JP4698870B2 - 在宅医療の情報管理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、在宅医療機器を使用した在宅医療についての情報管理システムに関し、特に、在宅医療を受ける患者と患者の診察をする病院の医師と在宅医療機器の供給者との間の情報交換を、スムースにかつ効率的に行うことのできる在宅医療の情報管理システム等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、在宅酸素療法や在宅補助換気療法などの在宅医療を受ける患者に対しては、適切な療法を施し、在宅医療に用いられる機器を正しく使用してもらうために、担当医師による診察及び指導が行われている。通常、上記患者は、在宅医療を新規に開始する際に使用する在宅医療機器の使用法などに関する指導を病院において受けた後、定期的にあるいは適時、病院を外来で訪れて担当医師の診察や指導を受けている。そして、この外来による診断日は、患者が病院を訪れた際に決める場合や、患者あるいは医師が必要であると認めた際に電話連絡などで決める場合などがある。
【0003】
また、前記患者宅で用いられる在宅医療機器を供給する在宅医療機器供給会社等(以下、供給者と呼ぶ)は、在宅医療機器が正常に運転されるために、定期的にあるいは必要な際にメンテナンス員を患者宅に派遣し、在宅医療機器のチェックや消耗品の交換などを行っている。また、供給者は、上述した病院における診察及び指導を補完する意味で、看護婦などの指導員を適時患者宅へ派遣し、患者の指導や患者の状況のチェックなどを行っている。
【0004】
通常、かかるメンテナンス員と指導員(以下、合わせて担当者と呼ぶ)は、上記供給者が各地域に対して有している営業所等に所属し、そこからその営業所等が管轄するエリア内の患者宅へ派遣される。そして、担当者が患者宅を訪問した際等に得られる各種情報は、適宜、供給者側からその患者の担当医師へ提供される。提供される情報には、在宅医療機器の使用実績データや前記指導員が訪問した際に取得した患者の生活状況の情報等がある。また、担当者が、患者宅を訪問する際には、自ら各患者と連絡を取り、訪問予定を調整している。
【0005】
一方、前記病院の医師は、供給者から提出される上記各種情報を参照して、前記外来時の診察を行い、前記供給者の指導員に対して今後の訪問や指導について指示を行いたい場合には、電話などで連絡を取り指示していた。
【0006】
この様に、患者、医師、及び供給者の3者間の協力により、在宅医療機器を用いた在宅医療が行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記3者間で行われる連絡は、前述のとおり、電話等で行われる場合が多く、また前記情報の提供も紙面によって行われているため、以下のような課題があった。
【0008】
患者においては、使用している在宅医療機器の調子がおかしい場合などに、前記営業所の担当者に連絡を取る必要があるが、当該担当者が不在である場合などには連絡が取れず、不便な面があった。
【0009】
また、供給者側は、前述のとおり、担当者が訪問する患者と電話等で連絡を取り訪問の調整、計画を行う必要があり、手間がかかった。特に、その地域に慣れていない新人の担当者の場合には、訪問の順番なども効率的でない場合が多かった。また、担当者と病院の医師との情報交換も双方が多忙であるために、密に行われていない場合が多かった。
【0010】
一方、病院側も、前記供給者から提出される情報が紙面であるため、そのファイリング等に手間を要し、担当医師により有効に利用されていない場合もあった。また、医師は、自ら担当している患者の状況を知るためには、当該患者の担当者に連絡を取る必要があるが、手間がかかるため現実には殆ど行われず、上記提出される情報を見るだけという受身的な情報入手しかできなかった。更に、診察の結果に基づいて、担当者に指示を出す場合にも手間を要した。
【0011】
そこで、本発明の目的は、在宅医療機器を用いた在宅医療において、患者と患者を診察する病院の医師と在宅医療機器の供給者との間の情報交換をスムースに行え、かつ、供給者の患者宅訪問を効率的に行える在宅医療の情報管理システム及び情報管理方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の一つの側面は、ネットワークに接続された情報管理システムが、前記ネットワークを介して在宅医療機器、供給者端末、及び病院端末から送信される実績情報及び要望情報を適時患者別に格納しておき、供給者端末あるいは病院端末からの情報提供要求があった際に、要求された前記実績情報及び要望情報を、患者宅の位置を地図上に表現した画面によって提供することである。従って、本発明によれば、患者及び医師は、相手が不在の場合にも、訪問して欲しいなどの要望を出すことができ、また、供給者側も、それらの要望情報を容易に把握することができるようになる。また、医師は、供給者から提供される各種実績情報をいつでも容易に参照できるようになる。よって、患者と医師と供給者との間の情報交換を従来よりもスムースに行うことが可能となる。更に、提供される情報が地図を用いて表現されるので、供給者の患者宅訪問について効率的な計画を立てることができる。
【0013】
更に、上記の発明において、その好ましい態様は、前記情報管理システムが前記供給者端末からの情報提供要求に応答して送信する要望情報が、当該情報提供要求の中で指定された日に前記供給者が訪問すべき前記患者宅の情報を含んでいることを特徴とする。
【0014】
更に、上記の発明において、別の態様は、前記供給者が訪問すべき患者宅の情報が、当該患者宅を訪問する際の最短経路の情報を含んでいることを特徴とする。従って、担当者が不慣れな場合にも効率的な患者宅の訪問が可能となる。
【0015】
また、上記の発明において、別の態様は、前記情報管理システムが行う情報の送信が、Webページを用いて行われることを特徴とする。従って、供給者端末や病院端末側には、一般的なブラウザが備えられていればよく、情報提供を受けるための特別な機能を備える必要がない。
【0016】
本発明の更なる目的及び、特徴は、以下に説明する発明の実施の形態から明らかになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。なお、図において、同一又は類似のものには同一の参照番号又は参照記号を付して説明する。
【0018】
図1は、本発明を適用した在宅医療情報管理システムの実施の形態例に係る構成図である。図中、在宅医療情報管理システム1が、本発明を適用した上記システムであり、インターネットなどのネットワーク2を介して、在宅医療機器3、供給者端末5、及び病院端末7と接続され、それら端末装置から送信される各種情報の格納とそれら端末装置への情報の提供を行う。この在宅医療情報管理システム1は、パーソナルコンピュータやワークステーションなどで構成されたサーバシステムであり、後述する供給者(在宅医療機器供給会社など)の情報センターなどに設置される。
【0019】
図1の在宅医療機器3は、在宅酸素療法や在宅補助換気療法などの在宅医療を受ける患者4が使用する機器であり、各患者4宅に設置される。在宅医療機器3は、ネットワーク2に接続され、その内部に有する通信手段か、あるいは図示していないが外部の通信装置によって、運転実績のデータや患者4が希望する担当者の訪問日を前記在宅医療情報管理システム1へ送信する。なお、在宅医療機器3は、図1には示していないが、在宅医療情報管理システム1に対して複数存在する。
【0020】
また、図の供給者端末5は、在宅医療機器3の供給会社等(供給者6)の各営業所などに設置されるパーソナルコンピュータなどの端末装置であり、前述した担当者、即ちメンテナンス員や指導員、などによって使用される。供給者端末5は、ネットワーク2に接続され、一般的な電子メールの送受信機能及びWebページへのアクセス機能を有しており、これらの機能を用いて在宅医療情報管理システム1と情報の授受を行う。なお、供給者端末5も、図1には示していないが、在宅医療情報管理システム1に対して複数存在する。
【0021】
また、病院端末7は、患者4の診察及び指導を行う病院や施設に設置されるパーソナルコンピュータなどの端末装置であり、患者4を担当する医師8などによって使用される。病院端末7も、ネットワーク2に接続され、一般的な電子メールの送受信機能及びWebページへのアクセス機能を有しており、これらの機能を用いて在宅医療情報管理システム1と情報の授受を行う。なお、病院端末7も、図1には示していないが、在宅医療情報管理システム1に対して複数存在する。
【0022】
次に、在宅医療情報管理システム1の内部は、図1に示すように、データ格納部11、情報生成部12、及びインターフェース部13などで構成されている。まず、データ格納部11には、図に示すように、地図データ21及び患者別属性データ22などが格納されている。地図データ21とは、地図の電子データであり、情報の地図表現を行うための手段、いわゆる地理情報システム用のソフトウェアなど、によって端末装置等の画面上に地図として表現されるデータである。そして、この地図データ21は、後述する情報提供の際に、ベース地図として用いられる。データ格納部11には、在宅医療情報管理システム1が管理する全ての患者4の自宅位置をカバーする地域について、この地図データ21を保有している。
【0023】
また、患者別属性データ22は、在宅医療に関する様々な情報を患者4別に収めたデータである。図2は、患者別属性データ22の一例を示した図である。図に示すように、患者4には、識別のために患者IDが与えられ、そのID毎に、各種の情報が収められている。「患者宅位置情報」(図2のa)は、患者4宅の前記地図データ21上の位置を表す情報であり、後述する情報生成部12の機能により、座標値、住所、あるいは地図データ21に用いられているID番号などで表現される。
【0024】
「営業所ID」、「医師ID」は、それぞれ当該患者4を担当する供給者6の営業所及び担当医師8を表すIDである。また、「訪問希望日」(図2のb)は、当該患者4が前記在宅医療機器3から送信する担当者の訪問希望日であり、また、「診察日」(図2のc)は、担当医師8等が病院端末7から送信する当該患者4の次回診察希望日である。これら、「訪問希望日」や「診察日」など要望に関する情報を、以下、要望情報と呼ぶことにする。
【0025】
また、「運転実績」(図2のd)、「訪問記録」(図2のe)は、それぞれ前述した在宅医療機器3の運転実績データ、担当者が患者4宅を訪問した際に得られる各種情報のデータであり、前者は在宅医療機器3から、後者は供給者端末5から送信される。「訪問記録」には、例えば、患者4や患者4の家族から聞き取られた患者4の生活状況や身体の状況などの情報が含まれる。これら、「運転実績」や「訪問記録」など実績に関する情報を、以下、実績情報と呼ぶことにする。なお、患者別属性データ22には、図示していないその他の情報も含まれている。
【0026】
次に、情報生成部12は、供給者端末5や病院端末7からの情報提供要求に応答して、提供する情報を生成する部分である。具体的な情報の生成手順は、後述するが、情報生成部12は、前述した地図データ21を地図として表現する機能を有している。また、生成した情報は、Webページや電子メールにより情報提供できる形式で後述するインターフェース部13へ引き渡される。なお、情報生成部12は、ここで行われる情報生成の処理の手順を記述したコンピュータプログラムと、それに基づいて処理を実行する制御装置によって実装されることが好ましい。
【0027】
また、図1のインターフェース部13は、ネットワーク2を介して他の端末装置と情報の授受を行う部分であり、Webサーバ31、メールサーバ32などで構成されている。Webサーバ31には、前述した情報生成部12で生成された情報を、供給者6や医師8に提供するための各種Webページが備えられており、メールサーバ32は、必要な時に供給者端末5、病院端末7とに間で電子メールの送受信を行うためのサーバである。
【0028】
以上、説明したような構成と機能を有する在宅医療情報管理システム1は、在宅医療機器3、供給者端末5、及び病院端末7から適時送信される各種情報を格納し、供給者6や医師8の情報提供要求に応答して、それらの情報を視覚的に見やすい表現で提供しようとするものである。
【0029】
以下、本在宅医療情報管理システム1で行われる処理の手順と内容について説明する。まず、在宅医療情報管理システム1が、前述した各種情報を受信して格納する際の内容について説明する。各患者4宅に設置される在宅医療機器3の運転実績データについては、在宅医療機器3が、予め定められた一定の期間毎、例えば一日毎に、自動的に当該データを送信し、それがインターフェース部13で受取られて、前述したデータ格納部11の患者別属性データ22として所定の場所(図2のd、「運転実績」)に収められる。なお、送信される運転実績データには、その機器を使用している患者4の患者IDか、あるいはその機器の識別情報が付され、その情報により、どの患者4の情報であるかが判断される。また、患者4が供給者6の担当者に訪問して欲しい場合には、在宅医療機器3に所定の操作で日付を入力することにより、その日付が送信され、これもデータ格納部11の患者別属性データ22として所定の場所(図2のb、「訪問希望日」)に収められる。
【0030】
また、供給者端末5からは、担当者が患者4宅を訪問する度にその訪問記録の情報が送信される。送信された情報は、その都度、同様にデータ格納部11の患者別属性データ22として所定の場所(図2のe、「訪問記録」)に収められる。また、病院側が、患者に外来として診察を受けに来て欲しい日を、病院端末7から送信した際にも、その日付がデータ格納部11の患者別属性データ22として所定の場所(図2のc、「診察日」)に収められる。
【0031】
なお、前述した地図データ21は在宅医療情報管理システム1側で元々セットされているものであり、地図の変更があった際などには更新される。また、新規の患者4が発生した場合には、患者別属性データ22に当該患者4用の新しいレコードが追加され、「患者ID」、「患者宅位置情報」(図2のa)等が設定される。
【0032】
次に、在宅医療情報管理システム1が情報を提供する際の処理の手順と内容について説明する。図3は、その一例として、供給者6が訪問すべき患者4の情報提供を要求する場合の処理手順について示したフローチャートである。まず、供給者6は、供給者端末5から在宅医療情報管理システム1のWebサーバ31が用意する所定のWebページへアクセスする(図3のステップS1)。それに応答して、在宅医療情報管理システム1のWebサーバ31は、供給者用のトップページを当該供給者端末5に返信する(図3のステップS2)。当該供給者6は、そのトップページから、本日訪問すべき患者4の情報提供を要求する(図3のステップS3)。なお、本日訪問する患者4としたのは一例であり、明日訪問する患者4など他の日を指定することも可能である。また、前記所定のWebページへアクセスする際、あるいは上記情報提供を要求する際には、供給者6の営業所等を識別する情報(前記営業所IDなど)も送信される。
【0033】
上記要求を受信した在宅医療情報管理システム1は、情報生成部12が、まず、当該供給者6の営業所等が管轄する地域の地図データ21をデータ格納部11から抽出し(図3のステップS4)、それを地図として表現し、ベース地図を生成する。次に、送信された営業所IDなどを基に、当該営業所等が担当する全ての患者4の患者宅位置情報(図2のa)を患者別属性データ22から抽出し、その情報に基づいて、前記生成されたベース地図上に、患者4宅の位置をプロットする(図3のステップS5)。そして、更に、患者4宅の位置をプロットした患者4の中から、患者別属性データ22の訪問希望日(図2のb)が本日となっている患者4を抽出し、それらの患者4宅の前記ベース地図上の色を所定の色に変更する(図3のステップS6)。なお、ここでは、訪問すべき患者宅を、前記訪問希望日によって決めているが、定期的な在宅医療機器3のメンテナンス予定日など、他の要件を加味して訪問すべき患者宅を決定することもできる。
【0034】
以上、情報生成部12で生成された地図表現の情報(地図)は、インターフェース部13のWebサーバ31に引き渡され、そこで、その地図を載せた返信用のWebページ(インターフェース画面)が生成されて、当該要求をしてきた供給者端末5へ返信される(図3のステップS7)。
【0035】
図4は、当該返信されるWebページ(インターフェース画面)の一例を示した図である。図の右側の部分が、前記情報生成部12で生成された地図である。図のx部に示すような黒丸の箇所が、本日訪問すべき患者4宅の位置を表し、y部に示すような白丸の箇所が、それ以外の患者4宅の位置を表している。この画面により、供給者6は、本日訪問すべき患者4宅を視覚的に把握することができる。
【0036】
供給者6は、かかる返信された画面を閲覧し、また必要に応じて供給者端末5に接続されたプリンタ等から表示された内容を印刷し、本日の訪問計画を立てる(図3のステップS8)。なお、図4には示していないが、表示された地図の訪問すべき患者4宅の位置に、患者4名や住所を合わせて表示するようにしても良い。また、訪問すべき患者4名とその住所をリスト形式に表現した画面を提供するようにしても良い。
【0037】
供給者6が、更に、患者4宅を訪問する際の最適パターン(ルート)を知りたい場合には、前記受信した画面から所定の操作により、その旨の要求を行う(図3のステップS9)。図4に示した画面の例では、図のf部で「地域別」あるいは「病院別」を選択し、「地域別」を選択した場合には更にg部に訪問する担当者の人数を入力し、最後にh部の「表示」ボタンを選択する。
【0038】
前記要求を受信した在宅医療情報管理システム1は、情報生成部12が、まず、当該営業所等の各担当者がそれぞれ訪問すべき患者4宅を決定する(図3のステップS10)。前記要求時に、「地域別」が選択された場合には、前記入力された担当者の人数に対して、数が均等となり、それぞれの訪問地域が小さくなるように前記患者4宅の決定がなされる。一方、「病院別」が選択された場合には、当該営業所等の管轄エリア内に存在する前記病院毎に、その病院が担当する患者4宅が、前記各担当者が訪問すべき患者4宅として決定される。
【0039】
次に、情報生成部12は、各担当者毎に、前記決定された患者4宅を訪問する際の最短経路を探索する処理を実施し(図3のステップS11)、その結果を前記生成した地図上に表現する。最短経路が載せられた地図は、Webサーバ31に引き渡され、それを載せた返信用のWebページが生成されて、当該要求をした供給者端末5へ返信される(図3のステップS12)。
【0040】
図5は、上記返信されるWebページ(インターフェース画面)の一例を示した図である。図の(A)は、前記「地域別」が選択された場合の画面を、(B)は、前記「病院別」が選択された場合の画面を示している。「地域別」を選択した場合には、(A)に示されるように、各担当者(3人)のそれぞれの最適訪問ルートが地図上に表示され(図のER1〜ER3)、担当者は、容易に訪問計画を立てることができる。また、「病院別」が選択された場合には、(B)に示されるように、当該管轄エリア内の病院(図のz1とz2)毎に、最適訪問ルートが表示され(図のHR1とHR2)、各担当者は、このルートに基づいて容易に訪問計画を立てることが可能となる。
【0041】
上記画面を受信した供給者6は、表示された内容を閲覧し、また、必要であれば前記プリンタから印刷し、患者4宅の訪問に利用する(図3のステップS13)。
【0042】
以上、供給者6が情報提供を要求した場合の一例を示したが、次に、医師8が情報提供を要求する場合の例について説明する。医師8が、自分が担当する患者5の情報を知りたい場合には、前述した供給者6の場合と同様に、病院端末7からWebサーバ31に用意されている所定のWebページにアクセスし、返信されるトップページから情報表示の要求を行う。そして、その際に、当該医師8を識別するための情報(医師IDなど)を合わせて送信する。
【0043】
在宅医療情報管理システム1の情報生成部12は、前記供給者6からの要求の場合と同様の手順で、当該医師8の病院が担当する患者4宅をプロットした地図情報を生成し、更に、当該医師8が担当する患者4宅の色を変更して、その地図情報をWebサーバ31へ引き渡す。Webサーバ31は、当該地図情報が載せられたインターフェース画面を生成して、当該医師8の病院端末7へ返信する。
【0044】
図6は、返信されるインターフェース画面の一例を示した図である。図の地図上に示された白丸が当該病院が担当する患者4宅を示しており、黒丸が当該医師8が担当する患者4宅を示している。医師8が、各患者4毎の各種情報を入手したい場合には、この画面上で、情報を知りたい患者4宅を選択する。すると、図のi部に示すようなメニューが表示され、医師8は、その中から所望の情報を選択すると、当該情報を表示する画面がWebサーバ31から返信され、その内容を閲覧することができる。例えば、前記メニューから「運転実績表示」を選択すると、当該患者4の在宅医療機器3の前記運転実績データが、データ格納部11の患者別属性データ22(図2のd部)から抽出され、所定の形式、例えばグラフ形式、で表示される。
【0045】
このように、医師8は情報の閲覧をいつでも容易に行うことができるようになり、また、自分が担当する患者4宅の位置を視覚的に把握できるため、病院から遠隔地に住む患者4に対しては、外来の回数を減らして指導員の訪問回数を増やすなど、木目細かい配慮をすることも容易になる。
【0046】
なお、供給者6や医師8に早期に情報を提供すべき場合などには、在宅医療情報管理システム1のメールサーバ32から、当該供給者6や医師8の端末装置(5、7)に所定のWebページにアクセスすべき旨の電子メールを送信するようにしてもよい。
【0047】
以上、本在宅医療情報管理システム1が行う情報提供の一例を説明したが、情報提供の際に供給者端末5や病院端末7に返信された地図を載せた前記インターフェース画面(図4、図6など)は、前述した供給者端末5や病院端末7から行われる情報の送信、即ち訪問記録や診察日の情報の送信、の際にも利用することができる。具体的には、図6のi部に示すような、患者4宅を選択した際に表示されるメニューに情報送信の項目を設け、その項目が選択された場合には、送信する情報に応じた入力画面が返信されるようにする。また、病院端末7から送信する情報には、前記診察日の情報のほかに、供給者6の担当者に対する指示の情報を含めるようにしてもよい。
【0048】
以上説明したように、本実施の形態例に係る在宅医療情報管理システム1を用いることにより、患者4及び医師8はいつでも要望を出せるようになり、また、供給者6は訪問すべき患者4の情報を容易に入手することができるため、連絡等の手間が軽減される。また、供給者6は、訪問すべき患者4宅を地図上の情報として得られ、更に、最適な訪問ルートの情報も取得できるので、効率的な患者4宅の訪問を実行できる。更に、医師8もいつでも容易に自己が担当する患者4の情報を引き出せるため、より適正な診断や指導が可能となる。
【0049】
なお、上述した実施の形態例では、示さなかったが、患者宅に供給者端末5や病院端末7と同様の患者端末を設け、患者からの情報送信や患者への情報提供を当該患者端末を介して行えるようにしても良い。その場合にも、前述の地図を表示したインターフェース画面を用いるようにしてもよい。
【0050】
本発明の保護範囲は、上記の実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
【0051】
(付記1)ネットワークを介して、在宅医療を受ける患者宅に設置された在宅医療機器と、前記在宅医療機器の供給者の供給者端末と、前記患者を担当する病院の病院端末とに接続され、前記在宅医療に関する情報の管理を行う在宅医療の情報管理システムであって、
少なくとも前記在宅医療機器、前記供給者端末、あるいは前記病院端末のいずれかから前記ネットワークを介して送信される前記在宅医療に関する要望情報及び/又は実績情報を、適時受信して前記患者別に格納し、
前記供給者端末あるいは前記病院端末から前記ネットワークを介して送信される情報提供要求に応答して、前記格納した要望情報及び/又は実績情報を、前記患者宅の位置を地図上に表示したインターフェース画面を用いて、当該情報提供要求した供給者端末あるいは病院端末に送信する
ことを特徴とする在宅医療の情報管理システム。
【0052】
(付記2)付記1において、
前記情報管理システムが格納する要望情報が、前記患者が前記供給者の訪問を希望する訪問希望日の情報を含み、
前記情報管理システムが前記供給者端末からの情報提供要求に応答して送信する要望情報が、前記訪問希望日が当該情報提供要求の中で指定された日になっている前記患者の情報を含んでいる
ことを特徴とする在宅医療の情報管理システム。
【0053】
(付記3)付記1において、
前記情報管理システムが前記供給者端末からの情報提供要求に応答して送信する要望情報が、当該情報提供要求の中で指定された日に前記供給者が訪問すべき前記患者宅の情報を含んでいる
ことを特徴とする在宅医療の情報管理システム。
【0054】
(付記4)付記3において、
前記供給者が訪問すべき患者宅の情報が、当該患者宅を訪問する際の最短経路の情報を含んでいる
ことを特徴とする在宅医療の情報管理システム。
【0055】
(付記5)付記1乃至付記4のいずれかにおいて、
前記情報管理システムが行う前記要望情報及び/又は実績情報の送信が、Webページを用いて行われる
ことを特徴とする在宅医療の情報管理システム。
【0056】
(付記6)ネットワークを介して、在宅医療を受ける患者宅に設置された在宅医療機器と、前記在宅医療機器の供給者の供給者端末と、前記患者を担当する病院の病院端末とに接続され、前記在宅医療に関する情報の管理を行う情報管理システムにおける在宅医療の情報管理方法であって、
前記情報管理システムが、少なくとも前記在宅医療機器、前記供給者端末、あるいは前記病院端末のいずれかから前記ネットワークを介して送信される前記在宅医療に関する要望情報及び/又は実績情報を、適時受信して前記患者別に格納するステップと、
前記情報管理システムが、前記供給者端末あるいは前記病院端末から前記ネットワークを介して送信される情報提供要求に応答して、前記格納した要望情報及び/又は実績情報を、前記患者宅の位置を地図上に表示したインターフェース画面を用いて、当該情報提供要求した供給者端末あるいは病院端末に送信するステップを有する
ことを特徴とする在宅医療の情報管理方法。
【0057】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、患者及び医師はいつでも要望を出せるようになり、また、供給者は訪問すべき患者の情報を容易に入手することができるため、連絡等の手間が軽減される。また、供給者は、訪問すべき患者宅を地図上の情報として得られ、更に、最適な訪問ルートの情報も取得できるので、効率的な患者宅の訪問を実行できる。更に、医師は、いつでも容易に自己が担当する患者の情報を引き出せるため、より適正な診断や指導が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した在宅医療情報管理システムの実施の形態例に係る構成図である。
【図2】患者別属性データ22の一例を示した図である。
【図3】在宅医療情報管理システム1が情報を提供する際の処理の一例を示したフローチャートである。
【図4】供給者6が情報提供要求をした際に返信されるWebページ(インターフェース画面)の一例を示した図である。
【図5】供給者6が最適訪問パターンの表示を要求した際に返信されるWebページ(インターフェース画面)の一例を示した図である。
【図6】医師8が情報表示要求をした際に返信されるインターフェース画面の一例を示した図である。
【符号の説明】
1 在宅医療情報管理システム
2 ネットワーク
3 在宅医療機器
4 患者
5 供給者端末
6 供給者
7 病院端末
8 医師
11 データ格納部
12 情報生成部
13 インターフェース部
21 地図データ
22 患者別属性データ
31 Webサーバ
32 メールサーバ

Claims (3)

  1. 患者宅に設置される在宅医療機器の供給を行うと共に、定期的あるいは必要な際に当該患者宅を訪問して当該在宅医療機器のメンテナンスを行う供給者が有する供給者端末と、前記供給者端末とネットワークを介して接続されるサーバ手段と、を備えた、前記在宅医療に関する情報の管理を行う在宅医療の情報管理システムであって、
    前記サーバ手段は、
    前記供給者端末から前記ネットワークを介して送信される、患者宅の訪問記録を含む実績情報を、適時受信し、前記在宅医療機器の外部の通信装置から、患者が希望する前記供給者の担当者の訪問日を含む要望情報及び/又は前記在宅医療機器の運転実績データである実績情報を受信し、当該受信した情報を前記患者別に格納し、
    前記供給者端末から前記ネットワークを介して送信される情報提供要求に応答して、表示を行うべき患者を選択し、当該選択された患者の前記実績情報、すなわち、前記在宅医療機器のメンテナンスを行う供給者の担当者が前記患者宅を訪問した際に得られる各種情報のデータである前記訪問記録を、前記患者宅の位置を地図上に表示したインターフェース画面であるWebページの情報として、当該情報提供要求した供給者端末に送信し、
    前記情報提供要求は、少なくとも、前記担当者の訪問日を特定し、前記表示を行うべき患者の選択において、当該特定する訪問日が前記希望する担当者の訪問日である患者を抽出する、ための情報を含む
    ことを特徴とする在宅医療の情報管理システム。
  2. 請求項1において、
    更に、前記患者の診察及び指導を行う医療機関に設置されている病院端末を備え、
    前記サーバ手段は、
    前記病院端末から前記ネットワークを介して送信される情報提供要求に応答して、前記格納した要望情報及び/又は実績情報を前記患者宅の位置を地図上に表示したインターフェース画面の情報として、当該情報提供要求した病院端末に送信し、
    前記情報提供要求は、少なくとも、前記医療機関の医師を特定する情報を含む
    ことを特徴とする在宅医療の情報管理システム。
  3. 請求項1において、
    前記患者宅の位置を地図上に表示したインターフェース画面の情報は、各患者宅を訪問する際の最短経路の情報を含んでいる
    ことを特徴とする在宅医療の情報管理システム。
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