以下、図面を参照して、発明の実施形態について説明する。この説明においては、全図にわたり共通の部分には共通の参照符号を付す。
本実施形態において、利用者とは、例えばある店舗のサービスを利用するために来店した者、又は、当該店舗のサービスを利用するために順番待ちを行う者を指す。換言すれば、利用者は当該店舗の顧客である。
本実施形態において、店舗は、利用者が入店可能である不動産として存在する場合を例として説明する。しかしながら、店舗は、ウェブ上のみに存在する店舗(例えば、オンラインショップ、バーチャル店舗など)でもよい。
本実施形態において、予想待ち時間とは、利用者が順番待ちに参加してから案内されるまで(すなわち、サービスの提供を受けられるまで)にかかる目安となる時間を指す。予想待ち時間は、例えば残り「120分」のような表示形式で利用者に提示される。なお、本実施形態において算出される予想待ち時間は、必ずしも案内されるまでにかかる残り時間でなくてもよい。例えば、待ち時間は、受付時刻などに上述の待ち時間を足し合わせた時刻、すなわち、案内予定時刻として提示されてもよい。
これに対し、本実施形態において実際の待ち時間とは、利用者が順番待ちに参加してから案内されるまでにかかった時間を指す。
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の一例を示すブロック図である。
情報処理システム1は、サーバ装置2と、自動応答システム3と、ユーザ端末4と、店舗用端末6とを含む。サーバ装置2とユーザ端末4、及び、サーバ装置2と店舗用端末6は、ネットワークNを経由して相互に通信可能に接続されている。また、自動応答システム3は、サーバ装置2及びユーザ端末4と通信可能に接続されている。
店舗用端末6は、店舗に設置されている情報処理装置である。店舗スタッフ及び/又は利用者は、店舗用端末6に表示された画面データに基づいてサーバ装置2へデータ、指令などを送信可能である。店舗用端末6は、ネットワークNを経由して、サーバ装置2より受信した順番待ちに関するデータを店舗用端末6の備える表示装置に表示可能である。
1つの店舗内には、例えば、利用者が使用する用途の店舗受付用端末6Aと、店舗スタッフが操作する用途のスタッフ用端末6Bの2種類の店舗用端末6が設けられる。利用者は、例えば店舗受付用端末6Aのタッチパネルなどを操作することにより、順番待ちへの参加(エントリー)が可能である。また、店舗スタッフは、例えばスタッフ用端末6Bのタッチパネルなどを操作し、順番待ちを行う利用者の順番待ち状態を管理する。
ユーザ端末4は、例えば、利用者が使用する情報処理装置である。ユーザ端末4は、ユーザ端末4にインストールされたアプリケーション又はブラウザなどを用いて、ネットワークNを経由してサーバ装置2が生成した画面データを受信し、当該画面データをユーザ端末4の備えるディスプレイに表示可能である。また、利用者は、ユーザ端末4に表示された画面データに基づいてサーバ装置2へデータ、指令などを送信可能である。利用者は、例えば、ユーザ端末4を操作することにより、店舗内にいなくても順番待ちへの参加、順番待ちのキャンセルなどが可能である。
サーバ装置2は、サーバ装置2にインストールされたアプリケーションにより、ユーザ端末4及び店舗用端末6と通信を行う。サーバ装置2は、ユーザ端末4及び店舗用端末6に入力された利用者又は店舗スタッフの指令に従い、順番待ちに関するデータ(後述する順番待ちデータD1)を更新・管理する。なお、店舗が複数存在する場合は、順番待ちデータは、店舗ごとに管理される。
また、サーバ装置2は、上述の順番待ちデータD1をリスト化してスタッフ用端末6Bに表示するためのユーザインタフェースを生成し、当該ユーザインタフェースの制御を行う。
自動応答システム3は、順番待ちに参加した利用者のユーザ端末4へ案内時刻が近づいた旨の通知を送信するために用いられる情報処理装置である。具体的には、自動応答システム3は、サーバ装置2からの指令を受けて、任意のユーザ端末4へ案内時刻が近づいた旨の通知を送信する。また、ユーザ端末4は当該通知に対して応答可能な手段を備え、自動応答システム3は、ユーザ端末4の応答内容をサーバ装置2へ送信する。すなわち、サーバ装置2と自動応答システム3及びユーザ端末4と自動応答システム3との間においてはそれぞれ双方向通信が可能であり、サーバ装置2は、この双方向通信を利用して利用者に対し来店意思の有無を事前に確認すること(以下、来店確認とする)ができる。
本実施形態においては、来店確認における当該通知の手段は電話回線を利用した音声発信及び音声着信であり、ユーザ端末4は、プッシュ信号(又はトーン信号)を送信することにより応答可能であるとして説明する。なお、自動応答システム3及びユーザ端末4は、上述以外の他の双方向通信手段を備えていてもよい。
以下、情報処理システム1について詳しく説明する。
サーバ装置2は、例えば、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを含む情報処理装置である。
通信部21は、サーバ装置2を有線又は無線通信によりネットワークNに接続させる。通信部21は、ネットワークNを経由してユーザ端末4、店舗用端末6及び自動応答システム3とのコマンド、アドレス、データ、信号などの送受信を制御する。ネットワークNは、例えば、インターネットなどである。
記憶部22は、例えばハードディスク、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどにより記憶領域を構成する。記憶部22は、各種ソフトウェア又はデータを格納する。各種ソフトウェアは、オペレーティングシステム(OS)、データ管理プログラム、及び各種アプリケーションプログラム等を含む。
記憶部22は、例えば、順番待ちデータD1、表示データD2、来店確認制御データD3、サーバ装置2全体を制御するためのプログラムPなどを格納する。
順番待ちデータD1は、利用者の順番待ちに関する情報である。順番待ちデータD1は、順番待ちに参加する利用者ごとに生成される。順番待ちデータD1は、例えば、順番待ちを受け付けた利用者の利用者情報D11、順番待ち状態を示すステータス情報D12、利用者に対して案内前に行う来店確認の状態を示す来店確認情報D13を含む。
利用者情報D11は、例えば、利用者より受け付けた順番待ちを識別する識別番号、代表者名、性別、連絡先、利用人数、順番待ちを受け付けた経路(例えばユーザ端末4、店舗用端末6)などのデータを含む。また、利用者情報D11は、来店確認に用いるための利用者の電話番号を含む。
ステータス情報D12には、順番待ちの状態がリアルタイムに記録される。より具体的には、ステータス情報D12は、例えば、順番待ちデータD1の順番待ち状態が案内待ち状態、不在状態、案内済状態、キャンセル済状態のいずれであるかを示す。案内待ち状態は、例えば、利用者が順番待ちに参加し、店舗からの案内を待っている状態である。不在状態は、案内待ち状態である利用者が案内された際に不在であったため案内されなかった状態である。案内済状態は、例えば、案内待ち状態である利用者が案内され、順番待ちを終了した状態である。キャンセル済状態は、店舗スタッフ又は利用者自身が当該利用者の案内待ち状態をキャンセルすることにより、順番待ちを終了した状態である。
なお、不在状態の利用者は、店舗スタッフの操作により、又は、所定時間経過後に案内待ち状態に戻されることにより、再度案内可能になるとする。また、不在状態の利用者は、不在状態から所定時間経過後に無断キャンセルしたと判断され、強制的にキャンセル済状態に遷移してもよい。
来店確認情報D13には、利用者に対する来店確認の状態が記録される。来店確認は、上述のように、例えば利用者に対する電話確認により行われる。より具体的には、来店確認情報D13は、順番待ちデータD1の利用者に対して例えば「電話呼出しを行っていない状態」、「電話呼出しを行ったが電話に出ない状態」、「電話呼出しを行い電話に出たが、応答がない状態」、「電話呼出しを行い、キャンセルされた状態」、「電話呼出しを行い、来店意思がある状態」、などのいずれであるかを示す。また、来店確認情報D13には、当該来店確認がサーバ装置2により自動で行われたか、及び、店舗スタッフにより手動で行われたかが判別可能なように記録されてもよい。
なお、サーバ装置2が複数の店舗の順番待ちを管理する場合は、順番待ちデータD1は、店舗ごとに分けて管理されることが好ましい。
表示データD2は、ユーザ端末4及び店舗用端末6に表示される画面及びユーザインタフェースを構成するために必要なデータである。表示データD2は、例えばHTML(hyper text markup language)、XML(extensible markup language)、JavaScript(登録商標)など種々の言語により記述されていてもよい。また、表示データD2には、例えば、画像・動画データ、文字データ、バイナリデータなどの種々のデータが含まれていてもよい。表示データD2は、後述する表示制御部235により生成される。
なお、表示データD2は、ユーザ端末4、店舗受付用端末6A及びスタッフ用端末6Bごとに生成されることが好ましい。ユーザ端末4及び店舗受付用端末6Aに表示される表示データD2は、例えば、利用者が順番待ちの受け付け及び確認を行う際に必要なユーザインタフェース、並びに、利用者情報D11及びステータス情報D12のうち利用者が現在の自身の順番待ちを確認するために必要な情報を含む。また、スタッフ用端末6Bに表示される表示データD2は、例えば、店舗スタッフが順番待ちの受け付け及び確認を行う際に必要なユーザインタフェース、並びに、順番待ちデータD1に含まれる情報の全部又は一部を含む。
来店確認制御データD3は、例えば来店確認制御部237が順番待ちに参加する利用者に対し来店確認を行う条件を示すデータである。来店確認制御データD3は、例えばあらかじめ店舗スタッフなどにより設定されてもよく、又は、店舗の順番待ち状態に応じて来店確認制御部237により算出されてもよい。所定の条件は、例えば「順番待ちが発生してから所定の組数目以降であること」などである。
制御部23は、各種ソフトウェア(プログラム)を実行し、サーバ装置2全体を制御する。制御部23は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)などである。
制御部23は、例えば、通信部21、記憶部22と内部バスB1により電気的に接続されており、各部からのコマンドなどに基づいて、各部の諸動作を制御する。制御部23は、サーバ装置2に入力されたデータ、又はそれらのデータの計算結果に基づいて各部を制御し、必要に応じて各部にコマンドなどを出力する。
制御部23は、記憶部22に格納されたプログラムPを実行することにより、例えば、受付部231、順番管理部233、表示制御部235、来店確認制御部237として機能する。
受付部231は、ユーザ端末4及び/又は店舗用端末6により送信される順番待ちの受け付け要求を受信する。受付部231は、これらの要求に基づいて順番待ちデータD1を生成し、記憶部22へ登録(格納)する。より具体的には、受付部231は、例えば、受け付け要求に含まれる情報より利用者情報D11を生成し、ステータス情報D12を案内待ち状態へ初期化し、来店確認情報D13を「電話呼出しを行っていない状態」へ初期化する。
なお、受付部231は、順番待ちのキャンセル要求を受け付け可能であってもよい。受付部231は、当該キャンセル要求を受信した場合に、例えば当該キャンセル要求に対応する順番待ちデータD1のステータス情報D12をキャンセル済状態へ変更する。
順番管理部233は、順番待ち状態の変化に応じて、順番待ちデータD1に含まれるステータス情報D12を更新する。例えば、順番管理部233は、順番待ちの先頭の利用者が案内された場合に、順番待ちデータD1に含まれる当該先頭の利用者のステータス情報D12を案内済状態に更新する。例えば、順番管理部233は、順番待ちの先頭の利用者が案内され不在であった場合に、順番待ちデータD1に含まれる当該先頭の利用者のステータス情報D12を不在状態に更新する。
順番管理部233は、利用者に対する来店確認の状態の変化に応じて、順番待ちデータD1に含まれる来店確認情報D13を更新する。
また、順番管理部233は、例えば、順番待ちを行う利用者1組当たりの待ち時間を定めることにより、各組及び全体の待ち時間を算出する。例えば、3組の順番待ちデータD1が存在する場合、1組当たりの所定の待ち時間を7分とすると、1組目の待ち時間は7分と算出され、全体の待ち時間は21分と算出される。
表示制御部235は、上述の表示データD2を生成し、生成した表示データD2を通信部21を経由してユーザ端末4及び店舗用端末6に送信する。
来店確認制御部237は、順番待ちデータD1が来店確認制御データD3に示される条件を満たすか否かを判定し、当該条件が満たされた順番待ちデータD1に対応する利用者に対して来店確認を行う。より具体的には、来店確認制御部237は、自動応答システム3に対し、当該利用者に対応するユーザ端末4へ電話呼び出しを実行する旨の指令(以下、発信指令とする)を送信する。また、来店確認制御部237は、自動応答システム3より当該電話呼出しに対する応答を示すデータを受信し、受信したデータに基づいて当該利用者の来店確認の状態を識別する。
なお、来店確認制御部237は、順番管理部233に含まれていてもよい。すなわち、来店確認制御部237は、順番管理部233が実行する機能の一部であってもよい。
自動応答システム3は、例えば通信部31、制御部33などを含む。通信部31は、自動通話装置311を含む。制御部33は、通信部31を用いて行われる自動応答システム3とサーバ装置2及びユーザ端末4との通信を制御する。
より具体的には、制御部33は、例えばサーバ装置2より通信部31を経由してユーザ端末4に対する発信指令を受信した場合に、ユーザ端末4に対し自動通話装置311を用いて音声発信を行う。また、制御部33は、例えば自動通話装置311に対してプッシュ信号による応答があった場合に、通信部31を経由して当該信号を示すデータをサーバ装置2へ送信する。
ユーザ端末4は、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット型コンピュータなどのモバイル型端末である。
ユーザ端末4は、例えば、通信部41と、記憶部42と、制御部43と、入力部44と、表示部45とを含む。
通信部41は、ユーザ端末4を有線又は無線通信によりネットワークNに接続させる。通信部41は、ネットワークNを経由してサーバ装置2とコマンド、アドレス、データ、信号などの送受信を制御する。
また、通信部41は、通話装置411を含む。ユーザ端末4の利用者は、通話装置411を用いて、例えば自動応答システム3からの音声着信に対して応答可能である。また、通話装置411は、音声通話中に入力部44により入力された数字及び記号に基づいて、発信元の装置に対しプッシュ信号を送信可能である。
記憶部42は、記憶部22と同様に、ユーザ端末4の記憶領域を構成する。
制御部43は、制御部23と同様、各種ソフトウェア(プログラム)を実行し、ユーザ端末4全体を制御する。制御部43は、例えば、通信部41、記憶部42、入力部44、表示部45と内部バスB2により電気的に接続されており、各部からのコマンドなどに基づいて、各部の諸動作を制御する。
制御部43は、ユーザ端末4をサーバ装置2のクライアントとして機能させるために必要な処理を行う。本実施形態においては、サーバ装置2は、例えばウェブサーバの機能を有し、制御部43は、例えばブラウザなどの機能を備える。すなわち、制御部43は、サーバ装置2の表示制御部235が生成した表示データD2を受信し、受信した表示データD2を、ブラウザなどを用いて表示部45に表示する。ユーザ端末4の利用者は、表示部45を通じてサーバ装置2より受信した表示データD2を確認可能である。また、利用者は、表示部45に表示された表示データD2のうち一部のデータを、入力部44を用いて書き換え可能であってもよい。書き換えられたデータは、制御部43によりサーバ装置2へ送信される。
なお、制御部43は、通信部41を経由してサーバ装置2へ更新要求を送信することにより、サーバ装置2の表示制御部235より最新の表示データD2を受信し、受信した表示データに基づいて表示部45(例えば、ブラウザなど)の表示を更新する。
入力部44は、ユーザ端末4への入力を入力データとして受け付ける。入力部44は、例えばキーボード、マウス、タッチパネル、マイクなどの入力装置うち少なくとも1つを含む。また、入力部44は、上述の入力装置を用いて、例えば電話番号の入力などに用いられる任意の数字及び記号を入力可能である。なお、入力部44は、例えばカメラなどの撮像装置又は読み取り装置を含んでいてもよい。
表示部45は、制御部43の指令により生成される表示データD2を、ユーザ端末4の利用者が視認可能な形式で出力する。表示部45は、例えばディスプレイなどである。
なお、本実施形態においては、利用者がサーバ装置2へ会員登録済である場合に、ユーザ端末4を経由して順番待ちへ参加可能であるとしてもよい。この場合、サーバ装置2の受付部231は、ユーザ端末4を経由して順番待ち要求を受け付ける際に、当該利用者の会員情報(例えば、会員名、会員番号など)を取得することが好ましい。
店舗用端末6は、ユーザ端末4と同様に、通信部61と、記憶部62と、制御部63と、入力部64と、表示部65とを含む。
通信部61、記憶部62、制御部63、表示部65の機能及び構成は、ユーザ端末4の通信部41、記憶部42、制御部43、表示部45の役割と同等である。
入力部64は、店舗用端末6への入力を入力データとして受け付ける。本実施形態において、入力部64は、例えばディスプレイに設けられたタッチパネルを含むことが好ましい。入力部64は、ディスプレイ上の表示がタッチされると、タッチパネル上のタッチされた位置を検知し、その位置情報を入力データとして制御部63へ出力する。なお、入力部64は、他の入力装置を含んでいてもよい。例えば、入力部64は、キーボード、マウス、マイクなどの入力装置でもよい。入力部64は、例えばカメラなどの撮像装置又は読み取り装置を含んでいてもよい。
店舗用端末6は、例えば利用者に音声案内を行うためのスピーカを備えていてもよい。
また、店舗用端末6は、出力装置8に接続されることが好ましい。出力装置8は、例えばプリンタなどである。出力装置8は、例えば、利用者の操作にしたがって店舗受付用端末6Aより受付票の発行指令を受信し、当該指令に基づいて、利用者の順番待ちを受け付けたことを示す受付票を出力する。出力装置8は、店舗用端末6に含まれていてもよい。
なお、本実施形態において、店舗用端末6は、利用者が会員登録済であるか否かに関わらず当該利用者の順番待ちへの参加を受け付ける。サーバ装置2の受付部231は、店舗用端末6を経由した順番待ち要求を受け付ける場合に、当該利用者が会員であるか否かを特定するために必要な情報(例えば、会員名、会員番号など)を当該利用者に入力させてもよい。
図2は、本実施形態に係る順番待ちデータD1のデータの構造の一例を示す図である。
順番待ちデータD1は、上述のように、利用者情報D11、ステータス情報D12、来店確認情報D13を含む。図2に示す例において、記憶部22には順番待ちを受け付けた順に6つの順番待ちデータD1_1〜D1_6が格納されている。
例えば、順番待ちデータD1_1は、受付番号「1」の利用者の順番待ちを示すデータである。順番待ちデータD1_1は、店舗の利用人数が「3」人であり、当該順番待ちデータD1_1が店舗受付用端末6Aにより「10:03」に登録され、現在案内待ち状態であり、来店確認の対象外であることを示している。
また、例えば、順番待ちデータD1_5は、受付番号「5」の利用者の順番待ちを示すデータである。順番待ちデータD1_5は、店舗の利用人数が「4」人であり、会員名は「B」であり、当該順番待ちデータD1_5がユーザ端末4により「10:48」に登録され、現在案内待ち状態であり、未だ来店確認が行われていないことを示している。
各順番待ちデータD1が来店確認の対象であるか否かは、上述のように、来店確認制御部237が来店確認制御データD3に基づいて決定する。
なお、本実施形態においては、受付番号は登録時刻が早い順に連番で付与されるものとするが、利用者情報D11に含まれる他の項目によりそれぞれの順番待ちデータD1_1〜D1_6が識別可能であれば、受付番号は省略可能である。
図3は、受付時刻と待ち時間との関係の一例を示す図である。より具体的には、図3は、横軸を順番待ちの受付時刻(すなわち、順番待ちデータD1の登録時刻)とし、縦軸を実際の待ち時間と予想待ち時間との差としたグラフである。換言すれば、図3は、ある受付時刻に順番待ちを開始した利用者が、どれくらいの待ち時間で案内されたかを示すグラフである。以下、図3(a)及び図3(b)の2種類のグラフを例示する。
図3(a)は、店舗の利用者が均一に回転することにより、予想待ち時間が正しく機能している状態を示す。時間W1は、1組当たりの予想待ち時間を示す。図3(a)に示す状態においては、時刻T1で順番待ちが発生した後、時間W1周期で利用者が案内されるとする。この場合、順番待ちを行う利用者は、順番待ちを開始した時点の予想待ち時間の範囲内で案内される。例えば先頭の利用者が案内された直後に順番待ちを開始した場合には、実際の待ち時間は予想待ち時間と同じとなる。また、例えば順番待ちを開始した直後に先頭の利用者がすぐに案内される場合には、実際の待ち時間は予想待ち時間に比べて1組分(すなわち、時間W1分)だけ少なくなる。
店舗内における利用者の回転が図3(a)に示す状態であれば、予想待ち時間に基づいて、順番待ちを行う各利用者の案内時刻を算出可能である。店舗スタッフは、この案内時刻に基づき、案内時刻が近づいた利用者に対して来店確認を行うことにより、利用者の利便性を向上させることができる。
一方、図3(b)は、店舗の利用者の回転が均一でなく、予想待ち時間と実際の待ち時間に大きな差が生じている状態を示す。図3(b)に示す状態においては、時刻T1で順番待ちが発生した後、時刻T2まで順番待ちを行う利用者が案内されず、時刻T2で店舗内の利用者が全て入れ替わることにより、順番待ちを行う利用者がほぼ同時に案内されるとする。なお、時刻T3においても、時刻T2と同様の入れ替わりが発生する。
この場合、例えば時刻T1で順番待ちを開始すると、予想待ち時間が1組分であるにもかかわらず、実際の待ち時間は(時刻T2−時刻T1)となる。したがって、実際の待ち時間は予想待ち時間に比べてかなり長くなる。また、例えば時刻T2の直前に順番待ちを開始すると、時刻T1から発生している順番待ちの最後尾に並ぶため予想待ち時間が長いが、時刻T2にて案内される。したがって、実際の待ち時間は予想待ち時間に比べてかなり短くなる。すなわち、予想待ち時間は順番待ちの組数に基づいて算出されるため、店舗内における利用者の回転が図3(b)に示す状態においては、予想待ち時間は実際の待ち時間とは大きく異なってしまう。
さらにこの場合、予想待ち時間に基づいて算出された案内時刻を用いて、例えば順番待ちの先頭付近の利用者に対して来店確認を行うと、当該利用者は来店確認を受けた後、実際に案内されるまでに長時間待たされてしまう。利用者は案内されるまで外出しているケースが多く、来店確認を受けた後に店舗に戻ったものの店舗内で長時間待たされることは、当該利用者が順番待ちをキャンセルする一因となり、店舗側にとっては機会損失のリスクが高まる。
そこで、図3(b)に示す状態においては、順番待ちが発生した時点から所定の組数の利用者に対しては、来店確認を行わないことが好ましい。なお、所定の組数は、来店確認制御データD3に記憶される。
図4は、本実施形態に係るスタッフ用端末6Bの表示画面U1の一例を示す図である。表示画面U1は、ステータス情報D12が案内待ち状態である順番待ちデータD1に基づいて生成されるとする。図4の例では、時刻「11:00」の時点で図2に示す順番待ちデータD1_1〜D1_6が全て案内待ち状態であり、これらの順番待ちデータに対応する順番待ち状態が表示画面U1に表示されているとする。
表示画面U1は、例えば、現在の日時及び時刻を示す表示R1、現在の待ち組数及び待ち時間を示す表示R2、順番待ちデータD1に含まれる各項目により店舗内の順番待ちの状態を示す表示R3を含む。
表示R3は、予想待ち時間Sの表示及び来店確認状態D13の表示を含む。また、表示R3には、例えば、順番待ちデータD1_1〜D1_6ごとに「案内」ボタンV1、「不在」ボタンV2及び呼出しボタンV3が設けられる。
例えば、店舗スタッフなどにより順番待ちデータD1_1の「案内」ボタンV1(又は「不在」ボタンV2)が押下された場合、順番管理部233は、順番待ちデータD1_1のステータス情報D12を案内済状態(又は不在状態)に更新し、他の順番待ちデータに対応する予想待ち時間Sなどを更新する。なお、ステータス情報D12が「不在」となった順番待ちデータは、例えば表示画面U1とは異なる不在者用の表示画面により管理される。不在者用の表示画面で管理される順番待ちデータは、所定のタイミングで案内待ち状態を管理する表示画面(すなわち、表示画面U1)に戻され、再度案内されるように制御される。
また、来店確認は上述のように来店確認制御部237により自動的に行われることが好ましいが、来店確認は店舗スタッフにより手動で行われてもよい。店舗スタッフにより例えば呼出しボタンV3が押下されると、スタッフ用端末6Bは、サーバ装置2の来店確認制御部237に対し、該当する利用者のユーザ端末4へ来店確認を実行する旨の指令を送信する。
ところで、表示画面U1においては、登録時刻が「10:03」である受付番号「1」の利用者は、時刻「11:00」においても案内されていないことを示す。より具体的には、受付番号「1」の利用者の予想待ち時間Sは「7分」であるにもかかわらず、時刻「11:00」の時点で57分経過しても案内されていないことを示しており、予想待ち時間と実際の待ち時間が大きく異なっている。すなわち、表示画面U1は、図3(b)で説明したような順番待ちの状態を表している。
したがって、図4に示す順番待ちの状態においては、順番待ちが発生した時刻「10:03」から所定の組数の利用者に対しては、来店確認を行わないことが好ましい。例えば、当該所定の組数が「4」であるとして来店確認制御データD3に格納される場合、来店確認制御部237は、順番待ちが発生してから5組目を示す受付番号「5」以降の利用者に対し、所定のタイミングで来店確認を実行する。所定のタイミングは、例えば現在時刻が利用者ごとの予想待ち時間Sに基づいて算出された案内予定時刻の10分前以内となったタイミングなどである。
以下、図5及び図6を用いて、順番待ち受け付け処理及び来店確認処理を詳細に説明する。図5は、本実施形態に係る情報処理システムの各装置間における指令及びデータの流れの一例を示す概念図である。また、図6は、本実施形態に係る情報処理システム1における順番待ち受け付け処理及び来店確認処理の一例を示す図である。
ステップS101〜S104は、順番待ち受け付け処理を示す。
ステップS101において、サーバ装置2の来店確認制御部237は、あらかじめ来店確認制御データD3の設定を行っておく。来店確認制御データD3は、例えば来店確認をスキップする組数である。来店確認制御データD3は、店舗ごとに手動で決定されてもよく、来店確認制御部237により自動で算出されてもよい。来店確認制御部237が来店確認制御データD3を算出する場合の処理の詳細は、図7を用いて後述する。
ステップS102において、ユーザ端末4は、利用者より順番待ちへの参加に必要な情報の入力を受け付け、サーバ装置2へ送信する(矢印A1)。当該情報には、サーバ装置2が来店確認を実行する際に用いる、ユーザ端末4の電話番号が含まれる。なお、順番待ちへの参加は、店舗受付用端末6Aにより行われてもよい。
ステップS103において、サーバ装置2の受付部231は、ユーザ端末4に入力された順番待ちに関する情報を受信し、順番待ちデータD1を生成する。
ステップS104において、表示制御部235は、ステップS103で生成した順番待ちデータD1を加えた表示データD2を生成し、記憶部22に格納する。また、表示制御部235は、例えばスタッフ用端末6Bの表示更新要求に応じて、スタッフ用端末6Bに対し、当該表示データD2を送信する(矢印A2)。なお、表示制御部235は、同様にユーザ端末4及び店舗受付用端末6Aに対しても、各装置から受信した表示更新要求に応じて表示データD2の生成及び送信を行う。
以下、ステップS105〜S112は、来店確認処理を示す。
ステップS105において、来店確認制御部237は、来店確認制御データD3を読み出し、来店確認の実行条件に該当する順番待ちデータD1が存在するか否かを判定する。来店確認の実行条件に該当しない場合、当該実行条件を満たすまで処理は待機する。一方、当該実行条件に該当する場合、処理はステップS106へ進む。
なお、スタッフ用端末6Bは、表示部45の表示画面U1に表示される呼出しボタンV3が店舗スタッフなどにより押下された場合に、サーバ装置2に対して、該当する利用者のユーザ端末4へ来店確認を実行する旨の指令を送信する(矢印A3)。
ステップS106において、来店確認制御部237は、自動応答システム3に対し、当該順番待ちデータD1に対応する利用者のユーザ端末4への発信指令を送信する(矢印A4)。
ステップS107において、自動応答システム3の制御部33は、自動通話装置311を用いて、サーバ装置2より指定されたユーザ端末4の電話呼出しを行う(矢印A5)。
ステップS108において、ユーザ端末4の通話装置411は、ユーザ端末4の利用者が自動応答システム3からの音声着信に対する受話操作を行った場合に、着信応答処理を行う。当該着信応答処理を行った後、自動応答システム3の自動通話装置311とユーザ端末4の通話装置411は音声通話状態となる。
ステップS109において、通話装置411は、音声通話中に利用者により入力部44により入力された数字及び記号に基づいて、自動応答システム3に対しプッシュ信号生成し、生成された当該プッシュ信号を送信する(矢印A6参照)。
なお、自動応答システム3は、音声通話中に利用者に対するガイダンスを流してもよい。ガイダンスは、例えば、案内時刻が近づいている旨、キャンセルする場合は「7」を入力する旨、来店する場合は「3」を入力する旨などである。当該ガイダンスは、店舗が提供するサービス及び順番待ちの状況などに応じて柔軟に変更可能である。
ステップS110において、自動応答システム3の自動通話装置311は、ユーザ端末4により送信されたプッシュ信号を受信する。
ステップS111において、制御部33は、来店確認に対するユーザ端末4の応答結果を示すデータを生成し、サーバ装置2へ送信する(矢印A7参照)。当該応答結果を示すデータは、例えば、電話発信に対してユーザ端末4が受話したか否かを示すデータ、及び、プッシュ信号を受信した場合には当該信号を示すデータなどである。
ステップS112において、サーバ装置2の来店確認制御部237は、受信した応答結果を示すデータに基づいて来店確認情報D13を生成し、順番待ちデータD1に反映する。また、表示制御部235は、更新された順番待ちデータD1に基づき、新たな表示データD2を生成する。
図7は、本実施形態に係るサーバ装置2における来店確認制御データD3の算出及び設定処理の一例を示すフローチャートである。図7の処理は、図6のステップS101の処理に相当する。
図3(b)を用いて上述したように、ある程度まとまった組数単位で店舗内の利用者が入れ替わる場合は、順番待ちの先頭付近の利用者の実際の待ち時間が、予想待ち時間Sに対して長くなる。そこで、来店確認制御部237は、過去の所定の期間における実際の待ち時間の平均値(以下、平均待ち時間とする)を算出し、算出された平均待ち時間と、現在のそれぞれの順番待ちに対して算出された予想待ち時間Sとを比較する。来店確認制御部237は、この比較結果を用いて来店確認をスキップする組数を決定する。以下、来店確認制御データD3の算出処理について詳細に説明する。
ステップS301において、来店確認制御部237又は順番管理部233は、順番待ちデータD1ごとに実際の待ち時間を算出し、記憶部22に格納する。実際の待ち時間は、順番待ちの登録時刻と、案内された時刻との差により算出可能である。なお、実際の待ち時間の算出には、案内済である過去の順番待ちデータD1が用いられる。このため、順番管理部は、順番待ちデータD1に案内された時刻を加えたデータを、記憶部22に蓄積しておくことが好ましい。
ステップS302において、来店確認制御部237は、実際の待ち時間と順番待ちデータD1ごとの予想待ち時間Sとの間にずれが生じているかを判定する。当該ずれが生じていない場合には、新たな順番待ちデータD1が発生する毎に実際の待ち時間の算出を続ける。一方、当該ずれが生じている場合には、処理はステップS303へ進む。
ステップS303において、来店確認制御部237は、平均待ち時間の算出対象とする期間を決定する。より具体的には、来店確認制御部237は、予想待ち時間と実際の待ち時間との差を時系列に並べ、例えばこの差が大きく変化している時刻(例えば、図3(b)の時刻T1,T2,T3など)に順番待ち又は入れ替わりが発生したと判定する。来店確認制御部237は、順番待ち又は入れ替わりが発生した第1の時刻及び第2の時刻を決定し、この第1の時刻と第2の時刻間を、平均待ち時間の算出対象とする期間とする。
ステップS304において、来店確認制御部237は、ステップS303において決定した第1の時刻から第2の時刻までの期間における平均待ち時間を算出する。
ステップS305において、来店確認制御部237は、算出された平均待ち時間と順番待ちデータD1ごとの予想待ち時間Sとを比較し、来店確認をスキップする組数を決定する。より具体的には、来店確認制御部237は、例えば予想待ち時間Sが平均待ち時間を上回る順番待ちデータD1の数を当該組数と決定してもよい。
ステップS306において、来店確認制御部237は、ステップS305において決定した組数を来店確認制御データD3へ設定する。
以下、具体例を用いて説明する。図4に示した順番待ちの例において、来店確認制御部237は、順番待ちが発生した時刻「10:03」を第1の時刻と決定したとする。また、来店確認制御部237は、入れ替わりが発生した第2の時刻を、時刻「11:00」であると決定したとする。すなわち、順番待ちデータD1_1〜D1_6に対応する利用者は、すべて時刻「11:00」に案内されたとする。
この場合、来店確認制御部237は、第1の時刻から第2の時刻において、平均待ち時間を算出する。この算出過程において、例えば順番待ちデータD1_1に対応する利用者の実際の待ち時間は、11:00−10:03=57分と算出される。また、例えば順番待ちデータD1_6に対応する利用者の実際の待ち時間は、11:00−10:55=5分と算出される。すべての順番待ちデータD1_1〜D1_6の実際の待ち時間の総和を人数(6人)で除算することにより、平均待ち時間は34.5分であると算出される。したがって、来店確認制御部237は、例えば順番待ちデータD1_6の後に受け付けられた順番待ちにおいて、予想待ち時間Sが34.5分より長い利用者に対しては来店確認をスキップする制御が可能である。
なお、来店確認制御部237は、平均待ち時間を求めなくてもよい。例えば、過去の順番待ちデータより、順番待ちが発生してから、実際の待ち時間と予想待ち時間Sとの差がゼロとなる時間(例えば、図3(b)の時間I1〜I3)を求めてもよい。この場合、来店確認制御部237は、順番待ち又は入れ替わりが発生してからの経過時間が、当該時間を下回る場合には来店確認をスキップするとしてもよい。
また、ステップS301及びステップS302の処理は、図6のステップS105にて行われてもよい。すなわち、来店確認制御部237は、予想待ち時間Sと実際の待ち時間との間にずれが生じている場合のみ、来店確認制御データD3に基づいて来店確認のスキップ処理を実行するとしてもよい。
以上説明した本実施形態において、サーバ装置2の来店確認制御部237は、順番待ちを行う利用者に対し案内予定時刻前に来店確認を行う際に、来店確認情報D13に基づいて順番待ちが発生した時点から順番待ちを行う所定の組数分の来店確認をスキップする。これにより、例えば実際の待ち時間が予想待ち時間に比べて大きくなる場合に、利用者に対し店舗側が意図しないタイミングで来店確認をすることを防止することができるため、利用者の利便性が向上する。また、利用者に対し誤ったタイミングで来店確認を行うことにより順番待ちをキャンセルされる件数を減らすことができるため、店舗側の機会損失を低減できる。
本実施形態においては、利用者に対する来店確認の際、サーバ装置2の指令により、自動応答システム3から利用者のユーザ端末4に対して電話呼出しが行われる。ユーザ端末4は、当該電話呼出しに対してプッシュ信号により応答可能である。これにより、サーバ装置2は、簡便に来店確認を行うことができる。
なお、本実施形態において、サーバ装置2は、自動応答システム3を用いた双方向通信により利用者の来店確認を行うとして説明した。しかしながら、サーバ装置2は、必ずしも利用者の来店意思を確認する必要はなく、サーバ装置2からユーザ端末4に対し一方向に、例えば案内時刻が近づいている旨を通知するのみでもよい。一方向の通知手段としては、電話による呼出しに加え、例えばサーバ装置2からユーザ端末4へのメール送信又はプッシュ通知などが挙げられる。この場合、サーバ装置2の来店確認制御部237は、来店確認制御データD3に基づき、来店確認のスキップ処理に代えて当該通知のスキップ処理を実行する。
また、サーバ装置2は、双方向に行われる来店確認と一方向に行われる通知とを、状況に応じて使い分けてもよい。例えば、すでに来店意思が確認でき、店舗に空席が発生するまで待たされている利用者に対しては、来店確認を行う必要はないが、外出している場合を考慮して通知を行う必要がある。この使い分けは、例えば店舗スタッフなどにより柔軟に行われる。
本実施形態において、サーバ装置2は、来店確認又は通知をスキップする利用者に対しては、順番待ちの受け付け時に、電話番号などの連絡先を入力させない(すなわち、電話番号入力に関するユーザインタフェースを表示させない)としてもよい。
本実施形態において、サーバ装置2の来店確認制御部237は、過去の順番待ちデータを解析することにより平均待ち時間を算出し、予想待ち時間Sと平均待ち時間を比較することにより来店確認をスキップする組数を決定し、来店確認制御データD3へ設定する。これにより、直近の順番待ち状況に応じて来店確認制御データD3を柔軟に変更可能となるため、より好ましい来店確認制御が可能となる。
以上、本実施形態を用いて本発明の説明を行ったが、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組合せてもよい。