以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る情報管理装置を備える情報管理システム(ネットワークシステム)の構成を示す。情報管理システムは、各種店舗(施設)における利用者の順番待ちを管理するためのシステムである。なお、本実施形態において、店舗には、例えば飲食店、薬局、病院、美容院、旅行代理店、スマートフォンまたは携帯電話の購入及び契約が可能なショップ、及びアミューズメント施設等が含まれる。すなわち、本実施形態における店舗は、当該店舗を利用者が利用するために順番待ちが可能な店舗であればよい。
図1に示すように、情報管理システムは、情報管理装置10、第1店舗端末20、第2店舗端末30及び利用者端末40を備える。なお、情報管理装置10は、第1店舗端末20、第2店舗端末30及び利用者端末40とそれぞれインターネットのようなネットワーク50を介して通信可能に接続されている。
情報管理装置10は、店舗における利用者による順番待ちを管理するための機能を有するサーバ装置である。なお、情報管理装置10の機能構成については後述する。
第1店舗端末20及び第2店舗端末30は、順番待ちが可能な店舗に設けられている端末装置である。第1店舗端末20は、例えば店舗の入り口(つまり、店頭)付近に設置され、主に店舗に来店する利用者(客)によって使用される。利用者は、例えば店舗に来店した時点で店舗が満席の状態にある場合、第1店舗端末20を操作することによって当該店舗において順番待ちをすることができる。
第2店舗端末30は、例えば店舗のレジ付近に設置され、主に店舗のスタッフ(従業員等)によって使用される。店舗のスタッフは、第2店舗端末30において順番待ちの状況等を確認することができる。
本実施形態においては、第1店舗端末20及び第2店舗端末30が異なる端末であるものとして説明するが、当該第1店舗端末20及び第2店舗端末30は一体として構成されていてもよい。
利用者端末40は、例えば店舗を利用する利用者によって使用される端末装置である。利用者端末40には、例えばスマートフォン、タブレット端末及びパーソナルコンピュータ(PC)等が含まれる。利用者端末40は、例えば店舗以外の場所から店舗に対する順番待ち(つまり、利用者端末40からの順番待ち)をするために用いられる。
なお、図1においては便宜的に第1店舗端末20、第2店舗端末30及び利用者端末40がそれぞれ1つずつ示されているが、情報管理装置10には、複数の第1店舗端末20及び第2店舗端末30が接続されていてもよいし、複数の利用者端末40が接続されていてもよい。具体的には、情報管理装置10には、例えば情報管理システムを導入している店舗と少なくとも同数の第1店舗端末20及び第2店舗端末30が接続される。また、情報管理装置10には、情報管理システムに予め登録している利用者と少なくとも同数の利用者端末40が接続される。
図2は、図1に示す情報管理装置10のハードウェア構成の一例を示す。図2に示すように、情報管理装置10においては、バス11に、不揮発性メモリ12、CPU13、メインメモリ14及び通信部15等が接続されている。なお、不揮発性メモリ12及びメインメモリ14は、情報管理装置10の記憶装置を構成する。
不揮発性メモリ12は、例えばオペレーティングシステム(OS)及び上記した店舗における順番待ちを管理するためのプログラム(以下、順番管理プログラムと表記)を含む各種プログラムを格納する。
CPU13は、例えば不揮発性メモリ12に格納されている各種プログラムを実行するプロセッサである。なお、CPU13は、情報管理装置10全体の制御を実行する。
メインメモリ14は、例えばCPU13が各種プログラムを実行する際に必要とされるワークエリア等として使用される。
図2においては不揮発性メモリ12及びメインメモリ14のみが示されているが、情報管理装置10は、HDD(Hard Disk Drive)及びSSD(Solid State Drive)等の他の記憶装置を備えていてもよい。
通信部15は、インターネット等のネットワーク50を介して例えば第1店舗端末20、第2店舗端末30及び利用者端末40等の外部装置と実行される通信を制御する機能を有する。なお、通信部15によれば、例えば無線LAN及びWifi(登録商標)等の無線通信機能を実現することができる。
図3は、本実施形態に係る情報管理装置10の主として機能構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、情報管理装置10は、受付部101、第1登録部102、第2登録部103、管理部104、表示処理部105、設定部106及び格納部107を含む。
本実施形態において、各部101〜106は、例えば図2に示すCPU13(つまり、情報管理装置10のコンピュータ)が不揮発性メモリ12に格納されている順番管理プログラムを実行すること(つまり、ソフトウェア)により実現されるものとする。なお、この順番管理プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に予め格納して頒布可能である。また、この順番管理プログラムは、例えばネットワークを介して情報管理装置10にダウンロードされても構わない。
ここでは、各部101〜106がソフトウェアにより実現されるものとして説明したが、当該各部101〜106は、ハードウェアにより実現されてもよいし、ソフトウェア及びハードウェアの組み合わせによって実現されてもよい。
また、本実施形態において、格納部107は、例えば図2に示す不揮発性メモリ12または他の記憶装置等に格納される。なお、格納部107は、後述する順番待ち情報が登録(格納)される順番待ち情報格納部と、各種設定情報が登録(格納)される設定情報格納部とを含む。
受付部101は、第1店舗端末20に対する複数の利用者の各々の操作に基づいて、当該第1店舗端末20からの店舗に対する順番待ちを受け付ける。また、受付部101は、利用者端末40に対する利用者の操作に基づいて、当該利用者端末40からの店舗に対する順番待ちを受け付ける。なお、受付部101は、第2店舗端末30からの店舗に対する順番待ちを受け付けてもよい。
第1登録部102は、受付部101によって第1店舗端末20からの順番待ちが受け付けられた場合、当該順番待ちを示す順番待ち情報を上記した順番待ち情報格納部に登録(格納)する。なお、上記したように第2店舗端末30からの順番待ちが受け付けられた場合には、第1登録部102は、当該順番待ちを示す順番待ち情報を順番待ち情報格納部に登録する。
第2登録部103は、受付部101によって利用者端末40からの順番待ちが受け付けられた場合、当該順番待ちを示す順番待ち情報を順番待ち情報格納部に登録(格納)する。
なお、上記した順番待ち情報は、当該順番待ち情報によって示される順番待ちが受け付けられた順に順番待ち情報格納部に格納される。
管理部104は、例えば第2店舗端末30からの要求に応じて、順番待ち情報格納部に格納された順番待ち情報を当該第2店舗端末30に表示するための画面(以下、スタッフ画面と表記)を生成する。
表示処理部105は、管理部104によって生成されたスタッフ画面(データ)を第2店舗端末30に送信し、当該スタッフ画面を第2店舗端末30に表示する。
設定部106は、情報管理システム(情報管理装置10)における各種設定を行う。設定部106によって設定された内容(を示す設定情報)は、上記した設定情報格納部に登録(格納)される。なお、設定情報格納部に格納される設定情報については後述する。
以下、本実施形態に係る情報管理装置10の動作について説明する。まず、図4のシーケンスチャートを参照して、第1店舗端末20からの順番待ちを示す順番待ち情報を登録する際の情報管理システムの処理手順について説明する。ここでは、第1店舗端末20から順番待ちをする利用者を対象利用者と称する。
まず、対象利用者が第1店舗端末20(及び第2店舗端末30)が設けられている店舗に来店した場合を想定する。この場合、第1店舗端末20には、対象利用者の店舗に対する順番待ちを受け付けるための受付画面が表示されている(ステップS1)。なお、この受付画面は、例えば第1店舗端末20上で動作するブラウザを介して表示されている。
例えば対象利用者が店舗に来店した時点で当該店舗が満席の状態にある場合、対象利用者は、第1店舗端末20に表示されている受付画面に対する操作を行う。なお、例えば店舗の利用者の数等を把握するために、満席の状態でない場合であっても受付画面に対する操作を利用者に行わせるようにしてもよい。
ここで、本実施形態において利用者が順番待ちをする場合、対象利用者は、店舗への入店予定時間を指定することができるものとする。このように入店予定時間が指定された順番待ちの場合には、対象利用者が当該入店予定時間に店舗に入店することが可能なように順番待ちが管理される。なお、本実施形態において、入店予定時間は「日付」(の情報)も含む概念であるものとする。
第1店舗端末20は例えばタッチパネルを備えており、対象利用者は、当該タッチパネルを介して上記した入店予定時間を入力(指定)することができる。
なお、本実施形態における受付画面においては少なくとも入店予定時間を入力することができるものであればよいが、店舗が飲食店等である場合、当該受付画面は、例えば店舗に入店する人数や店舗に対する要望等を入力することができるようなものであってもよい。店舗に対する要望としては、例えば対象利用者が希望する席の種別としてテーブル席、カウンター席及び座敷等を選択することができる。また、禁煙席または喫煙席を選択することができるようにしてもよい。
また、受付画面においては、後述する第2店舗端末30に表示されるスタッフ画面と同様に、順番待ちの状況(順番待ち情報の一覧)が表示されてもよい。
上記したように受付画面に対して対象利用者が入店予定時間を入力した場合、当該第1店舗端末20は、対象利用者によって入力された入店予定時間を取得する(ステップS2)。以下の説明においては、入店予定時間以外に、上記した店舗に入店する人数(以下、単に人数と表記)及び対象利用者が希望する席の種別(以下、単に席種別と表記)についても取得されたものとする。
この場合、第1店舗端末20は、取得された入店予定時間、人数及び席の種別を含む順番待ちの受付要求を、ネットワーク50を介して情報管理装置10に送信する(ステップS3)。
情報管理装置10に含まれる受付部101は、第1店舗端末20によって送信された順番待ちの受付要求を受信する。これにより、受付部101は、第1店舗端末20が設けられている店舗に対する順番待ちを受け付ける。
次に、第1登録部102は、受付部101によって受け付けられた順番待ちを登録するために、当該順番待ちを示す順番待ち情報(以下、店舗順番待ち情報と表記)を生成する(ステップS4)。
ここで、ステップS4の処理について説明する。まず、受付部101によって順番待ちが受け付けられた場合、第1登録部102は、当該順番待ち(をする利用者)に対して受付番号を発行する。
また、第1登録部102は、例えば現在時刻を登録時刻として取得する。登録時刻は、順番待ち情報が登録された時刻として用いられる。なお、この登録時刻(現在時刻)は、例えば情報管理装置10内のクロック等から取得される。
また、第1登録部102は、順番待ちの経路の情報を取得する。ここでは、受付要求が第1店舗端末20から受信されているため、第1登録部102は、経路の情報として、第1店舗端末20からの順番待ちであることを示す「店舗」を取得する。
これにより、第1登録部102は、受付部101によって受信された受付要求に含まれる入店予定時間、人数及び席種別に加えて、上記した受付番号、登録時刻及び経路を含む店舗順番待ち情報を生成する。
上記したようにステップS4において生成された店舗順番待ち情報は、第1登録部102によって順番待ち情報格納部に登録される(ステップS5)。
ステップS5において店舗順番待ち情報が登録されると、当該登録が完了した旨の通知(以下、登録完了通知と表記)が情報管理装置10から第1店舗端末20に送信される(ステップS6)。なお、登録完了通知には、登録された店舗順番待ち情報に含まれる受付番号等が含まれる。
ここで、第1店舗端末20には、印刷装置が内蔵されているものとする。これにより、第1店舗端末20においては、情報管理装置10から送信された登録完了通知(に含まれる受付番号)が受信され、印刷装置によって当該受付番号が印刷された順番待ちカードが発券される(ステップS7)。なお、順番待ちカードには、受付番号の他に、入店予定時間等の情報が印刷されていてもよい。
対象利用者は、発券された順番待ちカードに印刷されている受付番号に基づいて店舗のスタッフに呼び出されることによって、当該店舗に入店することができる。
次に、図5のシーケンスチャートを参照して、利用者端末40からの順番待ちを示す順番待ち情報を登録する際の情報管理システムの処理手順について説明する。
ここで、上記したように店舗に来店した利用者は第1店舗端末20を操作することによって店舗に対する順番待ちをすることができるが、店舗に来店していない利用者は、利用者端末40から順番待ちをすることができる。
まず、対象利用者が利用者端末40から順番待ちをする場合、当該対象利用者は、所定のWebページ(サイト)において当該対象利用者に割り当てられているログインID及びパスワード(以下、対象利用者のログインID及びパスワードと表記)を入力することによって、情報管理システム(情報管理装置10)にログインする(ステップS11)。
なお、対象利用者のログインID及びパスワードは、対象利用者が例えば会員登録等を行う際に設定される。対象利用者のログインID及びパスワードは、情報管理装置10において管理されているものとする。これにより、図5においては示されていないが、利用者端末40において入力されたログインID及びパスワードは当該利用者端末40から情報管理装置10に送信され、当該ログインID及びパスワードが情報管理装置10で管理されている対象利用者のログインID及びパスワードと一致する場合に、対象利用者は、情報管理システムにログインすることができる。
ステップS11において情報管理システムにログインした場合、対象利用者は、上記した第1店舗端末20からの順番待ちと同様に、利用者端末40を操作することによって店舗への入店予定時間を入力(指定)することができる。
この場合、上記したように店舗に入店する人数や例えば店舗に対する要望(席種別)等を更に入力することができるものとする。
上記したように対象利用者によって入店予定時間が入力された場合、利用者端末40は、当該入店予定時間を取得する(ステップS12)。ここでは、入店予定時間以外に、上記した人数及び席種別も取得されたものとする。
ステップS12の処理が実行されると、利用者端末40は、取得された入店予定時刻、人数及び席種別を含む受付要求を、ネットワーク50を介して情報管理装置10に送信する(ステップS13)。
情報管理装置10に含まれる受付部101は、利用者端末40によって送信された受付要求を受信する。これにより、受付部101は、利用者端末40からの順番待ちを受け付ける。
次に、第2登録部103は、受付部101によって受け付けられた順番待ちを登録するために、当該順番待ちを示す順番待ち情報(以下、Web順番待ち情報と表記)を生成する(ステップS14)。
ここで、ステップS14の処理について説明する。この場合、第2登録部103は、受付部101によって受け付けられた順番待ち(をする利用者)に対して受付場号を発行する。また、第2登録部103は、例えば現在時刻を登録時刻として取得する。更に、第2登録部103は、上記した順番待ちの経路の情報を取得する。ここでは、受付要求が利用者端末40から受信されているため、第2登録部103は、経路の情報として、利用者端末40からの順番待ちであることを示す「Web」を取得する。
これにより、第2登録部103は、受付部101によって受信された受付要求に含まれる入店予定時間、人数及び席種別に加えて、上記した受付番号、登録時刻及び経路を含むWeb順番待ち情報を生成する。
上記したようにステップS14において生成されたWeb順番待ち情報は、第2登録部103によって順番待ち情報格納部に登録される(ステップS15)。
ステップS15においてWeb順番待ち情報が登録されると、当該登録が完了した旨の通知(登録完了通知)が情報管理装置10から利用者端末40に送信される(ステップS16)。なお、この登録完了通知は、登録されたWeb順番待ち情報に含まれる受付番号及び入店予定時間を含み、例えば会員登録時に登録されている対象利用者のメールアドレスを用いてメールで送信される。
この場合、利用者端末40は、情報管理装置10から送信された登録完了通知(メール)を受信し、当該登録完了通知に含まれる受付番号及び入店予定時間を表示することができる(ステップS17)。登録完了通知は、利用者端末40(例えば、スマートフォン等)上で動作するアプリケーションにおけるPush通知により利用者端末40に表示(通知)されても構わない。
利用者端末40からの順番待ちの場合、対象利用者は、ステップS17において表示された入店予定時間に店舗に来店し、受付番号に基づいて店舗のスタッフに呼び出されることによって、当該店舗に入店することができる。
ここで、図6は、上記した図4及び図5に示す処理が実行されることによって順番待ち情報格納部に登録された順番待ち情報のデータ構造の一例を示す。
図6に示す例では、順番待ち情報格納部には、順番待ち情報107a〜107fが格納(登録)されている。図6に示すように、順番待ち情報には、受付番号、入店予定時間、人数、席種別、登録時刻及び経路(の情報)が含まれる。なお、受付番号、入店予定時間、人数、席種別、登録時刻及び経路については、上記した通りであるため、ここではその詳しい説明を省略する。
なお、順番待ち情報107a〜107fは、例えば情報管理装置10(受付部101)によって順番待ちが受け付けられた順(つまり、登録時刻順)に格納されている。
順番待ち情報107a〜107fのうち、経路「店舗」を含む順番待ち情報107a、107b、107d及び107fは、第1店舗端末20からの順番待ちを示す順番待ち情報(店舗順番待ち情報)である。
また、順番待ち情報107a〜107fのうち、経路「Web」を含む順番待ち情報107c及び107eは、利用者端末40からの順番待ちを示す順番待ち情報(Web順番待ち情報)である。
ここで、本実施形態における情報管理システムにおいては、順番待ちをしている利用者を店舗に案内する(入店させる)ために店舗のスタッフが当該利用者を呼び出す必要がある。このため、第2店舗端末30には、店舗のスタッフが利用者を呼び出す際に参照されるスタッフ画面が表示される。なお、スタッフ画面には、順番待ち情報の一覧(順番待ちの状況)が表示される。
以下、図7のシーケンスチャートを参照して、第2店舗端末30に順番待ち情報(スタッフ画面)を表示する際の情報管理システムの処理手順について説明する。
第2店舗端末30に順番待ち情報を表示する場合、当該第2店舗端末30から情報管理装置10に上記したスタッフ画面の表示(または更新)を要求する(ステップS21)。このステップS21の処理は、例えば店舗のスタッフによる第2店舗端末30に対する操作が行われた場合、または予め定められた期間、第2店舗端末30に対する操作が行われなかった場合に実行される。
管理部104は、第2店舗端末30からの要求に応じて、順番待ち情報格納部に格納(登録)されている順番待ち情報を取得する(ステップS22)。
次に、管理部104は、ステップS22において取得された順番待ち情報を表示するためのスタッフ画面を生成する(ステップS23)。
なお、ステップS23において生成されるスタッフ画面において、ステップS22において取得された順番待ち情報は、当該順番待ち情報に含まれる入店予定時間に基づいて並び替えて表示される。
表示処理部105は、ステップS23において生成されたスタッフ画面を第2店舗端末30に表示するための画面データを第2店舗端末30に送信する(ステップS24)。
第2店舗端末30は、表示処理部105によって送信された画面データを受信する。これにより、第2店舗端末30においては、スタッフ画面が表示される(ステップS25)。なお、このスタッフ画面は、例えば第2店舗端末30上で動作するブラウザを介して表示される。
ここで、図8は、第2店舗端末30に表示されるスタッフ画面の一例を示す。なお、図8においては、図6に示す順番待ち情報格納部に格納されている順番待ち情報107a〜107fが表示されたスタッフ画面200を示している。
図8に示すスタッフ画面200においては、順番待ち情報107a〜107fが入店予定時間が早い順に上から表示されている。なお、順番待ち情報107cは、順番待ち情報107dよりも登録時刻は早いが、入店予定時間が当該順番待ち情報107dよりも遅い時間であるため、当該順番待ち情報107dよりも下に表示されている。同様に順番待ち情報107eは、順番待ち情報107fよりも登録時刻は早いが、入店予定時間が当該順番待ち情報107fよりも遅い時間であるため、当該順番待ち情報107fよりも下に表示されている。
なお、店舗順番待ち情報によって示される順番待ちは第1店舗端末20を操作することによって登録されているため、当該順番待ちをしている利用者は付近に待機している可能性が高いが、Web順番待ち情報によって示される順番待ちは利用者端末40を操作することによって登録されているため、当該順番待ちをしている利用者はまだ店舗に来店していない可能性がある。このような点を考慮して店舗のスタッフが利用者の不在等を判断することができるように、スタッフ画面200においてWeb順番待ち情報107c及び107eは、他の店舗順番待ち情報107a、107b、107d及び107fと区別可能な態様で表示されている。これによれば、店舗のスタッフはWeb順番待ち情報の存在を容易に把握することができる。
店舗のスタッフは、このようなスタッフ画面200を参照して、当該スタッフ画面200に表示されている入店予定時間となった順番待ち情報に含まれる受付番号を順次呼び出すことによって、当該受付番号が印刷された順番待ちカードを所持する利用者または当該受付番号が表示された利用者端末40を所持する利用者を店舗に入店させることができる。
なお、図8に示すようにスタッフ画面200には、各順番待ち情報に対応づけて「案内」ボタン201及び「不在」ボタン202が設けられている(表示されている)。
ここで、例えば図8に示すようにスタッフ画面200に順番待ち情報107a〜107fが表示されている場合において、店舗のスタッフが順番待ち情報107aに含まれる受付番号「1」を呼び出した場合を想定する。
この場合に、受付番号「1」が印刷された順番待ちカードを所持する利用者が付近に待機しており、当該利用者を店舗に案内した(入店させた)場合には、店舗のスタッフは、スタッフ画面200において順番待ち情報107aに対応づけて表示されている「案内」ボタン201を押下する。
一方、受付番号「1」が印刷された順番待ちカードを所持する利用者が付近に待機しておらず、当該利用者を店舗に案内することができない場合には、店舗のスタッフは、スタッフ画面200において順番待ち情報107aに対応づけて表示されている「不在」ボタン202を押下する。
なお、「不在」ボタン202が押下された順番待ち情報107aによって示される順番待ちをしている利用者は、予め定められた期間内に再度来店すれば入店することができるが、例えば予め定められた期間を経過した場合にはキャンセルしたものとして扱われるものとする。この場合、順番待ち情報107aはスタッフ画面200から削除される。
受付番号「1」が印刷された順番待ちカードを所持する利用者が不在である間に、順番待ち情報107bに含まれる入店予定時間となった場合には、当該利用者よりも前に、順番待ち情報107bに含まれる受付番号「2」(が印刷された順番待ちカードを所持する利用者)が呼び出される。
上記した図6においては省略されているが、順番待ちのステータス(例えば、「案内済み」、「不在」及び「キャンセル」等)は、順番待ち情報に含まれる(登録される)ものとする。これにより、図8に示すスタッフ画面200においては、順番待ちのステータスが「案内済み」及び「キャンセル」以外の順番待ち情報を表示することができる。なお、順番待ちのステータスが「不在」である順番待ち情報については、上記した順番待ちのステータスが「案内済み」及び「キャンセル」以外の順番待ち情報とともにスタッフ画面200に表示されてもよいし、当該スタッフ画面200とは別の画面で表示されるようにしてもよい。
ここで、上記したようにスタッフ画面200において例えば順番待ち情報107aに対応づけられている「案内」ボタン201を押下する操作が行われた場合を想定する。この場合、順番待ち情報107aによって示される順番待ちのステータスは「案内済み」となる。なお、このように第2店舗端末30に対して操作が行われた場合には、図7に示す処理が再度実行されることによってスタッフ画面(の表示)が更新されるが、ステップS22においては上記したようにステータスが「案内済み」である順番待ち情報は取得されない(つまり、スタッフ画面には表示されない)。
一方、順番待ち情報107aに対応づけられている「不在」ボタン202を押下する操作が行われた場合には、順番待ち情報107aによって示される順番待ちのステータスは「不在」となる。また、このように順番待ちのステータスが「不在」となった後、予め定められた期間が経過した場合には、順番待ち情報107aによって示される順番待ちのステータスは「キャンセル」となる。
ここで、本実施形態においては、上記したように第1店舗端末20または利用者端末40からの順番待ちをすることによって、指定された入店予定時間に利用者が店舗に入店することが可能となるように順番待ちが管理される。
しかしながら、利用者に所望の時刻(例えば、12時30分のような時の流れの1点)を入店予定時間として指定させた場合、店舗が混雑しているような状況においては、当該入店予定時間に当該利用者を入店させることができない場合がある。
このため、本実施形態においては、予め定められた幅(長さ)を有する時間帯を示す入店予定時間を利用者に指定させ、当該時間帯の範囲で利用者を店舗に入店させるものとする。
具体的には、本実施形態においては、利用者が指定する入店予定時間を枠という概念で設定する。例えば単位時間(1時間当たり)の枠数を4とする場合、利用者は、15分間の時間帯で入店予定時間を指定することができる。すなわち、順番待ちをしようとする利用者は、例えば「12時00分〜15分」、「12時15分〜30分」、「12時30分〜45分」、「12時45分〜13時00分」のような時間帯で入店予定時間を指定することができる。
ここでは、1時間当たりの枠数を4とした場合について説明したが、1時間当たりの枠数を6とした場合には、例えば「12時00分〜10分」、「12時10分〜20分」、「12時20分〜30分」、「12時30分〜40分」、「12時40分〜50分」、「12時50分〜13時00分」のような10分間の時間帯で入店予定時間を指定することができる。更に、1時間当たりの枠数を2とした場合には、例えば「12時00分〜30分」、「12時30分〜13時00分」のような30分間の時間帯で入店予定時間を指定することができる。
図9は、上記した枠数を設定するための画面(以下、枠数設定画面と表記)の一例を示す。この枠数は、利用者によって指定される入店予定時間の幅(長さ)を定めるための設定値である。なお、枠数の設定は、例えば情報管理装置10(つまり、情報管理システムの運営者)側で行われるが、第2店舗端末30(つまり、店舗のスタッフ)側で行われてもよい。
図9に示すように、枠数設定画面300は、例えば「平日A」、「平日B」、「休日A」及び「休日B」のパターン毎に1時間当たりの枠数を設定することができるように構成されている。なお、「平日A」は、翌日も平日である平日を示している。「平日B」は、翌日が休日である平日を示している。「休日A」は、翌日も休日である休日を示している。「休日B」は、翌日が平日である休日を示している。土曜日を休日として扱うものとすると、一般的には、「平日A」には月曜日から木曜日が該当し、「平日B」は金曜日が該当し、「休日A」には土曜日が該当し、「休日B」には日曜日が該当する。なお、祝日(休日)が存在する場合には、各パターンに該当する曜日は変動する。
例えばファミリー向けの飲食店においては平日(つまり、「平日A」及び「平日B」)よりも休日(つまり、「休日A」及び「休日B」)の方が混雑する傾向にあるし、居酒屋のような飲食店であれば、通常の平日(つまり、「平日A」)よりも休日前の平日(つまり、「平日B」)の方が混雑する傾向にある。このため、本実施形態においては、単に曜日だけではなく、次の日の曜日(平日または休日)をも考慮したパターン毎に枠数を設定することができるものとする。
ここで、「平日A」(のパターン)について枠数を設定する場合について具体的に説明する。枠数設定画面300には、「平日A」に対応づけて1時間当たりの枠数を設定するための第1設定欄301が設けられている。この第1設定欄301にはプルダウンボタン301aが設けられており、当該プルダウンボタン301aが指定された場合には、選択可能な枠数の一覧が表示される。このプルダウンボタン301aにおいては、例えば「1枠(60分間)」、「2枠(30分間)」、「3枠(20分間)」、「4枠(15分間)」、「6枠(10分間)」、「12枠(5分間)」等を枠数として選択可能であるが、これらのうちの1つ以上が省略されていてもよいし、これら以外の枠数を選択可能であってもよい。
図9においては、プルダウンボタン301aにおいて「4枠(15分間)」が選択(設定)されていることが示されている。これによれば、「平日A」に該当する日付においては、利用者に15分間の幅の入店予定時間を指定させることになる。
また、枠数設定画面300には、1時間当たりに割り当てられる順番待ち情報の数を設定する第2設定欄302が設けられている。この第2設定欄302に設定することが可能な数の最大値は60であり、最小値は1である。
更に、枠数設定画面300には、第2設定欄302において設定された数(つまり、1時間当たりに割り当てられた順番待ち情報の数)のうち、実際に第1店舗端末20及び利用者端末40から登録可能な順番待ち情報の数の割合を設定する第3設定欄303が設けられている。この第3設定欄303に設定することが可能な数の最大値は100(%)であり、最小値は0(%)である。
以下、図10及び図11を参照して、上記した枠数設定画面300に対する設定値について具体的に説明する。図10及び図11において示される1つの矩形形状のブロックは、第1設定欄301において設定されている枠数によって定められる幅を有する入店予定時間に対して割り当てられている順番待ち情報のうちの1つを示している。
例えば第1設定欄301(プルダウンボタン301a)において「4枠(15分間)」が設定されており、第2設定欄302において「60」が設定されている場合を想定する。この場合、図10に示すように、例えば12時00分〜15分までの15分間の入店予定時間に対しては、15個の順番待ち情報が割り当てられる。更に、第3設定欄303において「100%」が設定されている場合には、12時00分〜15分までの入店予定時間に割り当てられている15個の順番待ち情報の全てについて第1店舗端末20及び利用者端末40から登録可能となる。なお、図10においては12時00〜15分までの入店予定時間についてのみが示されているが、店舗における営業開始から営業終了までの他の入店予定時間(15分間)についても同様である。
一方、第1設定欄301(プルダウンボタン301a)において「6枠(10分間)」が設定されており、第2設定欄302において「60」が設定されている場合を想定する。この場合、図11に示すように、例えば12時00分〜10分までの10分間の入店予定時間に対しては、10個の順番待ち情報が割り当てられる。更に、第3設定欄303において「50%」が設定されている場合には、12時00分〜10分までの入店予定時間に割り当てられている10個の順番待ち情報のうち、5個の順番待ち情報までは第1店舗端末20及び利用者端末40から登録可能となる。
ここで、本実施形態において、利用者は、例えば店舗に電話を掛けて入店予定時間を指定することによっても順番待ちをすることができるものとする。この場合には、利用者からの電話を受けた店舗のスタッフが第2店舗端末30を操作することによって順番待ち情報を登録することができるものとする。上記したように12時00分〜10分までの入店予定時間には10個の順番待ち情報が割り当てられているが、第1店舗端末20及び利用者端末40からの順番待ち情報以外の順番待ち情報(つまり、12時00分〜10分までの入店予定時間に割り当てられている10個の順番待ち情報のうちの残りの5個の順番待ち情報)としては、上記した第2店舗端末30からの順番待ち情報を登録するようにしてもよい。
なお、図11においては12時00分〜10分までの入店予定時間についてのみが示されているが、店舗における営業開始から営業終了までの他の入店予定時間(10分間)についても同様である。
上記した図10及び図11において説明したように、本実施形態においては同一の入店予定時間を指定した複数の順番待ち情報を登録可能である。このような同一の入店予定時間を指定した複数の順番待ち情報については、登録された時刻(順番待ち情報に含まれる登録時刻)が早いほど優先度が高いものとする。優先度が高い順番待ち情報は、上記したスタッフ画面において同一の入店予定時間を指定した他の順番待ち情報よりも上位に表示される(つまり、先に呼び出される)ものとする。
ここでは「平日A」についての設定について説明したが、枠数設定画面300においては、他のパターン(「平日B」、「休日A」及び「休日B」)についても同様に設定することが可能である。
なお、図9においては「平日A」、「平日B」、「休日A」及び「休日B」のパターン毎に設定できるものとして説明したが、平日及び休日に依存することなく、一律に枠数等が設定されるようにしてもよい。また、これらのパターン(に該当する日付)における時間帯毎に異なる枠数が設定されるようにしてもよい。この場合には、例えば「平日A」に該当する日付の午前中の枠数は4とし、午後の枠数は6とするような設定が可能となる。更に、通常とは異なる状況となると想定される(例えば、店舗の近傍でイベントがある等の)場合には、上記したパターンとは関係のない個別の設定が適用される構成としても構わない。
上記した枠数設定画面300において設定された内容(1時間当たりの枠数、1時間当たりに割り当てられる順番待ち情報の数及び実際に登録可能な順番待ち情報の数の割合)を示す設定情報は、上記した設定情報格納部に格納(登録)される。すなわち、設定情報格納部には、枠数によって定められる幅の入店予定時間毎に登録可能な順番待ち情報の数を示す設定情報が格納される。なお、この枠数設定画面300を介した各種設定に関する処理は、設定部106によって実行される。
本実施形態においては、上記したように設定情報格納部に格納された設定情報を用いて、利用者に入店予定時間を指定させることができる。
以下、利用者による入店予定時間の指定に関する処理について具体的に説明する。まず、図4において説明した第1店舗端末20からの順番待ちを示す順番待ち情報を登録する際に利用者によって入店予定時間が指定される場合について説明する。
第1店舗端末20からの順番待ちを示す順番待ち情報を登録する場合、図4において説明したように、第1店舗端末20には受付画面が表示されている。
ここで、図12に示すフローチャートを参照して、第1店舗端末20に受付画面を表示するための情報管理装置10の処理手順について説明する。なお、図12に示す処理は、例えば上記した図4及び図5に示す処理が実行されることによって順番待ち情報が順番待ち情報格納部に登録される(つまり、順番待ち情報格納部が更新される)度に実行される。
まず、情報管理装置10に含まれる管理部104は、上記した設定情報格納部に格納されている設定情報を取得する(ステップS31)。
次に、管理部104は、現在の日付に該当する入店予定時間を含む順番待ち情報(現在の日付においてされている順番待ちを示す順番待ち情報)を、順番待ち情報格納部から取得する(ステップS32)。ステップS32においては、複数の順番待ち情報が取得されても構わない。
管理部104は、ステップS31において取得された設定情報及びステップS32において取得された順番待ち情報に基づいて、現時点で順番待ちを開始する利用者が指定することが可能な入店予定時間のうち直近の入店予定時間を特定する(ステップS33)。
ここで、ステップS31において取得された設定情報によって示される現在の日付及び曜日に該当するパターンに対する設定内容によれば、上記した枠数によって定められる幅を有する各入店予定時間を指定して登録可能な順番待ち情報(つまり、当該入店予定時間を含む順番待ち情報)の数を特定することができる。
また、ステップS32において取得された順番待ち情報に含まれる入店予定時間によれば、各入店予定時間を指定して既に登録されている順番待ち情報の数を特定することができる。
管理部104は、上記した設定情報によって特定される各入店予定時間を指定して登録可能な順番待ち情報の数と当該入店予定時間を指定して既に登録されている順番待ち情報の数とを比較することによって、新たに順番待ち情報を登録可能な入店予定時間(つまり、順番待ちをする際に利用者が指定することが可能な入店予定時間)を特定することができる。なお、ある入店予定時間を指定して既に登録されている順番待ち情報の数が、設定情報によって特定される当該入店予定時間を指定して登録可能な順番待ち情報の数に達していない場合には、当該入店予定時間は、利用者が指定することが可能な入店予定時間として特定することができる。管理部104は、このような処理を現在時刻に近い時間帯から順次実行することによって、直近の(利用者が指定することが可能な)入店予定時間を特定することができる。
管理部104は、ステップS33において特定された直近の入店予定時間を表示し、当該直近の入店予定時間を含む順番待ち情報の登録を利用者に対して促すための受付画面を生成する(ステップS34)。
表示処理部105は、ステップS34において生成された受付画面を第1店舗端末20に表示するための画面データを第1店舗端末20に送信する(ステップS35)。
上記した図12に示す処理が実行されることによって、情報管理装置10(表示処理部105)から送信された画面データは、第1店舗端末20において受信される。これにより、上記した図4に示すステップS1において受付画面が第1店舗端末20に表示される。
ここで、図13は、第1店舗端末20に表示される受付画面の一例を示す。図13に示す例では、受付画面400には、受付ボタン401が設けられている。また、受付画面400には、上記した直近の入店予定時間を表示する領域402が設けられている。図13に示す例では、直近の入店予定時間が「12時30分〜45分」であることが示されている。
店舗に来店した利用者は、領域402に表示されている直近の入店予定時間を確認し、順番待ちを開始する場合には、受付ボタン401を押下する(タッチする)操作を行う。
この場合には、領域402に表示されている直近の入店予定時間が利用者によって指定されたものとして上記した図4に示すステップS2以降の処理が実行される。これにより、直近の入店予定時間を含む順番待ち情報が登録される。
図13に示す例では、このように第1店舗端末20から順番待ち情報を登録する利用者は、入店予定時間「12時30分〜45分」を指定して順番待ちを開始することができる。
なお、上記したように第1店舗端末20から順番待ち情報を登録する場合、利用者は店舗に来店しているため、直近の入店予定時間を指定して順番待ちを開始する場合が多い。しかしながら、第1店舗端末20から順番待ち情報を登録する場合であっても、利用者が直近の入店予定時間以外の入店予定時間を指定して順番待ち情報を登録することを希望する可能性はある。
このため、本実施形態においては、上記した受付画面から直近の入店予定時間以外の入店予定時間を指定することも可能であるものとする。
具体的には、例えば図13に示す受付画面(以下、第1受付画面と表記)400において受付ボタン401が利用者によって押下された場合には、第1店舗端末20に表示される画面は、当該第1受付画面400から図14に示す第2受付画面500に遷移する。
図14に示すように、第2受付画面500には、第1ボタン501及び第2ボタン502が設けられている。第1ボタン501は、直近の入店予定時間に対応づけて設けられており、当該直近の入店予定時間を含む順番待ち情報を登録する(つまり、直近の入店予定時間を指定して順番待ちを開始する)ためのボタンである。第1ボタン501が利用者によって押下された場合には、上記した図4に示すステップS2において直近の入店予定時間が取得されて、以降の処理が実行されればよい。
一方、第2ボタン502は、上記したように直近の入店予定時間以外の入店予定時間を含む順番待ち情報を登録する(つまり、直近の入店予定時間以外の入店予定時間を指定して順番待ちを開始する)ためのボタンである。第2ボタン502が利用者によって押下された場合、第1店舗端末20に表示される画面は、第2受付画面500から図15に示す第3受付画面600に遷移する。
第3受付画面600においては、例えば現在時刻よりも後の時間帯が1時間単位で割り当てられた複数のボタンが設けられている。図15に示す例では、第3受付画面600には、13時(〜14時)が割り当てられたボタン601、14時(〜15時)が割り当てられたボタン602、15時(〜16時)が割り当てられたボタン603、16時(〜17時)が割り当てられたボタン604、17時(〜18時)が割り当てられたボタン605が設けられている。利用者は、この第3受付画面600において、当該利用者の希望する入店予定時間に対応する時間が割り当てられている(当該時間が表示されている)ボタンを押下する。なお、図15においては13時〜17時の各々が割り当てられたボタン601〜605のみが示されているが、第3受付画面600には、店舗の営業が終了するまでの他の時間が割り当てられたボタンが更に表示されていてもよい。
第3受付画面600においてボタンが押下された場合、当該ボタンに割り当てられている時間の情報が第1店舗端末20から情報管理装置10に送信される。例えば第3受付画面600においてボタン602が押下された場合には、ボタン602に割り当てられている14時(を示す情報)が送信される。
この場合、情報管理装置10においては、設定情報格納部に格納されている設定情報及び順番待ち情報格納部に格納されている順番待ち情報に基づいて、14時台の各入店予定時間について、利用者が指定することが可能な入店可能時間であるか否かを判定する。なお、利用者が指定することが可能な入店予定時間については、上記した通りであるため、ここではその詳しい説明を省略する。
情報管理装置10は、14時台の各入店予定時間のうち利用者が指定することが可能な入店予定時間(の情報)を表示するための第4受付画面を生成し、当該第4受付画面の画面データを第1店舗端末20に送信する。
これにより、第1店舗端末20においては、第4受付画面が表示される。図16は、第4受付画面の一例である。図16に示す第4受付画面700には、第3受付画面600において利用者によって押下された時間帯(ここでは、14時台)の各入店予定時間が割り当てられた複数のボタンが設けられている(表示されている)。
図16に示す例では、第4受付画面700には、14時00分〜14時15分の入店予定時間が割り当てられたボタン701、14時15分〜14時30分の入店予定時間が割り当てられたボタン702、14時30分〜14時45分の入店予定時間が割り当てられたボタン703、及び14時45分〜15時00分の入店予定時間が割り当てられたボタン704が設けられている。
ここで、これらの入店予定時間のうち、上記した利用者が指定することが可能な入店予定時間は、「14時30分〜14時45分」及び「14時45分〜15時00分」であるものとする。この場合、第4受付画面700においては、ボタン703及び704は利用者が押下(選択)することができる状態で表示されているが、ボタン701及び702は利用者が押下(選択)することができない状態で表示されている。
このような第4受付画面700において、利用者は、当該利用者が指定することが可能な入店予定時間のうちの1つ(ここでは、「14時30分〜14時45分」または「14時45分〜15時00分」)を入店予定時間として指定することができる。
上記した第1〜第4受付画面によれば、第1店舗端末20から順番待ち情報を登録する場合であっても、直近の入店予定時間以外の入店予定時間を指定して順番待ち情報を登録する(順番待ちを開始する)ことも可能である。
次に、図17のシーケンスチャートを参照して、図5において説明した利用者端末40からの順番待ちを示す順番待ち情報を登録する際に利用者によって入店予定時間が指定される場合の処理について説明する。なお、図5においては省略されているが、図17に示す処理は、図5に示すステップS11及びS12の処理の間に実行される。
上記したように第1店舗端末20から順番待ち情報を登録する場合、利用者は店舗に来店しているため、直近の入店予定時間を指定して順番待ちを開始する場合が多い。しかしながら、利用者端末40から順番待ち情報を登録する場合、利用者は店舗に来店していない状態である場合が多く、直近の入店予定時間に店舗に到着できない等の理由のために当該直近の入店予定時間よりも遅い時間帯の入店予定時間を指定する場合も多い。また、利用者端末40を操作している日(現在の日付)とは別の日に店舗を利用しようとしている場合もあり得る。
このため、利用者端末40は、図5に示すステップS11の処理が実行された場合、利用者が店舗を利用する日付を選択するための画面(以下、第1選択画面と表記)を表示する(ステップS41)。
ここで、図18は、第1選択画面の一例を示す。図18に示すように、第1選択画面800には、例えば現在の日付から一定期間(数週間から1か月程度)内の日付がそれぞれ割り当てられた複数のボタンが設けられている。なお、図18に示す第1選択画面800に設けられているボタン上に表示されている「○」は、当該ボタンに割り当てられている日付が利用者が店舗を利用する(または順番待ち情報を登録する)ことが可能な日付であることを示している。図18には示されていないが、ボタン上に「△」(または「×」)が表示されている場合には、当該ボタンに割り当てられている日付においては利用者端末40から順番待ちをすることができないことが示される。
再び図17に戻ると、利用者端末40において第1選択画面が表示された場合、利用者は、第1選択画面において利用者が店舗を利用する日付が割り当てられているボタンを押下することによって当該日付を選択することができる。
利用者によって第1選択画面上のボタンが押下された場合、利用者端末40は、当該ボタンに割り当てられている日付(以下、対象日と表記)を取得する(ステップS42)。
利用者端末40は、ステップS42において取得された対象日(を示す情報)を情報管理装置10に送信する(ステップS43)。ステップS43において送信された対象日は、情報管理装置10において受信される。
次に、管理部104は、設定情報格納部に格納されている設定情報を取得する(ステップS44)。
また、管理部104は、対象日に該当する入店予定時間を含む順番待ち情報を、順番待ち情報格納部から取得する(ステップS45)。
管理部104は、ステップS44において取得された設定情報及びステップS45において取得された順番待ち情報に基づいて、対象日において利用者が指定することが可能な入店予定時間を特定する(ステップS46)。なお、ステップS46において特定される利用者が指定することが可能な入店予定時間は、上記した図12に示すステップS33において説明した通りであるため、その詳しい説明を省略する。
管理部104は、ステップS46において特定された入店予定時間を表示し、当該入店予定時間のうちの1つを利用者に選択(指定)させるための画面(以下、第2選択画面と表記)を生成する(ステップS47)。
表示処理部105は、ステップS47において生成された第2選択画面を利用者端末40に表示するための画面データを利用者端末40に送信する(ステップS48)。
これにより、利用者端末40には、第2選択画面が表示される(ステップS49)。利用者は、利用者端末40に表示された第2選択画面において入店予定時間を選択(指定)することができる。
ここで、図19は、第2選択画面の一例を示す。図19に示すように、第2選択画面900には、上記した設定情報(枠数)によって定められる幅の入店予定時間の各々が割り当てられた複数のボタンが設けられている。図19に示す例えばボタン901は、入店予定時間「11時00分〜15分」が割り当てられたボタンである。また、例えばボタン902は、入店予定時間「13時45分〜14時00分」が割り当てられたボタンである。これらのボタン901及び902以外のボタンについても同様に他の入店予定時間が割り当てられている。
また、図19に示す第2選択画面900において、各入店予定時間が割り当てられた複数のボタンは、利用者が指定することが可能な入店予定時間と、既に他の順番待ち情報が登録されていることにより利用者が指定することができない入店予定時間とを容易に判別することが可能な態様で表示される。図19に示す例では、例えば11時台の4つの時間帯と、12時00分〜12時30分までの2つの入店予定時間とが、利用者が指定することができない入店予定時間として示されている。
このような第2選択画面において、利用者は、12時30分以降の入店予定時間のうち、所望の入店予定時間が割り当てられたボタンを押下することによって、当該入店予定時間を選択することができる。
このように利用者によって選択された入店予定時間は図5に示すステップS12において利用者端末40によって取得され、図5に示すステップS13以降の処理が実行される。
上記した図17に示す処理が実行されることによって、利用者端末40を介して、設定情報(枠数)によって定められた幅の入店予定時間を利用者に指定させることができる。
上記したように本実施形態においては、利用者に予め定められた長さ(幅)の時間帯を示す入店予定時間を指定させ、第1店舗端末20または利用者端末40(第1端末装置)に対する利用者の操作に応じて指定された入店予定時間を含む順番待ち情報を登録し、当該登録された順番待ち情報を第2店舗端末30(第2端末装置)に表示する。
ここで、例えば第1店舗端末20または利用者端末40を操作することによって利用者が順番待ちをする際に店舗を利用する1点の時刻(例えば、12時30分等)を指定した場合を想定する。この場合において、店舗の混雑等によって、実際に店舗に入店した(案内された)時刻が順番待ちをする際に指定した時刻よりも少しでも遅れてしまった場合には、利用者は不満を感じてしまうことが考えられる。
これに対して、本実施形態の上記した構成によれば、利用者は予め定められているある一定の長さの時間帯(例えば、12時30分〜45分等)を入店予定時間として指定しているため、店舗への入店(案内)が当該入店予定時間の範囲内であれば、利用者が不満と感じる程度は低く、利用者の満足度の低下を抑制することが可能となる。また、指定した時刻に確実に入店することができるとの利用者の誤解を防止することも可能である。更に、このような構成によれば、店舗に入店させる時間に余裕ができるため、店舗のスタッフは質の高いサービスを提供することができるようになり、当該店舗側にとっても利点がある。
また、本実施形態においては、上記した入店予定時間毎に登録可能な順番待ち情報(つまり、各入店予定時間を指定して登録可能な順番待ち情報)の数を示す設定情報を格納しておき、当該設定情報に基づいて利用者が指定することが可能な入店予定時間が第1店舗端末20または利用者端末40に表示される。これにより、利用者は、第1店舗端末20または利用者端末40に表示された入店予定時間を選択することによって、容易に適切な入店予定時間を指定することができる。
更に、本実施形態においては、利用者が指定することが可能な入店予定時間のうち最も早い入店予定時間(つまり、直近の入店予定時間)を第1店舗端末20に表示することにより、店舗に来店して順番待ちを開始する利用者は、直近の入店予定時間を容易に把握して指定することが可能となる。
なお、本実施形態においては、上記した枠数設定画面において枠数を設定することによって、利用者によって指定される入店予定時間の幅(長さ)を任意に設定することができる。すなわち、例えば混雑度合い(または回転率)等によって利用者の案内(入店)が遅れやすい状態の店舗では、入店予定時間の幅を大きく設定することができる。
また、店舗によっては特定の時間帯においてのみ上記した利用者の案内の遅延が発生するような場合があるため、当該時間帯については入店予定時間の幅が自動的に大きくなるように予め設定されていてもよい。
なお、利用者の案内が遅くなりやすい時間帯を予め設定しておくことが困難である場合には、店舗の混雑等によって予め設定された幅の入店予定時間内で利用者を入店させることが困難となってきた際に、第2店舗端末30に対する店舗のスタッフの操作によって当該入店予定時間の幅(つまり、枠数の設定)を変更することができるようにしてもよい。具体的には、例えば第2店舗端末30に表示される画面(例えば、スタッフ画面)上に所定のボタン等を設けておき、当該ボタンが店舗のスタッフによって押下された場合には、予め設定されている入店予定時間の幅が広くなるように設定が変更されるものとする。例えば枠数設定画面において枠数「4枠」が設定されている場合、当該枠数「4枠」が例えば「2枠」等に変更されればよい。
また、本実施形態において第1店舗端末20及び利用者端末40から登録される順番待ち情報には、上記したように当該順番待ち情報によって示される順番待ちに対して発行された受付番号が含まれる。この受付番号は、図20に示すように、例えば当該受付番号が発行された順番待ちを受け付ける際に指定された入店予定時間(つまり、当該受付番号を含む順番待ち情報に含まれる入店予定時間)を識別可能な番号(つまり、入店予定時間に対応する番号)であるものとする。具体的には、図20に示すように、例えば受付番号が101〜110であれば、当該受付番号を含む順番待ち情報に含まれる入店予定時間は11時00分〜15分であることを把握できる。また、例えば受付番号が131〜140であれば、当該受付番号を含む順番待ち情報に含まれる入店予定時間は11時45分〜12時00分であることを把握できる。
なお、図20に示す例では、各入店予定時間には10個の受付番号が割り当てられているが、この受付番号の数は、上記したように各入店予定時間に割り当てられている順番待ち情報の数に応じて変更されてもよい。このように入店予定時間の各々を識別可能な受付番号を発行することにより、例えば店舗のスタッフは、当該受付番号に基づいて利用者によって指定された入店予定時間を直感的に把握することができる。
これによれば、例えば店頭で利用者から受付番号が提示された店舗のスタッフは、当該利用者の入店予定時間を即座に案内するようなことが可能となる。更に、例えば店舗を利用した後に利用者から問い合わせがあった場合等においても、受付番号によって当該利用者が店舗を利用した時間帯を容易に把握することができるため有用である。
なお、本実施形態においては利用者の店舗に対する順番待ちを示す順番待ち情報を一括して管理するものとして説明したが、当該順番待ち情報は、例えば上記した利用者が希望する席の種別(テーブル席、カウンター席及び座敷)毎に管理される構成であってもよい。この場合には、席の種別毎の順番待ち情報が一覧としてスタッフ画面に表示されればよい。
なお、上記した実施形態に記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、DVDなど)光磁気ディスク(MO)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することもできる。
また、この記憶媒体としては、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であってもよい。
また、記憶媒体からコンピュータにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のMW(ミドルウェア)等が本実施形態を実現するための各処理の一部を実行してもよい。
更に、本発明における記憶媒体は、コンピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
また、記憶媒体は1つに限らず、複数の媒体から本実施形態における処理が実行される場合も本発明における記憶媒体に含まれ、媒体構成は何れの構成であってもよい。
なお、本発明におけるコンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、本実施形態における各処理を実行するものであって、パソコン等の1つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等の何れの構成であってもよい。
また、本発明におけるコンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって本発明の機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
なお、本願発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組合せてもよい。