JP4853372B2 - コイル部品 - Google Patents

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Description

本発明は、コイル部品、特に巻線型のコイル部品に関する。
この種のコイル部品として、巻線と、巻線が巻回された巻芯部分を有するコアと、巻線の両端部がそれぞれ接続される少なくとも一対の端子電極とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されたコイル部品では、端子電極は、巻芯部分の両端部に位置する鍔部分にそれぞれ配置されている。
特開2002−170717号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたコイル部品では、巻芯部分に巻線が巻回されて形成されたコイルにより生じた磁束が端子電極により阻害され、コイル部品の重要な特性であるインダクタンス値及びQ値(quality factor)を低下させてしまう懼れがある。端子電極は、巻芯部分の両端部に位置する鍔部分にそれぞれ配置されているため、巻芯部分を当該巻芯部分における磁界の方向で挟むこととなり、上記コイルに生じた磁束により構成される磁路を遮るように位置する。端子電極が磁路を遮るように位置していると、端子電極に渦電流が発生し、この渦電流に起因する損失(渦電流損)により、インダクタンス値及びQ値が低下してしまう。
本発明は、インダクタンス値及びQ値を向上することが可能なコイル部品を提供することを課題とする。
本発明に係るコイル部品は、巻線と、巻線が巻回される巻芯部分を有する第1のコアと、第1のコアと対向するように配置されると共に、第1のコアとの対向方向から見て第1のコアと重なる重複部分と第1のコアと重ならない非重複部分とを有する第2のコアと、巻線の両端部がそれぞれ接続される少なくとも一対の端子電極と、を備え、非重複部分は、重複部分に対して、巻芯部分における磁界の方向と第1及び第2のコアの対向方向とに直交する方向に位置しており、端子電極は、第2のコアの非重複部分に配置されていることを特徴とする。
本発明に係るコイル部品では、端子電極が配置される第2のコアの非重複部分は、第1のコアと重なる重複部分に対して、巻芯部分における磁界の方向と第1及び第2のコアの対向方向とに直交する方向に位置している。このため、端子電極が、磁路を遮るように位置することはなく、第1のコアの巻芯部分に巻線が巻回されて形成されたコイルにより生じた磁束を阻害するのを防ぐことができる。この結果、インダクタンス値及びQ値が向上することとなる。
好ましくは、第2のコアは、非重複部分を一対有しており、一対の非重複部分は、巻芯部分における磁界の方向と第1及び第2のコアの対向方向とに直交する方向で重複部分を挟むように位置している。この場合、一対の非重複部分は、重複部分を挟んで、離れて位置することとなる。このため、端子電極間での短絡の発生を防止することができると共に、コイル部品の表面実装が容易となる。
好ましくは、第1のコアは、巻芯部分の両端部に位置すると共に、当該両端部から第2のコアに向って伸びる脚部分を更に有している。この場合、第1のコアの脚部分が磁気シールドとして機能することとなり、磁路から漏れる磁束(漏れ磁束)を小さく抑制して良好なインダクタンス特性を得ることができる。
好ましくは、第1のコアの巻芯部分は、平板状である。この場合、コイル部品の低背化を図ることができる。
好ましくは、第2のコアの重複部分は、平板状である。この場合、コイル部品の低背化を図ることができる。
好ましくは、第1のコアと第2のコアとの間にギャップが形成されている。この場合、電流負荷時のインダクタンス値の低下が抑制され、直流重畳特性を向上させることができる。また、ギャップの大きさを変更することにより、インダクタンス値を調整することも可能となる。
より好ましくは、第1のコアと第2のコアとが接着材料を介して接続されており、上記ギャップが接着材料により形成されている。この場合、第1のコアと第2のコアとの間のギャップを容易に且つ確実に形成することができる。
本発明によれば、インダクタンス値及びQ値を向上することが可能なコイル部品を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
まず、図1〜図4を参照して、本実施形態に係るコイル部品の構成について説明する。図1は、本実施形態に係るコイル部品の概略斜視図である。図2は、本実施形態に係るコイル部品の概略平面図である。図3は、図2のIII−III線に沿った断面構成を示す図である。図4は、図2のIV−IV線に沿った断面構成を示す図である。
コイル部品C1は、表面実装タイプのコイル部品であって、巻線1と、第1のコア10と、第2のコア20と、一対の端子電極30,32とを備えている。
巻線1は、絶縁被覆された金属導体線(例えば、ウレタンワイヤー等)からなる。金属導体としては、銅等が用いられる。巻線1の外径は、例えば0.08mm程度である。
第1のコア10は、平面視で矩形形状(例えば、1.2mm×1.2mm程度)を呈しており、巻芯部分12と、一対の脚部分14とを有している。巻芯部分12は、平板状であり、巻線1が巻回されている。各脚部分14は、巻芯部分12の両端部に位置している。巻芯部分12の厚みは、例えば0.2mm程度であり、脚部分14の厚みは、例えば0.35mm程度である。第1のコア10は、例えばフェライト等の磁性材料にて構成することができる。
第2のコア20は、平面視で矩形形状(例えば、2.0mm×1.2mm程度)を呈している。第2のコア20は、第1のコア10と対向するように配置されている。第2のコア20は、平板状である。第2のコア20の厚みは、例えば0.1mm程度である。第2のコア20は、第1のコア10と同じく、例えばフェライト等の磁性材料にて構成することができる。
第2のコア20は、第1のコア10との対向方向(図中、z軸方向)から見て、第1のコア10と重なる重複部分22と、第1のコア10と重ならない一対の非重複部分24とを有している。
第1のコア10の各脚部分14は、巻芯部分12の端部から第2のコア20に向って伸びている。第1のコア10の脚部分14と第2のコア20とは、接着材料(例えば、エポキシ樹脂等)40を介して接続されている。これにより、第1のコア10の脚部分14と第2のコア20との間に接着材料40の厚みに対応した間隔を有するギャップが形成されることとなる。ギャップの間隔は、例えば0.02mm程度である。
ところで、巻芯部分12に巻線1が巻回されて形成されたコイルにより生じた磁束は、例えば、巻芯部分12から、一方の脚部分14と、第2のコア20と、他方の脚部分14とを通って巻芯部分12に戻る磁路を構成する。すなわち、巻芯部分12には、当該巻芯部分12に巻回された巻線1により形成されたコイルの軸心方向(図中、y軸方向)に沿って磁界が発生する。各非重複部分24は、重複部分22に対して、巻芯部分12における磁界の方向(上記コイルの軸心方向)と第1及び第2のコア10,20の対向方向とに直交する方向(図中、x軸方向)に位置している。本実施形態では、各非重複部分24は、巻芯部分12における磁界の方向と第1及び第2のコア10,20の対向方向とに直交する方向で重複部分22を挟むように位置している。
端子電極30は、第2のコア20の一対の非重複部分24のうち一方の非重複部分24に配置されている。端子電極32は、第2のコア20の一対の非重複部分24のうち他方の非重複部分24に配置されている。端子電極30,32は、各非重複部分24の端部における5面(端面及び当該端面に連続する4つの面)に亘って形成されている。コイル部品C1では、第2のコア20における第1のコア10に対向する面と反対側の面が外部基板等の実装面に対向する。
端子電極30,32は、金属(例えば、Ag/Ni/Sn、又は、Cr/Cu/Ni/Sn等)からなり、既知のめっき法により形成することができる。端子電極30,32は、必ずしも各非重複部分24の端部における5面に亘って形成される必要はなく、端面及び第1及び第2のコア10,20の対向方向に対向する2面の合計3面に亘って形成されていてもよい。
巻線1の一方の端部は、端子電極30に向けて、巻芯部分12における磁界の方向と第1及び第2のコア10,20の対向方向とに直交する方向に引き出されている。端子電極30は、巻線1の一方の端部と接続されている。巻線1の一方の端部は、端子電極32に向けて、巻芯部分12における磁界の方向と第1及び第2のコア10,20の対向方向とに直交する方向に引き出されている。端子電極32は、巻線1の他方の端部と接続されている。端子電極30,32と巻線1との接続は、例えば熱圧着により行なうことができる。
続いて、上述した構成のコイル部品C1の製造方法について簡単に説明する。
まず、第1のコア10及び第2のコア20を成型又は機械加工等により形成する。そして、第2のコア20の非重複部分24にめっき法により端子電極30,32を形成する。一方、第1のコア10の巻芯部分12に巻線1を巻回する。
次に、第2のコア20に接着材料40を付与し、第1のコア10の脚部分14と第2のコア20とを接続する。このとき、接着材料40により、巻線1を第2のコア20に固定するようにしてもよい。そして、端子電極30,32に巻線1の端部を熱圧着により接続する。これらの過程により、コイル部品C1が得られる。
以上のように、本実施形態においては、端子電極30,32が配置される第2のコア20の非重複部分24は、第1のコア10と重なる重複部分22に対して、巻芯部分12における磁界の方向と第1及び第2のコア10,20の対向方向とに直交する方向に位置している。このため、端子電極30,32が、巻線1が巻回されて形成されたコイルにより生じた磁束で構成される磁路を遮るように位置することはなく、当該磁束が端子電極30,32により阻害されるのを防ぐことができる。この結果、本実施形態のコイル部品C1によれば、インダクタンス値及びQ値が向上することとなる。
本実施形態において、第2のコア20の一対の非重複部分24は、巻芯部分12における磁界の方向と第1及び第2のコア10,20の対向方向とに直交する方向で重複部分22を挟むように位置している。これにより、一対の非重複部分24は、重複部分22を挟んで、離れて位置することとなる。このため、端子電極30,32間での短絡の発生を防止することができると共に、コイル部品C1の表面実装が容易となる。また、巻線1と端子電極30,32との接続も容易に行なうことができる。
本実施形態において、第1のコア10は、巻芯部分12の両端部に位置すると共に、当該両端部から第2のコア20に向って伸びる脚部分14を更に有している。この場合、第1のコア10の脚部分14が磁気シールドとして機能することとなり、漏れ磁束を小さく抑制して良好なインダクタンス特性を得ることができる。
本実施形態において、第1のコア10の巻芯部分12及び第2のコア20は平板状である。これにより、コイル部品C1の低背化を図ることができる。
本実施形態において、第1のコア10(脚部分14)と第2のコア20との間にギャップが形成されており、巻線1が巻回されて形成されたコイルにより生じた磁束の磁路は、上記ギャップを通る開磁路となっている。これにより、電流負荷時のインダクタンス値の低下が抑制され、直流重畳特性を向上させることができる。また、ギャップの大きさを変更することにより、インダクタンス値を調整することも可能となる。
本実施形態において、第1のコア10と第2のコア20とが接着材料を介して接続されており、上記ギャップが接着材料により形成されている。これにより、第1のコア10と第2のコア20との間のギャップを容易に且つ確実に形成することができる。
次に、図5〜図20を参照して、本実施形態に係るコイル部品C1の第1〜第5変形例C2〜C6について説明する。図5は、第1変形例に係るコイル部品の概略斜視図である。図6は、図5のVI−VI線に沿った断面構成を示す図であり、図7は、同じく図5のVII−VII線に沿った断面構成を示す図である。図8は、第2変形例に係るコイル部品の概略斜視図である。図9は、図8のIX−IX線に沿った断面構成を示す図であり、図10は、同じく図8のX−X線に沿った断面構成を示す図である。図11は、第3変形例に係るコイル部品の概略斜視図である。図12は、第3変形例に係るコイル部品の概略平面図である。図13は、図12のXIII−XIII線に沿った断面構成を示す図である。図14は、第4変形例に係るコイル部品の斜視図である。図15は、図14のXV−XV線に沿った断面構成を示す図である。図16は、第5変形例に係るコイル部品の斜視図である。図17は、図16のXVII−XVII線に沿った断面構成を示す図である。
図5〜図7に示された第1変形例に係るコイル部品C2は、保護樹脂層42を更に備えている。コイル部品C2では、保護樹脂層42は、第1のコア10上に配置されている。保護樹脂層42は、巻線1を覆うように第1のコア10の表面(第2のコア20に対向する面と反対側の面)に形成されている。これにより、保護樹脂層42は巻線1の一部(第1のコア10の上記表面側に位置する部分)を保護する樹脂層として機能する。保護樹脂層42は、例えばエポキシ樹脂等からなる。
図8〜図10に示された第2変形例に係るコイル部品C3は、保護樹脂層44を更に備えている。コイル部品C3では、保護樹脂層44は、第1及び第2のコア10,20上に配置されている。保護樹脂層44は、巻線1及び第1のコア10を覆うように第1のコア10の表面及び第2のコア20の表面(第1のコア10側の面)に形成されている。これにより、保護樹脂層44は巻線1及び第1のコア10を保護する樹脂層として機能する。
コイル部品C3では、端子電極30,32は、第2のコア20(非重複部分24)及び保護樹脂層44に配置されている。すなわち、端子電極30,32は、第2のコア20の非重複部分24の4面(端面及び当該端面に連続する3つの面)及び保護樹脂層44の4面(端面及び当該端面に連続する3つの面)に亘って形成されている。
巻線1の端面(金属導体線の端面)は、保護樹脂層44の端面に露出している。したがって、保護樹脂層44の端面に端子電極30,32を形成することにより、巻線1と端子電極30,32とが接続されることとなる。
ここで、コイル部品C3の製造方法について簡単に説明する。
まず、第1のコア10及び第2のコア20を成型又は機械加工等により形成する。そして、第1のコア10の巻芯部分12に巻線1を巻回する。次に、第2のコア20に接着材料40を付与し、第1のコア10の脚部分14と第2のコア20とを接続する。このとき、接着材料40により、巻線1を第2のコア20に固定するようにしてもよい。また、巻線1としてセメントワイヤーを用い、巻線1を第2のコア20に固定してもよい。
そして、モールド成型等により、巻線1の端面が露出するように保護樹脂層44を形成する。次に、第2のコア20の非重複部分24及び保護樹脂層44にめっき法により端子電極30,32を形成する。これらの過程により、コイル部品C3が得られる。
図11〜図13に示された第3変形例に係るコイル部品C4では、第2のコア20の非重複部分24が一対の脚部26を含んでいる。脚部26は、第2のコア20(非重複部分24)の端部から第1及び第2のコア10,20の対向方向で且つ第1のコア10側に伸びている。第1及び第2のコア10,20をz軸方向に直交する面で切断した場合の断面構成は、図4に示された本実施形態に係るコイル部品C1と同じとなるため、その図示を省略する。
脚部26には、巻線1の端部を位置決め及び収容する溝28が形成されている。巻線1の端部は、脚部26の溝28に収容された状態で脚部26に固定されている。巻線1と脚部26との固定は、巻線1としてセメントワイヤーを用いることで容易に行なうことができる。
端子電極30,32は、第2のコア20の脚部26に配置されている。これにより、端子電極30,32は非重複部分24に配置されることとなる。端子電極30,32は、第2のコア20の脚部26の5面(側面及び当該側面に連続する4つの面)に亘って形成されている。巻線1の端面(金属導体線の端面)は、脚部26の側面に露出している。したがって、脚部26の側面に端子電極30,32を形成することにより、巻線1と端子電極30,32とが接続されることとなる。端子電極30,32は、必ずしも脚部26の5面に亘って形成される必要はなく、脚部26の側面及び第1及び第2のコア10,20の対向方向に対向する2つの端面の合計3面に亘って形成されていてもよい。
ここで、コイル部品C4の製造方法について簡単に説明する。
まず、第1のコア10及び第2のコア20を成型又は機械加工等により形成する。そして、第1のコア10の巻芯部分12に巻線1を巻回する。次に、第2のコア20に接着材料40を付与し、第1のコア10の脚部分14と第2のコア20とを接続する。このとき、接着材料40により、巻線1を第2のコア20に固定するようにしてもよい。
そして、巻線1の端部を脚部26の溝28に収容し、脚部26に固定する。次に、第2のコア20の脚部26にめっき法により端子電極30,32を形成する。これらの過程により、コイル部品C4が得られる。
図14及び図15に示された第4変形例に係るコイル部品C5では、第1変形例と同様に、保護樹脂層42を更に備えている。保護樹脂層42は、第1のコア10上に配置されており、巻線1を覆うように第1のコア10の表面に形成されている。第1及び第2のコア10,20をz軸方向に直交する面で切断した場合の断面構成は、図7に示された第1変形例に係るコイル部品C2と同じとなるため、その図示を省略する。
図16及び図17に示された第5変形例に係るコイル部品C6では、第2変形例と同様に、保護樹脂層44を更に備えている。コイル部品C6では、保護樹脂層44は、一対の脚部26に挟まれるように配置されている。保護樹脂層44は、巻線1及び第1のコア10を覆うように、一対の脚部26に挟まれる空間に形成されている。第1及び第2のコア10,20をz軸方向に直交する面で切断した場合の断面構成は、図10に示された第2変形例に係るコイル部品C3と同じとなるため、その図示を省略する。
第1〜第5変形例に係るコイル部品C2〜C6においても、端子電極30,32が第2のコア20の非重複部分24に配置されているので、上述したように、巻線1が巻回されて形成されたコイルにより生じた磁束で構成される磁路を遮るように位置することはなく、当該磁束が端子電極30,32により阻害されるのを防ぐことができる。この結果、各変形例に係るコイル部品C2〜C6によっても、インダクタンス値及びQ値が向上することとなる。
コイル部品C3では、端子電極30,32のうち保護樹脂層44に形成された電極部分は、第1及び第2のコア10,20の対向方向から見て、第2のコア20の非重複部分24と重なる位置に位置している。したがって、端子電極30,32のうち保護樹脂層44に形成された電極部分も、巻線1が巻回されて形成されたコイルにより生じた磁束で構成される磁路を遮るように位置することはない。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
本実施形態及び各変形例では、第2のコア20が一対の非重複部分24を有しているが、非重複部分24は一対に限られない。例えば、図18に示されたコイル部品C7のように、第2のコア20が一つの非重複部分24のみを有していてもよい。この場合、一つの非重複部分24に端子電極30,32が配置されることとなる。また、非重複部分24が複数に分割されていてもよい。
本実施形態及び各変形例では、第1のコア10が脚部分14を有しているが、これに限られることなく、第1のコア10は脚部分14を有していなくてもよい。例えば、第1のコア10は、第2のコア20と同様に、平板状であってもよい。また、第1のコア10を平板状とすると共に、第2のコア20が第1のコア10に向けて伸びる脚部分を有していてもよい。
本実施形態及び各変形例では、コイル部品C1〜C7が一つの巻線1を備えているが、巻線1の数は一つに限られない。例えば、本発明をコモンモードチョークコイルに適用したときのように、巻線1を複数備えていてもよい。この場合、コイル部品は、巻線1の数に対応して端子電極30,32を複数対備えることになる。
本実施形態及び各変形例では、第1のコア10と第2のコア20との間のギャップを接着材料に形成しているが、これに限られることなく、非磁性材料によりギャップを構成してもよく、空間としてもよい。
第1、第2、第4及び第5変形例において、保護樹脂層42,44は、フェライトを含有した樹脂(いわゆるフェライト樹脂)からなっていてもよい。このように、フェライト樹脂により保護樹脂層42,44を形成することにより、コイル部品C2,C3,C5,C6のインダクタンス値及びQ値をより一層向上することができる。
本実施形態に係るコイル部品の概略斜視図である。 本実施形態に係るコイル部品の概略平面図である。 図2のIII−III線に沿った断面構成を示す図である。 図2のIV−IV線に沿った断面構成を示す図である。 本実施形態の第1変形例に係るコイル部品の概略斜視図である。 図5のVI−VI線に沿った断面構成を示す図である。 図5のVII−VII線に沿った断面構成を示す図である。 本実施形態の第2変形例に係るコイル部品の概略斜視図である。 図8のIX−IX線に沿った断面構成を示す図である。 図8のX−X線に沿った断面構成を示す図である。 本実施形態の第3変形例に係るコイル部品の概略斜視図である。 本実施形態の第3変形例に係るコイル部品の概略平面図である。 図12のXIII−XIII線に沿った断面構成を示す図である。 本実施形態の第4変形例に係るコイル部品の概略斜視図である。 図14のXV−XV線に沿った断面構成を示す図である。 本実施形態の第5変形例に係るコイル部品の概略斜視図である。 図16のXVII−XVII線に沿った断面構成を示す図である。 本実施形態の係るコイル部品の更なる変形例を示す概略斜視図である。
符号の説明
1…巻線、10…第1のコア、12…巻芯部分、14…脚部分、20…第2のコア、22…重複部分、24…非重複部分、30,32…端子電極、40…接着材料、C1〜C7…コイル部品。

Claims (6)

  1. 巻線と、
    前記巻線が巻回される巻芯部分を有する第1のコアと、
    前記第1のコアと対向するように配置されると共に、前記第1のコアとの対向方向から見て前記第1のコアと重なる重複部分と前記第1のコアと重ならない非重複部分とを有する第2のコアと、
    前記巻線の両端部がそれぞれ接続される少なくとも一対の端子電極と、を備え、
    前記第1のコアは、前記巻芯部分の前記巻線により形成されたコイルの軸芯方向での両端部に位置すると共に当該両端部から前記第2のコアに向って伸びる脚部分を更に有し、
    前記巻芯部分における磁界の方向と前記第1及び第2のコアの対向方向とは、直交し、
    前記非重複部分は、前記重複部分に対して、前記巻芯部分における磁界の方向と前記第1及び第2のコアの対向方向とに直交する方向に位置しており、
    前記端子電極は、前記第2のコアの前記非重複部分に配置されていることを特徴とするコイル部品。
  2. 前記第2のコアは、前記非重複部分を一対有しており、
    一対の前記非重複部分は、前記巻芯部分における磁界の方向と前記第1及び第2のコアの対向方向とに直交する方向で前記重複部分を挟むように位置していることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記第1のコアの前記巻芯部分は、平板状であることを特徴とする請求項1又は2に記載のコイル部品。
  4. 前記第2のコアの重複部分は、平板状であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のコイル部品。
  5. 前記第1のコアと前記第2のコアとの間にギャップが形成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のコイル部品。
  6. 前記第1のコアと前記第2のコアとが接着材料を介して接続されており、
    前記ギャップが前記接着材料により形成されていることを特徴とする請求項に記載のコイル部品。
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