JPH10334144A - 在宅介護支援システム - Google Patents

在宅介護支援システム

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Publication number
JPH10334144A
JPH10334144A JP14195697A JP14195697A JPH10334144A JP H10334144 A JPH10334144 A JP H10334144A JP 14195697 A JP14195697 A JP 14195697A JP 14195697 A JP14195697 A JP 14195697A JP H10334144 A JPH10334144 A JP H10334144A
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JP
Japan
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traveling
destination
support center
patrol
time
Prior art date
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Application number
JP14195697A
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English (en)
Inventor
Yoichi Shukuri
陽一 宿里
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP14195697A priority Critical patent/JPH10334144A/ja
Publication of JPH10334144A publication Critical patent/JPH10334144A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、巡回スケジュールに乱れが生じて
も対応でき、移動中のホームヘルパーに対してリアルタ
イムに巡回スケジュールを変更でき、ホームヘルパー業
務の効率を上げることを目的とする。 【解決手段】 本発明の在宅介護支援システムの支援セ
ンター側管理装置は、地図情報とホームヘルパーの平均
移動速度と速度重み係数を記憶した記憶手段と、巡回先
の位置情報と支援センターの位置情報から巡回先相互間
及び巡回先と支援センター間の各距離及び各方位を算出
する換算手段と、前記記憶手段から読みだした前記速度
重み係数と前記方位と前記平均移動速度から移動速度を
算出するとともに、前記各距離を前記移動速度で割って
換算移動時間を算出し、前記支援センターから出発する
あらゆる巡回ルートにおいてそれぞれ前記換算移動時間
の総和をとってその最小値を選択し巡回順を決定する巡
回ルート決定手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、要介護者宅を巡回
するホームヘルパーがもっとも効率よく巡回できるスケ
ジュールをたてることができ、不定期になりがちなホー
ムヘルパー業務に対してこのスケジュールをリアルタイ
ムに変更できる在宅介護支援システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年高齢者が増加し、ある試算によれば
要介護者は平成12年には280万人近くになるとも予
測されている。しかしこのような要介護者を収容する施
設は現状においても不足しており、要介護者が280万
人に膨張する平成12年にはさらに不足した状態が予想
され、在宅で介護を行わざるをえないのが必至の情勢で
ある。そこで最近、在宅で介護を行う24時間巡回ホー
ムヘルプサービスが提供され始め、要介護者とその家族
等の人たちにとって好評を博している。
【0003】そこでこの24時間巡回ホームヘルプサー
ビスについて説明する。従来の介護サービスは、多くの
要介護者を一定の施設内に収容し、ヘルパーは交代しな
がらこの施設に24時間勤務して介護するものであっ
た。しかし24時間巡回ホームヘルプサービスは、この
ように要介護者を一ヶ所に集めて介護するのではなく、
要介護者を自宅内でそれぞれ生活させ、ホームヘルパー
の方が1日に1度か数度、介護計画に基づいて要介護者
宅を訪問して介護サービスを提供するものである。この
ような介護サービスによれば、要介護者を家族の団らん
から遠ざけて要介護者を孤独の淵に落とすこともない
し、家族の方も介護の負担から解き放たれ、過労で倒れ
るといったことも起こらない。例えば、介護する者にと
って一番問題となる夜間の介護についても、毎日夜に起
きる必要がなくなる。このように必要最小限の介護をす
れば、ホームヘルパーが残りを負担してくれ、家族全員
が揃って生活できるという利益を享受できるものであ
る。この24時間巡回ホームヘルプサービスは今後とも
社会に受け入れられ、浸透していくものと考えられる。
【0004】ところでこの24時間巡回ホームヘルプサ
ービスは、要介護者宅間を自動車等で移動して介護サー
ビスを提供するものである。ホームヘルパーは要介護者
宅間の距離を考慮して介護スケジュールを組まなければ
ならない。しかし介護スケジュールを単純に距離だけで
組むと次のような問題が生じる。すなわち、要介護者宅
を訪れるルートによっては、いつも交通渋滞を起こすと
ころや、ある時間帯だけ渋滞するところも存在する。ま
た、介護サービスは常に一定の時間内で提供できるもの
かというと、要介護者に突発的なことが起きることも多
く、対処のため予定外の時間を要するものである。従っ
て、道路が混雑する地区で距離だけで介護スケジュール
を組む場合には、交通渋滞を起こすルートにおいてスケ
ジュールが大きく乱されることになるし、もし突発的な
ことが起きた場合には本来混まないルートも渋滞時間に
さしかかって、予測外の遅れを発生することになる。
【0005】その上、要介護者には時刻を指定してサー
ビスを希望する人もいる。このような場合、他の要介護
者の誰を時刻指定者の前に訪問し、誰を後にするのがも
っとも効率的か、非常に難しい。しかも突発事故が発生
した場合、指定時刻や渋滞箇所をどのように考慮してス
ケジュールを変更するのか、リアルタイムで対応する必
要もあるし、巡回順を決定するのは困難である。
【0006】従来の24時間巡回ホームヘルプサービス
においては、このような介護スケジュールはその地域に
精通した熟練者が豊富な経験を生かして勘で組むことが
行われていた。しかし、熟練者が関与できるのはホーム
ヘルパーが訪問に出かけるまでの間であって、出発後に
発生した突発事故に対して後のスケジュールを組むのは
ホームヘルパー自身にならざるをえない。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】このように従来の技
術では、熟練者の勘によって計画した介護スケジュール
に従って訪問するため、熟練者がいなければスケジュー
ルを作成することができないし、そこで蓄積された経験
は伝達されにくい。
【0008】しかも、訪問先で突発の事態が生じて遅れ
を生じたり、こうした1次的な遅れに起因してさらに発
生する交通渋滞等の2次的な遅れに対して、リアルタイ
ムに対処して効率のよい巡回を行うのはホームヘルパー
だけでは難しく、スケジュールの変更ができずに漫然と
最初にたてたスケジュール通りに巡回を行うことが行わ
れていた。これでは平成12年に280万人ともいわれ
る要介護者に対して、社会的に限られた人材と資金しか
投入できない現状では、せっかくの24時間巡回ホーム
ヘルプサービスも頓挫するのは必定である。
【0009】さらに、巡回サービスに従事しているホー
ムヘルパーがスケジュールの変更を必要と考えたとき、
自身でできなければ、巡回スケジュールの変更をリアル
タイムで支援センターに求めるには現状では電話による
しかない。これでは何人ものホームヘルパーを派遣して
いる支援センターは、交通渋滞が発生する時間帯などに
電話が集中し、回線がつながらず益々遅れが拡大して業
務効率がおちるといった問題もある。
【0010】そこで本発明はこのような従来の問題を解
決するものであり、熟練者の勘等でスケジュールするの
ではなく、要介護者宅等で突発の事態が生じて巡回スケ
ジュールに乱れが生じても対応でき、移動中のホームヘ
ルパーに対してリアルタイムに巡回スケジュールを変更
でき、ホームヘルパー業務の効率を上げることができる
在宅介護支援システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の在宅介護支援システムの支援センター側管理
装置は、巡回先の位置情報と支援センターの位置情報か
ら巡回先相互間及び巡回先と支援センター間の各距離及
び各方位を算出する換算手段と、記憶手段から読みだし
た速度重み係数と方位と平均移動速度から移動速度を算
出するとともに、各距離を移動速度で割って換算移動時
間を算出し、支援センターから出発するあらゆる巡回ル
ートにおいてそれぞれ前記換算移動時間の総和をとって
その最小値を選択し巡回順を決定する巡回ルート決定手
段を備えたことを特徴とする。
【0012】これにより、熟練者の勘等でスケジュール
するのではなく、要介護者宅等で突発の事態が生じて巡
回スケジュールに乱れが生じても対応でき、移動中のホ
ームヘルパーに対してリアルタイムに巡回スケジュール
を変更でき、ホームヘルパー業務の効率を上げることが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】請求項1に記載された発明は、地
図情報とホームヘルパーの平均移動速度と速度重み係数
を記憶した記憶手段と、前記地図情報にホームヘルパー
の巡回先の位置情報と支援センターの位置情報を付加で
きる入力手段と、前記巡回先の位置情報と前記支援セン
ターの位置情報から巡回先相互間及び巡回先と支援セン
ター間の各距離及び各方位を算出する換算手段と、前記
記憶手段から読みだした前記速度重み係数と前記方位と
前記平均移動速度から移動速度を算出するとともに、前
記各距離を前記移動速度で割って換算移動時間を算出
し、前記支援センターから出発するあらゆる巡回ルート
においてそれぞれ前記換算移動時間の総和をとってその
最小値を選択し巡回順を決定する巡回ルート決定手段を
備えたことを特徴とする在宅介護支援システムの支援セ
ンター側管理装置であるから、ホームヘルパーが巡回す
る巡回先と支援センターの位置情報を地図情報に書き込
むだけで、巡回先相互間及び巡回先と支援センター間の
各距離及び各方位を算出し、交通渋滞等の情報に基づい
た速度重み係数を考慮してそれぞれの換算移動時間を算
出し、あらゆる巡回ルートの中でもっとも短時間で巡回
できるルートをホームヘルパーに提供できる。
【0014】請求項2に記載された発明は、地図情報,
支援センターの位置情報,ホームヘルパーの平均移動速
度と速度重み係数を記憶した記憶手段と、前記地図情報
にホームヘルパーの巡回先の位置情報を付加できる入力
手段と、前記巡回先の位置情報と前記支援センターの位
置情報から巡回先相互間及び巡回先と支援センター間の
各距離及び各方位を算出する換算手段と、前記記憶手段
から読みだした前記速度重み係数と前記方位及び前記平
均移動速度から移動速度を算出するとともに、前記各距
離を前記移動速度で割って換算移動時間を算出し、前記
支援センターから出発するあらゆる巡回ルートにおいて
それぞれ前記換算移動時間の総和をとってその最小値を
選択し巡回順を決定する巡回ルート決定手段を備えたこ
とを特徴とする在宅介護支援システムの支援センター側
管理装置であるから、地図情報に巡回先の位置情報を書
き込むだけで、巡回先相互間及び巡回先と支援センター
間の各距離及び各方位を算出し、交通渋滞等の情報に基
づいた速度重み係数を考慮してそれぞれの換算移動時間
を算出し、あらゆる巡回ルートの中でもっとも短時間で
巡回できるルートをホームヘルパーに提供できる。
【0015】請求項3に記載された発明は、支援センタ
ーを出発する出発時間を入力する時間入力手段を備え、
前記巡回ルート決定手段が各巡回先で消費するサービス
時間を前記換算移動時間に加算して各出発時点の時間帯
を算出し、前記時間帯に属する前記速度重み係数を選択
するから、速度重み係数を用いた換算移動時間に巡回先
で消費するサービス時間を加算しており、各巡回先の出
発時間を予定でき正確な巡回スケジュールにすることが
できる。
【0016】請求項4に記載された発明は、前記記憶手
段には各巡回先の介護サービスの内容に応じてそれぞれ
で消費するサービス時間が記憶されているから、サービ
スごとに異なるサービス時間を各巡回先で加算でき、正
確な巡回スケジュールを作成することができる。
【0017】請求項5に記載された発明は、前記入力手
段が表示手段上に表示された地図情報に所定の位置を入
力できるマウスポインタであるから、表示手段上で所定
位置を点入力することができ、簡便に入力することがで
きる。
【0018】請求項6に記載された発明は、前記入力手
段から入力された位置情報が前記記憶手段の地図情報に
書き込まれるから、新規の巡回先を入力するだけでよ
く、記憶手段を巡回先のデータベースとして構築でき
る。
【0019】請求項7に記載された発明は、前記時間入
力手段から各巡回先のサービス時間を入力することがで
きるから、時間入力手段を用いて出発時間のほかに各巡
回先で消費する個々別々のサービス時間を入力できる。
【0020】請求項8に記載された発明は、前記巡回ル
ート決定手段が、あらゆる巡回ルートにおいてそれぞれ
前記換算移動時間の総和をとる代わりに、支援センター
からの換算移動時間が最小となる第1巡回先を選択し、
前記第1巡回先から次の換算移動時間が最小となる第2
巡回先を選択し、順次これを繰り返して巡回順を決定す
るから、支援センターから遠方へ行き、再び支援センタ
ー近郊に帰ってくるといったジグザグの無駄が少ない。
【0021】請求項9に記載された発明は、前記巡回ル
ート決定手段が、ヘルパー側端末からの通知により現在
の巡回先から出発する残りのすべての巡回ルートを想定
し、それぞれ換算移動時間の総和をとってその最小値を
選択し巡回順を決定するから、ホームヘルパーが巡回先
で予想外の事態でサービス時間を変更せざるをえないと
きにも、支援センターに再度の巡回順の決定を依頼する
ことにより、当該巡回先以降の巡回先を効率的な巡回を
するにはどのような順序で巡回すればよいか、最も短時
間で巡回できる巡回ルートを直ちに知ることができる。
【0022】請求項10に記載された発明は、前記巡回
ルート決定手段が、ヘルパー側端末からの通知により現
在の巡回先から出発して最小の換算移動時間で移動でき
る次の巡回先を選択し、順次これを繰り返して巡回順を
決定するから、ホームヘルパーが巡回先で予想外の事態
でサービス時間を変更せざるをえないときにも、支援セ
ンターに再度の巡回順の決定を依頼すれば、当該巡回先
以降の巡回先を近いところから順に選択し、効率的な巡
回順を直ちに知ることができる。
【0023】請求項11に記載された発明は、前記速度
重み係数が直交座標の各座標軸上で進行方向別にそれぞ
れ記憶されており、前記移動速度が前記速度重み係数の
楕円内挿値と前記平均移動速度の積から算出されるか
ら、速度重み係数の記憶量は少なくても任意の方向の移
動速度を正確且つ簡単な演算で算出することができる。
【0024】請求項12に記載された発明は、地図情報
を記憶した記憶手段と、前記地図情報にホームヘルパー
の巡回先の位置情報と支援センターの位置情報を付加で
きる入力手段と、前記巡回先の位置情報と前記支援セン
ターの位置情報から巡回先相互間及び巡回先と支援セン
ター間の各距離を算出する換算手段と、前記支援センタ
ーから出発するあらゆる巡回ルートにおける前記各距離
の総和をとり移動距離の最小値を算出して巡回順を決定
する巡回ルート決定手段を備えたことを特徴とする在宅
介護支援システムの支援センター側管理装置であるか
ら、交通渋滞等の重み付けをする事情があまりない地方
の場合に、巡回距離を最短にすることで巡回効率を上げ
ることができ、管理装置の演算もきわめて簡単になる。
【0025】請求項13に記載された発明は、前記巡回
ルート決定手段が、あらゆる巡回ルートにおいて前記各
距離の総和をとる代わりに、支援センターからの距離が
最小となる第1巡回先を選択し、前記第1巡回先から次
の距離が最小となる第2巡回先を選択し、順次これを繰
り返して巡回順を決定するから、総和をとる場合よりさ
らに簡単な演算となる。
【0026】請求項14に記載された発明は、前記巡回
ルート決定手段が決定した巡回順をヘルパー側端末に通
知するとともに、前記ヘルパー側端末から送られたデー
タを受信する送受信手段を備えたから、ホームヘルパー
と支援センターとの間でリアルタイムの連絡を行うこと
ができる。
【0027】請求項15に記載された発明は、支援セン
ター側管理装置から送られてきた巡回順のデータを含ん
だ信号を受信できるとともに、前記支援センター側管理
装置に巡回順決定の要求通知を送ることができる端末側
送受信手段と、前記端末側送受信手段から信号を受けて
前記巡回順のデータを抽出し前記端末側送受信手段に前
記要求通知を送る端末側制御手段と、前記巡回順のデー
タを表示できる端末側表示部と、前記支援センター側管
理装置に送るデータを入力する端末側入力部を備えた在
宅介護支援システムのヘルパー側端末であるから、ホー
ムヘルパーが巡回先で支援センター側から送られてきた
データを受信することができるし、支援センター側に次
の巡回先以降の巡回順を尋ねることができる。
【0028】請求項16に記載された発明は、巡回順を
決定することができる請求項1〜14のいずれかに記載
の支援センター側管理装置と、支援センター側管理装置
から送られてきた巡回順のデータを含んだ信号を受信す
ることができる請求項15記載のヘルパー側端末と、信
号を伝達する伝送路から構成されたことを特徴とする在
宅介護支援システムであるから、ホームヘルパーと支援
センター管理装置を有機的に結び付けて、効率のよい巡
回サービスを提供することができる。
【0029】以下、本発明の実施の形態について図面を
用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1における
在宅介護支援システムの支援センター側管理装置のブロ
ック図である。図1において、1は管理装置制御手段、
2は記憶手段、3は入力手段、4は表示手段、5は時間
入力手段、6は換算手段、7は巡回ルート決定手段、8
は送受信手段、9は有線もしくは無線または有線及び無
線の伝送路である。
【0030】管理装置制御手段1はマイクロコンピュー
ター等で構成され、入力手段3や時間入力手段5,記憶
手段2,送受信手段8,伝送路9,換算手段6,巡回ル
ート決定手段7等の制御を行う。記憶手段2は、支援
センターを中心に支援センター近郊の地図情報を記憶し
た第1記憶部と、ホームヘルパーの平均移動速度と速
度重み係数、あるいは各巡回先で行うサービスによって
異なるサービス時間等を記憶した第2記憶部と、後述
するように地図情報に後から付加する支援センターや各
巡回先の位置情報を座標等の形で記憶したり、換算手段
6が演算し今後も使用するであろうこれらの距離や方位
等を記憶できる第3記憶部と、換算手段6や巡回ルー
ト決定手段7が演算する過程で一時的に結果を記憶して
おく第4記憶部とから構成されている。なお、支援セン
ターの位置情報は後から入力せず、地図情報に最初から
書き込んでおくのでもよい。の第1記憶部は地図情報
が記憶できる程度のメモリ容量の大きいCD−ROMや
DVD等の再生専用の記憶手段のほか、CD−Rのよう
に書き込み可能な記憶手段から構成される。書き込みが
可能な記憶手段の場合には入力手段3によって地図情報
に位置情報が書き込まれるから、地図情報とは別に第3
記憶部に位置情報の座標を記憶させておく必要はなく、
各演算の度ごとに第1記憶部から位置情報を読みだして
座標を算出すればよい。の第2記憶部との第3記憶
部とは書き込み可能な記憶手段であるから、双方を兼ね
ることができる。ところで第2記憶部に記憶されている
サービス時間は、各巡回先のサービス内容に応じて本来
ばらばらで個別の時間である。しかしサービスの類型で
何通りかの定型のサービス時間が入力されてもよい。さ
らにどの巡回先でも一律に1時間といった具合に所定時
間の標準サービス時間を設定するものでもよい。そして
の第4記憶部は演算時に一時的に使用するいわゆるR
AMの部分である。ただ記憶手段2は、こうしたメモリ
内容の区別によらず、全体として1つの記憶機能を実行
するものを意味する。
【0031】入力手段3はマウスポインタ等であり、各
種ディスプレー等の表示手段4上で所定の位置を指定で
きるものである。タッチパネル等であってもかまわな
い。時間入力手段5は、記憶手段2に記憶されている平
均移動速度と速度重み係数等が時間帯によって影響を受
けるため、演算の結果を妥当なものにする必要から、ホ
ームヘルパーが支援センターを出発する出発時間を入力
するもので、キー入力によって数字入力するものでもよ
いし、表示手段4上の特定エリアを時間設定ゾーンとし
て入力手段3で時刻を指定して入力するのでもよい。後
者の場合には、時間入力手段5と入力手段3は兼用する
ことができ、1つの入力手段によって双方入力すること
ができる。このように入力手段3は、記憶手段2に記憶
された地図情報にホームヘルパーの巡回先の位置情報と
支援センターの位置情報を付加することができる。
【0032】換算手段6と巡回ルート決定手段7は、管
理装置制御手段1と同様に、いずれもマイクロコンピュ
ータ等から構成される。このうち、換算手段6は管理装
置制御手段1からの指令によって、記憶手段2から読み
込んだ地図情報及び支援センターの位置情報から各座標
位置を割り出すとともに、入力手段3から入力された各
巡回位置情報の座標位置も割り出す。座標としては東西
方向と南北方向の方向を座標軸とする直交座標が適当で
ある。次に換算手段6は相互の座標位置の差を演算し
て、支援センターと各巡回位置、各巡回位置相互間の距
離を演算する。本来この距離は移動する道路に沿った距
離であるのが望ましいが、演算を簡単にするため直線距
離とするのが適当である。このように直線距離として計
算しても巡回順の選択は十分妥当な結果が得られるもの
である。ところで、換算手段6は支援センターの各座標
位置と各巡回先の座標位置とから相互の距離を算出する
と同時に、それぞれの位置間の方向と座標軸との角度を
計算して各方位を算出する。図3は支援センターと巡回
先間の距離と方位の算出用説明図である。Tx軸とTy
軸は直交座標の座標軸であり、Txが東西方向を示し、
Tyが南北方向を示している。また支援センター0の座
標が(0,0)、巡回先7の座標が(a,b)であるす
る。換算手段6は支援センターから巡回先7までの距離
70を d70=(a2+b21/2 として計算する。また支援センター0から巡回先7に進
行する方向の角度、東西南北でいいかえると巡回先の方
位は、図3中でθで表されるが、これは θ=tan-1(b/a) で計算される。図3は支援センター0と巡回先7間の距
離と方位の計算の説明をするためのものであるが、その
後訪問する各巡回先間の距離と方位の算出は各座標の差
をとることにより同様に行えばよい。これらの演算結果
は記憶手段2に記憶される。
【0033】換算手段6が各距離と各方位を算出し終わ
ると、管理装置制御手段1は巡回ルート決定手段7に最
短時間で各巡回先を巡回できるルートを決定するように
指令する。まず巡回ルート決定手段7は記憶手段2から
平均移動速度と速度重み係数を読み出す。次いで読み出
した速度重み係数と平均移動速度と演算後記憶された方
位から移動速度を算出する。ところでこの速度重み係数
には次のような関数関係がある。ホームヘルパーは車等
に乗って道路を移動することが多いが、この道路の混み
具合は時間帯で異なるし、どちらの方向に進行するのか
でも異なる。さらに町の中心と郊外では混雑の程度に違
いがある。このため速度重み係数は、時間と進行方向と
町の中心からの距離(位置)の関数とみることができ
る。ところで道路ごとにこの速度重み係数を記憶してい
るのが望ましいが、それでは大きなメモリ容量が必要に
なるので、本実施の形態1では東西方向と南北方向の2
方向の速度重み係数をそれぞれ記憶しておき、支援セン
ターと巡回先の方位、各巡回先間の方位をこれを用いて
それぞれ予測している。図3に示すw1〜w4は前記2方
向の各方向ごとの速度重み係数をそれぞれ示すものであ
る。w1が北方向、w2が南方向、w3が西方向、w4が東
方向に向かうときの速度重み係数である。(表1)は時
間帯ごとの速度重み係数の値を示す係数表である。
【0034】
【表1】
【0035】(表1)は朝(7時〜9時)、夕方
(16時〜19時)、夜間(22時〜6時)、その
他の時間帯で分けて重み付けがなされている。ところで
1〜w4はTx軸とTy軸上で与えられているから、任
意の方向の速度重み係数はこれらを用いて予測しなけれ
ばならない。いまTx軸、Ty軸の第1象限で正の方向
に進んでいる場合を考える。混雑が各方向で均一な場合
には、任意の方向で等しい速度重み係数となるはずであ
る。すなわち移動速度で考えると、この場合第1象限内
(南北間)でホドグラフは円となるはずである。しかし
Tx軸の方向だけ交通渋滞を起こす等で速度重み係数が
変化したとすると、Tx方向の移動速度が伸縮するため
ホドグラフは楕円となる。Ty軸方向、または、Tx軸
方向とTy軸方向双方で異なった渋滞が起こったときも
同様である。従って速度重み係数も、Tx軸方向で
4、Ty軸方向でw1としたとき、任意の方向で楕円上
の点として予測されることになる。以下、これを速度重
み係数w1,w4の楕円内挿値と呼ぶことにする。図3に
おいてθ方向のwは、楕円の離心率eとしたとき、 w2=w1 2/(1−e2cos2θ) となる。このとき、e=(w4 2−w1 21/2/w4 w=w1・w4/(w1cos2θ+w4sin2θ)1/2 そして移動速度Vは平均移動速度と速度重み係数w1
4の楕円内挿値の積として V=V0・w=V0・w1・w4/(w1cos2θ+w4
in2θ)1/2 で表される。すると、支援センターの位置を0、巡回先
7との間の換算移動時間t70は、支援センターの位置を
0、巡回先7との間の距離をd70とすると t70=d70/V =(a2+b21/2・(w1cos2θ+w4sin2θ)1/2/(V0・w1・ w4) で計算されることになる。なお、本実施の形態1では巡
回先間の距離を直線距離、進行する方位を一定方向とみ
て記憶手段2の記憶容量を下げ、演算を簡単化している
が、より広範な範囲で巡回を行ったり、より正確さを期
待する場合には、所定区間の道路ごとに混雑状況と進行
方向,時間帯等を考慮した速度重み係数を記憶しておく
のが望ましい。そして同様に、所定区間ごとに距離と平
均移動速度と速度重み係数を読み出し、所定区間ごとの
換算移動時間を計算し、各巡回先間でそのすべての換算
移動時間の総和をとれば、より正確な換算移動時間が計
算できる。
【0036】次いで、巡回ルート決定手段7は支援セン
ターから出発するあらゆる巡回ルートを巡回先の順列と
して想定し、それぞれ場合の換算移動時間の総和をとっ
てそれが最小となる値を選び出す。総和をとるとき、各
巡回先でのサービス時間を加算する必要がある。その理
由は、ホームヘルパーが移動する実時間を算出するとい
うだけでなく、速度重み係数が位置と時間帯で異なるた
め、ホームヘルパーが移動する時間帯を確定する必要が
あるからである。具体的には支援センターから出発した
後第1巡回先までの換算移動時間に第1巡回先で消費す
るサービス時間を加算し、次に第2巡回先までの換算移
動時間を足して、さらにサービス時間を加算し、以下こ
れを繰り返すものである。ところで巡回先がnあったと
きには、巡回ルートはn!通り存在する。巡回先iと巡
回先jの間を移動する換算移動時間をtij、巡回先jで
行うサービス時間をτjとすると、n!通りのうちk番
目の巡回ルートの総換算移動時間Tkはこれらの総和で
あり、 (i,j=0,1,2・・・,n;k=1,2・・・,
n!)であって、n!通りのルートのすべてについて総
換算移動時間Tkを計算する。巡回ルート決定手段7は
このようにして計算した総換算移動時間Tkの中で、最
小となるTkを求める。サービス時間τjが一定の時間で
ある場合等には、Tk=Σtijとして計算すれば足り
る。
【0037】以上の方法は、巡回先ルートの順列を求め
てすべての順列につき総換算移動時間Tkを計算して最
小値を選択するものであったが、第1巡回先から順に最
小値をとりながら逐次最小値選択をすすめていく方法も
適当である。この場合、例えば、第1巡回先までの換算
移動時間T0は T0=min.(t01,・・,t0i,・・・,t0n) で計算される。ここで巡回先iまでのt0iが最小であれ
ばT0=t0iとなる。第1巡回先iから第2巡回先まで
の換算移動時間T1は T1=min.(ti1,・・,tij,・・・,tin) ここでj≠iでj=1,・・,i−1,i+1,・・,
nで決定される。tijが最小であれば、T1=tijとな
る。巡回順は支援センター0から、第1巡回先i,第2
巡回先jとなる。このようにこれを繰り返し、巡回先ル
ートを決定していく。この方法は上記のあらゆる巡回ル
ートについて換算移動時間の総和をとる方法より計算が
簡便である。
【0038】次に交通事情等の影響が格別でなく、時間
帯や位置でとくに重み付けをする必要のない過疎等の地
方の場合には、換算手段6は座標位置によって各巡回先
間の距離を算出するだけで換算移動時間を計算しなくて
も十分である。上式でw=w 1=w4=1の場合である。
この場合は巡回ルート決定手段7は支援センターから出
発するあらゆる巡回ルートを想定し、各巡回ルートでそ
れぞれ巡回先間の距離の総和をとって巡回距離が最小と
なる値を選び出せばよい。記憶手段2のメモリ容量は少
なくてすみ、演算もきわめて容易である。このほか総和
をとらずに、第1巡回先の候補地の中でもっとも近距離
0iにある候補地iを選び、次いで第2巡回先の候補地
の中で第1巡回先と最短距離dijにある候補地を選ん
で、これを繰り返すという処理をするのでもよい。すな
わち第1巡回先までの最短距離D0は D0=min.(d01,・・,d0i,・・・d0n) D0はd01,・・,d0i,・・・d0nの中の最小値であ
る。ここでd0iが最小であればD0=d0iとなる。同様
に第1巡回先から第2巡回先までの最短距離D1は D1=min.(di1,・・,dij,・・・din) (ここでj≠iでj=1,・・,i−1,i+1,・
・,n) dijが最小であれば、D1=dijとなる。これを繰り返
し、巡回先ルートを決定していくものである。総最短距
離Dは D=ΣDi=Σdij で表される。この方法によればさらに記憶手段2のメモ
リ容量を小さくすることができる。
【0039】ところで以上説明したのは支援センター出
発時に巡回ルート決定を行うものである。しかしある巡
回先でヘルパー側端末から支援センター側に巡回スケジ
ュールの再設定、変更が要求されることが多いと予想さ
れる。このような場合、次のように巡回ルート決定がな
される。なおヘルパー側端末に関しては実施の形態2で
詳述する。送受信手段8はヘルパー側端末から巡回ルー
ト再設定要求の通知を受け取り、管理装置制御手段1は
これを契機として換算手段6や巡回ルート決定手段7を
動作させる。巡回ルート決定手段7は、残りのルート決
定のため、残りの巡回先のあらゆる巡回ルートを想定
し、それぞれ巡回ルートの換算移動時間の総和をとって
その中で最小となる値を選び出すか、あるいは、現在の
巡回先から最小の換算移動時間で移動できる次の巡回先
を選択し、順次これを繰り返して巡回順を決定するか、
いずれかの方法で巡回ルートを決定し、ヘルパー側端末
に回答する。なおホームヘルパーが移動するためヘルパ
ー側端末は移動体通信による必要があり、伝送路9とし
ては無線路が適当である。しかし、各巡回先に端末を設
けて置く等すれば公衆回線等の有線路を使用することも
できるし、無線路と有線路の組み合わせを使用すること
もできる。このように本実施の形態1によれば巡回先か
らの要求により、リアルタイムに巡回ルートを変更する
ことができる。
【0040】さて巡回先には所定時刻に訪問しなければ
ならない場合がある。図6は本発明の実施の形態1にお
ける指定時刻が設定されている巡回先が存在する場合の
巡回ルート図である。この場合には、上記した総換算移
動時間Tkを求める方法を用いる。すなわち上記のよう
(i,j=0,1,2・・・,n;k=1,2・・・,
n!)として、すべての順列を求めて総換算移動時間T
kを計算するが、これと同時に指定時刻が設定された巡
回先に到着する到着時間も、n!通りの巡回ルートにつ
いてすべて算出する。仮にこの指定時刻が設定された巡
回先を巡回先mとすると、巡回ルート決定手段7はn!
通りの巡回先mの到着時間Tmの中で、指定時刻Tsと等
しいか小さく、最も指定時刻Tsに近い到着時間Tmとな
る巡回ルートを選択する。すなわち (i,j=0,1,2・・・,n;Σmはjとしてmが現
れるまでの総和と定義する)を満たすTmの中で最大値
を求めればよい。このときの支援センター0から巡回先
mまでの巡回順が指定時刻が設定された場合の最適の巡
回順である。ところで巡回先mを訪問した後に、さらに
訪問する巡回業務も効率化しなければならない。そこで
指定時刻先でのサービス終了後、残りの巡回先を母集団
として再び総換算移動時間Tkを計算して巡回順を算出
するのが適当である。この際当初選択した巡回ルート通
りに巡回を続けるのでもとくに問題になることは少ない
が、ここへの到着時間と指定時刻に差があるため再び巡
回順を求める方がよい。また複数個の指定時刻が設定さ
れた場合は、第1の指定時刻巡回先を訪問した後で、第
2の指定時刻巡回先に関して以上述べたことを繰り返せ
ばよい。第1の指定時刻巡回先と第2の指定時刻巡回先
の巡回順序は、支援センターに近い順を先にすればよ
い。
【0041】さて以上説明した支援センター側管理装置
の動作について以下説明する。巡回ルート決定を支援セ
ンター側で行う場合、まず支援センターの入力手段3か
ら巡回ルート決定の要求を入力する。管理装置制御手段
1はこの巡回ルート決定の要求入力によって、記憶手段
2から地図情報等を読み込んで表示手段4に表示させ
る。この表示が行われたら、入力手段3から巡回先の位
置情報を入力するとともに、併せて時間入力手段5から
支援センターを出発する出発時間を入力する。巡回先の
位置情報の入力は表示された地図上でマークすることに
より行われる。これらの入力が終了すると、管理装置制
御手段1は換算手段6に換算移動時間を算出するように
指令を出す。すると換算手段6は支援センターと各巡回
先の位置情報を読み込んで各座標位置を算出する。次に
換算手段6は各座標位置相互の差を演算し、支援センタ
ーと各巡回位置及び各巡回位置相互間の距離dijと方位
θ(Tx軸との角度)を演算する。
【0042】この演算がすむと、管理装置制御手段1は
巡回ルート決定手段7にホームヘルパーの巡回順を決定
するように指令する。巡回ルート決定手段7は速度重み
係数w1〜w4と平均移動速度V0を読み出し、演算した
結果得られた方位θから移動速度Vを算出する。まず巡
回ルート決定手段7は速度重み係数wを計算する。Tx
軸方向の速度重み係数をw4、Ty軸方向の速度重み係
数をw1としたとき、任意の方向の速度重み係数wはw1
とw4とθを用いて楕円内挿で計算されるから、移動速
度Vは V=V0・w によって計算される。次いで巡回ルート決定手段7は、
支援センターから出発するn!通りの順列を導いてあら
ゆる巡回ルートを想定し、それぞれの場合に換算移動時
間tijの総和をとってこれが最小となる値を選び出す。
【0043】ただこのn!通りのうちのk番目の総和T
k(k=1〜n!)は、換算移動時間tijにサービス時
間τjを加算したものの総和である。第1巡回先iにお
ける出発時刻tiは、支援センター出発時刻t0を考慮し
てti=t0+t0i+τiであり、第2巡回先jでの出発
時刻tjはtj=t0+t0i+tij+τi+τjとなる。こ
のようにt0iやtijが定まると、次の巡回先に向かうと
きの速度重み係数w1〜w4を規定する時間帯が定まり、
移動速度Vが算出可能になる。このようにして計算した
総換算移動時間Tkの中で、巡回ルート決定手段7は最
小となるTkを選択し、そのときの順列を巡回先の巡回
順とするものである。
【0044】巡回ルート決定手段7が巡回ルートを決定
し、巡回順を決定すると、管理装置制御手段1は表示手
段4に当該巡回ルートを順列として、もしくは矢印で表
示するとともに、送信手段8からヘルパー側端末にこの
巡回順を送り返す。同時に巡回先の各出発時刻または到
着時間を表示するのもよい。ヘルパー側端末ではこれを
受信し、表示部にこれらの表示をする。
【0045】ところで以上説明した巡回ルートを想定し
て総換算移動時間Tkを計算し、最小のTkとなる順列か
ら巡回先順を決定するのは比較的演算量が多くなる。そ
こで第1巡回先の候補地の中で最小換算時間t0iになる
候補地を第1巡回先として選び、再び第2巡回先の候補
地の中で最小換算時間tijとなる候補地を第2巡回先と
して選んで、これを繰り返すという処理をするのでもよ
い。図2は本発明の一実施の形態における換算移動時間
最小で順次決定する巡回ルート図である。この処理の場
合の具体的な動作は次のようになる。図2において、巡
回ルート決定手段7は支援センターを示す原点Oから換
算移動時間がもっとも短時間の巡回先7を選択してい
る。その換算移動時間はt70である。この演算方法は上
述した通りである。次に巡回先7から巡回先1〜6,
8,9への換算移動時間のうち、最小値の巡回先4を選
択している。換算移動時間はt47である。さらに巡回先
4から巡回先1〜3,5,6,8,9のうち、最小換算
移動時間の巡回先5を選択する。この換算移動時間はt
54である。このように巡回先からもっとも小さい換算移
動時間の次の巡回先を次々と選び、最終の巡回先を訪問
した後原点Oの支援センターに戻れば、これが換算移動
時間最小の巡回ルートとなるものである。
【0046】さらにまた、以上述べたような決定方法の
ほかに簡便な方法を用いることもできる。速度重み係数
が均一でどこでも格別の違いがなく、サービス時間も均
一の場合には、第1巡回先の候補地の中でもっとも近距
離d0iになる候補地を選び、次いで第2巡回先の候補地
の中で最短距離dijとなる候補地を選んで、これを繰り
返すという処理をするものである。図4は本発明の実施
の形態1における移動距離最小で決定する巡回ルート図
である。この方法による場合の具体的な動作は次の通り
である。図4において、原点Oが支援センターの位置で
あり、図2と同様に巡回先は9つある。巡回先候補地1
〜9のうち、巡回ルート決定手段7は原点Oからもっと
も近い巡回先7をまず選択している。その距離はd70
ある。次に巡回先7から巡回先1〜6,8,9への距離
のうち、もっとも近い巡回先4を選択している。距離は
47である。さらに巡回先4から巡回先1〜3,5,
6,8,9のうち、もっとも近距離にある巡回先5を選
択する。この距離はd54である。このように巡回先から
もっとも近距離にある次の巡回先を次々と選び、最終の
巡回先に到達すると原点Oの支援センターに戻れば、こ
れが移動距離最少の巡回ルートとなる方法である。最も
簡便な巡回ルート算出方法である。
【0047】以上説明したように、本実施の形態1の在
宅介護支援システムの支援センター側管理装置は、ホー
ムヘルパーが巡回する巡回先の巡回順を自動的に決定す
るので、従来のように熟練者の勘に基づいたスケジュー
ルによらず、客観的で、短時間のうちにスケジュールす
ることができ、突発の事態にも対処できる。
【0048】(実施の形態2)図5は本発明の実施の形
態2における在宅介護支援システムのヘルパー側端末の
ブロック図である。図5において、10は端末側制御手
段、11は端末側入力手段、12は端末側表示手段、1
3は端末側送受信手段である。9は実施の形態1で説明
した有線もしくは無線または有線及び無線の伝送路であ
る。
【0049】ヘルパー側端末は巡回先等で支援センター
に巡回スケジュールの変更や再設定等を通知するもので
ある。巡回先で予測以上のサービス時間を消費した場合
や、移動中に交通渋滞で遅滞した場合などに、ヘルパー
側端末の端末側入力手段11から巡回順の再設定(もし
くは変更)要求を入力することができる。この要求の入
力と現在地の位置データ等の入力がなされると、端末側
制御手段10が端末側送受信手段13を介して要求通知
を支援センター側の送受信手段8に送信する。実施の形
態1で説明したように、支援センター管理装置によって
巡回順が決定されると、巡回順のデータを含んだ信号が
再び送受信手段8から伝送路9を介してヘルパー側端末
に送られる。端末側送受信手段13はこれを受信し、端
末側制御手段10はこの信号から巡回順のデータを抽出
して端末側表示手段12に巡回順を表示する。順序を直
接表示するのでも、端末側表示手段12に表示した地図
上に矢印で表示するのでもかまわない。順序だけでな
く、巡回先に到着する時間まや出発する時間、サービス
時間、ルート情報を同時に表示することもできる。
【0050】要求通知を送った後、支援センター側が巡
回ルートを回答するまで時間がかかる場合、端末側制御
手段10は端末側表示手段12に「しばらくお待ち下さ
い」「巡回順を計算中です」等の表示を点滅させる。端
末側入力手段11からは巡回順の要求を入力できるだけ
でなく、現在地等のデータの入力が行える必要がある。
またその他のデータも併せて入力できるものが適当であ
る。カーナビゲーションシステムと組み合わせれば、自
動車で移動するときにルート表示が行え、非常に使い勝
手のよいものになる。
【0051】このように在宅介護支援システムのヘルパ
ー側端末は、巡回先で発生する突発の事態に直ちに対処
でき、移動中のホームヘルパーはリアルタイムに巡回ス
ケジュールを変更して、ホームヘルパー業務の効率を上
げることができる。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明の在宅介護支援シス
テムは、勘等によらず、要介護者宅等で突発の事態が生
じて巡回スケジュールに乱れが生じても対応でき、移動
中のホームヘルパーに対してリアルタイムに巡回スケジ
ュールを変更でき、ホームヘルパー業務の効率を上げる
ことができる。
【0053】またあらゆる巡回ルートの中でもっとも短
時間で巡回できるルートを正確に決定できる。そして各
巡回先ごとに異なるサービス時間をそれぞれ別々に加算
でき、正確な巡回スケジュールを作成することができ
る。さらに記憶手段を巡回先のデータベースとして構築
できる。
【0054】本発明の在宅介護支援システムは、ホーム
ヘルパーと支援センター管理装置を有機的に結び付け
て、効率のよい巡回サービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における在宅介護支援シ
ステムの支援センター側管理装置のブロック図
【図2】本発明の実施の形態1における換算移動時間最
小で順次決定する巡回ルート図
【図3】支援センターと巡回先間の距離と方位の算出用
説明図
【図4】本発明の実施の形態1における移動距離最小で
決定する巡回ルート図
【図5】本発明の実施の形態2における在宅介護支援シ
ステムのヘルパー側端末のブロック図
【図6】本発明の実施の形態1における指定時刻が設定
されている巡回先が存在する場合の巡回ルート図
【符号の説明】
1 管理装置制御手段 2 記憶手段 3 入力手段 4 表示手段 5 時間入力手段 6 換算手段 7 巡回ルート決定手段 8 送受信手段 9 伝送路 10 端末側制御手段 11 端末側入力手段 12 端末側表示手段 13 端末側送受信手段

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地図情報とホームヘルパーの平均移動速度
    と速度重み係数を記憶した記憶手段と、前記地図情報に
    ホームヘルパーの巡回先の位置情報と支援センターの位
    置情報を付加できる入力手段と、前記巡回先の位置情報
    と前記支援センターの位置情報から巡回先相互間及び巡
    回先と支援センター間の各距離及び各方位を算出する換
    算手段と、前記記憶手段から読みだした前記速度重み係
    数と前記方位と前記平均移動速度から移動速度を算出す
    るとともに、前記各距離を前記移動速度で割って換算移
    動時間を算出し、前記支援センターから出発するあらゆ
    る巡回ルートにおいてそれぞれ前記換算移動時間の総和
    をとってその最小値を選択し巡回順を決定する巡回ルー
    ト決定手段を備えたことを特徴とする在宅介護支援シス
    テムの支援センター側管理装置。
  2. 【請求項2】地図情報,支援センターの位置情報,ホー
    ムヘルパーの平均移動速度と速度重み係数を記憶した記
    憶手段と、前記地図情報にホームヘルパーの巡回先の位
    置情報を付加できる入力手段と、前記巡回先の位置情報
    と前記支援センターの位置情報から巡回先相互間及び巡
    回先と支援センター間の各距離及び各方位を算出する換
    算手段と、前記記憶手段から読みだした前記速度重み係
    数と前記方位及び前記平均移動速度から移動速度を算出
    するとともに、前記各距離を前記移動速度で割って換算
    移動時間を算出し、前記支援センターから出発するあら
    ゆる巡回ルートにおいてそれぞれ前記換算移動時間の総
    和をとってその最小値を選択し巡回順を決定する巡回ル
    ート決定手段を備えたことを特徴とする在宅介護支援シ
    ステムの支援センター側管理装置。
  3. 【請求項3】支援センターを出発する出発時間を入力す
    る時間入力手段を備え、前記巡回ルート決定手段が各巡
    回先で消費するサービス時間を前記換算移動時間に加算
    して各出発時点の時間帯を算出し、前記時間帯に属する
    前記速度重み係数を選択することを特徴とする請求項1
    または2記載の在宅介護支援システムの支援センター側
    管理装置。
  4. 【請求項4】前記記憶手段には各巡回先の介護サービス
    の内容に応じてそれぞれで消費するサービス時間が記憶
    されていることを特徴とする請求項3記載の在宅介護支
    援システムの支援センター側管理装置。
  5. 【請求項5】前記入力手段が表示手段上に表示された地
    図情報に所定の位置を入力できるマウスポインタである
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載された
    在宅介護支援システムの支援センター側管理装置。
  6. 【請求項6】前記入力手段から入力された位置情報が前
    記記憶手段の地図情報に書き込まれることを特徴とする
    請求項1〜5のいずれかに記載された在宅介護支援シス
    テムの支援センター側管理装置。
  7. 【請求項7】前記時間入力手段から各巡回先のサービス
    時間を入力することができることを特徴とする請求項4
    記載の在宅介護支援システムの支援センター側管理装
    置。
  8. 【請求項8】前記巡回ルート決定手段が、あらゆる巡回
    ルートにおいてそれぞれ前記換算移動時間の総和をとる
    代わりに、支援センターからの換算移動時間が最小とな
    る第1巡回先を選択し、前記第1巡回先から次の換算移
    動時間が最小となる第2巡回先を選択し、順次これを繰
    り返して巡回順を決定することを特徴とする請求項1〜
    7のいずれかに記載の在宅介護支援システムの支援セン
    ター側管理装置。
  9. 【請求項9】前記巡回ルート決定手段が、ヘルパー側端
    末からの通知により現在の巡回先から出発する残りのす
    べての巡回ルートを想定し、それぞれ換算移動時間の総
    和をとってその最小値を選択し巡回順を決定することを
    特徴とする請求項1または2記載の在宅介護支援システ
    ムの支援センター側管理装置。
  10. 【請求項10】前記巡回ルート決定手段が、ヘルパー側
    端末からの通知により現在の巡回先から出発して最小の
    換算移動時間で移動できる次の巡回先を選択し、順次こ
    れを繰り返して巡回順を決定することを特徴とする請求
    項8記載の在宅介護支援システムの支援センター側管理
    装置。
  11. 【請求項11】前記速度重み係数が直交座標の各座標軸
    上で進行方向別にそれぞれ記憶されており、前記移動速
    度が前記速度重み係数の楕円内挿値と前記平均移動速度
    の積から算出されることを特徴とする請求項1〜10の
    いずれかに記載の在宅介護支援システムの支援センター
    側管理装置。
  12. 【請求項12】地図情報を記憶した記憶手段と、前記地
    図情報にホームヘルパーの巡回先の位置情報と支援セン
    ターの位置情報を付加できる入力手段と、前記巡回先の
    位置情報と前記支援センターの位置情報から巡回先相互
    間及び巡回先と支援センター間の各距離を算出する換算
    手段と、前記支援センターから出発するあらゆる巡回ル
    ートにおける前記各距離の総和をとり移動距離の最小値
    を算出して巡回順を決定する巡回ルート決定手段を備え
    たことを特徴とする在宅介護支援システムの支援センタ
    ー側管理装置。
  13. 【請求項13】前記巡回ルート決定手段が、あらゆる巡
    回ルートにおいて前記各距離の総和をとる代わりに、支
    援センターからの距離が最小となる第1巡回先を選択
    し、前記第1巡回先から次の距離が最小となる第2巡回
    先を選択し、順次これを繰り返して巡回順を決定するこ
    とを特徴とする請求項12記載の在宅介護支援システム
    の支援センター側管理装置。
  14. 【請求項14】前記巡回ルート決定手段が決定した巡回
    順をヘルパー側端末に通知するとともに、前記ヘルパー
    側端末から送られたデータを受信する送受信手段を備え
    たことを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の
    在宅介護支援システムの支援センター側管理装置。
  15. 【請求項15】支援センター側管理装置から送られてき
    た巡回順のデータを含んだ信号を受信できるとともに、
    前記支援センター側管理装置に巡回順決定の要求通知を
    送ることができる端末側送受信手段と、前記端末側送受
    信手段から信号を受けて前記巡回順のデータを抽出し前
    記端末側送受信手段に前記要求通知を送る端末側制御手
    段と、前記巡回順のデータを表示できる端末側表示部
    と、前記支援センター側管理装置に送るデータを入力す
    る端末側入力部を備えた在宅介護支援システムのヘルパ
    ー側端末。
  16. 【請求項16】巡回順を決定することができる請求項1
    〜14のいずれかに記載の支援センター側管理装置と、
    支援センター側管理装置から送られてきた巡回順のデー
    タを含んだ信号を受信することができる請求項15記載
    のヘルパー側端末と、信号を伝達する伝送路から構成さ
    れたことを特徴とする在宅介護支援システム。
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