以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る情報管理装置を備える情報管理システム(ネットワークシステム)の構成の一例を示す。情報管理システムは、各種店舗(施設)における利用者の順番待ちを管理するためのシステムである。なお、本実施形態において、店舗には、例えば飲食店、薬局、病院、美容院、旅行代理店、スマートフォンまたは携帯電話の購入及び契約が可能なショップ、及びアミューズメント施設等が含まれる。すなわち、本実施形態における店舗は、当該店舗を利用者が利用するために順番待ちが可能な店舗であればよい。以下においては、本実施形態における店舗は主に飲食店であるものとして説明する。
図1に示すように、情報管理システムは、情報管理装置10、利用者端末20、第1店舗端末30及び第2店舗端末40を備える。情報管理装置10は、利用者端末20、第1店舗端末30及び第2店舗端末40とそれぞれインターネットのようなネットワーク50を介して通信可能に接続されている。
情報管理装置10は、店舗における利用者による順番待ちを管理するための機能を有するサーバ装置である。なお、情報管理装置10の構成については後述する。
利用者端末20は、例えば店舗を利用する利用者が使用(携帯)する端末装置である。利用者端末20は、例えばスマートフォン及びタブレット端末等を含む。利用者端末20は、店舗に対する順番待ちをする際に利用者によって使用される。
第1店舗端末30及び第2店舗端末40は、順番待ちが可能な店舗に設けられている端末装置である。
第1店舗端末30は、例えば店舗のレジ付近に設置され、主に店舗のスタッフによって使用される。店舗のスタッフは、第1店舗端末30において順番待ちの状況等を確認することができる。
第2店舗端末40は、例えば店舗の入り口(つまり、店頭)付近に設置され、主に店舗に来店する利用者(客)によって使用される。第2店舗端末40は、後述する2次元コードを読み取ることが可能な読み取り装置としての機能を有する。
本実施形態においては、第1店舗端末30及び第2店舗端末40が異なる端末であるものとして説明するが、第1店舗端末30及び第2店舗端末40は一体として構成されていてもよい。
なお、図1においては便宜的に利用者端末20、第1店舗端末30及び第2店舗端末40がそれぞれ1つずつ示されているが、情報管理装置10には、複数の利用者端末20が接続されていてもよいし、複数の第1店舗端末30及び第2店舗端末40が接続されていてもよい。具体的には、情報管理装置10には、例えば情報管理システムに予め登録している利用者と同数の利用者端末20が接続され得る。また、情報管理装置10には、例えば情報管理システムを導入している店舗と同数の第1店舗端末30及び第2店舗端末40が接続され得る。
図2は、図1に示す情報管理装置10のハードウェア構成の一例を示す。図2に示すように、情報管理装置10においては、バス11に、不揮発性メモリ12、CPU13、メインメモリ14及び通信デバイス15等が接続されている。なお、不揮発性メモリ12及びメインメモリ14は、情報管理装置10の記憶装置を構成する。
不揮発性メモリ12は、例えばオペレーティングシステム(OS)及び上記した店舗における順番待ちを管理するためのプログラム(以下、順番管理プログラムと表記)を含む各種プログラムを格納する。
CPU13は、例えば不揮発性メモリ12に格納されている各種プログラムを実行するプロセッサである。なお、CPU13は、情報管理装置10全体の制御を実行する。
メインメモリ14は、例えばCPU13が各種プログラムを実行する際に必要とされるワークエリア等として使用される。
図2においては不揮発性メモリ12及びメインメモリ14のみが示されているが、情報管理装置10は、HDD(Hard Disk Drive)及びSSD(Solid State Drive)等の他の記憶装置を備えていてもよい。
通信デバイス15は、例えばネットワーク50を介して利用者端末20、第1店舗端末30及び第2店舗端末40等の外部装置と実行される通信を制御する機能を有する。なお、通信デバイス15によれば、例えば無線LAN及びWifi(登録商標)等の無線通信機能を実現することができる。
図3は、本実施形態に係る情報管理装置10の機能構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、情報管理装置10は、受付部101、登録部102、管理部103、表示処理部104及び格納部105等を含む。
本実施形態において、各部101〜104は、例えば図2に示すCPU13(つまり、情報管理装置10のコンピュータ)が不揮発性メモリ12に格納されている順番管理プログラムを実行すること(つまり、ソフトウェア)によって実現されるものとする。なお、この順番管理プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に予め格納して頒布可能である。また、この順番管理プログラムは、例えばネットワークを介して情報管理装置10にダウンロードされても構わない。
ここでは、各部101〜104がソフトウェアによって実現されるものとして説明したが、当該各部101〜104は、ハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェア及びハードウェアの組み合わせ構成によって実現されてもよい。
また、本実施形態において、格納部105は、例えば図2に示す不揮発性メモリ12または他の記憶装置等によって実現される。
受付部101は、利用者端末20に対する利用者の操作に基づいて、店舗に対する順番待ちを受け付ける。なお、受付部101によって受け付けられる順番待ちには、後述するように入店予定時刻が指定されていない順番待ちと入店予定時刻が指定されている順番待ち(将来順番待ち)とが含まれる。
登録部102は、受付部101によって順番待ちが受け付けられた場合、当該順番待ちを示す順番待ち情報を格納部105に登録(格納)する。
なお、上記した順番待ち情報は、当該順番待ち情報によって示される順番待ちが受け付けられた順に格納部105に格納される。
管理部103は、格納部105に格納されている順番待ち情報(によって示される順番待ち)を管理するための各種処理を実行する。
また、管理部103は、店舗において提供される商品(例えば、飲食物)のオーダーを利用者に入力させる画面(以下、オーダー入力画面と表記)を生成する。
更に、管理部103は、例えば第1店舗端末30からの要求に応じて、店舗のスタッフが順番待ちの状況を確認するための画面(以下、スタッフ画面と表記)を生成する。
なお、スタッフ画面において、上記した入店予定時刻が指定されていない順番待ちを示す順番待ち情報(以下、第1順番待ち情報と表記)は、当該順番待ちが受け付けられた順に表示される。一方、入店予定時刻が指定されている順番待ちを示す順番待ち情報(以下、第2順番待ち情報と表記)は、当該入店予定時刻に基づいて複数の第1順番待ち情報の間に挿入されてスタッフ画面に表示される。すなわち、入店予定時刻が指定されている順番待ちは、当該入店予定時刻(を含む所定期間内)に利用者が店舗に入店することが可能となるように管理(調整)される。
表示処理部104は、利用者の店舗に対する順番待ちを受け付ける際に、管理部103によって生成されたオーダー入力画面を利用者端末20に送信することによって、当該オーダー入力画面を利用者端末20に表示する。なお、利用者端末20にオーダー入力画面が表示された場合、利用者は、利用者端末20を操作することによって店舗において提供される商品のオーダーをオーダー入力画面に入力することができる。オーダー入力画面に入力されたオーダーを示す情報(以下、オーダー情報と表記)は、例えば受付部101によって受信され、情報管理装置10を介して店舗のスタッフに提示される。
また、表示処理部104は、管理部103によって生成されたスタッフ画面を第1店舗端末30に送信することによって、当該スタッフ画面を第1店舗端末30に表示する。
ここでは、主にオーダー入力画面及びスタッフ画面について説明したが、本実施形態において利用者端末20及び第1店舗端末30に表示される画面は、管理部103によって生成され、表示処理部104によって表示される。
以下、本実施形態に係る情報管理装置10の動作について説明する。まず、図4のシーケンスチャートを参照して、上記した入店予定時刻が指定されていない順番待ちを示す順番待ち情報(第1順番待ち情報)を登録する際の情報管理システムの処理手順の一例について説明する。ここでは、入店予定時刻が指定されていない順番待ちをする利用者を対象利用者と称する。
まず、対象利用者が入店予定時刻が指定されていない順番待ちをする場合、当該対象利用者は、利用者端末20に表示される所定のWebページ(サイト)において当該対象利用者に割り当てられているログインID及びパスワード(以下、対象利用者のログインID及びパスワードと表記)を入力することによって情報管理システム(情報管理装置10)にログインする(ステップS1)。本実施形態においてはWebページを介してログインするものとして説明するが、例えば利用者端末20においてインストールされた所定のアプリケーションプログラム等を起動してログインする構成であってもよい。
なお、対象利用者のログインID及びパスワードは、対象利用者が例えば会員登録等を行う際に設定され、会員情報として情報管理装置10において管理されているものとする。図4においては示されていないが、利用者端末20においてログインID及びパスワードが入力された場合、当該ログインID及びパスワードが利用者端末20から情報管理装置10に送信され、当該ログインID及びパスワードが情報管理装置10において管理されている対象利用者のログインID及びパスワードと一致する場合に、対象利用者はログインすることができる。
上記した会員情報には、対象利用者のログインID及びパスワード以外に、例えば会員名(つまり、対象利用者の氏名)及びメールアドレス等が含まれる。
ステップS1において情報管理システムにログインした場合、対象利用者は、利用者端末20を操作することによって、入店予定時刻を指定するか否かを選択することができる。なお、入店予定時刻が指定されていない順番待ちを登録する場合には、入店予定時刻を指定しないことが選択される。
入店予定時刻を指定しないことが選択された場合、利用者端末20には、順番待ちの後に店舗に入店する人数を入力することが可能な画面(以下、人数入力画面と表記)が表示される。対象利用者は、利用者端末20を操作することによって、この人数入力画面において人数を入力することができる。
なお、本実施形態における人数入力画面は少なくとも人数を入力することができるものであればよいが、当該人数入力画面は、例えば対象利用者の氏名、電話番号または店舗に対する要望等を入力することができるようなものであってもよい。なお、上記したように店舗が飲食店である場合には、当該店舗に対する要望としては、例えば対象利用者が利用する席の種別としてテーブル席、カウンター席及び座敷等を選択することができる。また、禁煙席または喫煙席を選択することができるようにしてもよい。
ここでは店舗が飲食店である場合を想定しているが、店舗が他の業種または業態のものである場合には、人数入力画面において当該業種または業態に応じた他の情報が入力されても構わない。
上記したように人数入力画面に対して対象利用者が人数を入力した場合、利用者端末20は、当該人数入力画面に対して入力された人数を取得する(ステップS2)。
利用者端末20は、ステップS2において取得された人数を含む受付要求を、ネットワーク50を介して情報管理装置10に送信する(ステップS3)。
情報管理装置10に含まれる受付部101は、利用者端末20から送信された順番待ちの受付要求を受信する。これにより、受付部101は、店舗に対する順番待ちを受け付ける。
次に、登録部102は、受付部101によって受け付けられた順番待ちを登録するために、当該順番待ちを示す順番待ち情報を生成する(ステップS4)。
ここで、ステップS4の処理について説明する。まず、受付部101によって順番待ちが受け付けられた場合、登録部102は、当該順番待ちをする対象利用者に対して受付番号を発行する。この受付番号は、例えば店舗の営業開始から順番待ちが受け付けられる度に連番で発行される。なお、受付番号は、営業日が変わればリセットされるものとする。
また、登録部102は、受付部101によって順番待ちが受け付けられた時刻(登録時刻)を取得する。なお、この登録時刻は、例えば情報管理装置10内のクロック等から取得される。
また、登録部102は、対象利用者の氏名を取得する。なお、対象利用者の氏名は、上記したように会員登録の際に情報管理装置10内に登録されているものとする。具体的には、対象利用者の氏名は、対象利用者のログインID及びパスワードとともに会員情報として登録されており、ステップS1の処理時に入力されるログインID及びパスワードに基づいて取得可能である。
これにより、登録部102は、受付部101によって受信された受付要求に含まれる人数に加えて、上記した受付番号、登録時刻及び氏名を含む順番待ち情報を生成する。
ここで、本実施形態において、登録部102によって生成される順番待ち情報は、更にアライバル情報を含むものとする。アライバル情報は、対象利用者が店舗に到着しているか否かを示す情報である。なお、ステップS4においては、対象利用者が店舗に到着していないことを示すアライバル情報を含む順番待ち情報が生成される。
上記したようにステップS4において生成された順番待ち情報は、登録部102によって格納部105に登録される(ステップS5)。
ステップS5の処理が実行されると、管理部103は、対象利用者に対して割り当てられる2次元コードを生成する(ステップS6)。ステップS6においては、例えば対象利用者を識別可能な情報が保持された2次元コードが生成される。なお、対象利用者を識別可能な情報には、例えばステップS5において登録された順番待ち情報に含まれる受付番号または氏名等が含まれる。
次に、順番待ち情報(対象利用者による順番待ち)の登録が完了した旨の通知(以下、登録完了通知と表記)が情報管理装置10利用者端末20に送信される(ステップS7)。なお、登録完了通知には、ステップS5において登録された順番待ち情報に含まれる受付番号及びステップS6において生成された2次元コードが含まれる。
情報管理装置10から送信された登録完了通知(に含まれる受付番号及び2次元コード)は、利用者端末20において受信される。登録完了通知に含まれる受付番号は、利用者端末20において表示される(ステップS8)。これにより、対象利用者は、当該対象利用者による順番待ちが受け付けられたこと及び当該対象利用者に対して発行された受付番号を確認することができる。
なお、登録完了通知は、利用者端末20(例えば、スマートフォン等)上で動作するアプリケーションにおけるPush通知により利用者端末20に表示(通知)されてもよい。また、登録完了通知は、上記した会員情報に含まれる対象利用者のメールアドレスを用いてメールで送信されて、利用者端末20に表示されてもよい。
なお、上記した登録完了通知には、受付番号及び2次元コードの他に、登録時刻等の情報が含まれていてもよい。この場合、登録時刻等を利用者端末20に表示することが可能となる。
対象利用者は、上記したように順番待ち(を示す順番待ち情報)が登録された後に店舗に来店し、利用者端末20に表示された受付番号に基づいて店舗のスタッフに呼び出されることによって、当該店舗に入店することができる。
なお、上記した登録完了通知に含まれる2次元コードも受付番号と同様に利用者端末20に表示することができるが、当該2次元コードは、対象利用者が店舗に到着した際に用いられる。
ここで、本実施形態において、対象利用者は、上記したように順番待ちが受け付けられた後(つまり、順番待ち情報が登録された後)に、利用者端末20を用いてオーダーをしておくことができる。この場合、利用者端末20には、店舗において提供される商品を利用者に入力させるオーダー入力画面が表示される。
なお、オーダー入力画面においては、例えば店舗で用意されているメニュー等が表示され、当該メニューの中から対象利用者が所望の商品を選択することにより、当該商品のオーダー(つまり、注文する商品)を入力することができるものとする。
具体的には、上記したように店舗が飲食店である場合、対象利用者は、オーダー入力画面を介して例えば最初に注文する料理またはドリンク等(つまり、ファーストオーダー)を入力することができる。
なお、オーダー入力画面においては、例えば上記した人数入力画面において入力された人数と同数または当該人数と同程度の数のオーダー(商品)を入力させるようにしてもよい。すなわち、オーダー入力画面において入力されるオーダーの数は、受付画面において入力された人数に基づいて決定されてもよい。
この場合には、例えば管理部103がステップS2において取得された人数に基づいて決定された数のオーダーを入力させるオーダー入力画面を生成し、表示処理部104が当該オーダー入力画面を利用者端末20に表示すればよい。
また、例えば利用者が分散しており店舗で現地集合する場合や、他人の携帯端末(利用者端末20)を操作したくないまたは他人に自身の利用者端末20を操作させたくない場合等においては、順番待ちの受付番号を共通にして複数の利用者端末20にオーダー入力画面を表示(オーダーページを案内)し、オーダーを受け付けるようにしてもよい。
対象利用者がオーダー入力画面に対してオーダーを入力した場合、利用者端末20は、当該オーダーを示すオーダー情報を取得する(ステップS9)。
ステップS9において取得されたオーダー情報は、利用者端末20から情報管理装置10に送信される(ステップS10)。
ステップS10において送信されたオーダー情報は、情報管理装置10において受信される。この場合、登録部102は、受信されたオーダー情報(ステップS9において取得されたオーダー情報)を上記したステップS5において格納部105に登録された順番待ち情報に追加することによって、当該オーダー情報を格納部105に登録する(ステップS11)。換言すれば、格納部105には、オーダー情報を含む順番待ち情報が格納される。
次に、図5のシーケンスチャートを参照して、入店予定時刻が指定されている順番待ちを示す順番待ち情報(第2順番待ち情報)を登録する際の情報管理システムの処理手順について説明する。
まず、図4に示すステップS1の処理に相当するステップS11の処理が実行される。ステップS11において情報管理システムにログインした場合、対象利用者は、利用者端末20を操作することによって、入店予定時刻を指定するか否かを選択することができる。なお、入店予定時刻が指定されている順番待ちを登録する場合には、入店予定時刻を指定することが選択される。
入店予定時刻を指定することが選択された場合、利用者端末20は、指定することが可能な入店予定時刻に関する問い合わせを情報管理装置10に送信する(ステップS12)。この場合、情報管理装置10は、格納部105に格納されている順番待ち情報に基づいて、他の利用者によって入店予定時刻が指定されていない時間帯(の情報)を、利用者端末20からの問い合わせに対する応答として当該利用者端末20に送信する(ステップS13)。
情報管理装置10からの応答が受信されると、利用者端末20には、店舗に入店する人数及び入店予定時刻を入力することが可能な画面(以下、人数及び入店予定時刻入力画面と表記)が表示される。人数及び入店予定時刻入力画面は入店予定時刻を入力することができる点以外は上記した人数入力画面と同様であるため、その詳しい説明を省略する。なお、人数及び入店予定時刻入力画面においては、他の利用者によって入店予定時刻が指定されていない時間帯において入店予定時刻を入力することができる。
対象利用者が人数及び入店予定時刻入力画面に対して人数及び入店予定時刻を入力した場合、利用者端末20は、当該人数及び入店予定時刻を取得する(ステップS14)。
利用者端末20は、ステップS14において取得された人数及び入店予定時刻を含む受付要求を、ネットワーク50を介して情報管理装置10に送信する(ステップS15)。
情報管理装置10に含まれる受付部101は、利用者端末20から送信された順番待ちの受付要求を受信する。これにより、受付部101は、店舗に対する順番待ちを受け付ける。
次に、登録部102は、受付部101によって受け付けられた順番待ちを登録するために、当該順番待ちを示す順番待ち情報を生成する(ステップS16)。
ここで、ステップS16の処理について説明する。本実施形態において、上記した第1順番待ち情報(によって示される順番待ち)の場合、当該順番待ちをしている利用者は受付番号順に呼び出される。このため、図4に示す処理においては、第1順番待ち情報を生成する際に受付番号を発行する。
これに対して、第2順番待ち情報(入店予定時刻が指定されている順番待ちを示す順番待ち情報)では入店予定時刻に対象利用者が店舗に入店することが可能となるように順番待ちが管理(調整)されるが、この場合の対象利用者は、受付番号で呼び出されてもよいし、当該対象利用者の氏名で呼び出されてもよい。
すなわち、対象利用者が受付番号で呼び出される場合には当該対象利用者に対して受付番号が発行されるが、当該対象利用者が氏名で呼び出される場合には受付番号は発行されなくてもよい。
なお、第2順番待ち情報の生成において受付番号が発行される場合において、第1順番待ち情報を生成する際に発行される受付番号と同様に順番待ちが受け付けられる度に(つまり、登録時刻順に)連番で発行される番号を受付番号とすると、上記したように順番待ちが調整された(つまり、並び替えられた)際に混乱を生じる可能性がある。このため、第2順番待ち情報の生成において受付番号が発行される場合、当該受付番号は、第1順番待ち情報を生成する際に発行される受付番号とは区別可能な番号としてもよい。
以下の説明においては、入店予定時刻が指定されている順番待ちをする利用者は氏名で呼び出されるものとする。
ステップS17において、登録部102は、受付部101によって順番待ちが受け付けられた時刻(登録時刻)を取得する。また、上記したように対象利用者を氏名で呼び出す場合、登録部102は、当該対象利用者の氏名を取得する。この対象利用者の氏名は、上記したように会員情報から取得可能である。
これにより、登録部102は、受付部101によって受信された受付要求に含まれる人数、入店予定時刻及びオーダー情報に加えて、上記した登録時刻及び氏名を含む順番待ち情報を生成する。
なお、ステップS16において登録部102によって生成される順番待ち情報は、上記したように対象利用者が店舗に到着していないことを示すアライバル情報を更に含む。
ステップS16の処理が実行されると、当該ステップS16において生成された順番待ち情報は、登録部102によって格納部105に登録される(ステップS17)。
次に、図4に示すステップS6及びS7の処理に相当するステップS18及びS19の処理が実行される。なお、ステップS19において情報管理装置10から利用者端末20に送信される登録完了通知には、ステップS17において登録された順番待ち情報に含まれる入店予定時刻及びステップS18において生成された2次元コードが含まれる。
ステップS19において情報管理装置10から送信された登録完了通知は、利用者端末20において受信される。登録完了通知に含まれる入店予定時刻は、利用者端末20において表示される(ステップS20)。これにより、対象利用者は、対象利用者による順番待ちが受け付けられたこと及び当該対象利用者によって入力された入店予定時刻を確認することができる。
なお、上記した登録完了通知には、入店予定時刻及び2次元コードの他に、登録時刻等の情報が含まれていてもよい。この場合、登録時刻等を利用者端末20に表示することが可能となる。
対象利用者は、ステップS20において表示された入店予定時刻に店舗に来店し、例えば順番待ち情報に含まれる氏名で店舗のスタッフに呼び出されることによって、当該店舗に入店することができる。
上記した登録完了通知に含まれる2次元コードも入店予定時刻と同様に利用者端末20に表示することができるが、当該2次元コードは、対象利用者が店舗に到着した際に用いられる。
なお、上記したように第2順番待ち情報の生成において受付番号が発行される場合には、対象利用者は、当該受付番号で呼び出される。この場合、ステップS19においては、受付番号を含む登録完了通知が送信される。これによれば、対象利用者は、利用者端末20に表示される受付番号を確認することができるものとする。
ここで、対象利用者は、順番待ちが受け付けられた後(つまり、順番待ち情報が登録された後)に、利用者端末20を用いてオーダーをしておくことができる。この場合、上記した図4に示すステップS9〜S11の処理に相当するステップS21〜S23の処理が実行されればよい。ステップS23においては、ステップS21において取得されたオーダー情報をステップS17において格納部105に登録された順番待ち情報に追加することによって、当該オーダー情報が格納部105に登録される。
なお、上記した図4及び図5に示すように、本実施形態においては対象利用者が情報管理システムにログインするものとして説明したが、当該ログインは必須ではない。例えば会員登録していないユーザの順番待ちを受け付けて、ワンタイムの認証コードを発行してもよい。認証コードは上記した2次元コードと兼ねてもよい。
また、本実施形態においては、順番待ちが受け付けられた後(順番待ち情報が登録された後)にオーダーが入力(オーダー情報が登録)されるものとして説明したが、当該オーダーの入力は順番待ちが受け付けられる際(例えば、人数等が入力される際)等に行われても構わない。
また、オーダー情報の登録(オーダー入力画面に対するオーダーの入力)には、時間的制限が課されていてもよい。例えば対象利用者がしている順番待ちを示す順番待ち情報に含まれる登録時刻(つまり、順番待ちが受け付けられた時刻)から予め定められた期間以内でなければ、オーダー入力画面においてオーダーを入力することができない(つまり、オーダー情報を登録することができない)構成としてもよい。また、対象利用者よりも前に順番待ちをしている利用者の組の数が予め定められた数以上である場合にのみオーダー入力画面においてオーダーを入力することができるようにしてもよい。また、店内情報が受信された時点で、オーダー入力画面においてオーダーを入力することができないようにしてもよい。
また、図4及び図5に示す処理が実行されることによって登録されたオーダー情報は、例えば利用者端末40を介して変更することができるようにしてもよい。
ここで、図6は、上記した図4及び図5に示す処理が実行されることによって格納部105に登録された順番待ち情報のデータ構造の一例を示す。
図6に示す例では、格納部105には、順番待ち情報105a〜105fが格納(登録)されている。図6に示すように、順番待ち情報105a〜105fは、受付番号、人数、入店予定時刻、登録時刻、氏名、オーダー情報及びアライバル情報を含む。
順番待ち情報105a〜105fに含まれる受付番号、人数、入店予定時刻、登録時刻、氏名、オーダー情報及びアライバル情報については、上記した通りであるため、ここではその詳しい説明を省略する。
図6に示す順番待ち情報105a〜105fは、情報管理装置10(受付部101)によって順番待ちが受け付けられた順(つまり、登録時刻順)に格納部105に格納されている。
順番待ち情報105a〜105fのうち、入店予定時刻を含まない順番待ち情報105a及び105c〜105fは、入店予定時刻が指定されていない順番待ちを示す第1順番待ち情報である。一方、順番待ち情報105a〜105fのうち、入店予定時刻を含む順番待ち情報105bは、入店予定時刻が指定されている順番待ちを示す第2順番待ち情報である。
なお、図6において、順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者が店舗に到着している場合には、アライバル情報は「済」と表記されている。一方、順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者が店舗に到着していない場合には、アライバル情報は「未」と表記されている。
上記したように順番待ち情報が格納部105に登録された時点ではアライバル情報は「未」であるが、アライバル情報を「未」から「済」に変更する処理(つまり、利用者が店舗に到着したことを登録する処理)については後述する。
ここで、本実施形態においては第1店舗端末30に順番待ちの状況(つまり、順番待ち情報)を表示することが可能であるが、図6に示す順番待ち情報105a〜105fをそのまま表示した場合には、店舗のスタッフは、第2順番待ち情報(順番待ち情報105b)によって示される順番待ちをしている利用者をどのタイミングで入店させるのかを容易に把握することができない。
このため、本実施形態においては、格納部105に格納されている順番待ち情報を表示する際に、当該順番待ち情報の順番を第2順番待ち情報に含まれる入店予定時刻に基づいて並べ替える処理を実行する。
図7のシーケンスチャートを参照して、第1店舗端末30に順番待ち情報を表示する際の情報管理システムの処理手順の一例について説明する。
第1店舗端末30に順番待ち情報を表示する場合、当該第1店舗端末30から情報管理装置10に上記したスタッフ画面の表示(または更新)が要求される(ステップS31)。このステップS31の処理は、例えば店舗のスタッフによる第1店舗端末30に対する操作が行われた場合、または予め定められた期間、第1店舗端末30に対する操作が行われなかった場合に実行される。
管理部103は、第1店舗端末30からの要求に応じて、格納部105に格納(登録)されている順番待ち情報を取得する(ステップS32)。なお、ステップS32においては、格納部105に格納されている順番待ち情報のうち、まだ店舗に案内されていない利用者の順番待ちを示す順番待ち情報(以下、未案内の順番待ち情報と表記)が取得される。すなわち、既に店舗に案内された利用者の順番待ちを示す順番待ち情報(以下、案内済みの順番待ち情報と表記)はスタッフ画面に表示する必要がないため、ステップS32においては取得されない。図6に示す順番待ち情報のデータ構造においては省略されているが、未案内の順番待ち情報であるか、案内済みの順番待ち情報であるかを示す情報(つまり、順番待ちのステータス)は、各順番待ち情報に含まれているものとする。
次に、管理部103は、ステップS32において取得された順番待ち情報を表示するためのスタッフ画面を生成する処理(以下、スタッフ画面生成処理と表記)を実行する(ステップS33)。
なお、スタッフ画面において、上記したように第2順番待ち情報(入店予定時刻が指定されている順番待ち)は、順番待ちが受け付けられた順に登録されている順番待ち情報(第1順番待ち情報)の間に挿入されて表示される。スタッフ画面生成処理及び当該スタッフ画面生成処理によって生成されるスタッフ画面の詳細については後述する。
表示処理部104は、ステップS33の処理が実行されることによって生成されたスタッフ画面(の画面データ)を第1店舗端末30に送信する(ステップS34)。
第1店舗端末30は、ステップS34において送信されたスタッフ画面を受信する。これにより、第1店舗端末30においては、スタッフ画面が表示される(ステップS35)。なお、このスタッフ画面は、例えば第1店舗端末30上で動作するブラウザを介して表示される。
次に、図8のフローチャートを参照して、上記したスタッフ画面生成処理(図7に示すステップS33の処理)の処理手順について説明する。
まず、管理部103は、現在時刻を取得する(ステップS41)。この現在時刻は、例えば情報管理装置10に内蔵されているクロック等から取得することが可能である。
次に、図7に示すステップS32において取得された順番待ち情報のうちの第1順番待ち情報の各々についてステップS42〜S44の処理が実行される。以下、この処理の対象となる順番待ち情報を対象順番待ち情報と称する。また、対象順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者を対象利用者と称する。
この場合、管理部103は、図7に示すステップS32において取得された順番待ち情報のうちの対象順番待ち情報よりも登録時刻が早い順番待ち情報(第1順番待ち情報)の数、つまり、対象利用者の前に順番待ちをしている利用者(対象利用者よりも先に店舗に入店することになる他の利用者)の組の数に、対象利用者(の組)を加えた待ち組数をカウントする(ステップS42)。なお、ここで待ち組数としてカウントされる利用者(の組)は、まだ店舗に案内されていない利用者であるものとする。
ここで、本実施形態においては、順番待ちをしている1組の利用者が入店することができるまでの時間(以下、単位待ち時間と表記)が予め設定されている。この場合、管理部103は、この予め設定されている単位待ち時間にステップS42においてカウントされた待ち組数を乗算することによって、対象利用者が店舗に入店する(つまり、店舗を利用する)ことができるまでの時間(以下、待ち時間と表記)を算出する(ステップS43)。
なお、単位待ち時間は、情報管理装置10(情報管理システム)側で店舗毎に設定されていればよい。単位待ち時間は、例えば店舗の業種及び業態に応じた利用客数及び回転率等に従って設定される。しかしながら、店舗の状況等によっては単位時間を店舗側で修正したい場合がある。この場合、単位待ち時間は、店舗のスタッフによる第1店舗端末30に対する操作に応じて一時的に補正することができるようにしてもよい。
ここでは単位待ち時間が情報管理装置10側で設定されるものとして説明したが、単位待ち時間は、情報管理装置10側では設定されず、各店舗に設けられている第1店舗端末30において設定される構成であってもよい。
次に、管理部103は、ステップS41において取得された現在時刻にステップS43において算出された待ち時間を加算することによって対象順番待ち情報によって示される順番待ちにおける入店予定時刻を算出する(ステップS44)。
ここで、上記したステップS42〜S44の処理が図7に示すステップS32において取得された順番待ち情報のうちの全ての第1順番待ち情報について実行されたか否かが判定される(ステップS45)。
全ての第1順番待ち情報について処理が実行されていないと判定された場合(ステップS45のNO)、ステップS42に戻って処理が繰り返される。この場合、処理が実行されていない第1順番待ち情報を対象順番待ち情報としてステップS42〜S44の処理が実行される。
一方、全ての第1順番待ち情報について処理が実行されたと判定された場合(ステップS45のYES)、管理部103は、全ての第1順番待ち情報の各々についてステップS44において算出された入店予定時刻と第2順番待ち情報に含まれる入店予定時刻とに基づいて、図7に示すステップS32において取得された順番待ち情報を並び替える(ステップS46)。この場合、管理部103は、ステップS32において取得された順番待ち情報を、入店予定時刻が早い順に並べ替える。
ここで、ステップS46において順番待ち情報が並び替えられた場合、上記した第2順番待ち情報が第1順番待ち情報の前または後に挿入されることによって当該第1順番待ち情報の順番が変更される場合がある。上記した第1順番待ち情報についての待ち時間は単に第1順番待ち情報の登録時刻順に基づいて算出されたものであり、ステップS46の処理によって第1順番待ち情報の順番が変更されている場合には、当該待ち時間も併せて変更(更新)する必要がある。
そこで、ステップS46の処理によって第1順番待ち情報の順番が変更されているか否かが判定される(ステップS47)。
順番が変更されていると判定された場合(ステップS47のYES)、管理部103は、順番が変更された順番待ち情報の待ち時間(及び入店予定時刻)を、ステップS46において並び替えられた順番待ち情報の順番に基づいて更新する(ステップS48)。なお、この場合における待ち時間の更新処理(算出処理)は、ステップS43と同様であるため、その詳しい説明を省略する。
ステップS48の処理が実行されると、管理部103は、ステップS46において並び替えられた順番待ち情報及びステップS48において更新された待ち時間を表示するためのスタッフ画面(の画面データ)を生成する(ステップS49)。
なお、上記したステップS47において順番が変更されていない(つまり、同一である)と判定された場合(ステップS47のNO)、ステップS48の処理は実行されず、ステップS49の処理が実行される。
本実施形態においては、後述するようにスタッフ画面に待ち時間が表示されるものとして説明するが、当該スタッフ画面に待ち時間が表示されないのであれば、ステップS47及びS48の処理は省略されても構わない。
ここで、図9は、第1店舗端末30に表示されるスタッフ画面の一例を示す。なお、図9においては、図6に示す順番待ち情報105a〜105fが表示されたスタッフ画面200を示している。
図9に示すスタッフ画面200において、順番待ち情報105a〜105fは、入店予定時刻に基づいて並び替えて表示されている。なお、順番待ち情報105bによって示される順番待ちにおける入店予定時刻は、上記したように順番待ち情報105bの登録の際に利用者によって指定(入力)された時刻である。一方、順番待ち情報105b以外の順番待ち情報105a及び105c〜105fによって示される順番待ちにおける入店予定時刻は、上記したスタッフ画面生成処理において算出された時刻である。
具体的には、図9に示す例において、順番待ち情報は、順番待ち情報105a、105c、105d、105e、105b及び105fの順に表示されている。
店舗のスタッフは、このようなスタッフ画面200において表示されている順に上から利用者(受付番号または氏名)を呼び出して、店舗に入店させることができる。
なお、上記したスタッフ画面生成処理において説明したように、順番待ち情報105b(第2順番待ち情報)については待ち時間は算出されない。このため、スタッフ画面200における順番待ち情報105bの待ち時間の欄には入店予定時刻が表示されている。
また、上記したように順番待ち情報105b(によって示される順番待ちをしている利用者)の場合は氏名で呼び出すため、スタッフ画面200には、当該順番待ち情報105bに含まれる氏名(会員名)が表示されている。なお、図9に示す例では、他の順番待ち情報105a及び105c〜105f(第1順番待ち情報)についても同様に氏名が表示されている。このように第1順番待ち情報に対応づけて表示された氏名は、例えば当該第1順番待ち情報に含まれる受付番号で呼び出した利用者が当該第1順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者であるか否かを確認するために用いられることができる。
また、スタッフ画面200において、順番待ち情報105b(第2順番待ち情報)は、他の順番待ち情報(第1順番待ち情報)と区別可能な態様で表示されるものとする。これによれば、店舗のスタッフは、スタッフ画面200において第2順番待ち情報(入店予定時刻が指定されている順番待ち)の存在を容易に把握することができる。
また、図9に示す例では、各順番待ち情報に対応する待ち時間は7分間隔となっている。つまり、図9では、店舗における単位待ち時間が7分に設定されている例を示している。
なお、図9においては待ち時間を表示する例を示しているが、当該待ち時間は目安となる時間であり、店舗内の利用者の利用状況等によっても大きく変動する可能性がある。また、店舗のスタッフが利用者を呼び出すためには、スタッフ画面200には当該利用者を呼び出す順に順番待ち情報が表示されていればよい。このため、上記したように待ち時間についてはスタッフ画面200に表示されない構成としても構わない。
また、スタッフ画面200には、各順番待ち情報105a〜105fに対応づけて「案内」ボタン201及び「不在」ボタン202が設けられている(表示されている)。この「案内」ボタン201及び「不在」ボタン202については後述する。
また、スタッフ画面200においては、各順番待ち情報105a〜105fに対応づけて当該順番待ち情報に含まれるアライバル情報(「済」または「未」)が表示されている。
なお、図9に示すスタッフ画面200には、順番待ち情報105a〜105fの各々に含まれる受付番号、人数(ご来店人数)、氏名(会員名)及びアライバル情報が表示されているが、登録時刻等の他の情報が更に表示されていてもよい。
ここで、上記したように格納部105に格納されている順番待ち情報の各々には当該順番待ち情報によって示される順番待ちのステータスが含まれているが、当該順番待ちのステータスには、例えば「未案内」、「案内済み」、「不在」及び「キャンセル」等が含まれる。「未案内」は、順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者がまだ店舗に案内されていないことを示す。「案内済み」は、順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者が既に店舗に案内された(つまり、入店した)ことを示す。「不在」は、順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者が呼び出し時に不在であったことを示す。「キャンセル」は、順番待ち情報によって示される順番待ちがキャンセルされたことを示す。
以下、本実施形態における順番待ちのステータスの遷移について簡単に説明する。まず、上記した図4及び図5に示す処理が実行されることによって格納部105に登録された順番待ち情報によって示される順番待ちのステータスは、「未案内」に設定されている。なお、スタッフ画面には、ステータスが「未案内」である順番待ちを示す順番待ち情報の一覧が表示される。すなわち、図9に示すスタッフ画面200に表示されている順番待ち情報105a〜105fによって示される順番待ちのステータスは全て「未案内」である。
ここで、例えば図9に示すようにスタッフ画面200に順番待ち情報105a〜105fが表示されている場合において、店舗のスタッフがスタッフ画面200の最上位に表示されている順番待ち情報105aに含まれる受付番号「1」を呼び出した場合を想定する。
この場合において、受付番号「1」が発行された利用者(つまり、受付番号「1」が表示された利用者端末20を使用する利用者)が付近に待機しており、当該利用者を店舗に案内した(入店させた)場合には、店舗のスタッフは、スタッフ画面200において順番待ち情報105aに対応づけて表示されている「案内」ボタン201を押下する。これによれば、順番待ち情報105aによって示される順番待ちのステータスは「未案内」から「案内済み」に変更される。このように順番待ちのステータスが変更された後に、図7に示す処理が実行されることによってスタッフ画面が更新された場合には、ステータスが「案内済み」である順番待ち情報105aはスタッフ画面に表示されない。
一方、受付番号「1」が発行された利用者が付近に待機しておらず、当該利用者を店舗に案内することができない(つまり、当該利用者が呼出に応じない)場合には、店舗のスタッフは、スタッフ画面200において順番待ち情報105aに対応づけて表示されている「不在」ボタン202を押下する。この場合には、順番待ち情報105aによって示される順番待ちのステータスは「未案内」から「不在」に変更される。ステータスが「不在」である順番待ち情報については、ステータスが「未案内」である順番待ち情報とともにスタッフ画面200に表示されてもよいし、当該スタッフ画面200とは別の画面(例えば、不在一覧画面等)に表示されるようにしてもよい。なお、順番待ちのステータスの「未案内」から「不在」への変更は、例えば当該順番待ちにおける入店予定時刻から一定時間が経過された際に自動的に行われてもよい。
なお、ステータスが「不在」に変更された場合であっても、当該ステータスが「不在」に変更された順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者が予め定められた期間内に再度来店すれば、当該利用者を入店させることができるものとする。このように利用者が店舗に入店した場合には、例えば第1店舗端末30に対する店舗のスタッフの操作に応じて当該利用者の順番待ちのステータスは「不在」から「案内済み」に変更される。
一方、順番待ちのステータスが「不在」に変更された後、予め定められた期間が経過した場合には、当該順番待ちはキャンセルしたものとして扱われる。この場合、順番待ちのステータスは「不在」から「キャンセル」に自動的に変更される。ステータスが「キャンセル」に変更された順番待ち情報はスタッフ画面には表示されない。
ここでは、順番待ち情報105aによって示される順番待ちのステータスの遷移について主に説明したが、他の順番待ち情報の場合についても同様である。
ここで、図9に示すスタッフ画面200には各順番待ち情報105a〜105fに含まれるアライバル情報が表示されているところ、店舗に到着していない利用者を呼び出して、当該利用者が店舗に到着しているか否か等を確認する作業を店舗のスタッフが行うことは、当該店舗における効率的なオペレーションを妨げることの原因となる。
そこで、本実施形態において、上記したスタッフ画面200には、アライバル情報に基づいて順番待ち情報を並び替えるためのボタン(以下、並び替えボタンと表記)203が設けられているものとする。なお、図9に示す例では、スタッフ画面200において「アライバル情報」と表記されている部分が並び替えボタン203としての機能を有している。このような並び替えボタン203がスタッフ画面200上で店舗のスタッフによって押下(指定)された場合、アライバル情報に基づいて順番待ち情報105a〜105fが並び替えられた結果を表示することができる。
この場合、利用者が店舗に到着していることを示すアライバル情報を含む順番待ち情報は、利用者が店舗に到着していないことを示すアライバル情報を含む順番待ち情報よりも優先して表示される。
図10は、図9に示すスタッフ画面200において並び替えボタン203が押下された場合に第1店舗端末30に表示されるスタッフ画面の一例を示す。
図10に示すスタッフ画面300においては、スタッフ画面200に表示されている順番待ち情報105a〜105fのうち、利用者が店舗に到着していることを示すアライバル情報(つまり、アライバル情報「済」)を含む順番待ち情報105a、105d、105e及び105fが、利用者が店舗に到着していないことを示すアライバル情報(つまり、アライバル情報「未」)を含む順番待ち情報105c及び105bよりも優先して(つまり、上位に)表示されている。
なお、アライバル情報が「済」である順番待ち情報105a、105d、105e及び105fは、入店予定時刻順に並べて表示されている。同様に、アライバル情報「未」である順番待ち情報105c及び105bは、入店予定時刻順に並べて表示されている。
図10においては、アライバル情報が「済」である順番待ち情報105a、105d、105e及び105fとアライバル情報が「未」である順番待ち情報105c及び105bとの両方がスタッフ画面300に表示されている例を示しているが、当該スタッフ画面300には、アライバル情報「済」である順番待ち情報105a、105d、105e及び105fのみが表示されるようにしてもよい。すなわち、本実施形態においては、アライバル情報が「済」である順番待ち情報に含まれる受付番号(つまり、店舗に到着している利用者)のみが呼び出されるようにしてもよい。
図11は、図9に示すスタッフ画面200において並び替えボタン203が押下された場合に第1店舗端末30に表示されるスタッフ画面の別の例を示す。
図11に示すスタッフ画面400においては、次に呼び出すべき順番待ち情報を他の順番待ち情報よりも優先して表示するための欄(呼出おすすめ欄)401が設けられている。
この呼出おすすめ欄401には、上記したようにアライバル情報に基づいて順番待ち情報を並び替えた結果(次に呼び出すべき順番待ち情報)として、利用者が店舗に到着していることを示すアライバル情報(つまり、アライバル情報「済」)を含む順番待ち情報105a、105d、105e及び105fのうち入店予定時刻が最も早い順番待ち情報105aに含まれる受付番号が表示されている。
なお、次に呼び出すべき順番待ち情報が第1順番待ち情報である場合には呼出おすすめ欄401には受付番号が表示されるが、次に呼び出すべき順番待ち情報が第2順番待ち情報である場合には呼出おすすめ欄401には氏名が表示されればよい。
なお、スタッフ画面400の呼出おすすめ欄401以外の表示内容は、上記したスタッフ画面200と同一でよい。
図11においては呼出おすすめ欄401に1つの順番待ち情報(に含まれる受付番号または氏名)のみが表示されるものとして説明したが、呼出おすすめ欄401には、上記したアライバル情報に基づいて並び替えられた結果が上位の複数の順番待ち情報が表示されても構わない。
上記したようなスタッフ画面300及び400によれば、利用者が店舗に到着していることを示すアライバル情報を含む順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者を優先して呼び出すことができる。
なお、図10及び図11に示すスタッフ画面300及び400において例えば並び替えボタン203が再度押下された場合には、図9に示すスタッフ画面200が表示されるものとする。ここでは、並び替えボタン203を用いるものとして説明したが、スタッフ画面200に戻る(遷移する)他のボタンが別途設けられていても構わない。
ところで、上記したスタッフ画面300及び400においては、利用者が店舗に到着していることを示すアライバル情報を含む順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者が優先して呼び出されるが、順番待ち情報105cの入店予定時刻が順番待ち情報105aの入店予定時刻より後であり、順番待ち情報105dの入店予定時刻よりも前であるものとすると、当該順番待ち情報105cによって示される順番待ちをしている利用者は、順番待ち情報105dによって示される順番待ちをしている利用者よりも前に呼び出されるべきである。
また、上記したように順番待ち情報105bの入店予定時刻が順番待ち情報105eの入店予定時刻より後であり、順番待ち情報105fの入店予定時刻よりも前であるものとすると、順番待ち情報105bによって示される順番待ちをしている利用者は、順番待ち情報105fによって示される順番待ちをしている利用者よりも前に呼び出されるべきである。
この場合において、順番待ち情報105c及び105bによって示される順番待ちをしている利用者が当該順番待ち情報105c及び105bの入店予定時刻に従った適切な順番で呼び出されるためには、当該利用者が店舗に到着したことを登録する(つまり、順番待ち情報105cに含まれるアライバル情報「未」をアライバル情報「済」に変更する)必要がある。
以下、図12のシーケンスチャートを参照して、順番待ちをしている利用者が店舗に到着したことを登録する際の情報管理システムの処理(以下、到着登録処理と表記)の処理手順の一例について説明する。ここでは、店舗に到着したことを登録する利用者を対象利用者と称する。また、対象利用者による店舗への順番待ちを示す順番待ち情報には、店舗に到着していないことを示すアライバル情報(つまり、アライバル情報「未」)が含まれているものとする。
上記したように対象利用者による店舗への順番待ち(を示す順番待ち情報)が登録された場合、当該対象利用者が使用する利用者端末20には、2次元コードを表示することができる。また、店舗に設置されている第2店舗端末40は、2次元コードの読み取り装置としての機能を有する。
このため、対象利用者が店舗に到着した場合、当該対象利用者は、利用者端末20に表示された2次元コードを第2店舗端末40にかざす。これにより、第2店舗端末40は、利用者端末20に表示された2次元コードを読み取ることができる(ステップS51)。なお、利用者端末20に表示されている2次元コードは対象利用者を識別可能な情報(例えば、対象利用者に対して発行された受付番号または対象利用者の氏名等)を保持している。
第2店舗端末40は、ステップS1の処理が実行されることにより、利用者端末20に表示された2次元コードに保持されている情報(以下、利用者情報と表記)を取得する(ステップS52)。
ステップS52の処理が実行されると、当該ステップS52において取得された利用者情報は、ネットワーク50を介して第2店舗端末40から情報管理装置10に送信される(ステップS53)。
情報管理装置10に含まれる管理部103は、第2店舗端末40から送信された利用者情報を受信する。管理部103は、受信された利用者情報に基づいて、格納部105に格納されている順番待ち情報の中から対象利用者による順番待ちを示す順番待ち情報を特定する(ステップS54)。ステップS54においては、例えば利用者情報が上記したように対象利用者に対して発行された受付番号である場合には、当該受付番号を含む順番待ち情報が特定される。また、例えば利用者情報が対象利用者の氏名である場合には、当該氏名を含む順番待ち情報が特定される。
ステップS54の処理が実行されると、管理部103は、当該ステップS54において特定された順番待ち情報に含まれるアライバル情報を「未」から「済」に変更する(ステップS55)。
なお、ステップS55の処理が実行された場合、対象利用者が店舗に到着したことが登録された旨が利用者端末20を介して対象利用者に通知されるようにしてもよい。
上記した図12に示す処理によれば、対象利用者は、店舗に到着した際に利用者端末20に表示された2次元コードを第2店舗端末40に読み取らせることによって、当該対象利用者が店舗に到着したことを登録することができる。
なお、対象利用者が店舗に到着したことの登録(つまり、ステップS55の処理)は、予め定められた条件が満たされた場合に行われるようにしてもよい。具体的には、上記した図8に示すステップS46において順番待ち情報が入店予定時刻順に並び替えられた結果において、対象利用者による順番待ちを示す順番待ち情報(つまり、ステップS54において特定された順番待ち情報)よりも上位に表示される順番待ち情報の数が予め定められた数(組数)以下である場合にのみ、ステップS55の処理が実行されるようにしてもよい。また、対象利用者による順番待ちにおける入店予定時刻が例えば現在時刻から予め定められた期間内に該当する場合にのみ、ステップS55の処理が実行されるようにしてもよい。
また、対象利用者が店舗に到着したことの登録は、例えば対象利用者(が使用する利用者端末20)の位置を示す位置情報に基づいて行われてもよい。具体的には、利用者端末20が例えばGPS(Global Positioning System)機能を有しているものとすると、当該GPS機能により取得される位置情報(対象利用者の位置)が店舗から予め定められた範囲内にある場合に対象利用者が店舗に到着したものと推定し、ステップS55の処理が実行されるようにしてもよい。
更に、対象利用者が店舗に到着したことは、例えば事前に会員情報として登録されているのであれば、Felica(登録商標)、ビーコン、国際移動体装置識別番号(IMEI:International Mobile Equipment Identifier)等の端末情報を利用して登録してもよい。
以下、図13及び図14を参照して、到着登録処理が実行された後に並び替えボタン203が押下された場合に第1店舗端末30に表示されるスタッフ画面の具体例について説明する。ここでは、図10に示す形式で表示されるスタッフ画面について説明する。
なお、順番待ち情報105cの入店予定時刻は、順番待ち情報105aの入店予定時刻と順番待ち情報105dの入店予定時刻との間の時間帯に該当するものとする。また、順番待ち情報105bの入店予定時刻は、順番待ち情報105eの入店予定時刻と順番待ち情報105fの入店予定時刻との間の時間帯に該当するものとする。
ここで、図13は、順番待ち情報105cによって示される順番待ちをしている利用者の店舗への到着が登録された後に並び替えボタン203が押下された場合に第1店舗端末30に表示されるスタッフ画面の一例を示す。
順番待ち情報105cは、図10に示すスタッフ画面300においてはアライバル情報が「未」であったために順番待ち情報105fの下に表示されていたが、図13に示すスタッフ画面500においては当該順番待ち情報105cの入店予定時刻に従った適切な位置(つまり、順番待ち情報105aと順番待ち情報105dとの間)に表示されている。
また、図14は、順番待ち情報105bによって示される順番待ちをしている利用者の店舗への到着が更に登録された後に並び替えボタン203が押下された場合に第1店舗端末30に表示されるスタッフ画面の一例を示す。
順番待ち情報105bは、スタッフ画面500においてはアライバル情報が「未」であったために順番待ち情報105fの下に表示されていたが、図14に示すスタッフ画面600においては当該順番待ち情報105bの入店予定時刻に従った適切な位置(つまり、順番待ち情報105eと順番待ち情報105fとの間)に表示されている。
上記したように順番待ち情報が105c及び105bによって示される順番待ちをしている利用者の店舗への到着が登録された場合には、図14に示すスタッフ画面600が表示されることによって、当該利用者はそれぞれ適切な順番で呼び出されることが可能となる。
次に、本実施形態において、オーダー情報を店舗のスタッフに提示する場合について説明する。上記したように格納部105に格納されている順番待ち情報にはオーダー情報が含まれる(つまり、格納部105にはオーダー情報が登録されている)が、当該オーダー情報は、店舗のスタッフ(例えば、キッチンスタッフ等)に対して提示される。これによれば、店舗のスタッフは、提示されたオーダー情報によって示される利用者のオーダーを確認し、例えば当該利用者が店舗に入店する前に、当該利用者によってオーダーされた商品の提供に関する準備等を行うことができる。
しかしながら、格納部105に格納されている順番待ち情報に含まれるオーダー情報を、情報管理装置10において当該オーダー情報が受信された(つまり、順番待ちが登録された)時点で提示してしまうと、店舗のスタッフは、利用者によってオーダーされた商品の提供に関する準備(例えば、料理またはドリンクの用意等)を、当該利用者が店舗に入店するよりも必要以上に早く開始してしまう可能性がある。
一方、格納部105に格納されている順番待ち情報に含まれるオーダー情報を当該順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者が呼び出されたタイミングで提示した場合には、商品の提供が遅れる場合がある。
また、例えば上記した入店予定時刻等に基づいてオーダー情報を提示することも考えられるが、当該入店予定時刻は店舗内の利用者の利用状況等によって大きく変動する可能性があることから、精度が低い。
そこで、本実施形態においては、例えば店舗における空席の発生に関する店内情報を利用して、店舗のスタッフにオーダー情報を提示するタイミングを判別するものとする。
以下、図15のフローチャートを参照して、店舗のスタッフにオーダー情報を提示する際の情報管理装置10の処理手順の一例について説明する。なお、図15に示す処理は、上記した図4、図5、図7及び図12等の処理とは独立して実行される。
ここで、本実施形態において、管理部103は、上記した店内情報を受信可能に構成されているものとする。本実施形態において、店内情報とは店舗において近いうちに空席が発生することを示す情報(空席の発生を強く推測させる情報)であり、当該店内情報としては、例えば以下の情報を利用することができる。
例えば店舗においては、POS(Point Of Sale)システムを導入している場合がある。POSシステムは、店舗における売り上げ等の情報を管理するためのシステムである。
このようなPOSシステムによれば、店舗に設置されているPOSレジにおいて、当該店舗を利用した利用者に対する会計が完了したことを示す情報を取得することができる。
本実施形態においては、このようなPOSレジにおいて取得される情報(つまり、POSレジから送信されるPOS会計情報)を、店内情報として利用することができる。
また、店舗においては、セルフオーダーシステムを導入している場合がある。セルフオーダーシステムとは例えば店舗のスタッフを介することなく所定の端末を操作することによってオーダーすることを可能とするシステムであるが、当該セルフオーダーシステムにおいて、利用者は当該端末を介して会計を指示することができる。また、セルフオーダーシステムにおいては、各利用者の入店時間及び当該利用者によって選択されたコース等を管理することによって、当該利用者のラストオーダーがされたことを把握するようなことも可能である。
すなわち、このようなセルフオーダーシステムによれば、店舗を利用している利用者によって会計が指示されたことを示す情報(会計情報)または当該店舗を利用している利用者のラストオーダーがされたことを示す情報(ラストオーダー情報)等を取得することができる。
本実施形態においては、このようなセルフオーダーシステムにおいて取得される情報(つまり、セルフオーダーシステムから送信される情報)を、店内情報として利用することができる。
更に、例えば店舗のスタッフが所定の端末(以下、ハンディ端末と表記)を所持している場合、店舗のスタッフは、当該ハンディ端末を用いてテーブルまたは席の片づけが終了したことを入力する場合がある。
本実施形態においては、このような店舗のスタッフによって所持されるハンディ端末において入力される情報(つまり、ハンディ端末から送信される片づけ情報)を、店内情報として利用してもよい。
上記したような店内情報を利用した場合には、例えば近いうちに空席が発生することを推測することができる。なお、本実施形態における店内情報は、上記した情報のうちの少なくとも1つであってもよいし、当該情報以外であってもよい。
まず、管理部103は、上記した店内情報を受信したか否かを判定する(ステップS61)。
店内情報を受信したと判定された場合(ステップS61のYES)、管理部103は、格納部105から順番待ち情報を取得する(ステップS62)。ステップS62においては、格納部105に格納されている順番待ち情報のうち、ステータスが「未案内」である順番待ち情報であって入店予定時刻が最も早い順番待ち情報が取得される。なお、ステータスが「未案内」である場合であっても、オーダー情報が含まれない順番待ち情報は、以降の処理の対象としないものとする。すなわち、ステータスが「未案内」である順番待ち情報であって入店予定時刻が最も早い順番待ち情報にオーダー情報が含まれていない場合は、ステップS62においては、ステータスが「未案内」である順番待ち情報であって入店予定時刻が次に早い順番待ち情報が取得される。ここで取得された順番待ち情報にもオーダー情報が含まれていない場合には、同様にステップS62の処理が繰り返される。換言すれば、ステップS62の処理は、オーダー情報が含まれる順番待ち情報が取得されるまで繰り返し実行される。
ステップS62の処理が実行されると、管理部103は、当該ステップS62において取得された順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者が店舗に到着しているか否かを判定する(ステップS63)。ステップS63においては、ステップS62において取得された順番待ち情報に含まれるアライバル情報が利用者が店舗に到着していることを示す(つまり、アライバル情報が「済」である)場合、利用者が店舗に到着していると判定される。一方、ステップS62において取得された順番待ち情報に含まれるアライバル情報が利用者が店舗に到着していないことを示す(つまり、アライバル情報が「未」である)場合、利用者が店舗に到着していないと判定される。
なお、ステップS63の処理は、上記した位置情報(利用者の位置)を更に利用してもよい。具体的には、利用者の位置が店舗に対して一定範囲以内にある場合には、ステップS63において利用者が店舗に到着していると判定されるようにしてもよい。一方、利用者の位置が店舗に対して一定範囲外にある場合には、ステップS63において利用者が店舗に到着していないと判定されるようにしてもよい。
利用者が店舗に到着していると判定された場合(ステップS63のYES)、管理部103は、ステップS62において取得された順番待ち情報に含まれるオーダー情報を含むオーダー提示画面を生成する(ステップS64)。
表示処理部104は、ステップS64において生成されたオーダー提示画面を用いて、オーダー情報を店舗のスタッフに提示する(ステップS65)。
ここで、本実施形態において、第1店舗端末30は例えば店舗のレジ付近に設置されているため、オーダー提示画面が第1店舗端末30に表示されたとしても、オーダーされた商品の提供に関する準備をする店舗のスタッフが当該オーダー提示画面を確認することが困難な場合がある。このため、オーダー提示画面は、第1店舗端末30ではなく、例えば商品の提供に関する準備を行う店舗内のエリア(例えば、料理またはドリンクを準備するキッチン等)に設置された他の端末に表示されるものとする。これにより、商品の提供に関する準備をする店舗のスタッフにオーダー情報を提示することができる。
なお、レジ付近に設置されている第1店舗端末30(スタッフ画面)においては、既に店舗に案内された利用者の順番待ちを示す順番待ち情報(案内済みの順番待ち情報)を表示する必要がないため、上記した図7に示すステップS32においては当該案内済みの順番待ち情報は取得されないが、商品の提供に関するエリアに設置された端末においては、案内済みの順番待ち情報もスタッフに提示するようにしてもよい。このように第1店舗端末30のスタッフ画面と、商品の提供に関するエリアに設置された端末のオーダー提示画面とでは、提示態様が異なるようにしてもよい。
なお、ステップS61において店内情報を受信していないと判定された場合(ステップS61のNO)、オーダー情報を店舗のスタッフに提示するタイミングでないと判別し、ステップS62〜S65の処理は実行されない。
また、ステップS63において利用者が店舗に到着していないと判定された場合(ステップS63のNO)、ステップS62に戻って処理が繰り返される。この場合のステップS62においては、利用者が店舗に到着していないと判定された順番待ち情報以外の順番待ち情報のうち、ステータスが「未案内」である順番待ち情報であって入店予定時刻が最も早い順番待ち情報が取得される。
すなわち、図15に示す処理によれば、店内情報が受信された時点で既に店舗に到着している利用者のうち、次に呼び出される利用者(つまり、入店予定時刻が最も早い利用者)のオーダーを示すオーダー情報が店舗のスタッフに提示される。
ここで、図16は、オーダー提示画面の一例を示す。なお、図16においては、図6に示す順番待ち情報105aに含まれるオーダー情報が表示されたオーダー提示画面700を示している。
図16に示す例において、オーダー提示画面700には、順番待ち情報105aに含まれるオーダー情報「オーダー1」が当該順番待ち情報105aに含まれる受付番号「1」に対応づけて表示されている。
このようなオーダー提示画面700を確認することによって、店舗のスタッフは、受付番号「1」が発行された利用者のオーダー1について準備を開始するタイミングであることを把握することができる。
ここでは受付番号が表示されているが、オーダー提示画面700には、当該受付番号とともに順番待ち情報105aに含まれる人数等の情報が表示されてもよい。また、オーダー提示画面700において、受付番号の表示は省略されてもよい。
図16に示す例では1つのオーダー情報のみが表示されているが、上記した図15に示す処理において複数の店内情報が受信された(つまり、複数の空席が発生する)場合には、当該空席が発生する数に応じたオーダー情報が入店予定時刻が早い順に表示されればよい。
なお、上記した図15に示す例においては、利用者が店舗に到着していると判定された場合にオーダー情報を提示するものとして説明したが、例えば上記した図12に示す処理において2次元コードが第2店舗端末40に提示された時刻を記憶しておき、当該時刻と店内情報が受信された時刻との差分(どの程度離れているか)に応じて、オーダー情報の提示条件を変更してもよい。具体的には、上記した差分が閾値以内である場合にはオーダー情報を提示し、当該差分が閾値以上である場合には順番待ちのステータスが「案内済み」となったのちにオーダー情報を提示するようにしてもよい。
更に、オーダー提示画面700におけるオーダー情報は、適宜、強調表示(例えば、色づけ)されて提示されてもよい。具体的には、利用者が店舗に到着していない場合にはオーダー情報を赤で表示し、利用者が店舗に到着しているが店内情報を受信していない場合にはオーダー情報を黄色で表示し、利用者が店舗に到着しており、かつ、店内情報を受信している場合にはオーダー情報を青色で表示するようにしてもよい。このような場合には、オーダー提示画面700に複数のオーダー情報が表示されるが、当該オーダー情報のうち、商品の提供の準備を開始すべきオーダーを当該オーダー情報の色で容易に判別することができる。
上記したように本実施形態においては、利用者端末20に対する利用者の操作に応じて利用者の店舗に対する順番待ちを受け付ける際に、店舗において提供される商品のオーダーを利用者に入力させるオーダー入力画面が利用者端末20に表示される。また、本実施形態においては、利用者端末20に対する利用者の操作に応じてオーダー入力画面に対して入力された商品のオーダーを示すオーダー情報を利用者端末20から受信する。このように受信されたオーダー情報は、利用者が店舗に到着していると判定された場合に店舗のスタッフに提示される。
すなわち、本実施形態においては、店舗に到着している利用者(つまり、少なくとも店舗に来店することなく無断でキャンセルする可能性が低い利用者)のオーダーを店舗のスタッフに対して提示する構成により、順番待ちをしている利用者が店舗に来店しないことによって当該利用者のオーダーした商品の提供に関する準備が無駄になる(つまり、業務効率が低下する)ことを抑制することが可能となる。
なお、本実施形態において、順番待ちを受け付ける際に利用者によって使用される利用者端末20とオーダー情報を入力する際に当該利用者によって使用される利用者端末20とは、異なる端末装置であってもよい。具体的には、順番待ちを受け付ける際には利用者は自身の端末装置を使用し、オーダーを入力する際には例えば店舗において予め用意されている端末装置を使用するような構成であってもよい。
また、本実施形態においては、利用者の店舗に対する順番待ちが受け付けられた場合に当該利用者に割り当てられた2次元コードを当該利用者が使用する利用者端末20に表示し、当該利用者端末20に表示された2次元コードが第2店舗端末40(読み取り装置)によって読み取られた場合に、アライバル情報が「未」から「済」に変更される(つまり、利用者が店舗に到着したことが登録される)。本実施形態においては、このようなアライバル情報によって利用者が店舗に到着しているか否かが判定されるため、利用者が店舗に到着していることを正確に把握することが可能となる。
ここでは利用者に割り当てられた2次元コードが利用者端末20に表示されるものと説明したが、利用者の店舗に対する順番待ちが受け付けられた場合に、情報管理装置10において当該利用者に割り当てられた利用者番号を発行し、当該利用者番号を利用者端末20に表示する構成としてもよい。このような構成によれば、例えば利用者端末20に表示された利用者番号が第2店舗端末40に入力された場合に、アライバル情報を「未」から「済」に変更し、利用者が店舗に到着したことを登録することができる。この場合、第2店舗端末40は2次元コードを読み取る読み取り装置としての機能を有していなくてもよい。なお、利用者番号は、店舗に到着した利用者を特定(識別)することが可能なものであればよく、例えば受付番号であってもよいし、当該受付番号とは異なる番号であってもよい。また、利用者番号の代わりに、例えば利用者の氏名等を第2店舗端末40に入力させるようにしてもよい。
また、本実施形態においては、店舗における空席の発生に関する店内情報が受信された場合にオーダー情報が店舗のスタッフに対して提示される。なお、店内情報としては、店舗に設置されているPOSレジから送信される情報(当該店舗を利用した他の利用者に対する会計が完了したことを示す情報)、店舗に導入されているセルフオーダーシステムから送信される情報(当該店舗を利用している他の利用者によって会計が指示されたことを示す情報または当該店舗を利用している他の利用者のラストオーダーがされたことを示す情報)、または店舗のスタッフが所持するハンディ端末から送信される情報(当該店舗を利用した他の利用者が使用したテーブルまたは席が利用可能な状態になったことを示す情報)等を利用することができる。
なお、本実施形態において、「店内情報が受信された場合にオーダー情報が提示される」とは、店内情報が受信された時点でオーダー情報を提示する場合及び当該店内情報が受信された後、一定時間が経過した後にオーダー情報を提示する場合を含むものとする。具体的には、例えばラストオーダーがされたことを示す情報を店内情報として利用する場合には、ラストオーダーがされた時点でオーダーされた商品の提供に関する準備を開始すると早すぎる場合があるため、このような店内情報の場合には店内情報を受信した後、一定時間が経過した後にオーダー情報を提示するようにしてもよい。
本実施形態においては、このような構成により、商品の提供に関する準備を開始する適切なタイミングを店舗のスタッフに対して通知することができる。
また、本実施形態において、オーダー入力画面に対して入力された商品またはサービスのオーダーの変更は、上記した店内情報が受信された後は制限される(つまり、店内情報を受信した後はオーダーの変更を受け付けない)。本実施形態においては、このような構成により、オーダー情報が店舗のスタッフに対して提示された後に、オーダーの内容が変更されることを防ぐことができる。なお、店内情報を受信することによってオーダーの変更を受け付けない状態となった場合には、オーダーの変更が不可であることを通知するとともに、案内が近づいているため、店舗内で待機することを促すためのメッセージを利用者端末20に表示するようにしてもよい。
ここで、本実施形態においてオーダー情報は利用者が店舗内のテーブルまたは席に案内される前に表示されるが、当該利用者がテーブルまたは席に案内された後は、当該利用者が使用するテーブルまたは席を示す番号情報と対応づけてオーダー情報を提示する(つまり、オーダー提示画面に表示する)構成としてもよい。これによれば、店舗のスタッフは、オーダー情報によって示されるオーダー(商品)の提供先をオーダー提示画面において容易に把握することが可能となる。
なお、店舗によっては、例えば当該店舗において順番待ちをしている利用者に対して空席のテーブルまたは席を自動的に割り当てることによって当該利用者を自動案内するシステム(以下、自動案内システムと表記)が導入されている場合がある。自動案内システムにおいては、例えば店舗の空席状態を管理しておき、空席が発生した際に受付番号(または氏名)を呼び出すとともに、利用者に対して空席となったテーブルまたは席を示す番号情報を提示することによって、当該利用者の店舗への自動案内を実現する。このような自動案内システムによれば、利用者(に対して発行された受付番号)と当該利用者が使用するテーブルまたは席(つまり、当該利用者が案内されたテーブルまたは席)とを対応づけることができる。
本実施形態に係る情報管理装置10が上記した自動案内システムと通信可能に接続されている場合には、例えば受付番号が呼び出された際に当該自動案内システムにおいて当該受付番号が発行された利用者に割り当てられたテーブルまたは席を示す番号情報を当該自動案内システムから取得(受信)することができるため、オーダー情報を当該番号情報に対応づけてオーダー提示画面に表示することが可能となる。
ここでは、自動案内システムとの連携によって利用者が案内されたテーブルまたは席を示す番号情報を自動的に取得する場合について説明したが、当該番号情報は、利用者がテーブルまたは席に案内された際に店舗のスタッフ等によって指定(入力)されても構わない。
なお、本実施形態においては、例えば料理やドリンクのような商品に関するオーダーを入力させるものとして説明したが、店舗の種類によって当該店舗によって提供されるサービスのオーダーを入力させるようにしてもよい。
また、本実施形態においては情報管理装置10が1つの装置であるものとして説明したが、当該情報管理装置10は、ネットワークを介して通信可能な複数の装置によって実現されても構わない。
また、図3において説明した情報管理装置10の機能構成の少なくとも一部は、例えば利用者端末20、第1店舗端末30及び第2店舗端末40に備えられていてもよい。
なお、上記した実施形態に記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、DVDなど)光磁気ディスク(MO)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することもできる。
また、この記憶媒体としては、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であってもよい。
また、記憶媒体からコンピュータにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のMW(ミドルウェア)等が本実施形態を実現するための各処理の一部を実行してもよい。
更に、本発明における記憶媒体は、コンピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
また、記憶媒体は1つに限らず、複数の媒体から本実施形態における処理が実行される場合も本発明における記憶媒体に含まれ、媒体構成は何れの構成であってもよい。
なお、本発明におけるコンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、本実施形態における各処理を実行するものであって、パソコン等の1つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等の何れの構成であってもよい。
また、本発明におけるコンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって本発明の機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
なお、本願発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組合せてもよい。