JP4802743B2 - ロール紙プリンタ - Google Patents

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Description

本発明は、ロール紙収納部に転動可能な状態で収納されているロール紙から繰り出される長尺状の記録紙に印字を行うロール紙プリンタに関するものである。更に詳しくは、ロール紙収納部内でのロール紙の移動に起因して紙送りローラに衝撃荷重が作用することを抑制して、精度良く紙送りを行うことのできるロール紙プリンタに関するものである。
レシートなどを発行するロール紙プリンタでは、記録媒体として、長尺状の記録紙をロール状に巻き付けた構成のロール紙が用いられる。ロール紙は転動可能な状態でロール紙収納部に収納され、紙送りローラによって、ロール紙から記録紙が引き出されて、印字位置において印字ヘッドによって印字が施される。一般に、紙送りローラによる紙送りと、印字ヘッドによる印字が交互に繰り返されて、紙送り方向に沿って所定のピッチで印字が施される。特許文献1には、間欠的に所定のピッチで紙送りを行う給紙装置が開示されており、特許文献2には、紙送りと印字が交互に行われるプリンタが開示されている。
ロール紙はロール紙収納部内において幅方向の移動は規制されているが、その底面に乗っているだけなので、前後方向への転動が自由であり、また、底面からの浮き上がり動作も自由となっている。このため、紙送りローラによって間欠的に紙送りが行われる際などには、記録紙に引張り力が間欠的に作用するので、引張り力によってロール紙がロール紙収納部の底面に沿って前方に転がり、場合によっては、底面から浮き上がる場合がある。
ここで、前方に転がったロール紙が後方に戻る際、あるいは、浮き上がったロール紙が落下する際には、ロール紙の自重が一時的に紙送りローラに作用する。特に、紙送り速度を上げるための紙送り間隔を短くすると、ロール紙が後方に戻る動作、あるいは落下する動作と、次の紙送り動作が重なり、過大が紙送り負荷が紙送りローラに加わり、記録紙に滑りが生じ、精度良く紙送りを行うことができなくなる。
特許文献2に開示のプリンタでは、ロール紙から紙送りローラまでの間の記録紙を弾性力によって屈曲させた状態に保持し、紙送りの初期には記録紙の屈曲部分が伸びることにより、過大な負荷が紙送りローラの側に作用することを抑制している。
特開平7−33295号公報 特開2003−192202号公報
しかしながら、特に小型のロール紙プリンタでは、記録紙を弾性力によって屈曲させた状態に保持するための機構、そのような記録紙搬送経路の設置場所を確保できない場合がある。
本発明の課題は、このような問題点に鑑みて、記録紙搬送経路を弾性力によって屈曲させることなく、ロール紙収納部内でのロール紙の移動に起因して発生する紙送り負荷を抑制して、精度良く紙送りを行うことのできるロール紙プリンタを提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明のロール紙プリンタは、ロール紙が転動可能な状態で収納されるロール紙収納部と、前記ロール紙収納部に収納されたロール紙を、当該ロール紙収納部の底面から浮き上がった状態でその巻き芯を中心として回転可能に支持するためのロール紙軸支機構と、前記ロール紙収納部の開口部を開閉するための開閉蓋とを有している。また、前記ロール紙軸支機構は、前記ロール紙収納部の側面に配置した、ロール紙の巻き芯に差し込み可能なロール紙支軸と、前記ロール紙支軸を前記ロール紙収納部に収納されたロール紙の端面に押し付け可能な方向に付勢している付勢部材と、前記開閉蓋の閉じ動作に連動して、前記ロール紙支軸を下降端位置から上昇端位置まで上昇させ、前記開閉蓋の開き動作に連動して、前記ロール紙支軸を前記下降端位置に戻す昇降機構とを備えている。
本発明のロール紙プリンタでは、ロール紙収納部にロール紙を収納して開閉蓋を閉めると、開閉蓋の閉じ動作に連動してロール紙支軸が上昇する。ロール紙支軸は付勢部材によってロール紙の端面に押し付けられた状態で上昇し、ロール紙の巻き芯の位置に到ると、当該巻き芯に嵌り込む。この後は、ロール紙支軸によってロール紙が持ち上げられるので、ロール紙はロール紙収納部の底面から浮き上がる。開閉蓋を閉じた状態では、ロール紙がロール紙収納部の底面から浮き上がった状態でロール紙支軸によって軸支され、当該ロール紙支軸を中心として回転可能な状態を形成できる。
紙送り時においては、ロール紙はロール紙収納部の底面から離れた状態でロール紙支軸を中心として回転しながら記録紙が繰り出される。ロール紙収納部の底面との間の摩擦抵抗が無いので、ロール紙の回転が円滑に行われる。よって、紙送り負荷を小さくでき、しかもその変動を抑制できるので、ロール紙収納部内においてロール紙が前後、上下に移動してしまうことが抑制される。この結果、ロール紙の移動に起因して衝撃的な紙送り負荷が紙送りローラなどに作用することを回避できるので、紙送り精度を確保できる。
次に、開閉蓋を開けると、それに連動してロール紙支軸が下降する。ロール紙がロール紙収納部の底面に下りた後は、ロール紙支軸のみが下降するので、ロール紙支軸が巻き芯から引き抜かれる。したがって、開閉蓋を開けてロール紙を取り出す際に、ロール紙支軸が邪魔になることがない。
ここで、レジカウンタなどに設置される小型のロール紙プリンタでは、ロール紙収納部の開口部を大きくとれず、ロール紙収納部に対するロール紙の出し入れの際に、開口部を介して手を出し入れできない場合がある。特に、開口部が上方に開いておらず、プリンタ本体の前面、背面などに開口している場合にはロール紙の交換作業が不便になる。
このような場合には、ロール紙の交換作業を容易に行うことができるようにするために、開閉蓋に連動してロール紙を入れるためのロール紙ホルダを正立姿勢から開閉蓋の側に傾斜した前傾姿勢となるように回転させるホルダ回転機構を配置し、ロール紙を出し入れしやすくすることが望ましい。
開閉蓋を正立姿勢から前傾姿勢に回転させるホルダ回転機構が備わっている場合には、ロール紙支軸の昇降を、前記ロール紙ホルダに連動させて行うようにすることができる。
本発明のロール紙プリンタでは、ロール紙収納部に収納されているロール紙が、その巻き芯に差し込まれたロール紙支軸によって持ち上げられており、この状態でロール紙支軸を中心として回転可能となっている。したがって、ロール紙を回転させるための負荷が小さく、ロール紙を回転させながら記録紙を繰り出すための負荷が小さい。よって、紙送り時におけるロール紙の前後、上下の移動を抑制でき、このような移動に起因して発生する衝撃的な紙送り負荷を回避でき、紙送り精度を良好に保持できる。
このように、本発明によれば、ロール紙から繰り出された記録紙を弾性力によって屈曲させて紙送り開始時に紙送りローラに作用する過大な負荷を軽減するための機構、および、屈曲状態で記録紙を搬送するための記録紙搬送経路のための設置スペースを確保する必要ガない。よって、装置寸法の増加を招くことなく、紙送り負荷を低減して紙送り精度を良好に保持できる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したロール紙プリンタの実施の形態を説明する。
(プリンタ全体構成)
図1は本発明を適用したインクジェット式のロール紙プリンタの外観斜視図であり、図2はその開閉蓋を全開にした状態の外観斜視図である。本例のロール紙プリンタ1は全体としてほぼ直方体形状をしたプリンタ本体2と、当該プリンタ本体2の前面に取り付けた開閉蓋3とを有している。プリンタ本体2の外装ケース2aの前面には所定幅の記録紙排出口4が形成されている。記録紙排出口4の下側には排紙ガイド5が前方に突出しており、当該排紙ガイド5の側方には蓋開閉レバー6が配置されている。外装ケース2aにおける排紙ガイド5および蓋開閉レバー6の下側には、ロール紙出し入れ用の矩形の開口部2bが形成されており、この開口部2bが開閉蓋3によって封鎖されている。
蓋開閉レバー6を操作すると開閉蓋3のロックが解除される。排紙ガイド5を前方に引くと、図2に示すように、開閉蓋3が下端部を中心として前方にほぼ水平となるまで開く。開閉蓋3が開くと、プリンタ内部に形成されているロール紙収納部11が開放状態となり、同時に、ロール紙収納部11から記録紙排出口4に到る記録紙搬送経路が開放状態となり、プリンタ前方からロール紙の交換作業などを簡単に行うことができるようになっている。
また、開閉蓋3の右隣にも開口部2cが形成されており、ここには、下端を中心として開閉可能な開閉蓋7が取り付けられている。この開閉蓋7を開けると、インク供給部であるインクカートリッジ装填部18(図3参照)が開放状態となり、インクカートリッジの交換などを行うことができる。開閉蓋3の左隣は操作面2dとなっており、ここには、状態表示ランプ、ペーパーフィードボタンなどが配列されている。
(プリンタ内部構成)
図3はロール紙プリンタ1における外装ケース2aに内蔵されているプリンタ機構部を示す斜視図であり、図4はプリンタ機構部を前後方向に切断した場合の概略縦断面図である。プリンタ機構部10は、その幅方向の中央部分にロール紙収納部11を備えており、このロール紙収納部11にはロール紙12がプリンタ幅方向に向いた横置き状態で収納されるようになっている。ロール紙収納部11はロール紙12を転動可能な状態で入れるためのロール紙ホルダ11aを備えており、このロール紙ホルダ11aは、ロール紙12より僅かに広幅であり、その底面がプリンタ前後方向の中央が最も深くなった湾曲状の底板11bによって規定されている。ロール紙12をロール紙ホルダ11aに置くと、その底板11bの前後の湾曲底面部分11c、11dにロール紙12の前後の外周面部分が当接した状態となる。
ロール紙収納部11の上側には、ヘッドユニット13が水平に取り付けられている。ヘッドユニット13はヘッドユニットフレーム14を備え、このヘッドユニットフレーム14の左右の側板部分14a、14bの間にはキャリッジガイド軸15が水平に架け渡されている。キャリッジガイド軸15に沿って、インクジェットヘッド16が下向き状態で搭載されているキャリッジ17が往復移動可能となっている。
図3に示すように、ロール紙収納部11の右隣におけるヘッドユニット13の右側部分の下側部位には、インクカートリッジ装填部18およびヘッドメンテナンスユニット20が配置されている。下側に配置されているインクカートリッジ装填部18には不図示のインクカートリッジを装着可能である。上側に配置されているヘッドメンテナンスユニット20は、公知のヘッドメンテナンスユニットと同様に、インクジェットヘッド16のノズル面を払拭するためのワイパおよびノズル面の各ノズルから吐出あるいは排出された廃インクを回収するための回収部(図示せず)が備わっている。ロール紙収納部11の左隣におけるヘッドユニット13の左側部分の下側部位は、制御基板(図示せず)が装着されている基板装着部22となっている。
図4に示すように、プリンタ機構部10の内部においては、ロール紙収納部11とヘッドユニット13の間における後側の部位に、プリンタ幅方向に沿って記録紙ガイド23が水平に配置されている。記録紙ガイド23の前側には、一段高い位置においてプリンタ前後方向に水平に、プラテンガイド24が配置されている。プラテンガイド24の真上には、キャリッジ17に搭載されたインクジェットヘッド16が配置されている。インクジェットヘッド16のノズル面16aは、プラテンガイド24の上面24aに対して一定のギャップで対峙しており、当該上面24aによって印字位置が規定されている。
印字位置を規定しているプラテンガイド24と、記録紙ガイド23との間には、後側紙送りローラ25がプリンタ幅方向に水平に架け渡されている。後側紙送りローラ25には下側から所定幅の後側紙押えローラ26が所定の押圧力で押し付けられている。プラテンガイド24における前端側の部位には、前側紙送りローラ28が配置されている。前側紙送りローラ28には、上側から前側紙押えローラ29が押し付けられている。後側紙送りローラ25および前側紙送りローラ28は、ヘッドユニット13に搭載されている紙送りモータ31によって駆動される。
キャリッジ17は、キャリッジモータ32およびタイミングベルト33を備えたキャリッジ搬送機構によって、プリンタ幅方向(印字幅方向)に往復移動される。キャリッジ17を往復移動させながら、そこに搭載されているインクジェットヘッド16により、ロール紙12から繰り出されて印字位置に位置している記録紙12aの部分の表面に印字が行われる。記録紙12aの幅方向への一連の行印字が終了した後は、後側紙送りローラ25および前側紙送りローラ28が回転駆動されて、所定ピッチだけ記録紙12aが送り出される。この後に、次の行印字が行われる。このように、記録紙12aは、所定ピッチで間欠的に送り出されながらインクジェットヘッド16によって印字が施される。
キャリッジ17にはインクダンバ34が搭載されており、ここには、可撓性のインクチューブ35が接続されている。インクチューブ35を介して、インクカートリッジ装填部18に装着されているインクカートリッジから各色のインクがインクジェットヘッド16に供給され、インクジェットヘッド16によりフルカラー印刷を行うことが可能となっている。
印字後の記録紙12aが排出される記録紙排出口4には、鋏式の記録紙切断装置40が配置されている。記録紙切断装置40の固定刃41は上向き状態で垂直に配置されており、その可動刃42は下向きで垂直に配置されている。可動刃駆動機構43によって可動刃42がプリンタ幅方向の一方の端を支点として上下方向に旋回すると、固定刃41との接触点がプリンタ幅方向に移動して、これらの間に位置する記録紙12aを幅方向に切断できる。
ここで、開閉蓋3の側には、プラテンガイド24、記録紙ガイド23、後側紙押えローラ26、前側紙送りローラ28、固定刃41、蓋開閉レバー6および記録紙排出ガイド5が取り付けられている。開閉蓋3は、後述の平行リンク機構によって、水平状態を保持したまま開閉するように構成されている。
開閉蓋3を開けると、ロール紙収納部11のロール紙出し入れ用の開口部2bが開放状態になると共に、ロール紙収納部11から記録紙排出口4に到る記録紙搬送経路が開放状態になる。したがって、ロール紙収納部11にロール紙12を収納し、ロール紙12から記録紙12aを所定の長さだけ引き出し、しかる後に開閉蓋3を閉じると、図4において太い一点鎖線で示すように、ロール紙収納部11に収納されているロール紙12から引き出された記録紙12aが、記録紙ガイド23によってガイドされ、後側紙送りローラ25および後側紙押えローラ26の間からプラテンガイド24の上面24a(印字位置)を経由して前側紙送りローラ28および前側紙押えローラ29の間を通って記録紙排出口4から外部に引き出された記録紙セット状態が形成される。
この状態で後側紙送りローラ25および前側紙送りローラ28が回転すると、記録紙12aの搬送が開始される。記録紙12aが所定ピッチで間欠的に搬送され、インクジェットヘッド16によって印字位置を通過する記録紙12aの表面に印字が行われる。所定の印字が終了した後は、例えば、印字後の記録紙12aの部分を記録紙排出口4から排出し、記録紙切断装置40によって記録紙12aの印字部分の後端位置が切断され、所定長さの印字済みの記録紙片が発行される。
(蓋開閉機構)
次に、図5および図6は、開閉蓋3を開閉するための蓋開閉機構を取り出して示す側面図および斜視図である。図7は蓋開閉機構をほぼ45度開けた状態の側面図である。図8および図9は、蓋開閉機構を水平に倒した状態を示す側面図および斜視図である。
本例の蓋開閉機構50は、揺動板51と、この揺動板51の後側に配置されている左右の揺動アーム52、53と、平行移動板54とを備え、これらによって四節の平行リンク機構が構成されている。揺動板51は、プリンタ幅方向に延びる前板部分51aを備え、この前方に開閉蓋3が取り付けられる。前板部分51aの左右の端には後側に直角に折り曲げられた側板部分51b、51cが形成されている。この形状の揺動板51は左右の側板部分51b、51cの下端部に取り付けた支軸55、56を中心としてプリンタ前後方向に揺動可能である。揺動板51の左右の側板部分51b、51cの後側に、左右の揺動アーム52、53が配置されており、これらの揺動アーム52、53も下端部に取り付けたプリンタ幅方向に水平に延びる支軸61を中心としてプリンタ前後方向に揺動可能である。
平行移動板54は、これらの揺動板51および左右の揺動アーム52、53の上端部分に水平に架け渡されている。平行移動板54は、プリンタ幅方向に水平に配置されている水平板部分54aと、水平板部分54aの左右の端から上方に直角に折り曲げられている左右の側板部分54b、54cとを備えている。左右の側板部分54b、54cには、前後にそれぞれプリンタ幅方向に水平に延びる支軸62、63が貫通しており、前側の支軸62には揺動板51の左右の側板部分51b、51cの上端部分が回転自在の状態で連結され、後側の支軸63には左右の揺動アーム52、53の上端部分が回転自在の状態で連結されている。
平行移動板54の水平板部分54aにはプラテンガイド24が搭載されており、その左右の側板部分54b、54cの間には前側紙送りローラ28および後側紙押えローラ26がプリンタ幅方向に架け渡されている。また、水平板部分54aの前端側部分には排紙ガイド5が取り付けられている。
このように、本例では、揺動板51と、左右の揺動アーム52、53と、これらの上端部に架け渡した平行移動板54とによって四節の平行リンク機構が構成されており、この平行リンク機構は、図5、6に示すほぼ垂直に起立した閉じ位置から、前方にほぼ水平に倒された図8、9に示す全開位置まで開けることができる。また、平行移動板54は水平姿勢が保持された状態で移動するので、そこに搭載されている各部品5、23、24、26、28などが水平な姿勢を保持したまま上下方向に平行移動する。
(ホルダ回転機構)
ここで、ロール紙収納部11のロール紙ホルダ11aは、支軸61を中心としてプリンタ前後方向に回転可能である。このロール紙ホルダ11aとプリンタメインフレーム65の間には、引張りコイルばね67が架け渡されている。引張りコイルばね67によってロール紙ホルダ11aは上方に開口した正立姿勢に保持されている(図4、5参照)。
また、ロール紙ホルダ11aの前端の一方の側の縁には側方に突出した状態で係合突起68が形成されている。係合突起68は、揺動アーム53の揺動軌跡上に突出している。開閉蓋3を閉じた状態では、係合突起68は揺動板51の側板部分51cの前方内側に位置している。開閉蓋3を閉じ位置からほぼ45度開けると、図7に示すように、揺動アーム53が前方に倒れて当該係合突起68に当たる。これ以後は揺動アーム63は係合突起68を押しながら移動する。すなわち、ロール紙ホルダ11aが支軸61を中心として前方に徐々に傾斜していく。開閉蓋3を全開位置まで開くと、図8、9に示すように、ロール紙ホルダ11aはほぼ45度前方に傾斜した前傾姿勢となる。また、揺動アーム53は、引張りコイルばね67によってその下端部を中心として上方に引張られた状態になる。
このように、本例では、開閉蓋3の開閉動作に連動してロール紙ホルダ11aが正立姿勢および前傾姿勢に切り替わる。開閉蓋3を開けた場合にはロール紙ホルダ11aが前傾姿勢となり、ロール紙12の交換作業等が容易になる。
(ロール紙軸支機構)
次に、本例のロール紙収納部11にはロール紙軸支機構が配置されており、ロール紙12がロール紙ホルダ11aの底面部分11c、11dから浮き上がった状態で、その巻き芯を中心として回転可能に支持支されるようになっている。
図10および図11は、本例のロール紙軸支機構を取り出して示す斜視図および側面図である。図12および図13は、開閉蓋3を開けた状態のロール紙軸支機構を示す斜視図および側面図である。
これらの図を参照して説明すると、本例のロール紙軸支機構70は、ロール紙収納部11の側面を規定している側板71に配置したロール紙支軸72を備えている。ロール紙支軸72の先端部分は先細りの円錐台形状をしており、ロール紙12の巻き芯12c(図4参照)に、遊びのある状態で差し込み可能な太さとされている。ロール紙支軸72は垂直揺動板73の内側表面に一体形成されている。垂直揺動板73は、上端部を中心としてプリンタ幅方向に揺動可能な状態で、昇降板74に取り付けられている。また、圧縮コイルばね、捻りばねなどの不図示の付勢部材によって内側に向けて付勢されている。
昇降板74は、側板71に形成した前後の垂直ガイド溝71a、71bに沿って上下方向に移動可能である。この昇降板74と、側板71の間には、上下方向に伸びている引張りコイルばね75が架け渡されており、この引張りコイルばね75の引張り力によって、昇降板74は下方に向けて常に付勢されている。
昇降板74の前端部の内側面からは内方に円形の係合突起76が突出している。この係合突起76の下側には、ロール紙ホルダ11aの側板部分11fの傾斜上端面11gが位置している。昇降板74は引張りコイルばね75によって下方に引張られているので、当該係合突起76が正立姿勢のロール紙ホルダ11aにおける傾斜上端面11gに上側から係合し、これによって、昇降板74が所定の高さ位置(上昇端位置)に保持されている。
ロール紙ホルダ11aの傾斜上端面11gは後方に向けて下方に傾斜しており、この傾斜上端面11gの下方にロール紙ホルダ11aの回転中心となる支軸61が位置している。したがって、図12、13に示すように、ロール紙ホルダ11aが前方に回転すると、これに伴って、傾斜上端面11gにおける係合突起76との接触位置が下方に移動する。このため、ロール紙ホルダ11aの回転に伴って昇降板74が下降する。
ロール紙ホルダ11aは、先に説明したように、開閉蓋3の開閉に連動して回転し、開閉蓋3を閉じると正立姿勢となり、開閉蓋3を開けると前傾姿勢まで倒れる。したがって、開閉蓋3の開閉に連動して、ロール紙ホルダ11aによって昇降する昇降板74に形成されているロール紙支軸72も昇降する。このように、ロール紙支軸72が形成されている垂直揺動板73と、これが取り付けられている昇降板74と、係合突起76および傾斜上端面11gからなるカム機構とによって、ロール紙支軸72の昇降機構が構成されている。
この構成のロール紙軸支機構70の作用効果を説明する。開閉蓋3を全開にした状態では、ロール紙ホルダ11aが前傾姿勢となっており、図12、13に示すように、ロール紙支軸72はその下降端位置に位置している。ロール紙12を前傾姿勢のロール紙ホルダ11aに入れた後に開閉蓋3を閉じると、開閉蓋3の閉じ動作に連動してロール紙ホルダ11aがその正立姿勢に向けて徐々に回転し、これに伴って、昇降部材74が押し上げられ、そこに形成されているロール紙支軸72も押し上げられる。
ロール紙支軸72の先端はロール紙12の端面に押し付けられた状態で当該端面に沿って上昇する。ロール紙支軸72は、ロール紙ホルダ11aの前後方向の中央に配置されており、ロール紙ホルダ11aに入れたロール紙12の巻き芯12cを通る経路に沿って上昇し、上昇途中において巻き芯12cに嵌り込む。
この後は、ロール紙支軸72によってロール紙12も持ち上げられる。開閉蓋3を完全に閉じた状態では、図10、11に示すように、ロール紙支軸72がその上昇端まで持ち上げられる。ロール紙支軸72の上昇端位置は、最大径のロール紙12が収納されている状態においても、当該ロール紙12がロール紙ホルダ11aの底面から僅かではあるが浮き上がった状態となるように規定されている。
このように、ロール紙12は、ロール紙支軸72によってロール紙ホルダ11aから浮き上がった状態で軸支される(図4参照)。紙送り時においては、ロール紙12はロール紙ホルダ11aから浮き上がった状態にあるので、ロール紙支軸72を中心として小さな力で回転させることができる。よって、後側紙送りローラ25に作用する紙送り負荷を格段に低減することができる。この結果、紙送り時にロール紙12に作用する引張り力も低減されるので、紙送り時にロール紙12がロール紙ホルダ11aの内部で前後、上下に移動してしまうことも無い。よって、ロール紙12に移動に起因して、衝撃的な紙送り負荷が後側紙送りローラ25などに作用して、送り出される記録紙12aに滑りが生じて、紙送り精度が低下することも確実に回避される。
次に、開閉蓋3を開けると、それに連動してロール紙支軸72が下降する。ロール紙12がロール紙ホルダ11aの底面部分11c、11dに下りた後は、昇降板74と共にロール紙支軸72のみが下降する。よって、ロール紙支軸72が強制的にロール紙12の巻き芯12cから引き抜かれ、ロール紙12の端面に押し付けられた状態で下降する。このようにして、開閉蓋3が完全に開いた状態では、ロール紙支軸72がロール紙12の巻き芯12cから引き抜かれているので、ロール紙12を取り出す際にロール紙支軸72が邪魔になることもない。
(その他の実施の形態)
なお、上記の例では、開閉蓋3の開閉に連動して前後に回転するロール紙ホルダ11aに連動させてロール紙支軸72を昇降させるようにしている。この代わりに、開閉蓋3の開閉に直接に連動させてロール紙支軸72を昇降させるようにしてもよい。また、ロール紙支軸72をロール紙収納部11の両側に配置し、ロール紙12を両側から軸支するようにしてもよい。
次に、上記の例は印字ヘッドとしてインクジェットヘッドを備えているが、サーマルヘッドなど別の形態の印字ヘッドを備えたロール紙プリンタに対しても本発明を同様に適用可能である。
本発明を適用したロール紙プリンタの外観斜視図である。 開閉蓋を開いた状態のロール紙プリンタの外観斜視図である。 ロール紙プリンタのプリンタ機構部を示す斜視図である。 プリンタ機構部の概略縦断面図である。 蓋開閉機構を示す側面図である。 蓋開閉機構の斜視図である。 蓋開閉機構をほぼ45度開けた状態を示す側面図である。 蓋開閉機構の全開状態を示す側面図である。 蓋開閉機構の全開状態を示す斜視図である。 ロール紙軸支機構を示す斜視図である。 ロール紙軸支機構を示す側面図である。 開閉蓋を開けた状態のロール紙軸支機構を示す斜視図である。 開閉蓋を開けた状態のロール紙軸支機構を示す側面図である。
符号の説明
1 ロール紙プリンタ、2 プリンタ本体、3 開閉蓋、4 記録紙排出口、11 ロール紙収納部、11a ロール紙ホルダ、11b 底板、11c,11d 湾曲底面部分、11f 側板部分、11g 傾斜上端面、12 ロール紙、12a 記録紙、12c 巻き芯、13 ヘッドユニット、24 プラテンガイド、25 後側紙送りローラ、26 後側紙押えローラ、28 前側紙送りローラ、29 前側紙押えローラ、31 紙送りモータ、40 記録紙切断装置、50 蓋開閉機構、51 揺動板、51a 前板部分、51b,51c 側板部分、52,53 揺動アーム、54 水平移動板、54a 水平板部分、54b,54c 側板部分、55,56,61,62,63 支軸、67 引張りコイルばね、68 係合突起、70 ロール紙軸支機構、71 側板、72 ロール紙支軸、73 垂直揺動板、74 昇降板、75 引張りコイルばね、76 係合突起

Claims (2)

  1. ロール紙が転動可能な状態で収納されるロール紙収納部と、
    前記ロール紙収納部に収納されたロール紙を、当該ロール紙収納部の底面から浮き上がった状態でその巻き芯を中心として回転可能に支持するためのロール紙軸支機構と、
    前記ロール紙収納部の開口部を開閉するための開閉蓋とを有し、
    前記ロール紙軸支機構は、
    前記ロール紙収納部の側面に配置した、ロール紙の巻き芯に差し込み可能なロール紙支軸と、
    前記ロール紙支軸を前記ロール紙収納部に収納されたロール紙の端面に押し付け可能な方向に付勢している付勢部材と、
    前記開閉蓋の閉じ動作に連動して、前記ロール紙支軸を下降端位置から上昇端位置まで上昇させ、前記開閉蓋の開き動作に連動して、前記ロール紙支軸を前記下降端位置に戻す昇降機構とを備えていることを特徴とするロール紙プリンタ。
  2. 請求項1に記載のロール紙プリンタにおいて、
    前記ロール紙収納部の前記底面を規定しているロール紙ホルダと、
    前記開閉蓋の開き動作に連動して、前記ロール紙ホルダを正立姿勢から前記開閉蓋の側に傾斜した前傾姿勢まで回転させ、前記開閉蓋の閉じ動作に連動して、前記ロール紙ホルダを前記前傾姿勢から前記正立姿勢に戻すホルダ回転機構とを有し、
    前記昇降機構は、前記ロール紙ホルダの回転に連動して、前記ロール紙支軸を昇降させるようになっていることを特徴とするロール紙プリンタ。
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