JP2007038436A - サーマルプリンタ - Google Patents

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博宜 前川
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Abstract

【課題】サーマルヘッドの移動スペースおよびその背面側に押圧機構の設置スペースを必要とすることの無いコンパクトなサーマルプリンタを提案することにある。
【解決手段】サーマルプリンタ1は、本体ユニット2の前面に前方に開閉可能に開閉蓋ユニット3が取り付けられている。開閉蓋ユニット3の上端部にはプラテンローラ15が取り付けられ、本体ユニット2の側に取り付けられているサーマルヘッド16のヘッド面16aに対して、開閉ユニット3に取り付けた押圧機構60によってプラテンローラ15が押し付けられている。本体ユニット2の前端部分に取り付けたサーマルヘッド16の背面側である上側に押圧機構を設ける必要がないので、プリンタ高さ寸法を抑えたコンパクトなサーマルプリンタを実現できる。
【選択図】図6

Description

本発明はサーマルプリンタに関し、特に、サーマルヘッドのヘッド面に記録紙を押し付けながら搬送するためにプラテンローラを押圧している押圧機構の改良に関するものである。
サーマルプリンタでは、サーマルヘッドがプラテンローラに押し付けられており、これらの間に通した記録紙をサーマルヘッドに押し付けられた状態で搬送しながら印刷が行われる。サーマルヘッドは、その背面側からコイルばねなどを備えた押圧機構によって、プラテンローラの側に押し付けられている。
サーマルプリンタとしては、サーマルヘッドをプリンタ本体に搭載し、プラテンローラをプリンタ本体に開閉可能に取り付けた開閉蓋ユニットの側に搭載した構成のものが知られている。開閉蓋ユニットを開くと、そこに搭載されているプラテンローラがサーマルヘッドから離れ、記録紙をサーマルヘッドとプラテンローラの間に配置する作業などを簡単に行うことができる。下記の特許文献1にはこの構成のサーマルプリンタが開示されている。
特開平10−147023号公報
この構成のサーマルプリンタにおいて、プリンタ本体に搭載されているサーマルヘッドの背面側にその押圧機構を配置するスペースを確保できない場合がある。また、サーマルヘッドを移動可能な状態で配置するスペースを確保することが困難な場合もある。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、サーマルヘッドの移動スペースおよびその背面側に押圧機構の設置スペースを必要とすることの無い小型のサーマルプリンタを提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明のサーマルプリンタは、
プリンタ本体と、
このプリンタ本体に開閉可能に取り付けられている開閉蓋ユニットと、
前記プリンタ本体に取り付けられているサーマルヘッドと、
前記サーマルヘッドに対して接近および離れる方向に移動可能な状態で、前記開閉蓋ユニットに取り付けられているプラテンローラと、
前記開閉蓋ユニットに搭載され、前記プラテンローラを前記サーマルヘッドに押し付けている押圧機構とを有していることを特徴としている。
本発明では、プリンタ本体に取り付けられているサーマルヘッドの側を固定し、開閉蓋ユニットに取り付けられているプラテンローラを移動可能とし、当該プラテンローラを押圧機構によりサーマルヘッドに押し付けるようにしている。したがって、サーマルヘッドを移動可能な状態で配置する必要がなく、また、その背面側に押圧機構を設置するためのスペースが不要になる。
本発明において、前記押圧機構は、揺動レバーと、当該揺動レバーに所定方向の揺動力を付与している付勢部材とを備え、前記揺動レバーにより前記プラテンローラの側の円形外周面がサーマルヘッドに対し押圧されており、当該円形外周面を押圧している前記揺動レバーの押圧面は、前記プラテンローラに対する押圧力の方向が変化しないように円弧面となっていることを特徴としている。
揺動レバーを用いることにより、付勢部材の配置位置の自由度が高くなる。また、押圧力の作用方向が一定であるので、常に、適切な押圧力でプラテンローラをサーマルヘッドに押し付けることができる。
次に、本発明のサーマルプリンタでは、前記開閉蓋ユニットを閉じる際に、前記プラテンローラを前記サーマルヘッドのヘッド面から離れる方向に一時的に退避させた後に当該ヘッド面に当接させる移動軌跡に沿って、当該プラテンローラをガイドするガイド部を有していることを特徴としている。
開閉蓋ユニットに取り付けられているプラテンローラは開閉蓋ユニットを閉じる際に、円弧状の軌跡を描いてサーマルヘッドのヘッド面に押し付けられた状態になる。したがって、ヘッド面に押し付けられる直前においてはサーマルヘッドの端面の角に衝突し、当該端面の角が摩耗してしまう。さらにプラテンローラの表面を損傷または磨耗することがある。従来では、当該端面を傾斜面に加工するなどの工夫を施している。本発明では、プラテンローラの側が移動可能となっていることを利用して、一時的にプラテンローラをサーマルヘッドのヘッド面から離れる方向に後退させている。したがって、サーマルヘッドの端面形状を加工することなく、当該部分が摩耗することやプラテンローラの損傷を防止できる。
ここで、本発明において、前記ガイド部は、前記サーマルヘッドが取り付けられているヘッド取付板におけるプリンタ幅方向の両端部に形成した左右のガイド面であり、各ガイド面に連続して前記プラテンローラの位置決め面が形成されていることを特徴としている。この構成によれば、各ガイド面によってプラテンローラの両端部分が案内され、開閉ユニットを閉じた状態においては、これらのガイド面に連続して形成されている位置決め面によって、プラテンローラが位置決めされた状態になる。よって、移動可能に配置されているプラテンローラを精度良く位置決めすることができる。
次に、本発明のサーマルプリンタでは、前記プラテンローラの一方の端には従動歯車が同軸状態で取り付けられており、前記プリンタ本体には、開閉蓋ユニットを閉状態のとき、前記従動歯車に噛み合う駆動側歯車が取り付けられており、前記押圧機構は、前記プラテンローラの他方の端を押圧することを特徴としている。
サーマルヘッドに対してプラテンローラの各部分を均一な押圧力で押し付けるためには、プラテンローラの両端部分にそれぞれ押圧機構を配置して、プラテンローラの両端部分を押圧することが望ましい。しかしながら、プラテンローラが開閉蓋ユニットの側に取り付けられている場合には、プラテンローラに回転力を伝達するための駆動側歯車がプリンタ本体に取り付けられ、開閉蓋ユニットを閉じると、プラテンローラの側の従動側歯車がプリンタ本体側の駆動側歯車に噛み合った状態が形成される。駆動側歯車から従動側歯車に回転力が伝達されると、その際に従動側歯車に作用する力を利用して、プラテンローラをサーマルヘッドの側に押圧することが可能である。このような駆動側歯車から作用する力を利用すれば、プラテンローラの押圧機構を、プラテンローラの他方の側にのみ配置しておくだけで良い。
一方、本発明のサーマルプリンタでは、前記開閉蓋ユニットは、前記プリンタ本体の前面に取り付けられており、当該開閉ユニットの下端部を中心として、ほぼ垂直に起立した閉じ位置からプリンタ前方に向けて所定角度だけ開いた開き位置まで開くことが可能であり、前記プラテンローラは、前記開閉蓋ユニットの上端部においてプリンタ幅方向に水平に架け渡されており、前記サーマルヘッドは、前記開閉蓋ユニットの前記上端部の上側に位置する前記プリンタ本体の前端部に、下向きの水平姿勢で取り付けられていることを特徴としている。
このように、開閉蓋ユニットをプリンタ前面に配置して前方に開けるようにした場合には、プリンタ本体の前端部においてサーマルヘッドが下向きで水平に取り付けられる。本発明では、サーマルヘッドの背面側である上側には押圧機構が不要であり、また、サーマルヘッドが上下に移動できるようにスペースを確保する必要もない。したがって、本発明によれば、プリンタ前面に開閉蓋ユニットが取り付けられている構成のサーマルプリンタにおける高さ寸法を抑制することができる。
本発明のサーマルプリンタでは、プリンタ本体に取り付けられているサーマルヘッドの側を固定し、開閉蓋ユニットに取り付けられているプラテンローラを移動可能とし、当該プラテンローラを押圧機構によりサーマルヘッドに押し付けるようにしている。したがって、サーマルヘッドを移動可能な状態で配置する必要がなく、また、その背面側に押圧機構を設置するためのスペースが不要になる。よって、本発明によれば、プリンタ前面に開閉蓋ユニットが取り付けられているサーマルプリンタにおける高さ寸法を抑制でき、小型にできるという効果が得られる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したプリンタの実施の形態を説明する。
(全体構成)
図1は本発明を適用したサーマルプリンタの外観斜視図であり、図2はその開閉蓋ユニットを開けた状態を示す外観斜視図である。
本実施の形態に係るサーマルプリンタ1は、プリンタ本体2と、その前面に取り付けた開閉蓋ユニット3を有しており、プリンタ本体2の前面の端には操作パネルユニット4が取り付けられている。プリンタ前面における開閉蓋ユニット3の上端部分には、プリンタ幅方向に延びる記録紙排出口5が形成されている。
プリンタ本体2は、前面および底面が開口した前後に長いボックス形状の本体ケース6によって覆われている。開閉蓋ユニット3の前面には、プリンタ前面を規定している開閉蓋ケース7が取り付けられている。開閉蓋ユニット3は、操作パネルユニット4に配置されている操作レバー8を操作すると、不図示の蓋ロックが解除されて下端部を中心として前方に開くようになっている。開閉蓋ユニット3が開くと、内部に形成されているロール紙収納部9が露出し、ロール紙10(ロール状に巻かれた記録紙)の交換作業などを行うことができる。操作パネルユニット4の前面には、LEDなどからはる状態表示ランプ群4a、フィードボタン4b、電源スイッチ4cが配置されている。
図3はサーマルプリンタ1の内部を示す概略構成図である。サーマルプリンタ1の内部には、プリンタ幅方向に延びる円弧状の紙案内下12、紙案内上13および紙案内前14によって囲まれたロール紙収納部9が形成されている。ここには、転動自在の状態でロール紙10が収納され、ここから繰り出されるテープ状の記録紙10aは、プラテンローラ15と、サーマルヘッド16の間の印刷位置を通過して前方に引き出されて、その前方に位置している記録紙排出口5から前方に排出される。
本例では、開閉蓋ユニット3が閉じた状態のとき、プラテンローラ15が後述の押圧機構によってサーマルヘッド16のヘッド面16aに押し付けられている。記録紙排出口5は、本体ケース6の天板部分6aの先端縁6bと、この下側に位置している開閉蓋ケース7の円弧状の天板部分7aの間に形成されている。この記録紙排出口5の手前には鋏式の記録紙切断装置20が配置されている。
記録紙切断装置20は、プリンタ本体2の側に搭載されている固定刃21と、開閉蓋ユニット3の側に搭載されている可動刃22および可動刃駆動機構23とを有している。固定刃21は刃先21aが前方を向く略水平な姿勢で、プリンタ幅方向に配列されている。可動刃22は、固定刃21の刃先21aのほぼ真下の位置において、刃先22aが上を向く略垂直な姿勢で、プリンタ幅方向に配列されている。これらの刃先21a、22aの間(記録紙切断位置)を通って記録紙10aが排出された状態において、下側の可動刃22を上方に旋回させることにより、両刃先21a、22aによって記録紙10aの部位を挟みながらプリンタ幅方向に切断する。
図4(a)および(b)は、本体ケース6および開閉蓋ケース7を取り外した状態のプリンタ本体2および開閉蓋ユニット3を示す斜視図および側面図である。図5(a)および(b)は、開閉蓋ユニット3を開けた状態の斜視図および側面図である。
これらの図を参照して説明すると、プリンタ本体2は、ベース板31と、このベース板31から垂直に起立している左右の側板32、33とを備えている(なお、図においては左側(操作レバー8の配置されている側)の側板32を取り外した状態が示されている。)側板32、33の上端の間には、ヘッド取付板34がプリンタ幅方向に水平に架け渡されており、このヘッド取付板34の下面に、ヘッド面16aが下向きのほぼ水平姿勢となる配置でサーマルヘッド16が取り付けられている。
ヘッド取付板34の上側には固定刃取付板35がプリンタ幅方向に水平に配置されており、この固定刃取付板35の前端部下側に記録紙切断装置20の固定刃21が前向きでほぼ水平に取り付けられている。固定刃取付板35は、側板32、33の外側に配置されている左右の旋回板36、37の上端の間に架け渡されている。旋回板36、37は、それらの下端部36a、37a(図においては下端部36aのみを示す。)を中心としてプリンタ前後方向に僅かに旋回可能である。記録紙切断装置20による記録紙10aの切断時には、可動刃22が下側から上方に旋回して固定刃21を後方に押し込みながら双方の刃先21a、22aが点接触状態で交差して、記録紙10aが切断される。切断時において固定刃21を僅かに後退させるために、旋回板36、37によって固定刃21が支持されている。
一方、開閉蓋ユニット3は、プリンタ本体2の側板32、33の下端部に取り付けられている支軸41、42を中心としてプリンタ前方に所定角度だけ開くようになっている。開閉蓋ユニット3は、前板部分43と、この両側から後方に直角に折れ曲がっている細幅の側板部分44、45とを備えている。前板部分43の前面には、記録紙切断装置20の可動刃22および可動刃駆動機構23が取り付けられており、これらの部分が保護板24によって覆われている。保護板24の前側は開閉蓋ケース7によって覆われている。
開閉蓋ユニット3の側板部分44、45の上端部分には、長穴46、47が形成されており、これらには、摺動可能な状態で軸受け48、49(図6参照)が装着され、これらの軸受け48、49によって、プラテンローラ15のローラ軸50の両端部が回転自在の状態で支持されている。長穴46、47は、プリンタ本体2の側のサーマルヘッド16のヘッド面16aに対して接近および離れる方向に長く形成され、したがって、プラテンローラ15は、ヘッド面16aに対して接近および離れる方向に僅かに移動可能である。プラテンローラ15は、詳細を後述する押圧機構60によって、開閉蓋ユニット3が閉じた状態のときは常にサーマルヘッド16のヘッド面16aに押し付けられた状態に保持されている。本例の押圧機構60は、開閉蓋ユニット3の側板部分44、45の内側にそれぞれ配置されており、図4(b)に点線で示すように、揺動レバー61と、引張りコイルばね62を備えている。
次に、図5に示すように、プリンタ本体2のヘッド取付板34におけるプリンタ幅方向の両側には下方に直角に折り曲げた側板部分51、52が形成されており、この側板部分51、52の下端面には、開閉蓋ユニット3を閉じる際におけるプラテンローラ15の移動軌跡を規制するためのガイド面51a、52aが形成されている。また、これらのガイド面51a、52aの後端に連続してプラテンローラ15の位置決め面51b、52bが形成されている。
上記のように、開閉蓋ユニット3には、ロール紙収納部9の紙案内前14およびプラテンローラ15と、上記のように記録紙切断装置20の可動刃22が搭載されている。したがって、開閉蓋ユニット3を閉じ位置3Aから開き位置3Bに開くと、図2に示すように、ロール紙収納部9が開放状態となると共に、ロール紙収納部9から印刷位置および切断位置を経由して記録紙排出口5に到る記録紙搬送路が開放状態になる。したがって、ロール紙収納部9に収納されたロール紙10から記録紙10aを引き出した状態で開閉蓋ユニット3を閉じると、かかる記録紙搬送路に沿って記録紙10aがセットされた状態を自動的に形成できる。
なお、本例の開閉蓋ケース7は、図3に示すように、その上端部が前方に傾斜した円弧状の天板部分7aによって規定されており、この円弧状の天板部分7aの前端縁から下方に前板部分7bが延びている。前板部分7bは、全体として、その下端に比べて上端がプリンタ前方に迫り出した姿勢となっており、円弧状の天板部分7aの前端縁に連続する部分は僅かに湾曲した断面形状となっている。天板部分7aの後端部分と、この上側の位置しているプリンタ本体2の本体ケース6の天板部分6aの前端縁6bの間が記録紙排出口5となっている。したがって、液体などが上方から天板部分7aに落下したとしても、当該天板部分7aに沿って前方に流れ落ちる。よって、記録紙排出口5からプリンタ内部に液体などが侵入することがない。また、天板部分7aの下側の前板部分7bは天板部分7aの前端縁からプリンタ後方に傾斜しており、当該前板部分7bと、天板部分7aに沿って排出された記録紙10aとの間には広い隙間が形成される。よって、この隙間に指を入れることにより、排出されて下方に垂れ下がっている記録紙10aを簡単に掴み取ることができるので便利である。
(プラテンローラの押圧機構)
図6は、プラテンローラ15をサーマルヘッド16に押し付けている押圧機構60を示す説明図であり、図7は押圧機構60の配置位置を示す説明図であり、本例では押圧機構60は、プラテンローラ15の両端側の2箇所に配置されている。
左側の押圧機構60は揺動レバー61と引張りコイルばね62とを備えている。揺動レバー61は、開閉蓋ユニット3の左側板部分44の内側面に取り付けた支軸63を中心としてプリンタ前後方向に揺動可能な状態で支持されており、当該支軸63によって支持されている部分を中心として、上側腕部分61aは上端側が後方に折れ曲がったL形状をしており、下側腕部分61bは下端側が前方に折れ曲がったL形状をしている。上側腕部分61aの上端面は上側に凸の円弧面61cとなっており、当該円弧面61cが、下側から、プラテンローラ15のローラ軸50の左端部分を回転自在に支持している左側の軸受け48を押し上げている。
揺動レバー61の下側腕部分61bの先端にはばね掛け61dが形成されており、側板部分44におけるばね掛け61dよりも下方の部位にもばね掛け64が切り起こされている。これらのばね掛け61dおよび64の間に、引張り状態で引張りコイルばね62が架け渡されている。したがって、揺動レバー61は支軸63を中心として、その上側腕部分61aの円弧面61cが軸受け48を押し上げる方向に付勢されている。
他方の右側の押圧機構60も同一構造となっており、左右の押圧機構60の引張りコイルばね62のばね力によって、プラテンローラ15が全体としてサーマルヘッド16のヘッド面16aに所定の力で押し付けられた状態が形成されている。
ここで、図6(b)に示すように、揺動レバー61の円弧面61cによって、プラテンローラ15の軸受け48、49の円形外周面48a、49aを押し上げている。これらの円弧面61cの曲率を適切に設定しておくことにより、揺動レバー61が揺動しても、円弧面61cが当接している軸受け外周面48a、49aの位置が変化しない。この結果、常に、プラテンローラ15に対して同一方向の押圧力Fが作用する。よって、プラテンローラ15の外周面を常に一定の押圧力でサーマルヘッド16のヘッド面16aに押し付けた状態を保持できる。
次に、プリンタ本体2のヘッド取付板34の両側にはガイド面51a、52aが形成されている。図6(c)に示すように、ガイド面51a、52aは前方から後方に向けて下方に傾斜した傾斜面であり、これらの後端には上方に湾曲した位置決め面51b、52bが連続している。開閉蓋ユニット3を閉じる際には、この上端部分に移動可能な状態で支持されているプラテンローラ15の左右の軸受け48、49がこれらのガイド面51a、52aに下側から当たるようになっている。
開閉蓋ユニット3の旋回に伴って支軸41、42を中心とする円弧状の移動軌跡Lに沿って移動するプラテンローラ15の軸受け48、49は、これらのガイド面51a、52aによって僅かに下方に強制的に押し込まれ、サーマルヘッド16のヘッド面16aから離れる。開閉蓋ユニット3が閉じ位置に到ると、各軸受け48、49は、これらのガイド面51a、52aに続く位置決め面51b、52bに嵌り込み、再びサーマルヘッドのヘッド16aの方向に押し上げられた状態になる。
このように軸受け48、49をガイドすると、すなわちプラテンローラ15をガイドすると、開閉蓋ユニット3が閉じ位置3Aに到る直前で一時的にプラテンローラ15がサーマルヘッド16のヘッド面16aから離れるので、プラテンローラ15の外周面がサーマルヘッドの先端部の角16bに衝突することなく、プラテンローラ15がサーマルヘッドのヘッド面16aに押し付けられた状態を形成できる。よって、サーマルヘッドの先端部分の形状を工夫して特別な加工を施し、衝突に伴う摩耗などを回避する必要がない。さらにプラテンローラの表面を損傷または磨耗することがない。
また、各ガイド面に続いて位置決め面51b、52bが形成されているので、これらの位置決め面によって、ヘッド面16aに対するプラテンローラ15の相対位置を精度良く規定することができる。よって、プラテンローラ15を一定の押圧力でヘッド面16aに押し付けた状態を形成でき、印刷品位などの安定化を図ることができる。
(押圧機構の別の例)
ここで、開閉蓋ユニット3に取り付けられているプラテンローラ15には、プリンタ本体2の側に搭載されている駆動機構の側から回転力が伝達されるようになっている。図8に示すように、プラテンローラ15のローラ軸端には従動側歯車71が取り付けられており、プリンタ本体2の側板32には、これに噛み合う駆動側歯車72が取り付けられている。駆動側歯車72には、複合伝達歯車73を介して、駆動モータ74の側から回転力が伝達され、従動側歯車71は、図8(b)に矢印で示す方向に回転駆動される。駆動側歯車72から従動側歯車71への回転力の伝達によって、当該駆動側歯車72から従動側歯車71に対して、矢印F1で示すように、従動側歯車71を押し上げる分力が作用する。
したがって、適切な大きさの分力F2が作用するように調整しておけば、従動側歯車71が配置されている側においては、上記のような押圧機構60を配置することなく、当該分力F2によってプラテンローラ15をヘッド面16aに押し付けることが可能である。このようにすれば、一方の側にのみ押圧機構60を配置しておくだけでよいので、製造コストの低減、小型・コンパクト化に有利である。
本発明を適用したサーマルプリンタの外観斜視図である。 サーマルプリンタの開閉蓋を開けた状態での外観斜視図である。 サーマルプリンタの内部構造を示す概略構成図である。 サーマルプリンタの本体ケースおよび開閉蓋を取り外した状態での斜視図および側面図である。 図4におけるサーマルプリンタの開閉蓋ユニットを開けた状態での斜視図および側面図である。 サーマルプリンタの押圧機構の部分を示す説明図である。 サーマルプリンタの押圧機構の配置位置を示す説明図である。 サーマルプリンタの押圧機構の別の例を示す説明図である。
符号の説明
1 サーマルプリンタ、2 プリンタ本体、3 開閉蓋ユニット、3A 閉じ位置、3B開き位置、5 記録紙排出口、6 本体ケース、6a 天板部分、6b 先端縁、7 開閉蓋ケース、7a 天板部分、7b 前板部分、9 ロール紙収納部、10 ロール紙、15 プラテンローラ、16サーマルヘッド、16a ヘッド面、20 記録紙切断装置、34 ヘッド取付板、41,42 支軸、44,45 側板部分、46,47 長穴、48,49 軸受け、48a,49a 円形外周面、50 ローラ軸、51,52 側板部分、51a,52a ガイド面、51b,52b 位置決め面、60 押圧機構、61 揺動レバー、61c 円弧面、62 引張りコイルばね、63 支軸、71 従動側歯車、72 駆動側歯車

Claims (6)

  1. プリンタ本体と、
    このプリンタ本体に開閉可能に取り付けられている開閉蓋ユニットと、
    前記プリンタ本体に取り付けられているサーマルヘッドと、
    前記サーマルヘッドに対して接近および離れる方向に移動可能な状態で、前記開閉蓋ユニットに取り付けられているプラテンローラと、
    前記開閉蓋ユニットに搭載され、前記プラテンローラを前記サーマルヘッドに押し付けている押圧機構とを有していることを特徴とするサーマルプリンタ。
  2. 請求項1において、
    前記押圧機構は、揺動レバーと、当該揺動レバーに所定方向の揺動力を与えている付勢部材とを備えており、
    前記揺動レバーにより前記プラテンローラの側の円形外周面がサーマルヘッドに向けて
    押圧されており、当該円形外周面を押圧している前記揺動レバーの押圧面は、円弧面となっていることを特徴とするサーマルプリンタ。
  3. 請求項1において、
    前記開閉蓋ユニットを閉じる際に、前記プラテンローラを前記サーマルヘッドのヘッド面から離れる方向に一時的に退避させた後に当該ヘッド面に当接させる移動軌跡に沿って、当該プラテンローラをガイドするガイド部を有していることを特徴とするサーマルプリンタ。
  4. 請求項3において、
    前記ガイド部は、前記サーマルヘッドが取り付けられているヘッド取付板におけるプリンタ幅方向の両端部に形成した左右のガイド面であり、
    各ガイド面に連続して前記プラテンローラの位置決め面が形成されていることを特徴とするサーマルプリンタ。
  5. 請求項1において、
    前記プラテンローラの一方の端には従動歯車が同軸状態で取り付けられており、
    前記プリンタ本体には、前記従動歯車に噛み合う駆動側歯車が取り付けられており、
    前記押圧機構は、前記プラテンローラの他方の端を押圧することを特徴とするサーマルプリンタ。
  6. 請求項1ないし5のうちのいずれかの項において、
    前記開閉蓋ユニットは、前記プリンタ本体の前面に取り付けられ、当該開閉蓋ユニットの下端部を中心として、ほぼ垂直に起立した閉じ位置からプリンタ前方に向けて所定角度だけ開いた開き位置まで開くことが可能であり、
    前記プラテンローラは前記開閉蓋ユニットの上端部においてプリンタ幅方向に水平に架け渡されており、
    前記サーマルヘッドは、前記開閉蓋ユニットの前記上端部の上側に位置する前記プリンタ本体の前端部に、下向きの水平姿勢で取り付けられていることを特徴とするサーマルプリンタ。
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