JP2019517730A - 潤滑式コンタクト素子およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、電気アセンブリ(29)のためのコンタクト素子(1)およびその製造方法に関する。当技術分野のコンタクト素子(1)は、コンタクト素子(1)と相手側コンタクト素子との間の相対運動が生じた場合、強い差し込み力をもたらし、その結果、コンタクト素子(1)の摩耗を招く。この問題は特に、小型化されたプラグコネクタおよび多数のコンタクト素子(1)を備えるプラグコネクタで顕著である。追加の潤滑または機械手段の適用は、当技術分野の2つの解決策であるが、それぞれプラグコネクタをより複雑かつ高価にし、保存寿命および温度安定性に対する要求を満たさなければならない。本発明は、基板(13)、少なくとも1つの導電層(17)、および少なくとも1つのマスキング層(15)を備えることによって、これらの問題を解決する。本発明において、コンタクト素子(1)のコンタクト側(31)は、少なくとも1つのマスキング層(15)および少なくとも1つの導電層(17)によって少なくとも一部覆われる。少なくとも1つのマスキング層(15)および少なくとも1つの導電層(17)は、コンタクト面(32)を形成し、コンタクト面(32)は、少なくとも1つのマスキング層(15)および少なくとも1つの導電層(17)の交互領域(25)を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、電気アセンブリのためのコンタクト素子およびその製造方法に関する。
概して、電気プラグコネクタのためのコンタクト素子は、強い差し込み力を生み、コンタクト素子と相手側コンタクト素子との間の相対運動が生じた場合、コンタクト素子の摩耗を招く。
特に小型化されたプラグコネクタでは、また多数のコンタクト素子、たとえばコンタクトピンを備えるプラグコネクタでは、プラグコネクタの最終差し込み状態を得るために必要な差し込み力は、顧客仕様(customer specifications)を超える。
この問題を克服するために、当技術分野の解決策は、顧客仕様の範囲内の差し込み力で最終差し込み状態を得るために、追加の潤滑または機械手段、たとえばてこを適用する。
追加の機械手段は、プラグコネクタをより複雑かつ高価にする。一方、潤滑手段は、保存寿命および温度安定性に対する要求を満たす必要がある。
特に自動車分野で適用される小型化されたプラグコネクタの場合、コンタクト面は、耐摩耗性の制限を受け、差し込み力を制限している。当技術分野のプラグコネクタの接触部分すなわちコンタクト面は、概して、摺動式ではなく、静止したコンタクト面として具現化される。多数のコンタクト素子、たとえばコンタクトピンを適用することで、コンタクト素子の数に応じて必要な差し込み力が増大する。
加えて、当技術分野のコンタクト素子を有するプラグコネクタは、概して、貴金属、たとえば金、銀、もしくはパラジウム、または例示的に金属すずをコンタクト面全体に適用する。そのような金属被覆は、コンタクト素子の導電性をそれほど低減させることなく、コンタクト素子の耐腐食性を増大させる。しかし、それらの貴金属は高価であり、前記プラグコネクタのコストを増大させる。
したがって、本発明の1つの目的は、コンタクト素子で使用される貴金属の量を削減することである。さらに、本発明の1つの目的は、長い保存期間、すなわち高い貯蔵可能性を有し、腐食からの保護を提供し、化学的に長時間安定している、コンタクト素子との潤滑剤を提供することである。
本発明のコンタクト素子は、基板、少なくとも1つの導電層、および少なくとも1つのマスキング層を備えることによって、上記の問題を解決する。コンタクト素子のコンタクト側は、少なくとも1つのマスキング層および少なくとも1つの導電層によって少なくとも一部覆われる。少なくとも1つのマスキング層および少なくとも1つの導電層は、コンタクト面を形成し、コンタクト面は、少なくとも1つのマスキング層および少なくとも1つの導電層の交互領域を備える。
また、コンタクト素子が、2つ以上のコンタクト面を備え、各コンタクト面が、少なくとも1つのマスキング層および少なくとも1つの導電層を備えることも考えられる。
コンタクト側は、少なくとも1つのマスキング層および少なくとも1つの導電層によって、直接または間接的に少なくとも一部覆うことができる。
少なくとも1つのマスキング層および少なくとも1つの導電層の交互領域は、コンタクト面における少なくとも1つの導電層の部分および少なくとも1つのマスキング層の部分の局所的な配置であると理解されたい。
非限定的な例として、コンタクト素子は、たとえば縞、矩形、または別の幾何形状として具現化される特定の数の導電部分を備えることができる。これらの導電部分を、マスキング層によって取り囲むことができる。しかし、マスキング層を形成するマスキング部分を、導電層を形成する導電部分によって取り囲むことも可能である。
層とは、堆積材料からなる薄い2次元の構造であり、薄いという表現は、基板の厚さよりはるかに薄い厚さに関すると理解されたい。概して、コンタクト素子の層厚さは、約1μmから最高100μm程度である。
上述した本発明の方法は、基板をマスキング層でマスキングするステップと、マスキング層を部分的に除去することによって、少なくとも1つの非マスキング領域を形成するステップと、少なくとも1つの非マスキング領域の少なくとも一部に導電層を堆積させるステップとを含むことによって、問題を解決する。
基板をマスキング層でマスキングするステップは、基板をマスキング材料の槽に浸漬することまたは基板にマスキング材料を噴霧することによって実行することができる。基板をマスキングするこれら2つの可能性は、単に非限定的な例示的なマスキングステップであると理解されたい。
マスキング層は、上述した2つの例示的な技法によって基板に均質に堆積させることができ、または印刷技法を介して直接塗布することができる。基板にマスキング層を塗布可能な印刷技法は、たとえば、インクジェット印刷、ジェット印刷、またはグラビア印刷である。前述の印刷技法はまた、基板に均質のマスキング層を印刷するために適用することもできる。上述した印刷技法は、時間を節約しかつコストを削減する直接的なマスキング層の塗布を可能にし、分割レベル(resolution)は、使用される印刷技法および印刷機デバイスによってのみ制限される。
マスキング層を部分的に除去することによって、少なくとも1つの非マスキング領域を形成するステップは、非限定的な例として、直接レーザアブレーションによって実行することができる。少なくとも1つの非マスキング領域を形成する別のアブレーション技法は、電子ビームアブレーションである。どちらのアブレーション技法も、材料の超高速加熱に基づいており、そのような加熱は、プラズマを生成し、加熱された材料の突然の蒸発をもたらす。レーザアブレーションの場合、材料は、レーザ放射によって加熱され、電子ビームアブレーションの場合、プラズマを生成するためのエネルギーは、電子ビームによって提供される。
電子ビームアブレーションは、より高い分割レベルを得ることができるが、システムがより複雑になるという犠牲を伴う。
以下の説明は、レーザアブレーションのみに焦点を当てるが、電子ビームアブレーションにも同様に適合することができる。
レーザアブレーションは、概して、たとえば希土類ドープレーザ活性材料またはチタンサファイアに基づく固体レーザによって、またはエキシマレーザによって放出される短レーザパルスまたは超短レーザパルスを利用し、パルス持続時間は、ナノ秒またはフェムト秒の範囲である。
以下、本発明の様々な実施形態について、提示および説明する。各実施形態は単独で有利であり、異なる実施形態の技術的特徴を組み合わせることができ、またはその技術的特徴による技術的な作用が本発明にとって重要でない限り、そのような技術的特徴を省略することができる。
本発明のコンタクト素子の第1の実施形態では、少なくとも1つの導電層は、コンタクト面の非マスキング領域に位置する。
コンタクト面の非マスキング領域とは、マスキング層が欠けている領域である。
少なくとも1つのマスキング層および少なくとも1つの導電層は、コンタクト面で互いに隣接して位置することができる。
言い換えれば、少なくとも1つのマスキング層は、少なくとも1つの導電層の隣に継ぎ目なく位置することができる。したがって、基板は、少なくとも1つのマスキング層および少なくとも1つの導電層によって全体的に覆われて保護される。
マスキング層の部分および導電層の部分の数、ならびにこれらの部分の形状に応じて、1つの部分(マスキングまたは導電)が、異なる数の他の部分(導電またはマスキング)に隣接して位置することができる。
マスキング層の部分および導電層の部分は、初めに述べた交互領域に相当する。
本発明のコンタクト素子の第2の実施形態では、マスキング層は、潤滑性充填媒体を含む。潤滑性充填媒体は、ポリマー内に含有することができる。
ポリマーは、潤滑性充填媒体をさらに含むことができ、たとえば潤滑性充填媒体からなることができる。
したがって、マスキング層は、マスキング層に隣接して位置する導電層に潤滑を提供する潤滑剤貯蔵部として作用することができる。
潤滑性充填媒体は、湿式または乾式の潤滑剤、たとえばグリースまたはグラファイトから構成することができる。潤滑性充填媒体は、マスキング層の材料内に浸漬された潤滑性粒子から構成することができる。
少なくとも1つのマスキング層および少なくとも1つの導電層が、コンタクト面を形成するため、潤滑性充填媒体は、導電層の少なくとも1つの部分に隣接して位置し、好ましくは多数の導電部分間に埋め込まれる。したがって、コンタクト面は、導電層によって差し込み動作中に相手側コンタクト面に機械的に当接する。
マスキング層は、相手側コンタクト面に機械的に接触することができるが、コンタクト力は、それぞれコンタクト面の導電部分を通して加えられる。したがって、潤滑性充填媒体を含むマスキング層の材料は、相手側コンタクト面によって変位されないが、相手側コンタクト面に機械的に接触したままである。
マスキング層に使用することができるポリマーは、異なる用途に合わせて設計することができ、たとえばコンタクト素子を適用することができる異なる温度範囲、ならびに湿度、電磁放射、または雰囲気のような周囲の条件に合わせて設計することができる。ポリマーは、潤滑性充填媒体を受け取るのに適した任意の市販のポリマー(たとえばPMMA、PE、PVC、PET、PC、PET、PUなど)とすることができる。
本発明のコンタクト素子の別の実施形態では、コンタクト素子は、摺動コンタクトとして実施することができる。そのような摺動コンタクトでは、接触部分または接触点が、対応する静止位置付近で動く。
摺動コンタクトとして特別に設計されていないプラグインコネクタの場合でも、それらの特性は、接触部分または接触点がその静止位置から動く間に、振動に対する安定性を増大させるという利点を有することができる。
本発明のコンタクト素子の第3の実施形態では、マスキング層が、導電性充填媒体を含む。
そのような導電性充填媒体は、粒子もしくはナノ粒子、たとえばグラファイトもしくはナノチューブのような炭素誘導体、または単に金属粒子から構成することができる。
したがって、この実施形態のマスキング層は、2つの機能性を満たし、すなわち差し込み力を低減させるためにコンタクト面を潤滑し、かつコンタクト素子のコンタクト面と相手側コンタクト素子の相手側コンタクト面との間に追加の電気的接続を提供する。
本発明のコンタクト素子の別の実施形態では、基板は、銅または銅合金のうちの1つから形成される。
銅または銅合金は、概して、低いオーム抵抗、高い導電率をもたらし、容易に製造することができるため、電気的接触手段のために用いられる。しかし、銅は、周囲の空気中で酸化する傾向を示し、その硬度により、差し込み動作を繰り返すには適していない。特にこの理由で、銅または銅合金は、少なくとも1つのマスキング層および少なくとも1つの導電層によって少なくとも一部覆われる。
本発明のコンタクト素子の別の実施形態では、導電層は、基板の材料とは異なるコンタクト材料から構成される。すなわち、基板のうち非マスキング部分、すなわちマスキング層によって覆われていない部分に、コンタクト材料が堆積される。
基板とは異なる組成の銅合金はまた、導電層に対する材料として使用することもできる。
導電層は、貴金属、たとえば金、銀、もしくはパラジウム、またはすずなどの毒性の低い重金属を含有することができる。したがって、導電層の材料は、基板の非マスキング領域を環境的条件から保護する。
導電層に適用される材料は、前述の金属の合金をさらに含有することができる。
本発明のコンタクト素子の別の実施形態では、基板と、少なくとも1つのマスキング層および少なくとも1つの導電層のうちの少なくとも1つとの間に、中間層が配置される。
中間層は、基板のうちコンタクト面を形成する部分を全体的に覆うことができる。中間層は、好ましくは、基板とマスキング層との間、および、基板と導電層との間に位置することができる。中間層は、導電層を支持することができ、導電材料、好ましくは基板および/または導電層と類似の導電率を有する金属を含有することができる。
本発明のコンタクト素子の別の実施形態では、中間層は、約1μm〜約3μmの厚さを有する。そのような中間層の厚さは、導電層の有効硬度を増大させるように適用することができる。
上述した厚さで実施される中間層は、基板の可撓性および弾性に影響しないが、それでもなお環境の影響から基板を保護する。
中間層の硬度は、基板の硬度より高くすることができ、したがって摩耗、たとえば差し込み動作を繰り返すことによる摩耗に対するコンタクト素子の耐性を増大させることができる。
本発明のコンタクト素子の別の実施形態では、中間層は、ニッケルまたはニッケル合金のうちの1つを含有する。ニッケルまたはニッケル合金は、環境の影響から基板を保護する上述した利点を提供し、基板とは反対側で中間層に堆積させた導電層の有効硬度を増大させる。
そのようなニッケルまたはニッケル合金、概して中間層は、加えられた差し込み力を導電層から中間層および基板へさらに伝達する。基板は、加えられた差し込み力が選択的または1点に印加された場合でも、全体的に撓みまたは弾性的に変形することができる。
したがって、中間層は、導電層部分の面積より大きい面積にわたって、差し込み力を基板に分散させる。
本発明の方法の第1の実施形態は、基板と、マスキング層および導電層のうちの少なくとも1つと、の間に中間層を提供するステップをさらに含む。
好ましくは、中間層は、ニッケル層またはニッケル合金層のうちの1つを含有し、この層は、1μmから最高数マイクロメートル程度の厚さで実施される。
中間層は、ガルバニック堆積、化学気相成長もしくは物理気相成長、イオンビーム堆積、スパッタリング、または類似の技法によって、基板に堆積させることができる。
本発明の方法の第2の実施形態は、少なくともマスキング層に導電性充填媒体および潤滑性充填媒体のうちの少なくとも1つを提供するステップをさらに含む。
導電性充填媒体には、コンタクト素子の導電層が相手側コンタクト素子に当接しない場合でも、コンタクト素子とそれに一致する相手側コンタクト素子との間の電気的接続を確立することができるという利点がある。さらに、導電性充填媒体は、コンタクト面を介して伝送可能な電流を増大させる。
マスキング層内の潤滑性充填媒体は、マスキング層を潤滑剤貯蔵部に変え、潤滑剤貯蔵部は、導電層の潤滑を連続して保証することができる。さらに、マスキング層の非マスキング領域の少なくとも一部に導電層が堆積されるため、導電層が相手側コンタクト素子に当接するとき、マスキング層材料の一部である潤滑性充填媒体は変位しない。
導電性充填媒体および/または潤滑性充填媒体は、基板をマスキング層でマスキングする前に、マスキング層材料内に提供することができる。すなわち、基板または中間層にマスキング層材料を塗布する前に、対応する充填媒体がマスキング層材料に組み込まれる。
基板をマスキング層でマスキングした後、導電性充填媒体および/または潤滑性充填媒体をマスキング層に組み込むことができることも考えられる。前記充填媒体の組み込みは、同化、注入、吸収、または吸着によって実行することができる。
充填媒体は、マスキング層材料内にまたは単にマスキング層の上部に、均質に提供することができる。この上部は、マスキング層のうち基板から最も遠くに離れている部分であると理解されたい。
本発明の方法の第3の実施形態は、マスキング層に感光性充填媒体を提供するステップをさらに含む。
感光性充填媒体は特に、フォトレジストもしくは硬化ポリマーを含有することができ、またはフォトレジストもしくは硬化ポリマーからなることができる。
感光性充填媒体とは、特定の波長範囲の光で照射されるとその物理的特性および/または機械的特性および/または化学的特性を変化させる材料であると理解されたい。可能な非限定的な例として、感光性充填媒体は、その耐薬品性を増大させることができ、すなわちその化学薬品への可溶性を減少させることができる。したがって、そのような感光性充填媒体の照射された区域は、その化学薬品に溶解しないで基板または中間層に留まる。
本発明の方法の別の実施形態では、マスキング層を部分的に除去することは、変位部材によってマスキング層の部分を変位させることを含む。
変位部材は、押し型(エンボス型)として実施することができ、押し型は、少なくとも1つの処理部分において基板または中間層を露出させるようにマスキング層材料を変位させることができ、この処理部分をさらに機械加工または処理することができる。
変位部材は、感光性充填媒体に影響する波長範囲の光に対して透過性とすることができる。そのような透過性変位部材は、透過性変位部材を通してマスキング層に照射することを可能にし、たとえばその結果、マスキング層材料を硬化させることができる。
本発明の方法の別の実施形態は、マスキング層に照射し、マスキング層の照射された部分または非照射部分のうちの1つを光化学的に現像して、少なくとも1つの非マスキング領域を形成するステップをさらに含む。
好ましくは、マスキング層は、感光性媒体に影響を与える波長範囲の光で照射することができる。
上述したように、感光性媒体に影響を与える波長範囲の光でマスキング層に照射することで、現像薬に対する耐性を変えるように、マスキング層の照射された部分の化学的特性を変えることができる。
ポジティブフォトレジストの場合、照射されるとこの耐性は減少し、ネガティブフォトレジストの場合、この耐性は増大する。
マスキングパターンは、この場合はレーザから放出される照射光の干渉を介して生成することができ、または入射光のいくつかの部分を阻止してマスキング層に光パターンを形成するマスクキャリアによって生成することができることに留意されたい。
感光性充填媒体がポジティブフォトレジストであるか、それともネガティブフォトレジストであるかに応じて、マスキング層の照射された部分またはマスキング層の非照射部分のいずれかが、現像薬の影響を受ける。現像薬は、好ましくは液体の化学薬品とすることができ、この薬品を槽内に提供することができ、この槽を通ってコンタクト素子が移動することができる。
好ましくは、従来のフォトレジストを使用することができ、従来のフォトレジストは、紫外線および/または紫色の電磁放射の影響を受ける。
マスキング層のいくつかの部分を除去する別の可能性は、対応する処理部分、すなわち基板または中間層を露出させるためにマスキング層を除去すべき部分におけるマスキング層の直接アブレーションである。それらの処理部分には、導電層が堆積される。
以下、本発明のコンタクト素子および方法について、添付の図を参照して説明する。これらの図は、コンタクト素子およびコンタクト素子を製造する本発明の方法の単独で有利な実施形態を示す。個々の実施形態の技術的特徴は、任意に組み合わせることができ、対応する技術的特徴による技術的な作用が重要でない場合、そのような技術的特徴を省略することができる。同じ技術的特徴または同じ技術的な作用を有する機構は、同じ参照番号で示されている。
本発明のコンタクト素子の2つの実施形態を示す上面図および切断側面図である。 本発明のコンタクト素子の第3の実施形態の切断側面図である。 基板をマスキング層でマスキングする2つの可能な技法を示す図である。 マスキング層のいくつかの部分を除去する2つの可能な技法を示す図である。 図4で得られるコンタクト素子への導電層の堆積を示す図である。
図1は、本発明のコンタクト素子1を上面図3および切断側面図5にて示す。図1には、コンタクト素子1の第1の実施形態7、および、第2の実施形態9が示される。
切断側面図5は、第1の実施形態7および第2の実施形態9に対応し、どちらも上面図3に示す線11に沿って切断されている。
図1の切断側面図5は、基板13、マスキング層15、および導電層17を示す。上面図3では、マスキング層15および導電層17のみを見ることができる。
コンタクト素子1の第1の実施形態7は、導電層17を構成する縞状の導電層部分19を備える。
コンタクト素子1の第2の実施形態9は、矩形の導電層部分19を備え、これらの矩形部分は、そのような部分19の6×4の行列21で配置されている。24個の導電層部分19が、第2の実施形態9の導電層17を構成する。見やすくするため、第2の実施形態9の部分19のすべてには参照番号を提供しない。
導電層の縞状部分19は、第1の実施形態7のマスキング層15をマスキング層の縞状部分23に分離する。コンタクト素子1の第2の実施形態9は、1つの単体のマスキング層15を備えるが、マスキング層15は、矩形の導電層部分19によって遮られる。
第1の実施形態7または第2の実施形態9を線11に沿って切断することによって得られる本発明のコンタクト素子の切断側面図5では、マスキング層15ならびに導電層17が基板13に直接堆積されており、マスキング層15、導電層17の双方で交互領域25を形成していることを見ることができる。
交互領域25は、コンタクトパターン27を生成する。コンタクトパターン27は、図1に示すように対称形とすることができるが、非対称形とすることもでき、すなわち任意の数の導電層部分19および任意の数のマスキング層部分23からなることができ、導電層部分19、マスキング層部分23は任意の形状である。
図1に示すコンタクト素子1は、図1の切断側面図5に示す電気アセンブリ29の一部とすることができる。
図1に示すコンタクト素子1は、コンタクト側31をさらに画定する。コンタクト側31で、マスキング層15および導電層17は、基板13に堆積され、コンタクト面32を形成する。
図2は、コンタクト素子1の第3の実施形態10を切断側面図5に示す。第3の実施形態10は、中間層33をさらに備える。中間層33は、ニッケルまたはニッケル合金層35として実施することができる。
第3の実施形態10のコンタクトパターン27は、図1に示す第1の実施形態7または第2の実施形態9のコンタクトパターン27に対応することができる。
中間層33は、基板13とマスキング層15との間、および、基板13と導電層17との間に位置する。すなわち第3の実施形態10のコンタクト面32は、図1に示す第1の実施形態7および第2の実施形態9のコンタクト面32に類似または同一である。
図1および図2で、導電層の部分19は、非マスキング領域37に対応する。
中間層33は、第1の層厚さ39を有する。この第1の層厚さ39は、マスキング層15および導電層17の第2の層厚さ41に類似している。第1の層厚さ39および第2の層厚さ41はそれぞれ、基板13が途切れることによって示されている基板厚さ43より小さい。
マスキング層15は、ポリマー45を含有することができる。ポリマー45は、潤滑性充填媒体47および/または導電性充填媒体48をさらに含むことができる。
基板13は、好ましくは、銅49または銅合金51から形成される。導電層部分19、すなわち導電層17自体は、基板13のコンタクト材料53とは異なるコンタクト材料53を含有する。導電層17用の好ましい材料は、たとえば、図2で1つの導電層部分19に対して示す貴金属59またはすず61である。
中間層33を構成する材料は、好ましくは、図2に示すように、ニッケル55またはニッケル合金57を含有する。ニッケル55またはニッケル合金57を中間層33の材料として適用することで、図2で導電層19の1つの部分に対して示す導電層17の有効硬度63を増大させる。
図3は、基板13をマスキング層15でマスキングする3つの技法を示す。2つの技法は、たとえば噴霧65として、圧力に基づくものであり、液体のマスキング材料67が、ノズル69によって元のままの基板13に噴霧される。噴霧65には、コンタクト側31だけにマスキング層15(図3には図示せず)を提供することができるという利点がある。
図3は、印刷66の技法をさらに示し、液体のマスキング材料67が、可撓性の管を介して多数のノズル69へ提供され、ノズル69は、液体のマスキング材料67を構造化された形で提供することを可能にする印刷ノズル70として実施することができる。これらの構造の分割レベルは、印刷ノズル70のサイズに依存する。印刷アセンブリ103は、図3に矢印で示すx方向およびy方向に沿って印刷ノズル70を動かすことを可能にする。図3で、印刷アセンブリ103は、3つのマスキング層部分23の生成後の状態で示されている。図3に示す印刷アセンブリ103は、単に概略的に示されており、x方向およびy方向に沿って印刷ノズル70を動かすことを可能にする並進手段105を、異なる形で具現化してもよいことに留意されたい。
基板13をマスキングする第2の可能な技法は、浸漬71であり、元のままの基板13が、液体用容器75内に提供された液体のマスキング材料67内へ動かされる(動きの矢印73によって示す)。
浸漬71の技法は、液体のマスキング材料67内へ動かされた基板13全体をマスキングする。一方、噴霧65は、第2の層厚さ41(図3には図示せず)を厳密に制御しなければならない場合に好ましいであろう。
液体のマスキング材料67は、浸漬71または噴霧65の塗布ステップで、潤滑性充填媒体47および/または導電性充填媒体48および/または感光性充填媒体77をすでに含有していてもよく、これらの充填媒体は、液体のマスキング材料67のポリマー45中に溶けている。
図4は、マスキング層15の部分を除去する3つの可能な技法を示す。図4の左側は、図3に示す処理ステップ後に得られる前処理されたコンタクト素子1aの上面図3および切断側面図5を示す。
前処理されたコンタクト素子1aは、基板13およびマスキング層15を備える。
マスキング層15の部分を除去する第1の可能な技法は、図4の右上のパネルに部分的に示す光化学処理79によるものである。
光化学処理79で、前処理されたコンタクト素子1aは、マスキング層15内に組み込まれている感光性充填媒体77の特性を変える波長領域の光81によって、コンタクト側31が照射される。光81は、不透明領域85および透明領域87を備えるマスクキャリア83を均質に照射する。マスクキャリア83の最も簡単な実施形態では、透明領域87は、貫通孔として具現化することができる。
マスクキャリア83の不透明領域85は、不透明領域85の下に位置する非照射部分89と、透明領域87の下に位置する照射された部分91とを生成する。非照射部分89、照射された部分91のどちらも、コンタクト側31に位置する。
図4には示されていないが、現像ステップで、感光性充填媒体77のタイプ(ポジティブまたはネガティブ)に応じて、照射された部分91または非照射部分89のいずれかが除去される。
図4の右中央のパネルは、マスキング層15の部分を除去する第2の可能な技法を示す。レーザアブレーション107を適用する処理で、レーザ109が、光81、すなわちこの場合はレーザ光111を走査鏡デバイス113に放出する。走査鏡デバイス113は、前処理されたコンタクト素子1aにわたってレーザ光111を走査式に動かすことを可能にする。
レーザ109は、好ましくは、パルスレーザ109aとして具現化される。
図4の右中央のパネルで、パルスレーザ109aは、1つの非マスキング領域37を生成しており、マスキング層15の一部分が部分的にアブレーションされ、部分的にアブレーションされた部分115を形成している状態で示されている。この部分的にアブレーションされた部分115で、マスキング層15は、コンタクト側が部分的に除去されており、マスキング層の残り部分117は、依然として基板13を覆っている。
図4に示すレーザ光111は、概略的に示されており、はるかに小さいビーム直径(図示せず)を有することができ、それにより微細な構造を高い分割レベルでマスキング層15に生成することが可能になる。初めに述べたように、レーザ109ではなく電子ビーム(図示せず)が適用される場合、分割レベルをさらに向上させることができる。
図4の右下のパネルは、マスキング層15の部分を除去する第3の可能な技法を示す。変位処理93で、前処理されたコンタクト素子1aは、変位部材95によって機械的に接触される。
変位部材95は、マスキング層15の材料を変位させ、非マスキング領域37を生成する。非マスキング領域37とは、マスキング層15が欠けている区域である。変位部材95が前処理されたコンタクト素子1aから除去された後、基板13が露出される。
図4は、変位処理93の複合型の変形形態を示し、変位部材95は透明であり、光81を伝送することを可能にする。
図4では、変位部材95の制限された区域のみが光81によって照射され、光81は、透明の変位部材95を通って伝送され、マスキング層の部分23ならびに非マスキング領域37に到達する。
変位処理93のそのような複合型の変形形態は、変位部材95によるマスキング層15の変位を可能にするために、マスキング層15の材料が低い粘性を有する場合に有益であろう。マスキング層の残り部分23の照射は、マスキング層15の材料の硬化を開始することができる。そのような硬化は、変位部材95によるマスキング層15の変位と同時に実行することができる。
図5は、堆積前の状態97にある構造化されたコンタクト素子1bおよび最終状態99にある構造化されたコンタクト素子1bを示す。堆積前の状態97および最終状態99はそれぞれ、上面図3および切断側面図5に示されている。
堆積前の状態97で、マスキング層15の照射された部分91は除去されている。図5に示す堆積前の状態97はまた、図4に示す変位処理93によって、すなわちマスキング層15の材料を機械的に変位させて非マスキング領域37を形成することによって得ることもできる。
堆積前の状態97にある構造化されたコンタクト素子1bの上面図3に示すように、図5の非マスキング領域37は、縞状であり、基板13を露出させる。
次の製造ステップ(図5には図示せず)で、それぞれ非マスキング領域37のマスキング層の部分23同士の間にはコンタクト材料53が堆積され、マスキング層の部分23にはコンタクト材料53は堆積されない。
堆積ステップ後、対応する部分19、23から構成されるマスキング層15および導電層17は、対応するコンタクト素子1の交互領域25およびコンタクトパターン27を形成する。
図5に見ることができるように、異なる部分19、23の交互領域25は、途切れない均一なコンタクト面32を形成する。
参照番号
1 コンタクト素子
1a 前処理されたコンタクト素子
1b 構造化されたコンタクト素子
3 上面図
5 切断側面図
7 第1の実施形態
9 第2の実施形態
10 第3の実施形態
11 線
13 基板
15 マスキング層
17 導電層
19 導電層の部分
21 行列
23 マスキング層の部分
25 交互領域
27 コンタクトパターン
29 電気アセンブリ
31 コンタクト側
32 コンタクト面
33 中間層
35 ニッケル層またはニッケル合金層
37 非マスキング領域
39 第1の層厚さ
41 第2の層厚さ
43 基板厚さ
45 ポリマー
47 潤滑性充填媒体
48 導電性充填媒体
49 銅
51 銅合金
53 コンタクト材料
55 ニッケル
57 ニッケル合金
59 貴金属
61 すず
63 有効硬度
65 噴霧
66 印刷
67 液体のマスキング材料
69 ノズル
70 印刷ノズル
71 浸漬
73 動きの矢印
75 液体用容器
77 感光性充填媒体
79 光化学処理
81 光
83 マスクキャリア
85 不透明領域
87 透明領域
89 非照射部分
91 照射された部分
93 変位処理
95 変位部材
97 堆積前の状態
99 最終状態
101 可撓性の管
103 印刷アセンブリ
105 並進手段
107 レーザアブレーション
109 レーザ
109a パルスレーザ
111 レーザ光
113 走査鏡デバイス
115 部分的にアブレーションされた部分
117 残り部分
x x方向
y y方向

Claims (15)

  1. 電気アセンブリ(29)のためのコンタクト素子(1)であって、
    前記コンタクト素子(1)は、基板(13)と、少なくとも1つの導電層(17)と、少なくとも1つのマスキング層(15)と、を備え、
    前記コンタクト素子(1)のコンタクト側(31)が、前記少なくとも1つのマスキング層(15)および前記少なくとも1つの導電層(17)によって少なくとも一部覆われ、
    前記少なくとも1つのマスキング層(15)および前記少なくとも1つの導電層(17)は、コンタクト面(32)を形成し、
    前記コンタクト面(32)は、前記少なくとも1つのマスキング層(15)および前記少なくとも1つの導電層(17)の交互領域(25)を備える、
    コンタクト素子(1)。
  2. 前記少なくとも1つの導電層(17)は、前記コンタクト面(32)の非マスキング領域(37)に位置する、
    請求項1に記載のコンタクト素子(1)。
  3. 前記マスキング層(15)は、潤滑性充填媒体(47)を含む、
    請求項1または2に記載のコンタクト素子(1)。
  4. 前記マスキング層(15)は、導電性充填媒体(48)を含む、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のコンタクト素子(1)。
  5. 前記基板(13)は、銅(49)または銅合金(51)のうちの1つを含有する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のコンタクト素子(1)。
  6. 前記導電層(17)は、前記基板(13)の材料とは異なるコンタクト材料(53)から構成されている、
    請求項1から5のいずれか一項に記載のコンタクト素子(1)。
  7. 前記基板(13)と、前記少なくとも1つのマスキング層(15)および前記少なくとも1つの導電層(17)のうちの少なくとも1つとの間に、中間層(33)が配置されている、
    請求項1から6のいずれか一項に記載のコンタクト素子(1)。
  8. 前記中間層(33)は、約1μm〜約3μmの厚さ(39)を有する、
    請求項7に記載のコンタクト素子(1)。
  9. 前記中間層(33)は、ニッケル(55)またはニッケル合金(57)のうちの1つを含有する、
    請求項7または8に記載のコンタクト素子(1)。
  10. 電気アセンブリ(29)のためのコンタクト素子(1)を形成する方法であって、
    基板(13)をマスキング層(15)でマスキングするステップと、
    前記マスキング層(15)を部分的に除去することによって、少なくとも1つの非マスキング領域(37)を形成するステップと、
    前記少なくとも1つの非マスキング領域(37)の少なくとも一部に導電層(17)を堆積させるステップと、
    を含む方法。
  11. 前記基板(13)と、前記マスキング層(15)および前記導電層(17)のうちの少なくとも1つと、の間に中間層(33)を提供するステップをさらに含む、
    請求項10に記載の方法。
  12. 前記マスキング層(15)に導電性充填媒体(48)および潤滑性充填媒体(47)のうちの少なくとも1つを提供するステップをさらに含む、
    請求項10または11に記載の方法。
  13. 前記マスキング層(15)に感光性充填媒体(77)を提供するステップをさらに含む、
    請求項10から12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記マスキング層を部分的に除去することが、変位部材によって前記マスキング層(15)の部分を変位させることを含む、
    請求項10から13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記マスキング層(15)に照射し、前記マスキング層(15)の照射された部分(91)または非照射部分(89)のうちの1つを光化学的に現像し、選択的にマスキングしないで、前記少なくとも1つの非マスキング領域(37)を形成するステップをさらに含む、
    請求項13または14に記載の方法。
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