JP2004360299A - 屋根の換気装置 - Google Patents

屋根の換気装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004360299A
JP2004360299A JP2003160048A JP2003160048A JP2004360299A JP 2004360299 A JP2004360299 A JP 2004360299A JP 2003160048 A JP2003160048 A JP 2003160048A JP 2003160048 A JP2003160048 A JP 2003160048A JP 2004360299 A JP2004360299 A JP 2004360299A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof
water
waterproof
ventilation
ridge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003160048A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Yoshida
達夫 吉田
Shuichi Mori
周一 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KMEW Co Ltd
Original Assignee
Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd filed Critical Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd
Priority to JP2003160048A priority Critical patent/JP2004360299A/ja
Publication of JP2004360299A publication Critical patent/JP2004360299A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
  • Building Environments (AREA)

Abstract

【課題】屋根開口部を覆う下部材に対して上部材を間隔をおいて取り付けるようにした構造の換気装置において、防水性の確保を図ると共に低コスト化を図った屋根の換気装置を提供する。
【解決手段】下部材12と上部材13との間に第1止水部材37が設けられ、この第1止水部材37は、下部材12に取り付けられる下板部48A,48Bと、上部材13を取り付けるための上板部49と、これら上下板部48A,48B,49を連結しかつ通風口53A,53B,53Cを有する防水壁50A,50B,50Cとを一体形成してなり、
下部材12と第1止水部材37との間に、屋根流れ方向の両側に上方突出した一対の防水壁40,41を有する第2止水部材38が介在され、第2止水部材38の一対の防水壁40,41間に、第1止水部材37の下板部48A,48Bが配置されている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋根の棟部分に設けられる屋根の換気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、屋根の換気装置として、本願出願人は、図7に示すような換気装置を市場に提供している。
この屋根の換気装置は、屋根の棟部分に屋根開口部62を設け、この屋根開口部62の上方側に該屋根開口部62を覆うように下部材63を設けると共に、この下部材63の上方側に該下部材63を覆うように上部材64を設け、これら下部材63と上部材64との間を、梁行方向一端側から他端側にわたって空気を流通させると共に棟部分で屋根開口部62に連通する換気通路65とし、この換気通路65を介して屋根の内側の換気を図っている。
【0003】
また、換気通路65内は、該換気通路65の空気の出入口66から吹き込む横風に含まれる雨水等の水が屋根裏にまで達しないように、上部材64又は下部材63から突出する複数の防水桟67を設けて、ラビリンス構造としている。
また、上部材64と下部材63との間隔を保持するために、防水桟67とは別体で形成された支持部材68を設けている。
また、換気通路をラビリンス構造とするために防水桟を設け、換気通路を形成する上下部材の間隔を保持する支持部材を設けた屋根の換気装置として、特許文献1に記載のものがある。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−254492号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の屋根の換気装置にあっては、部品点数が多くコスト高であるという問題がある。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、屋根開口部を覆う下部材に対して上部材を間隔をおいて取り付けるようにした構造の換気装置において、防水性の確保を図ると共に低コスト化を図った屋根の換気装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、屋根4の棟部分に屋根開口部7が設けられ、この屋根開口部7の上方側に該屋根開口部7を覆うように下部材12が設けられ、この下部材12の上方側に該下部材12を覆うように上部材13が設けられ、下部材12と上部材13との間に、梁行方向一端側から他端側にわたって空気を流通させると共に棟部分で屋根開口部7に連通する換気通路31が形成された屋根の換気装置において、
下部材12と上部材13との間に第1止水部材37が設けられ、この第1止水部材37は、下部材12に取り付けられる下板部48A,48Bと、上部材13を取り付けるための上板部49と、これら上下板部48A,48B,49を連結しかつ通風口53A,53B,53Cを有する防水壁50A,50B,50Cとを一体形成してなり、
下部材12と第1止水部材37との間に、屋根流れ方向の両側に上方突出した一対の防水壁40,41を有する第2止水部材38が介在され、第2止水部材38の一対の防水壁40,41間に、第1止水部材37の下板部48A,48Bが配置されている点にある。
【0007】
また、本発明の他の技術的手段は、前記第1止水部材37の防水壁50A,50B,50Cは、複数個具備され、前記換気通路31を迂回した経路とするように、各防水壁50A,50B,50Cの通風口53A,53B,53Cは、上部材13寄りと下部材12寄りとに順次交互に配置されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、棟側防水壁50Cの上端から棟側に突出した後に上側に折り返して軒側に延長突出された上折り返し片45と、上折り返し片45の軒側端から下側に折り返された下折り返し片46とが、第1止水部材37に設けられ、上部材13と第1止水部材38の上板部49との間に水を侵入させないようにすべく、上止水片47が、下折り返し片46の棟側端から下方突出されて第1止水部材37に一体に具備されている点にある。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に従って説明する。
図1及び図2において、1は桁行方向に設けられた棟木であり、2は棟から軒に向けて設けられた垂木であり、これら棟木1と垂木2とで組み上げた(屋根4の)骨組上に野地板3が張り付けられており、この野地板3の上面側には、アスファルトルーフィング等の防水シート5が敷かれ、その上に化粧スレート板等の屋根材6を葺くことで屋根4が主構成されている。
【0009】
この屋根4の棟部分には、屋根裏から外部に向けて上下方向に貫通する屋根開口部7が形成されている。この屋根開口部7は、例えば、垂木2,野地板3及び屋根材6等を切り欠いてなり、この屋根開口部7の上方に、棟を挟む一対の屋根面4a間に跨るように、且つ屋根開口部7を覆うように換気棟10が設けられている。
なお、前記屋根開口部7は、屋根4の桁行方向中途部に形成され、換気棟10で覆われる屋根4の棟部分以外の屋根4の棟部分は棟包み(図示省略)で覆われている。
【0010】
また、屋根開口部7の梁行方向両縁側には、屋根面4aを伝って雨水が屋根開口部7から屋根裏に浸入するのを防ぐために、屋根面4a側から上方側に延びるように設けられた水切り部材11が設けられている。
また、以下の説明において、屋根流れ方向での棟側を単に棟側、屋根流れ方向での軒側を単に軒側と呼ぶ。
前記換気棟10は、防腐加工が施された板金等で形成された下部材12と上部材13とを備えており、下部材12は、屋根開口部7の上方側に配置されていて、棟を挟む一対の屋根面4a間に跨るように且つ屋根開口部7を覆うように配置され、上部材13は、前記下部材12の上方側に且つ該下部材12を覆うように(下部材12に覆い被さるように)配置されている。
【0011】
前記下部材12は、図4にも示すように、上壁16と、この上壁16の梁行方向(桁行方向に直交する水平方向)の両縁側(上壁16の両側の軒側の端部)から下方側に(屋根面4aに向けて)延びる側壁17と、この各側壁17の下端から屋根面4aに沿って梁行方向外方側に延びる設置壁18とを備えている。
この下部材12の上壁16は、梁行方向中央部(屋根4の棟部分)で屈曲されていて屋根面4aの傾斜に対応する山形状(棟から梁行方向両外方に行くに従って下方に移行する傾斜状)に形成されている。
【0012】
また、この上壁16の頂部(梁行方向中央側)には、屋根開口部7に上下方向で対向する(屋根開口部7の上方に位置する)排気口20が形成されており、この排気口20は、桁行方向(下部材12の長手方向)に長い略矩形状に形成されている。
なお、排気口20は、桁行方向に連続状に形成したものであってもよいし、桁行方向に所定間隔をおいて複数形成してもよく、また、平面形状は矩形状でなくても長円状等どのような形状であってもよい。
【0013】
この下部材12は、その設置壁18が屋根面4a上に防水材24を介して載置され、その上から釘等の固定部材25を野地板3等に達するまで打ち込むことで、屋根面4a上に固定されている。
また、屋根4の上面には、下部材12の上壁16の下方側で且つ側壁17の内方側に配置された固定用金具21がビス等の固定部材22によって固定され、この固定用金具21に、下部材12の側壁17がビス等の固定部材23によって取付固定されている。
【0014】
上部材13は、図3にも示すように、上壁27と、この上壁27の梁行方向の両縁側(上壁27の両側の軒側の端部)から下方側に(屋根面4aに向けて)延びる側壁28と、この各側壁23の下端から屋根面4aに沿って梁行方向内方側に延びるガイド壁29とを備えている。
この上部材13の上壁27は、下部材12と同様、梁行方向中央部(屋根4の棟部分)で屈曲されていて屋根面4aの傾斜に対応する山形状(棟から梁行方向両外方に行くに従って下方に移行する傾斜状)に形成されている。
【0015】
また、この上部材13の側壁28は、下部材12の側壁17より軒側に位置する。
この上部材13は、下部材12との間に一定の空間を保つように、下部材12の上方に配置されており、かかる上部材13と下部材12との間の空間が、梁行方向一端側から他端側にわたって空気を流通させると共に棟部分で屋根開口部7に連通する換気通路31とされており、上部材13の側壁28の下端と屋根面4aとの間が換気通路31の空気の出入口32とされている。
【0016】
また、下部材12の桁行方向両側には、図4に示すように、上壁16の桁行方向の端部から上部材13の上壁27の近傍に向けて立ち上がる閉塞板34が、下部材12の上壁16の梁行方向一端から他端にわたって設けられている。
また、上部材13の桁行方向両側には、図3に示すように、上壁27の桁行方向端部から下部材12の上壁16近傍に向けて垂れ下がる閉塞板35が、上部材13の上壁27の梁行方向一端から他端にわたって設けられており、この閉塞板35は前記下部材12に設けられた閉塞板34の桁行方向の外側に位置されている。
【0017】
これら閉塞板34,35によって、換気通路31の桁行方向両側端部が塞がれている。
また、下部材12は棟包みに桁行方向でつき合わせ状に接続されており、この棟包みは、下部材12の上壁16、側壁17、設置壁18に対応する上壁、側壁及び設置壁を有していて下部材12と略同じ形状に形成されている。
なお、下部材12と棟包みとの接続部分の下面側には、これらを接続するため及びこれらの接続部分からの水の侵入を防止するためのジョイントピースが設けられている。
【0018】
また、図例のものでは、換気棟10の下部材12及び上部材13の上壁16,27の勾配は屋根4の勾配に比べて緩やかとなっているが、換気棟10の下部材12及び上部材13の上壁16,27の勾配を屋根4の勾配と同じ勾配にしても勿論よい。
換気通路31内(下部材12と上部材13の上壁16,27間)には、換気通路31内をラビリンス(迷路)構造とし且つ下部材12に対して上部材13を間隔をおいて(換気通路31が形成されるように)配置する(取り付ける)ための第1止水部材37が設けられている。
【0019】
この第1止水部材37は、換気通路31内をラビリンス構造とする機能と、上部材13の取付部材としての機能とを有し、部品点数削減による換気棟10の低コスト化が図られている。
この第1止水部材37は、上部材13及び下部材12とは別体で形成され、排気口20を挟んで梁行方向両側にそれぞれ設けられており、下部材12及び上部材13の桁行方向の長さと略同じ長さに形成されている。
下部材12と第1止水部材37との間に、第2止水部材38が介在されている。第2止水部材38は、図6にも示すように、第1止水部材37の場合と同様に上部材13及び下部材12とは別体に形成され、排気口20を挟んで梁行方向両側にそれぞれ設けられており、下部材12及び上部材13の桁行方向の長さと略同じ長さに形成されている。第2止水部材38は、下部材12の上壁16上に配置された下壁39と、屋根流れ方向の両側に上方突出した一対の防水壁40,41とを有している。
【0020】
各第1止水部材37は、図5にも示すように、下部材12側に取り付けられる下板部48A,48Bと、上部材13を取り付けるための上板部49と、これら上下板部48A,48B,49を連結し且つ屋根流れ方向で対向する複数の防水壁50A,50B,50Cとを備えている。また、各第1止水部材37に、棟側の防水壁50Cの上端から棟側に突出した後に上側に折り返して軒側に延長突出された上折り返し片45と、上折り返し片45の軒側端から下側に折り返された下折り返し片46とが、設けられ、上止水片47が、下折り返し片46の棟側端から下方突出されて第1止水部材37に一体に具備されている。上止水片47は、上部材13と第1止水部材37の上板部49との間に水が侵入しないように止水するようになっている。これら下板部48A,48B、上板部49、防水壁50A,50B,50C、上折り返し片45、下折り返し片46及び上止水片47(各第1止水部材37)は、板材を折曲等することにより一体形成されている。
【0021】
各第1止水部材37の防水壁50A,50B,50Cは、屋根流れ方向に間隔をおいて対向配置されて、軒側(屋根流れ方向下側)の防水壁50Aには、下部側(下部材12寄り)に空気を流通させる通風口53Aが設けられ、中央側の防水壁50Bには、上部側(上部材13寄り)に空気を流通させる通風口53Bが設けられ、棟側(屋根流れ方向上側)の防水壁50Cには、下部側(下部材12寄り)に空気を流通させる通風口53Cが設けられている。即ち、各防水壁50A,50B,50Cの通風口53A,53B,53Cは、上部材寄りと下部材寄りとに順次交互に配置され、排気通路31を迂回した経路としている。
【0022】
上板部49は、防水壁50A,50Bの上端部同志を連結しており、該上板部49にはナット部材51が設けられ、上部材13の上壁27、上折り返し片45及び上板部39を上部材13の上壁27の上方側から貫通し且つ前記ナット部材51に螺合するビス等の固定部材52によって上板部49に上部材13が取付固定されている。
下板部48Aは、軒側の防水壁50Aの下端から下部材12の上壁16に沿って且つ該上壁16の軒側端部(屋根流れ方向の下側端部側)に向けて延出され、下板部48Bは、下部材12の上壁16に沿って配置され且つ中央の防水壁50Bの下端と棟側の防水壁50Cの下端とを連結している。
【0023】
第2止水部材38の一対の防水壁40,41間に、第1止水部材37の下板部48A,48Bが配置されている。これら下板部48A,48Bと第2止水部材38の下壁39とは、リベット等の固定部材55によって下部材12の上壁16に取付固定されている。
第2止水部材38の一対の防水壁40,41は第2止水部材38の長さ方向にわたって設けられており、また、これら防水壁40,41の上端部は、下部材12と上部材13との上壁16,27間の中途部に位置していて、各立上板部46,47の上端部と上部材13の上壁27との間が空気流通用の開口58,59とされている。
【0024】
また、各防水壁40,41の上端部には、該上端部から軒側に突出する風きり部60,61が第2止水部材38の長さ方向にわたって一体形成されている。
また、軒側の防水壁40の風きり部60は、上部材13のガイド壁29よりも高い位置に位置する。
前記構成の換気棟10にあっては、屋根裏からの空気は、図1に矢印aで示す如く、屋根開口部7及び排気口20を通って換気通路31に侵入し、第1止水部材37及び第2止水部材38を、棟側から軒側へと上下に蛇行して通過し、換気通路31の出入口32から外部に排気される。
【0025】
また、外部からは、換気通路31の出入口32から梁行方向の横風が入ることがあると共に、この横風と一緒に雨水等の水が入ることがあるが、この出入口32から換気通路31に侵入した外部の風は、下部材12の側壁17外面及び第2止水部材38の軒側の防水壁40外面に沿って上方に向き変更すると共に風きり部60にガイドされて軒側に向き変更し、該風きり部60の軒側端部を迂回し且つ軒側の防水壁40を越えて棟側へと流れる。
したがって、風きり部60が換気通路31の出入口32から侵入する風の流通の抵抗となり、該風きり部60によって換気通路31の出入口32から侵入する風の勢いが抑制されるようになっている。
【0026】
このように、風きり部60によって換気通路31の出入口32から侵入する風の勢いを抑制することにより、雨水等の侵入を換気通路31の出入口32の内側付近で確実に防止し、換気通路31への水の侵入を防止できる。
また、軒側の防水壁40を越えて棟側に流れる空気は、上止水片47にガイドされて下方側に案内され、上止水片47によって、上部材13の上壁27と第1止水部材37の上板部49との間に水が侵入しないように止水する。
また、軒側の防水壁40を越えて棟側に流れる空気は、軒側の防水壁50Aにガイドされて下方側に案内され、該軒側の防水壁50Aの通風口53Aを通過し、その後、中央の防水壁50Bにガイドされて上方側に案内され、該中央の防水壁50Bの通風口53Bを通過し、その後、棟側の防水壁50Cにガイドされて下方側に案内され、該棟側の防水壁50Cの通風口53Cを通過する。
【0027】
そして、第1止水部材37の下側(第1止水部材の下板部48A,48Bと下部材12の上壁16との間)を抜ける水を、第2止水部材38の下壁39で受けて防水壁41で堰き止めることができ、これにより防水効果を向上させることができる。
また、通風口53Cを通過した空気は、第2止水部材38の防水壁41を越えて排気口20側へと流れる場合があるが、このとき、前記通風口53Cを通過した空気は防水壁41及び風きり部61によって風の勢いが抑制され、出入口32から侵入した横風がここまで達したとしても、排気口20及び屋根開口部7を介しての屋根裏側への水の侵入を確実に防止する。
【0028】
なお、前記風きり部60,61は、排気口から出入口へと流れる排気空気に対しては、抵抗とはならない。
また、本実施の形態にあっては、上部材13の側壁28下端に設けられた、棟側に向けて延びるガイド壁29によって、換気通路31の出入口32を介して外部から屋根面4aに沿って侵入する風を、棟側の防水壁40の風きり部60の下方側へと案内でき、これによって、前述した風の勢いの抑制効果を高めることができる。
【0029】
前記構成の換気棟10を取り付ける場合、例えば、まず、該換気棟10を設置する部分以外の部分に棟包みを取り付けると共に、屋根面4a上に固定用金具21を固定し、次に、下部材12を一対の屋根面4a,4a間に跨らせ且つ棟包みに接続されるように配置する。このとき、第2止水部材38及び第1止水部材37を、予め、下部材12に取り付けておく。
そして、下部材12の設置壁18を屋根面4a上に固定すると共に固定用金具21に下部材12の側壁17を固定し、その後、上部材13を下部材12に被せて第1止水部材37に取付固定する。
【0030】
なお、前記実施の形態では、第1止水部材37は、2個の下板部48A,48Bと、1個の上板部49と、3個の防水壁50A,50B,50Cとを具備しているが、これに代え、第1止水部材37に、1個又は3個以上の下板部を具備させるようにしてもよいし、第1止水部材37に、2個以上の上板部を具備させるようにしてもよいし、第1止水部材37に、1個、2個又は4個以上の防水壁を具備させるようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、第1止水部材は換気通路をラビリンス構造とする機能と、上部材の取付部材としての機能とを有し、部品点数削減による換気装置の低コスト化を図ることができる。
しかも、第1止水部材と下部材との間を抜ける水を、第2止水部材で受けて堰き止めることができ、これにより防水効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す換気装置の概略断面図である。
【図2】同換気装置の拡大断面図である。
【図3】同上部材の斜視図である。
【図4】同下部材の斜視図である。
【図5】同第1止水部材の斜視図である。
【図6】同第2止水部材の斜視図である。
【図7】従来例を示す換気装置の断面図である。
【符号の説明】
4 屋根
7 屋根開口部
12 下部材
13 上部材
31 換気通路
37 第1止水部材
38 第2止水部材
40 防水壁
41 防水壁
45 上折り返し片
46 下折り返し片
47 上止水片
48A,B 下板部
49 上板部
50A〜C 防水壁
53A〜C 通風口

Claims (3)

  1. 屋根(4)の棟部分に屋根開口部(7)が設けられ、この屋根開口部(7)の上方側に該屋根開口部(7)を覆うように下部材(12)が設けられ、この下部材(12)の上方側に該下部材(12)を覆うように上部材(13)が設けられ、下部材(12)と上部材(13)との間に、梁行方向一端側から他端側にわたって空気を流通させると共に棟部分で屋根開口部(7)に連通する換気通路(31)が形成された屋根の換気装置において、
    下部材(12)と上部材(13)との間に第1止水部材(37)が設けられ、この第1止水部材(37)は、下部材(12)に取り付けられる下板部(48A,48B)と、上部材(13)を取り付けるための上板部(49)と、これら上下板部(48A,48B,49)を連結しかつ通風口(53A,53B,53C)を有する防水壁(50A,50B,50C)とを一体形成してなり、
    下部材(12)と第1止水部材(37)との間に、屋根流れ方向の両側に上方突出した一対の防水壁(40,41)を有する第2止水部材(38)が介在され、第2止水部材(38)の一対の防水壁(40,41)間に、第1止水部材(37)の下板部(48A,48B)が配置されていることを特徴とする屋根の換気装置。
  2. 前記第1止水部材(37)の防水壁(50A,50B,50C)は、複数個具備され、前記換気通路(31)を迂回した経路とするように、各防水壁(50A,50B,50C)の通風口(53A,53B,53C)は、上部材(13)寄りと下部材(12)寄りとに順次交互に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の屋根の換気装置。
  3. 棟側防水壁(50C)の上端から棟側に突出した後に上側に折り返して軒側に延長突出された上折り返し片(45)と、上折り返し片(45の軒側端から下側に折り返された下折り返し片(46)とが、第1止水部材(37)に設けられ、上部材(13)と第1止水部材(38)の上板部(49)との間に水を侵入させないようにすべく、上止水片(47)が、下折り返し片(46)の棟側端から下方突出されて第1止水部材(37)に一体に具備されていることを特徴とする請求項1に記載の屋根の換気装置。
JP2003160048A 2003-06-04 2003-06-04 屋根の換気装置 Pending JP2004360299A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003160048A JP2004360299A (ja) 2003-06-04 2003-06-04 屋根の換気装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003160048A JP2004360299A (ja) 2003-06-04 2003-06-04 屋根の換気装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004360299A true JP2004360299A (ja) 2004-12-24

Family

ID=34052947

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003160048A Pending JP2004360299A (ja) 2003-06-04 2003-06-04 屋根の換気装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004360299A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007092347A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Mastax F:Kk 棟換気構造
JP2010127026A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd 換気装置
JP2011069138A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Hauze Sanei:Kk 換気棟
JP2014224426A (ja) * 2013-05-17 2014-12-04 義雄 伊藤 化粧スレート葺き屋根用棟換気部材

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007092347A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Mastax F:Kk 棟換気構造
JP2010127026A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd 換気装置
JP2011069138A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Hauze Sanei:Kk 換気棟
JP2014224426A (ja) * 2013-05-17 2014-12-04 義雄 伊藤 化粧スレート葺き屋根用棟換気部材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5421759B2 (ja) 片流れ屋根の換気装置及び換気構造
JP5849256B2 (ja) 通気構造
JP5265866B2 (ja) 建築物の小屋裏換気構造
JP2004360299A (ja) 屋根の換気装置
JP5421642B2 (ja) 片流れ屋根の換気棟取付構造
JP6367682B2 (ja) 屋根の換気構造及び換気部材
JP5097033B2 (ja) 片流れ屋根の棟換気構造
JP5342051B2 (ja) 建築物の小屋裏換気構造
JP2004278064A (ja) 屋根の換気装置
JP3583111B2 (ja) 換気棟構造
JP4109980B2 (ja) 棟換気装置及び該装置を用いた棟換気構造
JP3783145B2 (ja) 屋上設置型換気装置
JP4115858B2 (ja) 屋根の換気装置
JP2017095996A (ja) 躯体換気部材
JP5480493B2 (ja) 換気棟の構造
JP5237615B2 (ja) 棟換気用構造材
JP2007321466A (ja) 水切り部材
GB2599718A (en) Retrofittable roof vent
JP4355225B6 (ja) 換気装置
JP4355225B2 (ja) 換気装置
JP2023156587A (ja) 屋根構造
JP2011149267A (ja) 屋根の換気構造
JP3779645B2 (ja) 建物の屋根棟における換気部構造
JP2024017856A (ja) 通気見切り部材
JP2004244917A (ja) 屋根の換気装置