JPH08262809A - 転写用シアン湿式現像剤 - Google Patents

転写用シアン湿式現像剤

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JPH08262809A
JPH08262809A JP7063735A JP6373595A JPH08262809A JP H08262809 A JPH08262809 A JP H08262809A JP 7063735 A JP7063735 A JP 7063735A JP 6373595 A JP6373595 A JP 6373595A JP H08262809 A JPH08262809 A JP H08262809A
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JP
Japan
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pigment
copolymer resin
monomer
dispersion medium
transfer
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Application number
JP7063735A
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English (en)
Inventor
Takashi Miyama
貴司 三山
Masumi Nishizawa
麻純 西澤
Minoru Ariyama
稔 有山
Masayuki Iijima
正行 飯嶋
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 電気絶縁性分散媒中に、顔料を包含した少な
くとも2種以上のモノマー成分からなる共重合樹脂粒子
を分散してなり、かつ共重合樹脂が電気絶縁性分散媒に
不溶な核部分と、分散媒に溶解又は膨潤する外縁部分と
からなり、顔料がフタロシアニン系顔料であり、また、
共重合樹脂が、下記の一般式(1)で示されるモノマー
(A)と、カルボキシル基またはヒドロキシル基を有す
るモノマー(B)との共重合体であって、モノマー
(A)とモノマー(B)との重量比が95:5〜75:
25である。 (式中、R1 は水素原子またはメチル基、R2 は−CO
OCn 2n+1でnは6以上の正の整数を示す。) 【効果】 粒子濃度を高くしても、ゲル化、凝集、沈澱
等が生じることがなく、分散安定性に優れたものであ
り、また、転写効率に優れたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光体や誘電体から紙
への転写を行なうシステムに適したシアン湿式現像剤に
関する。
【0002】
【従来の技術】PPCや各種プリンターに採用されてい
る転写方法は、多くの場合、装置の簡便性から静電転写
法が採用さている。静電転写法は、感光体や誘電体上に
現像されたトナーに被転写体を密着させ、被転写体の背
面よりトナーと逆極性のコロナ放電を行ない、トナーを
被転写体に転移させる方法であるが、通常、100%転
写することは困難であり、感光体や誘電体上に残ったト
ナーをクリーニングするための装置が必要となる。
【0003】さらに、湿式現像剤を使用した場合には、
転写残りの現像剤をクリーニングするスポンジローラー
等のクリーニング装置に現像剤がこびりつくので、良好
な画質を得るためには、頻繁なメインテナンスが必要と
なる。また、湿式現像剤においては、転写効率を上げる
ために、各種の添加剤を添加することが提案されている
が、添加剤等の添加により現像剤の分散安定性が損なわ
れるという問題が生じている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の転写用シアン
湿式現像剤は、経時変化やケーキングを起こすことがな
く、分散安定性、帯電性に優れると同時に、転写効率に
優れた湿式現像剤の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の転写用シアン湿
式現像剤は、電気絶縁性分散媒中に、顔料を包含した少
なくとも2種以上のモノマー成分からなる共重合樹脂粒
子を分散してなり、かつ該共重合樹脂が電気絶縁性分散
媒に不溶な核部分と、該核部分を包み、かつ該電気絶縁
性分散媒に溶解又は膨潤する外縁部分とからなる湿式現
像剤において、前記顔料がフタロシアニン系顔料であ
り、また、前記共重合樹脂が、下記の一般式(1)で示
される少なくとも1種以上のモノマー(A)と、カルボ
キシル基またはヒドロキシル基を有する少なくとも1種
以上のモノマー(B)との共重合体であって、モノマー
(A)とモノマー(B)との重量比が95:5〜75:
25であることを特徴とする。
【0006】
【化2】
【0007】一般式(1) (式中、R1 は水素原子またはメチル基、R2 は−CO
OCn 2n+1でnは6以上の正の整数を示す。) 本発明における共重合樹脂粒子は、分散媒中において、
分散媒に不溶な核部分と、該核部分を包む、分散媒に溶
解又は膨潤する外縁部部分とからなるものである。共重
合樹脂粒子のこのような形状は、分散媒に不溶な部分は
分散媒とは非親和性であり、また、分散媒に溶解、また
は膨潤する部分は分散媒とは親和性を有する結果、不溶
な部分を核部分とし、溶解、または膨潤する部分を外縁
部分とする二重層の粒子構造を有するものであり、その
膨潤部分の割合が大きくなるとその粒径は大きくなり、
膨潤部分の割合が小さくなるとその粒径は小さくなるも
のと考えられる。また、共重合樹脂における成分とし
て、溶解するものと見做される場合には、その溶解部分
は粒径には寄与せず、その粒径は不溶部分に依存するも
のと考えられる(特願平6−63062号参照)。
【0008】次に、本発明における共重合樹脂及び分散
媒について具体的に説明する。共重合樹脂の構成成分で
ある、上記の一般式(1)で示されるモノマー(A)と
しては、2−エチルヘキシルメタクリレート、2−エチ
ルヘキシルアクリレート、ラウリルメタクリレート、ラ
ウリルアクリレート、ステアリルメタクリレート、ステ
アリルアクリレート、ヘキシルメタクリレート、ヘキシ
ルアクリレート、ドデシルメタクリレート、ドデシルア
クリレート等が挙げられる。
【0009】また、モノマー(B)としては、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、2−メタクロイルオキ
シコハク酸、2−メタクロイルオキシフマル酸、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、2−ヒドロキシブチルメタクリレート等が挙げられ
る。
【0010】モノマー(A)とモノマー(B)との重量
比は、95:5〜75:25、好ましくは90:10〜
80:20であり、共重合樹脂におけるモノマー(B)
の割合が25重量%を超えると転写効率が低下し、白抜
け等の転写不良を起こす。
【0011】共重合樹脂としては、ASTM D−12
38で規定されるメルトフローレート(MFR)が1d
g/min〜400dg/min、好ましくは2dg/
min〜150dg/minのものが好ましい。このM
FR値の範囲は、重量平均分子量に換算すると約6万〜
25万、好ましくは7万5千〜20万に相当する。
【0012】次に、分散媒としては、電気絶縁性が要求
され、1010Ω・cm以上の体積抵抗を有するものであ
り、上記した共重合樹脂との関係において、共重合樹脂
粒子が分散媒に不溶な核部分と、該核部分を包む、分散
媒に溶解又は膨潤する外縁部部分とからなるように選択
される。使用できる分散媒としては、n−ヘキサン、n
−ヘプタン、n−オクタン、ノナン、デカン、ドデカ
ン、シクロヘキサン、パークロロエチレン、トリクロロ
エタン、アイソパー(エクソン社製)等が例示される。
【0013】2−エチルヘキシルメタクリレート−メタ
クリル酸共重合樹脂粒子は、例えばn−ヘキサン中にお
いて、2−エチルヘキシルメタクリレート成分に由来す
る部分が溶解、または膨潤部分として外縁部分を形成
し、メタクリル酸成分に由来する部分が不溶性の核部分
を形成した形状を有する。
【0014】本発明における共重合樹脂粒子の粒径とし
ては、通常、0.1μm〜100μmの範囲内で適宜調
整される。また、湿式現像剤中における共重合樹脂粒子
の含有割合は0.01重量%〜80重量%、好ましくは
0.1重量%〜50重量%の割合とするのがよい。
【0015】本発明における共重合樹脂粒子は、湿式現
像剤中において、分散媒に不溶部分を核とし、分散媒と
の親和性部分を外縁部とするものであり、分散媒との表
面親和性により、粒子濃度を高くしても、ゲル化、凝
集、沈澱等が生じることがなく、分散安定性に優れるも
のである。
【0016】また、本発明における共重合樹脂粒子中に
包含される顔料は、フタロシアニン系顔料であり、ファ
ーストゲンブル−BB( pigment Blue 15)、スミト
ン・シアニン・ブルーHB( pigment Blue 15)、ス
ミカプリント・シアニン・ブルーGN−O( pigment B
lue 15)、シアニンブルー5020( pigment Blue
15:1)、モナストラルブルーFBR( pigment Blu
e 15:2)、パロマーブルーB4810( pigment B
lue 15:3)、モナストラルブルーFGX(pigment
Blue 15:4)、リオノールブルーES、ヘリオゲン
ブルーL6700F( pigment Blue 15:6)、ヘリ
オゲンブルーL7560( pigment Blue 16)、ファ
ーストスカイブルー、セイカライトブルーA612( p
igment Blue 17:1)、シアニン・グリーンGB( p
igment Green7)、シアニングリーンS537−2Y
( pigment Green36)等が挙げられる。また、上記の
着色剤の表面に樹脂をコーティングしたいわゆる加工顔
料と呼ばれる着色剤も同様に使用することができる。
【0017】フタロシアニンブルーを使用することによ
り、湿式現像剤としての保存安定性、または得られた湿
式現像剤を用いてカラー画像を形成した時の画像の透明
性、混色性に優れるものとできる。
【0018】共重合樹脂粒子中に包含される顔料におけ
る粒径としては、二次凝集状態で、平均粒径が0.1〜
100μmのものを使用することができ、共重合樹脂粒
子中、80重量%、好ましくは75重量%まで包含させ
ることができる。
【0019】本発明の湿式現像剤においては、上述した
ように、共重合樹脂粒子の含有量を多くすることができ
るので、通常の湿式現像剤に比して、凝集等の問題を生
じることなく、顔料の含有量を飛躍的に増大させること
ができる。
【0020】次に、本発明の湿式現像剤には、ポリヒド
ロキシカルボン酸エステル等の高分子分散剤や電荷制御
剤が添加されても良い。本発明における共重合樹脂はそ
れ自体分散媒との親和性に優れるので、分散剤は必ずし
も必要ではないが、分散剤を後述の造粒工程において存
在させることにより、良溶媒中での分散性を向上し、か
つ造粒に際して分子鎖の絡まりを制御するので、トナー
粒径をより小さくし、サブミクロン単位でかつ粒度分布
の狭いものとすることができる。
【0021】このような分散剤としては、ポリヒドロキ
シカルボン酸エステル等の高分子分散剤を使用すること
ができる。ポリヒドロキシカルボン酸エステルは、ヒド
ロキシカルボン酸(HO−X−COOH)のエステル誘
導体の重合体であり、式中Xは少なくとも12の炭素原
子を含む2価の飽和または不飽和の脂肪族炭化水素で、
またヒドロキシ基とカルボキシル基との間には少なくと
も4個の炭素原子がある。このようなヒドロキシカルボ
ン酸誘導体として好ましいのは、例えば12−ヒドロキ
システアリン酸メチルエステル、12−ヒドロキシステ
アリン酸エチルエステル等のヒドロキシカルボン酸アル
キルエステル、12−ヒドロキシカルボン酸リチウム、
12−ヒドロキシカルボン酸アルミニウム等のヒドロキ
シカルボン酸の金属塩、またヒドロキシカルボン酸アマ
イド、硬化ひまし油等が挙げられる。
【0022】ポリヒドロキシカルボン酸エステルは、ヒ
ドロキシカルボン酸エステルを少量のアミン類もしくは
触媒の存在下、部分鹸化することにより、重合させ、得
られるもの、その重合形態として分子間でのエステル化
によるもの、また分子内でのエステル化によるもの等の
種々の形態のものを含有するものである。
【0023】ポリヒドロキシカルボン酸エステルは、ヒ
ドロキシカルボン酸エステルの3〜10量体が好まし
く、淡灰褐色のワックス状物質である。ポリヒドロキシ
カルボン酸エステルは、その重合度が3より小さいか、
または10より大きいと、n−ヘキサン等の分散媒との
相溶性がなく、分散剤としての効果は得られない。ポリ
ヒドロキシカルボン酸エステルの添加量は、特に限定さ
れないが、樹脂重量あたり、0.01重量%〜200重
量%の割合で使用される。また、ポリヒドロキシカルボ
ン酸エステルは、造粒工程以前の製造工程中どの時点で
添加してもよい。電荷制御剤としては、ジアルキルスル
ホコハク酸コバルト、ジアルキルスルホコハク酸マンガ
ン、ジアルキルスルホコハク酸ジルコニウム、ジアルキ
ルスルホコハク酸イットリウム、ジアルキルスルホコハ
ク酸ニッケル等のジアルキルスルホコハク酸金属塩、ナ
フテン酸マンガン、ナフテン酸カルシウム、ナフテン酸
ジルコニウム、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸鉄、ナ
フテン酸鉛、ナフテン酸ニッケル、ナフテン酸クロム、
ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸マグネシウム、オクチル酸
マンガン、オクチル酸カルシウム、オクチル酸ジルコニ
ウム、オクチル酸鉄、オクチル酸鉛、オクチル酸コバル
ト、オクチル酸クロム、オクチル酸亜鉛、オクチル酸マ
グネシウム、ドデシル酸マンガン、ドデシル酸カルシウ
ム、ドデシル酸ジルコニウム、ドデシル酸鉄、ドデシル
酸鉛、ドデシル酸コバルト、ドデシル酸クロム、ドデシ
ル酸亜鉛、ドデシル酸マグネシウム等の金属石鹸、ドデ
シルベンゼンスルホン酸カルシウム、ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸バ
リウム等のアルキルベンゼンスルホン酸金属塩、レシチ
ン、セハリン等の燐脂質、n−デシルアミン等の有機ア
ミン類等を好ましく添加しうる。添加量は、電荷制御効
果を示す最低限の量でよいが、通常、湿式現像剤中で
0.01重量〜50重量%とするのが良い。また、電荷
制御剤は、後述する製造工程中、或いは溶媒を除去した
後の湿式現像剤中のいずれの段階で添加しても電荷制御
効果を示すが、好ましくは造粒工程以前の製造工程中に
添加するのが良い。
【0024】また、定着剤として、例えばn−ヘキサン
等の分散媒に可溶な各種樹脂、例えば変性或いは未変性
のアルキッド樹脂、通常のアクリル樹脂、合成ゴム、ポ
リアルキレンオキシド、ポリビニルアセタール(ブチラ
ールも含む)、酢酸ビニル樹脂等を添加できる。
【0025】次に、本発明における湿式現像剤の製造方
法について説明する。本発明における湿式現像剤の製造
方法は、(1)共重合樹脂を、溶媒に溶解する工程、
(2)共重合樹脂を溶解した溶液を、顔料の存在下で分
散媒と混合して共重合樹脂粒子を造粒する工程(3)溶
媒を除去する工程、とからなる。
【0026】まず、(1)の工程において使用される溶
媒としては、共重合樹脂を室温(25℃)で溶解するこ
とができるものであり、この場合、共重合樹脂の構成成
分によっては溶解または膨潤状態とはならず、不溶状態
にあるとしても、単分子鎖の分散状態が良好であればよ
い。
【0027】このような溶媒としては、下記のものが挙
げられ、溶解性との関係で適宜選択して使用するとよ
い。シクロヘキサン、酢酸エチル、酢酸セロソルブ、ト
ルエン、テトラヒドロフラン、メチルエチルケトン、シ
クロヘキサノン、アセトン、ジオキサン、エチルセロソ
ルブ、シクロヘキサノール、メチルセロソルブ、イソプ
ロピルアルコール、エタノール、メタノール等が挙げら
れる。
【0028】なお、分散剤を溶液中に0.3重量%〜
0.5重量%の範囲で含有させておくと、樹脂の分散状
態を良好なものとできる。また、共重合樹脂の溶媒に対
する溶解量は任意とすることができるが、樹脂比率が高
すぎると樹脂粒子の析出工程において樹脂粒子が相互に
接触し、ゲル状の塊となる恐れがあるので、1〜80重
量%、好ましくは5〜10重量%の希薄溶液の状態とす
るとよい。
【0029】次に、(2)の造粒工程において、(1)
で調製した溶液は、上述した分散媒と混合される。この
段階で、顔料を樹脂溶液中、または分散媒中に添加し、
顔料の存在下で樹脂を造粒させると、共重合樹脂粒子中
に顔料を包含させることができる。その際、溶液中に分
散した樹脂分子鎖は、貧溶媒である分散媒中に添加され
ることにより、顔料を包み込む形で絡まり合い粒子形成
がなされるものであり、顔料を包み込んだ樹脂粒子表面
は、共重合樹脂における溶解、または膨潤部分となるも
ので、顔料を含有させても、顔料同士の接触を生じな
く、かつ分散安定性に優れるものとできるものである。
このようにして得られる樹脂粒子の粒径は0.1μm〜
100μmのものである。
【0030】また、樹脂溶液を調製するのに使用した溶
媒は、デカンテーション、エバポレーター等により除去
するのが、造粒性の観点から好ましい。また、樹脂粒子
の粒径を調整するために、ボールミル、アトライター、
サンドグラインダー、ケディミル、三本ロール等を使用
して更に微粒子化してもよい。
【0031】本発明の転写用シアン湿式現像剤は、電子
写真用として、紙などの絶縁性の転写対象に対して通常
の転写方法、すなわちコロナ転写等の電界転写を行うこ
とは勿論可能であるが、金属等の電気導電性の転写対象
に対して電子写真用感光体表面から圧力転写法により効
率良く転写できる。
【0032】
【作用及び発明の効果】本発明のシアン湿式現像剤は、
特定の顔料と特定の共重合樹脂とからなり、分散媒に不
溶な部分を核部分とし、溶解、または膨潤する部分を外
縁部分とする二重層の粒子構造を有するものとすること
により、分散媒との表面親和性により、粒子濃度を高く
しても、ゲル化、凝集、沈澱等が生じることがなく、分
散安定性に優れるものものであり、また、転写効率に優
れ、白抜け等の転写不良のないものとできることを見い
だしたものである。以下、実施例により本発明を説明す
る。なお、実施例中「部」は重量部、「%」は重量%を
示す。
【0033】
【実施例1】 ・2−エチルヘキシルメタクリレート−アクリル酸共重合樹脂(2−エチルヘキ シルメタクリレート/アクリル酸(重量比)=85/15)、重量平均分子量1 31,000) ・・・・・ 5部 ・ Monasutral Blue FGX( C.I.Pigment Blue 15:4、セネカ(株)製) ・・・・・ 5部 ・ ナフテン酸ジルコニウム(日本化学産業(株)製)・・・ 5部 からなる組成物を、テトラヒドロフラン100g中に投
入した後、超音波ホモジナイザー(日本精機製作所
(株)製、US−300T)を使用して共重合樹脂を溶
解させ、室温で分散させた。
【0034】続いて、超音波ホモジナイザーを照射しつ
つ、アイソパーG(エクソン社製)300gを投入した
後、ロータリーエバポレーターにてテトラヒドロフラン
を除去し、固形分約1.4%の湿式現像剤を得た。
【0035】この湿式現像剤は、6ケ月間の室温放置後
においても、凝集は認められず、分散安定性に優れるも
のであった。
【0036】次に、誘電体ドラム上に静電潜像を形成し
た後、上記の湿式現像剤を固形分0.5%に希釈した湿
式現像剤を内蔵するローラー現像器により現像し、更に
−3.5KVのコロナ放電によりコート紙に転写した。
反射濃度による転写効率と白抜け等の転写不良の評価結
果を表1に示す。
【0037】
【実施例2】実施例1における組成物を、 ・2−エチルヘキシルメタクリレート−アクリル酸共重合樹脂(2−エチルヘキ シルメタクリレート/アクリル酸(重量比)=95/5)、重量平均分子量51 ,000) ・・・・・ 5部 ・ Monasutral Blue FGX( C.I.Pigment Blue 15:4、セネカ(株)製) ・・・・・ 5部 ・ ナフテン酸ジルコニウム(日本化学産業(株)製)・・・ 2.5部 からなる組成物に代えた以外は、実施例1同様にして、
固形分約1.4%の湿式現像剤を得た。この湿式現像剤
は、6ケ月間の室温放置後においても、凝集は認められ
ず、分散安定性に優れるものであった。
【0038】更に、実施例1同様にして、この湿式現像
剤を0.5%に希釈し、転写を行った。評価結果を表1
に示す。
【0039】
【実施例3】実施例1における組成物を、 ・ステアリルメタクリレート−メタクリル酸共重合樹脂(ステアリルメタクリレ ート/メタクリル酸(重量比)=80/20)、重量平均分子量231,000 ) ・・・・・ 5部 ・ Monasutral Blue FBR( C.I.Pigment Blue 15:2、セネカ(株)製) ・・・・・ 3部 ・ ナフテン酸ジルコニウム(日本化学産業(株)製)・・・ 2部 からなる組成物に代えた以外は、実施例1同様にして、
固形分約1.4%の湿式現像剤を得た。この湿式現像剤
は、6ケ月間の室温放置後においても、凝集は認められ
ず、分散安定性に優れるものであった。
【0040】更に、実施例1同様にして、この湿式現像
剤を0.5%に希釈し、転写を行った。評価結果を表1
に示す。
【0041】
【実施例4】実施例1における組成物を、 ・2−エチルヘキシルメタクリレートー2−ヒドロキシエチルメタクリレート共 重合樹脂(2−エチルヘキシルメタクリレート/2−ヒドロキシエチルメタクリ レート(重量比)=85/15)、重量平均分子量275,000) ・・・・・ 5部 ・ PALMAR Blue B-4810 ( C.I.Pigment Blue 15:3 、バイエル社製) ・・・・・ 5部 ・ ナフテン酸ジルコニウム(日本化学産業(株)製)・・・ 2部 からなる組成物に代えた以外は、実施例1同様にして、
固形分約1.4%の湿式現像剤を得た。この湿式現像剤
は、6ケ月間の室温放置後においても、凝集は認められ
ず、分散安定性に優れるものであった。
【0042】更に、実施例1同様にして、この湿式現像
剤を0.5%に希釈し、転写を行った。評価結果を表1
に示す。
【0043】
【比較例1】実施例1における組成物を、 ・2−エチルヘキシルメタクリレート−メタクリル酸共重合樹脂(2−エチルヘ キシルメタクリレート/メタクリル酸(重量比)=70/30)、重量平均分子 量80,000) ・・・・・ 5部 ・ Monasutral Blue FGX( C.I.Pigment Blue 15:4、セネカ(株)製) ・・・・・ 5部 ・ ナフテン酸ジルコニウム(日本化学産業(株)製)・・・ 10部 からなる組成物に代えた以外は、実施例1同様にして、
固形分約1.4%の湿式現像剤を得た。この湿式現像剤
は、6ケ月間の室温放置後においても、凝集は認められ
ず、分散安定性に優れるものであった。
【0044】更に、実施例1同様にして、この湿式現像
剤を0.5%に希釈し、転写を行った。評価結果を表1
に示す。
【0045】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯嶋 正行 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気絶縁性分散媒中に、顔料を包含した
    少なくとも2種以上のモノマー成分からなる共重合樹脂
    粒子を分散してなり、かつ該共重合樹脂が電気絶縁性分
    散媒に不溶な核部分と、該核部分を包み、かつ該電気絶
    縁性分散媒に溶解又は膨潤する外縁部分とからなる湿式
    現像剤において、前記顔料がフタロシアニン系顔料であ
    り、また、前記共重合樹脂が、下記の一般式(1)で示
    される少なくとも1種以上のモノマー(A)と、カルボ
    キシル基またはヒドロキシル基を有する少なくとも1種
    以上のモノマー(B)との共重合体であって、モノマー
    (A)とモノマー(B)との重量比が95:5〜75:
    25であることを特徴とする転写用シアン湿式現像剤。 【化1】 (式中、R1 は水素原子またはメチル基、R2 は−CO
    OCn 2n+1でnは6以上の正の整数を示す。)
JP7063735A 1995-03-23 1995-03-23 転写用シアン湿式現像剤 Pending JPH08262809A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8524435B2 (en) 2010-03-15 2013-09-03 Kyocera Mita Corporation Liquid developer and wet-type image forming apparatus
US9239547B2 (en) 2011-05-24 2016-01-19 Kyocera Document Solutions Inc. Image forming apparatus for forming images with liquid developer

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