以下、図面を参照して、本発明の各実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る情報管理装置を備える情報管理システム(ネットワークシステム)の構成を示す。情報管理システムは、各種店舗(施設)における利用者の順番待ちを管理するためのシステムである。なお、本実施形態において、店舗には、例えば飲食店、薬局、病院、美容院、旅行代理店、スマートフォンまたは携帯電話の購入及び契約が可能なショップ、及びアミューズメント施設等が含まれる。すなわち、本実施形態における店舗は、当該店舗を利用者が利用するために順番待ちが可能な店舗であればよい。以下においては、本実施形態における店舗は主に飲食店であるものとして説明する。
図1に示すように、情報管理システムは、情報管理装置10、第1店舗端末20、第2店舗端末30及び利用者端末40とそれぞれインターネットのようなネットワークを介して通信可能に接続されている。
情報管理装置10は、店舗における利用者による順番待ちを管理するための機能を有するサーバ装置である。なお、情報管理装置10の構成については後述する。
第1店舗端末20及び第2店舗端末30は、順番待ちが可能な店舗に設けられている端末装置である。
第1店舗端末20は、例えば店舗の入り口(つまり、店頭)付近に設置され、主に店舗に来店する利用者(客)によって使用される。利用者は、例えば店舗に来店した時点で店舗が満席の状態にある場合、第1店舗端末20を操作することによって当該店舗において順番待ちをすることができる。
第2店舗端末30は、例えば店舗のレジ付近に設置され、主に店舗のフロアスタッフによって使用される。店舗のフロアスタッフは、第2店舗端末30において順番待ちの状況等を確認することができる。
本実施形態においては、第1店舗端末20及び第2店舗端末30が異なる端末であるものとして説明するが、当該第1店舗端末20及び第2店舗端末30は一体として構成されていてもよい。
利用者端末40は、例えば店舗を利用する利用者によって利用される端末装置である。利用者端末40には、例えばスマートフォン及びタブレット端末等が含まれる。利用者端末40は、例えば店舗以外の場所から店舗に対する順番待ちをする際に利用者によって操作される。
なお、図1においては便宜的に第1店舗端末20、第2店舗端末30及び利用者端末40がそれぞれ1つずつ示されているが、情報管理装置10には、複数の第1店舗端末20及び第2店舗端末30が接続されていてもよいし、複数の利用者端末40が接続されていてもよい。具体的には、情報管理装置10には、例えば情報管理システムを導入している店舗と少なくとも同数の第1店舗端末20及び第2店舗端末30が接続される。また、情報管理装置10には、情報管理システムに予め登録している利用者と少なくとも同数の利用者端末40が接続される。
図2は、図1に示す情報管理装置10のハードウェア構成の一例を示す。図2に示すように、情報管理装置10においては、バス11に、不揮発性メモリ12、CPU13、メインメモリ14及び通信部15等が接続されている。なお、不揮発性メモリ12及びメインメモリ14は、情報管理装置10の記憶装置を構成する。
不揮発性メモリ12は、例えばオペレーティングシステム(OS)及び上記した店舗における順番待ちを管理するためのプログラム(以下、順番管理プログラムと表記)を含む各種プログラムを格納する。
CPU13は、例えば不揮発性メモリ12に格納されている各種プログラムを実行するプロセッサである。なお、CPU13は、情報管理装置10全体の制御を実行する。
メインメモリ14は、例えばCPU13が各種プログラムを実行する際に必要とされるワークエリア等として使用される。
図2においては不揮発性メモリ12及びメインメモリ14のみが示されているが、情報管理装置10は、HDD(Hard Disk Drive)及びSSD(Solid State Drive)等の他の記憶装置を備えていてもよい。
通信部15は、インターネット等のネットワークを介して例えば第1店舗端末20、第2店舗端末30及び利用者端末40等の外部装置と実行される通信を制御する機能を有する。なお、通信部15によれば、例えば無線LAN及びWifi(登録商標)等の無線通信機能を実現することができる。
図3は、本実施形態に係る情報管理装置10の主として機能構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、情報管理装置10は、受付部101、第1登録部102、第2登録部103、管理部104、表示処理部105、順番待ち情報格納部106、利用者情報格納部107及び決済処理部108等を含む。
本実施形態において、各部101〜105及び108は、例えば図2に示すCPU13(つまり、情報管理装置10のコンピュータ)が不揮発性メモリ12に格納されている順番管理プログラムを実行すること(つまり、ソフトウェア)により実現されるものとする。なお、この順番管理プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に予め格納して頒布可能である。また、この順番管理プログラムは、例えばネットワークを介して情報管理装置10にダウンロードされても構わない。
ここでは、各部101〜105及び108がソフトウェアにより実現されるものとして説明したが、当該各部101〜105及び108は、ハードウェアにより実現されてもよいし、ソフトウェア及びハードウェアの組み合わせ構成によって実現されてもよい。
また、本実施形態において、順番待ち情報格納部106及び利用者情報格納部107は、例えば図2に示す不揮発性メモリ12または他の記憶装置等に格納される。
受付部101は、第1店舗端末20に対する複数の利用者の各々の操作に基づいて、当該第1店舗端末20からの店舗に対する順番待ちを受け付ける。また、受付部101は、利用者端末40に対する利用者の操作に基づいて、当該利用者端末40からの店舗に対する順番待ちを受け付ける。なお、受付部101によって受け付けられる利用者端末40からの順番待ちには、後述するように入店予定時刻が指定されていない順番待ちと入店予定時刻が指定されている順番待ち(将来順番待ち)とが含まれる。受付部101は、第2店舗端末30からの店舗に対する順番待ちを受け付けることも可能である。
第1登録部102は、受付部101によって第1店舗端末20からの順番待ちが受け付けられた場合、当該順番待ちを示す順番待ち情報を上記した順番待ち情報格納部106に登録(格納)する。なお、上記したように第2店舗端末30からの順番待ちが受け付けられた場合には、第1登録部102は、当該順番待ちを示す順番待ち情報を順番待ち情報格納部に登録する。
第2登録部103は、受付部101によって利用者端末40からの順番待ちが受け付けられた場合、当該順番待ちを示す順番待ち情報を順番待ち情報格納部に登録(格納)する。
なお、上記した順番待ち情報は、当該順番待ち情報によって示される順番待ちが受け付けられた順に順番待ち情報格納部106に格納される。
管理部104は、例えば第2店舗端末30からの要求に応じて、順番待ち情報格納部106に格納された順番待ち情報を表示するための画面(以下、スタッフ画面と表記)を生成する。
なお、スタッフ画面において、第1店舗端末20からの順番待ちを示す順番待ち情報(以下、店舗順番待ち情報と表記)及び入店予定時刻が指定されていない利用者端末40からの順番待ちを示す順番待ち情報(以下、第1Web順番待ち情報と表記)は、当該順番待ちが受け付けられた順に表示される。一方、入店予定時刻が指定されている利用者端末40からの順番待ちを示す順番待ち情報(以下、第2Web順番待ち情報と表記)は、店舗における順番待ちにおいて当該入店予定時刻(を含む所定期間内)に店舗に入店可能となる(店舗を利用可能となる)ように複数の店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報の間に挿入されて表示される。
表示処理部105は、管理部104によって生成されたスタッフ画面を第2店舗端末30に送信し、当該スタッフ画面を第2店舗端末30に表示する。
また、表示処理部105は、上記したように利用者からの順番待ちを受け付ける際に、店舗において提供される商品のオーダーを当該利用者に入力させる画面(以下、オーダー入力画面)を第1店舗端末20または利用者端末40に表示する。
利用者情報格納部107には、本実施形態における情報管理システムに予め登録している利用者に関する情報(以下、利用者情報と表記)が格納されている。利用者情報には、例えば利用者に対して電子決済を行うための電子決済情報等が含まれる。なお、利用者情報は、利用者が情報管理システムを利用する利用者として会員登録する際に利用者情報格納部107に登録される会員情報に相当する。
決済処理部108は、利用者情報格納部に格納されている利用者情報(電子決済情報)に基づいて電子決済処理を実行する機能部である。
図4は、図3に示す利用者情報格納部107に格納されている利用者情報のデータ構造の一例を示す。
図4に示すように、利用者情報には、利用者ID、パスワード、利用者名、メールアドレス及びカード情報が対応づけて含まれている。
利用者IDは、情報管理システムを利用する利用者を識別するための識別子である。なお、利用者IDは、後述するログインIDとして使用される。
パスワードは、当該パスワードに対応づけられている利用者ID(によって識別される利用者)に割り当てられているパスワードである。
利用者名は、当該利用者名に対応づけられている利用者IDによって識別される利用者の例えば氏名である。
メールアドレスは、当該メールアドレスに対応づけられている利用者IDによって識別される利用者に割り当てられているメールアドレスである。
カード情報は、上記した電子決済情報に相当する情報であり、例えば当該カード情報に対応づけられている利用者IDによって識別される利用者が所有するクレジットカードの情報である。この場合、カード情報は、例えばクレジットカードのカード番号及び有効期間等を含む。
図4に示す例では、利用者情報格納部107には、利用者情報107a及び107bを含む複数の利用者情報が格納されている。
利用者情報107aには、利用者ID「001」、パスワード「パスワード1」、利用者名「X」、メールアドレス「メールアドレス1」及びカード情報「カード情報1」が対応づけて含まれている。この利用者情報107aによれば、利用者ID「001」によって識別される利用者に割り当てられているパスワードが「パスワード1」であり、当該利用者の利用者名が「X」であり、当該利用者に割り当てられているメールアドレスが「メールアドレス1」であることが示される。また、利用者情報107aによれば、利用者ID「001」によって識別される利用者が所有するクレジットカードの情報(カード番号及び有効期間)が「カード情報1」であることが示されている。
利用者情報107bには、利用者ID「002」、パスワード「パスワード2」、利用者名「Y」、メールアドレス「メールアドレス2」及びカード情報「カード情報2」が対応づけて含まれている。この利用者情報107bによれば、利用者ID「002」によって識別される利用者に割り当てられているパスワードが「パスワード2」であり、当該利用者の利用者名が「Y」であり、当該利用者に割り当てられているメールアドレスが「メールアドレス2」であることが示される。また、利用者情報107bによれば、利用者ID「002」によって識別される利用者が所有するクレジットカードの情報(カード番号及び有効期間)が「カード情報2」であることが示されている。
ここでは、利用者情報107a及び107bについて説明したが、利用者情報格納部107には、情報管理システムに登録している全ての利用者に関する利用者情報が格納されている。
なお、本実施形態においては、利用者情報にカード情報(クレジットカードのカード番号及び有効期間)が含まれるものとして説明するが、利用者に対する電子決済を行う際に使用される情報であれば、クレジットカードのカード番号及び有効期間以外の情報が利用者情報に含まれていても構わない。
以下、本実施形態に係る情報管理装置10の動作について説明する。まず、図5のシーケンスチャートを参照して、第1店舗端末20からの順番待ちを示す順番待ち情報(店舗順番待ち情報)を登録する際の情報管理システムの処理手順について説明する。ここでは、第1店舗端末20から順番待ちを行う利用者を対象利用者と称する。
まず、対象利用者が第1店舗端末20(及び第2店舗端末30)が設けられている店舗に来店した場合を想定する。この場合、第1店舗端末20には、対象利用者の店舗に対する順番待ちを受け付けるための受付画面が表示されている(ステップS1)。なお、この受付画面は、例えば第1店舗端末20上で動作するブラウザを介して表示されている。
図5においては省略されているが、ステップS1において表示されている受付画面(の画面データ)は、例えば情報管理装置10に含まれる管理部104によって生成され、表示処理部105によって第1店舗端末20に表示される。以下の説明において、第1店舗端末20、第2店舗端末30及び利用者端末40に表示される各種画面についても同様である。
例えば対象利用者が店舗に来店した時点で店舗が満席の状態にある場合、対象利用者は、第1店舗端末20に表示されている受付画面に対する操作を行う。なお、例えば店舗の利用者の数等を把握するために、満席の状態でない場合であっても受付画面に対する操作を利用者に行わせるようにしてもよい。
第1店舗端末20は例えばタッチパネルを備えており、対象利用者は、当該タッチパネルを介して、受付画面において例えば順番待ちの後に店舗に入店する人数を入力(指定)することができる。
なお、本実施形態における受付画面においては少なくとも人数を入力することができるものであればよいが、当該受付画面は、例えば対象利用者の氏名、電話番号または店舗に対する要望等を入力することができるようなものであってもよい。なお、店舗が飲食店等である場合には、当該店舗に対する要望としては、例えば対象利用者が利用する席の種別としてテーブル席、カウンター席及び座敷等を選択することができる。また、禁煙席または喫煙席を選択することができるようにしてもよい。
また、受付画面においては、後述する第2店舗端末30に表示されるスタッフ画面と同様に、順番待ちの状況(順番待ち情報の一覧)が表示されてもよい。
また、受付画面において人数を入力することができるものとして説明したが、誤操作を防止するために、当該受付画面において例えば「受付」ボタンが押下された場合に、人数を入力することができるようにしてもよい。
上記したように受付画面に対して対象利用者が人数を入力した場合、第1店舗端末20は、対象利用者によって入力された人数を取得する(ステップS2)。
ステップS2の処理が実行されると、第1店舗端末20には、店舗において提供される商品のオーダーを利用者に入力させるオーダー画面が表示される。
なお、オーダー入力画面においては、例えば店舗で用意されているメニュー等が表示され、当該メニューの中から対象利用者が所望の商品を選択することにより、当該商品のオーダー(つまり、注文する商品)を入力することができるものとする。
具体的には、上記したように店舗が飲食店である場合、対象利用者は、オーダー入力画面を介して例えば最初に注文する料理またはドリンク等(つまり、ファーストオーダー)を入力することができる。
なお、オーダー入力画面においては、例えば上記した受付画面において入力された人数と同数または当該人数と同程度の数のオーダー(商品)を入力させるようにしてもよい。すなわち、オーダー入力画面において入力されるオーダーの数は、受付画面において入力された人数に基づいて決定されてもよい。
この場合には、例えばステップS2において取得された人数が事前に情報管理装置10に送信され、管理部104が当該人数に基づいて決定された数のオーダーを入力させるオーダー入力画面を生成し、表示処理部105が当該オーダー入力画面を第1店舗端末20に表示すればよい。
オーダー入力画面に対して対象利用者が例えば上記したようにオーダーを入力した場合、第1店舗端末20は、対象利用者によって入力されたオーダーを示す情報(以下、オーダー情報と表記)を取得する(ステップS3)。なお、ステップS3において取得されるオーダー情報には、対象利用者によって選択された商品の商品名及び当該商品の数等が含まれる。
第1店舗端末20は、ステップS2において取得された人数及びステップS3において取得されたオーダー情報を含む受付要求を、ネットワークを介して情報管理装置10に送信する(ステップS4)。
情報管理装置10に含まれる受付部101は、第1店舗端末20によって送信された順番待ちの受付要求を受信する。これにより、受付部101は、第1店舗端末20が設けられている店舗に対する順番待ちを受け付ける。
次に、第1登録部102は、受付部101によって受け付けられた順番待ちを登録するために、当該順番待ちを示す順番待ち情報を生成する(ステップS5)。
ここで、ステップS4の処理について説明する。まず、受付部101によって順番待ちが受け付けられた場合、第1登録部102は、当該順番待ちに対して受付番号を発行する。この受付番号は、例えば店舗の営業開始から順番待ちが受け付けられる度に連番で発行される。なお、受付番号は、営業日が変わればリセットされるものとする。
また、第1登録部102は、受付部101によって順番待ちが受け付けられた時刻(登録時刻)を取得する。なお、この登録時刻は、例えば情報管理装置10内のクロック等から取得される。
また、第1登録部102は、順番待ちの経路の情報を取得する。ここでは、受付要求が第1店舗端末20から受信されているため、第1登録部102は、経路の情報として第1店舗端末20からの順番待ちであることを示す「店舗」を取得する。
これにより、第1登録部102は、受付部101によって受信された受付要求に含まれる人数及びオーダー情報に加えて、上記した受付番号、登録時刻及び経路を含む順番待ち情報を生成する。
上記したようにステップS5において生成された順番待ち情報は、第1登録部102によって順番待ち情報格納部106に登録される(ステップS6)。
ステップS6において順番待ち情報が登録されると、当該登録が完了した旨の通知(以下、登録完了通知と表記)が情報管理装置10から第1店舗端末20に送信される(ステップS7)。なお、登録完了通知には、登録された順番待ち情報に含まれる受付番号等が含まれる。
ここで、第1店舗端末20には、印刷装置が内蔵されているものとする。これにより、第1店舗端末20においては、情報管理装置10から送信された登録完了通知(に含まれる受付番号)が受信され、印刷装置によって当該受付番号が印刷された順番待ちカードが発券される(ステップS8)。なお、登録完了通知には、受付番号の他に、登録時刻等の情報が含まれていてもよい。この場合、登録時刻等を順番待ちカードに印刷することが可能となる。
対象利用者は、発券された順番待ちカードに印刷されている受付番号に基づいて店舗のフロアスタッフに呼び出されることによって、当該店舗に入店することができる。
次に、図6のシーケンスチャートを参照して、入店予定時刻が指定されていない利用者端末40からの順番待ちを示す順番待ち情報(第1Web順番待ち情報)を登録する際の情報管理システムの処理手順について説明する。ここでは、利用者端末40から順番待ちを行う利用者を対象利用者と称する。
まず、対象利用者が利用者端末40から順番待ちを行う場合、当該対象利用者は、所定のWebページ(サイト)において当該対象利用者に割り当てられているログインID及びパスワード(以下、対象利用者のログインID及びパスワードと表記)を入力することによって情報管理システム(情報管理装置10)にログインする(ステップS11)。本実施形態においてはWebページを介してログインするものとして説明するが、例えば利用者端末40においてインストールされた所定のアプリケーションプログラム等を起動してログインする構成であってもよい。
なお、対象利用者のログインID及びパスワードは、対象利用者が例えば会員登録等を行う際に設定されており、上記した利用者情報格納部107に格納されている対象利用者に関する利用者情報に含まれている利用者ID及びパスワードである。すなわち、図6においては示されていないが、利用者端末40においてログインID及びパスワードが入力された場合、当該ログインID及びパスワードが利用者端末40から情報管理装置10に送信され、当該ログインID及びパスワードが利用者情報に含まれている対象利用者のログインID及びパスワードと一致する場合に対象利用者はログインすることができる。
以下の説明において、利用者情報格納部107に格納されている利用者情報のうち、対象利用者を識別するための利用者ID(対象利用者のログインID)を含む利用者情報を、便宜的に対象利用者の利用者情報と称する。
ステップS11において情報管理システムにログインした場合、対象利用者は、利用者端末40を操作することによって、入店予定時刻を指定しない順番待ちをするか入店予定時刻を指定する順番待ちをするかを選択することができる。
入店予定時刻を指定しない順番待ちをすることが選択された場合、利用者端末40には、順番待ちの後に店舗に入店する人数を入力することが可能な画面(以下、人数入力画面と表記)が表示される。対象利用者は、利用者端末40を操作することによって、この人数入力画面において人数を入力する。
上記したように人数入力画面に対して対象利用者が人数を入力した場合、利用者端末40は、対象利用者によって入力された人数を取得する(ステップS12)。
ステップS12の処理が実行されると、利用者端末40には、店舗において提供される商品またはサービスを利用者に入力させるオーダー入力画面が表示される。なお、ここで表示されるオーダー入力画面は、上記した図5に示す処理において第1店舗端末20に表示されるオーダー入力画面と同様の画面であるため、ここではその詳しい説明を省略する。
オーダー入力画面に対して対象利用者がオーダーを入力した場合、利用者端末40は、対象利用者によって入力されたオーダーを示すオーダー情報を取得する(ステップS13)。
利用者端末40は、ステップS12において取得された人数及びステップS13において取得されたオーダー情報を含む受付要求を、ネットワークを介して情報管理装置10に送信する(ステップS14)。
情報管理装置10に含まれる受付部101は、利用者端末40によって送信された順番待ちの受付要求を受信する。これにより、受付部101は、店舗に対する順番待ちを受け付ける。
次に、第2登録部103は、受付部101によって受け付けられた順番待ちを登録するために、当該順番待ちを示す順番待ち情報を生成する(ステップS15)。
この場合、第2登録部103は、第1店舗端末20からの順番待ちと同様に、受付部101によって受け付けられた順番待ちに対して受付番号を発行する。
また、第2登録部103は、受付部101によって順番待ちが受け付けられた時刻(登録時刻)を取得する。また、第2登録部103は、上記した順番待ちの経路の情報を取得する。ここでは、入店予定時刻を含まない受付要求が利用者端末40から受信されているため、第2登録部103は、経路の情報として、入店予定時刻が指定されていない利用者端末40からの順番待ちであることを示す「Web1」を取得する。
また、利用者端末40からの順番待ちの場合、第2登録部103は、対象利用者の氏名を取得してもよい。なお、対象利用者の氏名(利用者名)は、上記した対象利用者の利用者情報に含まれている。対象利用者の利用者情報は、ステップS11の処理が実行される際に用いられたログインID及びパスワードから特定することができる。
これにより、第2登録部103は、受付部101によって受信された受付要求に含まれる人数及びオーダー情報に加えて、上記した受付番号、登録時刻、経路及び氏名を含む順番待ち情報を生成する。
上記したようにステップS15において生成された順番待ち情報は、第2登録部103によって順番待ち情報格納部106に登録される(ステップS16)。
ここで、利用者端末40からの順番待ちの場合、第1店舗端末20からの順番待ちと比べて利用者が店舗に到着していない場合が多く、当該順番待ちがキャンセルされる場合も多い。これに対して、店舗側としては、可能な限り順番待ちのキャンセルを避けることが好ましい。
そこで、本実施形態においては、利用者端末40からの順番待ち(を示す順番待ち情報)が登録された場合には、対象利用者から事前にデポジットの支払いを受ける仕組みを実現する。
ステップS16の処理が実行されると、決済処理部108は、デポジットの金額を算出する(ステップS17)。この場合、決済処理部108は、例えばステップS16において登録された順番待ち情報に含まれるオーダー情報に含まれる商品名及び商品の数等に基づいて、対象利用者によるオーダーにかかる金額(ファーストオーダーの金額)をデポジットの金額として算出する。なお、店舗において提供される商品(料理及びドリンク等)の料金は情報管理装置10において管理されていればよい。
決済処理部108は、ステップS17において算出された金額を電子決済する処理(電子決済処理)を実行する(ステップS18)。この電子決済処理は、対象利用者の利用者情報に含まれるカード情報(クレジットカードのカード番号及び有効期限)を用いて実行される。電子決済処理は、例えば情報管理システムの外部のサーバ装置(例えば、クレジットカード会社のサーバ装置等)と連携して実行される。
ステップS18の処理が実行されると、順番待ち情報の登録が完了した旨の通知(登録完了通知)が情報管理装置10から利用者端末40に送信される(ステップS19)。なお、この登録完了通知は、登録された順番待ち情報に含まれる受付番号等を含み、例えば対象利用者の利用者情報に含まれるメールアドレスを用いてメールで送信される。
この場合、利用者端末40は、情報管理装置10から送信された登録完了通知(メール)を受信し、当該登録完了通知に含まれる受付番号を表示することができる(ステップS20)。なお、登録完了通知は、利用者端末40(例えば、スマートフォン等)上で動作するアプリケーションにおけるPush通知により利用者端末40に表示(通知)されても構わない。また、上記したステップS18において電子決済された金額を登録完了通知に含めるようにすることで、当該金額が利用者端末40に表示されるようにしてもよい。
利用者端末40に表示された受付番号は、上記した第1店舗端末20からの順番待ちにおける順番待ちカードに印刷された受付番号と同様の役割を有する。
このように利用者端末40からの順番待ちにおいては、対象利用者は、店舗に来店することなく順番待ちを開始することができる。この場合、対象利用者は、順番待ちの最後尾に並んだ状態と同視できる。よって、対象利用者は、利用者端末40からの順番待ち(を示す順番待ち情報)が登録された後に店舗に来店し、利用者端末40に表示される受付番号に基づいて店舗のフロアスタッフに呼び出されることによって、当該店舗に入店することができる。
次に、図7のシーケンスチャートを参照して、入店予定時刻が指定されている利用者端末40からの順番待ちを示す順番待ち情報(第2Web順番待ち情報)を登録する際の情報管理システムの処理手順について説明する。
まず、図6に示すステップS11の処理に相当するステップS31の処理が実行される。ステップS31において情報管理システムにログインした場合、対象利用者は、利用者端末40を操作することによって、入店予定時刻を指定しない順番待ちをするか入店時刻を指定する順番待ちをするかを選択することができる。
入店予定時刻を指定する順番待ちをすることが選択された場合、利用者端末40は、指定することが可能な入店予定時刻に関する問い合わせを情報管理装置10に送信する(ステップS32)。この場合、情報管理装置10は、順番待ち情報格納部106に格納されている順番待ち情報に基づいて、他の利用者によって入店予定時刻が指定されていない時間帯(の情報)を、利用者端末40からの問い合わせに対する応答として当該利用者端末40に送信する(ステップS33)。
情報管理装置10からの応答が受信されると、利用者端末40には、店舗に入店する人数及び入店予定時刻を入力することが可能な画面(以下、人数及び入店予定時刻入力画面と表記)が表示される。人数及び入店予定時刻入力画面は入店予定時刻を入力することができる点以外は上記した人数入力画面と同様であるため、その詳しい説明を省略する。なお、人数及び入店予定時刻入力画面においては、他の利用者によって入店予定時刻が指定されていない時間帯において入店予定時刻を入力することができる。
人数及び入店予定時刻入力画面に対して対象利用者が人数及び入店予定時刻を入力した場合、利用者端末40は、対象利用者によって入力された人数及び入店予定時刻を取得する(ステップS34)。
ステップS34の処理が実行されると、利用者端末40にはオーダー入力画面が表示され、図6に示すステップS13の処理に相当するステップS35の処理が実行される。
利用者端末40は、ステップS34において取得された人数及び入店予定時刻と、ステップS35において取得されたオーダー情報を含む受付要求を、ネットワークを介して情報管理装置10に送信する(ステップS36)。
情報管理装置10に含まれる受付部101は、利用者端末40によって送信された順番待ちの受付要求を受信する。これにより、受付部101は、店舗に対する順番待ちを受け付ける。
次に、第2登録部103は、受付部101によって受け付けられた順番待ちを登録するために、当該順番待ちを示す順番待ち情報を生成する(ステップS37)。
ここで、ステップS37の処理について説明する。本実施形態において、上記した店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報(によって示される順番待ち)の場合、当該順番待ちをしている利用者は受付番号順に呼び出される。このため、図5及び図6に示す処理においては、店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報を生成する際に受付番号を発行する。
これに対して、第2Web順番待ち情報(入店予定時刻を指定した利用者端末40からの順番待ちを示す順番待ち情報)では対象利用者が入店予定時刻に店舗に入店することが可能となるように順番待ちが管理(調整)されるが、この場合の対象利用者は、受付番号で呼び出されてもよいし、当該対象利用者の氏名で呼び出されてもよい。このため、対象利用者が受付番号で呼び出される場合には受付番号が発行されるが、当該対象利用者が氏名で呼び出される場合には受付番号は発行されなくてもよい。以下の本実施形態の説明においては、対象利用者は氏名で呼び出されるものとして説明する。
なお、第2登録部103は、受付部101によって順番待ちが受け付けられた時刻(登録時刻)を取得する。また、第2登録部103は、上記した順番待ちの経路の情報を取得する。ここでは、入店予定時刻を含む受付要求が利用者端末40から受信されているため、第2登録部103は、経路の情報として、入店予定時刻が指定されている利用者端末40からの順番待ちであることを示す「Web2」を取得する。
また、上記したように対象利用者を氏名で呼び出す場合、第2登録部103は、当該対象利用者の氏名を取得する。この対象利用者の氏名は、上記したように利用者情報格納部107に格納されている対象利用者の利用者情報から取得される。
これにより、第2登録部103は、受付部101によって受信された受付要求に含まれる人数、入店予定時刻及びオーダー情報に加えて、上記した経路及び氏名を含む順番待ち情報を生成する。
上記したようにステップS37において生成された順番待ち情報は、第2登録部103によって順番待ち情報格納部106に登録される(ステップS38)。
ステップS38において順番待ち情報が登録された場合には、上記した図6に示すステップS17及びS18の処理に相当するステップS39及びS40の処理が実行される。
ステップS40の処理が実行されると、順番待ち情報の登録が完了した旨の通知(登録完了通知)が情報管理装置10から利用者端末40に送信される(ステップS41)。なお、この登録完了通知は、登録された順番待ち情報に含まれる入店予定時刻(対象利用者によって入力された入店予定時刻)を含み、例えば対象利用者の利用者情報に含まれるメールアドレスを用いてメールで送信される。
この場合、利用者端末40は、情報管理装置10から送信された登録完了通知(メール)を受信し、当該登録完了通知に含まれる入店予定時刻を表示することができる(ステップS42)。上記したように、登録完了通知は、利用者端末40(例えば、スマートフォン等)上で動作するアプリケーションにおけるPush通知により利用者端末40に表示(通知)されても構わない。また、上記したステップS40において電子決済された金額を登録完了通知に含めるようにすることで、当該金額が利用者端末40に表示されるようにしてもよい。
入店予定時刻が指定されている利用者端末40からの順番待ちの場合、対象利用者は、ステップS42において表示された入店予定時刻に店舗に来店し、例えば順番待ち情報に含まれる氏名で店舗のフロアスタッフに呼び出されることによって、当該店舗に入店することができる。
なお、入店予定時刻が指定されている利用者端末40からの順番待ち(第2Web順番待ち情報)の場合には対象利用者は氏名で呼び出されるものとして説明したが、例えばステップS37において上記した図5及び図6の処理で発行される受付番号とは異なる番号等を対象利用者に割り当てることによって、当該番号を対象利用者の氏名の代わりに使用してもよい。この場合、ステップS41において送信される登録完了通知には、対象利用者に割り当てられた番号が含まれており、対象利用者は、当該番号を利用者端末40に表示して確認することができる。
ここで、図8は、上記した図5〜図7に示す処理が実行されることによって順番待ち情報格納部106に登録された順番待ち情報のデータ構造の一例を示す。
図8に示す例では、順番待ち情報格納部106には、順番待ち情報106a〜106fが格納(登録)されている。図8に示すように、順番待ち情報106a〜106fは、受付番号、人数、入店予定時刻、登録時刻、経路、氏名及びオーダー情報を含む。なお、受付番号、人数、入店予定時刻、登録時刻、経路、氏名及びオーダー情報については、上記した通りであるため、ここではその詳しい説明を省略する。
なお、順番待ち情報106a〜106fは、情報管理装置10(受付部101)によって順番待ちが受け付けられた順(つまり、登録時刻順)に格納されている。
順番待ち情報106a〜106fのうち、経路「店舗」を含む順番待ち情報106a、106d、106e及び106fは、第1店舗端末20からの順番待ちを示す順番待ち情報(店舗順番待ち情報)である。店舗順番待ち情報には、上記したように受付番号、人数、登録時刻、経路及びオーダー情報が含まれている。
また、順番待ち情報106a〜106fのうち、経路「Web1」を含む順番待ち情報106cは、入店予定時刻が指定されていない利用者端末40からの順番待ちを示す順番待ち情報(第1Web順番待ち情報)である。第1Web順番待ち情報には、上記したように受付番号、人数、登録時刻、経路、氏名及びオーダー情報が含まれている。
また、順番待ち情報106a〜106fのうち、経路「Web2」を含む順番待ち情報106bは、入店予定時刻が指定されている利用者端末40からの順番待ちを示す順番待ち情報(第2Web順番待ち情報)である。第2Web順番待ち情報には、上記したように人数、入店予定時刻、登録時刻、経路、氏名及びオーダー情報が含まれている。
ここで、本実施形態においては第2店舗端末30に順番待ちの状況(つまり、順番待ち情報)を表示することが可能であるが、図8に示す順番待ち情報106a〜106fをそのまま表示した場合には、店舗のスタッフは、第2Web順番待ち情報(順番待ち情報106e)によって示される順番待ちを登録した利用者をどのタイミングで入店させるのかを容易に把握することができない。
このため、本実施形態においては、第2Web順番待ち情報に含まれる入店予定時刻に基づいて順番待ち情報格納部106に格納されている順番待ち情報の順番を並べ替えて表示する処理を実行する。
図9のシーケンスチャートを参照して、第2店舗端末30に順番待ち情報を表示する際の情報管理システムの処理手順について説明する。
第2店舗端末30に順番待ち情報を表示する場合、当該第2店舗端末30から情報管理装置10に上記したスタッフ画面の表示(または更新)が要求される(ステップS51)。このステップS51の処理は、例えば店舗のフロアスタッフによる第2店舗端末30に対する操作が行われた場合、または予め定められた期間、第2店舗端末30に対する操作が行われなかった場合に実行される。
管理部104は、第2店舗端末30からの要求に応じて、順番待ち情報格納部106に格納(登録)されている順番待ち情報を取得する(ステップS52)。
次に、管理部104は、ステップS52において取得された順番待ち情報を表示するためのスタッフ画面を生成する処理(以下、スタッフ画面生成処理と表記)を実行する(ステップS53)。
なお、スタッフ画面において、上記したように第2Web順番待ち情報(入店予定時刻が指定された順番待ち)は、順番待ちが受け付けられた順に登録されている順番待ち情報(店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報)の間に挿入される。スタッフ画面生成処理の詳細については後述する。
表示処理部105は、ステップS53の処理が実行されることによって生成されたスタッフ画面を表示するための画面データを第2店舗端末30に送信する(ステップS54)。
第2店舗端末30は、表示処理部105によって送信された画面データを受信する。これにより、第2店舗端末30においては、スタッフ画面が表示される(ステップS55)。なお、このスタッフ画面は、例えば第2店舗端末30上で動作するブラウザを介して表示される。
次に、図10のフローチャートを参照して、上記したスタッフ画面生成処理(図9に示すステップS53の処理)の処理手順について説明する。
まず、管理部104は、現在時刻を取得する(ステップS61)。この現在時刻は、例えば情報管理装置10に内蔵されているクロック等から取得することが可能である。
次に、図9に示すステップS52において取得された順番待ち情報のうちの店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報の各々についてステップS62〜S64の処理が実行される。以下、この処理の対象となる順番待ち情報を対象順番待ち情報と称する。また、対象順番待ち情報によって示される順番待ちを登録している利用者を対象利用者と称する。
この場合、管理部104は、図9に示すステップS52において取得された順番待ち情報のうちの対象順番待ち情報よりも登録時刻が早い順番待ち情報(店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報)の数、つまり、対象利用者の前に順番待ちをしている利用者の組の数に、対象利用者(の組)を加えた待ち組数をカウントする(ステップS62)。なお、ここで待ち組数としてカウントされる利用者(の組)は、まだ店舗に案内されていない利用者であるものとする。利用者が店舗に案内された場合の処理については後述する。
ここで、本実施形態においては、順番待ちをしている1組の利用者が入店することができるまでの時間(以下、単位待ち時間と表記)が予め設定されている。この場合、管理部104は、この予め設定されている単位待ち時間にステップS62においてカウントされた待ち組数を乗算することによって、対象利用者が店舗に入店する(つまり、店舗を利用する)ことができるまでの時間(以下、待ち時間と表記)を算出する(ステップS63)。
なお、単位待ち時間は、情報管理装置10(情報管理システム)側で店舗毎に設定されていればよい。単位待ち時間は、例えば店舗の業種及び業態に応じた利用客数及び回転率等に従って設定される。しかしながら、店舗の状況等によっては単位時間を店舗側で修正したい場合がある。この場合、単位待ち時間は、店舗のスタッフによる第2店舗端末30に対する操作に応じて一時的に補正することができるようにしてもよい。
ここでは単位待ち時間が情報管理装置10側で設定されるものとして説明したが、単位待ち時間は、情報管理装置10側では設定されず、各店舗に設けられている第2店舗端末30において設定される構成であってもよい。
次に、管理部104は、ステップS61において取得された現在時刻にステップS63において算出された待ち時間を加算することによって入店予定時刻を算出する(ステップS64)。
ここで、上記したステップS62〜S64の処理が図9に示すステップS52において取得された順番待ち情報のうちの全ての店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報について実行されたか否かが判定される(ステップS65)。
全ての店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報について処理が実行されていないと判定された場合(ステップS65のNO)、ステップS62に戻って処理が繰り返される。この場合、処理が実行されていない店舗順番待ち情報または第1Web順番待ち情報を対象順番待ち情報としてステップS62〜S64の処理が実行される。
一方、全ての店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報について処理が実行されたと判定された場合(ステップS65のYES)、管理部104は、全ての店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報の各々についてステップS64において算出された入店予定時刻(待ち時間)と第2Web順番待ち情報に含まれる入店予定時刻とに基づいて、図9に示すステップS52において取得された順番待ち情報を並び替える(ステップS66)。この場合、管理部104は、ステップS52において取得された順番待ち情報を、入店予定時刻が早い順に並べ替える。
ここで、ステップS66において順番待ち情報が並び替えられた場合、上記した第2Web順番待ち情報が店舗順番待ち情報または第1Web順番待ち情報の前に挿入されることによって当該店舗順番待ち情報または第1Web順番待ち情報の順番が変更される場合がある。上記した店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報についての待ち時間は単に店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報の登録時刻順に基づいて算出されたものであり、ステップS66の処理によって店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報の順番が変更されている場合には、当該待ち時間を変更(更新)する必要がある。
そこで、ステップS66の処理によって店舗順番待ち情報または第1Web順番待ち情報の順番が変更されているか否かが判定される(ステップS67)。
順番が変更されていると判定された場合(ステップS67のYES)、管理部104は、順番が変更された順番待ち情報の待ち時間(及び入店予定時刻)を、ステップS66において並び替えられた順番待ち情報の順番に基づいて更新する(ステップS68)。なお、この場合における待ち時間の算出処理は、ステップS63と同様であるため、その詳しい説明を省略する。
ステップS68の処理が実行されると、管理部104は、ステップS66において並び替えられた順番待ち情報及びステップS68において更新された待ち時間を表示するためのスタッフ画面(の画面データ)を生成する(ステップS69)。
なお、順番が変更されていない(つまり、同一である)と判定された場合(ステップS67のNO)、ステップS68の処理は実行されず、ステップS66において並び替えられた順番待ち情報を表示するためのスタッフ画面を生成するステップS69の処理が実行される。
本実施形態においては、後述するようにスタッフ画面に待ち時間が表示されるものとして説明するが、当該スタッフ画面に待ち時間が表示されないのであれば、ステップS67及びS68の処理は省略されても構わない。
ここで、図11は、第2店舗端末30に表示されるスタッフ画面の一例を示す。なお、図11においては、図8に示す順番待ち情報106a〜106fが表示されたスタッフ画面200を示している。
図11に示すスタッフ画面200においては、順番待ち情報106a〜106fが入店予定時刻が早い順に上から表示されている。なお、順番待ち情報106bの入店予定時刻は、上記したように順番待ち情報106bの登録の際に利用者によって指定(入力)された時刻である。一方、順番待ち情報106b以外の順番待ち情報の入店予定時刻は、上記したスタッフ画面生成処理において算出された時刻である。
図11に示すスタッフ画面200の例によれば、店舗のフロアスタッフは、順番待ち情報106a、106c、106d、106e、106b及び106fの順に利用者を呼び出して、店舗に入店させることになる。
ここで、スタッフ画面00に表示されている順番待ち情報の並びは、図8に示す順番待ち情報格納部106に登録された順番待ち情報の並びと異なっている。これは、順番待ち情報106b(第2Web順番待ち情報)の入店予定時刻が順番待ち情報106eについて算出された入店予定時刻よりも後であり、かつ、順番待ち情報106fについて算出された入店予定時刻よりも前であるために並び替えられたことに起因する。
なお、上記したスタッフ画面生成処理において説明したように、順番待ち情報106bについては待ち時間は算出されない。このため、スタッフ画面200における順番待ち情報106bの待ち時間の欄には入店予定時刻が表示されている。
また、上記したように順番待ち情報106b(を登録した利用者)の場合は、氏名で呼び出すため、スタッフ画面200には当該順番待ち情報106bに含まれる氏名(利用者名)が表示されている。
また、スタッフ画面200においては、各順番待ち情報106a〜106fの各々に含まれるオーダー情報が表示されている。これによれば、店舗のスタッフは、順番待ち情報106a〜106fによって示される順番待ちをしている利用者(の組)の各々のファーストオーダーを容易に把握することができる。
なお、順番待ち情報106bは第2Web順番待ち情報である。スタッフ画面200において、第2Web順番待ち情報は、他の順番待ち情報(店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報)と区別可能な態様で表示される。これによれば、店舗のスタッフは、第2Web順番待ち情報の存在を容易に把握することができる。
ここで、図11に示すスタッフ画面200においては、各順番待ち情報に対応する待ち時間は7分間隔となっている。つまり、図11では、店舗において単位待ち時間が7分に設定されている例を示している。
なお、図11においては待ち時間を表示する例を示しているが、当該待ち時間については表示されない構成としても構わない。また、上記した入店予定時刻はスタッフ画面を表示する際に順番待ち情報を並び替えるために算出された情報であるため、スタッフ画面200には表示されない。
店舗のフロアスタッフは、店舗を利用していた他の利用者が当該店舗の利用を終えることによって順番待ちをしている利用者が店舗に入店可能となった場合、スタッフ画面200を参照して、当該スタッフ画面200に表示されている順番待ち情報に含まれる受付番号または氏名を上から順に呼び出すことによって、当該受付番号が印刷された順番待ちカードを所持する利用者または当該氏名が呼ばれた利用者を店舗に入店させることができる。
なお、図11に示すようにスタッフ画面200には、各順番待ち情報に対応づけて「案内」ボタン201及び「不在」ボタン202が設けられている(表示されている)。
ここで、例えば図11に示すようにスタッフ画面200に順番待ち情報106a〜106fが表示されている場合において、店舗のスタッフが最上位に表示されている順番待ち情報106aに含まれる受付番号「1」を呼び出した場合を想定する。
この場合に、受付番号「1」が印刷された順番待ちカードを所持する利用者が付近に待機しており、当該利用者を店舗に案内した(入店させた)場合には、店舗のスタッフは、スタッフ画面200において順番待ち情報106aに対応づけて表示されている「案内」ボタン201を押下する。
一方、受付番号「1」が印刷された順番待ちカードを所持する利用者が付近に待機しておらず、当該利用者を店舗に案内することができない場合には、店舗のスタッフは、スタッフ画面200において順番待ち情報106aに対応づけて表示されている「不在」ボタン202を押下して、順番待ち情報106aの次に表示されている順番待ち情報106cに含まれる受付番号「2」を呼び出す。
なお、順番待ち情報106aに対応づけて表示されている「不在」ボタン202が押下された場合であっても、当該順番待ち情報106aによって示される順番待ちを登録した利用者が予め定められた期間内に再度来店すれば当該利用者を入店させることができるものとする。一方、順番待ち情報106aに対応づけて表示されている「不在」ボタン202が押下された後、予め定められた期間を経過した場合には、当該順番待ち情報106aによって示される順番待ちはキャンセルしたものとして扱われ、当該順番待ち情報106aはスタッフ画面200から削除されるものとする。
上記した図8においては省略されているが、各順番待ち情報によって示される順番待ちのステータス(例えば、「案内済み」、「不在」及び「キャンセル」等)は、当該順番待ち情報に含まれる(登録される)ものとする。これにより、図11に示すスタッフ画面200においては、順番待ちのステータスが「案内済み」及び「キャンセル」以外の順番待ち情報を表示することができる。なお、順番待ちのステータスが「不在」である順番待ち情報については、上記した順番待ちのステータスが「案内済み」及び「キャンセル」以外の順番待ち情報とともにスタッフ画面200に表示されてもよいし、当該スタッフ画面200とは別の画面で表示されるようにしてもよい。
ここで、上記したようにスタッフ画面200において例えば順番待ち情報106aに対応づけられている「案内」ボタン201を押下する操作が行われた場合を想定する。この場合、順番待ち情報106aによって示される順番待ちのステータスは「案内済み」となる。なお、このように第2店舗端末30に対して操作が行われた場合には、図9(及び図10)の処理が実行され、スタッフ画面(の表示)が更新されるが、図9に示すステップS52においては上記したようにステータスが「案内済み」である順番待ち情報は取得されないため、更新されたスタッフ画面においては順番待ち情報106aはスタッフ画面には表示されない。
一方、順番待ち情報106aに対応づけられている「不在」ボタン202を押下する操作が行われた場合には、順番待ち情報106aによって示される順番待ちのステータスは「不在」となる。また、このように順番待ちのステータスが「不在」となった後、予め定められた期間が経過した場合には、順番待ち情報106aによって示される順番待ちのステータスは「キャンセル」となる。
図11においては店舗順番待ち情報、第1Web順番待ち情報及び第2Web順番待ち情報が混在して表示されている例について説明したが、例えば店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報のみが表示される場合には、当該店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報は、登録時刻順に並べて表示されればよい。また、例えば第2Web順番待ち情報しか存在しないような場合には、当該第2Web順番待ち情報は、入店予定時刻の順に表示されればよい。
上記したように本実施形態においては、利用者からの順番待ちを受け付ける際に、当該店舗において提供される商品(例えば、料理またはドリンク等)のオーダーを当該利用者に入力させるオーダー入力画面を第1店舗端末20または利用者端末40(第1端末装置)に表示する。このように表示されたオーダー入力画面に対して入力された商品のオーダー(ファーストオーダー)を示すオーダー情報が第1店舗端末20または利用者端末40から受信された場合、利用者の店舗に対する順番待ちを示す順番待ち情報であって、当該受信されたオーダー情報を含む順番待ち情報を登録し、当該登録された順番待ち情報を第2店舗端末30(第2端末装置)に表示する。
本実施形態においては、このような構成により、例えば飲食店のような店舗において順番待ちを受け付ける際にファーストオーダーを入力させることで、利用者が入店する時間に合わせて当該ファーストオーダーの商品(料理またはドリンク等)の準備を開始し、順番待ちの後に当該利用者が店舗に入店した時点で当該商品を提供することができるため、店舗における効率的なオペレーションを実現することができる。
具体例としては、例えば団体客等が焼肉店に入店するような場合に、人数やファーストオーダーが順番待ちを受け付ける際に入力されていることにより、当該団体客に提供する肉の解凍や切り分け等の準備を当該順番待ちの間に行うことが可能であるため、効率的にファーストオーダーの商品の提供を行うことができる。また、主として入店予定時刻が指定されている利用者端末40からの順番待ちは、例えば事前に仕入れをする食材等(商品)の目安にもなり、廃棄率を低下させることも期待できる。
更に、本実施形態においては、店舗に入店した後の最初の料理またはドリンク等を選択してオーダーする時間を省略する(つまり、店舗における利用者の滞在時間を短縮する)ことができるため、席の回転率を向上させることが可能となる。
なお、本実施形態においては、店舗に入店する人数を利用者に入力させる人数入力画面を第1店舗端末20または利用者端末40に表示し、オーダー入力画面に対して入力される商品のオーダー数が当該人数入力画面に対して入力された人数に基づいて決定されるようにしてもよい。このような構成によれば、店舗に入店する人数に応じた数のファーストオーダーを入力させ、利用者の入店と同時に当該人数分のファーストオーダーの商品を提供することが可能となる。
なお、上記した入店予定時間が指定されている利用者端末40からの順番待ちの場合、当該順番待ちが受け付けられる時間と利用者が店舗に入店するまで時間とでは時間差があることが考えられる。このため、入店予定時間が指定されている利用者端末40からの順番待ちの場合には、当該順番待ちを受け付ける際ではなく、当該入店予定時間から予め定められた時間前等にオーダーを入力させるようにしてもよい。この場合、オーダーを入力することができる時間となったことを利用者端末40に通知するようにしてもよい。
また、本実施形態においては、オーダー情報によって示される商品のオーダー(つまり、ファーストオーダーの商品の提供)によってかかる金額(代金)を算出し、当該算出された金額を電子決済する構成により、当該金額をデポジットとして受け取ることができる。順番待ちがキャンセルされた場合には電子決済された金額は返金されないが、順番待ち後に利用者が店舗に入店した(つまり、店舗を利用した)場合には、電子決済された金額は当該店舗に支払う代金(料金)の一部に充てられる。このような構成によれば、順番待ちがキャンセルされることを抑制することが可能となるとともに、当該キャンセルに対する対応をする手間も軽減されるため、店舗におけるオペレーションの効率化に寄与することも期待される。
なお、電子決済するためにはカード情報(クレジットカードのカード番号及び有効期間)のような電子決済情報(つまり、会員情報)が必要であるため、上記したデポジットを電子決済する仕組みは利用者端末40からの順番待ちに適用されるものとする。
利用者端末40からの順番待ちには入店予定時間が指定されていない順番待ちと入店予定時間が指定されている順番待ちとが含まれるが、入店予定時間が指定されていない順番待ちは即座に順番待ちを開始するのに対し、入店予定時間が指定されている順番待ちの場合は実際に店舗に来店するまでに時間が空く場合がある。このため、利用者端末40からの順番待ちのうち、入店予定時間が指定されている順番待ちは、入店予定時間が指定されていない順番待ちよりもキャンセルの可能性が高いと考えられる。このような観点によれば、入店予定時間が指定されている順番待ちの場合は、入店予定時間が指定されていない順番待ちの場合よりも高い金額が電子決済される(つまり、デポジットを高い金額にする)ようにしてもよい。具体的には、入店予定時間が指定されている順番待ちの場合には、上記したように算出された金額を一定の割合で高くして電子決済するようにしてもよい。
また、利用者端末40からの順番待ちであっても、入店予定時間が指定されている順番待ちの場合にのみデポジットの支払いを受けるようにしてもよい。
また、本実施形態においては、ファーストオーダーの商品の提供によってかかる金額を電子決済するものとして説明したが、電子決済される金額は、当該ファーストオーダーの商品と関係なく、例えば予め定められた金額であってもよい。また、電子決済される金額は、予め定められた金額に店舗に入店する人数(人数入力画面において入力された人数)を乗算した金額であってもよい。
なお、デポジットを電子決済する仕組みは利用者端末40からの順番待ちに適用されるものとして説明したが、例えば第1店舗端末20からの順番待ちをする利用者にも当該利用者のログインIDを当該第1店舗端末20に入力させることにより、情報管理装置10において当該利用者に関する利用者情報(会員情報)を取得することができるようにすれば、デポジットを電子決済する仕組みは第1店舗端末20からの順番待ちにも適用可能である。
なお、本実施形態においては、電子決済処理としてクレジットカードによる決済が実行されるものとして説明したが、電子決済処理は、例えば電子マネーまたはデビットカード等による決済であってもよい。
なお、本実施形態においては、例えば料理やドリンクのような商品に関するファーストオーダーを入力させるものとして説明したが、店舗の種類によっては当該店舗によって提供されるサービスのオーダーを入力させるようにしてもよい。
本実施形態においては情報管理装置10が1つの装置であるものとして説明したが、当該情報管理装置10は、ネットワークを介して通信可能な複数の装置によって実現されても構わない。
また、図3において説明した情報管理装置10の機能構成の少なくとも一部は、例えば第1店舗端末20、第2店舗端末30または利用者端末40に備えられていてもよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図12は、本実施形態に係る情報管理装置を備える情報管理システム(ネットワークシステム)の構成を示す。本実施形態における情報管理システムは、前述した情報管理装置10、第1店舗端末20、第2店舗端末30及び利用者端末40に加えて、第3店舗端末50を備える点で前述した第1の実施形態とは異なる。
第3店舗端末50は、例えば利用者によってオーダーされた商品の提供に関する準備を行う店舗内のエリア(例えば、料理またはドリンクを準備するキッチン等)に設置され、主に店舗のキッチンスタッフによって使用される。店舗のキッチンスタッフは、第3店舗端末30において、例えば順番待ちをしている各利用者のオーダーを示すオーダー情報(つまり、ファーストオーダー)を確認することができる。
なお、図12においては便宜的に1つの第3店舗端末50のみが示されているが、第1店舗端末20及び第2店舗端末30と同様に、情報管理装置10には複数の第3店舗端末50が接続されていてもよい。
以下、本実施形態に係る情報管理装置10(を含む情報管理システム)について詳細に説明するが、前述した第1の実施形態と同様の部分についてはその詳しい説明を省略し、当該第1の実施形態と異なる部分について主に述べる。また、本実施形態に係る情報管理装置10の機能構成は前述した第1の実施形態と同様であるため、当該機能構成に関しては、適宜、図3を用いて説明する。また、本実施形態に係る情報管理装置10のハードウェア構成についても第1の実施形態と同様であるため、ここではその詳しい説明を省略する。
本実施形態においても前述した第1の実施形態と同様に、前述した図5〜図7に示す処理がされることによって、順番待ち情報格納部106に順番待ち情報が登録される。
図13は、順番待ち情報格納部106に登録された順番待ち情報のデータ構造の一例を示す。
図13に示す例では、順番待ち情報格納部106には、順番待ち情報106a〜106fが格納(登録)されている。図13に示すように、順番待ち情報106a〜106fは、前述した図8に示す受付番号、人数、入店予定時刻、登録時刻、経路、氏名、オーダー情報に加えて、提供済みフラグを含む。
提供済みフラグは、当該提供済みフラグに対応づけられているオーダー情報によって示されるオーダー(の商品)が提供済みであるか否かを示す。提供済みフラグは、オーダー情報によって示されるオーダーが提供済みであることを示す「提供済み」及び当該オーダーが提供済みでないことを示す「未提供」を含む。
なお、提供済みフラグは、順番待ち情報が登録(生成)された時点では全て「未提供」であるものとする。このため、図13に示す例では、順番待ち情報106a〜106fに含まれる提供済みフラグは全て「未提供」である。
ここで、本実施形態においては、例えばキッチンに設置されている第3店舗端末50に利用者のオーダーを示すオーダー情報(ファーストオーダー)を表示することができるものとする。
以下、図14のシーケンスチャートを参照して、第3店舗端末50にオーダー情報を表示する際の情報管理システムの処理手順について説明する。以下においては、オーダー情報表示するための画面を、便宜的にキッチン画面と称する。
第3店舗端末50に順番待ち情報を表示する場合、当該第3店舗端末50から情報管理装置10に上記したキッチン画面の表示(または更新)が要求される(ステップS71)。このステップS71の処理は、例えば店舗のキッチンスタッフによる第3店舗端末50に対する操作が行われた場合、または予め定められた期間、第3店舗端末30に対する操作が行われなかった場合に実行される。
管理部104は、第3店舗端末50からの要求に応じて、順番待ち情報格納部106に格納(登録)されている順番待ち情報を取得する(ステップS72)。なお、ステップS72においては、上記した提供済みフラグが「未提供」である順番待ち情報(つまり、提供済みフラグ「未提供」を含む順番待ち情報)が取得される。
次に、管理部104は、ステップS72において取得された順番待ち情報に含まれるオーダー情報を表示するためのキッチン画面を生成する処理(以下、キッチン画面生成処理と表記)を実行する(ステップS73)。
なお、ステップS73において生成されるキッチン画面において、ステップS72において取得された順番待ち情報の各々に含まれるオーダー情報は、前述したスタッフ画面において当該順番待ち情報の各々が表示される順に表示される。キッチン画面生成処理の詳細については後述する。
表示処理部105は、ステップS73の処理が実行されることによって生成されたキッチン画面を表示するための画面データを第3店舗端末50に送信する(ステップS74)。
第3店舗端末50は、表示処理部105によって送信された画面データを受信する。これにより、第3店舗端末50においては、キッチン画面が表示される(ステップS75)。なお、このキッチン画面は、例えば第3店舗端末50上で動作するブラウザを介して表示される。
次に、図15のフローチャートを参照して、上記したキッチン画面生成処理(図14に示すステップS73の処理)の処理手順について説明する。
まず、前述した図10に示すステップS61〜S66の処理に相当するステップS81〜S86の処理が実行される。この場合、ステップS82〜S84の処理は、図14に示すステップS72において取得された順番待ち情報のうちの店舗順番待ち情報及び第1Web順番待ち情報の各々について実行される。
ステップS86の処理が実行されることによって、ステップS72において取得された順番待ち情報は、入店予定時刻が早い順に並べ替えられる。
次に、管理部104は、ステップS72において取得された順番待ち情報に含まれる人数(つまり、当該順番待ち情報によって示される順番待ちの後に店舗に入店する人数)に基づいて順番待ち総人数を算出する(ステップS87)。ステップS87において、順番待ち総人数は、ステップS72において取得された順番待ち情報の各々に含まれる人数の合計値として算出される。
ステップS87の処理が実行されると、管理部104は、ステップS86において並び替えられた順番待ち情報の各々に含まれるオーダー情報及びステップS87において算出された順番待ち総人数を表示するためのキッチン画面(の画面データ)を生成する(ステップS88)。このようにステップS88において生成されたキッチン画面(画面データ)は、上記したように第3店舗端末50において表示される。
ここで、図16は、第3店舗端末50に表示されるキッチン画面の一例を示す。なお、図16においては、図8に示す順番待ち情報106a〜106fに含まれるオーダー情報が表示されたキッチン画面300を示している。
図16に示すキッチン画面300には、総人数表示領域301、オーダー表示領域302及び提供済みボタン303が設けられている。
総人数表示領域301は、上記した図15に示すステップS87において算出された順番待ち総人数が表示される領域である。
オーダー表示領域302は、図15に示すステップS86において並び替えられた順番待ち情報の各々に含まれるオーダー情報が表示される領域である。
ここで、前述した図11に示すスタッフ画面200において説明したように、ステップS86において順番待ち情報106a〜106fが順番待ち情報106a、106c、106d、106e、106b及び106fの順に並び替えられている場合を想定する。
この場合、オーダー表示領域302には、各順番待ち情報106a〜106fの各々に含まれるオーダー情報(及び受付番号)が順番待ち情報106a、106c、106d、106e、106b及び106fの順に対応するように表示される。すなわち、図16に示すように、オーダー表示領域302には、順番待ち情報106aに含まれるオーダー情報「オーダー1」、順番待ち情報106cに含まれるオーダー情報「オーダー3」、順番待ち情報106dに含まれるオーダー情報「オーダー4」、順番待ち情報106eに含まれるオーダー情報「オーダー5」、順番待ち情報106bに含まれるオーダー情報「オーダー2」及び順番待ち情報106fに含まれるオーダー情報「オーダー6」が上から順に表示される。
図16においては省略されているが、オーダー表示領域302においては、オーダー情報に含まれる商品の商品名及び当該商品の数等が表示される。
提供済みボタン303は、オーダー表示領域302に表示されている各オーダー情報に対応づけて設けられており、当該対応づけられているオーダー情報によって示されるオーダーの商品の提供が完了した場合に押下されるボタンである。
ここで、例えばオーダー情報「オーダー1」によって示されるオーダーの商品が提供され、当該オーダー情報「オーダー1」(及び受付番号「1」)に対応づけて設けられている提供済みボタン303が押下された場合を想定する。
この場合には、押下された提供済みボタン303に対応づけて表示されている受付番号「1」が第3店舗端末50から情報管理装置10に送信され、当該受付番号「1」を含む順番待ち情報106aに含まれる提供済みフラグが「未提供」から「提供済み」に変更される。
なお、上記したように提供済みボタン303が押下された場合には、上記した図14(及び図15)に示す処理が再度実行されて第3店舗端末50に表示されるキッチン画面が更新される。この場合における順番待ち情報106aに含まれる提供済みフラグは「提供済み」であるため、図14に示すステップS72においては当該順番待ち情報106aは取得されない。これにより、上記したようにオーダー情報「オーダー1」に対応づけて設けられている提供済みボタン303が押下された場合、第3店舗端末50には、例えば図17に示すキッチン画面400が表示される。この場合、キッチン画面400(総人数表示領域)に表示される順番待ち総人数は、順番待ち情報106aに含まれる人数の分、減少する(つまり、順番待ち情報106b〜106fの各々に含まれる人数の合計値に更新される)。
上記したようにキッチン画面には、利用者に提供されていない商品のオーダーを示すオーダー情報(つまり、提供済みフラグ「未提供」を含む順番待ち情報に含まれるオーダー情報)が、当該オーダー情報を含む順番待ち情報によって示される順番待ちの順に表示される。
なお、図14に示すステップS72においては提供済みフラグが「未提供」である順番待ち情報が取得されるが、店舗の混雑状況によっては、例えば順番待ちの後に当該利用者が店舗に入店した時点で当該利用者のファーストオーダーの商品を提供できない場合がある。換言すれば、例えば順番待ち情報によって示される順番待ちのステータスは「案内済み」であるが、当該順番待ち情報に含まれる提供済みフラグは「未提供」である場合がある。このような場合には、例えば利用者が店舗に入店した(案内された)ことにより順番待ち情報106aはスタッフ画面において非表示であるが、当該順番待ち情報106aに含まれるオーダー情報はキッチン画面において表示される。すなわち、本実施形態において、スタッフ画面に表示される順番待ち情報とキッチン画面に表示されるオーダー情報(を含む順番待ち情報)とは、必ずしも一致していなくてもよい。なお、上記したように順番待ちのステータスは「案内済み」であるが提供済みフラグが「未提供」である順番待ち情報に含まれるオーダー情報は、他の順番待ちのステータスが「未案内」である順番待ち情報に含まれるオーダー情報に比べて、キッチン画面において上位に表示される。
一方で、キッチン画面に表示されるオーダー情報(を含む順番待ち情報)は、スタッフ画面に表示される順番待ち情報と連動していてもよい。具体的には、例えばスタッフ画面に表示されている「不在」ボタンが押下されることによってステータスが「不在」となった順番待ち情報に含まれるオーダー情報はキッチン画面に表示されなくなるようにしてもよい。ステータスが「キャンセル」となった場合も同様であるものとする。
また、本実施形態において店舗が飲食店である場合、順番待ち情報に含まれるオーダー情報(つまり、ファーストオーダーの商品等の情報)は主にキッチンスタッフが必要とする情報である。このため、上記したように順番待ち情報に含まれるオーダー情報が第3店舗端末50(つまり、キッチン画面)に表示される構成の場合は、当該オーダー情報は第2店舗端末30(つまり、スタッフ画面)には表示されない構成とすることも可能である。
また、上記したように図14に示す処理が実行されることによってキッチン画面(の表示)が更新された場合において新たなオーダー情報が追加(表示)された場合には、アラーム等により当該オーダー情報の追加をキッチンスタッフに通知するようにしてもよい。
上記したように本実施形態において、情報管理装置10は例えば商品の提供に関する準備を行う店舗内のエリア(例えば、飲食店のキッチン等)に設けられた第3店舗端末50(第3端末装置)と通信可能に接続され、順番待ち情報に含まれるオーダー情報は、当該第3店舗端末50に表示される。
本実施形態においては、このような構成により、第2店舗端末30に表示されたオーダー情報を店舗のフロアスタッフが確認してキッチンスタッフに伝える等の手間を軽減することが可能となる。
また、本実施形態においては、複数の順番待ち情報の各々に含まれるオーダー情報が当該順番待ち情報によって示される順番待ちの順に表示されるため、キッチンスタッフは優先的に準備しなければならないオーダー(商品)を容易に把握することが可能となる。
更に、本実施形態においては、複数の順番待ち情報の各々に含まれる人数の合計値(順番待ち総人数)を第3店舗端末50に表示する構成により、キッチンスタッフは料理やドリンク等の準備を計画的に行うことが可能となるため、効率的なオペレーションを実現することができる。
なお、上記した実施形態に記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、DVDなど)光磁気ディスク(MO)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することもできる。
また、この記憶媒体としては、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であってもよい。
また、記憶媒体からコンピュータにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のMW(ミドルウェア)等が本実施形態を実現するための各処理の一部を実行してもよい。
更に、本発明における記憶媒体は、コンピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
また、記憶媒体は1つに限らず、複数の媒体から本実施形態における処理が実行される場合も本発明における記憶媒体に含まれ、媒体構成は何れの構成であってもよい。
なお、本発明におけるコンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、本実施形態における各処理を実行するものであって、パソコン等の1つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等の何れの構成であってもよい。
また、本発明におけるコンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって本発明の機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
なお、本願発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組合せてもよい。