開位置P1領域の割合を大きく誇張表現しており、実際の開閉装置における割合とは異なっている。
設定値の初期値を制御装置8の記憶領域などに記憶する。この初期値の決定方法としては、例えば全開位置P1と全閉位置P2との間の高さ(長さ)の実測値と基準位置P0の理論値とに基づいて決定してもよい。また別の方法としては、初期値設定モードを設け、操作者がシャッターカーテン2を全開状態にした後、処理を開始する。閉鎖操作指示がなされるとシャッターカーテン2を閉鎖動作させるとともにパルスカウントを開始する。閉鎖動作の途中で原点検出部を通過するので、このときのパルスカウントに基づいて全開位置P1および基準位置P0の初期値を決定する。なお、このときの原点検出部からの原点検出信号は正しいものして処理を行う。さらに閉鎖動作を行うとともにパルスカウントを継続する。操作者が全開と判断すると閉鎖動作停止の指示をするので、シャッターカーテン2の閉鎖動作を停止するとともにこのときのパルスカウントに基づいて全開位置P1の初期値を決定する。この後、操作者の指示により、または指示によらず自動的に初期値設定モードを終了し通常モードに移行する。以下の説明においては、上述の初期値設定がなされていることを前提として各種の処理が実行されるものとする。なお、通常モードにおけるパルスカウントは、初期値を変更しないように、この初期値を記憶している箇所とは異なる記憶領域を用いている。
原点検出部は、シャッターカーテン2が基準位置P0を境に開放方向側P10から閉鎖動作して、シャッターカーテン2の閉鎖側先端部が基準位置P0に合致したときに原点を検出するとともに、原点検出信号を制御装置8に出力する。また、原点検出部は、シャッターカーテン2の閉鎖側先端部が基準位置P0を境に開放方向側P10と閉鎖方向側P20の何れにあるかを検出するとともに、位置検出信号を制御装置8に出力する。
原点検出部は、巻取シャフト5に左側に設けられた減速ギア部とカムスイッチ部とから構成される。減速ギア部は、巻取シャフト5に軸支されたシャフトギア10と、このシャフトギア10に噛み合うアイドラギア11と、このアイドラギア11に噛み合う被減速ギア12とから構成される。カムスイッチ部は、この被減速ギア12の被減速軸に軸支されたカム部13と、このカム部13の回転に対応してオン/オフ状態に設定される機械式接点のマイクロスイッチ14とから構成される。巻取りシャフト5の回転が減速されて回転する被減速ギアの被減速軸には、カム部13が被減速軸と一体に回転するように軸支されている。減速ギア部は、複数のギアによって構成され、巻取りシャフト5の回転数がシャッターカーテン2を全開位置P1と全閉位置P2にわたって一方向に動作させる回転数であるときに、カム部13の回転がマイクロスイッチ14のオン/オフ状態の設定変更を一回行うことの可能な回転数になるように減速させる構造のものであればよい。
カム部13は、円板の周縁の一箇所に円弧状の切欠き部を備えた形状をしている。マイクロスイッチ14は、ヒステリシス性を有する可動接点と固定接点の一対の接点を内蔵したスイッチ本体を備えている。このスイッチ本体には、回転するカム部13の周縁部及び切欠き部に接触することによって、可動接点を固定接点に対して接触及び離間させるためのスイッチレバーが設けられている。スイッチレバーの先端には、カム部13の回転中において、円板の周縁部及び切欠き部に接触するローラを備えている。スイッチレバーのローラがカム部13の周縁部に接触しているときには、マイクロスイッチ14がオン状態になり、切欠き部に接触しているときには、オフ状態となるように構成されている。
シャッターカーテン2の閉鎖側先端部が開放方向側P10に位置しているときに、マイクロスイッチ14のローラは、カム部13の切欠き部に接触し、シャッターカーテン2の閉鎖側先端部が閉鎖方向側P20に位置しているときに、マイクロスイッチ14のローラは、カム部13の周縁部に接触するように構成されている。なお、この関係は逆であってもよい。
このような構成の原点検出部は、マイクロスイッチ14がオンからオフ、オフからオンに切り替わったときに原点検出信号を制御装置8に出力する。制御装置は、マイクロスイッチ14がオフ状態にあるときに、シャッターカーテン2の下端部が開放方向側P10に位置していることを検出し、マイクロスイッチ14がオン状態にあるときに、シャッターカーテン2の閉鎖側先端部が閉鎖方向側P20に位置していることを検出するようになっている。マイクロスイッチ14を用いて原点検出を行うことは、ヒステリシス性を有する可動接点と固定接点を用いているため、接点の切り替わりが速くなり、検出と非検出の切り替え時間が短いエッジトリガ信号を発生するという特徴を有しており、このエッジトリガ信号に基づいて正確な検出を行うことができる。しかも、可動接点と固定接点には、通常、板ばね等が用いられており、構造的に複雑なものではないため、小型で安価なマイクロスイッチ14で構成することができる。
図2は、本発明に係る開閉体装置の制御システムの概略構成を示す図である。制御装置8は、マイクロコンピュータ80を備えて構成されており、モータ7を駆動制御するモータドライブ回路81、操作者に異常を報知するLED82及びブザー83を備えている。制御装置8には、電源ラインACを介して電力が供給されている。制御装置8は、押しボタンスイッチ9上の各操作ボタンの操作状態に対応した制御信号に基づいてモータ7の回転を制御する。押しボタンスイッチ9は、開閉停の各動作に対応した制御スイッチとして、開スイッチ9A、停止スイッチ9B、閉スイッチ9Cを有し、それぞれのボタンの操作状態に応じた制御信号を制御装置8のマイクロコンピュータ80に出力する。開スイッチ9A及び閉スイッチ9Cはa接点で構成され、停止スイッチ9Bはb接点で構成されている。制御装置8には、原点検出部のマイクロスイッチ14から原点検出信号であるエッジトリガ信号が入力される。シャッターカーテン2が上限又は下限位置に達したことを制御装置8のマイクロコンピュータ80に通知する上限用リミットスイッチ又は下限用リミットスイッチを備えている場合もある。
図3は、この開閉体装置が実行する原点補正処理の一例を示すフローチャート図である。以下、本発明の開閉体装置が実行する原点補正処理の詳細を図3のフローチャートを用いて説明する。上述のように、モータ7は、開閉体装置を高速に制御するために電磁ブレーキ方式及び直流ブレーキ方式の制動機能を備えている。従って、電磁ブレーキ及び/又は直流ブレーキが作動した際に、マイクロスイッチ14から制御装置8への信号線に、エッジトリガ信号に類似した擬似エッジトリガ信号すなわちノイズ信号が混入する可能性がある。このようなノイズ信号は、モータ7、モータドライブ回路81及び/又はマイクロスイッチ14の取り付け位置、配線取り回しなどといった種々の要因によって発生するものであって、その原因を特定することが不明なノイズ信号である。このようなノイズ信号が制御装置8に入力され、マイクロスイッチ14からのエッジトリガ信号として誤認識されることによって、制御装置8は、誤った原点補正処理を行う可能性がある。そこで、この実施の形態では、擬似信号と思われるエッジトリガ信号を受信した場合は、直ちに原点補正処理を行うのではなく、マイクロスイッチ14から出力された正常なエッジトリガ信号に対してのみ原点補正処理を行うようにした。以下、この原点補正処理の一例をシャッター下降時におけるフローに従って説明する。
ステップS31では、信号取得フラグZを「0」にリセットする。信号取得フラグZは、原点検出部のマイクロスイッチ14から原点検出信号が正常に検出されたことを示すためのフラグであり、「0」の場合は原点検出信号が未だ検出されていないことを示し、「1」の場合は正常な原点検出信号が検出されたことを示す。ステップS32では、信号取得フラグZに「1」であるか否か、すなわち正常な原点検出信号が検出されたか否かの判定を行い、「1」(yes)の場合はステップS33に進み、「0」(no)の場合はステップS35に進む。ステップS33では、前のステップS32で原点検出信号が正常に検出されたと判定されたので、シャッターカーテン2が全閉するまで、すなわちシャッターカーテン2が全開位置P1に到達するまで、全閉したか否かの判定を繰り返し実行し、全閉した場合には次のステップS34に進む。ステップS34では、シャッターカーテン2を全閉位置P2に停止し、シャッター下降時における原点補正処理を終了する。
ステップS35では、前のステップS32で原点検出信号が未だ検出されていないと判定されたので、原点検出部のマイクロスイッチ14から原点検出信号が出力されたか否かの判定を行い、出力有(yes)の場合はステップS38に進み、出力無(no)の場合はステップS36に進む。ステップS36では、前のステップS35で原点検出信号の出力無と判定されたので、シャッターカーテン2が全開位置P1に到達し、全閉状態にあるか否かの判定を行い、全閉状態にある(yes)場合はステップS37に進み、全閉途中(no)の場合はステップS32にリターンする。ステップS37では、原点検出信号が検出されることなく全閉したので、原点異常として、それを記憶し、その原点異常となった回数が所定回数以上となった時点で、操作者にその原点異常をLED82及びブザー83を用いて報知する。
この実施の形態では、原点検出信号の出力タイミングが電磁ブレーキの作動時点からT秒以内の場合や直流ブレーキの作動中と重複した場合には、その原点検出信号がノイズ信号である可能性が高いものとして、原点補正処理を実行しないようにした。これによって、原点検出部から出力されるエッジトリガ信号に応じて原点の位置補正を行う際に他の機器(モータ7の制動システム)からのノイズ信号の影響を極力受けにくくすることができる。
ステップS38では、原点検出信号の出力タイミングが電磁ブレーキの作動時点からT秒以内か否かの判定を行い、T秒以内(yes)の場合はステップS32にリターンし、T秒以内でない(no)場合は次のステップS39に進む。ここで、T秒とは、例えば0.5〜3秒とする。ステップS39では、原点検出信号の出力タイミングにおいて直流ブレーキが作動中か否かの判定を行い、作動中(yes)の場合はステップS32にリターンし、作動中でない(no)場合は次のステップS40に進む。ステップS40では、原点検出信号が電磁ブレーキ又は直流ブレーキの作動信号ではない正常な信号(原点信号正常)として原点補正処理を実行する。ステップS41では、原点検出部のマイクロスイッチ14から原点検出信号が正常に出力されたことを示すために信号取得フラグZに「1」をセットする。
この原点補正処理では、予め初期値として記憶しておいた基準位置P0、全開位置P1および全位置P2のパルスカウントを実際にパルスカウントしている領域に設定する。言い換えれば、原点補正処理とは、現状における基準位置P0、全開位置P1および全閉位置P2の値を初期値(例えば径年変化を加味した値で補正する等、必要に応じて、初期値に何らかの補正を施した後の値を含む)に戻すことである。理由としては、実際に開閉動作している間に何らかの原因で、現状のシャッターカーテン2の位置とパルスカウントにおける位置とが互いにずれてくることがありうるので、パルスカウントを当初設定した初期値に戻したいためである。ここで注意することは、仮に原点検出信号を検出した時点で無条件に初期値に戻してしまうと、ノイズ等により正しい原点検出信号ではない信号を誤って原点検出信号とみなしてパルスカウントを初期値に戻すことになり、ノイズ発生位置によっては、実際のシャッターカーテン2とパルスカウント値とが大幅に異なることにもなりかねず、補正の意味をなさなくなるおそれがあり、ここに本発明を適用する意味が存在する。また、この観点からは、正常な原点信号と認識した場合でも実際のパルスカウントと初期値のパルスカウントとの差異が所定値以上となった場合には、初期値に戻すことなく異常扱いとして例えばステップS32に移行するようにしてもよい。なお、原点補正処理をステップS40ではなく、ステップS34で行うようにしてもよい。

上述の実施の形態では、シャッター下降時における原点補正処理について説明したが、シャッター上昇時においても同様の処理を実行することによって原点補正処理を実行することができる。また、上述の実施の形態では、マイクロスイッチ14からの原点検出信号の出力タイミングが電磁ブレーキの作動時点からT秒以内か、直流ブレーキの作動中と重複したかを判定することによって、正常な原点検出信号か否かを判定する場合について説明したが、マイクロスイッチ14から原点検出信号か出力したタイミングで、マイクロスイッチ14がオフ状態にあるのか、すなわちシャッターカーテン2の下端部が開放方向側P10に位置しているのか、又はマイクロスイッチ14がオン状態にあるのか、すなわちシャッターカーテン2の閉鎖側先端部が閉鎖方向側P20に位置しているのかを検出して、さらに正常な原点検出信号か否かを判定するようにしてもよい。この判定は、ステップS38,ステップS39の前後いずれの時点で処理してもよい。これによって、正常な原点検出信号に基づいて原点補正処理を実行することが可能となる。
上述の実施の形態では、シャッターカーテンが上方から下降方式で繰り出される場合について説明したが、逆に上昇方式で繰り出されたりするものであっても同様に適用することができる。さらに、シャッター状の開閉部材が横引き方式で繰り出されたり、あるいは水平方式で繰り出されたりするものであっても同様に適用することができる。開閉装置としては、例えば、シャッター装置、ブラインド装置、ロールスクリーン装置、垂れ幕装置、引戸装置、移動間仕切装置、オーニング装置、防水板装置などがある。また、開閉手段である開閉部材の材質は、使用目的に応じたものであれば、どのようなものでもよい。具体的には、金属製、木製、プラスチック製、布製、これらの複合されたものなどで構成することができる。
1…シャッターケース
10…シャフトギア
11…アイドラギア
12…被減速ギア
13…カム部
14…マイクロスイッチ
2…シャッターカーテン
3,4…ガイドレール
5…巻取シャフト
6…チェーン
7…モータ
71…位置検出装置
8…制御装置
80…マイクロコンピュータ
81…モータドライブ回路
82…LED
83…ブザー
9…ボタンスイッチ
9A…開スイッチ
9B…停止スイッチ
9C…閉スイッチ

Claims (1)

  1. 開口部を開閉するように動作する開閉手段と、
    前記開閉手段の開閉停の各動作を電動で制御し、前記開閉手段の停動作を電磁ブレーキ方式及び直流ブレーキ方式の少なくとも一方の方式で実行する電動駆動手段と、
    前記電動駆動手段の動作状態に基づいて前記開閉手段の前記開口部における動作位置を検出する動作位置検出手段と、
    前記開閉手段が前記開口部の所定の原点位置を通過したことを検出して原点検出信号を出力する原点検出手段と、
    前記原点検出手段から前記原点検出信号を入力した場合に、前記電磁ブレーキ方式及び前記直流ブレーキ方式の少なくとも一方の方式によって前記開閉手段が停動作中でないことを判定し、前記動作位置検出手段の原点位置を補正する制御手段と
    を備えたことを特徴とする開閉体装置。
JP2013228858A 2013-11-02 2013-11-02 開閉体装置 Active JP6265686B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013228858A JP6265686B2 (ja) 2013-11-02 2013-11-02 開閉体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013228858A JP6265686B2 (ja) 2013-11-02 2013-11-02 開閉体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015086671A JP2015086671A (ja) 2015-05-07
JP6265686B2 true JP6265686B2 (ja) 2018-01-24

Family

ID=53049747

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013228858A Active JP6265686B2 (ja) 2013-11-02 2013-11-02 開閉体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6265686B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0770757B2 (de) * 1995-10-28 2010-12-15 elero GmbH Verfahren zum Antreiben von elektromotorisch betriebenen Markisen oder dergleichen
JP2002194976A (ja) * 2000-12-26 2002-07-10 Bunka Shutter Co Ltd 開閉体の制御装置
JP5575450B2 (ja) * 2009-10-06 2014-08-20 文化シヤッター株式会社 開閉装置及び開閉装置の原点補正方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015086671A (ja) 2015-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005351042A (ja) 開閉体制御装置
EP3091168B1 (en) A screening device for a window, a method for operating an electric screening device and use of a screening device
JP6265686B2 (ja) 開閉体装置
JP2005127107A (ja) 開閉体制御装置
JP2011132015A (ja) エレベータのドア装置
JP5583457B2 (ja) シャッター装置
JP5658910B2 (ja) 開閉装置
JP4354879B2 (ja) 開閉装置
JP5575450B2 (ja) 開閉装置及び開閉装置の原点補正方法
JP2011214292A (ja) 電動開口部材の挟込検出装置
JP6258620B2 (ja) 開閉体装置
JP5192203B2 (ja) 開閉装置
JP4361837B2 (ja) 開閉装置
JP4532173B2 (ja) 開閉装置
JP5095302B2 (ja) 開閉装置
JP4527454B2 (ja) 開閉装置
JP5095303B2 (ja) 開閉装置
JP6351232B2 (ja) 開閉体装置
JP2006200222A (ja) 開閉装置
JP6255171B2 (ja) 開閉装置
JP6049285B2 (ja) 開閉装置
JP6296758B2 (ja) 開閉体装置
JP5606196B2 (ja) 開閉装置
JP4837344B2 (ja) 開閉装置
JP5031382B2 (ja) 開閉装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161031

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170627

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170811

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6265686

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250