JP7027922B2 - コイル部品 - Google Patents
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Description
この構成によれば、ワイヤの引き出し部がCuめっき層と当接することで、例えば引き出し部を鍔部の電極に電気的に接続する際に熱圧着を用いることで発生する所謂Cu食いが発生してもCuめっき層からCuの供給がされることとなるため、ワイヤが細くなることが抑えられる。その結果、ワイヤの接合状態の改善に寄与できる。
この構成によれば、各めっき層の厚さは1~10μmの範囲とすることでワイヤの圧着が強度良く可能となる。
この構成によれば、中間Cuめっき層を有することで、ワイヤがより確実にCuと接触することとなるため、ワイヤが細くなることを抑えることができる。
以下、第1実施形態を説明する。なお、添付図面は、理解を容易にするために構成要素を拡大して示している場合がある。構成要素の寸法比率は実際のものと、または別の図面中のものと異なる場合がある。
図1及び図2に示すように、巻芯部21は、その周囲に第1及び第2ワイヤ51,52が巻回されるようになっている。
一方の鍔部31の実装面32a,32b並びに外側窪み部34a,34bには、電極36a,36bが形成されている。より具体的には、隣接する実装面32a及び外側窪み部34a上に跨がって電極36aが形成され、隣接する実装面32b及び外側窪み部34b上に跨がって電極36bが形成されている。また、中央窪み部33によって実装面32a,32b同士が非導通状態となっている。これにより、一方の鍔部31に2つの電極36a,36bが形成される。
図3及び図4に示すように、鍔部31は、前記電極36a,36bが形成される面とは反対側の側面31eの周囲の稜線部31h,31iがR面取りされて曲面形状となっている。
具体的には、図7(a)に示すように、稜線部41aは、板状コア41の主面42上を通って該主面42に沿った延長面SL5と、板状コア41の端面43上を通って該端面43に沿った延長面SL6とを基準とした仮想稜線部よりも板状コア41の中心側に凹んだ形状となっている。つまり、稜線部を所謂ピン角とした場合と比較して板状コア41の稜線部41aが板状コア41の中心側に窪んだ形状となっている。
先ず、金型を用いてドラムコア11を形成する。
次いで、各鍔部31の実装面32a,32b並びに外側窪み部34a,34bに電極36a,36bを形成する。電極36a,36bは、各鍔部31の実装面32a,32b並びに外側窪み部34a,34bにAg(銀)等を例えばスクリーン印刷又はドライめっきすることで形成することが可能である。このとき、実装面32a,32b並びに外側窪み部34a,34bとは2回に分けてスクリーン印刷する方法やスクリーン印刷とドライめっきの両方を用いる方法が挙げられる。この時の実装面32a,32b並びに外側窪み部34a,34bにおける電極36a,36bの厚さは、ドライめっきの場合には約0.1~0.5μmに設定され、スクリーン印刷の場合には約10μm~約30μmに設定される。
次いで、第1及び第2ワイヤ51,52の引き出し部51a,51b,52a,52bにおける被覆を必要に応じて剥離する。剥離方法は特に問わないが、例えばレーザを用いて剥離することができる。また、例えば被覆の材料によって剥離する必要が無い場合には、この工程を省略することができる。
本実施形態のコイル部品10では、鍔部31の主面31b側にスロープ35が設けられ、スロープ35に沿って引き出し部51b,52bが案内されるように、すなわち引き出し部51b,52bがスロープ35に沿った形状となっている。これによって、引き出し部51b,52bが撓んだりすることが抑えられている。また、スロープ35が側面視で鍔部31(主面31a)によって隠れるようになっているため、自ずと引き出し部51b,52bも側面視で鍔部31(主面31a)によって隠れることとなる。これにより、例えばモールドする際の樹脂が第1及び第2ワイヤ51,52に接触することを防止でき、衝撃やモールド樹脂が膨張・収縮しても、第1及び第2ワイヤ51,52が引っ張られることがなく断線を防ぐことができる。
(1)引き出し部51b,52bを電極36bに案内するスロープ35を鍔部31に備えることで、ワイヤ51,52(引き出し部51b,52b)の撓みを抑えてワイヤ51,52の断線を抑えることができる。
(9)ワイヤ51,52の引き出し部51a,51b,52a,52bが鍔部31の主面31a並びに側面31c,31dまで延びているため、引き出し部51a,51b,52a,52bの端部がSnめっき層74と接触することを抑えることができる。そのため、圧着部分の引き出し部51a,51b,52a,52bに対して引き出し部51a,51b,52a,52bの端部(Snめっき層74と接触しない部分)のCuを供給することができる。
(16)稜線部31h,31iの曲率半径を30μm以上とすることで漏れる接着剤を十分留めることができ、100μm以下とすることで鍔部31と板状コア41との接合強度を確保することができる。
以下、図8~図10に従って第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図8~図10に示すように、スロープ35に設けられる溝部35aは、断面半円形状であって、第1及び第2ワイヤ51,52の引き出し部51b,52bの一部を嵌入可能な形状を有する。これによって、引き出し部51b,52bのずれが抑えられ、引き出し部51b,52bを確実に案内することができるようになっている。溝部35aは第1及び第2ワイヤ51,52の直径に対して1/3以上の深さを有し、1/2以上の深さであることがより好ましい。なお、本例のスロープ35の傾斜角度は、巻芯部21の主面21aの幅方向Wdに対して、5~20度の範囲に設定され、図8及び図9では例えば約10度で示している。また、第1及び第2ワイヤ51,52は、それぞれ例えば直径約15~約80μmの範囲のものを用いることができ、本例では例えば約30μmの直径の被覆電線が用いられている。
本実施形態のコイル部品10では、スロープ35に第1及び第2ワイヤ51,52の引き出し部51b,52bを沿わせるための溝部35aが形成されている。
(17)スロープ35に引き出し部51b,52bを嵌入する溝部35aが設けられることで、引き出し部51b,52bをより確実に案内して引き出し部51b,52bの撓みを抑え、ワイヤ51,52(引き出し部51b,52b)の断線を抑えることができる。
以下、図11及び図12に従って第3実施形態について説明する。以下、第1及び第2実施形態との相違点を中心に説明する。
(18)壁部61は、中央窪み部33において実装面32a,32b同士を接続するように設けられる。これにより、コイル部品10全体や基板全体を絶縁コートするべく樹脂等でモールドする際に中央窪み部33からの樹脂の流入を抑制することができる。そのため、ワイヤ51,52(引き出し部51b,52b)への影響を抑えて断線を抑制することができる。
・上記各実施形態では、一対の鍔部31の両方にスロープ35を有する構成としたが、一対の鍔部31の一方のみにスロープ35を設ける構成を採用してもよい。
・上記第3実施形態では、中央窪み部33に壁部61を設けて実装面32a,32bと壁部61を面一となるように構成したが、これに限らない。例えば、図13に示すように、中央窪み部33が無い構成を採用してもよい。このような構成であっても(6)と同様の効果を奏する。
・上記実施形態並びに各変形例は適宜組み合わせてもよい。
Claims (3)
- 巻芯部と該巻芯部の両端に設けられた一対の鍔部を有するコアと、前記一対の鍔部のそれぞれに設けられた電極と、前記巻芯部に巻回されるとともに引き出し部が前記電極と電気的に接続されたワイヤと、を有し、
前記電極は、Cuめっき層、Niめっき層、中間Cuめっき層、Snめっき層の順で覆われるコイル部品。 - 巻芯部と該巻芯部の両端に設けられた一対の鍔部を有するコアと、前記一対の鍔部のそれぞれに設けられた電極と、前記巻芯部に巻回されるとともに引き出し部が前記電極と電気的に接続されたワイヤと、を有し、
前記電極は、Cuめっき層、Niめっき層、Snめっき層の順で覆われており、
前記ワイヤの引き出し部は、前記Cuめっき層と当接される、コイル部品。 - 前記ワイヤはCuを含有し、前記各めっき層の厚さは1~10μmである、請求項1又は2に記載のコイル部品。
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