JP2019171537A - 媒体切断装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
[1−1.画像形成装置の構成]
図1及び図2に示すように画像形成装置1は、電子写真式のプリンタとして構成されており、例えば長尺の用紙に対し、所望のカラー画像を印刷する。画像形成装置1は、大きく分けて、印刷処理を行う本体部2と、本体部2の後側に設けられ用紙の搬送及び切断を行う搬送切断部3と、搬送切断部3の後側に設けられ用紙を供給する図示しないロールフィーダユニットとにより構成されている。説明の都合上、以下では、本体部2側を前側、搬送切断部3側を後側とし、図2における紙面の手前側を右側、奥側を左側とし、さらに上側及び下側を定義した上で、説明する。用紙は、左右方向に沿った芯材(図示せず)の周側面を周回するように巻き付けられてロール状となっており、印刷時にその最外周から一端が引き剥がされ、後述する搬送路に沿って走行する。
図3に示すように媒体切断装置としての用紙切断部6は、大きく分けて、主に搬送路3Y(図2)の下側部分を占めるロアユニット20と、主に搬送路3Yの上側部分を占めるアッパーユニット21とにより構成されている。アッパーユニット21は、後述する開閉板金24における後端部に左右方向に沿って延在する円柱形状の開閉軸23が設けられており、この開閉軸23が、ロアユニット20の後端の上端部に設けられた図示しない開閉軸孔に嵌まり込んでいる。これによりアッパーユニット21は、開閉軸23を支点としてロアユニット20に対し、図3に示す開放状態としてのカバーオープン状態と図6に示す閉鎖状態としてのカバークローズ状態との間を遷移するように回動可能となっている。
図8及び図9に示すようにアッパーユニット21は、主に、カバークローズ状態において前後左右方向に延設された板状の板金である開閉板金24に、カバー26及び固定刃ユニット28等の各種部材が取り付けられている。カバー26は、樹脂成形により形成されており、開閉板金24の上側において開閉板金24を覆うように取り付けられている。図10に示すように固定刃ユニット28は、固定刃板金30、固定刃部32及びガイド34により構成されている。
図6に示すようにロアユニット20は、板金であるロアフレーム40に回転刃ユニット42等の各種部材が取り付けられている。図5に示すように回転刃ユニット42は、回転刃ブラケット44及び回転刃部46により構成されている。回転刃ブラケット44は、板金により形成され、正面視で上方が開口する英字の“U”のような形状であり、回転刃軸支持部44R、回転刃軸支持部44L及び左右延在部44Cにより構成されている。回転刃軸支持部44Rは、固定刃32bよりも右方向の外側において前後上下方向に延びる板状部材であり、回転刃部46の回転刃軸46aが回転可能に嵌め込まれる回転刃軸支持孔44hが穿設されている。回転刃軸支持部44Lは、固定刃32bよりも左方向の外側において回転刃軸支持部44Rと左右方向に対向して前後上下方向に延びる板状部材であり、回転刃部46の回転刃軸46aが回転可能に嵌め込まれる回転刃軸支持孔44hが穿設されている。左右延在部44Cは、左右方向に延在し、回転刃軸支持部44Rと回転刃軸支持部44Lとに接続されている。なお図5は回転刃ユニット42、開閉軸23及び固定刃部32を示しそれ以外は省略している。
かかる構成において、カバークローズ動作が行われる際にアッパーユニット21が開閉軸23を支点としてロアユニット20に対し閉鎖回動方向へ回動すると、図5に示すように、固定刃軸32aも開閉軸23を支点としてロアユニット20の嵌合溝50に向かって回動することとなる。
[1−6−1.第1比較例]
図14と対応する部材に同一符号を付した図11に、本実施の形態による用紙切断部6と比較を行う第1比較例の用紙切断部106を示す。この用紙切断部106は、用紙切断部6(図14)と比較して、嵌合溝150(嵌合溝150R及び150L)の形状が嵌合溝50(嵌合溝50R及び50L)と相違すると共に、固定刃軸32aがフローティング構造となっておらず、且つ、開閉軸123の上下方向の位置が開閉軸23(図14)と相違するものの、それ以外は同様に構成されている。以下では嵌合溝150R及び嵌合溝150Lをまとめて嵌合溝150とも呼ぶ。
図11と対応する部材に同一符号を付した図12に、本実施の形態による用紙切断部6と比較を行う第2比較例の用紙切断部206を示す。この用紙切断部206は、用紙切断部106(図11)と比較して、開閉軸23の位置が開閉軸123と相違するものの、それ以外は同様に構成されており、固定刃軸32aはフローティング構造となっていない。
図12と対応する部材に同一符号を付した図13に、本実施の形態による用紙切断部6と比較を行う第3比較例の用紙切断部306を示す。この用紙切断部306は、用紙切断部206(図12)と比較して、嵌合溝350(嵌合溝350R及び350L)の形状が嵌合溝150(嵌合溝150R及び150L)と相違するものの、それ以外は同様に構成されており、固定刃軸32aはフローティング構造となっていない。以下では嵌合溝350R及び嵌合溝350Lをまとめて嵌合溝350とも呼ぶ。
以上の構成において用紙切断部6は、固定刃軸32aをアッパーユニット21内で位置調整方向Dsmへ移動可能に構成し、固定刃軸32aが嵌合溝50の固定刃軸係止部54に嵌め込まれる際に固定刃軸32aが嵌合溝50の前側当接面50Tと当接すると、固定刃軸32aをアッパーユニット21内で位置調整方向Dsmに沿って開閉軸23から離隔する方向へ移動させて固定刃軸32aの位置を調整しつつ、嵌合溝50の固定刃軸係止部54に固定刃軸32aを嵌め込むようにした。
なお上述した実施の形態においては、カバー26の摺動ガイドポスト26pに対し固定刃板金30の摺動ガイド孔30ghが前後方向に摺動可能に嵌め込まれることにより、アッパーユニット21内で開閉板金24及びカバー26に対し固定刃ユニット28が位置調整方向Dsmに移動とする場合について述べた。本発明はこれに限らず、固定刃板金30にポストを設けると共にカバー26に孔部を設け固定刃板金30のポストをカバー26の孔部に摺動可能に嵌め込む等、他の種々の構成により、固定刃ユニット28を位置調整方向Dsmに移動可能としても良い。
Claims (14)
- 前端に設けられた開閉軸を支点として本体ユニットに対し開閉される蓋ユニットを有し、前記蓋ユニットに装着された第1の刃と、前記本体ユニットに装着された第2の刃との刃先を交差させて媒体を切断する媒体切断装置において、
前記蓋ユニットに設けられ前記第1の刃と共に可動する第1刃軸と、
前記蓋ユニットの閉鎖状態において前記第1刃軸が嵌め込まれ、前記第1の刃の刃先と前記第2の刃の刃先とを所定の関係位置に配設させる嵌合溝と
を有し、
前記第1刃軸又は前記嵌合溝の少なくとも何れか一方は、前記開閉軸に対し離接する方向へ移動可能に設けられる
媒体切断装置。 - 前記第1刃軸は、長手方向の両端部近傍が前記嵌合溝に嵌まり込む
請求項1に記載の媒体切断装置。 - 前記嵌合溝は移動せず、前記第1刃軸が、前記開閉軸に対し離接する方向へ移動可能に設けられる
請求項2に記載の媒体切断装置。 - 前記第1刃軸は、前記開閉軸に対し傾斜している
請求項3に記載の媒体切断装置。 - 前記嵌合溝は、前記閉鎖状態において前記第1刃軸に係止し前後方向への前記第1刃軸の移動を規制する第1刃軸係止部を有する
請求項1に記載の媒体切断装置。 - 前記嵌合溝は、前記第1刃軸係止部よりも上側において、ほぼ上下方向に沿い前記第1刃軸と当接し前方向への前記第1刃軸の移動を規制しつつ下方向へ案内する前側当接面を有する
請求項5に記載の媒体切断装置。 - 前記嵌合溝は、前記第1刃軸係止部よりも上側の後側において、前記第1刃軸の移動軌跡から退避している軸軌跡退避面を有する
請求項6に記載の媒体切断装置。 - 前記蓋ユニットが開放状態から前記閉鎖状態へ移行する際、前記第1刃軸は、前記軸軌跡退避面に接触せずに前記開閉軸を支点として回動し前記前側当接面に当接して前方向への移動が規制され、前記第1刃軸係止部へ向かって下方向へ移動し、前記第1刃軸係止部に係止される
請求項7に記載の媒体切断装置。 - 前記開閉軸は、前記嵌合溝に嵌合した前記第1刃軸よりも上側に設けられる
請求項1に記載の媒体切断装置。 - 前記第2の刃は、回転することにより前記媒体を切断する回転刃であり、
前記第1の刃は、前記回転刃に当接し回転しない固定刃である
請求項1に記載の媒体切断装置。 - 前記第1刃軸は、前記嵌合溝と当接した際に前記蓋ユニットにおいて前記開閉軸に対し離隔する方向へ移動可能に設けられる
請求項3に記載の媒体切断装置。 - 前記蓋ユニットは、該蓋ユニットの上側を覆うと共にポストが立設されたカバーを有し、
前記第1刃軸は、前記ポストに摺動可能に嵌まり込む孔部が形成された第1刃本体部に固定されている
請求項11に記載の媒体切断装置。 - 前記本体ユニットにおける後端近傍には、ロックポストが設けられ、
前記蓋ユニットにおける後端近傍には、前記閉鎖状態において前記ロックポストに係合しロック状態とするロックレバーが設けられ、
前記第1刃軸又は前記嵌合溝の少なくとも何れか一方は、前記ロック状態において前記ロックレバーから前記ロックポストに加わる力の方向に対し直交する方向を含む方向に可動する
請求項1に記載の媒体切断装置。 - 前端に設けられた開閉軸を支点として本体ユニットに対し開閉される蓋ユニットを有し、前記蓋ユニットに装着された第1の刃と、前記本体ユニットに装着された第2の刃との刃先を交差させて媒体を切断する媒体切断装置を有する画像形成装置において、
前記蓋ユニットに設けられ前記第1の刃と共に可動する第1刃軸と、
前記蓋ユニットの閉鎖状態において前記第1刃軸が嵌め込まれ、前記第1の刃の刃先と前記第2の刃の刃先とを所定の関係位置に配設させる嵌合溝と、
現像剤により形成した画像を前記媒体に転写する画像形成部と
を有し、
前記第1刃軸又は前記嵌合溝の少なくとも何れか一方は、前記開閉軸に対し離接する方向へ移動可能に設けられる
画像形成装置。
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