JPH0890855A - ロール紙印刷切断装置 - Google Patents

ロール紙印刷切断装置

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Publication number
JPH0890855A
JPH0890855A JP22655994A JP22655994A JPH0890855A JP H0890855 A JPH0890855 A JP H0890855A JP 22655994 A JP22655994 A JP 22655994A JP 22655994 A JP22655994 A JP 22655994A JP H0890855 A JPH0890855 A JP H0890855A
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JP
Japan
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roll paper
carriage
platen roller
carriage guide
blade
Prior art date
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Pending
Application number
JP22655994A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kano
寛 鹿野
Hideo Miyasato
英夫 宮里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Seiki Co Ltd
Original Assignee
Showa Seiki Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP22655994A priority Critical patent/JPH0890855A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロール紙印刷,切断装置において、構成部品
を兼用にすることにより部品点数を少なくし、コスト低
減および小形化を図る。 【構成】 ケースにプラテンローラ6および固定刃8を
支持させる一方、ケースに対して回動可能なカバーにア
ルミニウム合金製のキャリッジガイド10を支持させ
る。キャリッジガイド10には、固定刃8と共同してロ
ール紙を切断する円形刃22を支持するキャリッジを摺
動可能に支持させるとともに、発熱体58および駆動回
路基板60を固定してサーマルヘッド62の発熱体支持
部材を兼ねさせる。部品点数が減り、装置コストを抑え
得るとともに、発熱体58の冷却性能を向上させ得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロール紙に印刷を行
い、印刷済の部分を切断して切り離すロール紙印刷切断
装置に関するものであり、特に、サーマルヘッド等の印
字ヘッドによりロール紙に印刷するとともに、そのロー
ル紙の幅方向に延びるキャリッジガイドに沿って移動す
るキャリッジに支持された可動刃によりロール紙の印刷
済部分を切断するロール紙印刷切断装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種のロール紙印刷切断装置は、ファ
クシミリ機等に使用されているが、従来は、印字ヘッド
たるサーマルヘッドと切断装置とが別個に構成されてい
た。すなわち、サーマルヘッドは発熱体が発熱体支持部
材に支持されて構成され、切断装置はキャリッジガイド
を有するのであるが、これら発熱体支持部材とキャリッ
ジガイドとが別体とされていたのである。また、印刷装
置のプラテンローラと切断装置の受け部材とが別個に配
設されていた。印字ヘッドがロール紙に印刷を行う場合
には、その印刷部位がプラテンローラに支持されている
ことが望ましく、また、可動刃がロール紙を切断する
際、その切断部位が受け部材で受けられることが望まし
いのであるが、従来はそれらプラテンローラと受け部材
とが別個に設けられていたのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのために、発熱体支
持部材とキャリッジガイド、プラテンローラと受け部材
がそれぞれ必要である上、これらを別個にフレームに支
持させる必要があり、ロール紙印刷切断装置の部品点数
が多くなるとともに、組立工数が増大し、コストが高く
なる問題があった。また、発熱体支持部材とキャリッジ
ガイド、プラテンローラと受け部材をそれぞれ別個に配
置するスペースを必要とし、ロール紙印刷切断装置の小
形化を妨げる原因の一つとなっていた。そこで、本願の
第一発明および第二発明はロール紙印刷切断装置のいず
れかの構成部品を他の構成部品と兼用にすることによ
り、部品点数を減少させ、コスト低減および小形化を図
ることを課題としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題は、第一発明に
おいては、サーマルヘッドによりロール紙に印刷すると
ともに、そのロール紙の幅方向に延びるキャリッジガイ
ドに沿って移動するキャリッジに支持された可動刃によ
りロール紙の印刷済部分を切断するロール紙印刷切断装
置において、サーマルヘッドの発熱体がキャリッジガイ
ドに支持され、キャリッジガイドが発熱体支持部材を兼
ねる構成とされることにより解決される。また、第二発
明においては、少なくとも外周部がゴム状弾性物質から
成るプラテンローラにより支持されたロール紙に印字ヘ
ッドにより印刷を行うとともに、そのロール紙の幅方向
に延びるキャリッジガイドに沿って移動するキャリッジ
に支持された可動刃によりロール紙の印刷済部分を切断
するロール紙印刷切断装置において、プラテンローラが
可動刃の刃先と干渉する位置に配置されて、ロール紙の
可動刃により切断される部分を裏側から受ける受け部材
を兼ねる構成とされることにより解決される。
【0005】
【作用】第一発明に係るロール紙印刷切断装置において
は、キャリッジガイドが発熱体支持部材を兼ねているた
め、専用の発熱体支持部材が不要となり、また、キャリ
ッジガイドをフレームに支持させれば、サーマルヘッド
もフレームに支持されることとなる。キャリッジガイド
はロール紙の幅方向に延びる姿勢で設けられるものであ
り、発熱体支持部材もロール紙の幅方向に延びている必
要があるため、キャリッジガイドに発熱体支持部材を兼
ねさせることは合理的なことである。また、発熱体支持
部材は、発熱体を支持する機能の他に、発熱体を速やか
に冷却するための放熱機能も要求されることが多いが、
キャリッジガイドに発熱体支持部材を兼ねさせれば、発
熱体支持部材の放熱面積が増大することになり、良好な
放熱機能が得られる。
【0006】第二発明に係るロール紙印刷切断装置にお
いては、プラテンローラが受け部材を兼ねているため、
専用の受け部材が不要となり、従来のように受け部材を
フレームに支持させる必要もなくなる。プラテンローラ
はロール紙の幅方向に延びる姿勢で設けられるものであ
り、受け部材もロール紙の幅方向に延びている必要があ
るため、プラテンローラに受け部材を兼ねさせることは
合理的なことである。プラテンローラは少なくとも外周
部がゴム状弾性物質から成るため、可動刃がロール紙を
切断する際、プラテンローラの最外周部が浅く切られる
ことを避け得ない。しかし、プラテンローラはロール紙
を送るために回転駆動され、あるいはロール紙の移動に
つれて回転するため、切り目が形成される部分は毎回異
なるのが普通であり、しかも、切り目は浅くかつ互いに
平行に形成され、その上、可動刃の通過後は切り目がゴ
ム状弾性物質の弾性によって実質的に閉じた状態に復帰
するため、切り目の存在がプラテンローラのロール紙支
持機能に悪影響を及ぼすことはない。したがって、プラ
テンローラが受け部材を兼ねさせられることにより、プ
ラテンローラの寿命が実用上問題となるほど短くなるこ
とはない。
【0007】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、第一発
明によれば、専用の発熱体支持部材が不要となり、部品
点数が減少するとともに組立作業が容易となってロール
紙印刷切断装置のコストが低減する効果が得られる。ま
た、サーマルヘッドと切断装置とを近接配置することが
可能となり、装置の小形化が可能となる。さらに、サー
マルヘッドの冷却性能が要求される場合に、その要求を
満たすことが容易となる。また、第二発明によれば、専
用の受け部材が不要となり、同様にコスト低減および小
形化が可能となる。第一発明と第二発明とは同時に実施
することが可能であり、この場合には上記効果を特に有
効に享受することができる。
【0008】
【発明の望ましい態様】以下、本発明の望ましい実施態
様を列挙するとともに、必要に応じて関連説明を行う。 (1)前記キャリッジガイドがアルミニウム合金製であ
る請求項1記載のロール紙印刷切断装置。発熱体支持部
材は発熱体を支持する機能の他に、発熱体を速やかに冷
却するための放熱体の機能も要求されるのが普通である
が、アルミニウム合金は鋼に比較して熱伝導率が高いた
め、アルミニウム合金製のキャリッジガイドはこの要求
を良好に満たすことができる。また、アルミニウム合金
は押出し加工により複雑な断面形状の長尺材を製造する
ことが容易であり、キャリッジガイドを安価に製造し得
るとともに、比重が低いために装置の軽量化が可能であ
る。
【0009】(2)前記サーマルヘッドの駆動回路基板
も前記キャリッジガイドに支持されている請求項1また
は態様1に記載のロール紙印刷切断装置。サーマルヘッ
ドは発熱体の他に発熱体の駆動回路が形成された駆動回
路基板を備えるのが普通であり、この駆動回路基板もキ
ャリッジガイドに支持させることが望ましいが、別の部
材に支持させることも可能である。
【0010】(3)さらに、前記サーマルヘッドに対向
して配設され、前記ロール紙のサーマルヘッドにより印
刷される部分を裏側から支持するプラテンローラと、前
記可動刃と共同して前記ロール紙を切断する受け部材と
を含む請求項1,態様1,2のいずれかに記載のロール
紙印刷切断装置。
【0011】(4)前記キャリッジガイドおよびサーマ
ルヘッドと、前記プラテンローラとのいずれか一方が可
動フレームに支持され、他方が固定フレームに支持され
ており、可動フレームの固定フレームに対する相対移動
によりその一方が他方から離間可能である態様3記載の
ロール紙印刷切断装置。キャリッジガイドおよびサーマ
ルヘッドと、前記プラテンローラとのいずれか一方を他
方から離間可能とすれば、新しいロール紙をセットする
際にプラテンローラとサーマルヘッドとの間にロール紙
の先端部を通すことや、紙詰まりを解消することが容易
になる。
【0012】(5)前記受け部材が前記キャリッジガイ
ドおよびサーマルヘッドと同じフレームに支持されてい
る態様4記載のロール紙印刷切断装置。この態様によれ
ば、キャリッジガイドおよびサーマルヘッドとプラテン
ローラとが互いに離間させられた状態においても、可動
刃を受け部材と係合した状態に保つことができ、キャリ
ッジガイドおよびサーマルヘッドとプラテンローラとが
接近させられる際に可動刃と受け部材とを係合状態に復
帰させる手段が不要となる。
【0013】(6)前記受け部材が前記プラテンローラ
と同じフレームに支持されている態様4記載のロール紙
印刷切断装置。この態様によれば、新しいロール紙のセ
ット時にそれの先端部に受け部材を通過させることや、
紙詰まりを解消することが容易となる。
【0014】(7)前記キャリッジガイドおよび印字ヘ
ッドと、前記プラテンローラとのいずれか一方が可動フ
レームに支持され、他方が固定フレームに支持されてお
り、可動フレームの固定フレームに対する相対移動によ
りその一方が他方から離間可能である請求項2記載のロ
ール紙印刷切断装置。この態様によれば前記態様4と同
様の効果が得られる。
【0015】
【実施例】以下、本発明をファクシミリ機に適用した場
合の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1にお
いて、1は上方に開口した箱状のケースである。ケース
1には、下方に開口した箱状のカバー2が回動可能に取
り付けられている。ケース1の両側壁の後端部近傍に
は、上方に突出する軸受突部3がそれぞれ形成されてお
り、両軸受突部3に形成された貫通穴にカバー2の両側
壁に固定の軸部材4が嵌合されることによって、カバー
2が軸部材4の軸線まわりに回動可能にケース1に連結
されているのである。したがって、図1に実線および二
点鎖線で示すように、カバー2が矢印の方向に回動させ
られることにより、ケース1の開口部が閉塞,開放され
る。なお、軸受突部3の貫通孔と軸部材4との嵌合クリ
アランスはやや大きめにされており、ケース1とカバー
2との僅かな相対は許容する。
【0016】ケース1の底板上面およびカバー2の天板
下面にはそれぞれ、図示しないフレームが固定されてお
り、それらのフレームを介してケース1およびカバー2
には以下の種々の部材が取り付けられる。本実施例にお
いては、ケース1とそれに固定のフレームとが固定フレ
ームを構成し、カバー2とそれに固定のフレームとが可
動フレームを構成しているのである。
【0017】ケース1には、ロール紙Sを図1に二点鎖
線で示すように支持するロール紙支持部材が設けられる
とともに、一対のガイドローラ5の一方が回転可能に支
持されている。また、図1および図2に示すように、ケ
ース1にはプラテンローラ6が配設されている。プラテ
ンローラ6は外周部が硬質ゴムから成り、ローラシャフ
ト7によってケース1に回転可能に支持されている。プ
ラテンローラ6の近傍には、受け部材たる固定刃8が取
付フレーム9によってケース1に固定されている。固定
刃8の両端部(一端部でもよい)の三角形の部分が切除
されて、ガイド部11が形成されている。このガイド部
11の機能については後述する。発明者殿一対のガイド
ローラ5は両方ともケース1に支持されているのでしょ
うか?
【0018】一方、カバー2には、上記一対のガイドロ
ーラ5の他方が回転可能に支持されるとともに、ロール
紙Sの幅方向に延びる長手形状のキャリッジガイド10
が固定されている。キャリッジガイド10はアルミニウ
ム合金製であり、押出し加工により形成されたものであ
る。キャリッジガイド10には、図3ないし図6に示す
ように、キャリッジ12,駆動装置たるモータ14およ
びキャリッジガイド10の長手方向に沿って延びるコイ
ル部材16等が取り付けられている。
【0019】キャリッジ12は、底無しの箱形をなす部
材であって、可動刃たる円形刃22,スリーブ24,ゴ
ムローラ26,スプリング28,軸30,座金32を支
持し、キャリッジガイド10にそれの長手方向に移動可
能に嵌合されている。円形刃22の周縁に切刃34が形
成され、中央には穴36が形成されている。スリーブ2
4は大径部と小径部とを有しており、大径部にはゴムロ
ーラ26が嵌め込まれ、小径部には円形刃22が穴36
において嵌合され、かしめられている。さらに、スリー
ブ24には軸30が圧入されており、ゴムローラ26,
スリーブ24,円形刃22,軸30が一体化されてい
る。軸30の一端はキャリッジ12の前壁に形成された
穴38に挿入され、他端は後壁に形成された長穴40に
挿通されている。長穴40は水平方向に長く延びてお
り、軸30が穴38に嵌合された部分を中心にして水平
面内において小角度回動することを許容する。
【0020】軸30のキャリッジ12の前壁と円形刃2
2との間の部分にはスプリング28および座金32が嵌
合されている。スプリング28は円形刃22が固定刃8
に当接するように付勢するとともに、軸30のキャリッ
ジ12の長穴40からの抜け出しを防止している。ま
た、スリーブ24とキャリッジ12の後壁との間に隙間
が形成されており、軸30が長穴40内を動く際にスリ
ーブ24が邪魔にならないようになっている。
【0021】また、キャリッジ12の両側壁は後半部と
前半部とで高さが異なった階段状を成しており、その段
部は肩44とされている。また、両側壁にはそれぞれ、
それの下方に開口する係合切欠46が形成されている。
一方、側壁の前半部の下端部からはドグ48,49がそ
れぞれ側壁と直角に突出させられており、これらドグ4
8,49が左センサ51,右センサ52のそれぞれの検
出端部53,54に作用することによってキャリッジ1
2の左移動端および右移動端がそれぞれ検出されるよう
になっている。また、後壁の外面には2個のボス56が
図6に示すように突設されており、これらボス56はコ
イル部材16にそれの長手方向に直角な方向から係合す
る係合部となっている。
【0022】一方、図5および図7に示すように、キャ
リッジガイド10の下面には、プラテンローラ6に対向
する部分に、発熱体58がキャリッジガイド10の長手
方向に平行に固定されている。発熱体58は、印刷すべ
きロール紙Sの幅とほぼ等しい長さを有し、キャリッジ
ガイド10の長手方向に平行な直線に沿って多数の発熱
素子が配列されている。本実施例においては、キャリッ
ジガイド10が発熱体支持部材を兼ねているのである。
キャリッジガイド10はアルミニウム合金製とされてい
るため、熱伝導率が高く、発熱体58を速やかに冷却す
ることができる。
【0023】また、カバー2が回動させられてケース1
が閉じられた状態では、図7に二点鎖線で示すように、
キャリッジガイド10に支持された発熱体58の下端面
がロール紙Sを挟んでプラテンローラ6の外周面に密着
させられるようになっている。すなわち、ケース1の閉
状態におけるカバー2とケース1との高さ方向の位置
は、発熱体58とプラテンローラ6とが当接することに
よって決められるようになっているのである。
【0024】キャリッジガイド10の下面には、発熱体
58と並んで駆動回路基板(以下、単に基板と称する)
60が固定されている。基板60には、図示しないコン
ピュータからの印刷指令に応じて発熱体58の各発熱素
子に個別に通電する駆動回路が構成されており、通電に
よる発熱素子の発熱によってプラテンローラ6に裏側か
ら支持されたロール紙Sに印刷が行われる。本実施例に
おいては、キャリッジガイド10,発熱体58および基
板60によってサーマルヘッド62が構成され、そのサ
ーマルヘッド62とプラテンローラ6とにより印刷装置
が構成されているのである。
【0025】なお、発熱体58がプラテンローラ6に当
接した状態において、キャリッジガイド10の下面の発
熱体58および基板60が取り付けられていない部分と
固定刃8との間には、ロール紙Sの印刷済み部分が送ら
れる空間が形成されている。また、図4に示すように、
取付フレーム9の左端部および右端部にはぞれぞれ前記
左センサ51,右センサ52が固定されて、キャリッジ
ガイド10の一端には、モータ取付フレーム63を介し
てモータ14が取り付けられている。
【0026】キャリッジガイド10の両端には、それぞ
れ位置決め板64が固定されている(図3では、図を簡
略化するために省略した)。位置決め板64は、図2お
よび図4から明らかなように、キャリッジガイド10か
らプラテンローラ6側へ垂下する状態で取り付けられて
おり、キャリッジガイド10のモータ取付フレーム63
が配設されていない側においては、小ねじ65によって
キャリッジガイド10に取り付けられる一方、モータ取
付フレーム63側においては、モータ14の端面とモー
タ取付フレーム63との間に挟み付けられて固定されて
いる。
【0027】位置決め板64の先端部(下端部)には係
合切欠66が形成されている。カバー2の回動に伴って
位置決め板64がプラテンローラ6に接近させられ、係
合切欠66がローラシャフト7と嵌合されることによ
り、ケース1の閉状態におけるケース1とカバー2と前
後方向の位置決めが行われるのである。それによって、
キャリッジガイド10とプラテンローラ6との前後方向
の位置が決められる。
【0028】キャリッジガイド10は、自身の長手方向
に延びるガイド溝68を備えており、そのガイド溝68
の底部には、前記コイル部材16を回転可能に受容する
コイル部材受け溝としての円形溝70が形成されてい
る。また、キャリッジガイド10は、ガイド溝68の下
側の溝壁の前端から立ち上がる状態で形成された係合壁
71と、上側の溝壁の前端から垂下させられた係合壁7
2とを備えており、係合壁71は係合壁72よりガイド
溝68の底部側に位置させられている。したがって、ガ
イド溝68にキャリッジ12の後半部が嵌合され、係合
切欠46と係合壁71とが係合させられるとともに、肩
44と係合壁72とが係合させられることによって、キ
ャリッジ12のキャリッジガイド10からの離脱が防止
される。
【0029】また、キャリッジガイド10には、ガイド
溝68の下側の溝壁面76にゴムローラ26が接触する
ようにされており、キャリッジ12が移動することによ
り、溝壁面76との間の摩擦力によってゴムローラ26
が回転させられ、円形刃22が回転させられるようにな
っている。
【0030】一方、キャリッジガイド10の円形溝70
は、コイル部材16の外周を半周より広く覆って実質上
コイル部材の半径方向の移動を阻止している。コイル部
材16には前述のキャリッジ12のボス56がコイル部
材16の長手方向に相対移動不能に係合させられてい
る。コイル部材16の一端は自由端とされ、他端はホル
ダ78を介してモータ14の駆動軸80に同心的に固定
されている。ここで、コイル部材16の巻き方向が右で
あるため、モータ14がコイル部材16を時計回りに回
転させるとキャリッジ12は右方へ移動させられ、反時
計回りに回転させると左方へ移動させられる。本実施例
においては、コイル部材16が送りねじの役割を果た
し、キャリッジガイド10,キャリッジ12,円形刃2
2,固定刃8,モータ14,コイル部材16等により切
断装置が構成されているのである。
【0031】以上のように構成されたファクシミリ機に
おけるロール紙Sへの印刷および印刷済部分の切断につ
いて説明する。まず、カバー2を回動させてケース1を
開放状態とする。この際には、キャリッジ12は図4の
左右端のいずれか(ここでは左端とする)に位置させら
れており、このキャリッジ12がキャリッジガイド10
と共に、図7に示すようにプラテンローラ6および固定
刃8から離間するとともに、上側のガイドローラ5も下
側のガイドローラ5から離間する。したがって、ロール
紙Sの先端部を引き出して、下側のガイドローラ5,プ
ラテンローラ6および固定刃8の上に載せることがで
き、その後、カバー2を回動させてケース1を閉塞すれ
ば、上側のカイドローラ5,サーマルヘッド52および
キャリッジガイド10が下降し、それぞれ下側のガイド
ローラ5,プラテンローラ6および固定刃8との間にロ
ール紙Sの先端部を挟んだ状態となる。
【0032】この際、キャリッジ12に支持された円形
刃22は、固定刃8の端部に形成されたガイド部11に
対応した位置にあるため、固定刃8と衝突することはな
く、また、キャリッジ12が右方へ移動する際、ガイド
部に案内されて固定刃8と弾性的に係合した状態とな
る。また、発熱体58は、プラテンローラ6に支持され
たロール紙Sに適度の面圧で密着した状態となる。
【0033】したがって、コンピュータからの印刷指令
に応じて発熱体58の所定の発熱素子が発熱させられつ
つプラテンローラ6が回転させられることにより、ロー
ル紙に印刷が行われる。印刷終了後、ロール紙が一定の
長さだけ余分に送られ、ロール紙Sの切断されるべき部
位が固定刃8のエッジの位置に停止させられる。
【0034】次に、モータ14がコイル部材16を時計
回りに回転させることによって、キャリッジ12が右方
へ移動させられるとともに円形刃22が回転させられ、
切刃34と固定刃8のエッジとの間でロール紙Sが剪断
により切断される。ロール紙Sの切断が終了し、キャリ
ッジ12のドグ49と右センサ52の検出端54とが当
接すると、キャリッジ10が右端に達したことが検出さ
れ、モータ14の駆動が停止させられるとともにキャリ
ッジ12が右端位置に停止させられる。次にロール紙S
を切断する必要が生じた場合には、モータ14はコイル
部材16を反時計回りに回転させ、キャリッジ12を左
方へ移動させる。
【0035】キャリッジ12が上記のように移動する
際、円形刃22およびゴムローラ26の固定刃8および
キャリッジガイド10との摩擦力によって軸30が長穴
40に沿って小角度回動させられ、それに嵌合させられ
ている円形刃22は固定刃42に対して小角度傾いた状
態となる。すなわち、円形刃22の先行側と固定刃42
とが密着し、後行側と固定刃42とが離れた状態となる
のであり、それによってロール紙Sの切断が良好に行わ
れる。
【0036】本実施例においては、キャリッジガイド1
0がサーマルヘッド62の発熱体58を支持しており、
キャリッジガイド10が発熱体支持部材を兼ねているた
め、従来のように、キャリッジガイド10と専用の発熱
体支持部材とを別個に設ける場合に比較して部品点数が
少なく、コストを低減させ得る。特に、本実施例におい
ては、サーマルヘッド62の基板60もキャリッジガイ
ド10に支持されているため、上記効果をさらに良好に
享受することができる。また、サーマルヘッド62と切
断装置とを近接して配置することができ、装置を小形化
することができる。
【0037】また、本実施例においては、可動フレーム
たるカバー2に一対のガイドローラ5の一方およびサー
マルヘッド62が支持され、固定フレームたるケース1
に一対のガイドローラ5の他方,プラテンローラ6およ
び固定刃8が支持されるため、カバー2を回動させてケ
ース1から離間させることにより、ガイドローラ5の一
方およびサーマルヘッド62をガイドローラ5の一方,
プラテンローラ6および固定刃8から離間させることが
できる。したがって、新しいロール紙Sをセットする際
に、一対のガイドローラ5の間、プラテンローラ6とサ
ーマルヘッド62との間、およびキャリッジガイド10
と固定刃8との間にロール紙Sの先端部を容易に通すこ
とができる。また、印刷中に紙詰まり等が生じた場合に
も、容易に解消することができる。
【0038】さらに、本実施例のアルミニウム合金製の
キャリッジガイド10は押出し加工により製造されるた
め、複雑な断面形状を有する長尺の部材であっても容易
かつ安価に製造することができる。また、アルミニウム
合金製のキャリッジガイドは比重が低いため、ファクシ
ミリ全体を軽量化することが可能となる。
【0039】本発明の別の実施例を図8に示す。本実施
例においては、図示しない固定フレームとしてのケース
に、プラテンローラ100がローラシャフト102にお
いて回転可能に支持される一方、可動フレームとしての
カバーには、受け部材としての固定刃104が取付フレ
ーム106によって固定されるとともに、その固定刃1
04の近傍にキャリッジガイド110,モータ112,
可動刃たる円形刃114等が取り付けられている。キャ
リッジガイド110は前記キャリッジガイド10と同様
に発熱体120および基板122を支持しており、サー
マルヘッド118の発熱体支持部材を兼ねている。
【0040】本実施例においては、円形刃114を回転
させるために前記ゴムローラ26に相当するゴムローラ
は設けられていない。円形刃114は固定刃104との
間の摩擦力によって回転させられるようになっているの
であり、ロール紙が特に薄いものである等特殊な場合以
外においてはこのようにしても良好に切断を行うことが
できる。その他、円形刃114等のキャリッジに対する
取付構造が前記実施例とやや異なっているが、本発明を
理解する上で不可欠ではないため、説明を省略する。
【0041】ロール紙のセット時には、カバーを開放状
態とし、ロール紙の先端部をプラテンローラ100の上
に載せた後、カバーを閉じる。それにより、キャリッジ
ガイド110と共に発熱体120が下降してプラテンロ
ーラ100との間にロール紙を挟む。この状態で、プラ
テンローラ100を回転させれば、固定刃104のプラ
テンローラ100側の部分がプラテンローラ100の外
周面に対してほぼ直角となるように下方に傾斜させられ
てガイド部124とされているため、ロール紙の先端が
このガイド部124により固定刃104上に導かれる。
【0042】本実施例においては、ケースが開放されて
キャリッジガイド110およびサーマルヘッド118が
プラテンローラ100から離間させられた状態において
も、円形刃114を固定刃104と係合した状態に保つ
ことができる。したがって、ケースを閉塞するためにカ
バーが回動させられ、キャリッジガイド110およびサ
ーマルヘッド118がプラテンローラ100に接近させ
られる際に、円形刃114と固定刃104とを係合状態
に復帰させるための特別な手段(例えば、前記実施例に
おけるガイド部11)が不要となる。
【0043】本発明の別の実施例を図9に示す。本実施
例においては、図示しない固定フレームとしてのケース
に、受け部材たる固定刃206が取付フレーム208に
よって固定されるとともに、固定刃206の近傍にキャ
リッジガイド210,モータ212,可動刃たる円形刃
214等が取り付けられている。キャリッジガイド21
0も前記と同様に発熱体220および基板222を支持
しており、サーマルヘッド218の発熱体支持部材を兼
ねている。一方、図示しない可動フレームとしてのカバ
ーには、プラテンローラ224がローラシャフト226
において回転可能に支持されている。
【0044】本実施例においては、ロール紙のセット時
に、カバーをケースから離間させれば、プラテンローラ
224がサーマルヘッド218および固定刃206等か
ら離間するため、ロール紙の先端部をサーマルヘッド2
18上に載せ、カバーを閉じればよい。それによって、
ロール紙の先端部がサーマルヘッド218とプラテンロ
ーラ224との間に挟まれた状態となるため、プラテン
ローラ224を回転させれば、ロール紙の先端部がガイ
ド部228により固定刃206へ導かれる。また、円形
刃214と固定刃206とは共にケースに支持されてい
るため、ケースが開放された状態においても、円形刃2
14は固定刃206と係合した状態に保たれる。なお、
本実施例においては、ロール紙を図1に示したのとは逆
にセットして、先端部をロール紙の下側から引き出すよ
うにすることが望ましい。このようにすれば、先端部が
巻きぐせによって積極的に固定刃206に押しつけられ
る状態となり、固定刃206と円形刃214とによって
良好に切断されるからである。
【0045】本発明のさらに別の実施例を図10に示
す。本実施例においては、図示しない固定フレームとし
てのケースに、プラテンローラ300がローラシャフト
302において支持される一方、可動フレームとしての
カバーに、キャリッジガイド310,モータ312,可
動刃たる円形刃314等が取り付けられている。キャリ
ッジガイド310は前記と同様に発熱体320および基
板322を支持しており、サーマルヘッド318の発熱
体支持部材を兼ねている。
【0046】プラテンローラ300は、ケースが閉塞さ
れて図10に二点鎖線で示すようにサーマルヘッド31
8がプラテンローラ300に接触する状態では、円形刃
314の刃先と僅かに干渉する位置に配置されており、
円形刃314の刃先がプラテンローラ300の外周面に
食い込むようになっている。本実施例においては、プラ
テンローラ300が、ロール紙Sの円形刃314により
切断される部分を裏側から受ける受け部材を兼ねている
のである。
【0047】したがって、前記実施例の固定刃8,10
4,206のような専用の受け部材が不要となるととも
に、前記取付フレーム9,106,208のような受け
部材を可動フレームあるいは固定フレームに取り付ける
ためのフレームも必要なくなるため、ファクシミリ機の
小形,軽量化が可能となる。特に、本実施例において
は、発熱体支持部材と受け部材との両方が不要となるた
め、従来品に比較して部品点数が大幅に減り、組立作業
が容易となるとともに、装置コストを低減させることが
できる。
【0048】なお、円形刃314がロール紙Sを切断す
る際、プラテンローラ300の最外周部が浅く切られる
ことを避け得ないが、プラテンローラ300はロール紙
Sを送るために回転駆動されるため、切り目が形成され
る部分は毎回異なるのが普通であり、しかも、切り目は
浅くかつ互いに平行に形成され、その上、円形刃314
の通過後は切り目がゴム弾性体の弾性によって実質的に
閉じた状態に復帰するため、切り目の存在がプラテンロ
ーラ300のロール紙支持機能に悪影響を及ぼすことは
ない。
【0049】本実施例においては、キャリッジガイド3
10およびサーマルヘッド318がプラテンローラ30
0に対して離間可能とされていたが、キャリッジガイド
およびサーマルヘッドを固定フレームに取り付けるとと
もに、プラテンローラを可動フレームに取り付けること
によって、可動フレームの固定フレームに対する相対移
動によりプラテンローラをキャリッジガイドおよびサー
マルヘッドに対して離間可能とすることもできる。
【0050】また、本実施例の切断装置は、サーマルプ
リンタと組み合わせてのみならず、レーザプリンタ,イ
ンクジェットプリンタ,ワイヤドットプリンタ等と組み
合わせて使用することも可能であり、これらプリンタは
ラインプリンタに限られず、シリアルプリンタでもよ
い。シリアルプリンタと組み合わせる場合には、切断装
置のキャリッジと印字ヘッドのキャリッジとを共通にす
ることも可能である。さらに、可動刃は回転する円形刃
に限られず、回転しない剃刀のような可動刃とすること
も可能である。その他、いちいち例示はしないが特許請
求の範囲を逸脱することなく、当業者の知識に基づいて
種々の改良,変形を施した態様で本発明を実施すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるファクシミリ機の本発
明に関係の深い部分のみを概略的に示す側面図である。
【図2】上記ファクシミリ機の印刷装置および切断装置
を取り出して示す側面図である。
【図3】上記切断装置の分解斜視図である。
【図4】上記切断装置の正面図(一部断面図)である。
【図5】図4のA−A拡大断面図である。
【図6】上記切断装置のキャリッジの背面斜視図であ
る。
【図7】上記印刷装置および切断装置の要部を取り出し
て示す説明図である。
【図8】本発明の別の実施例であるファクシミリ機の要
部を取り出して示す説明図である。
【図9】本発明のさらに別の実施例であるファクシミリ
機の要部を取り出して示す説明図である。
【図10】本発明のさらに別の実施例であるファクシミ
リ機の要部を取り出して示す説明図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 カバー 6 プラテンローラ 10 キャリッジガイド 12 キャリッジ 22 円形刃 58 発熱体 60 駆動回路基板 62 サーマルヘッド 100 プラテンローラ 104 固定刃 110 キャリッジガイド 114 円形刃 118 サーマルヘッド 120 発熱体 206 固定刃 210 キャリッジガイド 214 円形刃 218 サーマルヘッド 220 発熱体 224 プラテンローラ 300 プラテンローラ 310 キャリッジガイド 314 円形刃 318 サーマルヘッド 320 発熱体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】ケース1には、ロール紙Sを図1に二点鎖
線で示すように支持するロール紙支持部材が設けられる
とともに、一対のガイドローラ5の一方が回転可能に支
持されている。また、図1および図2に示すように、ケ
ース1にはプラテンローラ6が配設されている。プラテ
ンローラ6は外周部が硬質ゴムから成り、ローラシャフ
ト7によってケース1に回転可能に支持されている。プ
ラテンローラ6の近傍には、受け部材たる固定刃8が取
付フレーム9によってケース1に固定されている。固定
刃8の両端部(一端部でもよい)の三角形の部分が切除
されて、ガイド部11が形成されている。このガイド部
11の機能については後述する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーマルヘッドによりロール紙に印刷す
    るとともに、そのロール紙の幅方向に延びるキャリッジ
    ガイドに沿って移動するキャリッジに支持された可動刃
    によりロール紙の印刷済部分を切断するロール紙印刷切
    断装置において、 前記サーマルヘッドの発熱体が前記キャリッジガイドに
    支持され、キャリッジガイドが発熱体支持部材を兼ねて
    いることを特徴とするロール紙印刷切断装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも外周部がゴム状弾性物質から
    成るプラテンローラにより支持されたロール紙に印字ヘ
    ッドにより印刷を行うとともに、そのロール紙の幅方向
    に延びるキャリッジガイドに沿って移動するキャリッジ
    に支持された可動刃によりロール紙の印刷済部分を切断
    するロール紙印刷切断装置において、 前記プラテンローラが前記可動刃の刃先と干渉する位置
    に配置されて、ロール紙の可動刃により切断される部分
    を裏側から受ける受け部材を兼ねていることを特徴とす
    るロール紙印刷切断装置。
JP22655994A 1994-09-21 1994-09-21 ロール紙印刷切断装置 Pending JPH0890855A (ja)

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