JP2000257228A - 屋根面換気ユニット - Google Patents

屋根面換気ユニット

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JP2000257228A
JP2000257228A JP11063917A JP6391799A JP2000257228A JP 2000257228 A JP2000257228 A JP 2000257228A JP 11063917 A JP11063917 A JP 11063917A JP 6391799 A JP6391799 A JP 6391799A JP 2000257228 A JP2000257228 A JP 2000257228A
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ventilation unit
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋根面に設ける換気ユニットにおいて、施工
を簡単にし、また低コスト化を図る。 【解決手段】 屋根の野地板に設けた開口部に対し、そ
のまわりに換気路本体等を設置するが、防水のため、こ
の換気路本体の外周部を取り囲むようにする捨水切板部
材4と、換気路本体の上部を覆うようにする上部カバー
5とを、板金性の一体物とした。これにより、部品点数
の少数化が図られ、施工が容易になり、且つ低コスト化
が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、屋根面換気ユニッ
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、屋根面換気ユニットとして、特許
第2802021号公報(以下、「先願例」と言う)に
記載のものが知られている。この先願例の屋根面換気ユ
ニットは、屋根の野地板における傾斜中途部に設けられ
た正方形状の開口部に対し、縁取り状に取り付ける木枠
と、この木枠のまわりを全周的に取り囲むように野地板
上に取り付ける水切と、この水切を取付後の木枠に対し
てその外周部の全周にわたって換気路を形成させるよう
に取り付ける蓋付きの換気路本体と、この換気路本体の
棟側(屋根勾配の上向き側)を覆うように設ける第2水
切とを有したものである。
【0003】上記水切は、屋根の流れ方向(屋根勾配に
沿った方向)に設ける左右一対の流れ水切と、棟側に設
ける棟側水切と、軒側(屋根勾配の下向き側)に設ける
軒側雨押との4部材で1組となっている。これら流れ水
切、軒側水切、軒側雨押は、いずれも金属板をL形に折
り曲げたものであり、施工時点では個々別々になってい
る。なお、第2水切も、金属板をL形に折り曲げたもの
である。また、換気路本体は下枠と上枠とに分割されて
おり、このうち上枠は、野地板の開口部を中心において
木枠全体を覆うような蓋形体(外周部に垂下壁がある)
をしたもので、下枠は木枠の外周部と上枠の垂下壁との
周間に回廊状をした換気通路(スペース)を形成させる
ための支持材的作用を奏するものである。
【0004】この屋根面換気ユニットは、換気路本体に
おける一辺寸法が屋根材(例えばスレート等の平板)の
働き長さの4倍強の長さに形成されている。従って、こ
の屋根面換気ユニットを屋根へ施工するに際しては、屋
根の流れ方向で少なくとも5枚分の屋根材を切り割りす
る必要があり、また左右方向でも2枚分の屋根材を切り
割りする必要があった(屋根材は千鳥配置となるように
葺いているので、最少の場合で、合計8枚もの屋根材を
切り割りすることになる)。なお、上記の屋根面換気ユ
ニットより小型のものとして、図20に示すものがあっ
た。この小型の屋根面換気ユニットは、ベース100が
周設された捨水切パイプ101を野地板102へ設けた
開口部に取り付けた後、図21に示すように、この捨水
切パイプ101上に、下枠103と上枠104とを有し
た換気路本体105を載設するというものである(上記
先願例の明細書中で従来技術として説明してある部類の
もの)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記先願例の屋根面換
気ユニットでは、部品点数が多いために、施工が面倒で
あり、また施工面及び製造面の両面で高コストになると
いう傾向にあった。また、施工に関して多くの屋根材に
加工(切り割り)を施す必要があったので、現場施工は
ますます面倒で、且つ熟練を要するという不都合があっ
た。一方、図20及び図21に示した小型の屋根面換気
ユニットでは、小型であることから捨水切パイプ101
としての一体化が可能であるという事情があり、従って
部品点数の少数化に繋がっている。しかし、この構造
は、先願例のような換気効率の大型のものには採用し難
いということがある。
【0006】また、施工面に関しては、小型になってい
るにも拘わらず少なくとも5枚の屋根材106に対して
加工を必要とする(図20において加工部分をハッチン
グで示す)ため、施工性が格段に容易である、というよ
うなものではなかった。本発明は、上記事情に鑑みてな
されたものであって、施工の容易性及び低コスト化を図
ることのできる屋根面換気ユニットを提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係る屋根面換気ユニットでは、屋根の野地板におけ
る傾斜中途部に設けられた開口部に対して縁取り状に取
り付ける捨水切枠部材と、この捨水切枠部材より軒側の
屋根材上部に取り付ける換気路本体と、この換気路本体
が載る屋根材上部で換気路本体の少なくとも左右両側と
捨水切枠部材より棟側とを取り囲みつつこの捨水切枠部
材より棟側の屋根材に下敷きさせる捨水切板部材と、換
気路本体及び捨水切枠部材の上部へ載設する上部カバー
とを有したものである。
【0008】ここにおいて、捨水切枠部材は、先願例で
言えば木枠に相当するが、木製のものに限定されるもの
ではない。また、本発明で言う換気路本体は、上部カバ
ーとの組み合わせにおいて先願例の換気路本体に相当す
るものであり、結局、この本発明の換気路本体は先願例
の下枠に相当し、上部カバーが先願例の上枠に相当して
いることになる。更に、捨水切板部材は、先願例で言え
ば水切のうちの左右一対の流れ水切と棟側水切とに相当
するものである。そして、このような構成下にあって、
捨水切板部材と上部カバーとを一体形成させることで、
部品点数の少数化を図っているものである。
【0009】また、上部カバーにおいて、その左右方向
寸法を屋根材の左右方向寸法の整数倍(等倍を含む)に
形成し、且つ屋根の流れ方向(屋根勾配に沿った方向)
寸法を屋根材における働き長さの整数倍(等倍を含む)
に形成することで、施工時における屋根材の加工手数を
大幅に削減しているものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1及び図2は、本発明に係る屋
根面換気ユニット1の第1実施形態を示している。ま
た、図3乃至図6は、この屋根面換気ユニット1の施工
手順を示している。この屋根面換気ユニット1は、捨水
切枠部材2と換気路本体3と捨水切板部材4と上部カバ
ー5とを有している。そして、捨水切板部材4と上部カ
バー5とは一体形成されている。すなわち、この屋根面
換気ユニット1は、わずか3部材によって構成されてい
る(接続ビスをはじめとする固定金具類やその他防水材
類等は除く)。
【0011】なお、本第1実施形態の屋根面換気ユニッ
ト1は左右方向に細長い形体を有したものとなってお
り、上部カバー5(側面形状が台形状をして上方へ膨出
する部分)の外形寸法で具体的に言えば、左右方向寸法
Wを1820mm、最上面の平坦部分5aにおける屋根
7の流れ方向(屋根勾配に沿った方向)寸法Dを180
mmとしている。従って、この屋根面換気ユニット1を
屋根7に施工するに際しては、屋根7の野地板8に対し
てその傾斜中途部に、予め、流れ方向に沿った口幅を狭
くし、且つ左右方向に長細い開口形状にした開口部9
(図3参照)を設けるものとする。なお、屋根材12に
はその左右方向寸法が約910mmの平板(スレート
等)を用いるものとしており、この場合で言えば、開口
部9の左右方向寸法は、2枚の屋根材12を横に並べた
範囲に収まるように形成することになる。
【0012】捨水切枠部材2は、例えば金属製薄板等か
ら断面L字型に折り曲げた長尺部材を、互いに背合わせ
状態にしつつ差込連結、溶接、ビス止め等の適宜連結構
造によって所定の枠形体に組み立てたものである。この
捨水切枠部材2は、野地板8に設けた開口部9に対し
て、その開口縁部に沿って縁取るように取り付ける。換
気路本体3は、金属製薄板等から断面コ字型やL字型又
はそれらの複合型に折曲した長尺部材を、L型ステー等
の連結金具15(図4参照)を用いつつ、差込連結、溶
接、ビス止め等の適宜連結構造によって長方形箱型に組
み立てて、その内部に、箱形体の短手方向を上下に蛇行
しつつ通り抜ける換気気路16を形成したものである。
【0013】この換気路本体3は、捨水切枠部材2より
軒側(屋根勾配の下向き側)となる屋根材12の上部に
対して取り付ける。捨水切板部材4は、金属製薄板等を
素材として平面コ字状に形成されたもので、コ字形体の
内側において、捨水切枠部材2及び換気路本体3の左右
両側と、捨水切枠部材2より棟側(屋根勾配の上向き
側)とを取り囲むことができる大きさを有している。こ
の捨水切板部材4は、換気路本体3の左右両側におい
て、この換気路本体3が載る屋根材12の上部へ平置き
状に取り付けるものであり、また捨水切枠部材2より棟
側では、野地板8の上部へ防水シート(図示略)を介し
て平置き状に取り付けてその上から屋根材12を被せる
(即ち、屋根材12に下敷きさせる)ようにする。
【0014】上部カバー5は、上記捨水切板部材4にお
けるコ字形体の内縁に沿ってフード型に一体的に膨出し
て形成されており、換気路本体3及び捨水切枠部材2の
上部を被覆しつつ、軒側のみに換気口18を形成して換
気路本体3の上記連通性を確保している。この換気口1
8は、上記のように上部カバー5が左右方向寸法Wを長
く形成されていることに伴い、高さHを約65mmと低
く抑えることができるものとなっている。このようにし
ても有効換気面積は、先願例と同じ450cm2 を確保
できる。従って、屋根7の領域中でこの屋根面換気ユニ
ット1が目立ちにくくなっており、屋根7の全体乃至建
物全体としての見栄えの悪化を招来しないようにしてい
る。
【0015】この上部カバー5において、その左右方向
寸法Wは上記したように1820mmに形成されてお
り、これは屋根材12の左右方向寸法(約910mm)
の整数倍(2倍)に略相当している。また、上部カバー
5における全体の流れ方向寸法Dは、屋根材12におけ
る働き長さM(図6参照)の整数倍(2倍)に略相当し
て形成されている。そのため、屋根材12を葺く場合
に、加工(切り割り)を要する屋根材12の枚数が抑え
られる(合計5枚だけとなっている)ことになり、また
加工を施すにしてもその加工が簡潔形状(L型切り又は
ストレート切り)で済むようにして、容易化が図られる
ことになる。また、施工後においても、周辺の屋根材1
2との間で見栄え上の収まりがよくなる。
【0016】なお、この上部カバー5と捨水切板部材4
とは、当初、別々に形成しておき、その後、互いに差込
連結、溶接、ビス止め等の適宜連結構造によって一体結
合させたものであってもよく、要は、屋根7に対する施
工時においてこれら両者を一体のものとして扱うことが
できればよいものである。この屋根面換気ユニット1を
屋根7に施工するには、図3に示すように屋根7の野地
板8に対して所定箇所へ開口部9を設け、これに合わせ
て野地板8上に敷く防水シート(図示略)等も切り欠い
ておく。また、この開口部9の軒側となる2枚の屋根材
12に、開口部9との干渉を避けるだけの切欠20を形
成させる。
【0017】そして、まず、図4に示すように、この開
口部9に対してその開口周部に捨水切枠部材2を被せ置
き、これを防水テープ、シーリング剤、適宜接着剤、釘
又はネジ等により野地板8へ固定する。また、この捨水
切枠部材2より軒側の屋根材12(切欠20を設けたも
の)の上部に換気路本体3を載せる。そして、この換気
路本体3において捨水切枠部材2に対して長手方向を平
行させると共に、相互間隔を所定に調節し、そのうえで
固定ネジ21によって屋根材12へ固定する。
【0018】次に、捨水切板部材4及び上部カバー5の
一体化されたものを、図5に示すように上記の捨水切枠
部材2及び換気路本体3に被せるようにする。そして、
上部カバー5における最上面の平坦部分5aから換気路
本体3へ向けて接続ビス22をねじ込み、これらを固定
する。また、捨水切板部材4の外周部(主に棟側)を、
野地板8に対して釘打ちする吊り子留め23(押え金
具)により、浮き上がらないように固定する。次に、図
6に示すように、捨水切板部材4における左右両側の流
れ方向の約上半部領域からその上方へ向けて、順次、屋
根材12を重ねるように葺いてゆく。このとき、捨水切
板部材4の左右両側へ位置付ける屋根材12について
は、上部カバー5と干渉する長さ分だけ加工(L型切り
又はストレート切り)を施す。
【0019】このようにして屋根材12を葺きあげれ
ば、屋根面換気ユニット1の組み立てと屋根7への取付
施工は完了する。結果として、この屋根面換気ユニット
1を施工するに際して加工を要した屋根材12の枚数
は、全部で5枚だけで済むというものである。図7は、
本発明に係る屋根面換気ユニット1の第2実施形態を示
している。この第2実施形態は、上部カバー5における
全体の流れ方向寸法Dを第1実施形態のそれよりも大き
く形成させたものである。なお、換気路本体3はこれに
合わせて拡大させてもよいし、また拡大させなくてもよ
い。
【0020】このような流れ方向寸法Dの大型化は、施
工時における屋根材12の加工手数を少なく抑えるとい
う理由から、屋根材12における働き長さM(図6参
照)の整数倍に略相当させる必要があり、本第2実施形
態では3倍を目安にしている。なお、寸法的に可能であ
れば、上部カバー5における全体の流れ方向寸法Dを屋
根材12の1枚分の働き長さMに略相当させる(即ち、
等倍にする)ようにしてもよい。図8は、本発明に係る
屋根面換気ユニット1の第3実施形態を示している。
【0021】この第3実施形態では、上部カバー5の形
状を、その側面形状が長方形状となるようにしたもので
あり、この点だけが第1実施形態と異なっている。この
ように、上部カバー5の形状は、任意に変更可能であ
る。図9は、本発明に係る屋根面換気ユニット1の第4
実施形態を示している。この第4実施形態では、上部カ
バー5の左右方向寸法Wを第1実施形態のそれより短く
形成させたものである。勿論、これに合わせて換気路本
体3も同様に小型化してある。
【0022】このような左右方向寸法Wの小型化は、施
工時における屋根材12の加工手数を少なく抑えるとい
う理由から、屋根材12の左右方向寸法の整数倍に略相
当させておく必要があり、本実施形態では等倍、即ち、
屋根材12の左右方向寸法と略同じにしてある。勿論、
屋根材12が比較的小型のものである場合には上記左右
方向寸法Wを拡大化することが可能であり、このとき
も、屋根材12の左右方向寸法の整数倍に略相当させる
必要がある。
【0023】図10は、本発明に係る屋根面換気ユニッ
ト1の第5実施形態を示しており、この第5実施形態
も、上部カバー5の左右方向寸法Wを第1実施形態のそ
れより短く形成させたものである。そしてそのうえで、
上部カバー5の形状を、その側面形状が三角形状となる
ようにすると共に、換気口18寄りの高さHを拡大させ
てある。勿論、換気路本体3もこの上部カバー5の形状
に沿って適宜変更してある。なお、このように上部カバ
ー5の高さHを高くすることによっても、それが直ちに
屋根7における全体としての見栄えを悪化させることに
繋がるものではなく、むしろ上部カバー5を目立たせる
ことにより、屋根7や建物全体の審美性等との釣り合い
の中でこの上部カバー5を一つのアクセントにして好結
果に結びつけるということもできる。
【0024】図11及び図12は、本発明に係る屋根面
換気ユニット1の第6実施形態を示している。この第6
実施形態では、上記第5実施形態と同様に、上部カバー
5の高さHを高くしたものである。ただ、第5実施形態
との違いは、上部カバー5の形状を、その側面形状が台
形状に形成することによって、最上面の平坦部分5aを
全体的に高背化させている点にある(即ち、図9に示し
た第4実施形態をそのまま高背化させたものである)。
【0025】なお、本第6実施形態では、上部カバー5
の高背化に伴い、その換気口18の開口面積も大きくな
り、そのためにこの換気口18を通じて換気路本体3内
へ雨水等が吹き込む可能性が高くなるので、換気路本体
3の最も軒側となる部分に、雨水等を排水するための排
水孔26を設けてある。なお、前記した第1〜第5実施
形態において、換気口18の大小に関係なく、上記排水
孔26を設けることにしてもよい。図13及び図14
は、本発明に係る屋根面換気ユニット1の第7実施形態
を示している。
【0026】この第7実施形態では、上部カバー5にお
いて、その最上面の平坦部分5aに換気口18が設けら
れており、この平坦部分5aの軒側端には垂下板28が
設けられて、換気路本体3が屋根7の流れ方向下側から
は見えないようになったものである。換気口18は、左
右方向に長い長孔29を屋根7の流れ方向に複数本並べ
てこれで一群を形成させ、この群を左右方向の複数箇所
に設けることで、その全体の開口面積を合計したものと
して形成される。各長孔29は、平坦部分5aに対して
プレスによる切起こし加工を施して、これによって生じ
た切起こし舌片をカバー内方へ斜めに折り曲げるように
して形成してある。
【0027】この第7実施形態でも、換気口18を通じ
て換気路本体3内へ雨水等が浸入すする可能性が高くな
るので、換気路本体3の最も軒側となる部分に、雨水等
を排水するための排水孔26を設けてある。また、この
第7実施形態では、換気路本体3を断面L型としただけ
の極めて簡素な形体にしてある。図15及び図16は、
本発明に係る屋根面換気ユニット1の第8実施形態を示
している。
【0028】この第8実施形態は上記第7実施形態と殆
ど同じであるが、換気口18において長孔29の群形成
数を左右方向で増やしている点、及び各長孔29で切起
こし舌片をアール形状に折り曲げている点だけが、第7
実施形態と異なっている。図17、図18、図19は、
それぞれ本発明に係る屋根面換気ユニット1の第9実施
形態、第10実施形態、第11実施形態を示している。
これらの実施形態は、第7実施形態(図13及び図1
4)や第8実施形態(図15及び図16)について、上
部カバー5の左右方向寸法Wや全体の流れ方向寸法Dを
変更させたり、換気口18における長孔29の個数を増
減させたりした例である。
【0029】なお、第11実施形態(図19)では、上
部カバー5において垂下板28を設けず、この部分にも
換気口18を形成させている。以上説明したように、本
発明では種々様々な実施形態へと敷衍可能なものであ
る。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る屋根面換気ユニットは、捨水切枠部材と換気路本
体と捨水切板部材と上部カバーとを有したものとして、
捨水切板部材と上部カバーとを一体形成して部品点数の
少数化を図っているので、施工の容易性及び低コスト化
を図ることができる。また、捨水切枠部材と換気路本体
と捨水切板部材と上部カバーとを有したものとして、上
部カバーの左右方向寸法及び流れ方向寸法を、屋根材を
基準にそれぞれ整数倍に形成することで屋根材の加工手
数を大幅に削減しているので、施工の容易性及び低コス
ト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る屋根面換気ユニットの第1実施形
態を中間省略して示す斜視図である。
【図2】第1実施形態の側断面図である。
【図3】第1実施形態を施工する手順の最初の段階を示
す斜視図である。
【図4】図3に続く施工手順を示す斜視図である。
【図5】図4に続く施工手順を示す斜視図である。
【図6】第1実施形態の施工後の状態を示す斜視図であ
る。
【図7】本発明に係る屋根面換気ユニットの第2実施形
態を中間省略して示す斜視図である。
【図8】本発明に係る屋根面換気ユニットの第3実施形
態を中間省略して示す斜視図である。
【図9】本発明に係る屋根面換気ユニットの第4実施形
態を示す斜視図である。
【図10】本発明に係る屋根面換気ユニットの第5実施
形態を示す斜視図である。
【図11】本発明に係る屋根面換気ユニットの第6実施
形態を示す斜視図である。
【図12】第6実施形態の側断面図である。
【図13】本発明に係る屋根面換気ユニットの第7実施
形態を中間省略して示す斜視図である。
【図14】第7実施形態の側断面図である。
【図15】本発明に係る屋根面換気ユニットの第8実施
形態を中間省略して示す斜視図である。
【図16】第8実施形態の側断面図である。
【図17】本発明に係る屋根面換気ユニットの第9実施
形態を示す斜視図である。
【図18】本発明に係る屋根面換気ユニットの第10実
施形態を示す斜視図である。
【図19】本発明に係る屋根面換気ユニットの第11実
施形態を示す斜視図である。
【図20】従来における小型の屋根面換気ユニットにつ
いてその施工状況を示した斜視図である。
【図21】図20の屋根面換気ユニットの側断面図であ
る。
【符号の説明】
1 屋根面換気ユニット 2 捨水切枠部材 3 換気路本体 4 捨水切板部材 5 上部カバー 7 屋根 8 野地板 9 開口部 12 屋根材 18 換気口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根(7)の野地板(8)における傾斜
    中途部に設けられた開口部(9)に対して縁取り状に取
    り付ける捨水切枠部材(2)と、該捨水切枠部材(2)
    より軒側の屋根材(12)上部に取り付ける換気路本体
    (3)と、該換気路本体(3)が載る屋根材(12)上
    部で換気路本体(3)の少なくとも左右両側と上記捨水
    切枠部材(2)より棟側とを取り囲みつつ該捨水切枠部
    材(2)より棟側の屋根材(12)に下敷きさせる捨水
    切板部材(4)と、上記換気路本体(3)及び捨水切枠
    部材(2)の上部へ載設する上部カバー(5)とを有し
    ており、上記捨水切板部材(4)と上部カバー(5)と
    が一体形成されていることを特徴とする屋根面換気ユニ
    ット。
  2. 【請求項2】 屋根(7)の野地板(8)における傾斜
    中途部に設けられた開口部(9)に対して縁取り状に取
    り付ける捨水切枠部材(2)と、該捨水切枠部材(2)
    より軒側の屋根材(12)上部に取り付ける換気路本体
    (3)と、該換気路本体(3)が載る屋根材(12)上
    部で換気路本体(3)の少なくとも左右両側と上記捨水
    切枠部材(2)より棟側とを取り囲みつつ該捨水切枠部
    材(2)より棟側の屋根材(12)に下敷きさせる捨水
    切板部材(4)と、上記換気路本体(3)及び捨水切枠
    部材(2)の上部へ載設する上部カバー(5)とを有し
    ており、上記上部カバー(5)は、左右方向寸法が屋根
    材(12)の左右方向寸法の整数倍に形成されていると
    共に、流れ方向寸法が屋根材(12)における働き長さ
    の整数倍に形成されていることを特徴とする屋根面換気
    ユニット。
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