以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る情報管理装置を備える情報管理システム(ネットワークシステム)の構成を示す。情報管理システムは、各種店舗(施設)における利用者の順番待ちを管理するためのシステムである。なお、本実施形態において、店舗には、例えば飲食店、薬局、病院、美容院、旅行代理店、スマートフォンまたは携帯電話の購入及び契約が可能なショップ、及びアミューズメント施設等が含まれる。すなわち、本実施形態における店舗は、当該店舗を利用者が利用するために順番待ちが可能な店舗であればよい。
図1に示すように、情報管理システムは、情報管理装置10、第1店舗端末20、第2店舗端末30及び利用者端末40を備える。なお、情報管理装置10は、第1店舗端末20、第2店舗端末30及び利用者端末40とそれぞれインターネットのようなネットワーク50を介して通信可能に接続されている。
情報管理装置10は、店舗における利用者の順番待ちを管理するための機能を有するサーバ装置である。なお、情報管理装置10の機能構成については後述する。
第1店舗端末20及び第2店舗端末30は、順番待ちが可能な店舗に設けられている。第1店舗端末20は、例えば店舗の入り口(つまり、店頭)付近に設置され、主に店舗に来店する利用者(客)によって使用される端末装置である。利用者は、例えば店舗に来店した時点で店舗が満席の状態にある場合、第1店舗端末20を操作することによって当該店舗において順番待ちをすることができる。
第2店舗端末30は、例えば店舗のレジ付近に設置され、主に店舗のスタッフ(従業員等)によって使用される端末装置である。店舗のスタッフは、第2店舗端末30において順番待ちの状況等を確認することができる。
本実施形態においては、第1店舗端末20及び第2店舗端末30が異なる端末であるものとして説明するが、当該第1店舗端末20及び第2店舗端末30は一体として構成されていてもよい。
利用者端末40は、例えば店舗を利用する利用者が所持する端末装置である。利用者端末40には、例えばスマートフォン、タブレット端末及びフィーチャーフォン等の携帯端末が含まれる。利用者端末40は、例えば店舗以外の場所から店舗に対する順番待ちをするために用いられる。
上記したように本実施形態において利用者が店舗に対する順番待ちをする際に当該利用者によって操作される端末装置には、上記した第1店舗端末20及び利用者端末40が含まれる。換言すれば、店舗を利用する利用者の各々は、店舗に来店して第1店舗端末20を操作することによって当該店舗に対する順番待ちをしてもよいし、店舗に来店することなく利用者端末40を操作することによって当該店舗に対する順番待ちをしてもよい。
なお、図1においては便宜的に第1店舗端末20、第2店舗端末30及び利用者端末40がそれぞれ1つずつ示されているが、情報管理装置10には、複数の第1店舗端末20及び第2店舗端末30が接続されていてもよいし、複数の利用者端末40が接続されていてもよい。具体的には、情報管理装置10には、例えば情報管理システムを導入している店舗と少なくとも同数の第1店舗端末20及び第2店舗端末30が接続される。また、情報管理装置10には、例えば情報管理システムに予め登録されている利用者と少なくとも同数の利用者端末40が接続される。
図2は、図1に示す情報管理装置10のハードウェア構成の一例を示す。図2に示すように、情報管理装置10においては、バス11に、不揮発性メモリ12、CPU13、メインメモリ14及び通信部15等が接続されている。なお、不揮発性メモリ12及びメインメモリ14は、情報管理装置10の記憶装置を構成する。
不揮発性メモリ12は、例えばオペレーティングシステム(OS)及び上記した店舗における順番待ちを管理するためのプログラム(以下、順番管理プログラムと表記)を含む各種プログラムを格納する。
CPU13は、例えば不揮発性メモリ12に格納されている各種プログラムを実行するプロセッサである。なお、CPU13は、情報管理装置10全体の制御を実行する。
メインメモリ14は、例えばCPU13が各種プログラムを実行する際に必要とされるワークエリア等として使用される。
図2においては不揮発性メモリ12及びメインメモリ14のみが示されているが、情報管理装置10は、例えばHDD(Hard Disk Drive)及びSSD(Solid State Drive)等の他の記憶装置を備えていてもよい。
通信部15は、インターネット等のネットワーク50を介して例えば第1店舗端末20、第2店舗端末30及び利用者端末40等の外部装置と実行される通信を制御する機能を有する。なお、通信部15によれば、例えば無線LAN及びWifi(登録商標)等の無線通信機能を実現することができる。
図3は、本実施形態に係る情報管理装置10の主として機能構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、情報管理装置10は、受付部101、第1登録部102、第2登録部103、管理部104、表示処理部105及び格納部106等を含む。
本実施形態において、各部101〜105は、例えば図2に示すCPU13(つまり、情報管理装置10のコンピュータ)が不揮発性メモリ12に格納されている順番管理プログラムを実行すること(つまり、ソフトウェア)により実現されるものとする。なお、この順番管理プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に予め格納して頒布可能である。また、この順番管理プログラムは、例えばネットワークを介して情報管理装置10にダウンロードされても構わない。
ここでは、各部101〜105がソフトウェアにより実現されるものとして説明したが、当該各部101〜105は、ハードウェアにより実現されてもよいし、ソフトウェア及びハードウェアの組み合わせによって実現されてもよい。
また、本実施形態において、格納部106は、例えば図2に示す不揮発性メモリ12または他の記憶装置等に格納される。
受付部101は、第1店舗端末20に対する複数の利用者の各々の操作に基づいて、当該第1店舗端末20からの店舗に対する順番待ちを受け付ける。また、受付部101は、利用者端末40に対する利用者の操作に基づいて、当該利用者端末40からの店舗に対する順番待ちを受け付ける。なお、受付部101によって受け付けられる利用者端末40からの順番待ちには、後述するように入店予定時刻が指定されていない順番待ちと入店予定時刻が指定されている順番待ち(将来順番待ち)とが含まれる。受付部101は、第2店舗端末30からの店舗に対する順番待ちを受け付けることも可能である。
第1登録部102は、受付部101によって第1店舗端末20からの順番待ちが受け付けられた場合、当該順番待ちを示す順番待ち情報を格納部106に登録(格納)する。なお、上記したように第2店舗端末30からの順番待ちが受け付けられた場合には、第1登録部102は、当該順番待ちを示す順番待ち情報を格納部106に登録する。
第2登録部103は、受付部101によって利用者端末40からの順番待ちが受け付けられた場合、当該順番待ちを示す順番待ち情報を格納部106に登録(格納)する。
なお、上記した順番待ち情報は、当該順番待ち情報によって示される順番待ちが受け付けられた順に格納部106に格納される。
管理部104は、例えば第2店舗端末30からの要求に応じて、格納部106に格納された順番待ち情報を表示するための画面(以下、スタッフ画面と表記)を生成する。
なお、スタッフ画面において、例えば第1店舗端末20からの順番待ちを示す順番待ち情報(以下、店舗順番待ち情報と表記)及び入店予定時刻が指定されていない利用者端末40からの順番待ちを示す順番待ち情報(以下、第1Web順番待ち情報と表記)は、当該順番待ちが受け付けられた順に表示される。一方、入店予定時刻が指定されている利用者端末40からの順番待ちを示す順番待ち情報(以下、第2Web順番待ち情報と表記)は、店舗における順番待ちにおいて当該入店予定時刻(を含む所定期間内)に店舗に入店可能となる(店舗を利用可能となる)ように複数の店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報の間に挿入されて(つまり、並び替えて)表示される。
表示処理部105は、管理部104によって生成されたスタッフ画面を第2店舗端末30に送信し、当該スタッフ画面を第2店舗端末30に表示する。
以下、本実施形態に係る情報管理装置10の動作について説明する。まず、図4のシーケンスチャートを参照して、第1店舗端末20からの順番待ちを示す順番待ち情報(店舗順番待ち情報)を登録する際の情報管理システムの処理手順について説明する。ここでは、第1店舗端末20から順番待ちをする利用者を対象利用者と称する。
まず、対象利用者が第1店舗端末20(及び第2店舗端末30)が設けられている店舗に来店した場合を想定する。この場合、第1店舗端末20には、対象利用者の店舗に対する順番待ちを受け付けるための受付画面が表示されている(ステップS1)。なお、この受付画面は、例えば第1店舗端末20上で動作するブラウザを介して表示されている。
図4においては省略されているが、ステップS1において表示されている受付画面(の画面データ)は、例えば情報管理装置10に含まれる管理部104によって生成され、表示処理部105によって第1店舗端末20に表示される。以下の説明において、第1店舗端末20、第2店舗端末30及び利用者端末40に表示される各種画面についても同様である。
ここで、例えば対象利用者が店舗に来店した時点で店舗が満席の状態にある場合、対象利用者は、第1店舗端末20に表示されている受付画面に対する操作を行う。なお、例えば店舗の利用者の数等を把握するために、満席の状態でない場合であっても受付画面に対する操作を利用者に行わせるようにしてもよい。
第1店舗端末20は例えばタッチパネルを備えており、対象利用者は、当該タッチパネルを介して、受付画面において例えば順番待ちの後に店舗に入店する人数を入力(指定)することができる。
なお、本実施形態における受付画面においては少なくとも人数を入力することができるものであればよいが、当該受付画面は、例えば対象利用者の氏名、電話番号または店舗に対する要望等を入力することができるようなものであってもよい。なお、店舗が飲食店等である場合には、当該店舗に対する要望としては、例えば対象利用者が利用する席の種別としてテーブル席、カウンター席または座敷等を選択することができる。また、禁煙席または喫煙席を選択することができるようにしてもよい。
ここでは店舗が飲食店である場合を想定しているが、店舗が他の業種または業態のものである場合には、受付画面において当該業種または業態に応じた他の情報が入力されても構わない。
また、受付画面においては、後述する第2店舗端末30に表示されるスタッフ画面と同様に、順番待ちの状況(順番待ち情報の一覧)が表示されてもよい。
また、受付画面において人数を入力することができるものとして説明したが、誤操作を防止するために、当該受付画面において例えば「受付」ボタン等が一旦押下された後に人数を入力することができるようにしてもよい。
上記したように受付画面に対して対象利用者が人数を入力した場合、第1店舗端末20は、対象利用者によって入力された人数を取得する(ステップS2)。
第1店舗端末20は、取得された人数を含む順番待ちの受付要求を、ネットワーク50を介して情報管理装置10に送信する(ステップS3)。
情報管理装置10に含まれる受付部101は、第1店舗端末20によって送信された順番待ちの受付要求を受信する。これにより、受付部101は、第1店舗端末20が設けられている店舗に対する順番待ちを受け付ける。
次に、第1登録部102は、受付部101によって受け付けられた順番待ちを登録するために、当該順番待ちを示す順番待ち情報を生成する(ステップS4)。
ここで、ステップS4の処理について説明する。まず、受付部101によって順番待ちが受け付けられた場合、第1登録部102は、当該順番待ちに対して受付番号を発行する。この受付番号は、例えば店舗の営業開始から順番待ちが受け付けられる度に連番で発行される。なお、受付番号は、営業日が変わればリセットされるものとする。
また、第1登録部102は、例えば現在時刻を登録時刻として取得する。登録時刻は、順番待ちが受け付けられた(登録された)時刻として用いられる。なお、この登録時刻(現在時刻)は、例えば情報管理装置10内のクロック等から取得される。
また、第1登録部102は、順番待ちの経路の情報を取得する。ここでは、受付要求が第1店舗端末20から受信されているため、第1登録部102は、経路の情報として第1店舗端末20からの順番待ちであることを示す「店舗」を取得する。
これにより、第1登録部102は、受付部101によって受信された受付要求に含まれる人数に加えて、上記した受付番号、登録時刻及び経路を含む順番待ち情報を生成する。
ここで、本実施形態において、第1登録部102によって生成される順番待ち情報は、人数、受付番号、登録時刻及び経路の情報とともに、更にアライバル情報を含むものとする。アライバル情報は、対象利用者が店舗に到着しているか否かを示す情報である。本実施形態において「利用者が店舗に到着している」とは、当該利用者が店舗に来店するために当該店舗付近まで来ているまたは当該店舗に来店(到着)していることを意味するものとする。
なお、受付要求が第1店舗端末20から受信されている場合(つまり、第1店舗端末20からの順番待ちの場合)、対象利用者が店舗に到着していることを示すアライバル情報を含む順番待ち情報が生成される。
上記したようにステップS4において生成された順番待ち情報は、第1登録部102によって格納部106に登録される(ステップS5)。
ステップS5において順番待ち情報が登録されると、当該登録が完了した旨の通知(以下、登録完了通知と表記)が情報管理装置10から第1店舗端末20に送信される(ステップS6)。なお、登録完了通知には、登録された順番待ち情報に含まれる受付番号等が含まれる。
ここで、第1店舗端末20には、印刷装置が内蔵されているものとする。これにより、第1店舗端末20においては、情報管理装置10から送信された登録完了通知(に含まれる受付番号)が受信され、印刷装置によって当該受付番号が印刷された順番待ちカードが発券される(ステップS7)。
なお、上記した登録完了通知には、受付番号の他に、登録時刻等の情報が含まれていてもよい。この場合、登録時刻等を順番待ちカードに印刷することが可能となる。
対象利用者は、発券された順番待ちカードに印刷されている受付番号に基づいて店舗のスタッフに呼び出されることによって、当該店舗に入店することができる。
次に、図5のシーケンスチャートを参照して、入店予定時刻が指定されていない利用者端末40からの順番待ちを示す順番待ち情報(第1Web順番待ち情報)を登録する際の情報管理システムの処理手順について説明する。ここでは、利用者端末40から順番待ちをする利用者を対象利用者と称する。
まず、対象利用者が利用者端末40から順番待ちをする場合、当該対象利用者は、所定のWebページ(サイト)において当該対象利用者に割り当てられているログインID及びパスワード(以下、対象利用者のログインID及びパスワードと表記)を入力することによって情報管理システム(情報管理装置10)にログインする(ステップS11)。
なお、対象利用者のログインID及びパスワードは、対象利用者が例えば会員登録等を行う際に設定され、会員情報として情報管理装置10において管理されているものとする。図5においては示されていないが、利用者端末40においてログインID及びパスワードが入力された場合、当該ログインID及びパスワードが利用者端末40から情報管理装置10に送信され、当該ログインID及びパスワードが情報管理装置10において管理されている対象利用者のログインID及びパスワードと一致する場合に、対象利用者はログインすることができる。
上記した会員情報には、対象利用者のログインID及びパスワード以外に、例えば会員名及びメールアドレス等が含まれる。
ステップS11において情報管理システムにログインした場合、対象利用者は、利用者端末40を操作することによって、入店予定時刻を指定しない順番待ちをするか入店予定時刻を指定する順番待ちをするかを選択することができる。
入店予定時刻を指定しない順番待ちをすることが選択された場合、利用者端末40には、順番待ちの後に店舗に入店する人数を入力することが可能な画面(以下、第1入力画面と表記)が表示される。対象利用者は、利用者端末40を操作することによって、この第1入力画面において人数を入力する。
なお、上記した受付画面と同様に、利用者端末40に表示される第1入力画面は、例えば対象利用者の氏名、電話番号または店舗に対する要望等を入力することができるようなものであってもよい。
上記したように第1入力画面に対して対象利用者が人数を入力した場合、利用者端末40は、対象利用者によって入力された人数を取得する(ステップS12)。
ステップS12の処理が実行されると、利用者端末40は、当該ステップS12において取得された人数を含む順番待ちの受付要求を、ネットワーク50を介して情報管理装置10に送信する(ステップS13)。
情報管理装置10に含まれる受付部101は、利用者端末40によって送信された順番待ちの受付要求を受信する。これにより、受付部101は、店舗に対する順番待ちを受け付ける。
次に、第2登録部103は、受付部101によって受け付けられた順番待ちを登録するために、当該順番待ちを示す順番待ち情報を生成する(ステップS14)。
この場合、第2登録部103は、例えば現在時刻を登録時刻として取得する。更に、第2登録部103は、上記した順番待ちの経路の情報を取得する。ここでは、入店予定時刻を含まない受付要求が利用者端末40から受信されているため、第2登録部103は、経路の情報として、入店予定時刻が指定されていない利用者端末40からの順番待ちであることを示す「Web1」を取得する。
また、利用者端末40からの順番待ちの場合、第2登録部103は、対象利用者の氏名(会員名)を取得してもよい。なお、対象利用者の氏名は、上記したように会員登録の際に情報管理装置10内に登録されているものとする。具体的には、対象利用者の氏名は、対象利用者のログインID及びパスワードとともに会員情報として登録されており、ステップS11の処理時に入力されるログインID及びパスワードに基づいて取得可能である。
これにより、第2登録部103は、受付部101によって受信された受付要求に含まれる人数に加えて、上記した受付番号、登録時刻、経路及び氏名を含む順番待ち情報を生成する。
なお、本実施形態において、第2登録部103によって生成される順番待ち情報は、上記したアライバル情報を更に含む。受付要求が利用者端末40から受信されている場合(つまり、利用者端末40からの順番待ちの場合)、対象利用者が店舗に到着していないことを示すアライバル情報を含む順番待ち情報が生成される。
上記したようにステップS14において生成された順番待ち情報は、第2登録部103によって格納部106に登録される(ステップS15)。
ステップS15において順番待ち情報が登録されると、当該登録が完了した旨の通知(登録完了通知)が情報管理装置10から利用者端末40に送信される(ステップS16)。なお、この登録完了通知には、登録された順番待ち情報に含まれる受付番号等が含まれる。
ステップS16において送信された登録完了通知が利用者端末40において受信された場合、利用者端末40は、当該登録完了通知に含まれる受付番号を表示することができる(ステップS17)。なお、登録完了通知は、利用者端末40(例えば、スマートフォン等)上で動作する例えばメッセージアプリケーション等におけるPush通知により利用者端末40に表示(通知)されてもよい。また、登録完了通知は、上記した会員登録等を行う際に設定された対象利用者のメールアドレスを用いてメールで送信されて、利用者端末40に表示されてもよい。
利用者端末40に表示された受付番号は、上記した第1店舗端末20からの順番待ちにおける順番待ちカードに印刷された受付番号と同様の役割を有する。
なお、上記した登録完了通知には、受付番号の他に、登録時刻等の情報が含まれていてもよい。この場合、登録時刻等を利用者端末40に表示することが可能となる。
このように入店予定時刻が指定されていない利用者端末40からの順番待ちにおいては、対象利用者は、店舗に来店することなく順番待ちを開始することができる。この場合、対象利用者は、順番待ちの最後尾に並んだ状態と同視できる。よって、対象利用者は、利用者端末40からの順番待ち(を示す順番待ち情報)が登録された後に店舗に来店し、利用者端末40に表示される受付番号に基づいて店舗のスタッフに呼び出されることによって、当該店舗に入店することができる。
次に、図6のシーケンスチャートを参照して、入店予定時刻が指定されている利用者端末40からの順番待ちを示す順番待ち情報(第2Web順番待ち情報)を登録する際の情報管理システムの処理手順について説明する。
まず、図5に示すステップS11の処理に相当するステップS21の処理が実行される。ステップS21において情報管理システムにログインした場合、対象利用者は、利用者端末40を操作することによって、入店予定時刻を指定しない順番待ちをするか入店予定時刻を指定する順番待ちをするかを選択することができる。
入店予定時刻を指定する順番待ちをすることが選択された場合、利用者端末40は、対象利用者が指定することが可能な入店予定時刻に関する問い合わせを情報管理装置10に送信する(ステップS22)。この場合、情報管理装置10は、格納部106に格納されている順番待ち情報に基づいて、他の利用者によって入店予定時刻が指定されていない時間帯(の情報)を、利用者端末40からの問い合わせに対する応答として当該利用者端末40に送信する(ステップS23)。
情報管理装置10からの応答が受信されると、利用者端末40には、店舗に入店する人数及び入店予定時刻を入力することが可能な画面(以下、第2入力画面と表記)が表示される。第2入力画面は、入店予定時刻を入力することができる点以外は上記した第1入力画面と同様であるため、その詳しい説明を省略する。第2入力画面においては、例えば他の利用者によって入店予定時刻が指定されていない時間帯において入店予定時刻を入力することができるものとする。
なお、例えば予め定められた数の入店予定時刻の指定がされていない時間帯であれば、他の利用者と同一の入店予定時刻(時間帯)を指定できるようにしてもよい。
第2入力画面に対して対象利用者が人数及び入店予定時刻を入力した場合、利用者端末40は、対象利用者によって入力された人数及び入店予定時刻を取得する(ステップS24)。
ステップS24の処理が実行されると、利用者端末40は、当該ステップS24において取得された人数及び入店予定時刻を含む受付要求を、ネットワーク50を介して情報管理装置10に送信する(ステップS25)。
情報管理装置10に含まれる受付部101は、利用者端末40によって送信された順番待ちの受付要求を受信する。これにより、受付部101は、店舗に対する順番待ちを受け付ける。
次に、第2登録部103は、受付部101によって受け付けられた順番待ちを登録するために、当該順番待ちを示す順番待ち情報を生成する(ステップS26)。
ここで、ステップS26の処理について説明する。まず、上記した店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報(によって示される順番待ち)の場合、順番待ちをしている利用者は受付番号順に呼び出される。このため、図4及び図5に示す処理においては、店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報を生成する際に受付番号を発行する。
これに対して、第2Web順番待ち情報(入店予定時刻が指定されている利用者端末40からの順番待ちを示す順番待ち情報)では対象利用者が入店予定時刻に店舗に入店することが可能となるように順番待ちが管理(調整)されるが、この場合の対象利用者は、受付番号で呼び出されてもよいし、当該対象利用者の氏名で呼び出されてもよい。
すなわち、対象利用者が受付番号で呼び出される場合には受付番号が発行されるが、当該対象利用者が氏名で呼び出される場合には受付番号は発行されなくてもよい。
なお、第2Web順番待ち情報の生成において受付番号が発行される場合において、店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報を生成する際に発行される受付番号と同様に順番待ちが受け付けられる度に(つまり、登録時刻順に)連番で発行される番号を受付番号とすると、上記したように順番待ちが調整された(つまり、並び替えられた)際に混乱を生じる可能性がある。このため、第2Web順番待ち情報の生成において受付番号が発行される場合、当該受付番号は、店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報を生成する際に発行される受付番号とは区別可能な番号としてもよい。
以下説明においては、入店予定時刻が指定されている利用者端末40からの順番待ちをする利用者は氏名で呼び出されるものとする。
ステップS26において、第2登録部103は、例えば現在時刻を登録時刻として取得する。更に、第2登録部103は、上記した順番待ちの経路の情報を取得する。ここでは、入店予定時刻を含む受付要求が利用者端末40から受信されているため、第2登録部103は、経路の情報として、入店予定時刻が指定されている利用者端末40からの順番待ちであることを示す「Web2」を取得する。
また、上記したように対象利用者を氏名で呼び出す場合、第2登録部103は、会員登録の際に情報管理装置10内に登録された当該対象利用者の氏名を取得する。
これにより、第2登録部103は、受付部101によって受信された受付要求に含まれる人数及び入店予定時刻に加えて、上記した登録時刻、経路及び氏名を含む順番待ち情報を生成する。
なお、本実施形態において、第2登録部103によって生成される順番待ち情報は、上記したアライバル情報を更に含む。上記したように受付要求が利用者端末40から受信されている場合(つまり、利用者端末40からの順番待ちの場合)、対象利用者が店舗に到着していないことを示すアライバル情報を含む順番待ち情報が生成される。
ステップS26において生成された順番待ち情報は、第2登録部103によって格納部106に登録される(ステップS27)。
ステップS27において順番待ち情報が登録されると、当該登録が完了した旨の通知(登録完了通知)が情報管理装置10から利用者端末40に送信される(ステップS28)。なお、この登録完了通知には、登録された順番待ち情報に含まれる入店予定時刻(対象利用者によって入力された入店予定時刻)が含まれる。
ステップS28において送信された登録完了通知が利用者端末40において受信された場合、利用者端末40は、当該登録完了通知に含まれる入店予定時刻を表示することができる(ステップS29)。なお、登録完了通知は、利用者端末40上で動作する例えばメッセージアプリケーション等におけるPush通知により利用者端末40に表示(通知)されてもよい。また、登録完了通知は、対象利用者のメールアドレスを用いてメールで送信されて、利用者端末40に表示されてもよい。
なお、上記した登録完了通知には、入店予定時刻の他に、登録時刻等の情報が含まれていてもよい。この場合、登録時刻等を利用者端末40に表示することが可能となる。
入店予定時刻が指定されている利用者端末40からの順番待ちの場合、対象利用者は、ステップS29において表示された入店予定時刻に店舗に来店し、例えば順番待ち情報に含まれる氏名で店舗のスタッフに呼び出されることによって、当該店舗に入店することができる。
なお、上記したように受付番号が発行される場合、対象利用者は、当該受付番号で呼び出される。この場合、ステップS28において送信される登録完了通知には受付番号が含まれており、対象利用者は、利用者端末40に当該受付番号を表示して確認することができるものとする。
ここで、図7は、上記した図4〜図6の処理が実行されることによって格納部106に登録された順番待ち情報のデータ構造の一例を示す。
図7に示す例では、格納部106には、順番待ち情報106a〜106fが格納(登録)されている。図7に示すように、順番待ち情報106a〜106fは、受付番号、人数、入店予定時刻、登録時刻、経路、氏名及びアライバル情報を含む。
順番待ち情報106a〜106fに含まれる受付番号、人数、入店予定時刻、登録時刻、経路、氏名及びアライバル情報については、上記した通りであるため、ここではその詳しい説明を省略する。なお、アライバル情報「済」は、当該アライバル情報を含む順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者が店舗に到着していることを示している。一方、アライバル情報「未」は、当該アライバル情報を含む順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者が店舗に到着していないことを示している。
図7に示す順番待ち情報106a〜106fは、情報管理装置10(受付部101)によって順番待ちが受け付けられた順(つまり、登録時刻順)に格納されている。
順番待ち情報106a〜106fのうち、経路「店舗」を含む順番待ち情報106a、106d、106e及び106fは、第1店舗端末20からの順番待ちを示す順番待ち情報(店舗順番待ち情報)である。店舗順番待ち情報には、上記したように受付番号、人数、登録時刻、経路及びアライバル情報が含まれている。なお、店舗順番待ち情報は、当該店舗順番待ち情報が登録された時点で、利用者が店舗に到着していることを示すアライバル情報を含む。
また、順番待ち情報106a〜106fのうち、経路「Web1」を含む順番待ち情報106cは、入店予定時刻が指定されていない利用者端末40からの順番待ちを示す順番待ち情報(第1Web順番待ち情報)である。第1Web順番待ち情報には、上記したように受付番号、人数、登録時刻、経路、氏名及びアライバル情報が含まれている。なお、第1Web順番待ち情報は、当該第1Web順番待ち情報が登録された時点では、利用者が店舗に到着していないことを示すアライバル情報を含む。
また、順番待ち情報106a〜106fのうち、経路「Web2」を含む順番待ち情報106bは、入店予定時刻が指定されている利用者端末40からの順番待ちを示す順番待ち情報(第2Web順番待ち情報)である。第2Web順番待ち情報には、上記したように人数、入店予定時刻、登録時刻、経路、氏名及びアライバル情報が含まれている。なお、第2Web順番待ち情報は、当該第2Web順番待ち情報が登録された時点では、利用者が店舗に到着していないことを示すアライバル情報を含む。
ここで、本実施形態においては第2店舗端末30に順番待ちの状況(つまり、順番待ち情報)を表示することが可能であるが、図7に示す順番待ち情報106a〜106fをそのまま表示した場合には、店舗のスタッフは、第2Web順番待ち情報(順番待ち情報106c)によって示される順番待ちを登録した利用者をどのタイミングで入店させるのかを容易に把握することができない。
このため、本実施形態においては、第2Web順番待ち情報に含まれる入店予定時刻に基づいて格納部106に格納されている順番待ち情報の順番を並べ替えて表示する処理を実行する。
図8のシーケンスチャートを参照して、第2店舗端末30に順番待ち情報を表示する際の情報管理システムの処理手順について説明する。
第2店舗端末30に順番待ち情報を表示する場合、当該第2店舗端末30から情報管理装置10に上記したスタッフ画面の表示(または更新)が要求される(ステップS31)。このステップS31の処理は、例えば店舗のスタッフによる第2店舗端末30に対する操作が行われた場合、または予め定められた期間、第2店舗端末30に対する操作が行われなかった場合に実行される。
管理部104は、第2店舗端末30からの要求に応じて、格納部106に格納(登録)されている順番待ち情報を取得する(ステップS32)。なお、ステップS32においては、格納部106に格納されている順番待ち情報のうち、まだ店舗に案内されていない利用者の順番待ちを示す順番待ち情報(以下、未案内の順番待ち情報と表記)が取得される。すなわち、既に店舗に案内された利用者の順番待ちを示す順番待ち情報(以下、案内済みの順番待ち情報と表記)はスタッフ画面に表示する必要がないため、ステップS32においては取得されない。図7に示す順番待ち情報のデータ構造においては省略されているが、未案内の順番待ち情報であるか、案内済みの順番待ち情報であるかを示す情報(つまり、順番待ちのステータス)は、各順番待ち情報に含まれているものとする。
次に、管理部104は、ステップS32において取得された順番待ち情報を表示するためのスタッフ画面を生成する処理(以下、スタッフ画面生成処理と表記)を実行する(ステップS33)。
なお、スタッフ画面において、上記したように第2Web順番待ち情報(入店予定時刻が指定されている順番待ち)は、順番待ちが受け付けられた順に登録されている順番待ち情報(店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報)の間に挿入されて表示される。スタッフ画面生成処理及び当該スタッフ画面生成処理によって生成されるスタッフ画面の詳細については後述する。
表示処理部105は、ステップS33の処理が実行されることによって生成されたスタッフ画面を表示するための画面データを第2店舗端末30に送信する(ステップS34)。
第2店舗端末30は、表示処理部105によって送信された画面データを受信する。これにより、第2店舗端末30においては、スタッフ画面が表示される(ステップS35)。なお、このスタッフ画面は、例えば第2店舗端末30上で動作するブラウザを介して表示される。
次に、図9のフローチャートを参照して、上記したスタッフ画面生成処理(図8に示すステップS33の処理)の処理手順について説明する。
まず、管理部104は、現在時刻を取得する(ステップS41)。この現在時刻は、例えば情報管理装置10に内蔵されているクロック等から取得することが可能である。
次に、図8に示すステップS32において取得された順番待ち情報のうちの店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報の各々についてステップS42〜S44の処理が実行される。以下、この処理の対象となる順番待ち情報を対象順番待ち情報と称する。また、対象順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者を対象利用者と称する。
この場合、管理部104は、図8に示すステップS32において取得された順番待ち情報のうちの対象順番待ち情報よりも登録時刻が早い順番待ち情報(店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報)の数、つまり、対象利用者の前に順番待ちをしている利用者(対象利用者よりも先に店舗に入店することになる他の利用者)の組の数に、対象利用者(の組)を加えた待ち組数をカウントする(ステップS42)。なお、ここで待ち組数としてカウントされる利用者(の組)は、まだ店舗に案内されていない利用者であるものとする。利用者が店舗に案内された場合の処理については後述する。
ここで、本実施形態においては、順番待ちをしている1組の利用者が入店することができるまでの時間(以下、単位待ち時間と表記)が予め設定されている。この場合、管理部104は、この予め設定されている単位待ち時間にステップS42においてカウントされた待ち組数を乗算することによって、対象利用者が店舗に入店する(つまり、店舗を利用する)ことができるための時間(以下、待ち時間と表記)を算出する(ステップS43)。
なお、単位待ち時間は、情報管理装置10(情報管理システム)側で店舗毎に設定されていればよい。単位待ち時間は、例えば店舗の業種及び業態に応じた利用客数及び回転率等に従って設定される。しかしながら、店舗の状況等によっては単位時間を店舗側で修正したい場合がある。この場合、単位待ち時間は、店舗のスタッフによる第2店舗端末30に対する操作に応じて一時的に補正することができるようにしてもよい。
ここでは単位待ち時間が情報管理装置10側で設定されるものとして説明したが、単位待ち時間は、情報管理装置10側では設定されず、各店舗に設けられている第2店舗端末30において設定される構成であってもよい。
次に、管理部104は、ステップS41において取得された現在時刻にステップS43において算出された待ち時間を加算することによって対象順番待ち情報によって示される順番待ちにおける入店予定時刻を算出する(ステップS44)。
ここで、上記したステップS42〜S44の処理が図8に示すステップS32において取得された順番待ち情報のうちの全ての店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報について実行されたか否かが判定される(ステップS45)。
全ての店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報について処理が実行されていないと判定された場合(ステップS45のNO)、ステップS42に戻って処理が繰り返される。この場合、処理が実行されていない店舗順番待ち情報または第1Web順番待ち情報を対象順番待ち情報としてステップS42〜S44の処理が実行される。
一方、全ての店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報について処理が実行されたと判定された場合(ステップS45のYES)、管理部104は、全ての店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報の各々についてステップS44において算出された入店予定時刻と第2Web順番待ち情報に含まれる入店予定時刻とに基づいて、図8に示すステップS32において取得された順番待ち情報を並び替える(ステップS46)。この場合、管理部104は、ステップS32において取得された順番待ち情報を、入店予定時刻が早い順に並べ替える。
ここで、ステップS46において順番待ち情報が並び替えられた場合、上記した第2Web順番待ち情報が店舗順番待ち情報または第1Web順番待ち情報の前または後に挿入されることによって当該店舗順番待ち情報または第1Web順番待ち情報の順番が変更される場合がある。上記した店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報についての待ち時間は単に店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報の登録時刻順に基づいて算出されたものであり、ステップS46の処理によって店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報の順番が変更されている場合には、当該待ち時間も併せて変更(更新)する必要がある。
そこで、ステップS46の処理によって店舗順番待ち情報または第1Web順番待ち情報の順番が変更されているか否かが判定される(ステップS47)。
順番が変更されていると判定された場合(ステップS47のYES)、管理部104は、順番が変更された順番待ち情報の待ち時間(及び入店予定時刻)を、ステップS46において並び替えられた順番待ち情報の順番に基づいて更新する(ステップS48)。なお、この場合における待ち時間の算出処理は、ステップS43と同様であるため、その詳しい説明を省略する。
ステップS48の処理が実行されると、管理部104は、ステップS46において並び替えられた順番待ち情報及びステップS48において更新された待ち時間を表示するためのスタッフ画面(の画面データ)を生成する(ステップS49)。
なお、上記したステップS47において順番が変更されていない(つまり、同一である)と判定された場合(ステップS47のNO)、ステップS48の処理は実行されず、ステップS49の処理が実行される。
本実施形態においては、後述するようにスタッフ画面に待ち時間が表示されるものとして説明するが、当該スタッフ画面に待ち時間が表示されないのであれば、ステップS47及びS48の処理は省略されても構わない。
ここで、図10は、第2店舗端末30に表示されるスタッフ画面の一例を示す。なお、図10においては、図7に示す順番待ち情報106a〜106fが表示されたスタッフ画面200を示している。
図10に示すスタッフ画面200において、順番待ち情報106a〜106fは、入店予定時刻に基づいて並び替えて表示されている。なお、順番待ち情報106bによって示される順番待ちにおける入店予定時刻は、上記したように順番待ち情報106bの登録の際に利用者によって指定(入力)された時刻である。一方、順番待ち情報106b以外の順番待ち情報によって示される順番待ちにおける入店予定時刻は、上記したスタッフ画面生成処理において算出された時刻である。
図10に示す例においては、順番待ち情報106a、106c、106d、106e、106b及び106fの順に表示されている。
店舗のスタッフは、このようなスタッフ画面200において表示されている順に上から利用者(受付番号または氏名)を呼び出して、店舗に入店させることができる。
なお、上記したスタッフ画面生成処理において説明したように、順番待ち情報106b(第2Web順番待ち情報)については待ち時間は算出されない。このため、スタッフ画面200における順番待ち情報106bの待ち時間の欄には入店予定時刻が表示されている。
また、上記したように順番待ち情報106b(によって示される順番待ちをしている利用者)の場合は氏名で呼び出すため、スタッフ画面200には、当該順番待ち情報106bに含まれる氏名(会員名)が表示されている。なお、上記したように順番待ち情報106c(第1Web順番待ち情報)についても氏名(会員名)が表示されているが、当該氏名は、例えば順番待ち情報106cに含まれる受付番号で呼び出した利用者が当該順番待ち情報106cによって示される順番待ちをしている利用者であるか否かを確認するために用いることができる。
また、スタッフ画面200において、順番待ち情報106b(第2Web順番待ち情報)は、他の順番待ち情報(店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報)と区別可能な態様で表示されるものとする。これによれば、店舗のスタッフは、第2Web順番待ち情報(入店予定時刻が指定されている利用者端末40からの順番待ち情報)の存在を容易に把握することができる。
また、図10に示すスタッフ画面200においては、各順番待ち情報に対応する待ち時間は7分間隔となっている。つまり、図10では、店舗において単位待ち時間が7分に設定されている例を示している。
なお、図10においては待ち時間を表示する例を示しているが、当該待ち時間は目安となる時間であり、店舗内の利用者の利用状況等によっても大きく変動する可能性がある。また、店舗のスタッフが利用者を呼び出すためには、スタッフ画面200には当該利用者を呼び出す順に順番待ち情報が表示されていればよい。このため、上記したように待ち時間についてはスタッフ画面200に表示されない構成としても構わない。
店舗を利用していた他の利用者が当該店舗の利用を終えることによって順番待ちをしている利用者が店舗に入店可能となった場合、店舗のスタッフは、スタッフ画面200を参照して、当該スタッフ画面200に表示されている順番待ち情報に含まれる受付番号または氏名を上から順に呼び出すことによって、当該順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者を店舗に入店させることができる。
なお、図10に示すように、スタッフ画面200には、各順番待ち情報に対応づけて「案内」ボタン201及び「不在」ボタン202が設けられている(表示されている)。
ここで、格納部106に格納されている順番待ち情報の各々には、上記したように当該順番待ち情報によって示される順番待ちのステータスが含まれているものとする。
順番待ちのステータスには、例えば「未案内」、「案内済み」、「不在」及び「キャンセル」等が含まれる。「未案内」は、順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者がまだ店舗に案内されていないことを示す。「案内済み」は、順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者が既に店舗に案内された(つまり、入店した)ことを示す。「不在」は、順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者が呼び出し時に不在であったことを示す。「キャンセル」は、順番待ち情報によって示される順番待ちがキャンセルされたことを示す。
以下、順番待ちのステータスの遷移について簡単に説明する。まず、上記した図4〜図6に示す処理が実行されることによって格納部106に登録された順番待ち情報によって示される順番待ちのステータスは、「未案内」に設定される。なお、スタッフ画面には、ステータスが「未案内」である順番待ちを示す順番待ち情報の一覧が表示される。すなわち、図10に示すスタッフ画面200に表示されている順番待ち情報106a〜106fによって示される順番待ちのステータスは全て「未案内」である。
ここで、例えば図10に示すようにスタッフ画面200に順番待ち情報106a〜106fが表示されている場合において、店舗のスタッフがスタッフ画面200の最上位に表示されている順番待ち情報106aに含まれる受付番号「1」を呼び出した場合を想定する。
この場合において、受付番号「1」が印刷された順番待ちカードを所持する利用者が付近に待機しており、当該利用者を店舗に案内した(入店させた)場合には、店舗のスタッフは、スタッフ画面200において順番待ち情報106aに対応づけて表示されている「案内」ボタン201を押下する。これによれば、順番待ち情報106aによって示される順番待ちのステータスは「未案内」から「案内済み」に変更される。このように順番待ちのステータスが変更された後に、図8に示す処理が実行されることによってスタッフ画面が更新された場合には、ステータスが「案内済み」である順番待ち情報106aはスタッフ画面には表示されない。
一方、受付番号「1」が印刷された順番待ちカードを所持する利用者が付近に待機しておらず、当該利用者を店舗に案内することができない(つまり、当該利用者が呼び出しに応じない)場合には、店舗のスタッフは、スタッフ画面200において順番待ち情報106aに対応づけて表示されている「不在」ボタン202を押下して、順番待ち情報106aの次に表示されている順番待ち情報106dに含まれる受付番号「3」を呼び出す。この場合には、順番待ち情報106aによって示される順番待ちのステータスは「未案内」から「不在」に変更される。ステータスが「不在」である順番待ち情報については、ステータスが「未案内」である順番待ち情報とともにスタッフ画面200に表示されてもよいし、当該スタッフ画面200とは別の画面(例えば、不在一覧画面等)に表示されるようにしてもよい。なお、順番待ちのステータスの「未案内」から「不在」への変更は、例えば当該順番待ちにおける入店予定時刻から一定時間が経過された際に自動的に行われてもよい。
なお、ステータスが「不在」に変更された場合であっても、当該ステータスが「不在」に変更された順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者が予め定められた期間内に再度来店すれば、当該利用者を入店させることができるものとする。このように利用者が店舗に入店した場合には、当該利用者の順番待ちのステータスは「不在」から「案内済み」に変更される。
一方、順番待ちのステータスが「不在」に変更された後、予め定められた期間が経過した場合には、当該順番待ちはキャンセルしたものとして扱われる。この場合、順番待ちのステータスは「不在」から「キャンセル」に変更される。ステータスが「キャンセル」に変更された順番待ち情報はスタッフ画面には表示されない。
ここでは、順番待ち情報106aによって示される順番待ちのステータスの遷移について主に説明したが、他の順番待ち情報の場合についても同様である。
ここで、図10に示すスタッフ画面200には各順番待ち情報106a〜106fに含まれるアライバル情報が表示されているところ、店舗に到着していない利用者を呼び出して、当該利用者が店舗に到着しているか否か等を確認する作業を店舗のスタッフが行うことは、当該店舗における効率的なオペレーションを妨げることの原因となる。
そこで、本実施形態において、上記したスタッフ画面200には、アライバル情報に基づいて順番待ち情報を並び替えるためのボタン(以下、並び替えボタンと表記)203が設けられているものとする。なお、図10に示す例では、スタッフ画面200において「アライバル情報」と表記されている部分が並び替えボタン203としての機能を有している。このような並び替えボタン203がスタッフ画面200上で店舗のスタッフによって押下(指定)された場合、アライバル情報に基づいて順番待ち情報106a〜106fが並び替えられた結果を表示することができる。
この場合、利用者が店舗に到着していることを示すアライバル情報を含む順番待ち情報(第2順番待ち情報)は、利用者が店舗に到着していないことを示すアライバル情報を含む順番待ち情報(第1順番待ち情報)よりも優先して表示される。
以下、図10に示すスタッフ画面200において並び替えボタン203が押下された場合に第2店舗端末30に表示されるスタッフ画面の例について説明する。
まず、図11は、スタッフ画面200において並び替えボタン203が押下された場合に第2店舗端末30に表示されるスタッフ画面の第1例を示す。
図11に示すスタッフ画面300においては、スタッフ画面200に表示されている順番待ち情報106a〜106fのうち、利用者が店舗に到着していることを示すアライバル情報(つまり、アライバル情報「済」)を含む順番待ち情報106a、106d、106e及び106fが、利用者が店舗に到着していないことを示すアライバル情報(つまり、アライバル情報「未」)を含む順番待ち情報106c及び106bよりも優先して(つまり、上位に)表示されている。
なお、アライバル情報が「済」である順番待ち情報106a、106d、106e及び106fは、入店予定時刻順に並べて表示されている。同様に、アライバル情報が「未」である順番待ち情報106c及び106bは、入店予定時刻順に並べて表示されている。
次に、図12は、スタッフ画面200において並び替えボタン203が押下された場合に第2店舗端末30に表示されるスタッフ画面の第2例を示す。
図12に示すスタッフ画面400においては、次に呼び出すべき順番待ち情報を他の順番待ち情報よりも優先して表示するための欄(呼出おすすめ欄)401が設けられている。
この呼出おすすめ欄401には、上記したようにアライバル情報に基づいて順番待ち情報を並び替えた結果(次に呼び出すべき順番待ち情報)として、利用者が店舗に到着していることを示すアライバル情報(つまり、アライバル情報「済」)を含む順番待ち情報106a、106d、106e及び106fのうち入店予定時刻が最も早い順番待ち情報106aに含まれる受付番号が表示されている。
なお、次に呼び出すべき順番待ち情報が店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報である場合には呼出おすすめ欄401には受付番号が表示されるが、次に呼び出すべき順番待ち情報が第2Web順番待ち情報である場合には呼出おすすめ欄401には氏名(会員名)が表示されればよい。
なお、スタッフ画面400の呼出おすすめ欄401以外の表示内容は、上記したスタッフ画面200と同一でよい。
図12においては呼出おすすめ欄401に1つの順番待ち情報のみが表示されるものとして説明したが、呼出おすすめ欄401には、上記したアライバル情報に基づいて並び替えられた結果が上位の複数の順番待ち情報(受付番号または氏名)が表示されても構わない。
また、図12においては次に呼び出すべき順番待ち情報が呼出おすすめ欄401に表示される場合について説明したが、店舗のスタッフが次に呼び出すべき順番待ち情報を把握することが可能であれば、例えば上記した図10に示すスタッフ画面200において次に呼び出すべき順番待ち情報が他の順番待ち情報よりも強調されて表示されるような構成であっても構わない。
上記したようなスタッフ画面300及び400によれば、利用者が店舗に到着していることを示すアライバル情報を含む順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者を優先して呼び出すことができる。
なお、図11及び図12に示すスタッフ画面300及び400において例えば並び替えボタン203が再度押下された場合には、図10に示すスタッフ画面200が表示されるものとする。ここでは、並び替えボタン203を用いるものとして説明したが、スタッフ画面200に戻る(遷移する)ためのボタンが別途設けられていても構わない。
ところで、上記したスタッフ画面300及び400においては、利用者が店舗に到着していることを示すアライバル情報を含む順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者が優先して呼び出されるが、順番待ち情報106cの入店予定時刻が順番待ち情報106aの入店予定時刻より後であるが順番待ち情報106dの入店予定時刻よりも前であるものとすると、当該順番待ち情報106cによって示される順番待ちをしている利用者は、順番待ち情報106dによって示される順番待ちをしている利用者よりも前に呼び出されるべきである。
また、上記したように順番待ち情報106bの入店予定時刻が順番待ち情報106eの入店予定時刻より後であるが順番待ち情報106fの入店予定時刻よりも前であるものとすると、順番待ち情報106bによって示される順番待ちをしている利用者は、順番待ち情報106fによって示される順番待ちをしている利用者よりも前に呼び出されるべきである。
この場合において、順番待ち情報106c及び106bによって示される順番待ちをしている利用者(利用者端末40からの順番待ちをしている利用者)が当該順番待ち情報106c及び106bの入店予定時刻に従った適切な順番で呼び出されるためには、当該利用者が店舗に到着したことを登録する(つまり、順番待ち情報106cに含まれるアライバル情報「未」をアライバル情報「済」に変更する)必要がある。
以下、利用者端末40から順番待ちをしている利用者が店舗に到着したことを登録する際の情報管理装置10の処理(以下、到着登録処理と表記)について説明する。なお、到着登録処理は、例えば利用者が店舗に到着していないことを示すアライバル情報(つまり、アライバル情報「未」)を含む順番待ち情報を対象として定期的に実行される。以下の説明においては、到着登録処理の対象となる順番待ち情報を対象順番待ち情報、当該対象順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者を対象利用者、当該対象利用者が所持する利用者端末40を対象利用者端末40と称する。
本実施形態においては、到着登録処理として、例えば以下に説明する第1〜第3到着登録処理のうちの1つが実行されるものとする。
まず、図13のフローチャートを参照して、第1到着登録処理の処理手順について説明する。
第1到着登録処理が実行される場合、管理部104は、対象利用者端末40に対して位置情報を要求する(ステップS51)。
ここで、対象利用者端末40は、例えばスマートフォン等であり、対象利用者(対象利用者端末40)の位置を検出することが可能なGPS(Global Positioning System)機能を有しているものとする。
この場合、対象利用者端末40は、GPS機能によって検出された対象利用者の位置を示す位置情報を取得し、情報管理装置10からの要求に対する応答として当該位置情報を情報管理装置10に送信する。
ここでは、対象利用者の位置を示す位置情報がGPS機能により取得されるものとして説明したが、当該位置情報は他の手法によって取得されても構わない。
情報管理装置10に含まれる管理部104は、対象利用者端末40によって送信された位置情報を受信する(ステップS52)。
次に、管理部104は、ステップS52において受信された位置情報によって示される位置(以下、対象利用者の位置と表記)が店舗から予め定められた範囲内にあるか否かを判定する(ステップS53)。
なお、店舗の位置(所在地)を示す位置情報は予め情報管理装置10内で管理されているものとする。ステップS53においては、このような店舗の位置を示す位置情報を用いて、ステップS52において受信された位置情報によって示される対象利用者の位置から当該店舗の位置までの距離を算出する。このように算出された距離が予め定められた値未満である場合、対象利用者の位置が店舗から予め定められた範囲内にあると判定される。一方、このように算出された距離が予め定められた値以上である場合、対象利用者の位置が店舗から予め定められた範囲内にないと判定される。
対象利用者の位置が店舗から予め定められた範囲内にあると判定された場合(ステップS53のYES)、管理部104は、対象利用者の店舗への到着が登録可能であることを対象利用者端末40に通知する(ステップS54)。
ここで、ステップS54の処理が実行された場合、対象利用者端末40には、対象利用者の店舗への到着が登録可能である旨(以下、到着登録可能通知と表記)が表示される。この到着登録可能通知は、上記したメッセージアプリケーション等におけるPush通知により対象利用者端末40に表示されてもよいし、メールで送信されて対象利用者端末40に表示されてもよい。
この場合、対象利用者は、到着登録可能通知が表示された対象利用者端末40に対して当該対象利用者が店舗に到着したことを登録するための操作(以下、到着登録操作と表記)を行うことができる。到着登録操作には、対象利用者端末40の画面上で例えば店舗への到着の登録を指示するためのボタンを押下(指定)する操作等が含まれる。
対象利用者端末40において到着登録操作が行われた場合、当該到着登録操作が行われたことを示す情報(以下、到着登録指示と表記)が対象利用者端末40から情報管理装置10に送信される。
次に、管理部104は、到着登録指示が受信されたか否かを判定する(ステップS55)。上記したように対象利用者端末40において到着登録操作が行われた場合には、対象利用者端末40から到着登録指示が送信され、当該到着登録指示が受信されたと判定される。一方、対象利用者端末40において到着登録操作が行われていない場合には、対象利用者端末40からは到着登録指示が送信されないため、当該到着登録指示が受信されていないと判定される。
到着登録指示が受信されたと判定された場合(ステップS55のYES)、管理部104は、対象順番待ち情報に含まれるアライバル情報「未」をアライバル情報「済」に変更する(ステップS56)。
なお、ステップS56の処理が実行された場合、対象利用者の店舗への到着の登録が完了した旨が対象利用者端末40を介して対象利用者に通知されるようにしてもよい。この場合、対象利用者端末40には、例えば図14に示すような画面が表示される。
上記した第1到着登録処理によれば、対象利用者は、店舗付近(店舗から予め定められた範囲内)に来た場合に当該対象利用者の操作に応じて店舗に到着したことを登録することができる。
なお、ステップS53において対象利用者の位置が店舗から予め定められた範囲内にないと判定された場合(ステップS53のNO)またはステップS55において到着登録指示が受信されていないと判定された場合(ステップS55のNO)、第1到着登録処理は終了される。
この場合には、対象利用者の店舗への到着の登録が完了していない旨が対象利用者端末40を介して対象利用者に通知されるようにしてもよい。この場合、対象利用者端末40には、例えば図15に示すような画面が表示される。
次に、図16のフローチャートを参照して、第2到着登録処理の処理手順について説明する。
第2到着登録処理においては、上記した図13に示すステップS51〜S53の処理に相当するステップS61〜S63の処理が実行される。
ステップS63において対象利用者の位置が店舗から予め定められた範囲内にあると判定された場合(ステップS63のYES)、管理部104は、図13に示すステップS56の処理と同様に、対象順番待ち情報に含まれるアライバル情報「未」をアライバル情報「済」に変更する(ステップS64)。
上記した第2到着登録処理によれば、対象利用者は、店舗付近(店舗から予め定められた範囲内)に来た場合に自動的に店舗への到着を登録することができる。
なお、ステップS63において対象利用者の位置が店舗から予め定められた範囲内にないと判定された場合(ステップS63のNO)、ステップS64の処理は実行されず、第2到着登録処理は終了される。
次に、図17のフローチャートを参照して、第3到着登録処理の処理手順について説明する。
第3到着登録処理においては、上記した図13に示すステップS51〜S53の処理に相当するステップS71〜S73の処理が実行される。
ステップS73において対象利用者の位置が店舗から予め定められた範囲内にあると判定された場合(ステップS73のYES)、管理部104は、例えば予め定められた条件に基づいて対象利用者の店舗への到着の登録が可能であるか否かを判定する(ステップS74)。なお、ステップS74における予め定められた条件は、例えば情報管理装置10内に予め格納されていればよい。
ステップS74における予め定められた条件には、例えば上記した図9に示すステップS46において順番待ち情報が入店予定時刻順に並び替えられた結果において、対象順番待ち情報よりも上位に表示される順番待ち情報の数が予め定められた数(組数)以下であることが含まれる。なお、この対象順番待ち情報よりも上位に表示される順番待ち情報の数とは、当該対象順番待ち情報によって示される順番待ちをしている対象利用者よりも先に店舗に入店する(案内される)ことになる他の利用者の順番待ちを示す順番待ち情報の数に相当する。
なお、図16に示す第2到着登録処理においては省略されているが、上記したステップS74の処理は、第2到着登録処理において実行されても構わない。この場合、ステップS74の処理は、図16に示すステップS63の処理の次に実行されればよい。
ここで、図9に示すスタッフ画面生成処理(図8に示す処理)は店舗のスタッフによる第2店舗端末30に対する操作が行われた場合、または予め定められた期間、第2店舗端末30に対する操作が行われなかった場合に実行される。このため、スタッフ画面生成処理は第3到着登録処理が実行される前に既に実行されており、ステップS74の処理の実行時には図9に示すステップS46における処理結果を得ることができるものとする。なお、ステップS74の処理が実行される際に、図9に示すステップS41〜S46の処理が別途実行されても構わない。
このような条件によれば、対象順番待ち情報よりも上位に表示される順番待ち情報の数が予め定められた数以下である場合に、対象利用者の店舗への到着の登録が可能であると判定される。一方、対象順番待ち情報よりも上位に表示される順番待ち情報の数が予め定められた数以下でない場合には、対象利用者の店舗への到着の登録が可能でないと判定される。
対象利用者の店舗への到着の登録が可能であると判定された場合(ステップS74のYES)、図13に示すステップS54〜S56の処理に相当するステップS75〜S77の処理が実行される。
一方、対象利用者の店舗への到着が可能でないと判定された場合(ステップS74のNO)、第3到着登録処理は終了される。
上記した第3到着登録処理によれば、対象利用者が店舗付近(店舗から予め定められた範囲内)に来た場合であっても、例えば対象順番待ち情報よりも上位に表示される順番待ち情報の数が予め定められた数以下でないような場合には、当該対象利用者の店舗への到着の登録を制限することができる。換言すれば、対象利用者の来店が早すぎるような場合には店舗への到着の登録を制限することができる。この第3到着登録処理は、特に入店予定時刻が指定されている利用者端末40からの順番待ちをした場合に効果的である。
なお、上記した対象利用者の店舗への到着の登録が可能であるか否かを判定するための条件は一例であり、例えば対象順番待ち情報によって示される順番待ちにおける入店予定時刻(当該対象順番待ち情報の入店予定時刻)に基づく条件であってもよい。このような条件によれば、例えば現在時刻が対象順番待ち情報の入店予定時刻から予め定められた時間以内である場合に、対象利用者の店舗への到着の登録が可能であると判定されるようにすることができる。第3到着登録処理においては、このように対象順番待ち情報によって示される順番待ちにおける入店予定時刻に基づいて対象利用者の店舗への到着の登録が制限されるようにしてもよい。
上記した到着登録処理(第1〜第3到着登録処理)によれば、利用者端末40から順番待ちをしている利用者は店舗に到着したことを登録することが可能となる。
以下、図18及び図19を参照して、到着登録処理が実行された後に並び替えボタン203が押下された場合に第2店舗端末30に表示されるスタッフ画面の具体例について説明する。ここでは、図11に示す形式で表示されるスタッフ画面について説明する。
なお、上記した図10に示すスタッフ画面200に表示されている順番待ち情報106cの入店予定時刻は、順番待ち情報106aの入店予定時刻と順番待ち情報106dの入店予定時刻との間の時間帯に該当するものとする。また、スタッフ画面200に表示されている順番待ち情報106bの入店予定時刻は、順番待ち情報106eの入店予定時刻と順番待ち情報106fの入店予定時刻との間の時間帯に該当するものとする。
ここで、図18は、図10に示すスタッフ画面200に表示されている順番待ち情報106cによって示される順番待ちをしている利用者の店舗への到着が登録された後に並び替えボタン203が押下された場合に第2店舗端末30に表示されるスタッフ画面の一例を示す。
順番待ち情報106cは、図11に示すスタッフ画面300においてはアライバル情報が「未」であったために順番待ち情報106fよりも下位に表示されていたが、図18に示すスタッフ画面500においては当該順番待ち情報106cの入店予定時刻に従った適切な位置(つまり、順番待ち情報106aと順番待ち情報106dの間)に表示されている。
また、図19は、図10に示すスタッフ画面200に表示されている順番待ち情報106bによって示される順番待ちをしている利用者の店舗への到着が更に登録された後に並び替えボタン203が押下された場合に第2店舗端末30に表示されるスタッフ画面の一例を示す。
順番待ち情報106bは、スタッフ画面500においてはアライバル情報が「未」であったために順番待ち情報106fの下位に表示されていたが、図19に示すスタッフ画面600においては当該順番待ち情報106bの入店予定時刻に従った適切な位置(つまり、順番待ち情報106eと順番待ち情報106fの間)に表示されている。
上記したように順番待ち情報106c及び106bによって示される順番待ちをしている利用者の店舗への到着が登録された場合には、図19に示すスタッフ画面600が表示されることによって、当該利用者はそれぞれ適切な順番で呼び出されることが可能となる。
なお、上記した到着登録処理(第1〜第3到着登録処理)においては、情報管理装置10(管理部104)からの要求に応じて利用者端末40から位置情報が自動的に送信されるものとして説明したが、当該位置情報を自動的に送信するための機能が利用者端末40においてOFFされている場合には、当該機能をONすることを当該利用者端末40を所持する利用者に対して通知するようにしてもよい。
また、上記した到着登録処理は、定期的に実行されるものとして説明したが、例えば利用者の指示(操作)に応じて実行されてもよい。この場合、利用者の位置を示す位置情報は、例えば利用者端末40に対する利用者の操作に応じて送信されればよい。
また、本実施形態においては到着登録処理として第1〜第3到着登録処理のうちの1つが実行されるものとして説明したが、到着登録処理として実行される処理は、情報管理装置10の管理者または店舗のスタッフ等によって適宜設定(変更)されるようにしてもよいし、店舗の営業日(曜日)または時間帯に応じて自動的に変更されるようにしてもよい。
上記したように本実施形態においては、例えばある順番待ち情報(第1順番待ち情報)に含まれるアライバル情報が利用者(第1利用者)が店舗に到着していないことを示し、他の順番待ち情報(第2順番待ち情報)に含まれるアライバル情報が利用者(第2利用者)が店舗に到着していることを示す場合、当該第2順番待ち情報は第1順番待ち情報よりも優先して表示される。
本実施形態においては、このような構成により、店舗への到着が登録されていない利用者よりも店舗への到着が登録されている利用者が優先的に呼び出されるため、当該店舗における効率的なオペレーションを実現することが可能となる。
具体的には、複数の利用者が順番待ちをすることが可能な店舗において例えば利用者が呼び出しに応じない場合、店舗のスタッフは、当該利用者が店舗付近にいるまたは来店しているか否かを確認しなければならず、当該利用者が不在であると判断できるまで当該利用者を複数回呼び出すこと等が必要となる。順番待ちが発生しているような店舗においてこのような対応を頻繁にしなければならないとすると、当該店舗における効率的なオペレーションを実現することは困難である。
これに対して、本実施形態における構成によれば、店舗のスタッフは、店舗に到着していない利用者(まだ店舗付近に来ていないまたは来店していない利用者)を呼び出してしまうことを回避することが可能となる。
なお、利用者端末40から順番待ちをしている利用者は、例えば利用者端末40に対する操作を行うことによって、店舗への到着を登録することができる。この場合、利用者端末40対する操作に応じて順番待ち情報に含まれるアライバル情報「未」がアライバル情報「済」に変更される。なお、利用者の店舗への到着の登録は、例えば利用者端末40から送信される位置情報に基づいて利用者の位置が店舗から予め定められた範囲内にある(つまり、利用者が店舗付近に来たまたは来店した)ことが判定された場合に可能とする。これによれば、より確実に店舗に来店している利用者のみを呼び出すことが可能となる。
また、利用者端末40から送信される位置情報に基づいて利用者の位置が店舗から予め定められた範囲内にあることが判定された場合に、自動的に利用者の店舗への到着が登録される(アライバル情報を変更する)構成としてもよい。このような構成によれば、利用者が店舗への到着を登録し忘れるといった事態を回避することができる。
更に、利用者端末40から順番待ちをしている利用者の店舗への到着の登録(つまり、アライバル情報の変更)は、当該利用者よりも先に店舗に入店することになる他の利用者の順番待ちを示す順番待ち情報の数に基づいて制限される構成であってもよい。
また、利用者端末40から順番待ちをしている利用者の店舗への到着の登録は、当該順番待ちにおける入店予定時刻に基づいて制限される構成であってもよい。なお、順番待ち情報が第1Web順番待ち情報である場合における入店予定時刻は、当該順番待ち情報が登録された時刻及び当該順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者よりも先に店舗に入店することになる他の利用者の順番待ちを示す順番待ち情報の数に基づいて算出される時刻である。また、順番待ち情報が第2Web順番待ち情報である場合における入店予定時刻は、当該順番待ち情報が登録される際に利用者によって指定された時刻である。
このような構成によれば、店舗のスタッフが本来入店が予定されている時刻(時間帯)よりも過剰に早く利用者を呼び出してしまうような事態を回避することが可能となる。
なお、本実施形態において、利用者が利用者端末40から順番待ちをする場合には当該利用者が店舗に到着していないことを示すアライバル情報を含む順番待ち情報(第1Web順番待ち情報及び第2Web順番待ち情報)が登録されるが、利用者が第1店舗端末20から順番待ちをする場合には当該利用者が店舗に到着していることを示すアライバル情報を含む順番待ち情報(店舗順番待ち情報)が登録される。これによれば、店舗において順番待ちを開始した利用者は、既に店舗付近にいるため、別途店舗への到着を登録することなく適切な順番で呼び出されることが可能となる。
また、本実施形態においては例えばスタッフ画面200において並び替えボタン203が押下された場合に図11に示すスタッフ画面300または図12に示すスタッフ画面400が第2店舗端末30に表示されるものとして説明したが、図9に示すステップS49においてスタッフ画面300または400が生成されて、第2店舗端末30に表示されてもよい。
なお、本実施形態においては、利用者端末40が例えばスマートフォン、タブレット端末及びフィーチャーフォン等の携帯可能な端末である場合を想定している。このため、上記した図5及び図6に示す処理が実行されることによって利用者端末40から順番待ち情報(第1Web順番待ち情報及び第2Web順番待ち情報)が登録される場合には、当該利用者端末40が携帯可能な端末であるか否かを確認するような質問に対して利用者に回答させるようにしてもよい。
また、本実施形態においては、利用者端末40から位置情報を受信するため、利用者端末40を携帯した上で店舗に向かうことを促すメッセージを当該利用者端末40に表示するようにしてもよいし、利用者端末40から位置情報を受信可能とする設定をしておく(つまり、GPS機能を有効にする)ことを促すメッセージを当該利用者端末40に表示するようにしてもよい。
本実施形態においては情報管理装置10が1つの装置であるものとして説明したが、当該情報管理装置10は、ネットワークを介して通信可能な複数の装置によって実現されても構わない。
また、図3において説明した情報管理装置10の機能構成の少なくとも一部は、例えば第1店舗端末20、第2店舗端末30または利用者端末40等に備えられていてもよい。
なお、上記した実施形態に記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、DVDなど)光磁気ディスク(MO)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することもできる。
また、この記憶媒体としては、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であってもよい。
また、記憶媒体からコンピュータにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のMW(ミドルウェア)等が本実施形態を実現するための各処理の一部を実行してもよい。
更に、本発明における記憶媒体は、コンピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
また、記憶媒体は1つに限らず、複数の媒体から本実施形態における処理が実行される場合も本発明における記憶媒体に含まれ、媒体構成は何れの構成であってもよい。
なお、本発明におけるコンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、本実施形態における各処理を実行するものであって、パソコン等の1つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等の何れの構成であってもよい。
また、本発明におけるコンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって本発明の機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
なお、本願発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組合せてもよい。
本発明の1つの態様によれば、第1利用者によって操作される第1端末装置と、第2利用者によって操作される第2端末装置と、当該第1及び第2利用者が順番待ちをすることが可能な店舗に設けられる第3端末装置と通信可能に接続される情報管理装置が提供される。前記情報管理装置は、前記第1端末装置に対する前記第1利用者の操作に応じて当該第1利用者の前記店舗に対する順番待ちを示す第1順番待ち情報を登録し、前記第2端末装置に対する前記第2利用者の操作に応じて当該第2利用者の前記店舗に対する順番待ちを示す第2順番待ち情報を登録する登録手段と、前記登録された第1及び第2順番待ち情報を、当該第1及び第2順番待ち情報の各々によって示される順番待ちにおける入店予定時刻の順に前記第3端末装置に表示する表示処理手段とを具備する。前記第1順番待ち情報は、前記第1利用者が前記店舗に到着しているか否かを示すアライバル情報を含む。前記第2順番待ち情報は、前記第2利用者が前記店舗に到着しているか否かを示すアライバル情報を含む。前記表示処理手段は、前記第1順番待ち情報に含まれるアライバル情報が前記第1利用者が前記店舗に到着していないことを示し、前記第2順番待ち情報に含まれるアライバル情報が前記第2利用者が前記店舗に到着していることを示す場合、前記第2順番待ち情報を前記第1順番待ち情報よりも優先して表示する。前記第1順番待ち情報に含まれる前記第1利用者が前記店舗に到着していないことを示すアライバル情報が当該第1利用者が前記店舗に到着していることを示すアライバル情報に変更された場合、前記第1順番待ち情報は、当該第1順番待ち情報によって示される順番待ちにおける入店予定時刻の順で再度表示される。