JP3001649B2 - 高品質中間色調画像用カラー電子写真 - Google Patents

高品質中間色調画像用カラー電子写真

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JP3001649B2
JP3001649B2 JP3004498A JP449891A JP3001649B2 JP 3001649 B2 JP3001649 B2 JP 3001649B2 JP 3004498 A JP3004498 A JP 3004498A JP 449891 A JP449891 A JP 449891A JP 3001649 B2 JP3001649 B2 JP 3001649B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザー走査で印画さ
れる電子写真システムを用い、幾つかのカラー中間色調
分離画像を作りそして集め、フルカラー複写を与える方
法に関する。特に本発明は、カラープルーフ化(color
proofing)法に関する。これは又、透明基材上の単色画
像の形成に対しても応用出来る。
【0002】
【従来の技術】電子写真によるフルカラー複写について
は、C.F.カールソン(C.F.Carlson)により以前
の特許(例えば米国特許第2,297,691号)に開示さ
れる。しかし詳細なメカニズムについては何等記載され
ておらず、又開示されたトナーは乾燥粉末であった。米
国特許第2,899,335号及び同第2,907,674
号では、そのような乾燥トナーが特に2重焼付けされる
カラー画像用に使用される場合は画像品質に関する限
り、乾燥トナーには多くの限界があることが指摘され
る。これらの特許では、このような目的のためには液体
トナーを使用することが推奨される。これらのトナー
は、高抵抗率、例えば109ohm−cm以上のキャリヤー液
を含む。このキャリヤー液は、液中に分散された着色剤
粒子を含有し、更に好ましくは着色剤が担持した電荷を
付与するための添加剤を含む。米国特許第3,337,3
40号では、最初に付着される1つのトナーは、続く帯
電工程を妨害するほどの導伝性を有してもよいことが開
示される;そこでは、各着色剤粒子を被覆する低誘電率
(3.5以下)の絶縁樹脂(抵抗率1010ohm−cm以上)の
使用が特許請求される。米国特許第3,135,695号
では、絶縁脂肪族液中に安定に分散されたトナー粒子が
開示される。このトナー粒子は荷電着色剤コアを含み、
このコアは少量のアリール−アルキル物質で処理した芳
香族可溶性樹脂で包封されている。電荷制御剤としての
金属石鹸と、液体トナーの安定化添加剤との使用が、既
に多くの特許で開示される(例えば米国特許第3,90
0,412号;同第3,417,019号;同第3,779,
924号;同第3,788,995号)。他方、電荷制御剤
又は他の帯電添加剤がトナー粒子からキャリヤー液中に
移動する場合に見られる非効率的な作用という問題も提
起され、又これの対策も提案される(米国特許第3,90
0,413号;同第3,954,640号;同第3,977,
983号;同第4,081,391号;同第4,264,69
9号)。米国特許第3,890,240号には、当業者に
既知の典型的な液体トナーは1×10-11〜10×10
-11mho/cmの導電率を有することが開示される。英国特
許(GB第2,023,860号)には、液体自身の導電率
を低下させる1つの方法として、トナー粒子を液体トナ
ーから遠心分離し、そのトナー粒子を新鮮な液体中に再
分散することが開示される。この工程を数回繰返した後
には、液体トナーの導電率は約23の因数程が低下し
た。そして低コントラスト帯電画像用の感光性現像液と
して開示される。幾つかの特許には、トナー粒子の質量
の関数としての液体トナー内の遊離電荷濃度が、現像工
程に於ける効率に重要であるという概念が、述べられ
る。米国特許第4,547,449号には、この測定を行
なって、使用中に於けるトナー補充の際に蓄積される好
ましくない電荷の見積もりが行なわれる。又米国特許第
4,606,989号には、老化によるトナーの劣化を表
わす一つの尺度として用いられる。米国特許第4,52
5,446号ではトナーの老化は、一般に個々の粒子の
ゼータ電位に関係する現存電荷により測定される。関連
する米国特許第4,564,575号では、ポリマー上へ
のキレート化電荷指向剤(charge director)塩が開示さ
れ、更にトナー粒子上のゼータ電位の測定値が開示され
る。粒子直径250nmと400nmの値は33mVと2
6.2mVであることが示される。この特許の重要性
は、液体トナーの安定性を改善したことにある。ミュー
ラー(Muller)等による1980年の引例文献(電子写真
液体現像剤に於ける電気動力学の研究、工業出願に於け
るIEEE報告書、第IA−16巻、第771〜776
頁、1980年)では、理論的に液体トナーシステムが
扱われ、又或るトナーに関し実験的結果が与えられる。
非常に小さなトナー粒子(全て約0.1ミクロン以下)を
使用すると、それらは導電率比に関係するゼータ電位が
15〜99mVにある。しかし、電流が長時間流された
後に電流が上記の値に達した後は、この導電率比は直ち
にトナーの導電性に関連すると思われる。ゼータ電位
は、トナー粒子と溶解性イオン種の両方の導電率を含む
と考えられている;導電率比は、加えられた帯電キャリ
ヤーの殆んどが電流により付着された後の、キャリヤー
液の基本導電率であると考えられている。最後に米国特
許第4,155,,862号には、トナーの単位質量当た
りの電荷が、異なった色のトナーを幾枚か積層する際に
当業者が経験する困難さに関連付けられる。この後者の
問題に対しては種々の方法が試みられる。例えば米国特
許第4,275,136号では、一つのトナー層の別のト
ナー層への接着はトナー粒子表面上に水酸化アルミニウ
ム又は亜鉛添加剤が存在することにより高められた。
【0003】液体トナー中のトナー粒子の直径は、米国
特許第3,900,412号に記載される2.5〜25.
0ミクロンから米国特許第4,032,463号、同第
4,081,391号、及び同第4,525,446号に記
載されるサブミクロン範囲の値まで変わるが、それでも
尚、上記ミューラーの論文のものより小さい。米国特許
第4,032,463号には、0.1〜0.3ミクロンの
大きさは低い画像濃度を与えるので好ましくないことが
先行技術に於いて明らかにされている、と述べられる。
米国特許第4,480,022号及び同第4,507,37
7号には、現像した画像を与え且つこれはキャリヤー液
を除去後直ちに室温で滑らかな表面に自己定着する液体
トナーが、開示される。これらのトナー画像は、基材に
対しより高い接着性を有し且つひび割れを起こしにくい
と言われている。多色画像堆積体にそれらを使用するこ
とは、何ら開示されていない。
【0004】中間色調画像と共に使用するために設計さ
れた液体現像組成物に関する明白な引用例は、当分野に
於いては一般的でない。例えば米国特許第3,594,1
61号、同第4,182,266号、同第4,358,19
5号、同第4,510,223号、同第4,547,061
号、及び同第4,556,309号には全て中間色調画像
用に設計された電子写真システムが開示されるが、使用
するトナーの組成について詳細な記載は無い。米国特許
第4,640,605号には、トナーの構成について詳細
な記載は無いが、バイアス場のような現像条件がトナー
パラメーターとは無関係に特定される。米国特許第4,
657,831号も又、トナーの詳細な記載は無いが、
現像した多色中間色調ドットの光学的改変が、印刷の際
に見られるドットゲインをフルーフに関しシュミレート
するために開示される。欧州特許(EPA)第85301
933.9号には、電荷のトナー粒子上の統計的分布
の、中間色調画像に於ける色調複写に与える影響につい
て、記載されるが、他の構成パラメータについての詳細
な記載は無い。唯一米国特許第4,600,669号のみ
が、中間色調画像プルーフ化に使用するための液体トナ
ーについて詳述される;これらのトナーは、着色剤、ポ
リエステルバインダー、ワックス及びワックス分散剤を
含有するトナー粒子を含み、この粒子は絶縁キャリヤー
液中に分散される。
【0005】それ故この特許では、液体トナーの物理的
パラメータ、例えば導電率、トナー粒子のゼータ電位、
粒子当たりの又は粒子の単位質量当たりの電荷、及び粒
子上の電荷の局在化についての重要性が認識され、指摘
される。上記引用例の殆んどが、モノクロ画像現像液の
文脈中に於いて液体トナーの効率に関係する。これらに
ついては、使用するトナーについて或る種の価値ある詳
細な記述がなされるが、ただ米国特許第4,155,86
2号、同第4,275,136号、及び同第4,600,6
69号のみが多色色調画像について明白に述べられ、こ
れらのうち最初のもののみが、多色色調堆積体の品質を
トナー粒子のグラム当たりの電荷のようなパラメーター
に、関連付ける。
【0006】電子写真イメージ化の他の態様が以下のよ
うな引用例で知られており教示される。例えば、米国特
許第3,248,216号には画像を中間調色し、電子写
真のコントラストを低下することが述べられる。米国特
許第3,362,907号には、コントラストを調整する
ために増感剤を使用し、鋭いカットオフレスポンスを有
する液体現像剤が開示される。米国特許第3,560,2
03号及び同第3,784,397号には、現像とエッジ
の高まりについて議論される。米国特許第3,635,1
95号には、一列の突起物を含む現像剤を用いた中間色
調プリントの製造が記載される。高い場が使用される
(密のスペース化)。米国特許第3,707,139号には
間隙を通過するトナーの流れ及び現像に影響を与えるス
ペース化が議論される。米国特許第3,766,072号
には、導電率が変化する2種顔料の現像剤を用いたエッ
ジ効果の低下方法が記載される。米国特許第3,799,
791号には、場が制御された現像が述べられ、ここで
は光受容体が現像剤外部に液体により保持される(従っ
て狭い間隙)。米国特許第3,817,748号には、極
性液体のイメージ化によるコントラストの制御が述べら
れる。米国特許第4,023,900号には、処理条件に
よるコントラストの調整が述べられる。しかしこれは極
性液体のパターン化された塗布に対して特定的に適用さ
れる。米国特許第4,623,241号には、現像濃度を
最適化するための幾つかの相互作用効果について述べら
れる。米国特許第4,648,704号には、各種条件が
述べられる。ここでは、より低濃度のトナーが、より高
い濃度で且つより鋭いエッジを有する小さな緻密な画像
を現像する事が出来ることが記載される。調査研究開示
書167823では、エッジの高まり及びコピーのコン
トラストを調整するための乾燥トナー導電率が議論され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】新規な液体トナー分散
物について述べる。これは、例えばガウスレーザー光ビ
ームのような低コントラストの光源を用いて現像した時
に、非常に高度のコントラストを有する中間色調ドット
(dot)複写物を与える。これらのトナー特性が有利に用
いられて鋭いドットを生成する処理条件が述べられる。
本発明は、非常に素速い付着性を付与するためにトナー
粒子の或る種の帯電機構を利用する。付着速度は濃度(c
oncontration)に依存するが、しかし同時に又、十分な
現像時間が与えられれば各濃度に於いて最大濃度(densi
ty)が得られる。これらの帯電機構により、高いゼータ
電位を有し、粒径に関連される最小の電荷濃度を有し、
且つ本質的に液体環境(milieu)中に全く残留電荷を残さ
ない高度に移動性を有する粒子が与えられる。高い光学
濃度まで付着した場合でも、そのようなトナーは、光導
電体の露光部と未露光部との間に電荷の差違を高く保
つ。他の多くの液体トナーに見られるような光受容体上
の電荷を完全に消失するための現像は、本発明のトナー
では要求されない。これは、付着速度を高度に高める一
方、十分に制御される。使用する立体的安定剤が移動性
や安定性に寄与するようにトナーが処方されているの
で、他の場合では高度に帯電した粒子が必要であるのに
対し、より低く帯電した粒子を使用出来る。イメージ化
工程では、大領域濃度を均一に維持しつつドットのシャ
ープさを高めるために、高電場を用い、且つトナー粒子
を低濃度にしそして液を素速く補充する。
【0008】本発明は、シャープで高いコントラストの
ドットが要求されるイメージ化システムに於いて特に有
用である。イメージ化用の光が、リトグラフフィルム及
び接触露光を用いて得られるものよりシャープでない高
分解能電子筆記システムに於いて、それは特に有用であ
る。デジタルプルーフとして働き得るフルカラー中間色
調画像を電子写真で形成する際に、それは特に有用であ
る。
【0009】市販の液体トナーは、粒子と液体環境の両
方と平衡にある電荷指向剤により通常緩く帯電する。こ
れらのトナーによる画像は、低いコントラストを示す。
通常個々の色調ドットは、汚され、又ドット間を満たす
傾向にある。このトナーは、連続色調のイメージ化に、
或るいはシャープで高度の分解能イメージ化が要求され
る場合に、有用である。幾つかの特許では、より高いコ
ントラストを有するトナーが記載される。しかしこれは
通常ゲイニア(gainier)画像を費やし、トナーの安定性
と粒径、及び現像速度はより低い傾向にある。部分的に
は粒子に電荷が特異的に付着されることのために、素速
くシャープな現像性がトナーにより付与されるという技
術を、本発明のトナーにより提供する。更に、分散安定
性を付与するために或る立体安定剤鎖をコアー粒子に付
着すると、高コントラストのイメージ化に於いてトナー
の付着速度を上昇させることを見出した。
【0010】連続色調画像からシャープなドットを生成
することは、従来特別のハロゲン化銀処法と感化(infec
tion)現像のような現像方法を用いて行なわれる。これ
らのハロゲン化銀物質は又、筆記用ビームが非常に範囲
の狭いビーム、通常10ミクロン以下の直径に焦点が合
わされたレーザー筆記用出力レコーダーに使用される。
本発明者等は、より大きな直径でより低く焦点が合わさ
れたレーザービームを用いて、高度のコントラストを有
するドットを発生させることが出来ることを、見出し
た。本発明に於いて記載されるようなトナーを用いれ
ば、従来典型的には4以下の低コントラストを与えるよ
うな電子写真用材料をシャープな中間色調ドットを与え
るように処理され得ることを、本明細書に於いて開示す
る。ドットの直径とほぼ同じ程度のビーム直径、例えば
30ミクロンのレーザービームを用いて、要求される光
学濃度を有するシャープなドットを作ることが出来るこ
とは、明らかではなかった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の実施に適した液
体トナーとしては、米国特許出願番号No.07/27
9,424(1988年12月2日提出)に開示したもの
が挙げられ、これを参照によりここに導入してそのトナ
ーの開示とする。
【0012】上記発明に従った液体トナーは、抵抗率が
少なくとも1013ohm−cmで且つ誘電率が3.5以上の
キャリヤー液を含む。このキャリヤー液中に、着色した
又は黒色のトナー粒子が分散されている。このトナー粒
子は、キャリヤー液に関し両親媒性を付与する少なくと
も1種の樹脂又はポリマーを含む。尚、この樹脂又はポ
リマーの少なくとも一部は、電荷指向剤として作用して
もよい。
【0013】本発明の最高品質を有する中間色調画像の
現像用液体トナーは、以下の2つのパラメーターにより
特徴付けられることを、ここに開示する: (a)バックグラウンド導電率がキャリヤー液中に溶解し
たイオン種により付与されるのとは対照的に、導電率の
70%以上が荷電トナー粒子により付与される。尚この
キャリヤー液中に於けるトナー固体の濃度は、0.1〜
1.0重量%、好ましくは0.1〜0.5重量%、最も
好ましくは0.2〜0.4重量%である。
【0014】(b)粒子のゼータ電位は、60〜200mV
である。本発明で行なわれる逆現像に対しては、ゼータ
電位の符号は光導電体の電荷符号と同じである。本発明
に於いて、多色トナーオーバレイ画像に対しては符号は
正であるが、モノクロ画像に対しては符号は任意に負で
あってもよい。本発明者等は黒色トナーを用いモノクロ
画像を作製した。この画像は色調濃度が4で高品質の中
間色調ドットを有した。これらの中間色調分離体から得
られる印刷板は高品質のものであることが判った。
【0015】本発明では更に、多色画像に対してはその
ような液体トナー現像液のオーバーレイ効率は第3のパ
ラメータ要件を満足することにより高められる、ことを
開示する。即ち、 (c)静電潜像の現像中にトナーが付着される場合、キャ
リヤー液の除去後に直ちに周囲温度でフィルムの形成が
なされるようなトナー粒子組成物。この目的のために、
トナー粒子中に使用される樹脂又はポリマーはTg値2
5℃以下、好ましくは−10℃以下である。
【0016】オーバーレイ要件が全く存在しないモノク
ロ画像に関しては、パラメータ(c)は任意である。実
際、リトグラフ分離中間色調画像に対しては、付着トナ
ーがフィルムを形成するのは不利である。何故ならば、
トナー画像中の散乱という付加的効果により濃度がより
高くなるからである(高カリヤー(Callier)係数)。2つ
の先行技術特許(米国特許第4,480,022号及び同
第4,507,377号)がパラメータ(c)に関係する。そ
こでは、付着トナーを滑らかな表面に自己定着させて続
く熱処理工程を必要としない手段として、Tgが30〜
−10℃であることが開示され、特許請求されている;
その他に2つの米国特許第4,032,463号と第4,
081,391号、及びミューラー(Muller)等の論文に
は、パラメータ(b)に関係する情報が開示される。そこ
では、ゼータ電位が定義され、値が開示される。尚、上
記2つの特許ではトナー粒子の電荷符号を決定するため
にのみゼータ電位を用いるが、ミューラーの論文では特
に粒径と分散安定性の制御に関して、より興味深い。数
々の特許及びミューラーの論文には、キャリヤー液中に
溶けた荷電粒子の粒径を小さくする必要性が述べられる
が、パラメータ(a)自身の同定はなされてない;他の2つ
の米国特許第4,660,503号及び第4,701,38
7号には、現像中に画像上に付着した望ましくないイオ
ンの物理的除去方法が開示される。2つ以上のカラート
ナーを光導電体上の別のトナー上に積み重ねる場合、正
確に多色画像を複写するための要件であるパラメータに
ついては、上記何れの引用例も述べられてない。1つの
特許が、良好なオーバーレイ特性を得るために液体トナ
ーの電気的特性を設定することの必要性が認識される。
しかしそこでは、単純な導電率値とトナーの単位質量当
たりの電荷を決定因子として使用する。本発明者等は既
に、これらのパラメータは、求められるオーバーレイ特
性に対しては決定的ではないことを述べた。これらの引
用例をいかに組合わせても、本発明者等が良好なオーバ
ーレイ特性のために必要であると見出した上記2つ又は
3つのパラメーターの重要性を、示唆するものではな
い。そして又、そこでは本明細書で特定した濃度及び範
囲も示されてない。オーバーレイセット中の全てのトナ
ーがこれらのパラメータを満足しなければならないとい
うことの記載は、どこにも無い。
【0017】本明細書中に使用する或る用語についてそ
の意味を明確にすることは、本発明を実施する上での理
解に有用である。本明細書中「導電率」とは、体積導電率
であり、標準電気ブリッジ法により測定される[例え
ば、C.F.プラットン(C.F.Prutton)とS.H.
マロン(S.H.Maron),物理化学の基本原理、改訂
版、1951年、ザ・マクミラン・カンパニ(The Ma
cMillan Company)、ニューヨーク、第448〜45
5頁]。体積導電率は、測定電流をプレート電極の面積
及び場Eで割ることにより与えられる。体積導電率は、
単位mhos/cmを有する。
【0018】比固体導電率Csは、等価固体導電率とも
度々呼ばれる。これは、体積導電率の、液体現像液中の
全固形分重量%(Wp)に対する比である。Wpは、予め重
量を測定した液体トナーから液体キャリヤーを蒸発さ
せ、固体残渣の重量を測定することにより直接得られ
る。
【0019】導電率の比は、Cb/Ci(式中、Cbはトナ
ー中に現われるキャリヤー液の導電率と定義され、又C
iは液体トナー全体としての導電率と定義される。)と定
義される。
【0020】CbとCiの測定は、(本明細書中に開示す
るように)各選択した測定条件に於いて、時定数の約5
%以内で行なう。導電率の比は、荷電トナー粒子に関連
する偽導電率の重要度を表わす一つの尺度であり、それ
故トナーの付着には寄与しない。
【0021】トナーの挙動性は、これらの要件を満足す
るものとして開示した液体トナーの、物理的化学的性質
に関係する。 a)液体トナーの導電率は、電子写真画像の現像に於ける
トナーの効率を表わす一つの尺度として、当分野に於い
ては既によく確立されている。値としては1.0×10
-11〜10.0×10-11mho/cmが有利であることが、
米国特許第3,890,240号に開示される。高い導電
率は、一般に電荷のトナー粒子上への付着が非効率的で
あり、電流密度と現像中に付着したトナーとの間の低い
関係に於いて見られた。低い導電率はトナー粒子が殆ん
ど又は全く帯電しないことを示し、そして非常に低い現
像速度となった。十分な電荷を各粒子に結合させるのを
確実にするために電荷指向剤化合物を使用することが一
般に行なわれる。電荷指向剤を用いた場合でさえも、キ
ャリヤー液中に溶解している帯電粒子上に多くの望まし
くない電荷が存在し得るという認識が近年なされた。そ
のような望ましくにい電荷は、現像に於ける非効率性、
不安定性及び不一致性につながる。電荷をトナー粒子上
に局在化させ、実質的に電荷が粒子から液体中に移動す
るのを無くするための適切な努力により、実質的な改善
が行なわれる。要求特性の一つの単位として、液体トナ
ー中に現われるキャリヤー液の導電率と液体トナー全体
としての導電率との比を、本発明では用いる。この比は
0.3以下である。先行技術に於いて試みられたトナー
は、これよりも遥かに大きな比であり、0.95の領域
であった。
【0022】b)各トナー粒子により担持された電荷は、
特に長期間の貯蔵時に於いて粒子をキャリヤー液中に安
定に分散させるのに重要であることが、当業者には既知
である。又、新たに付着したトナー粒子の、光導電体又
は既に付着したトナー層の受容表面に対する接着性を確
実にするのに、上記の電荷は主要な要素であることを、
見出した。逆現像工程に於いて現像電極により作られた
バイアス電場の影響下にイメージ化表面上で粒子が衝突
する速度に、接着は関連していると考えられる。キャリ
ヤー液体環境中のトナー粒子の移動性(及びそれ故バイ
アス電場の影響下の速度)を増大させる際の電荷の効率
は、粒子のゼータ電位により測定される。ゼータ電位
は、ディフューズ(difuse)2重層(これは、トナー粒子
に付着した堅固な層と溶液の大部分との間の領域であ
る。)を横切る際の電位の勾配であると、定義される[引
例、表面の物理化学、アーサー・アダムソン(Arthur
Adamson)、第4版、第198〜200頁]。ここでは、
平行板コンデンサー配置物を用いてトナー粒子の移動性
を測定することにより、ゼータ電位を見積もった。均一
な電場E=V/d(Vは印加電圧であり、dは板間距離で
ある。)を得るために、コンデンサー板の面積は板間の
距離に比し大きかった。板間の空間を満たす液体トナー
と電圧Vにより発生する電流をキースレー(Keithley)
6/6デジタル静電電位計を用い時間の関数としてモニ
ターした。典型的には、帯電イオンと帯電トナー粒子が
一掃されるために、電流は指数的に減衰することが判っ
た。トナー粒子に対する時間定数はイオン種のそれより
遥かに長く、それ故2つの値を減衰曲線中に於いて分離
することが出来るという論理的仮定を、設定した。tが
時間定数とすると、場Eの影響下に於ける帯電トナー粒
子の速度(u)はu=d/tであり、トナーの移動性(m)はm=
u/Eである。
【0023】そしてゼータ電位(Z)は、Z=3sm(2e
e0)(sは液体の粘度、e0は電気的誘電率、及びeはキャリ
ヤー液の比誘電率である。)により与えられる。文献(米
国特許第4,564,574号及び上記ミューラ等のも
の)には、トナー粒子のゼータ電位については、トナー
粒子の液体中に於ける分散性に対するゼータ電位の安定
化効果に限定して述べられる。上記特許中で与えられる
値、26〜33mVは本発明の目的のためには余りにも
小さ過ぎることを、本発明者等は見出した。
【0024】ミューラー等の文献中のゼータ値はより高
く、そして本発明の実施に於いて列挙されたものの範囲
内であるが、それらは要求されるものより遥かに低い導
電率値と合わされる。又本発明者等は、ゼータ電位は、
与えられたトナー中に於いて比較的均一で且つ+60〜
+200mVに集中すべきであることを、見出した。多
色中間色調画像を作る方法は、米国特許第4,728,9
83号に詳細に述べられおり、これを参照によりここに
含める。
【0025】一つの態様に於いては、これらのトナーは
一つの有機受容体層上に連続してイメージ化される。こ
の受容体層は、溶液中での吸収ピークが820nmの波長
をであるインドレニン染料で増感されるBBCPM{ビ
ス−5,5'−(N−エチルベンゾ(a)カルバゾリル)−フ
ェニルメタン}を含み、+520ボルトまで帯電され、
そして波長833nmのレーザースキャナー放射光により
1500走査線/インチに於いて+60ボルトの電位ま
で放電される。逆現像モードは、電極と光導電体との間
の間隙を15/1000インチとし、電極のバイアス電
位を+350ボルトにした。現像電極間の滞留時間は
1.5秒であった。集積現像化画像を塗装紙受容体シー
トに転写した。
【0026】本発明者等は、導電率が液体トナーの固体
濃度の関数であることを、見出した。更に本発明者等
は、導電率を重量%単位の固体濃度で割って得られるパ
ラメータが液体トナーの容認度を示すインジケータとし
て導電率単独の場合よりも良いことを、見出した。本発
明者等は、このパラメータを等価固体導電率Csと呼
ぶ。低固体濃度で且つ上記パラメータ(a)で表わされる
ような導電率比が低い液体トナーを使用すれば、シャー
プで高コントラストの中間色調ドットが得られる。等価
固体導電率に対する移動性の比が高い場合に特にこの事
が言える。初期等価固体導電率は10-10mho/cm以下で
ある。
【0027】現像間隙中でトナー濃度が枯渇することな
く高い付着速度を確実にするために、現像条件はこれら
の液体トナーの特性と合っていなければならない。移動
性の等価固体導電率に対する比が高い場合に、特にこの
事が言える。即ち、5000V/cm〜25,000V/c
mの場を与えるためのバイアス電圧を有する250〜5
00ミクロンの間隙が、上記(a)で与えられるトナーパ
ラメータに関し特に適してることを、見出した。
【0028】1〜3秒の滞留時間が、液体トナーを間隙
に高度に流すには効果的であることを、見出した。
【0029】
【実施例】測定中、液体トナーの補充を全く行なわず
に、導電率セル中に於いて測定を行なった。場は実際の
現像に於いて推奨されるものより低かったが、測定結果
は実際の条件下で期待される特性と非常に近いものを示
した。 定義: T.O.D.;透過光学濃度 R.O.D.;反射光学濃度 BBCPM;ビス−5,5'−(N−エチルベンゾ(a)カル
バゾリル)−フェニルメタン HQ;ヒドロキシキノリンキレート CHBM;カルボキシヒドロキシベンジルメタクリレー
ト−サリシレートキレート
【0030】トナーの調製(実施例1) シアントナー#1の調製を以下のように行なった。シア
ン顔料(サン・ケミカル(Sun Chemical)No.249
−1282)をアルカノール(Alkanol)DOA(アミン含
有油溶性ポリマー)と一緒に3時間シルバーソン(silver
son)混合により分散して、シアン練り顔料を調製した。
この顔料からの各サンプルを、油溶性酸アルミニウムジ
イソプロピルサリシレートと混合した。生成分散液を導
電率セル中で試験すると、陰電極にシアン染料が付着
し、これは正に帯電したトナー粒子であることを示し
た。この分散液は、1ケ月間の貯蔵後でも安定であっ
た。
【0031】シアントナー#1をイソパールG(Isopar
G)で0.2%固形分にまで稀釈した。以下の特性を有
することが測定された: 初期導電率:1.25×10E−12(mho/cm) 電気的移動性:1.85×10E−5(cm−cm/vt−sec) 付着速度:0.75sec/50%付着 電荷/密度:0.02ミクロクーロン(microcoul)/T.
O.D.−cm2) 残留導電率:初期導電率の25%
【0032】このトナーを、600ボルトに帯電したB
BCPM有機光受容体を用い像を造り、HeNeレーザー
スキャナーを用い残留電圧75ボルトまで露光した。レ
ーザースポットは直径30ミクロンで、1500ドット
/インチ抽かれた。露光に用いたドットパターンはステ
ップターゲットであり、この各ステップは150ライン
/インチ中間色調スクリーンに於いて5〜98%から選
択された中間色調ドットを有する1cm四方のものであっ
た。現像工程では現像剤間隙1/2インチ(1.27cm)
幅中に2秒の滞留時間を含み、光受容体表面から15/
1000インチ(.378mm)間隔を空けた。ポンプで素
速くトナーをこの間隙に通し、そして真空除去した。+
350ボルトのバイアスを電極に印加し、現像液に72
00ボルト/cmの場を付与した。現在は放棄された同時
係属の1985年3月7日提出の米国特許出願番号N
o.06/708,983(これを参照によりここに含め
る。)に記載されるように、現像後に画像を熱転写し塗
装原紙中に埋封して画像を定着した。
【0033】ドットの光学顕微鏡写真では、全て色調範
囲で複写されており、非常に鋭いドットとホールであっ
た。これらの条件に於いては、単一露光スポットは直径
12ミクロンと測定された。ミクロ濃度計により、これ
らのドットは非常に鋭く、又固体領域と同じくらい高い
濃度であることが分った。その他の画像を、トナー濃度
とバイアス電圧を変えて、造った。直径4〜20ミクロ
ン単一ドットをこの方法を用いて得た。固体領域はよく
充填しているのが観測され、Dmax1.4〜2.2が得
られた。固体領域より20〜50%ほど高い濃度が測定
されたことより、幾つかのエッジの高まりが認められ、
これは流速と現像領域中の補充の関数であることが判っ
た。
【0034】これらのドットを、ゼイス(Zeiss)画像処
理カメラを用いて評価した。このドットエッジの鋭角さ
を測定し、マッチプリントTM(MatchprintTM)材を用い
て形成した中間色調のドットと比較した。トナーエッジ
のコントラストは、リトグラフコンタクトフィルムで露
光したマッチプリントTMドットと等しいことが判った。
【0035】ジェームズ・リバー・グラフィックス(Ja
mes River Graphics)C57黒色トナーは、全く高
度なコントラストドットを与える。これは、部分的には
トナーが、より高濃度で且つ大きな粒径のためである。
これはシアントナー#1ほど鋭くはなく、僅かに付着速
度が小さく、保存寿命がより短かい。
【0036】実施例2 以下の粗製の黒色トナーを、実施例1のシアントナー#
1の替わりに用いた。 分散剤:ポリブテニルコハク酸アミン 9
wt% イソパールTMISOPARTM)M 73wt% ミクロライトTM(MicrolithTM)CP顔量 18wt% この濃度をイソパールTMMで0.6wt%まで稀釈し、使
用現像とした。これは以下の特性を有した。 等価固体導電率(Cs)=5.09×10-11mho/cm.wt
% 電気的移動性=−1.45×10-5cm2/V.sec ゼータ電位=−124mV 及び粒径範囲0.4〜1.2ミクロン
【0037】このトナーを用いて実施例1と同様に試験
したところ、シアントナー#1と同様の中間色調結果と
なった。このトナーは付着領域に4以上という高濃度を
与える。これは、処理現像時にトナーの付着を厚くする
大きな粒径と高い粒子移動性に関係していると思われ
る。中間色調ドット品質を損なうことなく、高濃度が得
られた。
【0038】実施例3 本発明の新規なオルガノゾル液体トナーの使用。キレー
ト化帯電機構と有機顔料を用いて、3種のオルガノゾル
トナーを上述のようにして画像にした。これらのトナー
を、以下の実施例4に示す調製法により調製した。これ
らのトナーは、以下の平均特性を有した: 稀釈濃度:0.2〜0.4wt% 初期導電率:0.4〜1.5×10E−11(mho/cm) 残留導電率:初期導電率の20%以下 電気的移動性:0.7〜2.2×10E−5(cm2/V.s
ec) 電荷/光学濃度:0.02〜0.08マイクロクール/
T.O.D.−cm2 大領域コントラスト:0.9〜4.0
【0039】これらのトナーを用いて作られた画像は、
非常に鋭いドット複写物であった。顕微鏡検法によれ
ば、小さな5%ドットから98%ドット色調曲線に対し
鋭いエッジであった。固体濃度は、全ての場合に於いて
1.4R.O.D.以上であった。特に、これらの同じ
トナーを連続色調のターゲットを用いて画像にした場
合、それらは全く低いコントラストであることが、観察
された。レーザー画像化工程に於いては、コントラスト
が低い光ビームを使用した場合、これらのトナーは非常
に鋭いトナー付着体を与えることを見出した。これを達
成するためには、トナーは高い粒子移動性を有するが、
トナーの担持する全電荷が画像の光学的単位濃度当たり
低く、更にバックグラウンド電荷のパーセンテージが低
いことが、トナーに求められる。図1は、幾つかのトナ
ーの付着速度を示す。特定の露光に対し求められる光学
濃度を付与しトナーに付着した電荷と、同じ露光に対す
る光受容体の表面電荷容量(これは現像バイアスボルト
により定義される。)との間の比が0.75以上ではな
い場合に、曲線A及びBにより表わされるようなトナー
は必要なドットの鋭さを付与する。又、低い等価固体導
電率トナーを使用する場合、一定のドットと固体複写の
ためには5kv/cm以上という高い場の現像条件が求めら
れる。
【0040】付着速度がより低く質量当たりの電荷がよ
り高いトナーが、よりソフトなドットを与える傾向があ
った。そしてより高いパーセンでドットが詰められる。
更に、安定性を向上させるために付加的な帯電化剤を配
合物に加えた場合トナーは、より低いコントラストを示
した。粒子当たりの電荷が低く残留導電率がより高いト
ナーは、より小さな安定性と保存寿命を有した。より高
いコントラストを有する市販のトナーは、より大きな粒
径とより低い透明性を有した。
【0041】電荷が顔料/バインダー粒子に特に付着し
ているトナーは、低コントラストのレーザー光を用いて
鋭いドット複写を達成することが求められることが判
る。更に、電子現像による高いコントラストのこのタイ
プのドット複写に対しては、高分子系が立体安定剤、電
荷指向剤及びコアバインダー(これらは全てが着色剤粒
子に付着する。)から成るオルガノゾルトナーが要求さ
れることが、分かる。実施例4 本発明の液体トナーの特性。 これらの実施例は、後の実施例に記載した方法で調製し
た液体トナーに関する。これらのトナーは、顔料粒子を
取囲み、且つ金属石鹸電荷発生剤がキレートするキレー
ト化部分を備える微少オルガノゾル粒子に基づいてい
た。このオルガノゾル粒子の内部コアはキャリヤー液に
不溶であるが、外側の結合基はキャリヤー液と相溶性を
示し、それ故安定な分散性を付与した。金属石鹸電荷発
生剤はキレート化作用でオルガノゾルに堅固に付着して
おり、その結果これらが液体本体内に移動するのを防い
だ。
【0042】一連の4色トナーを、以下の実施例5の調
製法に基づき、電荷発生剤を付着させるためにハイドロ
キノリン(HQ)を用いて調製した。これらはエチルアク
リレートのコアのTgは−12.5℃であった。測定し
た特性は: 試料 Ci×1011 Cb×1011 比 M×105 ゼータmV トナー#2 0.95 0.33 0.35 1.01 86.3 黒色0.6wt% トナー#3 0.53 0.22 0.42 0.71 60.7 マゼンタ0.3wt% トナー#4 0.57 0.14 0.25 1.34 114.3 シアン0.3wt% トナー#5 0.75 0.19 0.25 1.37 117.0 黄色0.3wt%
【0043】電荷発生剤を付着するためにカルボキシヒ
ドロキシベンジルメタクリレート−サリシレートキレー
ト(CHBM)を用いて調製した類似のトナーは、以下の
特性を有した。EAコアは、尚Tg=−12.5℃であ
り、 トナー#6 0.76 0.43 0.57 1.21 103.4 黄色0.3wt% 更に別の類似のトナーをCHBMを用いて調製した。こ
れのポリ−メチルアクリレートコアのTg=13℃であ
り特性は: トナー#7 0.52 0.28 0.54 1.11 94.9 マゼンタ0.3et% マルチ色調画像形成に使用するこれらの液体トナーは、
これらをどのように選択しても全て非常に良好なオーバ
レイ特性を付与することが判った。
【0044】実施例5 本発明の液体トナーの調製。 オルガノゾルの調製は4段階から成る: a)安定剤前駆体の調製、 b)カップリング剤(例えばヒドロキシエチルメタクリレ
ート)の付加反応、 c)安定剤(上記aとb)のコアーモノマーとの重合によるラ
テックス形成、 d)キレート化用金属石鹸の付加及びトナー電荷の発生。 これは、ラウリルメタクリレート/サリシレート(CH
BM)安定剤;エチルアクリレートコアーラテックスの調
製で説明される。 サリチル酸基含有安定剤の調製、i)安定剤前駆体の調
製:温度計、及びN源に接続した還流冷却器を備えた
500ml2口フラスコに、ラウリルメタクリレート95
g、2−ビニル−4,4−ジメチルアズラクトン(VDM)
2g、CHBM3g、アゾビス−イソブチロニトリル(A
IBN)1g、トルエン100g、及びエチルアセテート
100gを仕込んだ。フラスコをN2でパージし、70℃
で8時間加熱した。透明な高分子溶液が得られた。この
高分子溶液の乾燥フィルムのIRスペクトルでは、5.
4ミクロンにアズラクトンのカルボニル吸収を示した。 ii)上記(A)と2−ヒドロキシエチルメタ−アクリレー
ト(HEMA)との反応:
【0045】HEMA2g、10%p−ドデシルベンゼン
スルホネート(DBS)のヘプタン溶液1.5g、及びエ
チルアセテート15mlの混合物を上記(A)のポリマー溶
液に加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。この高
分子溶液の乾燥フィルムのIRスペクトルではアズラク
トンカルボニルのピークは消失し、これはアズラクトン
とHEMAとの反応が完結したことを示す。イソパール
TM(IsoparTM)Gを等体積加え減圧下エチルアセテート
とトルエンを蒸留することにより、エチルアセテートと
トルエンを安定剤から除去した。この高分子溶液は濁っ
て見えた。この高分子溶液をファットマン(Whatman)濾
紙#2で濾過し、未反応サリチル酸を集めた。濾紙には
残留固体が全く存在せず、これは全てのCHBMが取込
まれたことを示す。濁りは、サリシルペンダント基の不
溶性にためであろう。 iii)ラテックスの調製−一般的方法:温度計、及びN2
ス源に接続した還流冷却器を備えた2lの2口フラスコ
に、イソパールG1200ml、固体ポリマー35g含有
の上記実施例に於ける安定剤溶液、AIBN1.5g及
びコアーモノマー*70gの混合物を、仕込んだ。フラ
スコをN2でパージし、70℃に加熱し撹拌した。反応
温度を70℃で12時間維持した。イソパールTMGの一
部を減圧下蒸留した。 *コアーモノマーは、エチルアクリレートであった(メ
チルアクリレート、ビニルアセテート及び他の適当なモ
ノマーであってもよい。)。 vi)金属キレートラテックスの調製
【0046】金属石鹸溶液−イソパールTMG中20%ジ
ルコニウムネオデカノエート。金属石鹸のイソパールTM
G温溶液に、イソパールTM温溶液中に存在する金属石鹸
と等モル存在する配位化合物の1(wt)%含有ラテックス
を数回に分けて加えた。この混合物を以下の表に示した
温度で5時間加熱した。生成ラテックスはコアTgが−
12.5℃で、全ての粒径は197±47nmであった。
【0047】v)顔料 顔料の純度又は顔料の選択は重要である。市販顔料[サ
ン・ケミカル(Sun Chemical)]を、キレートオルガノ
ゾルで分散する前に精製した。例えば、サン・ケム・
(Sun Chem.)シアン249−1282を、抽出液が
透明になる迄(24〜72時間)、EtOH又はEtOH/
トルエン80/20混合物でソックスレー抽出した。そ
れから溶媒湿潤顔料をイソパールTMGと共に撹拌し、1
0〜20%固形分とした。スラリーを撹拌中、温度を7
5〜95℃に保ち、窒素ガスを4〜6時間バブルさせあ
らゆる過剰の抽出溶媒を追出した。生成顔料/イソパー
ルGスラリーをトナーの調製に使用した。
【0048】vi)トナーの処法 オルガノゾルと顔料とを重量比2:1〜10:1でブレン
ドし、次いで通常サンドミル又はシルバーソン(silvers
on)ミキサーにより機械的に分散させた。この分散液を
40〜30℃の温度に保ち、分散する迄通常4〜6時間
を要した。生成トナー(例えばシアン)は、以下の特性を
有した。 粒 径 導電率 導電率比 ゼータ電位 220±40nm 0.9×10-11 0.57 76.8mV mho/cm 生成ミル化ベースは8〜10.0%のwt%であった。ト
ナーを、イソパールTMGで0.3wt%まで稀釈して調製
した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ケビン・マイケル・キドニー アメリカ合衆国55144−1000ミネソタ州 セント・ポール、スリーエム・センター (番地の表示なし) (72)発明者 モハメッド・アバス・エルマスリー アメリカ合衆国55144−1000ミネソタ州 セント・ポール、スリーエム・センター (番地の表示なし) (56)参考文献 特開 昭52−150038(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体トナーを用いるレーザー走査法により
    露光される電子写真画像の現像法に於いて、 a) 光導電性層表面を電荷増感し、該表面上に1つの感
    度(sense)の第1電場を与え、 b) 中間色調画像を該表面上にレーザー走査により露光
    し、それにより画像様の静電荷分布を形成し、 c) 該トナーを該表面に、該現像に要求される速度より
    大きな速度で少なくとも5000ボルト/cmの第2電場
    の存在下に塗布し、該第2場はその表面に対しては通常
    であり且つ該第1場とは反対の感度のものであり、該ト
    ナーが非極性絶縁液体中に分散されたトナー粒子を含
    み、それにより該トナー粒子が該表面上に画像様に付着
    され、該トナーが以下の性質、即ち i)10-10mho/cm以下の初期等価固体導電率、 ii)0.3以下の、バックグラウンド導電率の初期導伝
    率に対する比、 iii)ゼータ電位60〜200mVを有するトナー粒子、
    及び iv)0.1〜1.0重量%の、液体トナー中の該トナー
    粒子濃度 により特徴付けられる電子写真画像の現像法。
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