JP2022057184A - コイル部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】巻回工程における端子電極の損傷を低減し、かつ、巻回工程におけるワイヤのコアへの巻回を安定することができるコイル部品を提供する。【解決手段】コイル部品1は、巻芯部13と一対の鍔部11、12とを有するコア10と、一対の鍔部のそれぞれに設けられた端子電極31~34と、巻芯部に巻回され、両端が端子電極に電気的に接続されたワイヤ21、22とを備える。鍔部は、内端面111と外端面112と底面113と天面114と2つの側面115とを有する。端子電極は、鍔部の少なくとも底面を含む面に連続的に設けられた底面電極部40と、鍔部の外端面に設けられた外端面電極部50とを有する。外端面電極部は、底面電極部と接続する。鍔部の両側面の対向する幅方向の両側における外端面電極部の両端縁は、鍔部の両側面から離れた位置に存在している。【選択図】図1

Description

本発明は、コイル部品に関する。
従来、コイル部品としては、特開2019-134040号公報(特許文献1)に記載されたものがある。このコイル部品は、巻芯部と該巻芯部の両端に設けられた一対の鍔部とを有するコアと、一対の鍔部のそれぞれに設けられた端子電極と、巻芯部に巻回され、両端が端子電極に電気的に接続されたワイヤとを有する。
鍔部は、巻芯部側を向く内端面と、内端面と反対側を向く外端面と、内端面と外端面を連結しかつ実装時において実装基板側に向けられる底面と、底面と反対側を向く天面と、内端面と外端面を連結しかつ底面と天面を連結する2つの側面とを有する。
端子電極は、鍔部の底面に設けられた底面部電極と、鍔部の外端面に設けられた外端面部電極と、鍔部の側面に設けられた側面部電極とを有し、底面部電極と外端面部電極と側面部電極とは、互いに接続されている。
特開2019-134040号公報
ところで、前記従来のコイル部品を実際に製造して使用しようとすると、次の問題があることが分かった。
外端面部電極の幅方向の両端縁は、鍔部の両側面に接する位置に存在している。このため、巻線装置のチャック治具でコアの鍔部の両側面を挟持してコアにワイヤを巻回する際(以下、巻回工程という。)、チャック治具が外端面部電極に干渉し、外端面部電極が剥がれたり、傷ついたりするおそれがある。これにより、はんだの外端面部電極への濡れあがりが阻害されるおそれがある。
また、側面部電極は、巻芯部の底面よりも高い位置まで延びている。このため、鍔部の側面に直交する方向からみて鍔部の側面における巻芯部を延長した領域(以下、鍔部の側面の延長領域という。)には、側面部電極が存在することになる。そして、巻回工程においてチャック治具で鍔部の側面の延長領域を保持しようとすると、チャック治具が側面部電極に干渉するため、鍔部の側面の延長領域をチャック治具で保持することができない。
このため、従来のコイル部品は側面部電極に干渉しないように設計されたチャック治具で挟持するなどの対応がなされるが、コアのサイズが小さくなってくるとチャック治具によるコアの掴みしろの面積が小さくなり、チャック治具によってコアをコアの軸を中心として回転させることが困難で、ワイヤをコアに安定して巻回することが困難になる。
そこで、本開示は、巻回工程におけるチャック治具による端子電極の損傷を低減し、かつ、巻回工程におけるワイヤのコアへの巻回を安定することができるコイル部品を提供することにある。
前記課題を解決するため、本開示の一態様であるコイル部品は、
巻芯部と該巻芯部の両端に設けられた一対の鍔部とを有するコアと、
前記一対の鍔部のそれぞれに設けられた端子電極と、
前記巻芯部に巻回され、両端が前記端子電極に電気的に接続されたワイヤと
を備え、
前記鍔部は、前記巻芯部側を向く内端面と、前記内端面と反対側を向く外端面と、前記内端面と前記外端面を連結しかつ実装時において実装基板側に向けられる底面と、前記底面と反対側を向く天面と、前記内端面と前記外端面を連結しかつ前記底面と前記天面を連結する2つの側面とを有し、
前記端子電極は、前記鍔部の少なくとも前記底面を含む面に連続的に設けられた底面電極部と、前記鍔部の前記外端面に設けられた外端面電極部とを有し、
前記底面電極部は、前記鍔部の前記側面側に延長する側面延長部を有し、前記底面から前記天面に向かう高さ方向において、前記側面延長部は、前記巻芯部における前記底面に最も近い部分よりも低い位置に存在し、
前記外端面電極部は、前記底面電極部と接続し、前記鍔部の両側面の対向する幅方向の両側における前記外端面電極部の両端縁は、前記鍔部の両側面から離れた位置に存在している。
前記態様によれば、外端面電極部の両端縁は、鍔部の両側面から離れた位置に存在しているので、巻線装置のチャック治具でコアの鍔部の両側面を挟持してコアにワイヤを巻回する際(以下、巻回工程という。)、チャック治具が外端面電極部に干渉せず、外端面電極部が剥がれたり、傷ついたりしない。
また、底面電極部の側面延長部は、巻芯部における底面に最も近い部分よりも低い位置に存在しているので、鍔部の側面に直交する方向からみて鍔部の側面における巻芯部を延長した領域(以下、鍔部の側面の延長領域という。)には、側面延長部が存在しない。このため、チャック治具でコアの鍔部の両側面を挟持する際、鍔部の側面の延長領域をチャック治具で保持しても、チャック治具が側面延長部に干渉しない。これにより、チャック治具によってコアをコアの軸を中心として回転させることができ、ワイヤをコアに安定して巻回することができる。
したがって、巻回工程におけるチャック治具による端子電極の損傷を低減し、かつ、巻回工程におけるワイヤのコアへの巻回を安定することができる。
好ましくは、コイル部品の一実施形態では、
前記端子電極は、一方の鍔部に設けられた第1端子電極および第2端子電極と、他方の鍔部に設けられた第3端子電極および第4端子電極とを含み、
前記ワイヤは、前記第1端子電極と前記第3端子電極とに電気的に接続された第1ワイヤと、前記第2端子電極と前記第4端子電極とに電気的に接続された第2ワイヤとを含む。
前記実施形態によれば、コイル部品は、コモンモードチョークコイルとして機能する。
好ましくは、コイル部品の一実施形態では、前記外端面電極部の前記幅方向の大きさは、前記底面から前記天面に向かうにつれて小さくなる。
前記実施形態によれば、第1端子電極の外端面電極部と第2端子電極の外端面電極部の間の電極間隙間を底面から天面に向かうにつれて広くできる。つまり、巻芯部の軸方向からみて、鍔部の外端面における巻芯部の軸と重なる位置に電極間隙間を確保することができる。このため、チャック治具を、外端面電極部に干渉させずに、鍔部の外端面の電極間隙間にも接触させることができる。これにより、チャック治具によりコアをより安定した姿勢で保持することができる。また、第3端子電極および第4端子電極についても同様である。
また、外端面電極部の底面側の幅は広いので、はんだが濡れあがった後のフィレット幅が広く、コイル部品を実装基板に実装した後のはんだフィレットの検査において視認性がよくなる。
好ましくは、コイル部品の一実施形態では、前記外端面電極部は、前記巻芯部の軸方向からみて、前記巻芯部の軸に重ならない。
前記実施形態によれば、巻芯部の軸方向からみて、鍔部の外端面における巻芯部の軸と重なる位置に、第1端子電極の外端面電極部と第2端子電極の外端面電極部の間の電極間隙間を確保することができる。このため、チャック治具を、外端面電極部に干渉させずに、鍔部の外端面の電極間隙間にも接触させることができる。これにより、チャック治具によりコアをより安定した姿勢で保持することができる。また、第3端子電極および第4端子電極についても同様である。
好ましくは、コイル部品の一実施形態では、前記外端面電極部における前記底面電極部と接続する接続部の前記幅方向の大きさは、前記底面電極部の前記幅方向の大きさの75%以上100%未満である。
前記実施形態によれば、外端面電極部における底面電極部と接続する接続部の幅は広いので、はんだが濡れあがった後のフィレット幅が広く、コイル部品を実装基板に実装した後のはんだフィレットの検査において視認性がよくなる。
好ましくは、コイル部品の一実施形態では、前記外端面電極部は、前記鍔部の前記高さ方向の大きさの半分よりも低い位置に存在している。
前記実施形態によれば、巻芯部の軸方向からみて、鍔部の外端面における巻芯部の軸と重なる位置に、チャック治具を、外端面電極部に干渉させずに、接触させることができる。これにより、チャック治具によりコアをより安定した姿勢で保持することができる。
好ましくは、コイル部品の一実施形態では、前記外端面電極部は、前記鍔部の前記高さ方向の大きさの1/3よりも低い位置に存在している。
前記実施形態によれば、チャック治具を鍔部の外端面により広く接触させることができ、チャック治具によりコアをより安定した姿勢で保持することができる。
好ましくは、コイル部品の一実施形態では、前記外端面電極部の前記高さ方向において、前記外端面電極部の前記幅方向の中央部が最も高い。
前記実施形態によれば、外端面電極部に自然なフィレットを形成できる。
好ましくは、コイル部品の一実施形態では、前記外端面電極部における前記天面側でかつ前記側面側に位置する角の形状は、R形状である。
前記実施形態によれば、外端面電極部に自然なフィレットを形成できる。
好ましくは、コイル部品の一実施形態では、前記一対の鍔部に対して跨るように固定された磁性体板を備える。
前記実施形態によれば、磁気効率が上がり、少ないワイヤ数で所望のインダクタンス値が得られる。
好ましくは、コイル部品の一実施形態では、
前記一方の鍔部は、前記底面側に、2つの足部を有し、一方の足部に、前記第1端子電極の前記底面電極部が設けられ、他方の足部に、前記第2端子電極の前記底面電極部が設けられ、
前記他方の鍔部は、前記底面側に、2つの足部を有し、一方の足部に、前記第3端子電極の前記底面電極部が設けられ、他方の足部に、前記第4端子電極の前記底面電極部が設けられている。
前記実施形態によれば、鍔部の2つの足部のそれぞれに設けられた底面電極部をディップ工法で容易に分離できる。
好ましくは、コイル部品の一実施形態では、前記外端面電極部の前記幅方向の内側の端縁と前記底面電極部の前記幅方向の内側の端縁とは、接続している。
ここで、内側とは、鍔部の幅方向の中心側をいう。
前記実施形態によれば、外端面電極部を底面電極部に対して内側にずらして設けることができ、外端面電極部の幅を確保しつつ、外端面電極部の外側の端縁を鍔部の側面からより離すことができる。
好ましくは、コイル部品の一実施形態では、前記外端面電極部の前記内側の端縁と前記底面電極部の前記内側の端縁とは、同一線上にある。
前記実施形態によれば、外端面電極部の幅をより確保しつつ、外端面電極部の外側の端縁を鍔部の側面からより離すことができる。
好ましくは、コイル部品の一実施形態では、前記外端面電極部の厚みにおいて、前記外端面電極部の前記高さ方向および前記幅方向の中央部が最も厚い。
前記実施形態によれば、外端面電極部の中央部の厚みは厚いので、フィレットが過度に高く形成されることを防止できる。また、外端面電極部の外周縁の厚みは薄いので、フィレットが円滑に上下方向に伸び、また、チャック治具により鍔部の外端面をチャックする際、外端面電極部がチャック治具の邪魔にならない。
好ましくは、コイル部品の一実施形態では、前記鍔部は、前記外端面と前記側面の間に、第1凸曲面を有する。
前記実施形態によれば、チャック治具でコアの鍔部の両側面を挟持する際、コアの割れを防止できる。また、鍔部の外端面および側面の双方に跨るようにフィレットを同時に形成できる。具体的に述べると、外端面のフィレットの方が高いために、溶解したはんだが、第1凸曲面を伝って、側面側へ容易に回り込むことができる。
好ましくは、コイル部品の一実施形態では、前記鍔部は、前記外端面と前記底面の間に、第2凸曲面を有する。
前記実施形態によれば、溶解したはんだが、第2凸曲面を伝って、外端面および底面へ容易に回り込むことができ、外端面および底面の双方に跨るようにフィレットを形成できる。
好ましくは、コイル部品の一実施形態では、
前記鍔部は、前記側面と前記底面の間に、第3凸曲面を有し、
前記側面延長部は、前記高さ方向において、前記第3凸曲面上に位置し、前記第3凸曲面よりも高い位置に存在しない。
前記実施形態によれば、チャック治具によりコアの鍔部の両側面を挟持する際、チャック治具が側面延長部に干渉しないで鍔部の側面に接触できる範囲を広げることができ、チャック治具によりコアを安定して保持できる。
好ましくは、コイル部品の一実施形態では、前記外端面電極部は、前記高さ方向において、前記側面延長部よりも高い。
前記実施形態によれば、外端面電極部に形成されるフィレットの検査において視認性がよくなる。
本開示の一態様であるコイル部品によれば、巻回工程におけるチャック治具による端子電極の損傷を低減し、かつ、巻回工程におけるワイヤのコアへの巻回を安定することができる。
コイル部品の第1実施形態を示す下方からみた斜視図である。 コイル部品をL方向からみた図である。 コイル部品をW方向からみた図である。 図2のA-A断面図である。 図3のB-B断面図である。 チャック治具でコアの第1鍔部の両側面を挟持した状態を示す斜視図である。 コイル部品を実装基板に実装した状態を示す斜視図である。 コイル部品の第2実施形態を示すL方向からみた図である。 コイル部品の第3実施形態を示すコイル部品の一部のLW断面図である。 コイル部品の第3実施形態を示すコイル部品の一部のTL断面図である。 コイル部品の第3実施形態を示すコイル部品の一部のTW断面図である。
以下、本開示の一態様であるコイル部品を図示の実施の形態により詳細に説明する。なお、図面は一部模式的なものを含み、実際の寸法や比率を反映していない場合がある。
(第1実施形態)
図1は、コイル部品の第1実施形態を示す下方からみた斜視図である。図1に示すように、コイル部品1は、コア10と、コア10に巻回された第1ワイヤ21および第2ワイヤ22と、コア10に設けられ第1ワイヤ21および第2ワイヤ22が電気的に接続された第1端子電極31、第2端子電極32、第3端子電極33および第4端子電極34と、コア10に取り付けられた磁性体板15とを備える。
コア10は、一定方向に延びる形状であって第1ワイヤ21および第2ワイヤ22が巻回された巻芯部13と、巻芯部13の延びる方向の第1端に設けられ、当該方向と直交する方向に張り出す第1鍔部11と、巻芯部13の延びる方向の第2端に設けられ、当該方向と直交する方向に張り出す第2鍔部12とを有する。巻芯部13の延びる方向は、巻芯部13の軸方向ともいう。コア10の材料としては、例えば、フェライトの焼結体や、磁性粉含有樹脂の成型体などの磁性体が好ましく、アルミナや、樹脂などの非磁性体であってもよい。
なお、以下では、コア10の底面を実装基板に実装される面とし、コア10の底面と反対側の面をコア10の天面とする。巻芯部13の軸方向をL方向とし、コア10の底面においてL方向と直交する方向をW方向とし、コア10の底面と天面の対向方向をT方向とする。T方向は、L方向およびW方向に直交する。T方向の正方向を上方とし、T方向の負方向を下方とする。つまり、コア10の底面は、鉛直方向下方に対応し、コア10の天面は、鉛直方向上方に対応する。L方向をコア10の長さ方向、W方向をコア10の幅方向、T方向をコア10の高さ方向ともいう。
第1鍔部11は、巻芯部13側を向く内端面111と、内端面111と反対側を向く外端面112と、内端面111と外端面112を連結しかつ実装時において実装基板側に向けられる底面113と、底面113と反対側を向く天面114と、内端面111と外端面112を連結しかつ底面113と天面114を連結する2つの側面115とを有する。そして、内端面111、外端面112、底面113、天面114および側面115において、隣接する面の間には、稜線が形成される。
同様に、第2鍔部12は、巻芯部13側を向く内端面121と、内端面121と反対側を向く外端面122と、実装時において実装基板側に向けられる底面123と、底面123と反対側を向く天面124と、内端面121と外端面122を連結しかつ底面123と天面124を連結する2つの側面125とを有する。
磁性体板15は、一対の第1鍔部11および第2鍔部12に対して跨るように固定されている。磁性体板15は、第1鍔部11の天面114と第2鍔部12の天面124とに接着剤により取り付けられる。磁性体板15の材料は、例えば、コア10と同じである。コア10と磁性体板15は、ともに磁性体であるので、閉磁路を構成し、インダクタンス値の取得効率が向上する。したがって、磁気効率が上がり、少ないワイヤ数で所望のインダクタンス値が得られる。
第1鍔部11は、底面113側に、2つの足部を有し、一方の足部に、第1端子電極31が設けられ、他方の足部に、第2端子電極32が設けられている。第2鍔部12は、底面123側に、2つの足部を有し、第1端子電極31が設けられた足部と同じ側にある一方の足部に、第3端子電極33が設けられ、第2端子電極32が設けられた足部と同じ側にある他方の足部に、第4端子電極34が設けられている。図1に示すように、底面113および底面123は、それぞれ足部の底面部分から足部間の股部の側面部分を通って股部の底面部分を含む部分を指す。
第1ワイヤ21および第2ワイヤ22は、例えば銅などの金属からなる導線がポリウレタンやポリアミドイミドなどの樹脂からなる被膜で覆われた絶縁被膜付導線である。第1ワイヤ21は、一端が第1端子電極31と、他端が第3端子電極33と電気的に接続されている。第2ワイヤ22は、一端が第2端子電極32と、他端が第4端子電極34と電気的に接続されている。第1ワイヤ21および第2ワイヤ22と、第1端子電極31~第4端子電極34とは、例えば熱圧着、ろう付け、溶接などによって接続される。
第1ワイヤ21および第2ワイヤ22は、巻芯部13に対して、同じ方向に巻回されている。これにより、コイル部品1では、差動信号など第1ワイヤ21と第2ワイヤ22とに逆相の信号が入力されれば、第1ワイヤ21および第2ワイヤ22により発生する磁束が打ち消し合い、インダクタとしての働きが弱まり、当該信号を通過させる。一方、外来ノイズなど第1ワイヤ21と第2ワイヤ22とに同相の信号が入力されれば、第1ワイヤ21および第2ワイヤ22により発生する磁束が強め合い、インダクタとしての働きが強まり、当該ノイズの通過を遮断する。したがって、コイル部品1は、差動信号などのディファレンシャルモードの信号の通過損失を低下しつつ、外来ノイズなどのコモンモードの信号を減衰させるコモンモードチョークコイルとして機能する。
コイル部品1は、図7に示すように、実装基板70に実装される際、第1鍔部11の底面113および第2鍔部12の底面123が実装基板70に対向する。このとき、巻芯部13の軸方向と、実装基板の主面は平行となる。すなわち、コイル部品1は、第1ワイヤ21および第2ワイヤ22の巻回軸が実装基板70と平行となる横巻型である。
図2は、コイル部品をL方向からみた図である。図3は、コイル部品をW方向からみた図である。図2と図3では、便宜上、ワイヤ21,22と磁性体板15を省略して描いている。
図2と図3に示すように、第1端子電極31は、第1鍔部11の少なくとも底面113を含む面に連続的に設けられた底面電極部40と、第1鍔部11の外端面112に設けられた外端面電極部50とを有する。同様に、第2端子電極32、第3端子電極33および第4端子電極34は、それぞれ、底面電極部40と外端面電極部50とを有する。以下、第1端子電極31について説明し、第2端子電極32、第3端子電極33および第4端子電極34について説明を省略する。
底面電極部40は、第1鍔部11の側面115側に延長する側面延長部42を有する。底面113から天面114に向かう高さ方向(T方向と一致する)において、側面延長部42は、巻芯部13における底面113に最も近い部分よりも低い位置に存在する。具体的に述べると、巻芯部13は、断面四角形であるので、側面延長部42は、巻芯部13の底面131よりも低い位置に存在する。なお、巻芯部の断面形状が四角形以外の六角形や楕円形であってもよく、このとき、巻芯部における底面に最も近い部分は、巻芯部の一辺や母線に相当する。
外端面電極部50は、底面電極部40と接続する。外端面電極部50は、第1鍔部11の両側面115の対向する幅方向(W方向と一致する)の両側において、端縁51を有する。外端面電極部50の両端縁51は、第1鍔部11の両側面115から離れた位置に存在している。
図4は、図2のA-A断面図である。図5は、図3のB-B断面図である。図4と図5に示すように、底面電極部40は、第1鍔部11の底面113に対向する底面部41と、底面部41から第1鍔部11の側面115側に延長する側面延長部42と、底面部41から第1鍔部11の外端面112側に延長する外端面延長部43と、底面部41から第1鍔部11の内端面111側に延長する内端面延長部44とを有する。この実施形態では、側面延長部42は側面115に対向し、外端面延長部43は外端面112に対向し、内端面延長部44は内端面111に対向する。
底面電極部40は、コア10に接触する第1層40aと、第1層40aを覆う第2層40bとから構成される。第1層40aは、例えば、AgとSiと樹脂を含むAgペーストをディップ工法により第1鍔部11の底面113に塗布し焼成して形成される。第2層40bは、例えば、第1層40aに電解めっきによりCu,Ni,Snの順で成膜して形成される。底面電極部40は、第1鍔部11の2つの足部のそれぞれに設けられているので、各足部に設けられた底面電極部40をディップ工法で容易に分離できる。
外端面電極部50は、外端面112に対向する。外端面電極部50は、底面電極部40と接続する接続部52を有する。具体的に述べると、接続部52は、外端面延長部43と接続し、外端面延長部43の一部を覆うように重なる。
外端面電極部50は、コア10に接触する第1層50aと、第1層50aを覆う第2層50bとから構成される。第1層50aは、例えば、NiやCuをスパッタ工法により第1鍔部11の外端面112に成膜して形成される。第2層50bは、例えば、第1層50aに電解めっきによりCu,Ni,Snの順で成膜して形成される。
外端面電極部50の第1層50aは、底面電極部40の第1層40aの一部を覆うように形成される。つまり、接続部52の第1層50aは、外端面延長部43の第1層40aの一部を覆うように重なる。これは、底面電極部40の第1層40aが先に形成され、その後、外端面電極部50の第1層50aが形成されるためである。
一方、外端面電極部50の第2層50bは、底面電極部40の第2層40bに一体に連続している。これは、外端面電極部50の第2層50bと底面電極部40の第2層40bとは、めっきにより同時に形成されるためである。第2層40b,50bがめっきにより一体に形成されている場合、便宜上、外端面電極部50の第1層50aを覆う部分を外端面電極部50の第2層50bとし、それ以外の底面電極部40の第1層40aを覆う部分を底面電極部40の第2層40bとする。
前記実施形態によれば、図2に示すように、外端面電極部50の両端縁51は、第1鍔部11の両側面115から離れた位置に存在しているので、図6に示すように、巻線装置のチャック治具60でコア10の第1鍔部11の両側面115を挟持してコア10にワイヤ21,22を巻回する際(以下、巻回工程という。)、チャック治具60が第1端子電極31および第2端子電極32のそれぞれの外端面電極部50に干渉せず、外端面電極部50が剥がれたり、傷ついたりしない。これにより、はんだの外端面部電極部50への濡れあがりが阻害されない。
具体的に述べると、チャック治具60は、第1チャック部61と第2チャック部62とを有する。第1チャック部61は、装置に固定され、第2チャック部62は、装置に可動自在に取り付けられる。そして、第1チャック部61の先端爪部と第2チャック部62の先端爪部がコア10を挟持する。このとき、第1チャック部61の先端爪部と第2チャック部62の先端爪部は、外端面電極部50に干渉しない。
また、図3に示すように、底面電極部40の側面延長部42は、巻芯部13の底面131よりも低い位置に存在しているので、第1鍔部11の側面115に直交する方向からみて第1鍔部11の側面115における巻芯部13を延長した領域(以下、第1鍔部11の側面115の延長領域Zといい、図3において延長領域Zを二点鎖線のハッチングで示す。)には、側面延長部42が存在しない。同様に、第2鍔部12の側面125の延長領域Zには、側面延長部42が存在しない。このため、図6に示すように、チャック治具60でコア10の第1鍔部11の両側面115を挟持する際、第1鍔部11の側面115の延長領域Zをチャック治具60で保持しても、チャック治具60が側面延長部42に干渉しない。これにより、チャック治具60によってコア10をコア10の軸を中心として回転させることができ、ワイヤ21,22をコア10に安定して巻回することができる。
したがって、巻回工程におけるチャック治具60による端子電極31~34の損傷を低減し、かつ、巻回工程におけるワイヤ21,22のコア10への巻回を安定することができる。
また、コイル部品1は、底面電極部40(側面延長部42)および外端面電極部50を有するので、図7に示すように、コイル部品1を実装基板70に実装したとき、側面延長部42および外端面電極部50まではんだ80が濡れあがり、コイル部品1と実装基板70との固着力が増す。
好ましくは、図2に示すように、外端面電極部50の幅方向の大きさは、底面113から天面114に向かうにつれて小さくなる。つまり、外端面電極部50の両端縁51の間隔が、上方(T方向)に向かうにつれて狭くなる。両端縁51の間隔は、段階的にまたは連続的に狭くなってもよい。
これによれば、第1端子電極31の外端面電極部50と第2端子電極32の外端面電極部50の間の電極間隙間を底面113から天面114に向かうにつれて広くできる。つまり、巻芯部13の軸13a方向からみて、第1鍔部11の外端面112における巻芯部13の軸13aと重なる位置に電極間隙間を確保することができる。このため、チャック治具60を、外端面電極部50に干渉させずに、第1鍔部11の外端面112の電極間隙間にも接触させることができる。これにより、チャック治具60によりコア10をより安定した姿勢で保持することができる。また、第3端子電極33および第4端子電極34についても同様である。
また、外端面電極部50の底面113側の幅は広いので、はんだが濡れあがった後のフィレット幅が広く、コイル部品1を実装基板に実装した後のはんだフィレットの検査において視認性がよくなる。
好ましくは、図2に示すように、外端面電極部50は、巻芯部13の軸13a方向からみて、巻芯部13の軸13aに重ならない。これによれば、巻芯部13の軸13a方向からみて、第1鍔部11の外端面112における巻芯部13の軸13aと重なる位置に、第1端子電極31の外端面電極部50と第2端子電極32の外端面電極部50の間の電極間隙間を確保することができる。このため、チャック治具60を、外端面電極部50に干渉させずに、第1鍔部11の外端面112の電極間隙間にも接触させることができる。これにより、チャック治具60によりコア10をより安定した姿勢で保持することができる。また、第3端子電極33および第4端子電極34についても同様である。
好ましくは、図2に示すように、外端面電極部50における底面電極部40と接続する接続部52の幅方向の大きさ(以下、幅W52という。)は、底面電極部40の幅方向の大きさ(以下、幅W40という。)の75%以上100%未満である。これによれば、外端面電極部50の接続部52の幅は広いので、はんだが濡れあがった後のフィレット幅が広く、コイル部品1を実装基板に実装した後のはんだフィレットの検査において視認性がよくなる。これに対して、接続部52の幅W52が底面電極部40の幅W40の75%未満であると、フィレット幅が狭くなり、接続部52の幅W52が底面電極部40の幅W40と同じであると、チャック治具60が外端面電極部50に干渉するおそれがある。
好ましくは、図2に示すように、外端面電極部50は、第1鍔部11の高さ方向の大きさ(以下、高さT11という。)の半分よりも低い位置に存在している。第1鍔部11の高さT11とは、第1鍔部11の底面113と天面114の間の最大距離をいう。これによれば、巻芯部13の軸13a方向からみて、第1鍔部11の外端面112における巻芯部13の軸13aと重なる位置に、チャック治具60を、外端面電極部50に干渉させずに、接触させることができる。これにより、チャック治具60によりコア10をより安定した姿勢で保持することができる。
さらに好ましくは、外端面電極部50は、第1鍔部11の高さT11の1/3よりも低い位置に存在している。これによれば、チャック治具60を第1鍔部11の外端面112により広く接触させることができ、チャック治具60によりコア10をより安定した姿勢で保持することができる。
好ましくは、図2に示すように、外端面電極部50の高さ方向において、外端面電極部50の幅方向の中央部が最も高い。つまり、外端面電極部50の幅方向の中央部が、最大高さを有する。なお、第1鍔部11に設けられている2つの外端面電極部50において、各々の外端面電極部50が、その中央部で、最大高さを有する。これによれば、はんだが外端面電極部50の上方まで濡れあがるとき、外端面電極部50に自然なフィレットを形成できる。
好ましくは、図2に示すように、外端面電極部50における天面114側でかつ側面115側に位置する角53の形状は、R形状である。これによれば、はんだが外端面電極部50の上方まで濡れあがるとき、外端面電極部50に自然なフィレットを形成できる。
好ましくは、図2に示すように、外端面電極部50の厚みにおいて、外端面電極部50の高さ方向および幅方向の中央部が最も厚い。外端面電極部50の厚みとは、第1鍔部11の外端面112に直交する方向の大きさである。これによれば、外端面電極部50の中央部の厚みは厚いので、フィレットが過度に高く形成されることを防止できる。また、外端面電極部50の外周縁の厚みは薄いので、フィレットが円滑に上下方向に伸び、また、チャック治具60により第1鍔部11の外端面112をチャックする際、外端面電極部50がチャック治具60の邪魔にならない。
好ましくは、図2に示すように、外端面電極部50は、高さ方向において、底面電極部40の側面延長部42よりも高い。これによれば、外端面電極部50に形成されるフィレットの検査において視認性がよくなる。
(第2実施形態)
図8は、コイル部品の第2実施形態を示すL方向からみた図である。図8では、便宜上、ワイヤと磁性体板を省略して描いている。第2実施形態は、第1実施形態とは、コアの形状および端子電極の形状が相違する。この相違する構成を以下に説明する。その他の構成は、第1実施形態と同じ構成であり、第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図8に示すように、第2実施形態のコイル部品のコア10Aでは、第1鍔部11Aの底面113は、平坦であり、第1実施形態の2つの足部を有していない。なお、図示しないが、第2鍔部においても同様である。
第1端子電極31Aでは、外端面電極部50の幅方向の内側の端縁51aと底面電極部40の幅方向の内側の端縁45aとは、接続している。第2端子電極32Aについても同様であり、さらに、図示しないが、第3端子電極および第4端子電極においても同様である。ここで、内側とは、第1鍔部11の幅方向の中心側をいう。これによれば、外端面電極部50を底面電極部40に対して内側にずらして設けることができ、外端面電極部50の幅を確保しつつ、外端面電極部50の外側の端縁51bを第1鍔部11の側面115からより離すことができる。
好ましくは、外端面電極部50の内側の端縁51aと底面電極部40の内側の端縁45aとは、同一線上にある。これによれば、外端面電極部50の幅をより確保しつつ、外端面電極部50の外側の端縁51bを第1鍔部11の側面115からより離すことができる。
なお、この実施形態では、外端面電極部50の内側の端縁51aと外側の端縁51bとは、平行であり、外端面電極部50の幅は、上方に向かうにつれて、同じであるが、外端面電極部50の幅が、上方に向かうにつれて、小さくなってもよく、または、大きくなってもよい。また、外端面電極部50の内側の端縁51aと底面電極部40の内側の端縁45aとは、同一線上にあるが、外端面電極部50の内側の端縁51aと底面電極部40の内側の端縁45aとは、1点で交差してもよい。
(第3実施形態)
図9Aは、コイル部品の第3実施形態を示すコイル部品の一部のLW断面図である。図9Bは、コイル部品の第3実施形態を示すコイル部品の一部のTL断面図である。図9Cは、コイル部品の第3実施形態を示すコイル部品の一部のTW断面図である。第3実施形態は、第1実施形態とは、コアの形状が相違する。この相違する構成を以下に説明する。その他の構成は、第1実施形態と同じ構成であり、第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図9Aに示すように、第3実施形態のコイル部品のコア10Bにおいて、第1鍔部11Bは、外端面112と側面115の間に、第1凸曲面116を有する。なお、図示しないが、第2鍔部においても同様である。これによれば、チャック治具でコア10Bの第1鍔部11Bの両側面115を挟持する際、コア10Bの割れを防止できる。また、第1鍔部11Bの外端面112および側面115の双方に跨るようにフィレットを同時に形成できる。具体的に述べると、外端面112のフィレットの方が高いために、溶解したはんだが、第1凸曲面116を伝って、側面115側へ容易に回り込むことができる。
図9Bに示すように、第1鍔部11Bは、外端面112と底面113の間に、第2凸曲面117を有する。なお、図示しないが、第2鍔部においても同様である。これによれば、溶解したはんだが、第2凸曲面117を伝って、外端面112および底面113へ容易に回り込むことができ、外端面112および底面113の双方に跨るようにフィレットを形成できる。
図9Cに示すように、第1鍔部11Bは、側面115と底面113の間に、第3凸曲面118を有する。側面延長部42は、高さ方向において、第3凸曲面118上に位置し、第3凸曲面118よりも高い位置に存在しない。つまり、側面延長部42は、底面113から側面115側に延長するが、側面115に到達しない。なお、図示しないが、第2鍔部においても同様である。これによれば、チャック治具によりコア10Bの第1鍔部11Bの両側面115を挟持する際、チャック治具が側面延長部42に干渉しないで第1鍔部11Bの側面115に接触できる範囲を広げることができ、チャック治具によりコア10Bを安定して保持できる。
なお、この実施形態では、第1鍔部11Bは、第1凸曲面116、第2凸曲面117および第3凸曲面118を有するが、第1鍔部および第2鍔部のうちの少なくとも一方の鍔部が、第1凸曲面、第2凸曲面および第3凸曲面の少なくとも一つの凸曲面を有していればよい。
なお、本開示は上述の実施形態に限定されず、本開示の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。例えば、第1から第3実施形態のそれぞれの特徴点を様々に組み合わせてもよい。
前記第1実施形態では、コイル部品は、2本のワイヤを有しているが、1本または3本以上のワイヤを有していてもよい。また、前記第1実施形態では、コイル部品を、コモンモードチョークコイルとして用いているが、例えば、トランス、結合インダクタなどのワイヤが巻芯部に巻回される巻線型コイルとして用いてもよい。
前記第1実施形態では、1つの鍔部に2つの端子電極を設けているが、1つの鍔部に1つの端子電極を設けてもよく、この場合でも、端子電極は、底面電極部および外端面電極部を有し、外端面電極部の両端縁は、鍔部の両側面から離れた位置に存在し、底面電極部の側面延長部は、巻芯部における底面に最も近い部分よりも低い位置に存在する。また、1つの鍔部に3つ以上の端子電極を設けてもよい。
前記第1実施形態では、コイル部品は、磁性体板を備えているが、磁性体板を備えてなくてもよい。前記第1実施形態では、外端面電極部の幅方向の大きさ(外端面電極部の両端縁の間隔)は、底面から天面に向かうにつれて、小さくなっているが、大きくなってもよく、または、同じであってもよい。
1 コイル部品
10,10A,10B コア
11,11A,11B 第1鍔部
116 第1凸曲面
117 第2凸曲面
118 第3凸曲面
12 第2鍔部
13 巻芯部
13a 軸
15 磁性体板
21 第1ワイヤ
22 第2ワイヤ
31,31A 第1端子電極
32,32A 第2端子電極
33 第3端子電極
34 第4端子電極
40 底面電極部
41 底面部
42 側面延長部
43 外端面延長部
44 内端面延長部
45a 内側の端縁
50 外端面電極部
51 端縁
51a 内側の端縁
51b 外側の端縁
52 接続部
53 角
60 チャック治具
70 実装基板
80 はんだ
T11 第1鍔部の高さ
W40 底面電極部の幅
W52 接続部の幅
Z 延長領域

Claims (18)

  1. 巻芯部と該巻芯部の両端に設けられた一対の鍔部とを有するコアと、
    前記一対の鍔部のそれぞれに設けられた端子電極と、
    前記巻芯部に巻回され、両端が前記端子電極に電気的に接続されたワイヤと
    を備え、
    前記鍔部は、前記巻芯部側を向く内端面と、前記内端面と反対側を向く外端面と、前記内端面と前記外端面を連結しかつ実装時において実装基板側に向けられる底面と、前記底面と反対側を向く天面と、前記内端面と前記外端面を連結しかつ前記底面と前記天面を連結する2つの側面とを有し、
    前記端子電極は、前記鍔部の少なくとも前記底面を含む面に連続的に設けられた底面電極部と、前記鍔部の前記外端面に設けられた外端面電極部とを有し、
    前記底面電極部は、前記鍔部の前記側面側に延長する側面延長部を有し、前記底面から前記天面に向かう高さ方向において、前記側面延長部は、前記巻芯部における前記底面に最も近い部分よりも低い位置に存在し、
    前記外端面電極部は、前記底面電極部と接続し、前記鍔部の両側面の対向する幅方向の両側における前記外端面電極部の両端縁は、前記鍔部の両側面から離れた位置に存在している、コイル部品。
  2. 前記端子電極は、一方の鍔部に設けられた第1端子電極および第2端子電極と、他方の鍔部に設けられた第3端子電極および第4端子電極とを含み、
    前記ワイヤは、前記第1端子電極と前記第3端子電極とに電気的に接続された第1ワイヤと、前記第2端子電極と前記第4端子電極とに電気的に接続された第2ワイヤとを含む、請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記外端面電極部の前記幅方向の大きさは、前記底面から前記天面に向かうにつれて小さくなる、請求項2に記載のコイル部品。
  4. 前記外端面電極部は、前記巻芯部の軸方向からみて、前記巻芯部の軸に重ならない、請求項2または3に記載のコイル部品。
  5. 前記外端面電極部における前記底面電極部と接続する接続部の前記幅方向の大きさは、前記底面電極部の前記幅方向の大きさの75%以上100%未満である、請求項2から4の何れか一つに記載のコイル部品。
  6. 前記外端面電極部は、前記鍔部の前記高さ方向の大きさの半分よりも低い位置に存在している、請求項2から5の何れか一つに記載のコイル部品。
  7. 前記外端面電極部は、前記鍔部の前記高さ方向の大きさの1/3よりも低い位置に存在している、請求項6に記載のコイル部品。
  8. 前記外端面電極部の前記高さ方向において、前記外端面電極部の前記幅方向の中央部が最も高い、請求項2から7の何れか一つに記載のコイル部品。
  9. 前記外端面電極部における前記天面側でかつ前記側面側に位置する角の形状は、R形状である、請求項2から8の何れか一つに記載のコイル部品。
  10. 前記一対の鍔部に対して跨るように固定された磁性体板を備える、請求項2から9の何れか一つに記載のコイル部品。
  11. 前記一方の鍔部は、前記底面側に、2つの足部を有し、一方の足部に、前記第1端子電極の前記底面電極部が設けられ、他方の足部に、前記第2端子電極の前記底面電極部が設けられ、
    前記他方の鍔部は、前記底面側に、2つの足部を有し、一方の足部に、前記第3端子電極の前記底面電極部が設けられ、他方の足部に、前記第4端子電極の前記底面電極部が設けられている、請求項2から10の何れか一つに記載のコイル部品。
  12. 前記外端面電極部の前記幅方向の内側の端縁と前記底面電極部の前記幅方向の内側の端縁とは、接続している、請求項2から11の何れか一つに記載のコイル部品。
  13. 前記外端面電極部の前記内側の端縁と前記底面電極部の前記内側の端縁とは、同一線上にある、請求項12に記載のコイル部品。
  14. 前記外端面電極部の厚みにおいて、前記外端面電極部の前記高さ方向および前記幅方向の中央部が最も厚い、請求項1から13の何れか一つに記載のコイル部品。
  15. 前記鍔部は、前記外端面と前記側面の間に、第1凸曲面を有する、請求項1から14の何れか一つに記載のコイル部品。
  16. 前記鍔部は、前記外端面と前記底面の間に、第2凸曲面を有する、請求項1から15の何れか一つに記載のコイル部品。
  17. 前記鍔部は、前記側面と前記底面の間に、第3凸曲面を有し、
    前記側面延長部は、前記高さ方向において、前記第3凸曲面上に位置し、前記第3凸曲面よりも高い位置に存在しない、請求項1から16の何れか一つに記載のコイル部品。
  18. 前記外端面電極部は、前記高さ方向において、前記側面延長部よりも高い、請求項1から17の何れか一つに記載のコイル部品。
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