以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る情報管理装置を備える情報管理システム(ネットワークシステム)の構成を示す。情報管理システムは、各種店舗(施設)における利用者の順番待ちを管理するためのシステムである。なお、本実施形態において、店舗には、例えば飲食店、薬局、病院、美容院、旅行代理店、スマートフォンまたは携帯電話の購入及び契約が可能なショップ、及びアミューズメント施設等が含まれる。すなわち、本実施形態における店舗は、当該店舗を利用者が利用するために順番待ちが可能な店舗であればよい。
図1に示すように、情報管理システムは、情報管理装置10、第1店舗端末20、第2店舗端末30及び利用者端末40を備える。なお、情報管理装置10は、第1店舗端末20、第2店舗端末30及び利用者端末40とそれぞれインターネットのようなネットワーク50を介して通信可能に接続されている。
情報管理装置10は、店舗における利用者の順番待ちを管理するための機能を有するサーバ装置である。なお、情報管理装置10の機能構成については後述する。
第1店舗端末20及び第2店舗端末30は、順番待ちが可能な店舗に設けられている。第1店舗端末20は、例えば店舗の入り口(つまり、店頭)付近に設置され、主に店舗に来店する利用者(客)によって使用される。利用者は、例えば店舗に来店した時点で店舗が満席の状態にある場合、第1店舗端末20を操作することによって当該店舗において順番待ちをすることができる。
第2店舗端末30は、例えば店舗のレジ付近に設置され、主に店舗のスタッフ(従業員等)によって使用される。店舗のスタッフは、第2店舗端末30において順番待ちの状況等を確認することができる。
本実施形態においては、第1店舗端末20及び第2店舗端末30が異なる端末であるものとして説明するが、当該第1店舗端末20及び第2店舗端末30は一体として構成されていてもよい。
利用者端末40は、例えば店舗を利用する利用者によって使用される端末である。利用者端末40には、例えばスマートフォン、タブレット端末及びフィーチャーフォン等の携帯端末が含まれる。利用者端末40は、例えば店舗以外の場所から店舗に対する順番待ちをするために用いられる。
なお、図1においては便宜的に第1店舗端末20、第2店舗端末30及び利用者端末40がそれぞれ1つずつ示されているが、情報管理装置10には、複数の第1店舗端末20及び第2店舗端末30が接続されていてもよいし、複数の利用者端末40が接続されていてもよい。具体的には、情報管理装置10には、例えば情報管理システムを導入している店舗と少なくとも同数の第1店舗端末20及び第2店舗端末30が接続される。また、情報管理装置10には、情報管理システムに予め登録している利用者と少なくとも同数の利用者端末40が接続される。
図2は、図1に示す情報管理装置10のハードウェア構成の一例を示す。図2に示すように、情報管理装置10においては、バス11に、不揮発性メモリ12、CPU13、メインメモリ14及び通信部15等が接続されている。なお、不揮発性メモリ12及びメインメモリ14は、情報管理装置10の記憶装置を構成する。
不揮発性メモリ12は、例えばオペレーティングシステム(OS)及び上記した店舗における順番待ちを管理するためのプログラム(以下、順番管理プログラムと表記)を含む各種プログラムを格納する。
CPU13は、例えば不揮発性メモリ12に格納されている各種プログラムを実行するプロセッサである。なお、CPU13は、情報管理装置10全体の制御を実行する。
メインメモリ14は、例えばCPU13が各種プログラムを実行する際に必要とされるワークエリア等として使用される。
図2においては不揮発性メモリ12及びメインメモリ14のみが示されているが、情報管理装置10は、HDD(Hard Disk Drive)及びSSD(Solid State Drive)等の他の記憶装置を備えていてもよい。
通信部15は、インターネット等のネットワークを介して例えば第1店舗端末20、第2店舗端末30及び利用者端末40等の外部装置と実行される通信を制御する機能を有する。なお、通信部15によれば、例えば無線LAN及びWifi(登録商標)等の無線通信機能を実現することができる。
図3は、本実施形態に係る情報管理装置10の主として機能構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、情報管理装置10は、受付部101、第1登録部102、第2登録部103、管理部104、表示処理部105及び格納部106等を含む。
本実施形態において、各部101〜105は、例えば図2に示すCPU13(つまり、情報管理装置10のコンピュータ)が不揮発性メモリ12に格納されている順番管理プログラムを実行すること(つまり、ソフトウェア)により実現されるものとする。なお、この順番管理プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に予め格納して頒布可能である。また、この順番管理プログラムは、例えばネットワークを介して情報管理装置10にダウンロードされても構わない。
ここでは、各部101〜105がソフトウェアにより実現されるものとして説明したが、当該各部101〜105は、ハードウェアにより実現されてもよいし、ソフトウェア及びハードウェアの組み合わせによって実現されてもよい。
また、本実施形態において、格納部106は、例えば図2に示す不揮発性メモリ12または他の記憶装置等に格納される。
受付部101は、第1店舗端末20に対する複数の利用者の各々の操作に基づいて、当該第1店舗端末20からの店舗に対する順番待ちを受け付ける。また、受付部101は、利用者端末40に対する利用者の操作に基づいて、当該利用者端末40からの店舗に対する順番待ちを受け付ける。なお、受付部101は、第2店舗端末30からの店舗に対する順番待ちを受け付けることも可能である。
第1登録部102は、受付部101によって第1店舗端末20からの順番待ちが受け付けられた場合、当該順番待ちを示す順番待ち情報を格納部106に登録(格納)する。また、第1登録部102は、受付部101によって第2店舗端末30からの順番待ちが受け付けられた場合には、当該順番待ちを示す順番待ち情報を格納部106に登録する。
第2登録部103は、受付部101によって利用者端末40からの順番待ちが受け付けられた場合、当該順番待ちを示す順番待ち情報を格納部106に登録(格納)する。
なお、上記した順番待ち情報は、当該順番待ち情報によって示される順番待ちが受け付けられた順に格納部106に格納される。
管理部104は、例えば第2店舗端末30からの要求に応じて、格納部106に格納された順番待ち情報を当該第2店舗端末30に表示するための画面(以下、スタッフ画面と表記)を生成する。
表示処理部105は、管理部104によって生成されたスタッフ画面を第2店舗端末30に送信し、当該スタッフ画面を第2店舗端末30に表示する。
以下、本実施形態に係る情報管理装置10の動作について説明する。まず、図4のシーケンスチャートを参照して、第1店舗端末20からの順番待ちを示す順番待ち情報(店舗順番待ち情報)を登録する際の情報管理システムの処理手順の一例について説明する。ここでは、第1店舗端末20からの順番待ちを行う利用者を対象利用者と称する。
まず、対象利用者が第1店舗端末20(及び第2店舗端末30)が設けられている店舗に来店した場合を想定する。この場合、第1店舗端末20には、対象利用者の店舗に対する順番待ちを受け付けるための受付画面が表示されている(ステップS1)。なお、この受付画面は、例えば第1店舗端末20上で動作するブラウザを介して表示されている。
例えば対象利用者が店舗に来店した時点で店舗が満席の状態にある場合、対象利用者は、第1店舗端末20に表示されている受付画面に対する操作を行う。なお、例えば店舗の利用者の数等を把握するために、満席の状態でない場合であっても受付画面に対する操作を利用者に行わせるようにしてもよい。
第1店舗端末20は例えばタッチパネルを備えており、対象利用者は、当該タッチパネルを介して、受付画面において例えば店舗に入店する人数を入力(指定)することができる。
なお、本実施形態における受付画面は少なくとも人数を入力するものとして説明するが、当該受付画面は、例えば対象利用者の氏名、電話番号または店舗に対する要望等を入力することができるようなものであってもよい。店舗が飲食店等である場合、当該店舗に対する要望には、例えば対象利用者が利用する席の種別(テーブル席、カウンター席及び座敷等)が含まれる。また、禁煙席または喫煙席を指定(入力)することができるようにしてもよい。
ここでは店舗が飲食店である場合を想定しているが、店舗が他の業種または業態のものである場合には、受付画面において当該業種または業態に応じた他の情報が入力されても構わない。
また、受付画面においては、後述する第2店舗端末20に表示されるスタッフ画面と同様に、順番待ちの状況(順番待ち情報の一覧)が表示されてもよい。
上記したように受付画面に対して対象利用者が人数を入力した場合、当該第1店舗端末20は、対象利用者によって入力された人数を取得する(ステップS2)。
第1店舗端末20は、取得された人数を含む順番待ちの受付要求を、ネットワーク50を介して情報管理装置10に送信する(ステップS3)。
情報管理装置10に含まれる受付部101は、第1店舗端末20によって送信された順番待ちの受付要求を受信する。これにより、受付部101は、第1店舗端末20が設けられている店舗に対する順番待ちを受け付ける。
次に、第1登録部102は、受付部101によって受け付けられた順番待ちを登録するために、当該順番待ちを示す順番待ち情報を生成する(ステップS4)。
ここで、ステップS4の処理について説明する。まず、受付部101によって順番待ちが受け付けられた場合、第1登録部102は、当該順番待ちに対して受付番号を発行する。この受付番号は、例えば店舗の営業開始から順番待ちが受け付けられる度に連番で発行される。なお、受付番号は、営業日が変わればリセットされるものとする。
また、第1登録部102は、例えば現在時刻を登録時刻として取得する。登録時刻は、順番待ちが受け付けられた(登録された)時刻として用いられる。なお、この登録時刻(現在時刻)は、例えば情報管理装置10内のクロック等から取得される。
また、第1登録部102は、順番待ちの経路の情報を取得する。ここでは、受付要求が第1店舗端末20から受信されているため、第1登録部102は、経路として、第1店舗端末20からの順番待ちであることを示す「店舗」を取得する。
これにより、第1登録部102は、受付部101によって受信された受付要求に含まれる人数に加えて、上記した受付番号、登録時刻及び経路を含む順番待ち情報を生成する。
上記したようにステップS4において生成された順番待ち情報は、第1登録部102によって格納部106に登録される(ステップS5)。
ステップS5において順番待ち情報が登録されると、当該登録が完了した旨の通知(以下、登録完了通知と表記)が情報管理装置10から第1店舗端末20に送信される(ステップS6)。なお、登録完了通知には、登録された順番待ち情報に含まれる受付番号等が含まれる。
ここで、第1店舗端末20には、印刷装置が内蔵されているものとする。ステップS6において送信された登録完了通知が第1店舗端末20において受信された場合、当該第1店舗端末20に内蔵されている印刷装置によって当該登録完了通知に含まれる受付番号が印刷された順番待ちカードが第1店舗端末20から発券される(ステップS7)。なお、順番待ちカードには、受付番号の他に、登録時刻等の情報が印刷されていてもよい。
対象利用者は、発券された順番待ちカードに印刷されている受付番号に基づいて店舗のスタッフに呼び出されることによって、当該店舗に入店することができる。
次に、図5のシーケンスチャートを参照して、利用者端末40からの順番待ちを示す順番待ち情報(Web順番待ち情報)を登録する際の情報管理システムの処理手順の一例について説明する。ここでは、利用者端末40からの順番待ちを行う利用者を対象利用者と称する。
まず、対象利用者が利用者端末40から順番待ちを行う場合、当該対象利用者は、所定のWebページ(サイト)において当該対象利用者に割り当てられているログインID及びパスワード(以下、対象利用者のログインID及びパスワードと表記)を入力することによって、情報管理システム(情報管理装置10)にログインする(ステップS11)。
なお、対象利用者のログインID及びパスワードは、対象利用者が例えば会員登録等を行う際に設定され、会員情報として情報管理装置10において管理されているものとする。図5においては示されていないが、利用者端末40において入力されたログインID及びパスワードは当該利用者端末40から情報管理装置10に送信され、当該ログインID及びパスワードが情報管理装置10で管理されている対象利用者のログインID及びパスワードと一致する場合に、対象利用者はログインすることができる。
上記した会員情報には、対象利用者のログインID及びパスワード以外に、例えば会員名及びメールアドレス等が含まれる。
ステップS11において情報管理システムにログインした場合、利用者端末40には、店舗に入店する人数を入力することが可能な画面(以下、入力画面と表記)が表示される。対象利用者は、利用者端末40を操作することによって、この入力画面において人数を入力する。
なお、上記した受付画面と同様に、利用者端末40に表示される入力画面は、例えば対象利用者の氏名、電話番号または店舗に対する要望等を入力することができるようなものであってもよい。
上記したように入力画面に対して対象利用者が人数を入力した場合、利用者端末40は、対象利用者によって入力された人数を取得する(ステップS12)。
ステップS12の処理が実行されると、利用者端末40は、当該ステップS12において取得された人数を含む順番待ちの受付要求を、ネットワーク50を介して情報管理装置10に送信する(ステップS13)。
情報管理装置10に含まれる受付部101は、利用者端末40によって送信された順番待ちの受付要求を受信する。これにより、受付部101は、店舗に対する順番待ちを受け付ける。
次に、第2登録部103は、受付部101によって受け付けられた順番待ちを登録するために、当該順番待ちを示す順番待ち情報を生成する(ステップS14)。
この場合、第2登録部103は、第1店舗端末20からの順番待ちと同様に、受付部101によって受け付けられた順番待ちに対して受付番号を発行する。
また、第2登録部103は、例えば現在時刻を登録時刻として取得する。更に、第2登録部103は、上記した順番待ちの経路の情報を取得する。ここでは、受付要求が利用者端末40から受信されているため、第2登録部103は、経路として、利用者端末40からの順番待ちであることを示す「Web」を取得する。
ここで、対象利用者は、利用者端末40として、スマートフォン、タブレット端末及びフィーチャーフォン等を使用することができる。このため、受付要求が利用者端末40から受信されている場合、経路の情報は、当該利用者端末40(デバイス)の種別(スマートフォン、タブレット端末及びフィーチャーフォン等)を示す情報であってもよい。なお、デバイスの種別は例えば利用者端末40側で取得され、上記した受付要求等とともに情報管理装置10に送信されることによって、情報管理装置10において取得することができる。順番待ち情報にデバイスの種別(の情報)が含まれる場合、当該デバイスの種別の情報は、例えば利用者の傾向等の分析に用いることができる。
また、利用者端末40からの順番待ちの場合、第2登録部103は、対象利用者の氏名(会員名)を取得する。なお、対象利用者の氏名は、上記したように会員登録の際に情報管理装置10内に登録されているものとする。具体的には、対象利用者の氏名は、対象利用者のログインID及びパスワードとともに会員情報として登録されており、ステップS11の処理時に入力されるログインID及びパスワードに基づいて取得可能である。
これにより、第2登録部103は、受付部101によって受信された受付要求に含まれる人数に加えて、上記した受付番号、登録時刻、経路及び氏名を含む順番待ち情報を生成する。
上記したようにステップS14において生成された順番待ち情報は、第2登録部103によって格納部106に登録される(ステップS15)。
ステップS15において順番待ち情報が登録されると、当該登録が完了した旨の通知(登録完了通知)が情報管理装置10から利用者端末40に送信される(ステップS16)。なお、この登録完了通知は、登録された順番待ち情報に含まれる受付番号及び受付日時(登録時刻)等を含む。
ステップS16において送信された登録完了通知が利用者端末40において受信された場合、利用者端末40は、当該登録完了通知に含まれる受付番号を表示することができる(ステップS17)。なお、登録完了通知は、利用者端末40(例えば、スマートフォン等)上で動作する例えばメッセージアプリケーション等におけるPush通知により利用者端末40に表示(通知)されてもよい。なお、登録完了通知は、上記した会員登録等を行う際に設定された対象利用者のメールアドレスを用いてメールで送信されて、利用者端末40に表示されてもよい。
利用者端末40に表示された受付番号は、上記した第1店舗端末20からの順番待ちにおける順番待ちカードに印刷された受付番号と同様の役割を有する。
このように利用者端末40からの順番待ちにおいては、対象利用者は、店舗に来店することなく順番待ちを開始することができる。この場合、対象利用者は、順番待ちの最後尾に並んだ状態と同視できる。よって、対象利用者は、利用者端末40からの順番待ち(を示す順番待ち情報)が登録された後に店舗に来店し、利用者端末40に表示される受付番号に基づいて店舗のスタッフに呼び出されることによって、当該店舗に入店することができる。
ここで、図6は、上記した図4及び図5に示す処理が実行されることによって格納部106に登録された順番待ち情報のデータ構造の一例を示す。
図6に示す例では、格納部106には、順番待ち情報106a〜106eが格納(登録)されている。図6に示すように、順番待ち情報には、受付番号、人数、登録時刻、経路及び氏名等(の情報)が含まれる。なお、受付番号、人数、登録時刻、経路及び氏名については、上記した通りであるため、ここではその詳しい説明を省略する。
なお、順番待ち情報106a〜106eは、情報管理装置10(受付部101)によって順番待ちが受け付けられた順(つまり、登録時刻順)に格納されている。
順番待ち情報106a〜106eのうち、経路「店舗」を含む順番待ち情報106a、106b、106d及び106eは、第1店舗端末20からの順番待ちを示す順番待ち情報である。この順番待ち情報106a、106b、106d及び106eには、上記したように受付番号、人数、登録時刻及び経路が含まれている。
また、順番待ち情報106a〜106eのうち、経路「Web」を含む順番待ち情報106cは、利用者端末40からの順番待ちを示す順番待ち情報である。この順番待ち情報106cには、上記したように受付番号、人数、登録時刻、経路及び氏名が含まれている。
ここで、本実施形態における情報管理システムにおいては、順番待ちをしている利用者を店舗に案内するために店舗のスタッフが当該利用者を呼び出す必要がある。このため、第2店舗端末30には、店舗のスタッフが利用者を呼び出す際に参照するスタッフ画面が表示される。なお、スタッフ画面には、順番待ち情報の一覧(順番待ちの状況)が表示される。
以下、図7のシーケンスチャートを参照して、第2店舗端末30に順番待ち情報(スタッフ画面)を表示する際の情報管理システムの処理手順について説明する。
第2店舗端末30に順番待ち情報を表示する場合、当該第2店舗端末30から情報管理装置10に上記したスタッフ画面の表示(または更新)を要求する(ステップS21)。このステップS21の処理は、例えば店舗のスタッフによる第2店舗端末30に対する操作が行われた場合、または予め定められた期間、第2店舗端末30に対する操作が行われなかった場合等に実行される。
管理部104は、第2店舗端末30からの要求に応じて、格納部106に格納(登録)されている順番待ち情報を取得する(ステップS22)。なお、ステップS22においては、格納部106に格納されている順番待ち情報のうち、まだ店舗に案内されていない利用者の順番待ちを示す順番待ち情報(以下、未案内の順番待ち情報と表記)が取得される。すなわち、既に店舗に案内された利用者の順番待ちを示す順番待ち情報(以下、案内済みの順番待ち情報と表記)はスタッフ画面に表示する必要がないため、ステップS22においては取得されない。図7に示す順番待ち情報のデータ構造においては省略されているが、未案内の順番待ち情報であるか、案内済みの順番待ち情報であるかを示す情報(つまり、順番待ちのステータス)は、各順番待ち情報に含まれているものとする。
次に、管理部104は、ステップS22において取得された順番待ち情報を表示するためのスタッフ画面を生成する(ステップS23)。
なお、ステップS23において生成されたスタッフ画面において、ステップS22において取得された順番待ち情報は、当該順番待ち情報に含まれる登録時刻順にソートされて表示される。
表示処理部105は、ステップS23において生成されたスタッフ画面を第2店舗端末30に表示するための画面データを第2店舗端末30に送信する(ステップS24)。
第2店舗端末20は、表示処理部105によって送信された画面データを受信する。これにより、第2店舗端末30においては、スタッフ画面が表示される(ステップS25)。なお、このスタッフ画面は、例えば第2店舗端末30上で動作するブラウザを介して表示される。
ここで、図8は、第2店舗端末30に表示されるスタッフ画面の一例を示す。なお、図8においては、図6に示す順番待ち情報106a〜106eが表示されたスタッフ画面200を示している。
図8に示すスタッフ画面200の例によれば、店舗のスタッフは、順番待ち情報106a〜106eの順に利用者を呼び出して、店舗に入店させることになる。
なお、スタッフ画面200においては、順番待ち情報106a〜106eの各々によって示される順番待ちにおける待ち時間が表示されている。この待ち時間は、格納部106に格納されている順番待ち情報(図7に示すステップS22において取得された順番待ち情報)の各々に含まれる登録時刻に基づいて算出される。
ここで、図8に示す例えば順番待ち情報106dによって示される順番待ちにおける待ち時間(以下、順番待ち情報106dの待ち時間と表記)の算出処理について具体的に説明する。なお、待ち時間の算出処理は、スタッフ画面を生成する際に管理部104によって実行される。
この場合、管理部104は、格納部106に格納されている順番待ち情報106a〜106eの各々に含まれる登録時刻に基づいて、順番待ち情報106dよりも前に登録された順番待ち情報の数(つまり、順番待ち情報106dによって示される順番待ちをしている利用者よりも前に順番待ちをしている利用者の組の数)を特定する。管理部104は、このように特定された数に、順番待ち情報106dによって示される順番待ちをしている利用者の組(つまり、1)を加えた待ち組数をカウントする。図6に示す例では、順番待ち情報106dよりも前に登録された順番待ち情報は順番待ち情報106a〜106cであるため、カウントされる待ち組数は3+1=4となる。
なお、本実施形態においては、順番待ちをしている1組の利用者が入店することができるまでの時間(以下、単位待ち時間と表記)が予め設定されている。これによれば、管理部104は、この予め設定されている単位待ち時間にカウントされた待ち組数を乗算することによって待ち時間を算出することができる。
ここで、上記した単位待ち時間が7分であるものとすると、当該7分に待ち組数の4を乗算することによって、順番待ち情報106dの待ち時間として28分を算出することができる。この順番待ち情報106dの待ち時間は、図8に示すスタッフ画面200において当該順番待ち情報106dに対応づけて表示されている。
なお、上記した単位待ち時間は、情報管理装置10(情報管理システム)側で店舗毎に設定されていればよい。単位待ち時間は、例えば店舗の業種及び業態に応じた利用客数及び回転率等に従って設定される。なお、店舗の状況等によっては単位待ち時間を店舗側で修正したい場合がある。この場合、単位待ち時間は店舗のスタッフによる第2店舗端末30に対する操作に応じて、一時的に補正することができるような構成であってもよい。また、単位待ち時間は、情報管理装置10側では設定されず、各店舗に設けられている第2店舗端末30において個別に設定される構成であってもよい。
ここでは、順番待ち情報106dの待ち時間について説明したが、他の順番待ち情報の待ち時間についても同様に算出して表示される。
なお、図8においては待ち時間を表示する例を示しているが、当該待ち時間は目安となる時間であり、店舗内の利用者の利用状況等によっても大きく変動する可能性がある。また、店舗のスタッフが利用者を呼び出すためには、スタッフ画面200には当該利用者を呼び出す順に順番待ち情報が表示されていればよい。このため、待ち時間についてはスタッフ画面200に表示されない構成としても構わない。
店舗を利用していた他の利用者が当該店舗の利用を終えることによって順番待ちをしている利用者が店舗に入店可能となった場合、店舗のスタッフは、スタッフ画面200を参照して、当該スタッフ画面200に表示されている順番待ち情報に含まれる受付番号を上から順に呼び出すことによって、当該受付番号が印刷された順番待ちカードを所持する利用者または当該受付番号が表示された利用者端末40を所持する利用者を店舗に入店させることができる。
なお、図8に示すように、スタッフ画面200には、各順番待ち情報に対応づけて「案内」ボタン201及び「不在」ボタン202が設けられている(表示されている)。
ここで、格納部106に格納されている順番待ち情報の各々には、上記したように当該順番待ち情報によって示される順番待ちのステータスが含まれているものとする。
順番待ちのステータスには、例えば「未案内」、「案内済み」、「不在」及び「キャンセル」等が含まれる。「未案内」は、順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者がまだ店舗に案内されていないことを示す。「案内済み」は、順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者が既に店舗に案内された(つまり、入店した)ことを示す。「不在」は、順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者が呼び出し時に不在であったことを示す。「キャンセル」は、順番待ち情報によって示される順番待ちがキャンセルされたことを示す。
以下、順番待ちのステータスの遷移について簡単に説明する。まず、上記した図4及び図5に示す処理が実行されることによって格納部106に登録された順番待ち情報によって示される順番待ちのステータスは、「未案内」に設定される。なお、スタッフ画面には、ステータスが「未案内」である順番待ちを示す順番待ち情報の一覧が表示される。すなわち、図8に示すスタッフ画面200に表示されている順番待ち情報106a〜106eによって示される順番待ちのステータスは全て「未案内」である。
ここで、例えば図8に示すようにスタッフ画面200に順番待ち情報106a〜106eが表示されている場合において、店舗のスタッフがスタッフ画面200の最上位に表示されている順番待ち情報106aに含まれる受付番号「1」を呼び出した場合を想定する。
この場合において、受付番号「1」が印刷された順番待ちカードを所持する利用者が付近に待機しており、当該利用者を店舗に案内した(入店させた)場合には、店舗のスタッフは、スタッフ画面200において順番待ち情報106aに対応づけて表示されている「案内」ボタン201を押下する。これによれば、順番待ち情報106aによって示される順番待ちのステータスは「未案内」から「案内済み」に変更される。このように順番待ちのステータスが変更された後に、図7に示す処理が実行されることによってスタッフ画面が更新された場合には、ステータスが「案内済み」である順番待ち情報106aはスタッフ画面に表示されない。
一方、受付番号「1」が印刷された順番待ちカードを所持する利用者が付近に待機しておらず、当該利用者を店舗に案内することができない場合には、店舗のスタッフは、スタッフ画面200において順番待ち情報106aに対応づけて表示されている「不在」ボタン202を押下して、順番待ち情報106aの次に表示されている順番待ち情報106bに含まれる受付番号「2」を呼び出す。この場合には、順番待ち情報106aによって示される順番待ちのステータスは「未案内」から「不在」に変更される。なお、ステータスが「不在」である順番待ち情報については、ステータスが「未案内」である順番待ち情報とともにスタッフ画面200に表示されてもよいし、当該スタッフ画面200とは別の画面(例えば、不在一覧画面等)に表示されるようにしてもよい。
なお、ステータスが「不在」に変更された場合であっても、当該ステータスが「不在」に変更された順番待ち情報によって示される順番待ちをしている利用者が予め定められた期間内に再度来店すれば、当該利用者を入店させることができるものとする。このように利用者が店舗に入店した場合には、当該利用者の順番待ちのステータスは「不在」から「案内済み」に変更される。
一方、順番待ちのステータスが「不在」に変更された後、予め定められた期間が経過した場合には、当該順番待ちはキャンセルしたものとして扱われる。この場合、順番待ちのステータスは「不在」から「キャンセル」に変更される。ステータスが「キャンセル」に変更された順番待ち情報はスタッフ画面には表示されない。
なお、スタッフ画面200には順番待ち情報106a〜106eの各々に対応づけて「利用者からの回答」の欄が設けられているが、この欄に表示される内容(情報)については後述する。
ここで、図8に示すスタッフ画面200に表示されている順番待ち情報106a〜106eのうち、順番待ち情報106a、106b、106d及び106eは、第1店舗端末20からの順番待ちを示す順番待ち情報である。つまり、順番待ち情報106a、106b、106d及び106eによって示される順番待ちをしている利用者は、店頭に設置された第1店舗端末20を操作して順番待ちを開始しているため、少なくとも店舗付近に待機している可能性が高いといえる。
一方、順番待ち情報106a〜106eのうち、順番待ち情報106cは、利用者端末40からの順番待ちを示す順番待ち情報である。つまり、順番待ち情報106cによって示される順番待ちをしている利用者は、当該利用者の所持する利用者端末40を操作して順番待ちを開始しているため、まだ店舗に到着しておらず、当該利用者の順番待ちの状況を把握していない場合がある。
そこで、本実施形態においては、例えば利用者端末40からの順番待ちをしている利用者に対して当該利用者の順番待ちの状況を通知する機能(以下、通知機能と表記)を有するものとする。
以下、図9に示すフローチャートを参照して、上記した通知機能に関する本実施形態に係る情報管理装置10の処理手順の一例について説明する。図9に示す処理は、例えば管理部103によって定期的に実行される。
まず、管理部104は、格納部106に格納されている上記したステータスが「未案内」である順番待ち情報によって示される利用者端末40からの順番待ちをしている利用者(以下、対象利用者と表記)に対して通知が必要であるか否かを判定する(ステップS31)。この場合、管理部104は、対象利用者の順番待ちが予め定められた条件を満たす場合に、当該対象利用者に対して通知が必要であると判定する。
具体的には、ステップS31においては、例えば順番待ちにおける対象利用者の順番が予め定められた順番(例えば、2組目等)となった場合に、対象利用者に対して通知が必要であると判定される。図8に示す例では、利用者端末40からの順番待ち(順番待ち情報106cによって示される順番待ち)をしている対象利用者の順番は3番目であるが、例えば順番待ち情報106aによって示される順番待ちをしている利用者が呼び出されて店舗に案内済みとなった場合には、対象利用者の順番は2番目となり、ステップS31において対象利用者に対して通知が必要であると判定される。
ここでは対象利用者の順番が予め定められた順番である場合に対象利用者に対して通知が必要であると判定されるものとして説明したが、当該対象利用者に対して通知が必要であると判定されるための条件は、対象利用者によって指定されたものであってもよいし、他のものであってもよい。
対象利用者に対して通知が必要であると判定された場合(ステップS31のYES)、管理部104は、対象利用者によって使用される利用者端末40に対して、当該対象利用者の順番待ちの状況に関する通知及び順番待ちに関する問い合わせ(以下、第1問い合わせと表記)を送信する(ステップS32)。なお、対象利用者の順番待ちの状況に関する通知は、例えば対象利用者の順番が近づいてきたこと(予め定められた順番となったこと)等を含む。また、第1の問い合わせは、例えば店舗を利用する意思があるか否かの問い合わせを含む。
ここで、本実施形態における通知機能は、閉鎖的通信網を介してメッセージを送受信可能なメッセージアプリケーションを用いて実現されているものとする。この閉鎖的通信網においては、例えば利用者が通信を許可する相手先からの通信のみを選択的に受信可能となっている。
ステップS32において通知及び第1問い合わせが情報管理装置10(管理部104)から送信された場合、当該通知及び第1問い合わせの存在は、上記したメッセージアプリケーションにおけるPush通知により利用者端末40に表示される。
このPush通知により通知及び第1問い合わせの存在に気がついた場合、対象利用者は、利用者端末40を操作することによってメッセージアプリケーションを起動することができる。これにより、利用者端末40の画面には、例えば図10に示すように通知及び第1問い合わせが表示される。
この場合、対象利用者は、利用者端末40に表示された通知(ここでは、「お呼び出し時刻が近づいてまいりました。店内にてお待ち頂くようお願い致します。」のメッセージ)によって、当該対象利用者の順番が近くなったこと(予め定められた順番となったこと)を把握することができる。
一方、図10に示す利用者端末40の画面には、店舗を利用するか否かの第1問い合わせとして、店舗を利用する旨を表すボタン(「今から行く」ボタン)301及び店舗を利用しない旨を表すボタン(「キャンセル」ボタン)302が表示されている。
店舗を利用する意思がある場合、対象利用者は、ボタン301を指定する操作を利用者端末40上で行うことができる。一方、店舗を利用する意思がない場合、対象利用者は、ボタン302を指定する操作を利用者端末40上で行うことができる。
対象利用者によってボタン301または302を指定する操作が行われた場合、当該対象利用者によって指定されたボタンに応じた情報が利用者端末40から情報管理装置10に送信される。
具体的には、対象利用者によってボタン301を指定する操作が行われた場合には、店舗を利用する意思があるという対象利用者に関する情報(以下、利用者情報と表記)が、上記した第1問い合わせに対する応答として情報管理装置10に送信される。
一方、対象利用者によってボタン302を指定する操作が行われた場合には、店舗を利用する意思がないという対象利用者に関する利用者情報が、第1問い合わせに対する応答として情報管理装置10に送信される。
なお、上記した利用者情報は、ボタンを指定する操作が対象利用者によって行われた場合に呼び出されるAPIによって情報管理装置10に送信(通知)される。
以下、第1問い合わせに対する応答として情報管理装置10に送信される利用者情報は、便宜的に第1利用者情報と称する。
上記したように利用者端末40から第1利用者情報が送信された場合、管理部104は、当該第1利用者情報を受信する(ステップS33)。
次に、管理部104は、ステップS33において受信された第1利用者情報に基づいて、対象利用者に店舗を利用する意思があるか否かを判定する(ステップS34)。
対象利用者に店舗を利用する意思があると判定された場合(ステップS34のYES)、管理部104は、対象利用者によって使用される利用者端末40に対して順番待ちに関する問い合わせ(以下、第2問い合わせと表記)を送信する(ステップS35)。なお、第2問い合わせは、例えば対象利用者が店舗に到着するまでの時間に関する問い合わせを含む。
ステップS35において第2問い合わせが情報管理装置10(管理部104)から送信された場合、当該第2問い合わせは、上記したメッセージアプリケーションによって利用者端末40の画面に表示される。
ここで、図11は、第2問い合わせが表示された利用者端末40の画面例を示す。図11に示す利用者端末40の画面には、対象利用者が店舗に到着するまでの時間に関する第2問い合わせとして、対象利用者が店舗に到着するまでの時間毎に対応するボタン401〜403が表示されている。
この場合、対象利用者は、店舗に到着するまでの時間に対応するボタンを指定する操作を利用者端末40上で行うことができる。
対象利用者によってボタン401〜403のうちの1つを指定する操作が行われた場合、当該対象利用者によって指定されたボタンに応じた情報が利用者端末40から情報管理装置10に送信される。
具体的には、対象利用者によって例えばボタン(「5分ぐらい」ボタン)401を指定する操作が行われた場合には、店舗に到着するまでの時間が5分程度であるという対象利用者に関する利用者情報が、上記した第2問い合わせに対する応答として情報管理装置10に送信される。
一方、対象利用者によって例えばボタン(「10分ぐらい」ボタン)402を指定する操作が行われた場合には、店舗に到着するための時間が10分程度であるという対象利用者に関する利用者情報が、第2問い合わせに対する応答として情報管理装置10に送信される。
同様に、対象利用者によってボタン(「20分ぐらい」ボタン)403を指定する操作が行われた場合には、店舗に到着するための時間が20分程度であるという対象利用者に関する利用者情報が、第2問い合わせに対する応答として情報管理装置10に送信される。
以下、第2問い合わせに対する応答として情報管理装置10に送信される利用者情報は、便宜的に第2利用者情報と称する。
上記したように利用者端末40から第2利用者情報が送信された場合、管理部104は、当該第2利用者情報を受信する(ステップS36)。
ステップS36において第2利用者情報が受信されると、表示処理部105は、ステップS26において受信された第2利用者情報を含むスタッフ画面(の画面データ)を第2店舗端末30に送信し、当該スタッフ画面を第2店舗端末30に表示する(ステップS37)。
ここで、図12は、第2利用者情報が表示されたスタッフ画面の一例を示す。図12は、上記した図8に示すスタッフ画面200に表示されている順番待ち情報106aによって示される順番待ちをしている利用者が店舗に案内された後に、図9に示す処理が実行された場合のスタッフ画面を示している。
ここでは、図9に示すステップS31において順番待ち情報106cによって示される順番待ちをしている利用者(対象利用者)に対して通知が必要であると判定され、ステップS34において対象利用者に店舗を利用する意思があると判定され、ステップS36において対象利用者が店舗に到着するまでの時間が5分程度であることを示す第2利用者情報が第2問い合わせに対する応答として受信された場合を想定している。
この場合、図12に示すように、スタッフ画面500の順番待ち情報106cに対応づけて設けられている「利用者からの回答」の欄には、第2利用者情報(5分)が表示される。
なお、スタッフ画面500に表示されている第2利用者情報の表示は、上記した図7の処理が実行される際に更新されるものとする。具体的には、例えば図12に示す利用者情報によって示される時間(5分)は、上記した第2利用者情報が受信されてからの時間の経過に応じて減少するように更新されて表示される。すなわち、スタッフ画面500は第2利用者情報が受信された直後に表示されるスタッフ画面を示しているが、第2利用者情報が受信された後、1分が経過した場合には、順番待ち情報106cに対応づけて設けられている「利用者からの回答」の欄には4分が表示される。同様に、第2利用者情報が受信された後、2分が経過した場合には、順番待ち情報106cに対応づけて設けられている「利用者からの回答」の欄には3分が表示される。
店舗のスタッフは、このようなスタッフ画面500を参照することによって、対象利用者の店舗への到着時間を考慮して準備等を行うことが可能となる。
再び図9戻ると、上記したステップS31において説明したように、対象利用者の順番待ちを示す順番待ち情報に含まれるステータスは「未案内」である。このため、上記したステップS34において対象利用者に店舗を利用する意思がないと判定された場合(ステップS34のNO)、管理部104は、対象利用者の順番待ちを示す順番待ち情報に含まれるステータスを「未案内」から「キャンセル」に変更する(ステップS38)。
ステップS38の処理が実行された場合、対象利用者の順番待ちを示す順番待ち情報が表示されないスタッフ画面が第2店舗端末30に表示される(ステップS37)。
上記したように本実施形態においては、登録された順番待ち情報によって示される順番待ちが予め定められた条件を満たす場合、利用者の順番待ちの状況に関する通知及び順番待ちに関する問い合わせが利用者端末40に送信される。また、本実施形態においては、問い合わせに対する応答として利用者に関する利用者情報を受信し、当該受信された利用者情報を第2店舗端末30に表示する。
本実施形態においては、このような構成により、店舗のスタッフは順番待ちをしている利用者の状況を把握し、当該状況に応じた対応をすることが可能となるため、店舗におけるオペレーションの効率化を図ることができる。
なお、本実施形態において、第1問い合わせに対する応答として利用者に店舗を利用する意思があることを示す第1利用者情報が受信された場合、利用者端末40に更に第2問い合わせを送信し、当該第2問い合わせに対する応答として、利用者が店舗に到着するまでの時間を示す第2利用者情報を更に受信する。このように受信された第2利用者情報によって示される時間は、時間の経過に応じて減少するように更新されて表示される。
本実施形態においては、このような構成により、店舗のスタッフは利用者が店舗に到着するまでの時間を容易に把握することができ、例えば余裕をもって席の準備等を行うことが可能となる。
なお、本実施形態においては図12に示すように店舗に到着するまでの時間(第2利用者情報)が第2店舗端末30に表示されるものとして説明したが、例えば利用者に店舗を利用する意思があるか否かを示す第1利用者情報が第2店舗端末30に表示されてもよい。また、店舗のスタッフにとって有用な情報であれば、問い合わせに対する応答として受信される他の利用者情報が第2店舗端末30に表示されても構わない。
更に、本実施形態においては、利用者に店舗を利用する意思がないことを示す第1利用者情報が受信された場合、順番待ちのステータスを自動的に「キャンセル」に変更(つまり、順番待ちを自動的にキャンセル)し、順番待ち情報を非表示とすることができる。このような構成によれば、店舗に来店しない利用者の順番待ちを示す順番待ち情報を自動的にスタッフ画面から削除することができるため、来店しない利用者を呼び出すような手間を省くことが可能となる。
なお、本実施形態においては、利用者に店舗を利用する意思がないことを示す第1利用者情報が受信された場合に順番待ちが自動的にキャンセルされるものとして説明したが、上記したように例えば当該利用者に店舗を利用する意思がないことを示す第1利用者情報がスタッフ画面に表示されるような場合には、店舗のスタッフが順番待ちをキャンセルするようにしてもよい。
また、利用者が店舗において順番待ちをしていることを失念し、情報管理装置10からの通知及び第1問い合わせに気がつかない場合が想定される。このような事態に対しては、例えば第1問い合わせが送信された後、第1利用者情報が受信されることなく予め定められた時間が経過した場合に順番待ちがキャンセルされるようにしてもよい。
また、第1問い合わせが送信された後に第1利用者情報が受信されない場合には、例えば利用者に店舗を利用する意思はあるものの、単に第1問い合わせの存在に気がついていない場合も含まれる。このような場合に自動的に順番待ちがキャンセルされてしまうと利用者は店舗を利用することができなくなってしまう。ここで、本実施形態における通知機能を実現するためのメッセージアプリケーションには、メッセージ(ここでは、第1問い合わせの内容)が利用者端末40において表示されたか否かの情報(以下、既読情報と表記)を取得可能なものがある。このような既読情報が情報管理装置10に通知される構成とした場合、上記した順番待ちのキャンセルは、例えば第1問い合わせが送信された後、当該第1問い合わせが利用者端末40に表示され(つまり、利用者によって確認され)、かつ、第1利用者情報が受信されることなく予め定められた時間が経過した場合に行われるようにすることも可能である。
更に、メッセージアプリケーションと連携することによって、例えば情報管理システム(情報管理装置10)の管理画面から利用者に対する広告メッセージ等を送信することができるようにしてもよい。メッセージアプリケーションによるメッセージの開封率は高いため、例えば販促効果等を向上させることが可能となる。また、メッセージアプリケーションを起動することによって送受信されるメッセージによって順番待ちをするようにしても構わない。
なお、本実施形態においては、利用者端末40からの順番待ちをしている利用者に対して順番待ちの状況を通知するものとして説明したが、例えば第1店舗端末20からの順番待ちをしている利用者に対して順番待ちの状況を通知するようにしてもよい。第1店舗端末20からの順番待ちをしている利用者に対する通知は、例えば当該利用者が利用する利用者端末から情報管理システムにログインさせることによって実現可能である。また、第1店舗端末20からの順番待ちが受け付けられた際に発券された順番待ちカードに二次元コードが印刷されており、当該二次元コードを当該利用者端末で読み取らせること等によって通知が可能となるようにしてもよい。
なお、本実施形態における通知機能は主にメッセージアプリケーションを用いて実現されるものとして説明したが、本実施形態において説明した通知、問い合わせ及び利用者情報は、他のサーバ装置(例えば、メッセージサーバ)等を介して情報管理装置10と利用者端末40間で送受信されてもよい。また、利用者端末40への問い合わせをメールで送信し、当該メールに対して利用者情報(応答)を返信させることで本実施形態における通知機能が実現されてもよい。
本実施形態においては情報管理装置10が1つの装置であるものとして説明したが、当該情報管理装置10は、ネットワークを介して通信可能な複数の装置によって実現されても構わない。
また、図3において説明した情報管理装置10の機能構成の少なくとも一部は、例えば第1店舗端末20または第2店舗端末30に備えられていてもよい。
なお、上記した実施形態に記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、DVDなど)光磁気ディスク(MO)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することもできる。
また、この記憶媒体としては、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であってもよい。
また、記憶媒体からコンピュータにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のMW(ミドルウェア)等が本実施形態を実現するための各処理の一部を実行してもよい。
更に、本発明における記憶媒体は、コンピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
また、記憶媒体は1つに限らず、複数の媒体から本実施形態における処理が実行される場合も本発明における記憶媒体に含まれ、媒体構成は何れの構成であってもよい。
なお、本発明におけるコンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、本実施形態における各処理を実行するものであって、パソコン等の1つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等の何れの構成であってもよい。
また、本発明におけるコンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって本発明の機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
なお、本願発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組合せてもよい。