JP2011194568A - プリンタ - Google Patents

プリンタ Download PDF

Info

Publication number
JP2011194568A
JP2011194568A JP2011147284A JP2011147284A JP2011194568A JP 2011194568 A JP2011194568 A JP 2011194568A JP 2011147284 A JP2011147284 A JP 2011147284A JP 2011147284 A JP2011147284 A JP 2011147284A JP 2011194568 A JP2011194568 A JP 2011194568A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
printer
fixed blade
movable
paper cutting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011147284A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5382068B2 (ja
Inventor
Motoyoshi Shiratori
元良 白鳥
Hiroyoshi Maekawa
博宜 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2011147284A priority Critical patent/JP5382068B2/ja
Publication of JP2011194568A publication Critical patent/JP2011194568A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5382068B2 publication Critical patent/JP5382068B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Handling Of Sheets (AREA)

Abstract

【課題】小型でコンパクトな構成の鋏式の記録紙切断装置が組み込まれたプリンタを提案すること。
【解決手段】ロール紙プリンタ1は、記録紙排出口5の内側に、固定刃21および可動刃22を備えた記録紙切断装置20を備えおり、固定刃21は刃先21aが前向きのほぼ水平姿勢でプリンタ本体2に取り付けられている。刃先21aの下側には、可動刃22が刃先22aを上に向けたほぼ垂直な姿勢で、開閉蓋ユニット3に取り付けられている。固定刃21、可動刃22を上下方向に沿って対向配置した構成の記録紙切断装置に比べてプリンタ高さ寸法の増加を抑制できるので、小型でコンパクトなロール紙プリンタを実現できる。
【選択図】図4

Description

本発明は紙切断装置において、特に、ロール紙プリンタ(ロール紙印刷用プリンタ)などのプリンタに、その寸法増加を招くことなく組み込むことのできる紙切断装置とプリンタに関するものである。
ロールに巻かれたテープ状の記録紙(ロール紙)に印刷を行うプリンタでは、印刷された記録紙を所定の長さに切断してレシートなどとして発行できるように、記録紙排出口に記録紙切断装置が組み込まれているのが一般的である。記録紙切断装置としては、固定刃および可動刃からなるいわゆる鋏式のものが知られている。特許文献1には鋏式の記録紙切断装置が開示されており、特許文献2には鋏式の記録紙切断装置が組み込まれているロール紙プリンタが開示されている。
特許文献2に開示のプリンタでは、ロール紙を収納するための収納部を開閉するための開閉蓋の側に固定刃が搭載され、プリンタ本体側に可動刃が搭載されている。開閉蓋を開くと可動刃および固定刃も離れて、ロール紙の収納部から印刷位置および記録紙切断位置を経て記録紙排出口に到る経路が開放状態になる。
ここで、鋏式の記録紙切断装置の固定刃および可動刃は、プリンタ上下方向、あるいはプリンタ前後方向から対向配置され、それらの刃先が点接触状態に保持される。また、可動刃を、その記録紙切り始め側の端部を中心として旋回させることにより、両刃先の点接触位置を記録紙切り始め側の端から切り終わり側の端まで移動させ、これらの刃先の間に位置している記録紙の部位を切断するようになっている。
特開平8−309689号公報 特開平9−254474号公報
このように鋏式の記録紙切断装置では、固定刃および可動刃の対向方向であるプリンタ上下あるいは前後方向に、これらの双方を配置するためのスペースを確保する必要がある。また、可動刃を移動させるためのスペースも必要である。したがって、鋏式の記録紙切断装置を組み込むためのスペースを確保するために、プリンタの寸法増加を抑制できないという問題点がある。特に、記録紙排出口がプリンタの上端部において前方あるいは後方に向いている場合には、そこに上下方向に固定刃および可動刃が対向配置された記録紙切断装置を組み込むと、プリンタ上下方向の寸法が増加してしまう。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、小型でコンパクトな構成の鋏式の紙切断装置を提案することにある。
また、本発明の課題は、寸法増加を招くことなく、鋏式の記録紙切断装置が組み込まれているプリンタを提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の鋏式の紙切断装置は、
固定刃と、
可動刃と、
前記可動刃を移動させる可動刃駆動機構とを有し、
前記可動刃および前記固定刃はほぼ直交する状態に配置され、
前記可動刃の刃先および前記固定刃の刃先は、それらの切り始め側の端において当接しており、
前記駆動機構は、前記固定刃の刃先と前記可動刃の刃先の当接位置が、これらの刃先における紙切り終わり端に向かって移動するように、前記可動刃を、その紙切り始め側の端部を中心として旋回させることを特徴としている。
本発明では、固定刃と可動刃がほぼ直交する姿勢で配置されているので、これらを対向配置する場合に比べて、これら両刃の設置スペースが少なくて済む。よって、全体として小型でコンパクトな紙切断装置を実現できる。また、固定刃および可動刃を対向配置して、それらの刃先側の部分を厚さ方向に重ねた状態(並び位置)で両刃先を当接させる場合には、両刃先が適切な接触角度で点接触状態しながら記録紙を切断するために、固定刃および可動刃に対して、それらの刃先の方向に沿って全体的に反りが生ずるように湾曲させる必要がある。本発明では、ほぼ直交する方向から両刃先を点接触状態で押し当てるようにしているので、平坦な板状の固定刃および可動刃を用いて、それらの刃先を適切な接触角度で接触させて記録紙を切断することができる。よって、両刃に反りを入れる工程が不要となるので、製造コストも低減できる。
次に、本発明の紙切断装置は、前記固定刃は前記可動刃に対してほぼ直交する方向に移動可能であり、当該固定刃は前記可動刃に向けて付勢部材によって付勢されていることを特徴としている。可動刃が固定刃にかじり付いてしまうことを回避できるので、円滑な紙切断動作を確保できる。
また、本発明の紙切断装置では、前記付勢部材による前記固定刃の付勢位置は、当該固定刃の刃先に沿った方向から見た場合に、当該固定刃の刃先における紙切り終わり端から外れた位置であることを特徴としている。紙切り始め端から紙切り終わり端の間において固定刃を付勢していると、両刃先による紙切断位置(両刃先の当接位置)が付勢位置の前か後かに応じて固定刃に当初と逆向きの回転モーメントが発生する。このため、紙切断位置が付勢位置を通過する際に固定刃にガタツキが発生し、切断線が乱れるなどの弊害が起きるおそれがある。本発明ではこのような弊害が発生せずに、切断線に乱れが生ずることなく、紙を切断することができる。
次に、本発明のプリンタは、
プリンタ本体と、
このプリンタ本体に開閉可能に取り付けられている開閉蓋ユニットと、
前記プリンタ本体の側に取り付けられている固定刃、前記開閉蓋ユニットに取り付けられている可動刃、および前記開閉蓋ユニットに取り付けられている可動刃駆動機構を備えた記録紙切断装置とを有し、
この記録紙切断装置は、
固定刃と、
可動刃と、
前記可動刃を移動させる可動刃駆動機構とを有し、
前記可動刃および前記固定刃はほぼ直交する状態に配置され、
前記可動刃の刃先および前記固定刃の刃先は、それらの切り始め側の端において当接しており、
前記可動刃駆動機構は、前記固定刃の刃先と前記可動刃の刃先の当接位置が、これらの刃先における紙切り終わり端に向かって移動するように、前記可動刃を、その紙切り始め側の端部を中心として旋回させることを特徴としている。
本発明のプリンタでは、ほぼ直交する姿勢で配置されている固定刃および可動刃を備えた記録紙切断装置が組み込まれている。この記録紙切断装置は、両刃が対向配置されている記録紙切断装置に比べて小型でコンパクトに構成できるので、搭載スペースが少なくて済む。よって、本発明の記録紙切断装置を搭載したプリンタは設置スペースが少なくて済むので、小型でコンパクトに構成できる。
また、本発明のプリンタでは、前記開閉蓋ユニットは、その下端部を中心として、ほぼ垂直に起立した閉じ位置からプリンタ前方あるいは後方に所定角度だけ開いた開き位置まで開くことが可能であり、前記記録紙切断装置の前記可動刃は、前記開閉蓋ユニットの上端部において、刃先が上向きのほぼ垂直な姿勢でプリンタ幅方向に配列されており、前記記録紙切断装置の前記固定刃は、前記開閉蓋ユニットの前記上端部に対峙する前記プリンタ本体の上端部においてほぼ水平な姿勢でプリンタ幅方向に配列されていることを特徴としている。
この構成のプリンタでは、記録紙切断装置における上下方向の寸法が少なくて済むので、プリンタ上下方向の寸法の増加を抑制でき、従来に比べて、高さ寸法を小さくできる。
次に、本発明のプリンタでは、前記固定刃は前記可動刃に対してプリンタ前後方向に移動可能であり、当該固定刃は前記可動刃に向けて付勢部材によって付勢されていることを特徴としている。
また、前記付勢部材による前記固定刃の付勢位置は、当該固定刃の刃先に沿った方向から見た場合に、当該固定刃の刃先における紙切り終わり端から外れた位置であることを特徴としている。
さらに、前記開閉蓋ユニットの開き動作に連動して、前記付勢部材の付勢力に抗して、前記固定刃を前記可動刃から離れる方向に退避させる固定刃退避機構を有していることを特徴としている。開閉蓋ユニットを開けた場合に、プリンタ本体の上端部に取り付けられている固定刃の刃先が露出状態になる。したがって、固定刃退避機構によって固定刃を退避させることにより、その刃先に操作者の指が触れない状態を形成できる。
ここで、本発明のプリンタは次の構成を採用することができる。すなわち、前記固定刃が取り付けられている固定刃取付板と、この固定刃取付板を支持している旋回板とを有し、前記旋回板は、その下端部を中心としてプリンタ前後方向に旋回可能な状態で、前記プリンタ本体に取り付けられ、前記可動刃に対してほぼ直交するプリンタ前後方向に揺動可能な上端部に前記固定刃取付板が取り付けられており、前記付勢部材は、前記固定刃取付板を付勢しており、前記固定刃退避機構は、前記開閉蓋ユニットに取り付けた係合部と、前記旋回板に取り付けた被係合部とを備え、前記開閉蓋ユニットの開き動作に連動して、前記係合部が前記被係合部を押して、前記旋回板の上端部に取り付けられている前記固定刃取付板が前記可動刃から離れる方向に、当該旋回板を強制的に旋回させるようになっている。
本発明の鋏式の紙切断装置では、その固定刃および可動刃がほぼ直交する姿勢で配置され、それらの刃先が直交する方向から当接している。したがって、固定刃および可動刃を対向配置し、それらの厚さ方向から刃先を当接させている従来の鋏式の紙切断装置に比べて、小型でコンパクトに構成できる。
また、ほぼ直交する方向から刃先を当接させているので、固定刃および可動刃に反りを付けることなく、適切な接触角度で両刃先の接触状態を形成できる。よって、両刃の製造が容易になり、それらの製造コストの低減および製造品質の向上を達成できる。
次に、本発明のプリンタでは、そこに組み込まれている記録紙切断装置の搭載スペースが少なくて済むので、記録紙切断装置を組み込むことに起因する装置寸法の増加を抑制でき、小型でコンパクトに構成できる。
また、固定刃および可動刃は、それらの厚さ方向に重なった状態で両刃先が接触している場合とは異なり、ほぼ直交する方向から当接しているので、紙の切断途中において可動刃が停止した状態においても開閉蓋ユニットを開けることができるように、双方の刃を配置することが極めて容易である。
さらに、開閉蓋ユニットの開き動作に連動してプリンタ本体に取り付けられている固定刃が退避するので、開閉蓋ユニットが開いた状態において、操作者の指先が固定刃の刃先に触れて怪我をしてしまうなどの弊害も回避できる。
本発明を適用したロール紙プリンタの外観斜視図である。 ロール紙プリンタの開閉蓋を開けた状態での外観斜視図である。 ロール紙プリンタの内部構造を示す概略構成図である。 ロール紙プリンタのプリンタ本体および開閉蓋ユニットの斜視図、平面図および側面図である。 ロール紙プリンタの記録紙切断装置の動作説明図である。 ロール紙プリンタの記録紙切断装置の動作説明図である。 ロール紙プリンタの固定刃退避機構を示す説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したプリンタの実施の形態を説明する。
(全体構成)
図1は本発明を適用したロール紙プリンタの外観斜視図であり、図2はその開閉蓋ユニットを開けた状態を示す外観斜視図である。
本実施の形態に係るサーマルプリンタ1は、プリンタ本体2と、その前面に取り付けた開閉蓋ユニット3を有しており、プリンタ本体2の前面の端には操作パネルユニット4が取り付けられている。プリンタ前面における開閉蓋ユニット3の上端部分には、プリンタ幅方向に延びる記録紙排出口5が形成されている。
プリンタ本体2は、前面および底面が開口した前後に長いボックス形状の本体ケース6によって覆われている。開閉蓋ユニット3の前面には、プリンタ前面を規定している開閉蓋ケース7が取り付けられている。開閉蓋ユニット3は、操作パネルユニット4に配置されている操作レバー8を操作すると、不図示の蓋ロックが解除されて下端部を中心として前方に開くようになっている。開閉蓋ユニット3が開くと、内部に形成されているロール紙収納部9が露出し、ロール紙10の交換作業などを行うことができる。操作パネルユニット4の前面には、LEDなどからなる状態表示ランプ群4a、フィードボタン4b、電源スイッチ4cが配置されている。
図3はサーマルプリンタ1の内部を示す概略構成図である。サーマルプリンタ1の内部には、プリンタ幅方向に延びる円弧状の紙案内下12、紙案内上13および紙案内前14によって囲まれたロール紙収納部9が形成されている。ここには、転動自在の状態でロール紙10が収納され、ここから繰り出されるテープ状の記録紙10aは、プラテンローラ15と、サーマルヘッド16の間の印刷位置を通過して前方に引き出されて、その前方に位置している記録紙排出口5から前方に排出される。
記録紙排出口5は、本体ケース6の天板部分6aの前端縁6bと、この下側に位置している開閉蓋ケース7の円弧状の天板部分7aの間に形成されている。この記録紙排出口5の手前には鋏式の記録紙切断装置20が配置されている。
記録紙切断装置20は、プリンタ本体2の側に搭載されている固定刃21と、開閉蓋ユニット3の側に搭載されている可動刃22および可動刃駆動機構23とを有している。固定刃21は刃先21aが前方を向く略水平な姿勢で、プリンタ幅方向に配列されている。可動刃22は、固定刃21の刃先21aのほぼ真下の位置において、刃先22aが上を向く略垂直な姿勢で、プリンタ幅方向に配列されている。これらの刃先21a、22aの間(記録紙切断位置)を通って記録紙10aが排出された状態において、下側の可動刃22を上方に旋回させることにより、両刃先21a、22aによって記録紙10aの部位を挟みながらプリンタ幅方向に切断する。
上記のように、開閉蓋ユニット3には、ロール紙収納部9の紙案内前14およびプラテンローラ15と、記録紙切断装置20の可動刃22が搭載されている。したがって、開閉蓋ユニット3を閉じ位置3Aから開き位置3Bに開くと、図2に示すように、ロール紙収納部9が開放状態となると共に、ロール紙収納部9から印刷位置および切断位置を経由して記録紙排出口5に到る記録紙搬送路が開放状態になる。したがって、ロール紙収納部9に収納されたロール紙10から記録紙10aを引き出した状態で開閉蓋ユニット3を閉じると、かかる記録紙搬送路に沿って記録紙10aがセットされた状態を自動的に形成できる。
(記録紙切断装置)
図4(a)、(b)および(c)は、本体ケース6および開閉蓋ケース7を取り去った状態のプリンタ本体2および開閉蓋ユニット3における主要部分を示す斜視図、平面図および側面図であり、記録紙切断装置20が記録紙10aの切り始め前の状態にある場合を示してある。図5(a)〜(c)は、記録紙切断装置20が記録紙10aを途中まで切断した場合の状態を示す斜視図、平面図および側面図であり、図6(a)〜(c)はその切り終わりの状態を示す斜視図、平面図および側面図である。
これらの図を参照して説明すると、プリンタ本体2は、プリンタ底面を規定しているベース板31と、このベース板31から一定の間隔で垂直に起立している左右の側板32、33と、これらの側板32、33の上端部分の間に架け渡したヘッド固定板34とを備えている。ヘッド固定板34の下面にサーマルヘッド16が取り付けられている。左右の側板32、33の外側には、プリンタ上下方向に延びる旋回板35、36が配置されている。旋回板35、36は、その下端部が、側板32の前端側下端部分に対して、支軸37、38(図においては支軸37のみを示す。)を中心としてプリンタ前後方向に旋回可能な状態で支持されている。
旋回板35は、当該支軸37から後側に向けて斜め上方に延びている傾斜部分35aと、この上端からほぼ上方に延びている垂直部分35bとを備えた形状をしている。垂直部分35bには、上下二箇所の部位に長穴35c、35dが形成されており、側板32に取り付けたガイドピン39、40がこれらの長穴35c、35dに摺動可能に差し込まれて、旋回板35の前後方向への旋回範囲が規制されている。他方の旋回板36も同一構成となっており、その図示および説明を省略する。
左右の旋回板35、36の上端は、ヘッド取付板34より上側に位置しており、これらの間に、長方形の固定刃取付板41がプリンタ幅方向に水平に架け渡されている。固定刃取付板41には、プリンタ幅方向の両側の部位にプリンタ前後方向に延びるガイド用の長穴41a、41bが形成されている。同様に、そのプリンタ後端側における左側の部位から後方に突出している突出板部分にもガイド用の長穴41cが形成されている。プリンタ本体2に取り付けられる本体ケース6における天板部分6aの裏面には、これらの長穴41a〜41cに上側から差し込まれるガイドピン(図示せず)が形成されている。これらのガイドピンによって固定刃取付板41の前後方向の移動が規制されている。
固定刃取付板41における後端部分は、長穴41cが形成されている以外の部位が下方に直角に折り曲げられた折り曲げ部41dとなっている。この折り曲げ部41dと、当該折り曲げ部41dの右側端部(長穴41cの反対側)の後方側に位置している側板33の上端に形成したばね受け33aとの間には、圧縮状態で、固定刃押さえばね42が配置されている。したがって、左右の旋回板35、36の上端に架け渡した固定刃取付板41は前方に向けて常に所定のばね力で付勢されている。この固定刃取付板41の前端部の裏面には、刃先21aが前向きの水平姿勢で、プリンタ幅方向に配列した固定刃21が固定されている。
一方、プリンタ本体2の前側に取り付けられている開閉蓋ユニット3は、プリンタ幅方向に延びる前板部分51と、この前板部分51の左右の縁からプリンタ後方に直角に折れ曲がっている細い幅の側板部分52、53とを備えている。前板部分51の前面は、プリンタ後方に向けて僅かに傾斜した傾斜面となっており、ここには、記録紙切断装置20の可動刃22が、刃先22aが上を向く姿勢でプリンタ幅方向に配列されている。前板部分51の左側(側板部分52側)の上端の角には支軸54が固定されており、ここを中心として、可動刃22が前板部分51の前面に沿って上下方向に旋回可能である。ここで、可動刃22の刃先22aにおける記録紙切り始め側の端部22bが、固定刃21の刃先21aにおける同一側の端部21bに対して、予め前方から乗り上げた状態となっている。
この可動刃22を上下に旋回させるための可動刃駆動機構23は、前板部分51に取り付けた駆動モータ24と、当該駆動モータ24によって減速歯車列25を介して回転駆動されるウォーム26と、このウォーム26に噛み合っているウォームホィール27を備えている。ウォームホィール27には駆動ピン28が取り付けられており、この駆動ピン28が、可動刃22に形成されている細長いピンガイド穴29に摺動可能な状態で差し込まれている。
(記録紙切断装置の動作)
図4に示す状態からウォームホィール27が矢印27aで示す方向に回転すると、駆動ピン28を介して連結されている可動刃22がその左側の端部の支軸54を中心として上方に旋回する。可動刃22の刃先22aは、その記録紙切り始め側の端部22bが予め固定刃21の刃先21aに乗り上げた状態となっている。したがって、可動刃22が上方に旋回すると、可動刃の刃先22aと固定刃の刃先21aの当接位置が記録紙切り始め側の端から他方の記録紙切り終わり側の端に向けて移動する。
ここで、固定刃21の刃先21aは、記録紙切り始め端から記録紙切り終わり端に向けて僅かにプリンタ前方に迫り出すように傾斜している。これに対して、可動刃22の刃先22aは、プリンタ幅方向に延びている。よって、可動刃22は、その刃先22aによって固定刃21を後方に僅かに押し出しながら旋回することなる。固定刃21は、全体として、支軸37、38を中心として略プリンタ前後方向に向かう円弧状の軌跡に沿って移動可能であり、常に、固定刃押さえばね42によって前方に付勢されている。したがって、両刃先21a、22aの当接位置が常に点接触状態となり、この当接位置が、可動刃22の旋回に伴って記録紙切り始め端から記録紙切り終わり端に向けて移動する。このように両刃先21a、22aの点接触位置が移動することに伴い、当該点接触位置にある記録紙10aの部位がプリンタ幅方向に向かって切断される。
ここで、本例の固定刃押さえばね42は、固定刃21における刃先21aの切り終わり端よりも外側に外れた位置において固定刃21を付勢している。固定刃21には、図5、図6に矢印F1、F2で示す力が作用している。固定刃21の付勢位置が本例のような位置でなく、記録紙切り始め端と切り終わり端の間の位置している場合には、刃先21a、22aの当接位置が当該付勢位置の前と後では、固定刃21に作用する力F1、F2による回転モーメントの方向が逆向きとなり、切り換わり時に固定刃21が付勢位置あるいは両刃の当接位置を中心として前後にずれるおそれがある。固定刃21がこのように記録紙の切断途中においてがたつくと、切断線が乱れるなどの不具合が生ずる。本例では、付勢位置を切断範囲外の位置としてあるので、このような弊害の発生を防止できる。
(固定刃退避機構)
ここで、本例においては、開閉蓋ユニット3を開ける動作に連動して固定刃21を付勢力に逆らってプリンタ後方側に退避させる固定刃退避機構が備わっている。図7を参照して本例の固定刃退避機構を説明する。図7(a)は開閉蓋ユニット3を開けた状態の斜視図であり、図7(b)はその側面図である。本例の固定刃退避機構70は、開閉蓋ユニット3の左側の側板部分52の下端部に取り付けた係合ピン71と、固定刃21を支持している左側の旋回板35の下端部分に取り付けた係合板ばね72とを備えている。
係合ピン71は、側板部分52における回転支点3aのほぼ後側の位置においてプリンタ幅方向に水平に突出している。係合板ばね72は、旋回板35の下端部からプリンタ下方および前方に傾斜した方向に延び、その下端部がプリンタ後方に折り曲げられて、係合ピン71により下側から押し付けられる折り曲げ部72aとなっている。この折り曲げ部72aに対する係合ピン71の当接位置は、旋回板35の支軸37よりも前方の位置とされている。
図4に示す閉じ位置にある開閉蓋ユニット3を開くと、図5および図6に示すように、係合ピン71が支点3aを中心として上方に旋回し、係合板ばね72の折り曲げ部72aの下面部分を押し上げながら、当該下面部分に沿って摺動する。この結果、旋回板35は、支軸37を中心として下方に強制的に旋回させられ、その上端に取り付けた固定刃取付板41に支持されている固定刃21が全体として後退して、記録紙排出口5から遠ざかる。開閉蓋ユニット3が図7に示すように完全に開いた状態では、固定刃21の刃先21aが、記録紙排出口5を規定している本体ケース6の天板部分6aの先端縁部分から十分に後退した位置になる。よって、開閉蓋ユニット3を開けた状態において、操作者がロール紙10の交換作業などを行う際に、指先などが固定刃21の刃先21aに触れて怪我をするなどの弊害を防止できる。
(本実施の形態のロール紙プリンタの作用効果)
ロール紙プリンタ1では、プリンタ本体2の側に固定刃21をほぼ水平に配置し、開閉蓋ユニット3の側に可動刃22をほぼ垂直に配置してある。したがって、固定刃21が取り付けられているプリンタ本体2の上端部分には、基本的に固定刃21を水平に配置するためのスペースのみを確保すればよい。よって、固定刃21および可動刃22をプリンタ上下方向に沿って対向配置する場合に比べて、プリンタ本体2の上下方向の寸法の増加を抑制でき、高さ寸法が小さく、コンパクトなロール紙プリンタ1を実現できる。
また、ほぼ直交する方向から刃先21a、22aを当接させているので、固定刃21および可動刃22に反りを付けることなく、適切な接触角度で両刃先の当接状態を形成できる。よって、両刃の製造が容易になり、それらの製造コストの低減および製造品質の向上を達成できる。
さらに、固定刃21および可動刃22は、それらの厚さ方向に重なった状態で両刃先21a、22aが接触している場合とは異なり、ほぼ直交する方向から当接しているので、記録紙8aの切断途中において可動刃22が停止した場合などにおいても、相互に重なり合った状態で交差している固定刃21および可動刃22の係合によって、開閉蓋ユニット3を開けることができなくなるという不具合も生じない。
さらにまた、開閉蓋ユニット3の開き動作に連動してプリンタ本体2に取り付けられている固定刃21が退避するので、開閉蓋ユニット3が開いた状態において、操作者の指先が固定刃21の刃先21aに触れて怪我をしてしまうなどの弊害も回避できる。
1 サーマルプリンタ、2 プリンタ本体、3 開閉蓋ユニット、3A 閉じ位置、3B開き位置、5 記録紙排出口、6 本体ケース、6a 天板部分、7 開閉蓋ケース、9 ロール紙収納部、10 ロール紙、15 プラテンローラ、16サーマルヘッド、20 記録紙切断装置、21 固定刃、21a 刃先、22 可動刃、22a 刃先、23 可動刃駆動機構、35、36 旋回板、37 支軸、41 固定刃取付板、70 固定刃退避機構、71 係合ピン、72 係合板ばね。

Claims (9)

  1. 固定刃と、
    可動刃と、
    前記可動刃を移動させる可動刃駆動機構とを有し、
    前記可動刃および前記固定刃はほぼ直交する状態に配置され、
    前記可動刃の刃先および前記固定刃の刃先は、それらの切り始め端の側において当接しており、
    前記駆動機構は、前記固定刃の刃先と前記可動刃の刃先の当接位置が、これらの刃先における紙切り終わり端に向かって移動するように、前記可動刃を、その紙切り始め側の端部を中心として旋回させることを特徴とする紙切断装置。
  2. 請求項1において、
    前記固定刃は前記可動刃に対してほぼ直交する方向に移動可能であり、
    当該固定刃は前記可動刃に向けて付勢部材によって付勢されていることを特徴とする紙切断装置。
  3. 請求項2において、
    前記付勢部材による前記固定刃の付勢位置は、当該固定刃の刃先に沿った方向から見た場合に、当該固定刃の刃先における紙切り終わり端から外れた位置であることを特徴とする紙切断装置。
  4. プリンタ本体と、
    このプリンタ本体に開閉可能に取り付けられている開閉蓋ユニットと、
    前記プリンタ本体の側に取り付けられている固定刃、前記開閉蓋ユニットに取り付けられている可動刃、および前記開閉蓋ユニットに取り付けられている可動刃駆動機構を備えた記録紙切断装置とを有し、
    この記録紙切断装置は、請求項1に記載の紙切断装置であることを特徴とするプリンタ。
  5. 請求項4において、
    前記開閉蓋ユニットは、その下端部を中心として、ほぼ垂直に起立した閉じ位置からプリンタ前方あるいは後方に所定角度だけ開いた開き位置まで開くことが可能であり、
    前記記録紙切断装置の前記可動刃は、前記開閉蓋ユニットの上端部において、刃先が上向きのほぼ垂直な姿勢でプリンタ幅方向に配列されており、
    前記記録紙切断装置の前記固定刃は、前記開閉蓋ユニットの前記上端部に対峙する前記プリンタ本体の上端部においてほぼ水平な姿勢でプリンタ幅方向に配列されていることを特徴とするプリンタ。
  6. 請求項5において、
    前記固定刃は前記可動刃に対してプリンタ前後方向に移動可能であり、
    当該固定刃は前記可動刃に向けて付勢部材によって付勢されていることを特徴とするプリンタ。
  7. 請求項6において、
    前記付勢部材による前記固定刃の付勢位置は、当該固定刃の刃先に沿った方向から見た場合に、当該固定刃の刃先における紙切り終わり端から外れた位置であることを特徴とするプリンタ。
  8. 請求項6または7において、
    前記開閉ユニットの開き動作に連動して、前記付勢部材の付勢力に抗して、前記固定刃を前記可動刃から離れる方向に退避させる固定刃退避機構を有していることを特徴とするプリンタ。
  9. 請求項8において、
    前記固定刃が取り付けられている固定刃取付板と、
    この固定刃取付板を支持している旋回板とを有し、
    前記旋回板は、その下端部を中心としてプリンタ前後方向に旋回可能な状態で、前記プリンタ本体に取り付けられ、前記可動刃に対してほぼ直交するプリンタ前後方向に揺動可能な上端部に前記固定刃取付板が取り付けられており、
    前記付勢部材は前記固定刃取付板を付勢しており、
    前記固定刃退避機構は、前記開閉ユニットに取り付けた係合部と、前記旋回板に取り付けた被係合部とを備え、前記開閉ユニットの開き動作に連動して、前記係合部が前記被係合部を押して、前記旋回板の上端部に取り付けられている前記固定刃取付板が前記可動刃から離れる方向に、当該旋回板を強制的に旋回させることを特徴とするプリンタ。
JP2011147284A 2011-07-01 2011-07-01 プリンタ Expired - Fee Related JP5382068B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011147284A JP5382068B2 (ja) 2011-07-01 2011-07-01 プリンタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011147284A JP5382068B2 (ja) 2011-07-01 2011-07-01 プリンタ

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005222533A Division JP4815931B2 (ja) 2005-08-01 2005-08-01 紙切断装置およびプリンタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011194568A true JP2011194568A (ja) 2011-10-06
JP5382068B2 JP5382068B2 (ja) 2014-01-08

Family

ID=44873400

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011147284A Expired - Fee Related JP5382068B2 (ja) 2011-07-01 2011-07-01 プリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5382068B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019171537A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 株式会社沖データ 媒体切断装置及び画像形成装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53142817U (ja) * 1977-04-14 1978-11-11
JPS53142816U (ja) * 1977-04-14 1978-11-11
JP2004268207A (ja) * 2003-03-10 2004-09-30 Seiko Epson Corp 鋏式記録紙切断装置およびプリンタ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53142817U (ja) * 1977-04-14 1978-11-11
JPS53142816U (ja) * 1977-04-14 1978-11-11
JP2004268207A (ja) * 2003-03-10 2004-09-30 Seiko Epson Corp 鋏式記録紙切断装置およびプリンタ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019171537A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 株式会社沖データ 媒体切断装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5382068B2 (ja) 2014-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4815931B2 (ja) 紙切断装置およびプリンタ
KR101505205B1 (ko) 커터가 달린 프린터
US8506190B2 (en) Cutter mechanism and printer with a cutter
JP6262429B2 (ja) プリンタ
EP2070711B1 (en) Printer device
JP5454087B2 (ja) カッター付きプリンター
JP4174489B2 (ja) カッタ装置及びカッタ装置を備えたプリンタ
US8197060B2 (en) Printer opening and closing mechanism which prevents interference of the platen and the inkjet head
JP4696768B2 (ja) ロール紙プリンタ
JP4830416B2 (ja) ロール紙プリンタ
JP2004268207A (ja) 鋏式記録紙切断装置およびプリンタ
JP3575144B2 (ja) カッタ装置及びそれを用いたプリンタ
JP5382068B2 (ja) プリンタ
US20130293655A1 (en) Printer
EP3266620B1 (en) Printer
JP2007044940A (ja) プリンタ
JP5267620B2 (ja) ロール紙プリンタ
JP4857648B2 (ja) ロール紙プリンタ
JP2016030355A (ja) 装着部材、及び、印刷装置
JP2011093084A (ja) カッター付きプリンターおよびその制御方法
JP5736205B2 (ja) プリンタ
JP2007038436A (ja) サーマルプリンタ
JP2005254683A (ja) プリンタ
KR100880080B1 (ko) 프린터
JP2010173207A (ja) 記録装置、及び、記録装置におけるガイド部材の支持機構

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110727

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130916

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5382068

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees