JP2019074759A - 液体現像剤 - Google Patents
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Abstract
Description
いられる液体現像剤及びその製造方法に関する。
で用いる乾式現像剤と、トナー成分が絶縁性液体中に分散した液体現像剤がある。
べ小粒径化が可能である。従って、オフセット印刷を凌駕する高画質の印字物を得ること
ができるので、商業印刷用途に適している。近年、高速化への要求が高まっていることか
ら、液体現像剤の低粘度化が求められている。
性液体が用いられている。
インクにおける溶媒の蒸発によるノズルの目詰まり、マーカーインクにおける臭気、毒性
、電子インクにおける絶縁性液体の臭気などを抑制乃至軽減することなどを目的として非
水系分散媒として少なくともポリアルファオレフィンを含む記録材料が開示されている。
提供することを目的として、着色剤をキャリア溶剤に分散させた液の上澄み液が波長250n
m〜350nmの全領域において60%以上の透過率を有することを特徴とする液体現像剤が開示
されており、好適な絶縁性溶剤として石油系炭化水素系溶剤が用いられている。
すなわち低温定着性に優れるトナーが求められている。
程においては液体現像剤の溶媒である絶縁性液体を蒸発させながらトナー粒子を紙に溶融
定着させる。低沸点で揮発しやすい絶縁性液体を用いることで、トナーに熱が伝わりやす
く溶融が促進されるため、低温定着性は良好となる。
置が停止するという新たな課題が見つかった。
そこで、本発明者らが、その原因を検討したところ、絶縁性液体中に含まれる低分子量
成分が揮発し、その分解物や酸化物等によりチャージャー汚染が発生しており、その結果
、電気的な短絡により印刷装置が停止することを解明するに至った。
現像剤及びその製造方法に関する。
〔1〕 ポリエステルを含む樹脂及び顔料を含有するトナー粒子が分散剤の存在下で絶縁
性液体中に分散してなる液体現像剤であって、前記絶縁性液体の沸点が300℃以下であり
、且つ、式(1):
ク強度を、Bは、CH2伸縮振動及びCH伸縮振動由来の合計ピーク強度を示す。)
により算出されるメチル基のピーク強度比が25%以上である、液体現像剤、
〔2〕 ポリエステルを含む樹脂及び顔料を含有するトナー粒子が分散剤の存在下で絶縁
性液体中に分散した液体現像剤であって、前記絶縁性液体の沸点が300℃以下であり、且
つ、前記絶縁性液体がポリイソブテンを含有する、液体現像剤、
〔3〕 沸点が300℃以下であり、式(1):
ク強度を、Bは、CH2伸縮振動及びCH伸縮振動由来の合計ピーク強度を示す。)
により算出されるメチル基のピーク強度比が25%以上である絶縁性液体の、液体現像剤の
媒体としての使用、
〔4〕 沸点が300℃以下であり、ポリイソブテンを含有する絶縁性液体の、液体現像剤
の媒体としての使用、
〔5〕 ポリエステルを含む樹脂及び顔料を含有するトナー粒子が分散剤の存在下で絶縁
性液体中に分散した液体現像剤の製造方法であって、
工程1:ポリエステルを含む樹脂及び顔料を溶融混練し、粉砕してトナー粒子を得る工程
、
工程2:工程1で得られたトナー粒子に分散剤を加え、絶縁性液体中に分散させ、トナー
粒子分散液を得る工程、及び
工程3:工程2で得られたトナー粒子分散液を湿式粉砕し、液体現像剤を得る工程
を含み、
前記絶縁性液体の沸点が300℃以下であり、且つ、式(1):
ク強度を、Bは、CH2伸縮振動及びCH伸縮振動由来の合計ピーク強度を示す。)
により算出されるメチル基のピーク強度比が25%以上である、
液体現像剤の製造方法、並びに
〔6〕 ポリエステルを含む樹脂及び顔料を含有するトナー粒子が分散剤の存在下で絶縁
性液体中に分散した液体現像剤の製造方法であって、
工程1:ポリエステルを含む樹脂及び顔料を溶融混練し、粉砕してトナー粒子を得る工程
、
工程2:工程1で得られたトナー粒子に分散剤を加え、絶縁性液体中に分散させ、トナー
粒子分散液を得る工程、及び
工程3:工程2で得られたトナー粒子分散液を湿式粉砕し、液体現像剤を得る工程
を含み、
前記絶縁性液体の沸点が300℃以下であり、且つ、前記絶縁性液体がポリイソブテンを含
有する、
液体現像剤の製造方法
に関する。
与えないという効果を奏する。
剤の存在下で絶縁性液体中に分散した液体現像剤であって、絶縁性液体は、低沸点であり
、末端にメチル基を多く有するものである。かかる絶縁性液体を含有する本発明の液体現
像剤は、低温定着性に優れ、さらに長時間の使用においてもチャージャー汚染が抑制でき
るので、印刷装置に何ら影響を与えないという効果を奏するものである。
本発明において、チャージャー汚染とは、感光体の表面を帯電させるために感光体ロー
ラーの近傍に設けられたチャージャーのワイヤー表面上で、絶縁性液体中に微量に含まれ
る低分子量成分の分解や酸化により生成した有機物が堆積することをいう。チャージャー
汚染が生じた結果、電気的な短絡や印刷装置の運転停止(又は正常に運転しない)のよう
なエラーが発生する。この分解、酸化反応は、チャージャーワイヤーにおけるコロナ放電
時に発生するオゾン由来のラジカルが引き起こすと考えられる。
本発明では、末端にメチル基を多く含有する絶縁性液体を用いることによって、初めに
末端のメチル基がラジカルと反応して不安定な1級ラジカルが生成しやすいため、その後
の分解、酸化反応が進みにくいと推定される。そのため、低沸点であってもチャージャー
汚染を防止することができる。
なお、このチャージャー汚染の有無は、ワイヤー表面の目視観察や電子顕微鏡写真によ
り視覚で認識するか、または、実施例で説明するように、特定の環境条件下で運転した場
合における、感光体ローラー上の表面電位の変化から判断することができる。即ち、表面
電位が大きく変化するということは、チャージャーのワイヤー表面上に、前記のような有
機物が堆積したものと推測することができる。なお、目視観察によるチャージャー汚染の
有無は、アセトンを含浸させたウェスでワイヤー表面を拭き、ウェスへの有機物の付着の
有無で判断することができる。
に優れる。
本発明の液体現像剤における樹脂はトナー粒子の結着樹脂である。トナー粒子の粉砕性
を向上させ小粒径にできる観点、トナーの低温定着性を向上させる観点、及びトナー粒子
の分散安定性を向上させ保存安定性を向上させる観点から、ポリエステルを含有する。ポ
リエステルの含有量は、樹脂中、90質量%以上が好ましく、95質量%以上がより好ましく
、実質的に100質量%がさらに好ましく、100質量%、即ち樹脂として、ポリエステルのみ
を用いることがさらに好ましい。ただし、本発明の効果が損なわれない範囲において、ポ
リエステル以外の他の樹脂を含有してもよい。ポリエステル以外の樹脂としては、例えば
、ポリスチレン、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチ
レン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重
合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合
体等のスチレン又はスチレン置換体を含む単重合体又は共重合体であるスチレン系樹脂、
エポキシ樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂
、ポリウレタン系樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は脂環式炭化水素樹
脂等の樹脂から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
上のカルボン酸系化合物を含むカルボン酸成分との重縮合物であることが好ましい。
下のジオールや、式(I):
基であり、x及びyはアルキレンオキサイドの平均付加モル数を示し、それぞれ正の数で
あり、xとyの和の値は好ましくは1以上16以下、より好ましくは1以上8以下、さらに好
ましくは1.5以上6以下、さらに好ましくは1.5以上4以下である。)
で表されるビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物等が挙げられる。炭素数2以
上20以下のジオールとして、具体的には、エチレングリコール、1,2-プロパンジオール、
1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、ビスフェノールA
、水素添加ビスフェノールA等が挙げられる。
トナーの低温定着性を向上させる観点、及びトナー粒子の分散安定性を向上させ保存安定
性を向上させる観点から、1,2-プロパンジオール及び式(I)で表されるビスフェノールA
のアルキレンオキサイド付加物が好ましく、低温定着性の観点から、式(I)で表されるビ
スフェノールAのアルキレンオキサイド付加物がより好ましい。1,2-プロパンジオール又
は式(I)で表されるビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物の含有量は、アルコ
ール成分中、好ましくは50モル%以上、より好ましくは70モル%以上、さらに好ましくは
90モル%以上、さらに好ましくは実質的に100モル%、さらに好ましくは100モル%である
。1,2-プロパンジオール及び式(I)で表されるビスフェノールAのアルキレンオキサイド
付加物が併用されている場合は、両者の総含有量が、上記範囲内であることが好ましい。
価以上のアルコールが挙げられる。具体的には、ソルビトール、1,4-ソルビタン、ペンタ
エリスリトール、グリセロール、トリメチロールプロパン等が挙げられる。
以上20以下、より好ましくは炭素数3以上10以下のジカルボン酸、又はそれらの無水物、
炭素数1以上3以下のアルキルエステル等の誘導体等が挙げられる。具体的には、フタル酸
、イソフタル酸、テレフタル酸等の芳香族ジカルボン酸や、フマル酸、マレイン酸、コハ
ク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、炭素数1以上20以下のアルキル基又は炭素
数2以上20以下のアルケニル基で置換されたコハク酸等の脂肪族ジカルボン酸が挙げられ
る。
数6以上20以下、より好ましくは炭素数8以上15以下、さらに好ましくは炭素数9以上10以
下の3価以上のカルボン酸、又はそれらの無水物、炭素数1以上3以下のアルキルエステル
等の誘導体等が挙げられる。具体的には、1,2,4-ベンゼントリカルボン酸(トリメリット
酸)、1,2,4,5-ベンゼンテトラカルボン酸(ピロメリット酸)等が挙げられる。
散安定性を向上させ保存安定性を向上させる観点から、テレフタル酸又はフマル酸が好ま
しく、テレフタル酸がより好ましい。テレフタル酸の含有量は、カルボン酸成分中、好ま
しくは50モル%以上、より好ましくは70モル%以上、さらに好ましくは90モル%以上、さ
らに好ましくは実質的に100モル%、さらに好ましくは100モル%である。
化合物が、ポリエステルの分子量及び軟化点を調整する観点から、適宜含有されていても
よい。
、ポリエステルの軟化点を調整する観点から、好ましくは0.70以上、より好ましくは0.73
以上、さらに好ましくは0.75以上であり、そして、好ましくは1.10以下、より好ましくは
1.05以下、さらに好ましくは1.00以下である。
必要に応じてエステル化触媒、エステル化助触媒、重合禁止剤等の存在下、130℃以上250
℃以下、好ましくは200℃以上250℃以下の温度で重縮合させて製造することができる。
チタンジイソプロピレートビストリエタノールアミネート等のチタン化合物等が挙げられ
るが、酸化ジブチル錫が好ましい。エステル化触媒の使用量は、アルコール成分とカルボ
ン酸成分の総量100質量部に対して、好ましくは0.01質量部以上、より好ましくは0.1質量
部以上であり、そして、好ましくは1.5質量部以下、より好ましくは1.0質量部以下である
。エステル化助触媒としては、没食子酸等が挙げられる。エステル化助触媒の使用量は、
アルコール成分とカルボン酸成分の総量100質量部に対して、好ましくは0.001質量部以上
、より好ましくは0.01質量部以上であり、そして、好ましくは0.5質量部以下、より好ま
しくは0.1質量部以下である。重合禁止剤としては、t-ブチルカテコール等が挙げられる
。重合禁止剤の使用量は、アルコール成分とカルボン酸成分の総量100質量部に対して、
好ましくは0.001質量部以上、より好ましくは0.01質量部以上であり、そして、好ましく
は0.5質量部以下、より好ましくは0.1質量部以下である。
℃以下、より好ましくは130℃以下、さらに好ましくは120℃以下、さらに好ましくは110
℃以下、さらに好ましくは100℃以下であり、そして、トナー粒子の分散安定性を向上さ
せ保存安定性を向上させる観点から、好ましくは70℃以上、より好ましくは75℃以上、さ
らに好ましくは80℃以上である。
以下、より好ましくは70℃以下、さらに好ましくは60℃以下であり、そして、トナー粒子
の分散安定性を向上させ保存安定性を向上させる観点から、好ましくは40℃以上、より好
ましくは45℃以上である。
性を向上させ保存安定性を向上させる観点から、好ましくは110mgKOH/g以下、より好まし
くは70mgKOH/g以下、さらに好ましくは50mgKOH/g以下、さらに好ましくは30mgKOH/g以下
、さらに好ましくは20mgKOH/g以下、さらに好ましくは12mgKOH/g以下であり、そして、好
ましくは1mgKOH/g以上、より好ましくは3mgKOH/g以上、さらに好ましくは5mgKOH/g以上で
ある。ポリエステルの酸価は、カルボン酸成分とアルコール成分の当量比を変化させる、
樹脂製造時の反応時間を変化させる、又は3価以上のカルボン酸系化合物の含有量を変化
させる、等の方法で調整することができる。
により形成されるポリエステルユニットを含む樹脂をいい、ポリエステル、ポリエステル
ポリアミド、ポリエステル成分を含む2種以上の樹脂成分を有する複合樹脂、例えば、ポ
リエステル成分と付加重合系樹脂成分とが両反応性モノマーを介して部分的に化学結合し
たハイブリッド樹脂等が含まれる。ポリエステルユニットの含有量は、ポリエステル樹脂
中、好ましくは60質量%以上、より好ましくは80質量%以上、さらに好ましくは90質量%
以上、さらに好ましくは95質量%以上であり、そして、好ましくは100質量%以下、より
好ましくは100質量%である。
れたポリエステルであってもよい。変性されたポリエステルとしては、例えば、特開平1
1−133668号公報、特開平10−239903号公報、特開平8−20636号公
報等に記載の方法によりフェノール、ウレタン、エポキシ等によりグラフト化やブロック
化したポリエステルが挙げられる。
顔料としては、トナー用着色剤として用いられている顔料のすべてを使用することがで
き、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、パーマネントブラウンFG、ブリリアント
ファーストスカーレット、ピグメントグリーンB、ローダミン−Bベース、ソルベントレッ
ド49、ソルベントレッド146、ソルベントブルー35、キナクリドン、カーミン6B、イソイ
ンドリン、ジスアゾエロー等を用いることができる。本発明において、トナー粒子は、黒
トナー、カラートナーのいずれであってもよい。
上させる観点、及びトナー粒子の分散安定性を向上させ保存安定性を向上させる観点から
、樹脂100質量部に対して、好ましくは100質量部以下、より好ましくは70質量部以下、さ
らに好ましくは50質量部以下、さらに好ましくは30質量部以下、さらに好ましくは25質量
部以下であり、そして、画像濃度を向上させる観点から、樹脂100質量部に対して、好ま
しくは5質量部以上、より好ましくは10質量部以上、さらに好ましくは15質量部以上であ
る。
、流動性向上剤、導電性調整剤、繊維状物質等の補強充填剤、酸化防止剤、クリーニング
性向上剤等の添加剤を適宜使用してもよい。
トナー粒子を得る方法としては、樹脂や顔料を含有するトナー原料を溶融混練し、得ら
れた溶融混練物を粉砕して得る方法、水系樹脂分散液と水系顔料分散液を混合し樹脂粒子
と顔料粒子を合一させる方法、及び水系樹脂分散液と顔料を高速攪拌する方法等が挙げら
れる。現像性及び定着性を向上させる観点から、トナー原料を溶融混練した後に粉砕する
方法が好ましい。
サー、ボールミル等の混合機で混合した後、混練機に供給することが好ましく、樹脂中で
の顔料分散性を向上させる観点から、ヘンシェルミキサーがより好ましい。
速度は、顔料分散性を向上させる観点から、好ましくは10m/sec以上30m/sec以下である。
また、攪拌時間は、顔料分散性を向上させる観点から、好ましくは1分以上10分以下であ
る。
式オープンロール型混練機等の公知の混練機を用いて行うことができる。本発明の製造方
法においては、顔料分散性を向上させる観点、及び粉砕後のトナー粒子の収率を向上させ
る観点から、オープンロール型混練機が好ましい。
い、溶融混練の際に発生する混練熱を容易に放熱することができる。本発明で使用するオ
ープンロール型混練機は、ロールの軸方向に沿って設けられた複数の原料供給口と混練物
排出口を備えており、生産効率の観点から、連続式オープンロール型混練機であることが
好ましい。
ことが好ましい。ロール温度は、例えば、ロール内部に通す熱媒体の温度により調整する
ことができ、各ロールには、ロール内部を2箇所以上に分割して温度の異なる熱媒体を通
じてもよい。
℃高い温度以下であることが好ましい。
上流側のロールの設定温度は下流側のものよりも高いことが好ましい。
オープンロール型混練機においては、液体現像剤の定着性を向上させる観点から、温度の
高い加熱ロールが高回転側ロールであり、温度の低い冷却ロールが低回転側ロールである
ことが好ましい。
、そして、好ましくは100m/min以下、より好ましくは75m/min以下である。また、2本のロ
ールの周速度の比(低回転側ロール/高回転側ロール)は、好ましくは1/10〜9/10、より
好ましくは3/10〜8/10である。
り、そして、好ましくは3mm以下、より好ましくは1mm以下である。
に用いられる溝を有しており、この形状は直線状、螺旋状、波型、凸凹型等が挙げられる
。
り異なるので、これらの条件により最適な条件を選択すればよい。
級工程等を経て、トナー粒子を得ることができる。
後、さらに微粉砕してもよい。また、粉砕工程時の生産性を向上させるために、溶融混練
物を疎水性シリカ等の無機微粒子と混合した後、粉砕してもよい。
られるが、ハンマーミル等を用いてもよい。また、微粉砕に好適に用いられる粉砕機とし
ては、流動層式ジェットミル、気流式ジェットミル、機械式ミル等が挙げられる。
挙げられる。なお、必要に応じて粉砕工程と分級工程とを繰り返してもよい。
性を向上させる観点から、好ましくは3μm以上、より好ましくは4μm以上であり、そして
、好ましくは15μm以下、より好ましくは12μm以下である。なお、体積中位粒径(D50)
とは、体積分率で計算した累積体積頻度が粒径の小さい方から計算して50%になる粒径を
意味する。
トナー粒子を分散剤の存在下で絶縁性液体中に分散させて液体現像剤が得られる。
液体現像剤の製造方法としては、樹脂や顔料を溶融混練及び粉砕して得られたトナー粒
子を絶縁性液体中で湿式粉砕する方法や、顔料や樹脂、樹脂を溶解する溶剤、絶縁性液体
の混合液から溶剤を除去することで顔料含有粒子を析出させるコアセルベーション法等が
挙げられる。液体現像剤中のトナー粒子の形状を異形にして分散剤の吸着性を高め、トナ
ー粒子の分散性や帯電性を向上させる観点から、湿式粉砕する方法が好ましい。
絶縁性液体とは、電気が流れにくい液体のことを意味するが、本発明において、絶縁性
液体の導電率は、好ましくは1.0×10-11S/m以下、より好ましくは5.0×10-12S/m以下であ
り、そして、好ましくは1.0×10-13S/m以上である。また、絶縁性液体の誘電率は、3.5以
下であることが好ましい。
基を多く有するものであり、かかる絶縁性液体の第一の態様は、沸点が300℃以下であり
、且つ、式(1):
ク強度を、Bは、CH2伸縮振動及びCH伸縮振動由来の合計ピーク強度を示す。)
により算出されるメチル基のピーク強度比が25%以上である絶縁性液体である。
由来のピーク強度は、2850〜2930cm-1付近に、それぞれ現れる。但し、ピークが複数ある
場合は全ての合計とする。
り好ましくは35%以上であり、そして、トナー粒子の分散安定性を向上させ保存安定性を
向上させる観点から、好ましくは65%以下、より好ましくは60%以下、さらに好ましくは
55%以下である。
例えば、末端にメチル基を多く含む炭化水素が挙げられ、具体的には、ポリイソブテン等
が挙げられる。
ける絶縁性液体の第二の態様は、沸点が300℃以下であり、ポリイソブテンを含有する絶
縁性液体である。
チオン重合法によって重合した後、末端の二重結合に水素添加を行って得られるものであ
る。
換樹脂、硫酸、フッ化ホウ素及びその錯体等が挙げられる。また、前記触媒に塩基を加え
ることで重合反応を制御することもできる。
以下、より好ましくは6以下、さらに好ましくは5以下、さらに好ましくは4以下、さらに
好ましくは3以下であり、そして、チャージャー汚染を抑制する観点から、好ましくは2以
上、より好ましくは3以上である。
り除去されることが好ましい。蒸留の方法としては、例えば、単蒸留法、連続蒸留法、水
蒸気蒸留法等が挙げられ、これらの方法を単独でまたは組み合わせて行うことができる。
蒸留に使用する装置としては、材質、形状、型式等は特に限定されず、例えば、ラシヒリ
ング等の充填物を充填した蒸留塔や皿状の棚を有する棚段蒸留塔等が挙げられる。また蒸
留塔の分離能を示す理論段数は10段以上が好ましい。その他、蒸留塔へのフィード量、還
流比、取出し量等の条件については、蒸留する装置により適宣選択することが可能である
。
水素添加物を得る。水素化反応は、例えば、180〜230℃の温度でニッケルやパラジウム等
を水素化触媒として用い、水素を2〜10MPaの圧力で接触させて行うことができる。
ましくは5質量%以上、より好ましくは20質量%以上、さらに好ましくは40質量%以上、
さらに好ましくは60質量%以上、さらに好ましくは80質量%以上である。
S-5H」(以上、いずれも日油(株)製)等が挙げられる。これらのうちの1種又は2種以上
を組み合わせて用いることができる。
炭化水素、芳香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、ポリシロキサン、植物油等が挙げられ
る。これらの中で、液体現像剤の粘度を低減する観点、臭気、無害性及びコストの観点か
ら、流動パラフィン、イソパラフィン等の脂肪族炭化水素が好ましい。
onneborn社製)、カクタスN12D、カクタスN14(以上、いずれもJX日鉱日石エネルギー(
株)製)等が挙げられる。
散安定性をより向上させて保存安定性を向上させる観点から、好ましくは120℃以上、よ
り好ましくは140℃以上、さらに好ましくは160℃以上、さらに好ましくは180℃以上、さ
らに好ましくは200℃以上、さらに好ましくは220℃以上であり、そして、トナーの低温定
着性をより向上させる観点、湿式粉砕時にトナーの粉砕性をより向上させ小粒径の液体現
像剤を得る観点から、300℃以下、好ましくは280℃以下、より好ましくは260℃以下であ
る。絶縁性液体を2種以上組み合わせて用いる場合には、組み合わせた絶縁性液体混合物
の沸点が上記範囲内であることが好ましい。
ナー粒子の分散安定性を向上させ保存安定性をより向上させる観点から、好ましくは0.01
mPa・s以上、より好ましくは0.3mPa・s以上、さらに好ましくは0.5mPa・s以上、さらに好
ましくは0.7mPa・s以上であり、そして、低温定着性をより向上させる観点、及び湿式粉
砕時にトナーの粉砕性をより向上させ小粒径の液体現像剤を得る観点から、好ましくは15
mPa・s以下、より好ましくは10mPa・s以下、さらに好ましくは5mPa・s以下、さらに好ま
しくは4mPa・s以下、さらに好ましくは3mPa・s以下である。絶縁性液体を2種以上組み合
わせて用いる場合には、組み合わせた絶縁性液体混合物の粘度が上記範囲内であることが
好ましい。
しくは10質量部以上、より好ましくは20質量部以上、さらに好ましくは30質量部以上、さ
らに好ましくは40質量部以上であり、そして、分散安定性の向上の観点から、好ましくは
100質量部以下、より好ましくは80質量部以下、さらに好ましくは65質量部以下である。
の使用に関するものである。
本発明の液体現像剤は、トナー粒子の分散安定性を向上させ保存安定性を向上させる観
点、及び湿式粉砕時にトナー粒子の粉砕性を向上させ小粒径の液体現像剤を得る観点から
、分散剤を含有する。分散剤は、トナー粒子を絶縁性液体中に安定に分散させるために用
いるものである。本発明の液体現像剤は、樹脂、特にポリエステルへの吸着性を向上させ
る観点から、塩基性吸着基を有する塩基性分散剤を含有することが好ましい。塩基性吸着
基としては、トナーの正帯電性の観点から、アミノ基(-NH2、-NHR、-NHRR’)、イミノ
基(=NH)、アミド基(-C(=O)-NRR’)、イミド基(-N(COR)2)、ニトロ基(-NO2)
、シアノ基(-CN)、アゾ基(-N=N-)、ジアゾ基(=N2)、及びアジ基(-N3)からなる
群より選ばれた少なくとも1種の窒素含有基が好ましい。ここで、R、R’は炭素数1〜5の
炭化水素基を表す。分散剤のトナー粒子への吸着性の観点からは、アミノ基又はイミノ基
が好ましく、分散剤の吸着効率を高める観点、及びトナー粒子の凝集を抑制し、液体現像
剤の粘度を低減する観点からは、イミノ基がより好ましい。塩基性分散剤は、複数の塩基
性吸着基を有していることが好ましく、イミノ基を有する塩基性分散剤としては、ポリイ
ミンとカルボン酸の縮合物が好ましい。
から、ポリアルキレンイミンが好ましい。具体例としては、ポリエチレンイミン、ポリプ
ロピレンイミン、ポリブチレンイミン等が挙げられるが、トナー粒子の分散安定性を向上
させ保存安定性を向上させる観点から、ポリエチレンイミンがより好ましい。エチレンイ
ミンの付加モル数は、好ましくは10以上、より好ましくは100以上であり、そして、好ま
しくは1,000以下、より好ましくは500以下である。
る観点から、好ましくは炭素数10以上30以下、より好ましくは炭素数12以上24以下、さら
に好ましくは炭素数16以上22以下の飽和又は不飽和の脂肪族カルボン酸が好ましく、直鎖
の飽和又は不飽和の脂肪族カルボン酸がより好ましい。具体的なカルボン酸としては、ラ
ウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の直鎖飽和脂肪族カルボン酸;
オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等の直鎖不飽和脂肪族カルボン酸等が挙げられる。
安定性を向上させ保存安定性を向上させる観点から、ヒドロキシ基を置換基として有する
、ヒドロキシカルボン酸が好ましい。ヒドロキシカルボン酸としては、メバロン酸、リシ
ノール酸、12-ヒドロキシステアリン酸等のヒドロキシカルボン酸等が挙げられる。ヒド
ロキシカルボン酸はその縮合体であってもよい。
炭素数12以上24以下、さらに好ましくは炭素数16以上22以下のヒドロキシ脂肪族カルボン
酸、又はその縮合体が好ましく、12-ヒドロキシステアリン酸又はその縮合体がより好ま
しい。
g)、ソルスパース13940(有効分100%換算のアミン価:130mgKOH/g)(以上、いずれも
日本ルーブリゾール(株)製)等が挙げられ、好ましくはソルスパース11200である。
る観点から、好ましくは2,000以上、より好ましくは4,000以上、さらに好ましくは8,000
以上であり、そして、トナーの粉砕性の観点から、好ましくは50,000以下、より好ましく
は40,000以下、さらに好ましくは30,000以下、さらに好ましくは20,000以下、さらに好ま
しくは15,000以下である。
から、好ましくは20mgKOH/g以上、より好ましくは30mgKOH/g以上、さらに好ましくは40mg
KOH/g以上、さらに好ましくは50mgKOH/g以上であり、そして、液体現像剤の現像性を向上
させる観点から、好ましくは150mgKOH/g以下、より好ましくは120mgKOH/g以下、さらに好
ましくは100mgKOH/g以下である。
、トナー粒子100質量部に対して、有効分として好ましくは0.5質量部以上、より好ましく
は1質量部以上、さらに好ましくは2質量部以上であり、そして、現像性及び定着性を向上
させる観点から、好ましくは20質量部以下、より好ましくは15質量部以下、さらに好まし
くは10質量部以下、さらに好ましくは5質量部以下である。
低減する観点、及び湿式粉砕時にトナー粒子の粉砕性を向上させ小粒径の液体現像剤を得
る観点から、好ましくは50質量%以上、より好ましくは70質量%以上、さらに好ましくは
90質量%以上、さらに好ましくは実質的に100質量%、さらに好ましくは100質量%である
。
ミノ基含有メタクリレートの共重合体、α-オレフィン/ビニルピロリドンの共重合体(ア
ンタロンV-216)等が挙げられる。
る方法等が好ましい。
向上させる観点から、高速攪拌混合装置が好ましく、具体的には、デスパ(浅田鉄工(株
)製)、T.K.ホモミクサー、T.K.ホモディスパー、T.K.ロボミックス(以上、いず
れもプライミクス(株)製)、クレアミックス(エム・テクニック(株)製)、ケイディ
ーミル(ケイディー・インターナショナル社製)等が好ましい。
子分散液を得ることができ、次の湿式粉砕による液体現像剤の生産性が向上する。
%以上、より好ましくは30質量%以上、さらに好ましくは33質量%以上であり、そして、
トナー粒子の分散安定性を向上させ保存安定性を向上させる観点から、好ましくは50質量
%以下、より好ましくは45質量%以下、さらに好ましくは40質量%以下である。
液体現像剤中のトナー粒子の粒径を小さくする観点、及び液体現像剤の粘度を低減する
観点から、トナー粒子を絶縁性液体中に分散させた後、湿式粉砕して液体現像剤を得るこ
とが好ましい。
湿式粉砕とは、絶縁性液体中に分散させたトナー粒子を、絶縁性液体に分散した状態で
機械的に粉砕処理する方法である。
用いることができる。撹拌混合装置の中では、デスパ(浅田鉄工(株)製)、T.K.ホモ
ミクサー(プライミクス(株)製)等の高速攪拌混合装置、ロールミル、ビーズミル、ニ
ーダー、エクストルーダ等の粉砕機及び混練機等が挙げられる。これらの装置は複数を組
み合わせることもできる。
向上させ保存安定性を向上させる観点、及び分散液の粘度を低減する観点から、ビーズミ
ルの使用が好ましい。
御することにより所望の粒径、粒径分布を持ったトナー粒子を得ることができる。
ジルコニア、ジルコン、チタニア等の高硬度セラミックス、ガラス、超高分子量ポリエチ
レン、ナイロンなどの高分子材料等が挙げられる。
重が大きくなるのに伴い大きくなることから、これらの中では比較的比重が大きなセラミ
ックメディアが好ましく、耐摩耗性の点からジルコニアがより好ましい。
粒径が大きいほど、メディア1個あたりの運動エネルギーが大きくなることから、粉砕力
が大きくなるので好ましい。一方、メディア粒子の粒径が小さいほど、メディアとメディ
アの接点数が増加することから、分散頻度が大きくなり、好ましい。すなわちメディア径
には最適な範囲が存在し、メディアの粒径は0.2〜1.5mmが好ましく、0.2〜1.0mmがより好
ましい。
5m/s以上であることがより好ましい。4.5m/s以上の場合、分散室内の混合分散状態を良好
に保つことができる。メディア粒子の体積充填率は、分散室内の空間を基準にして、50〜
100体積%の範囲にあることが好ましい。50体積%以下の場合、メディアによる粉砕、剪
断、衝突といった効果が少なくなり、顔料の分散効果が低減される。
工程1:ポリエステルを含む樹脂及び顔料を溶融混練し、粉砕してトナー粒子を得る工程
、
工程2:工程1で得られたトナー粒子に分散剤を加え、特定の絶縁性液体中に分散させ、
トナー粒子分散液を得る工程、及び
工程3:工程2で得られたトナー粒子分散液を湿式粉砕し、液体現像剤を得る工程
を含む方法により製造することが好ましい。
、より好ましくは15質量%以上、さらに好ましくは20質量%以上であり、そして、トナー
粒子の分散安定性を向上させ保存安定性を向上させる観点から、好ましくは50質量%以下
、より好ましくは45質量%以下、さらに好ましくは40質量%以下である。
観点から、好ましくは5μm以下、より好ましくは3μm以下、さらに好ましくは2.5μm以下
であり、そして、液体現像剤の粘度を低減する観点から、好ましくは0.5μm以上、より好
ましくは1.0μm以上、さらに好ましくは1.5μm以上である。
0.85以上、より好ましくは0.87以上、さらに好ましくは0.88以上、さらに好ましくは0.89
以上、さらに好ましくは0.90以上であり、そして、分散剤の吸着性を高め、トナー粒子の
分散性や帯電性を向上させる観点から、好ましくは0.98以下、より好ましくは0.97以下、
さらに好ましくは0.96以下、さらに好ましくは0.95以下、さらに好ましくは0.94以下であ
る。平均円形度は、トナー粒子表面の凹凸の度合いを表す指標であり、トナーが完全な球
形の場合の円形度、即ち平均円形度の上限値は、1.0である。一方、粒子表面の凹凸が大
きくなるほど、円形度の値は小さくなる。
くは50mPa・s以下、より好ましくは40mPa・s以下、さらに好ましくは37mPa・s以下、さら
に好ましくは35mPa・s以下、さらに好ましくは32mPa・s以下、さらに好ましくは28mPa・s
以下、さらに好ましくは26mPa・s以下、さらに好ましくは24mPa・s以下、さらに好ましく
は22mPa・s以下、さらに好ましくは19mPa・s以下であり、そして、トナー粒子の分散安定
性を向上させ保存安定性を向上させる観点から、好ましくは3mPa・s以上、より好ましく
は5mPa・s以上、さらに好ましくは6mPa・s以上、さらに好ましくは7mPa・s以上である。
る。
性液体中に分散してなる液体現像剤であって、前記絶縁性液体の沸点が300℃以下であり
、且つ、式(1)により算出されるメチル基のピーク強度比が25%以上である、液体現像剤
。
性液体中に分散した液体現像剤であって、前記絶縁性液体の沸点が300℃以下であり、且
つ、前記絶縁性液体がポリイソブテンを含有する、液体現像剤。
り好ましくは実質的に100質量%、さらに好ましくは100質量%、即ち樹脂がポリエステル
のみからなる、前記<1>又は<2>記載の液体現像剤。
<4> ポリエステルが、2価以上のアルコールを含むアルコール成分と2価以上のカルボ
ン酸系化合物を含むカルボン酸成分との重縮合物である、前記<1>〜<3>いずれか記
載の液体現像剤。
<5> アルコール成分が、1,2-プロパンジオール又は式(I)で表されるビスフェノール
Aのアルキレンオキサイド付加物を含み、好ましくは式(I)で表されるビスフェノールA
のアルキレンオキサイド付加物を含む、前記<4>記載の液体現像剤。
<6> 1,2-プロパンジオール又は式(I)で表されるビスフェノールAのアルキレンオキ
サイド付加物の含有量が、アルコール成分中、50モル%以上、好ましくは70モル%以上、
より好ましくは90モル%以上、さらに好ましくは実質的に100モル%、さらに好ましくは1
00モル%である、前記<5>記載の液体現像剤。
<7> カルボン酸成分が、テレフタル酸又はフマル酸を含む、好ましくはテレフタル酸
を含む、前記<4>〜<6>いずれか記載の液体現像剤。
<8> テレフタル酸の含有量が、カルボン酸成分中、50モル%以上、好ましくは70モル
%以上、より好ましくは90モル%以上、さらに好ましくは実質的に100モル%、さらに好
ましくは100モル%である、前記<7>記載の液体現像剤。
<9> ポリエステルの軟化点が、70℃以上、好ましくは75℃以上、より好ましくは80℃
以上であり、そして、160℃以下、好ましくは130℃以下、より好ましくは120℃以下、さ
らに好ましくは110℃以下、さらに好ましくは100℃以下である、前記<1>〜<8>いず
れか記載の液体現像剤。
<10> ポリエステルのガラス転移温度が、40℃以上、好ましくは45℃以上であり、そ
して、80℃以下、好ましくは70℃以下、より好ましくは60℃以下である、前記<1>〜<
9>いずれか記載の液体現像剤。
<11> ポリエステルの酸価が、1mgKOH/g以上、好ましくは3mgKOH/g以上、より好まし
くは5mgKOH/g以上であり、そして、110mgKOH/g以下、好ましくは70mgKOH/g以下、より好
ましくは50mgKOH/g以下、さらに好ましくは30mgKOH/g以下、さらに好ましくは20mgKOH/g
以下、さらに好ましくは12mgKOH/g以下である、前記<1>〜<10>いずれか記載の液
体現像剤。
<12> 顔料の含有量が、樹脂100質量部に対して、5質量部以上、好ましくは10質量部
以上、より好ましくは15質量部以上であり、そして、100質量部以下、好ましくは70質量
部以下、より好ましくは50質量部以下、さらに好ましくは30質量部以下、さらに好ましく
は25質量部以下である、前記<1>〜<11>いずれか記載の液体現像剤。
<13> 式(1)から算出されるメチル基のピーク強度比が、30%以上、好ましくは35%
以上であり、そして、65%以下、より好ましくは60%以下、さらに好ましくは55%以下で
ある、前記<1>、<3>〜<12>いずれか記載の液体現像剤。
<14> ポリイソブテンの含有量が、絶縁性液体中、5質量%以上、好ましくは20質量
%以上、より好ましくは40質量%以上、さらに好ましくは60質量%以上、さらに好ましく
は80質量%以上である、前記<2>〜<13>いずれか記載の液体現像剤。
<15> 絶縁性液体の沸点が、120℃以上、好ましくは140℃以上、より好ましくは160
℃以上、さらに好ましくは180℃以上、さらに好ましくは200℃以上、さらに好ましくは22
0℃以上であり、そして、280℃以下、好ましくは260℃以下である、前記<1>〜<14
>いずれか記載の液体現像剤。
<16> 絶縁性液体の25℃における粘度が、0.01mPa・s以上、好ましくは0.3mPa・s以
上、より好ましくは0.5mPa・s以上、さらに好ましくは0.7mPa・s以上であり、そして、15
mPa・s以下、好ましくは10mPa・s以下、より好ましくは5mPa・s以下、さらに好ましくは4
mPa・s以下、さらに好ましくは3mPa・s以下である、前記<1>〜<15>いずれか記載
の液体現像剤。
<17> トナー粒子の含有量が、絶縁性液体100質量部に対して、10質量部以上、好ま
しくは20質量部以上、より好ましくは30質量部以上、さらに好ましくは40質量部以上であ
り、そして、100質量部以下、好ましくは80質量部以下、より好ましくは65質量部以下で
ある、前記<1>〜<16>いずれか記載の液体現像剤。
<18> 分散剤が、塩基性吸着基を有する塩基性分散剤を含有する、前記<1>〜<1
7>いずれか記載の液体現像剤。
<19> 塩基性吸着基が、アミノ基(-NH2、-NHR、-NHRR’)、イミノ基(=NH)、ア
ミド基(-C(=O)-NRR’)、イミド基(-N(COR)2)、ニトロ基(-NO2)、シアノ基(-CN
)、アゾ基(-N=N-)、ジアゾ基(=N2)、及びアジ基(-N3)からなる群より選ばれた
少なくとも1種の窒素含有基(ここで、R、R’は炭素数1〜5の炭化水素基を表す)であり
、好ましくはアミノ基又はイミノ基、より好ましくはイミノ基である、前記<18>記載
の液体現像剤。
<20> 塩基性分散剤が、ポリイミンとカルボン酸の縮合物である、前記<18>記載
の液体現像剤。
<21> 縮合物のアミン価が、20mgKOH/g以上、好ましくは30mgKOH/g以上、より好まし
くは40mgKOH/g以上、さらに好ましくは50mgKOH/g以上であり、150mgKOH/g以下、好ましく
は120mgKOH/g以下、より好ましくは100mgKOH/g以下である、前記<20>記載の液体現像
剤。
<22> 縮合物の重量平均分子量が、2,000以上、好ましくは4,000以上、より好ましく
は8,000以上であり、そして、50,000以下、好ましくは40,000以下、より好ましくは30,00
0以下、さらに好ましくは20,000以下、さらに好ましくは15,000以下である、前記<20
>又は<21>記載の液体現像剤。
<23> 分散剤の含有量が、トナー粒子100質量部に対して、有効分として、0.5質量部
以上、好ましくは1質量部以上、より好ましくは2質量部以上であり、そして、20質量部以
下、好ましくは15質量部以下、より好ましくは10質量部以下、さらに好ましくは5質量部
以下である、前記<1>〜<22>いずれか記載の液体現像剤。
<24> 分散剤中の縮合物の含有量が、50質量%以上、好ましくは70質量%以上、より
好ましくは90質量%以上、さらに好ましくは実質的に100質量%、さらに好ましくは100質
量%である、前記<20>〜<23>いずれか記載の液体現像剤。
<25> 液体現像剤の固形分濃度が、10質量%以上、好ましくは15質量%以上、より好
ましくは20質量%以上であり、そして、50質量%以下、好ましくは45質量%以下、より好
ましくは40質量%以下である、前記<1>〜<24>いずれか記載の液体現像剤。
<26> 液体現像剤中のトナー粒子の体積中位粒径(D50)が、0.5μm以上、好ましく
は1.0μm以上、より好ましくは1.5μm以上であり、そして、5μm以下、好ましくは3μm以
下、より好ましくは2.5μm以下である、前記<1>〜<25>いずれか記載の液体現像剤
。
<27> 液体現像剤中のトナー粒子の平均円形度が、0.85以上、好ましくは0.87以上、
より好ましくは0.88以上、さらに好ましくは0.89以上、さらに好ましくは0.90以上であり
、0.98以下、好ましくは0.97以下、より好ましくは0.96以下、さらに好ましくは0.95以下
、さらに好ましくは0.94以下である、前記<1>〜<26>いずれか記載の液体現像剤。
<28> 液体現像剤の25℃における粘度が、3mPa・s以上、好ましくは5mPa・s以上、よ
り好ましくは6mPa・s以上、さらに好ましくは7mPa・s以上であり、そして、50mPa・s以下
、好ましくは40mPa・s以下、より好ましくは37mPa・s以下、さらに好ましくは35mPa・s以
下、さらに好ましくは32mPa・s以下、さらに好ましくは28mPa・s以下、さらに好ましくは
26mPa・s以下、さらに好ましくは24mPa・s以下、さらに好ましくは22mPa・s以下、さらに
好ましくは19mPa・s以下である、前記<1>〜<27>いずれか記載の液体現像剤。
<29> 沸点が300℃以下であり、式(1)により算出されるメチル基のピーク強度比が25
%以上である絶縁性液体の、液体現像剤の媒体としての使用。
<30> 沸点が300℃以下であり、ポリイソブテンを含有する絶縁性液体の、液体現像
剤の媒体としての使用。
<31> ポリエステルを含む樹脂及び顔料を含有するトナー粒子が分散剤の存在下で絶
縁性液体中に分散した液体現像剤の製造方法であって、
工程1:ポリエステルを含む樹脂及び顔料を溶融混練し、粉砕してトナー粒子を得る工程
、
工程2:工程1で得られたトナー粒子に分散剤を加え、絶縁性液体中に分散させ、トナー
粒子分散液を得る工程、及び
工程3:工程2で得られたトナー粒子分散液を湿式粉砕し、液体現像剤を得る工程
を含み、
前記絶縁性液体の沸点が300℃以下であり、且つ、式(1)により算出されるメチル基のピー
ク強度比が25%以上である、
液体現像剤の製造方法。
<32> ポリエステルを含む樹脂及び顔料を含有するトナー粒子が分散剤の存在下で絶
縁性液体中に分散した液体現像剤の製造方法であって、
工程1:ポリエステルを含む樹脂及び顔料を溶融混練し、粉砕してトナー粒子を得る工程
、
工程2:工程1で得られたトナー粒子に分散剤を加え、絶縁性液体中に分散させ、トナー
粒子分散液を得る工程、及び
工程3:工程2で得られたトナー粒子分散液を湿式粉砕し、液体現像剤を得る工程
を含み、
前記絶縁性液体の沸点が300℃以下であり、且つ、前記絶縁性液体がポリイソブテンを含
有する、
液体現像剤の製造方法。
<33> 工程1で得られるトナー粒子の体積中位粒径(D50)が、3μm以上、好ましく
は4μm以上であり、そして、15μm以下、好ましくは12μm以下である、前記<31>又は
<32>記載の液体現像剤の製造方法。
<34> 工程2で得られるトナー粒子分散液の固形分濃度が、20質量%以上、好ましく
は30質量%以上、より好ましくは33質量%以上であり、そして、50質量%以下、好ましく
は45質量%以下、より好ましくは40質量%以下である、前記<31>〜<33>いずれか
記載の液体現像剤の製造方法。
なんら限定されるものではない。樹脂等の物性は、以下の方法により測定した。
フローテスター「CFT-500D」((株)島津製作所製)を用い、1gの試料を昇温速度6℃/
minで加熱しながら、プランジャーにより1.96MPaの荷重を与え、直径1mm、長さ1mmのノズ
ルから押し出す。温度に対し、フローテスターのプランジャー降下量をプロットし、試料
の半量が流出した温度を軟化点とする。
示差走査熱量計「DSC210」(セイコー電子工業(株)製)を用いて、試料0.01〜0.02g
をアルミパンに計量し、200℃まで昇温し、その温度から降温速度10℃/minで0℃まで冷却
する。次に試料を昇温速度10℃/minで昇温し、吸熱ピークを測定する。吸熱の最高ピーク
温度以下のベースラインの延長線とピークの立ち上がり部分からピークの頂点までの最大
傾斜を示す接線との交点の温度をガラス転移温度とする。
JIS K0070の方法により測定する。但し、測定溶媒のみJIS K0070の規定のエタノールと
エーテルの混合溶媒から、アセトンとトルエンの混合溶媒(アセトン:トルエン=1:1(
容量比))に変更する。
測定機:コールターマルチサイザーII(ベックマンコールター(株)製)
アパチャー径:100μm
解析ソフト:コールターマルチサイザーアキュコンプ バージョン 1.19(ベックマンコー
ルター(株)製)
電解液:アイソトンII(ベックマンコールター(株)製)
分散液:電解液にエマルゲン109P(花王(株)製、ポリオキシエチレンラウリルエーテル
、HLB(グリフィン):13.6)を溶解して5質量%に調整したもの
分散条件:前記分散液5mLに測定試料10mgを添加し、超音波分散機(機械名:(株)エス
エヌディー製US-1、出力:80W)にて1分間分散させ、その後、前記電解液25mLを添加し、
さらに、超音波分散機にて1分間分散させて、試料分散液を調製する。
測定条件:前記電解液100mLに、3万個の粒子の粒径を20秒間で測定できる濃度となるよう
に、前記試料分散液を加え、3万個の粒子を測定し、その粒度分布から体積中位粒径(D5
0)を求める。
絶縁性液体25gを40mL容のガラス製サンプル管「スクリューNo.7」((株)マルエム製
)に入れ、非水系導電率計「DT-700」(Dispersion Technology社製)を用いて、電極を
液体現像剤に浸し、20回測定を行って平均値を算出し、導電率を測定する。数値が小さい
ほど高抵抗であることを示す。
10mL容のスクリュー管に測定液を6〜7mL(望ましくは7mL)入れ、回転振動式粘度計「
ビスコメイトVM-10A-L」((株)セコニック製、検出端子:チタン製、φ8mm)を用い、
検出端子の先端部の15mm上に液面が来る位置にスクリュー管を固定し、25℃にて粘度を測
定する。
フーリエ変換赤外分光光度計「FT-710」((株)堀場製作所製)を用いて、スキャン回
数:10、走査速度:5、分解能:4、ゲイン:AUTO、スペクトル:ABSの条件で吸光度を測
定する。得られたスペクトルから、下記式(1)によりメチル基のピーク強度比を求める。
ク強度を、Bは、CH2伸縮振動及びCH伸縮振動由来の合計ピーク強度を示す。)
示差走査熱量計「DSC210」(セイコー電子工業(株)製)を用いて、試料6.0〜8.0mgを
アルミパンに計量し、昇温速度10℃/minで350℃まで昇温し、吸熱ピークを測定する。最
も高温側の吸熱ピークを沸点とする。
ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)法により分子量分布を測定し、重量平均分子量
を求める。
(1) 試料溶液の調製
濃度が0.2g/100mLになるように、分散剤をクロロホルムに溶解させる。次いで、この溶
液を孔径0.20μmのPTFEタイプメンブレンフィルター「DISMIC-25JP」(東洋濾紙(株)
製)を用いて濾過して不溶解成分を除き、試料溶液とする。
(2) 分子量測定
下記の測定装置と分析カラムを用い、溶離液として100mmol/LのファーミンDM2098(花
王(株)製)のクロロホルム溶液を、毎分1mLの流速で流し、40℃の恒温槽中でカラムを
安定させる。そこに試料溶液100μlを注入して測定を行う。試料の分子量は、あらかじめ
作成した検量線に基づき算出する。このときの検量線には、数種類の単分散ポリスチレン
(東ソー(株)製のA-500(Mw 5.0×102)、A-5000(Mw 5.97×103)、F-2(Mw 1.81×10
4)、F-10(Mw 9.64×104)、F-40(Mw 4.27×105))を標準試料として作成したものを
用いる。括弧内は分子量を示す。
測定装置:HLC-8220GPC(東ソー(株)製)
分析カラム:K-804L(昭和電工(株)製)
JIS K2501の方法に基づいて測定する。電位差滴定装置を用い、0.2mol/Lエタノール性
塩酸標準溶液又は0.1mol/L過塩素酸酢酸標準溶液で滴定し、滴定量から算出する。なお、
測定対象がポリイミンとカルボン酸の縮合物の溶液の場合は、その有効分濃度を考慮して
、有効分100%に換算して算出する。即ち、[ポリイミンとカルボン酸の縮合物の溶液の
アミン価]/[ポリイミンとカルボン酸の縮合物の溶液の濃度]×100から、溶液に含ま
れるポリイミンとカルボン酸の縮合物のアミン価を算出する。
試料10質量部をヘキサン90質量部で希釈し、遠心分離装置「H-201F」((株)コクサン
製)を用いて、回転数25000r/minにて、20分間回転させる。静置後、上澄み液をデカンテ
ーションにて除去した後、90質量部のヘキサンで希釈し、同様の条件で再び遠心分離を行
う。上澄み液をデカンテーションにて除去した後、下層を真空乾燥機にて0.5kPa、40℃に
て8時間乾燥させ、以下の式より固形分濃度を計算する。
レーザー回折/散乱式粒径測定装置「マスターサイザー2000」(マルバーン社製)を用
いて、測定用セルにアイソパーL(エクソンモービル社製、イソパラフィン、25℃におけ
る粘度1mPa・s)を加え、散乱強度が5〜15%になる濃度で、粒子屈折率1.58(虚数部0.1
)、分散媒屈折率1.42の条件にて、体積中位粒径(D50)を測定する。
測定機:FPIA-3000(シスメックス(株)製)
標準ユニット(対物レンズ10倍)
測定モードHPFモード
分散液:エマルゲン109P(花王(株)製、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、HLB13.6
)5質量%電解液
分散条件:分散液10mlに測定試料10mgを添加し、超音波分散機にて1分間分散させ、その
後、蒸留水10mlを添加し、さらに、超音波分散機にて2分間分散させる。
測定条件:分散液に分散したトナーの円形度を、粒子濃度1800〜2200個になる濃度で20℃
で測定し、数平均値を求める。
表1に示す原料モノマー、エステル化触媒及びエステル化助触媒を、窒素導入管、脱水
管、攪拌機及び熱電対を装備した10L容の四つ口フラスコに入れ、マントルヒーターを用
いて、230℃に昇温した後、230℃にて反応率が90%に達するまで反応させ、さらに8.3kPa
にて、表1に示す軟化点に達するまで反応を行って、表1に示す物性を有する樹脂Aを得
た。なお、反応率とは、生成反応水量(mol)/理論生成水量(mol)×100の値をいう。
表1に示す原料モノマー及びエステル化触媒を窒素導入管、脱水管、攪拌機及び熱電対
を装備した10L容の四つ口フラスコに入れ、マントルヒーターを用いて、180℃に昇温した
後、220℃まで10時間かけて昇温を行い、220℃にて反応率が90%に到達するまで反応させ
、さらに8.3kPaにて、表1に示す軟化点に達するまで反応を行って、表1に示す物性を有
する樹脂Bを得た。
イソブテン300gをオートクレーブに仕込み、塩化アルミニウム触媒3gの存在下、重合反
応を行った。反応終了後の未反応ガスを窒素ガス置換により除去した後に、重合反応生成
物を抜き出した。続いて触媒をアルカリ水溶液処理及び水洗工程によって除去した。さら
に水洗後の重合反応生成物を1L容の四つ口フラスコに仕込み、オイルバスによって加熱
し、40℃で窒素ガス置換により生成物中に溶解している未反応ガス成分を除去した後、14
0℃、減圧度5kPaで単蒸留し、重合度の高い高沸点成分を残渣として除去した。
この蒸留物をオートクレーブ中で、水素化触媒(0.5%Pd担持アルミナ触媒)10質量
%により水素圧3MPa、220℃で水素添加して、100gのポリイソブテンα(沸点:245℃)を
得た。
特開2014−142625号公報の実施例2に従って反応及び蒸留を行い、C18−
内部オレフィンβを得た。
表3に示す樹脂 85質量部及び顔料「ECB-301」(大日精化工業(株)製、フタロシアニ
ンブルー15:3)15質量部を、予め20L容のヘンシェルミキサーを使用し、回転数1500r/min
(周速度21.6m/sec)で3分間攪拌混合後、以下に示す条件で溶融混練した。
連続式二本オープンロール型混練機「ニーデックス」(日本コークス工業(株)製、ロ
ール外径:14cm、有効ロール長:55cm)を使用した。連続式二本オープンロール型混練機
の運転条件は、高回転側ロール(フロントロール)周速度75r/min(32.4m/min)、低回転
側ロール(バックロール)周速度35r/min(15.0m/min)、混練物供給口側端部のロール間
隙0.1mmであった。ロール内の加熱媒体温度及び冷却媒体温度は、高回転側ロールの原料
投入側が90℃及び混練物排出側が85℃であり、低回転側ロールの原料投入側が35℃及び混
練物排出側が35℃であった。また、原料混合物の上記混練機への供給速度は10kg/h、上記
混練機中の平均滞留時間は約3分間であった。
に粗粉砕した。得られた粗粉砕物を気流式ジェットミル「IDS」(日本ニューマチック(
株)製)により微粉砕及び分級し、体積中位粒径(D50)が10μmのトナー粒子を得た。
ソルスパース11200」(日本ルーブリゾール(株)製、ポリイミンとカルボン酸の縮合物
の溶液、有効分 50%、重量平均分子量 10,400、有効分100%換算のアミン価 64mgKOH/g
)2.1質量部を1L容のポリエチレン製容器に入れ、「T.K.ロボミックス」(プライミクス
(株)製)を用いて、氷冷下、回転数7000r/minにて30分間攪拌を行い、固形分濃度36質
量%のトナー粒子分散液を得た。
填率60体積%にて、6筒式サンドミル「TSG-6」(アイメックス(株)製)で回転数1300r/
min(周速度4.8m/sec)にて表3に示す体積中位粒径(D50)になるまで湿式粉砕した。
ビーズをろ過により除去した後、ろ液100質量部に対し表3に示す絶縁性液体40質量部を
加えて希釈し、固形分濃度を26質量%の、表3に示す物性を有する液体現像剤を得た。
「PODグロスコート紙」(王子製紙(株)製)に液体現像剤を滴下し、ワイヤーバーに
より乾燥後の質量が1.2g/m2になるように薄膜を作製した。その後、60℃の恒温槽中で10
秒間保持した。
、定着ロールの温度が60℃、定着速度が280mm/secで定着処理を行った。その後、定着ロ
ール温度を160℃まで5℃ずつ上昇させながら、上記の定着処理を行い、温度毎に定着画像
を得た。
ムジャパン(株)製、幅18mm)を貼り付け、500gの荷重がかかるようにローラーでテープ
に圧力をかけた後、テープを剥離した。テープ剥離前と剥離後の画像濃度を、色彩計「Gr
etagMacbeth Spectroeye」(グレタグ社製)を用いて測定した。画像印字部分を各3点測
定し、その平均値を画像濃度として算出した。定着率(%)は、剥離後の画像濃度/剥離
前の画像濃度×100の値から算出し、定着率が最初に90%以上となる温度を最低定着温度
とし、これを低温定着性とした。その結果を表3に示す。数値が小さいほど低温定着性に
優れることを示している。
市販の液体現像用プリンタを用い、23℃/50%RHの環境下で、感光体表面電位を480V
に設定した。絶縁性液体のみで3時間運転し、感光体の表面電位の変化を測定し、以下の
評価基準に従って、チャージャー汚染抑制を評価した。結果を表3に示す。なお、表面電
位が±15V以上変化した場合は、チャージャー汚染発生時間を併記した。
AA:チャージャー汚染がない(感光体の表面電位の変化が±7V未満)
A:チャージャー汚染がない(感光体の表面電位の変化が±10V未満)
B:チャージャー汚染がわずかに認められる(感光体の表面電位の変化が±15V未満)
C:チャージャー汚染が明らかに認められる(感光体の表面電位の変化が±15V以上)
ャー汚染が抑制されていることが分かる。
これに対し、比較例1、2の液体現像剤は、低温定着性には優れているものの、チャー
ジャー汚染が発生している。
像の現像等に好適に用いられるものである。
Claims (11)
- ポリエステルを含む樹脂及び顔料を含有するトナー粒子が分散剤の存在下で絶縁性液体
中に分散した液体現像剤であって、前記絶縁性液体の沸点が300℃以下であり、且つ、前
記絶縁性液体がポリイソブテンを含有する、液体現像剤。 - ポリエステルが、2価以上のアルコールを含むアルコール成分と2価以上のカルボン酸系
化合物を含むカルボン酸成分との重縮合物である、請求項1又は2記載の液体現像剤。 - ポリエステルの酸価が、3mgKOH/g以上50mgKOH/g以下である、請求項1〜3いずれか記
載の液体現像剤。 - 分散剤が、塩基性吸着基を有する塩基性分散剤を含有する、請求項1〜4いずれか記載
の液体現像剤。 - 塩基性分散剤が、ポリイミンとカルボン酸の縮合物である、請求項5記載の液体現像剤
。 - 液体現像剤の25℃における粘度が、3mPa・s以上50mPa・s以下である、請求項1〜6い
ずれか記載の液体現像剤。 - 沸点が300℃以下であり、ポリイソブテンを含有する絶縁性液体の、液体現像剤の媒体
としての使用。 - ポリエステルを含む樹脂及び顔料を含有するトナー粒子が分散剤の存在下で絶縁性液体
中に分散した液体現像剤の製造方法であって、
工程1:ポリエステルを含む樹脂及び顔料を溶融混練し、粉砕してトナー粒子を得る工程
、
工程2:工程1で得られたトナー粒子に分散剤を加え、絶縁性液体中に分散させ、トナー
粒子分散液を得る工程、及び
工程3:工程2で得られたトナー粒子分散液を湿式粉砕し、液体現像剤を得る工程
を含み、
前記絶縁性液体の沸点が300℃以下であり、且つ、式(1):
ク強度を、Bは、CH2伸縮振動及びCH伸縮振動由来の合計ピーク強度を示す。)
により算出されるメチル基のピーク強度比が25%以上である、
液体現像剤の製造方法。 - ポリエステルを含む樹脂及び顔料を含有するトナー粒子が分散剤の存在下で絶縁性液体
中に分散した液体現像剤の製造方法であって、
工程1:ポリエステルを含む樹脂及び顔料を溶融混練し、粉砕してトナー粒子を得る工程
、
工程2:工程1で得られたトナー粒子に分散剤を加え、絶縁性液体中に分散させ、トナー
粒子分散液を得る工程、及び
工程3:工程2で得られたトナー粒子分散液を湿式粉砕し、液体現像剤を得る工程
を含み、
前記絶縁性液体の沸点が300℃以下であり、且つ、前記絶縁性液体がポリイソブテンを含
有する、
液体現像剤の製造方法。
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