JP5451032B2 - 開閉装置 - Google Patents
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Description
前者の障害物感知手段は、開閉体(パイプグリルカーテン3)が傘等の障害物を引っかけたままで上昇した場合や、比較的背の高い物体(例えば車高の高い車等)を感知した場合等に、前記開閉体の開閉動作を停止するために用いられる。
また、後者の障害物感知手段は、比較的高さ低い物体を感知した場合等に、前記開閉体の開閉動作を停止するために用いられる。
前記自動閉鎖モードは、例えば、開放操作により開放された開閉体を、車等が通過した後に、自動的に閉鎖する場合等に用いられる。
この形態によれば、開閉体の開放動作中又は閉鎖動作中に開閉体の移動経路に障害物があった場合には、その障害物が障害物感知手段により感知され、開閉体の動作が停止する。その停止の後、障害物感知手段による感知信号がなかった場合には、その所定時間経過後に、前記開閉体が自動閉鎖する。
更なる形態では、前記開閉体が全開位置になったことを感知する全開感知手段を備え、前記制御部は、前記開閉体の開放動作中に前記全開感知手段又は前記障害物感知手段による感知信号があった場合に前記開閉体を停止し、その後、前記障害物感知手段による感知信号がなかった場合にその所定時間経過後に、前記開閉体を自動閉鎖する。
この形態によれば、開閉体の開放動作中に、開閉体の全開が全開感知手段によって感知された場合、又は開閉体の移動経路中の障害物が障害物感知手段によって感知された場合には、その感知信号に応じて開閉体の動作が停止する。その停止の後、障害物感知手段による感知信号がなかった場合には、その所定時間経過後に、前記開閉体が自動閉鎖する。
この形態によれば、開閉体が全開したことを全開感知手段によって感知し、その感知信号に応じて開閉体の動作を停止した後に、同開閉体を自動閉鎖する場合には、その自動閉鎖が通常速度で行われる。
また、同形態によれば、開閉体の移動経路中の障害物を障害物感知手段によって感知し、その感知信号に応じて開閉体の動作を停止した後に、同開閉体を自動閉鎖する場合には、その自動閉鎖が、前記通常速度よりも遅い速度で行われる。したがって、万が一、開閉体の移動経路中に障害物が残っていたり、開閉体の移動経路中から一旦離れた障害物が再度移動経路中に戻ってきたり等しても、その障害物に対する接触等による衝撃を緩和することができる。
この形態によれば、開閉体が全開したことを全開感知手段によって感知し、その感知信号に応じて開閉体の動作を停止した後に、同開閉体を自動閉鎖する場合には、その自動閉鎖が通常時間を越えた際に、開閉体の動作が停止する。
また、同形態によれば、開閉体の移動経路中の障害物を障害物感知手段によって感知し、その感知信号に応じて開閉体の動作を停止した後に、同開閉体を自動閉鎖する場合には、その自動閉鎖が前記通常時間よりも長い既定の時間を越えた際に、開閉体の動作が停止する。
この形態によれば、例えば、開閉体の移動経路中の障害物が第二障害物感知手段により感知された場合の開閉体の開放動作と、同障害物が第一障害物感知手段により感知されなかった場合の開閉体の閉鎖動作とが、繰り返された場合等に、前記開放動作が既定回数を超えたことを条件に、開閉体の動作が停止する。したがって、開閉体が自動開放と自動閉鎖の繰返しを継続するようなことを防ぐことができる。
また、本明細書中において「開閉体幅方向」とは、開閉体の開閉方向と略直交する方向であって、上記開閉体の厚さ方向ではない方向を意味する。
また、本明細書中において「開閉体開閉方向」とは、開閉体が空間を仕切ったり開放したりするためにスライドする方向を意味する。
開閉体の移動経路中の障害物を障害物感知手段により感知して、開閉体の動作を停止することができる上、その停止の後、開閉体を自動閉鎖することができ、ひいては、開閉体が中途開放の停止状態に維持されて防犯性が損なわれてしまうようなことを防ぐことができる。
この開閉装置の一例は、住宅やビル、倉庫、工場、地下街、トンネル、車両の荷台等の躯体の開口部分や内部に配設され、前記開口部分を開閉したり、躯体内部の空間を仕切ったり開放したりするシャッター装置として適用可能であるが、特に好ましい態様としてグリルシャッター装置として用いた態様について説明する。
前記棒状体11aは、例えば、金属製の中空パイプ材等から構成される。
前記リンク部材11bは、金属製の板状部材であり、その上下部分の各々に前記棒状体11aを回動自在に挿通している。
各ガイドレール21,22内には、図2に示すように、開閉体10の移動経路の全開位置寄りの障害物を感知する第一障害物感知手段41,42と、同移動経路の全閉寄りの障害物を感知する第二障害物感知手段51,52とを具備している。
これら二つの第一障害物感知手段41,42は、開閉体10の移動経路を、二つの障害物感知媒体の経路L1,L2(図3参照)の間に挟むようにして、開閉体厚さ方向に間隔を置いて配置される。
これら二つの第二障害物感知手段51,52は、開閉体10の移動経路に対し、開閉体厚さ方向に近接する位置に、開閉体開閉方向の間隔を置いて配置される。図示例によれば、一方の第二障害物感知手段51と他方の第二障害物感知手段52とが、それぞれ、上側の障害物感知媒体の経路L3と、下側の障害物感知媒体の経路L4を形成する(図3参照)。
また、必要に応じて、前記駆動源の出力軸を拘束して前記巻取軸を回転不能にするブレーキ装置や、前記駆動源の回転量に応じたパルス信号を発するエンコーダ装置等を具備している。
また、前記全開感知手段は、前記駆動源の出力軸の回転量を検知し、その回転量が開閉体10の全開位置を示す値となった際に接点信号を出力する周知のカウンタースイッチ機構であり、前記接点信号を前記制御部へ入力するように電気配線されている。
また、前記全閉感知手段は、前記駆動源の出力軸の回転量を検知し、その回転量が開閉体10の全閉位置を示す値となった際に接点信号を出力する周知のカウンタースイッチ機構であり、前記接点信号を前記制御部へ入力するように電気配線されている。
次に、制御部は、図示しない操作部等による開放動作指令があったか否かを判断し、開放動作指令があった場合には次のステップS3へ処理を進め、そうでなければステップS1aへ処理を移行する。
次のステップS4では、繰返カウントiに1を加算する。
次のステップS5では、時限停止タイマをスタートして、ステップS1b(図5参照)へ処理を進める。
ここで、時限停止タイマとは、例えば制御部に具備される制御プログラム上のタイマであり、開閉体10の継続的な開放動作又は閉鎖動作が予め設定された値を超えた場合に、後述するステップ(図7参照)で開閉体10の動作を停止する時限停止手段を構成している。
次のステップS2aでは、巻取装置30の駆動源(図示せず)への電源供給により巻取軸(図示せず)を繰り出し方向へ回転して、開閉体10を閉鎖動作させる。
次のステップS3aでは、上述した時限停止タイマをスタートして、ステップS1b(図5参照)へ処理を進める。
なお、時限停止タイマの前記規定値は、開放動作の場合と閉鎖動作の場合とで同じ値とすればよいが、他例としては、開放動作の場合の前記規定値を閉鎖動作場合の前記規定値よりも大きくするようにしてもよい。前記他例の場合についてより具体的に説明すれば、ステップS5でスタートする時限停止タイマとステップS3aでスタートする時限停止タイマとをそれぞれ別々に備え、ステップS5でスタートする一方の時限停止タイマの規定値を、ステップS3aでスタートする他方の時限停止タイマの規定値よりも大きくすればよく、例えば前記一方の規定値を前記他方の規定値の約1.2倍等とすればよい。
ステップS5bでは、巻取装置30内の駆動源を制御することにより開閉体10の開放動作を停止し、次のステップS6bへ処理を進める。
ステップS6bでは、時限停止タイマをリセットする。すなわち、時限停止タイマによるカウント値を0に戻す。そして、処理を後述するステップS1e(図6参照)へ進める。
ステップS2cでは、繰返カウントiの値が、予め設定された規定値よりも小さいか否かを判断し、小さい場合には後述するステップS1g(図8参照)へ処理を進め、そうでなければ後述するステップS1f(図7参照)へ処理を移行する。
次のステップS2dでは、巻取装置30内の駆動源を制御することにより開閉体10の開放動作を停止し、次のステップS3dへ処理を移行する。
ステップS3dでは、警戒動作フラグをONにし、上記ステップS6bへ処理を移行する。
この警戒動作フラグがONの場合、制御部は、閉鎖速度調整手段の設定速度を、通常速度よりも遅い速度(例えば半分の速度)に自動設定する。したがって、この警戒動作フラグがONになった後のステップで、開閉体10が閉鎖動作する場合(例えばステップS5e(図6参照))には、その閉鎖速度が通常速度よりも減速される。
つまり、前記警戒動作フラグがONの場合の時限停止タイマのタイムアップ時間の変化率は、警戒動作フラグがONの場合の速度の変化率と関連させるのが好ましく、速度の変化率に反比例して長くなるのが好ましい。
すなわち、時限停止タイマのタイムアップ時間は、開閉体10の動作速度が遅いほど、長くするのが好ましく、これを数式で表せば以下の通りとなる。
フラグONの場合の時限停止タイマのタイムアップ時間T=通常時タイムアップ時間t×(通常時速度s/警戒動作フラグONの場合の速度S)
なお、初期設定において、時限停止タイマのタイムアップ時間は、前記通常時タイムアップ時間tに設定すればよい。
ここで、時限閉鎖タイマとは、後述するステップで、第一障害物感知手段及び第二障害物感知手段による感知信号がなかった場合に、予め設定された時間の経過後に、開閉体10を自動閉鎖するためのタイマである。前記時間は、例えば、数秒〜数十秒程度に設定される。
同様にして、次のステップS3eでは、第二障害物感知手段による感知信号があるか否かを判断し、感知信号がない場合には次のステップS4eへ処理を進め、そうでなければ前記ステップS1eへ処理を戻す。
すなわち、前記ステップS2e,S3eによれば、第一及び第二障害物感知手段による感知信号が元々ない場合には、そのままステップS4eへ処理が進められ、第一又は第二障害物感知手段による感知信号があった場合には、時限閉鎖タイマ(ステップS1e)の再スタートを繰り返して前記感知信号がなくなるのを待ち、前記感知信号がなくなった時点でステップS4eへ処理が進められる。
ステップS5eでは、開閉体10の閉鎖動作を開始して、処理をステップS6eへ進める。
ステップS6eでは、時限停止タイマによるカウントを再開し、処理を上記ステップS1b(図5参照)へ戻す。
次のステップS2fでは、警報信号を発して、警報音を発したり警報ランプを点灯または点滅させたり等する報知制御が行われる。
更に、次のステップS3fでは、前記報知制御に対する手動の解除操作が行われるのを待ち、解除操作があった場合には処理をステップS1へ戻す。
ステップS3gでは、巻取装置30の駆動源を停止することで、開閉体10の閉鎖動作を停止し、処理をステップS4gへ進める。
ステップS4gでは、時限停止タイマをリセットして、処理をステップS5gへ進める。
ステップS2hでは、開閉体10の閉鎖動作を停止し、次のステップS3hへ処理を進める。
ステップS3hでは、警戒動作フラグをONにし、上記ステップS4hへ処理を進める。したがって、このステップS3hの後、開閉体10の閉鎖速度が通常速度よりも遅い既定速度にされ、更に、時限停止タイマの設定時間が通常時間よりも長い既定の時間に設定される。
ステップS4hでは、時限停止タイマをリセットし、処理を前記ステップS1e(図6参照)へ戻す。
ステップS2iでは、開閉体10の閉鎖動作を停止し、次のステップS3iへ処理を進める。
ステップS3iでは、時限停止タイマをリセットし、処理を前記ステップS4iへ進める。
ステップS4iでは、第一障害物感知手段による感知信号があったか否かが判断され、感知信号がなかった場合には次のステップS5iへ処理を進め、そうでなければ前記ステップS1e(図6参照)へ処理を戻す。
ステップS5iでは、開閉体10の開放動作を開始し、次のステップS6iへ処理を進める。
ステップS6iでは、繰返カウント値iに1を加算し、次のステップS7iへ処理を進める。
ステップS7iでは、時限停止タイマによるカウントを開始し、処理を前記ステップS1b(図5参照)へ戻す。
また、通常モードの場合のフローチャートは、図示を省略するが、開閉体10を自動閉鎖することなく、開放動作や、閉鎖動作、停止等させる周知のフローチャートとなる。
また、前記停止中(ステップS2i)、第一障害物感知手段により開閉体10上部側に障害物があることを確認(ステップS4i)した場合には、その所定時間経過後に開閉体10が自動閉鎖して(図6、ステップS2e〜S5e参照)、開閉体10上部側の障害物が巻取装置30に巻き込まれるのを防止する。
したがって、万が一、開閉体10が移動経路中の障害物に接触したとしても、その衝撃を緩和することができる。その上、時限停止タイマが長めに設定されるため、開閉体10の閉鎖動作途中に、時限停止タイマがタイムアップして開閉体10が全閉前に停止してしまうようなことを防ぐことができる。
この構成の場合のフローチャートは、例えば、ステップS4h(図8参照)の後の処理をステップS1b(図5参照)とするとともに、ステップS4i(図8参照)で第一障害物感知手段の感知信号がなかった場合の処理をステップS1b(図5参照)とすればよい。
この構成によれば、開閉体10の閉鎖動作中に第一障害物感知手段又は第二障害物感知手段の感知信号があった場合に、開閉体10を停止するとともに、その後、障害物感知の有無に拘わらずに、その停止状態が維持されるため、安全性をより向上することができる。
この場合の好ましい一例としては、開閉体10の開閉位置を検出するための位置検出手段(例えば、エンコーダ装置や、カウンタースイッチ等)を備え、前記可動座板による感知信号があり且つ前記位置検出手段により開閉体位置が第一の所定範囲(例えば開閉体開放方向よりの所定範囲)にあると認識された場合には、上記第一障害物感知手段による感知があったものとみなして処理を行い、前記可動座板による感知信号があり且つ前記位置検出手段により開閉体位置が第二の所定範囲(例えば開閉体閉鎖方向よりの所定範囲)にあると認識された場合には、上記第二障害物感知手段による感知があったものとみなして処理を行うようにすればよい。
21,22:ガイドレール 30:巻取装置
41,42:第一障害物感知手段 51,52:第二障害物感知手段
A:開口部 L1,L2,L3,L4:障害物感知媒体の経路
Claims (4)
- ガイドレールに沿って開閉動作する開閉体と、該開閉体の移動経路に障害物が存在することを感知する障害物感知手段と、前記開閉体が全開位置になったことを感知する全開感知手段と、前記開閉体の開閉動作を制御する制御部とを備え、
前記制御部が、前記開閉体の動作中に前記障害物感知手段又は前記全開感知手段による感知信号があった場合に前記開閉体を停止し、その後、前記障害物感知手段による感知信号がなかった場合に所定時間経過後に、前記開閉体を自動閉鎖するようにした開閉装置において、
前記開閉体の開放動作時間又は閉鎖動作時間が設定時間を越えた場合に前記開閉体の動作を停止する時限停止手段を備え、
前記制御部は、前記全開感知手段による感知信号に応じて前記開閉体を停止した後に同開閉体を自動閉鎖する場合には、前記時限停止手段の設定時間を通常時間に自動設定し、前記障害物感知手段による感知信号に応じて前記開閉体を停止した後に同開閉体を自動閉鎖する場合には、前記時限停止手段の設定時間を前記通常時間よりも長い時間に自動設定することを特徴とする開閉装置。 - 前記開閉体の閉鎖速度を調整する閉鎖速度調整手段を備え、
前記制御部は、前記全開感知手段による感知信号に応じて前記開閉体を停止した後に同開閉体を自動閉鎖する場合には、前記閉鎖速度調整手段の設定速度を通常速度に自動設定し、前記障害物感知手段による感知信号に応じて前記開閉体を停止した後に同開閉体を自動閉鎖する場合には、前記閉鎖速度調整手段の設定速度を前記通常速度よりも遅い所定速度に自動設定することを特徴とする請求項1記載の開閉装置。 - 前記制御部は、前記障害物感知手段による感知信号に応じて前記開閉体を停止した後に同開閉体を自動閉鎖する場合には、前記時限停止手段の設定時間を、前記通常時間×(前記通常速度/前記所定速度)にて計算される時間に自動設定することを特徴とする請求項2記載の開閉装置。
- 前記障害物感知手段を前記移動経路の全開位置寄りの障害物を感知する第一障害物感知手段とするとともに、前記移動経路の全閉寄りの障害物を感知する第二障害物感知手段を備え、前記開閉体の閉鎖動作中に前記第二障害物感知手段による感知信号があった場合に前記開閉体を開放動作するようにした開閉装置であって、
前記制御部は、前記開閉体が開放動作した回数をカウントし、その開放動作回数が既定の値を超えた場合に前記開閉体の動作を停止することを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の開閉装置。
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