JP2007203563A - ロール紙プリンタおよびロール紙繰り出し機構 - Google Patents

ロール紙プリンタおよびロール紙繰り出し機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2007203563A
JP2007203563A JP2006024156A JP2006024156A JP2007203563A JP 2007203563 A JP2007203563 A JP 2007203563A JP 2006024156 A JP2006024156 A JP 2006024156A JP 2006024156 A JP2006024156 A JP 2006024156A JP 2007203563 A JP2007203563 A JP 2007203563A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
roll paper
roller
feeding
printer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006024156A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Sasaki
俊幸 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2006024156A priority Critical patent/JP2007203563A/ja
Publication of JP2007203563A publication Critical patent/JP2007203563A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Unwinding Webs (AREA)

Abstract

【課題】紙送り速度を上げた場合でも過大な紙送り負荷が紙送りローラに作用することの無いロール紙プリンタを提案すること。
【解決手段】ロール紙プリンタ1のロール紙収納部11にはロール紙繰り出し機構80が備わっている。ロール紙繰り出し機構80はロール紙収納部11の湾曲底面部分11bに配置した繰り出しローラ81を備え、この繰り出しローラ81は、紙送りモータ36によって駆動される後側紙送りローラ34に連動して回転駆動され、紙送り時にはロール紙収納部11のロール紙12をその中心軸線回りに回転させ、後側紙送りローラ34に作用するロール紙12の慣性負荷を低減する。紙送り時の記録紙の繰り出し動作に追従できずにロール紙12が浮き上がることも回避できるので、浮き上がりに起因して過大が負荷が後側紙送りローラ34に作用して記録紙12aが滑り、紙送り精度が低下してしまうことがない。
【選択図】図6

Description

本発明は、ロール紙収納部に転動可能な状態で収納されているロール紙から繰り出される長尺状の記録紙に印字を行うロール紙プリンタに関するものである。更に詳しくは、紙送りローラに作用する紙送り負荷を低減し、精度良く紙送りを行うことのできるロール紙プリンタのロール紙繰り出し機構に関するものである。
レシートなどを発行するロール紙プリンタでは、記録媒体として、長尺状の記録紙をロール状に巻き付けた構成のロール紙が用いられる。ロール紙は転動可能な状態でロール紙収納部に収納され、紙送りローラによって、ロール紙から記録紙が引き出されて、印字位置において印字ヘッドによって印字が施される。一般に、紙送りローラによる紙送りと、印字ヘッドによる印字が交互に繰り返されて、紙送り方向に沿って所定のピッチで印字が施される。
ロール紙はロール紙収納部の底面上に転動可能な状態で置かれている。紙送りローラによって記録紙が搬送方向に引かれると、それに追従して、ロール紙がロール紙収納部内においてその中心軸線回りに回転して記録紙が繰り出される。ロール紙の慣性負荷、および、ロール紙とロール紙収納部の底面との間の摩擦力に抗して、ロール紙を回転させて記録紙を繰り出す必要がある。このような紙送り負荷が作用しても記録紙を滑り無く送り出すことができるように、紙押えローラによって所定の押圧力で記録紙が紙送りローラに押し付けられている。
なお、紙送り負荷の増減に影響されることなくロール紙を送り出すことを目的とした先行技術文献として特許文献1がある。ここには、繰出リールにロール紙が回転自在に支持される大型のプリンタにおいて、ロール紙を精度良く円滑に送るために、ロール紙を所定の弾性力で押圧して屈曲状態に保持し、紙送り初期に作用するテンションを緩和させるバッファ手段が開示されている。また、特許文献2には、繰出しローラのローラ径のバラツキ、ロール径などの外的変動要因による影響を受けることなく、記録紙を正確に送り出すことを目的としたロール紙給紙装置が開示されている。
特開2003−192202号公報 特開平7−33295号公報
ここで、紙送り速度を上げると、それに伴って紙送りローラに作用する紙送り負荷も大きくなる。記録紙を滑り無く搬送するためには、より大きな押圧力で紙押えローラを紙送りローラに押圧する必要がある。押圧力を高くすると、紙送りローラを回転駆動するための紙送りモータの負荷トルクが増加するので、トルク容量の高い紙送りモータを用いる必要がある。また、大きな押圧力が作用するので、紙送りローラおよび紙押えローラの耐久性が低下するおそれもある。
次に、ロール紙プリンタでは上記のように印字動作と紙送り動作が交互に行われる。すなわち、紙送りローラによる紙送り動作が間欠的に行われる。ロール紙が繰出リールなどの支軸によってその巻き芯を中心として回転自在の状態で支持されておらず、単に、ロール紙収納部の底面に転動可能な状態で置かれている場合には、紙送り速度を上げると、紙送りローラによる記録紙の引き出し動作に追従してロール紙が回転できずに、ロール紙が全体としてロール紙収納部の底面から浮き上がるおそれがある。
浮き上がったロール紙が再びロール紙収納部の底面に落下する際には、ロール紙の自重が、そこから繰り出される記録紙に対して、搬送方向とは逆方向に引張る引張り力として作用する。ロール紙の落下と、紙送りローラによる記録紙の次の引き出し動作(紙送り動作)とが重なると、紙送りローラには一時的に過大な紙送り負荷が作用し、紙送りローラと記録紙の間に滑りが発生し、正確な量の紙送りを行うことができない。
本発明の課題は、このような問題点に鑑みて、紙送りローラに作用する紙送り負荷を低減可能なロール紙繰り出し機構を備えたロール紙プリンタを提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明のロール紙プリンタは、
ロール紙が転動可能な状態で収納されるロール紙収納部と、
前記ロール紙収納部に収納されたロール紙の外周面に当接可能な位置に配置されている繰り出しローラと、
印字ヘッドと、
前記ロール紙収納部のロール紙から繰り出された長尺状の記録紙を、前記印字ヘッドによる印字位置を経由させて搬送するための紙送りローラと、
前記紙送りローラに連動させて前記繰り出しローラを回転させるローラ連動機構とを有していることを特徴としている。
本発明のロール紙プリンタでは、ローラ連動機構によって紙送りローラと連動する繰り出しローラがロール紙収納部に配置されており、当該繰り出しローラがロール紙の外周面に当接している。紙送りローラによる紙送り時には繰り出しローラも連動して回転する。繰り出しローラを、ロール紙から記録紙を繰り出す方向に回転させることにより、紙送り時にはロール紙が記録紙送り出し方向に回転する。
よって、紙送り時におけるロール紙を回転させるための慣性負荷が大幅に低減され、紙送りローラに作用する紙送り負荷も大幅に低減される。この結果、紙送り速度を上げた場合においても紙送り力も小さくて済み、紙押えローラによる押圧力も小さくて済むので、紙送りモータのトルクが小さくて良く、また、紙送りローラおよび紙押えローラの耐久性も改善される。さらに、紙送り時に、ロール紙がロール紙収納部の底面から浮き上がってしまうことが無いので、過大な紙送り負荷が作用して紙送り精度が低下するという弊害も回避できる。
ここで、前記ローラ連動機構として、前記紙送りローラのローラ軸に同軸状に固定した駆動側プーリと、前記繰り出しローラのローラ軸に同軸状に固定した従動側プーリと、これら駆動側プーリおよび従動側プーリの間に架け渡したベルトとを備えたものを採用することができる。このようにすれば、既存の紙送り機構の構成部品である紙送りローラのローラ軸に駆動側プーリを取り付けて、そこにベルトを架けるという簡単な構成により、ローラ連動機構を簡単に構成できる。
次に、本発明は、ロール紙プリンタのロール紙収納部に転動作可能な状態で収納されているロール紙から長尺状の記録紙を繰り出すためのロール紙繰り出し機構であって、
前記ロール紙収納部に収納されたロール紙の外周面に当接可能な位置に配置されている繰り出しローラと、
前記ロール紙収納部のロール紙から繰り出された長尺状の記録紙を印字位置を経由させて搬送するための紙送りローラに連動させて、前記繰り出しローラを回転させるローラ連動機構とを有していることを特徴としている。
ここで、前記ローラ連動機構は、前記紙送りローラのローラ軸に同軸状に固定した駆動側プーリと、前記繰り出しローラのローラ軸に同軸状に固定した従動側プーリと、これら駆動側プーリおよび従動側プーリの間に架け渡したベルトとを備えていることを特徴としている。
本発明のロール紙プリンタでは、ロール紙収納部に収納されたロール紙をその中心軸線回りに回転させるための繰り出しローラを配置し、この繰り出しローラを紙送りローラに連動させて回転駆動するようにしている。
したがって、紙送り時に紙送りローラに作用する紙送り負荷を大幅に低減できるので、滑り防止のために大きな押圧力で記録紙を紙送りローラに押し付ける必要がない。大きな押圧力が作用しないので、これらのローラの耐久性を改善でき、また、紙送りモータのトルク容量も大きくする必要がない。
また、紙送り時にロール紙がロール紙収納部の底面から浮き上がることも防止できるので、浮き上がりに起因して紙送りローラに過大な紙送り負荷が作用して、紙送りローラと記録紙の間に滑りが生ずることも無い。よって、紙送り精度の低下を防止できる。
このような本発明のロール紙プリンタによって得られる作用効果は、紙送り速度を早くした場合に顕著である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したロール紙プリンタの実施の形態を説明する。
(プリンタ全体構成)
図1は本発明を適用したインクジェット式のロール紙プリンタの外観斜視図であり、図2はその開閉蓋を全開にした状態の外観斜視図である。本例のロール紙プリンタ1は全体としてほぼ直方体形状をしたプリンタ本体2と、当該プリンタ本体2の前面に取り付けた開閉蓋3とを有している。プリンタ本体2の外装ケース2aの前面には所定幅の記録紙排出口4が形成されている。記録紙排出口4の下側には排紙ガイド5が前方に突出しており、当該排紙ガイド5の側方には蓋開閉レバー6が配置されている。外装ケース2aにおける排紙ガイド5および蓋開閉レバー6の下側には、ロール紙出し入れ用の矩形の開口部2bが形成されており、この開口部2bが開閉蓋3によって封鎖されている。
蓋開閉レバー6を操作すると開閉蓋3のロックが解除される。排紙ガイド5を前方に引くと、図2に示すように、開閉蓋3が下端部を中心として前方にほぼ水平となるまで開く。開閉蓋3が開くと、プリンタ内部に形成されているロール紙収納部11が開放状態となり、同時に、ロール紙収納部11から記録紙排出口4に到る記録紙搬送経路が開放状態となり、プリンタ前方からロール紙の交換作業などを簡単に行うことができるようになっている。
また、開閉蓋3の右隣にも開口部2cが形成されており、ここには、下端を中心として開閉可能な開閉蓋7が取り付けられている。この開閉蓋7を開けると、インク供給部であるインクカートリッジ装填部18が開放状態となり、インクカートリッジの交換などを行うことができる。開閉蓋3の左隣は操作面2dとなっており、ここには、状態表示ランプ、ペーパーフィードボタンなどが配列されている。
(プリンタ内部構成)
図3はロール紙プリンタ1における外装ケース2aに内蔵されているプリンタ機構部を示す斜視図であり、図4はプリンタ機構部を前後方向に切断した場合の概略縦断面図である。プリンタ機構部10は、その幅方向の中央部分にロール紙収納部11を備えており、このロール紙収納部11にはロール紙12がプリンタ幅方向に向いた横置き状態で収納されるようになっている。すなわち、ロール紙収納部11は、ロール紙12より僅かに広幅であり、その底面は、プリンタ前後方向の中央が最も深くなった湾曲状の底板11aによって規定されている。この底板11aの前後の湾曲底面部分11b、11cに、ロール紙12の前後の外周面部分12b、12cが当接した状態で、ロール紙12が転動可能な状態で置かれる。
ロール紙収納部11の上側には、ヘッドユニット13が水平に取り付けられている。ヘッドユニット13はヘッドユニットフレーム14を備え、このヘッドユニットフレーム14の左右の側板部分14a、14bの間にはキャリッジガイド軸15が水平に架け渡されている。キャリッジガイド軸15に沿って、インクジェットヘッド16が下向き状態で搭載されているキャリッジ17が往復移動可能となっている。
図3に示すように、ロール紙収納部11の右隣におけるヘッドユニット13の右側部分の下側部位には、インクカートリッジ装填部18およびヘッドメンテナンスユニット20が配置されている。下側に配置されているインクカートリッジ装填部18には不図示のインクカートリッジを装着可能である。上側に配置されているヘッドメンテナンスユニット20は、公知のヘッドメンテナンスユニットと同様に、インクジェットヘッド16のノズル面を払拭するためのワイパおよびノズル面の各ノズルから吐出あるいは排出された廃インクを回収するための回収部(図示せず)が備わっている。ロール紙収納部11の左隣におけるヘッドユニット13の左側部分の下側部位は、制御基板(図示せず)が装着されている基板装着部22となっている。
図4に示すように、プリンタ機構部10の内部においては、ロール紙収納部11とヘッドユニット13の間における後側の部位に、プリンタ幅方向に沿って記録紙ガイド32が水平に配置されている。記録紙ガイド32の前側には、一段高い位置においてプリンタ前後方向に水平に、プラテンガイド33が配置されている。プラテンガイド33の真上には、キャリッジ17に搭載されたインクジェットヘッド16が配置されている。インクジェットヘッド16のノズル面16aは、プラテンガイド33の上面33aに対して一定のギャップで対峙しており、当該上面33aによって印字位置が規定されている。
印字位置を規定しているプラテンガイド33と、記録紙ガイド32との間には、後側紙送りローラ34がプリンタ幅方向に水平に架け渡されている。後側紙送りローラ34には下側から所定幅の後側紙押えローラ35が所定の押圧力で押し付けられている。プラテンガイド33における前端側の部位には、前側紙送りローラ37が配置されている。前側紙送りローラ37には、上側から前側紙押えローラ38が押し付けられている。後側紙送りローラ34および前側紙送りローラ37は、ヘッドユニット13に搭載されている紙送りモータ36によって駆動される。
キャリッジ17は、キャリッジモータ39およびタイミングベルト40を備えたキャリッジ搬送機構によって、プリンタ幅方向(印字幅方向)に往復移動される。キャリッジ17を往復移動させながら、そこに搭載されているインクジェットヘッド16により、ロール紙12から繰り出されて印字位置に位置している記録紙12aの部分の表面に印字が行われる。記録紙12aの幅方向への一連の行印字が終了した後は、後側紙送りローラ34および前側紙送りローラ37が回転駆動されて、所定ピッチだけ記録紙12aが送り出される。この後に、次の行印字が行われる。このように、記録紙12aは、所定ピッチで間欠的に送り出されながらインクジェットヘッド16によって印字が施される。
キャリッジ17にはインクダンバ41が搭載されており、ここには、可撓性のインクチューブ42が接続されている。インクチューブ42を介して、インクカートリッジ装填部18に装着されているインクカートリッジから各色のインクがインクジェットヘッド16に供給され、インクジェットヘッド16によりフルカラー印刷を行うことが可能となっている。
印字後の記録紙12aが排出される記録紙排出口4には、鋏式の記録紙切断装置44が配置されている。記録紙切断装置44の固定刃45は上向き状態で垂直に配置されており、その可動刃46は下向きで垂直に配置されている。可動刃駆動機構47によって可動刃46がプリンタ幅方向の一方の端を支点として上下方向に旋回すると、固定刃45との接触点がプリンタ幅方向に移動して、これらの間に位置する記録紙12aを幅方向に切断できる。
ここで、開閉蓋3には、その蓋フレーム51に、プラテンガイド33、記録紙ガイド32、後側紙押えローラ35、前側紙送りローラ37、および固定刃45が搭載されている。また、蓋フレーム51の前端には、蓋開閉レバー6および排紙ガイド5が取り付けられている。開閉蓋3は、例えば平行リンク機構によって、水平状態を保持したまま開閉するように構成されている。
開閉蓋3を開けると、ロール紙収納部11のロール紙出し入れ用の開口部2bが開放状態になると共に、ロール紙収納部11から記録紙排出口4に到る記録紙搬送経路が開放状態になる。したがって、ロール紙収納部11にロール紙12を収納し、ロール紙12から記録紙12aを所定の長さだけ引き出し、しかる後に開閉蓋3を閉じると、図4において太い一点鎖線で示すように、ロール紙収納部11に収納されているロール紙12から引き出された記録紙12aが、記録紙ガイド32によってガイドされ、後側紙送りローラ34および後側紙押えローラ35の間からプラテンガイド33の上面33a(印字位置)を経由して前側紙送りローラ37および前側紙押えローラ38の間を通って記録紙排出口4から外部に引き出された記録紙セット状態が形成される。
この状態で後側紙送りローラ34および前側紙送りローラ37が回転すると、記録紙12aの搬送が開始される。記録紙12aが所定ピッチで間欠的に搬送され、インクジェットヘッド16によって印字位置を通過する記録紙12aの表面に印字が行われる。所定の印字が終了した後は、例えば、印字後の記録紙12aの部分を記録紙排出口4から排出し、記録紙切断装置44によって記録紙12aの印字部分の後端位置が切断され、所定長さの印字済みの記録紙片が発行される。
(紙送り動力伝達系)
次に、図5はプリンタ機構部10の一部を省略して示す斜視図であり、紙送りモータの動力伝達系以外のヘッドユニット部分、左右のインクカートリッジ装着部、ヘッドメンテナンスユニットおよび基板装着部を取り外した状態で示してある。この図を参照して、紙送りモータ36の回転を後側紙送りローラ34および前側紙送りローラ37に伝達する紙送り動力伝達系を説明する。
紙送りモータ36の回転は、ベルト・プーリ式の伝達機構71を介して、後側紙送りローラ34のローラ軸34aの端部に伝達される。ローラ軸34aにおける反対側の軸部分には、同軸状態で駆動側歯車72が取り付けられている。
開閉蓋3の側には、その蓋フレーム51の側部に、従動側歯車73が回転自在の状態で取り付けられている。従動側歯車73は開閉蓋3を閉じると、僅かに回転しながら駆動側歯車72と噛み合った状態になる。また、蓋フレーム51の側部には、従動側歯車73の前側の位置からプリンタ前方に向けて配列された伝達歯車列74が配置されている。この伝達歯車列74の最終段の伝達歯車が、開閉蓋3に取り付けられている前側紙送りローラ37のローラ軸37a(図4参照)の軸端部に同軸状態で固定されている。
開閉蓋3を閉じると、印字位置(33a)を挟み、紙送り方向の前後の位置において、前側紙送りローラ37と前側紙押えローラ38の間、および、後側紙送りローラ34と後側紙押えローラ35の間に、それぞれ記録紙12aが挟まれた状態が形成される。同時に、駆動側歯車72に従動側歯車73が噛み合い、紙送りモータ36の回転力を前側紙送りローラ37に伝達するための伝達経路が形成される。
(ロール紙繰り出し機構)
本例のロール紙プリンタ1では、紙送り動作に連動して、ロール紙収納部11に収納されているロール紙12をその中心軸線回りに回転させるロール紙繰り出し機構が備わっている。図6はロール紙繰り出し機構を示す説明図である。図4、図5および図6を参照して、本例のロール紙繰り出し機構を説明する。
ロール紙繰り出し機構80は、ロール紙収納部11に配置された繰り出しローラ81と、この繰り出しローラ81を後側紙送りローラ34に連動させて回転駆動するためのローラ連動機構82とを備えている。繰り出しローラ81は、ロール紙収納部11の底板11aにおける前側の湾曲底面部分11bに、プリンタ幅方向に沿って水平に配置されている。繰り出しローラ81は、ゴムローラなどのような摩擦係数の高い材質からなるローラである。繰り出しローラ81の外周面は湾曲底面部分11bから僅かに上方に突出しており、ロール紙収納部11に収納されたロール紙12の外周面部分12bに常に当接している。
繰り出しローラ81のローラ軸83の両軸端は、ロール紙収納部11の左右の側板部分55、56(図5参照)に回転自在の状態で支持されている。側板部分55から側方に突出しているローラ軸83の軸端部には、従動側プーリ84が同軸状態で固定されている。上述した後側紙送りローラ34のローラ軸34aには駆動側プーリ85が同軸状態で固定されている。駆動側プーリ85は、プリンタ幅方向においては従動側プーリ84に対応する位置に配置されている。これら駆動側プーリ85と従動側プーリ84の間には、タイミングベルト86が所定の張力状態で架け渡されている。これら駆動側プーリ85、タイミングベルト86および従動側プーリ84からなるローラ連動機構82によって、繰り出しローラ81が後側紙送りローラ34に連動して回転駆動される。
次に、この構成のロール紙繰り出し機構80の作用効果を説明する。印字中において所定ピッチずつ記録紙12aが間欠的に送り出される。この紙送り時に、紙送りモータ36によって、後側紙送りモータ34および前側紙送りモータ37が回転すると、ロール紙収納部11に収納されているロール紙12から記録紙12aが引き出される。
ロール紙12は、ロール紙収納部11の湾曲底面部分11bに配置されている繰り出しローラ81に乗っている。繰り出しローラ81はローラ連動機構82によって後側紙送りローラ34と連動して回転する。したがって、紙送り時には繰り出しローラ81が回転して、そこに乗っているロール紙12が、その中心軸線を中心として、そこから記録紙12aが繰り出される方向に回転する。
ここで、後側紙送りローラ34による紙送り量に対応する量だけ記録紙12aが繰り出されるように設定されている。すなわち、かかる繰り出し分だけロール紙12が回転するように、繰り出しローラ81の回転量が設定されている。このためには、ローラ連動機構82の速比、繰り出しローラ81の外径などを適切に設定すればよい。
このように、紙送り時には、繰り出しローラ81によってロール紙12が記録紙繰り出し方向に回転する。したがって、ロール紙12から記録紙12aを繰り出す際の慣性負荷が紙送り負荷となって後側紙送りローラ34に作用することが殆どない。よって、後側紙送りローラ34に作用する紙送り負荷が大幅に低減される。
このため、紙送り速度を上げ、紙送りの間欠駆動間隔を狭めた場合においても、滑り防止のために、後側紙送りローラの紙送り力を大きくする必要がない。よって、後側紙押えローラ35による押圧力を増加させなくて済むので、紙送りモータ36のトルクを上げる必要がなく、また、後側紙送りローラ34および後側紙押えローラ35の耐久性が低下することも回避できる。
さらに、紙送り時に、ロール紙12が、そこからの記録紙繰り出し動作に追従して回転できずに、ロール紙収納部11の底板11aから浮き上がってしまうことも回避できる。浮き上がったロール紙12が落下する際に、次の紙送りが重なると、ロール紙12の自重が紙送り負荷となって作用するので、後側紙送りローラ34には一時的に過大な負荷が作用し、記録紙12aに滑りが発生して、精度良く紙送りを行うことができなくなる。本例では、ロール紙12の浮き上がりが発生しないので、このような過大が紙送り負荷が作用して記録紙12aが滑り、紙送り精度が低下するという弊害が発生しない。
(その他の実施の形態)
なお、上記の例はインクジェット式のロール紙プリンタであるが、本発明は、サーマルヘッドなど各種の印字ヘッドを備えたロール紙プリンタにも同様に適用可能である。
本発明を適用したロール紙プリンタの外観斜視図である。 開閉蓋を開いた状態のロール紙プリンタの外観斜視図である。 ロール紙プリンタのプリンタ機構部を示す斜視図である。 プリンタ機構部の概略縦断面図である。 プリンタ機構部を、一部を省略した状態で示す斜視図である。 ロール紙繰り出し機構を示す説明図である。
符号の説明
1 ロール紙プリンタ、2 プリンタ本体、3 開閉蓋、4 記録紙排出口、11 ロール紙収納部、11a 底板、11b,11c 湾曲底面部分、12 ロール紙、12a 記録紙、12b,12c 外周面部分、13 ヘッドユニット、33 プラテンガイド、34 後側紙送りローラ、34a ローラ軸、35 後側紙押えローラ、36 紙送りモータ、37 前側紙送りローラ、37a ローラ軸、38 前側紙押えローラ、44 記録紙切断装置、55,56 側板部分、71 ベルト・プーリ式動力伝達機構、72 駆動側歯車、73 従動側歯車、74 伝達歯車列、80 ロール紙繰り出し機構、81 繰り出しローラ、82 ローラ連動機構、83 ローラ軸、83a 軸端部、84 従動側ローラ、85 駆動側ローラ、86 タイミングベルト

Claims (4)

  1. ロール紙が転動可能な状態で収納されるロール紙収納部と、
    前記ロール紙収納部に収納されたロール紙の外周面に当接可能な位置に配置されている繰り出しローラと、
    印字ヘッドと、
    前記ロール紙収納部のロール紙から繰り出された長尺状の記録紙を、前記印字ヘッドによる印字位置を経由させて搬送するための紙送りローラと、
    前記紙送りローラに連動させて前記繰り出しローラを回転させるローラ連動機構とを有していることを特徴とするロール紙プリンタ。
  2. 請求項1に記載のロール紙プリンタにおいて、
    前記ローラ連動機構は、
    前記紙送りローラのローラ軸に同軸状に固定した駆動側プーリと、前記繰り出しローラのローラ軸に同軸状に固定した従動側プーリと、これら駆動側プーリおよび従動側プーリの間に架け渡したベルトとを備えていることを特徴とするロール紙プリンタ。
  3. ロール紙プリンタのロール紙収納部に転動可能な状態で収納されているロール紙から長尺状の記録紙を繰り出すためのロール紙繰り出し機構であって、
    前記ロール紙収納部に収納されたロール紙の外周面に当接可能な位置に配置されている繰り出しローラと、
    前記ロール紙収納部のロール紙から繰り出された長尺状の記録紙を印字位置を経由させて搬送するための紙送りローラに連動させて、前記繰り出しローラを回転させるローラ連動機構とを有していることを特徴とするロール紙プリンタのロール紙繰り出し機構。
  4. 請求項3に記載のロール紙繰り出し機構において、
    前記ローラ連動機構は、
    前記紙送りローラのローラ軸に同軸状に固定した駆動側プーリと、前記繰り出しローラのローラ軸に同軸状に固定した従動側プーリと、これら駆動側プーリおよび従動側プーリの間に架け渡したベルトとを備えていることを特徴とするロール紙プリンタのロール紙繰り出し機構。
JP2006024156A 2006-02-01 2006-02-01 ロール紙プリンタおよびロール紙繰り出し機構 Withdrawn JP2007203563A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006024156A JP2007203563A (ja) 2006-02-01 2006-02-01 ロール紙プリンタおよびロール紙繰り出し機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006024156A JP2007203563A (ja) 2006-02-01 2006-02-01 ロール紙プリンタおよびロール紙繰り出し機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007203563A true JP2007203563A (ja) 2007-08-16

Family

ID=38483443

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006024156A Withdrawn JP2007203563A (ja) 2006-02-01 2006-02-01 ロール紙プリンタおよびロール紙繰り出し機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007203563A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2055491A1 (en) 2007-11-05 2009-05-06 Seiko Epson Corporation Roll paper supply mechanism and roll paper printer
EP2110258A1 (en) 2008-04-10 2009-10-21 Seiko Epson Corporation Method of controlling paper transportation in a printer, and a printer using the method
EP2332731A2 (en) 2009-12-10 2011-06-15 Seiko Epson Corporation Inkjet printer
CN101412330B (zh) * 2007-10-15 2011-09-07 精工爱普生株式会社 打印机
CN102211471A (zh) * 2010-03-29 2011-10-12 精工爱普生株式会社 卷筒纸打印机
CN102218944A (zh) * 2010-03-29 2011-10-19 精工爱普生株式会社 卷筒纸打印机及卷筒纸打印机的罩开闭方法
US8157462B2 (en) 2008-02-07 2012-04-17 Seiko Epson Corporation Operating mechanism for a printer cover, and a printer
US8764327B2 (en) 2009-03-02 2014-07-01 Seiko Epson Corporation Roll paper supply mechanism and roll paper printer
JP2018167464A (ja) * 2017-03-29 2018-11-01 富士通コンポーネント株式会社 プリンタ

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8430504B2 (en) 2007-10-15 2013-04-30 Seiko Epson Corporation Printer opening and closing mechanism which prevents interference of the platen and the inkjet head
US8197060B2 (en) 2007-10-15 2012-06-12 Seiko Epson Corporation Printer opening and closing mechanism which prevents interference of the platen and the inkjet head
CN101412330B (zh) * 2007-10-15 2011-09-07 精工爱普生株式会社 打印机
US8047462B2 (en) 2007-11-05 2011-11-01 Seiko Epson Corporation Paper supply mechanism and roll paper printer
EP2055491A1 (en) 2007-11-05 2009-05-06 Seiko Epson Corporation Roll paper supply mechanism and roll paper printer
US8157462B2 (en) 2008-02-07 2012-04-17 Seiko Epson Corporation Operating mechanism for a printer cover, and a printer
EP2110258A1 (en) 2008-04-10 2009-10-21 Seiko Epson Corporation Method of controlling paper transportation in a printer, and a printer using the method
US8485462B2 (en) 2008-04-10 2013-07-16 Seiko Epson Corporation Method of controlling paper transportation in an apparatus, and an apparatus using the method
US8764327B2 (en) 2009-03-02 2014-07-01 Seiko Epson Corporation Roll paper supply mechanism and roll paper printer
US8550593B2 (en) 2009-12-10 2013-10-08 Seiko Epson Corporation Printer
EP2332731A2 (en) 2009-12-10 2011-06-15 Seiko Epson Corporation Inkjet printer
CN102126360A (zh) * 2009-12-10 2011-07-20 精工爱普生株式会社 打印机
US8840224B2 (en) 2009-12-10 2014-09-23 Seiko Epson Corporation Printer
EP2332731A3 (en) * 2009-12-10 2018-02-21 Seiko Epson Corporation Inkjet printer
CN102218944A (zh) * 2010-03-29 2011-10-19 精工爱普生株式会社 卷筒纸打印机及卷筒纸打印机的罩开闭方法
CN102211471A (zh) * 2010-03-29 2011-10-12 精工爱普生株式会社 卷筒纸打印机
CN102218944B (zh) * 2010-03-29 2014-10-08 精工爱普生株式会社 卷筒纸打印机及卷筒纸打印机的罩开闭方法
CN102211471B (zh) * 2010-03-29 2015-01-28 精工爱普生株式会社 卷筒纸打印机
JP2018167464A (ja) * 2017-03-29 2018-11-01 富士通コンポーネント株式会社 プリンタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007203563A (ja) ロール紙プリンタおよびロール紙繰り出し機構
JP4910411B2 (ja) ロール紙プリンタ、ロール紙繰り出し制御方法、およびロール紙繰り出し機構
US8668200B2 (en) Carrying apparatus and image recording apparatus including the same
JP4802743B2 (ja) ロール紙プリンタ
JP5218597B2 (ja) ロール紙プリンタおよびロール紙プリンタの制御方法
JP2010017998A (ja) インクジェット記録装置
KR100485778B1 (ko) 화상형성장치의 배지장치
JP4612896B2 (ja) シート給送装置及び記録装置
JP4352248B2 (ja) 記録装置
JP4858267B2 (ja) プリンタ装置
JP6248966B2 (ja) 画像形成装置
US20100140862A1 (en) Printer
JP3885870B2 (ja) 給紙装置及び該給紙装置を備えた記録装置
JP3775492B2 (ja) 給紙装置及び該給紙装置を備えた記録装置
JP2010202305A (ja) 記録紙ガイド機構およびロール紙プリンター
JP3804435B2 (ja) 記録装置
JP3829922B2 (ja) 給紙装置及び該給紙装置を備えた記録装置
JP3767686B2 (ja) 給紙装置及び該給紙装置を備えた記録装置
JP3874079B2 (ja) 給紙装置及び該給紙装置を備えた記録装置
JP2005247434A (ja) 給送装置、これを備える記録装置及び液体噴射装置並びに給送方法
JP2005029281A (ja) 用紙搬送機構
JP2006078907A (ja) 回転体駆動装置および画像形成装置
JP5959411B2 (ja) プリンタ
JP4417739B2 (ja) ロール状印字用紙搬送装置
JP4530063B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20090407