JP4583969B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、外装ケースの背面にカバーを備えた記録装置に関する。
一般に、記録機構部を内蔵した外装ケースの背面に、下端が当該背面にヒンジ連結されて背面の開口部を覆うと共に、上端が外装ケース手前から後方に押された場合、当該ヒンジを支点に揺動して開放されるカバーを備えた記録装置が知られている。
このような記録装置では、記録媒体を補充するときや、この記録媒体が外装ケース内に詰ったとき等のトラブル時にカバーが開放される。
この種の記録装置では、カバーの開放時に、カバーが開き過ぎないように、例えば外装ケースに度当たりを形成し、この度当たりにカバーの一部をあてて、当該カバーの開き過ぎを防止するのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−21877号公報
しかしながら、上述した構成では、カバーが最大開度に達した状態で、ユーザーが更にカバーを開こうとすると、カバーのヒンジ部が破損することが考えられる。これを防止するため、従来、最大開度を越えてカバーに力が加えられても破損しないようにヒンジ部の強度を高めた設計がなされている。
そのため、従来の技術では、ユーザーがカバーの最大開度を越えてカバーを押し続けた場合、記録装置自体が傾く恐れがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、カバーの開放時にカバーが最大開度に至ったことを認識可能な記録装置を提供することを目的とする。
本発明は、記録機構部を内蔵した外装ケースの背面に、下端が当該背面にヒンジ連結されて背面の開口部を覆うと共に、上端が外装ケース手前から後方に押された場合、当該ヒンジを支点に揺動して開放されるカバーを備えた記録装置において、外装ケース手前から前記カバーの上端を後方に押す力が第一の力を越えた場合、外装ケースが当該外装ケース底面に形成された第一の支点を中心に回転を開始し、前記押す力が、第一の力よりも大きい第二の力に至った場合、外装ケースの回転の中心が、第一の支点よりも後方に位置する外装ケース底面に形成された第二の支点に移動するとともに、前記第一の支点よりも前方に当該記録装置の重心を備え、この重心と前記第一の支点との距離を当該重心と前記第二の支点との距離よりも短く設定し、かつ、前記カバーの上端と前記第一の支点との距離を当該上端と前記第二の支点との距離よりも長く設定したことを特徴とする。
前記構成に寄れば、支点の移動に応じて外装ケースを回転させるのに必要な力の大きさを変化させることにより、カバーが最大開度に達していることをユーザーに気付かせさせる。
この場合において、前記外装ケースが、記録機構部を載置する下部ケースと、この下部ケースに連結され、記録機構部を覆って収納する上部ケースとを備え、前記カバーが、下部ケースにヒンジ連結されていてもよい。
前記構成に寄れば、前記カバーが前記支点の形成されている下部ケースについていることにより、カバーの支持強度が増し、支点の移動に応じて外装ケースを回転させるのに必要な力の大きさの変化をユーザーに気付かせ易くなる。
前記カバーが、外装ケースの上面の後半部から当該外装ケースの背面の上半部に連なる開口部を覆っていてもよい。前記カバーの上端の開放時軌跡が、外装ケースの上面よりも上方に突出していてもよい。
前記構成に寄れば、前記カバーの全長が長くなり、外装ケースを回転させ易くなるため、本発明の効果が顕著となる。
前記外装ケース底面に第一の支点が形成され、第一の支点よりも高い位置に第二の支点が形成されていてもよい。
前記構成に寄れば、外装ケースが回転したときに、外装ケースの回転の支点が変化し、これに応じて外装ケースを回転させるのに必要な力の大きさを変化させることにより、カバーが最大開度に達していることをユーザーに気付かせさせる。
前記外装ケース底面が、第一の支点から第二の支点まで略直線状に傾斜して形成されていてもよい。これら構成に寄れば、例えば前記外装ケースを樹脂製としたときに、一体で成形することができる。
本発明によれば、カバーが最大開度に達した状態でユーザーが更にカバーを押し、外装ケースが回転したときに、外装ケースの回転の支点が変化し、これに応じて外装ケースを回転させるのに必要な力の大きさを変化させて、カバーが最大開度に達していることをユーザーに気付かせさせる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した一実施形態に係るドットインパクトプリンター10の外観斜視図であり、図2は、ドットインパクトプリンター10の背面図である。また、図3は、ドットインパクトプリンター10が内蔵する記録機構部20の構成を示す斜視図であり、図4は、図3のA−A断面図である。
ドットインパクトプリンター10は、複数の記録ワイヤーを打ち出す記録ヘッド30により、記録媒体の記録面に対して、インクリボンを介して記録ワイヤーを打ち出すことによって文字を含む画像を記録するものである。なお、本実施形態では、上記記録媒体として連続紙を用いた例について説明する。
図1に示すドットインパクトプリンター10は、上部ケース11及び下部ケース12からなる略箱形の外装を有し、この外装に記録機構部20(図3)を内蔵する。また、上部ケース11及び下部ケース12の側面には、ドットインパクトプリンター10内の換気を行うための上部ケース吸排気口11aと下部ケース吸排気口12aとが設けられている。
上部ケース11の上面前部には上面カバー13が配置され、リボンカートリッジ(図示略)を記録機構部20に装着する際等に上方に開かれる。上部ケース11の前面下部には、記録機構部20に連続紙を供給するためのフロント給紙口111が開口する。フロント給紙口111の上には、前方に開く前面カバー15が配置され、前面カバー15を開けて記録機構部20に連続紙をセットできるようになっている。
また、図1及び図2に示すように、上部ケース11には、上部ケース11の後部から背面にかけて連続する上背面カバー14が配置される。上背面カバー14は、後述する記録機構部20のメンテナンス時等に、上部ケース11の後方に向けて開放される。上背面カバー14の背面には、記録後の連続紙が吐き出される排紙口113が開口する。
さらに、上部ケース11の背面において、上背面カバー14の下には、記録機構部20に連続紙を供給するためのリア給紙口112が開口する。
さらに、図2に示すように、下部ケース12の背面下部にはI/Fカバー16が配置される。I/Fカバー16の内側には、ドットインパクトプリンター10をコンピューター等の各種機器に接続するためのコネクター(図示略)が配置されており、I/Fカバー16を開けて、上記コネクターにケーブルを接続する等の作業を行えるようになっている。
また、図1に示すように、上部ケース11の前面上部には操作パネル121が配置される。操作パネル121は、ドットインパクトプリンター10の動作に係る各種設定を行うためのスイッチ類、動作状態を報知するインジケータ及び液晶ディスプレイパネル等を備える。下部ケース12の前面の隅には、ドットインパクトプリンター10の電源をON/OFFするスイッチ122が配置される。また、図2に示すように、下部ケース12の背面には、ドットインパクトプリンター10に電源を供給するための電源コネクター123が配置される。
次に、記録機構部20の構成について説明する。図3及び図4に示すように、記録機構部20は、本体フレームとしての右サイドフレーム21、左サイドフレーム22、フロントフレーム23及びベースフレーム24を備える。この本体フレームに、記録ヘッド30と、記録ヘッド30を載置するキャリッジ28と、フロント側から記録ヘッド30に対して連続紙を供給するフロント給紙機構26と、リア側から記録ヘッド30に対して連続紙を供給するリア給紙機構27と、フロント給紙機構26及びリア給紙機構27により供給された連続紙を記録ヘッド30に向けて搬送する搬送機構34と、記録ヘッド30による記録済みの連続紙を排出する排紙機構35と、リボンカートリッジ(図示略)を駆動するリボン駆動ユニット37とが配置される。
右サイドフレーム21及び左サイドフレーム22は、記録機構部20の両端部において互いに対向するよう立設され、この右サイドフレーム21と左サイドフレーム22との間に、フロントフレーム23及びベースフレーム24が架け渡される。フロントフレーム23は記録機構部20のフロント側に位置し、ベースフレーム24は記録機構部20の下部のリア側に位置する。
フロント給紙機構26は、記録機構部20の前面下部に配置されたフロント給紙台261と、右サイドフレーム21と左サイドフレーム22との間に平行に架け渡されたトラクター支持軸263及びトラクター駆動軸264と、左右一対のフロントトラクター262と、各フロントトラクター262に一体に取り付けられたフロントトラクターカバー266とを備える。
フロント給紙台261は、記録機構部20の前面のほぼ下端部から斜め上に延びる面を有し、この面により、フロント給紙口111(図1)から挿入された連続紙を下方から支持する。フロント給紙台261の上方には、トラクター支持軸263及びトラクター駆動軸264が配設され、これらトラクター支持軸263及びトラクター駆動軸264に、左右一対のフロントトラクター262が挿通される。フロントトラクター262は各々平面部を有し、この平面部がフロント給紙台261の面に連なるよう配設される。また、フロントトラクター262は、複数のピン265を有するトラクターベルト(図示略)を備える。このトラクターベルトはトラクター支持軸263とトラクター駆動軸264とに架けられる。トラクター支持軸263は回転自在に配設される一方、トラクター駆動軸264は搬送モーター(図示略)によって駆動されて回転する。そして、上記トラクターベルトは、トラクター駆動軸264の回転に伴って回転し、ピン265を下方から上方へ移動させる。ピン265は、フロントトラクター262の平面部から露出しており、連続紙の幅方向両端部に穿設されたスプロケットホールに係合する。そして、上記トラクターベルトの回転によりピン265が移動すると、連続紙が、上方すなわち記録ヘッド30側へ搬送される。
また、フロントトラクター262には、ピン265の上方から被さるフロントトラクターカバー266が配設される。フロントトラクター262に連続紙を載せてフロントトラクターカバー266を被せることにより、連続紙のスプロケットホールがピン265に係合した状態が保持される。
リア給紙機構27は、右サイドフレーム21と左サイドフレーム22との間に平行に架け渡されたトラクター支持軸272及びトラクター駆動軸273と、左右一対のリアトラクター271と、各リアトラクター271に一体に取り付けられたリアトラクターカバー275と、リアトラクター271の奥に配設されたスプロケットホイール276とを備える。
記録機構部20のリア側においては、ベースフレーム24の一部が、リア給紙口112(図2)に対応する位置で平面に形成されており、この平面により、リア給紙口112から挿入された連続紙が下方から支持される。そして、このベースフレーム24に並べてトラクター支持軸272及びトラクター駆動軸273が配設され、これらトラクター支持軸272及びトラクター駆動軸273に、2個のリアトラクター271が挿通される。リアトラクター271は平面部を有し、この平面部が、ベースフレーム24がなす平面に連なるように配設される。
また、リアトラクター271は、複数のピン274を有するトラクターベルト(図示略)を備え、このトラクターベルトはトラクター支持軸272とトラクター駆動軸273とに架けられており、搬送モーター(図示略)によってトラクター駆動軸273が駆動されることにより回転する。ピン274はリアトラクター271の平面部に露出しており、連続紙に穿設されたスプロケットホールに係合する。そして、上記トラクターベルトの回転によりピン274が移動し、連続紙がフロント側へ搬送される。
リアトラクター271のフロント側には、スプロケットホイール276が配設される。スプロケットホイール276は、右サイドフレーム21と左サイドフレーム22との間に架け渡された軸に挿通され、この軸が搬送モーター(図示略)により駆動されることで回転する。スプロケットホイール276の円周面には複数のピン277が並んで突出しており、これらピン277は、リアトラクター271から搬送された連続紙のスプロケットホールに係合する。そして、スプロケットホイール276が回転することにより、連続紙の上方からピン277が連続紙のスプロケットホールに係合して、連続紙を巻き上げる。これにより、連続紙が記録ヘッド30に向けて搬送される。
また、リアトラクター271には、ピン277の上方から被さるリアトラクターカバー275が配設される。リアトラクター271に連続紙を載せてリアトラクターカバー275を被せることにより、連続紙のスプロケットホールがピン274に係合した状態が保持される。
搬送機構34は、連続紙の裏面に当接する第1搬送ローラー341と、連続紙を介して第1搬送ローラー341に対向する第2搬送ローラー342と、第2搬送ローラー342を軸支する第2搬送ローラー軸343と、記録ヘッド30に対向して配置されたプラテン31とを備える。
第1搬送ローラー341はスプロケットホイール276の上方に配置され、連続紙の裏面に当接する。この第1搬送ローラー341に対して、連続紙を挟んで対向する位置に、第2搬送ローラー軸343が配置される。この第2搬送ローラー軸343は、右サイドフレーム21と左サイドフレーム22との間に回転自在に架け渡され、複数の第2搬送ローラー342が挿通される。第2搬送ローラー軸343は、ローラー開閉モーター(図示略)の動作によって所定の範囲内で移動可能であり、ローラー開閉モーターが開動作を行うと、第2搬送ローラー342は第1搬送ローラー341から離隔され、ローラー開閉モーターが閉動作を行うと、第2搬送ローラー342は第1搬送ローラー341に向けて付勢される。
そして、上記ローラー開閉モーターが閉動作を行うことで、連続紙が第1搬送ローラー341と第2搬送ローラー342との間に挟まれて支持される。第1搬送ローラー341は搬送モーター(図示略)及び駆動輪列部33により駆動され、第1搬送ローラー341が回転することにより、第1搬送ローラー341と第2搬送ローラー342に挟まれた連続紙が、上方すなわち記録ヘッド30側へ搬送される。
キャリッジ28は、右サイドフレーム21と左サイドフレーム22との間に架け渡されたキャリッジ軸29に挿通される。キャリッジ28には、キャリッジ駆動モーター32とキャリッジ駆動プーリー(図示略)とに架けられたベルトが装着され、キャリッジ駆動モーター32とキャリッジ駆動プーリーの動作によってベルトが駆動されると、キャリッジ軸29に沿って移動する。
キャリッジ28には、記録ヘッド30が搭載される。記録ヘッド30は、搬送機構34の上方において連続シートの記録面に対向し、連続紙の記録面と記録ヘッド30との間には、後述するリボンカートリッジ(図示略)のインクリボンが配置される。そして、記録ヘッド30から連続紙の記録面に向けて記録ワイヤー(図示略)を打ち出すことにより、連続紙の記録面にインクが付着し、文字を含む画像が記録される。
また、記録ヘッド30に対向する位置において、連続紙の裏面側には、プラテン31が配置される。プラテン31は、連続紙に接する部分が平面状に形成された平プラテンであり、この平面において、記録ヘッド30から突出する記録ワイヤーの突出力を支持する。プラテン31は、連続紙に対して垂直な方向に移動可能に構成され、ばね(図示略)によって連続紙に向けて付勢される。
排紙機構35は、記録ヘッド30により記録された連続紙に裏側から当接する第1排紙ローラー351と、右サイドフレーム21から左サイドフレーム22にかけて配置された可動フレーム353と、可動フレーム353を支持する可動軸354及びユニット支持軸355と、可動フレーム353と左サイドフレーム22とに跨って組み付けられたばね356と、可動フレーム353に固定された複数の排紙ローラーユニット357と、排紙ローラーユニット357に組み付けられた第2排紙ローラー358とを備える。
第1排紙ローラー351は、記録ヘッド30の上方において連続紙の裏面に当接し、搬送モーター(図示略)及び駆動輪列部33により駆動されて回転する。この第1排紙ローラー351に対して、連続紙を介して対向する位置に、可動軸354及びユニット支持軸355が配置される。可動軸354及びユニット支持軸355は、右サイドフレーム21と左サイドフレーム22との間に架け渡され、ユニット支持軸355は右サイドフレーム21及び左サイドフレーム22に固定される一方、可動軸354は、ユニット支持軸355を中心として円を描くように移動可能である。また、可動フレーム353は、可動軸354及びユニット支持軸355に固定され、可動軸354とともに移動可能である。
可動フレーム353には、可動軸354及びユニット支持軸355の軸方向に沿って並ぶ複数の排紙ローラーユニット357が取り付けられる。排紙ローラーユニット357には、それぞれ、ユニット支持軸355から離隔した位置に第2排紙ローラー358が組み付けられている。
可動フレーム353は、左サイドフレーム22との間に架け渡されたばね356によって、ユニット支持軸355を中心として第1排紙ローラー351に近づく方向に付勢される。このため、排紙ローラーユニット357が有する第2排紙ローラー358は、第1排紙ローラー351に押しつけられる方向に付勢され、この付勢力により、連続紙が第1排紙ローラー351と第2排紙ローラー358との間に挟まれる。
なお、可動軸354は、ローラー開閉モーター(図示略)の動作によって、ばね356の付勢力に抗して移動される。すなわち、ローラー開閉モーターが開動作を行うと、ローラー開閉モーターの駆動力によって、可動軸354がばね356の付勢力に抗して移動し、第2排紙ローラー358が第1排紙ローラー351から離隔する。また、ローラー開閉モーターが駆動力を解放すると、ばね356の付勢力によって、第2排紙ローラー358が第1排紙ローラー351に押しつけられる。
図5は、下部ケース12を底面から見た斜視図である。
下部ケース12は樹脂部品であり、左フロント脚部43a及び右フロント脚部43bにより構成されるフロント脚部44と、左リア脚部40a及び右リア脚部40bにより構成されるリア脚部40と、左突起部42a及び右突起部42bにより構成される突起部42と、センター脚部41とを一体に備えている。
突起部42にはI/Fカバー16(図2)をヒンジ固定するための、I/Fカバーヒンジ部16aが設けられており、これにヒンジ連結されたI/Fカバー16が左突起部42aと右突起部42bとの間に配置される。
また、左リア脚角部44aと右リア脚角部44bとは、それぞれ左フロント脚部43aと右フロント脚部43bとの角部であり、これらはリア脚角部44を構成する。
左フロント脚部43aと右フロント脚部43bとには、フロント脚部ゴム36がそれぞれ組み込まれており(左側のみ図示)、センター脚部41にはセンター脚部ゴム37が組み込まれている。
図6は図5に示す下部ケース12のB―B断面図である。
突起部42は、下部ケース12の底面であって、床面100からの高さが、下部ケース裏面38よりも高い位置に設けられている。従って、下部ケース12は通常、左右のフロント脚部ゴム36、センター脚部ゴム37、リア脚部40で床面100と接することにより、ドットインパクトプリンター10は設置されている。
図7は、上背面カバー14開放時の背面斜視図であり、上面の後半部に設けられた上面開口部18aから背面の上半部に設けられた背面開口部18bに連なるように、一連に開口部18が開口している。また、図8は図7を後ろから見た平面図である。
上部ケース11には、上部ケース11の後部から背面にかけて連続する上背面カバー14が配置され、この上背面カバー14は、下部ケース12の後部の両端に設けられた、上背面カバーヒンジ部17によってヒンジで支持されている。
開口部18にはリアトラクター271が露出しており、リアトラクター271には、上述したように、ピン277の上方から被さるリアトラクターカバー275が配設される。ドットインパクトプリンター10に連続紙をセットする際には、先ず、リアトラクターカバー275を垂直に立て、それぞれの連続紙のスプロケットホールがピン274に係合するように、リアトラクター271の上に連続紙を載せる。次に、リアトラクターカバー275を内側に90度折り、リアトラクターカバー275とリアトラクター271との間に搬送される連続紙の側端部を挟む。
また、このリアトラクターカバー275はリアトラクター271と一体となって、トラクター支持軸272及びトラクター駆動軸273の軸方向に沿って移動可能である。よって、連続紙を記録機構部20にセットする際に、リアトラクター271の幅方向の位置が合わないときには、ピン277が連続紙のスプロケットホールに係合するように、リアトラクター271の幅方向の位置を調整する。
このように、記録機構部20に連続紙をセットするときや、メンテナンス時等には、この上背面カバーヒンジ部17を支点に、例えば図10の破線Kに示すように、上背面カバー14の上端(荷重点50)の開放時軌跡が、上部ケース11の上面11bよりも突出するように揺動して上背面カバー14を開放する。そして、背面カバー14が開放されることにより、ドットインパクトプリンター10内に収められた記録機構部20の後側が開口部18から露出する。
図9は、上背面カバー14開放途中の側面図であり、図10は上背面カバー14が最大開度に達した時の側面図である。
矢印Fに示すように、ユーザーが荷重点50を押すと、上背面カバー14は上背面カバーヒンジ部17を支点に揺動して開放する。上背面カバー14は横から見て逆L字型の樹脂部品であり、リブが設けられている。この上背面カバー14を指示する上背面カバーヒンジ部17や、下部ケース12等も含め、ユーザーが上背面カバー14を最大開度に達した状態で、更に上背面カバー14を開放すべく力を加えてしまったときに、壊れないような十分な強度で設計されている。
従って、このような状況においては、上背面カバー14が壊れる代わりに、ドットインパクトプリンター10がリア脚角部44を支点に回転し、ドットインパクトプリンター10は傾く。
左突起部42aと右突起部42bとはI/Fカバー16を介して向かい合うように設けられており、ドットインパクトプリンター10がリア脚角部44を支点に回転し、突起部42が床面100に接するときは、左右同時に接する。
図11は、リア脚角部44を支点に回転し、突起部42が床面100に接触した時の側面図である。
ドットインパクトプリンター10の重心Gはリア脚角部44よりも前にあり、突起部42からの距離L2は、リア脚角部44からの距離L1よりも遠い。さらに、上背面カバー14の荷重点50は、リア脚角部44からの距離L3よりも突起部42からの距離L4の方が近い。これにより、ドットインパクトプリンター10を回転するのに必要なモーメントは、リア脚角部44を支点にドットインパクトプリンター10を回転させるときのモーメントM1よりも、突起部42を支点にドットインパクトプリンター10を回転させるときのモーメントM2の方が大きくなる。
従って、上背面カバー14を開放するのに十分な第一の力を越えて、上背面カバー14を開放すべく力Fを加えたときには、ドットインパクトプリンター10が下部ケース12のリア脚角部44を支点に回転し、ドットインパクトプリンター10が所定の角度(例えば30度)回転すると、突起部42が床面100に接触する。突起部42が床面100に接触した状態で、更に上背面カバー14を開放すべく第一の力よりも大きな第二の力を加えると、ドットインパクトプリンター10が突起部42を支点に回転する。ここで所定の角度とは、ドットインパクトプリンター10を通常使用状態で床面100に設置し、側面から見たときに、ドットインパクトプリンター10が回転するときの、リア脚角部44の支点と突起部42の支点とを結んだ線が、床面100と形成する角度とする。
リア脚角部44を支点に回転してから、突起部42が床面100に接触するまでの間に、ドットインパクトプリンター10の構成部品は床面100に接触しないような形状となっているため、突起部42が床面100に接触するときには、突起部42に衝撃荷重が加わる。
突起部42が床面100に接触したことによって発生したこの衝撃荷重は衝撃エネルギーとなり、上背面カバー14に伝わる。上背面カバー14を押しているユーザーの手には、この接触によって発生した衝撃エネルギーが伝わってくることにより、ユーザーは上背面カバー14が最大開度に達していることに気付くことができる。
さらに、上述してように、ドットインパクトプリンター10の回転の支点が、リア脚角部44から突起部42に移動すると、ドットインパクトプリンター10の回転を保つのに要するモーメントがM1からM2へと大きくなる。これにより、上背面カバー14を開放しようとし続けているユーザーの手に加わる上背面カバー14からの反力が大きくなり、ユーザーは手に加わる反力の増加によっても、上背面カバー14が最大開度に達していることに気付くことができる。
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、実施形態では、ドットインパクトプリンター10がリア脚角部44を支点に回転してから突起部42に接するまでの間は、リア脚角部44でドットインパクトプリンター10を支持しているが、これに限らず、リア脚角部44の支点と突起部42の支点とを、リア脚角部44から突起部42に移動するに従って曲率半径が大きくなるような円弧で結び、支点を連続的に移動し、突起部42が床面100に接触したときの衝撃を抑えてもよい。
また、実施形態ではドットインパクトプリンター10が回転するときの支点が移動し、ユーザーの手に伝わる衝撃や反力の変化に基づいて上背面カバー14が最大開度に達していることをユーザーに気付かせているが、これに限らず、例えば、突起部42を感圧センサー等とし、ドットインパクトプリンター10が傾いて突起部42が床面100に接触し、この感圧センサーが圧力を検知するのに応じて、警告音を出力したり、警告ランプを点滅させたりしてもよい。
本発明の一実施形態に係る記録装置の外観を示す正面斜視図である。 記録装置を後から見た平面図である。 記録機構部の斜視図である。 図3のA−A断面図である。 下部ケースの斜視図である。 図5のB−B断面図である。 上背面カバー開放時の記録装置の斜視図である。 上背面カバー開放時の記録装置を後から見た平面図である。 上背面カバー開放途中の記録装置の側面図である。 上背面カバー開放時の記録装置の側面図である。 記録装置傾斜時の側面図である。
符号の説明
10 ドットインパクトプリンター(記録装置)
11 上部ケース(外装ケース)
12 下部ケース(外装ケース)
14 上背面カバー(カバー)
17 上背面カバーヒンジ部(ヒンジ)
18 開口部
20 記録機構部
42 突起部(第二の支点)
44 リア脚角部(第一の支点)

Claims (6)

  1. 記録機構部を内蔵した外装ケースの背面に、下端が当該背面にヒンジ連結されて背面の開口部を覆うと共に、上端が外装ケース手前から後方に押された場合、当該ヒンジを支点に揺動して開放されるカバーを備えた記録装置において、外装ケース手前から前記カバーの上端を後方に押す力が第一の力を越えた場合、外装ケースが当該外装ケース底面に形成された第一の支点を中心に回転を開始し、前記押す力が、第一の力よりも大きい第二の力に至った場合、外装ケースの回転の中心が、第一の支点よりも後方に位置する外装ケース底面に形成された第二の支点に移動するとともに、前記第一の支点よりも前方に当該記録装置の重心を備え、この重心と前記第一の支点との距離を当該重心と前記第二の支点との距離よりも短く設定し、かつ、前記カバーの上端と前記第一の支点との距離を当該上端と前記第二の支点との距離よりも長く設定したことを特徴とする記録装置。
  2. 前記外装ケースが、記録機構部を載置する下部ケースと、この下部ケースに連結され、記録機構部を覆って収納する上部ケースとを備え、前記カバーが、下部ケースにヒンジ連結されていることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記カバーが、外装ケースの上面の後半部から当該外装ケースの背面の上半部に連なる開口部を覆うことを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 前記カバーの上端の開放時軌跡が、外装ケースの上面よりも上方に突出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の記録装置。
  5. 前記外装ケース底面に第一の支点が形成され、第一の支点よりも高い位置に第二の支点が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の記録装置。
  6. 前記外装ケース底面が、第一の支点から第二の支点まで略直線状に傾斜して形成されていることを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
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