JP2614051B2 - 電子写真用液体現像剤の製造法 - Google Patents

電子写真用液体現像剤の製造法

Info

Publication number
JP2614051B2
JP2614051B2 JP62223585A JP22358587A JP2614051B2 JP 2614051 B2 JP2614051 B2 JP 2614051B2 JP 62223585 A JP62223585 A JP 62223585A JP 22358587 A JP22358587 A JP 22358587A JP 2614051 B2 JP2614051 B2 JP 2614051B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copolymer
dispersion
developer
mixture
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62223585A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6466666A (en
Inventor
信雄 鈴木
豊 逆井
英夫 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP62223585A priority Critical patent/JP2614051B2/ja
Publication of JPS6466666A publication Critical patent/JPS6466666A/ja
Priority to US07/474,688 priority patent/US4966825A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2614051B2 publication Critical patent/JP2614051B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/12Developers with toner particles in liquid developer mixtures
    • G03G9/13Developers with toner particles in liquid developer mixtures characterised by polymer components
    • G03G9/131Developers with toner particles in liquid developer mixtures characterised by polymer components obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Liquid Developers In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、静電潜像を現像するために使用される分散
特性の改良された電子写真用液体現像剤の製造法に関す
るものである。
「従来の技術」 一般に電子写真用液体現像剤はカーボンブラツクや各
種の顔料等の着色剤とそれに吸着あるいは被覆してトナ
ー粒子の荷電の調節や分散の促進、さらに現像後の画像
の定着性を付与する被覆剤、担体液に溶解もしくは膨潤
しトナー粒子の分散安定性を付与する分散剤、トナー粒
子の荷電量を調節する荷電調節剤および高電気抵抗(10
9〜1015Ω・cm)性の担体液から成る。
この様な液体現像剤を製造する方法としては一般的に
次の方法がある。先ず、着色剤と被覆剤としての樹脂を
混合し、被覆剤の軟化温度以上でバンバリミキサー、エ
クストルーダー、ニーダー、三本ロールミル等の混練機
を用いて溶融混練し混和物を得る。あるいは、着色剤と
被覆剤をその親溶剤中でボールミル、アトライター等の
分散機によつて分散混練し、この混練物を乾燥又は非溶
剤に添加することにより混和物を得る。
この様にして得られた混和物を各種の粉砕機で乾式粉
砕した後、分散剤とともにボールミル、ペイントシエカ
ー、サンドミル等の分散機によつて湿式分散しトナー濃
厚液を得る。このトナー濃厚液を荷電調節剤を含有した
担体液に添加させて、電子写真用液体現像剤を得てい
る。
しかしながら、ここで被覆剤として酸性基含有エチレ
ン共重合体を用いた時は、ここで述べた方法で分散を行
なおうとすると分散が非常に困難で実質的に使用に供す
ることの出来る分散物が得られないことが判明した。
酸性基含有エチレン共重合体を分散する方法として
は、ランダらによつて特開昭61−180248に、無機性溶媒
を使う可塑化法が記載されている。この方法は酸性基含
有エチレン共重合体と着色剤と、無極性液体をその共重
合体が溶媒和し得る温度以上に加熱して、混和物を得た
後冷却し、固化させ、粗粉砕する。次いでメジアを使う
分散機で分散する方法である。
これは、ポリマーを可塑化することにより、ポリマー
鎖の凝集力を弱め、分散しやすくさせたものである。こ
の方法によれば一応の分散は可能である。
しかしながら、この様にして得られた分散物の分散度
は十分とは言えない。
この分散物の分散性の改良をロバート・D・ミツチエ
ルらは米国特許4,631,244号において極性溶剤を用いる
方法で行なつているが、電気絶縁性液体を担体液として
使う電子写真用液体現像剤においては荷電特性上、必ず
しも好ましい方法とは言えない。
また、機械的な要因によつて分散性の改良を試みるこ
とも考えられるが、大きな衝撃力や剪断力を加えると着
色剤の被覆ポリマーからの脱離つまり脱被覆や、ポリマ
ーや着色剤自体の変質を招き分散物の基本的な特性まで
変えてしまうことがある。さらには、製造コスト上割高
となり好ましい方法とは言えない。
「発明が解決しようとする問題点」 酸性基含有エチレン共重合体は分散が困難であり、そ
れを使つて電子写真用液体現像を作製した場合分散不良
のため、良質の画像を与えない。
本発明の目的は酸性基含有エチレン共重合体を被覆剤
として用いる電子写真用液体現像剤の分散性を極性溶剤
や大きな機械力を必要としないで改良する製造法を提供
することにある。
さらに本発明の他の目的は画像再現性に優れた転写用
に好適な電子写真用液体現像剤を提供することにある。
「問題点を解決するための手段」 下記の(A)、(B)及び(C) (A)着色剤、酸性基含有エチレン共重合体及び該重合
体に対して親和性のある無極性液体から成る混合物を該
共重合体の軟化点以上の温度で撹拌する混和工程 (B)混和物を該共重合の軟化点以下の温度に冷却した
後、電気絶縁性液体中で分散する分散工程 (C)分散物を荷電調節剤と共に電気絶縁性液体に希釈
する希釈工程 の工程から成る電子写真用液体現像剤の製造において、
上記酸性基含有エチレン共重合体として、エチレンとア
クリル酸又はメタクリル酸との共重合体、及びエチレン
とアクリル酸又はメタクリル酸とアルキル基が1〜5個
の炭素原子を有するアクリル酸エステル又はメタクリル
酸エステルとの三元共重合体から選択される少なくとも
1種の共重合体を含有し、且つ上記(A)及び(B)の
少なくともいずれか一方の工程に、アルキル化ポリN−
ビニルピロリドン、及び窒素原子を含むモノマーと炭素
数6〜22のアルキル基を有するアクリル酸又はメタクリ
ル酸エステルモノマーとの共重合体から選択される少な
くとも1種の塩基性窒素含有重合体を共存させることに
より分散特性を改良した。
次に本発明について詳細に述べる。
まず、酸性基含有エチレン共重合体とそれに対して親
和性のある液体、好ましくは電気絶縁性の無極性液体お
よび顔料などの着色剤を共重合体の軟化点以上の温度下
で撹拌し、混和物を得る。
撹拌は分散作用を持つ装置で行なうことが望ましい。
例えば、ニーダー、バンバリミキサー、プラネタリミキ
サー、ロールミル、ボールミル、アトライター、等が挙
げられる。
次に混和物を共重合体の軟化点以下の温度まで冷却
し、固化させる。
次いで、その固化したものをミキサー等で粗粉砕す
る。この粉砕物をメジアタイプの分散機、例えば、ボー
ルミル、ペイントシエカー、アトライター、ダイノミル
等を用い無極性液体中で湿式分散する。
本発明は、この分散段階において、塩基性窒素含有重
合体を共存させ、分散することを特徴としている。該重
合体の添加位置は、分散時に共存すれば本発明の効果が
達成されるので、最初の混和工程、混和工程と分散工程
の両工程、分散工程、のいずれでもよい。
エチレン系共重合体は内部凝集力が大きく、機械的強
度が大である。また、酸性基を含有したエチレン共重合
体は、水素結合によつて、より分子間の結合力が強く機
械的強度が大であり、熱的安定性に優れる。
そのため、現像剤とした場合、定着性が良好であり、
転写性にも優れている。一方、内部凝集力が大きく機械
的強度が大きいことは、それだけ分散が困難であると云
うことを意味している。
本発明者らは、このポリマーを使つた電子写真用液体
現像剤の分散性を改良したものである。
本発明の効果が何故発現されるかについては十分に解
明されていないが、一応次の様に考えられている。
分散過程において着色剤とその被覆剤としてのポリマ
ーとの混和物は、メジアによる衝撃力やすり応力を受
け、細分化し、分散される。この時、ポリマーの凝集力
により分散された粒子は再凝集する。分散による微粒子
化と凝集による粗大化が同時に分散系で進行し、ある平
衡に達し、その後は分散時間を延長してもそれ以上の微
粒化は出来ない。ポリマーの凝集力が大きければ大きい
程、平衡に達する粒子サイズは大である。
この時、塩基性窒素含有重合体を共存させるとポリマ
ー中の酸性基と塩基性窒素の相互作用により、ポリマー
の酸性基に基づく凝集力を弱め、分散時に働く衝撃力や
剪断力が効果的に粒子に作用し、分散度が向上するもの
と考えられる。さらに、塩基性窒素を含む化合物が高分
子化合物であるため、粒子に吸着しやすく、かつ吸着後
の分散安定効果と相いまつて有効に分散性の向上が成さ
れるものと考えられている。
本発明に用いる酸性基含有エチレン共実合体として
は、酸性基含有エチレンを共重合体中に0.1〜30重量%
含有するものが好ましく、特に0.1〜20重量%含有する
ものが好ましい。
酸性基含有エチレン共重合体は、 (イ)エチレンとアクリル酸又はメタクリル酸との共重
合体、 (ロ)エチレンとアクリル酸又はメタクリル酸とアルキ
ル基が1〜5個の炭素原子を有するアクリル酸エステル
又はメタクリル酸エステルとの三元共重合体 が挙げられる。
また、これらの共重合体は2種以上併用して使用する
ことも出来る。
被覆剤としての共重体と着色剤の比は特に限定されな
いが、着色剤1重量部に対し、被覆剤0.1〜10重量部、
好ましくは0.5〜5重量部用いられる。
混和時の被覆剤と親和性液体の比は、被覆剤1重量部
に対し0.2〜20重量部、好ましくは1〜10重量部であ
る。
塩基性窒素含有重合体は電気絶縁性の担体液に可溶性
のもので、次のものが挙げられる。
1. GAF社よりアンタロンV−216、V−220として発売
されているアルキル化ポリN−ビニルピロリドン、 2. 下記の窒素原子を有する基を含むモノマーと炭素数
6〜22のアルキル基を有するアクリル又はメタクリル酸
エステルモノマーを共重合して得られる共重合体 a.ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミ
ノエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルアクリ
レートなどのジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート。
b.N−ビニルイミダゾール、ビニルインダゾール、ビニ
ルテトラゾール、2−ビニルキノリン、2−ビニルピラ
ジン、2−ビニルベンゾ、4−ビニルピリジン、オキサ
ゾールなどの塩基性窒素をもつ複素環ビニル化合物 c.N−ビニルピロリドン、N−ビニルピペリドン、N−
ビニルオキサゾリドンなどのN−ビニル複素環ケトン化
合物 d.ジメチルアミノスチレン、ジエチルアミノスチレン、
ジメチルアミノメチルスチレン、ジオクチルアミノスチ
レンなどのスチレン誘導体 e.(メタ)アクリルアミドおよびその誘導体 この重合体ではN−ビニルピロリドンと炭素数6〜22
のアルキル基を有するメタクリル酸エステルとの共重合
体が好ましいものとして挙げられる。
塩基性窒素含有重合体の添加量は着色剤1重量部当り
0.01〜5重量部、好ましくは0.05〜3重量部である。
混和工程で用いる共重合体に親和性の液体および分散
工程、希釈工程で用いる電気絶縁性液体としては公知の
多種のものが使用可能であるが現像操作中静電荷像を損
わないようにする必要性から電気抵抗189Ω・cm以上、
誘電率3以下の非水溶媒を選ぶのが望ましい。例えば脂
肪族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素、ハロ
ゲン化炭化水素、ポリシロキサン類等を用いることがで
きるが一般的には揮発性・安全性・毒性・臭気等の点か
らイソパラフイン系石油溶剤が好適である。イソパラフ
イン系石油溶剤としてはエツソ社製アイソパーG、アイ
ソパーH、アイソパーL、アイソパーK、シエル石油会
社製シエルゾール71等を挙げることが出来る。
本発明において使用する荷電調節剤は従来、公知のも
のを使用することができる。例えばナフテン酸、アクテ
ン酸、オレイン酸、ステアリン酸等の脂肪酸の金属塩、
スルホコハク酸エステルの金属塩、特公昭45−556、特
開昭52−37435、特開昭52−37049等に示されている油溶
性スルホン酸金属塩、特公昭45−9594に示されているリ
ン酸エステルの金属塩、特公昭48−25666に示されてい
るアビエチン酸もしくは水素添加アビチン酸の金属塩、
特公昭55−2620に示されているアルキルベンゼンスルホ
ン酸Ca塩類、特開昭52−107837、特開昭52−38937、特
開昭57−90643、特開昭57−139753等に示されている芳
香族カルボン酸あるいはスルホン酸の金属塩類、ポリオ
キシエチル化アルキルアミンのような非イオン性界面活
性剤、レシチン、アマニ油等の油脂類、多価アルコール
の有機酸エステル、特開昭57−210345に示されているリ
ン酸エステル系界面活性剤、特公昭56−24944に示され
ているスルホン酸樹脂等を使用することができる。また
特開昭60−21056、特開昭61−50951に記載されたアミノ
酸誘導体も使用することができる。前記アミノ酸誘導体
と、下記一般式(1)または(2)で表わされる化合
物、またはアミノ酸を有機溶媒中でチタン化合物と反応
させた反応混合物を更に水と混合して反応させた反応混
合物である。
(式中、R1、R2は水素原子、炭素数1〜22までのアルキ
ル基、置換アルキル基(置換基としてはジアルキルアミ
ノ基、アルキルオキシ基、アルキルチオ基)、炭素数6
〜24までのアリール基、置換アリール基(置換基として
はジアルキルアミノ基、アルキルオキシ基、アルキルチ
オ基、クロル基、ブロム基、シアノ基、ニトロ基、ヒド
ロキシル基)、アラルキル基、炭素数1〜22までのアシ
ル基、アルキルスルホニル基、アルキルホスホニル基又
は炭素数6〜24までのアリールスルホニル基、アリール
ホスホニル基を示す。R1、R2はそれぞれ同じであつても
異つても良く、R1−R2で環を形成してもよいが同時に水
素原子になることはない。Aは炭素数1〜10までのアル
キレン基又は置換アルキレン基を示す。Xは水素原子も
しくは1価から4価までの金属、もしくは4級アンモニ
ウム陽イオンを示す。nは正の整数を示す。) これらの内で好ましいものとしては、スルホン酸の金
属塩、レシチン、前記アミノ酸誘導体を挙げることが出
来る。これらの荷電調節剤は2種以上の化合物を併用す
ることも可能である。
荷電調節剤を添加量は現像剤の必要とされる荷電量の
大きさよつて右左されるので一概には決められないが一
般的には、現像液1当り又は現像剤固形物1g当り1×
10-6モル〜1×10-2モル、分子量が決められないものに
ついては0.1mg〜3gである。
好ましい範囲としては各々1×10-5モル〜1×10-3
ル、1mg〜1gである。
分散時において必要に応じ、分散剤を加えることが出
来る。
分散剤はトナーの分散性を高める樹脂であり、担体液
体に対して、溶解又は膨潤することにより、トナーの分
散性を高める樹脂類である。例えば、スチレン−ブタジ
エン、ビニルトルエン−ブタジエン、ブタジエン−イソ
プレン等のゴム類、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル
(メタ)アクリレート等の長鎖アルキル基を有するアク
リル系単量体の重合体、およびそれらと他の単量体(ス
チレン、(メタ)アクリル酸およびそのメチル、エチ
ル、プロピルエステル等)との共重合体、更にはグラフ
ト共重合体、ブロツク共重合体を用いることができる。
本発明に用いる着色剤としては、カーボンブラツクを
はじめとして、従来液体現像剤用として使用されている
公知の顔料又は、染料を用いることが出来る。
例えば、ハンザイエロー(C.I.11680)、ベンジジン
イエローG(C.I.21090)、ベンジジンオレンジ(C.I.2
1110)、フアーストレツド(C.I.37085)、ブリリアン
トカーミン3B(C.I.16015−Lake)、フタロシアニンブ
ルー(C.I.74160)、フタロシアニングリーン(C.I.742
60)、ビクトリアブルー(C.I.42595−Lake)、スピリ
ツトブラツク(C.I.50415)、オイルブルー(C.I.7435
0)、アルカリブルー(C.I.42770A)、フアーストスカ
ーレツト(C.I.12315)、ローダミン6B(C.I.45160)、
フアーストスカイブルー(C.I.74200−Lake)、ポリク
ロル銅フタロシアニン等である。
以上の組成からなる現像剤の粒子濃度は、担体液1
当り0.1〜50g、好ましくは0.3〜20gである。
次に本発明の製造法について記すが具体的な例につい
ては実施例に示す。
まず、混和工程について述べる。
着色剤、エチレン系共重合体および該共重合体に対し
親和性のある液体として炭化水素系の無極性溶剤例えば
アイソパーLあるいは共重合体に対する親和性が不十分
な場合は芳香族系の溶剤であるソルブツソ100など、の
混合物を撹拌しながら加熱し混和する。撹拌はニーダ
ー、バンバリーミキサー、プラネツリミキサー、ロール
ミル、ボールミル、アトライターなどで行ない、着色剤
を均一に分散する。温度は共重合体の軟化点以上、溶剤
の沸点以下にする。共重合体が媒体中で溶解、又は可塑
化し着色剤が分散するのに十分な時間撹拌し混和させ
る。混和物は装置の中又は装置より取り出して冷却す
る。混和物は冷却すると固化する。固化したものは、そ
のまま装置内で破砕するか、別の手段例えばミキサーな
どで粉砕する。この時固化物はスポンジ状であることが
好ましい。この粉砕した混合物と、分散媒と塩基性窒素
含有重合体を分散機内に仕込みメジアを加え分散する。
分散機としては、ボールミル、ペイントシエカー、オト
ライター、ダイノミル等のメジアタイプのものが望まし
い。分散時の温度は、固化した混和物が再溶解して凝集
を起こさない温度に保つ。通常は40℃以下が好ましい。
一定時間分散して得た分散物は、荷電調節剤を含む様
にして現像剤の担体液で使用液に希釈する。
本発明の現像剤は周知の有機光導電体、もしくは無機
光導電体を用いた感光体に対して用いることができる。
また本発明の現像剤は感光以外の手段即ち帯電針による
誘電体の帯電等で生ぜしめた静電潜像を現像するのにも
用いられる。
有機光導電体としては、周知の広範囲の有機光導電体
がある。具体例は「リサーチ デイスクロージヤー」
(Research Disclosure)誌#10938(1973年5月号61ペ
ージ以降、「電子写真要素、材料およびプロセス」とい
う表題の論文)等に記載されている物質がある。
実用に供されているものとしては例えば、ポリ−N−
ビニルカルバゾールと2,4,7−トリニトロフルオレン−
9−オンとからなる電子写真感光体(米国特許3,484,23
9)、ポリ−N−ビニルカルバゾールをピリリウム塩系
色素で増感したもの(特公昭48−25658)、有機顔料を
主成分とする電子写真感光体(特開昭49−37543)、染
料と樹脂とからなる共晶錯体を主成分とする電子写真感
光体(特開昭47−10735)などがある。
本発明に用いられる無機光導電体としては「エレクト
ロ フオトグラフイー」(「Electro−photography」R.
M.Schaffert著、Focal Press(London)出版)(1975
年)260頁〜374頁などに開示されている各種の無機化合
物が代表的である。具体例としては酸化亜鉛、硫化亜
鉛、硫化カドミウム、セレン、セレン−テルル合金、セ
レン−砒素合金、セレン−テルル−砒素合金等が挙げら
れる。
「発明の効果」 本発明の手段を講じることにより、従来分散の困難で
あつた酸性基含有エチレン共重合体を被覆ポリマーとす
る現像剤の分散特性を改良し、良好な画像を得ることが
出来た。
「実施例」 次に実施例について記すが、本発明の効果はこれに限
定されない。
実施例−1 ニーダー(入江商会製・ペンチニーダーPBN−01)に
下記組成の成分を仕込み95℃で2時間混練し、混和物を
得た。この混和物をニーダー内で水冷により冷却し、固
化させた後、引き続き、ニーダー内でニーダーを回転さ
せ粉砕した。
次に、この粉砕した混和物を下記の組成で、直径約3m
mのガラスビーズをメデイアとするペイントシエカー
(東洋精機(株)製)により、12時間湿式分散を行なつ
た。
この分散物をAとする。次に、アルキル化ポリN−ビ
ニルピロリドンを共存させないで同様にして、分散し分
散物Bを作製した。これらの分散物をアイソパーGで固
形分濃度が担体液1当り1gになる様に希釈した。粒子
サイズを遠心沈降式光透過法粒子サイズ測定装置(堀場
製作所製、CAPA−500)で測定した。結果を表−1に示
す。これ以降の粒子サイズは重量平均サイズを示す。
アルキル化ポリN−ビニルピロリドンの共存下で分散
した分散物Aは共存せずに分散した分散物Bに比べ分散
度が著しく向上した。
次に、分散物A、BをアイソパーGで固形分が担体液
1当り1g、荷電調製剤を特開昭60−21056に示された
アミノ酸誘導体を1×10-4モル/含む様にして現像剤
A、Bを作製した。
なお、荷電調節剤は、本願明細書の一般式(1)のR1
=n−C8H17、R2=n−C13H27CO、X=Ti、A=C2H4 n
=2であるものである。
極性は共にマイナスであつた。
つぎにポリ−N−ビニルカルバゾール(PVCZ)100重
量部、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体5重
量部、スチレン−ブタジエン共重合体3重量部、2,6−
ジ−t−ブチル−4−〔4−(N,N−ジクロルエチルア
ミノ)スチリル〕チアピリリウムテトラフルオロボレー
トを1,2−ジクロロエタン2000mlに溶解した溶液を厚さ6
0nmのIn2O3蒸着層を有する厚さ100μmのポリエチレン
テレフタレート(PET)フイルム(In2O3導電化PETフイ
ルム)にコーテイングしたのち、乾燥して溶剤を除去
し、厚さ5μmの光導電層を設け、電子写真フイルム作
成した。
このフイルムの表面を+350Vに帯電し、ポジオリジナ
ルを通して画像露光を与え、静電潜像を生ぜしめた。
前記の現像剤A、Bを用いて、この静電潜像を現像し
たところ、現像剤AはBに比べ、画像流れや画像の周辺
に発生するフリンジ状の画像欠陥である二重像が少な
く、また線画・エツジ部の再現性に優れた良好な画像を
与えた。
なお、現像剤としての粒子サイズを同様にしてCAPA−
500で測定したところ、表−2の様になつた。
現像剤Aは荷電調節剤の添加していない分散物Aと同
じ値であるのに対し、現像剤Bは、同様な分散物Bに比
べ小さい値になつている。これは、この分散物が非常に
凝集しやすいことを示している。本実施例の結果は本発
明のアルキル化ポリN−ビニルピロリドンを分解時に共
存させることで、この凝集力を弱め、効果的に分散出来
ることを示している。
次に、これらの現像剤で現像した感光体を現像液が乾
燥する前に陽極酸化したアルミニウム板上に重ね、感材
側からトナーと同極性(マイナス)のコロナ電圧を印加
する方法で転写したところ、共に100%近くの転写率で
ほぼ完全に転写した。
転写画像を比較したところ、現像剤Aでは感材上とほ
ぼ同一の画像性を与えたのに対し、現像剤Bでは、画像
流れ、画線の太りが観察された。
実施例−2 実施例−1の混和物に対し、アルキル化ポリN−ビニ
ルピロリドン(アンタロンV−216)の分散時の添加量
を変えて同様に分散した。分散後、実施例−1と同様に
希釈して粒子サイズを測定した。表−3にその結果を示
す。
アルキル化ポリビニルピロリドン量が多くなるに従つ
て分散度が向上している。この結果は粒子サイズのコン
トロールがアルキル化ポリN−ビニルピロリドンの量で
可能な事を示している。
実施例−3 ニーダー(入江商会製、ベンチニーダーPBV−01)に
下記組成の成分を仕込み、95℃で2時間混練し、混和物
を得た。この混和物をニーダー内で水冷により冷却し、
固化させた後、引き続きニーダー内でニーダーを回転さ
せ粉砕した。
次に、この粉砕した混和物を下記の組成で実施例−1
と同様にしてペイントシエカーで12時間分散した。
実施例−1に記載の荷電調節剤を実施例−1と同様に
添加して現像剤−Cを作製した。CAPA−500で粒子サイ
ズを測定した。粒子サイズ2.6μ、実施例−1と同様に
して現像したところ、分散時にアルキル化ポリN−ビニ
ルピロリドンを共存させて分散して作製した現像剤Aと
ほぼ同等の、画像を与えた。
実施例−1と実施例−2違いは、アルキル化ポリN−
ビニルピロリドンの添加位置が実施例−1が分散時、実
施例−2が混練時であることである。どちらの場合も共
通していることは湿式分散時においてアルキル化ポリN
−ビニルピロリドンが共存することである。分散時に共
存することの効果は実施例−1で述べた様に、分散物の
凝集力を弱めながら分散することで分散時のせん断力や
衝撃力が効果的的に被分散物に作用するためと考えられ
ている。
実施例−4 実施例−1において、アルキル化ポリN−ビニルピロ
リドンを共存させないで分散して作製した現像剤Bに対
し希釈時に実施例−1と同じアルキル化ポリN−ビニル
ピロリドンを同量となる様に添加して現像剤Dを作製し
た。粒子サイズは現像剤−Bと変らず画像性も現像剤B
と同等であつた。つまり、アルキル化ポリN−ビニルピ
ロリドンは単に分散後添加しただけでは効果がないこと
を示している。
実施例−5 実施例−1の分散物Aにおいて、荷電調節剤として塩
基性バリウムペトロネートを0.1g/含む様にして実施
例−1と同様にして現像剤Eを作製した。
実施例−1と同様にして現像剤したところ、画像流れ
がほとんどなく、細線の再現性に優れた画像が得られ
た。
実施例−6 実施例−1において顔料をポリクロル銅フタロシアニ
ン(リオノールグリーンYS、東洋インキ(株)製)に変
えた以外は全く同様にして、混和物を得た。この混和物
を実施例−1と同様にして分散し、アルキル化ポリN−
ビニルピロリドン(アンタロンV−216)を含む分散液
Fと含まない分散液Gを作製した。実施例−1の荷電調
節剤を用いて、実施例−1と同様の現像剤FとGを作つ
た。
粒子サイズを測定したところ、表−4の結果が得られ
た。
アルキル化ポリN−ビニルピロリドンを含んだ状態で
分散して得た現像剤Fは、含まないで分散して得た現像
剤Gに比べ、粒子サイズが小さく、分散度が向上してい
た。実施例−1と同様にして現像したところ、現像剤F
はGに比べ、二重像が少なく、細線の再現性が良好であ
つた。
実施例−7 実施例−5において、アルキル化ポリビニルピロリド
ン(アンタロンV−216)に変えて、ラウリルメタクリ
レート・N−ビニルピロリドン共重合体(共重合比0.9:
0.1、重量比)を共存させて、分散を行なつた。実施例
−5と同様にして現像剤Hを作り、粒子サイズを測定し
たところ2.1μであつた。
この現像剤Hは、比較の現像剤Gに比べ、粒子サイズ
が小さく、分散度が向上している。実施例−1と同様に
して現像したところ、二重像が少なく、細線のエツジの
切れがよく、細線の再現性に優れた画像が得られた。
実施例−8〜10 実施例6において塩基性窒素含有重合体を表−5に示
す他のものに変えた以外は全く同様にして分散、希釈
し、現像剤を作製した。各々の粒子サイズを表−5に示
す。
比較の現像剤Gは粒子サイズが4.9μであるからこれ
らの重合体がいずれも分散度の改良に効果があることを
示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−135842(JP,A) 特開 昭61−180248(JP,A) 特開 昭54−51531(JP,A) 特開 昭59−49553(JP,A) 特開 昭57−192962(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の(A)、(B)及び(C) (A)着色剤、酸性基含有エチレン共重合体及び該重合
    体に対して親和性のある無極性液体から成る混合物を該
    共重合体の軟化点以上の温度で撹拌する混和工程 (B)混和物を該共重合の軟化点以下の温度に冷却した
    後、電気絶縁性液体中で分散する分散工程 (C)分散物を荷電調節剤と共に電気絶縁性液体に希釈
    する希釈工程 の工程から成る電子写真用液体現像剤の製造において、
    上記酸性基含有エチレン共重合体として、エチレンとア
    クリル酸又はメタクリル酸との共重合体、及びエチレン
    とアクリル酸又はメタクリル酸とアルキル基が1〜5個
    の炭素原子を有するアクリル酸エステル又はメタクリル
    酸エステルとの三元共重合体から選択される少なくとも
    1種の共重合体を含有し、且つ上記(A)及び(B)の
    少なくともいずれか一方の工程に、アルキル化ポリN−
    ビニルピロリドン、及び窒素原子を含むモノマーと炭素
    数6〜22のアルキル基を有するアクリル酸又はメタクリ
    ル酸エステルモノマーとの共重合体から選択される少な
    くとも1種の塩基性窒素含有重合体を共存させることを
    特徴とする、電子写真用液体現像剤の製造法。
JP62223585A 1987-09-07 1987-09-07 電子写真用液体現像剤の製造法 Expired - Lifetime JP2614051B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62223585A JP2614051B2 (ja) 1987-09-07 1987-09-07 電子写真用液体現像剤の製造法
US07/474,688 US4966825A (en) 1987-09-07 1990-02-06 Method for producing electrophotographic liquid developer

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62223585A JP2614051B2 (ja) 1987-09-07 1987-09-07 電子写真用液体現像剤の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6466666A JPS6466666A (en) 1989-03-13
JP2614051B2 true JP2614051B2 (ja) 1997-05-28

Family

ID=16800471

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62223585A Expired - Lifetime JP2614051B2 (ja) 1987-09-07 1987-09-07 電子写真用液体現像剤の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2614051B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19540294C2 (de) * 1995-10-28 1997-08-14 Fichtel & Sachs Ag Hydrodynamischer Drehmomentwandler mit Durchlaß im Gehäusedeckel
US7451943B2 (en) * 2003-09-18 2008-11-18 Research Laboratories Of Australia Pty Ltd. Marking liquid method of preparation and product produced thereby
JP4844037B2 (ja) * 2005-07-29 2011-12-21 セイコーエプソン株式会社 液体現像剤の製造方法
JP2007041162A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Seiko Epson Corp 液体現像剤の製造方法および液体現像剤

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2740870A1 (de) * 1977-09-10 1979-03-22 Hoechst Ag Fluessigentwickler und hierzu geeignetnr ladungssteuerstoff
DE3118544A1 (de) * 1981-05-09 1982-12-02 Hoechst Ag, 6000 Frankfurt Elektrophotographischer fluessigentwickler und verfahren zu seiner herstellung
DE3231505A1 (de) * 1982-08-25 1984-03-01 Hoechst Ag, 6230 Frankfurt Elektrophotographischer fluessigentwickler
JPS59228665A (ja) * 1983-06-10 1984-12-22 Mitsubishi Paper Mills Ltd 負荷電性液体現像剤の製造法
JPS6163855A (ja) * 1984-09-05 1986-04-02 Fuji Photo Film Co Ltd 静電写真用液体現像剤
GB2169416B (en) * 1984-12-10 1989-01-11 Savin Corp Toner particles for use in liquid compositions for developing latent electrostatic images
US4760009A (en) * 1985-12-04 1988-07-26 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process for preparation of liquid toner for electrostatic imaging
JPH0812490B2 (ja) * 1986-01-20 1996-02-07 富士写真フイルム株式会社 静電写真用液体現像剤

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6466666A (en) 1989-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100484149B1 (ko) 안정화된 플라스티졸을 포함하는 액체 잉크
US5030535A (en) Liquid developer compositions containing polyolefin resins
JPH0431109B2 (ja)
EP0132718B1 (en) Liquid developers for electrostatic images
WO1994017453A1 (en) Liquid developer including charge control agent for electrostatography
US4497886A (en) Electrophotographic liquid developer for the reversal development _of negatively-charged images
US4966825A (en) Method for producing electrophotographic liquid developer
JP2614051B2 (ja) 電子写真用液体現像剤の製造法
US5308730A (en) Liquid developer for electrostatic photography
JPH0629993B2 (ja) 電子写真用液体現像剤
JPH073606B2 (ja) 電子写真液体現像剤
JP3077184B2 (ja) 静電潜像現像用湿式現像剤
US4965163A (en) Liquid developer for electrostatic image
JP2684378B2 (ja) 静電荷像用液体現像剤
JP2614070B2 (ja) 平版印刷版
JP3612216B2 (ja) 液体現像剤
US4766049A (en) Latex based colored liquid developers
JPH01285955A (ja) 電子写真用液体現像剤
JPH08110658A (ja) 電子写真用液体現像剤
JP2898141B2 (ja) 静電写真用液体現像剤
JPS61292645A (ja) 電子写真用液体現像剤の製造法
JPH0580664B2 (ja)
JPH0990679A (ja) 静電潜像を顕像化するための現像剤およびそれを使用した現像方法
JPH08262809A (ja) 転写用シアン湿式現像剤
JPS62231265A (ja) 静電写真用液体現像剤

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080227

Year of fee payment: 11