JPH09265213A - 静電潜像用液体現像剤 - Google Patents

静電潜像用液体現像剤

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JPH09265213A
JPH09265213A JP8072806A JP7280696A JPH09265213A JP H09265213 A JPH09265213 A JP H09265213A JP 8072806 A JP8072806 A JP 8072806A JP 7280696 A JP7280696 A JP 7280696A JP H09265213 A JPH09265213 A JP H09265213A
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JP
Japan
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metal salts
acid metal
parts
methacrylate
liquid developer
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JP8072806A
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Inventor
Kyoko Yokoyama
恭子 横山
Koichi Nagase
公一 長瀬
Hirofumi Inamura
広文 稲村
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】印字画像に荒れがなく、鮮明な画像を得ること
ができる静電潜像用液体現像剤を提供する。 【解決手段】電気絶縁性の脂肪族炭化水素系溶剤に、
(a)樹脂、(b)着色剤、(c)分散剤、(d)ポリ
スチレン基準の分子量Mw=1,500〜100,00
0の高級脂肪族ポリエステルを分散させてなる静電潜像
用液体現像剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式また
は静電記録方式によって形成される静電潜像の現像に用
いられる液体現像剤に関する。特にイオン流によってイ
オン画像を形成するイオンプリンターを用いて、記録媒
体上にイオンパターンを形成し、このイオンパターン形
成画像に従って現像して情報記録、画像記録体を得るイ
オンフロー記録方法の現像剤として有効に用いられる。
【0002】
【従来の技術】一般の液体現像剤は、脂肪族炭化水素系
溶剤の如く、電気抵抗が高く、かつ誘電率の低い電気絶
縁性担体液中に結着剤、着色剤、添加剤等を含有して成
るトナー粒子を分散させたものであって、通常結着剤と
して天然または合成樹脂、着色剤として顔料または染
料、添加剤として金属セッケン等の分散剤を各々担体液
に混合し、均一に混練して、不揮発分が1〜20wt%程
度の濃縮トナーを調製し、次いでこの濃縮トナーを不揮
発分0.1〜5wt%程度になるように希釈して調製す
る。
【0003】液体トナー中のトナー粒子は結着剤と着色
剤が相互に結合して一定の粒径を保ちながら安定して分
散していることが必要である。この安定性を得るために
特開平4−100062号公報に示されるように担体液
に可溶性のアルミキレートを添加する例が知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしこれでも不十分
で、画像に荒れがみられるときがある。本発明の目的
は、液体トナー中のトナー粒子が一定の粒径を保ちなが
ら安定に分散しており、印字画像に荒れがなく、鮮明な
画像を得ることができる静電潜像用液体現像剤を提供す
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、電気絶縁性の
脂肪族炭化水素系溶剤に、(a)樹脂、(b)着色剤、
(c)分散剤、(d)ポリスチレン基準の分子量Mw=
1,500〜100,000の高級脂肪族ポリエステル
を分散させてなる静電潜像用液体現像剤に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明では、電気絶縁性の脂肪族
炭化水素系溶剤を樹脂、着色剤、分散剤、および高級脂
肪族ポリエステルの分散媒ないしは、担体液として用い
る。
【0007】電気絶縁性の脂肪族炭化水素系溶剤として
は、特に制限するものではないが、通常電気抵抗が10
9 Ω・cm以上で誘電率が3以下であるもので、沸点が6
8〜250℃の範囲の例えばn−ヘキサン、n−ヘプタ
ン、n−オクタン、n−ノナン、n−デカン、n−ウン
デカン、n−ドデカン、n−トリデカン、イソオクタ
ン、リグロイン及びそれらの混合物等、市販品としては
エッソ石油株式会社から販売されている“アイソパー”
E,G,H,L,M、“ソルベッソ”150、シェル石
油株式会社から販売されている“シェルゾール”71、
出光石油株式会社から販売されている“アイビーソルベ
ント”、日本油脂株式会社から販売されているNAS−
3、NAS−4、NAS−5Hなどの有機溶剤が例とし
て挙げられる。特に沸点が、100〜200℃の溶剤、
例えば“アイソパー”G,H,Lが好ましい。
【0008】本発明の液体現像剤に使用される樹脂とし
ては、エチレン系共重合体、アクリル系共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリレート共
重合体、エチレンとメタクリル酸の金属イオン架橋ポリ
マー、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−無水
マレイン酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル−アクリレ
ート三元共重合体、酢酸ビニル−アクリル共重合体、酢
酸ビニル−メタクリル共重合体などが用いられるが、好
ましくは、樹脂がアクリル酸アルキルおよびメタクリル
酸アルキルから選ばれた1種類以上とアクリル酸シクロ
アルキル、メタクリル酸シクロアルキル、アクリル酸ア
ラルキルおよびメタクリル酸アラルキルから選ばれた1
種類以上を主構成成分とする脂肪族炭化水素系溶剤に可
溶性の共重合セグメントと酢酸ビニルを主成分とする前
記溶剤に不溶性の重合体セグメントからなり、全体とし
て前記溶剤に不溶性の非ゲル状の共重合体である。
【0009】可溶性の共重合セグメントとしては、アク
リル酸アルキルおよびメタクリル酸アルキルから選ばれ
た1種類以上とアクリル酸シクロアルキル、メタクリル
酸シクロアルキル、アクリル酸アラルキルおよびメタク
リル酸アラルキルの1種類以上を主構成成分とする共重
合体セグメントが好ましく用いられ、このうち特にアク
リル酸アルキルまたはメタクリル酸アルキルとアクリル
酸シクロアルキルまたはメタクリル酸シクロアルキルを
主構成成分とする共重合体セグメントが好ましい。可溶
性の共重合体セグメントとしては、他にこれら以外のビ
ニル化合物、例えばバーサチック酸ビニルなどと共重合
してもよい。通常これらの共重合割合は目的に応じ変わ
りうるが、強いて一般に使われる範囲を示せば、アクリ
ル酸アルキルおよびメタクリル酸アルキルから選ばれた
1種が40〜80wt%、好ましくは45〜75wt%、ア
クリル酸シクロアルキル、メタクリル酸シクロアルキ
ル、アクリル酸アラルキルおよびメタクリル酸アラルキ
ルから選ばれた1種が20〜60wt%、好ましくは25
〜50wt%、ビニル化合物が0〜20wt%、好ましくは
5〜15wt%の範囲が用いられる。
【0010】可溶性の共重合体セグメントとして用いら
れるアクリル酸アルキルまたはメタクリル酸アルキルの
アルキル基としては特に制限するものではないが、通
常、炭素数3〜20、好ましくは、炭素数4〜18のア
ルキル基をもったものが好ましく使用される。具体例と
しては、アクリル酸またはメタクリル酸のブチル、イソ
ブチル、t−ブチル、2−エチルヘキシル、オクチル、
イソノニル、デシル、ラウリル、ドデシル、ステアリル
等のエステルが用いられる。本発明でいうアクリル酸シ
クロアルキルまたはメタクリル酸シクロアルキルのシク
ロアルキル基としては、特に制限はないが、通常炭素数
6〜8であり、好ましくはシクロヘキシル基が挙げられ
る。具体例としては、アクリル酸シクロヘキシルやメタ
クリル酸シクロヘキシルが最も好ましく用いられる。ま
た、アクリル酸アラルキルまたはメタクリル酸アラルキ
ルとしてはアクリル酸ベンジルやメタクリル酸ベンジル
が最も好ましく用いられる。
【0011】可溶性の共重合体セグメントの重合時に有
機メチルカプタンを重合調製剤として用いると、不溶性
重合体セグメントの分散安定性が向上するので、より好
ましい。この有機メルカプタンとしては、一般に重合調
製剤として用いられる高級アルキルメルカプタンが用い
られ、特に制限するものではないが、通常炭素数7以
上、好ましくは炭素数8〜20のアルキル基を有する高
級アルキルメルカプタンが用いられる。特にn−オクチ
ルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、t−ドデ
シルメルカプタン、n−オクタデシルメルカプタンなど
が好ましく用いられる。また、可溶性の共重合セグメン
トの重合触媒としては、特に制限はないが、通常アルキ
ル基の炭素数が3〜6のアゾビスアルキルニトリルが用
いられる。特にアゾビスイソブチロニトリルが好まし
い。
【0012】不溶性の重合体セグメントとしては、酢酸
ビニルを主成分とする共重合体セグメントが好ましく用
いられ、アクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、
アクリル酸シクロアルキル、メタクリル酸シクロアルキ
ル、アクリル酸アラルキル、メタクリル酸アラルキルな
どの1種類以上との共重合体セグメントであってもよ
い。酢酸ビニルを主成分とする重合体セグメントとして
は、酢酸ビニル成分が50〜100wt%、好ましくは6
5〜100wt%の重合体セグメントまたは共重合体セグ
メントが好ましく用いられる。ここでいうアクリル酸ま
たはメタクリル酸アルキルとしては特に制限するもので
はないが、そのアルキル基が通常炭素数1〜20の、好
ましくは1〜18のアルキル基を有するものであり、具
体的には、アクリル酸またはメタクリル酸メチル、エチ
ル、2−ヒドロキシエチル、イソブチル、オクチル、ス
テアリル、イソノニルなどのエステルが好ましく用いら
れる。ここでいうアクリル酸シクロアルキルまたはメタ
クリル酸シクロアルキルのシクロアルキル基としては、
特に制限するものではないが通常炭素数6〜8であり、
好ましくはシクロヘキシル基が挙げられる。具体例とし
ては、アクリル酸シクロヘキシルやメタクリル酸シクロ
ヘキシルが最も好ましく用いられる。また、アクリル酸
アラルキルまたはメタクリル酸アラルキルとしてはアク
リル酸ベンジルやメタクリル酸ベンジルが最も好ましく
用いられる。
【0013】不溶性の重合体セグメントを製造するとき
に用いられる重合触媒としては、通常ジアシルパーオキ
サイド類が使用可能であるが、ベンゾイルパーオキシ
ド、ラウロイルパーオキシド、p−クロロベンゾイルパ
ーオキシド等が好ましく用いられる。
【0014】本発明の液体現像剤に使用される樹脂とし
ての共重合体の製造法としては、例えば前記脂肪族炭化
水素性溶剤を反応溶媒として用いることができ、先ず該
反応溶媒中に可溶性の共重合体セグメントを構成するた
めのモノマーを加え、重合して可溶性の共重合セグメン
トを得たのち、そのままの状態で次いで不溶性の重合体
セグメントを構成するためのモノマーを加え、重合する
という二段法で得ることもできる。共重合体の分子量
は、用いるモノマーの種類およびその組み合わせによっ
て異なるが、重量平均分子量で5,000〜50,00
0に調製するのが好ましく、8,000〜20,000
に調製するのが特に好ましい。可溶性の共重合セグメン
トと不溶性の重合体セグメントの割合は、用いるモノマ
ーの組み合わせによって異なるが、一般的には、可溶性
の共重合体セグメントが共重合体全体の25〜60重量
%、特に30〜45重量%の範囲にあるのが好ましい。
この範囲の場合、不溶性の重合体セグメントの粒子径が
小さくなると推定され、着色剤と可溶性共重合体セグメ
ントとの結合が充分なされる。なお、共重合体は、上記
可溶性の共重合体セグメントと不溶性の重合体セグメン
トからなるグラフト共重合体であることが好ましいが、
両セグメントを有する共重合体であれば、必ずしもこれ
のみに限定されるわけでない。
【0015】本発明で使用される着色剤は特に制限はな
く、この種のトナー用の着色剤として用いる公知の各種
のものが使用できる。通常カーボンブラック、有機顔
料、無期顔料、染料などが挙げられる。
【0016】ブラック用の着色剤の具体例としては、カ
ーボンブラック、スピリットブラック、アニリンブラッ
ク(C.I.Pigment Black 1 )、金属の焼成顔料などが用
いられる。カーボンブラックとしては、ファーネスブラ
ック、アセチレンブラック、チャンネルブラックなどい
ずれも使用できる。
【0017】シアン用の着色剤の具体例としては、ジア
ニシジンブルー(C.I.Pigment Blue25 )、フタロシア
ニンブルー(C.I.Pigment Blue 15 )、ピーコックブル
ーレーキ(C.I.Pigment Blue 24 )、ビクトリアピュア
ブルーレーキ(C.I.PigmentBlue 1)、インダントロン
ブルー(C.I.Pigment Blue 60 )、アルカリブルー(C.
I.Pigment Blue 19 )などが挙げられる。
【0018】マゼンタ用の着色剤の具体例としては、バ
リウムレッド2B(C.I.Pigment Red 48:1)、カルシウ
ムレッド2B(C.I.Pigment Red 48:2)、ストロンチウ
ムレッド(C.I.Pigment Red 48:3)、マンガンレッド2
B(C.I.Pigment Red 48:4)、バリウムリソールレッド
(C.I.Pigment Red 49:1)、カルシウムレッド52(C.
I.Pigment Red 52:1)、レーキレッドC(C.I.Pigment
Red 53:1)ブリリアントカーミン6B(C.I.Pigment Re
d 57:1)、ボンマルーンライト(C.I.PigmentRed 58:
4)、ブリリアントカーミン3B(C.I.Pigment Red 60:
1)、ブリリアントスカーレットG(C.I.Pigment Red 6
4:1)、トルイジンレッド(C.I.PigmentRed 3 )、ピラ
ゾンレッド(C.I.Pigment Red 38)、フロキシンBレー
キ(C.I.Pigment Red 174 )、ローダミン6Gレーキ
(C.I.Pirgent Red 81)、ジアントラキノニルレッド
(C.I.Pigment Red 177 )、チオインジゴボルドー(C.
I.Pigment Red 88)、ペリノンレッド(C.I.Pigment Re
d 194 )、キナクリドンマゼンタ(C.I.Pigment Red 12
2 )、キナクリドンマルーン(C.I.Pigment Red 206
)、キナクリドンスカーレット(C.I.Pigment Red 207
)、イソインドリノンレッド2BLT(C.I.Pigment R
ed 180 )、マダーレーキ(C.I.Pigment Red 83)など
が挙げられる。
【0019】イエロー用の着色剤の具体例としては、フ
ァストイエローG(C.I.Pigment Yellow 1)、ファスト
イエロー10G(C.I.Pigment Yellow 3)、ジスアゾイ
エローAAA(C.I.Pigment Yellow 12 )、ジスアゾイ
エローAAMX(C.I.Pigment Yellow 13 )、ジスアゾ
イエローAAOT(C.I.Pigment Yellow 14 )、ジスア
ゾイエローAAOA(C.I.Pigment Yellow 17 )、ター
トラジンイエローレーキ(C.I.Pigment Yellow 100)、
縮合アゾイエローGR(C.I.Pigment Yellow 95 )、キ
ノリンイエローレーキ(C.I.Pigment Yellow 115)、チ
オフラビンレーキ(C.I.Pigment Yellow 18 )、フラバ
ントロンイエロー(C.I.Pigment Yellow24 )、イソイ
ンドリノンイエロー3RLT(C.I.Pigment Yellow 11
0)、キノフタロンイエロー(C.I.Pigment Yellow 13
8)、イソインドリンイエロー(C.I.Pigment Yellow 13
9)、銅アゾメチンイエロー(C.I.Pigment Yellow 11
7)などが挙げられる。
【0020】本発明に使用される分散剤は、トナーの分
散安定性、保存性を向上させ得るものであればよく、例
えばナフテン酸、オクチル酸、ステアリン酸、アルキリ
ン酸、アルキルベンゼンスルホン酸、樹脂酸、脂肪酸の
金属塩が好ましく用いられる。上記金属塩を構成する金
属としては、Li、Ca、Ba、Zr、Mn、Co、N
i、Cu、Zn、Cd、Al、Pt等の周期律表の第I
I族、第IV族の金属および遷移金属が有効である。特
にアルミニウムオキサイドアシレートの多量体好ましく
は三量体も好ましく用いられる。アルミニウムオキサイ
ドアシレートの多量体は例えば“オリープ”AOS(ホ
ープ製薬(株)製)、“オリープ”AOO(ホープ製薬
(株)製)、潤滑剤OA−S(川研ファインケミカル
(株)製)、潤滑剤OA−O(川研ファインケミカル
(株)製)が特に好ましく用いられる。
【0021】本発明では高級脂肪族ポリエステルを使用
することが重要である。高級脂肪族ポリエステルは、前
記特定の結着剤とあいまって、トナーの分散安定性、保
存性、印字性能が著しく向上する。高級脂肪族ポリエス
テルは、任意の方法で製造可能であるが、例えば高級脂
肪酸とアルコールの重縮合反応によりあるいはヒドロキ
シ基含有高級脂肪酸の重縮合によって製造できる。
【0022】使用する高級脂肪酸およびヒドロキシ基含
有高級脂肪酸としては、Cが11以上の高級脂肪酸を示
す。これらの具体例としては、デカリン酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトオレイン
酸、ステアリン酸、オレイン酸、バクセン酸、リノール
酸、リノレン酸、エレオステアリン酸、アラキジン酸、
ベヘン酸、セロチン酸、モンタン酸などが挙げられる。
これらの酸は1箇所以上置換されていてもよく、置換基
の例としては、−OH、−CH3 、−C2 5 などが挙
げられる。特にヒドロキシステアリン酸、ヒドロキシパ
ルミチン酸、ヒドロキシアラキジン酸が好ましく用いら
れる。さらに高級脂肪族ポリエステルがポリスチレン基
準の分子量Mw=1,500〜100,000の高級脂
肪族ポリエステルであることが好ましい。特に2,00
0〜10,000が好ましい。1,500未満では分散
安定性が不十分になり、100,000を越えると高粘
度となり、分散が不十分になる。このようなヒドロキシ
ステアリン酸のポリエステルとしては例えばKF−10
00(川研ファインケミカル(株)製)挙げられるが、
これに限定されるものではない。
【0023】本発明に係る液体現像剤を製造する方法と
しては、液体を混合、分散する種々の公知の方法によっ
て製造出来る。例えば共重合体の分散液と着色剤、分散
剤と高級脂肪族ポリエステルとの混合物を脂肪族炭化水
素系溶剤中でボールミル、サンドミル、アトライター等
で均一に混練して、従来と同様、1〜20wt%程度の不
揮発分を有する濃縮トナーを調製し、この濃縮トナーを
前記脂肪族炭化水素系溶剤で不揮発分が0.05〜5wt
%程度になるように希釈することによって調製すること
ができる。
【0024】本発明の液体現像剤は、電子写真方式また
は静電記録方式により得られた静電潜像を現像すること
ができ、これらの現像剤として有効に用いられる。
【0025】本発明は、特にイオン流によってイオン画
像を形成するイオンプリンターを用いて記録媒体上にイ
オンパターンを形成し、このイオンパターン形成画像に
従って現像して情報記録、画像記録体を得るイオンフロ
ー記録法の現像剤として有効に用いられる。
【0026】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。以下、部数は
重量部を意味する。
【0027】参考例1 脂肪族系溶剤“アイソパー”H(エクソン化学(株)
製)490部を90℃に加熱撹拌している中へ、メタク
リル酸2−エチルヘキシル140部、メタクリル酸ベン
ジル60部、ドデシルメルカプタン4部、アゾビスイソ
ブチロニトリル2部の混合液を1時間かけて滴下させた
後、さらに1時間90℃で加熱撹拌しながら重合反応さ
せた。次いで、酢酸ビニル250部、メタクリル酸2−
エチルヘキシル35部、メタクリル酸ベンジル15部、
過酸化ベンゾイル1部の混合液を3時間かけて滴下させ
て90℃に保って重合反応を進めた。滴下後一時間ごと
に3回、0.1部のアゾビスイソブチロニトリルを加え
た後重合をおこなった。
【0028】得られた溶液は、極めて分散安定性の優れ
た白色エマルジョンであった。このエマルジョンの不揮
発分は50wt%であった。上記参考例において、可溶性
共重合体セグメントは、メタクリル酸2−エチルヘキシ
ル140部とメタクリル酸ベンジル60部との共重合体
セグメントであり、不溶性重合体セグメントは、酢酸ビ
ニル250部とメタクリル酸2−エチルヘキシル35部
とメタクリル酸ベンジルとの共重合体セグメントであっ
た。
【0029】実施例1 参考例1で得た樹脂:100部 No.700−10CYANINE BLUE(東洋イ
ンキ製造(株)製):50部 ステアリン酸アルミニウム(ホープ製薬(株)製“オリ
ープ”AOS):10部 12−ヒドロキシステアリン酸のポリエステル(川研フ
ァインケミカル(株)製KF−1000 Mw=4,5
00):6部 “アイソパー”H(エッソ化学(株)製):150部 を振動ボールミルで3時間混練した後、さらに“アイソ
パー”Hを550部加えて1時間混練して濃縮トナーを
得、これを40部とり、960部の“アイソパー”Hに
希釈して現像剤を得た。この現像剤を用いて静電記録方
式により得られた潜像をもつ静電記録紙を現像したとこ
ろ、荒れのない明瞭な画像が得られた。このときのシア
ンの印字濃度は1.22であった。
【0030】実施例2 参考例1で得た樹脂:100部 Lionol Red 6B FG−4200(東洋イ
ンキ製造(株)製):30部 ステアリン酸アルミニウム(ホープ製薬(株)製“オリ
ープ”AOS):2部 12−ヒドロキシステアリン酸のポリエステル(川研フ
ァインケミカル(株)製KF−1000 Mw=4,5
00):1部 “アイソパー”G(エッソ化学(株)製):100部 をアトライターで10時間混練した後、さらに“アイソ
パー”Hを400部加えて2時間混練して濃縮トナーを
得、これを40部とり、960部の“アイソパー”Gに
希釈して現像剤を得た。この現像剤を用いて静電記録方
式により得られた潜像をもつ静電記録紙を現像したとこ
ろ、荒れのない明瞭な画像が得られた。このときのマゼ
ンタの印字濃度は1.21であった。
【0031】実施例3 参考例1で得た樹脂:120部 カーボンブラック MA−100(三菱化成工業(株)
製):25部 “ボントロン” N−05(オリエント化学工業(株)
製):35部 ステアリン酸アルミニウム(ホープ製薬(株)製“オリ
ープ”AOO):4部 12−ヒドロキシステアリン酸のポリエステル(川研フ
ァインケミカル(株)製KF−1000 Mw=4,5
00):1部 “アイソパー”H(エッソ化学(株)製):100部 を振動ボールミルで5時間混練した後、さらに“アイソ
パー”Hを600部加えて1時間混練して濃縮トナーを
得、これを40部とり、960部の“アイソパー”Gに
希釈して現像剤を得た。この現像剤を用いて静電記録方
式により得られた潜像をもつ静電記録紙を現像したとこ
ろ、荒れのない明瞭な画像が得られた。このときのブラ
ックの印字濃度は1.38であった。
【0032】実施例4 参考例1で得た樹脂:100部 Finess Yellow G−20 S−12E
(東洋インキ製造(株)製):30部 ステアリン酸アルミニウム(ホープ製薬(株)製“オリ
ープ”AOS):2部 12−ヒドロキシステアリン酸のポリエステル(川研フ
ァインケミカル(株)製KF−1000 Mw=4,5
00):1部 “アイソパー”G(エッソ化学(株)製):100部 を振動ミルで5時間混練した後、さらに“アイソパー”
Hを400部加えて0.5時間混練して濃縮トナーを
得、これを40部とり、960部の“アイソパー”Gに
希釈して現像剤を得た。この現像剤を用いて静電記録方
式により得られた潜像をもつ静電記録紙を現像したとこ
ろ、荒れのない明瞭な画像が得られた。このときのイエ
ローの印字濃度は1.25であった。
【0033】比較例1 参考例1で得た樹脂:100部 No.700−10 CYANINE BLUE(東洋
インキ製造(株)製):50部 ステアリン酸アルミニウム(ホープ製薬(株)製“オリ
ープ”AOS):10部 “アイソパー”H(エッソ化学(株)製):150部 を実施例1と同様に試作、現像したところ画像部に荒れ
がみられた。
【0034】比較例2 参考例1で得た樹脂:100部 Finess Yellow G−20 S−12E
(東洋インキ製造(株)製):30部 ステアリン酸アルミニウム(ホープ製薬(株)製“オリ
ープ”AOS):2部 アルミキレート(川研ファインケミカル(株)製ALC
H−50):1部 “アイソパー”G(エッソ化学(株)製):100部 を実施例4と同様に試作、現像したところトナーの印字
濃度は1.30あったが定着が悪く画像のあれがでてお
り、地汚れした。
【0035】
【発明の効果】以上のとおり、本発明の液体現像剤を用
いることによって液体トナー中のトナー粒子が一定の粒
径を保ちながら安定に分散しており、印字画像に荒れが
なく、鮮明な画像を得ることができる静電潜像用液体現
像剤を提供できる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気絶縁性の脂肪族炭化水素系溶剤に、
    (a)樹脂、(b)着色剤、(c)分散剤および(d)
    ポリスチレン基準の分子量Mw=1,500〜100,
    000の高級脂肪族ポリエステルを、分散させてなる静
    電潜像用液体現像剤。
  2. 【請求項2】樹脂が、アクリル酸アルキルおよびメタク
    リル酸アルキルから選ばれた1種以上とアクリル酸シク
    ロアルキル、メタクリル酸シクロアルキルおよびアクリ
    ル酸アラルキルまたはメタクリル酸アラルキルから選ば
    れた1種以上を主成分とし、かつ前記脂肪族炭化水素系
    溶剤に可溶性の共重合セグメントと酢酸ビニルを主成分
    とする前記溶剤に不溶性の重合体セグメントからなり、
    全体として前記溶剤に不溶性の非ゲル状の共重合体であ
    る請求項1記載の静電潜像用液体現像剤。
  3. 【請求項3】分散剤がナフテン酸金属塩、オクチル酸金
    属塩、ステアリン酸金属塩、アルキリン酸金属塩、アル
    キルベンゼンスルホン酸金属塩、樹脂酸金属塩、脂肪酸
    金属塩から選ばれた少なくとも1種類以上を含む請求項
    1記載の静電潜像用液体現像剤。
  4. 【請求項4】イオン流によって記録媒体上に形成された
    イオン画像パターンを形成する画像形成方法に用いられ
    る請求項1記載の静電潜像用液体現像剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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