JP2011094361A - 建築用電動開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】過負荷検知がなされる建築用電動開閉装置において、誤作動が防止されるようにする。
【解決手段】制御部7に、回転検知手段6からの回転数と基準値記憶手段に記憶される基準値との比較に基づいてシャッターカーテン1への過負荷を検知する過負荷検知手段と、シャッターカーテン1の開閉作動時の回転数に基づいて基準値を補正する基準値補正手段と、供給電源の周波数を検知する電源周波数検知手段と、周波数を記憶する周波数記憶手段と、電源周波数検知手段により検知された周波数と周波数記憶手段に記憶される周波数との変化値が、予め設定される設定値Fを越えたと判断した場合に、周波数の変化率に対応して新規の基準値を演算し、シャッターカーテン1の開閉作動時に前記新規基準値と回転検知手段からの回転数Rとの比較に基づいて過負荷を検知する周波数変化対応手段とを設ける構成とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、建築物の出入り口部等の開口部に設けられる建築用電動開閉装置の技術分野に関するものである。
一般に、建築用電動開閉装置のなかには、これが電動シャッター装置である場合、開閉機の制御部に、シャッターカーテンの開閉経路に開閉作動を阻害する障害物を検知することに伴い、シャッターカーテンの開閉作動を緊急停止、あるいは、緊急停止後上動作動する制御を実施する障害物検知手段を設けることが提唱されている。前記障害物検知手段としては、従来、光電センサ等の非接触型のものや座板スイッチ等の接触型のもの等が提唱されるが、これらの手段はメンテナンス性に劣るうえ、コスト高になるという問題があった。
そこで、開閉機を構成する電動モータに、該電動モータの回転数を検知する回転検知手段を設けて、電源を投入して開閉機による初回の通常の開閉作動における回転数を検知し、該検知値に基づいて予め基準値を設定して記憶し、二回目以降の電動モータ(開閉機)の駆動時に開閉機の回転数を検知(監視)し、該検知値を前記基準値と比較し、検知値が基準値より小さくなる変化があった場合に、これを過負荷検知、即ち、障害物検知とすることが提唱されている。さらにこのものにおいて、シャッターカーテンの二回目以降の通常開閉作動時において、検知された回転数に基づいて設定される基準値が記憶されている基準値に対して変化した場合に、該変化した基準値を新たな基準値として記憶するように構成された補正機能(基準値補正手段)を設けて、電動シャッターの各部材構成の経時的な変化により発生する電動モータの回転数の変化に対応して過負荷検知ができるようにしたものが提唱されている。
実用新案登録第2550038号公報
ところで、開閉機は商用電源の供給を受けて駆動することになるが、設置現場が工場や病院等、一般家屋とは異なる特殊な建築物では、停電等の異常時に備えて自家発電装置(非常用発電装置)を具備していることがある。そして、商用電源は安定した周波数(東日本では50Hz、西日本では60Hz)を供給することができるが、自家発電装置による電源は起動当初において安定した周波数となりにくく、商用電源が停電等となって自家発電装置に切換えた場合に、該切換え当初の周波数が不安定になることが知られている。
一方、電動モータは、供給される電源の周波数や電圧に正比例した回転数となるものであり、供給される電源の周波数や電圧が変化した場合では電動モータの回転数も変化する。このため、前記特許文献1のように、シャッターカーテンの開閉作動時の回転数を検知して、予め設定される基準値と比較して開閉作動における過負荷を検知する構成としたものを、電源の周波数が不安定になりやすい環境、例えば、自家発電装置に切換わる可能性のある設置環境等に設置した場合では、周波数に基づく電動モータの回転数の変化に対し、記憶されている基準値が前記周波数変化に対応することができず、障害物がないにもかかわらず過負荷検知がなされるような惧れが想定され、このままのものを自家発電装置を具備する環境等、周波数が不安定になる可能性のある環境下に設置するのは好ましくないという問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、開口部に設けた開閉体を開閉駆動する開閉機に、開閉機を構成する電動モータの回転数を検知する回転検知手段を設けるとともに、開閉機の制御部に、回転検知手段からの回転数と基準値記憶手段に記憶される基準値との比較に基づいて開閉体への過負荷を検知する過負荷検知手段と、前記基準値記憶手段に記憶される基準値を、開閉体の開閉作動時における回転検知手段の回転数に基づいて補正する基準値補正手段とを設けてなる建築用電動開閉装置において、前記制御部に、供給電源の周波数を検知する周波数検知手段と、周波数を記憶する周波数記憶手段とを設けるとともに、周波数検知手段により検知された周波数と周波数記憶手段に記憶される周波数との変化値が、予め設定される設定値を越えたと判断した場合に、周波数の変化率に対応して基準値を演算し、開閉体の開閉作動時に前記演算された基準値と回転検知手段からの回転数との比較に基づいて開閉体の過負荷を検知する周波数変化対応手段を設けたことを特徴とする建築用電動開閉装置である。
請求項2の発明において、周波数変化対応手段は、電動モータ起動時に実行され、開閉体の開閉作動後に、検知された周波数を周波数記憶手段に記憶するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の建築用電動開閉装置である。
請求項3の発明において、周波数変化対応手段は、開閉体の開閉作動後に、演算された基準値を基準値記憶手段に記憶するように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の建築用電動開閉装置である。
請求項4の発明において、周波数変化対応手段は、電源投入時に実行され、検知された周波数を周波数記憶手段に記憶するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の建築用電動開閉装置である。
請求項5の発明において、周波数変化対応手段は、電動モータの起動中に適間隔を存して実行されるものとし、起動当初は短間隔で、それ以降は長間隔で実行されるように構成したことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の建築用電動開閉装置である。
請求項1の発明とすることにより、過負荷検知手段による誤作動が防止されて精度の高い負荷検知をすることができて、信頼性の高いシャッター装置とすることができる。
請求項2、3の発明とすることにより、さらに高い精度の負荷検知をすることができて、信頼性のさらなる向上を図れる。
請求項4の発明とすることにより、過負荷検知による誤作動の防止を図ることができて、信頼性が向上する。
請求項5の発明とすることにより、殊更コスト高になることなく、高い検知精度のシャッター装置とすることができる。
シャッター装置の概略正面図である。 制御部における制御状態を説明するブロック図である。 制御部による周波数変化対応手段を伴う開閉制御手順を説明するフローチャートである。 制御部における基準値補正手段による制御手順を説明するフローチャートである。 第二の実施の形態における制御部による周波数変化対応手段を伴う開閉制御手順を説明するフローチャートである。
以下、本発明の第一の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1は建築物の開口部に設けられる建築用開閉装置としての電動シャッターのシャッターカーテンであって、該シャッターカーテン1は上端部が開口部上方に設けられたシャッターケース2に回転自在に軸承された巻取りドラム3に連結されている。前記巻取りドラム3は、電動モータ4aを備えて構成される開閉機4に連動連結されており、開閉機4の駆動に伴う巻取りドラム3の正逆回転により、シャッターカーテン1の巻取りドラム3からの巻取り、巻出しがなされ、これによって、シャッターカーテン1が開口部の両側に設けられたガイドレール5に沿って開閉作動して開口部を閉鎖する全閉姿勢と開口部を開放する全開姿勢とに変姿するように構成されており、これらの基本構成は従来通りとなっている。
6は電動モータ4aの回転数を検知する回転検知手段であって、該回転検知手段6は、本実施の形態では電動モータ4aの回転数に対応する電力を発電する交流式のタコジェネレータ(速度発電機)を用いて構成されている。そして、前記回転検知手段6は、発電された交流電圧に基づいて発生するパルスをカウントし、該カウント値を電動モータ4aの駆動制御をするべく開閉機4に設けられる制御部7に対して出力するように構成され、該制御部7は前記回転検知手段6から入力されるカウント値に基づいて電動モータ4aの回転数R(rpm)を検知するように構成されている。
前記制御部7は開口部上方に設置されるシャッター制御盤(図示せず)内に収容されており、前記回転検知手段6からの検知信号が入力される他に、シャッターカーテン1の操作部である操作スイッチ8に設けられる開放操作スイッチPBU、閉鎖操作スイッチPBD、停止操作スイッチPBSからの開放操作信号、閉鎖操作信号、停止操作信号が入力されるように構成されている。また、シャッターカーテン1の上、下限位置は、ポテンショメータPMにより検知するように構成されており、制御部7は、シャッターカーテン1が上、下限位置に達することに伴うポテンショメータPMのデータに基づいて上、下限検知信号を検知(上、下限検知信号の入力)するように構成されている。そして、制御部7は、これらの信号が入力された場合に、対応する駆動指令を開閉機4に出力してシャッターカーテン1の開閉制御を行なうように構成されている。
また、制御部7には、シャッター制御盤に設けられる警報ブザー9が接続されている。
一方、制御部7には過負荷検知手段が設けられており、開閉機4の駆動時に、回転検知手段6からの検知信号に基づいて電動モータ4aの回転数を検知し、該検知値が、後述する手順により設定され、基準値記憶手段に記憶されている基準値(基準回転数(rpm))と比較し、検知された回転数が基準値よりも小さいと判断された場合に、これをシャッターカーテン1に障害物が当接する等して過負荷が生じたと判断し、開閉機4を緊急停止し、警報ブザー9を鳴動する等の過負荷検知制御を行うように構成されている。
そして、本発明が実施された制御部7には、供給される電源の周波数を検知する電源周波数検知手段が設けられているが、該電源周波数検知手段は、一般に汎用されているものが用いられておりここでの説明は省略する。また、制御部7には周波数記憶手段が設けられており、電源周波数検知手段の検知信号に基づいて検知された電源の周波数(Hz)が記憶されるように構成されている。
さらに、制御部7には本発明が実施された周波数変化対応手段が設けられており、電動シャッターに電源が投入されることに伴い、電源周波数検知手段により周波数を検知し、該検知された周波数(検知周波数)と、周波数記憶手段に記憶される周波数(記憶周波数)との変化値が、予め設定される設定値Fを越えた(|記憶周波数−検知周波数|≧F)か否かを判断し、変化値が設定値F以上であると判断された場合に、周波数記憶手段の記憶周波数を検知された周波数に更新(検知された周波数を周波数記憶手段に記憶)するとともに、前記検知された周波数に対応する新たな基準値を、基準値記憶手段に記憶される基準値(記憶基準値)と周波数の変化率による式、
記憶基準値×検知周波数/記憶周波数
に基づいて演算し、電源投入後のシャッターカーテン1の開閉作動において、前記演算された新規の基準値と回転検知手段からの回転数との比較に基づいてシャッターカーテン1の過負荷を検知するように構成されている。
ここで、電動モータ4aの回転数は、その極数と供給される電源の周波数に基づいて自動的に決定されるものであり、前記過負荷検知手段に用いられる基準値は、前記回転数に、予め設定される係数を乗じることで求めることができる。そして、本実施の形態では、商用電源から自家発電装置に切換えられた時等、電源の投入時において周波数変化対応手段が実施されるように構成されており、これによって、電源投入時の周波数が投入前の周波数に対して変化があった場合に、周波数変化に伴う電動モータ4aの回転数変化に対応して新規の基準値が演算され、該新規の基準値による過負荷検知を行うことにより、電源投入時の周波数変化による誤作動をなくすように構成されている。
因みに、前記周波数変化対応手段が電動シャッターの設置時に実施された場合では、比較する記憶周波数の設定がなく、検知された周波数に対応して演算された基準値に基づいて過負荷検知手段を実行する状態でシャッターカーテン1の運転を行い、この運転時において、回転検知手段6により実際に検知される電動モータ4aの回転数に基づいて基準値記憶手段に基準値を記憶するように構成されており、これによって、シャッター設置時に設置環境に応じて発生する負荷を考慮した基準値が基準値記憶手段に記憶されるように構成されている。
また、過負荷検知手段を実行するにあたり、基準値はシャッターカーテン1が通常に開閉作動するときの回転数に所定の係数を乗じることにより設定されており、前記係数は、設置環境等に基づいて適宜設定することができるように構成されている。
尚、本実施の形態では、過負荷検知手段における基準値を記憶する構成としているが、周波数の変化に対応する電動モータ4aの回転数を設定して記憶する構成としてもよく、この場合では、設定された回転数に予め設定される前記係数を乗じることで基準値を求める構成となる。
さらに、制御部7には基準値補正手段が設けられており、該基準値補正手段による基準値補正制御では、シャッターカーテン1の通常の開閉作動(全閉姿勢から全開姿勢への変姿、または、全開姿勢から全閉姿勢への変姿)がなされたときにおける回転検知手段6からの検知信号に基づいて回転数を検知し、該検知値に対応して設定される基準値(検知基準値)が、基準値記憶手段に記憶されている基準値(記憶基準値)と異なる場合に、今回設定された検知基準値を基準値記憶手段に記憶して基準値が補正されるように構成されている。これによって、電動シャッターの構成部材の経時変化に伴う電動モータ4aの回転数の変化に対応して過負荷検知がなされ、誤作動の防止が図れるように構成されている。
因みに、周波数変化対応手段により新たな基準値が設定された状態でシャッターカーテン1の開閉作動がなされた場合では、該新規基準値で過負荷検知制御を実行し、過負荷の検知がなされることなく通常のシャッターカーテン1の開閉作動がなされると、該開閉作動終了後に基準値補正手段により設定される新たな基準値が基準値記憶手段に記憶されるように構成されている。
つぎに、制御部7による周波数変化対応制御を伴うシャッターカーテン1の開閉制御手順の一例を図3に示すフローチャートに基づいて説明する。
電動シャッターに電源投入がなされてシステムがスタートすると、制御部7は、電源周波数検知手段により周波数を検知し、続いて、制御部7は前記検知された周波数(検知周波数)と周波数記憶手段に記憶されている周波数(記憶周波数)との変化値が予め設定されている設定値F以上であるか否かを判断する。そして、変化値が設定値Fよりも小さく周波数の変化がないと判断された場合では、制御部7は通常の開閉駆動制御を行なうように構成されている。
前記通常の開閉駆動制御において、制御部7は、操作スイッチ8の開放、閉鎖操作スイッチPBU、PBDの選択的な押し操作に基づいて、電動モータ4a(開閉機4)に対応する開閉駆動指令を出力してシャッターカーテン1を開閉作動させ、該シャッターカーテン1の開閉作動の過程で、制御部7に停止操作スイッチPBSの操作による停止操作信号や、ポテンショメータPMにより検知されるデータに基づいて上、下限検知信号が入力されると、シャッターカーテン1を停止させる開閉駆動制御を実施するように構成されている。
さらにこの駆動制御の過程において、制御部7は、回転検知手段から検知される回転数Rと基準値記憶手段に記憶されている記憶基準値とを比較する過負荷検知手段を行なうように構成されており、回転数Rが記憶基準値を下回る場合にシャッターカーテン1に過負荷が作用していると判断して、シャッターカーテン1を緊急停止する等のシャッターカーテン1の開閉作動に対応した過負荷検知制御を行うように構成されている。そして、過負荷検知がなされることなく、シャッターカーテン1の通常の開閉作動がなされた後には、後述する基準値補正手段により、開閉作動時の回転数に基づいて設定される検知基準値と記憶基準値が異なる場合に、検知基準値を基準値記憶手段に記憶して、電動シャッターの経時的変化に対応した過負荷検知ができるように構成されている。
一方、電源周波数検知手段により検知された検知周波数と記憶周波数との変化値が設定値F以上であると判断された場合では、制御部7は、検知周波数を周波数記憶手段に記憶するとともに、電動モータ4aの回転数を検知された周波数に対応して設定し(例えば周波数50Hz、極数が四極の電動モータであれば1500rpmと設定される)、該設定された回転数に予め設定された係数を乗じることで新規基準値を演算する。続いて、制御部7は、操作スイッチ8の開放、閉鎖操作スイッチPBU、PBDの選択的な押し操作に基づいて、電動モータ4a(開閉機4)に対応する開閉駆動指令を出力してシャッターカーテン1を開閉作動させ、該シャッターカーテン1の開閉作動の過程で、制御部7に停止操作スイッチPBSの操作による停止操作信号や、ポテンショメータPMにより検知されるデータに基づいて上、下限検知信号が入力されると、シャッターカーテン1を停止させる開閉駆動制御を実施するとともに、過負荷検知手段を実行する。この過負荷検知手段を実行する場合に、制御部7は、回転数Rと検知周波数に対応して演算された新規基準値とを比較し、回転数Rが新規基準値を下回る場合にシャッターカーテン1に過負荷が作用していると判断して、シャッターカーテン1を緊急停止する等のシャッターカーテン1の開閉作動に対応した過負荷検知制御を行うように構成されている。これによって、設定値Fを越える周波数変化があった場合に、該周波数変化に対応した過負荷検知を行なえて、誤作動の防止が図れるように構成されている。
そして、過負荷検知がなされることなく、シャッターカーテン1の通常の開閉作動がなされた後には、後述する基準値補正手段により、開閉作動時の回転数に基づいて設定される検知基準値と記憶基準値が異なる場合に、検知基準値を基準値記憶手段に記憶するように構成されている。
ここで、前記基準値補正手段は、基準値が既に設定されている状態で行なわれるものであり、その制御手順は、図4に示すように、開放、または、閉鎖操作信号が入力され、全閉、または、全開状態からの開放、または、閉鎖作動であり、かつ、全開、または、全閉状態にまで開放、または、閉鎖作動したときの回転数を検知するように設定されているが、このとき、モータ起動時の不安定な回転数に基づいた設定を避けるべく、予め設定されるT1時間経過後に検知された回転数Rを検知するように設定されている。そして、回転数Rが検知された場合に、該検知された回転数Rに予め設定される係数を乗じて基準値を設定し、該検知基準値が基準値記憶手段に記憶されている記憶基準値と異なる場合に、基準値記憶手段に設定されている記憶基準値を検知基準値に補正するように構成されている。これによって、電動シャッターの構成部材の経時変化に伴う電動モータ4aの回転数の変化に対応する基準値に補正されて、次回のシャッターカーテン1の開閉作動時において、過負荷検知手段による誤作動の発生が防止されるように構成されている。
叙述の如く構成された本形態において、シャッターカーテン1が障害物に当接した場合では、過負荷検知手段により回転検知手段6からの回転数Rが予め設定される基準値より小さいとの判断をし、電動モータ4aの駆動を停止する等の過負荷検知手段が実行されるが、この場合に、過負荷検知手段において用いられる基準値は、繰り返し行なわれるシャッターカーテン1の開閉作動時に、回転検知手段6から得られる回転数Rの変化に対応して適宜補正されるばかりでなく、供給電源の周波数に所定の設定値Fを越える変化があった場合に、検知された周波数に対応する新規基準値が演算され、該新規基準値に基づいた過負荷検知手段が実行される。これによって、周波数が変化するような環境下において、周波数が変わって電動モータ4aの回転数が変化しても、該変化に対応した基準値により過負荷検知をすることができて、シャッターカーテン1の開閉作動時における過負荷検知手段による誤作動が防止されて、高い精度の過負荷検知を実現することができて、信頼性の高いシャッター装置とすることができる。
このように、本発明が実施されたものにあっては、周波数変化対応手段が設けられていて、電源の周波数に変化があった場合では、該周波数に対応した基準値に基づいて過負荷検知手段がなされるようにしたので、商用電源により電源供給がなされている状態で停電が発生し、自家発電装置による電源供給に切換わるようなときに、切換え当初の周波数が不安定な状態において、周波数の変化に対応した基準値で過負荷検知手段が実行される。この結果、自家発電装置の不安定な周波数の電源によりシャッターカーテン1の開閉作動がなされても、誤作動を防止することができる。
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないことは勿論であって、前記第一の実施の形態のように電源投入時にのみ周波数の変化に基づく周波数変化対応手段を実行した場合では、つぎのような問題点が生じることが想定され、該問題点に対応することができる第二の実施の形態について、図5のフローチャートを用いて設明する。
まず、第一の実施の形態において生じる問題点について説明する。
前述したように、自家発電装置は切換え当初については不安定な周波数の電源を供給するが、ある程度の時間が経過すると安定な周波数の電源となることが知られている。このため、自家発電装置に切換えられたときに周波数変化対応手段が直ちに実行されて周波数記憶手段に前記切換え時の周波数が記憶された状態に対し、すぐにシャッターカーテンを開閉作動させるのではなく、周波数が安定して商用電源と同じ周波数の電源を供給する状態となってからシャッターカーテンを開閉作動させることがある。
このような条件下において、周波数変化対応手段の実行時の周波数が商用電源の周波数より大きい場合では、周波数安定時(商用電源と同様の周波数となった時)に開閉作動がなされると、検知される電動モータの回転数が前記周波数変化対応手段において演算された基準値より下回ることがあり、このとき、障害物がないにもかかわらず負荷検知制御がなされるという問題(誤作動)が生じる。
さらには、前記条件下において、周波数変化対応手段の実行時の周波数が商用電源の周波数より小さい場合、周波数安定時(商用電源と同様の周波数となった時)に開閉作動がなされても過負荷検知されることなく通常の開閉作動がなされることになり、この場合では、基準値補正手段による基準値の補正がなされて前記開閉作動時の基準値が基準値記憶手段に記憶されるが、該記憶された基準値は自家発電装置の周波数安定時の周波数であって、商用電源の周波数と同様の周波数に基づくものである一方、周波数記憶手段に記憶されている周波数は自家発電装置に切換え当初の周波数となっており、記憶されている周波数と、記憶されている基準値を演算する周波数とが対応していない。このため、自家発電装置からの電源供給状態が停止して商用電源の電源投入がなされて、周波数変化対応手段が実行されると、周波数の変化があることから基準値記憶手段に記憶されている基準値に基づいて新たな基準値が演算されることになって、新規基準値が検知周波数に対応しないものに設定されて、誤作動を発生する原因となるという問題が生じる。
そこで、第二の実施の形態では、電動モータの起動時毎に周波数変化対応手段を実行するように構成されており、これによって、前述したような問題が生じることがないように構成されている。
つまり、電源投入がなされてシステムがスタートすると、制御部7は、操作スイッチ8の開放、閉鎖操作スイッチPBU、PBDの選択的な押し操作がなされた場合、シャッターカーテンの対応する開閉駆動制御を行なうが、開放、閉鎖の何れかの操作信号の入力に伴い、制御部7は、周波数変化対応手段を実行するように構成されている。そして、電源周波数検知手段により周波数を検知し、検知周波数と記憶周波数との変化値が設定値Fよりも小さいと判断された場合では、過負荷検知を伴う通常の開閉駆動制御を行なうが、このときの過負荷検知では、検知される回転数Rと基準値記憶手段に記憶されている記憶基準値とを比較するように構成されている。そして、シャッターカーテンの開閉作動が終了したとき、基準値補正手段により基準値の変化があることに基づいて基準値の補正を行うとともに、検知周波数を周波数記憶手段に記憶するように構成されている。
一方、電源周波数検知手段による検知周波数と記憶周波数の変化値が設定値Fよりも大きいと判断された場合では、第一の実施の形態と同様に周波数変化に対応する新規基準値を演算し、検知される回転数Rと演算された新規基準値とを比較する過負荷検知手段を伴うシャッターカーテンの開閉駆動制御を行なうように構成されている。そして、シャッターカーテンの開閉作動が終了した場合では、前記検知周波数に基づいて演算された新規基準値を基準値記憶手段に記憶するとともに、前記電源周波数検知手段により検知した検知周波数を周波数記憶手段に記憶するように構成されている。
このように、このものでは、基準値(回転数)に経時的な変化があった場合では基準値補正手段に基づいて補正され、かつ、設定値Fを越える周波数変化があった場合では、周波数変化対応手段に基づいて基準値が演算されることになって、電動モータの経時変化が吸収され、さらに、周波数変化が吸収された状態において過負荷検知手段を行なうことができて、誤作動の一層の防止が図れてさらなる信頼性の向上を図ることができる。
さらに、周波数変化対応手段は、電動モータの駆動中の全過程で連続的に実行することが好ましいが、このようにした場合には制御部の制御容量を大きくしなければならず、コスト面での問題を生じる惧れがある。そこで、電動モータの駆動過程で周波数変化対応手段を実行する場合に、電動モータの駆動過程において間欠的に実行するように構成してもよく、この場合に、不安定となることが想定される電動モータの起動当初は短間隔で実行し、その後長間隔で実行するようにすることで、制御部の制御容量の小型化を図りながら、しかも、検知精度を低下させることがないようにすることができる。
本発明は、電動モータを備えた駆動装置を備えた各種アクチュエータに利用することができる。
1 シャッターカーテン
2 シャッターケース
4 開閉機
4a 電動モータ
6 回転検知手段
7 制御部
8 操作スイッチ

Claims (5)

  1. 開口部に設けた開閉体を開閉駆動する開閉機に、開閉機を構成する電動モータの回転数を検知する回転検知手段を設けるとともに、開閉機の制御部に、回転検知手段からの回転数と基準値記憶手段に記憶される基準値との比較に基づいて開閉体への過負荷を検知する過負荷検知手段と、前記基準値記憶手段に記憶される基準値を、開閉体の開閉作動時における回転検知手段の回転数に基づいて補正する基準値補正手段とを設けてなる建築用電動開閉装置において、前記制御部に、供給電源の周波数を検知する周波数検知手段と、周波数を記憶する周波数記憶手段とを設けるとともに、周波数検知手段により検知された周波数と周波数記憶手段に記憶される周波数との変化値が、予め設定される設定値を越えたと判断した場合に、周波数の変化率に対応して基準値を演算し、開閉体の開閉作動時に前記演算された基準値と回転検知手段からの回転数との比較に基づいて開閉体の過負荷を検知する周波数変化対応手段を設けたことを特徴とする建築用電動開閉装置。
  2. 周波数変化対応手段は、電動モータ起動時に実行され、開閉体の開閉作動後に、検知された周波数を周波数記憶手段に記憶するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の建築用電動開閉装置。
  3. 周波数変化対応手段は、開閉体の開閉作動後に、演算された基準値を基準値記憶手段に記憶するように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の建築用電動開閉装置。
  4. 周波数変化対応手段は、電源投入時に実行され、検知された周波数を周波数記憶手段に記憶するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の建築用電動開閉装置。
  5. 周波数変化対応手段は、電動モータの起動中に適間隔を存して実行されるものとし、起動当初は短間隔で、それ以降は長間隔で実行されるように構成したことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の建築用電動開閉装置。
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