JP4802612B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートに画像を記録するとともに当該シートを切るカッタ機構を備えた記録装置に関する。
従来、シートに画像を記録する記録装置において、記録後のシートを切断する機構を備えたものが知られている。この機構としては、固定刃と回転刃とによってシートを挟んで切断するもの(例えば、特許文献1参照)等がある。
実開昭54−123482号公報
二つの刃でシートを挟んで切断する機構を備えた記録装置において、確実にシートを切断するためには、二つの刃が正確な位置で接触することが望ましい。しかしながら、シートの搬送動作やユーザがシートを引っ張る行為等に起因して、シートに過大な張力が加わり、この張力の影響によって刃の位置がずれる可能性がある。そして、刃の位置がずれてしまうと、二つの刃の接触状態が悪化し、一方の刃が他方の刃に衝突したり、シートの切断に失敗したりするといった問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、二つの刃によってシートを挟んで切断する場合に、刃の位置がずれた場合であってもシートを確実に切断することが可能な記録装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、本体内に収容されたシートを記録ヘッドに供給すると共に、当該記録ヘッドにより画像が記録された前記シートを排出する搬送機構を備えた記録装置において、固定刃と可動刃とを前記シートの搬送路を挟んで対向させて配置し、前記可動刃を動作させて前記固定刃と摺り合わせることにより前記シートを切るカッタ機構を備え、このカッタ機構は、摺り合い面に対する前記固定刃の相対位置が変位した場合に、その変位量に応じて、変位を補償する方向に前記固定刃を傾ける傾動機構を有することを特徴としている。
これにより、固定刃と可動刃とを摺り合わせてシートを切るカッタ機構において、固定刃の相対位置が変位した場合に、その変位量に応じて変位を補償する方向に固定刃が傾けられるので、固定刃が変位した場合であっても、可動刃が固定刃に衝突したり、或いは、可動刃が固定刃と摺れ合う際に無理な角度に曲げられたりする等の不具合を確実に回避することができ、常に安定した切断動作を行うことが可能な記録装置を実現できる。
本発明において、前記固定刃は、前記可動刃に対向する縁に刃部が形成され、この刃部の長手方向端部において前記可動刃側に突出する突出部が設けられた板状部材であり、前記傾動機構は、前記シートの搬送路を挟んで前記固定刃の反対側に位置し、前記固定刃の一面側から前記固定刃の突出部を支持する受け部と、前記固定刃を前記受け部側に付勢する付勢手段とを備える構成としてもよい。
この場合、固定刃は付勢手段により付勢されて受け部に接しているので、仮に固定刃が受け部から離れる方向に変位したとしても、固定刃が傾いて、突出部が受け部に接した状態が保たれる。これにより、固定刃が変位した場合に、その変位量に応じて変位を補償する向きに固定刃が傾くという構成を、容易に実現できる。
また、前記シートを収容する収容部と、一端を回動可能に支持された前記収容部の蓋と、この蓋の他端側に設けられ、前記蓋と一体に回動する前記固定刃の支持台とを備え、
前記蓋の他端には、前記シートの搬送路に対して、前記支持台に支持された前記固定刃と同じ側から露出する端面が形成され、この端面は、前記シートの搬送路からみて前記固定刃の先端と略面一の平面に構成されたものとしてもよい。
この構成によれば、蓋の端面が、シートの搬送路からみて固定刃の先端と略面一の平面となっているので、シートを本体の外側に引っ張る力が加わった場合に、この力が蓋の端面に沿った向きの力となる。これにより、シートが固定刃の先端に引っ掛かりにくく、シートの張力が固定刃に伝わりにくいので、シートに加わる力による固定刃の変位を抑制することができ、より安定した切断動作を行うことができる。
本発明によれば、固定刃と可動刃とを摺り合わせてシートを切るカッタ機構において、固定刃が変位した場合であっても、可動刃が固定刃に衝突し、或いは、可動刃が固定刃と摺れ合う際に無理な角度に曲げられて不具合を生じる等の事態を確実に回避することができ、常にスムーズに切断動作を行えるという効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明を適用した実施形態に係る記録装置としてのサーマルプリンタ100の外観斜視図である。サーマルプリンタ100は、複数の発熱抵抗体が並べて配置されたサーマルヘッド8(図3)により、シートとしての記録媒体の記録面に、文字を含む画像を記録するものである。この実施形態では、記録媒体として、ロール状のサーマル紙(感熱紙)であるロール紙を用いた例について説明する。
サーマルプリンタ100は、図1に示すように、メインケース1にロール紙カバー2(蓋)及びカッタカバー3を組み付けて構成される略箱形の外装を有する。メインケース1は、サーマルプリンタ100の前面下部、左右両側面及び後面を構成する。また、メインケース1は、サーマルプリンタ100の左右側面から上面に延び、前後方向略中央部における上面の一部を構成する。また、サーマルプリンタ100は、その前面上部から上面前部にかけてカッタカバー3により覆われ、サーマルプリンタ100の上面略中央部から後端はロール紙カバー2により覆われる。従って、サーマルプリンタ100の上面においては、前方から順に、カッタカバー3、メインケース1、ロール紙カバー2が配設されている。
ロール紙カバー2は、サーマルプリンタ100の上面後端を中心として上方に回りながら開放可能であり、例えば、後述するロール紙ホルダ26(図2)にロール紙をセットする場合等に開放される。カッタカバー3は、サーマルプリンタ100の上面における基端部を中心として上方に開放可能に構成され、例えば、後述するオートカッタユニット9(図2)を調整する場合等に開放され、通常時(記録動作時等)は閉じられる。
サーマルプリンタ100の前面において、カッタカバー3の中央には凹部が形成され、この凹部の下端にはコントロールパネル6が配設される。コントロールパネル6は、後述するメイン基板10(図3)上の回路に電気的に接続された各種スイッチ及びインジケータ類を備え、具体的には、ロール紙の送り出しを指示するための紙送りボタン6A、サーマルプリンタ100の動作状態を報知するインジケータ6B等を備える。また、メインケース1の前面下隅部には、サーマルプリンタ100の電源をON/OFFする電源スイッチ5が配置されている。
また、サーマルプリンタ100の上面には、メインケース1の端面とロール紙カバー2の端面とに囲まれた排紙口16が開口する。排出口16からは、画像が記録されたロール紙が排出される。排紙口16のメインケース1側には切刃を有するマニュアルカッタ4が設けられ、排紙口16から排出されたロール紙をマニュアルカッタ4の切刃に押し付けて、手で切断できるようになっている。
図2は、サーマルプリンタ100が内蔵する記録機構部20の斜視図である。
図2に示すように、記録機構部20は、左サイドフレーム21、右サイドフレーム22、及びベースフレーム24からなる本体フレーム20Aを備える。
ベースフレーム24は、略水平の上板と、この上板の前端部を略直角に下方に折り曲げて構成される前側板24Aと、上板の左側端部を略直角に下方に折り曲げて構成される左側板24Bと、上板の右側端部を略直角に下方に折り曲げて構成される右側板24Cとを有する。前側板24Aの隅部には上述した電源スイッチ5が配設され、左側板24B及び右側板24Cには、サーマルプリンタ100の底面側に突出して設置面に当接する脚部28が、2個ずつ配置されている。
ベースフレーム24の上には、左サイドフレーム21及び右サイドフレーム22が、記録機構部20の両端部において互いに対向するように配置され、左サイドフレーム21と右サイドフレーム22との間にはフロントフレーム23が掛け渡されている。
左サイドフレーム21及び右サイドフレーム22の前部には、フロント基板カバー12及びリア基板カバー13がベースフレーム24に対して略垂直に立設され、その上に、カッタ機構としてのオートカッタユニット9が載置されている。
また、左サイドフレーム21及び右サイドフレーム22の後部には、ロール紙を収容する収容部としてのロール紙ホルダ26が配設される。このロール紙ホルダ26の上方には、ロール紙カバーフレーム25が、左サイドフレーム21及び右サイドフレーム22にヒンジ27を介して支持される。このロール紙カバーフレーム25には上述したロール紙カバー2(図1)が固定され、図4を参照して後述するように、ヒンジ27を支点としてロール紙カバーフレーム25と共に上方に開放可能となっている。
図3は、サーマルプリンタ100の断面視図である。
図3に示すように、サーマルプリンタ100の略中央において、左サイドフレーム21及び右サイドフレーム22の間にはヘッドフレーム80が架け渡され、このヘッドフレーム80にはサーマルヘッド8が配設される。サーマルヘッド8は、その長手方向(すなわち、ロール紙の幅方向)に並べられた多数の発熱素子(図示略)を備え、ロール紙の記録面に接してロール紙を加熱することにより、文字を含む画像を記録する記録ヘッドである。
ベースフレーム24に立設されたフロント基板カバー12及びリア基板カバー13の間には、メイン基板10が縦置きに配設されている。メイン基板10は、フロント基板カバー12及びリア基板カバー13により電磁的にシールドされ、さらに、リア基板カバー13に固定される。メイン基板10は、サーマルプリンタ100全体を制御する制御基板であり、具体的には、搬送モータ(図示略)を駆動して、搬送機構としてのプラテン7を回転させると共に、所定の印刷データに基づいてサーマルヘッド8が有する発熱素子(図示略)を発熱させ、ロール紙に対する記録制御を行う。
メイン基板10の上部にはフラットケーブルコネクタ10Aが設けられ、このフラットケーブルコネクタ10Aには、サーマルヘッド8に接続されたフラットケーブル15が差し込まれており、このフラットケーブル15を介してサーマルヘッド8の発熱素子(図示略)がメイン基板10に実装された制御回路により制御される。
また、フロント基板カバー12、リア基板カバー13、及び、メイン基板10の下部は、ともにベースフレーム24に設けられたベースフレーム開口部24Dを貫通して、底板29近傍まで延設される。リア基板カバー13には、ベースフレーム24よりも下方の位置においてリア基板カバー開口部13Aが設けられ、このリア基板カバー開口部13Aと同じ高さ位置において、メイン基板10には基板コネクタ10Bが配設される。
基板コネクタ10Bには、インタフェース基板11が差込接続される。基板コネクタ10Bはボードtoボードコネクタであり、この基板コネクタ10Bを介して、インタフェース基板11に実装されたインタフェース回路とメイン基板10上の回路とが接続される。インタフェース基板11のインタフェース回路は、サーマルプリンタ100をコンピュータやキャッシュドロア等の各種機器に接続するための回路であり、これら各種機器からサーマルプリンタ100に入力される情報を記憶するためのメモリ等が含まれる。このインタフェース回路には、インタフェース基板11の後端に配設されたコネクタ31が接続される。インタフェース基板11の後端はリア基板カバー開口部13Aを貫通してサーマルプリンタ100の略中央まで延びており、インタフェース基板11の後部は底板29に固定された基板カバー30により覆われる。そして、この基板カバー30の後面からコネクタ31が露出し、上記各種機器を接続可能となっている。
また、サーマルプリンタ100の略中央においては、サーマルヘッド8に対向する位置にプラテン7が配設される。プラテン7は搬送モータ(図示略)の動力により回転される丸プラテンであって、ロール紙カバーフレーム25の先端に回転可能に支持されており、その回転動作によりロール紙を搬送する。詳細には、プラテン7はロール紙ホルダ26から引き出されたロール紙の裏面に接してロール紙を付勢することにより、ロール紙をロール紙ホルダ26から引き出し、サーマルヘッド8とプラテン7との間を通過させ、排紙口16へ向けて搬送する。
プラテン7及びサーマルヘッド8の上方には、フロント基板カバー12及びリア基板カバー13に載置されたオートカッタユニット9が位置する。
オートカッタユニット9は、略直方体のユニットケース91の内部に収容された可動刃94と、可動刃94を動作させる駆動機構としてのウォーム91A及びウォームホイール97、クランクピン98とを備え、ユニットケース91の底面はユニット底面92により覆われる。また、オートカッタユニット9は、可動刃94に対してロール紙の搬送路Sを挟んで対向する固定刃95を備える。
ウォーム91Aは、カッタ駆動モータ(図示略)の動作により回転する。このウォーム91Aの回転は、ウォームホイール97(図5)を介してクランクピン98(図5)に伝達され、クランクピン98を、ロール紙の幅方向に沿って移動させる。このクランクピン98の動作によって、可動刃94が固定刃95に向かって移動される。可動刃94が固定刃95に向けて移動することにより、ロール紙が可動刃94と固定刃95との間に挟まれて、切断される。ここで、オートカッタユニット9は、ロール紙を幅方向に切断する動作を行うが、本実施形態では、幅方向の端部のみを切らずに残すものとして説明する。この場合、切断位置から先の部分が端部で繋がっており、ユーザが手でちぎるまで排出口16から落ちないので、切断されたロール紙の落下や紛失を防止できる。
オートカッタユニット9の固定刃95は、ロール紙カバーフレーム25の前端に支持されており、ロール紙カバー2の開放時に、ロール紙カバーフレーム25と共に上方に移動する。即ち、ロール紙カバー2を開放することにより、サーマルヘッド8及び可動刃94と、プラテン7及び固定刃95とが離隔され、後述するようにロール紙をセットすることができる。
図4は、ロール紙カバー2を開放した状態を示すサーマルプリンタ100の断面視図である。
上述のように、ロール紙カバー2は、ヒンジ27に連結されたロール紙カバーフレーム25に固定されており、ヒンジ27を中心としてロール紙カバーフレーム25とともに回動する。このロール紙カバー2を開放すると、図4に示すように、ロール紙カバーフレーム25とともにロール紙カバー2が上に移動し、さらに、ロール紙カバーフレーム25に支持された固定刃95及びプラテン7が上方に移動する。
ロール紙をサーマルプリンタ100にセットする手順は以下の通りである。まず、ロール紙カバー2を開くと、図4に示すように、ロール紙カバー2と、ロール紙カバーフレーム25と、ロール紙カバーフレーム25に配設された固定刃95及びプラテン7とが上方へ移動する。これによりロール紙ホルダ26の上部が開口するので、ロール紙をロール紙ホルダ26に投入する。続いて、ロール紙の先端を排紙口16の上に達するまで引き出して、ロール紙がサーマルヘッド8及び可動刃94の上を覆い、その先端が排出口16より外に出た状態にして、ロール紙カバー2を閉じる。このとき、ロール紙はプラテン7に押圧されてプラテン7とサーマルヘッド8との間に挟まれ、さらにオートカッタユニット9の可動刃94と固定刃95との間に挟まれる。以上の操作により、ロール紙のセットが完了する。
そして、記録動作が開始されると、プラテン7によりロール紙が引き出されてサーマルヘッド8に供給され、サーマルヘッド8によって画像が記録される。画像が記録された後のロール紙はプラテン7によって排紙口16へ向けて搬送され、記録部分が排紙口16から外に出たタイミングでロール紙の搬送が停止され、オートカッタユニット9が動作してロール紙が切断される。
また、図3及び図4に示すように、オートカッタユニット9が備えるユニット底面92の下には、ユニット底面92とフロント基板カバー12及びリア基板カバー13とを連結する板状のガイド93が配設される。ガイド93の端部はサーマルヘッド8の上まで延設され、この端部は上方に曲げられて、プラテン7とサーマルヘッド8との間を通ったロール紙を、可動刃94と固定刃95との間に案内する。
プラテン7の後方に位置するロール紙ホルダ26には、ロール紙の残量を検出するニアエンド検出器17が配設され、このニアエンド検出器17の検出結果に基づいて、インジケータ6Bによりロール紙の残量が報知される。
ここで、オートカッタユニット9の構成について詳細に説明する。
図5は、オートカッタユニット9の上面図であり、図6は可動刃94及び固定刃95及びその近傍を詳細に示す要部側面図である。なお、図5においては、理解の便宜を図るため、ユニットケース91の上面の図示を省略する。
図5及び図6に示すように、可動刃94は長尺に形成された板状部材であり、その一端は、周縁がなめらかな弧に形成された略円形の取付部94Aとなっている。取付部94Aには、ユニットケース91に立設され、可動刃94を回転自在に支持する支軸94Bが配設される。可動刃94は、この支軸94Bを中心として、図中矢印で示す方向に回動する。可動刃94の中央には、可動刃94の長手方向に延びる長孔94Fが設けられる。可動刃94を駆動する動力源として設けられたモータ99の駆動力は、ウォーム歯車91Aからウォームホイール97に伝達される。クランクピン98はウォームホイール97に一体に固定されており、さらに一端は長孔94Fに摺動可能に嵌合している。モータ99が回転するとクランクピン98は歯車支持軸91Bを中心に回転する歯車97Bとともに回転するため、可動刃94が回動する。
また、取付部94Aには、後述する固定刃95の突出部95Dに対応する切欠部94Cが形成されている。この切欠部94Cは、可動刃94が固定刃95から最も離れた状態において突出部95Dに接しない位置及びサイズに構成されており、可動刃94が固定刃95に向かって移動する際に、突出部95Dの上に乗り上がる。
その後、さらに可動刃94が移動すると、刃部94Dは刃部95Aと擦れ合ってロール紙を切断しながら、固定刃95の上に乗り上がる。
可動刃94は、ロール紙の幅よりも所定長さ分だけ短く形成されている。これは、上述したようにロール紙の端部を意図的に切り残すためである。可動刃94の固定刃95側の端はほぼ全幅にわたって刃部94Dが形成され、この刃部94Dが固定刃95に接し、固定刃95の上に乗り上がって、ロール紙を挟んで切断する。刃部94Dの先端側、すなわち取付部94Aから最も離れた側の端は、ロール紙の切り残し部分を破らないように、薄肉の刃部94Eとなっている。
一方、可動刃94に対向して配設される固定刃95は、略矩形形状に形成された板状部材であって、可動刃94側の先端には直線状の刃部95Aが形成される。刃部95Aは、ロール紙の幅とほぼ同じか、或いは幅広に形成される。
刃部95Aの両端には、可動刃94側に向けて突出する突出部95D、95Eが形成される。突出部95D、95Eは、図6に示すように、受け部としてのユニット底面92の上面に接し、これら突出部95D、95Eの間を、サーマルヘッド8から搬送されたロール紙が通る。
突出部95Dの上面には、可動刃94側が低くなるよう傾斜が付されており、可動刃94が固定刃95側へ回動する際に、切欠部94Cがスムーズに突出部95Dに乗り上がるようになっている。
また、固定刃95の基端側、すなわち可動刃94から離れた側の端部においては、固定刃95の幅方向両端が切り欠かれて凹部95Cが形成され、凹部95Cより基端側の部分は、凹部95Cより突出した突起95Bとなっている。
図6に示すように、固定刃95は、ロール紙カバーフレーム25の先端部分の固定刃支持台25Aによって支持される。固定刃支持台25Aの幅方向両端には、上方に突出する2個の支持突起25D、25Eと、これら支持突起25D、25Eの間に形成される溝25Fとからなる支持部25Cが構成される。溝25Fには固定刃95の突起95Bが嵌合して、回動自在に支持される。これにより、固定刃95は、図6中に符号A及びBで示す方向に傾動可能に支持される。
ここで、固定刃95の下方にはロール紙カバーフレーム25の支持面25Bが位置しており、この支持面25Bによって固定刃95の下方への傾動が規制される。
ロール紙カバーフレーム25は、通常状態において、基端側(ヒンジ27側)の水平面部25Gがほぼ水平に、望ましくはユニット底面92の上面と面一となるよう配設されている。ロール紙カバーフレーム25の先端側に位置する支持面25Bは、水平面部25Gに対して約3度の傾斜を有する。
固定刃95は、上記のように支持部25Cによって回動可能に支持される一方、付勢手段としての押さえばね96により上方から押圧される。押さえばね96は、一端をロール紙カバーフレーム25の水平面部25Gに固定された板ばねであり、他端が固定刃95の上面に接して、固定刃95を支持面25Bに向けて付勢する。
ここで、上述のように、固定刃95の突出部95D、95Eはユニット底面92の上面に接しているので、固定刃95は、押さえばね96とユニット底面92とによって挟まれ、傾動しないよう支持される。
ロール紙カバーフレーム25が上方(図6中の符号A)に移動した場合、固定刃95の突出部95D、95Eはユニット底面92から浮き上がろうとするが、押さえばね96の付勢力によってユニット底面92へ付勢される。このため、固定刃95は下方(図6中の符号B)に傾動し、突出部95D、95Eがユニット底面92に接した状態を保つ。このロール紙カバーフレーム25の移動の前後において、突出部95D、95Eはユニット底面92に接した位置を保っているが、固定刃95は、ロール紙カバーフレーム25の支持面25Bに対して相対的に傾動している。つまり、固定刃95は、支持部25Cにより回動可能に支持されつつ、押さえばね96によって付勢され、ロール紙カバーフレーム25の移動に伴って上に変位すると、変位分だけ下向きに傾動して刃部95Aの位置を保つ構成となっている。
そして、ロール紙カバーフレーム25がさらに上方へ移動すると、その移動に応じて固定刃95が傾動し、刃部95Aの位置が保持される。固定刃95は、最大で支持面25Bに接するまで、すなわち水平面部25Gに対して約3度まで傾動可能である。
上述したように、サーマルヘッド8によってロール紙に画像を記録した場合、記録部分が排出口16の外に排出された後に、オートカッタユニット9による切断が行われる。ここで、ユーザが誤って、オートカッタユニット9による切断の前にロール紙を引っ張ってしまうことがある。このような場合、ロール紙に強い張力が加わるので、プラテン7及び固定刃95が、ロール紙カバーフレーム25とともに上方に持ち上げられることがある。
しかしながら、本実施形態のサーマルプリンタ100は、固定刃95が上方に変位した場合に、その変位量に応じて変位を補償する方向に固定刃95を傾動させ、刃部95Aを同じ位置に保つ構成を有する。このため、上方に変位した固定刃95に可動刃94が衝突し、或いは、可動刃94が固定刃95に乗り上がる際に可動刃94が著しく上昇してウォーム91A及びクランクピン97を損傷するといった事態を確実に防止できる。そして、切断動作の際には、常に可動刃94がスムーズに固定刃95と擦れ合いつつ、固定刃95に乗り上がって、ロール紙を確実に切断することができる。
また、サーマルプリンタ100は、ロール紙に加わる張力に起因して固定刃95に加わる力を低減させる構成を有する。
図7および図8は、ユニットケース91及びその近傍を示す要部拡大断面視図である。
図7に示す従来例では、排出口16を形成するロール紙カバー2の排紙支持面2Aは、ロール紙の搬送路Sからみて、その下方に位置する刃部95Aから後方に退避した位置にある。このため、オペレーターが、オートカッタが作動する際にロール紙を後方に引き上げた場合に(図中一点鎖線P1参照)、固定刃の刃部95Aに接触するロール紙の角度により固定刃95がロール紙引っ張り方向に回転してしまう。したがって、可動刃に対して固定刃の位置が適正に保持されなくなるため、固定刃と可動刃の衝突などのオートカッタ動作不良の原因になる。
図8に上記問題を解決する本発明の具体例を示す。この構成では、ロール紙を排出口16の外へ引っ張る力が加わった場合に、この力が排紙支持面2Aに沿った向きに作用するので(図中一点鎖線P2参照)、ロール紙は、可動刃94と固定刃95との間からほぼ真っ直ぐ引き上げられる。この場合、固定刃95に対するロール紙の引っ掛かりが極めて小さいため、固定刃95に作用する力は非常に小さく、固定刃95の変位は最小に抑えられる。
また、これとは反対に、排紙支持面2Aをシートの搬送路Sに張り出す傾斜面とした構成では、排出口16から排出されようとするロール紙が排紙支持面2Aに衝突して、ロール紙の円滑な搬送・排出を妨げる可能性がある。
本実施形態のサーマルプリンタ100は、ロール紙の搬送路Sからみて、排紙支持面2Aが刃部95Aと略面一の平面に構成されているので、ロール紙の円滑な搬送を妨げることなく、ロール紙を引っ張る力が加わった場合に固定刃95に作用する力を最小に抑え、固定刃95の変位を抑制できる。
ここで、排紙支持面2Aとプラテン7の先端とがロール紙の搬送路Sに対して略面一の構成とすれば、ロール紙が引っ張られた場合に固定刃95に作用する力を、より小さくすることができる。この構成では、排紙支持面2Aが、プラテン7の先端と、固定刃95の先端である刃部95Aとを結ぶ平面と同一平面をなすので、ロール紙の位置が、プラテン7及びサーマルヘッド8と、排紙支持面2Aとによって規制される。このため、ロール紙を引っ張る力が加わった場合に、刃部95Aへのロール紙の引っ掛かりが殆ど無く、固定刃95に作用する力が極めて小さく抑えられる。
なお、上記実施形態では、サーマルプリンタ100の本体上面に排出口16が開口し、ロール紙を上向きに排出する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、排出口16がサーマルプリンタ100の前面に設けられた構成としてもよいし、或いは、使用時の向きが限定されないもの(例えば、ユーザが身につける携帯型のプリンタ)にも本発明を適用することが可能である。また、上記実施形態ではロール紙ホルダ26に収容されるロール紙を用いた例について説明したが、例えば、折り畳まれた連続紙を用いてもよいし、或いは、複数枚の単票紙をサーマルプリンタ100に収容し、この単票紙に画像を記録しながら切断するものとしてもよい。
さらに、上記実施形態では、プラテン7の回転動作によってロール紙を搬送するものとして説明したが、この他に搬送ローラ等を備える構成とすることも可能である。さらに、上記実施形態では、固定刃95が、ヒンジ27に連結されてロール紙カバー2を支持するロール紙カバーフレーム25の先端に配設されるものとしたが、ロール紙カバーフレーム25とは別体として、固定刃95を支持する支持部材を設けてもよい。この場合、この支持部材がロール紙カバー2とともに回動可能に構成されていれば、本発明を適用可能である。さらにまた、ロール紙カバー2や、可動刃94及び固定刃95の具体的な形状についても任意であり、その他の細部構成についても本発明の趣旨を損なうことのない範囲において適宜変更可能である。
また、上記実施形態では、記録装置としてサーマルプリンタを例示したが、これに限らず、例えば、ドットインパクト方式やインクジェット方式のプリンタであってもよい。さらには、複写機やファクシミリ等の電子写真方式により画像を記録する記録装置に適用することも可能である。
本発明の実施形態におけるサーマルプリンタの正面斜視図である。 記録機構部の斜視図である。 サーマルプリンタの断面視図である。 サーマルプリンタの断面視図である。 オートカッタユニットの上面図である。 可動刃及び固定刃及びその近傍を詳細に示す要部側面図である。 オートカッタユニット及びその近傍の従来例を示す要部拡大断面視図である。 オートカッタユニット及びその近傍の本発明の実施例を示す要部拡大断面視図である。
符号の説明
1…メインケース、2…ロール紙カバー(蓋)、2A…排紙支持面、3…カッタカバー、7…プラテン(搬送機構)、8…サーマルヘッド、9…オートカッタユニット(カッタ機構)、16…排紙口、20…記録機構部、24…ベースフレーム、25…ロール紙カバーフレーム、25A…固定刃支持台、25B…支持面、25C…支持部、25D、25E…支持突起、25F…溝、26…ロール紙ホルダ(収容部)、91…ユニットケース、91A…ウォーム(駆動機構)、91B…支持軸、92…ユニット底面(受け部)、93…ガイド、94…可動刃、94A…取付部、94B…支軸、94C…切欠部、94D…刃部、94E…刃部、94F…長孔、95…固定刃、95A…刃部、95B…突起、95C…凹部、95D、95E…突出部、96…押さえばね(付勢手段)、97…ウォームホイール(駆動機構)、98…クランクピン(駆動機構)、100…サーマルプリンタ(記録装置)。

Claims (2)

  1. 本体内に収容されたシートを記録ヘッドに供給すると共に、当該記録ヘッドにより画像が記録された前記シートを前記記録ヘッドとの間に挟んで排出口から排出するプラテンを備えた記録装置において、
    固定刃と可動刃とを前記シートの搬送路を挟んで対向させて配置し、前記可動刃を動作させて前記固定刃と摺り合わせることにより前記シートを切るカッタ機構と、
    前記シートを収容する収容部と、一端を回動可能に支持された前記収容部の蓋と、この蓋の他端側に設けられ、前記蓋と一体に回動する前記固定刃の支持台とを備え、
    前記カッタ機構は、摺り合い面に対する前記固定刃の相対位置が変位した場合に、その変位量に応じて、変位を補償する方向に前記固定刃を傾ける傾動機構を有し、
    前記蓋の他端には、前記シートの搬送路に対して、前記支持台に支持された前記固定刃と同じ側から露出する端面が形成され、前記端面は、前記固定刃よりも前記シートの搬送方向下流側に位置し、前記固定刃側から前記搬送方向下流側に向けて突出しており、
    前記端面が、前記プラテンの先端と、前記固定刃の先端とを結ぶ平面と同一平面をなし、
    前記記録ヘッドと前記プラテンとに挟まれた前記シートに対し前記蓋側に引っ張る力が加わった場合に、この力が前記端面に沿った向きに作用するよう構成されたこと、
    を特徴とする記録装置。
  2. 前記固定刃は、前記可動刃に対向する縁に刃部が形成され、この刃部の長手方向端部において前記可動刃側に突出する突出部が設けられた板状部材であり、
    前記傾動機構は、
    前記シートの搬送路を挟んで前記固定刃の反対側に位置し、前記固定刃の一面側から前記固定刃の突出部を支持する受け部と、
    前記固定刃を前記受け部側に付勢する付勢手段とを備えること、
    を特徴とする請求項1記載の記録装置。
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