JP2019073950A - 屋根面換気ユニット及び屋根面換気ユニットの施工方法 - Google Patents
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Abstract
Description
従って、特許文献1では、捨水切枠部材の上部空間が傾斜部分によって狭くなっているため換気性能を低下させてしまう。
また本発明は、捨水切板部材と上部カバーとを板金性の一体物とすることなく止水性を高めるとともに屋根面換気ユニットと屋根面との一体感が高まり美観に優れる屋根面換気ユニットの施工方法を提供することを目的とする。
請求項2記載の本発明の屋根面換気ユニットの施工方法は、建造物の屋根面に配置される天面部材10と、前記天面部材10の下面に取り付ける止水箱20とを有し、前記天面部材10には、切り起こしにより天面板用開口部11を形成し、前記止水箱20を、少なくとも前記天面板用開口部11の下方に配置し、前記建造物の野地板40に設けた野地開口部41を前記天面部材10で覆い、前記天面板用開口部11と前記野地開口部41との間に換気路を形成し、前記天面部材10が、前記止水箱20及び前記野地開口部41を覆う上面板材12と、前記上面板材12の前端から下方へ延出させた前面板材13と、前記上面板材12の後端から後方へ延出させた後面板材14と、前記上面板材12の両側端下方を覆う側面板材15とを有し、前記後面板材14が、前記上面板材12の前記後端から垂下させた第1後面板材14aと、前記第1後面板材14aの下端から後方へ延出させた第2後面板材14bと、前記第2後面板材14bから更に後方へ延出させた第3後面板材14cと、前記第2後面板材14bと前記第3後面板材14cとを繋ぐ後面接続板材14dとを有し、前記野地板40の上面には化粧スレート50が敷設され、前記野地開口部41に対して捨水切60を設け、前記捨水切60が、前記野地板40の前記上面に配置される捨水切取付板61と、前記捨水切取付板61の端部から立ち上げた捨水切立ち上げ板62とを有する屋根面換気ユニットの施工方法であって、前記捨水切取付板61を前記野地板40と第1の前記化粧スレート51との間に配置することで、前記野地開口部41の棟側に配置する前記捨水切60を取り付ける捨水切取付工程と、前記第3後面板材14cを第1の前記化粧スレート51上に当接させて前記屋根面換気ユニットを前記屋根面に載置するユニット載置工程と、前記第3後面板材14c上に第2の前記化粧スレート52を当接させて第2の前記化粧スレート52を第1の前記化粧スレート51上に載置する第2化粧スレート載置工程と、第3の前記化粧スレート53の前端を前記第1後面板材14aに当接させ、第3の前記化粧スレート53の前記前端と前記第2後面板材14bとの間に空間を形成して第3の前記化粧スレート53を第2の前記化粧スレート52上に載置する第3化粧スレート載置工程とを有することを特徴とする。
また本発明の屋根面換気ユニットの施工方法によれば、化粧スレートの前端を第1後面板材に当接させることで、化粧スレートの前端と第2後面板材との間に空間を形成するため、化粧スレート前端から侵入する雨水は、化粧スレートの下面に沿って上昇することなく、第1後面板材の下端に落下し、第2後面板材に沿って側方へ流れるため止水性に優れ、また第3の化粧スレートによって上面板材と化粧スレートとの段差が小さくなり、屋根面換気ユニットと屋根面との一体感が高まり美観に優れる。
図1は本実施例による屋根面換気ユニットの斜視図であり、図1(a)は同ユニットの斜視図、図1(b)は同ユニットから側面板材を取り外した状態の斜視図、図1(c)は天面板材を連結した状態の斜視図である。
本実施例による屋根面換気ユニットは、建造物の屋根面に配置される天面部材10と、天面部材10の下面に取り付ける止水箱20とを有している。
天面部材10には、切り起こしにより天面板用開口部11を形成している。天面板用開口部11は、下向きランスによる切り起こしが好ましいが、ブリッジによる切り起こしでもよい。
図1(b)に示すように、止水箱20は、少なくとも天面板用開口部11の下方に配置する。
天面部材10は、止水箱20及び野地開口部41(図3参照)を覆う上面板材12と、上面板材12の前端から下方へ延出させた前面板材13と、上面板材12の後端から後方へ延出させた後面板材14と、上面板材12の両側端下方を覆う側面板材15とを有している。
上面板材12、前面板材13、及び後面板材14は、一枚の板材を折り曲げて形成されている。
側面板材15は、化粧スレート50(図3参照)上に当接させる接地面板15aと、接地面板15aから立ち上げられて天面部材10の側面を覆う側面板材本体15bと、側面板材本体15bの上端から延出させて上面板材12の内面に当接させる上面取付板15cと、側面板材本体15bの前端から延出させて前面板材13の内面に当接させる前面取付板15dと、側面板材本体15bの後端から延出させて後面板材14の内面に当接させる後面取付板15eとを有している。
このように、側面板材15を、上面板材12、前面板材13、及び後面板材14とは別部材で構成し、上面板材12、前面板材13、及び後面板材14に対して着脱可能とすることで、図1(c)に示すように、換気能力に応じて天面部材10を連接することができる。
後面板材14、上面板材12の後端から垂下させた第1後面板材14aと、第1後面板材14aの下端から後方へ延出させた第2後面板材14bと、第2後面板材14bから更に後方へ延出させた第3後面板材14cと、第2後面板材14bと第3後面板材14cとを繋ぐ後面接続板材14dとを有している。
第1後面板材14aに対する第2後面板材14bの傾斜角をα、第1後面板材14aに対する第3後面板材14cの傾斜角をβとすると、α<βとすることが好ましく、第1後面板材14aが上面板材12に対して垂直である場合には、α<90度、β=90度とする。すなわち、第2後面板材14bは第1後面板材14aに対して鋭角に形成し、第3後面板材14cを第1後面板材14aに対して垂直に形成する。
止水箱20は、天面板用開口部11の下方に配置される止水底面板材21と、止水底面板材21の一端に立設される止水前面板材22と、止水底面板材21の他端に立設される止水後面板材23と、止水前面板材22の端部と止水後面板材23の端部とを連接する止水側面板材24とで構成している。
止水前面板材22には、天面板用開口部11から進入して止水底面板材21に溜まった雨水を流出させる通水孔(図示せず)を形成している。止水後面板材23には、止水箱用開口部23xを形成している。
建造物は、垂木30の上部に野地板40が斜め下方に傾斜して設けられ、野地板40の上面に化粧スレート50が敷設される。
野地板40に野地開口部41を設け、屋根面換気ユニットは、固定ビス16によって建造物に固定される。
野地開口部41は天面部材10で覆われ、天面板用開口部11と野地開口部41との間には換気路が形成される。
野地開口部41に対して捨水切60を設けている。捨水切60は、野地開口部41の全周に設けることが好ましく、少なくとも、野地開口部41の棟側に配置する捨水切60aと、野地開口部41の軒側に配置する捨水切60bとを有する。
捨水切60は、野地板40の上面に配置される捨水切取付板61と、捨水切取付板61の端部から立ち上げた捨水切立ち上げ板62とを有する。
屋根面換気ユニットは、第3後面板材14cを第1の化粧スレート51上に当接させて屋根面に載置する(ユニット載置工程)。
ユニット載置工程の後に、第3後面板材14c上に第2の化粧スレート52を当接させて第2の化粧スレート52を第1の化粧スレート51上に載置する(第2化粧スレート載置工程)。
第2化粧スレート載置工程の後に、第3の化粧スレート53の前端を第1後面板材14aに当接させ、第3の化粧スレート53の前端と第2後面板材14bとの間に空間を形成して第3の化粧スレート53を第2の化粧スレート52上に載置する(第3化粧スレート載置工程)。
図4(a)は野地開口部への捨水切取付工程の後の状態を示す写真、図4(b)は第3化粧スレート載置工程の後の状態を示す写真、図4(c)は屋根面換気ユニットの施工後の状態を示す写真である。
まず、野地板40に野地開口部41を形成する(野地開口工程)。
野地開口工程の後に、捨水切60を野地開口部41の周囲に設ける(捨水切取付工程)。
捨水切取付工程の後に、第2化粧スレート載置工程及び第3化粧スレート載置工程によって第2の化粧スレート52及び第3の化粧スレート53を載置して屋根面換気ユニットの施工が完了する。
また本実施例によれば、野地開口部41の上方空間を確保できるため、換気性能が向上する。
また本実施例によれば、第3の化粧スレート53によって上面板材12と第3の化粧スレート53との段差が小さくなり、屋根面換気ユニットと屋根面との一体感が高まり美観に優れる。
11 天面板用開口部
12 上面板材
13 前面板材
14 後面板材
14a 第1後面板材
14b 第2後面板材
14c 第3後面板材
14d 後面接続板材
15 側面板材
15a 接地面板
15b 側面板材本体
15c 上面取付板
15d 前面取付板
15e 後面取付板
16 固定ビス
20 止水箱
21 止水底面板材
22 止水前面板材
23 止水後面板材
23x 止水箱用開口部
24 止水側面板材
30 垂木
40 野地板
41 野地開口部
50 化粧スレート
51 第1の化粧スレート
52 第2の化粧スレート
53 第3の化粧スレート
60 捨水切
60a 捨水切
60b 捨水切
61 捨水切取付板
62 捨水切立ち上げ板
Claims (2)
- 建造物の屋根面に配置される天面部材と、
前記天面部材の下面に取り付ける止水箱と
を有し、
前記天面部材には、切り起こしにより天面板用開口部を形成し、
前記止水箱を、少なくとも前記天面板用開口部の下方に配置し、
前記建造物の野地板に設けた野地開口部を前記天面部材で覆い、
前記天面板用開口部と前記野地開口部との間に換気路を形成する
屋根面換気ユニットであって、
前記天面部材が、
前記止水箱及び前記野地開口部を覆う上面板材と、
前記上面板材の前端から下方へ延出させた前面板材と、
前記上面板材の後端から後方へ延出させた後面板材と、
前記上面板材の両側端下方を覆う側面板材と
を有し、
前記後面板材が、
前記上面板材の前記後端から垂下させた第1後面板材と、
前記第1後面板材の下端から後方へ延出させた第2後面板材と、
前記第2後面板材から更に後方へ延出させた第3後面板材と、
前記第2後面板材と前記第3後面板材とを繋ぐ後面接続板材と
を有し、
前記第2後面板材を前記第1後面板材に対して鋭角に形成し、
前記第3後面板材を前記第1後面板材に対して垂直に形成した
ことを特徴とする屋根面換気ユニット。 - 建造物の屋根面に配置される天面部材と、
前記天面部材の下面に取り付ける止水箱と
を有し、
前記天面部材には、切り起こしにより天面板用開口部を形成し、
前記止水箱を、少なくとも前記天面板用開口部の下方に配置し、
前記建造物の野地板に設けた野地開口部を前記天面部材で覆い、
前記天面板用開口部と前記野地開口部との間に換気路を形成し、
前記天面部材が、
前記止水箱及び前記野地開口部を覆う上面板材と、
前記上面板材の前端から下方へ延出させた前面板材と、
前記上面板材の後端から後方へ延出させた後面板材と、
前記上面板材の両側端下方を覆う側面板材と
を有し、
前記後面板材が、
前記上面板材の前記後端から垂下させた第1後面板材と、
前記第1後面板材の下端から後方へ延出させた第2後面板材と、
前記第2後面板材から更に後方へ延出させた第3後面板材と、
前記第2後面板材と前記第3後面板材とを繋ぐ後面接続板材と
を有し、
前記野地板の上面には化粧スレートが敷設され、
前記野地開口部に対して捨水切を設け、
前記捨水切が、
前記野地板の前記上面に配置される捨水切取付板と、
前記捨水切取付板の端部から立ち上げた捨水切立ち上げ板と
を有する
屋根面換気ユニットの施工方法であって、
前記捨水切取付板を前記野地板と第1の前記化粧スレートとの間に配置することで、前記野地開口部の棟側に配置する前記捨水切を取り付ける捨水切取付工程と、
前記第3後面板材を第1の前記化粧スレート上に当接させて前記屋根面換気ユニットを前記屋根面に載置するユニット載置工程と、
前記第3後面板材上に第2の前記化粧スレートを当接させて第2の前記化粧スレートを第1の前記化粧スレート上に載置する第2化粧スレート載置工程と、
第3の前記化粧スレートの前端を前記第1後面板材に当接させ、第3の前記化粧スレートの前記前端と前記第2後面板材との間に空間を形成して第3の前記化粧スレートを第2の前記化粧スレート上に載置する第3化粧スレート載置工程と
を有する
ことを特徴とする屋根面換気ユニットの施工方法。
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CN108678303A (zh) * | 2018-05-31 | 2018-10-19 | 中国冶集团有限公司 | 种植屋面伸缩缝处防排结合的防水结构及施工方法 |
EP3721842A1 (en) | 2019-04-09 | 2020-10-14 | Trestech Co., Ltd. | Cylindrical bandage |
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2017
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