以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る情報管理装置を備える情報管理システム(ネットワークシステム)の構成の一例を示す。情報管理システムは、各種店舗(施設)における利用者の順番待ちを管理するためのシステムである。なお、本実施形態において、店舗には、例えば飲食店、薬局、病院、美容院、旅行代理店、スマートフォンまたは携帯電話の購入及び契約が可能なショップ、及びアミューズメント施設等が含まれる。すなわち、本実施形態における店舗は、当該店舗を利用者が利用するために順番待ちが可能な店舗であればよい。以下においては、本実施形態における店舗は主に飲食店であるものとして説明する。
図1に示すように、情報管理システムは、情報管理装置10、第1店舗端末20、第2店舗端末30及び利用者端末40を備える。情報管理装置10は、第1店舗端末20、第2店舗端末30及び利用者端末40とそれぞれインターネットのようなネットワーク50を介して通信可能に接続されている。
情報管理装置10は、店舗における利用者による順番待ちを管理するための機能を有するサーバ装置である。なお、情報管理装置10の構成については後述する。
第1店舗端末20及び第2店舗端末30は、順番待ちが可能な店舗に設けられている端末装置である。
第1店舗端末20は、利用者による店舗に対する順番待ちを受け付けるために例えば当該店舗の入り口(つまり、店頭)付近に設置される。第1店舗端末20は、主に店舗に来店する利用者(客)によって使用される。利用者は、例えば店舗に来店した時点で店舗が満席の状態にある場合、第1店舗端末20を操作することによって当該店舗において順番待ちをすることができる。
第2店舗端末30は、例えば店舗のレジ付近に設置され、主に店舗のスタッフによって使用される。店舗のスタッフは、第2店舗端末30において順番待ちの状況等を確認することができる。
本実施形態においては、第1店舗端末20及び第2店舗端末30が異なる端末であるものとして説明するが、第1店舗端末20及び第2店舗端末30は一体として構成されていてもよい。
利用者端末40は、例えば店舗を利用する利用者が所持(携帯)する端末装置である。利用者端末40は、例えばスマートフォン及びタブレット端末等を含む。本実施形態において、利用者端末40には、例えばカメラのような各種画像を撮像することが可能な撮像装置が搭載されているものとする。
なお、図1においては便宜的に第1店舗端末20、第2店舗端末30及び利用者端末40がそれぞれ1つずつ示されているが、情報管理装置10には、複数の第1店舗端末20及び第2店舗端末30が接続されていてもよいし、複数の利用者端末40が接続されていてもよい。具体的には、情報管理装置10には、例えば情報管理システムを導入している店舗と同数の第1店舗端末20及び第2店舗端末30が接続され得る。また、情報管理装置10には、例えば第1店舗端末20及び第2店舗端末30が設置されている店舗を利用する利用者と同数の利用者端末40が接続され得る。
図2は、図1に示す情報管理装置10のハードウェア構成の一例を示す。図2に示すように、情報管理装置10においては、バス11に、不揮発性メモリ12、CPU13、メインメモリ14及び通信デバイス15等が接続されている。なお、不揮発性メモリ12及びメインメモリ14は、情報管理装置10の記憶装置を構成する。
不揮発性メモリ12は、例えばオペレーティングシステム(OS)及び上記した店舗における順番待ちを管理するためのプログラム(以下、順番管理プログラムと表記)を含む各種プログラムを格納する。
CPU13は、例えば不揮発性メモリ12に格納されている各種プログラムを実行するプロセッサである。なお、CPU13は、情報管理装置10全体の制御を実行する。
メインメモリ14は、例えばCPU13が各種プログラムを実行する際に必要とされるワークエリア等として使用される。
図2においては不揮発性メモリ12及びメインメモリ14のみが示されているが、情報管理装置10は、HDD(Hard Disk Drive)及びSSD(Solid State Drive)等の他の記憶装置を備えていてもよい。
通信デバイス15は、例えばネットワーク50を介して第1店舗端末20、第2店舗端末30及び利用者端末40等の外部装置と実行される通信を制御する機能を有する。なお、通信デバイス15によれば、例えば無線LAN及びWifi(登録商標)等の無線通信機能を実現することができる。
図3は、本実施形態に係る情報管理装置10の機能構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、情報管理装置10は、受付部101、登録部102、管理部103、表示処理部104、第1受信部105、第2受信部106及び格納部107等を含む。
本実施形態において、各部101〜106は、例えば図2に示すCPU13(つまり、情報管理装置10のコンピュータ)が不揮発性メモリ12に格納されている順番管理プログラムを実行すること(つまり、ソフトウェア)によって実現されるものとする。なお、この順番管理プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に予め格納して頒布可能である。また、この順番管理プログラムは、例えばネットワークを介して情報管理装置10にダウンロードされても構わない。
ここでは、各部101〜106がソフトウェアによって実現されるものとして説明したが、当該各部101〜106は、ハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェア及びハードウェアの組み合わせ構成によって実現されてもよい。
また、本実施形態において、格納部107は、例えば図2に示す不揮発性メモリ12または他の記憶装置等によって実現される。
受付部101は、第1店舗端末20に対する複数の利用者(店舗に来店した利用者)の各々の操作に基づいて、店舗に対する順番待ちを受け付ける。なお、受付部101は、例えば第2店舗端末30を介して、店舗に対する順番待ちを受け付けることも可能である。
登録部102は、受付部101によって順番待ちが受け付けられた場合、当該順番待ちを示す順番待ち情報を格納部107に登録(格納)する。なお、登録部102は、上記したように第2店舗端末30を介して順番待ちが受け付けられた場合にも当該順番待ちを示す順番待ち情報を格納部107に登録する。
なお、上記した順番待ち情報は、当該順番待ち情報によって示される順番待ちが受け付けられた順に格納部107に格納される。
管理部103は、格納部107に格納されている順番待ち情報(によって示される順番待ち)を管理するための各種処理を実行する。
また、管理部103は、例えば第2店舗端末30からの要求に応じて、店舗のスタッフが順番待ちの状況を確認するための画面(以下、スタッフ画面と表記)を生成する。スタッフ画面においては、格納部107に格納されている順番待ち情報が、当該順番待ち情報によって示される順番待ちが受け付けられた順に表示される。なお、スタッフ画面は、後述するように予め定められた期間、第2店舗端末30に対する操作が行われなかった場合に生成されてもよい。
更に、管理部103は、店舗において提供される商品(例えば、飲食物)のオーダーを利用者に入力させる画面(以下、オーダー入力画面と表記)を生成する。
表示処理部104は、管理部103によって生成されたスタッフ画面を第2店舗端末30に送信することによって、当該スタッフ画面を第2店舗端末30に表示する。また、表示処理部104は、管理部103によって生成されたオーダー入力画面を利用者端末40に送信することによって、当該オーダー入力画面を利用者端末40に表示する。
第1受信部105は、上記したように利用者端末40に表示されたオーダー入力画面に対して入力された商品のオーダーを示すオーダー情報を、当該利用者端末40から受信する。第1受信部105によって受信されたオーダー情報は、店舗のスタッフに対して提示(表示)される。
第2受信部106は、店舗における空席の発生に関する店内情報を受信する。第2受信部106によって受信される店内情報は、後述する第1受信部105によって受信されたオーダー情報(利用者からのオーダーを示すオーダー情報)を店舗のスタッフに対して提示するタイミングを判別(決定)するために用いられる。
以下、本実施形態に係る情報管理装置10の動作について説明する。まず、図4のシーケンスチャートを参照して、利用者による順番待ちを示す順番待ち情報を登録する際の情報管理システムの処理手順の一例について説明する。ここでは、順番待ちをする利用者を対象利用者と称する。
まず、対象利用者が第1店舗端末20(及び第2店舗端末30)が設置されている店舗に来店した場合を想定する。この場合、第1店舗端末20には、対象利用者の店舗に対する順番待ちを受け付けるための受付画面が表示されている(ステップS1)。なお、この受付画面は、例えば第1店舗端末20上で動作するブラウザを介して表示されている。
図4においては省略されているが、ステップS1において表示されている受付画面(の画面データ)は、例えば情報管理装置10に含まれる管理部103によって生成され、表示処理部104によって第1店舗端末20に表示される。以下の説明において第1店舗端末20、第2店舗端末30及び利用者端末40に表示される各種画面についても同様である。
ここで、例えば対象利用者が店舗に来店した時点で当該店舗が満席の状態にある場合、対象利用者は、第1店舗端末20に表示されている受付画面に対する操作を行う。なお、例えば店舗を利用した利用者の数等を把握するような目的がある場合には、満席の状態でない場合であっても全ての利用者に受付画面に対する操作を行わせるようにしてもよい。
第1店舗端末20は例えばタッチパネルを備えており、対象利用者は、当該タッチパネルを介して、受付画面において例えば順番待ちの後に店舗に入店する人数を入力(指定)することができる。
なお、本実施形態における受付画面は、少なくとも人数を入力することができるものであればよいが、例えば対象利用者の氏名、電話番号または店舗に対する要望等を入力することができるようなものであってもよい。また、上記したように店舗が飲食店等である場合には、当該店舗に対する要望としては、例えば対象利用者が利用する席の種別としてテーブル席、カウンター席または座敷等を選択することができる。また、禁煙席または喫煙席を選択することができるようにしてもよい。
ここでは店舗が飲食店である場合を想定しているが、店舗が他の業種または業態のものである場合には、受付画面において当該業種または業態に応じた他の情報が入力されても構わない。
また、受付画面においては、後述する第2店舗端末30に表示されるスタッフ画面と同様に、順番待ちの状況(順番待ち情報の一覧)が表示されてもよい。
また、受付画面において人数を入力することができるものとして説明したが、誤操作を防止するために、当該受付画面において例えば「受付」ボタン等が一旦押下された後に人数を入力することができるようにしてもよい。
上記したように受付画面に対して対象利用者が人数を入力した場合、第1店舗端末20は、対象利用者によって入力された人数を取得する(ステップS2)。
第1店舗端末20は、取得された人数を含む順番待ちの受付要求を、ネットワーク50を介して情報管理装置10に送信する(ステップS3)。
情報管理装置10に含まれる受付部101は、第1店舗端末20から送信された順番待ちの受付要求を受信する。これにより、受付部101は、第1店舗端末20が設置されている店舗に対する順番待ちを受け付ける。
次に、登録部102は、受付部101によって受け付けられた順番待ちを登録するために、当該順番待ちを示す順番待ち情報を生成する(ステップS4)。
ここで、ステップS4の処理について説明する。まず、受付部101によって順番待ちが受け付けられた場合、登録部102は、当該順番待ちをする対象利用者に対して受付番号を発行する。この受付番号は、例えば店舗の営業開始から順番待ちが受け付けられる度に連番で発行される。なお、受付番号は、例えば営業日が変わればリセットされるものとする。
また、登録部102は、例えば現在時刻を登録時刻として取得する。登録時刻は、順番待ちが受け付けられた(登録された)時刻として用いられる。なお、この登録時刻(現在時刻)は、例えば情報管理装置10内のクロック等から取得される。
これにより、登録部102は、受付部101によって受信された受付要求に含まれる人数に加えて、上記した受付番号及び登録時刻を含む順番待ち情報を生成する。
上記したようにステップS4において生成された順番待ち情報は、登録部102によって格納部107に登録される(ステップS5)。
ステップS5の処理が実行されると、管理部103は、上記したオーダー入力画面を対象利用者が所持する利用者端末40に表示するための2次元コードを生成する(ステップS6)。ステップS6においては、例えばステップS5において登録された順番待ち情報に含まれる受付番号等の情報が保持された2次元コードが生成される。
次に、順番待ち情報(対象利用者による順番待ち)の登録が完了した旨の通知(以下、登録完了通知と表記)が情報管理装置10から第1店舗端末20に送信される(ステップS7)。なお、登録完了通知には、ステップS5において登録された順番待ち情報に含まれる受付番号及びステップS6において生成された2次元コード等が含まれる。
情報管理装置10から送信された登録完了通知(に含まれる受付番号及び2次元コード)は、第1店舗端末20において受信される。
ここで、第1店舗端末20には、印刷装置が内蔵されているものとする。この場合、第1店舗端末20において受信された受付番号及び2次元コードが印刷装置によって印刷(印字)された順番待ちカード(紙媒体)が第1店舗端末20から発券される(ステップS8)。
図5は、ステップS8において発券される順番待ちカードの一例を示す。図5に示すように、順番待ちカードには、受付番号「xxx」及び2次元コードが印刷されている。
図5に示すような順番待ちカードに印刷されている受付番号が発行された対象利用者は、当該受付番号が店舗のスタッフに呼び出された場合に、当該店舗に入店することができる。
なお、順番待ちカードには、例えば登録時刻等が更に印刷されていてもよい。この場合、上記した図4に示すステップS7においては、登録時刻を更に含む登録完了通知が情報管理装置10から第1店舗端末20に送信されればよい。
ここで、図4に示す処理が実行されることによって順番待ちカードが発券された利用者は、当該順番待ちカードに印刷されている受付番号が店舗のスタッフによって呼び出されるまで例えば当該店舗内で待機することになる。本実施形態においては、このような店舗内で待機している時間(順番待ちにおける待ち時間)を使用して当該店舗において提供される商品を事前にオーダー(注文)しておくことができるものとする。
以下、図6のシーケンスチャートを参照して、順番待ちをしている利用者が店舗において提供される商品を事前にオーダーしておく際の情報管理システムの処理手順の一例について説明する。ここでは、上記した図4に示す処理が実行されることによって順番待ちカードが発券された利用者を対象利用者と称し、当該対象利用者に対して発券されている順番待ちカードを対象順番待ちカードと称する。
上記したように対象順番待ちカードには、2次元コードが印刷されている。店舗において提供される商品を事前にオーダーしておく場合、対象利用者は、対象順番待ちカードに印刷されている2次元コードを、当該対象利用者が所持する利用者端末40に搭載されているカメラを用いて読み取るものとする(ステップS11)。なお、対象順番待ちカード印刷されている2次元コードは対象利用者に対して発行された受付番号等の情報を保持しており、利用者端末40は、当該2次元コードを読み取ることによって当該受付番号を取得することができる。
上記したように利用者端末40で2次元コードが読み取られた場合、利用者端末40は、情報管理装置10に対して、オーダー入力画面の表示要求を送信する(ステップS12)。
ステップS12の処理が実行されると、情報管理装置10に含まれる管理部103は、当該ステップS12において送信された表示要求に応じてオーダー入力画面を生成する(ステップS13)。
ステップS13において生成されたオーダー入力画面(の画面データ)は、上記したオーダー入力画面の表示要求に対する応答として、情報管理装置10から利用者端末40(つまり、オーダー入力画面の表示を要求した利用者端末40)に送信される(ステップS14)。
ステップS14において送信されたオーダー入力画面は、利用者端末40において受信されて表示される(ステップS15)。
なお、ステップS15において表示されるオーダー入力画面には、例えば店舗で用意されているメニュー等が表示される。これにより、対象利用者は、利用者端末40を操作することによって、当該利用者端末40に表示されているメニューの中から対象利用者が所望する商品を選択し、当該商品のオーダー(つまり、注文する商品)をオーダー入力画面に入力することができる。
具体的には、上記したように店舗が飲食店である場合、対象利用者は、オーダー入力画面を介して例えば最初に注文する料理またはドリンク等(つまり、ファーストオーダー)を入力することができる。
なお、オーダー入力画面において入力可能なオーダーの数には上限が設けられていてもよい。これによれば、一度に大量のオーダーが入力されることによって、オーダーされた商品の提供に関する準備が偏ることを避けることができる。この場合、オーダー入力画面においては、例えば上記した受付画面において入力された人数と同数または当該人数と同程度の数を上限としてオーダー(商品)を入力させるようにしてもよい。すなわち、オーダー入力画面おいて入力可能なオーダーの数は、受付画面において入力された人数に基づいて決定されてもよい。受付画面に入力された人数は、対象利用者に対して発行された受付番号を含む順番待ち情報から取得可能である。
オーダー入力画面に対して対象利用者がオーダーを入力した場合、利用者端末40は、当該対象利用者によって入力されたオーダーを示すオーダー情報を取得する(ステップS16)。なお、ステップS16において取得されるオーダー情報には、対象利用者によって選択された商品の商品名及び当該商品の数等が含まれる。なお、オーダー情報に含まれる商品の商品名は、当該商品を識別可能な情報であればよく、例えば当該商品に割り当てられた記号、写真、イラスト、音声またはそれらの組み合わせ等であってもよい。
利用者端末40は、ステップS16において取得されたオーダー情報を、上記した対象順番待ちカードに印刷されている2次元コードを読み取ることによって取得された受付番号とともに、情報管理装置10に送信する(ステップS17)。
ステップS17において送信されたオーダー情報及び受付番号は、情報管理装置10に含まれる第1受信部105によって受信される。第1受信部105によって受信されたオーダー情報は、当該第1受信部105によって受信された受付番号に対応づけて格納部107に登録される(ステップS18)。
具体的には、管理部103は、格納部107に格納されている複数の順番待ち情報のうちの第1受信部105によって受信された受付番号を含む順番待ち情報に対して、第1受信部105によって受信されたオーダー情報を追加することによって、当該オーダー情報を格納部107に登録する。換言すれば、格納部107には、オーダー情報を含む順番待ち情報が格納される。
上記した図6に示す処理によれば、順番待ちが受け付けられた際に第1店舗端末20において対象利用者に対して提示された2次元コードを利用者端末40(カメラ)で読み取ることによって、対象利用者は、利用者が店舗に入店する前に事前に商品をオーダーしておくことができる。
なお、オーダー情報の登録(オーダー入力画面に対するオーダーの入力)には、時間的制限が課されていてもよい。例えば対象利用者がしている順番待ちを示す順番待ち情報に含まれる登録時刻(つまり、順番待ちが受け付けられた時刻)から予め定められた期間以内でなければ、オーダー入力画面においてオーダーを入力することができない(つまり、オーダー情報を登録することができない)構成としてもよい。また、対象利用者よりも前に順番待ちをしている利用者の組の数が予め定められた数以上である場合にのみオーダー入力画面においてオーダーを入力することができるようにしてもよい。また、店内情報が受信された時点で、オーダー入力画面においてオーダーを入力することができないようにしてもよい。
また、図6に示す処理が実行されることによって登録されたオーダー情報は、例えば利用者端末40を介して変更することができるようにしてもよい。
ここで、図7は、上記した図4及び図6に示す処理が実行された後に格納部107に格納されている順番待ち情報のデータ構造の一例を示す。
図7に示す例では、格納部107には、順番待ち情報107a〜107fが格納(登録)されている。図7に示すように、順番待ち情報107a〜107fは、受付番号、人数、登録時刻及びオーダー情報を含む。なお、受付番号、人数、登録時刻及びオーダー情報については、上記した通りであるため、ここではその詳しい説明を省略する。
なお、順番待ち情報107a〜107fは、情報管理装置10(受付部101)によって順番待ちが受け付けられた順(つまり、登録時刻順)に格納されている。
ここで、情報管理システムにおいては、順番待ちをしている利用者を店舗に案内するために店舗のスタッフが当該利用者を呼び出す必要がある。このため、第2店舗端末30には、店舗のスタッフが利用者を呼び出す際に参照されるスタッフ画面が表示される。なお、スタッフ画面には、順番待ち情報の一覧(順番待ちの状況)が表示される。
以下、図8のシーケンスチャートを参照して、第2店舗端末30に順番待ち情報(スタッフ画面)を表示する際の情報管理システムの処理手順の一例について説明する。
第2店舗端末30に順番待ち情報を表示する場合、当該第2店舗端末30から情報管理装置10に上記したスタッフ画面の表示(または更新)が要求される(ステップS21)。
このステップS21の処理は、例えば店舗のスタッフによる第2店舗端末30に対する操作が行われた場合、または予め定められた期間、第2店舗端末30に対する操作が行われなかった場合に実行される。
管理部103は、第2店舗端末30からの要求に応じて、格納部107に格納(登録)されている順番待ち情報を取得する(ステップS22)。なお、ステップS22においては、格納部107に格納されている順番待ち情報のうち、まだ店舗に案内されていない利用者の順番待ちを示す順番待ち情報(以下、未案内の順番待ち情報と表記)が取得される。すなわち、既に店舗に案内された利用者の順番待ちを示す順番待ち情報(以下、案内済みの順番待ち情報と表記)は店舗のスタッフに対して提示する必要がないため、ステップS22においては取得されない。図7に示す順番待ち情報のデータ構造においては省略されているが、未案内の順番待ち情報であるか、案内済みの順番待ち情報であるかを示す情報(つまり、順番待ちのステータス)は、各順番待ち情報に含まれているものとする。
次に、管理部103は、ステップS22において取得された順番待ち情報に基づいて、スタッフ画面を生成する(ステップS23)。
なお、ステップS23において生成されたスタッフ画面において、ステップS22において取得された順番待ち情報は、当該順番待ち情報に含まれる登録時刻順にソートされて表示される。
表示処理部104は、ステップS23において生成されたスタッフ画面(の画面データ)を第2店舗端末30に送信する(ステップS24)。
第2店舗端末30は、ステップS24において送信されたスタッフ画面を受信する。これにより、第2店舗端末30においては、スタッフ画面が表示される(ステップS25)。なお、このスタッフ画面は、例えば第2店舗端末30上で動作するブラウザを介して表示される。
ここで、図9は、第2店舗端末30に表示されるスタッフ画面の一例を示す。なお、図9においては、図7に示す格納部107に格納されている順番待ち情報107a〜107fを店舗のスタッフに対して提示(表示する)する際のスタッフ画面200を示している。
図9に示すスタッフ画面200によれば、店舗のスタッフは、順番待ち情報107a〜107fの順に受付番号を呼び出して、利用者を店舗に入店させることになる。
また、スタッフ画面200には、各順番待ち情報107a〜107fに対応づけて「案内」ボタン201及び「不在」ボタン202が設けられている(表示されている)。この「案内」ボタン201及び「不在」ボタン202については後述する。
図9においては、順番待ち情報107a〜107fの各々に含まれる受付番号及び人数(ご来店人数)のみがスタッフ画面200に表示されているが、当該順番待ち情報107a〜107fの各々に含まれる他の情報(例えば、登録時刻等)が更に表示されてもよい。
また、スタッフ画面200には、順番待ち情報107a〜107fの各々によって示される順番待ちにおける待ち時間(その時点から入店までの予想の待ち時間)が表示されてもよい。この待ち時間は、格納部107に格納(登録)されている順番待ち情報(図8に示すステップS22において取得された順番待ち情報)の数を用いて算出される。なお、待ち時間の算出処理は、例えば管理部103によって実行されればよい。
例えば順番待ち情報107dによって示される順番待ちにおける待ち時間(以下、順番待ち情報107dの待ち時間と表記)について具体的に説明すると、管理部103は、順番待ち情報107dよりも登録時刻が早い順番待ち情報の数(つまり、順番待ち情報107dによって示される順番待ちをしている利用者よりも前に順番待ちをしている利用者の組の数)に、当該順番待ち情報107dによって示される順番待ちをしている利用者の組(つまり、1)を加えた待ち組数をカウントする。図9(図7)に示す例では、順番待ち情報107dよりも登録時間が早い順番待ち情報は順番待ち情報107a〜107cであるため、カウントされる待ち組数は3+1=4となる。
なお、順番待ちをしている1組の利用者が入店することができるまでの時間(以下、単位待ち時間と表記)が予め設定されているものとする。これによれば、管理部103は、この予め設定されている単位時間にカウントされた待ち組数を乗算することによって待ち時間を算出することができる。
上記した単位待ち時間が例えば7分であるものとすると、当該7分に待ち組数の4を乗算することによって、順番待ち情報107dの待ち時間として28分を算出することができる。この順番待ち情報107dの待ち時間は、図9に示すスタッフ画面200において当該順番待ち情報107dに対応づけて表示することができる。
上記した単位待ち時間は、情報管理装置10(情報管理システム)側で店舗毎に設定されていればよい。単位待ち時間は、例えば店舗の業種及び業態に応じた利用客数及び回転率等に従って設定される。しかしながら、店舗の状況等によっては単位待ち時間を店舗側で修正したい場合がある。この場合、単位待ち時間は店舗のスタッフによる第2店舗端末30に対する操作に応じて、一時的に補正することができるような構成であってもよい。また、単位待ち時間は、情報管理装置10側では設定されず、各店舗に設置されている第2店舗端末30において設定される構成であってもよい。
ここでは、順番待ち情報107dの待ち時間について説明したが、他の順番待ち情報の待ち時間についても同様である。
ここで、上記したように格納部107に格納されている順番待ち情報の各々には当該順番待ち情報によって示される順番待ちのステータスが含まれているが、当該順番待ちのステータスには、例えば「未案内」、「案内済み」、「不在」及び「キャンセル」等が含まれる。「未案内」は、順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者がまだ店舗に案内されていないことを示す。「案内済み」は、順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者が既に店舗に案内された(つまり、入店した)ことを示す。「不在」は、順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者が呼び出し時に不在であったことを示す。「キャンセル」は、順番待ち情報によって示される順番待ちがキャンセルされたことを示す。
以下、本実施形態における順番待ちのステータスの遷移について簡単に説明する。まず、上記した図4に示す処理が実行されることによって格納部107に登録された順番待ち情報によって示される順番待ちのステータスは、「未案内」に設定されている。なお、スタッフ画面には、ステータスが「未案内」である順番待ちを示す順番待ち情報の一覧が表示される。すなわち、図9に示すスタッフ画面200に表示されている順番待ち情報107a〜107fによって示される順番待ちのステータスは全て「未案内」である。
ここで、例えば図9に示すようにスタッフ画面200に順番待ち情報107a〜107fが表示されている場合において、店舗のスタッフがスタッフ画面200の最上位に表示されている順番待ち情報107aに含まれる受付番号「1」を呼び出した場合を想定する。
この場合において、受付番号「1」が印刷された順番待ちカードを所持する利用者が付近に待機しており、当該利用者を店舗に案内した(入店させた)場合には、店舗のスタッフは、スタッフ画面200において順番待ち情報107aに対応づけて表示されている「案内」ボタン201を押下する。これによれば、順番待ち情報107aによって示される順番待ちのステータスは「未案内」から「案内済み」に変更される。このように順番待ちのステータスが変更された後に、図8に示す処理が実行されることによってスタッフ画面が更新された場合には、ステータスが「案内済み」である順番待ち情報107aはスタッフ画面に表示されない。
一方、受付番号「1」が印刷された順番待ちカードを所持する利用者が付近に待機しておらず、当該利用者を店舗に案内することができない(つまり、当該利用者が呼び出しに応じない)場合には、店舗のスタッフは、スタッフ画面200において順番待ち情報107aに対応づけて表示されている「不在」ボタン202を押下して、順番待ち情報107aの次に表示されている順番待ち情報107bに含まれる受付番号「2」を呼び出す。この場合には、順番待ち情報107aによって示される順番待ちのステータスは「未案内」から「不在」に変更される。ステータスが「不在」である順番待ち情報については、ステータスが「未案内」である順番待ち情報とともにスタッフ画面200に表示されてもよいし、当該スタッフ画面200とは別の画面(例えば、不在一覧画面等)に表示されるようにしてもよい。
なお、ステータスが「不在」に変更された場合であっても、当該ステータスが「不在」に変更された順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者が予め定められた期間内に再度来店すれば、当該利用者を入店させることができるものとする。このように利用者が店舗に入店した場合には、例えば第2店舗端末30に対する店舗のスタッフの操作に応じて当該利用者の順番待ちのステータスは「不在」から「案内済み」に変更される。
一方、順番待ちのステータスが「不在」に変更された後、予め定められた期間が経過した場合には、当該順番待ちはキャンセルしたものとして扱われる。この場合、順番待ちのステータスは「不在」から「キャンセル」に自動的に変更される。ステータスが「キャンセル」に変更された順番待ち情報はスタッフ画面には表示されない。
ここでは、順番待ち情報107aによって示される順番待ちのステータスの遷移について主に説明したが、他の順番待ち情報の場合についても同様である。
なお、図9においては、順番待ち情報が登録時刻順にソートされて表示される例について説明したが、本実施形態においては、例えば利用者が入店予定時刻を指定して順番待ちをすることも可能である。この場合、利用者によって入店予定時刻が指定されている順番待ち(順番待ち情報)は、当該利用者によって指定された入店予定時刻と上記した待ち時間に基づいて算出される他の順番待ちにおける入店予定時刻とに基づいて、並び替えて表示されるものとする。
ここで、上記したように格納部107に格納されている順番待ち情報にはオーダー情報が含まれる(つまり、格納部107にはオーダー情報が登録されている)が、当該オーダー情報は、店舗のスタッフ(例えば、キッチンスタッフ等)に対して提示されるものとする。なお、このオーダー情報は、上記したスタッフ画面(つまり、順番待ちの状況の表示)とは別の態様で表示される。これによれば、店舗のスタッフは、提示されたオーダー情報によって示される利用者のオーダーを確認し、例えば当該利用者が店舗に入店する前に、当該利用者によってオーダーされた商品の提供に関する準備等を行うことができる。
しかしながら、格納部107に格納されている順番待ち情報に含まれるオーダー情報を、情報管理装置10において当該オーダー情報が受信された時点で提示してしまうと、店舗のスタッフは、利用者によってオーダーされた商品の提供に関する準備(例えば、料理またはドリンクの用意等)を、当該利用者が店舗に入店するよりも必要以上に早く開始してしまう可能性がある。また、このように準備を必要以上に早く開始してしまった場合において、利用者が不在である場合または当該利用者の順番待ちがキャンセルとなった場合には、店舗側の負担が大きい。
一方、格納部107に格納されている順番待ち情報に含まれるオーダー情報を当該オーダー情報に含まれる受付番号が呼び出されたタイミング(利用者が案内されたタイミング)で店舗のスタッフに提示した場合には、商品の提供が遅れる場合がある。
また、例えば上記した待ち時間(に基づく入店予定時刻)等に基づいてオーダー情報を提示することも考えられるが、当該待ち時間は目安となる時間であり、店舗内の利用者の利用状況等によって大きく変動する可能性があることから、精度が低い。
そこで、本実施形態においては、例えば店舗における空席の発生に関する店内情報を利用して、店舗のスタッフにオーダー情報を提示するタイミングを判別する機能を有する。
以下、図10に示すフローチャートを参照して、店舗のスタッフにオーダー情報を提示する際の情報管理装置10の処理手順の一例について説明する。なお、図10に示す処理は、上記した図4、図6及び図8等の処理とは独立して実行される。
ここで、第2受信部106は、上記したように店内情報を受信可能に構成されている。本実施形態において、店内情報とは店舗において近いうちに空席が発生することを示す情報(空席の発生を強く推測させる情報)であり、当該店内情報としては、例えば以下の情報を利用することができる。
例えば店舗においては、POS(Point Of Sale)システムを導入している場合がある。POSシステムは、店舗における売り上げ等の情報を管理するためのシステムである。
このようなPOSシステムによれば、店舗に設置されているPOSレジにおいて、当該店舗を利用した利用者(当該利用者に利用された席情報)に対する会計が完了したことを示す情報を取得することができる。なお、会計が完了したことを示す情報には、テーブル決済などの決済情報が含まれていてもよい。
本実施形態においては、このようなPOSレジにおいて取得される情報(つまり、POSレジから送信されるPOS会計情報)を、店内情報として利用することができる。
また、店舗においては、セルフオーダーシステムを導入している場合がある。セルフオーダーシステムとは例えば店舗のスタッフを介することなく所定の端末(オーダー端末)を操作することによってオーダーすることを可能とするシステムであるが、当該セルフオーダーシステムにおいて、利用者は当該オーダー端末を介して会計を指示することができる。また、セルフオーダーシステムにおいては、各利用者の入店時間及び当該利用者によって選択されたコース等を管理することによって、当該利用者のラストオーダーがされたことを把握するようなことも可能である。なお、セルフオーダーシステムにおいては、利用者端末40をオーダー端末として利用することも可能である。
すなわち、このようなセルフオーダーシステムによれば、店舗を利用している利用者(当該利用者に利用された席情報)によって会計が指示されたことを示す情報(会計情報)または当該店舗を利用している利用者のラストオーダーがされたことを示す情報(ラストオーダー情報)等を取得することができる。
本実施形態においては、このようなセルフオーダーシステムにおいて取得される情報(つまり、セルフオーダーシステムから送信される情報)を、店内情報として利用することができる。
更に、例えば店舗のスタッフが所定の端末(以下、ハンディ端末と表記)を所持している場合、店舗のスタッフは、当該ハンディ端末を用いてテーブルまたは席の片づけが終了したことを入力する場合がある。
本実施形態においては、このような店舗のスタッフによって所持されるハンディ端末において入力される情報(つまり、ハンディ端末から送信される片づけ情報)を店内情報として利用してもよい。
上記したような店内情報を利用した場合には、例えば近いうちに空席が発生することを推測することができる。なお、本実施形態における店内情報は、上記した情報のうちの少なくとも1つであってもよいし、当該情報以外であってもよい。具体的には、カメラによる店内の撮影画像から人や食器の有無を判断した結果を店内情報として利用してもよい。また、椅子の内部に感圧センサまたは温度センサを設け、当該感圧センサまたは温度センサによって利用者の着席の有無を判断した結果を店内情報として利用してもよい。更に、テーブルの下等に赤外線センサを設け、当該赤外線センサによって足の有無を判断した結果を店内情報として利用してもよい。
まず、管理部103は、第2受信部106が上記した店内情報を受信したか否かを判定する(ステップS31)。
店内情報を受信したと判定された場合(ステップS31のYES)、管理部103は、格納部107から順番待ち情報を取得する(ステップS32)。ステップS32においては、格納部107に格納されている順番待ち情報のうち、ステータスが「未案内」である順番待ち情報であって入店予定時刻が最も早い順番待ち情報(つまり、次に呼び出される受付番号を含む順番待ち情報)が取得される。なお、次に呼び出される受付番号を含む順番待ち情報とは、例えば着席人数、禁煙喫煙席等の空席となった席に案内するための条件を満たす順番待ち情報を含む。
ステップS32の処理が実行されると、管理部103は、当該ステップS32において取得された順番待ち情報に含まれるオーダー情報を含むオーダー提示画面を生成する(ステップS33)。
表示処理部104は、ステップS33において生成されたオーダー提示画面を用いて、オーダー情報を店舗のスタッフに提示する(ステップS34)。
ここで、本実施形態において、第2店舗端末30は例えば店舗のレジ付近に設置されているため、オーダー提示画面が第2店舗端末30に表示されたとしても、オーダーされた商品の提供に関する準備をする店舗のスタッフが当該オーダー提示画面を確認することが困難な場合がある。このため、オーダー提示画面は、第2店舗端末30ではなく、例えば商品の提供に関する準備を行う店舗内のエリア(例えば、料理またはドリンクを準備するキッチン等)に設置された他の端末に表示されるものとする。これにより、商品の提供に関する準備をする店舗のスタッフにオーダー情報を提示することができる。
なお、ステップS31において店内情報を受信していないと判定された場合(ステップS31のNO)、オーダー情報を提示するタイミングでないと判別し、ステップS32〜S34の処理は実行されない。
ここで、図11は、オーダー提示画面の一例を示す。なお、図11においては、図7に示す順番待ち情報107aに含まれるオーダー情報を含むオーダー提示画面300を示している。
図11に示す例において、オーダー提示画面300には、順番待ち情報107aに含まれるオーダー情報「オーダー1」が当該順番待ち情報107aに含まれる受付番号「1」に対応づけて表示されている。
このようなオーダー提示画面300を確認することによって、店舗のスタッフは、受付番号「1」が発行された利用者のオーダー1について準備を開始するタイミングであることを把握することができる。
ここでは受付番号が表示されているが、オーダー提示画面300には、当該受付番号の代わりに順番待ち情報107aに含まれる人数等の情報が表示されてもよい。また、オーダー提示画面において、受付番号の表示は省略されてもよい。また、オーダー提示画面においては、案内する席情報が表示されてもよい。
図11に示す例では1つのオーダー情報のみが表示されているが、上記した図10に示す処理において複数の店内情報が受信された(つまり、複数の空席が発生する)場合には、当該空席が発生する数に応じたオーダー情報が登録時刻(当該オーダー情報を含む順番待ち情報に含まれる登録時刻)が早い順に表示されればよい。
なお、上記した図10及び図11においてはステータスが「未案内」である順番待ち情報であって入店予定時刻が最も早い順番待ち情報(つまり、次に呼び出される受付番号を含む順番待ち情報)に含まれるオーダー情報が提示されるものとして説明したが、当該受付番号が呼び出されていない時点では、順番待ちをしている利用者が不在である可能性がある。このため、次に呼び出される受付番号を含む順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者が店舗内にいる場合に、当該順番待ち情報に含まれるオーダー情報を提示するようにしてもよい。なお、利用者が店舗内にいるか否かは、例えばオーダーが入力された利用者端末40の位置情報に基づいて判定または推定されてもよいし、順番待ちを受け付ける際に第1店舗端末20に設けられたカメラを用いて利用者の顔画像を取得し、当該顔画像を利用して店内に設けられたカメラによって撮影された店内の画像において顔認証を実施することによって判定または推定されてもよい。利用者の顔画像は、ファーストオーダー送信時に利用者端末40のカメラによって撮影されたものであってもよい。
また、店内情報の更新時刻(店内情報の受信時刻)から遡って一定時間以内(例えば、5分)にファーストオーダーを送信した利用者は店舗内にいる可能性が高いと推定して、店内情報更新時にオーダー情報を提示するようにしてもよい。一定時間以上前にファーストオーダーを送信していた場合は、店舗外にいる可能性もあるとして、第2店舗端末30においてスタッフがステータスを「案内済み」に変更した時点でオーダー情報を提示するようにしてもよい。
更に、例えば前に順番待ちをしている利用者の組の数が予め定められた数以下となった場合に、利用者端末40に対して来店の意思(つまり、店舗を利用する意思)があるか否かの確認をプッシュ通知し、来店の意思があるとの通知が利用者端末40からあった場合にのみオーダー情報を提示する構成としてもよい。また、来店の意思があるとの通知がない利用者のオーダー情報は、ステータスが「案内済み」に変更された時点で提示されるようにしてもよい。
上記したように本実施形態においては、第1店舗端末20に対する利用者の操作に応じて利用者の店舗に対する順番待ちが受け付けられた場合、当該第1店舗端末20において2次元コードが提示される。この2次元コードが利用者端末40で読み取られることによって、店舗において提供される商品のオーダーを利用者に入力させるオーダー入力画面が利用者端末40に表示される。また、本実施形態においては、利用者端末40に対する利用者の操作に応じてオーダー入力画面に対して入力された商品のオーダーを示すオーダー情報を利用者端末40から受信し、当該受信されたオーダー情報が店舗のスタッフに対して提示される。
本実施形態においては、このような構成により、利用者は、順番待ちが受け付けられた後、店舗のスタッフに呼び出される(つまり、店舗に入店する)までの間に、事前に商品をオーダーしておくことが可能となる。このため、本実施形態においては、順番待ちの時間(待ち時間)を有効に活用することができる。更に、本実施形態においては、例えば利用者が店舗に入店した時点で商品を提供することができるため、店舗における効率的なオペレーションを実現することができる。また、本実施形態によれば、店舗に入店してから商品を選んでオーダーする必要がないため、利用者側には商品が提供されるまでの待ち時間を短縮することができるという利点があり、店舗側には回転率を向上させることができるという利点がある。
なお、本実施形態において、2次元コードは第1店舗端末20から発券された紙媒体(順番待ちカード)に印刷されることによって利用者に提示されるものとして説明したが、当該2次元コードは例えば第1店舗端末20に表示されることによって利用者に提示されてもよい。
ここで、順番待ちをするために第1店舗端末20を利用者が操作する際に、当該第1店舗端末20にオーダー入力画面を表示する構成も考えられる。しかしながら、順番待ちをするために多数の利用者が第1店舗端末20を使用することを鑑みると、当該第1店舗端末20においてオーダーを入力させることは、円滑な順番待ちの受け付けを妨げ、順番待ちをするための行列が発生するような事態が想定される。
このため、本実施形態においては、利用者が第1店舗端末20を操作することによって順番待ちが受け付けられた後、当該第1店舗端末20とは異なる利用者端末40を用いてオーダーを入力する構成を採用する。このような構成によれば、他の利用者による順番待ちの受け付けを妨げることなく、利用者にオーダーを入力させることが可能となる。
なお、一般的に情報管理システムにおけるサービスを利用者端末40を介して利用する場合には、当該情報管理システムにログインする必要があるが、本実施形態においては、情報管理装置10において生成された2次元コードを読み取ることによってオーダーを入力することが可能である。すなわち、本実施形態は、情報管理システムにログインする必要がないため、事前に登録された会員等でない利用者であっても利用することができる。また、2次元コードからオーダー入力画面にアクセスすることができる利用者端末40は1台に限定されず、複数台同時にアクセスしてもよい。過剰な同時アクセスを防止するため、アクセス上限を設けてもよい。なお、上限としては、順番待ち登録時に入力した人数を利用してもよい。
また、本実施形態においては、店舗における空席の発生に関する店内情報が受信された場合にオーダー情報が店舗のスタッフに対して提示される。なお、店内情報としては、店舗に設置されているPOSレジから送信される情報(当該店舗を利用した他の利用者に対する会計が完了したことを示す情報)、店舗に導入されているセルフオーダーシステムから送信される情報(当該店舗を利用している他の利用者によって会計が指示されたことを示す情報または当該店舗を利用している他の利用者のラストオーダーがされたことを示す情報)、または店舗のスタッフが所持するハンディ端末から送信される情報(当該店舗を利用した他の利用者が使用したテーブルまたは席が利用可能な状態になったことを示す情報)等を利用することができる。
なお、本実施形態において、「店内情報が受信された場合にオーダー情報が提示される」とは、店内情報が受信された時点でオーダー情報を提示する場合及び当該店内情報が受信された後、一定時間が経過した後にオーダー情報を提示する場合を含むものとする。具体的には、例えばラストオーダーがされたことを示す情報を店内情報として利用する場合には、ラストオーダーがされた時点でオーダーされた商品の提供に関する準備を開始すると早すぎる場合があるため、このような店内情報の場合には店内情報を受信した後、一定時間が経過した後にオーダー情報を提示するようにしてもよい。
本実施形態においては、このような構成により、商品の提供に関する準備を開始する適切なタイミングを店舗のスタッフに対して通知することができる。
また、本実施形態において、オーダー入力画面に対して入力された商品またはサービスのオーダーの変更は、上記した店内情報が受信された後は制限される(つまり、店内情報を受信した後はオーダーの変更を受け付けない)。本実施形態においては、このような構成により、オーダー情報が店舗のスタッフに対して提示された後に、オーダーの内容が変更されることを防ぐことができる。なお、店内情報を受信することによってオーダーの変更を受け付けない状態となった場合には、オーダーの変更が不可であることを通知するとともに、案内が近づいているため、店舗内で待機することを促すためのメッセージを利用者端末40に表示するようにしてもよい。
ここで、本実施形態において、オーダー情報は利用者が店舗内のテーブルまたは席に案内される前に提示されるが、当該利用者がテーブルまたは席に案内された後は、当該利用者が使用するテーブルまたは席を示す番号情報と対応づけてオーダー情報を提示する(つまり、オーダー提示画面に表示する)構成としてもよい。これによれば、店舗のスタッフは、オーダー情報によって示されるオーダー(商品)の提供先をオーダー提示画面において容易に把握することが可能となる。
なお、店舗によっては、例えば当該店舗において順番待ちをしている利用者に対して空席のテーブルまたは席を自動的に割り当てることによって当該利用者を自動案内するシステム(以下、自動案内システムと表記)が導入されている場合がある。自動案内システムにおいては、例えば店舗の空席状態を管理しておき、空席が発生した際に受付番号を呼び出すとともに、当該受付番号が発行された利用者に対して空席となったテーブルまたは席を示す番号情報を提示することによって、当該利用者の店舗への自動案内を実現する。このような自動案内システムによれば、利用者(に対して発行された受付番号)と当該利用者が使用するテーブルまたは席(つまり、当該利用者が案内されたテーブルまたは席)とを対応づけることができる。
本実施形態に係る情報管理装置10が上記した自動案内システムと通信可能に接続されている場合には、例えば受付番号が呼び出された際に当該自動案内システムにおいて当該受付番号が発行された利用者に割り当てられたテーブルまたは席を示す番号情報を当該自動案内システムから取得(受信)することができるため、オーダー情報を当該番号情報に対応づけてオーダー提示画面に表示することが可能となる。
ここでは、自動案内システムとの連携によって利用者が案内されたテーブルまたは席を示す番号情報を自動的に取得する場合について説明したが、当該番号情報は、利用者がテーブルまたは席に案内された際に店舗のスタッフ等によって指定(入力)されても構わない。
また、上記した自動案内システムから受信される番号情報を、本実施形態における店内情報として利用してもよい。
なお、本実施形態においては、例えば料理やドリンクのような商品に関するオーダーを入力させるものとして説明したが、店舗の種類によっては当該店舗によって提供されるサービスのオーダーを入力させるようにしてもよい。
また、本実施形態においては情報管理装置10が1つの装置であるものとして説明したが、当該情報管理装置10は、ネットワークを介して通信可能な複数の装置によって実現されても構わない。
また、図3において説明した情報管理装置10の機能構成の少なくとも一部は、例えば第1店舗端末20、第2店舗端末30または利用者端末40に備えられていてもよい。
なお、上記した実施形態に記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、DVDなど)光磁気ディスク(MO)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することもできる。
また、この記憶媒体としては、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であってもよい。
また、記憶媒体からコンピュータにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のMW(ミドルウェア)等が本実施形態を実現するための各処理の一部を実行してもよい。
更に、本発明における記憶媒体は、コンピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
また、記憶媒体は1つに限らず、複数の媒体から本実施形態における処理が実行される場合も本発明における記憶媒体に含まれ、媒体構成は何れの構成であってもよい。
なお、本発明におけるコンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、本実施形態における各処理を実行するものであって、パソコン等の1つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等の何れの構成であってもよい。
また、本発明におけるコンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって本発明の機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
なお、本願発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組合せてもよい。