JP2004078836A - 入場証配信システムおよび入場証配信方法および携帯情報端末 - Google Patents
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Abstract
【課題】多くの入場者があって、時間で入場制限するためのシステムを、簡単・容易に構築できるようにすること。
【解決手段】入場証配信端末では、入場許可時間毎に生成する鍵データと、携帯情報端末に固有の端末IDとから、入場証暗号化鍵を生成して、この生成した入場証暗号化鍵を用いて、入場証データの少なくとも一部を暗号化して暗号化入場証を生成して、これを携帯情報端末に配信して保持させる。また、入場証鍵配信端末では、時間に応じてその時点で有効な鍵データを生成して、この生成した鍵データと携帯情報端末より受け取った端末IDとから、暗号化入場証を復号するための入場証復号化鍵を生成して、この生成した入場証復号化鍵を携帯情報端末に配信する。携帯情報端末では、入場証配信端末から配信された暗号化入場証を、入場証鍵配信端末から配信された入場証復号化鍵を用いて復号化する。
【選択図】 図1
【解決手段】入場証配信端末では、入場許可時間毎に生成する鍵データと、携帯情報端末に固有の端末IDとから、入場証暗号化鍵を生成して、この生成した入場証暗号化鍵を用いて、入場証データの少なくとも一部を暗号化して暗号化入場証を生成して、これを携帯情報端末に配信して保持させる。また、入場証鍵配信端末では、時間に応じてその時点で有効な鍵データを生成して、この生成した鍵データと携帯情報端末より受け取った端末IDとから、暗号化入場証を復号するための入場証復号化鍵を生成して、この生成した入場証復号化鍵を携帯情報端末に配信する。携帯情報端末では、入場証配信端末から配信された暗号化入場証を、入場証鍵配信端末から配信された入場証復号化鍵を用いて復号化する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子的なデータを入場チケット(入場証)として携帯情報端末に保持させるようにした入場証配信システムにかかわる技術に関し、特に、入場証に時間指定が有る入場証配信システムにかかわる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からの紙媒体を使わずに、ICカードを媒体とした電子チケットがある。これは、電子チケット用のICカードを電子チケット販売業者から購入あるいは入手し、ICカードリーダライターが接続されたパソコン等で、インターネットを介して電子チケットデータを販売する業者のホームページから、入手済みのICカードに電子チケットデータをダウンロードするものである。実際の入場の際には、電子チケットデータが記録されているICカードを、会場の入場ゲートにある読取装置に読ませて入場する。
【0003】
さらに、携帯情報端末に電子チケットを記録する手法に関しては、特開2001−148037号公報に記載の技術が挙げられる。この公開公報に開示された技術では、携帯端末からチケットの品目および暗証番号をネットワークを介してサーバに送ると、デジタル署名をほどこした電子チケットをネットワークを介して携帯端末に送り、携帯端末の所有者はこの電子チケットを2次元バーコードに変換して、入場の際に2次元バーコードによって適正であると認証されれば、入場が許可されるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術では、時間毎に入場者数を制限するような(適正に入場制限するためにチケット(入場証)に時間指定を設ける、例えばテーマパークなどに適用されるような)電子チケットに関しては、考慮がなされておらず、このような入場証に時間指定があるシステムでは、入場者が増えれば、その時間に適合した入場証を保持した携帯情報端末であるかどうかを確認するために、データベースに格納する確認用データの量を増やす必要があり、処理が煩雑になるという問題がある。つまり、例えば入場者数が限られている会場では、その時点での各携帯情報端末毎の入場証が適正か否かを判断するための、各携帯情報端末毎に固有の識別情報と各携帯情報端末毎の時間指定のある入場許可データとを、蓄積サーバに膨大なデータとして保存しておき、入場ゲートではその膨大な入場許可データから、各携帯情報端末毎に、その携帯情報端末に合致する入場許可データがあるかどうかを確認する必要があり、このため、処理が煩雑で時間がかかり、多くの入場者を迅速にチェックするのは困難になり、また、システムのデータベース規模が大きくなるという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本願による代表的な1つの発明では、携帯電話機やPDAなどの携帯情報端末と、携帯情報端末に暗号化入場証を配信する入場証配信端末と、例えば入場ゲート近くに設けられ、暗号化入場証を復号化するための入場証復号化鍵を携帯情報端末に配信する入場証鍵配信端末とを、含むシステムとする。そして、入場証配信端末では、時間毎に入場規制できるようにするための入場許可時間毎に生成する鍵データと、コピーを防止するための各携帯情報端末に固有の端末IDとから、入場証暗号化鍵を生成して、この生成した入場証暗号化鍵を用いて、入場証データの少なくとも一部を暗号化して暗号化入場証を生成して、これを携帯情報端末に配信して保持させる。また、入場証鍵配信端末では、時間に応じてその時点で有効な鍵データを生成して、この生成した鍵データと携帯情報端末より受け取った端末IDとから、暗号化入場証を復号するための入場証復号化鍵を生成して、この生成した入場証復号化鍵を携帯情報端末に配信する。携帯情報端末では、入場証配信端末から配信された暗号化入場証を、入場証鍵配信端末から配信された入場証復号化鍵を用いて復号化する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
【0007】
図1は、本発明の一実施形態に係る入場証配信システムの概要を示す図である。本実施形態の入場証配信システムは、各ユーザが所持する携帯情報端末1と、暗号化入場証を携帯情報端末1に配信する入場証配信端末2と、暗号化入場証を復号化するための入場証復号化鍵を携帯情報端末1に配信する入場証鍵配信端末3とを、含んで構成されている。なお、図1において、4は会場へ入るための入場ゲートを示し、5は、入場証鍵配信端末3が無線配信可能な領域を示している。
【0008】
ここで、入場証配信端末2の設置場所は任意であるが、本実施形態では、入場証配信端末2の設置場所として、例えば、会場の周囲、会場への交通機関の駅や道路のサービスエリア、あるいは、大きなターミナル等々を想定しており、これらの場所に設置された入場証配信端末2と、携帯情報端末1とが、直接無線通信を行うことを想定している。なお、携帯情報端末1が携帯電話機能とインターネットへの接続機能を有しており、入場証配信端末2がインターネットへの接続機能を有しているものであれば、携帯情報端末1は、インターネットを通じて入場証配信端末2と通信することも可能であり、このようなネットを利用した間接的な無線通信も、本発明でいう無線通信による暗号化入場証の配信の概念に含まれるものである。
【0009】
また、本実施形態では、入場証鍵配信端末3は、入場ゲート4の近傍で、かつ会場の外に設置されることを想定しており、この入場証鍵配信端末3と携帯情報端末1とは、直接無線通信を行うことを想定しているが、上述と同様に、携帯情報端末1は、インターネットを通じて入場証鍵配信端末3と通信することも可能であり、このようなネットを利用した間接的な無線通信も、本発明でいう無線通信による入場証復号化鍵の配信の概念に含まれるものである。
【0010】
図1に示す構成において、携帯情報端末1が、まず入場証配信端末2と無線で接続して、暗号化入場証を取得する。次に、携帯情報端末1が入場証鍵配信端末3の無線配信可能な領域5に入ると、携帯情報端末1は入場証鍵配信端末3から入場証復号化鍵を取得でき、携帯情報端末1において、暗号化入場証を入場証復号化鍵を用いて復号化することにより、暗号化されていない入場証とし、これにより、携帯情報端末1を所持するユーザは、入場ゲート4を通過して会場に入ることができるようになっている。
【0011】
次に、携帯情報端末1、入場証配信端末2、入場証鍵配信端末3のハードウェアについて説明する。図2は、本実施形態の入場証配信システムの携帯情報端末1の基本構成を示すブロック図、図3は、本実施形態の入場証配信システムの入場証配信端末2の基本構成を示すブロック図、図4は、本実施形態の入場証配信システムの入場証鍵配信端末3の基本構成を示すブロック図である。
【0012】
携帯情報端末1は、図2に示すように、少なくとも、中央処理ユニット(以下、CPUと記す)11と、不揮発性メモリ(以下、ROMと記す)12と、記憶手段13と、入出力インターフェース手段(以下、I/Oと記す)14と、液晶パネルやLED等を用いた表示手段15と、各部11〜15を接続するバス16と、I/O14に接続された通信手段17と、I/O14に接続され、タッチパネルやキーボード7やジョグダイヤル等からなる入力手段18とを、含んだものとして構成されている。CPU11は、携帯情報処理端末1全体の動作を制御し、表示手段15への表示内容の制御、通信手段17の制御等々を行う。
【0013】
入場証配信端末2は、図3に示すように、少なくとも、入場証配信端末2全体の動作を制御するCPU21と、ROM22と、ハードディスク等の記憶手段23と、I/O24と、各部21〜24を接続するバス25と、I/O25に接続された通信手段26とを、含んだものとして構成されている。
【0014】
入場証鍵配信端末3は、図4に示すように、少なくとも、入場証鍵配信端末3全体の動作を制御するCPU31と、ROM32と、ハードディスク等の記憶手段33と、I/O34と、各部31〜34を接続するバス35と、I/O35に接続された通信手段36とを、含んだものとして構成されている。
【0015】
通信手段17、通信手段26、通信手段36は、例えば、近距離で通信が可能な無線通信手段で、同様な通信手段を備えた他の情報端末がある一定距離以下に近づくと、お互いの電波を受信し、携帯情報端末1および他の情報端末は接続可能な端末があることを認識する。携帯情報端末1と入場証配信端末2は、通信手段17および通信手段26を介して、無線で通信することによりデータの送受信を行い、携帯情報端末1と入場証鍵配信端末3は、通信手段17および通信手段26を介して、無線で通信することによりデータの送受信を行う。
【0016】
次に、機能ブロック図を用いて、携帯情報端末1と入場証配信端末2とが基本的な通信路確立後に、データの送受信を行う機能手段について説明する。図5は、本実施形態の入場証配信システムにおける、携帯情報端末1と入場証配信端末2とがデータの送受信を行い、暗号化入場証を配信する際の様子を示す機能ブロック図であり、図5においては要部の機能ブロックのみを示してある。
【0017】
携帯情報端末1は、該端末1に固有のIDであって端末の識別に使用する端末ID41と、暗号化データを復号化する復号化手段42とを持つ。端末ID41は、端末固有であり、端末を識別するIDであり、端末の書き換え不可能な領域、例えば図2のROM12や、通信手段17のハードウェアの部分に記録されている。復号化手段42は、配信された暗号化入場証を復号するためのもので、暗号化入場証の配信時(暗号化入場証の入手時)には、この復号化手段42は用いられない。なお、復号化手段42は、携帯情報端末1の出荷時や販売時にあらかじめ搭載しておいてもよいし、購入後に外部から入手して搭載するようにしてもよい。復号化手段42(復号化を行うアプリケーションソフト)の携帯情報端末1への入手手法としては、他の配信端末から入手する手法や、インターネットを介して所定のサーバから入手する手法や、PCカードやCD−ROMなど記録媒体に記録されているものからコピーあるいはインストールすることにより入手する手法など、適宜の手法を採ることができる。
【0018】
入場証配信端末2は、入場証データを生成する入場証生成手段51と、生成された入場証データを暗号化する暗号化手段52と、入場許可をする時間毎に鍵データを生成する鍵生成手段53と、鍵生成手段53で生成された鍵データと携帯情報端末1から取得した端末IDとから入場証暗号化鍵を生成する入場証暗号化鍵生成手段54と、時計手段55とを持つ。
【0019】
続いて、携帯情報端末1が暗号化入場証を入手する手順を、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0020】
携帯情報端末1の通信手段17と入場証配信端末2の通信手段26との間で無線通信路が確立された後、携帯情報端末1が、ユーザによる入力手段18の適宜操作にしたがい(表示手段15上の適宜のガイダンス画面と対話式の入力操作にしたがい)、入場証発行要求を、入場証配信端末2に対して送信する(ステップS1)。入場証配信端末2は、この入場証発行要求を受信すると(ステップS2)、入場が可能な時間について検索し(ステップS3)、入場が可能な時間帯があればステップS5に進み、入場が可能な時間帯がなければステップS4に進む。
【0021】
なお、ここでは説明の簡単化のために、携帯情報端末1を所持したユーザが会場に出向き、会場の周辺で入場証配信端末2と接続後、入場証発行要求を送信することを例に挙げたが、携帯情報端末1を所持したユーザが、任意の場所で事前に入場証の発行を受けようとした場合には、携帯情報端末1から、希望する入場会場および日付および時間帯を含む入場証発行要求を、入場証配信端末2に対して送信し、入場証配信端末2では、ユーザの希望する条件で入場可能であるかどうかを判別することになる。
【0022】
ステップS4では、エラー処理をし、入場拒否通知を携帯情報端末1に対して送信する。
【0023】
ステップS5では、入場可能な会場、入場日時、入場許可コードを含む入場証データ101を、入場証生成手段51によって生成し、ステップS5に続くステップS6では、許可した入場時間に対応する鍵データ102を、鍵生成手段53によって生成する。
【0024】
ステップS6に続くステップS7では、入場証配信端末2が、携帯情報端末1に対して端末IDの送信を要求する。携帯情報端末1は、この端末ID要求を受信すると(ステップS8)、入場証配信端末2に対して端末ID41を送信する(ステップS9)。
【0025】
入場証配信端末2は、この端末ID41を受信すると(ステップS10)、ステップS11において、受信した端末ID41と、鍵生成手段53で生成した鍵データ102とを用いて、入場証暗号化鍵生成手段54で入場証暗号化鍵103を生成する(例えば、端末IDを鍵データで暗号化することにより入場証暗号化鍵を生成する)。ステップS11に続くステップS12では、先に生成した入場証データ101を、暗号化手段52において入場証暗号化鍵103で暗号化して、暗号化入場証104を生成する。そして、次のステップS13で、生成した暗号化入場証104を、入場証配信端末2から携帯情報端末1に送信する。
【0026】
携帯情報端末1は、この暗号化入場証104を受信すると(ステップS14)、受信した暗号化入場証104を記憶手段13に格納し(ステップS15)、これにより、暗号化入場証配信の処理フローは終了する。
【0027】
なお、端末IDの送信タイミングは、ステップS1の入場証発行要求の送信時として、一時的に端末ID41を記憶手段23に格納するようにしてもよい。また、通信手段確立時に、端末ID41を既に入場証配信端末2に送信しているものであれば、端末IDの要求(ステップS7)から端末IDの受信(ステップS10)までの手順は不要である。
【0028】
次に、機能ブロック図を用いて、携帯情報端末1と入場証鍵配信端末3とが基本的な通信路確立後に、データの送受信を行う機能手段について説明する。図7は、本実施形態の入場証配信システムにおける、携帯情報端末1と入場証鍵配信端末3とがデータ通信を行って入場証復号化鍵を配信し、携帯情報端末1が入場証復号化鍵を用いて暗号化入場証を復号する際の様子を示す機能ブロックであり、図7においては要部の機能ブロックのみを示している。
【0029】
携帯情報端末1の記憶手段13には、既に、入場証配信端末2から配信された暗号化入場証104のデータが格納されている。
【0030】
入場証鍵配信端末3は、その時点、時点で(現時点で)有効な鍵データを生成する鍵生成手段61と、鍵生成手段61で生成された鍵データと入手した端末IDとから、入場証復号化鍵を生成する入場証復号化鍵生成手段62と、時計手段63とを持つ。
【0031】
続いて、携帯情報端末1と入場証鍵配信端末3との間で行われる、入場証復号化鍵配信の手順、および、携帯情報端末1での暗号化入場証の復号処理について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0032】
携帯情報端末1が、入場証鍵配信端末3の通信手段36の情報配信可能な領域5内に入ると、携帯情報端末1の通信手段17は、入場証鍵配信端末3の通信手段36と無線通信路を確立する。そして、無線通信路が確立された後、携帯情報端末1は、入場証復号化鍵の送信要求を入場証鍵配信端末3に送信する(ステップS21)。つまり、携帯情報端末1と入場証鍵配信端末3とがお互いの電波を受信し合って相互認識を行い、携帯情報端末1が、通信相手が入場証鍵配信端末3であることを認知し、かつ、携帯情報端末1が復号化に成功していない暗号化入場証を保持している場合には、携帯情報端末1は、入場証復号化鍵の送信要求を、自動的に入場証鍵配信端末3に対して送信する。
【0033】
入場証鍵配信端末3は入場証復号化鍵の送信要求を受信すると(ステップS22)、現時点で有効な鍵データ105を鍵生成手段61で生成する(ステップS23)。次に、入場証鍵配信端末3は、携帯情報端末1に対して端末IDの送信を要求し(ステップS24)、携帯情報端末1は、この端末ID要求を受信すると(ステップS25)、入場証鍵配信端末3に対して端末ID41を送信する(ステップS26)。なお、上記の端末IDの要求タイミングは1例であり、暗号化入場証配信時と同様に、通信経路確立時に入手してもよいし、入場証復号化鍵要求時に送信されてきてもよい。
【0034】
入場証鍵配信端末3は、この端末ID41を受信すると(ステップS27)、先に生成してある鍵データ105と端末ID41とを用いて、入場証復号化鍵106を生成する(ステップS28)。そして、入場証鍵配信端末3は、この生成した入場証復号化鍵106を携帯情報端末1に対して送信する(ステップS29)。
【0035】
携帯情報端末1は、入場証復号化鍵106を受信すると(ステップS30)、この入場証復号化鍵106を用いて、先に入場証配信端末2から受信済みである暗号化入場証104の復号化処理を行う(ステップS31)。復号化された入場証は、例えば、表示用の情報であれば、携帯情報端末1の表示手段15に入場証として表示される(ステップS31)。
【0036】
以上の処理により、携帯情報端末1が正しい入場証を保持していることが認証可能となり、その時間に応じた正しい入場証(その時間に入場が許可された入場証)を保持した携帯情報端末1の所有者のみが会場に入場可能になる。ここで、入場証復号化鍵が暗号化入場証に対して適正なものならば、換言するなら、時間毎の鍵データと携帯情報端末1毎に固有の端末IDとで生成された入場証復号化鍵が、携帯情報端末1に対して許可された時間と、携帯情報端末1の端末IDに対して適正なものであるならば、暗号化入場証の復号化は成功し、携帯情報端末1の表示手段15には、入場を許可する情報、例えば、最終的な入場チェックを人がするなら、入場許可時間等がテキスト表示され、また、スキャナー等で最終チェックをするなら2次元バーコード等のスキャナーで読み取り可能な情報が表示される。さらに、無線で入場を許可する情報を送信する場合は、これを送信データとして、入場ゲート等の近くに設置された最終チェック端末(入場確認端末)に送信し、入場証コードが正しいかの判別を促す。
【0037】
以上述べたように本実施形態の入場証配信システムにおいては、暗号化された入場証を配信する端末(入場証配信端末2)や復号化のための鍵データを配信する端末(入場証鍵配信端末3)に、入場者あるいは携帯情報端末1の個々のデータを蓄積・管理するデータベースを不要としているので、構築が容易で、また、安価なシステムとして実現可能となる。また、入場を許可する時間を有する暗号化入場証をもつ携帯情報端末は、その該当する時間に適合する携帯情報端末のみが入場が許可されることになるので、許容範囲を超えて遅く来場した人や、許容範囲を超えて早く来場した人を、入場制限することができ、会場内の人数を適正に維持することが可能となる。また、入場証鍵配信端末3によって、広い範囲に向けて入場証復号化鍵の配信が可能であることから、入場者(携帯情報端末1の所有者)はゲート前などに長時間並ぶ必要がなくなる。さらにまた、ユーザが操作しなくても、携帯情報端末1と入場証鍵配信端末3とが通信可能な状態となれば、自動的に入場証復号化鍵データを配信して、入場許可情報を表示させることが可能なので、ユーザが携帯情報端末1をいちいち操作する煩わしい手間が省ける。
【0038】
続いて、携帯情報端末1と入場証鍵配信端末30との接続を容易にする手法を、以下に説明する。
【0039】
携帯情報端末1が入場証配信端末2から暗号化入場証104を入手する際に、入場証配信端末2から併せて、入場証鍵配信端末3の認識ID、例えば、端末IDや、通信手段のハードウェア固有のIDなどを取得して、この入場証鍵配信端末3の認識IDを記憶手段13に格納するようしておく。また、入場証鍵配信端末3は、通信手段36から自己の認識IDをもつ携帯情報端末1との接続要求を配信する。
【0040】
ここで、携帯情報端末1が、入場証鍵配信端末3の無線配信可能な領域5に入ると、携帯情報端末1は、記憶装置13に格納した認識IDと、接続要求が出されている情報鍵配信端末3の認識IDとが一致していれば、携帯情報端末1は入場証鍵配信端末3との接続を確立して、図8に示したような手順により入場証復号化鍵106を入手する。
【0041】
かような手法をとることにより、同様な無線通信手段を有し、通信要求を出している携帯情報端末あるいは配信端末が複数有る場合に、接続すべき端末と確実に接続することができる。また、無駄な端末の確認を行わなくてもよいので、接続時間が早くなる。
【0042】
次に、暗号化入場証に入場を許可する時間帯(入場時間など)が記載されている場合の、アラーム通知機能の例について説明する。図9は、本例における暗号化入場証のデータ構成例を示す図である。本例では、暗号化入場証のデータはすべて暗号化されているのではなく、一部鍵がなくても読み取り可能としている。例えば、基本的な入場日時、入場場所等のデータは読み取り可能とし、入場に必要なコード等のみを暗号化するようにしてある。図9に示した例では、暗号化入場証のデータは、どの会場に入場するかを識別する入場会場識別コード91と、どの時間が許可されているかを識別する入場日時データ92と、ユーザがどのような入場証を入手したかを携帯情報端末に表示させ、確認させるための表示情報93と、時間毎および端末毎の鍵で暗号化された暗号化入場許可コード94とで、構成されている。
【0043】
このように、暗号化入場証のデータに、暗号化されていない内容確認用の表示情報93などを含ませることによって、ユーザは、どのような入場証を入手したかを、携帯情報端末1の表示手段15上に表示情報93を表示させることによって、簡単に確認できるようになる。
【0044】
図10は、本例の入場時間のアラーム通知機能における報知画面例を示す図である。本例における携帯情報端末1の入場時間のアラーム通知機能では、暗号化入場証のデータから予約された入場時間のデータを抽出し、次に、携帯情報端末1の時計機能を利用して、タイマーを予約された入場時間の前、例えば、10分前に設定する。
【0045】
図10において、95は携帯情報端末1の表示手段15上の表示画面であり、96は入場証中の表示情報93の表示、97は入場時間通知メッセージの表示、98は現在時刻の表示を、それぞれ示している。このように、入場時間の10分前になると、画面表示でどの予約内容の入場時間が迫っているかを通知する。このとき、携帯情報端末1に音声出力手段を設けて、音で通知するようにしてよいし、携帯情報端末1に端末を振動させるバイブレーション機能を搭載し、端末を振動させることにより、入場時間が近づいたことを知らせるようにしてもよい。かようにすることにより、携帯情報端末1を所持するユーザに対して、入場時間に遅れることなく入場することを促すことができる。
【0046】
なお、携帯情報端末1が、GPSシステムによる自位置認知機能をもつ携帯電話機などである場合には、暗号化入場証の配信時に、入場証配信端末2から携帯情報端末1に入場証鍵配信端末3の位置情報を併せて送信するようにして、携帯情報端末1が、適宜の地図案内提供サービスサーバなどからのデータ提供を受けることにより、自位置(携帯情報端末1の位置)と入場証鍵配信端末3との位置関係を、地図上に表示させることができ、かように携帯情報端末1の表示手段15上で入場証鍵配信端末3の位置案内を行うことも可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、暗号化された入場証を配信する端末(入場証配信端末)や復号化のための鍵データを配信する端末(入場証鍵配信端末)に、入場者あるいは携帯情報端末の個々のデータを蓄積・管理するデータベースを不要としているので、システム構築が容易で、また、安価なシステムとして実現可能となり、さらに迅速な処理を行うことが可能となる。また、入場を許可する時間を有する暗号化入場証をもつ携帯情報端末は、その該当する時間に適合する携帯情報端末のみが入場が許可されることになるので、許容範囲を超えて遅く来場した人や、許容範囲を超えて早く来場した人を、入場制限することができ、会場内の人数を適正に維持することが可能となり、以って、多くの入場者があって、時間で入場制限するためのシステムを、簡単・容易に構築することができる。また、入場証鍵配信端末によって、広い範囲に向けて入場証復号化鍵の配信が可能であることから、入場者(携帯情報端末の所有者)はゲート前などに長時間並ぶ必要がなくなる。さらに、入場者が操作しなくても、携帯情報端末と入場証鍵配信端末とが通信可能な状態となれば、自動的に入場証復号化鍵データを配信して、入場許可情報を表示させることが可能なので、ユーザが携帯情報端末をいちいち操作する煩わしい手間を省くことができる。さらにまた、携帯情報端末において入場時間が近づいたことを知らせるようにしているので、携帯情報端末を所持するユーザに対して、入場時間に遅れることなく入場することを促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る入場証配信システムの概要を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る入場証配信システムにおける、携帯情報端末の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る入場証配信システムにおける、入場証配信端末の構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る入場証配信システムにおける、入場証鍵配信端末の構成例を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る入場証配信システムにおける、携帯情報端末と入場証配信端末とがデータの送受信を行い、暗号化入場証を配信する際の様子を示す要部ブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る入場証配信システムにおける、携帯情報端末が暗号化入場証を入手する手順例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態に係る入場証配信システムにおける、携帯情報端末と入場証鍵配信端末とがデータ通信を行って、入場証復号化鍵を配信する際の様子を示す要部ブロック図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る入場証配信システムにおける、携帯情報端末が入場証復号化鍵を入手し、暗号化入場証を復号化する手順例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態に係る入場証配信システムにおける、暗号化入場証のデータ構成例を示す説明図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る入場証配信システムにおける、携帯情報端末での報知画面例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 携帯情報端末
2 入場証配信端末
3 入場証鍵配信端末
4 入場ゲート
5 入場証鍵配信端末が無線配信可能な領域
11、21、31 CPU(中央処理ユニット)
12、22、32 ROM(不揮発性メモリ)
13、23、33 記憶手段
14、24、34 I/O(入出力インターフェース手段)
15 表示手段
16、25、35 バス
17、26、36 通信手段
18 入力手段
41 端末ID
42 復号化手段
51 入場証生成手段
52 暗号化手段
53 鍵生成手段
54 入場証暗号化鍵生成手段
55 時計手段
61 鍵生成手段
62 入場証復号化鍵生成手段
63 時計手段
91 入場会場識別コード
92 入場日時データ
93 表示情報
94 暗号化入場許可コード
101 入場証データ
102 鍵データ
103 入場証暗号化鍵
104 暗号化入場証
105 鍵データ
106 入場証復号化鍵
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子的なデータを入場チケット(入場証)として携帯情報端末に保持させるようにした入場証配信システムにかかわる技術に関し、特に、入場証に時間指定が有る入場証配信システムにかかわる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からの紙媒体を使わずに、ICカードを媒体とした電子チケットがある。これは、電子チケット用のICカードを電子チケット販売業者から購入あるいは入手し、ICカードリーダライターが接続されたパソコン等で、インターネットを介して電子チケットデータを販売する業者のホームページから、入手済みのICカードに電子チケットデータをダウンロードするものである。実際の入場の際には、電子チケットデータが記録されているICカードを、会場の入場ゲートにある読取装置に読ませて入場する。
【0003】
さらに、携帯情報端末に電子チケットを記録する手法に関しては、特開2001−148037号公報に記載の技術が挙げられる。この公開公報に開示された技術では、携帯端末からチケットの品目および暗証番号をネットワークを介してサーバに送ると、デジタル署名をほどこした電子チケットをネットワークを介して携帯端末に送り、携帯端末の所有者はこの電子チケットを2次元バーコードに変換して、入場の際に2次元バーコードによって適正であると認証されれば、入場が許可されるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術では、時間毎に入場者数を制限するような(適正に入場制限するためにチケット(入場証)に時間指定を設ける、例えばテーマパークなどに適用されるような)電子チケットに関しては、考慮がなされておらず、このような入場証に時間指定があるシステムでは、入場者が増えれば、その時間に適合した入場証を保持した携帯情報端末であるかどうかを確認するために、データベースに格納する確認用データの量を増やす必要があり、処理が煩雑になるという問題がある。つまり、例えば入場者数が限られている会場では、その時点での各携帯情報端末毎の入場証が適正か否かを判断するための、各携帯情報端末毎に固有の識別情報と各携帯情報端末毎の時間指定のある入場許可データとを、蓄積サーバに膨大なデータとして保存しておき、入場ゲートではその膨大な入場許可データから、各携帯情報端末毎に、その携帯情報端末に合致する入場許可データがあるかどうかを確認する必要があり、このため、処理が煩雑で時間がかかり、多くの入場者を迅速にチェックするのは困難になり、また、システムのデータベース規模が大きくなるという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本願による代表的な1つの発明では、携帯電話機やPDAなどの携帯情報端末と、携帯情報端末に暗号化入場証を配信する入場証配信端末と、例えば入場ゲート近くに設けられ、暗号化入場証を復号化するための入場証復号化鍵を携帯情報端末に配信する入場証鍵配信端末とを、含むシステムとする。そして、入場証配信端末では、時間毎に入場規制できるようにするための入場許可時間毎に生成する鍵データと、コピーを防止するための各携帯情報端末に固有の端末IDとから、入場証暗号化鍵を生成して、この生成した入場証暗号化鍵を用いて、入場証データの少なくとも一部を暗号化して暗号化入場証を生成して、これを携帯情報端末に配信して保持させる。また、入場証鍵配信端末では、時間に応じてその時点で有効な鍵データを生成して、この生成した鍵データと携帯情報端末より受け取った端末IDとから、暗号化入場証を復号するための入場証復号化鍵を生成して、この生成した入場証復号化鍵を携帯情報端末に配信する。携帯情報端末では、入場証配信端末から配信された暗号化入場証を、入場証鍵配信端末から配信された入場証復号化鍵を用いて復号化する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
【0007】
図1は、本発明の一実施形態に係る入場証配信システムの概要を示す図である。本実施形態の入場証配信システムは、各ユーザが所持する携帯情報端末1と、暗号化入場証を携帯情報端末1に配信する入場証配信端末2と、暗号化入場証を復号化するための入場証復号化鍵を携帯情報端末1に配信する入場証鍵配信端末3とを、含んで構成されている。なお、図1において、4は会場へ入るための入場ゲートを示し、5は、入場証鍵配信端末3が無線配信可能な領域を示している。
【0008】
ここで、入場証配信端末2の設置場所は任意であるが、本実施形態では、入場証配信端末2の設置場所として、例えば、会場の周囲、会場への交通機関の駅や道路のサービスエリア、あるいは、大きなターミナル等々を想定しており、これらの場所に設置された入場証配信端末2と、携帯情報端末1とが、直接無線通信を行うことを想定している。なお、携帯情報端末1が携帯電話機能とインターネットへの接続機能を有しており、入場証配信端末2がインターネットへの接続機能を有しているものであれば、携帯情報端末1は、インターネットを通じて入場証配信端末2と通信することも可能であり、このようなネットを利用した間接的な無線通信も、本発明でいう無線通信による暗号化入場証の配信の概念に含まれるものである。
【0009】
また、本実施形態では、入場証鍵配信端末3は、入場ゲート4の近傍で、かつ会場の外に設置されることを想定しており、この入場証鍵配信端末3と携帯情報端末1とは、直接無線通信を行うことを想定しているが、上述と同様に、携帯情報端末1は、インターネットを通じて入場証鍵配信端末3と通信することも可能であり、このようなネットを利用した間接的な無線通信も、本発明でいう無線通信による入場証復号化鍵の配信の概念に含まれるものである。
【0010】
図1に示す構成において、携帯情報端末1が、まず入場証配信端末2と無線で接続して、暗号化入場証を取得する。次に、携帯情報端末1が入場証鍵配信端末3の無線配信可能な領域5に入ると、携帯情報端末1は入場証鍵配信端末3から入場証復号化鍵を取得でき、携帯情報端末1において、暗号化入場証を入場証復号化鍵を用いて復号化することにより、暗号化されていない入場証とし、これにより、携帯情報端末1を所持するユーザは、入場ゲート4を通過して会場に入ることができるようになっている。
【0011】
次に、携帯情報端末1、入場証配信端末2、入場証鍵配信端末3のハードウェアについて説明する。図2は、本実施形態の入場証配信システムの携帯情報端末1の基本構成を示すブロック図、図3は、本実施形態の入場証配信システムの入場証配信端末2の基本構成を示すブロック図、図4は、本実施形態の入場証配信システムの入場証鍵配信端末3の基本構成を示すブロック図である。
【0012】
携帯情報端末1は、図2に示すように、少なくとも、中央処理ユニット(以下、CPUと記す)11と、不揮発性メモリ(以下、ROMと記す)12と、記憶手段13と、入出力インターフェース手段(以下、I/Oと記す)14と、液晶パネルやLED等を用いた表示手段15と、各部11〜15を接続するバス16と、I/O14に接続された通信手段17と、I/O14に接続され、タッチパネルやキーボード7やジョグダイヤル等からなる入力手段18とを、含んだものとして構成されている。CPU11は、携帯情報処理端末1全体の動作を制御し、表示手段15への表示内容の制御、通信手段17の制御等々を行う。
【0013】
入場証配信端末2は、図3に示すように、少なくとも、入場証配信端末2全体の動作を制御するCPU21と、ROM22と、ハードディスク等の記憶手段23と、I/O24と、各部21〜24を接続するバス25と、I/O25に接続された通信手段26とを、含んだものとして構成されている。
【0014】
入場証鍵配信端末3は、図4に示すように、少なくとも、入場証鍵配信端末3全体の動作を制御するCPU31と、ROM32と、ハードディスク等の記憶手段33と、I/O34と、各部31〜34を接続するバス35と、I/O35に接続された通信手段36とを、含んだものとして構成されている。
【0015】
通信手段17、通信手段26、通信手段36は、例えば、近距離で通信が可能な無線通信手段で、同様な通信手段を備えた他の情報端末がある一定距離以下に近づくと、お互いの電波を受信し、携帯情報端末1および他の情報端末は接続可能な端末があることを認識する。携帯情報端末1と入場証配信端末2は、通信手段17および通信手段26を介して、無線で通信することによりデータの送受信を行い、携帯情報端末1と入場証鍵配信端末3は、通信手段17および通信手段26を介して、無線で通信することによりデータの送受信を行う。
【0016】
次に、機能ブロック図を用いて、携帯情報端末1と入場証配信端末2とが基本的な通信路確立後に、データの送受信を行う機能手段について説明する。図5は、本実施形態の入場証配信システムにおける、携帯情報端末1と入場証配信端末2とがデータの送受信を行い、暗号化入場証を配信する際の様子を示す機能ブロック図であり、図5においては要部の機能ブロックのみを示してある。
【0017】
携帯情報端末1は、該端末1に固有のIDであって端末の識別に使用する端末ID41と、暗号化データを復号化する復号化手段42とを持つ。端末ID41は、端末固有であり、端末を識別するIDであり、端末の書き換え不可能な領域、例えば図2のROM12や、通信手段17のハードウェアの部分に記録されている。復号化手段42は、配信された暗号化入場証を復号するためのもので、暗号化入場証の配信時(暗号化入場証の入手時)には、この復号化手段42は用いられない。なお、復号化手段42は、携帯情報端末1の出荷時や販売時にあらかじめ搭載しておいてもよいし、購入後に外部から入手して搭載するようにしてもよい。復号化手段42(復号化を行うアプリケーションソフト)の携帯情報端末1への入手手法としては、他の配信端末から入手する手法や、インターネットを介して所定のサーバから入手する手法や、PCカードやCD−ROMなど記録媒体に記録されているものからコピーあるいはインストールすることにより入手する手法など、適宜の手法を採ることができる。
【0018】
入場証配信端末2は、入場証データを生成する入場証生成手段51と、生成された入場証データを暗号化する暗号化手段52と、入場許可をする時間毎に鍵データを生成する鍵生成手段53と、鍵生成手段53で生成された鍵データと携帯情報端末1から取得した端末IDとから入場証暗号化鍵を生成する入場証暗号化鍵生成手段54と、時計手段55とを持つ。
【0019】
続いて、携帯情報端末1が暗号化入場証を入手する手順を、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0020】
携帯情報端末1の通信手段17と入場証配信端末2の通信手段26との間で無線通信路が確立された後、携帯情報端末1が、ユーザによる入力手段18の適宜操作にしたがい(表示手段15上の適宜のガイダンス画面と対話式の入力操作にしたがい)、入場証発行要求を、入場証配信端末2に対して送信する(ステップS1)。入場証配信端末2は、この入場証発行要求を受信すると(ステップS2)、入場が可能な時間について検索し(ステップS3)、入場が可能な時間帯があればステップS5に進み、入場が可能な時間帯がなければステップS4に進む。
【0021】
なお、ここでは説明の簡単化のために、携帯情報端末1を所持したユーザが会場に出向き、会場の周辺で入場証配信端末2と接続後、入場証発行要求を送信することを例に挙げたが、携帯情報端末1を所持したユーザが、任意の場所で事前に入場証の発行を受けようとした場合には、携帯情報端末1から、希望する入場会場および日付および時間帯を含む入場証発行要求を、入場証配信端末2に対して送信し、入場証配信端末2では、ユーザの希望する条件で入場可能であるかどうかを判別することになる。
【0022】
ステップS4では、エラー処理をし、入場拒否通知を携帯情報端末1に対して送信する。
【0023】
ステップS5では、入場可能な会場、入場日時、入場許可コードを含む入場証データ101を、入場証生成手段51によって生成し、ステップS5に続くステップS6では、許可した入場時間に対応する鍵データ102を、鍵生成手段53によって生成する。
【0024】
ステップS6に続くステップS7では、入場証配信端末2が、携帯情報端末1に対して端末IDの送信を要求する。携帯情報端末1は、この端末ID要求を受信すると(ステップS8)、入場証配信端末2に対して端末ID41を送信する(ステップS9)。
【0025】
入場証配信端末2は、この端末ID41を受信すると(ステップS10)、ステップS11において、受信した端末ID41と、鍵生成手段53で生成した鍵データ102とを用いて、入場証暗号化鍵生成手段54で入場証暗号化鍵103を生成する(例えば、端末IDを鍵データで暗号化することにより入場証暗号化鍵を生成する)。ステップS11に続くステップS12では、先に生成した入場証データ101を、暗号化手段52において入場証暗号化鍵103で暗号化して、暗号化入場証104を生成する。そして、次のステップS13で、生成した暗号化入場証104を、入場証配信端末2から携帯情報端末1に送信する。
【0026】
携帯情報端末1は、この暗号化入場証104を受信すると(ステップS14)、受信した暗号化入場証104を記憶手段13に格納し(ステップS15)、これにより、暗号化入場証配信の処理フローは終了する。
【0027】
なお、端末IDの送信タイミングは、ステップS1の入場証発行要求の送信時として、一時的に端末ID41を記憶手段23に格納するようにしてもよい。また、通信手段確立時に、端末ID41を既に入場証配信端末2に送信しているものであれば、端末IDの要求(ステップS7)から端末IDの受信(ステップS10)までの手順は不要である。
【0028】
次に、機能ブロック図を用いて、携帯情報端末1と入場証鍵配信端末3とが基本的な通信路確立後に、データの送受信を行う機能手段について説明する。図7は、本実施形態の入場証配信システムにおける、携帯情報端末1と入場証鍵配信端末3とがデータ通信を行って入場証復号化鍵を配信し、携帯情報端末1が入場証復号化鍵を用いて暗号化入場証を復号する際の様子を示す機能ブロックであり、図7においては要部の機能ブロックのみを示している。
【0029】
携帯情報端末1の記憶手段13には、既に、入場証配信端末2から配信された暗号化入場証104のデータが格納されている。
【0030】
入場証鍵配信端末3は、その時点、時点で(現時点で)有効な鍵データを生成する鍵生成手段61と、鍵生成手段61で生成された鍵データと入手した端末IDとから、入場証復号化鍵を生成する入場証復号化鍵生成手段62と、時計手段63とを持つ。
【0031】
続いて、携帯情報端末1と入場証鍵配信端末3との間で行われる、入場証復号化鍵配信の手順、および、携帯情報端末1での暗号化入場証の復号処理について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0032】
携帯情報端末1が、入場証鍵配信端末3の通信手段36の情報配信可能な領域5内に入ると、携帯情報端末1の通信手段17は、入場証鍵配信端末3の通信手段36と無線通信路を確立する。そして、無線通信路が確立された後、携帯情報端末1は、入場証復号化鍵の送信要求を入場証鍵配信端末3に送信する(ステップS21)。つまり、携帯情報端末1と入場証鍵配信端末3とがお互いの電波を受信し合って相互認識を行い、携帯情報端末1が、通信相手が入場証鍵配信端末3であることを認知し、かつ、携帯情報端末1が復号化に成功していない暗号化入場証を保持している場合には、携帯情報端末1は、入場証復号化鍵の送信要求を、自動的に入場証鍵配信端末3に対して送信する。
【0033】
入場証鍵配信端末3は入場証復号化鍵の送信要求を受信すると(ステップS22)、現時点で有効な鍵データ105を鍵生成手段61で生成する(ステップS23)。次に、入場証鍵配信端末3は、携帯情報端末1に対して端末IDの送信を要求し(ステップS24)、携帯情報端末1は、この端末ID要求を受信すると(ステップS25)、入場証鍵配信端末3に対して端末ID41を送信する(ステップS26)。なお、上記の端末IDの要求タイミングは1例であり、暗号化入場証配信時と同様に、通信経路確立時に入手してもよいし、入場証復号化鍵要求時に送信されてきてもよい。
【0034】
入場証鍵配信端末3は、この端末ID41を受信すると(ステップS27)、先に生成してある鍵データ105と端末ID41とを用いて、入場証復号化鍵106を生成する(ステップS28)。そして、入場証鍵配信端末3は、この生成した入場証復号化鍵106を携帯情報端末1に対して送信する(ステップS29)。
【0035】
携帯情報端末1は、入場証復号化鍵106を受信すると(ステップS30)、この入場証復号化鍵106を用いて、先に入場証配信端末2から受信済みである暗号化入場証104の復号化処理を行う(ステップS31)。復号化された入場証は、例えば、表示用の情報であれば、携帯情報端末1の表示手段15に入場証として表示される(ステップS31)。
【0036】
以上の処理により、携帯情報端末1が正しい入場証を保持していることが認証可能となり、その時間に応じた正しい入場証(その時間に入場が許可された入場証)を保持した携帯情報端末1の所有者のみが会場に入場可能になる。ここで、入場証復号化鍵が暗号化入場証に対して適正なものならば、換言するなら、時間毎の鍵データと携帯情報端末1毎に固有の端末IDとで生成された入場証復号化鍵が、携帯情報端末1に対して許可された時間と、携帯情報端末1の端末IDに対して適正なものであるならば、暗号化入場証の復号化は成功し、携帯情報端末1の表示手段15には、入場を許可する情報、例えば、最終的な入場チェックを人がするなら、入場許可時間等がテキスト表示され、また、スキャナー等で最終チェックをするなら2次元バーコード等のスキャナーで読み取り可能な情報が表示される。さらに、無線で入場を許可する情報を送信する場合は、これを送信データとして、入場ゲート等の近くに設置された最終チェック端末(入場確認端末)に送信し、入場証コードが正しいかの判別を促す。
【0037】
以上述べたように本実施形態の入場証配信システムにおいては、暗号化された入場証を配信する端末(入場証配信端末2)や復号化のための鍵データを配信する端末(入場証鍵配信端末3)に、入場者あるいは携帯情報端末1の個々のデータを蓄積・管理するデータベースを不要としているので、構築が容易で、また、安価なシステムとして実現可能となる。また、入場を許可する時間を有する暗号化入場証をもつ携帯情報端末は、その該当する時間に適合する携帯情報端末のみが入場が許可されることになるので、許容範囲を超えて遅く来場した人や、許容範囲を超えて早く来場した人を、入場制限することができ、会場内の人数を適正に維持することが可能となる。また、入場証鍵配信端末3によって、広い範囲に向けて入場証復号化鍵の配信が可能であることから、入場者(携帯情報端末1の所有者)はゲート前などに長時間並ぶ必要がなくなる。さらにまた、ユーザが操作しなくても、携帯情報端末1と入場証鍵配信端末3とが通信可能な状態となれば、自動的に入場証復号化鍵データを配信して、入場許可情報を表示させることが可能なので、ユーザが携帯情報端末1をいちいち操作する煩わしい手間が省ける。
【0038】
続いて、携帯情報端末1と入場証鍵配信端末30との接続を容易にする手法を、以下に説明する。
【0039】
携帯情報端末1が入場証配信端末2から暗号化入場証104を入手する際に、入場証配信端末2から併せて、入場証鍵配信端末3の認識ID、例えば、端末IDや、通信手段のハードウェア固有のIDなどを取得して、この入場証鍵配信端末3の認識IDを記憶手段13に格納するようしておく。また、入場証鍵配信端末3は、通信手段36から自己の認識IDをもつ携帯情報端末1との接続要求を配信する。
【0040】
ここで、携帯情報端末1が、入場証鍵配信端末3の無線配信可能な領域5に入ると、携帯情報端末1は、記憶装置13に格納した認識IDと、接続要求が出されている情報鍵配信端末3の認識IDとが一致していれば、携帯情報端末1は入場証鍵配信端末3との接続を確立して、図8に示したような手順により入場証復号化鍵106を入手する。
【0041】
かような手法をとることにより、同様な無線通信手段を有し、通信要求を出している携帯情報端末あるいは配信端末が複数有る場合に、接続すべき端末と確実に接続することができる。また、無駄な端末の確認を行わなくてもよいので、接続時間が早くなる。
【0042】
次に、暗号化入場証に入場を許可する時間帯(入場時間など)が記載されている場合の、アラーム通知機能の例について説明する。図9は、本例における暗号化入場証のデータ構成例を示す図である。本例では、暗号化入場証のデータはすべて暗号化されているのではなく、一部鍵がなくても読み取り可能としている。例えば、基本的な入場日時、入場場所等のデータは読み取り可能とし、入場に必要なコード等のみを暗号化するようにしてある。図9に示した例では、暗号化入場証のデータは、どの会場に入場するかを識別する入場会場識別コード91と、どの時間が許可されているかを識別する入場日時データ92と、ユーザがどのような入場証を入手したかを携帯情報端末に表示させ、確認させるための表示情報93と、時間毎および端末毎の鍵で暗号化された暗号化入場許可コード94とで、構成されている。
【0043】
このように、暗号化入場証のデータに、暗号化されていない内容確認用の表示情報93などを含ませることによって、ユーザは、どのような入場証を入手したかを、携帯情報端末1の表示手段15上に表示情報93を表示させることによって、簡単に確認できるようになる。
【0044】
図10は、本例の入場時間のアラーム通知機能における報知画面例を示す図である。本例における携帯情報端末1の入場時間のアラーム通知機能では、暗号化入場証のデータから予約された入場時間のデータを抽出し、次に、携帯情報端末1の時計機能を利用して、タイマーを予約された入場時間の前、例えば、10分前に設定する。
【0045】
図10において、95は携帯情報端末1の表示手段15上の表示画面であり、96は入場証中の表示情報93の表示、97は入場時間通知メッセージの表示、98は現在時刻の表示を、それぞれ示している。このように、入場時間の10分前になると、画面表示でどの予約内容の入場時間が迫っているかを通知する。このとき、携帯情報端末1に音声出力手段を設けて、音で通知するようにしてよいし、携帯情報端末1に端末を振動させるバイブレーション機能を搭載し、端末を振動させることにより、入場時間が近づいたことを知らせるようにしてもよい。かようにすることにより、携帯情報端末1を所持するユーザに対して、入場時間に遅れることなく入場することを促すことができる。
【0046】
なお、携帯情報端末1が、GPSシステムによる自位置認知機能をもつ携帯電話機などである場合には、暗号化入場証の配信時に、入場証配信端末2から携帯情報端末1に入場証鍵配信端末3の位置情報を併せて送信するようにして、携帯情報端末1が、適宜の地図案内提供サービスサーバなどからのデータ提供を受けることにより、自位置(携帯情報端末1の位置)と入場証鍵配信端末3との位置関係を、地図上に表示させることができ、かように携帯情報端末1の表示手段15上で入場証鍵配信端末3の位置案内を行うことも可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、暗号化された入場証を配信する端末(入場証配信端末)や復号化のための鍵データを配信する端末(入場証鍵配信端末)に、入場者あるいは携帯情報端末の個々のデータを蓄積・管理するデータベースを不要としているので、システム構築が容易で、また、安価なシステムとして実現可能となり、さらに迅速な処理を行うことが可能となる。また、入場を許可する時間を有する暗号化入場証をもつ携帯情報端末は、その該当する時間に適合する携帯情報端末のみが入場が許可されることになるので、許容範囲を超えて遅く来場した人や、許容範囲を超えて早く来場した人を、入場制限することができ、会場内の人数を適正に維持することが可能となり、以って、多くの入場者があって、時間で入場制限するためのシステムを、簡単・容易に構築することができる。また、入場証鍵配信端末によって、広い範囲に向けて入場証復号化鍵の配信が可能であることから、入場者(携帯情報端末の所有者)はゲート前などに長時間並ぶ必要がなくなる。さらに、入場者が操作しなくても、携帯情報端末と入場証鍵配信端末とが通信可能な状態となれば、自動的に入場証復号化鍵データを配信して、入場許可情報を表示させることが可能なので、ユーザが携帯情報端末をいちいち操作する煩わしい手間を省くことができる。さらにまた、携帯情報端末において入場時間が近づいたことを知らせるようにしているので、携帯情報端末を所持するユーザに対して、入場時間に遅れることなく入場することを促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る入場証配信システムの概要を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る入場証配信システムにおける、携帯情報端末の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る入場証配信システムにおける、入場証配信端末の構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る入場証配信システムにおける、入場証鍵配信端末の構成例を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る入場証配信システムにおける、携帯情報端末と入場証配信端末とがデータの送受信を行い、暗号化入場証を配信する際の様子を示す要部ブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る入場証配信システムにおける、携帯情報端末が暗号化入場証を入手する手順例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態に係る入場証配信システムにおける、携帯情報端末と入場証鍵配信端末とがデータ通信を行って、入場証復号化鍵を配信する際の様子を示す要部ブロック図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る入場証配信システムにおける、携帯情報端末が入場証復号化鍵を入手し、暗号化入場証を復号化する手順例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態に係る入場証配信システムにおける、暗号化入場証のデータ構成例を示す説明図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る入場証配信システムにおける、携帯情報端末での報知画面例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 携帯情報端末
2 入場証配信端末
3 入場証鍵配信端末
4 入場ゲート
5 入場証鍵配信端末が無線配信可能な領域
11、21、31 CPU(中央処理ユニット)
12、22、32 ROM(不揮発性メモリ)
13、23、33 記憶手段
14、24、34 I/O(入出力インターフェース手段)
15 表示手段
16、25、35 バス
17、26、36 通信手段
18 入力手段
41 端末ID
42 復号化手段
51 入場証生成手段
52 暗号化手段
53 鍵生成手段
54 入場証暗号化鍵生成手段
55 時計手段
61 鍵生成手段
62 入場証復号化鍵生成手段
63 時計手段
91 入場会場識別コード
92 入場日時データ
93 表示情報
94 暗号化入場許可コード
101 入場証データ
102 鍵データ
103 入場証暗号化鍵
104 暗号化入場証
105 鍵データ
106 入場証復号化鍵
Claims (10)
- 無線通信により暗号化入場証の配信を受ける携帯情報端末と、該携帯情報端末に対して無線通信により前記暗号化入場証を配信する入場証配信端末と、前記携帯情報端末に対して無線通信により前記暗号化入場証を復号するための入場証復号化鍵を配信する入場証鍵配信端末とを、含んで構成される入場証配信システムであって、
前記入場証配信端末は、少なくとも入場許可コードを含む入場証データを生成する入場証生成手段と、前記入場証データの入場許可時間毎に変化する鍵データを生成する鍵生成手段と、該生成した鍵データと前記携帯情報端末より受け取った該携帯情報端末に固有の端末IDとから入場証暗号化鍵を生成する入場証暗号化鍵生成手段と、前記入場証データの少なくとも一部を前記入場証暗号化鍵で暗号化して前記暗号化入場証を生成する暗号化手段とを有し、
前記入場証鍵配信端末は、時間に応じてその時点で有効な鍵データを生成する鍵生成手段と、該生成した鍵データと前記携帯情報端末より受け取った該携帯情報端末に固有の端末IDとから、前記暗号化入場証を復号するための前記入場証復号化鍵を生成する入場証復号化鍵生成手段とを有し、
前記携帯情報端末は、前記入場証配信端末から配信された前記暗号化入場証を、前記入場証鍵配信端末から配信された前記入場証復号化鍵を用いて復号化する復号化手段と、復号化された入場証のデータを出力する手段とを有する、
ことを特徴とする入場証配信システム。 - 請求項1記載において、
前記携帯情報端末が、前記入場証鍵配信端末の無線配信可能な領域に入ると、前記携帯情報端末と前記入場証鍵配信端末との間に自動的に通信路を確立して、前記入場証鍵配信端末から前記入場証復号化鍵の配信を受けることを特徴とする入場証配信システム。 - 請求項2記載において、
前記携帯情報端末は、前記入場証配信端末から、前記入場証鍵配信端末に固有の認識用IDの配信を受け、前記携帯情報端末が、前記入場証鍵配信端末の無線配信可能な領域に入ると、前記携帯情報端末が、接続要求を出している前記入場証鍵配信端末の認識用IDと一致する認識用IDを格納している場合には、前記携帯情報端末と前記入場証鍵配信端末との間に自動的に通信路を確立することを特徴とする入場証配信システム。 - 請求項1ないし3の何れか1項に記載において、
前記携帯情報端末は、前記入場証復号化鍵を用いて前記暗号化入場証の復号化に成功した場合には、入場が許可されていることを示すデータを表示手段上に表示することを特徴とする入場証配信システム。 - 請求項1ないし3の何れか1項に記載において、
前記携帯情報端末は、前記入場証復号化鍵を用いて前記暗号化入場証の復号化に成功した場合には、入場が許可されていることを示すデータを、入場確認端末に対して送信することを特徴とする入場証配信システム。 - 請求項1ないし5の何れか1項に記載において、
前記携帯情報端末が配信を受ける前記暗号化入場証には、暗号化されていないデータが含まれ、前記携帯情報端末は、暗号化されていないデータを表示手段上に表示可能であることを特徴とする入場証配信システム。 - 請求項1ないし5の何れか1項に記載において、
前記携帯情報端末が配信を受ける前記暗号化入場証には、暗号化されていないデータとして予約された入場時間のデータが含まれ、前記携帯情報端末は、予約された入場時間の所定時間前に至ったことを認知すると、入場予約時間が迫った旨を認知させるための表示または音または振動を出力することを特徴とする入場証配信システム。 - 無線通信により暗号化入場証の配信を受ける携帯情報端末と、該携帯情報端末に対して無線通信により前記暗号化入場証を配信する入場証配信端末と、前記携帯情報端末に対して無線通信により前記暗号化入場証を復号するための入場証復号化鍵を配信する入場証鍵配信端末とを、含んで構成されるシステムにおける入場証配信方法であって、
前記入場証配信端末は、少なくとも入場許可コードを含む入場証データを生成するとともに、入場証データの入場許可時間毎に変化する鍵データを生成して、該生成した鍵データと前記携帯情報端末より受け取った該携帯情報端末に固有の端末IDとから入場証暗号化鍵を生成し、さらに、前記入場証データの少なくとも一部を前記入場証暗号化鍵で暗号化して前記暗号化入場証を生成して、これを前記携帯情報端末に配信し、
前記入場証鍵配信端末は、時間に応じてその時点で有効な鍵データを生成し、該生成した鍵データと前記携帯情報端末より受け取った該携帯情報端末に固有の端末IDとから、前記暗号化入場証を復号するための前記入場証復号化鍵を生成して、これを前記携帯情報端末に配信し、
前記携帯情報端末は、前記入場証配信端末から配信された前記暗号化入場証を、前記入場証鍵配信端末から配信された前記入場証復号化鍵を用いて復号化することを特徴とする入場証配信方法。 - 請求項8記載において、
前記携帯情報端末は、前記入場証配信端末から、前記入場証鍵配信端末に固有の認識用IDの配信を受け、前記携帯情報端末が、前記入場証鍵配信端末の無線配信可能な領域に入ると、前記携帯情報端末が、接続要求を出している前記入場証鍵配信端末の認識用IDと一致する認識用IDを格納している場合には、前記携帯情報端末と前記入場証鍵配信端末との間に自動的に通信路を確立することを特徴とする入場証配信方法。 - 入場証配信端末から無線通信により暗号化入場証の配信を受けてこれを格納する手段と、入場証鍵配信端末から無線通信により配信された入場証復号化鍵を用いて、前記暗号化入場証を復号化する手段とを、備えた携帯情報端末であって、
前記暗号化入場証には、暗号化されていないデータとして予約された入場時間のデータが含まれ、
予約された入場時間の所定時間前に至ったことを認知する手段と、入場予約時間が迫った旨を認知させるための表示または音または振動を出力させる手段とを、有することを特徴とする携帯情報端末。
Priority Applications (1)
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JP2002242031A JP2004078836A (ja) | 2002-08-22 | 2002-08-22 | 入場証配信システムおよび入場証配信方法および携帯情報端末 |
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- 2002-08-22 JP JP2002242031A patent/JP2004078836A/ja active Pending
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