JP4670552B2 - ロール紙プリンタ - Google Patents

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Description

本発明は、ロール紙の側から作用する慣性力を緩和して記録紙の送り動作を円滑に行わせるための記録紙付勢機構を備えたロール紙プリンタに関し、特に、小型でコンパクトなロール紙プリンタに適した記録紙付勢機構の配置構造に関するものである。
芯管にテープ状の記録紙がロール状に巻き付けられた構成のロール紙に印刷を行うロール紙プリンタとして特許文献1に開示のものが知られている。この文献に開示されているプリンタでは、プリンタ本体の上面に開閉自在に蓋体が取り付けられており、また、プリンタ本体側にプラテンローラが取り付けられ、蓋体の側にプリントヘッドが取り付けられている。蓋体を開けると、用紙収容部の上側が開放状態になり、上側からロール紙の交換作業を簡単に行うことができる。また、プリントヘッドとプラテンローラが離れるので、これらの間に用紙をセットする作業も簡単に行うことができる。
このようなロール紙プリンタでは、プラテンローラによる記録紙の送り動作時には、ロール紙収納部(用紙収容部)に収納されているロール紙の慣性力が記録紙に作用し、かかる力によって記録紙を送り出せずプラテンローラに滑りが発生するおそれがある。記録紙を適切に送り出せないと、印字間隔が詰まるなどの弊害が生ずる。そこで、従来においては、ロール紙から繰り出されてプラテンローラに向かう記録紙の部分を弾性力によって面外方向に付勢して当該部分を湾曲状態に保持可能な記録紙付勢機構が用いられている。
プラテンローラによって記録紙が送り出される時には、記録紙に作用する送り出し方向の引張り力が直接にロール紙に作用せずに、湾曲状態の記録紙の部分に作用する。したがって、記録紙の送り時には、記録紙にはロール紙の慣性力が作用せずに、弾性力によって規定される一定の引張り力が作用する。よって、ロール紙の慣性力による大きな引張り力が作用しないので、プラテンローラによる安定した記録紙の送り動作を確保できる。
特開2000−289272号公報
ここで、高さに余裕のない場所などにロール紙プリンタを設置する場合などにおいては、ロール紙収納部に対して上側からロール紙を出し入れする構成を採用できない。このような場合には、プリンタ前面からロール紙収納部に対してロール紙を出し入れできるようにすればよい。また、この場合においてもロール紙の慣性力が直接に、ここから繰り出されている記録紙に作用しないように記録紙付勢機構を組み込むことが望ましい。しかしながら、高さ寸法に制限があるので、記録紙付勢機構の配置に工夫が必要である。
本発明の課題は、この点に鑑みてなされたものであり、高さ寸法の増加を招くことなく記録紙付勢機構が組み込まれたロール紙プリンタを提案することにある。
上記課題を解決するために、本発明のロール紙プリンタは、
上側に天板を有するプリンタ本体と、前記プリンタ本体の前面に配置されて下端部を中心として開閉可能な前記開閉蓋ユニットと、を有するロール紙プリンタであって、
前記プリンタ本体に備えられるもので、転動可能な状態で記録紙が巻かれたロール紙を収納するロール紙収納部と、
前記開閉蓋ユニットに備えられ、前記開閉蓋ユニットが閉状態のとき、前記ロール紙収納部の上方前側部分に配置され記録紙搬送用のローラと、
前記プリンタ本体に備えられ、前記開閉蓋ユニットが閉状態のとき、前記ローラと対向し前記記録紙に印刷可能な印刷位置を規定する印刷ヘッドと、
前記ロール紙収納部の上方後側部分から上方前側部分に亘って構成され、前記ロール紙から繰り出されて前記印刷位置に至る前記記録紙の部分を付勢することにより湾曲状態に保持可能な記録紙付勢機構と、
前記記録紙付勢機構は、前記ローラの後側から前記ロール紙収納部の上方後側部分まで延びている記録紙付勢板と、この記録紙付勢板を前記ロール紙収納部の前後方向の中心よりも後ろ側の部位において支持している支軸と、前記記録紙付勢板の前記支軸より後側の部位を上方に向けて付勢している付勢部材と、を備え、
前記支軸は、前記ロール紙収納部に収納される前記ロール紙の上端に沿った位置に配置され、
前記記録紙付勢板の前端部は、前記天板と前記ロール紙収納部との間に形成されるもので、前記ロール紙収納部の上方前側の隅でプリンタ幅方向に延びて形成されるデッドスペースに配置され、前記ロール紙を上側から押し付けて、該ロール紙を下方に湾曲させた状態に保持するとともに、前記支軸により上下方向に回動可能に支持されていることを特徴とする。
ロール紙プリンタのプリンタ本体は一般に直方体の輪郭形状とされ、この内部に、一定幅の円柱状のロール紙を収納するためのロール紙収納部が形成される。ロール紙収納部に対してプリンタ前方からロール紙を出し入れするために、ロール紙収納部は一般に、ロール紙の幅および最大外径より一回り大きな幅および高さを備えた矩形断面にされる場合が多い。このため、ロール紙収納部にロール紙を収納した状態においては、ロール紙の上方の前後の隅、特に後側の隅に、プリンタ幅方向に延びるほぼ三角形断面のデッドスペースが出来易い。
本発明のロール紙プリンタでは、ロール紙収納部における上方の前側部分に記録紙搬送用のロールを配置すると共に、ロール紙収納部の上方後側の隅に形成されるデッドスペースを主として利用して記録紙付勢機構を配置している。したがって、ロール紙プリンタの高さ寸法および前後方向の寸法の増加を伴うことなく、記録紙付勢機構が組み込まれたロール紙プリンタを実現できる。
ここで、本発明では、前記記録紙付勢機構は、前記ローラの後側から前記ロール紙収納部の上方後側部分まで延びている、ロール紙とほぼ同一幅の記録紙付勢板と、この記録紙付勢板を前記ロール紙収納部の前後方向の中心よりも後ろ側の部位において上下方向に回動可能に支持している支軸と、前記記録紙付勢板の前記支軸より後側の部位を上方に向けて付勢しているばね部材とを備えており、前記記録紙付勢板の前端部によって前記記録紙を上側から押し付けて、当該記録紙の部分を下方に湾曲させた状態に保持可能となっていることを特徴としている。
記録紙付勢板の支軸およびばね部材をロール紙収納部の上方後側のデッドスペースに配置することにより、ロール紙プリンタの寸法増加を回避あるいは抑制できる。また、記録紙付勢板の支軸を後方側に位置させることにより、記録紙付勢板の前端部の上下方向のストロークを十分に確保できる。
また、支軸をロール紙収納部の前後方向の中心よりも後側に配置すると、その高さ位置を、ロール紙収納部に収納されるロール紙の上端とほぼ同一の高さまで下げることができる。支軸の位置を下げることができると、ロール紙交換時において、記録紙付勢板の前端部にロール紙が当たった場合に、支軸を中心として記録紙付勢板を上方に押し上げることができるので、記録紙付勢板がロール紙交換作業の邪魔になることを回避できる。
さらに、本発明では、前記記録紙付勢板は、前記ロール紙収納部に収納可能な最大径のロール紙の外周面部分に沿う状態に配置されていることを特徴としている。記録紙付勢板をロール紙外周面部分に沿う状態に配置することにより、ロール紙収納部の上側のデッドスペースを有効利用できる。
さらには、本発明では、前記ローラおよび前記記録紙付勢機構は、前記ロール紙収納部の前後方向の長さ寸法内に納まるように配置されていることを特徴としている。このレイアウトを採用することにより、プリンタの前後方向の寸法増加を抑制できる。
次に、本発明では、前記記録紙付勢板が導電性のある素材、例えばステンレススチールなどの金属素材から形成されていることを特徴としている。記録紙付勢板の前端部によって付勢された状態で記録紙が搬送されるので、記録紙付勢板は摩擦帯電状態になり易い。当該記録紙付勢板を導電性のものとしておけば帯電状態の発生を回避でき、例えば、記録紙の近傍に配置される記録紙検出用のセンサなどが放電によってダメージを蒙るという弊害を防止できる。
本発明は、
前記開閉ユニットには、固定刃を備え、
前記プリンタ本体には、可動刃と、前記記録紙付勢板の下側への回動を制限するためのストッパを備え、
前記開閉ユニットを開くと、前記印刷位置から前記固定刃と前記可動刃による切断位置を含む記録紙搬送路が開放状態となるとともに、前記記録紙付勢板は前記ストッパにより下側への回動が制限されることを特徴とする。
本発明は、
前記開閉ユニットの前記記録紙付勢板の近傍に記録紙検出器を備え、
前記記録紙付勢板は導電性のある材料から形成されていることを特徴とする。
以上説明したように、本発明のロール紙プリンタでは、ロール紙を収納した状態においてロール紙収納部の上方の前後の隅に生ずるデッドスペースを主に利用して、記録紙搬送用のロールおよび記録紙付勢機構を配置している。かかるレイアウトを採用すれば、小型でコンパクトな記録紙付勢機構付きのロール紙プリンタを実現できるという効果が得られる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したロール紙プリンタの実施の形態を説明する。
(全体構成)
図1は本発明を適用したロール紙プリンタの外観斜視図であり、図2はその開閉蓋ユニットを開けた状態を示す外観斜視図である。
本実施の形態に係るロール紙プリンタ1は、プリンタ本体2と、その前面に取り付けた開閉蓋ユニット3を有しており、プリンタ本体2の前面の端には操作パネルユニット4が取り付けられている。プリンタ前面における開閉蓋ユニット3の上端部分には、プリンタ幅方向に延びる記録紙排出口5が形成されている。
プリンタ本体2は、前面および底面が開口した前後に長いボックス形状の本体ケース6によって覆われている。開閉蓋ユニット3の前面には、プリンタ前面を規定している開閉蓋ケース7が取り付けられている。開閉蓋ユニット3は、操作パネルユニット4に配置されている操作レバー8を操作すると、不図示の蓋ロックが解除されて下端部を中心として図1に示す閉じ位置3Aから前方に開くようになっている。開閉蓋ユニット3が図2に示す全開位置3Bまで開くと、内部に形成されているロール紙収納部9の前面側が開放状態となり、プリンタ前方からロール紙10の交換作業などを行うことができる。操作パネルユニット4の前面には、LEDなどからなる状態表示ランプ群4a、フィードボタン4b、電源スイッチ4cが配置されている。
図3はロール紙プリンタ1の内部を示す概略構成図である。ロール紙プリンタ1の内部に形成されているロール紙収納部9には、ロール紙10がその中心線がプリンタ幅方向に向く水平姿勢で収納される。ロール紙収納部9は、プリンタ幅方向に延びる円弧状の底板12、同じくプリンタ幅方向に延びる天板13、および、同じくプリンタ幅方向に延びる前板14によって囲まれており、底板12に転動自在の状態でロール紙10が載せられる。ロール紙10からは、テープ状の記録紙10aが図3に向かって反時計回りの方向に繰り出され、プラテンローラ15とサーマルヘッド16の間の印刷位置17を通過して前方に引き出されて、その前方に位置している記録紙排出口5から前方に排出される。
ロール紙10から繰り出されて印刷位置17に到る記録紙10aの部分は、記録紙付勢機構20によって下方に弾性力によって付勢され、下方に湾曲した状態に保持されている。記録紙付勢機構20は、記録紙付勢板21と、この記録紙付勢板21を上下方向に回動自在の状態で支持している支軸22と、記録紙付勢板21に弾性力を付与している引張りコイルばね23を備えている。この記録紙付勢機構20によって、プラテンローラ15によって送り出される記録紙10aにロール紙10の慣性力が直接に作用してしまうことが回避され、記録紙10aの安定した送り動作が確保されるようになっている。
記録紙排出口5の手前には鋏式の記録紙切断装置30が配置されている。記録紙切断装置30は、プリンタ本体2の側に搭載されている固定刃31と、開閉蓋ユニット3の側に搭載されている可動刃32および可動刃駆動機構33とを有している。固定刃31は刃先31aが前方を向く略水平な姿勢で、プリンタ幅方向に配列されている。可動刃32は、固定刃31の刃先31aのほぼ真下の位置において、刃先32aが上を向く略垂直な姿勢で、プリンタ幅方向に配列されている。これらの刃先31a、32aの間を通って記録紙10aが排出された状態において、下側の可動刃32を上方に旋回させることにより、両刃先31a、32aによって挟まれた記録紙10aの部位がプリンタ幅方向に切断される。
図4は本体ケース6および開閉蓋ケース7を取り外した状態でのロール紙プリンタの機構部(プリンタ本体2および開閉蓋ユニット3)を示す斜視図である。図5は、そのロール紙収納部10の部位を示す縦断面図である。
これらの図を参照して説明すると、プリンタ本体2は、ベース板41と、このベース板41から垂直に起立している左右の側板42、43と、これら左右の側板42、43の後側の部位の間にプリンタ幅方向に架け渡された背面板44と、左右の側板42、43の上端の間にプリンタ幅方向に架け渡された天板45とを備えている。また、天板45の下方における側板42、43の間に、ヘッド取付板46がプリンタ幅方向に水平に架け渡されており、このヘッド取付板46の下面に、ヘッド面16aが下向きのほぼ水平姿勢でサーマルヘッド16が取り付けられている。ヘッド取付板46の後側の部位の下側には、ロール紙収納部9の天板13が配置されている。また、ロール紙収納部9の底板12の前側部分がベース板41の上面に取り付けられている。
天板45とヘッド取付板46の間には、固定刃取付板47がプリンタ幅方向に水平に配置されており、この固定刃取付板47の前端部下側に記録紙切断装置30の固定刃31が前向きでほぼ水平に取り付けられている。固定刃取付板47は、側板42、43の外側に配置されている左右のスイングアーム48、49(図においてはスイングアーム48のみを示す。)の上端の間に架け渡されている。スイングアーム48、49は、それらの下端部48a、49a(図においては下端部48aのみを示す。)を中心としてプリンタ前後方向に僅かにスイング可能である。記録紙切断装置30による記録紙10aの切断時には、可動刃32が下側から上方に旋回して固定刃31を後方に押し込みながら双方の刃先31a、32aが点接触状態で交差して、記録紙10aが切断される。切断時において固定刃31を僅かに後退させるために、スイングアーム48、49によって固定刃31が支持されている。
一方、開閉蓋ユニット3は、プリンタ本体2の側板42、43の下端部に取り付けられている支軸51、52を中心としてプリンタ前方に所定角度だけ開くようになっている。開閉蓋ユニット3は、前板部分53と、この両側から後方に直角に折れ曲がっている細幅の側板部分54、55とを備えている。図4、5においては省略してあるが、前板部分53の前面に、記録紙切断装置30の可動刃32および可動刃駆動機構33が取り付けられており、これらの部分が保護板34によって覆われ、保護板34の前側は開閉蓋ケース7によって覆われている(図3参照)。また、側板部分54、55にはプラテンローラ15が回転自在の状態で架け渡されている。プラテンローラ15の下側には、前板部分53の背面に取り付けたロール紙収納部9の前板14が配置されている。
上記のように、開閉蓋ユニット3には、ロール紙収納部9の前板14と、プラテンローラ15と、記録紙切断装置30の可動刃32が搭載されている。開閉蓋ユニット3を開くと、図2に示すように、ロール紙収納部9が開放状態となると共に、ロール紙収納部9から印刷位置17および記録紙切断装置30の切断位置を経由して記録紙排出口5に到る記録紙搬送路が開放状態になる。したがって、ロール紙収納部9に収納されたロール紙10から記録紙10aを引き出した状態で開閉蓋ユニット3を閉じると、かかる記録紙搬送路に沿って記録紙10aがセットされた状態を自動的に形成できる。
(プラテンローラおよび記録紙付勢機構の配置)
図5から分かるように、本例では、サーマルヘッド16が、ロール紙収納部9の上方前端部分においてヘッド面16aが下向きの状態で水平に配置されており、このサーマルヘッド16がプラテンローラ15を押し付ける状態となっている。このプラテンローラ15の後側に記録紙付勢機構20が配置されている。先に述べたように、記録紙付勢機構20は、記録紙付勢板21と、これを上下方向に回動自在に支持している支軸22と、記録紙付勢板21の後端を上方に引き上げている引張りコイルばね23から構成されている。
記録紙付勢板21は、ロール紙収納部9の上方における後側の部位から前側の部位に亘って配置されている。本例の記録紙付勢板21は、ロール紙10とほぼ同一幅の板であり、ロール紙収納部9の上方における前後方向の中央部分にほぼ水平に配置されている水平板部分21aと、この水平板部分21aの後端から僅かに下方向に傾斜して延びている傾斜板部分21bとを備え、水平板部分21aの前端には上方に円弧状に湾曲して延びている前端部分21cが形成されており、傾斜板部分21bの後端は上方に折り曲げられており、当該折り曲げ部分の左右の端分には左右のばね掛け部21dが形成されている。
傾斜板部分21bはロール紙収納部9の上方後ろ側の隅部分に位置しており、その前側の部分の左右の縁には上方に折れ曲がった左右のフランジ21eが形成され、これらの部分が、左右の側板部分48、49の内側面に取り付けた左右の支軸22によって回転自在の状態で支持されている。傾斜板部分21bの後端の左右ばね受け部21dと、この上方に位置している天板45の左右の後端部に形成した左右のばね掛け部45aとの間に、左右の引張りコイルばね23が引張り状態で掛け渡されている。
ここで、記録紙付勢板21の前端部分21cは、ロール紙収納部9に収納されているロール紙10から繰り出されて印刷位置17に向かう記録紙10aの部分に上側からばね力によって押し付けられており、当該記録紙10aの部分を下方に湾曲した状態に保持可能となっている。プラテンローラ15による記録紙10aの搬送時には、記録紙付勢板21によって記録紙10aに引張り力が作用し、ロール紙10の慣性力が記録紙10aに直接に加わることがないので、記録紙10aを所定の引張り状態で安定して搬送して印刷を施すことができる。したがって、ロール紙10の慣性力によって記録紙10aが搬送されずにプラテンローラ15が空回りして、印刷ピッチが詰まるなどの弊害を回避できる。
なお、記録紙付勢板21の水平板部分21aの下側には、記録紙付勢板21の下側へ回動を制限するためのストッパ24が配置されている。ストッパ24は側板部分48、49の内側面に取り付けられている。ロール紙10を取り出した状態では、記録紙10aによって記録紙付勢板21の回動が制限されないので、引張りコイルばね23のばね力によって支軸22を中心として、支軸22より前側の部分が下方に回動してしまう。記録紙付勢板21の前端部分21cが下側の移動しすぎると、当該前端部分21cによってロール紙収納部9の前側開口が塞がれて、ロール紙交換作業に支障を来たす。本例ではこのような弊害を防止するためのストッパ24を配置してある。
本例の記録紙付勢機構20は、ロール紙収納部9のL形の天板13と、当該ロール紙収納部9に収納可能な最大径のロール紙10の外周面部分との間に形成されるプリンタ幅方向に延びる略三角形断面のデッドスペースを主に利用して配置されている。また、ロール紙10の外周面部分に沿った状態に配置されている。したがって、記録紙付勢機構20を設置するために別途、設置スペースを確保する必要がなく、ロール紙プリンタ1の小型化、コンパクト化の妨げにならない。
また、プラテンローラ15および記録紙付勢機構20が、ロール紙収納部9の前後方向の長さ寸法内に納まるように配置されている。したがって、ロール紙プリンタ1の前後方向の寸法増加も抑制できる。
さらに、記録紙付勢板21の支軸22は、ロール紙収納部9における前後方向の中心から後側の部位に配置されている。したがって、図3から分かるように、支軸22の高さ位置を、ロール紙収納部9に収納されるロール紙10の上端とほぼ同一高さ位置まで下げることができる。支軸22の位置を下げることができると、ロール紙の交換時に、記録紙付勢板21の前端部分21cにロール紙が当たった場合に、記録紙付勢板21には支軸22を中心として上方に押し上げる方向の力が作用する。よって、ロール紙の交換時に記録紙付勢板21が邪魔になることが無いという利点が得られる。
次に、記録紙付勢板21はステンレススチール板などの導電性のある素材から形成することが望ましい。記録紙付勢板21の前端部分21cによって付勢された状態で記録紙が搬送されるので、記録紙付勢板21は摩擦帯電状態になり易い。記録紙付勢板21を導電性のものとしておけば帯電状態の発生を回避でき、記録紙10の近傍に配置される記録紙検出用のセンサなどが放電によってダメージを蒙るという弊害を防止できる。例えば、本例のロール紙プリンタ1において、記録紙付勢板21の上側に記録紙センサの取り付け部60を形成し(図3、5参照)、ここにセンサを配置すれば、記録紙付勢板21によってセンサを放電から保護することができる。
このように、本例のロール紙プリンタ1では、そのロール紙収納部9の上方部分におけるデッドスペースを有効に利用して記録紙付勢機構を配置している。したがって、ロール紙プリンタ1の小型化、コンパクト化を阻害することなく、かかる記録紙付勢機構を組み込むことができる。特に、高さ寸法に制約のあるロール紙プリンタに採用するのに適している。
なお、本例のロール紙プリンタはサーマルプリンタであるが、異なる形式の印刷ヘッドを備えたロール紙プリンタ、例えばインクジェットヘッドを備えたロール紙プリンタなどについても本発明を同様に適用可能である。
本発明を適用したロール紙プリンタの外観斜視図である。 ロール紙プリンタの開閉蓋を開けた状態での外観斜視図である。 ロール紙プリンタの内部構造を示す概略構成図である。 ロール紙プリンタの本体ケースおよび開閉蓋を取り外した状態のロール紙プリンタの斜視図である。 図4の状態でのロール紙収納部を示す縦断面図である。
符号の説明
1 ロール紙プリンタ、2 プリンタ本体、3 開閉蓋ユニット、5 記録紙排出口、6 本体ケース、7 開閉蓋ケース、9 ロール紙収納部、10 ロール紙、10a 記録紙12 底板、13 天板、14 前板、15 プラテンローラ、16 サーマルヘッド、20 記録紙付勢機構、21 記録紙付勢板、21a 水平板部分、21b 傾斜板部分、21c 前端部分、21d ばね掛け部分、22 支軸、23 引張りコイルばね

Claims (5)

  1. 上側に天板を有するプリンタ本体と、前記プリンタ本体の前面に配置されて下端部を中心として開閉可能な開閉蓋ユニットと、を有するロール紙プリンタであって、
    前記プリンタ本体に備えられるもので、転動可能な状態で記録紙が巻かれたロール紙を収納するロール紙収納部と、
    前記プリンタ本体の前面に配置されて下端部を中心として開閉可能な前記開閉蓋ユニットと、
    前記開閉蓋ユニットに備えられ、前記開閉蓋ユニットが閉状態のとき、前記ロール紙収納部の上方前側部分に配置され記録紙搬送用のローラと、
    前記プリンタ本体に備えられ、前記開閉蓋ユニットが閉状態のとき、前記ローラと対向し前記記録紙に印刷可能な印刷位置を規定する印刷ヘッドと、
    前記ロール紙収納部の上方後側部分から上方前側部分に亘って構成され、前記ロール紙から繰り出されて前記印刷位置に至る前記記録紙の部分を付勢することにより湾曲状態に保持可能な記録紙付勢機構と、
    前記記録紙付勢機構は、前記ローラの後側から前記ロール紙収納部の上方後側部分まで延びている記録紙付勢板と、この記録紙付勢板を前記ロール紙収納部の前後方向の中心よりも後ろ側の部位において支持している支軸と、前記記録紙付勢板の前記支軸より後側の部位を上方に向けて付勢している付勢部材と、を備え、
    前記支軸は、前記ロール紙収納部に収納される前記ロール紙の上端に沿った位置に配置され、
    前記記録紙付勢板の前端部は、前記天板と前記ロール紙収納部との間に形成されるもので、前記ロール紙収納部の上方前側の隅でプリンタ幅方向に延びて形成されるデッドスペースに配置され、前記ロール紙を上側から押し付けて、該ロール紙を下方に湾曲させた状態に保持するとともに、前記支軸により上下方向に回動可能に支持されていることを特徴とするロール紙プリンタ。
  2. 請求項1において、
    前記記録紙付勢板は、前記ロール紙収納部に収納可能な最大径のロール紙の外周面部分に沿う状態に配置されていることを特徴とするロール紙プリンタ。
  3. 請求項1ないし2のうちのいずれかの項において、
    前記ローラおよび前記記録紙付勢機構は、前記ロール紙収納部の前後方向の長さ寸法内に納まるように配置されていることを特徴とするロール紙プリンタ。
  4. 請求項1ないし3のうちのいずれかの項において、
    前記開閉ユニットには、固定刃を備え、
    前記プリンタ本体には、可動刃と、前記記録紙付勢板の下側への回動を制限するためのストッパを備え、
    前記開閉ユニットを開くと、前記印刷位置から前記固定刃と前記可動刃による切断位置を含む記録紙搬送路が開放状態となるとともに、前記記録紙付勢板は前記ストッパにより下側への回動が制限されることを特徴とするロール紙プリンタ。
  5. 請求項1ないし4のうちのいずれかの項において、
    前記開閉ユニットの前記記録紙付勢板の近傍に記録紙検出器を備え、
    前記記録紙付勢板は導電性のある材料から形成されていることを特徴とするロール紙プリンタ。
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