JP2020004924A - コイル部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】巻芯部ならびに巻芯部の両端に設けられた鍔部を有するドラム状コアと、巻芯部に巻回された少なくとも2本のワイヤと、鍔部に設けられ、ワイヤの各々の両端がそれぞれ電気的に接続された、端子電極を備える、コイル部品において、実装状態での固着強度を高めるとともに、ワイヤと端子電極との間での不所望な接触を生じにくくする。【解決手段】端子電極50は、鍔部36の底面38に沿って位置する底面電極部57と、鍔部36の外側端面48に沿って位置する端面電極部58と、底面電極部57および端面電極部58を一連に覆うめっき膜59と、を有し、底面電極部57はAgおよびSiを含む焼付け厚膜からなり、端面電極部58はスパッタリング薄膜のようなSiを含まない金属膜からなる。【選択図】図3

Description

この発明は、コイル部品に関するもので、特に、少なくとも2本のワイヤを備える巻線型のコイル部品における端子電極の構造に関するものである。
この発明にとって興味ある巻線型のコイル部品が、たとえば、特開平11−204346号公報(特許文献1)に記載されている。図5は、特許文献1の図1を引用したものである。図5には、巻線型のコイル部品の一例としての巻線型のコモンモードチョークコイルに備えるドラム状コア2の外観が示されている。図5は、ドラム状コア2を、実装基板側に向けられる面を上方に向けた姿勢で図示している。
コモンモードチョークコイルは、ドラム状コア2と、それぞれインダクタを構成する第1ワイヤおよび第2ワイヤ(図示しない。)と、を備えている。
ドラム状コア2は、巻芯部5ならびに巻芯部5の互いに逆の第1端および第2端にそれぞれ設けられた第1鍔部6および第2鍔部7を有する。第1ワイヤおよび第2ワイヤは、巻芯部5上において第1鍔部6側の端部から第2鍔部7側の端部に向かって互いに実質的に同じターン数をもって螺旋状に巻回される。
より詳細には、第1鍔部6は、実装時において実装基板側に向けられる底面8と、底面8とは反対方向に向く天面10と、実装基板に対して直交する方向にそれぞれ延びる、互いに逆の側方に向く第1側面12および第2側面14と、巻芯部5側に向く内側端面16と、内側端面16の反対側の外側に向く外側端面18と、を有している。
第2鍔部7についても第1鍔部6の場合と同様であり、実装時において実装基板側に向けられる底面9と、底面9とは反対方向に向く天面11と、実装基板に対して直交する方向にそれぞれ延びる、互いに逆の側方に向く第1側面13および第2側面15と、巻芯部5側に向く内側端面17と、内側端面17の反対側の外側に向く外側端面19と、を有している。
第1鍔部6には、2個の第1端子電極20および21が設けられ、第2鍔部7には、2個の第2端子電極22および23が設けられる。第1鍔部6の底面8には、2個の第1端子電極20および21を互いに離隔する凹部24が設けられ、第2鍔部7の底面9には、2個の第2端子電極22および23を互いに離隔する凹部25が設けられる。
第1ワイヤの互いに逆の第1端および第2端は、一方の第1端子電極20および一方の第2端子電極22に接続され、第2ワイヤの互いに逆の第1端および第2端は、他方の第1端子電極21および他方の第2端子電極23に接続される。これらのワイヤと端子電極20〜23との接続には、たとえば熱圧着が適用される。
特開平11−204346号公報
上述の端子電極20〜23は、焼付け厚膜を下地とし、その上にめっきを施すことによって形成される。焼付け厚膜は、たとえば、導電成分としてのAg粉末を含むとともに、ガラス成分としてのSiを含む導電性ペーストを用意し、これをディップ法により鍔部6および7の底面8に付与し、次いで焼き付けてペースト成分を揮発させつつガラス成分を焼結させることによって形成される。したがって、焼付け厚膜はAgおよびSiを含む。めっき膜は、たとえば、NiめっきおよびSnめっきを順次施すことによって形成される。
上述のめっき膜は焼付け厚膜が形成された領域においてのみ析出するので、焼付け厚膜の輪郭形状がめっき膜の輪郭形状に反映する。したがって、端子電極20〜23の輪郭形状は焼付け厚膜の輪郭形状によって支配される。
図5に示すように、第1端子電極20および21は、第1鍔部6の底面8に形成されるとともに、底面8に隣接する複数の面12、14、16および18ならびに凹部24を規定する2つの側面の各一部にまで延びる状態で形成されている。第2端子電極22および23についても同様であり、第2鍔部7の底面9に形成されるとともに、底面9に隣接する複数の面13、15、17および19ならびに凹部25を規定する2つの側面の各一部にまで延びる状態で形成されている。端子電極20〜23における、上述した隣接面延長部の高さは、図5において“H1”で示されている。
端子電極20〜23における、上述した隣接面延長部の高さH1は、実装基板上にはんだ実装したときのコモンモードチョークコイル1の固着強度に影響を及ぼす。すなわち、隣接面延長部の高さH1が低いと、端子電極20〜23と鍔部6および7との接合面積が狭くなるため、端子電極20〜23と鍔部6および7との接合強度が低くなったり、十分なはんだフィレットが形成されなかったりして、実装状態のコモンモードチョークコイル1について十分な固着強度が得られにくい。したがって、固着性能の観点からは、隣接面延長部の高さH1はより高い方が好ましいといえる。
他方、隣接面延長部の高さH1が高くなるほど、端子電極20〜23の各々の端縁が巻芯部5に近づき、そのため、巻芯部5に巻回されるワイヤと端子電極20〜23の各々との間での不所望な接触、すなわち電気的短絡が懸念される。したがって、巻芯部5にワイヤを多層巻きにするといった要望には応えられないことがある。
なお、前述した固着強度を高めることと、ワイヤと端子電極20〜23との間での不所望な接触を生じにくくすること、とを両立させる手段として、隣接面延長部の高さH1を高くしながら、内側端面16および17への延長部のみ、高さH1を低くすることが考えられる。しかし、前述したように、端子電極20〜23の下地となる焼付け厚膜は、ディップ法により導電性ペーストを底面8および9に付与することによって形成されるので、焼付け厚膜の端縁は、底面8および9がディップされるべき導電性ペースト浴の表面に由来して必然的に直線状となるため、端子電極20〜23を互いにショートさせないように、高さH1は凹部25の深さ以下とならざるを得ない。このように、端子電極20〜23の形状に関して、設計の自由度はほとんどないといえる。
同種の問題は、巻線型のコモンモードチョークコイルに限らず、複数本のワイヤを備え、各鍔部に複数個の端子電極が設けられる、たとえば巻線型のトランスまたはバランのような他の巻線型のコイル部品においても遭遇し得る。
そこで、この発明の目的は、実装状態での固着強度を高めることと、ワイヤと端子電極との間での不所望な接触を生じにくくすること、とを両立させることができる、巻線型のコイル部品を提供しようとすることである。
この発明は、巻芯部ならびに巻芯部の互いに逆の第1端、第2端にそれぞれ設けられた第1鍔部、第2鍔部を有するドラム状コアと、巻芯部に巻回された第1ワイヤおよび第2ワイヤと、第1鍔部および第2鍔部にそれぞれ設けられ、第1ワイヤおよび第2ワイヤの各々の互いに逆の第1端および第2端の対応するいずれかが電気的に接続された、複数の端子電極と、を備える、コイル部品に向けられる。
上記コイル部品において、第1鍔部および第2鍔部の各々は、実装時において実装基板側に向けられる底面と、底面とは反対方向に向く天面と、実装基板に対して直交する方向にそれぞれ延びる、巻芯部側に向く内側端面と、内側端面の反対側の外側に向く外側端面と、を有する。
以上のような構成を備えるコイル部品において、この発明では、前述した技術的課題を解決するため、端子電極は、上記底面に沿って位置する底面電極部と、上記外側端面に沿って位置する端面電極部と、底面電極部および端面電極部を一連に覆うめっき膜と、を有し、底面電極部はAgおよびSiを含み、端面電極部は金属膜からなることを特徴としている。
この発明によれば、端子電極は、底面電極部に加え、端面電極部をさらに備えるとともに、これら底面電極部および端面電極部が少なくともめっき膜によって一連に覆われている。したがって、端子電極とドラム状コアの鍔部との接合面積を広くすることができ、よって、端子電極と鍔部との接合強度を高めることができる。また、コイル部品をはんだ実装したとき、端面電極部およびその上のめっき膜に沿って十分なはんだフィレットが形成される。これらのことから、コイル部品の実装状態において、コイル部品の実装基板との固着強度を高めることができる。
また、端子電極は、底面電極部とは独立して端面電極部を有するため、底面電極部の隣接面延長部の高さを高くしなくても、上述のように端面電極部の高さによって、コイル部品の実装基板との固着強度を高めることができる。したがって、実装状態での固着強度を高めることと、巻芯部上のワイヤと鍔部上の端子電極との間での不所望な接触を生じにくくすること、とを両立させることができる。
この発明の一実施形態によるコイル部品31の外観を、実装基板に向けられる面を上方にして示す斜視図である。 図1に示したコイル部品31に備えるドラム状コア32を単独で示す斜視図である。 図2に示したドラム状コア32の第1鍔部36を拡大して示す、図2の線III−IIIに沿う断面図である。 図3の円IVで囲んだ部分をさらに拡大して示す断面図である。 特許文献1に記載のコイル部品に備えるドラム状コア2を示す斜視図である。
図1および図2を参照して、この発明の一実施形態によるコイル部品31について説明する。図1および図2では、コイル部品31およびドラム状コア32が、実装基板に向けられる面を上方にして示されている。図示したコイル部品31は、たとえばコモンモードチョークコイルを構成するものである。
コイル部品31に備えるドラム状コア32は、第1ワイヤ33および第2ワイヤ34を配置し、軸方向に延びる巻芯部35と、巻芯部35の互いに逆の第1端、第2端にそれぞれ設けられた第1鍔部36、第2鍔部37と、を備える。ドラム状コア32は、非導電性材料、より具体的には、アルミナのような非磁性体、フェライトのような磁性体、または樹脂などから構成され得るが、好ましくは、アルミナまたはフェライトのようなセラミックから構成される。
ドラム状コア32に備える巻芯部35ならびに第1鍔部36および第2鍔部37は、たとえば四角形の断面形状を有する四角柱形状をなしている。また、四角柱形状の巻芯部35ならびに鍔部36および37の各々の稜線部分には、好ましくは、アール面取りが施される。
第1鍔部36は、実装時において実装基板側に向けられる底面38と、底面38とは反対方向に向く天面40と、実装基板に対して直交する方向にそれぞれ延びる、巻芯部35側に向く内側端面46と、内側端面46の反対側の外側に向く外側端面48と、内側端面46および外側端面48と直交しつつ互いに逆の側方に向く第1側面42および第2側面44と、を有している。
第2鍔部37についても第1鍔部36の場合と同様であり、実装時において実装基板側に向けられる底面39と、底面39とは反対方向に向く天面41と、実装基板に対して直交する方向にそれぞれ延びる、巻芯部35側に向く内側端面47と、内側端面47の反対側の外側に向く外側端面49と、内側端面47および外側端面49と直交しつつ互いに逆の側方に向く第1側面43および第2側面45と、を有している。
第1鍔部36における底面38には、2個の第1端子電極50および51が設けられる。第2鍔部37における底面39には、2個の第2端子電極52および53が設けられる。第1鍔部36の底面38には、2個の第1端子電極50および51を互いに離隔する凹部54が設けられ、第2鍔部37の底面39には、2個の第2端子電極52および53を互いに離隔する凹部55が設けられる。
端子電極50〜53の詳細な構造については、図3および図4を参照して後述する。
ワイヤ33および34は、たとえば、イミド変成ポリウレタンやポリアミドイミドなどの樹脂で絶縁被覆された銅線からなる。ワイヤ33および34は、巻芯部35上に螺旋状に巻回された状態とされる。第1ワイヤ33の第1端33aは一方の第1端子電極50に接続され、第1ワイヤ33の第1端33aとは逆の第2端33bは一方の第2端子電極52に接続される。第2ワイヤ34の第1端34aは他方の第1端子電極51に接続され、第2ワイヤ34の第1端34aとは逆の第2端34bは他方の第2端子電極53に接続される。これら端子電極50〜53とワイヤ33および34との接続には、たとえば熱圧着が適用される。
コイル部品31は、第1鍔部36の天面40および第2鍔部37の天面41間に渡された板状コア56をさらに備えていてもよい。板状コア56についても、ドラム状コア32の場合と同様、非導電性材料、より具体的には、アルミナのような非磁性体、フェライトのような磁性体、または樹脂などから構成される。板状コア56は、ドラム状コア32に対して接着剤によって固定される。
次に、図1および図2に加えて、図3および図4をも参照して、端子電極50〜53の詳細な構造について説明する。なお、端子電極50〜53の各々の形態および断面構造は実質的に共通しているので、以下には、図3および図4において図示された第1端子電極50について詳細に説明し、他の端子電極51〜53については詳細な説明を省略する。
第1端子電極50は、図3によく示されているように、第1鍔部36の底面38に沿って位置する底面電極部57と、第1鍔部36の外側端面48に沿って位置する端面電極部58と、底面電極部57および端面電極部58を一連に覆うめっき膜59と、を有する。底面電極部57はAgおよびSiを含み、端面電極部58はガラス成分としてのSiを含まない金属膜からなる。このように、端面電極部58がSiを含まない金属膜から構成されると、端面電極部58において非導体成分が減るので、端面電極部58を薄く形成することが可能となり、コイル部品31の外形寸法を低減することができる。
AgおよびSiを含む底面電極部57は、導電成分としてのAg粉末を含むとともに、ガラス成分としてのSiを含む導電性ペーストを用意し、これをディップ法により鍔部36の底面38に付与し、次いで焼き付けることによって形成された、焼付け厚膜である。底面電極部57の厚みは20μm程度である。底面電極部57は、底面38上のみならず、底面38から底面38にそれぞれ隣接する外側端面48、内側端面46および第1側面42ならびに第1側面42と平行な凹部54を規定する側面54aの各々の一部にまで延びるように形成される。これら隣接面延長部の高さは、図3において“H2”で示されている。
一方、端面電極部58を構成する金属膜は、たとえば、Ni、CrおよびCuを含むスパッタリング薄膜からなる。端面電極部58を外側端面48の特定の領域に特定のパターンをもって形成するため、スパッタリング工程においてマスクが用いられる。スパッタリングによる端面電極部58の形成には、比較的時間がかかるため、端面電極部58の厚みを2.0μm以下、たとえば1.6μmと薄くすることにより、スパッタリング工程のための作業時間を短時間で済ませることができる。また、比較的厚みがある底面電極部57に対して、端面電極部58の厚みを薄く抑えることで、コイル部品の外形寸法への影響を低減することができる。
図3に示すように、端面電極部58は、底面電極部57における外側端面18の一部にまで延びる外側端面延長部57aと一部において重なっている。このように、底面電極部57の外側端面延長部57aと端面電極部58との間で重なりを設けることにより、底面電極部57と端面電極部58との間で確実な電気的導通状態を実現することができる。
上述した底面電極部57の外側端面延長部57aと端面電極部58との間での重なりに関して、この実施形態では、端面電極部58が外側端面延長部57aの一部を覆うように重なっている。この重なり順序は製造方法に由来する。すなわち、底面電極部57が先に形成され、その後、端面電極部58が形成されるためである。底面電極部57は、前述のように、焼付け厚膜から構成されるので、その形成過程において焼付け工程を伴う。したがって、端面電極部58を底面電極部57の後に形成し、端面電極部58が底面電極部57の外側端面延長部の一部を覆うように重なることで、端面電極部58を構成するスパッタリング薄膜が、底面電極部57を形成するための焼付け工程での高温にさらされることによる端面電極部58の酸化、劣化などを防止できる。
端面電極部58を構成する金属膜は、図4に示すように、NiおよびCrを含む第1金属層60と、その上に形成されたNiおよびCuを含む第2金属層61とを備えることが好ましい。
端面電極部58を構成する金属膜に含まれるCr、特に第1金属層60に含まれるCrは、端面電極部58のドラム状コア32に対する密着力の向上に寄与する。密着力の向上の観点でいえば、第1金属層60におけるCrの含有率は5体積%以上かつ20体積%以下であることが好ましい。第1金属層60におけるCrの含有率が5体積%以上であることにより、第1金属層60のドラム状コア32に対する密着性を確実に確保できる。また、第1金属層60におけるCrの含有率が20体積%以下であることにより、第1金属層60の第2金属層61に対する密着性を確実に確保できる。
第1端子電極50の最外面はめっき膜59によって構成される。めっき膜59は、前述したように、底面電極部57および端面電極部58を一連に覆っている。めっき膜59は、図4に示すように、たとえば、Niめっき層62とその上のSnめっき層63を備える。
この実施形態では、前述したように、底面電極部57の外側端面延長部57aと端面電極部58との間で重なりがあるが、めっき膜59が底面電極部57および端面電極部58を一連に覆っているため、このような重なりは必須ではない。たとえば、底面電極部57の端縁と端面電極部58の端縁とが突合せ状態となっていても、底面電極部57の端縁と端面電極部58の端縁とがわずかに離れていてもよい。
図3および図4に図示されない端子電極51〜53についても、上述した第1端子電極50の場合と同様の形態および断面構造を有している。
以上説明した実施形態によれば、図1および図2から類推できるように、2個の第1端子電極50および51の各々の端面電極部は、第1鍔部36の外側端面48において、底面38に平行な方向に並んで配置される。また、2個の第2端子電極52および53の各々の端面電極部は、第2鍔部37の外側端面49において、底面39に平行な方向に並んで配置される。
このように、外側端面48および49において、端子電極50〜53の各々の端面電極部が特定の領域に特定のパターンをもって形成することは、端面電極部をディップ法ではなく、スパッタリング法で形成することによって容易に実現できる。
以上、この発明を図示した実施形態に関連して説明したが、この発明の範囲内において、その他種々の実施形態が可能である。
たとえば、上述した実施形態は、コモンモードチョークコイルを構成するコイル部品に関するものであったが、少なくとも2本のワイヤを備えるものであればよく、その他トランス、バラン等を構成するものであってもよい。また、ワイヤの数は、コイル部品の機能に応じて変更されるものであり、それに応じて、各鍔部に設けられる端子電極の数も、3個以上である場合もあり得る。
また、図示した実施形態に関連して説明したいくつかの変形例は、適宜組み合わせて本発明の範囲内の実施形態とすることができる。
31 コイル部品
32 ドラム状コア
33 第1ワイヤ
34 第2ワイヤ
35 巻芯部
36 第1鍔部
37 第2鍔部
38,39 底面
40,41 天面
42,43 第1側面
44,45 第2側面
46,47 内側端面
48,49 外側端面
50,51 第1端子電極
52,53 第2端子電極
57 底面電極部
57a 外側端面延長部
58 端面電極部
59 めっき膜
60 第1金属層
61 第2金属層

Claims (9)

  1. 巻芯部ならびに前記巻芯部の互いに逆の第1端、第2端にそれぞれ設けられた第1鍔部、第2鍔部を有するドラム状コアと、
    前記巻芯部に巻回された第1ワイヤおよび第2ワイヤと、
    前記第1鍔部および前記第2鍔部にそれぞれ設けられ、前記第1ワイヤおよび第2ワイヤの各々の互いに逆の第1端および第2端の対応するいずれかが電気的に接続された、複数の端子電極と、
    を備え、
    前記第1鍔部および前記第2鍔部の各々は、実装時において実装基板側に向けられる底面と、前記底面とは反対方向に向く天面と、実装基板に対して直交する方向にそれぞれ延びる、前記巻芯部側に向く内側端面と、前記内側端面の反対側の外側に向く外側端面と、を有し、
    前記端子電極は、前記底面に沿って位置する底面電極部と、前記外側端面に沿って位置する端面電極部と、前記底面電極部および前記端面電極部を一連に覆うめっき膜と、を有し、
    前記底面電極部はAgおよびSiを含み、前記端面電極部は金属膜からなる、
    コイル部品。
  2. 前記底面電極部は、前記底面から前記外側端面の一部にまで延びる外側端面延長部を備え、前記端面電極部は、前記外側端面延長部と一部において重なっている、請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記端面電極部は、前記外側端面延長部の一部を覆うように重なっている、請求項2に記載のコイル部品。
  4. 前記端面電極部を構成する前記金属膜はSiを含まない、請求項1ないし3のいずれかに記載のコイル部品。
  5. 前記端面電極部を構成する前記金属膜は、Ni、CrおよびCuを含む、請求項1ないし4のいずれかに記載のコイル部品。
  6. 前記端面電極部を構成する前記金属膜は、NiおよびCrを含む第1金属層と、その上に形成されたNiおよびCuを含む第2金属層とを備える、請求項5に記載のコイル部品。
  7. 前記第1金属層において、Crの含有率は5体積%以上かつ20体積%以下である、請求項6に記載のコイル部品。
  8. 前記端面電極部の厚みは2.0μm以下である、請求項1ないし7のいずれかに記載のコイル部品。
  9. 前記第1鍔部および前記第2鍔部の各々には、複数の前記端子電極が設けられ、
    前記第1鍔部に設けられた複数の前記端面電極部は、前記第1鍔部の前記外側端面において、前記底面に平行な方向に並んで配置され、前記第2鍔部に設けられた複数の前記端面電極部は、前記第2鍔部の前記外側端面において、前記底面に平行な方向に並んで配置されている、請求項1ないし8のいずれかに記載のコイル部品。
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