JPH1116014A - 建物用シャッターの履歴情報検出装置およびその検出方法 - Google Patents

建物用シャッターの履歴情報検出装置およびその検出方法

Info

Publication number
JPH1116014A
JPH1116014A JP16479297A JP16479297A JPH1116014A JP H1116014 A JPH1116014 A JP H1116014A JP 16479297 A JP16479297 A JP 16479297A JP 16479297 A JP16479297 A JP 16479297A JP H1116014 A JPH1116014 A JP H1116014A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
information
shutter
unit
history information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP16479297A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3501924B2 (ja
Inventor
Daisuke Takahashi
大助 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bunka Shutter Co Ltd
Original Assignee
Bunka Shutter Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bunka Shutter Co Ltd filed Critical Bunka Shutter Co Ltd
Priority to JP16479297A priority Critical patent/JP3501924B2/ja
Publication of JPH1116014A publication Critical patent/JPH1116014A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3501924B2 publication Critical patent/JP3501924B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Time Recorders, Dirve Recorders, Access Control (AREA)
  • Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物のセキュリティに大きく関係している建
物用シャッターの過去の開閉動作を含む履歴情報を得ら
れる建物用シャッターの履歴情報検出装置およびその検
出方法を提供すること。 【解決手段】 シャッターカーテン6の開閉動作を含む
状態データを検出部で検出してこれを制御装置8の記憶
部に記録しておき、情報取出装置11を制御装置8に接
続することにより、情報取出装置11で履歴情報となっ
ているこの過去の状態データを取り出して情報取出装置
11の文字表示部等に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビルや住宅等の建
物の出入口や窓等の開口部に設けられるシャッターの開
閉動作等についての過去の履歴情報を検出するための装
置、およびその検出方法に係り、電動式シャッターと手
動式シャッターの両方に利用できるものである。
【0002】
【背景技術】ビルや住宅等の建物に形成される出入口や
窓等の開口部には、電動式あるいは手動式の建物用シャ
ッターが取り付けられ、この建物用シャッターのシャッ
ターボックス内に組み込まれている巻取部から繰り出さ
れるシャッターカーテンにより、この開口部が開閉され
る。建物用シャッターは、建物内に侵入することができ
る開口部を開閉するものであるため、人が建物へ出入り
できるようになることと直接的に関係しており、建物の
セキュリティを管理する上で重要なものとなっている。
【0003】このため、建物用シャッターの過去の開閉
動作に関する履歴情報は建物にとって有用な情報をもた
らし、この履歴情報により、例えば、過去にあった建物
の盗難事件を解決するための糸口を得られたり、建物用
シャッターが電動式シャッターである場合において、建
物用シャッターが混信電波等による誤作動で過去に開閉
動作したことがあったか否かを調べることが可能にな
る。
【0004】また、建物用シャッターの過去の履歴情報
を得られば、建物用シャッターに過去に発生した異常の
状態や、将来発生する可能性のある異常の状態を把握で
きるようになり、この結果、故障原因を早期あるいは事
前に発見できて故障が生ずるのを未然防止でき、建物シ
ャッターのメインテナンスに役立てることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平8−50084
号には電動式シャッターの故障診断装置が示されている
が、この装置は、現在、言い換えると診断時点で発生し
ている建物用シャッターの故障の原因を解明するための
装置に関するものであって、建物用シャッターに過去に
発生したが現時点ではみられない事象を検出できるよう
にはなっておらず、上述のように建物用シャッターの過
去の履歴情報は建物にとって有用な情報となるにも拘わ
らず、この点に注目してこのような履歴情報を得られる
ようにした装置は、これまで提供されていなかった。
【0006】本発明の目的は、建物用シャッターの過去
の開閉動作を含む履歴情報を得られるようになる建物用
シャッターの履歴情報検出装置、およびその検出方法を
提供するところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る建物用シャ
ッターの履歴情報検出装置は、少なくともシャッターカ
ーテンの開閉動作を含む建物用シャッターの状態に関す
る状態データを検出するための検出部と、この状態デー
タを記録するための記憶部と、状態データが検出部で検
出されるごとに状態データを記憶部に履歴情報として記
録させる履歴情報記録手段と、記憶部で記録された状態
データを取り出すための情報取出装置と、を有している
ことを特徴とするものである。
【0008】この履歴情報検出装置によると、記憶部に
は検出部で検出されたシャッターカーテンの開閉動作を
含む状態データが履歴情報として記録され、この状態デ
ータは情報取出装置で取り出されるため、建物用シャッ
ターの過去の少なくとも開閉に関する情報を情報取出装
置から得ることができるようになり、従来装置では得ら
れていなかった建物用シャッターの履歴情報を得られる
ようになる。
【0009】この履歴情報検出装置は、電動式シャッタ
ーにも、手動式シャッターにも適用できる。
【0010】以上において、シャッターカーテンの開閉
動作を検出するための検出部は、例えば、シャッターカ
ーテンが上下動することにより上限位置にあることと、
下限位置にあることと、これらの中間位置にあることと
をオン、オフ信号の組み合わせで検出する2個のリミッ
トスイッチで形成されていてもよく、あるいは、シャッ
ターカーテンを巻取部から繰り出しそして巻き取るため
のモータの正回転、逆回転を検出することによりシャッ
ターカーテンの開き動作と閉じ動作を検出するようにな
っているセンサで形成されていてもよく、その具体的構
成、形式は任意である。
【0011】このような検出部は、建物用シャッターが
電動式の場合と手動式の場合の両方に適用できる。
【0012】建物用シャッターが手動式である場合に
は、シャッターカーテンの繰り出し巻き取り用モータが
使用されていないため、シャッターカーテンの開閉動作
を検出するための検出部は、モータからの情報を用いな
いもの、例えば、シャッターカーテンが上下動すること
により上限位置にあることと、下限位置にあることと、
これらの中間位置にあることとをオン、オフ信号の組み
合わせで検出する2個のリミットスイッチ等で形成する
ことができる。
【0013】そして、検出部は、以上のリミットスイッ
チやセンサのようなハードウェア方式によるものではな
く、ソフトウェア方式となっているものでもよい。その
具体的な一例は、建物用シャッターがコンピュータ制御
による電動式シャッターの場合に、開閉操作スイッチ装
置等の操作装置が操作され、これにより記憶部に記録さ
れているプログラムに基づき中央処理装置がシャッター
カーテンの繰り出し巻き取り用モータを駆動させる信号
を出力したとき、プログラムが記録されている記憶部と
中央処理装置との間で送られるデータをシャッターカー
テンの開閉動作に係わる状態データとし、これらの記憶
部と中央処理装置とを検出部とすることである。
【0014】また、状態データを記録するための記憶部
は、ハードデスク等のように取り外し不能になっている
ものでもよく、あるいは、磁気ディスクや光ディスク、
マイクロチップ等のように取り外し可能になっているも
のでもよい。
【0015】記憶部が磁気ディスク等のように取り外し
可能になっている場合には、前記情報取出装置は、建物
用シャッターのメインテナンス会社のように、建物用シ
ャッターが取り付けられた建物から離れた場所にある建
物に予め用意されている履歴情報検出用の専用のまたは
他の目的にも使用できる汎用のコンピュータでもよい。
【0016】また、記憶部がハードディスク等のように
取り外し不能になっている場合と、磁気ディスク等のよ
うに取り外し可能になっている場合との両方において、
前記情報取出装置は、記憶部に記録されている前記状態
データを有線あるいは無線によって記憶部から直接取り
出す装置になっていてもよい。
【0017】また、状態データが検出部で検出されるご
とに状態データを記憶部に履歴情報として記録させる履
歴情報記録手段は、コンピュータの中央処理装置により
実行されるプログラムを中心として構成されるものでも
よく、あるいは、この履歴情報記手段は、全部または一
部がこのプログラムと同等の作動を行うように構成され
た論理回路等で形成されていてもよい。すなわち、ソフ
トウェアによるものでもよく、ハードウェアによるもの
でもよい。
【0018】建物用シャッターが電動式シャッターであ
る場合には、この履歴情報記録手段をこの建物用シャッ
ターの制御装置とは別にしてもよいが、この制御装置の
一部としてもよい。このように履歴情報記録手段をこの
制御装置の一部とした場合には、この制御装置には前記
記憶部に記録された状態データを送信する送信部を設
け、前記情報取出装置には、この送信部から送信される
状態データを受信する受信部と、状態データを報知する
報知部とを設けることができる。
【0019】このようにすると、電動式シャッターの電
気的な制御装置を、状態データを記憶部に記録させるた
めに必要な履歴情報記録手段を備えた構成とすることが
でき、電動式シャッターの電気的装置の簡単化を図るこ
とが可能になる。また、制御装置に設けられた送信部と
情報取出装置に設けられた受信部とにより、制御装置の
記憶部に記録された状態データを情報取出装置へ制御装
置の記憶部を取り外すことなく取り出すことができるよ
うになるため、状態データの検出作業の容易化も達成で
きるようになる。
【0020】ここで、制御装置の送信部から情報取出装
置の受信部への状態データの送信の方式は、記憶部に記
録された状態データの取り出し時に、情報取出装置の受
信部から延びる接続コードを制御装置の送信部に接続す
る有線方式によるものでもよく、また、状態データを制
御装置の送信部から情報取出装置の受信部へ電波や赤外
線で送る無線方式によるものでもよい。
【0021】また、情報取出装置に設ける前記報知部
は、状態データを文字表示やランプの点滅で知らせる視
覚式報知部でもよく、あるいは、状態データを音声で知
らせる聴覚式報知部でもよく、さらには、これらの併用
でもよい。
【0022】本発明の係る建物用シャッターの履歴情報
検出方法は、少なくともシャッターカーテンの開閉動作
を含む建物用シャッターの状態に関する状態データを検
出部で検出する工程と、この状態データが検出されるご
とに履歴情報記録手段で状態データを履歴情報として記
憶部に記録する工程と、この記憶部に記録された状態デ
ータを情報取出装置で取り出す工程と、を含んでいるも
のである。
【0023】この履歴情報検出方法において、検出部で
検出されて記憶部で記録され、そして情報取出装置で取
り出される状態データは、シャッターカーテンの開閉動
作のみに関するデータでもよく、また、シャッターカー
テンの開閉動作に関するデータと、建物用シャッターの
異常に関するデータとを含むものでもよい。
【0024】状態データに建物用シャッターの異常に関
する異常データが含まれていると、情報取出装置によっ
てシャッターカーテンの開閉動作の他に建物用シャッタ
ーに生じた過去の異常も調べることもできるようにな
り、建物用シャッターに将来発生する可能性のある故障
の未然防止のための手だてを予め施すことができるよう
になるなど、建物用シャッターにとって有意義なものと
なる。
【0025】ここでいう建物用シャッターの異常に関す
る異常データとは、例えば、シャッターカーテンを上下
動させるモータが一定温度以上に発熱したこと、三相式
のこのモータに相順異常が生じたこと、シャッターカー
テンを上下動させるための押しボタン装置等の操作装置
に短絡が生じたこと、シャッターカーテンの上下動時に
障害物感知装置が作動したこと、等である。
【0026】また、検出部で検出されて記憶部で記録さ
れ、そして情報取出装置で取り出される状態データは、
この状態データが発生した時間とは無関係なデータ、例
えば、過去にシャッターカーテンが何回開閉動作したか
だけが分かるデータでもよいが、状態データが発生する
たびに、この状態データの発生時間を状態データと共に
前記記憶部に記録し、かつ、これらの状態データと時間
データとを情報取出装置で取り出すようにしてもよい。
【0027】このようにすると、過去に発生した状態デ
ータをその発生時の時間と共に知ることができるように
なり、一層詳しい履歴情報を入手できるようになる。
【0028】ここでいう時間データとは、その状態デー
タが発生した絶対的時間、言い換えると、暦に基づいて
表される時間データでもよく、また、情報取出装置で過
去の状態データを取り出している時点から遡って何日
前、何時間前と表される時間データでもよい。
【0029】後者の場合には、履歴情報検出装置が電源
の瞬断とは無関係に連続的に作動し続ける時計機能を備
えていると、その時間データは連続性を有するものとな
り、この時計機能を備えておらず、電源が瞬断したとき
にカウントする時間が途切れてしまうタイマ機能を備え
ていると、情報取出装置で知ることができる何日前、何
時間前と表される時間データは、電源の瞬断の時間分が
誤差となったものとなる。
【0030】このように情報取出装置で知ることができ
る何日前、何時間前と表される時間データが誤差のある
ものである場合には、その旨を情報取出装置で知らせな
がら時間データを報知するようにできる。時間データが
誤差のあるものである旨を知らせるための手段として
は、この時間データの報知方式が文字表示方式である場
合には、例えば、その文字を点滅させることを、時間デ
ータの報知方式が音声方式である場合には、例えば、音
声で知らせることを、それぞれ採用できる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る履歴情
報検出装置を含む建物用シャッター1の全体図であり、
この建物用シャッター1は電動式シャッターである。電
動式シャッター1は、建物の開口部2の上部に取り付け
られているシャッターボックス3の内部に組み込まれた
巻取部4を有し、モータ5の正回転、逆回転が伝達され
るこの巻取部4の回転により、シャッターカーテン6が
ガイドレール7で案内されながら上下動し、開口部2を
開閉する。
【0032】モータ5を制御する制御装置8には接続コ
ード9または無線を介して押しボタン装置等による操作
装置10が接続され、この操作装置10には、少なくと
も、シャッターカーテン6を上昇させる開きスイッチ
と、停止させる停止スイッチと、下降させる閉じスイッ
チとが設けられている。また、制御装置8には情報取出
装置11から延びる接続コード12が必要時に接続可能
となっており、制御装置8への接続コード12の接続作
業は、シャッターボックス3に形成されている点検口か
ら接続コード12を挿入することにより行われる。
【0033】なお、情報取出装置11を制御装置8に接
続することは、接続コード12を操作装置10に接続可
能とし、これにより操作装置10、接続コード9または
無線を介して情報取出装置11を制御装置8に接続でき
るようにしてもよい。
【0034】図2は、制御装置8の構造を機能的に示し
たブロック線図であり、図3は、情報取出装置11のブ
ロック線図である。図2において、制御装置8には中央
処理装置(CPU)21を有するコンピュータ部20が
設けられ、この中央処理装置21には、操作装置10
と、モータ5を駆動させるモータ駆動部22の他に、電
源スイッチ23、上下限スイッチ部24、上下限オーバ
スイッチ部25、障害物感知装置26、モータ過熱検出
部27、相順検知部28、短絡判断部29、選択スイッ
チ30、第1記憶部31、第2記憶部32、第3記憶部
33、タイマ34、送受信部35が接続されている。
【0035】上下限スイッチ部24は、シャッターカー
テン6の上下動を上限位置、下限位置で停止させるとと
もに、シャッターカーテン6が上限位置と下限位置とそ
の中間位置のうちのいずれの位置にあるかを検出するた
めのもので、これは2個のリミットスイッチで形成さ
れ、シャッターカーテン6が上限位置に達したときには
一方のリミットスイッチがオン、他方のリミットスイッ
チがオフ、下限位置に達したときにはこれとは反対に一
方のリミットスイッチがオフ、他方のリミットスイッチ
がオン、中間位置にあるときには両方のリミットスイッ
チがオンとなり、このため2個のリミットスイッチのオ
ン、オフ信号の変化により、シャッターカーテン6が開
き動作したか、閉じ動作したかについても検出できるよ
うになっている。
【0036】このため、上下限スイッチ24は、シャッ
ターカーテン6の開閉動作を検出できる検出部になって
いる。
【0037】上下限オーバスイッチ部25は、シャッタ
ーカーテン6が上限位置、下限位置を越えてさらに移動
したときに、これを検出するとともに、シャッターカー
テン6の移動を停止させるためのものである。障害物感
知装置26は、シャッターカーテン6の下降中または上
昇中にシャッターカーテン移動経路内に障害物があった
ときにこれを感知するとともに、シャッターカーテン6
の移動を停止させるためのものである。モータ過熱検出
部27は、モータ5が一定温度以上に発熱したときにこ
れを検出するためのものである。
【0038】相順検知部28は、三相式モータ5に相順
異常があったときにこれを検出するためのものである。
短絡判断部29は、操作装置10に電気的短絡が生じた
ときにこれを検出するためのものである。選択スイッチ
30は、当該電動式シャッター1の種別等を選択、判別
するためのもので、この種別には、情報取出装置11の
具体的外観を示している図4の通り、図1で示されたシ
ャッターボックス3内におけるモータ5の左右の取付位
置の違いに関する「勝手」の項目、当該電動式シャッタ
ー1が重量や軽量のような用途、型番等の違い、巻取型
かパネル型かのような構造の違いに関する項目があり、
さらに、選択スイッチ30により、短絡判断部29で操
作装置10に短絡が生じた場合にこれを検出するか否か
を選択できるようになっている。
【0039】第1記憶部31と第3記憶部33はリード
オンリーメモリ(ROM)であって不揮発性メモリであ
るため、電源の瞬断が生じても記録情報は消去されな
い。これに対して第2記憶部32はランダムアクセスメ
モリ(RAM)であって揮発性メモリであるため、電源
の瞬断が生じると記録情報は消去される。タイマ34は
1時間を最大計測可能時間として時間をカウントするも
ので、そのタイマカウント値は第2記憶部32に順次書
き替えられながら書き込まれるようになっている。
【0040】第1記憶部31には、電動式シャッター1
に所定の作動を行わせることおよび後述するデータを記
録する等のために必要なプログラムが記録されており、
このプログラム、このプログラムを記録した第1記憶部
31、プログラムを実行する中央処理装置21等が、本
実施形態における履歴情報記録手段を構成している。
【0041】第1記憶部31に記録されたプログラムに
より、操作装置10に設けられている前述の開きスイッ
チ、停止スイッチ、閉じスイッチが操作されたときに、
中央処理装置21がモータ駆動部22とモータ5により
シャッターカーテン6に開き動作、停止動作、下降動作
を実行させることが行われ、また、上下限スイッチ部2
4でシャッターカーテン6が上限位置、下限位置に達し
たことが検出されたとき、上下限スイッチ部24の故障
等のため、上下限オーバスイッチ部25でシャッターカ
ーテン6が上限位置、下限位置を越えてさらに移動して
いることが検出されたとき、障害物感知装置26で障害
物が感知されたときのそれぞれの場合において、中央処
理装置21がシャッターカーテン6に移動の停止を実行
させることが行われる。
【0042】さらに、このプログラムにより、上下限ス
イッチ部24でシャッターカーテン6の開き動作、閉じ
動作が検出されたとき、上限位置、下限位置を越えてさ
らにシャッターカーテン6が移動したことを上下限オー
バスイッチ部25で検出されたとき、障害物感知装置2
6で障害物が感知されたとき、モータ過熱検出部27で
モータ5が一定温度以上に発熱したことが検出されたと
き、相順検知部28でモータ5の相順異常が検知された
とき、短絡判断部29で操作装置10の短絡が検出され
たときのそれぞれの場合において、中央処理装置21が
これらの情報を第3記憶部33に記録することが実行さ
れるようになっている。
【0043】以上の他、第1記憶部31に記録されたプ
ログラムにより、タイマ34でカウントされる時間が1
時間を過ぎるごとに、中央処理装置21が第2記憶部3
2にこのタイマカウント値を書き替えながら書き込むこ
とを実行すること、制御装置20の電源に瞬断があった
ときに、中央処理装置21がこの瞬断の復旧後にこの瞬
断があったことの情報(連続データ)を第2記憶部32
に書き込むことを実行すること、前記情報取出装置11
から制御装置8の送受信部35に、第3記憶部33に記
録されている情報や、中央処理装置21に入力している
操作装置10、上下限スイッチ24等からの情報を要求
する信号が入力したときに、中央処理装置21が送受信
部35を介してこれらの情報を情報取出装置11に出力
することを実行すること、のそれぞれが行われ、その
他、このプログラムにより、図5、図10等で示された
フローチャートのステップを実施するために必要な実行
が中央処理装置21でなされるようになっている。ま
た、第1記憶部31には、制御装置8から情報取出装置
11により情報を取り出すときに必要な暗証データが記
録されている。
【0044】ここで、上下限スイッチ部24で検出され
て第3記憶部33に記録されることになるシャッターカ
ーテン6の開き動作、閉じ動作に関する情報は、シャッ
ターカーテン6の開閉動作についてのデータであり、ま
た、上下限オーバスイッチ部25が上限位置、下限位置
を越えてさらにシャッターカーテン6が移動したことを
検出した情報、障害物感知装置26が障害物を感知した
情報、モータ過熱検出部27がモータ5の一定温度以上
の発熱を検出した情報、相順検知部28がモータ5の相
順異常を検知した情報、短絡判断部29が操作装置10
の短絡を検出した情報のそれぞれは、電動式シャッター
1の異常に関する異常データである。
【0045】これらのシャッターカーテン6の開閉動作
に関するデータと異常データとを総合したものが、電動
式シャッター1の状態に関する状態データである。
【0046】情報取出装置11の構造を機能的に示す図
3の通り、情報取出装置11は中央処理装置41を有す
るコンピュータ部40を備えており、コンピュータ部4
0には、電源スイッチ42、モード切替スイッチ43、
操作スイッチ44、記憶部45、ランプ表示部46、文
字表示部47、送受信部48が接続されている。記憶部
45には、電源スイッチ42やモード切替スイッチ4
3、操作スイッチ44からの入力信号で中央処理装置4
1が実行する図7〜図9、図11のフローチャートのプ
ログラムが記録されており、図7におけるS221〜S
224のステップは図8に、S231〜S236のステ
ップは図9に、S241〜S248のステップは図11
にそれぞれ示されている。また、このプログラムによ
り、図7で示すモニタモード、履歴モード、判断モード
において、送受信部48で受信する制御装置8からの情
報によって中央処理装置41は、ランプ表示部46と共
に報知部になっている文字表示部47に図12、図1
3、図15で示すような内容を表示することを実行す
る。
【0047】ここで、モニタモードとは、現在の電動式
シャッター1の状態を表示するモードをいい、履歴モー
ドとは、過去のシャッターカーテン6の開閉動作データ
と異常データとからなる電動式シャッター1の状態デー
タである履歴情報を制御装置8から取り出して表示する
モードをいい、判断モードとは、現在の電動式シャッタ
ー1に故障が生じているときに、その故障原因を診断し
て表示するモードをいう。本実施形態において、モニタ
モードでは、現在の状態はランプ表示部46、異常状態
は文字表示部47により、履歴モードでは、状態データ
は表示部46、時間データは文字表示部47により、そ
れぞれ表示されるようになっている。
【0048】この判断モードを実施できるようにするた
め、記憶部45の情報テーブルには、その故障の症状デ
ータと、それぞれの症状データに対して電動式シャッタ
ー1の設計時に予め推測しておいた原因データとが対応
づけられて記録されている。症状データは、制御装置8
の中央処理装置21に接続されている前記上下限スイッ
チ部24、上下限オーバスイッチ部25等から得られる
第1データと、情報取出装置11を操作する作業者等が
電動式シャッター1の現在の状況を目視することにより
得られる第2データとからなり、これらの第1データと
第2データとの組み合わせからなる多数の症状データ
が、図14で示すように記憶部45のアドレスごとに記
録され、各アドレスに対応して原因データ50が記録さ
れている。
【0049】症状データと原因データとの関係を具体的
に説明すると、例えば、第1データとして、上下限スイ
ッチ24部が、シャッターカーテン6が中間停止状態に
あることを検出し、上下限オーバスイッチ部25が、シ
ャッターカーテン6が上限位置、下限位置を越えていな
いことを検出し、操作装置10からなんら信号が出力さ
れておらず、障害物感知装置26が障害物を検知してお
らず、モータ過熱検出部27、相順検知部28、短絡判
断部29から中央処理装置21に入力する情報が正常を
表すものになっており、第2データとして、シャッター
カーテン6が中間停止しており、操作装置10の開きス
イッチを操作してもシャッターカーテン6が動かない、
という図14のアドレスA1の症状データについては、
原因データ50は、操作装置10に異常があるというも
のである。
【0050】図4には、前記情報取出装置11の外観図
が示されている。情報取出装置11の表面には、前述し
た電源スイッチ42、モード切替スイッチ43、操作ス
イッチ44、ランプ表示部46、文字表示部47が設け
られ、ランプ表示部46には、電動式シャッター1の異
常箇所を表示する異常表示部46Aと、2個のリミット
スイッチからなる上下限スイッチ部24のオン、オフ状
態を表示する上下限スイッチ表示部46Bと、操作装置
11の操作状態を表示する操作装置表示部46Cと、制
御装置8の前記選択スイッチ30で選択、判別される当
該電動式シャッター1の種別等を表示する選択スイッチ
判別表示部46Dと、シャッターカーテン6の上下動等
の状態を表示する状態表示部46Eとがあり、これらの
それぞれに設けられている項目ごとに、該当すると点灯
する発行ダイオード等によるランプ51が配置されてい
る。文字表示部47は液晶による表示部で、情報取出装
置11を使用する作業者等に伝えるメッセージの文字や
数字が表示される。
【0051】なお、図4において、「ELS」とは上下
限オーバスイッチのこと、「THP」とはモータ過熱の
こと、「LS」とは上下限スイッチのことである。
【0052】図5は、図7、図9で示されている履歴モ
ードを実施するために、電動式シャッター1の状態デー
タを制御装置8の第3記憶部33に予め記録させておく
フローチャートを示している。
【0053】図5において、建物への電動式シャッター
1の取付作業が終了し、図2の電源スイッチ23を投入
することにより(ステップS1)電動式シャッター1の
使用が始まると、それまでは電源が瞬断していたのと同
じであるため、中央処理装置21は、第1記憶部31に
記録されているプログラムに基づき第2記憶部32にそ
れまで電源は瞬断されていたことを示す連続データを書
き込む(ステップS2)。この連続データはビットコー
ドの「1」である。そして図2のタイマ34が時間をカ
ウントし始め(ステップS3)、この時間が1時間を経
過する(ステップS4)と、中央処理装置21はタイマ
34からの情報により第2記憶部32にタイマカウント
値として+1のデータを記録し(ステップS5)、タイ
マ34でカウントされる時間が1時間経過するごとに第
2記憶部32に記録されるタイマカウント値はさらに+
1を加えた値に順次書き替えられていく。
【0054】その間にシャッターカーテン6が操作装置
10の操作による開き動作または閉じ動作したことが上
下限スイッチ24で検出され、あるいはモータ過熱検出
部27でモータ5が一定温度以上に発熱したこと等が検
出されて、状態データが発生する(ステップS6)と、
この状態データは中央処理装置21で第3記憶部33に
書き込まれる(ステップS7)とともに、そのときの第
2記憶部32に記録されているタイマカウント値が読み
出され(ステップS8)、そしてこのタイマカウント値
は状態データが発生したときの時間データとして第3記
憶部33に記録される(ステップS9)。また、第2記
憶部32のタイマカウント値は中央処理装置21でリセ
ットされて零になる(ステップS10)とともに、第2
記憶部32に記録されていた連続データが読み出され
(ステップS11)、この連続データが第3記憶部33
に書き込まれた(ステップS12)後、第2記憶部32
の連続データは中央処理装置21でリセットされ、この
第2記憶部32のビットコードは「0」となる(ステッ
プS13)。
【0055】以上により、電動式シャッター1の使用が
始まってから第1回目の状態データが発生したときまで
の情報が第3記憶部33に記録されたことになり、この
記録された情報は、状態データと、状態データが生じた
ときの時間データと、状態データが生じるまでに電源の
瞬断があったか否かに関する連続データである。
【0056】この後、タイマ34によりカウントされる
時間が1時間を経過したときに第2記憶部32にタイマ
カウント値として+1が記録されるステップに戻り、こ
れ以降、第2回目の状態データが生ずると、前述の各ス
テップが繰り返され、第3記憶部33に、第1回目の状
態データ発生時と同様に、状態データと、時間データ
と、連続データとが書き込まれる。このときにおけるス
テップS9において、第3記憶部33に記録されている
第1回目の状態データの時間データについては、第3記
憶部33に記録されていた時間データに第2回目の状態
データの発生時の第2記憶部32に記録されているタイ
マカウント値を加えたものに書き替えられる。また、第
1回目の状態データ発生時と第2回目の状態データ発生
時との間において電源に瞬断が生じていないため、ステ
ップS12において第3記憶部33に書き込まれる連続
データは「0」である。図6にはこの連続データのこと
が示されている。
【0057】この後、電源の瞬断が生じるまで、以上の
ことが繰り返され、電源の瞬断が生じなければ、それぞ
れの状態データ、時間データと共に第3記憶部33に記
録される連続データは、「0」となる。
【0058】電源の瞬断が生じた場合には、電源が復旧
するまでの間はタイマ34による時間のカウントは停止
されることになり、また、電源が復旧したときは電源ス
イッチ23により電源を投入したことと同じになるた
め、このときには図5のフローチャートが最初のステッ
プS1から繰り返されることになる。この場合の連続デ
ータも図6に示されている。
【0059】図7は、前記情報取出装置11を制御装置
8に前記接続コード12または無線で接続して制御装置
8から情報を取り出す場合のフローチャートを示してい
る。情報取出装置11の電源スイッチ42により情報取
出装置11の電源を投入した(ステップS20)後、制
御装置8に操作装置10から暗証信号を入力する。この
暗証信号は、例えば、操作装置10の前述した3個の開
きスイッチ、停止スイッチ、閉じスイッチを同時に一定
時間以上操作し続けることであり、この暗証信号が制御
装置8の中央処理装置21で第1記憶部31に予め記録
されていた前記暗証データと比較され、これらが一致し
たとき(ステップS21)、中央処理装置21は送受信
部35から情報取出装置11の送受信部48に信号を出
力し、情報取出装置11の中央処理装置41は記憶部4
5に書き込まれているプログラムに基づき、情報取出装
置11をモニタモードとする。
【0060】以上のように、制御装置8から情報を情報
取出装置11で取り出すとき、暗証信号を入力し、これ
が暗証データと一致しなければ情報の取り出しを行えな
いようにしておくことにより、建物の出入りに係るもの
であって秘密性のあるこの情報を特定人だけが情報取出
装置11で取り出すことができるようになる。
【0061】なお、暗証信号は、操作装置10にテンキ
ーが設けられている場合には数字による暗証番号でもよ
く、また、この暗証信号を操作装置10からではなく、
情報取出装置11の操作スイッチ44の操作により情報
取出装置11から制御装置8に入力するようにしてもよ
い。
【0062】さらに、情報取出装置11の記憶部45に
予め暗証番号を記録しておき、図7のフローチャートに
おいて、ステップS20で電源スイッチ42により電源
を投入すると、この暗証番号が制御装置9に送信されて
第1記憶部31に記録されていた暗証データと比較され
るようにし、ステップS21でこれらが一致した後、制
御装置8から情報取出装置11に信号が出力され、情報
取出装置11の中央処理装置41が記憶部45に書き込
まれているプログラムに基づき、情報取出装置11をモ
ニタモードとするようにしてもよい。このようにした場
合には、電動式シャッター11に関する情報を特定の情
報取出装置11だけから取り出すことができるようにな
り、その情報取出装置11を所有している者が正当者で
あるとして情報の取り出しを行えるようになる。
【0063】情報取出装置11がモニタモードとなった
後、情報取出装置をそのままモニタモードとして使用す
るときには(ステップS22)、操作スイッチ44を操
作すると記録部45に記録されているプログラムに基づ
き、図8のフローチャートのステップS221〜S22
4が中央処理装置41で実行される。一方、情報取出装
置11がモニタモードとなった後、モード切替スイッチ
43を操作すると、中央処理装置41は履歴モードに切
り替えることを実行し、ここで情報取出装置11を履歴
モードとして使用するときには(ステップS23)、操
作スイッチ44を操作すると図9のフローチャートのス
テップS231〜S236が始まる。また、情報取出装
置11が履歴モードとなった後、モード切替スイッチ4
3を操作すると、中央処理装置41は判断モードに切り
替えることを実行し、ここで情報取出装置11を判断モ
ードとして使用するときには(ステップS24)、操作
スイッチ44を操作すると図11のフローチャートのス
テップS241〜S248が始まる。
【0064】情報取出装置11が判断モードになってい
るときモード切替スイッチ43を操作し、また各モード
の最後においてモード切替スイッチ43を操作する(ス
テップS25)と、モニタモードに戻る。また、各モー
ドの最後において電源スイッチ42で電源を切断する
(ステップS26)と、プログラムは終了する。
【0065】情報取出装置が図8のモニタモードになっ
た後、操作スイッチ44を操作すると、情報取出装置1
1の送受信部48から制御装置8の送受信部35にモニ
タデータ要求信号が出力される(ステップS221)。
これにより、制御装置8の中央処理装置21は、現在中
央処理装置21に入力している上下限スイッチ部24で
検出されたシャッターカーテン6の開閉動作に関する情
報や、モータ過熱検出部27等で検出された異常に関す
る等のモニタデータを情報取出装置11に出力し、これ
が情報取出装置11に入力する(ステップS222)
と、これらのモニタデータは、記憶部45に記録されて
いるプログラムの中央処理装置41による実行により、
前記ランプ表示部46と文字表示部47に表示される
(ステップS223)。文字表示部47に表示される内
容の一例が、図12に示されている。
【0066】これにより、電動式シャッター1を外側か
ら見ただけでは分からない現在発生している異常の情報
も情報取出装置11で確認できるようになる。
【0067】電動式シャッター1の現在のモニタデータ
を情報取出装置11で取り出しているときに、操作装置
10でシャッターカーテン6を開閉させる等することに
より現在のモニタデータに変更があった場合(ステップ
S224)には、このデータは情報取出装置11に入力
して文字表示部47等に表示され、文字表示部47等の
表示内容が変更される。
【0068】なお、このモニタモードのとき、制御装置
8の選択スイッチ30で選択、判別された電動式シャッ
ター1の種別等に関する情報は、情報取出装置11のラ
ンプ表示部46の一部である選択スイッチ判別表示部4
6Dのランプ51の点灯で表示される。
【0069】情報取出装置11が図9の履歴モードにな
っているとき、操作スイッチ44を1回操作すると、記
録部45に記録されているプログラムに基づき、中央処
理装置41が、制御装置8の第3記憶部33に記録され
ている現在から1回前の状態データを要求する信号を情
報取出装置11から制御装置8に出力することを実行
し、操作スイッチ44を2回操作すると、現在から2回
前の状態データを要求する信号を出力することを実行
し、操作スイッチ44をN回操作すると、現在からN回
前の状態データを要求する信号を出力することを実行す
る。このため、操作スイッチ44で状態データの現在か
らの前回数を指定する操作を行う(ステップS231)
と、図10のステップS31の後、制御装置8の中央処
理装置21は第3記憶部33に記録されている状態デー
タのうちから要求された前回数の状態データを読み出し
(ステップS32)、そして第3記憶部33からこの読
み出された状態データについての前記時間データも読み
出し(ステップS33)、また、最後に生じた状態デー
タの発生時から現在までタイマ34でカウントされて第
2記憶部32に記録されているカウント値を読み出して
(ステップS34)、これをステップS33で読み出さ
れた時間データに加えて新しい時間データとすること
(ステップS35)が行われ、さらに、現在からステッ
プS32で読み出された状態データの発生時までの間に
電源の瞬断があったか否かについての前記連続データを
読み出すこと(ステップS36)も行われ、これらの状
態データと時間データと連続データとが履歴データとな
って情報取出装置11に出力される(ステップS3
7)。
【0070】この履歴データが図9のステップS232
において情報取出装置11に入力すると、この履歴デー
タは、記憶部45に記録されたプログラムを中央処理装
置41が実行することにより、状態データの前回数と共
に図13のように文字表示部47に表示されるが、履歴
データ中の連続データによって電源の瞬断の有無を中央
処理装置41を判断する(ステップS233)ことによ
り、瞬断がなかった場合には、文字表示部47に表示さ
れる時間データは連続点灯し(ステップS234)、瞬
断があった場合には、この時間データは点滅する(ステ
ップS235)。なお、図13で示されている時間デー
タは、情報取出装置11のコンピュータ部40で日数と
1日内の時間数とに変換されて表示されている。
【0071】そして、情報取出装置11から取り出す状
態データの前回数を変更する(ステップS236)ため
にその前回数を指定する操作スイッチ44の操作を行う
(ステップS231)と、制御装置8は図10のステッ
プS38からステップS32に戻り、これ以後、同じス
テップの繰り返しにより、文字表示部47にはその新し
く指定された前回数の履歴データが表示されることにな
る。
【0072】以上のように、この履歴モードでは、電動
式シャッター1の過去に生じた履歴データを情報取出装
置11によって取り出すことでき、この履歴データに
は、シャッターカーテン6の開き動作、閉じ動作のデー
タが含まれているため、状態データの回数から異常デー
タの回数を除けば、過去にどの位の回数の開閉動作が行
われたかを調べることが可能になり、またこれらのデー
タは時間データと共に表示されるため、シャッターカー
テン6の開閉がいつ頃行われたを知ることができ、建物
内で盗難事件が生じたり、混信電波でシャッターカーテ
ン5が開閉誤作動したときに、その解決に有力な情報を
得られることになり、建物のセキュリティに大きく関係
している電動シャッター1にとって有意義なものとな
る。
【0073】また、履歴データのうちの状態データに
は、電動シャッター1の異常に関する異常データも含ま
れているため、過去に生じた異常も時間データと共に調
べることもでき、この異常データにより、電動式シャッ
ター1に将来発生する可能性のある故障を事前に知るこ
ともできるようになり、この結果、故障の未然防止の手
だてを予め施すこともできるようになり、得られる情報
の種類の豊富化は、電動式シャッター1にとって一層有
意義なものとなる。
【0074】また、過去にたとえ電源の瞬断があり、こ
のため、文字表示部47で表示される時間データに誤差
があっても、瞬断があったときは前述のように文字表示
部47の時間データが点滅するため、これを情報取出装
置11の作業者等に知らせて注意を喚起させることがで
きる。
【0075】なお、制御装置8にタイマ34の代わりと
して電源の瞬断とは無関係に時間をカウントする独自の
電源を有する時計機能を付加することにより、瞬断があ
っても、文字表示部47に表示する時間を正解なものと
することができる。また、制御装置8に暦通りに時間を
カウントして独自の電源を有するタイマを設けることに
より、文字表示部47に表示する時間データを暦通りと
することができる。
【0076】情報取出装置11が図11の判断モードに
なっているとき、操作スイッチ44の操作により前述し
た症状データのうちの第1データを制御装置8に要求す
る信号が出力される(ステップS241)と、制御装置
8の第1記憶部31に記録されているプログラムを中央
処理装置21が実行することにより、上下限スイッチ部
24等からの信号による第1データを情報取出装置11
に入力させる(ステップS242)。次いで、作業者等
は、情報取出装置11の操作スイッチ44を操作するこ
とにより、現在の電動式シャッター1の状況に関する前
記第2データを図15で示されている「状態」「入力」
「動作」ごとに入力する(ステップS243)。この入
力を行うと、中央処理装置41は記録部45に記録され
ているプログラムに基づき、文字表示部47に「状態」
「入力」「動作」ごとに第2データの入力内容を表示す
ることを実行する。
【0077】この後、中央処理装置41は、第1データ
と第2データとの組み合わせを演算するとともに、この
組み合わせと同じになっている症状データが記録されて
いる記憶部45の前記情報テーブル内のアドレスを演算
し(ステップS244)、このアドレスからその原因デ
ータ50を読み出し(ステップS245)、これを文字
表示部47に図15で示すように診断結果として表示す
る(ステップS246)。図15は、図14の情報テー
ブルのアドレスA1に対応する原因データ50が表示さ
れている場合である。なお、第1データは情報取出装置
11のランプ表示部46に表示される。
【0078】図11において、電動式シャッター1の故
障原因が以上のように解明されてこの原因をなくす修理
作業が行われ、それにも拘わらず電動式シャッター1が
所定通りの動作を行わず(ステップS247)、このた
め、再び故障原因を調べる(ステップS248)ときに
は、操作スイッチ44を操作すると、ステップS241
に戻り、以上と同じステップを繰り返すことになる。
【0079】以上のように、判断モードでは電動式シャ
ッター1に現在生じている故障がある場合に、これの原
因を調べることができるようになり、故障原因の早期解
明を実現できて電動式シャッター1の早い復旧を達成で
きることになる。
【0080】そして、本実施形態によると、情報取出装
置11で取り出すことができる情報は、モニタモードの
情報と、履歴モードの情報と、判断モードの情報であ
り、これらのモードは切り替え可能であるため、情報取
出装置11の多機能化を達成できることになる。
【0081】なお、以上において、制御装置8の第2記
憶部32は、揮発性ではなく、不揮発性のもの(バッテ
リバックアップされたメモリ、EEPROM等)とする
こともできる。
【0082】
【発明の効果】本発明によると、建物のセキュリティに
大きく関係している建物用シャッターの過去の開閉動作
を含む履歴情報を得られるようになるという効果を達成
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の装置を含む建物用シャッ
ターの全体図である。
【図2】図1の制御装置のブロック線図である。
【図3】図1の情報取出装置のブロック線図である。
【図4】情報取出装置の外観図である。
【図5】制御装置に履歴情報を記録しておくフローチャ
ートの図である。
【図6】図5のフローチャートで記録される連続データ
を示す図である。
【図7】情報取出装置のモード切り替えのフローチャー
トの図である。
【図8】図7のステップS221〜S224のフローチ
ャートの図である。
【図9】図7のステップS231〜S236のフローチ
ャートの図である。
【図10】図9のステップS231に対応して実行され
る制御装置のフローチャートの図である。
【図11】図7のステップS241〜S248のフロー
チャートの図である。
【図12】モニタモードにおける情報取出装置の文字表
示部の表示内容を示す図である。
【図13】履歴モードにおける情報取出装置の文字表示
部の表示内容を示す図である。
【図14】判断モードを実施するために情報取出装置の
記憶部に記録されている故障の症状データのアドレスと
原因データを示す図である。
【図15】判断モードにおける情報取出装置の文字表示
部の表示内容を示す図である。
【符号の説明】
1 電動式シャッター 2 開口部 5 モータ 6 シャッターカーテン 8 制御装置 10 操作装置 11 情報取出装置 20,40 コンピュータ部 21 履歴情報記録手段である中央処理装置 31,32,33,45 記憶部 24 シャッターカーテンの開閉動作を検出する検出部
である上下限スイッチ部 41 中央処理装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともシャッターカーテンの開閉動
    作を含む建物用シャッターの状態に関する状態データを
    検出するための検出部と、この状態データを記録するた
    めの記憶部と、前記状態データが前記検出部で検出され
    るごとに状態データを前記記憶部に履歴情報として記録
    させる履歴情報記録手段と、前記記憶部で記録された前
    記状態データを取り出すための情報取出装置と、を有し
    ていることを特徴とする建物用シャッターの履歴情報検
    出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の建物用シャッターの履
    歴情報検出装置において、前記履歴情報記録手段は電動
    式シャッターである前記建物用シャッターの制御装置に
    設けられているとともに、この制御装置は前記記憶部に
    記録された前記状態データを送信する送信部を有し、前
    記情報取出装置は、前記送信部から送信される前記状態
    データを受信する受信部と、この状態データを報知する
    報知部とを有していることを特徴とする建物用シャッタ
    ーの履歴情報検出装置。
  3. 【請求項3】 少なくともシャッターカーテンの開閉動
    作を含む建物用シャッターの状態に関する状態データを
    検出部で検出する工程と、この状態データが検出される
    ごとに履歴情報記録手段で状態データを履歴情報として
    記憶部に記録する工程と、この記憶部に記録された前記
    状態データを情報取出装置で取り出す工程と、を含んで
    いる建物用シャッターの履歴情報検出方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の建物用シャッターの履
    歴情報検出方法において、前記記憶部で記録される前記
    状態データには前記建物用シャッターの異常に関する異
    常データが含まれていることを特徴とする建物用シャッ
    ターの履歴情報検出方法。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載の建物用シャッ
    ターの履歴情報検出方法において、前記状態データは状
    態データ発生時の時間に関する時間データと共に前記記
    憶部に記録され、かつ、これらの状態データと時間デー
    タとが前記情報取出装置で取り出されることを特徴とす
    る建物用シャッターの履歴情報検出方法。
JP16479297A 1997-06-20 1997-06-20 電動式シャッターの履歴情報検出装置 Expired - Fee Related JP3501924B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16479297A JP3501924B2 (ja) 1997-06-20 1997-06-20 電動式シャッターの履歴情報検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16479297A JP3501924B2 (ja) 1997-06-20 1997-06-20 電動式シャッターの履歴情報検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1116014A true JPH1116014A (ja) 1999-01-22
JP3501924B2 JP3501924B2 (ja) 2004-03-02

Family

ID=15800037

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16479297A Expired - Fee Related JP3501924B2 (ja) 1997-06-20 1997-06-20 電動式シャッターの履歴情報検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3501924B2 (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005127084A (ja) * 2003-10-27 2005-05-19 Bunka Shutter Co Ltd 開閉システム
WO2006005113A1 (en) * 2004-07-08 2006-01-19 Cmg Technology Pty Ltd Drive system for motorised door
JP2006028915A (ja) * 2004-07-16 2006-02-02 Bunka Shutter Co Ltd 開閉装置、開閉方法、および開閉プログラム
JP2007130213A (ja) * 2005-11-10 2007-05-31 Samii Kk 遊技機用の位置検出装置及び位置検出方法
JP2007224558A (ja) * 2006-02-22 2007-09-06 Bunka Shutter Co Ltd 開閉装置及び開閉装置制御方法
WO2008099500A1 (ja) * 2007-02-16 2008-08-21 Exen Corporation コンクリートバイブレータの運転時間積算装置
JP2008539345A (ja) * 2005-04-26 2008-11-13 サン−ゴバン グラス フランス 電気構成要素を有する多層窓ガラス
CN102354404A (zh) * 2011-10-11 2012-02-15 刘海燕 对医疗设备运行状态进行记录的记录仪及记录方法
JP2013249608A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Aisin Seiki Co Ltd シャッター装置の履歴情報記録装置
JP2015021291A (ja) * 2013-07-19 2015-02-02 三和シヤッター工業株式会社 開閉装置
EP1874622B1 (fr) 2005-04-26 2018-10-31 Saint-Gobain Glass France Vitrage comportant un dispositif electronique et procede de lecture-ecriture des informations incluses dans ce dispositif
JP2020007764A (ja) * 2018-07-06 2020-01-16 文化シヤッター株式会社 開閉装置
JP2020200598A (ja) * 2019-06-06 2020-12-17 三和シヤッター工業株式会社 シャッター装置
JP2020200599A (ja) * 2019-06-06 2020-12-17 三和シヤッター工業株式会社 シャッター装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102561929B (zh) * 2011-11-16 2015-01-14 洪力 卷帘门智能控制器及其控制方法

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005127084A (ja) * 2003-10-27 2005-05-19 Bunka Shutter Co Ltd 開閉システム
WO2006005113A1 (en) * 2004-07-08 2006-01-19 Cmg Technology Pty Ltd Drive system for motorised door
AU2004203061B2 (en) * 2004-07-08 2010-07-01 Regal Beloit Australia Pty Ltd Drive system for motorised door
JP2006028915A (ja) * 2004-07-16 2006-02-02 Bunka Shutter Co Ltd 開閉装置、開閉方法、および開閉プログラム
US8347938B2 (en) 2005-04-26 2013-01-08 Saint-Gobain Glass France Multiple-pane window with an electrical built-in element
EP1874622B1 (fr) 2005-04-26 2018-10-31 Saint-Gobain Glass France Vitrage comportant un dispositif electronique et procede de lecture-ecriture des informations incluses dans ce dispositif
JP2008539345A (ja) * 2005-04-26 2008-11-13 サン−ゴバン グラス フランス 電気構成要素を有する多層窓ガラス
JP2007130213A (ja) * 2005-11-10 2007-05-31 Samii Kk 遊技機用の位置検出装置及び位置検出方法
JP2007224558A (ja) * 2006-02-22 2007-09-06 Bunka Shutter Co Ltd 開閉装置及び開閉装置制御方法
WO2008099500A1 (ja) * 2007-02-16 2008-08-21 Exen Corporation コンクリートバイブレータの運転時間積算装置
CN102354404A (zh) * 2011-10-11 2012-02-15 刘海燕 对医疗设备运行状态进行记录的记录仪及记录方法
JP2013249608A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Aisin Seiki Co Ltd シャッター装置の履歴情報記録装置
JP2015021291A (ja) * 2013-07-19 2015-02-02 三和シヤッター工業株式会社 開閉装置
JP2020007764A (ja) * 2018-07-06 2020-01-16 文化シヤッター株式会社 開閉装置
JP2020200598A (ja) * 2019-06-06 2020-12-17 三和シヤッター工業株式会社 シャッター装置
JP2020200599A (ja) * 2019-06-06 2020-12-17 三和シヤッター工業株式会社 シャッター装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3501924B2 (ja) 2004-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1116014A (ja) 建物用シャッターの履歴情報検出装置およびその検出方法
US7468676B2 (en) Remote garage door monitoring system
CA2856122C (en) Automatic door system with door system user interface
US20170167176A1 (en) Systems and methods for monitoring automatic doors
JP4970208B2 (ja) 警備装置および警備システム
US6940240B2 (en) Movable barrier operator multi-technique excess force avoidance apparatus and method
JP4526180B2 (ja) 開閉装置
JP5248694B2 (ja) 警備装置および警備システム
JP2005127107A (ja) 開閉体制御装置
JP2002194976A (ja) 開閉体の制御装置
JP4807989B2 (ja) 開閉装置、開閉方法及び開閉プログラム
JP3796466B2 (ja) 自動ドアの監視システム
JP2013249608A (ja) シャッター装置の履歴情報記録装置
JP4465567B2 (ja) シャッターの巻上構造
JP2697620B2 (ja) 電動シャッターの制御装置
JP4170185B2 (ja) シャッター開閉装置の制御情報読出装置及びシャッター開閉装置における制御情報の読出方法
JP3432759B2 (ja) 電動ブラインドの制御装置
JP2002180771A (ja) 中央制御式電動シャッタ装置
CN215671970U (zh) 一种卷帘门控制系统及卷帘门
JPH06241527A (ja) 空気調和機の停電表示装置
JP2005076269A (ja) シャッター開閉装置
JP2007224558A (ja) 開閉装置及び開閉装置制御方法
JP6689085B2 (ja) 建築用電動シャッター装置
JP2531139B2 (ja) リモ−ト診断装置
JP3598612B2 (ja) 障害物感知機能を有するシャッター制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031203

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151212

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees