JP2010168161A - 中継ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】下ガイド部材が使用位置とメンテナンス位置との間で姿勢変位(位置変位)可能に構成されている中間ユニットにおいて、姿勢変位操作時において、上下のローラの端面どうしが接触して、軽快な下ガイド部材の変位操作が損なわれることを防止する。
【解決手段】中継ユニット24を、用紙搬送路34を上下一対のガイド部材31・32で構成し、下ガイド部材32を上方側の使用位置と、使用位置から前下方に引き出されたメンテナンス位置との間で姿勢変位可能に構成する。そして、使用位置に向けて下ガイド部材32を引き上げ操作して、従動ローラ46が駆動ローラ43に接触したとき、駆動ローラ43の前方側の筒端面70よりも、従動ローラ46の後方側の筒端面71が後方寄りに位置するように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置の排紙空間に装着され、画像形成装置の排紙口から排出された記録用紙を後処理ユニットの給紙口に導くための中継ユニットに関する。
従来から、画像形成装置の内部には、記録用紙を上流側から下流側に向かって搬送するための用紙搬送路が設けられている。用紙搬送路内においてジャム(紙詰まり)が生じた際に、ジャム紙を取り除くことを目的として、用紙搬送路を開放することも公知であり、例えば特許文献1では、固定の上ガイド部材に対して下ガイド部材を引き出し可能に構成している。具体的には、特許文献1では、上方側に配置された固定の感光体ドラムと、下方側に配置された転写ベルトとで用紙搬送路を形成しており、転写ベルトおよび転写ローラを含む転写ユニットの全体を水平方向に引き出すことができるようにしている。そして、転写ユニットを引き出すことで、用紙搬送路を開放して、該用紙搬送路に詰まったジャム紙等を取り除くなどのメンテナンス作業を行うことができるようになっている。
特開2002−108172号公報
本発明者等は、画像形成装置の排紙空間に装着され、画像形成装置の排紙口から排出された記録用紙を、フィニッシャやソータ等を有する後処理ユニットの給紙口に導くための中継ユニットの開発に携わっている。また、かかる中継ユニットにおいても、ジャム紙を取り除く等のメンテナンス作業の容易化を図るため、筐体内部に設けられた用紙搬送路を開放可能に構成することを予定している。具体的には、上ガイド部材と下ガイド部材とで用紙搬送路を形成し、下ガイド部材を上ガイド部材と近接対向して用紙搬送路を形成する使用位置と、下方側の用紙搬送路を開くメンテナンス位置との間で位置変位可能に構成することを考えている。下ガイド部材のガイド軸は、前下がりの傾斜溝を含むスライド溝に支持されており、使用位置にあるときは、ガイド軸は傾斜溝の上端部に保持されており、下ガイド部材が引き出されてメンテナンス位置に至ると、ガイド軸は傾斜溝の下端部に保持される。
下ガイド部材は、上ガイド部材と対向する姿勢を維持したままで、メンテナンス位置に位置変位することができるようになっている。これによれば、下ガイド部材をメンテナンス位置に変位することで、上流端から下流端に至るまで用紙搬送路の全体を広く開放することができるため、当該搬送路に死角は無く、またジャム紙を取り除くなどのメンテナンス作業が容易となる。このことは、上述の特許文献1のように、水平方向にのみ下ガイド部材がスライド変位可能な構成に比べて、メンテナンス作業等が格段に容易となることを意味する。
上ガイド部材の下方に指向する上ガイド面には、駆動回転される駆動ローラが用紙搬送路に沿って複数個設けられており、下ガイド部材の上方に指向する下ガイド面には、駆動ローラに接触して従動的に回転される従動ローラが設けられている。駆動ローラに従動ローラが接触するニップ状態において、用紙搬送路に送り込まれた記録用紙は、両ローラの回転により上流側から下流側に搬送されるようになっている。
また、下ガイド部材の使用位置からメンテナンス位置への引き出し方向は、用紙搬送路の形成方向と直交する方向とすることを予定している。つまり、画像形成装置を正面方向から見たときの左右方向に向かって、中継ユニットの用紙搬送路が形成されており、下ガイド部材は、当該左右方向と直交する前方向に引き出し可能に構成することを予定している。
上記のような中継ユニットでは、使用位置とメンテナンス位置との間で、下ガイド部材を変位操作可能に構成したことに伴い、以下のような新たな不都合を招来するおそれがある。すなわち、図10に示すように、メンテナンス位置から使用位置への変位操作時に、従動ローラ46の端面71が駆動ローラ43の端面70に接触して、下ガイド部材の軽快な変位操作が阻害されるおそれがある。また、両ローラ43・46の端面70・71が接触した状態で、無理に下ガイド部材を使用位置に向かって姿勢変位させると、駆動ローラ43或いは従動ローラ46が位置ズレするおそれもある。最悪の場合には、駆動ローラ43或いは従動ローラ46が上下ガイド部材から抜け外れるおそれもある。また、駆動ローラ43或いは従動ローラ46が位置ズレした場合、又は両ローラ43・46間の対向間隔が変更された場合には、両ローラ43・46間で記録用紙を適確にニップすることが不可能となり、搬送不良や紙詰まりなどの新たな不具合を招くおそれもある。なお、図10における各部材の符号は、本発明の実施形態に準じた。
本願発明の目的は、下ガイド部材が使用位置とメンテナンス位置との間で位置変位可能に構成されている中継ユニットにおいて、位置変位操作時において、用紙搬送路の搬送を担う上下ローラの端面どうしが接触することを防止することにある。本発明の目的は、位置変位操作時におけるローラの端面どうしの接触に起因するローラのズレ等を防止して、ニップ状態が不良となることを防ぐことにある。
本発明は、画像形成装置の排紙空間に装着され、該画像形成装置の排紙口から排出された記録用紙を後処理ユニットの給紙口に導くための中継ユニットを対象とする。中継ユニットの筐体には、前記画像形成装置の排紙口に対峙する用紙導入口と、前記後処理ユニットの給紙口に対峙する用紙排紙口とを設ける。筐体内には、前記用紙導入口から前記用紙排紙口に向けて記録用紙を案内するための用紙搬送路を形成する。前記用紙搬送路は、上下一対のガイド部材で構成されており、前記下ガイド部材は、ガイド機構により上ガイド部材と近接対向して用紙搬送路を形成する使用位置と、使用位置から前下方に引き出されたメンテナンス位置との間で位置変位可能に構成する。前記上ガイド部材の下方に指向する上ガイド面に上ローラを設け、前記下ガイド部材の上方に指向する下ガイド面には、前記使用位置において該上ローラとの間で前記記録用紙をニップする下ローラを設ける。前記上ローラおよび下ローラは前後方向に長い円筒状を呈している。そして、メンテナンス位置から使用位置に向けた前記下ガイド部材の引き上げ操作によって前記下ローラが前記上ローラに接触したとき、前記上ローラの前方側の筒端面よりも、前記下ローラの後方側の筒端面が後方寄りに位置するように構成する。
なお、上述の「上ローラの前方側の筒端面よりも、下ローラの後方側の筒端面が後方寄りに位置する」とは、実質的には、上ローラの前後方向における長さ寸法の範囲内に、下ローラの後方側の筒端面が位置していることを意味する。
前記ガイド機構は、筐体に設けられた複数個のスライド溝を含み、前記下ガイド部材に、各スライド溝に対応して該スライド溝に挿入される支持体を形成する。前記スライド溝は、前記下ガイド部材を使用位置に保持するための上保持溝と、前記下ガイド部材をメンテナンス位置に保持するための下保持溝と、これら上下の保持溝を繋ぐ連結溝とで構成する。前記上保持溝は後方に向かって下り傾斜するように構成し、前記連結溝は後方に向かって上り傾斜するように構成する。前記支持体が上保持溝に位置して、前記下ガイド部材が前記使用位置に保持されたとき、前記スライド溝内における該支持体の移動軌跡の最高地点よりも下方位置に、該支持体が位置するように構成する。前記下ローラは前後の水平方向に伸びるバネ軸により支持する。そして、前記支持体が移動軌跡の最高地点にあるとき、前記バネ軸が下方に撓み変形することにより、前記下ローラの前記上ローラとの接触によって両ローラに加わる作用力を吸収緩和できるようにする。
前記下ガイド部材の下ガイド面には開口が複数個形成されており、各開口に前記下ローラが組み付けられている。前記開口の開口縁が、前記バネ軸の撓み変形に伴う前記下ローラの水平方向における姿勢変位の限界位置を規定している。前記開口の下方に、前記下ローラの下方への姿勢変位の限界を規制するための規制壁が形成されている。
本発明に係る中継ユニットにおいては、用紙搬送路を上下一対のガイド部材で構成し、下ガイド部材を上方側の使用位置と、使用位置から前下方に引き出されたメンテナンス位置との間で位置変位可能に構成した。そして、メンテナンス位置から使用位置に向けて下ガイド部材を引き上げ操作して、下ローラが上ローラに接触したとき、上ローラの前方側の筒端面よりも、下ローラの後方側の筒端面が後方寄りに位置するように構成した。
上述のごとく、両ローラの接触時における対向する筒端面の位置関係を規定していると、下ガイド部材の引き上げ操作時に、図10に示すように両ローラの対向する筒端面どうしが接触することを確実に防止できる。従って、両ローラの対向する筒端面の接触により、下ガイド部材の使用位置に向かう軽快な変位操作が阻害されることを防いで、下ガイド部材の操作性の向上に貢献できる。
加えて、両ローラの対向する筒端面が接触した状態で、さらに下ガイド部材が使用位置に向かって後方に操作される事態を確実に回避することができる。従って、下ガイド部材の変位操作時に両ローラに無理な力が作用することはなく、両ローラの位置ズレ、或いは抜け外れなどの発生を確実に防ぐことができる。このように、両ローラの位置ズレ等を防止していると、両ローラの記録用紙に対するニップ状態を良好に確保することができる。従って、搬送不良の発生を抑えて、信頼性に優れた中継ユニットを得ることができる。
スライド溝の上保持溝は後方に向かって下り傾斜するように構成することができる。また、下ガイド部材の支持体が上保持溝に位置して、当該下ガイド部材が使用位置に保持されたとき、スライド溝内における該支持体の移動軌跡の最高地点よりも下方位置に、支持体が位置するように構成することができる。これによれば、使用位置からメンテナンス位置に下ガイド部材が位置変位するためには、上保持溝と連結溝との連結部分に係る最高地点を乗り越える必要がある。従って、下ガイド部材が使用位置からメンテナンス位置に向かって不用意に位置変位することを防ぐことができる。
そのうえで本発明では、下ローラをバネ軸からなる支持軸により支持して、下ガイド部材の支持体が、スライド溝内の移動軌跡の最高地点にあるとき、支持軸が下方に撓み変形することにより、上下ローラに加わる作用力を吸収緩和できるようにした。これによれば、最高地点を乗り越える際に、大きな作用力が加わることによって、両ローラが歪に変形することを効果的に防ぐことができる。また、下ガイド部材が使用位置に至った際には、バネ軸のバネ力により、下ローラを上ローラに向かって押し付ける押圧力を当該下ローラに与えることができる。以上より、本発明のように下ローラをバネ軸からなる支持軸で支持していると、両ローラの変形を防ぐとともに、使用位置における押圧力が過小となることを防止できる。従って、両ローラによる良好なニップ状態を確保して、中継ユニットの信頼性の向上に貢献できる。
下ガイド面の開口に下ローラを組み付けて、該開口の開口縁でバネ軸の撓み変形に伴う下ローラの水平方向における姿勢変位の限界位置を規制したので、下ローラの水平方向における過剰な位置ズレを防止することができる。従って、適正なニップ状態が損なわれることを防いで、搬送不良の発生を効果的に防ぐことができる。また、開口の下面に規制壁を設けたので、下ガイド部材がスライド溝の最高地点を乗り越える際に、バネ軸が過剰に撓んで折れ曲がり、折り曲がった状態でくせ付けされることを解消することができる。このことは、使用位置における下ローラの上ローラに対する押圧力が過小なることを防ぐことができることを意味し、従って良好なニップ状態を確保して、中継ユニットの信頼性の向上に貢献できる。
本発明に係る中継ユニットにおいて、下ガイド部材の姿勢変位操作に伴い、両ローラが接触したときの両ローラの端面位置を説明するための図である。 本発明の中継ユニットが適用される画像形成装置の概略構成図である。 中継ユニットの縦断正面図である。 中継ユニットの側面図である。 中継ユニットの全体斜視図である。 下ガイド部材が使用位置にあるときの両ローラの位置関係を説明するための図である。 要部の拡大図である。 下ガイド部材を上方から見た概略構成図である。 支持体がスライド溝の最高地点を乗り越える際の、従動ローラの支持軸の撓み状態を説明するための図である。 従来の中継ユニットの問題点を説明するための図である。
図1から図9に、本発明をコピー機能とファクシミリ機能を具備する複合機の中継ユニットに適用した実施形態を示す。図2において、複合機(画像形成装置)1は、画像形成部2および定着部3等が内蔵された装置本体4と、原稿を読み取る画像読取部5と、堆積状の記録用紙100が収容される給紙カセット6等を備える。画像読取部5の上面には、各種操作ボタン等を有する操作パネル7、原稿台パネル8および自動原稿搬送装置(ADF:Auto Document Feeder)9等が設けられている。
なお、本実施形態においては、説明の便宜上、操作パネル7の伸び方向を左右方向と規定する(図2参照)。また、左右方向と水平方向で直交する方向を前後方向と規定する(図5参照)。
図2に示すように、装置本体4の内部には、給紙カセット6から画像形成部2および定着部3を経て排紙空間11に至る用紙搬送経路12が設けられている。装置本体4は、給紙カセット6等が組み付けられる角箱状のメインハウジング14と、該メインハウジング14の一側端(右側端)から上方に連設されるサイドハウジング15と、メインハウジング14の後側端から上方に連設されるバックハウジング16とを有する。
これらハウジング14・15・16と画像読取部5との間に、サイドハウジング15とバックハウジング16とで右方と後方とが区画されて、左方向と前方向とに開口を有する排紙空間11が形成されている。排紙空間11に臨むサイドハウジング15の左側面には、図2および図3に示すように、記録用紙100を排紙空間11に排出するための排紙口18が開設されている。排紙口18の近傍、換言すれば用紙搬送経路12の終端部には、上下一対の排出ローラ19・19が組み付けられており、これら排出ローラ19・19の駆動力を受けて、定着部3等を経た記録用紙100は排出空間11に向かって排出される。
装置本体4の左側面には、後処理装置としてのフィニッシャ23が配置されており、装置本体4の排紙空間11には、中継ユニット24が装着されている。これらフィニッシャ23および中継ユニット24は、装置本体4から着脱可能に構成されており、いわゆるオプション装置として装置本体4に取り付けられる。
フィニッシャ23は、パンチ処理機能またはステープル機構等を有するものであり、複数個の排出トレイ25を備える。フィニッシャ23は、中継ユニット24を介して給紙口26(図3参照)から送り込まれた記録用紙100に対して、パンチ処理或いはホッチキス止め等の後処理を行い、指定された排出トレイ25へ記録用紙100を排出する。なお、本実施形態では、印刷の処理を行った記録用紙100に対して、フィニッシャ23による処理を特に行わない場合でも、記録用紙100は中継ユニット24およびフィニッシャ23を通過して排出トレイ25に排出される。
中継ユニット24は、装置本体4の排紙口18から排出された画像定着後の記録用紙100を、フィニッシャ23の給紙口26に導くことを目的とするものであり、装置本体4の排紙空間11に装着される。中継ユニット24は、図5に示すように、中空箱状の筐体30と、筐体30の内部に装着された固定側の上ガイド部材31と、可動側の下ガイド部材32と、下ガイド部材32を下方にスライド変位させるためのスライド機構33とを構成要素とする。図3に示すように、上ガイド部材31と下ガイド部材32との間に、中継ユニット24の用紙搬送路34が形成されている。
図5に示すように、筐体30は、用紙導入スリット(用紙導入口)37を備える上流側(右側)の第1側壁38と、用紙排紙スリット(用紙排紙口)39を備える下流側(左側)の第2側壁40と、両側壁38・40とを繋ぐフレーム35とを備える。用紙導入スリット37は、図4に示すように、装置本体4の排紙口18に対峙する位置に、用紙排紙スリット39は、フィニッシャ23の給紙口26に対峙する位置にそれぞれ設けられている。これら用紙導入スリット37および用紙排紙スリット39は、前後の水平方向に長く形成されている。
図3から図5に示すように、上ガイド部材31は、フレーム35の内面の上方位置に固定されている。上ガイド部材31の下面は、下方に指向して記録用紙100を上方から案内する上ガイド面42とされており、上ガイド面42には、記録用紙100を搬送するための複数個の駆動ローラ(上ローラ)43が配設されている。各駆動ローラ43は、装置本体4内に配置した図外のモーターからの動力を受けて回転駆動される。これら駆動ローラ43は、前後方向に所定の間隔を置いて配設された複数個のローラ群を単位列として、これら列が左右方向に並設された略マトリクス状に配設されている。本実施形態では、上ガイド面42に、4個の駆動ローラ43からなる列が、左右方向に4列配設されている。
駆動ローラ43は、ゴム製の円筒体であり、軸方向が前後方向に向くような姿勢形態で配置されている。つまり、駆動ローラ43は、前後に長い円筒状を呈している。図6において符号44は駆動軸を示しており、単位列を構成する4個の駆動ローラ43は、1本の駆動軸44に装着されて、該駆動軸44により回転駆動される。
下ガイド部材32は、スライド機構33により、上ガイド部材31に近接対向して用紙搬送路34を形成する上方の使用位置(図5の実線)と、該使用位置よりも下方のメンテナンス位置(図5の仮想線)との間で姿勢変位(位置変位)可能に構成されている。メンテナンス位置においては、上流側(右方)から下流側(左方)の用紙搬送路34の全体を開放して、ジャム紙を取り除くなどのメンテナンス作業を行うことができる。下ガイド部材32は、上ガイド部材31に対向する水平姿勢を維持したままで、使用位置とメンテナンス位置との間で姿勢変位することができる。下ガイド部材32の上面は、上方に指向して記録用紙100を下方から案内する下ガイド面45となっている。下ガイド面45には、使用位置において上ガイド部材31側の駆動ローラ43の回転駆動力を受けて従動回転する複数個の従動ローラ(下ローラ)46が配設されている。これらローラ43・46で記録用紙100を上下方向からニップした状態で、両ローラ43・46が回転することにより、用紙搬送路34の上流側から下流側に向けて記録用紙100を搬送することができる。
従動ローラ46は、各駆動ローラ43に対応して配置される。すなわち、上述の駆動ローラ43と同様に、従動ローラ46は、前後方向に所定の間隔を置いて配設された複数個のローラ群を単位列として、これら列を左右方向に並設された、略マトリクス状に配設されている。本実施形態では、図8に示すように、下ガイド面45に、4個の従動ローラ46からなる列が、左右方向に4列配設されている。
従動ローラ46は、プラスチック製(例えばポリアセタール(POM)、フッ素含有樹脂等)の円筒体であり、軸方向が前後方向に向くような姿勢形態で配置されている。すなわち、先の駆動ローラ43と同様に、従動ローラ46は前後に長い円筒状を呈している。従動ローラ46の前後の筒端面からは、支持軸47が張り出されており、該支持軸47により従動ローラ46は下ガイド部材32に組み付けられている。支持軸47は、密巻き状の捻りコイル形のバネからなるバネ軸である。
図7及び図8に示すように、各駆動ローラ43に対峙する下ガイド部材32の下ガイド面45には開口50が形成されており、各開口50に一つずつ従動ローラ46が組み付けられている。図8に示すように、上方視における各開口50の開口寸法は、従動ローラ46の外形寸法よりも僅かに大きい、前後に長い長方形状に形成されており、その前後端に従動ローラ46の支持軸47を脱落不能に保持するための保持機構が設けられている。保持機構は、上方側の保持部51と下方側の支持壁52とで構成される。支持壁52は、下ガイド面45の上面よりも一段低い段付き状に形成されており、支持軸47の前後端の近傍部分を下方から受け止める。保持部51は、支持軸47の前後端面を受け止める縦壁53と、該縦壁53の上端から水平方向に伸びて、支持軸47の前後端を上方から受け止める横壁54とで構成される。
各開口50の下方には、支持軸47であるバネ軸の撓み変形に伴う従動ローラ46の姿勢変位の限界を規制するための規制壁55が形成されている。規制壁55は、上向きに指向する受面を有しており、該受面により従動ローラ46の外周面を受け止めて、その姿勢変位限界を規定する。
図5および図4に示すように、スライド機構33は、第1および第2側壁38・40に設けられる四個のスライド溝60と、下ガイド部材32の上流および下流側の各端部から左右外方向に張り出し形成される計四本の丸棒状の支持体61とで構成される。第1および第2側壁38・40には前方に向かって下り傾斜状に伸びるホルダー62が装着されており、各ホルダー62にスライド溝60が設けられている。これらスライド溝60に、対応する支持体61が嵌め込まれて、下ガイド部材32は筐体30に対してスライド移動可能に構成される。第1および第2側壁38・40には、ホルダー62を外方向から嵌め込んで固定するための長孔63が開設されている。
図4に示すように、各ホルダー62のスライド溝60は、下ガイド部材32を使用位置に保持するための上保持溝65と、下ガイド部材32をメンテナンス位置に保持するための下保持溝66と、これら上下の保持溝65・66を繋ぐ連結溝67とで構成されている。下ガイド部材32の各支持体61を対応するスライド溝60に組み付けた状態において、上保持部65に支持体61が位置するように下ガイド部材32を押し上げることにより、下ガイド部材32を前述の使用位置に保持することができる。また、支持体61がスライド溝60の連結溝67を介して下保持溝66に来るように、下ガイド部材32を前方に引き降ろすことにより、下ガイド部材32を使用位置からメンテナンス位置に姿勢変位させることができる。なお、下ガイド部材32の正面側には取手68が設けられており、ユーザはこの取手68を掴むことにより、使用位置とメンテナンス位置との間で下ガイド部材32を容易に変位操作することができる。
上保持溝65は、後方に向かって下り傾斜するように構成されており、連結溝67は、後方に向かって上がり傾斜するように(前下がりに)構成されている。従って、支持体61が上保持溝65に位置して、下ガイド部材32が使用位置に保持されたとき、スライド溝60内における支持体61の移動軌跡の最高地点よりも下方位置に、支持体61は位置するように構成されている。つまり、支持体61は、連結溝67の後端部と上保持溝65の前端部における、両溝65・67の連結部を乗り越えて、連結溝67から上保持溝65に乗り移るようになっている。また、図9に示すように、両溝65・67の連結部を乗り越えるとき、従動ローラ46の支持軸47であるバネ軸が下方に撓むようになっている。
図4に示すように、下保持溝66の周縁には、微小な突部69が形成されている。支持体61が下保持溝66の前端部(溝の奥端部)に至ったとき、支持体61が突部69を乗り越えて、下保持溝66の奥端部に至り、これで下ガイド部材32はメンテナンス位置に遊動不能に位置保持される。使用位置に向けて下ガイド部材32を移動させるためには、突部69を乗り越えるだけの操作力を要するので、下ガイド部材32が不用意に後方に向かって移動することもない。
そのうえで本実施形態では、メンテナンス位置から使用位置に向けた下ガイド部材32の引き上げ操作によって従動ローラ46が駆動ローラ43に接触したときの両ローラ46・43の端面位置を、図1に示すようにした。すなわち、両ローラ46・43が接触したとき、駆動ローラ43の前方側の筒端面70よりも、従動ローラ46の後方側の筒端面71が後方寄りに位置するように構成した。これによれば、下ガイド部材32の引き上げ操作時に、上述の図10に示したごとく、両ローラ43・46の対向する筒端面70・71どうしが接触することを確実に防止できる。従って、両ローラ43・46の対向する筒端面70・71の接触により、下ガイド部材32の使用位置に向かう軽快な変位操作が阻害されることを防いで、下ガイド部材32の操作性の向上に貢献できる。
加えて、両ローラ43・46の対向する筒端面70・71が接触した状態で、さらに下ガイド部材32が使用位置に向かって後方に操作される事態を確実に回避することができる。従って、下ガイド部材32の変位操作時に両ローラ43・46に無理な力が作用することはなく、両ローラ43・46の位置ズレ、或いは抜け外れなどの発生を確実に防ぐことができる。このように、両ローラ43・46の位置ズレ等を防止していると、両ローラ43・46のニップ状態を良好に確保することができる。従って、搬送不良の発生を抑えて、信頼性に優れた中継ユニット24を得ることができる。
スライド溝60の上保持溝65を後方に向かって下り傾斜するように構成したので、下ガイド部材32が使用位置に保持されたとき、スライド溝60内における支持体61の移動軌跡の最高地点よりも下方位置に、支持体61を位置させることができる。これによれば、使用位置からメンテナンス位置に下ガイド部材32が姿勢変位するためには、上保持溝65と連結溝67との連結部分に係る最高地点を乗り越える必要がある。従って、下ガイド部材32が使用位置からメンテナンス位置に向かって不用意に姿勢変位することを確実に防ぐことができる。
また、本実施形態では、図9に示すように、従動ローラ46をバネ軸からなる支持軸47により支持して、下ガイド部材32の支持体61が、スライド溝60内の移動軌跡の最高地点にあるとき、支持軸47が下方に撓み変形するようにした。かかる支持軸47の撓み変形により、両ローラ43・46に加わる作用力を吸収緩和できるので、最高地点を乗り越える際に、大きな作用力が加わることによって、両ローラ43・46が歪に変形することを効果的に防ぐことができる。また、下ガイド部材32が使用位置に至った際には、バネ軸に由来するバネ力により、従動ローラ46を駆動ローラ43に向かって押し付ける押圧力を従動ローラ46に与えることができる。以上より、両ローラ43・46の変形を防ぐとともに、使用位置における両ローラ43・46間に作用する押圧力が過小となることを防止できるため、両ローラ43・46による良好なニップ状態を確保して、信頼性に優れた中継ユニット24を得ることができる。
下ガイド面45の開口50に従動ローラ46を組み付けて、該開口50の開口縁で支持軸47であるバネ軸の撓み変形に伴う従動ローラ46の水平方向における姿勢変位の限界位置を規制した。これによれば、従動ローラ46の水平方向における過剰な位置ズレを防止することができるので、適正なニップ状態が損なわれることを防いで、搬送不良の発生を効果的に防ぐことができる。また、開口50の下面に規制壁55を設けたので、下ガイド部材32の支持体61がスライド溝60の最高地点を乗り越える際に、支持軸47が過剰に撓んで折れ曲がり、折り曲がった状態でくせ付けされることを解消することができる。このことは、使用位置における従動ローラ46の駆動ローラ43に対する押圧力が過小なることを防ぐことができることを意味し、従って良好なニップ状態を確保して、中継ユニット24の信頼性向上に貢献できる。
従動ローラ46が駆動ローラ43に接触したときの両ローラ46・43の端面位置は、図1に示すものに限られない。要は、駆動ローラ43の前後方向における長さ寸法の範囲内に、従動ローラ46の後方側の筒端面71が位置していればよい。
1 画像形成装置(複合機)
11 排紙空間
18 排紙口
23 後処理装置(フィニッシャ)
24 中継ユニット
26 給紙口
30 筐体
31 上ガイド部材
32 下ガイド部材
34 用紙搬送路
37 用紙導入口(用紙導入スリット)
39 用紙排紙口(用紙排紙スリット)
42 上ガイド面
43 上ローラ(駆動ローラ)
45 下ガイド面
46 下ローラ(従動ローラ)
47 支持軸
50 開口
55 規制壁
60 スライド溝
61 支持体
65 上保持溝
66 下保持溝
67 連結溝
100 記録用紙

Claims (3)

  1. 画像形成装置の排紙空間に装着され、該画像形成装置の排紙口から排出された記録用紙を後処理ユニットの給紙口に導くための中継ユニットにおいて、
    中継ユニットの筐体には、前記画像形成装置の排紙口に対峙する用紙導入口と、前記後処理ユニットの給紙口に対峙する用紙排紙口とが設けられており、該筐体内には、前記用紙導入口から前記用紙排紙口に向けて記録用紙を案内するための用紙搬送路が形成されており、
    前記用紙搬送路は、上下一対のガイド部材で構成されており、前記下ガイド部材は、ガイド機構により上ガイド部材と近接対向して用紙搬送路を形成する使用位置と、使用位置から前下方に引き出されたメンテナンス位置との間で位置変位可能に構成されており、
    前記上ガイド部材の下方に指向する上ガイド面には上ローラが設けられており、前記下ガイド部材の上方に指向する下ガイド面には、前記使用位置において該上ローラとの間で前記記録用紙をニップする下ローラが設けられており、
    前記上ローラおよび下ローラは前後方向に長い円筒状を呈しており、
    前記メンテナンス位置から前記使用位置に向けた前記下ガイド部材の引き上げ操作によって前記下ローラが前記上ローラに接触したとき、前記上ローラの前方側の筒端面よりも、前記下ローラの後方側の筒端面が後方寄りに位置するように構成されていることを特徴とする中継ユニット。
  2. 前記ガイド機構は、筐体に設けられた複数個のスライド溝を含み、前記下ガイド部材には、各スライド溝に対応して該スライド溝に挿入される支持体が形成されており、
    前記スライド溝は、前記下ガイド部材を使用位置に保持するための上保持溝と、前記下ガイド部材をメンテナンス位置に保持するための下保持溝と、これら上下の保持溝を繋ぐ連結溝とで構成されており、
    前記上保持溝は後方に向かって下り傾斜するように構成されており、前記連結溝は後方に向かって上り傾斜するように構成されており、
    前記支持体が上保持溝に位置して、前記下ガイド部材が前記使用位置に保持されたとき、前記スライド溝内における該支持体の移動軌跡の最高地点よりも下方位置に、該支持体が位置するように構成されており、
    前記下ローラは前後の水平方向に伸びるバネ軸により支持されており、
    前記支持体が移動軌跡の最高地点にあるとき、前記バネ軸が下方に撓み変形することにより、前記下ローラの前記上ローラとの接触によって両ローラに加わる作用力を吸収緩和できるようになっている請求項1記載の中継ユニット。
  3. 前記下ガイド部材の下ガイド面には開口が複数個形成されており、各開口に前記下ローラが組み付けられており、
    前記開口の開口縁が、前記バネ軸の撓み変形に伴う前記下ローラの水平方向における姿勢変位の限界位置を規定しており、
    前記開口の下方に、前記下ローラの下方への姿勢変位の限界を規制するための規制壁が形成されている請求項1又は2記載の中継ユニット。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012014391A1 (en) 2010-07-27 2012-02-02 Canon Kabushiki Kaisha Image information obtaining apparatus and control method for same
JP2014114100A (ja) * 2012-12-07 2014-06-26 Ricoh Co Ltd シート材位置補正装置、及び、画像形成装置
JP2018024531A (ja) * 2017-10-11 2018-02-15 理想科学工業株式会社 用紙搬送装置

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