JP2004102920A - 呼び出しシステム、及び呼び出しサーバ - Google Patents
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Abstract
【課題】効率的に各患者に受診時間がきたことを通知することができ、院内における受診待ち時間の短縮を実現可能な呼び出しシステムを提供する。
【解決手段】ある患者の診察が終了した旨を示す診察終了情報を呼び出しサーバ5に送信する医師用端末4と、予約管理テーブル21にアクセス可能であり、診察終了情報を受信すると、予約管理テーブル21を参照して、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者を特定し、その特定した患者に対応する患者用端末1、2に患者を呼び出すために用いられる呼び出し信号を送信する呼び出しサーバ5とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】ある患者の診察が終了した旨を示す診察終了情報を呼び出しサーバ5に送信する医師用端末4と、予約管理テーブル21にアクセス可能であり、診察終了情報を受信すると、予約管理テーブル21を参照して、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者を特定し、その特定した患者に対応する患者用端末1、2に患者を呼び出すために用いられる呼び出し信号を送信する呼び出しサーバ5とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、病院,医院,診療所等(以下、病院と称す)において受診待ちをしている患者を呼び出す呼び出しシステム、及び呼び出しサーバに関するものであり、特に病院において患者の受診の順番を管理するに当たり、院外におり、かつ受診の順番が近づいてきた患者に対して自動的に電話又は電子メールで連絡することで、受診までの待ち時間を有効に利用することを可能とするものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の病院における予約システムは、診察日時を指定するものであった(例えば特許文献1参照)。そして、患者はその予約時間より以前に病院の待合室で待っておき、看護婦などに呼び出されたら診察室に入っていくということが通常行われていた。また、呼び出しに関する類似の技術としては、外食産業において客にページャーを貸し出して注文品の完成を知らせるという仕組みがあり、病院や遊技施設等においても、簡易無線電話機を貸し出して呼び出しや予約ができるものがあった(例えば特許文献2,特許文献3参照)。さらに、ファクシミリや診察予約受付装置を用いて、病院から離れたところで、予約や順番待ちの確認を行うことができるシステムもあった(特許文献4,特許文献5)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−259177号公報(第3−5頁、第1−2図)
【特許文献2】
特開平10−276281号公報(第2−5頁、第1−4図)
【特許文献3】
特開平8−106497号公報(第7−11頁、第1−10図)
【特許文献4】
特開平5−165858号公報(第4−8頁、第1図)
【特許文献5】
特開平9−282380号公報(第3−5頁、第1−3図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、診察日時を指定しておき、予約時間より前に待合室で待っておくという方法では、自分より前の順番の患者の診察時間が長引いた場合等には、患者の受診待ちの時間が長くなり、受診までの間、長時間にわたり院内に拘束されるという問題点があった。
また、ページャーや簡易無線電話機を使用する方法でも、店舗や病院の外に出ることはできず、店舗や病院内に拘束されることには変わりがない。
さらに、ファクシミリを用いて予約や順番待ちの確認を行うシステムや公共施設等に診察予約受付装置を設置するシステムでは、ファクシミリや診察予約受付装置の設置場所が限られることから、呼び出しの順番がかなり近づく以前に病院に到着している必要があり、患者の側のメリットが少ない、という問題があった。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、効率的に各患者に受診時間がきたことを通知することができ、院内における受診待ち時間の短縮が実現可能な呼び出しシステム、及び呼び出しサーバを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明による呼び出しシステムは、ある患者の診察が終了した旨を示す診察終了情報を送信する医師用端末と、患者の受診予約に関する受診予約リストにアクセス可能であり、前記診察終了情報を受信すると、前記受診予約リストを参照して、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者を特定し、その特定した患者の全部または一部の患者用端末に、患者を呼び出すために用いられる呼び出し信号を送信するサーバとを備えたことを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明による呼び出しシステムは、前記呼び出しシステムにおいて、前記サーバが、前記診察終了情報を受信すると前記受診予約リストを更新し、その更新した受診予約リストを参照して、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者の特定を行うことを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明による呼び出しシステムは、前記呼び出しシステムにおいて、前記医師用端末が、前記診察終了情報を送信するとともに、前記受診予約リストの更新を行い、前記サーバが、前記医師用端末により更新された受診予約リストを参照して、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者の特定を行うことを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明による呼び出しシステムは、前記呼び出しシステムにおいて、前記サーバが、前記特定した患者のうち、院外で受診待ちをしている患者の患者用端末に前記呼び出し信号を送信することを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明による呼び出しシステムは、前記呼び出しシステムにおいて、前記サーバが、前記特定した患者のうち、前記受診予約リストの更新によって新たに受診中の患者から所定の待ち人数以内となった患者の患者用端末に前記呼び出し信号を送信することを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明による呼び出しサーバは、受診待ちをしている患者を呼び出す呼び出しサーバであって、患者の受診予約に関する受診予約リストにアクセス可能であり、ある患者の診察が終了した旨を示す診察終了情報を受信すると、前記受診予約リストを参照して、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者を特定し、その特定した患者の全部または一部の患者用端末に、患者を呼び出すために用いられる呼び出し信号を送信することを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明による呼び出しサーバは、受診待ちをしている患者を呼び出す呼び出しサーバであって、ある患者の診察が終了した旨を示す診察終了情報を受信する受信手段と、患者の受診予約に関する受診予約リスト、及び患者に関する情報である患者情報にアクセス可能であり、前記受信手段が前記診察終了情報を受信すると、前記受診予約リストを参照して、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者を特定し、その特定した患者の全部または一部の患者用端末に関する情報である呼び出し情報を前記患者情報から取得する呼び出し情報取得手段と、前記呼び出し情報によって特定される患者用端末に、患者を呼び出すために用いられる呼び出し信号を送信する送信手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明による呼び出しサーバは、前記呼び出しサーバにおいて、前記受信手段が前記診察終了情報を受信すると、前記受診予約リストを更新する受診予約リスト更新手段をさらに備え、前記呼び出し情報取得手段は、前記受診予約リスト更新手段により更新された受診予約リストを参照して、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者の特定を行う、ことを特徴とするものである。
【0014】
また、本発明による呼び出しサーバは、前記呼び出しサーバにおいて、前記受信手段が前記診察終了情報を受信したときに、前記受診予約リストは更新されるものであり、前記呼び出し情報取得手段が、前記更新された受診予約リストを参照して、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者の特定を行うことを特徴とするものである。
【0015】
また、本発明による呼び出しサーバは、前記呼び出しサーバにおいて、前記呼び出し情報取得手段が、前記特定した患者のうち、院外で受診待ちをしている患者の患者用端末に関する呼び出し情報を取得することを特徴とするものである。
【0016】
また、本発明による呼び出しサーバは、前記呼び出しサーバにおいて、前記呼び出し情報取得手段が、前記特定した患者のうち、前記受診予約リストの更新によって新たに受診中の患者から所定の待ち人数以内となった患者の患者用端末に関する呼び出し情報を取得することを特徴とするものである。
【0017】
また、本発明による呼び出しサーバは、前記呼び出しサーバにおいて、前記送信手段が、患者用端末に電話をかけるボイスプロンプタと、患者用端末に電子メールを送信するメール送信手段とを有しており、前記ボイスプロンプタは、前記呼び出し情報取得手段により患者情報から取得された呼び出し情報が電話に関するものであるときに、該呼び出し情報に基づいて患者用端末に電話をかけ、前記メール送信手段は、前記呼び出し情報取得手段により患者情報から取得された呼び出し情報が電子メールに関するものであるときには、該呼び出し情報に基づいて患者用端末に電子メールを送信することを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1による呼び出しシステム、及び呼び出しサーバについて、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態1による呼び出しシステムの構成を示すブロック図である。
図1において、本実施の形態1による呼び出しシステムは、予約管理テーブル21、患者マスター22、及び医師マスター23にアクセス可能である呼び出しサーバ5と、該呼び出しサーバ5とネットワーク13を介して接続されている患者用端末3と医師用端末4とを備えている。
【0019】
医師用端末4は、医師等のユーザからの指示により、ある患者の診察が終了した旨を示す診察終了情報を呼び出しサーバ5に送信する。呼び出しサーバ5は、情報管理手段31と、制御手段32と、通信手段33と、呼び出し情報取得手段34と、ボイスプロンプタ35とを備えており、サーバ設定情報24に応じて初期設定の変更が可能である。呼び出しサーバ5は、ネットワーク11、12、13を介して、患者用端末1、2、3と通信可能に構成されており、医師用端末4から診察終了情報を受信すると、予約管理テーブル21、及び患者マスター22を参照して、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者を特定し、その特定した患者に対応する患者用端末1、2、3に呼び出し信号を送信する。ここで、ネットワーク13は、院内のLAN(ローカルエリア・ネットワーク)であり、患者用端末3や医師用端末4は、汎用のPC(Personal Computer)などの通信端末である。したがって、患者用端末3や医師用端末4は病院内にある。また、ネットワーク11は電子メール等のデータを伝送するデータネットワークであり、ネットワーク12は音声信号を伝送する音声ネットワークである。
【0020】
なお、本実施の形態1における病院は、一診療科目・一医師の個人医院や診療所であってもよく、あるいは複数診療科目があり複数の医師が勤務する総合病院であってもよい。
【0021】
また、呼び出しサーバ5において、情報管理手段31は、呼び出し情報取得手段34や制御手段32からの指示により、サーバ設定情報24や予約管理テーブル21、患者マスター22、あるいは医師マスター23からの情報を読み出したり、あるいはそれらの情報を書き換えるなどの情報の管理を行う。制御手段32は、通信手段33から受け取った情報や情報管理手段31から受け取った情報に基づいて、呼び出しサーバ5における各種の制御を行う。
【0022】
通信手段33は、患者用端末2,3や医師用端末4からの情報を受け付け、またそれらの端末に所定の情報や信号、電子メールなどを送信する。ここで、通信手段33とつながっているネットワーク11は、LANやインターネットなどのネットワークであり、そのネットワーク11に接続されている患者用端末2は、電子メールを受信可能な携帯電話やPC、PDA(Personal Digital Assistants)などの通信端末である。
【0023】
呼び出し情報取得手段34は、通信手段33が医師用端末4からの診察終了情報を受信すると、情報管理手段31を介して予約管理テーブル21などにアクセスすることにより、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者を特定する。そして、その特定した患者の患者用端末に関する情報である呼び出し情報を患者マスター22から取得し、その呼び出し情報を、その呼び出し情報の内容に応じて通信手段33、あるいはボイスプロンプタ35に出力する。
【0024】
ボイスプロンプタ35は、呼び出し情報取得手段34からの呼び出し情報を受け取り、その呼び出し情報に基づいて所定の患者用端末1に、患者を呼び出すために用いられる呼び出し信号を送信する。ここで、ボイスプロンプタ35とつながっているネットワーク12は、電話回線などの公衆回線網であり、そのネットワーク12に接続されている患者用端末1は、固定電話や自動車電話、携帯電話、PHS、PDAなどの電話を受けることのできる端末である。
【0025】
図2は図1の呼び出しシステムの具体的な構成例を示す。呼び出しサーバ5は管理サーバ50とメールサーバ51とボイスプロンプタ34とからなり、管理サーバ50は予約管理テーブル21と患者マスター22と医師マスター23とサーバ設定情報24との間でデータのやりとりを行う。ボイスプロンプタ34からの呼び出し音声信号は公衆電話網120としてのネットワーク12を介して電話機10等の患者用端末1に伝送される。また、メールサーバ51からの呼び出し用メールはネットワーク13,ルーター14を介してインターネット110等のネットワーク11を介してインターネット端末20等の患者用端末2に伝送される。また、医師用端末4には本来の医師用端末41の他、外来受付係用端末42も含んでいる。
【0026】
予約管理テーブル21には、患者ごとに受診の予約に関する情報が格納されている。図3は、予約管理テーブル21の一例を示す図である。患者が複数の診療科目の診療を受ける場合も考慮して、各患者IDに対して、医師ID、診察希望時刻、翌日か当日かを区別するフラグ、順番、ステータス(status)の組が複数(この図3の例では4組)用意されている。ここで、患者IDとは、各患者を一意的に特定するための識別子で、患者ごとに異なったIDが付与されており、各患者に病院から渡された診察券に記載されている。この患者IDは、数字や記号(以下、患者番号と呼ぶこともある)から構成されている。医師IDも患者IDと同様に各医師を特定するための識別子である。ステータスとは、その受診予約に関する患者の状態、すなわち、
その患者の診察が終了したのか(ステータス:0)、
院内で診察を待っているのか(ステータス:1)、
自宅で病院からの呼び出しを待っているのか(ステータス:2)、
携帯電話への病院からの呼び出しを待っているのか(ステータス:3)、
電子メールによる病院からの呼び出しを待っているのか(ステータス:4)、
などの患者の状態を示すものである。
【0027】
患者マスター22には、各患者の患者IDに対応づけて、患者の情報が格納されている。図4は、患者マスター22のデータベースにおけるテーブル内容の一例を示す図である。読み仮名は、医師や看護婦などが患者を呼ぶため、及びボイスプロンプタ35内の音声呼び出しプログラムが電話で患者を呼び出すために必要とされる情報である。
【0028】
医師マスター23には、各医師の医師IDに対応づけて、医師の情報が格納されている。図5は、医師マスター23のデータベースにおけるテーブル内容の一例を示す図である。診察開始時刻と診察終了時刻との組が7個あるが、これは上から順番に、月曜日、火曜日、……、日曜日の診察開始時刻と診察終了時刻とに対応している。
【0029】
サーバ設定情報24には、病院名やその読み仮名、受診中の患者から何人までの患者を病院内に呼び出すかなどの呼び出しサーバ5における各種設定事項が格納されている。
【0030】
ここで、患者用端末2,3、及び医師用端末4は、データ入力のためのデバイス、例えばマウスやキーボード、あるいはタッチパネルなどの入力デバイスと、各種の情報を表示できるディスプレイとを有している。以下の説明では、入力デバイスとしてマウスとキーボードを用いる場合について説明するが、タッチパネルなどを用いてもよい。なお、患者用端末2が呼び出しサーバ5からの呼び出し信号を受信するだけのものである場合には(例えば、携帯電話のメール機能を使う場合)、その患者用端末2にはマウスやキーボードなどの入力デバイスはなくてもよい。
【0031】
次に、本実施の形態1による呼び出しシステム、及び呼び出しサーバの動作について説明する。初診登録や受診予約をする端末は、患者用端末2であっても、患者用端末3であってもよいが、以下の説明では、院内に設置されている患者用端末3を用いて初診登録や受診予約を行う場合について説明する。
【0032】
(1)初診登録処理
まず、初診のときに、患者の情報を登録する処理について説明する。
図6は、患者用端末3のディスプレイに表示される入力画面の一例を示す図である。ここに示された項目のうち、氏名や読み仮名などの項目の一部または全部を入力して「追加」ボタンをマウスでクリックすると、その患者に患者番号(患者ID)が付与され、入力した情報が、その付与された患者番号(患者ID)の下に、患者マスター22に追加される。そして、その登録された患者の患者番号が患者用端末3のディスプレイに表示され、その患者番号の記載された診察券が、患者用端末3から直接出てくることにより、あるいは郵送等により、患者に渡される。
【0033】
(2)予約受付処理
次に、患者の受診予約を受け付ける処理について説明する。
図7、図8は、受診予約を設定するときの動作を説明するためのフローチャートである。
まず、患者用端末3のディスプレイに図9の表示がなされる(ステップS101)。この画面は患者用端末3、外来受付係用端末42またはインターネット端末20に表示される初期入力画面の一例である。外来患者がこの画面から患者番号を入力し、「次へ」ボタンをマウスでクリックすると(ステップS102)、その患者番号がネットワーク13を介して呼び出しサーバ5の通信手段33に送信され、制御手段32にその患者番号が渡される。そして、制御手段32により、その患者番号をキーとして情報管理手段31を介して患者マスター22が検索され(ステップS103)、その患者番号に対応する患者氏名が取得される。その取得された患者氏名は、通信手段33、及びネットワーク13を介して患者用端末3に送信される。こうして、患者用端末3のディスプレイには、図10に例示するような表示がなされる(ステップS104)。
【0034】
患者用端末3にて、図10の表示を見ている患者が、自分の氏名を確認後、受診したい診療科目を、病院の複数の診療科目、この例では「内科」、「外科」、「眼科」、「耳鼻咽喉科」の中から選択して「次へ」ボタンをマウスでクリックすると(ステップS105)、その診療科目が呼び出しサーバ5に送信される。そして、制御手段32により、その診療科目(“××”科)をキーとして医師マスター23が検索され(ステップS106)、その診療科目に対応する医師氏名“△△”,“□□”,“☆☆”が取得されて患者用端末3に送信される。こうして、患者用端末3のディスプレイには、図11の表示がなされる(ステップS107)。
【0035】
図11の表示を見て、受診予約をする患者が、診療科目(“××”)を確認した後、受診したい医師名を選択して(例えば、“△△”,“□□”,“☆☆”,“誰でもよい”の中から“△△”を選択して)、「次へ」ボタンをマウスでクリックすると(ステップS108)、図12の表示がなされる(ステップS109)。この図12の表示を見て、患者が希望診察時刻(例えば、午前10時36分の場合、“10:36”)を入力し、「次へ」ボタンをマウスでクリックすると(ステップS110)、その希望診察時刻と、選択した医師名とが、呼び出しサーバ5に送信される。そして、制御手段32により、その希望診察時刻がその時の現在時刻より後かどうかが判断される(ステップS111)。希望診察時刻が現在時刻より後の場合には、希望診察時刻が診察する医師の診察終了時刻より前かどうかが医師マスター23を参照して判断される(ステップS112)。希望診察時刻が診察する医師の診察終了時刻より前の場合には、当日予約分として、その患者の予約管理テーブル21に予約が登録される(ステップS114)。すなわち、受診予約をしている患者に対応する予約管理テーブル21に、医師IDと診察希望時刻とが入力され、翌日か当日かを区別するフラグが当日(1)にされる。
【0036】
一方、ステップS111で、希望診察時刻が現在時刻より前の場合(あるいは希望診察時刻が診察する医師の診察終了時刻より後の場合)には、ステップS113に進んで、サーバ設定情報24を参照し、前日予約を許可しているシステムとなっているかどうかを確認する。前日予約を許可するシステムである場合には、ステップS115に進み、診察希望時刻が翌日の診察終了時刻より前か、診察開始時刻より後か、を見た上で、該希望診察時刻の予約を、翌日予約分として、予約管理テーブル21に登録する(ステップS115)。すなわち、予約管理テーブル21に、当該受診予約をしている患者の患者IDと、医師IDと、診察希望時刻と、当日か翌日かを示すフラグ(当日(1),翌日(0))との情報を持って、当該操作者の予約が登録される。
【0037】
該予約が予約管理テーブル21に登録されると、その旨が患者用端末3に送信され、図13あるいは図14の表示がなされる(ステップS116)。当日予約分は図13が、翌日予約分は図14が表示される。図13もしくは図14の表示を見て、患者が「院内で待つ」、あるいは「院外で待つ」のいずれかを選択したのち、「次へ」ボタンをクリックする(ステップS117)。これ以降の処理に関しては当日(0)か翌日(1)かのステータスを参照して当日予約分のみが有効となる。ステップS118で、「院内で待つ」が選択されたかを判断し、「院内で待つ」が選択されている場合には、受診予約された医師の医師IDをキーとして、予約管理テーブル21が検索され、現在診察中の患者からの患者の待ち人数(i)が取得される(ステップS120)。そして、その患者の数(i)が、患者用端末3のディスプレイに表示され、例えばi=10の場合、図15の表示がなされる(ステップS122)。図15の表示を見て、患者が「確認」ボタンをクリックすると、図9の表示に戻る(ステップS101)。
【0038】
一方、「院外で待つ」が選択された場合には、受診予約された医師の医師IDをキーとして予約管理テーブル21が検索され、現在診察中の患者からの患者の待ち人数(i)が取得される(ステップS119)。なお、他の患者の順番(待ち人数)を変更する必要があれば、その変更が行われて予約管理テーブル21が更新される。次に、ステップS121に進み、その患者の順番iと、サーバ設定情報24に格納されている、受診中の患者から何人までの患者を院内に呼び出すかを示す自然数nとが比較され、i>nであれば、受診予約者はまだ院外で待っていてよいので、図17の表示がなされる(ステップS123)。図17の表示を見て、患者が希望する連絡方法、すなわち、“自宅”,“携帯電話”,または“メールアドレス”のいずれか、例えばこの場合、“自宅”を選択し、また、その連絡方法の連絡先が空白の場合にはその連絡先を入力したのち、「次へ」ボタンをクリックすると(ステップS125)、図18の表示がなされる(ステップS126)。連絡先に間違いがないのを確認したのち、「確認」ボタンをクリックすると、画面の表示は図15の表示に戻る(ステップS122)。この図15の表示を見て、患者が「確認」ボタンをクリックすると、図9の表示に戻る(ステップS101)。なお、図17の表示において、連絡先が変更されたり、新たな連絡先が入力された場合には、患者用端末3からその連絡先が呼び出しサーバ5に送信される。そして、患者マスター22における連絡先が更新、あるいは新たに追加される。
【0039】
ステップS121において、i=n、あるいはi<nであれば、図16の表示がなされる(ステップS124)。この図16の表示を見て、「確認」ボタンをクリックすると、画面表示が図9に戻る(ステップS101)。
【0040】
(3)予約確認処理
次に、上述の受信予約を行った患者が、自分の受診予約を確認、及び予約の待ち人数を確認するときの処理について説明する。
患者用端末1,2のディスプレイに図9の表示がなされているときに、患者が患者番号を入力し、「検索」ボタンをマウスでクリックすると、その患者番号と、順番待ち検索をする旨の信号とが呼び出しサーバ5の制御手段32に送信される。そして、その患者番号をキーとして患者マスター22や、予約管理テーブル21が検索され、また、医師マスター23が参照されて患者名、診療科名、医師名、及び患者の順番iが患者用端末3に送信される。その結果、患者用端末3のディスプレイに図15の表示がなされ、患者は自分の受診予約の確認、及び待ち人数iの確認を行うことができる。ここで、「確認」ボタンをマウスでクリックすると、画面表示が図9に戻る。
【0041】
(4)診察終了処理
まず、患者の診察が終了したときの医師用端末4における処理について説明する。
図19は、医師が患者の診察を終了したとき、医師用端末4を操作して行なう処理について説明するためのフローチャートである。
【0042】
まず、医師が医師用端末4を操作する際、当該医師の医師IDを入力すると、その医師IDをキーとして予約管理テーブル21が検索され、当日分の予約のデータが取得され、図20の表示がなされる(ステップS201)。この表示は、“××”科,“△△”医師について、予約患者は、
(1)氏名“□□□”,読み仮名“◇◇◇”,診察希望時刻9:30
(2)氏名“△△△”,読み仮名“▽▽▽”,診察希望時刻9:40
(3)氏名“×××”,読み仮名“○○○”,診察希望時刻9:50……であることを示している。ただし、予約管理テーブル21のステータス(status)が“0”の患者、及び診察希望時刻に達していない患者は、ここには表示されない。
【0043】
図20の最上段の(1)の患者“□□□”の診察が終わった時に、図20の表示における、その患者“□□□”の氏名の左にある丸印を医師がクリックして、「診察終了」ボタンをクリックすると、ステップS202でYesと判断されて、その医師用端末4から、該医師IDの医師による患者“□□□”の診察が終了した旨を示す診察終了情報が、ネットワーク13を介して通信手段33に送信される(ステップS203)。そののちは、再度ステップS201に戻り、上記診察終了情報によって更新された予約管理テーブル21の情報に基づいて、図20のような新たな表示がなされる。
【0044】
次に、医師用端末4から診察終了情報が送信されたときの呼び出しサーバ5における処理について説明する。
図21は、診察終了情報を受信したときの呼び出しサーバ5の動作について説明するためのフローチャートである。
【0045】
呼び出しサーバ5は、その通信手段33を介して、医師用端末4からの診察終了情報を受信すると(ステップS301)、ステップS302に進み、予約管理テーブル21を更新する。すなわち、該診察終了情報に含まれる医師IDをキーとして、予約管理テーブル21内の当該患者の予約情報が検索され、該予約情報のステータス(status)が、診察が終了したことを示す“0”とされ、その結果、当該医師の当日の受診予約に関する各患者の順番も、それぞれデクリメントされる。このようにして、予約管理テーブル21が更新される。なお、前日予約分を許可しているシステムでは、前日の診察時間終了後、翌日の診療時間が開始されるまでの適当な時刻、例えば、翌日の午前0時となった時点で、予約管理テーブル21に登録されている前日予約分の、翌日か当日かを区別するフラグが当日(1)に変更され、当日予約分とされる。この前日予約分から当日予約分に自動的に変更された予約分は、当日来院した患者等が再度図7の操作を行うことで、システム側の確認ならびに患者側の希望の変更が可能である。
【0046】
次にステップS303で、病院の診察時間内において、院内に呼び出すべき患者がいるかどうかを判断する。すなわち、当該医師の予約情報を検索するため、その医師IDをキーとして、更新された予約管理テーブル21を検索し、待ち人数(予約管理テーブル21の順番)がn以下である患者を特定して、その患者のうち、院外で受診待ちをしている患者がいるかどうかを判断する。呼び出すべき患者がいる場合には、呼び出し処理を行う必要があるため、ステップS304に進み、院外で受診待ちをしている患者、すなわち、現在時刻が診察希望時刻を過ぎてしまった時刻であり、受診予約のステータスが“2”、“3”、“4”である患者についての呼び出し情報を患者マスター22から取得する(ステップS304)。ここで、この呼び出し情報は、受診予約のステータスが“2”のときには、患者の自宅の電話番号であり、ステータスが“3”のときには、携帯電話番号であり、ステータスが“4”のときには、電子メールアドレスである。また、上記“n”は、受診中の患者から何人までの患者を院内に呼び出すか、を示す自然数であり、サーバ設定情報24に格納されている。
【0047】
そして、取得された呼び出し情報が患者の自宅の電話番号か携帯電話番号であるときには、その呼び出し情報はボイスプロンプタ35に渡される。一方、取得された呼び出し情報が電子メールアドレスであるときには、その呼び出し情報は通信手段33に渡される。すると、ボイスプロンプタ35、あるいは通信手段33から、その電話番号やメールアドレスに対応した患者用端末1,2に呼び出し信号が送信され(ステップS305)、患者が病院に呼び出される。具体的には、ボイスプロンプタ35の場合には、呼び出し情報取得手段34から受け取った呼び出し情報(電話番号)に基づいて、その呼び出し情報によって特定される患者用端末1に電話がかけられ、電話がつながると、例えば、「受診時間が近づいてきましたので、院内でお待ちください。」のような自動音声による音声信号が呼び出し信号として患者用端末1に送信される。これにより、患者用端末1の受話器からその自動音声が出力される。一方、通信手段33の場合には、呼び出し情報取得手段34から受け取った呼び出し情報(メールアドレス)の示すメールアドレスに「受診時間が近づいてきましたので、院内でお待ちください。」のような文書が呼び出し信号として送信される。これにより、そのメールアドレスに対応する患者用端末2にその文書が送信され、患者用端末2のディスプレイにその文書が表示される。
【0048】
電話または電子メールにより、患者に適切に呼び出し信号を送信することができた場合には、呼び出し情報取得手段34により、予約管理テーブル21における患者のステータスが院内待ちであることを示す“1”とされる。一方、例えば、ボイスプロンプタ35により電話をかけるときに、話中である場合、あるいは一定時間以内に着信しない場合には、呼び出すことができないと判断され、その旨が呼び出し情報取得手段34に伝えられる。
【0049】
次に、呼び出し情報取得手段34により、ステップS305における呼び出し信号の送信によって呼び出すことのできない患者がいるかどうかが判断される(ステップS306)。呼び出せない患者がいた場合には、ステップS304における呼び出し情報の取得時に用いた“n”がインクリメントされ(ステップS307)、再度、呼び出し情報取得手段34により、呼び出し情報が取得される(ステップS308)。そして、新たに取得した呼び出し情報により、新たな患者に対して呼び出し処理が行われる(ステップS309)。その後、その患者を呼び出すことができたかどうかが判断され(ステップS310)、呼び出すことができた場合には、“n”の値を初期値、すなわちサーバ設定情報24にあらかじめ設定されていた値に戻し(ステップS311)、呼び出し処理を終了する。一方、ステップS310で呼び出すことができなかったときには、さらに“n”の値をインクリメントし、呼び出し処理を行う(ステップS307〜S309)。
【0050】
なお、上記説明では、受診中の患者からn番目以内の患者のうち、院外で受診待ちをしている患者を呼び出すこととして説明したが、診察終了後の予約管理テーブル21の更新により、新たに受診中の患者からn番目以内となった患者を呼び出すようにしてもよい。
また、上記説明における受診予約、予約確認処理、診察終了処理では、患者や医師自らが患者用端末3や医師用端末4を操作しなくてもよく、看護婦や看護士、あるいは患者の付添い人がそれらの操作を行ってもよい。
【0051】
(5)サーバ設定情報等の変更処理
次に、サーバの管理者、病院におけるシステム管理者、あるいは医師等がサーバ設定情報24や医師マスター23を変更するときの処理について説明する。
サーバ設定情報24を変更するときには、図示しないサーバ管理用端末のディスプレイに図22の表示がなされる。そして、サーバの管理者等がその表示に基づいて、マウスやキーボードなどの入力デバイスを用いて病院名等を入力したり変更することにより、制御手段32により、サーバ設定情報24が追加、あるいは変更される。サーバ設定情報24としては、図22で示されるように、病院名、その病院名の読み仮名、患者IDの名称、前日の予約を認めるかどうかの選択、あるいは、院内に呼び出す受診中の患者からの人数などが設定される。この画面で登録した携帯電話用メールドメインが、図6に表示されるドメインであり、このドメインは、図17の表示画面で入力されたメールアドレスのチェックにも用いられる。ここで、患者ID名は、例えば「患者番号」、「カルテNo.」等のように登録され、前日の予約を認めるかどうかの選択は、インターネットや電話での前日の予約を認めるかどうかなどの病院の運営方針に合わせて選択すればよい。なお、ここでいう前日とは、患者が診察を受ける開院日より一日前の開院日のことであり、当日とは、患者が診察を受ける開院日当日のことである。
【0052】
医師マスター23を変更するときには、医師用端末4のディスプレイに図23の表示がなされる。そして、医師がその表示に基づいて、マウスやキーボードなどの入力デバイスを用いてデータの変更や追加、あるいは削除等を行う。そのデータの変更や追加等の指示は、呼び出しサーバ5の制御手段32に送られ、その指示に基づいて、医師マスター23の追加や変更、あるいは削除などが行われる。
【0053】
以上のように、本実施の形態1による呼び出しシステム、及び呼び出しサーバによれば、医師等のユーザからの指示により、診察終了情報を送信する医師用端末4と、患者の受診予約に関する予約管理テーブル21にアクセス可能であり、医師用端末4から診察終了情報を受信すると、予約管理テーブル21を参照して、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者を特定し、その特定した患者に対応する患者用端末1,2に呼び出し信号を送信する呼び出しサーバ5とを備えたことで、病院内に呼び出す患者の人数をあらかじめ定めたn人以下とすることができ、ある患者の診察が終わった時に、次の順番の患者を効率よく病院に呼び出すことができる。したがって、患者は病院からの呼び出しがあるまでは病院内で待つ必要がなく、院内での待ち時間を短縮でき、院内での受診待ちによる患者の負担が軽減されるメリットがある。また、病院としては、病院内における患者の拘束時間を短縮することにより、来院する患者のための駐車場や待合室のスペースを削減することができ、待合室に置く雑誌の種類やテレビの台数を削減することもできる。さらに、病院内における患者の受診待ち時間の短縮は、その病院で診察を受けるためのインセンティブを付与することにもなる。
【0054】
なお、本実施の形態1では、図1で示されるように呼び出しサーバ5が病院内にあると説明したが、呼び出しサーバ5が病院内ではない別の場所に設置されており、その呼び出しサーバ5と、病院内の患者用端末3などとが、インターネットなどのネットワークで接続されているようにしてもよい。
【0055】
また、予約管理テーブル21、患者マスター22、医師マスター23、及びサーバ設定情報24は、呼び出しサーバ5内にあってもよく、あるいは呼び出しサーバ5とLANなどの所定のネットワークで接続された単数、または複数のサーバにあってもよい。
【0056】
また、上記説明では、前日の予約までしか認めないようにしていたが、病院によっては、例えば数か月前からの予約を認めるようにしてもよい。その場合には、予約管理テーブル21に診察希望年月日の欄を設ければよい。
【0057】
また、ある患者の診察が終了した時には、医師用端末4からの診察終了情報により呼び出しサーバ5が予約管理テーブル21のステータス等の変更を行うと説明したが、医師用端末4が直接、予約管理テーブル21にアクセス可能である場合には、予約管理テーブル21の更新は医師用端末4が行ってもよい。
【0058】
また、診察終了情報には、診察の終了した患者の氏名と医師IDと診察が終了した旨を示す情報とが含まれるとしたが、医師用端末4が診察終了時の予約管理テーブルの更新を行う場合には、患者の氏名は含まれていなくてもよい。さらに、診察終了情報に含まれるものは、診察の終了した患者とその診療科を特定する情報であれば、患者の氏名や医師IDに限定されず、例えば、患者IDなどであってもよい。
【0059】
【発明の効果】
以上のように、本発明による呼び出しシステムによれば、ある患者の診察が終了した旨を示す診察終了情報を送信する医師用端末と、患者の受診予約に関する受診予約リストにアクセス可能であり、前記診察終了情報を受信すると、前記受診予約リストを参照して、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者を特定し、その特定した患者の全部または一部の患者用端末に、患者を呼び出すために用いられる呼び出し信号を送信するサーバとを備えたことで、患者は院外で受診待ちをすることができ、病院からの連絡を受けるまでは自宅で待機したり、買い物等、別の用事のために時間を有効に利用することができ、病院内での拘束時間が短縮され、患者の受診待ちによる負担が軽減されるという効果が得られる。また、診察間近の患者だけを病院に呼び出すため、病院としては、待合室スペース及び駐車場スペースを削減可能であるという効果が得られる。
【0060】
また、本発明による呼び出しサーバによれば、受診待ちをしている患者を呼び出す呼び出しサーバであって、ある患者の診察が終了した旨を示す診察終了情報を受信する受信手段と、患者の受診予約に関する受診予約リスト、及び患者に関する情報である患者情報にアクセス可能であり、前記受信手段が前記診察終了情報を受信すると、前記受診予約リストを参照して、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者を特定し、その特定した患者の全部または一部の患者用端末に関する情報である呼び出し情報を前記患者情報から取得する呼び出し情報取得手段と、前記呼び出し情報によって特定される患者用端末に、患者を呼び出すために用いられる呼び出し信号を送信する送信手段とを備えたことで、患者は院外で受診待ちをすることができ、病院からの連絡を受けるまでは自宅で待機したり、買い物等、別の用事のために時間を有効に利用することができ、病院内での拘束時間が短縮され、患者の受診待ちによる負担が軽減されるという効果が得られる。また、診察間近の患者だけを病院に呼び出すため、病院としては、待合室スペース及び駐車場スペースを削減可能であるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による呼び出しシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1による呼び出しシステムの実装上の構成を示すブロック図である。
【図3】予約管理テーブルの一例を示す図である。
【図4】患者マスターのデータベースにおけるテーブル内容の一例を示す図である。
【図5】医師マスターのデータベースにおけるテーブル内容の一例を示す図である。
【図6】患者用端末のディスプレイに表示される入力画面の一例を示す図である。
【図7】患者が患者用端末を用いて受診予約を設定するときの患者用端末、及び呼び出しサーバの動作について説明するためのフローチャートである。
【図8】患者が患者用端末を用いて受診予約を設定するときの患者用端末、及び呼び出しサーバの動作について説明するためのフローチャートである。
【図9】患者用端末のディスプレイに表示される入力画面の一例を示す図である。
【図10】患者用端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【図11】患者用端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【図12】患者用端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【図13】患者用端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【図14】患者用端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【図15】患者用端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【図16】患者用端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【図17】患者用端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【図18】患者用端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【図19】患者の診察が終了したときの医師用端末の動作について説明するためのフローチャートである。
【図20】医師用端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【図21】診察終了情報を受信したときの呼び出しサーバの動作について説明するためのフローチャートである。
【図22】サーバ管理用端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【図23】医師用端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1、2、3 患者用端末
4 医師用端末
5 呼び出しサーバ
11、12、13 ネットワーク
21 予約管理テーブル
22 患者マスター
23 医師マスター
24 サーバ設定情報
31 情報管理手段
32 制御手段
33 通信手段
34 呼び出し情報取得手段
35 ボイスプロンプタ
【発明の属する技術分野】
本発明は、病院,医院,診療所等(以下、病院と称す)において受診待ちをしている患者を呼び出す呼び出しシステム、及び呼び出しサーバに関するものであり、特に病院において患者の受診の順番を管理するに当たり、院外におり、かつ受診の順番が近づいてきた患者に対して自動的に電話又は電子メールで連絡することで、受診までの待ち時間を有効に利用することを可能とするものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の病院における予約システムは、診察日時を指定するものであった(例えば特許文献1参照)。そして、患者はその予約時間より以前に病院の待合室で待っておき、看護婦などに呼び出されたら診察室に入っていくということが通常行われていた。また、呼び出しに関する類似の技術としては、外食産業において客にページャーを貸し出して注文品の完成を知らせるという仕組みがあり、病院や遊技施設等においても、簡易無線電話機を貸し出して呼び出しや予約ができるものがあった(例えば特許文献2,特許文献3参照)。さらに、ファクシミリや診察予約受付装置を用いて、病院から離れたところで、予約や順番待ちの確認を行うことができるシステムもあった(特許文献4,特許文献5)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−259177号公報(第3−5頁、第1−2図)
【特許文献2】
特開平10−276281号公報(第2−5頁、第1−4図)
【特許文献3】
特開平8−106497号公報(第7−11頁、第1−10図)
【特許文献4】
特開平5−165858号公報(第4−8頁、第1図)
【特許文献5】
特開平9−282380号公報(第3−5頁、第1−3図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、診察日時を指定しておき、予約時間より前に待合室で待っておくという方法では、自分より前の順番の患者の診察時間が長引いた場合等には、患者の受診待ちの時間が長くなり、受診までの間、長時間にわたり院内に拘束されるという問題点があった。
また、ページャーや簡易無線電話機を使用する方法でも、店舗や病院の外に出ることはできず、店舗や病院内に拘束されることには変わりがない。
さらに、ファクシミリを用いて予約や順番待ちの確認を行うシステムや公共施設等に診察予約受付装置を設置するシステムでは、ファクシミリや診察予約受付装置の設置場所が限られることから、呼び出しの順番がかなり近づく以前に病院に到着している必要があり、患者の側のメリットが少ない、という問題があった。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、効率的に各患者に受診時間がきたことを通知することができ、院内における受診待ち時間の短縮が実現可能な呼び出しシステム、及び呼び出しサーバを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明による呼び出しシステムは、ある患者の診察が終了した旨を示す診察終了情報を送信する医師用端末と、患者の受診予約に関する受診予約リストにアクセス可能であり、前記診察終了情報を受信すると、前記受診予約リストを参照して、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者を特定し、その特定した患者の全部または一部の患者用端末に、患者を呼び出すために用いられる呼び出し信号を送信するサーバとを備えたことを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明による呼び出しシステムは、前記呼び出しシステムにおいて、前記サーバが、前記診察終了情報を受信すると前記受診予約リストを更新し、その更新した受診予約リストを参照して、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者の特定を行うことを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明による呼び出しシステムは、前記呼び出しシステムにおいて、前記医師用端末が、前記診察終了情報を送信するとともに、前記受診予約リストの更新を行い、前記サーバが、前記医師用端末により更新された受診予約リストを参照して、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者の特定を行うことを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明による呼び出しシステムは、前記呼び出しシステムにおいて、前記サーバが、前記特定した患者のうち、院外で受診待ちをしている患者の患者用端末に前記呼び出し信号を送信することを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明による呼び出しシステムは、前記呼び出しシステムにおいて、前記サーバが、前記特定した患者のうち、前記受診予約リストの更新によって新たに受診中の患者から所定の待ち人数以内となった患者の患者用端末に前記呼び出し信号を送信することを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明による呼び出しサーバは、受診待ちをしている患者を呼び出す呼び出しサーバであって、患者の受診予約に関する受診予約リストにアクセス可能であり、ある患者の診察が終了した旨を示す診察終了情報を受信すると、前記受診予約リストを参照して、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者を特定し、その特定した患者の全部または一部の患者用端末に、患者を呼び出すために用いられる呼び出し信号を送信することを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明による呼び出しサーバは、受診待ちをしている患者を呼び出す呼び出しサーバであって、ある患者の診察が終了した旨を示す診察終了情報を受信する受信手段と、患者の受診予約に関する受診予約リスト、及び患者に関する情報である患者情報にアクセス可能であり、前記受信手段が前記診察終了情報を受信すると、前記受診予約リストを参照して、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者を特定し、その特定した患者の全部または一部の患者用端末に関する情報である呼び出し情報を前記患者情報から取得する呼び出し情報取得手段と、前記呼び出し情報によって特定される患者用端末に、患者を呼び出すために用いられる呼び出し信号を送信する送信手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明による呼び出しサーバは、前記呼び出しサーバにおいて、前記受信手段が前記診察終了情報を受信すると、前記受診予約リストを更新する受診予約リスト更新手段をさらに備え、前記呼び出し情報取得手段は、前記受診予約リスト更新手段により更新された受診予約リストを参照して、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者の特定を行う、ことを特徴とするものである。
【0014】
また、本発明による呼び出しサーバは、前記呼び出しサーバにおいて、前記受信手段が前記診察終了情報を受信したときに、前記受診予約リストは更新されるものであり、前記呼び出し情報取得手段が、前記更新された受診予約リストを参照して、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者の特定を行うことを特徴とするものである。
【0015】
また、本発明による呼び出しサーバは、前記呼び出しサーバにおいて、前記呼び出し情報取得手段が、前記特定した患者のうち、院外で受診待ちをしている患者の患者用端末に関する呼び出し情報を取得することを特徴とするものである。
【0016】
また、本発明による呼び出しサーバは、前記呼び出しサーバにおいて、前記呼び出し情報取得手段が、前記特定した患者のうち、前記受診予約リストの更新によって新たに受診中の患者から所定の待ち人数以内となった患者の患者用端末に関する呼び出し情報を取得することを特徴とするものである。
【0017】
また、本発明による呼び出しサーバは、前記呼び出しサーバにおいて、前記送信手段が、患者用端末に電話をかけるボイスプロンプタと、患者用端末に電子メールを送信するメール送信手段とを有しており、前記ボイスプロンプタは、前記呼び出し情報取得手段により患者情報から取得された呼び出し情報が電話に関するものであるときに、該呼び出し情報に基づいて患者用端末に電話をかけ、前記メール送信手段は、前記呼び出し情報取得手段により患者情報から取得された呼び出し情報が電子メールに関するものであるときには、該呼び出し情報に基づいて患者用端末に電子メールを送信することを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1による呼び出しシステム、及び呼び出しサーバについて、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態1による呼び出しシステムの構成を示すブロック図である。
図1において、本実施の形態1による呼び出しシステムは、予約管理テーブル21、患者マスター22、及び医師マスター23にアクセス可能である呼び出しサーバ5と、該呼び出しサーバ5とネットワーク13を介して接続されている患者用端末3と医師用端末4とを備えている。
【0019】
医師用端末4は、医師等のユーザからの指示により、ある患者の診察が終了した旨を示す診察終了情報を呼び出しサーバ5に送信する。呼び出しサーバ5は、情報管理手段31と、制御手段32と、通信手段33と、呼び出し情報取得手段34と、ボイスプロンプタ35とを備えており、サーバ設定情報24に応じて初期設定の変更が可能である。呼び出しサーバ5は、ネットワーク11、12、13を介して、患者用端末1、2、3と通信可能に構成されており、医師用端末4から診察終了情報を受信すると、予約管理テーブル21、及び患者マスター22を参照して、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者を特定し、その特定した患者に対応する患者用端末1、2、3に呼び出し信号を送信する。ここで、ネットワーク13は、院内のLAN(ローカルエリア・ネットワーク)であり、患者用端末3や医師用端末4は、汎用のPC(Personal Computer)などの通信端末である。したがって、患者用端末3や医師用端末4は病院内にある。また、ネットワーク11は電子メール等のデータを伝送するデータネットワークであり、ネットワーク12は音声信号を伝送する音声ネットワークである。
【0020】
なお、本実施の形態1における病院は、一診療科目・一医師の個人医院や診療所であってもよく、あるいは複数診療科目があり複数の医師が勤務する総合病院であってもよい。
【0021】
また、呼び出しサーバ5において、情報管理手段31は、呼び出し情報取得手段34や制御手段32からの指示により、サーバ設定情報24や予約管理テーブル21、患者マスター22、あるいは医師マスター23からの情報を読み出したり、あるいはそれらの情報を書き換えるなどの情報の管理を行う。制御手段32は、通信手段33から受け取った情報や情報管理手段31から受け取った情報に基づいて、呼び出しサーバ5における各種の制御を行う。
【0022】
通信手段33は、患者用端末2,3や医師用端末4からの情報を受け付け、またそれらの端末に所定の情報や信号、電子メールなどを送信する。ここで、通信手段33とつながっているネットワーク11は、LANやインターネットなどのネットワークであり、そのネットワーク11に接続されている患者用端末2は、電子メールを受信可能な携帯電話やPC、PDA(Personal Digital Assistants)などの通信端末である。
【0023】
呼び出し情報取得手段34は、通信手段33が医師用端末4からの診察終了情報を受信すると、情報管理手段31を介して予約管理テーブル21などにアクセスすることにより、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者を特定する。そして、その特定した患者の患者用端末に関する情報である呼び出し情報を患者マスター22から取得し、その呼び出し情報を、その呼び出し情報の内容に応じて通信手段33、あるいはボイスプロンプタ35に出力する。
【0024】
ボイスプロンプタ35は、呼び出し情報取得手段34からの呼び出し情報を受け取り、その呼び出し情報に基づいて所定の患者用端末1に、患者を呼び出すために用いられる呼び出し信号を送信する。ここで、ボイスプロンプタ35とつながっているネットワーク12は、電話回線などの公衆回線網であり、そのネットワーク12に接続されている患者用端末1は、固定電話や自動車電話、携帯電話、PHS、PDAなどの電話を受けることのできる端末である。
【0025】
図2は図1の呼び出しシステムの具体的な構成例を示す。呼び出しサーバ5は管理サーバ50とメールサーバ51とボイスプロンプタ34とからなり、管理サーバ50は予約管理テーブル21と患者マスター22と医師マスター23とサーバ設定情報24との間でデータのやりとりを行う。ボイスプロンプタ34からの呼び出し音声信号は公衆電話網120としてのネットワーク12を介して電話機10等の患者用端末1に伝送される。また、メールサーバ51からの呼び出し用メールはネットワーク13,ルーター14を介してインターネット110等のネットワーク11を介してインターネット端末20等の患者用端末2に伝送される。また、医師用端末4には本来の医師用端末41の他、外来受付係用端末42も含んでいる。
【0026】
予約管理テーブル21には、患者ごとに受診の予約に関する情報が格納されている。図3は、予約管理テーブル21の一例を示す図である。患者が複数の診療科目の診療を受ける場合も考慮して、各患者IDに対して、医師ID、診察希望時刻、翌日か当日かを区別するフラグ、順番、ステータス(status)の組が複数(この図3の例では4組)用意されている。ここで、患者IDとは、各患者を一意的に特定するための識別子で、患者ごとに異なったIDが付与されており、各患者に病院から渡された診察券に記載されている。この患者IDは、数字や記号(以下、患者番号と呼ぶこともある)から構成されている。医師IDも患者IDと同様に各医師を特定するための識別子である。ステータスとは、その受診予約に関する患者の状態、すなわち、
その患者の診察が終了したのか(ステータス:0)、
院内で診察を待っているのか(ステータス:1)、
自宅で病院からの呼び出しを待っているのか(ステータス:2)、
携帯電話への病院からの呼び出しを待っているのか(ステータス:3)、
電子メールによる病院からの呼び出しを待っているのか(ステータス:4)、
などの患者の状態を示すものである。
【0027】
患者マスター22には、各患者の患者IDに対応づけて、患者の情報が格納されている。図4は、患者マスター22のデータベースにおけるテーブル内容の一例を示す図である。読み仮名は、医師や看護婦などが患者を呼ぶため、及びボイスプロンプタ35内の音声呼び出しプログラムが電話で患者を呼び出すために必要とされる情報である。
【0028】
医師マスター23には、各医師の医師IDに対応づけて、医師の情報が格納されている。図5は、医師マスター23のデータベースにおけるテーブル内容の一例を示す図である。診察開始時刻と診察終了時刻との組が7個あるが、これは上から順番に、月曜日、火曜日、……、日曜日の診察開始時刻と診察終了時刻とに対応している。
【0029】
サーバ設定情報24には、病院名やその読み仮名、受診中の患者から何人までの患者を病院内に呼び出すかなどの呼び出しサーバ5における各種設定事項が格納されている。
【0030】
ここで、患者用端末2,3、及び医師用端末4は、データ入力のためのデバイス、例えばマウスやキーボード、あるいはタッチパネルなどの入力デバイスと、各種の情報を表示できるディスプレイとを有している。以下の説明では、入力デバイスとしてマウスとキーボードを用いる場合について説明するが、タッチパネルなどを用いてもよい。なお、患者用端末2が呼び出しサーバ5からの呼び出し信号を受信するだけのものである場合には(例えば、携帯電話のメール機能を使う場合)、その患者用端末2にはマウスやキーボードなどの入力デバイスはなくてもよい。
【0031】
次に、本実施の形態1による呼び出しシステム、及び呼び出しサーバの動作について説明する。初診登録や受診予約をする端末は、患者用端末2であっても、患者用端末3であってもよいが、以下の説明では、院内に設置されている患者用端末3を用いて初診登録や受診予約を行う場合について説明する。
【0032】
(1)初診登録処理
まず、初診のときに、患者の情報を登録する処理について説明する。
図6は、患者用端末3のディスプレイに表示される入力画面の一例を示す図である。ここに示された項目のうち、氏名や読み仮名などの項目の一部または全部を入力して「追加」ボタンをマウスでクリックすると、その患者に患者番号(患者ID)が付与され、入力した情報が、その付与された患者番号(患者ID)の下に、患者マスター22に追加される。そして、その登録された患者の患者番号が患者用端末3のディスプレイに表示され、その患者番号の記載された診察券が、患者用端末3から直接出てくることにより、あるいは郵送等により、患者に渡される。
【0033】
(2)予約受付処理
次に、患者の受診予約を受け付ける処理について説明する。
図7、図8は、受診予約を設定するときの動作を説明するためのフローチャートである。
まず、患者用端末3のディスプレイに図9の表示がなされる(ステップS101)。この画面は患者用端末3、外来受付係用端末42またはインターネット端末20に表示される初期入力画面の一例である。外来患者がこの画面から患者番号を入力し、「次へ」ボタンをマウスでクリックすると(ステップS102)、その患者番号がネットワーク13を介して呼び出しサーバ5の通信手段33に送信され、制御手段32にその患者番号が渡される。そして、制御手段32により、その患者番号をキーとして情報管理手段31を介して患者マスター22が検索され(ステップS103)、その患者番号に対応する患者氏名が取得される。その取得された患者氏名は、通信手段33、及びネットワーク13を介して患者用端末3に送信される。こうして、患者用端末3のディスプレイには、図10に例示するような表示がなされる(ステップS104)。
【0034】
患者用端末3にて、図10の表示を見ている患者が、自分の氏名を確認後、受診したい診療科目を、病院の複数の診療科目、この例では「内科」、「外科」、「眼科」、「耳鼻咽喉科」の中から選択して「次へ」ボタンをマウスでクリックすると(ステップS105)、その診療科目が呼び出しサーバ5に送信される。そして、制御手段32により、その診療科目(“××”科)をキーとして医師マスター23が検索され(ステップS106)、その診療科目に対応する医師氏名“△△”,“□□”,“☆☆”が取得されて患者用端末3に送信される。こうして、患者用端末3のディスプレイには、図11の表示がなされる(ステップS107)。
【0035】
図11の表示を見て、受診予約をする患者が、診療科目(“××”)を確認した後、受診したい医師名を選択して(例えば、“△△”,“□□”,“☆☆”,“誰でもよい”の中から“△△”を選択して)、「次へ」ボタンをマウスでクリックすると(ステップS108)、図12の表示がなされる(ステップS109)。この図12の表示を見て、患者が希望診察時刻(例えば、午前10時36分の場合、“10:36”)を入力し、「次へ」ボタンをマウスでクリックすると(ステップS110)、その希望診察時刻と、選択した医師名とが、呼び出しサーバ5に送信される。そして、制御手段32により、その希望診察時刻がその時の現在時刻より後かどうかが判断される(ステップS111)。希望診察時刻が現在時刻より後の場合には、希望診察時刻が診察する医師の診察終了時刻より前かどうかが医師マスター23を参照して判断される(ステップS112)。希望診察時刻が診察する医師の診察終了時刻より前の場合には、当日予約分として、その患者の予約管理テーブル21に予約が登録される(ステップS114)。すなわち、受診予約をしている患者に対応する予約管理テーブル21に、医師IDと診察希望時刻とが入力され、翌日か当日かを区別するフラグが当日(1)にされる。
【0036】
一方、ステップS111で、希望診察時刻が現在時刻より前の場合(あるいは希望診察時刻が診察する医師の診察終了時刻より後の場合)には、ステップS113に進んで、サーバ設定情報24を参照し、前日予約を許可しているシステムとなっているかどうかを確認する。前日予約を許可するシステムである場合には、ステップS115に進み、診察希望時刻が翌日の診察終了時刻より前か、診察開始時刻より後か、を見た上で、該希望診察時刻の予約を、翌日予約分として、予約管理テーブル21に登録する(ステップS115)。すなわち、予約管理テーブル21に、当該受診予約をしている患者の患者IDと、医師IDと、診察希望時刻と、当日か翌日かを示すフラグ(当日(1),翌日(0))との情報を持って、当該操作者の予約が登録される。
【0037】
該予約が予約管理テーブル21に登録されると、その旨が患者用端末3に送信され、図13あるいは図14の表示がなされる(ステップS116)。当日予約分は図13が、翌日予約分は図14が表示される。図13もしくは図14の表示を見て、患者が「院内で待つ」、あるいは「院外で待つ」のいずれかを選択したのち、「次へ」ボタンをクリックする(ステップS117)。これ以降の処理に関しては当日(0)か翌日(1)かのステータスを参照して当日予約分のみが有効となる。ステップS118で、「院内で待つ」が選択されたかを判断し、「院内で待つ」が選択されている場合には、受診予約された医師の医師IDをキーとして、予約管理テーブル21が検索され、現在診察中の患者からの患者の待ち人数(i)が取得される(ステップS120)。そして、その患者の数(i)が、患者用端末3のディスプレイに表示され、例えばi=10の場合、図15の表示がなされる(ステップS122)。図15の表示を見て、患者が「確認」ボタンをクリックすると、図9の表示に戻る(ステップS101)。
【0038】
一方、「院外で待つ」が選択された場合には、受診予約された医師の医師IDをキーとして予約管理テーブル21が検索され、現在診察中の患者からの患者の待ち人数(i)が取得される(ステップS119)。なお、他の患者の順番(待ち人数)を変更する必要があれば、その変更が行われて予約管理テーブル21が更新される。次に、ステップS121に進み、その患者の順番iと、サーバ設定情報24に格納されている、受診中の患者から何人までの患者を院内に呼び出すかを示す自然数nとが比較され、i>nであれば、受診予約者はまだ院外で待っていてよいので、図17の表示がなされる(ステップS123)。図17の表示を見て、患者が希望する連絡方法、すなわち、“自宅”,“携帯電話”,または“メールアドレス”のいずれか、例えばこの場合、“自宅”を選択し、また、その連絡方法の連絡先が空白の場合にはその連絡先を入力したのち、「次へ」ボタンをクリックすると(ステップS125)、図18の表示がなされる(ステップS126)。連絡先に間違いがないのを確認したのち、「確認」ボタンをクリックすると、画面の表示は図15の表示に戻る(ステップS122)。この図15の表示を見て、患者が「確認」ボタンをクリックすると、図9の表示に戻る(ステップS101)。なお、図17の表示において、連絡先が変更されたり、新たな連絡先が入力された場合には、患者用端末3からその連絡先が呼び出しサーバ5に送信される。そして、患者マスター22における連絡先が更新、あるいは新たに追加される。
【0039】
ステップS121において、i=n、あるいはi<nであれば、図16の表示がなされる(ステップS124)。この図16の表示を見て、「確認」ボタンをクリックすると、画面表示が図9に戻る(ステップS101)。
【0040】
(3)予約確認処理
次に、上述の受信予約を行った患者が、自分の受診予約を確認、及び予約の待ち人数を確認するときの処理について説明する。
患者用端末1,2のディスプレイに図9の表示がなされているときに、患者が患者番号を入力し、「検索」ボタンをマウスでクリックすると、その患者番号と、順番待ち検索をする旨の信号とが呼び出しサーバ5の制御手段32に送信される。そして、その患者番号をキーとして患者マスター22や、予約管理テーブル21が検索され、また、医師マスター23が参照されて患者名、診療科名、医師名、及び患者の順番iが患者用端末3に送信される。その結果、患者用端末3のディスプレイに図15の表示がなされ、患者は自分の受診予約の確認、及び待ち人数iの確認を行うことができる。ここで、「確認」ボタンをマウスでクリックすると、画面表示が図9に戻る。
【0041】
(4)診察終了処理
まず、患者の診察が終了したときの医師用端末4における処理について説明する。
図19は、医師が患者の診察を終了したとき、医師用端末4を操作して行なう処理について説明するためのフローチャートである。
【0042】
まず、医師が医師用端末4を操作する際、当該医師の医師IDを入力すると、その医師IDをキーとして予約管理テーブル21が検索され、当日分の予約のデータが取得され、図20の表示がなされる(ステップS201)。この表示は、“××”科,“△△”医師について、予約患者は、
(1)氏名“□□□”,読み仮名“◇◇◇”,診察希望時刻9:30
(2)氏名“△△△”,読み仮名“▽▽▽”,診察希望時刻9:40
(3)氏名“×××”,読み仮名“○○○”,診察希望時刻9:50……であることを示している。ただし、予約管理テーブル21のステータス(status)が“0”の患者、及び診察希望時刻に達していない患者は、ここには表示されない。
【0043】
図20の最上段の(1)の患者“□□□”の診察が終わった時に、図20の表示における、その患者“□□□”の氏名の左にある丸印を医師がクリックして、「診察終了」ボタンをクリックすると、ステップS202でYesと判断されて、その医師用端末4から、該医師IDの医師による患者“□□□”の診察が終了した旨を示す診察終了情報が、ネットワーク13を介して通信手段33に送信される(ステップS203)。そののちは、再度ステップS201に戻り、上記診察終了情報によって更新された予約管理テーブル21の情報に基づいて、図20のような新たな表示がなされる。
【0044】
次に、医師用端末4から診察終了情報が送信されたときの呼び出しサーバ5における処理について説明する。
図21は、診察終了情報を受信したときの呼び出しサーバ5の動作について説明するためのフローチャートである。
【0045】
呼び出しサーバ5は、その通信手段33を介して、医師用端末4からの診察終了情報を受信すると(ステップS301)、ステップS302に進み、予約管理テーブル21を更新する。すなわち、該診察終了情報に含まれる医師IDをキーとして、予約管理テーブル21内の当該患者の予約情報が検索され、該予約情報のステータス(status)が、診察が終了したことを示す“0”とされ、その結果、当該医師の当日の受診予約に関する各患者の順番も、それぞれデクリメントされる。このようにして、予約管理テーブル21が更新される。なお、前日予約分を許可しているシステムでは、前日の診察時間終了後、翌日の診療時間が開始されるまでの適当な時刻、例えば、翌日の午前0時となった時点で、予約管理テーブル21に登録されている前日予約分の、翌日か当日かを区別するフラグが当日(1)に変更され、当日予約分とされる。この前日予約分から当日予約分に自動的に変更された予約分は、当日来院した患者等が再度図7の操作を行うことで、システム側の確認ならびに患者側の希望の変更が可能である。
【0046】
次にステップS303で、病院の診察時間内において、院内に呼び出すべき患者がいるかどうかを判断する。すなわち、当該医師の予約情報を検索するため、その医師IDをキーとして、更新された予約管理テーブル21を検索し、待ち人数(予約管理テーブル21の順番)がn以下である患者を特定して、その患者のうち、院外で受診待ちをしている患者がいるかどうかを判断する。呼び出すべき患者がいる場合には、呼び出し処理を行う必要があるため、ステップS304に進み、院外で受診待ちをしている患者、すなわち、現在時刻が診察希望時刻を過ぎてしまった時刻であり、受診予約のステータスが“2”、“3”、“4”である患者についての呼び出し情報を患者マスター22から取得する(ステップS304)。ここで、この呼び出し情報は、受診予約のステータスが“2”のときには、患者の自宅の電話番号であり、ステータスが“3”のときには、携帯電話番号であり、ステータスが“4”のときには、電子メールアドレスである。また、上記“n”は、受診中の患者から何人までの患者を院内に呼び出すか、を示す自然数であり、サーバ設定情報24に格納されている。
【0047】
そして、取得された呼び出し情報が患者の自宅の電話番号か携帯電話番号であるときには、その呼び出し情報はボイスプロンプタ35に渡される。一方、取得された呼び出し情報が電子メールアドレスであるときには、その呼び出し情報は通信手段33に渡される。すると、ボイスプロンプタ35、あるいは通信手段33から、その電話番号やメールアドレスに対応した患者用端末1,2に呼び出し信号が送信され(ステップS305)、患者が病院に呼び出される。具体的には、ボイスプロンプタ35の場合には、呼び出し情報取得手段34から受け取った呼び出し情報(電話番号)に基づいて、その呼び出し情報によって特定される患者用端末1に電話がかけられ、電話がつながると、例えば、「受診時間が近づいてきましたので、院内でお待ちください。」のような自動音声による音声信号が呼び出し信号として患者用端末1に送信される。これにより、患者用端末1の受話器からその自動音声が出力される。一方、通信手段33の場合には、呼び出し情報取得手段34から受け取った呼び出し情報(メールアドレス)の示すメールアドレスに「受診時間が近づいてきましたので、院内でお待ちください。」のような文書が呼び出し信号として送信される。これにより、そのメールアドレスに対応する患者用端末2にその文書が送信され、患者用端末2のディスプレイにその文書が表示される。
【0048】
電話または電子メールにより、患者に適切に呼び出し信号を送信することができた場合には、呼び出し情報取得手段34により、予約管理テーブル21における患者のステータスが院内待ちであることを示す“1”とされる。一方、例えば、ボイスプロンプタ35により電話をかけるときに、話中である場合、あるいは一定時間以内に着信しない場合には、呼び出すことができないと判断され、その旨が呼び出し情報取得手段34に伝えられる。
【0049】
次に、呼び出し情報取得手段34により、ステップS305における呼び出し信号の送信によって呼び出すことのできない患者がいるかどうかが判断される(ステップS306)。呼び出せない患者がいた場合には、ステップS304における呼び出し情報の取得時に用いた“n”がインクリメントされ(ステップS307)、再度、呼び出し情報取得手段34により、呼び出し情報が取得される(ステップS308)。そして、新たに取得した呼び出し情報により、新たな患者に対して呼び出し処理が行われる(ステップS309)。その後、その患者を呼び出すことができたかどうかが判断され(ステップS310)、呼び出すことができた場合には、“n”の値を初期値、すなわちサーバ設定情報24にあらかじめ設定されていた値に戻し(ステップS311)、呼び出し処理を終了する。一方、ステップS310で呼び出すことができなかったときには、さらに“n”の値をインクリメントし、呼び出し処理を行う(ステップS307〜S309)。
【0050】
なお、上記説明では、受診中の患者からn番目以内の患者のうち、院外で受診待ちをしている患者を呼び出すこととして説明したが、診察終了後の予約管理テーブル21の更新により、新たに受診中の患者からn番目以内となった患者を呼び出すようにしてもよい。
また、上記説明における受診予約、予約確認処理、診察終了処理では、患者や医師自らが患者用端末3や医師用端末4を操作しなくてもよく、看護婦や看護士、あるいは患者の付添い人がそれらの操作を行ってもよい。
【0051】
(5)サーバ設定情報等の変更処理
次に、サーバの管理者、病院におけるシステム管理者、あるいは医師等がサーバ設定情報24や医師マスター23を変更するときの処理について説明する。
サーバ設定情報24を変更するときには、図示しないサーバ管理用端末のディスプレイに図22の表示がなされる。そして、サーバの管理者等がその表示に基づいて、マウスやキーボードなどの入力デバイスを用いて病院名等を入力したり変更することにより、制御手段32により、サーバ設定情報24が追加、あるいは変更される。サーバ設定情報24としては、図22で示されるように、病院名、その病院名の読み仮名、患者IDの名称、前日の予約を認めるかどうかの選択、あるいは、院内に呼び出す受診中の患者からの人数などが設定される。この画面で登録した携帯電話用メールドメインが、図6に表示されるドメインであり、このドメインは、図17の表示画面で入力されたメールアドレスのチェックにも用いられる。ここで、患者ID名は、例えば「患者番号」、「カルテNo.」等のように登録され、前日の予約を認めるかどうかの選択は、インターネットや電話での前日の予約を認めるかどうかなどの病院の運営方針に合わせて選択すればよい。なお、ここでいう前日とは、患者が診察を受ける開院日より一日前の開院日のことであり、当日とは、患者が診察を受ける開院日当日のことである。
【0052】
医師マスター23を変更するときには、医師用端末4のディスプレイに図23の表示がなされる。そして、医師がその表示に基づいて、マウスやキーボードなどの入力デバイスを用いてデータの変更や追加、あるいは削除等を行う。そのデータの変更や追加等の指示は、呼び出しサーバ5の制御手段32に送られ、その指示に基づいて、医師マスター23の追加や変更、あるいは削除などが行われる。
【0053】
以上のように、本実施の形態1による呼び出しシステム、及び呼び出しサーバによれば、医師等のユーザからの指示により、診察終了情報を送信する医師用端末4と、患者の受診予約に関する予約管理テーブル21にアクセス可能であり、医師用端末4から診察終了情報を受信すると、予約管理テーブル21を参照して、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者を特定し、その特定した患者に対応する患者用端末1,2に呼び出し信号を送信する呼び出しサーバ5とを備えたことで、病院内に呼び出す患者の人数をあらかじめ定めたn人以下とすることができ、ある患者の診察が終わった時に、次の順番の患者を効率よく病院に呼び出すことができる。したがって、患者は病院からの呼び出しがあるまでは病院内で待つ必要がなく、院内での待ち時間を短縮でき、院内での受診待ちによる患者の負担が軽減されるメリットがある。また、病院としては、病院内における患者の拘束時間を短縮することにより、来院する患者のための駐車場や待合室のスペースを削減することができ、待合室に置く雑誌の種類やテレビの台数を削減することもできる。さらに、病院内における患者の受診待ち時間の短縮は、その病院で診察を受けるためのインセンティブを付与することにもなる。
【0054】
なお、本実施の形態1では、図1で示されるように呼び出しサーバ5が病院内にあると説明したが、呼び出しサーバ5が病院内ではない別の場所に設置されており、その呼び出しサーバ5と、病院内の患者用端末3などとが、インターネットなどのネットワークで接続されているようにしてもよい。
【0055】
また、予約管理テーブル21、患者マスター22、医師マスター23、及びサーバ設定情報24は、呼び出しサーバ5内にあってもよく、あるいは呼び出しサーバ5とLANなどの所定のネットワークで接続された単数、または複数のサーバにあってもよい。
【0056】
また、上記説明では、前日の予約までしか認めないようにしていたが、病院によっては、例えば数か月前からの予約を認めるようにしてもよい。その場合には、予約管理テーブル21に診察希望年月日の欄を設ければよい。
【0057】
また、ある患者の診察が終了した時には、医師用端末4からの診察終了情報により呼び出しサーバ5が予約管理テーブル21のステータス等の変更を行うと説明したが、医師用端末4が直接、予約管理テーブル21にアクセス可能である場合には、予約管理テーブル21の更新は医師用端末4が行ってもよい。
【0058】
また、診察終了情報には、診察の終了した患者の氏名と医師IDと診察が終了した旨を示す情報とが含まれるとしたが、医師用端末4が診察終了時の予約管理テーブルの更新を行う場合には、患者の氏名は含まれていなくてもよい。さらに、診察終了情報に含まれるものは、診察の終了した患者とその診療科を特定する情報であれば、患者の氏名や医師IDに限定されず、例えば、患者IDなどであってもよい。
【0059】
【発明の効果】
以上のように、本発明による呼び出しシステムによれば、ある患者の診察が終了した旨を示す診察終了情報を送信する医師用端末と、患者の受診予約に関する受診予約リストにアクセス可能であり、前記診察終了情報を受信すると、前記受診予約リストを参照して、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者を特定し、その特定した患者の全部または一部の患者用端末に、患者を呼び出すために用いられる呼び出し信号を送信するサーバとを備えたことで、患者は院外で受診待ちをすることができ、病院からの連絡を受けるまでは自宅で待機したり、買い物等、別の用事のために時間を有効に利用することができ、病院内での拘束時間が短縮され、患者の受診待ちによる負担が軽減されるという効果が得られる。また、診察間近の患者だけを病院に呼び出すため、病院としては、待合室スペース及び駐車場スペースを削減可能であるという効果が得られる。
【0060】
また、本発明による呼び出しサーバによれば、受診待ちをしている患者を呼び出す呼び出しサーバであって、ある患者の診察が終了した旨を示す診察終了情報を受信する受信手段と、患者の受診予約に関する受診予約リスト、及び患者に関する情報である患者情報にアクセス可能であり、前記受信手段が前記診察終了情報を受信すると、前記受診予約リストを参照して、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者を特定し、その特定した患者の全部または一部の患者用端末に関する情報である呼び出し情報を前記患者情報から取得する呼び出し情報取得手段と、前記呼び出し情報によって特定される患者用端末に、患者を呼び出すために用いられる呼び出し信号を送信する送信手段とを備えたことで、患者は院外で受診待ちをすることができ、病院からの連絡を受けるまでは自宅で待機したり、買い物等、別の用事のために時間を有効に利用することができ、病院内での拘束時間が短縮され、患者の受診待ちによる負担が軽減されるという効果が得られる。また、診察間近の患者だけを病院に呼び出すため、病院としては、待合室スペース及び駐車場スペースを削減可能であるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による呼び出しシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1による呼び出しシステムの実装上の構成を示すブロック図である。
【図3】予約管理テーブルの一例を示す図である。
【図4】患者マスターのデータベースにおけるテーブル内容の一例を示す図である。
【図5】医師マスターのデータベースにおけるテーブル内容の一例を示す図である。
【図6】患者用端末のディスプレイに表示される入力画面の一例を示す図である。
【図7】患者が患者用端末を用いて受診予約を設定するときの患者用端末、及び呼び出しサーバの動作について説明するためのフローチャートである。
【図8】患者が患者用端末を用いて受診予約を設定するときの患者用端末、及び呼び出しサーバの動作について説明するためのフローチャートである。
【図9】患者用端末のディスプレイに表示される入力画面の一例を示す図である。
【図10】患者用端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【図11】患者用端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【図12】患者用端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【図13】患者用端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【図14】患者用端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【図15】患者用端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【図16】患者用端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【図17】患者用端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【図18】患者用端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【図19】患者の診察が終了したときの医師用端末の動作について説明するためのフローチャートである。
【図20】医師用端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【図21】診察終了情報を受信したときの呼び出しサーバの動作について説明するためのフローチャートである。
【図22】サーバ管理用端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【図23】医師用端末のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1、2、3 患者用端末
4 医師用端末
5 呼び出しサーバ
11、12、13 ネットワーク
21 予約管理テーブル
22 患者マスター
23 医師マスター
24 サーバ設定情報
31 情報管理手段
32 制御手段
33 通信手段
34 呼び出し情報取得手段
35 ボイスプロンプタ
Claims (12)
- ある患者の診察が終了した旨を示す診察終了情報を送信する医師用端末と、
患者の受診予約に関する受診予約リストにアクセス可能であり、前記診察終了情報を受信すると、前記受診予約リストを参照して、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者を特定し、その特定した患者の全部または一部の患者用端末に、患者を呼び出すために用いられる呼び出し信号を送信するサーバと、
を備えたことを特徴とする呼び出しシステム。 - 請求項1記載の呼び出しシステムにおいて、
前記サーバは、前記診察終了情報を受信すると前記受診予約リストを更新し、その更新した受診予約リストを参照して、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者の特定を行う、
ことを特徴とする呼び出しシステム。 - 請求項1記載の呼び出しシステムにおいて、
前記医師用端末は、前記診察終了情報を送信するとともに、前記受診予約リストの更新を行い、
前記サーバは、前記医師用端末により更新された受診予約リストを参照して、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者の特定を行う、
ことを特徴とする呼び出しシステム。 - 請求項2または3記載の呼び出しシステムにおいて、
前記サーバは、前記特定した患者のうち、院外で受診待ちをしている患者の患者用端末に前記呼び出し信号を送信する、
ことを特徴とする呼び出しシステム。 - 請求項2または3記載の呼び出しシステムにおいて、
前記サーバは、前記特定した患者のうち、前記受診予約リストの更新によって新たに受診中の患者から所定の待ち人数以内となった患者の患者用端末に、前記呼び出し信号を送信する、
ことを特徴とする呼び出しシステム。 - 受診待ちをしている患者を呼び出す呼び出しサーバであって、
患者の受診予約に関する受診予約リストにアクセス可能であり、ある患者の診察が終了した旨を示す診察終了情報を受信すると、前記受診予約リストを参照して、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者を特定し、その特定した患者の全部または一部の患者用端末に、患者を呼び出すために用いられる呼び出し信号を送信することを特徴とする呼び出しサーバ。 - 受診待ちをしている患者を呼び出す呼び出しサーバであって、
ある患者の診察が終了した旨を示す診察終了情報を受信する受信手段と、
患者の受診予約に関する受診予約リスト、及び患者に関する情報である患者情報にアクセス可能であり、前記受信手段が前記診察終了情報を受信すると、前記受診予約リストを参照して、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者を特定し、その特定した患者の全部または一部の患者用端末に関する情報である呼び出し情報を前記患者情報から取得する呼び出し情報取得手段と、
前記呼び出し情報によって特定される患者用端末に、患者を呼び出すために用いられる呼び出し信号を送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とする呼び出しサーバ。 - 請求項7記載の呼び出しサーバにおいて、
前記受信手段が前記診察終了情報を受信すると、前記受診予約リストを更新する受診予約リスト更新手段をさらに備え、
前記呼び出し情報取得手段は、前記受診予約リスト更新手段により更新された受診予約リストを参照して、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者の特定を行う、
ことを特徴とする呼び出しサーバ。 - 請求項7記載の呼び出しサーバにおいて、
前記受信手段が前記診察終了情報を受信したときに、前記受診予約リストは更新されるものであり、
前記呼び出し情報取得手段は、前記更新された受診予約リストを参照して、受診中の患者から所定の待ち人数以内である患者の特定を行う、
ことを特徴とする呼び出しサーバ。 - 請求項8または9記載の呼び出しサーバにおいて、
前記呼び出し情報取得手段は、前記特定した患者のうち、院外で受診待ちをしている患者の患者用端末に関する呼び出し情報を取得する、
ことを特徴とする呼び出しサーバ。 - 請求項8または9記載の呼び出しサーバにおいて、
前記呼び出し情報取得手段は、前記特定した患者のうち、前記受診予約リストの更新によって新たに受診中の患者から所定の待ち人数以内となった患者の患者用端末に関する呼び出し情報を取得する、
ことを特徴とする呼び出しサーバ。 - 請求項7記載の呼び出しサーバにおいて、
前記送信手段は、患者用端末に電話をかけるボイスプロンプタと、患者用端末に電子メールを送信するメール送信手段とを有しており、
前記ボイスプロンプタは、前記呼び出し情報取得手段により患者情報から取得された呼び出し情報が電話に関するものであるときに、該呼び出し情報に基づいて患者用端末に電話をかけ、
前記メール送信手段は、前記呼び出し情報取得手段により患者情報から取得された呼び出し情報が電子メールに関するものであるときには、該呼び出し情報に基づいて患者用端末に電子メールを送信する、
ことを特徴とする呼び出しサーバ。
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