JP3913182B2 - 予約受付方法、事前呼出方法及びそのプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、予約受付方法及びそのプログラムに関し、さらに詳しくは、ユーザ端末と、前記ユーザ端末と電気通信回線を介して接続可能なリモートサーバと、前記リモートサーバと前記電気通信回線を介して接続可能な受付処理装置とを用いた、サービスの提供を受けるための予約受付方法及びそのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、銀行では受付窓口への先着順に利用者に予約受付番号を発行し、予約受付番号順に利用者に対してサービスを提供している。また、病院では先着順に予約受付番号を発行し、予約受付番号順に診察を行っている。
【0003】
以上に示したように、銀行や病院のようなユーザに来所してもらいサービスを提供する業種では、先着順にサービスを提供するために予約受付番号を発券するシステムが導入されている場合がある。
【0004】
しかしながら、発券システムの場合はサービス窓口や診察室といったサービス提供所に列をなして並ぶ必要はないものの、サービス提供所付近にはとどまっておく必要があった。なぜなら呼出を受ける時期は不明であり、電光掲示板の見える範囲又は呼出音声が聞こえる範囲内にいなければ、自己の予約受付番号が呼び出されたか否かがわからないからである。よって、受付後サービスを受けるまでの時間帯は銀行内や病院内といった所定の場所に拘束されなければならず、時間の無駄が生じていた。
【0005】
このような時間の無駄の解消を目的として、近年携帯電話によるインターネット接続機能を使った診察申し込みシステムが注目を浴びている。しかしながら、セキュリティの確保の問題やインターネットで障害が発生した場合にシステムが停止する等の問題がある。
【0006】
【特許文献1】
特公昭61−22339号公報
【特許文献2】
特公昭63−41105号公報
【特許文献3】
特公平7−117970号公報
【特許文献4】
特開2000−259746号公報
【特許文献5】
特開2002−74005号公報
【特許文献6】
特開2002−133131号公報
【特許文献7】
特開2002−133132号公報
【特許文献8】
特開2001−331590号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、予約受付後サービスの提供を受けるまでの時間を有効に利用できる予約受付システムを提供することである。
【0008】
本発明の他の目的は、高いセキュリティを確保でき、電気通信回線に異常が発生しても業務を継続できる予約受付システムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明による予約受付方法は、リモートサーバと、リモートサーバに接続可能なユーザ端末と、リモートサーバに接続可能な受付処理装置からなる予約受付システムによる予約受付方法であって、(1)受付処理装置が、予約受付システムが正常に動作していることを表すオンラインフラグがオンか否かを定期的に判断するステップと、(2)受付処理装置が、(1)のステップでオンラインフラグがオンであると判断した場合、受付処理装置が備えるメイン側状況データファイルから、最新の予約受付番号及び現在呼び出し中の予約受付番号を含む予約受付の情報である状況データを読み出し、その状況データを含む定期通信メッセージをリモートサーバに送信するステップと、(3)リモートサーバが、定期通信メッセージを受信し、その定期通信メッセージに含まれる状況データを、リモートサーバが備えるリモート側状況データファイルに保存するステップと、(4)リモートサーバが、定期通信メッセージに応答して所定の応答メッセージを受付処理装置に送信するステップと、(5)受付処理装置が、定期通信メッセージを送信してから所定期間内に応答メッセージを受信したか否かを判断するステップと、(6)受付処理装置が、(5)のステップで応答メッセージを受信しなかったと判断した場合、オンラインフラグをオフにするステップと、(7)受付処理装置が、入力操作に応じて予約依頼情報を入力されるステップと、(8)ユーザ端末が、入力操作に応じて予約依頼情報を入力されるステップと、(9)ユーザ端末が、(8)のステップで入力された予約依頼情報をリモートサーバに送信するステップと、(10)リモートサーバが、ユーザ端末から予約依頼情報を受信したとき、その予約依頼情報を受信する前の所定期間内に定期通信メッセージを受信しているか否かを判断するステップと、(11)リモートサーバが、(10)のステップで所定期間内に定期通信メッセージを受信していると判断した場合、(9)のステップでユーザ端末から受信した予約依頼情報をリモートサーバが備えるリモート側受付データファイルに保存するステップと、(12)リモートサーバが、(11)のステップの後、仮予約受付完了通知をユーザ端末に送信するステップと、(13)リモートサーバが、(10)のステップで所定期間内に定期通信メッセージを受信していないと判断した場合、エラー通知をユーザ端末に送信するステップと、(14)受付処理装置が、(5)のステップで応答メッセージを受信したと判断した場合、リモート側受付データファイルに保存されている予約依頼情報を受付処理装置に送信するようにリモートサーバに要求するステップと、(15)リモートサーバが、受付処理装置からの予約依頼情報の送信要求に応じて、リモート側受付データファイルから予約依頼情報を読み出して受付処理装置に送信するステップと、(16)受付処理装置が、(7)のステップで予約依頼情報の入力があった時、または(15)のステップで予約依頼情報の送信があった時、最新の発行済み予約受付番号からカウントアップした予約受付番号を、(7)のステップで入力または(15)のステップで送信された予約依頼情報の順に発行するステップと、(17)受付処理装置が、発行した予約受付番号を含む状況データをメイン側状況データファイルに保存するステップと、(18)受付処理装置が、(16)のステップで発行した予約受付番号に基づいて発券するステップと、(19)受付処理装置が、(16)のステップで発行した予約受付番号をリモートサーバに送信するステップと、(20)リモートサーバが、受付処理装置から送信された予約受付番号をユーザ端末に送信するステップと、(21)ユーザ端末が、入力操作に応じて予約受付番号を入力されるステップと、(22)ユーザ端末が、入力された予約受付番号をリモートサーバに送信するステップと、(23)リモートサーバが、リモート側状況データファイルから状況データに含まれる現在呼び出し中の予約受付番号を読み出し、ユーザ端末から送信された予約受付番号からその読み出した現在呼び出し中の予約受付番号を減算して待ち人数を算出するステップと、(24)リモートサーバが、算出した待ち人数をユーザ端末に送信するステップとを備える。
【0010】
ユーザがユーザ端末で予約を行うと、ユーザ端末は入力された予約依頼情報をリモートサーバに送信する。予約依頼情報を受信したリモートサーバは、その予約依頼情報を受付処理装置に送信する。このように、予約依頼情報はユーザ端末から必ずリモートサーバを経由して受付処理装置へ送信される。よって、受付処理装置はユーザ端末から予約依頼情報を直接受信することはない。そのため、受付処理装置はユーザ端末からの不正アクセスを防止でき、受付処理装置のセキュリティは向上する。その結果、不正アクセス等による受付処理装置の動作停止を防止でき、受付処理装置は継続して動作することができる。
【0012】
また、リモートサーバは受付処理装置から要求がない限り、予約依頼情報を受付処理装置に送信しない。すなわち、受付処理装置は自身が発信した要求に応じてリモートサーバから送信される予約依頼情報しか受信しない。よって、受付処理装置のセキュリティはさらに向上する。
【0018】
好ましくは、予約受付方法はさらに、リモートサーバが、算出した待ち人数にあらかじめ定められた予想時間を乗算して待ち時間を算出するステップを備える。リモートサーバは、算出した待ち時間を算出した待ち人数とともにユーザ端末に送信する。
【0019】
この場合、ユーザは自分がサービスの提供を受けるまでにあとどの位の待ち時間があるかを把握できる。その結果、ユーザがサービスの提供を受けるまでの時間を有効に活用できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明を援用する。
【0025】
1.予約受付システムの全体構成
図1を参照して、予約受付システム10は、受付処理装置1とリモートサーバ2とを備える。受付処理装置1とリモートサーバ2とはインターネット等の電気通信回線3を介して接続される。
【0026】
受付処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)11と、メモリ12と、ハードディスク13と、掲示ディスプレイ15と、マウスやキーボード等の入力部16と、発券部17とを含む。ハードディスク13はメイン側状況データファイル131とメイン側受付データファイル132とを含む。メイン側状況データファイル131は、発行済みの予約受付番号のうちの最新の予約受付番号、待ち人数、待ち時間、現在呼び出し中の予約受付番号や呼び出し時に不在であった者の予約受付番号等の情報(以下、状況データと称する)を記憶する。メイン側受付データファイル132は予約依頼を記憶する。掲示ディスプレイ15は病院内で来訪者が閲覧可能な場所に設置されるのが好ましい。また、病院内に複数の診察室がある場合は、入力部16は受付場所及び診察室ごとに設置されてもよい。発券部17は来訪者に対して予約受付番号券を発行する。受付処理装置1はリモートサーバ2から送信される予約依頼に基づいて、診察の予約受付業務を行う。また、受付処理装置1はリモートサーバ2とは独立して、予約の受付を行うこともできる。
【0027】
一方、リモートサーバ2は、CPU21と、メモリ22と、ハードディスク23とを含む。ハードディスク23は、リモート側状況データファイル231と、リモート側受付データファイル232と、統計データファイル233とを含む。リモート側状況データファイル231は受付処理装置1から送信された状況データが保存される。リモート側受付データファイル232はユーザが利用するPDA( Personal Digital Assistant )や携帯電話機等の携帯端末4又は固定端末5(以下、携帯端末4及び固定端末5をユーザ端末6とも称する)から送信された予約依頼を保存する。統計データファイル233は所定期間ごと(たとえば、1時間ごと)の状況データの統計結果が保存される。リモートサーバ2はユーザ端末6から電気通信回線3を介して予約依頼を受ける。リモートサーバ2が予約依頼を受けることで、ユーザは病院へ行く前に自宅又は外から診察を予約できる。
【0028】
受付処理装置1及びリモートサーバ2に予約受付プログラムをインストールすることで、受付処理装置1及びリモートサーバ2は以下に示す予約受付処理を実行できる。なお、予約受付プログラムはメモリ12及びメモリ22にマイクロプログラムとして予め記憶されていてもよい。
【0029】
また、携帯端末4はCPU41及びメモリ42を含み、事前呼出プログラムをインストールすることで、事前呼出処理を行うことができる。携帯端末4は予め事前呼出プログラムをインストールされたうえで販売されてもよい。また、リモートサーバ2のハードディスク23に事前呼出プログラムが予め保存されており、ユーザが携帯端末4を購入後、リモートサーバ2から事前呼出プログラムを携帯端末4にダウンロードしてもよい。
【0030】
2.遠隔予約受付処理
予約受付システム10による予約受付処理のうち、病院外にいるユーザから予約受付を行う動作(以下、遠隔予約受付処理と称する)について説明する。ユーザが在宅のまま診察の予約を行う場合や、外出しているユーザが診察の予約を行う場合に遠隔予約受付処理が行われる。
【0031】
遠隔予約受付処理はリモートサーバ2がユーザ端末6から予約依頼を受ける処理(仮予約受付処理)と、所定期間ごとにリモートサーバ2が受付処理装置1へ予約依頼を送信し、受付処理装置1がユーザの予約を受け付ける処理(本予約受付処理)と、予約受付が完了したか否かをユーザが問い合わせる処理(予約完了問い合わせ処理)とに分かれる。以下、それぞれの処理について説明する。
【0032】
2−1.仮予約受付処理
図2を参照して、ユーザが病院の予約を行いたい場合、ユーザはユーザ端末6の予約依頼情報入力画面に予約依頼情報を入力する(S101)。図3にユーザが携帯端末4を用いた場合の予約依頼情報入力画面を示す。予約依頼情報にはユーザの氏名、生年月日、携帯電話番号、初診でない場合は診察券番号をそれぞれ入力する。なお、ユーザの氏名と診察券番号と生年月日とがユーザIDと連結してリモートサーバ2のハードディスク23内に予め保存されている場合は、ユーザは予約依頼情報としてユーザIDをユーザ端末6に入力してもよい。ユーザ端末6は入力された予約依頼情報をリモートサーバ2に送信する(S102)。リモートサーバ2は予約依頼情報を受信後(S103)、受信前の所定期間内に定期通信処理が行われたか否かを判断する(S104)。ここで、定期通信処理とは、受付処理装置1とリモートサーバ2との間で情報を定期的に送受信する処理をいう。定期通信処理については後述する。定期通信処理が行われたか否かは、リモート側状況データファイル231内の状況データがステップS103の受信前の所定期間内に更新されているか否かで判断される。
【0033】
ステップS104で定期通信処理が行われていないと判断した場合、リモートサーバ2は予約受付システム10内で異常が発生していると判断する。なぜなら、定期通信処理が行われていないということは、受付処理装置1に異常が発生しているか、又は電気通信回線3に異常が発生していると考えられるからである。よってこの場合、リモートサーバ2は予約受付システムが現在停止している旨の通知(以下、エラー通知と称する)をユーザ端末6に送信する(S105)。ユーザ端末6は停止している旨の情報を受信し、ディスプレイ(図示せず)に表示する(S108)。
【0034】
一方、ステップS104での判断の結果、所定期間内に定期通信処理が行われていたと判断した場合、リモートサーバ2は仮予約受付処理を行う(S106)。具体的には、リモートサーバ2はユーザ端末6から送信された予約依頼情報をリモート側受付データファイル232に記憶する。
【0035】
仮予約受付処理が終了した後、リモートサーバ2は仮予約受付完了通知をユーザ端末6に送信する(S107)。ユーザ端末6は仮予約受付完了通知を受信し、ディスプレイに表示する(S108)。
【0036】
2−2.本予約受付処理
仮予約受付処理が完了しただけでは、ユーザの予約は完了しない。受付処理装置1がユーザの予約受付を行って初めてユーザの予約が完了する。そのため、受付処理装置1がリモートサーバ2から予約依頼情報を取得する本予約受付処理が行われる。図4に本予約受付処理の動作を示す。なお、図4に示すように、本予約受付処理の全体動作をステップS20とする。
【0037】
図4を参照して、本予約受付処理(S20)は受付処理装置1とリモートサーバ2とが定期的に情報を送受信する定期通信処理の後で行われる。なお、定期通信処理については後述する。受付処理装置1はリモート側受付データファイル232に新たな予約依頼情報が記録されているか否かを判断する。(S202〜S206)。ここで、新たな予約依頼情報とは、前回の本予約受付処理以降にリモート側受付データファイル232に保存された予約依頼情報をいう。受付処理装置1は新たな予約依頼情報の有無についての問い合わせメッセージをリモートサーバ2に送信する(S202)。リモートサーバ2は問い合わせメッセージを受信後(S203)、リモート側受付データファイル232内に新たな予約依頼情報が保存されているか否かを判断し、その判断結果を送信する(S204)。受付処理装置1はリモートサーバ2からの判断結果を受信後(S205)、判断結果に基づいて新たな予約依頼情報の有無を判断する(S206)。判断の結果、新たな予約依頼情報がない場合、受付処理装置1は予約受付処理を終了する。
【0038】
一方、新たな予約依頼情報がある場合、受付処理装置1はリモート側受付データファイル232に保存されている予約依頼情報を取得する処理を行う(S207〜S215)。具体的には、受付処理装置1は予約依頼情報の要求メッセージをリモートサーバ2に送信する(S207)。リモートサーバ2は要求メッセージを受信後(S208)、リモート側受付データファイル232に保存された予約依頼情報を受付処理装置1に送信する(S209)。受付処理装置1は予約依頼情報を受信後、ハードディスク13内のメイン側受付データファイル132に保存する(S210)。
【0039】
予約依頼情報を保存後、受付処理装置1はメイン側状況データファイル131に保存された最新の状況データと保存した予約依頼情報とに基づいて、予約受付番号計算処理(S211)、待ち人数計算処理(S212)及び待ち時間計算処理(S213)を行う。予約受付番号計算処理では、予約依頼の早かった予約依頼情報順に予約受付番号を付与する(S211)。具体的には、状況データ内の最新の発行済み予約受付番号を参照して、予約依頼の早かった予約依頼情報ごとに予約受付番号を順次カウントアップさせて付与する。たとえば、ステップS210で受信した予約依頼が3件あり、状況データ内の最新の発行済み予約受付番号が「30050」である場合、受付処理装置1は予約依頼の早かった予約依頼情報ごとに「30051」、「30052」、「30053」の予約受付番号を付与する。なお、予約受付番号は10ずつカウントアップさせ、「30060」、「30070」、「30080」としてもよい。また、待ち人数計算処理では、次の式(1)により待ち人数を算出する(S212)。
待ち人数=予約受付番号−呼出番号 (1)
【0040】
ここで、呼出番号とは、診察室から呼び出しを受けた番号(すなわち、診察待ちが終了した番号)である。待ち時間計算処理では、次の式(2)により待ち時間を算出する(S213)。
待ち時間=待ち人数×予想時間 (2)
【0041】
ここで、予想時間は任意に決定できる時間である。たとえば病院での診察が1人当たり平均5分かかるのであれば、予想時間=5分とすることができる。さらに、時間帯によって1人当たりの診察時間が異なる場合や、内科や外科といったように分野により診察時間が異なる場合は、時間帯や分野ごとに予想時間を決定できる。さらに、待ち人数が1人〜10人までの間は予想時間=3分とし、待ち人数11人以降については予想時間=5分というように、待ち人数に応じて予想時間を変えることもできる。なお、ステップS211〜S213の算出結果はメイン側状況データファイル131に保存される。
【0042】
以上の計算処理を終了後、受付処理装置1はステップS212で算出した予約受付番号に基づいて予約受付番号券を発券部17から発行する(S214)。また、ステップS211で算出した待ち人数及びステップS213で算出した待ち時間の情報を病院内の掲示ディスプレイ15に表示する(S215)。ステップS215における掲示ディスプレイの画面を図5に示す。呼出番号表示部201に呼出番号が、待ち人数表示部202に待ち人数が、待ち時間表示部203に待ち時間がそれぞれ表示される。受付処理装置1はS211〜S215の動作をS210で受診した予約情報数分繰り返す。
【0043】
以上の動作を終了後、受付処理装置1はS211で算出した予約情報ごとの予約受付番号をリモートサーバ2に送信する(S216)。なお、予約受付番号の送信時にメイン側状況データファイル131に保存された状況データも送信される。リモートサーバ2は予約依頼情報ごとの予約受付番号を受信後(S217)、予約受付番号を対応する予約依頼情報とリンクしてリモート側受付データファイル232に保存する(S218)。なお、待ち人数、待ち時間及び呼出番号はリモート側状況データファイル231に保存される。
【0044】
2−3.予約完了問い合わせ処理
ユーザはユーザ端末6を用いて受付処理装置1での予約受付が完了したか否かを問い合わせできる。図6を参照して、ユーザはユーザ端末6を用いて問い合わせメッセージをリモートサーバ2へ送信する(S301)。図7にユーザが携帯端末4を用いた場合のステップS301での携帯端末画面を示す。このとき、ユーザが画面中の「確認画面を見る」を選択すれば、携帯端末4からリモートサーバ2へ問い合わせメッセージが送信される。リモートサーバ2は問い合わせメッセージを受信後(S302)、予約受付が受付処理装置1で完了したか否かを判断する(S303)。具体的には、リモートサーバ2はユーザ端末6を特定する情報(たとえば電話番号や予めリモートサーバ2から付与される識別番号等)からリモート側受付データファイル232内のユーザの予約依頼情報を参照し、その予約依頼情報が受付処理装置1から付与された予約受付番号を有するか否かを判断する。判断の結果、予約受付番号を有しない場合、リモートサーバ2は予約受付が未完了である旨の通知(未完了通知)をユーザ端末6に送信する(S304)。ユーザ端末6は未完了通知を受信後、ディスプレイに表示する(S305)。
【0045】
一方、ステップS303での判断の結果、予約受付番号を有している場合、リモートサーバ2はユーザ端末6に対して、付与された予約受付番号とリモート側状況データファイル231内の状況データとを送信する(S304)。ユーザ端末6は予約受付番号と状況データとを受信後、予約受付番号と状況データとをディスプレイに表示する(S305)。このときの携帯端末4の画面を図8に示す。
【0046】
以上の動作により、ユーザは病院に行くことなく、病院外から診察の予約を行うことができる。
【0047】
3.定期通信処理
受付処理装置1とリモートサーバ2とは所定期間ごとに情報を授受する定期通信処理を行う。定期通信処理を行うことで、メイン側状況データファイル131内の情報とリモート側状況データファイル231内の状況データとを同期させる。図9に定期通信処理の動作を示す。なお、図9中の受付処理装置1側での定期通信処理動作を定期通信処理S41、リモートサーバ2側での定期通信処理動作を定期通信処理S42とする。
【0048】
図9を参照して、受付処理装置1は定期通信処理として初めにオンラインフラグがオンか否かを判断する(S401)。オンラインフラグは、予約受付システム10が正常に動作している場合は「オン」となり、何らかの異常により予約受付システム10が正常に動作していない場合は「オフ」となる。オンラインフラグはハードディスク13内に記憶されている。オンラインフラグが「オフ」の場合(S401)、定期通信処理は一端終了し、所定期間経過後に(S415)再びステップS401に戻る。一方、オンラインフラグが「オン」の場合、受付処理装置1は定期通信の準備を行う(S402)。具体的には前回の定期通信処理後に更新された状況データ(以下、更新データと称する)をメイン側状況データファイル131から検索する。検索された更新データは送信可能なデータフォーマットに変換される。
【0049】
定期通信準備を終了後、受付処理装置1は更新データを含む定期通信メッセージをリモートサーバ2に送信する(S403)。リモートサーバ2は定期通信メッセージを受信後(S404)、受信したメッセージが有効か否かを判断する(S405)。メッセージの有効性を判断する1つの理由は、更新データのデータ落ちや更新データの文字化け等がないかチェックするためである。また、他の理由は、送信されたメッセージが受付処理装置1から送信されたものか否かをチェックすることで、不正アクセスを防止するためである。
【0050】
判断の結果、メッセージが有効である場合(S405)、リモートサーバ2はステータスを「OK」とし(S406)、受信した更新データをリモート側状況データファイル231に保存する(S407)。このとき、更新日時も保存される。一方、判断の結果、メッセージが無効である場合(S405)、リモートサーバ2はステータスを「NG」とする(S408)。なお、ステータスはハードディスク23内に記録される。ステータスを決定後、リモートサーバ2は応答メッセージを受付処理装置1に送信する(S409)。なお、応答メッセージにはステータス情報が含まれる。
【0051】
受付処理装置1はステップS403でメッセージを送信後、リモートサーバ2からの応答メッセージを所定期間待つ(S410)。所定期間を経過しても応答メッセージがない場合(S411)、受付処理装置1は、電気通信回線3又はリモートサーバ2になんらかの異常が発生していると判断し、エラー通知を掲示ディスプレイ15に表示する(S413)。なお、エラー通知は音又は音声により行われてもよい。その後、受付処理装置1はオンラインフラグを「オフ」とする(S414)。なお、オンラインフラグを「オフ」とする作業は手動で行っても良い。オンラインフラグを「オフ」とすることで、受付処理装置1は電気通信回線3から完全に独立し、後述するように病院内にて予約受付処理を単独で行うことができる。
【0052】
一方、所定期間内に応答メッセージを受けた場合(S411)、受信した応答メッセージに含まれるステータスがOKか否かを判断する(S412)。判断の結果、ステータスがOKの場合、図4に示した本予約受付処理S20を行う。ステップS412での判断の結果、ステータスがNGの場合、電気通信回線3又はリモートサーバ2でトラブルが発生していると判断し、エラー通知を掲示ディスプレイ15に表示する(S413)。このとき、オンラインフラグは自動又は手動により「オフ」とする(S414)。
【0053】
以上の動作により、本発明の実施の形態による予約受付システムでは、受付処理装置1及びリモートサーバ2の2つのサーバを用いて定期通信処理を行う。そのため、電気通信回線3又はリモートサーバ2になんらかのトラブルが発生しても、受付処理装置1は単独で予約受付処理を行うことができる。よって、トラブル発生時も予約受付システム10を稼働させ続けることができ、システム全体は停止しない。また、定期通信処理では、定期通信メッセージは必ず受付処理装置1からリモートサーバ2へ送信され、その逆はない。すなわち、受付処理装置1は自分が定期通信メッセージを送信し、応答してきたリモートサーバ2以外とは情報の送受信を行わない。よって、受付処理装置1のセキュリティを極めて高くすることができる。
【0054】
4.呼出状況通知処理
遠隔予約受付処理により受付処理装置1で予約受付を完了し、予約受付番号を付与されたユーザは、自分の予約受付番号が呼ばれるまでの待ち人数及び待ち時間等の情報(呼出状況データ)の通知を受けることができる(呼出状況通知処理)。図10を参照して、ユーザはユーザ端末6に予約受付番号を入力し、ユーザ端末6は入力された予約受付番号を含む問い合わせメッセージをリモートサーバ2に送信する(S501)。ステップS501で携帯端末4を用いた場合の予約受付番号入力画面を図11に示す。リモートサーバ2は問い合わせメッセージを受信後(S502)、受信前の所定期間内に定期通信処理がなされたか否かを判断する(S503)。定期通信処理がなされたか否かの判断は、リモート側状況データファイル231内の更新日時記録を参照して行う。
【0055】
判断の結果、定期通信処理がなされていない場合(S503)、電気通信回線3又は受付処理装置1に異常が発生していると判断する。このときリモートサーバ2はエラー通知をユーザ端末6に送信する(S504)。一方、定期通信処理がなされている場合、リモートサーバ2は予約受付システム10が正常に動作していると判断する。このとき、リモートサーバ2はリモート側状況データファイル231内の状況データを用いて呼出状況データの算出を行う。具体的には、ステップS502で受信した予約受付番号が呼出されるまでの待ち人数と、待ち時間とを予約受付番号及び式(1),(2)を用いて算出する。算出結果は呼出状況データとしてユーザ端末6に送信される(S505)。ユーザ端末6は呼出状況データを受信後、ディスプレイに表示する(S506)。携帯端末4を用いた場合のステップS506の画面を図12に示す。
【0056】
以上の動作により、ユーザは病院外にいる場合でも、自分の予約受付番号が呼び出されるまでの待ち人数や待ち時間等の情報を把握できる。そのため、ユーザは病院で呼び出される直前まで病院内にいる必要はなく、呼び出されるまでの時間を有効に利用できる。
【0057】
なお、ユーザが携帯端末4を利用している場合、呼び出される所定時間前に音振動、又は表示により呼出時間が近い旨の通知をユーザが受けるようにすることもできる。
【0058】
図13を参照して、携帯端末4のユーザは初めに予約受付番号と呼出条件とを携帯端末4に入力する(S601)。ここで、呼出条件とは、たとえば待ち時間が30分未満となった場合に通知を行う、又は待ち人数が10人よりも少なくなった場合に通知を行う、といった条件をいう。予約受付番号及び呼出条件が入力された後、携帯端末4は現在サービス圏内か否かを判断する(S602)。サービス圏外の場合、携帯端末4は警告音や振動により、又は、ディスプレイに警告表示を行うことにより、ユーザに注意を促す(S603)。その後、所定期間経過後に(S604)再びステップS602の動作に戻る。
【0059】
一方、サービス圏内の場合、携帯端末4は入力された予約受付番号を含む問い合わせメッセージをリモートサーバ2に送信する(S620)。続いて、リモートサーバは図10における呼出状況通知処理中のステップS502〜S505の動作を行い、エラー通知又は算出した呼出状況データを携帯端末4に送信する。携帯端末4はエラー通知又は呼出状況データを受信する(S605)。
【0060】
受信後、携帯端末4は受信した情報に基づいて予約受付システム10が正常に動作しているか否かを判断する(S606)。予約受付システムが停止している場合(すなわち、ステップS605でエラー通知を受信した場合)、携帯端末4はエラー通知をディスプレイに表示したり、警告音を発したりしてユーザの注意を促す(S607)。一方、予約受付システムが正常に動作している場合(すなわち、ステップS605で呼出状況データを受信した場合)、携帯端末4は呼出状況データ及びステップS601で入力した呼出条件に基づいて、ユーザに通知を行うか否かを判断する(S608)。具体的には、携帯端末4は呼出状況データ中の待ち時間が30分未満か否かを判断する。又は、携帯端末4は呼出状況データ中の待ち人数が10人未満か否かを判断する。
【0061】
判断の結果、呼出状況データが呼出条件を満足していない場合、所定時間経過後(S604)に再びステップS602の動作に戻る。一方、呼出状況データが呼出条件を満足している場合、携帯端末4は呼出時間が近づいた旨の通知を行う(S609)。通知は音や振動により、又はディスプレイへの画面表示により行われる。
【0062】
続いて、携帯端末4は所定期間経過後(S610)、キー操作が行われたか否かを判断する(S611)。ここで、キー操作とは、ステップS609の通知を停止させるためのキー操作であり、たとえば携帯端末4内の複数のボタン(図示せず)内のいずれかを押せばキー操作が行われたことになる。キー操作が行われた場合(S611)、ユーザが通知を認識したため、携帯端末4は動作を終了する。一方、キー操作が行われなかった場合(S611)、携帯端末4は所定時間経過後(S604)、再びステップS602に戻る。ユーザが通知を認識していないため、再び通知を行う必要があるためである。なお、ステップS604の所定時間は、ユーザの予約受付番号の呼出時間が近づくにつれて、短くなってもよい。たとえば、待ち時間が10分以上の場合、ステップS604の所定時間が3分であり、待ち時間が10分未満の場合、所定時間が1分となってもよい。
【0063】
以上の動作により、ユーザは携帯端末4に一度呼出条件を入力しておけば、自己の予約受付番号の呼出が近づいたときに自動的に音声又は画面表示により通知を受ける。そのため、病院外にいたため呼出時に間に合わなかったといった事態を未然に防ぐことができる。
【0064】
5.予約状況通知処理
ユーザはユーザ端末6を用いて病院の予約状況を把握することもできる。図14を参照して、ユーザはユーザ端末6を用いて、予約状況の問い合わせメッセージを送信する(S701)。リモートサーバ2は問い合わせメッセージを受信後(S702)、受信前の所定期間内に定期通信処理を行ったか否かを判断する(S703)。定期通信処理が行われていない場合、リモートサーバ2はユーザ端末6へエラー通知を行う(S704)。このとき、ユーザ端末6はエラー通知を受け、ディスプレイに表示する(S706)。一方、定期通信処理が行われていた場合、リモートサーバ2はリモート側状況データファイル231内の状況データをユーザ端末6に送信する(S705)。ここで、状況データは待ち人数、待ち時間、現在呼出されている予約受付番号等を含む。ユーザ端末6は状況データを受信後、ディスプレイに表示する(S706)。ステップS706でのユーザ端末6のディスプレイ画面を図15に示す。
【0065】
以上の動作により、ユーザは病院に行くことなく在宅又は外出時に病院の予約状況を把握することができ、予約を行うか否かを判断するときの有効な情報を取得できる。
【0066】
6.統計情報通知処理
予約状況通知処理では、ユーザが問い合わせをした時点での病院の状況データを見ることができたが、病院の混雑具合をもっと大局的に見たい場合もある。このような場合、ユーザは統計情報を参照することで、病院の1週間単位又は1ヶ月単位での混雑具合を把握できる。図16を参照して、リモートサーバ2は所定期間ごと(たとえば1時間ごと)の状況データをリモート側状況データファイル231から統計データファイル233に保存する(S1201)。このとき、所定時間ごとの状況データは統計データとして保存される。所定期間ごとにデータを取得するのは混雑状況を時間単位で統計することが最も混雑状況を理解しやすいからである。ただし、統計データファイル233への保存条件は時間以外の条件を設定してもよい。
【0067】
ユーザはユーザ端末6を用いて統計データの要求メッセージをリモートサーバ2に送信する(S1202)。リモートサーバ2は要求メッセージの受信後(S1203)、統計データファイル233に保存してある統計データをユーザ端末6に送信する(S1204)。このとき、統計内容を理解しやすいように、統計データをグラフ化して送信してもよい。ユーザ端末6は送信された統計データを受信後、ディスプレイに表示する(S1205)。
【0068】
以上の動作により、ユーザは所定期間ごとの混雑状況を把握できる。よって、統計データを参照することで、病院の予約受付を行うときの参考にすることができる。
【0069】
7.単独予約受付処理
以上に示した処理は受付処理装置1とリモートサーバ2との間で情報を送受信することにより予約受付を行っていた。しかしながら、先述したとおり、受付処理装置1が独立して予約受付処理を行うこともできる。以下、受付処理装置1単独での予約受付処理及び呼出処理(単独予約受付処理)について説明する。単独予約受付処理は発券処理と呼出処理と呼出スキップ処理とを含む。
【0070】
7−1.発券処理
図17を参照して、ユーザからの求めに応じて、病院の受付担当者は受付処理装置1の入力部16を用いて発券操作を行う(S801)。たとえば、受付担当者は病院に診察を受けに来た患者から診察券等を受け取った後、受付処理装置1に発券依頼を入力する。入力が終了後、受付処理装置1はユーザに付与すべき予約受付番号を算出する(S802)。予約受付番号は受付順に番号をカウントされるが、1ずつカウントされてもよいし、10ずつカウントされてもよい。ただし、たとえば予約受付番号の上位複数桁は業務(内科や外科等)の区分として使用することもでき、また上位数桁を日付に割り当てることもできる。
【0071】
予約受付番号の算出後、受付処理装置1は待ち人数算出処理を行う(S803)。待ち人数は式(1)により算出される。続いて、受付処理装置1は待ち時間算出処理を行う(S804)。待ち時間は、式(2)で算出される。以上の計算を終了後、受付処理装置1は予約受付番号券を発券部17より発券する(S805)。続いて、受付処理装置1は待ち人数及び待ち時間を掲示ディスプレイ15に表示する(S806)。なお、ステップS802〜S804での算出結果はメイン側状況データファイル131に保存され、ステップS806以降に行われる定期通信処理(S41,S42)にて状況データとしてリモートサーバ2に送信される。定期通信処理は図9の動作と同じである。
【0072】
7−2.呼出処理
図18を参照して、病院内の各診察室での診断が終了した場合、その診察室の担当医又は担当看護士等は診察が終了した旨を受付処理装置1の入力部16を用いて入力する(S901)。このとき、受付処理装置1は呼出番号算出処理を行う(S902)。具体的には、呼び出しの対象となった予約受付番号を1カウント増加する(S902)。続いて、受付処理装置1は待ち人数算出処理(S903)及び待ち時間算出処理(S904)を行う。待ち人数算出処理では、受付処理装置1は式(1)を用いてメイン側状況データファイル131に保存された待ち人数から1人分差し引く。また、待ち時間算出処理ではステップS903で更新した待ち人数に基づいて式(2)より待ち時間を算出する。なお、ステップS902〜S904の算出結果はメイン側状況データファイル131に保存される。
【0073】
以上の動作を終了後、受付処理装置1は呼出音又は呼出音声を発し(S905)、掲示ディスプレイにステップS902で算出した呼出番号を表示する(S906)。以降、受付処理装置1とリモートサーバ2との間で定期通信処理(S41,S42)が行われる。
【0074】
7−3.呼出スキップ処理
呼出を行っても診察室に患者が現れない場合、その患者が不在とみなして患者の予約受付番号をスキップ処理できる。図19を参照して、診察室の担当医又は担当看護士が受付処理装置1の入力部16を用いてスキップを指示する(S1001)。このとき、メイン側状況データファイル131内の不在者テーブルにスキップされた予約受付番号(スキップデータ)が記録され(S1002)、受付処理装置1の掲示ディスプレイ15にはスキップデータが表示される。図20にステップS1003における掲示ディスプレイの画面を示す。スキップされた予約受付番号を表示することで、患者がスキップされたか否かが容易にわかるためである。
【0075】
続いて、受付処理装置1はスキップした予約受付番号の数(スキップ数)をカウントする(S1004)。スキップ数を算出後、受付処理装置1は図18におけるステップS902〜S906の動作(呼出処理)を行う。呼出処理終了後、受付処理装置1は定期通信処理を行う。定期通信処理で送信する状況データには、スキップ数を含んでもよい。
【0076】
なお、スキップされた予約受付番号の患者が所定期間内に現れなかった場合、や、スキップされた予約受付番号の患者が所定期間内に現れた場合、受付作業者は該当する予約受付番号を消去できる。図21を参照して、受付作業者が受付処理装置1の入力部16を用いて所定時間内に現れなかった患者の予約受付番号を削除する(S1101)。又は、所定時間内に現れて診察を行った患者の予約受付番号を削除する(S1102)。このとき、受付処理装置1内の不在者テーブル内の該当する予約受付番号が削除され、その結果、スキップデータは更新される(S1103)。更新されたスキップデータは掲示ディスプレイ15に表示される(S1104)。このとき受付処理装置1はスキップ数についても更新する(S1105)。その後、受付処理装置1は定期通信処理(S41,S42)を行う。
【0077】
以上の動作により、受付処理装置1単独でも予約受付処理ができる。よって、ユーザ端末6を利用しない患者に対しても、予約受付処理ができる。また、電気通信回線3に異常が発生した場合でも、受付処理装置1だけで、予約の受付及び呼び出しができる。
【0078】
さらに、受付処理装置1とリモートサーバ2内の状況データは定期通信処理により同期されるため、受付処理装置1が単独予約受付処理を行った場合でも、呼出状況通知処理における呼出状況データや、混雑状況通知処理における状況データの精度が低くなることはない。
【0079】
なお、本実施の形態では病院での予約受付システムについて説明したが、本発明は銀行やレストランといった所定の場所でサービスを提供する業種に対しても同様に利用できる。受付処理装置1とリモートサーバ2とは、同一業者が管理してもよいし、異なる業者が管理してもよい。また、受付処理装置1の掲示ディスプレイ15は病院や銀行、レストランといった施設内に設置されてもよいし、病院や銀行、又はレストランの施設付近の喫茶店や商店街等に複数台設置されてもよい。掲示ディスプレイ15を施設外に設置することで、携帯端末4等のユーザ端末6を利用しないユーザも施設内に留まって順番を待つ必要がなくなる。
【0080】
本発明の実施の形態での説明中の「所定期間」は適切に定められ、全て同じ期間として設定されても良いし、個々の期間として設定されてもよい。
【0081】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による予約受付システムの全体構成を示す機能ブロック図である。
【図2】図1に示した予約受付システムの予約依頼処理の動作を示すフロー図である。
【図3】図2中のステップS101における予約依頼情報入力画面図である。
【図4】図1に示した予約受付システムの予約受付処理の動作を示すフロー図である。
【図5】図4中のステップS215における掲示ディスプレイ画面図である。
【図6】図1に示した予約受付システムの完了通知処理の動作を示すフロー図である。
【図7】図6中のステップS301における入力画面図である。
【図8】図6中のステップS305における完了通知画面図である。
【図9】図1に示した予約受付システムの定期通信処理の動作を示すフロー図である。
【図10】図1に示した予約受付システムの呼出状況通知処理の動作を示すフロー図である。
【図11】図10中のステップS501における入力画面図である。
【図12】図10中のステップS506における呼出状況通知画面図である。
【図13】図1に示した予約受付システムの呼出状況通知処理の他の例の動作を示すフロー図である。
【図14】図1に示した予約受付システムの混雑状況通知処理の動作を示すフロー図である。
【図15】図14中のステップS706における混雑状況通知画面図である。
【図16】図1に示した予約受付システムの統計情報通知処理の動作を示すフロー図である。
【図17】図1に示した予約受付システムの発券処理の動作を示すフロー図である。
【図18】図1に示した予約受付システムの呼出処理の動作を示すフロー図である。
【図19】図1に示した予約受付システムのスキップ処理の動作を示すフロー図である。
【図20】図19中のステップS1003における掲示ディスプレイ画面図である。
【図21】図1に示した予約受付システムの呼出スキップ処理の他の例の動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 受付処理装置
2 リモートサーバ
3 電気通信回線
4 携帯端末
5 固定端末
6 ユーザ端末
13,23 ハードディスク
15 ディスプレイ
Claims (2)
- リモートサーバと、前記リモートサーバに接続可能なユーザ端末と、前記リモートサーバに接続可能な受付処理装置からなる予約受付システムによる予約受付方法であって、
(1)前記受付処理装置が、前記予約受付システムが正常に動作していることを表すオンラインフラグがオンか否かを定期的に判断するステップと、
(2)前記受付処理装置が、前記(1)のステップで前記オンラインフラグがオンであると判断した場合、前記受付処理装置が備えるメイン側状況データファイルから、最新の予約受付番号及び現在呼び出し中の予約受付番号を含む予約受付の情報である状況データを読み出し、その状況データを含む定期通信メッセージを前記リモートサーバに送信するステップと、
(3)前記リモートサーバが、前記定期通信メッセージを受信し、その定期通信メッセージに含まれる状況データを、前記リモートサーバが備えるリモート側状況データファイルに保存するステップと、
(4)前記リモートサーバが、前記定期通信メッセージに応答して所定の応答メッセージを前記受付処理装置に送信するステップと、
(5)前記受付処理装置が、前記定期通信メッセージを送信してから所定期間内に前記応答メッセージを受信したか否かを判断するステップと、
(6)前記受付処理装置が、前記(5)のステップで前記応答メッセージを受信しなかったと判断した場合、前記オンラインフラグをオフにするステップと、
(7)前記受付処理装置が、入力操作に応じて予約依頼情報を入力されるステップと、
(8)前記ユーザ端末が、入力操作に応じて予約依頼情報を入力されるステップと、
(9)前記ユーザ端末が、前記(8)のステップで入力された前記予約依頼情報を前記リモートサーバに送信するステップと、
(10)前記リモートサーバが、前記ユーザ端末から前記予約依頼情報を受信したとき、その予約依頼情報を受信する前の所定期間内に前記定期通信メッセージを受信しているか否かを判断するステップと、
(11)前記リモートサーバが、前記(10)のステップで前記所定期間内に前記定期通信メッセージを受信していると判断した場合、前記(9)のステップで前記ユーザ端末から受信した前記予約依頼情報を前記リモートサーバが備えるリモート側受付データファイルに保存するステップと、
(12)前記リモートサーバが、前記(11)のステップの後、仮予約受付完了通知を前記ユーザ端末に送信するステップと、
(13)前記リモートサーバが、前記(10)のステップで前記所定期間内に前記定期通信メッセージを受信していないと判断した場合、エラー通知を前記ユーザ端末に送信するステップと、
(14)前記受付処理装置が、前記(5)のステップで前記応答メッセージを受信したと判断した場合、前記リモート側受付データファイルに保存されている予約依頼情報を前記受付処理装置に送信するように前記リモートサーバに要求するステップと、
(15)前記リモートサーバが、前記受付処理装置からの予約依頼情報の送信要求に応じて、前記リモート側受付データファイルから予約依頼情報を読み出して前記受付処理装置に送信するステップと、
(16)前記受付処理装置が、前記(7)のステップで予約依頼情報の入力があった時、または前記(15)のステップで予約依頼情報の送信があった時、最新の発行済み予約受付番号からカウントアップした予約受付番号を、前記(7)のステップで入力または前記(15)のステップで送信された予約依頼情報の順に発行するステップと、
(17)前記受付処理装置が、前記発行した予約受付番号を含む状況データを前記メイン側状況データファイルに保存するステップと、
(18)前記受付処理装置が、前記(16)のステップで発行した予約受付番号に基づいて発券するステップと、
(19)前記受付処理装置が、前記(16)のステップで発行した予約受付番号を前記リモートサーバに送信するステップと、
(20)前記リモートサーバが、前記受付処理装置から送信された前記予約受付番号を前記ユーザ端末に送信するステップと、
(21)前記ユーザ端末が、入力操作に応じて予約受付番号を入力されるステップと、
(22)前記ユーザ端末が、前記入力された予約受付番号を前記リモートサーバに送信するステップと、
(23)前記リモートサーバが、前記リモート側状況データファイルから状況データに含まれる現在呼び出し中の予約受付番号を読み出し、前記ユーザ端末から送信された予約受付番号からその読み出した現在呼び出し中の予約受付番号を減算して待ち人数を算出するステップと、
(24)前記リモートサーバが、算出した待ち人数を前記ユーザ端末に送信するステップとを備えることを特徴とする予約受付方法。 - 請求項1に記載の予約受付方法であってさらに、
前記リモートサーバが、算出した待ち人数にあらかじめ定められた予想時間を乗算して待ち時間を算出するステップを備え、前記リモートサーバが、算出した待ち時間を算出した待ち人数とともに前記ユーザ端末に送信することを特徴とする予約受付方法。
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