JP2020005098A - スイッチング素子駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動するスイッチング素子の数を可変できるようにしながら、並列接続されたスイッチング素子を同時に駆動する際に、実際に複数のスイッチング素子がオンするタイミングのずれを抑制することができるスイッチング素子駆動装置を提供する。【解決手段】第1及び第2IGBT1、2のゲートに接続され、導通したとき、第1及び第2IGBT1、2をオンさせるオン用メインスイッチTr1と、オン用メインスイッチTr1と第1及び第2IGBT1,2のゲートとの間にそれぞれ挿入され、オン用メインスイッチTr1から第1及び第2IGBT1、2のゲートへ向かう方向を順方向とするダイオードD1、D2と、第2IGBT2のゲートに接続され、導通したとき、第2IGBT2をオンさせるオン用サブスイッチTr2と、オン用メインスイッチTr1及びオン用サブスイッチTr2の導通、非導通を制御する制御回路10と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、並列に接続された複数のスイッチング素子を駆動するためのスイッチング素子駆動装置に関する。
例えば、特許文献1には、並列に接続された第1IGBTと第2IGBTのためのスイッチング回路について記載されている。この特許文献1のスイッチング回路では、第1IGBT用の駆動回路と、第2IGBT用の駆動回路とが個別に設けられている。そして、例えば、IGBTを介して流すべき電流が閾値よりも大きい場合には、それぞれの駆動回路によって第1IGBTと第2IGBTの両方を同時にオンし、閾値以下の場合には、第1IGBT用の駆動回路によって第1IGBTだけをオンする。
特開2016−146717号公報
しかしながら、上記の特許文献1のように、駆動するIGBTの数を可変できるように、並列に接続された複数のIGBTに対して個別に駆動回路を設けた場合、複数のIGBTを同時駆動しようとしても、実際に複数のIGBTがオンするタイミングを揃えることは困難である。これは、個別に設けた駆動回路の特性差などによって、複数のIGBTをオンするタイミングにずれが発生しやすくなるためである。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、駆動するスイッチング素子の数を可変できるようにしながら、並列接続されたスイッチング素子を同時に駆動する際に、実際に複数のスイッチング素子がオンするタイミングのずれを抑制することができるスイッチング素子駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によるスイッチング素子駆動装置は、並列に接続された複数のスイッチング素子(1〜3)を駆動するためのものであって、
複数のスイッチング素子のゲートに接続され、導通したとき、複数のスイッチング素子のゲート電位を上昇させて、複数のスイッチング素子をオンさせるメインスイッチ(Tr1)と、
メインスイッチと複数のスイッチング素子のゲートとの間にそれぞれ挿入され、メインスイッチから複数のスイッチング素子のゲートへ向かう方向を順方向とする複数の整流素子(D1、D2)と、
整流素子の下流側において、複数のスイッチング素子の中で、メインスイッチが接続されるよりも少ない数のスイッチング素子のゲートに、メインスイッチと並列に接続され、導通したとき、接続されたスイッチング素子のゲート電位を上昇させて、接続されたスイッチング素子をオンさせるサブスイッチ(Tr2、Tr4)と、
メインスイッチ及びサブスイッチの導通、非導通を制御する制御回路(10)と、を備えることを特徴とする。
本発明によるスイッチング素子駆動装置においては、メインスイッチが導通されると、各々の整流素子を介して、複数のスイッチング素子のゲートに電流が流れ、ゲート電位を上昇させる。この際、複数のスイッチング素子の各ゲート電位に差異が生じると、そのゲート電位の差異を減少させるように、複数のスイッチング素子のゲートに流れる電流が自動的に調整される。その結果、複数のスイッチング素子がオンするタイミングのずれを抑制することができる。
また、本発明によるスイッチング素子駆動装置は、整流素子の下流側において、複数のスイッチング素子の中で、メインスイッチが接続されるよりも少ない数のスイッチング素子のゲートに、メインスイッチと並列に接続されるサブスイッチを備えている。従って、メインスイッチとサブスイッチとの使用を適宜切り替えることにより、駆動するスイッチング素子の数を可変することができる。なお、サブスイッチを導通させて、サブスイッチがゲートに接続されたスイッチング素子をオンしたときには、整流素子が、オフされているスイッチング素子のゲートへの電流の回り込みを防止する。このため、サブスイッチがゲートに接続されたスイッチング素子だけを適切に駆動することができる。
上記括弧内の参照番号は、本開示の理解を容易にすべく、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、なんら発明の範囲を制限することを意図したものではない。
また、上述した特徴以外の、特許請求の範囲の各請求項に記載した技術的特徴に関しては、後述する実施形態の説明及び添付図面から明らかになる。
第1実施形態のIGBT駆動装置の回路構成を示す構成図である。 第1実施形態のIGBT駆動装置のゲート充電回路を示す図である。 図2のゲート充電回路の交流等価回路を示す図である。 Loレベルの休止指示信号に応じて、IGBT駆動装置が、第1及び第2IGBTを同時駆動する場合の各部の信号波形を示すタイミングチャートである。 Hiレベルの休止指示信号に応じて、IGBT駆動装置が、IGBTのオン区間に、第1及び第2IGBTの同時駆動から、第1IGBTだけの駆動に切り替える場合の各部の信号波形を示すタイミングチャートである。 第2実施形態のIGBT駆動装置の回路構成を示す構成図である。 第2実施形態のIGBT駆動装置の作動を説明するためのタイミングチャートである。 第3実施形態のIGBT駆動装置の回路構成を示す構成図である。 第3実施形態のIGBT駆動装置のゲート充電回路を示す図である。 図9のゲート充電回路の交流等価回路を示す図である。 第4実施形態のIGBT駆動装置の回路構成を示す構成図である。 第4実施形態のIGBT駆動装置の作動を説明するためのタイミングチャートである。 第5実施形態のIGBT駆動装置の回路構成を示す構成図である。 第6実施形態のIGBT駆動装置の回路構成を示す構成図である。
以下、本発明の実施形態によるスイッチング素子駆動装置について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態では、並列に接続されるスイッチング素子としてIGBTを用いたIGBT駆動装置について説明する。ただし、スイッチング素子はIGBTに限定されず、スイッチング素子駆動装置は、例えば、並列接続されたMOSFETを駆動対象とするMOSFET駆動装置として構成してもよい。
各実施形態のIGBT駆動装置によって駆動されるIGBTは、例えば、モータのコイルに交流電流を供給するためのインバータ回路におけるスイッチング素子として用いられる。それ以外にも、本実施形態のIGBT駆動装置によって駆動されるIGBTは、特に、高電圧を用いて、コイルやソレノイドなどの誘導性負荷を駆動するためのスイッチング素子として適用されえる。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態のIGBT駆動装置100の回路構成を示している。図1に示すように、第1実施形態のIGBT駆動装置100は、並列に接続された第1IGBT1及び第2IGBT2を駆動するものである。第1及び第2IGBT1、2は、電流−電圧特性などの特性が同じものを用いてもよいし、異なる特性を有するものを用いてもよい。以下の説明では、第1及び第2IGBT1、2が同じ特性を有する場合について説明する。
IGBT駆動装置100は、第1及び第2IGBT1、2のゲートに接続され、導通したとき、第1及び第2IGBT1,2のゲート電位を上昇させて、第1及び第2IGBT1,2をともにオンさせることが可能なオン用メインスイッチTr1を有する。オン用メインスイッチTr1として、例えば、pチャンネルMOSFETが採用されうる。オン用メインスイッチTr1としてのpチャンネルMOSFETのソースは、定電流回路14に接続され、ドレインは、各IGBT1、2のゲートに達する充電側分岐配線に繋がる共通配線に接続される。
定電流回路14は、pチャンネルMOSFETのソースに一定の電流を流すものである。なお、定電流回路14は、pチャンネルMOSFETのドレインに接続される共通配線に設けてもよい。
pチャンネルMOSFETのドレインに接続される共通配線から分岐して、各IGBT1、2のゲートに達する充電側分岐配線には、整流素子としてのダイオードD1、D2と、バランス抵抗R1、R2とが直列に設けられている。
ダイオードD1、D2は、オン用メインスイッチTr1が導通したとき、定電流回路14からの一定電流が、それぞれの充電側分岐配線に分配されて、第1及び第2IGBT1,2のゲートに向かって流れることを許容する。一方、ダイオードD1、D2は、オン用メインスイッチTr1が非導通となっているときに、後述するオン用サブスイッチTr2が導通したとき、第1IGBT1のゲートに繋がる充電側分岐配線から、第2IGBT2のゲートに繋がる充電側分岐配線に電流が回り込むことを防止する。従って、オン用サブスイッチTr2が導通したときに、オン用サブスイッチTr2がゲートに接続された第1IGBT1だけを適切に駆動することができる。
なお、電流の周り込み防止は、第1IGBT1の充電側分岐配線に設けられたダイオードD1だけで達成されうる。しかし、第1IGBT1の充電側分岐配線だけにダイオードD1を設けると、オン用メインスイッチTr1が導通したときに、ダイオードD1の電圧降下によって、第1IGBT1と第2IGBT2のゲートに印加される電圧に差が生じてしまう。この場合、第1IGBT1と第2IGBT2がオンするタイミングにずれが生じてしまう可能性が高くなる。そのため、本実施形態では、第1IGBT1の充電側分岐配線と第2IGBT2の充電側分岐配線の両方に、ダイオードD1、D2を設けている。ダイオードD1、D2は降下電圧などの特性が同じものである。
バランス抵抗R1、R2は、オン用メインスイッチTr1が導通したときに、第1IGBT1及び第2IGBT2のゲート電位に差が生じたとしても、その電位差の減少を促進する作用を有する。この点について、図2及び図3を用いて詳しく説明する。
図2に示す、オン用メインスイッチTr1を含むゲート充電回路は、図3に示す交流等価回路に置き換えることができる。つまり、オン用メインスイッチTr1が導通して、定電流回路14から第1及び第2IGBT1、2のゲートに電流が流れるとき、定電流回路14の理想インピーダンスは無限大であるため、交流等価回路ではオープンとして扱うことができる。また、ダイオードD1、D2も交流インピーダンスは極めて低い前提でショートとして扱うことができる。すると、図3に示すような交流等価回路が得られる。なお、図3に示すように、バランス抵抗R1、R2は、同じ抵抗値Rbを有している。
図3に示すように、第1及び第2IGBT1、2のゲートの充電途中で、ゲート間の電位差がΔVgだけ発生したとすると、ゲート間は、バランス抵抗R1、R2を介して接続される閉回路となっているため、高電位側のゲートから低電位側のゲートへと、下記の数式1の電流ΔIgが流れる。
(数1) ΔIg=ΔVg/2Rb
このように、第1及び第2IGBT1、2のゲートの充電途中で、ゲート間に電位差が生じても、その電位差を減少させるように、各ゲートに流れる電流が自動的に調整(自己調整)される。
換言すれば、本実施形態においては、第1及び第2IGBT1、2、ダイオードD1、D2、及びバランス抵抗R1、R2として、それぞれ同じ特性を有する素子を用いている。そのため、オン用メインスイッチTr1が導通して、定電流回路14から第1IGBT1及び第2IGBT2のゲートに電流が通電されるとき、ゲート間に電位差が生じていなければ、定電流回路14が発生する一定電流は、第1及び第2IGBT1、2のゲートに同じ電流が流れるように等分に分配される。さらに、第1及び第2IGBT1、2のゲートの充電途中で、ゲート間に電位差が生じた場合には、相対的に低電位のゲートに流れる電流が相対的に高電位のゲートに流れる電流よりも多くなるように、自動的に調整される。従って、第1及び第2IGBT1、2がオンするタイミングを揃えることが可能となる。
なお、実際の回路では、配線、ダイオードD1、D2、第1及び第2IGBT1、2のゲートなどにインピーダンス成分が存在する。そのため、上述した電流の自動調整機能は、バランス抵抗R1、R2が省略された場合であっても、発揮されうる。
再び図1に戻って説明を続ける。IGBT駆動装置100は、図1に示すように、オン用メインスイッチTr1の他に、オン用メインスイッチTr1と並列に第1IGBT1のゲートに接続され、導通したとき、第1IGBT1のゲート電位を上昇させて、第1IGBT1をオンさせることができるオン用サブスイッチTr2も有している。つまり、オン用サブスイッチTr2は、オン用メインスイッチTr1が接続されるよりも少ない数のIGBTのゲートに接続されており、その接続された一部のIGBTだけをオンさせることが可能となっている。従って、オン用メインスイッチTr1とオン用サブスイッチTr2との使用を適宜切り替えることにより、駆動するIGBTの数を可変することができる。
オン用サブスイッチTr2も、例えば、オン用メインスイッチTr1と同様に、pチャンネルMOSFETによって構成される。なお、オン用サブスイッチTr2が導通したときには、電源電位12からの高電位が第1IGBT1のゲートに印加される。
また、IGBT駆動装置100は、ダイオードD1、D2の下流側において、第1及び第2IGBT1,2の各ゲートに接続されたオフ用メインスイッチTr3を有する。このオフ用メインスイッチTr3は、第1及び第2IGBT1、2がオンからオフに切り替えられるときに導通され、オンしていたIGBTのゲートの電荷を放電させることにより、オンしていたIGBTがオフする速度を早めるものである。オフ用メインスイッチTr3は、例えば、nチャンネルMOSFETによって構成される。オフ用メインスイッチTr3としてのnチャンネルMOSFETのソースは、定電流回路16に接続され、ドレインは、各IGBT1、2のゲートに達する放電側分岐配線に繋がる共通配線に接続される。
定電流回路16は、nチャンネルMOSFETのソースに一定の電流を流すものである。なお、定電流回路16は、nチャンネルMOSFETのドレインに接続される共通配線に設けてもよい。
nチャンネルMOSFETのドレインに接続される共通配線から分岐して、各IGBT1、2のゲートに達する放電側分岐配線には、それぞれ、整流素子としてのダイオードD3、D4と、バランス抵抗R3、R4とが直列に設けられている。
ダイオードD3、D4は、第1及び第2IGBT1,2がオンしていた状態で、オフ用メインスイッチTr3が導通したとき、第1及び第2IGBT1、2のゲートから定電流回路16に向かって電流が流れることを許容する。この場合、第1及び第2IGBT1、2の各ゲートから定電流回路16に向かって流れる電流の合計値が、定電流回路16が定める一定電流となる。一方、ダイオードD3、D4は、オン用サブスイッチTr2によって第1IGBT1だけがオンしているときに、第1IGBT1のゲートに繋がる放電側分岐配線から、第2IGBT2のゲートに繋がる放電側分岐配線に電流が回り込むことを防止する。
なお、電流の周り込み防止は、第2IGBT2の放電側分岐配線に設けられたダイオードD4だけで達成されうる。しかし、第2IGBT2の放電側分岐配線だけにダイオードD4を設けると、オフ用メインスイッチTr3が導通したときに、ダイオードD4の電圧降下によって、第1IGBT1と第2IGBT2のゲート電圧に差が生じてしまう。この場合、第1IGBT1と第2IGBT2がオフするタイミングにずれが生じてしまう可能性が高くなる。そのため、本実施形態では、第1IGBT1の放電側分岐配線と第2IGBT2の放電側分岐配線の両方に、ダイオードD3、D4を設けている。ダイオードD3、D4は降下電圧などの特性が同じものである。
バランス抵抗R3、R4は、バランス抵抗R1、R2と同様に、オフ用メインスイッチTr3が導通したときに、第1IGBT1及び第2IGBT2のゲート電位に差が生じたとしても、その電位差の減少を促進する作用を有する。これにより、第1及び第2IGBT1、2がオフするタイミングを揃えることが可能となる。
また、本実施形態のIGBT駆動装置100では、第1IGBT1のゲートは、抵抗R5を介して接地されている。同様に、第2IGBT2のゲートは、抵抗R6を介して接地されている。抵抗R5と抵抗R6は、同じ抵抗値を有している。オン用メインスイッチTr1及びオン用サブスイッチTr2が導通から非導通に切り替えられたとき、各IGBT1、2のゲートに蓄積された電荷の少なくとも一部が抵抗R5、抵抗R6を介して放電される。特に、後述するように、IGBTのオン期間において、オン用メインスイッチTr1が導通している状態から、オン用サブスイッチTr2が導通する状態に切り替えられたときには、オフ用メインスイッチTr3は非導通のままであるため、第2IGBT2のゲートに蓄積された電荷のすべては、抵抗R6を介して放電されることになる。
さらに、本実施形態のIGBT駆動装置100は、外部の制御装置から入力される駆動信号及び休止指示信号に基づき、オン用メインスイッチTr1、オン用サブスイッチTr2、及びオフ用メインスイッチTr3の導通、非導通を制御する制御回路10を有する。例えば、駆動信号はPWM信号であり、休止指示信号はHiレベルとLoレベルの2値信号である。外部の制御装置は、第1及び第2IGBT1、2を介して流れる電流の大きさを監視しており、その電流値が閾値以上である場合には、第1及び第2IGBT1、2の同時駆動を指示するため、Loレベルの休止指示信号を制御回路10に入力する。一方、外部の制御装置は、第1及び第2IGBT1、2を介して流れる電流の大きさが閾値未満である場合には、同時駆動を休止し、第1IGBT1だけの駆動への切り替えを指示するため、Hiレベルの休止指示信号を制御回路10に入力する。
以上のように構成されたIGBT駆動装置100の作動について、図4及び図5のタイミングチャートを参照しつつ説明する。なお、図4のタイミングチャートは、Loレベルの休止指示信号に応じて、IGBT駆動装置100が、第1及び第2IGBT1、2を同時駆動する場合の、各部の信号波形を示している。一方、図5のタイミングチャートは、Hiレベルの休止指示信号に応じて、IGBT駆動装置100が、IGBTのオン区間に、第1及び第2IGBT1、2の同時駆動から、第1IGBT1だけの駆動に切り替える場合の、各部の信号波形を示している。
休止指示信号により、第1及び第2IGBT1、2の同時駆動が指示されている場合、図4に示すように、制御回路10は、駆動信号(PWM信号)がHiレベルとなるオン指令期間、すなわち、IGBTのオン期間に渡って、オン用メインスイッチTr1を導通した状態に維持するように制御する。この結果、駆動信号のオン指令期間中、第1及び第2IGBT1、2が同時にオンされる。
駆動信号のオン指令期間が終了し、駆動信号がHiレベルからLoレベルに切り替わると、制御回路10は、オン用メインスイッチTr1を導通から非導通に切り替えるとともに、オフ用メインスイッチTr3を非導通から導通へ切り替える。これにより、第1及び第2IGBT1、2のゲートに蓄積された電荷が速やかに放電され、第1及び第2IGBT1、2は即座にオフする。
一方、休止指示信号により、第1及び第2IGBT1、2の同時駆動を休止し、第1IGBT1だけの駆動への切り替えが指示された場合、制御回路10は、駆動信号のオン指令期間の初期はオン用メインスイッチTr1を導通するように制御して、第1及び第2IGBT1、2を同時にオンさせるが、休止指示信号が入力された時点で、オン用メインスイッチTr1を非導通にするとともに、オン用サブスイッチTr2を導通させるように制御する。つまり、外部の制御装置は、第1及び第2IGBT1、2が同時にオンされている間に、それら第1及び第2IGBT1、2を介して流れる電流の大きさが閾値以上か否かを判定する。そして、閾値未満と判定した場合、制御回路10へ、第1及び第2IGBT1、2の同時駆動を休止し、第1IGBT1だけの駆動への切り替えを指示する休止指示信号を出力する。この休止指示信号に応じて、制御回路10は、導通するスイッチを、オン用メインスイッチTr1からオン用サブスイッチTr2へ切り替える。
導通するスイッチが、オン用メインスイッチTr1からオン用サブスイッチTr2へ切り替えられると、図5に示すように、第1IGBTはオン状態を維持するが、第2IGBT2はオンからオフに切り替えられる。この際、上述したように、ダイオードD1により、第1IGBT1のゲートから、第2IGBT2のゲートへ電流が回り込むことを防止することができ、第1IGBT1だけをオンさせることができる。また、第2IGBT2のゲートの電荷は、抵抗R6を介して放電されるので、第2IGBT2を確実にオフさせることができる。
以上、説明したように、本実施形態のIGBT駆動装置100によれば、駆動するIGBTの数を可変できるようにしながら、並列接続された第1及び第2IGBT1、2を同時に駆動する際に、第1及び第2IGBT1、2がオンするタイミングのずれを抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態によるIGBT駆動装置200について、図6及び図7を参照して説明する。
上述した第1実施形態のIGBT駆動装置100では、オン用サブスイッチTr2が第1IGBT1に対してのみ設けられていたが、本実施形態のIGBT駆動装置200では、図6に示すように、第1IGBT1に対してオン用サブスイッチTr2を設けるとともに、第2IGBT2に対してオン用サブスイッチTr4を設けている。つまり、オン用サブスイッチTr2、Tr4は、第1及び第2IGBT1、2に対して個別に設けられ、それぞれ、対応するIGBT1、2のゲートにオン用メインスイッチTr1と並列に接続されている。本実施形態のIGBT駆動装置200の他の構成は、第1実施形態のIGBT駆動装置100の構成と同じであるため、説明を省略する。
次に、本実施形態のIGBT駆動装置200の作動について説明する。外部の制御装置から、休止指示信号により、第1及び第2IGBT1、2の同時駆動を指示された場合には、オン用サブスイッチTr2、Tr4は非導通状態のままであるため、第1実施形態のIGBT駆動装置100と同様に作動する。
しかし、外部の制御装置から、休止指示信号により、第1及び第2IGBT1、2の同時駆動を休止し、一方のIGBTだけの駆動への切り替えが指示された場合、本実施形態のIGBT駆動装置200の作動は、第1実施形態のIGBT駆動装置100と異なる。具体的には、図7のタイミングチャートに示すように、制御回路10は、駆動信号のオン指令期間に、オン用サブスイッチTr2、Tr4により第1及び第2IGBT1、2を個別にオンする場合、オン指令ごとに交互に第1IGBT1と第2IGBT2とがオンされるように、導通するオン用サブスイッチTr2、Tr4を交互に切り替える。具体的には、図7に示すように、時間T1で始まるオン指令に対して、制御回路10は、第1及び第2IGBT1、2を個別駆動する際に、オン用サブスイッチTr4を導通して第2IGBT2をオンする。次の時間T4で始まるオン指令に対しては、制御回路10は、オン用サブスイッチTr2を導通して第1IGBT1をオンする。
このように、第1及び第2IGBT1、2を駆動することにより、第1及び第2IGBT1、2の駆動頻度が均等化され、第1及び第2IGBT1、2の個別駆動により発生する熱を2つのIGBT1、2に分散させることができる。
なお、第1及び第2IGBT1、2の駆動頻度を均等化して、個別駆動により発生する熱を第1及び第2IGBT1、2に分散させることができればよいので、第1及び第2IGBT1,2の駆動方式は、上述した駆動方式に制限されるものではない。例えば、同じ複数回のオン指令毎に、導通するオン用サブスイッチTr2、Tr4を交互に切り替えてもよい。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態によるIGBT駆動装置300について、図8〜図10を参照して説明する。
上述した第1実施形態のIGBT駆動装置100のゲート充電回路では、オン用メインスイッチTr1が導通すると、定電流回路14からの一定電流が、各IGBT1、2のゲートに繋がる充電側分岐配線に分配された。それに対して、本実施形態のIGBT駆動装置300では、図8に示すように、オン用メインスイッチTr1としてのpチャンネルMOSFETのドレインに接続された共通配線に共通抵抗R7を接続する。この結果、本実施形態のIGBT駆動装置300のゲート充電回路は、各IGBT1、2のゲートに繋がる充電側分岐配線に、共通抵抗R7による電圧降下後の一定電圧を印加するものとなる。すなわち、本実施形態のIGBT駆動装置300のゲート充電回路は、第1及び第2IGBT1、2のゲートを、ダイオードD1、D2及びバランス抵抗R1、R2を介して定電圧駆動する。
また、本実施形態のIGBT駆動装置300のゲート放電回路も、共通配線に設けた共通抵抗R8を有する。このため、第1及び第2IGBT1、2のゲート電荷の放電時、第1及び第2IGBT1、2のゲートに繋がる放電側分岐配線には、常に同じ電圧が印加される。換言すれば、本実施形態のIGBT駆動装置300は、ゲート電荷の放電時にも、第1及び第2IGBT1、2を定電圧駆動する。
このような定電圧駆動を行う場合の電流の自己調整機能について、ゲート充電回路を例として図9及び図10を用いて説明する。
図9に示す、共通抵抗R7を含むゲート充電回路は、図10に示す交流等価回路に置き換えることができる。図10において、第1及び第2IGBT1、2のゲートの充電途中で、ゲート間の電位差がΔVgだけ発生したとすると、ゲート間は、バランス抵抗R1、R2を介して接続されているため、高電位側のゲートから低電位側のゲートへと電流ΔIgが流れる。
上述した第1実施形態のゲート充電回路は、交流等価回路において定電流回路14をオープンとして扱うことができたので、帰還電流は、すべて対向するゲートに供給されるものと考えることができた。それに対して、本実施形態のゲート充電回路は、図10に示すように、ゲート間を接続する回路は閉回路ではなく、抵抗値Ronを持つ共通抵抗R7が接続されている。このため、ゲート間に電位差ΔVgが発生したときに、両ゲート間を流れる電流の一部ΔIsは、共通抵抗R7を介して外部へ抜けてしまう。この結果、高電位側のゲートから低電位側のゲートへと流れる電流ΔIgは、下記の数式2に示すようになる。
(数2) ΔIg=ΔVg/2Rb−ΔIg
従って、第1実施形態のゲート充電回路に比べれば、ゲート間に電位差が発生した際の電流調整機能は若干低下する。その一方で、本実施形態のIGBT駆動装置300は、第1実施形態のIGBT駆動装置100に比較して回路構成を簡素化することができるというメリットがある。
なお、上述した第3実施形態では、ゲート充電回路とゲート放電回路の両方とも、第1及び第2IGBT1、2を定電圧駆動するものであった。しかしながら、ゲート充電回路とゲート放電回路の一方だけが第1及び第2IGBT1、2を定電圧駆動し、他方は定電流駆動するように構成してもよい。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態によるIGBT駆動装置400について、図11及び図12を参照して説明する。
上述した第1実施形態のIGBT駆動装置100では、オンしていたIGBTのゲートの電荷の放電を促進させることで、そのオンしていたIGBTがオフする速度を早めるスイッチとして、オフ用メインスイッチTr3のみが設けられていた。それに対して、本実施形態のIGBT駆動装置400では、オフ用メインスイッチTr3に加えて、オフ用メインスイッチTr3と並列に、第2IGBT2のゲート電荷の放電を促進するオフ用サブスイッチTr5が設けられている。本実施形態のIGBT駆動装置400の他の構成は、第1実施形態のIGBT駆動装置100の構成と同じであるため、説明を省略する。
第1実施形態で説明したように、IGBTのオン期間において、オン用メインスイッチTr1が導通している状態から、オン用サブスイッチTr2が導通する状態に切り替えられたときには、オフ用メインスイッチTr3は非導通のままであるため、第2IGBT2のゲートに蓄積された電荷は、抵抗R6を介して放電されることになる。この際、第2IGBT2がオフとなる速度を速めるため、抵抗R6の抵抗値を比較的低い値に設定すると、第2IGBT2がオン状態となっているときに、比較的大きな電流が抵抗R6を流れることになり、消費電流を増加させてしまう。
そのため、本実施形態のIGBT400では、消費電流を増加させることなく、第2IGBT2のオフ速度を速めることを可能とすべく、第2IGBT2に対してオフ用サブスイッチTr5を設けたのである。このオフ用サブスイッチTr5は、図12のタイミングチャートに示すように、駆動信号のオン指令期間に、オン用メインスイッチTr1が導通から非導通に切り替えられ、かつ、オン用サブスイッチTr2が非導通から導通へ切り替えられたときに、非導通から導通に切り替えられる。
これにより、例えば、図2に実線で示すように、第2IGBT2のゲート電位の低下速度を、図12に点線で示す、抵抗R6のみを介して第2IGBT2のゲート電荷を放電した場合のゲート電位の低下速度よりも速めることができる。その結果、第2IGBT2のゲート電荷の放電が促進され、第2IGBT2を早期にオフさせることができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態によるIGBT駆動装置500について、図13を参照して説明する。
上述した第1実施形態のIGBT駆動装置100のように、電流の回り込みを防止する整流素子としてダイオードD1、D2を用いると、オン用メインスイッチTr1が導通しているとき、第1及び第2IGBT1、2のゲートには、ダイオードD1、D2の順方向電圧だけ電圧降下した電圧が印加される。しかし、ダイオードD1、D2の順方向電圧は、負の温度特性を持つので、周囲温度が変化すると、各IGBT1、2のゲート電圧がばらつく要因となりえる。
そこで、本実施形態のIGBT駆動装置500では、ダイオードD1、D2の負の温度特性によって変化する降下電圧を相殺するように変化する電源電圧を発生する温度依存型電圧レギュレータ20を含む電源回路を設けている。これにより、温度変化によらず、各IGBT1,2のゲートに一定の電圧を印加することができるようになる。
温度依存型電圧レギュレータ20は、図13に示すように、差動増幅器AMP1の帰還回路に、ダイオードD1、D2と同じ負の温度特性を有するダイオードD5を挿入している。このため、温度依存型電圧レギュレータ20の出力電圧Vsは、下記の数式3で示す電圧となる。
(数3) Vs={(R9+R10)/R9}×∨ref+VF
なお、数式3において、Vrefは基準電圧、VFは、ダイオードD5の順方向電圧である。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態によるIGBT駆動装置600について、図14を参照して説明する。
上述した第1〜第5実施形態では、IGBT駆動装置100〜500が、並列に接続された2個のIGBT1、2を駆動する例について説明した。しかしながら、IGBT駆動装置が駆動するIGBTの数は2個に制限されず、IGBT駆動装置は、例えば、並列接続された3個以上のIGBTを駆動するものであってもよい。
例えば、第6実施形態のIGBT駆動装置600として、並列接続された3個のIGBT1、2、3を駆動する場合の回路構成の一例を図14に示す。図14に示す例では、オン用メインスイッチTr1が導通すると、第1〜第3IGBT1〜3がオンする。一方、オン用サブスイッチTr2が導通すると、第1IGBT1のみがオンする。また、オフ用メインスイッチTr3が導通すると、第1〜第3IGBT1〜3のゲートからオフ用メインスイッチTr3を介して放電電流が流れる。
ただし、このような回路構成例に限られることなく、他の回路構成を採用してもよい。例えば、図14において、オン用サブスイッチTr2は、2個のIGBT(第1IGBT1と第2IGBT2、または第1IGBT1と第3IGBT3)のゲートに接続され、2個のIGBTをオンさせるものであってもよい。換言すれば、オン用サブスイッチTr2は、1個のIGBTだけでなく、オン用メインスイッチTr1の駆動数より少ない範囲で、複数のIGBTを駆動するものであってもよい。
また、図14において、オン用サブスイッチを複数設けてもよい。その場合、オン用サブスイッチとして、1個のIGBTを駆動するオン用サブスイッチと、複数個のIGBTを駆動するオン用サブスイッチとが含まれていてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々、変形して実施することができる。
例えば、上述した各実施形態のIGBT駆動装置は、それぞれ個別に説明されたが、組み合わせることに技術的不利益や矛盾が生じない限り、各実施形態の特徴的な回路構成を他の実施形態のIGBT駆動装置に組み合わせて、実施することができる。
また、上述した各実施形態では、IGBT駆動装置が駆動する第1及び第2IGBT1,2は、同じ特性を有するものであった、第1及び第2IGBT1、2は、電流容量(サイズ)やゲート容量などの特性が異なるものであってもよい。各IGBTのゲート容量が異なる場合には、ゲート容量の大きいIGBTのゲートに電流が流れやすくなるように、バランス抵抗R1,R2の抵抗値を異なる値に調整してもよい。
1、2:IGBT、10:制御回路、12:電源電位、14、16:定電流回路、20:温度依存型電圧レギュレータ、100〜600:IGBT駆動装置、AMP1:差動増幅器、D1〜D5:ダイオード、R1〜R4:バランス抵抗、Tr1:オン用メインスイッチ、Tr2:オン用サブスイッチ、Tr3:オフ用メインスイッチ、Tr4:オフ用サブスイッチ

Claims (15)

  1. 並列に接続された複数のスイッチング素子(1〜3)を駆動するためのスイッチング素子駆動装置であって、
    複数の前記スイッチング素子のゲートに接続され、導通したとき、複数の前記スイッチング素子のゲート電位を上昇させて、複数の前記スイッチング素子をオンさせるメインスイッチ(Tr1)と、
    前記メインスイッチと複数の前記スイッチング素子のゲートとの間にそれぞれ挿入され、前記メインスイッチから複数の前記スイッチング素子のゲートへ向かう方向を順方向とする複数の整流素子(D1、D2)と、
    前記整流素子の下流側において、複数の前記スイッチング素子の中で、前記メインスイッチが接続されるよりも少ない数の前記スイッチング素子のゲートに、前記メインスイッチと並列に接続され、導通したとき、接続された前記スイッチング素子のゲート電位を上昇させて、接続された前記スイッチング素子をオンさせるサブスイッチ(Tr2、Tr4)と、
    前記メインスイッチ及び前記サブスイッチの導通、非導通を制御する制御回路(10)と、を備えるスイッチング素子駆動装置。
  2. 前記メインスイッチと複数の前記スイッチング素子のゲートとの間にそれぞれ挿入される前記整流素子と直列に接続される複数の抵抗(R1、R2)をさらに備える請求項1に記載のスイッチング素子駆動装置。
  3. 前記サブスイッチ(Tr2)は、複数の前記スイッチング素子の中の1個の前記スイッチング素子のゲートに接続される請求項1又は2に記載のスイッチング素子駆動装置。
  4. 前記サブスイッチ(Tr2、Tr4)は、複数の前記スイッチング素子の中の少なくとも2個以上の前記スイッチング素子に対して個別に設けられ、複数の前記サブスイッチは、それぞれ、対応する1個の前記スイッチング素子のゲートに接続される請求項1又は2に記載のスイッチング素子駆動装置。
  5. 複数の前記スイッチング素子は、PWM駆動信号に従って周期的にオン、オフされるものであり、
    前記制御回路は、PWM駆動信号のオン期間に、前記サブスイッチにより複数の前記スイッチング素子を個別にオンする場合、複数のPWM駆動周期に渡って、前記サブスイッチが個別に設けられた少なくとも2個以上の前記スイッチング素子の駆動頻度を均等化するように、複数の前記サブスイッチの導通、非導通を制御する請求項4に記載のスイッチング素子駆動装置。
  6. 前記制御回路は、最初に前記メインスイッチを導通して、複数の前記スイッチング素子をオンさせ、その後、複数の前記スイッチング素子を介して流れる電流が所定値以下である場合に、前記メインスイッチを非導通にするとともに、前記サブスイッチを導通して、前記サブスイッチに接続された前記スイッチング素子だけをオン状態に維持する請求項1乃至5のいずれかに記載のスイッチング素子駆動装置。
  7. 前記メインスイッチに接続される配線が複数の前記スイッチング素子のゲートにそれぞれ接続される配線に分岐する前の共通配線に設けられる共通抵抗(R7)をさらに備える請求項1乃至6いずれかに記載のスイッチング素子駆動装置。
  8. 前記メインスイッチに接続された配線が複数の前記スイッチング素子のゲートにそれぞれ接続される配線に分岐する前の共通配線に設けられる定電流源(14)をさらに備える請求項1乃至6のいずれかに記載のスイッチング素子駆動装置。
  9. 前記整流素子の下流側において、複数の前記スイッチング素子のゲートに接続され、複数の前記スイッチング素子がオンからオフに切り替えられるときに導通され、オンしていたスイッチング素子のゲートの電荷を放電させることにより、オンしていたスイッチング素子がオフする速度を早めるオフ用メインスイッチ(Tr3)を備える請求項1乃至8のいずれかに記載のスイッチング素子駆動装置。
  10. 前記オフ用メインスイッチと複数の前記スイッチング素子のゲートとの間にそれぞれ挿入され、複数の前記スイッチング素子のゲートから前記オフ用メインスイッチへ向かう方向を順方向とする複数のオフ用整流素子(D3、D4)を備える請求項9に記載のスイッチング素子駆動装置。
  11. 前記オフ用メインスイッチと複数の前記スイッチング素子のゲートとの間にそれぞれ挿入されるオフ用整流素子と直列に接続される複数のオフ用抵抗(R3、R4)をさらに備える請求項10に記載のスイッチング素子駆動装置。
  12. 前記オフ用メインスイッチに接続された配線が複数の前記スイッチング素子のゲートにそれぞれ接続される配線に分岐する前の共通配線に設けられたオフ用共通抵抗(R8)をさらに備える請求項9乃至11のいずれかに記載のスイッチング素子駆動装置。
  13. 前記オフ用メインスイッチに接続された配線が複数の前記スイッチング素子のゲートにそれぞれ接続される配線に分岐する前の共通配線に設けられたオフ用定電流源(16)をさらに備える請求項9乃至11のいずれかに記載のスイッチング素子駆動装置。
  14. 複数の前記スイッチング素子は、前記制御回路が、前記メインスイッチを導通から非導通に切り替えるとともに、前記サブスイッチを非導通から導通に切り替えたときにオンからオフに切り替えられるスイッチング素子(2)を含み、
    前記メインスイッチの非導通への切り替えによってオンからオフに切り替えられる前記スイッチング素子のゲートに接続され、導通することで、オンしていた前記スイッチング素子のゲートの電荷を放電させることにより、オンしていた前記スイッチング素子がオフする速度を早めるオフ用サブスイッチ(Tr5)を備える請求項9乃至13のいずれかに記載のスイッチング素子駆動装置。
  15. 前記整流素子は、順方向における降下電圧が負の温度特性を有し、
    前記メインスイッチが導通したとき、複数の前記スイッチング素子のゲート電位を上昇させるための電源電圧を発生する電源回路を備え、
    前記電源回路は、前記整流素子の負の温度特性によって変化する降下電圧を相殺するように変化する電源電圧を発生する温度依存型電圧レギュレータ(20)を含む請求項1乃至14のいずれかに記載のスイッチング素子駆動装置。
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