JP2004307105A - 記録装置におけるホッパ上昇タイミング遅延装置 - Google Patents

記録装置におけるホッパ上昇タイミング遅延装置 Download PDF

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Abstract

【課題】部品点数の増加を極力少なくし、比較的簡単な構造、簡単な操作で用紙長の違う種々のサイズの用紙に対応した紙送り量を設定できるホッパ上昇タイミング遅延装置を提供する。
【解決手段】ホッパ上昇タイミング遅延装置51は、載置された用紙S、Nの幅寸法に応じて用紙幅方向にスライドさせるエッジガイド8に対して設けられる遅延用カムフォロワ49と、給送ローラ9の回転軸11に対して設けられ、遅延用カムフォロワ49に当接する遅延カム47とを備えている。またホッパ7には遅延用カムフォロワ49に設けられている係合凸部57と係合する係合溝部59が設けられており、エッジガイド8の移動と連動して所定の位置に来たときに遅延用カムフォロワ49は進出し、遅延動作位置に移行するように構成されている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、B5、A4サイズ等の通常規格の用紙と、名刺サイズ等の短寸用紙の両方に記録実行(印刷)することができるインクジェットプリンタ等の記録装置に対して適用できる記録装置におけるホッパ上昇タイミング遅延装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットプリンタ等の記録装置において、ホッパ上に載置された被記録媒体を給送ローラに向けて供給する場合には、下記特許文献1または特許文献2に示す如く、例えば給送ローラの回転軸上にホッパの上昇タイミングを設定する給送用カムを設け、一方、このカムに当接する給送用カムフォロワを付勢手段によって常時、給送ローラ側に上昇傾向が付与されている、ホッパに対して設けることによって行なわれていた。
【0003】
また、給送ローラは、側面視D字形をしたローラであり、面取りされていない周胴部が直接、被記録媒体の上面に当接し給送作用をする。この周胴部の周長が給送ローラによって送られる被記録媒体の移動量となり、被記録媒体の長さ寸法や被記録媒体搬送方向下流側に位置する被記録媒体送り用の従動ローラまでの距離等を勘案して定められている。
【0004】
【特許文献1】
特開平05−301644号公報
【特許文献2】
特開平10−297774号公報
【0005】
一方、最近ではユーザニーズの多様化に伴い、名刺のように比較的短寸の用紙である被記録媒体に対してもインクジェットプリンタ等の記録装置によって記録実行(印刷)したいというユーザからの要望があり、これを可能にする装置の開発が試みられている。しかしながら、B5、A4サイズ等の通常規格の被記録媒体に記録することを前提として各部の構造が設計されており、これを名刺のような短寸の被記録媒体に印刷できるようにするためには、以下述べるような被記録媒体の給送タイミングや紙送り量の問題もあって、大幅な設計変更が余儀なくされるものと考えられていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ここで給送ローラに着目すると、給送ローラの周胴部の外径及び周長は、B5、A4サイズ等の通常規格の被記録媒体長に基づいて定められている。従ってその構造をそのままにして、名刺サイズ等の短寸被記録媒体Nを給送しようとすれば、図8に示す如く、ホッパ101上に載置されている最上面の一枚の短寸用紙Nのみならず、その下の二枚目の短寸用紙Nまでが給送されてしまうことになる。一方、名刺サイズ等の短寸の被記録媒体に合わせて給送ローラの周胴部の外径や周長を定めた場合には、今度はB5、A4サイズ等の通常規格の被記録媒体における被記録媒体送り量が不十分となって被記録媒体を被記録媒体搬送方向下流側に位置する従動ローラの位置まで搬送することができないという事態が生じてしまう。
【0007】
また、通常規格の被記録媒体専用の給送ローラと短寸被記録媒体専用の給送ローラを併設し、適宜クラッチ等を利用して選択的に切替えて使用することも考えられるが、部品点数の大幅な増加を招来し、構造も複雑化することから現実的な構造とは言い難い。
【0008】
そこで本発明の目的は、部品点数の増加を極力少なくし、比較的簡単な構造、簡単な操作で被記録媒体の長さの違う種々のサイズの被記録媒体に対応した被記録媒体送り量を設定できる記録装置におけるホッパ上昇タイミング遅延装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の第1の態様は、ホッパ上に載置された被記録媒体を給送ローラの回転と連動して所定のタイミングで上昇するホッパの押上げ力によって、最上面に位置する被記録媒体から1枚ずつ給送ローラに向けて供給するようにした記録装置において、通常のホッパ上昇タイミングに加えて、そのタイミングを遅らせた遅延ホッパ上昇タイミングを選択することができるホッパ上昇タイミング遅延装置であって、前記ホッパ上昇タイミング遅延装置は載置された被記録媒体の幅寸法に応じて被記録媒体幅方向にスライドさせるエッジガイドに対して設けられる遅延用カムフォロワと、給送ローラの回転軸に対して設けられ、前記遅延用カムフォロワに当接する遅延カムとを備えていることを特徴とする。
【0010】
本発明の第1の態様によれば、B5、A4サイズ等の通常規格の被記録媒体に記録する場合には、通常のホッパ上昇タイミングによって給送ローラにおける周胴部のほぼ全体を使用して給紙を行ない、一方、名刺サイズ等の短寸被記録媒体に記録する場合には、ホッパ上昇タイミングを遅らせた遅延ホッパ上昇タイミングによって給送ローラにおける周胴部の一部を使用して給紙を行なうから、被記録媒体の長さ寸法に応じて紙送り量を切り替えることが可能となる。また遅延用カムフォロワと遅延カムを設けるだけの構成であるから部品点数の大幅な増加とはならないし、構造も比較的簡単である。
【0011】
また、本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記遅延用カムフォロワはエッジガイドの移動と連動して所定の位置に来たときに進出し、遅延動作位置に移行するように構成されていることを特徴とする。
本発明の第2の態様によれば、ユーザは特に意識しなくてもホッパ上に載置される被記録媒体の幅寸法に応じてエッジガイドの位置を被記録媒体の紙端に合わせて調整するだけで、その被記録媒体に適した紙送り量の設定が同時に行なわれるから操作も極めて簡単である。
【0012】
また、本発明の第3の態様は、第2の態様において、ホッパには前記遅延用カムフォロワに設けられている係合凸部と係合する係合溝部が設けられており、この係合溝部は上方に位置し、被記録媒体幅方向に平行に延びる、遅延用カムフォロワの後退位置を設定する通常タイミング設定領域と、下方に位置し、被記録媒体幅方向に平行に延びる、遅延用カムフォロワの進出位置を設定する遅延タイミング設定領域と、これら通常タイミング設定領域と遅延タイミング設定領域を結ぶように斜めに架け渡されている、タイミング切替領域とを備えていることを特徴とする。
【0013】
本発明の第3の態様によれば、被記録媒体の幅寸法に合わせてエッジガイドを被記録媒体幅方向にスライドさせるだけで遅延用カムフォロワは進出位置あるいは後退位置に自動的に移動する。従ってユーザは特に意識しなくてもホッパ上昇タイミングの切り替えを行なうことが可能となる。
【0014】
また、本発明の第4の態様は、第1の態様において、前記遅延用カムフォロワはエッジガイドに対して進出、後退自在に設けられており、エッジガイドの移動と切り離して独立して操作し得るように構成されていることを特徴とする。
本発明の第4の態様によれば、遅延用カムフォロワの進出位置と後退位置の切り替えをユーザは意識して行なうことになるが、部品点数の増加が最小限で済み、構造も極めて簡単となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る記録装置におけるホッパ上昇タイミング遅延装置を記録装置の一例としてインクジェットプリンタに対して適用した実施の形態を例にとって具体的に説明する。尚、以下の説明では最初にインクジェットプリンタの基本的な構成を被記録媒体の搬送経路に従って説明し、次いで本発明に係る記録装置におけるホッパ上昇タイミング遅延装置の具体的な構成、その作動状態の順で説明する。
【0016】
図1は、インクジェットプリンタの基本的な構成を示す側断面図である。このインクジェットプリンタ1はロール紙Rと単票紙Sの両方の被記録媒体に記録することができる構造を有している。最初に単票紙Sの搬送経路に従ってインクジェットプリンタ1の基本的な構成を説明する。単票紙SにはB5やA4のように予め規格のサイズに裁断された通常規格の用紙の他、名刺サイズ等の短寸用紙Nも含まれる。以下単に単票紙Sといった場合には、これらの両方を含み、短寸用紙Nといった場合には、名刺サイズのように通常規格の用紙に比べて遥かに長さ寸法の小さな用紙を意味するものとする。単票紙Sはプリンタ本体3の後部に設けられている自動給紙装置5におけるホッパ7上に積層状態で載置される。
【0017】
ホッパ7上の単票紙Sは、給送ローラ9の回転軸11の回転に伴ってホッパ7が所定のタイミングで上昇し、給送ローラ9に向けて押し上げられる。そして給送ローラ9の回転に伴って、最上面に位置する単票紙Sから順番に、図示しない分離パッドあるいはリータードローラの力を借りて一枚ずつプリンタ本体3内に取り込まれる。プリンタ本体3の内部には被記録媒体送り駆動ローラ13と、被記録媒体送り従動ローラ15とによって構成される被記録媒体送りローラ対17が設けられており、この被記録媒体送りローラ対17によって挟持された単票紙Sは、記録ヘッド19の下方の記録ポジションに導かれる。尚、被記録媒体送り従動ローラ15は図示しない付勢手段によって紙送り駆動ローラ13側に付勢された回動式の従動ローラホルダ21によって保持されている。
【0018】
記録ヘッド19は、キャリッジ23の下部に設けられており、インクカートリッジ25が装着された状態でガイド軸27に案内されながら単票紙Sの搬送方向と直交する主走査方向に往復駆動される。記録ヘッド19と対向する下方には単票紙Sが通過する所定の間隙を隔ててプラテン29が設けられている。プラテン29は単票紙Sの下面を支承し、記録品質に影響を及ぼす記録ヘッド19との厳格な間隙、即ち、ペーパーギャップを一定にする作用を担っている。記録ヘッド19には図示しないインク吐出ノズルが設けられており、単票紙Sの搬送とキャリッジ23の主走査方向への移動とによって、単票紙Sのほぼ全面に亘る記録を可能にしている。
【0019】
記録ヘッド19の用紙搬送方向下流側には、排紙駆動ローラ31と、排紙ギザローラ33とによって構成される排出ローラ対35が設けられている。この排出ローラ対35は記録された単票紙Sを更に用紙搬送方向下流側に位置する排紙スタッカ37上に導く搬送作用を担っている。排紙スタッカ37はプリンタ本体3に対して回動自在に設けられるスタッカ本体39と、このスタッカ本体39に対して一例として入れ子状に設けられる延長スタッカ41とを備えることによって構成されている。
【0020】
次に、ロール紙Rの搬送経路に従って、ロール紙R特有のインクジェットプリンタ1の基本的な構成を中心に説明する。ロール紙Rは、所定幅の連続した長尺の用紙がロール芯の周りに巻かれたもので、ロール紙ホルダ45によって遊転自在の状態で保持されている。ロール紙ホルダ45によって保持されたロール紙Rの繰り出し端は単票紙S用の上述した自動給紙装置5の後面を通って、自動給紙装置5の下方に至り、上述した被記録媒体送りローラ対17による挟圧紙送り作用を受けながら記録ヘッド19下方の記録ポジションに導かれる。
【0021】
尚、自動給紙装置5における給紙トレイ7の後面側下方には、ロール紙Rを自動給紙装置5の後面から下方に向けて案内するための搬送ガイド6が設けられている。また、被記録媒体送りローラ対17に至ったロール紙Rは上述の単票紙Sと同一の搬送経路を辿って排出ローラ対35まで搬送され、排出スタッカ37より更に被記録媒体搬送方向下流側に設けられているカッタ装置43まで搬送されて所定の長さにカットされる。
【0022】
図2は、本発明に係るホッパ上昇タイミング遅延装置をプリンタ本体に適用した状態を示す斜視図である。図3は遅延用カムフォロワの作動状態を示す斜視図である。図4は給送ローラにおける給送開始位置を示す説明図であって、(a)は通常規格の被記録媒体(用紙)を使用した場合、(b)は短寸の被記録媒体(用紙)を使用した場合をそれぞれ示している。
【0023】
次に、これらの図面に基づいて本発明に係るホッパ上昇タイミング遅延装置51の構成を中心に、ホッパ上昇タイミングの設定を司る諸部材の構成について具体的に説明する。図2に示す如く、給送ローラ9の回転軸11の端部寄りには、ホッパ7の上昇タイミングを給送ローラ9の回転と連動して実行するための給送用カム47が設けられている。この給送用カム47と対向するホッパ7の部位には、給送用カム47に当接し、所定のホッパ上昇タイミングを設定する給送用カムフォロワ49が設けられている。
【0024】
また、図2において給送用カム47の左隣りには、給送ローラ9が設けられている。給送ローラ9は、側面視D字形をした比較的大型のローラであり、面取りされていない周胴部10が直接単票紙Sの上面に当接し、給送作用をするようになっている。従って、周胴部10に単票紙Sが当接する給送開始位置Aから給送ローラ9の回転方向における周胴部10の末端の給送終了位置Bまでの周長Lが給送ローラ9によって送られる単票紙Sの紙送り量となっている。
【0025】
給送ローラ9の更に左隣りには、本発明に係るホッパ上昇タイミング遅延装置51の一部を構成する遅延カム53が設けられている。一方、ホッパ7には被記録媒体幅方向に摺動自在に係合するエッジガイド8が設けられている。エッジガイド8には本発明に係るホッパ上昇タイミング遅延装置51の他の一部を構成する遅延用カムフォロワ55が設けられている。
【0026】
遅延用カムフォロワ55は、図3に示す如く、エッジガイド8に対して入れ子状に設けられていて、図3中、実線で示す進出位置と、図3中、仮想線で示す後退位置とを切り替えることができる構成になっている。遅延用カムフォロワ55の下面には、一例として円柱状をした係合凸部57が設けられていて、ホッパ7には、この係合凸部57と係合する係合溝部59が刻設されている。
【0027】
係合溝部59は、図2と図3に示す如く、上方(図2と図3において左端寄りの上方)に位置し、被記録媒体幅方向に平行に延びる、遅延用カムフォロワ55の後退位置を設定する通常タイミング設定領域61と、下方(図2と図3において右端寄りの下方)に位置し、被記録媒体幅方向に平行に延びる、遅延用カムフォロワ55の進出位置を設定する遅延タイミング設定領域63と、これら通常タイミング設定領域61と遅延タイミング設定領域63とを結ぶように斜めに架け渡されているタイミング切替領域65とを備えている。
【0028】
次に、本発明に係るホッパ上昇タイミング遅延装置51の作動状態について説明する。図3において仮想線で示す如く、ホッパ7上にB5、A4サイズ等の通常規格の単票紙Sを載置した場合には、遅延用カムフォロワ55はエッジガイド8による紙端合わせ動作に伴って、エッジガイド8と共に図3中、左方に移動し、係合溝部59における通常タイミング設定領域61に位置している。
【0029】
従って、遅延カム53から離れた位置にあって遅延カム53には当接しないため、給送用カム47と給送用カムフォロワ49とによって設定される通常のホッパ上昇タイミングによる給紙動作が実行される。この場合には、図4(a)に示す如く、給送ローラ9における周胴部10の周方向のほぼ全長が紙送り量を設定する周長Lとなっている。
【0030】
一方、図3において実線で示す如く、ホッパ7上の名刺サイズ等の端寸用紙Nを載置した場合には、遅延用カムフォロワ55はエッジガイド8による紙端合わせ動作に伴って、エッジガイド8と共に図3中、右方に移動し、係合凸部57は係合溝部59における通常タイミング設定領域61、タイミング切替領域65を経て、遅延タイミング設定領域63に達し、遅延カム53と当接し得る遅延動作位置に移動している。従って、通常のホッパ上昇タイミングによる給送動作に先立って、遅延ホッパ上昇タイミングによる給送遅延動作が実行される。
【0031】
この場合には、給送ローラ9における周胴部10の回転方向の始端部が端寸用紙Nに面していたとしても、遅延カム53によるカム高さの分、ホッパ7はその上昇を妨げられているから、給送ローラ9は短寸用紙Nを取り込むことができず、空回りすることとなる。そして回転軸11が更に回転し、遅延カム53と遅延カムフォロワ55との当接状態が解除されると、今度は通常のホッパ上昇タイミングによる給送動作が実行されるようになって、被記録媒体送り動作が開始される。
【0032】
具体的には図4(b)に示す如く、給送ローラ9における周胴部10の途中が給送開始位置Aとなるため、周胴部10における周方向の一部のみが給送動作に使用される。従って、図4(a)に比べて周長Lは短くなり、被記録媒体送り量は小さくなる。尚、被記録媒体送り量を小さくすることによって、図8に示す如く、端寸用紙Nが連続して二枚取り込まれてしまうという問題は回避され、そのサイズの違う種々の被記録媒体に対応した被記録媒体送り量の設定がユーザは特に意識することなく、エッジガイド8の紙端合わせに伴って連動して行なわれるのである。
【0033】
本発明に係る記録装置におけるホッパ上昇タイミング遅延装置51は、以上述べたような構成を基本とするものであるが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行なうことも勿論可能である。図5〜図7は、ホッパ上昇タイミング遅延装置51の他の実施の形態を示す平面図である。このうち図5は、遅延用カムフォロワを進出させた状態のまま、エッジガイドに固定状態で取り付けた実施の形態、図6は遅延用カムフォロワの動作範囲を被記録媒体幅方向に拡大した実施の形態、図7は被記録媒体送り量を更に他段階に調整できるようにした実施の形態をそれぞれ示している。
前述した図2に示す実施の形態において、遅延カム53と遅延用カムフォロワ55の遅延動作位置は、短寸用紙Nの幅寸法に合わせた極めて狭い範囲に設定されている。従って、遅延用カムフォロワ55がこの遅延動作範囲外に位置しているときには、例え進出状態のままであったとしても回転軸11に設けられる他の部材との干渉が防止されていさえすれば、何ら支障はない。そこで図5に示す如く、エッジガイド8に対して固定状態で遅延用カムフォロワ55を設ける構成を採用することもできる。
【0034】
また、短寸用紙Nに多少幅寸法のばらつきがあり、それらの何れについても同じ被記録媒体送り量で支障がない場合には、図6に示す如く、遅延用カムフォロワ55を幾分幅広に構成しておき、遅延カム53との被記録媒体幅方向の当接範囲を拡大するようにすることも可能である。また例えば、B5、A4サイズの用紙、葉書サイズの用紙、名刺サイズの用紙というように大きさの違う3種類以上の被記録媒体のそれぞれに対応した被記録媒体送り量を得たい場合には、図7に示す如く、回転軸11上の対応する位置に複数の遅延カム53を設けるようにすることも可能である。
【0035】
この他、図示は省略するが、エッジガイド8に対して遅延用カムフォロワ55を進出、後退自在に設けるに際して、エッジガイド8の動きと切り離して独立して移動できるようにすることも可能である。また遅延用カムフォロワ55を進出、後退させる機構は摺動式のものに限らず、回動式や脱着式のものであっても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットプリンタの基本的な構成を示す側断面図。
【図2】ホッパ上昇タイミング遅延装置の設置状態の斜視図。
【図3】遅延用カムフォロワの作動状態を示す拡大斜視図。
【図4】給送ローラにおける給紙開始位置を示す説明図。
【図5】本発明の他の実施の形態を示す平面図。
【図6】本発明の更に他の実施の形態を示す平面図。
【図7】本発明の更に他の実施の形態を示す平面図。
【図8】短寸用紙に記録する場合の問題点を示す説明図。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ(記録装置)、 2 ロール紙の繰り出し装置、
3 プリンタ本体、 5 自動給紙装置、 6 搬送ガイド、 7 ホッパ、
8 エッジガイド、 9 給送ローラ、10 周胴部、11 回転軸、
13 被記録媒体送り駆動ローラ、15 被記録媒体送り従動ローラ、
17 被記録媒体送りローラ対、19 記録ヘッド、
21 従動ローラホルダ、23 キャリッジ、25 インクカートリッジ、
27 ガイド軸、29 プラテン、31 排出駆動ローラ、
33 排出ギザローラ、35 排出ローラ対、37 排出スタッカ、39 スタッカ本体、41 延長スタッカ、43 カッタ装置、45 ロール紙ホルダ
47 給送用カム、49 給送用カムフォロワ、
51 ホッパ上昇タイミング遅延装置、53 遅延カム、
55 遅延用カムフォロワ、57 係合凸部、59 係合溝部、
61 通常タイミング設定領域、63 遅延タイミング設定領域、
65 タイミング切替領域、 R ロール紙、 S 単票紙、
N 短寸用紙、 A 給紙開始位置、 B 給紙終了位置、 L 周長

Claims (4)

  1. ホッパ上に載置された被記録媒体を給送ローラの回転と連動して所定のタイミングで上昇するホッパの押上げ力によって、最上面に位置する被記録媒体から1枚ずつ給送ローラに向けて供給するようにした記録装置において、通常のホッパ上昇タイミングに加えて、そのタイミングを遅らせた遅延ホッパ上昇タイミングを選択することができるホッパ上昇タイミング遅延装置であって、
    前記ホッパ上昇タイミング遅延装置は、載置された被記録媒体の幅寸法に応じて被記録媒体幅方向にスライドさせるエッジガイドに対して設けられる遅延用カムフォロワと、給送ローラの回転軸に対して設けられ、前記遅延用カムフォロワに当接する遅延カムとを備えていることを特徴とする記録装置におけるホッパ上昇タイミング遅延装置。
  2. 請求項1において、前記遅延用カムフォロワは、エッジガイドの移動と連動して所定の位置に来たときに進出し、遅延動作位置に移行するように構成されていることを特徴とする記録装置におけるホッパ上昇タイミング遅延装置。
  3. 請求項2において、ホッパには前記遅延用カムフォロワに設けられている係合凸部と係合する係合溝部が設けられており、この係合溝部は上方に位置し、被記録媒体幅方向に平行に延びる、遅延用カムフォロワの後退位置を設定する通常タイミング設定領域と、下方に位置し、被記録媒体幅方向に平行に延びる、遅延用カムフォロワの進出位置を設定する遅延タイミング設定領域と、これら通常タイミング設定領域と遅延タイミング設定領域を結ぶように斜めに架け渡されている、タイミング切替領域とを備えていることを特徴とする記録装置におけるホッパ上昇タイミング遅延装置。
  4. 請求項1において、前記遅延用カムフォロワは、エッジガイドに対して進出、後退自在に設けられており、エッジガイドの移動と切り離して独立して操作し得るように構成されていることを特徴とする記録装置におけるホッパ上昇タイミング遅延装置。
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