JPH08110658A - 電子写真用液体現像剤 - Google Patents

電子写真用液体現像剤

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JPH08110658A
JPH08110658A JP6245541A JP24554194A JPH08110658A JP H08110658 A JPH08110658 A JP H08110658A JP 6245541 A JP6245541 A JP 6245541A JP 24554194 A JP24554194 A JP 24554194A JP H08110658 A JPH08110658 A JP H08110658A
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JP
Japan
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group
developer
acid
resin
toner
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JP6245541A
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English (en)
Inventor
Yutaka Sakasai
豊 逆井
Nobuo Suzuki
信雄 鈴木
Seiji Horie
誠治 堀江
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像流れが少なく、網点再現性、特にシャド
ーの再現性に優れ、現像時の条件が種々変動しても、安
定して、良好な画質を得ることができる電子写真用液体
現像剤を提供することである。更に、荷電調節剤を増や
さずに、トナーのQ/M、現像液抵抗、トナー付着量を
変化させずに、良好な画像が安定に得ることができる電
子写真用液体現像剤を提供することである。非画像部溶
出型の印刷版に好適な電子写真用液体現像剤を提供する
ことである。 【構成】 電気抵抗109 Ω・cm以上、且つ誘電率が
3.5以下の非水溶媒中に、少なくとも樹脂を含むトナ
ー及び荷電調節剤からなる電子写真用液体現像剤におい
て、(粒子成分を除去した該現像剤の荷電量/該現像剤
全体の荷電量)×100で表されるイオン比率が20〜
80%であることを特徴とする電子写真用液体現像剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真用液体現像剤
に関し、詳しくは画像流れが少なく、網点再現性、特に
シャドーの再現性に優れた電子写真用液体現像剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真用液体現像剤は、高い電気抵抗
(109Ω・cm以上)をもつキャリヤー液、正または負
に帯電したトナー粒子、トナー粒子に定着性を与える定
着用樹脂、トナー粒子を安定に分散する分散剤、トナー
粒子を正または負に帯電させる荷電調節剤および種々の
添加剤から成るのが一般的である。荷電調節剤は、トナ
ー粒子に正または負の明瞭な荷電極性を与えると同時
に、荷電量をコントロールするものであり液体現像剤に
とって必須の成分である。トナー粒子の持つ荷電は現像
処理後の画像に大きな影響を与えるため、それを安定に
調節することに多大な努力が払われている。荷電調節に
は大きく分けて2つの方法が知られている。第一の方法
はトナー粒子の表面を、イオン化あるいはイオンの吸着
を行い得る物質で被覆する方法である。この目的に用い
られる物質としてはアマニ油、大豆油等の油脂、アルキ
ド樹脂、ハロゲン化重合体、特公昭51−5944号に
示される芳香族カルボン酸、特公昭56−12869号
に示される酸性基含有水溶性染料、特開昭50−120
629号に示される芳香族ポリアミンの酸化縮合物等が
知られている。また特公昭46−6157号、特公昭4
6−6151号、特公昭51−13584号に示される
極性モノマーを顔料の存在下で重合して得られる顔料−
重合体組成物(グラフトカーボン)、特公昭53−63
54号に示されている高分子電解質等が知られている。
この方法はトナー粒子自体が極性基を持つことからキャ
リヤー液に含まれるイオン成分を少なくすることが出来
るため、画像特性の良い現像剤を作ることができるが、
荷電量の微調節が難しいことや、用いる物質によっては
荷電量の経時変化が著しいこと等に問題があった。
【0003】第二の方法は、キャリヤー液に溶解しトナ
ー粒子とイオンの授受を行い得る様な物質を共存させる
ことである。この様な物質としては、ナフテン酸ニッケ
ル、ナフテン酸コバルト等のナフテン酸金属塩や2−エ
チルヘキサン酸コバルト等の金属石鹸類、ドデシルベン
ゼンスルホン酸カルシウム、石油系スルホン酸金属塩、
スルホコハク酸エステルの金属塩等のスルホン酸金属
塩、レシチン、ポリビニルピロリドン樹脂、ポリアミド
樹脂、特公昭56−24944号に記載されているスル
ホン酸含有樹脂、特開昭57−139753号に記載さ
れているヒドロキシ安息香酸誘導体が知られている。特
開昭54−31739号、同59−137960号、同
61−39059号に記載されている第4級アンモニウ
ムの可溶性共重合体、特開昭61−50951号に記載
されているアミノ酸誘導体のニッケル等の金属塩、特公
昭49−26596号に記載されているジイソブチレン
−マレイン酸共重合体の半アルキルアミド化合物、特開
昭60−173558号、同60−179750号、同
60−182447号に記載されている半マレイン酸ア
ミド、イタコン酸無水物誘導体等が知られている。第二
の方法は、荷電調節物質による荷電量の調節が容易なた
め汎用されているが、一般にイオン化しやすいものを添
加するため液体現像剤の電気抵抗を下げてしまう傾向が
あった。その結果、最適添加量は著しく制限を受け、そ
れを越えた場合画像濃度の低下や画像の流れ等の悪影響
が発生した。一方、添加量が少ない場合には画像周辺の
フリンジ(二重線の発生)や網点のシャドウ部のつぶれ
が生じるなどの問題点があった。ここでは添加量を増や
さずに荷電量を大きくすることが重要な技術になる。
【0004】上記のような問題を解決するものとして、
特開平5−119543号公報には、荷電調節剤と酸性
基含有重合体及び/又は4級アンモニウム塩を用いるこ
とにより、荷電量が大きく、荷電特性が優れ、更に画像
流れや二重像のない、網点再現性に優れた画像が得られ
る液体現像剤を開示している。しかしながらこの公報で
は、画像流れの防止、網点再現性(特に、シャドー部の
再現性)において未だ不充分なところがあった。更に、
現像時の条件(現像温度、現像時間等)が種々変化する
と、画質の劣化が更に著しくなってしまっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の問題を解決することにあり、画像流れが少なく、
網点再現性、特にシャドーの再現性に優れる電子写真用
液体現像剤を提供することである。本発明の他の目的
は、現像時の条件が種々変動しても、安定して、良好な
画質を得ることができる電子写真用液体現像剤を提供す
ることである。本発明の更に他の目的は、荷電調節剤を
増やさず、トナーのQ/M、現像液抵抗を変化させずに
現像剤の荷電量を所定に設定でき、良好な画像が安定に
得ることができる電子写真用液体現像剤を提供すること
である。本発明の更に他の目的は、非画像部溶出型の印
刷版に好適な電子写真用液体現像剤を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】従来、電子写真用の液体
現像液において、得られる画像に最も影響を与える因子
としては、上述のトナー粒子の荷電量である。その荷電
量を調節する荷電調節法は、従来、上述の如く種々問題
が存在していた。しかしながら、本発明は、荷電量を調
節する従来の概念でななく、現像液のイオン比率という
新しい概念を見いだしたものである。本発明において
は、従来の荷電調節では解決できなかった画像特性を、
イオン比率という新しい概念に適合させることにより、
見事に上記目的を達成したものである。即ち、本発明の
上記目的は、下記構成により達成される。 (1) 電気抵抗109 Ω・cm以上、且つ誘電率が
3.5以下の非水溶媒中に、少なくとも樹脂を含むトナ
ー及び荷電調節剤からなる電子写真用液体現像剤におい
て、(粒子成分を除去した該現像剤の荷電量/該現像剤
全体の荷電量)×100で表されるイオン比率が20〜
80%であることを特徴とする電子写真用液体現像剤。 (2) 前記イオン比率が、前記非水溶媒に可溶な塩基
性基含有重合体及び前記非水溶媒に可溶な酸性基含有重
合体のうち少なくとも1つと、4級アンモニウム塩とを
添加することにより調節されることを特徴とする上記
(1)に記載の電子写真用液体現像剤。
【0007】以下、本発明の電子写真用液体現像剤につ
いて詳細に説明する。本発明の電子写真用液体現像剤に
おけるイオン比率としては、(粒子成分を除去した該現
像剤の荷電量/該現像剤全体の荷電量)×100で表さ
れるものである。ここで、粒子成分を除去した該現像剤
の荷電量とは、該現像剤中の粒子成分を、遠心分離法、
電着分離法等の方法によりトナー等の粒子成分を除去し
た後、得られる上澄み液の荷電量のことをいう。例え
ば、粒子成分を除去した該現像剤の荷電量は、遠心分離
法により10000rpmで30分間遠心分離して得ら
れる上澄みである透明液体の荷電量を測定することによ
り得られる。一方、該現像剤全体の荷電量としては、ト
ナー等の粒子成分も含めた該現像剤全体の荷電量のこと
をいう。上記イオン比率は、20〜80%に設定され、
好ましくは30〜70%、更に好ましくは40〜60%
である。好ましい範囲に設定することにより、現像時の
条件が種々変動しても、画像流れが少なく網点再現性に
優れた画質の高いものが得られる。ここで、現像時の条
件とは、例えばトナー液温、現像時間等を意味する。一
般にトナー液温が高くなるとトナー液中の荷電調整剤の
解離が促進される結果、トナー荷電量が増加してトナー
の付着量の低下や、トナー粒子からの荷電調整剤の脱吸
着が生じて画像流れが発生する。又現像時間について
は、静電現像が飽和するまで現像をしたり、さらに飽和
現像時間以上まで現像したりすると感光材料上へのトナ
ー粒子の付着力が低下して画像流れが発生しやすくなる
ことも良く知られていることである。本発明は、上記イ
オン比率に設定することにより、これらの現像条件の変
動に対してラチチュードが広く安定して画質の高いもの
が得られる。
【0008】また、上記において荷電量の測定法として
は、電子写真用液体現像剤の荷電量を測定する従来公知
の方法を用いることができる。例えば、特公昭64−6
96号に記載の方法で測定することができる。具体的に
は、印加電圧500Vで印加した電極の背面に誘起され
た電圧の時間変化の初期値を測定することで得られる。
【0009】イオン比率の調整は、従来公知の各種材料
やその量により適宜設定することができる。荷電調節剤
の種類と量で調整するとトナーの液抵抗やトナー全体の
荷電量が大きく変化しトナーの付着量の変化を引き起こ
すことになり好ましくない。好ましくは荷電調節剤以外
の添加剤の種類と量を変化させてイオン比率を調整す
る。そのような添加剤としては、非水溶剤に可溶性のポ
リマー、及び4級アンモニウム塩の種類と量、粒子成分
の種類(例えば顔料粒子、樹脂粒子等)と量が挙げられ
る。これらの中でも、酸性基含有重合体及び塩基性基含
有重合体のうちの少なくとも1つと、4級アンモニウム
塩を添加することで、イオン比率を調節することが好ま
しい。更に好ましくは、酸性基含有重合体及び塩基性基
含有重合体のうち少なくとも1つの添加量を変えること
でイオン比率を調整する。これにより、荷電調節剤を増
やさず、トナーのQ/M、現像液抵抗を変化させずに現
像剤の荷電量を所定に設定でき、イオン比率を容易に設
定でき、良好な画像が安定に得ることが可能となる。更
に、非画像部溶出型の印刷版に好適な電子写真用液体現
像剤となる。
【0010】このように、電子写真用液体現像剤のイオ
ン比率を上記の所定の範囲に設定することにより、従来
重要とされてきた荷電特性には殆どとらわれずに、画像
流れが少なく、網点再現性、特にシャドーの再現性に優
れる画像が得られる。また、現像処理時の条件が種々変
動しても、常に良好な画像が得られる。
【0011】本発明の液体現像剤に用いる非水溶媒は、
電気抵抗109Ωcm以上、且つ誘電率が3.5以下、好
ましくは電気抵抗109Ωcm以上でかつ誘電率が3以下
の非水溶媒である。そのような非水溶媒としては、直鎖
状もしくは分技状の脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、
芳香族炭化水素、及びこれらのハロゲン置換体からの少
なくとも1種の溶媒を挙げることができる。具体的には
例えばオクタン、イソオクタン、デカン、イソデカン、
デカリン、ノナン、ドデカン、イソドデカン、シクロヘ
キサン、シクロオクタン、シクロデカン、トルエン、キ
シレン、メシチレン、アイソパーE、アイソパーG、ア
イソパーH、アイソパーL(アイソパー;エクソン社の
商品名)、シェルゾール70、シェルゾール71(シェ
ルゾール;シェルオイル社の商品名)、アムスコOMS
及びアムスコ460溶剤(アムスコ;スピリッツ社の商
品名)等から選ばれた溶媒を単独あるいは混合して用い
られる。
【0012】本発明に用いられる樹脂を含むトナー粒子
としては、特に指定されるものではなく従来公知のもの
を使用することが出来る。トナー粒子の主要な構成成分
である樹脂としては、非水溶媒に不溶あるいは膨潤性の
実質的に不溶性の樹脂であればいずれでもよく、例えば
ポリエチレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、アクリ
ル樹脂、メタクリル樹脂、スチレン樹脂、カーボネート
樹脂、酢酸ビニル樹脂、エステル樹脂、アミド樹脂、ア
ルキレン樹脂、フェノール変性アルキッド樹脂、アマニ
油変性アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、フェノールホル
マリン樹脂、クマロン−インデン樹脂、天然樹脂変性マ
レイン酸樹脂、植物油ポリアミド樹脂、ロジン系樹脂、
ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、環化ゴ
ム、天然ゴム等の合成または天然樹脂等が挙げられる。
また、特開昭58−121047、同58−12793
9、同58−139155、同61−162058、特
開平2−74957、同2−74958号で開示された
耐レジスト性のアクリル樹脂、アクリル−スチレン共重
合体樹脂等も挙げられる。
【0013】本発明において用いることのできる荷電調
節剤としては、従来公知のいずれのものでも用いること
ができる。本発明において、荷電調節剤としては、好ま
しくは下記の荷電調節剤樹脂、又は金属石鹸である。こ
れらは、トナー粒子の種類によらず、いずれも荷電付与
性が良好であり、特に本発明のイオン比率調整用添加剤
との組み合わせにおいてイオン比率の調整が容易で、且
つ画質の向上に特に優れている。本発明に用いられる荷
電調節剤樹脂は、電気抵抗が109Ω・cm以上、かつ誘
電率が3.5以下の非水溶媒中に、重合して該非水溶媒
に可溶な重合体を形成しうる単量体を少なくとも一種以
上と無水マレイン酸よりなる共重合体であって、かつ該
重合体が1級アミノ化合物または1級アミノ化合物と2
級アミノ化合物との反応体であり、共重合体中に半マレ
イン酸アミド成分とマレインイミド成分を繰り返し単位
として有する共重合体が挙げられる。この共重合体は、
半マレイン酸アミド成分とマレインイミド成分を有する
共重合体と、これに非水溶媒中での溶解性を付与する重
合体成分からなる少なくとも三元共重合体である。
【0014】溶解性を付与する重合体の単量体として
は、重合可能なアルケン類、シクロアルケン類、スチレ
ン類、ビニルエーテル類、アリルエーテル類、アクリル
酸エステル類あるいはメタクリル酸エステル類等であ
る。更に説明すると単量体は、総炭素数3から40の置
換されてもよいアルケン類(例えば、プロペニレン、ブ
テン、塩化ビニリデン、ω−フェニル−1−プロペン、
アリルアルコール、ヘキセン、オクテン、2−エチルヘ
キセン、デセン、ドデセン、テトラデセン、ヘキサデセ
ン、オクタデセン、ドコセン、エイコセン、10−ウン
デセン酸ヘキシル等)、総炭素数5から40のシクロア
ルケン類(例えば、シクロペンテン、シクロヘキセン、
ビシクロ〔2,2,1〕−ヘプテン−2,5−シアノビ
シクロ〔2,2,1〕−ヘプテン−2等)、総炭素数1
0から40の置換されてもよいスチレン類(例えば、4
−エチルスチレン、4−ブチルスチレン、4−n−オク
チルスチレン、4−ヘキシルオキシスチレン等)、総炭
素数1から40の脂肪族基置換ビニルエーテルまたはア
リルエーテル類〔脂肪族基として置換されてもよいアル
キル基(例えばメチル、エチル、ブチル、ヘキシル、オ
クチル、デシル、ドデシル、ヘキサデシル、オクタデシ
ル、ドコサニル、2−エチルヘキシル、4−メトキシブ
チル基等)、置換されてもよいアラルキル基(例えばベ
ンジル基、フェネチル基等)、置換されてもよいシクロ
アルキル基(例えばシクロペンチル基、シクロヘキシル
基等)または、置換されてもよいアルケニル基(例えば
2−ペンテニル基、4−プロピル−2−ペンテニル基、
オレイル基、リノレイル基等が挙げられる〕、総炭素数
6から40の芳香族基置換ビニルエーテルあるいはアリ
ルエーテル類(芳香族基として、例えばフェニル基、4
−ブトキシフェニル基、4−オクチルフェニル基等)、
総炭素数2から40の置換されてもよい脂肪族カルボン
酸のビニルエステルあるいはアリルエステル類(例え
ば、酢酸、吉草酸、カプロン酸、カプリン酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸、オレイン酸、ソルビン酸、リノール
酸のエステル類等)、総炭素数6以上の芳香族カルボン
酸のビニルエステルあるいはアリルエステル類(例え
ば、安息香酸、4−ブチル安息香酸、4−ヘキシル安息
香酸のエステル類)、またはアクリル酸、メタクリル
酸、マレイン酸、クロトン酸等の不飽和カルボン酸の総
炭素数1から32の置換されてもよい脂肪族基エステル
類(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ヘキシ
ル基、デシル基、2−ヒドロキシエチル基、N,N−ジ
メチルアミノエチル基等)等が挙げられる。この内、炭
素数10以上のアルキル基を有するアルケン類、ビニル
エーテル類、アクリル酸およびメタクリル酸類が好まし
いものとして挙げることが出来る。これらの単量体と無
水マレイン酸との共重合体(荷電調節剤樹脂の中間体)
について、更に具体的に例示するが以下の化合物に限定
されるものではない。
【0015】
【化1】
【0016】
【化2】
【0017】
【化3】
【0018】上述の如き、無水マレイン酸を含む共重合
体は、従来公知の方法に従って製造することが出来る。
例えば、小田良平編、「近代工業化学第16巻、高分子
工業化学I上」281頁(朝倉書店刊)、J.Brandrup等
著「Po1ymer Handbook 2nd.Edition, John Wi1ey & Son
s, New York、第2章等の総説引例の公知文献等に詳細
に記載されている。本発明に供される化合物は、前記の
無水マレイン酸を含む共重合体とアミノ化合物との反応
体であるが、アミノ化合物としては一般式(I)で示さ
れる1級アミノ化合物、または一般式(II)で示される
2級アミノ化合物が用いられる。 一般式(I) R1NH2 一般式(II) NH(R1)(R2) 式中、R1およびR2は、各々脂肪族基、脂環式炭化水
素、芳香族基または複素環基を表し、一般式(II)のR
1およびR2は同じでも異なってもよい。R1およびR
2は、好ましくは、炭素数1から32の置換されてもよ
いアルキル基(例えば、メチル、エチル、ブチル、ヘキ
シル、オクチル、デシル、ドデシル、ヘキサデシル、オ
クタデシル、ドコサニル、2−エチルヘキシル、4−ブ
トキシブチル基、N,N−ジブチルアミノプロピル基
等)、炭素数3から32の置換されてもよいアルケニル
基(例えば、アリル基、2−ペンテニル基、4−プロピ
ル−2−ペンテニル基、デセニル基、オレイル基、リノ
レイル基等)、炭素数7から36の置換されてもよいア
ラルキル基(例えば、ベンジル基、フェネチル基等)、
炭素数5から32の置換されてもよい脂環式炭化水素基
(例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、ビシ
クロ〔2,2,1〕−ヘプチル基、シクロヘキセニル基
等)、炭素数6から38の置換されてもよいアリール基
(例えば、フェニル基、トリル基、4−ブチルフェニル
基、4−デシルフェニル基、4−ブトキシフェニル基
等)または、原子数5以上の複素環基(例えば、フリル
基、チエニル基等)を表す。一般式(II)の場合、R1
とR2は炭素原子で閉環されてもよくまた環内にヘテロ
原子を含んでもよい(例えばモルホリル基等)。
【0019】アミノ化合物の例としては、エチルアミ
ン、プロピルアミン、ブチルアミン、ペンチルアミン、
ヘキシルアミン、オクチルアミン、デシルアミン、ドデ
シルアミン、テトラデシルアミン、ヘキサデシルアミ
ン、ステアリルアミン、ドコサニルアミン、2−エチル
ヘキシルアミン、3,3−ジメチルペンチルアミン、シ
クロヘキシルアミン、アリルアミン、ベンジルアミン、
4−n−オクチルアニリン等が挙げられるが、この内炭
素数8以上のアルキル基を有するアミンか好ましいが、
これに限定されない。
【0020】荷電調節剤樹脂の中間体とアミノ化合物と
の反応体である高分子化合物(荷電調節樹脂)は、半マ
レイン酸アミド成分およびマレインイミド成分を含むこ
とを特徴とするが、この化合物は、高分子化合物中のマ
レイン酸無水物成分と1級アミノ化合物との高分子反応
で半マレイン酸アミド共重合体とし、さらに脱水閉環反
応を行うことで半マレイン酸アミド共重合体の一部をマ
レインイミド成分に変えることによって容易に製造する
ことが出来る。即ち、カルボン酸無水物およびアミノ化
合物と反応を生ずることなく且つ下記反応温度において
両者を溶解し得る有機溶媒中〔例えば、炭化水素類(例
えば、デカン、アイソパーG、アイソパーH、シクロヘ
キサン、トルエン、キシレン等)、ケトン類(例えば、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等)、エ
ーテル類(例えば、ジオキサン、テトラヒドロフラン、
アニソール等)、ハロゲン化炭化水素(例えば、クロロ
ホルム、ジクロロエチレン、メチルクロロホルム等)、
ジメチルホルムアミドまたはジメチルスルホキサイド等
が挙げられ、単独あるいは2種以上混合して使用する〕
において、該化合物を混合し、温度60℃から200
℃、好ましくは100℃から180℃で、1時間から8
0時間、好ましくは3から15時間反応させる。また、
本反応において、有機塩基あるいは無機酸、有機酸を触
媒量用いると反応が促進される。あるいは、通常の脱水
剤を併用してもよい。この反応により得られる反応体
は、上述のごとく高分子化合物中に、半マレイン酸アミ
ド体とマレインイミド体とを含有する高分子化合物であ
るが、半マレイン酸アミド体とマレインイミド体の存在
比は10:90から90:10であり、好ましくは3
0:70から70:30である。また高分子化合物を構
成する、非水溶媒に可溶な重合体を形成しうる単量体部
分と無水マレイン酸部分とは重量比で10:90から9
9.5:0.5であり、好ましくは70:30から3
0:70である。高分子化合物の分子量はGPC法のポ
リスチレン換算で重量平均1,000 から300,000 であり、
好ましくは3,000 から100,000 である。
【0021】荷電調節剤樹脂の例としては、中間体とし
て例(1)の化合物とn−オクタデシルアミンの反応
体、中間体として例(2)の化合物とn−ヘキサデシル
アミンの反応体、中間体として例(4)の化合物とn−
オクチルアミンの反応体、中間体として例(5)の化合
物と2−エチルヘキシルアミンの反応体等が挙げられる
がこれに限定されない。
【0022】本発明に好ましく用いられる荷電調節剤で
ある金属石鹸とは、カチオン成分が1価または多価の金
属成分であり、アニオン成分が有機酸成分によって表さ
れる化合物を意味している。金属石鹸を構成する金属と
してはマグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バ
リウム、アルミニウム、ガリウム、チタン、ジルコニウ
ム、クロム、モリブデン、マンガン、鉄、コバルト、ニ
ッケル、銅、亜鉛、錫、鉛、カドミウム、銀等が挙げら
れる。金属石鹸を構成する酸としては、カルボン酸、ア
ルキル硫酸、スルホン酸、リン酸エステル等の酸性基を
有する有機酸が挙げられる。カルボン酸としては、炭素
原子数6以上のカルボン酸が挙げられる。例を挙げる
と、カプロン酸、カプリル酸、2−エチルヘキサン酸
(オクテン酸)、カプリン酸、ラウリン酸、トリデシル
酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、マ
ルガリン酸、ステアリン酸、12−ヒドロキシステアリ
ン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸、ナフテ
ン酸、樹脂酸、アルキルフタル酸、アルキルサリチル酸
等が、アルキル硫酸としては炭素数12から20のアル
キル硫酸エステルが、スルホン酸としては、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸、オクタデシルベンゼンスルホン酸等
のアルキルベンゼンスルホン酸、石油スルホン酸等が、
リン酸エステルとしては、炭素数8から20のもの、ジ
アルキルリン酸エステルが挙げられる。金属石鹸の例と
しては、ナフテン酸鉄、ナフテン酸マンガン、ナフテン
酸ニッケル、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸ジルコニ
ウム、オクテン酸鉄、オクテン酸コバルト、オクテン酸
ニッケル、オクテン酸ジルコニウム、トリステアリン酸
アルミニウム、ステアリン酸鉛、オレイン酸マンガン、
オレイン酸銅、樹脂酸鉛、石油酸バリウム、2−エチル
ヘキシルスルホコハク酸のマンガン塩等が挙げられる
が、これに限定されるものではない。本発明で用いられ
る4級アンモニウム塩は、下記一般式(III) で示される
化合物が挙げられる。
【0023】
【化4】
【0024】式(III) 中、R6、R7、R8、R9は、各々
炭素数1から32の置換されてもよいアルキル基(例え
ば、メチル、エチル、ブチル、ヘキシル、オクチル、デ
シル、ドデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、ドコサ
ニル、2−エチルヘキシル、4−ブトキシブチル基、
N,N−ジブチルアミノプロピル基等)、炭素数3から
32の置換されてもよいアルケニル基(例えば、アリル
基、2−ペンテニル基、4−プロピル−2−ペンテニル
基、デセニル基、オレイル基、リノレイル基等)、炭素
数7から36の置換されてもよいアラルキル基(例え
ば、ベンジル基、フェネチル基等)、炭素数5から32
の置換されてもよい脂環式炭化水素基(例えば、シクロ
ペンチル基、シクロヘキシル基、ビシクロ〔2,2,
1〕−ヘプチル基、シクロヘキセニル基等)、炭素数6
から38の置換されてもよいアリール基(例えば、フェ
ニル基、トリル基、4−ブチルフェニル基、4−デシル
フェニル基、4−ブトキシフェニル基等)または、原子
数5以上の複素環基(例えば、フリル基、チエニル基
等)を表す。置換基としては、弗素、塩素、臭素および
沃素原子、ヒドロキシ基、ニトロ基、ニトリル基、アミ
ノ基、アルコキシ基、スルホ基、カルボキシル基等が挙
けられる。R6,R7,R8,R9は同じでも異なってもよ
い。R6,R7,R8,R9のうち2つは互いに結合して、
1から4個のヘテロ原子で中断されていてもよく且つ0
から6個の二重結合を含有していてもよく且つハロゲン
原子または炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から
6のアルコキシ基、ヒドロキシ基、ニトロ基または、ア
ミノ基で置換されている炭素原子数4から12個の単核
または多核の環系を形成してもよい。
【0025】X-は有機または無機アニオンを表す。R6
からR9は−COO-、−SO3 -基によって置換されて
いてもよくこの場合にはX-は不要である。X-として
は、ハロゲン原子の陰イオン(Cl-,Br-,I-)、
PF6 -、スルファート、ホスファート、シアナート、チ
オシアナート、BF4 -,B(アリール)4 -(例えば、テ
トラフェニルボラート、p−クロロテトラフェニルボラ
ート、p−メチルテトラフェニルボラー卜等)、フェノ
ラート、ニトロフェノラート、飽和または不飽和脂肪酸
または芳香族カルボキシレート(例えば、アセテート、
ラクテート、ベンゾエート、サリチレート等)、スルホ
ナート(例えば、エチルスルホナート、フェニルスルホ
ナート、p−トルエンスルホナート等)が挙げられる。
【0026】これら4級アンモニウム塩としては、アル
キル基の炭素数が短く非水溶媒に不溶性または難溶性で
あるものが好ましい。次に4級アンモニウム塩の具体例
を示すがこれに限定されるものではない。テトラメチル
アンモニウムクロライド、テトラメチルアンモニウム、
テトラメチルアンモニウムテトラフェニルボレート、テ
トラエチルアンモニウムブロマイド、テトラエチルアン
モニウムサリチレート、テトラn−プロピルアンモニウ
ムブロマイド、テトラブチルアンモニウムクロライド、
テトラブチルアンモニウムブロマイド、テトラブチルア
ンモニウムフェニルスルホナート、テトラオクチルアン
モニウムアイオダイド、セチルトリメチルアンモニウム
クロライド、セチルジメチルエチルアンモニウムブロマ
イド、ベンジルトリメチルアンモニウムクロライド、ブ
チルピリジニウムブロマイド、ラウリルピリジニウムブ
ロマイド、セチルピリジニウムクロライド、1−ヘキサ
デシルピリジニウムクロライド、2−ドデシルイソキノ
リウムブロマイド。4級アンモニウム塩は、市販されて
いるものをそのまま、または再結晶法等により精製して
用いることが出来るが、通常の合成手段を用いて容易に
合成することが出来る。例えば、アンモニアと過剰のハ
ロゲン化アルキルを加熟したり、第一、第二、第三アミ
ンをアンモニアの代わりに使用し4級アンモニウム塩を
合成することが出来る。
【0027】これら4級アンモニウム塩は、本発明の液
体現像剤に用いられる非水溶媒に溶解もしくは分散して
添加することも、またこれらの4級アンモニウム塩に溶
解性を有する溶媒に溶解して液体現像剤に添加すること
も出来る。溶媒としては、各種のアルコール類、テトラ
ヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、ジオキサン、メ
チルセロソルブ等のエチレングリコールエーテル類等が
挙げられるがこれに限定されない。
【0028】本発明に用いることのできる該非水溶媒に
可溶な酸性基含有重合体は、カルボキシル基、スルホ基
およびホスホン基等の酸性の基を有するモノマーの重合
体または共重合体である。この内、カルボキシル基を有
するものが好ましい。カルボキシル基を有する単量体と
しては、一般式(IV)で表されるものが挙げられる。 一般式(IV) CH(R3)=CR4(COOH) 式(IV)中、R3、R4は互いに同じでも異なってもよ
く、水素原子、ハロゲン原子、ニトリル基、カルボキシ
ル基、炭素数1から3のアルキル基、置換基を有しても
よいフェニル基、−COOR5、−CHCOOR5、NH
COR5(ここでR5は置換されてもよい炭素数1から1
8のアルキル基、アルケニル基、脂環式基またはアリー
ル基を表す)を表す。この様な単量体としては、アクリ
ル酸、メタクリル酸、α−エチルアクリル酸、α−クロ
ルアクリル酸、α−ブロムアクリル酸、α−アセトアミ
ドアクリル酸、α−フェニルアクリル酸、α−フェニル
アセトアミドアクリル酸、クロトン酸、ケイ皮酸、イタ
コン酸、マレイン酸、フマル酸等が挙げられる。この
内、アクリル酸またはメタクリル酸が好んで用いられ
る。これら酸性基を有する単量体は、非水溶媒に可溶な
重合体を形成する単量体と共に共重合され全体として非
水溶媒に可溶性とすることか出来る。この様な単量体と
しては、荷電調節剤樹脂で挙げた非水溶媒に可溶な重合
体を形成しうる単量体を挙げることが出来る。酸性基含
有重合体について例示するが、以下の化合物に限定され
るものではない。
【0029】
【化5】
【0030】
【化6】
【0031】酸性基含有重合体を構成する、非水溶媒に
可溶な重合体を形成しうる単量体部分と酸性基含有単量
体部分とは重量比で10:90から99.9:0.1で
ある。重合体の分子量はGPC法のポリスチレン換算分
子量で重量平均分子量で1,000 から200,000 であり、好
ましくは3,000 から50,000である。
【0032】本発明に用いることができる該非水溶媒に
可溶な塩基性基含有重合体は、該非水溶媒に可溶性で、
塩基性窒素原子を有するモノマーの重合体、又は共重合
体である。好ましくは、該非水溶媒に可溶性で、塩基性
窒素原子を有するビニルモノマーの重合体、又は共重合
体である。以下に代表的な塩基性基含有重合体の具体例
を示す。 1.N−ビニルピロリドン類を構成成分として含む重合
体、例えば、GAF社よりアンタロンV−216、V−
220として販売されているアルキル化ポリN−ビニル
ピロリドン類など。 2.下記の窒素原子を含む有機単量体を構成成分として
含む該非水溶媒可溶の重合体、または共重合体。 a.無置換または置換基を有する脂肪族アミノ基を有す
る(メタ)アクリレート類;N,N−ジメチルアミノエ
チル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエ
チル(メタ)アクリレート、N,N−ジブチルアミノエ
チル(メタ)アクリレート、N,N−ヒドロキシエチル
アミノエチル(メタ)アクリレート、N−ベンジル,N
−エチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−
ジベンジルアミノエチル(メタ)アクリレート、N−オ
クチル,N−エチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N,N−ジヘキシルアミノエチル(メタ)アクリレ
ートなど。 b.含窒素複素環ビニル単量体類;N−ビニルイミダゾ
ール、N−ビニルインダゾール、N−ビニルテトラゾー
ル、4−ビニルピリジン、2−ビニルピリジン、2−ビ
ニルキノリン、4−ビニルキノリン、2−ビニルピラジ
ン、2−ビニルベンゾオキサゾール、2−ビニルオキサ
ゾール、など。 c.N−ビニル置換環状アミド単量体類;N−ビニルピ
ロリドン、N−ビニルピペリドン、N−ビニルオキサゾ
リドン、など。 d.置換または無置換(メタ)アクリルアミド類;N−
メチルアクリルアミド、N−オクチルアクリルアミド、
N−フェニルメチルアクリルアミド、N−シクロヘキシ
ルアクリルアミド、N−フェニルエチルアクリルアミ
ド、N−α−ナフチルアクリルアミド、N−フェニルア
クリルアミド、N−p−メトキシ−フェニルアクリルア
ミド、アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミ
ド、N,N−ジブチルアクリルアミド、N−メチル,N
−フェニルアクリルアミド、アクリルピペリジン、アク
リルモルフォリン、および上記相当のメタアクリルアミ
ド類など。 e.含窒素基を有する芳香族置換エチレン系単量体類;
ジメチルアミノスチレン、ジエチルアミノスチレン、ジ
エチルアミノメチルスチレン、ジオクチルアミノスチレ
ン、など。 f.含窒素ビニルエーテル単量体類;ビニル−N−エチ
ル−N−フェニルアミノエチルエーテル、ビニル−N−
ブチル−N−フェニルアミノエチルエーテル、トリエタ
ノールアミンジビニルエーテル、ビニルジフェニルアミ
ノエチルエーテル、ビニルピロリジルエチルエーテル、
ビニル−β−モルフォリノエチルエーテル、N−ビニル
ヒドロキシエチルベンズアミド、m−アミノフェニルビ
ニルエーテル、など。 以上の例に制限されるものではない。
【0033】これらの単量体よりなる重合体は、一般的
には、非水溶媒への溶解性が悪いために、非水溶媒に可
溶な重合体を形成する単量体と共に共重合され、全体と
して非水溶媒に可溶性とすることが好ましい。このよう
な単量体としては、荷電調整剤樹脂で挙げた非水溶媒に
可溶な重合体を形成しうる単量体を挙げることができ
る。塩基性基含有重合体について具体的に例示するが、
本発明が以下の化合物に限定されるものではない。
【0034】
【化7】
【0035】これらの窒素原子含有共重合体のなかで、
ジメチルアミノエチルメタアクリレート、又は、ビニル
イミダゾールと炭素数6〜22のアルキル基を有するメ
タクリル酸エステルとの共重合体が特に好ましいものと
して挙げる事が出来る。塩基性基含有重合体を構成す
る、非水溶媒に可溶な重合体を形成しうる単量体部分と
塩基性基含有単量体部分とは、重量比で10:90〜9
9.9:0.1である。重合体の分子量はGPC法のポ
リスチレン換算分子量で重量平均分子量が1,000から20
0,000であり、好ましくは3,000〜50,000である。
【0036】本発明の現像剤の分散性を高めるため公知
の分散剤を使用することが出来る。分散剤とは、本発明
の現像剤に使用する高電気抵抗の非水溶媒に溶解または
膨潤し、トナー粒子の分散性を高める樹脂類であリ、例
えば、スチレン−ブタジエンゴム、ビニルトルエン−ブ
タジエンゴム、ブタジエン−イソプレンゴム等の合成ゴ
ム類、2−エチルヘキシルメタクリレート、ラウリルメ
タクリレート、ステアリルメタクリレート等の長鎖アル
キル基を持つアクリル系単量体の重合体またはそれらと
スチレンやビニルトルエン等とのランダムもしくはグラ
フトやブロック共重合体等が挙げられる。
【0037】本発明に用いる着色剤としては、従来、液
体現像剤用として使用された公知の顔料または染料或い
はこの両者を用いることかできる。例えば、ハンザイエ
ロー(C.I.11680)、ベンジジンイエローG
(C.I.21090)、ベンジジンオレンジ(C.
I.21110)、ファーストレッド(C.I.370
85)、ブリリアントカーミン3B(C.I.1601
5−Lake)、フタロシアニンブルー(C.I.7416
0)、フタロシアニングリーン(C.I.7426
0)、ビクトリアブルー(C.I.42595−Lak
e)、スピリットブラック(C.I.50415)、オ
イルブルー(C.I.74350)、アルカリブルー
(C.I.42770A)、ファーストスカーレット
(C.I.12315)、ローダミン6B(C.I.4
5160)、ファーストスカイブルー(C.I.742
00−Lake)、ニグロシン(C.I.50415)、カ
ーボンブラック等がある。表面処理した顔料、例えばニ
グロシンで染色したカーボンブラック、ポリマーをグラ
フト重合させたグラフトカーボン等も使用できる。その
他として特公昭57−195157に記載されている
2,3−ナフタレンジオールのビスアリールアゾ誘導
体、特公昭47−4440に記載されているフォルマザ
ン染色顔料、特公昭51−1431、特公昭56−49
12、特公昭56−4911等に開示されているレーキ
顔料等も有用である。
【0038】本発明の現像剤は従来公知の方法によって
製造する事が出来る。以下にその製造法の一例を示す。
先ず顔料又は染料、或いはこの両者から成る着色剤と前
記のトナー粒子形成用樹脂を、該樹脂の親溶媒中で、ボ
ールミル、ロールミル、ペイントシェーカー等の分散機
を用いて分散・混棟し、加熱等により溶剤を除去して混
和物を得る。或いは、上記混練物を、該樹脂を溶解しな
い液体中に注ぎ込み、再沈により混和物を得る。或いは
又、着色剤と該樹脂を、該樹脂の融点以上の温度に加熱
しながらニーダー三本ロールミル等の混練機を用いて混
練し、これを冷却する事によリ混和物を得る。
【0039】この様にして得られた混和物を乾式粉砕後
もしくはそのまま分散剤とともに湿式粉砕してトナー濃
厚液を得る。湿式粉砕時の溶媒はキャリヤー液そのもの
でもよく、それにトルエン、アセトン等の上記樹脂の親
溶媒を1〜20重量%加えたものでもよい。又、単量体
では、非極性溶媒に溶解し、重合して樹脂になると該溶
媒に不溶となる単量体を、重合して該溶媒中に分散した
樹脂を得るいわゆる分散重合造粒法が知られている。例
えば、K.E.J.Barrett.「Dispersion Polymerizat
ion in Organic Media」John Willey and Sons, Londo
n,1974、米国特許第3637569号、米国特許
第3753760号等に記載の方法に従って作製するこ
とができる。
【0040】ここで、イオン比率は、以下のように調整
することができる。その調整法の一態様を示す。前述の
湿式粉砕によるトナー濃厚液又は分散重合造粒法による
樹脂分散液を目的のトナー濃度に非水溶媒で希釈し、荷
電調整剤、酸性基含有重合体及び塩基性基含有重合体の
うち少なくとも1つ、4級アンモニウム塩等のイオン比
率調整剤を溶解又は分散した液を順次添加することによ
り調整される。これらのイオン比率調整剤は、湿式粉砕
時又は分散重合造粒時に添加することも可能である。イ
オン比率の調整は、荷電調整剤、酸性基含有重合体及び
塩基性基含有重合体のうち少なくとも1つと4級アンモ
ニウム塩等のイオン比率調整剤の各々の添加量を適宜調
整することで可能である。
【0041】分散重合造粒法で得られた樹脂粒子を着色
する方法として例えば特開昭48−75242等で公知
の方法である分散機(ペイントシェーカー、コロイドミ
ル、振動ミル、ボールミルなど)を用いて物理的に樹脂
中に分散する方法があり、使用する顔料・染料は非常に
多く知られている。例えば磁性酸化鉄鉄粉、カーボンブ
ラック、ニグロシン、アルカリブルー、ハンザイエロ
ー、キナクリドンレッド、フタロシアニンブルー、フタ
ロシアニンブラック、ベンジジンイエロー等が挙げられ
る。
【0042】他の着色の方法として、特開昭57−48
738等に記載の如く、分散樹脂物を好ましい染料で加
熱染色する方法がある。例えば、ハンザイエロー、クリ
スタルバイオレット、ビクトリアブルー、マラカイトグ
リーン、セリトンファストレッド、デスパースイエロ
ー、デスパースレッド、デスパースブルー、ソルベント
レッド等が挙げられる。
【0043】更に他の着色の方法として、分散樹脂と染
料を化学的に結合させる方法がある。例えば特開昭53
−54029等では、樹脂と染料とを反応させる方法あ
るいは、特公昭44−22955等では重合することで
不溶化し分散し得る樹脂の単量体に色素を予め結合させ
ておく方法が知られており、これらを使用することがで
きる。
【0044】本発明の現像剤は周知の有機光導電体、も
しくは無機光導電体を用いた感光体に対して用いること
ができる。また本発明の現像剤は感光以外の手段即ち帯
電針による誘電体の帯電等で生ぜしめた静電潜像を現像
するのにも用いられる。有機光導電体としては、周知の
広範囲の有機光導電体がある。具体例は「リサーチ・デ
ィスクロージャー」(Research Disclosure )誌#10
938(1973年5月号61ページ以降、「電子写真
要素、材料およびプロセス」という表題の論文)等に記
載されている物質がある。
【0045】実用に供されているものとしては例えば、
ポリ−N−ビニルカルバゾールと2,4,7−トリニト
ロフルオレン−9−オンとからなる電子写真感光体(米
国特許3,484,239)、ポリ−N−ビニルカルバ
ゾールをピリリウム塩系色素で増感したもの(特公昭4
8−25658)、有機顔料を主成分とする電子写真感
光体(特開昭49−37543)、染料と樹脂とからな
る共晶錯体を主成分とする電子写真感光体(特閲昭47
−10735)などかある。その他、電子写真学会誌第
25巻第3号(1986)の62〜76頁に記載されて
いる物質が挙げられる。これらの有機感光体の中でも、
本発明の液体現像剤は非画像部溶出型の印刷用原版に特
に好適に用いられる。この感光体は、アルミニウム等の
親水性で導電性を有する基板上に有機光導電体と樹脂よ
りなる分散物を塗布したものが一般的に用いられてい
る。例えば、特公昭37−17162号、特公昭38−
7758号、特公昭46−39405号、特開昭52−
24375号及び特公平2−46944号の各公報に記
載された印刷版材料が挙げられる。これらの印刷版にお
いて、有機光導電体のバインダーとして、アルカリ及び
/又はアルコールに可溶性であるスチレン無水マレイン
酸共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、酢酸ビ
ニル−無水マレイン酸共重合体、フェノール樹脂、又は
アクリル酸又はメタクリル酸とそれらのアルキルエステ
ル、アリールエステルとの共重合体が用いられ、有機光
導電性化合物としては、フタロシアニン及びその誘導
体、これまで公知の各種の有機光導電性化合物を用いる
ことができる。この製版工程としては、印刷用原版を帯
電、露光、現像を行い、トナー画像を形成し加熱定着し
た後、トナーが付着していない非画像部を溶出、除去し
て予め親水化処理を施した支持体表面を露出させ印刷版
が製版される。本発明の液体現像剤は画像部を形成し、
溶出液に対してレジストの役目をする。従って、トナー
画像の厚み、つまりトナーの付着量が重要になる。付着
量としては0.3g/m2 〜3g/m2 であり、好まし
くは0.5g/m2 〜2g/m 2 、更に好ましくは0.
7g/m2 〜1.5g/m2 である。トナー付着量が少
ないと、溶出液に対するレジスト性が不足して細線部や
ベタ部が部分的に侵されて画像欠陥となり、これらは印
刷した場合に、耐刷不良の発生となる。一方トナー付着
量が多いと、非画像部に付着するトナーが多くなり、溶
出時に地汚れとなり、印刷した場合に印刷汚れを発生す
る。又画像流れも多くなり、シャドー部にトナーが埋ま
り易くなり、いわゆるツブレを発生し画質が低下する。
【0046】本発明に用いられる無機光導電体としては
「エレクトロフォトグラフィー」(「Electrophotograp
hy」R.M.Schaffert 著、Foca1 Press (London)出
版)(1975年)260頁〜374頁などに開示され
ている各種の無機化合物が代表的である。具体例として
は酸化亜鉛、硫化亜鉛、硫化カドミウム、セレン、セレ
ン−テルル合金、セレン−砒素合金、セレン−テルル−
砒素合金等が挙げられる。その他、アモルファスシリコ
ンも挙げることが出来る。
【0047】本発明の液体現像剤の各組成分の量は、本
発明のイオン比率の範囲に入るように設定することがで
きる。具体的には、下記の通りである。樹脂または/お
よび着色剤を主成分としてなるトナー粒子は、非水溶媒
1000重量部当り0.1から50重量部、好ましくは
0.3重量部から20重量部である。分散剤は非水溶媒
1000重量部に対し0.1から100重量部、好まし
くは0.5重量部から50重量部、荷電調節剤は、0.
0001重量部から3重量部、好ましくは0.001重
量部から1重量部である。酸性基含有重合体は、0.0
001重量部から30重量部、好ましくは0.001重
量部から10重量部、塩基性基含有重合体は、0.00
01重量部から30重量部、好ましくは0.001重量
部から10重量部、4級アンモニウム塩は0.0000
1重量部から10重量部、好ましくは0.0001重量
部から1重量部である。
【0048】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明するが、本発明はその主旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。 マクロモノマーの製造例1(M−1) オクタデシルメタクリレート100g、チオグリコール
酸1g及びトルエン200gの混合溶液を、窒素気流下
攪拌しながら、温度75℃に加温した。次に、2,2’
−アゾビスイソブチロニトリル(A.I.B.N.)を
1.5g加え、1時間反応した。更に、A.I.B.
N.を0.5g加え3時間、その後、更にA.I.B.
N.を0.3g加え3時間反応した。この反応溶液を、
室温に冷却し、2−ヒドロキシエチルメタクリレート
2.8gを加え、これにジシクロヘキシルカルボジイミ
ド(略称D.C.C.)を4.5g及び塩化メチレン1
0gの混合溶液を1時間で滴下した。4−ジメチルアミ
ノピリジン0.1gとt−ブチルハイドロキノン0.1
gを加え、そのまま4時間攪拌した。
【0049】析出した結晶を濾別して得た濾液を、メタ
ノール2リットル中に再沈した。沈殿した白色固体をデ
カンテーションで補集し、これをテトラヒドロフラン3
00mlに溶解し、メタノール3リットル中に再度再沈
した。沈殿した白色粉末を補集し、減圧乾燥して、収量
93.2gで平均分子量6,100の重合体を得た。分
子量はGPC法によるポリスチレン換算値である。
【0050】
【化8】
【0051】分散安定用樹脂の製造例1:P−1 スチレン50g、上記マクロモノマーM−1を50gお
よびトルエン200gの混合溶液を4つ口フラスコにと
り窒素気流下攪拌しながら温度80℃に加温した。重合
開始剤として、1,1′−アゾビス(1−シクロヘキサ
ンカルボニトリル)1gを加え、80℃で24時間重合
させた。重合後室温に冷却し、トルエンをさらに200
g添加し、メタノール4リットル中に再沈殿させた。濾
過後、得られた白色粉末を乾燥し、重量平均分子量4.
3×104 の粉末92gを得た。
【0052】
【化9】
【0053】ラテックス粒子の製造例1:D−1 前記分散安定用樹脂P−1を20g、メタクリル酸メチ
ル53.8g、アクリル酸メチル46.2g及びアイソ
パーH400gの混合溶液を窒素気流下攪拌しながら温
度70℃に加温した。2,2′−アゾビス(2,4−ジ
メチルバレロニトリル)6.6gを加え、6時間反応し
た。開始剤添加後10分して白濁を生じ、反応温度は9
3℃まで上昇した。温度を90℃に上げ2時間攪拌し未
反応のモノマーを留去した。冷却後200メッシュのナ
イロン布を通し得られた白色分散物は重合率94%で平
均粒子0.30μmのラテックスであった。白色分散物
は、1カ月静置保存した後の分散状態も良好であった。
【0054】CD剤の製造例 無水マレイン酸49g、n−オクタデシル・ビニルエー
テル178g及びトルエン835gの混合物を、窒素雰
囲気下、攪拌しながら温度70℃に加温した。その温度
で、2,2’−アゾビス・イソブチロニトリル2.1g
を添加して3時間攪拌した後、更に2,2’−アゾビス
・イソブチロニトリル2.1gを添加し、温度85℃に
上げて4時間攪拌した。冷却後この反応液を、アセトニ
トリル5.0リットル中に攪拌しながら、10分間で加
え、そのまま30分間攪拌した。沈澱した固体を濾集・
減圧乾燥して白色固体167gを得た。この白色固体3
9.4g、n−オクタデシルアミン26.9g、ピリジ
ン2.3g及びキシレン100gの混合物を、温度12
0℃で5時間攪拌した。冷却後、メタノール1.0リッ
トル中に、15分間で攪拌しながら投入し、更にそのま
ま1時間攪拌した。沈澱した固体を濾集・減圧乾燥し、
淡黄色固体57gを得た。高速液体クロマトグラフ法で
測定した分子量は19000であった。又、中和滴定の
結果から半マレインイミド成分の割合が4:6であっ
た。以上の例で分子量はポリスチレン換算の重量平均で
ある。
【0055】実施例1〜7、及び比較例1、2 印刷用原版の作成 (光導電層用塗布液) 1.X型メタルフリーフタロシアニン ・・・15部 2.ベンジルメタクリレートとメタクリル酸の共重合体 ・・・139部 (メタクリル酸40モル%) 3.下記に示すチオバルビツール酸誘導体 ・・・1.6部
【0056】
【化10】
【0057】 4.1−メトキシ−2プロパノール ・・・444部 5.メチルエチルケトン ・・・666部 以上の組成をもつ混合物を、ダイナミル(KDL)で均
一に分散し(分散滞留時間1hr)、光導電層用塗布液
とした。上記の光導電層用塗布液をバーコーターで、砂
目立て及び陽極酸化処理を施したアルミニウム板上に塗
布し、120℃で10分間乾燥し、塗布量5g/m2
印刷用原版を作成した。
【0058】液体現像剤の作製 下記の組成で調合し、本発明の液体現像剤を作製した。 液体現像剤の組成 前記ラテックス粒子成分(D−1) 9g 前記荷電調整剤 0.5×10-4M 酸性基含有重合体 表−1に記載の量 〔ラウリルメタクリレート(LMA)/アクリル酸(AA) =95/5(重量比)〕 テトラブチルアンモニウムブロマイドの 1%イソプロピルアルコール溶液 1g アイソパーGにより総重量750gにする。
【0059】上記各々の液体現像剤のトナー粒子を含む
荷電量と、10000rpmで30分間の遠心分離によ
り現像剤中の粒子成分を除いた上澄み液の電荷量を測定
した。その測定方法は、特公昭64−696号公報に記
載の現像特性測定機で測定した(印加電圧500V、印
加した電極の背面に誘起された電圧の時間変化の初期値
を測定した)。それらの電荷量により算出したイオン比
率を表−1に記載した。また、現像液の液抵抗を川口電
機(株)製のユニバーサルエレクトロメーター(印加電
圧100V、5分値)により測定し、表−1に記載し
た。上記印刷用原版を暗所でコロナ帯電機により+35
0Vに帯電し、タングステン光で、150線の網点原稿
を露光した後、反転現像法を用いて現像した。即ち、上
記液体現像剤を用い、表面電位+350V、バイアス電
圧+200Vを対向電極に印加し、現像時間2秒、現像
温度25℃で反転現像することにより、ポジ画像を作製
した。ここで、対向電極は、粗面化した電極を用いた。
更に、作成した画像を120℃で2分間加熱し、トナー
画像を定着した。この印刷原版をモノエタノールアミン
162部、ベンジルアルコール18部、ペレックスNB
L30部を水790部に希釈した溶出液で35℃、6秒
間浸漬して非画像部を除去した。この製版画像の網点再
現性を光学顕微鏡により評価し、その値と効果を表−1
に記載した。ここでは、96%以上のシャドーを再現し
た場合を○、95%再現した場合を△、95%未満を×
とした。同じく、表−1に記載したトナー付着量は全面
露光した印刷用原版上にトナーを全ベタで現像付着さ
せ、そのトナー量を重量法により測定したものである。
【0060】
【表1】
【0061】表−1に示すように、イオン比率を本発明
の範囲(実施例1〜7)に設定することにより、画像流
れがなく、網点再現性が極めて良好になることが判る。
一方、比較例1、2においては、荷電調節剤、4級アン
モニウム塩、及び酸性基含有重合体を添加して、液抵
抗、トナー付着量等の荷電特性の値が良好であっても、
イオン比率が本発明の範囲に入らなければ、網点再現性
において良好な結果が得られなかった。更に、本実施例
においては、酸性基含有の重合体を用いてイオン比率を
調節することにより、現像液抵抗、トナーのQ/Mの
値、トナー付着量が殆ど変化せずに、網点再現性が向上
できた。
【0062】実施例8、9及び比較例3、4 実施例1においての液体現像剤中の酸性基含有重合体、
LMA/AA=95/5(重量比)の代わりに、塩基性
基含有の重合体、LMA/ジメチルアミノエチルメタク
リレート(DEMA)=98/2(重量比)を表−2に
記載の量で用いる以外は、上記実施例1と同様に現像液
を作製し、各々のイオン比率、液抵抗を測定した。更
に、実施例1と同様にトナー画像を作製し、トナー付着
量、網点再現性を評価した。それらの値を表−2に示し
た。
【0063】
【表2】
【0064】表−2に示すように、実施例1と同様に、
イオン比率が本発明の範囲の実施例8、9は、画像流れ
がなく、網点再現性が極めて良好になることが判る。一
方、比較例3、4においては、荷電調節剤、4級アンモ
ニウム塩、塩基性基含有重合体を添加して、液抵抗、ト
ナー付着量等の荷電特性の値が良好であっても、イオン
比率が本発明の範囲に入らなければ、網点再現性におい
て良好な結果が得られなかった。更に、本実施例におい
ては、イオン比率を調節するために塩基性基含有の重合
体を用いても、現像液抵抗、トナーのQ/Mの値、トナ
ー付着量が殆ど変化せずに、網点再現性が向上できた。
【0065】実施例10〜12及び比較例5 実施例1においての液体現像剤中の酸性基含有重合体、
LMA/AA=95/5(重量比)の代わりに、塩基性
基含有の重合体、LMA/ジメチルアミノエチルメタク
リレートのパラトルエンスルホン酸塩(DEMA−S)
=98/2(重量比)を表−3に記載の量で用いる以外
は、上記実施例1と同様に現像液を作製し、各々のイオ
ン比率、液抵抗を測定した。更に、実施例1と同様にト
ナー画像を作製し、トナー付着量、網点再現性を評価し
た。それらの値を表−3に示した。
【0066】
【表3】
【0067】表−3に示すように、実施例1と同様に、
イオン比率が本発明の範囲の実施例10〜12は、画像
流れがなく、網点再現性が極めて良好になることが判
る。一方、比較例5においては、液抵抗、トナー付着量
等の荷電特性が良好な値であっても、イオン比率が本発
明の範囲に入らなければ、網点再現性において良好な結
果が得られなかった。更に、本実施例においては、実施
例9と同様、イオン比率を調節するために塩基性基含有
の重合体を用いても、現像液抵抗、トナーのQ/Mの
値、トナー付着量が殆ど変化せずに、網点再現性が向上
できた。
【0068】実施例13と比較例6 実施例13として、実施例1における現像時間を2秒、
3秒、4.5秒、9秒と代えて、現像時の現像液温度の
変化により網点再現性を評価した。但し、現像時間、現
像温度、及び酸性基含有重合体の添加量を1g/リット
ルにした以外は、実施例1と同様にトナ−画像を作製
後、定着し非画像部を溶出して画像評価した。この時の
イオン比率は40%であった。その結果を図1の(a)
に示した。図1の(a)に示すように、現像温度、現像
時間が種々変化しても、網点の再現性は常に極めて良好
な結果であった。また、比較例6として、上記実施例1
3における酸性基含有重合体のみを添加しなかった場合
の現像時の現像時間、現像液温度の変化により網点再現
性を評価した。この時のイオン比率は17%であった。
その結果を図1の(b)に示した。現像時間が2秒の場
合、現像温度により網点再現性の結果は殆ど変化しなか
ったが、現像時間が3秒、4.5秒、9秒と増加するに
従って、現像液温度の高い場合に網点再現性が悪化して
しまった。従って、本発明のイオン比率を酸性基含有重
合体と4級アンモニウム塩で調整することにより、現像
時の温度、時間が変化しても、網点の再現性が常に良好
であり、画質の劣化が少ないことが判る。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、画像流れが少なく、網
点再現性、特にシャドーの再現性に優れる電子写真用液
体現像剤を提供することができる。更に、現像時の条件
が種々変動しても、安定して、良好な画質を得ることが
できる電子写真用液体現像剤を提供することができる。
更に、荷電調節剤を増やさずに、トナーのQ/M、現像
液抵抗、トナー付着量を変化させずに、安定な画像が得
ることができる電子写真用液体現像剤を提供することが
できる。また、非画像部溶出型の印刷版に好適な電子写
真用液体現像剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体現像液と比較例の液体現像液にお
いての現像温度、現像時間の変化による画質の変化を示
した図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年2月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真用液体現像剤
に関し、詳しくは画像流れが少なく、網点再現性に優れ
た電子写真用液体現像剤に関する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】上記のような問題を解決するものとして、
特開平5−119543号公報には、荷電調節剤と酸性
基含有重合体及び/又は4級アンモニウム塩を用いるこ
とにより、荷電量が大きく、荷電特性が優れ、更に画像
流れや二重像のない、網点再現性に優れた画像が得られ
る液体現像剤を開示している。しかしながらこの公報で
は、画像流れの防止、網点再現性において未だ不充分な
ところがあった。更に、現像時の条件(現像温度、現像
時間等)が種々変化すると、画質の劣化が更に著しくな
ってしまっていた。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の問題を解決することにあり、画像流れが少なく、
網点再現性に優れる電子写真用液体現像剤を提供するこ
とである。本発明の他の目的は、現像時の条件が種々変
動しても、安定して、良好な画質を得ることができる電
子写真用液体現像剤を提供することである。本発明の更
に他の目的は、荷電調節剤を増やさず、トナーのQ/
M、現像液抵抗を変化させずに現像剤の荷電量を所定に
設定でき、良好な画像が安定に得ることができる電子写
真用液体現像剤を提供することである。本発明の更に他
の目的は、非画像部溶出型の印刷版に好適な電子写真用
液体現像剤を提供することである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】本発明に用いられる樹脂を含むトナー粒子
としては、特に指定されるものではなく従来公知のもの
を使用することが出来る。トナー粒子の主要な構成成分
である樹脂としては、非水溶媒に不溶あるいは膨潤性の
実質的に不溶性の樹脂であればいずれでもよく、例えば
ポリエチレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、アクリ
ル樹脂、メタクリル樹脂、スチレン樹脂、カーボネート
樹脂、酢酸ビニル樹脂、エステル樹脂、アミド樹脂、ア
ルキレン樹脂、フェノール変性アルキッド樹脂、アマニ
油変性アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、フェノールホル
マリン樹脂、クマロン−インデン樹脂、天然樹脂変性マ
レイン酸樹脂、植物油ポリアミド樹脂、ロジン系樹脂、
ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、環化ゴ
ム、天然ゴム等の合成または天然樹脂等が挙げられる。
また、特開昭58−121047、同58−12793
9、同58−139155、同61−162058、特
開平2−74957、同2−74958号で開示され
クリル樹脂、アクリル−スチレン共重合体樹脂等も挙
げられる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】
【化5】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】
【化6】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】実用に供されているものとしては例えば、
ポリ−N−ビニルカルバゾールと2,4,7−トリニト
ロフルオレン−9−オンとからなる電子写真感光体(米
国特許3,484,239)、ポリ−N−ビニルカルバ
ゾールをピリリウム塩系色素で増感したもの(特公昭4
8−25658)、有機顔料を主成分とする電子写真感
光体(特開昭49−37543)、染料と樹脂とからな
る共晶錯体を主成分とする電子写真感光体(特昭47
−10735)などかある。その他、電子写真学会誌第
25巻第3号(1986)の62〜76頁に記載されて
いる物質が挙げられる。これらの有機感光体の中でも、
本発明の液体現像剤は非画像部溶出型の印刷用原版に特
に好適に用いられる。この感光体は、アルミニウム等の
親水性で導電性を有する基板上に有機光導電体と樹脂よ
りなる分散物を塗布したものが一般的に用いられてい
る。例えば、特公昭37−17162号、特公昭38−
7758号、特公昭46−39405号、特開昭52−
24375号及び特公平2−46944号の各公報に記
載された印刷版材料が挙げられる。これらの印刷版にお
いて、有機光導電体のバインダーとして、アルカリ及び
/又はアルコールに可溶性であるスチレン無水マレイン
酸共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、酢酸ビ
ニル−無水マレイン酸共重合体、フェノール樹脂、又は
アクリル酸又はメタクリル酸とそれらのアルキルエステ
ル、アリールエステルとの共重合体が用いられ、有機光
導電性化合物としては、フタロシアニン及びその誘導
体、これまで公知の各種の有機光導電性化合物を用いる
ことができる。この製版工程としては、印刷用原版を帯
電、露光、現像を行い、トナー画像を形成し加熱定着し
た後、トナーが付着していない非画像部を溶出、除去し
て予め親水化処理を施した支持体表面を露出させ印刷版
が製版される。本発明の液体現像剤は画像部を形成し、
溶出液に対してレジストの役目をする。従って、トナー
画像の厚み、つまりトナーの付着量が重要になる。付着
量としては0.3g/m2 〜3g/m2 であり、好まし
くは0.5g/m2 〜2g/m 2 、更に好ましくは0.
7g/m2 〜1.5g/m2 である。トナー付着量が少
ないと、溶出液に対するレジスト性が不足して細線部や
ベタ部が部分的に侵されて画像欠陥となり、これらは印
刷した場合に、耐刷不良の発生となる。一方トナー付着
量が多いと、非画像部に付着するトナーが多くなり、溶
出時に地汚れとなり、印刷した場合に印刷汚れを発生す
る。又画像流れも多くなり、シャドー部にトナーが埋ま
り易くなり、いわゆるツブレを発生し画質が低下する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】荷電調製剤の製造例 無水マレイン酸49g、n−オクタデシル・ビニルエー
テル178g及びトルエン835gの混合物を、窒素雰
囲気下、攪拌しながら温度70℃に加温した。その温度
で、2,2’−アゾビス・イソブチロニトリル2.1g
を添加して3時間攪拌した後、更に2,2’−アゾビス
・イソブチロニトリル2.1gを添加し、温度85℃に
上げて4時間攪拌した。冷却後この反応液を、アセトニ
トリル5.0リットル中に攪拌しながら、10分間で加
え、そのまま30分間攪拌した。沈澱した固体を濾集・
減圧乾燥して白色固体167gを得た。この白色固体3
9.4g、n−オクタデシルアミン26.9g、ピリジ
ン2.3g及びキシレン100gの混合物を、温度12
0℃で5時間攪拌した。冷却後、メタノール1.0リッ
トル中に、15分間で攪拌しながら投入し、更にそのま
ま1時間攪拌した。沈澱した固体を濾集・減圧乾燥し、
淡黄色固体57gを得た。高速液体クロマトグラフ法で
測定した分子量は19000であった。又、中和滴定の
結果から半マレインイミド成分の割合が4:6であっ
た。以上の例で分子量はポリスチレン換算の重量平均で
ある。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】上記各々の液体現像剤のトナー粒子を含む
荷電量と、10000rpmで30分間の遠心分離によ
り現像剤中の粒子成分を除いた上澄み液の電荷量を測定
した。その測定方法は、特公昭64−696号公報に記
載の現像特性測定機で測定した(印加電圧500V、印
加した電極の背面に誘起された電圧の時間変化の初期値
を測定した)。それらの電荷量により算出したイオン比
率を表−1に記載した。また、現像液の液抵抗を川口電
機(株)製のユニバーサルエレクトロメーター(印加電
圧100V、5分値)により測定し、表−1に記載し
た。上記印刷用原版を暗所でコロナ帯電機により+35
0Vに帯電し、タングステン光で、150線の網点原稿
を露光した後、反転現像法を用いて現像した。即ち、上
記液体現像剤を用い、バイアス電圧+200Vを対向電
極に印加し、現像時間2秒、現像温度25℃で反転現像
することにより、ポジ画像を作製した。ここで、対向電
極は、粗面化した電極を用いた。更に、作成した画像を
120℃で2分間加熱し、トナー画像を定着した。この
印刷原版をモノエタノールアミン162部、ベンジルア
ルコール18部、ペレックスNBL30部を水790部
に希釈した溶出液で35℃、6秒間浸漬して非画像部を
除去した。この製版画像の網点再現性を光学顕微鏡によ
り評価し、その値と効果を表−1に記載した。ここで
は、96%以上のシャドーを再現した場合を○、95%
再現した場合を△、95%未満を×とした。同じく、表
−1に記載したトナー付着量は全面露光した印刷用原版
上にトナーを全ベタで現像付着させ、そのトナー量を重
量法により測定したものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/10 8810−2C

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気抵抗109 Ω・cm以上、且つ誘電
    率が3.5以下の非水溶媒中に、少なくとも樹脂を含む
    トナー及び荷電調節剤からなる電子写真用液体現像剤に
    おいて、 (粒子成分を除去した該現像剤の荷電量/該現像剤全体
    の荷電量)×100 で表されるイオン比率が20〜80%であることを特徴
    とする電子写真用液体現像剤。
  2. 【請求項2】 前記イオン比率が、前記非水溶媒に可溶
    な塩基性基含有重合体及び前記非水溶媒に可溶な酸性基
    含有重合体のうち少なくとも1つと、4級アンモニウム
    塩とを添加することにより調節されることを特徴とする
    請求項1に記載の電子写真用液体現像剤。
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